JP2018090007A - 車両通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車載ネットワークの通信負荷が上昇した場合であっても車両の外部のサーバに対して情報を適切に送信する。【解決手段】車両通信システム1は、車載ネットワーク14と、複数の制御装置と、車載ネットワークを介して複数の制御装置が送信した情報を、車両の外部のサーバ3に対して送信可能な通信装置12と、車載ネットワークにおける通信負荷を監視可能な監視装置13とを備え、監視装置は、通信負荷が所定の制限閾値を超えた場合に、優先度が低い制御装置から順に、車載ネットワークを介した情報の送信を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両が備える複数の制御装置から車両の外部のサーバに対してデータを送信可能な車両通信システムの技術分野に関する。
特許文献1には、車両が備える複数の制御装置(例えば、ECU(Electric Control Unit))から車両の外部のサーバに対してデータを送信可能な車両通信システムが記載されている。具体的には、特許文献1では、複数の制御装置は、車両通信システムが備える通信装置(例えば、データ通信モジュール)を介して、サーバに対してデータを送信する。
尚、本願発明に関連するその他の先行技術文献として、特許文献2から特許文献4がある。特許文献2から特許文献4の夫々は、車両が備える複数の制御装置の間でデータを送信可能な車両通信システムが記載されている。
特開2006−088829号公報 特開2007−208739号公報 特開2011−030151号公報 特開2015−067195号公報
複数の制御装置は、制御系バス等の車載ネットワークを介して、通信装置に対してデータを送信する。このため、車載ネットワークの通信負荷が上昇した(具体的には、所定負荷を超えた)場合には、複数の制御装置のうちの少なくとも一部は、通信装置に対してデータを送信することができなくなる可能性がある。つまり、通信装置は、複数の制御装置のうちの少なくとも一部からデータを受信することができなくなる可能性がある。その結果、通信装置は、複数の制御装置のうちの少なくとも一部が送信するデータを、サーバに対して送信することができなくなる可能性がある。つまり、複数の制御装置のうちの少なくとも一部は、通信装置を介して、サーバに対して送信することができなくなる可能性がある。
ここで、仮に通信装置に対してデータを送信することができなくなくなった制御装置が、他の制御装置よりも優先度の高い(言い換えれば、重要度の高い)データを送信しようとしている制御装置である場合には、優先度が相対的に低いデータがサーバに対して送信されるにも関わらず、優先度が相対的に高いデータがサーバに対して送信されないという技術的問題が発生する。
特許文献1に記載された車両通信システムは、通信装置からサーバへのデータの送信の効率化を図るために、優先度の高いデータから順にサーバに送信されるように、通信装置からサーバへのデータの送信順序を変更している。しかしながら、特許文献1に記載された車両通信システムは、複数の制御装置と通信装置とを接続する車載ネットワークの通信負荷の上昇を何ら考慮していないがゆえに、複数の制御装置のうちの少なくとも一部が通信装置に対してデータを送信することができなくなる可能性があることに変わりはない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、車載ネットワークの通信負荷が上昇した場合であっても車両の外部のサーバに対してデータを適切に送信可能な車両通信システムを提供することを課題とする。
本発明の車両通信システムは、車両に搭載された車両通信システムであって、車載ネットワークと、前記車載ネットワークを介してデータを送信可能であって且つ前記データを送信する際の優先度が設定されている複数の制御装置と、前記車載ネットワークを介して前記複数の制御装置が送信した前記データを受信可能であって且つ当該受信したデータを前記車両の外部のサーバに対して送信可能な通信装置と、前記車載ネットワークにおける通信負荷を監視可能な監視装置とを備え、前記監視装置は、前記通信負荷が所定の制限閾値を超えた場合に、前記優先度が低い制御装置から順に、前記車載ネットワークを介した前記データの送信を抑制する。
本発明の車両通信システムによれば、優先度が低い制御装置から順に車載ネットワークを介したデータの送信が抑制されるがゆえに、優先度が相対的に高い制御装置は、車載ネットワークを介して通信装置に対してデータを適切に送信可能である。このため、車両通信システムは、車載ネットワークの通信負荷が上昇した場合であっても、サーバに対してデータ(特に、優先度が相対的に高いデータ)を適切に送信可能である。
図1は、本実施形態の車両通信システムの構成を、車両及びサーバと共に示すブロック図である。 図2(a)は、各ECUの優先度ランクを設定する際に考慮される基準を示す表であり、図2(b)は、図2(a)に示す基準に従って複数のECUに設定された優先度ランクを示す表である。 図3は、本実施形態の車両通信システムの動作の流れ(特に、優先度ランクに応じて各ECUによるモニタリングデータの送信を抑制する動作の流れ)を示すフローチャートである。 図4は、図3に示す動作が行われている期間中における車載ネットワークの通信負荷を示すタイミングチャートである。
以下、車両通信システムの実施形態について説明する。
(1)車両通信システム1の構成
はじめに、図1を参照しながら、本実施形態の車両通信システム1の構成について説明する。図1は、本実施形態の車両通信システム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車両通信システム1は、車両2に搭載された通信システムである。車両通信システム1は、車両2の外部に設置された(つまり、車両2が備えていない)サーバ3との間で、無線の通信回線4を介してデータを送受信可能である。サーバ3は、車両通信システム1との間でデータを送受信可能な任意の機器である。サーバ3は、必要に応じて、車両通信システム1から送信されるデータに基づいて、所望の動作(例えば、車両2の走行を制御する動作や、車両2のユーザ(例えば、搭乗者)に情報提供する動作等)を行なってもよい。
車両通信ステム1は、サーバ3との間でデータを送受信するために、夫々が「制御装置」の一具体例である複数のECU(Electronic Control Unit)11と、通信装置12と、監視装置13とを備えている。複数のECU11と、通信装置12と監視装置13とは、データバス等の車載ネットワーク14を介して互いにデータを送受信可能である。
各ECU11は、各ECU11に割り当てられたコンピュータプログラム(言い換えれば、ソフトウェア)を実行することで、コンピュータプログラムに応じた処理を実行可能である。各ECU11が実行可能な処理の一例として、例えば、車両2が備える駆動源(例えば、エンジン及びモータジェネレータの少なくとも一方)を制御する処理や、車両2が備えるブレーキ装置を制御する処理、車両2が備える操舵装置を制御する処理や、車両2のドアロックを制御する処理や、車両2の搭乗者の状態を監視する処理や、車両2が備えるセンサの検出結果を監視する処理等があげられる。尚、図1は、車両通信システム1が3つのECU11(具体的には、ECU11a、ECU11b及びECU11c)を備える例を示しているが、車両通信システム1は、2つの又は4つ以上のECU11を備えていてもよい。
通信装置12は、サーバ3との間で、無線の通信回線4を介してデータを送受信可能である。本実施形態では特に、各ECU11は、通信装置12を介して、サーバ3が必要とするデータをサーバ3に対して送信する。(各ECU11がサーバ3に送信するデータは、サーバ3によってモニタリングされることから、以降、ECU11からサーバ3に送信されるデータを、適宜“モニタリングデータ”と称する。モニタリングデータは、例えば、各ECU11が行う処理の内容を示すデータや、各ECU11が行う処理の結果を示すデータや、各ECU11が処理を行うために利用したデータや、処理の過程で発生した異常を示すデータ等を含む。モニタリングデータをサーバ3に送信するために、各ECU11は、車載ネットワーク14を介して、モニタリングデータを通信装置12に対して送信する。通信装置12は、各ECU11が車載ネットワーク14を介して送信してきたモニタリングデータを受信する。通信装置12は、受信したモニタリングデータを、通信回線4を介してサーバ3に送信する。
監視装置13は、車載ネットワーク14の通信負荷(つまり、データの送受信に要する負荷)を監視する。監視装置13は更に、モニタリングデータを送信する際の各ECU11の優先度ランクを記憶する。後に詳述するように、優先度ランクは、車載ネットワーク14の通信負荷が負荷制限閾値を超えた場合においてモニタリングデータを優先的に送信させるECU11を特定するための制御パラメータである。言い換えれば、優先度ランクは、車載ネットワーク14の通信負荷が負荷制限閾値を超えた場合においてモニタリングデータの送信を優先的に抑制するECU11を特定するための制御パラメータである。監視装置13は、車載ネットワーク14の通信負荷が負荷制限閾値を超えた場合には、優先度ランクが相対的に低いECU11によるモニタリングデータの車載ネットワーク14への送信が抑制されるように、各ECU11を制御する。
(2)各ECU11の優先度ランクの一例
続いて、図2(a)及び図2(b)を参照しながら、各ECU11の優先度ランクの一例について説明する。図2(a)は、各ECU11の優先度ランクを設定する際に考慮される基準を示す表であり、図2(b)は、図2(a)に示す基準に従って複数のECUに設定された優先度ランクを示す表である。
図2(a)に示すように、各ECU11が送信するモニタリングデータには、データランクが設定されている。データランクは、モニタリングデータのサーバ3への送信が停止した場合に想定される影響に応じて設定される。
サーバ3への送信が停止した場合に車両2の危険度が増加する可能性があるモニタリングデータに対しては、データランク5が設定される。データランク5が設定されるモニタリングデータの一例として、例えば、サーバ3が通信回線4を介して車両2の走行をフィードバック制御する際にサーバ3が参照する必要があるモニタリングデータのうち、サーバ3が参照しなければ車両2を安全に走行、停止又は操舵することができなくなるモニタリングデータがあげられる。データランク5が設定されるモニタリングデータの他の一例として、例えば、車両2の搭乗者の居眠りを防止する制御をサーバ3が行う際にサーバ3が必要とするモニタリングデータがあげられる。
サーバ3への送信が停止した場合に車両2が走行不可能になる可能性があるモニタリングデータに対しては、データランク5よりも低いデータランク4が設定される。データランク4が設定されるモニタリングデータの一例として、例えば、サーバ3が通信回線4を介して車両2の走行をフィードバック制御する際にサーバ3が参照する必要があるモニタリングデータのうち、サーバ3が参照しなければ車両2が走行することができなくなってしまう可能性があるモニタリングデータ(但し、データランク5が設定されるモニタリングデータは除く)があげられる。
サーバ3への送信が停止した場合に車両2のユーザの多くが不満を感じる可能性があるモニタリングデータに対しては、データランク4よりも低いデータランク3が設定される。データランク3が設定されるモニタリングデータの一例として、例えば、車両通信システム1から送信されるモニタリングデータに基づいてサーバ3が通信回線4を介してユーザに対して(つまり、車両2に対して)情報提供する場合において、適切な又は当初想定したタイミングで情報提供が行われることを多くのユーザが望んでいる情報提供を行うために必要なモニタリングデータがあげられる。
サーバ3への送信が停止した場合に車両2のユーザの多くが不満を感じない(言い換えれば、少数のユーザのみが不満を感じる)可能性があるモニタリングデータに対しては、データランク3よりも低いデータランク2が設定される。データランク2が設定されるモニタリングデータの一例として、例えば、車両通信システム1から送信されるモニタリングデータに基づいてサーバ3が通信回線4を介してユーザに対して(つまり、車両2に対して)情報提供する場合において、情報提供が行われていないことに多くのユーザが気づきにくい情報提供を行うために必要なモニタリングデータがあげられる。
サーバ3への送信が停止した場合に車両2のユーザに影響が殆ど生じないモニタリングデータに対しては、データランク2よりも低いデータランク1が設定される。データランク1が設定されるモニタリングデータの一例として、例えば、車両2のメーカやサーバ3の運用者等が収集しているだけのモニタリングデータがあげられる。データランク1が設定されるモニタリングデータの一例として、例えば、車両2のユーザが必要としないもののサーバ3に送信されるモニタリングデータ(例えば、天気データや、温度データや、渋滞データ)があげられる。
サーバ3は、各ECU11が送信するモニタリングデータのデータランク及びモニタリングデータのデータ量に応じて、各ECU11の優先度ランクを設定する。具体的には、図2(a)に示すように、サーバ3は、各ECU11が送信するモニタリングデータのデータランクが高くなるほど、当該各ECU11に対して設定される優先度ランクが高くなるように、各ECU11の優先度ランクを設定する。更に、サーバ3は、各ECU11が同じデータランクのモニタリングデータを送信する場合であっても、当該各ECU11が送信するモニタリングデータのデータ量が大きくなるほど、当該各ECU11に対して設定される優先度ランクが高くなるように、各ECU11の優先度ランクを設定する。図2(a)は、(i)データランク5が設定され且つデータ量が多い(具体的には、第1所定量より多い)モニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク1が設定され、(ii)データランク5が設定され且つデータ量が中程度の(具体的には、第1所定量より小さく、且つ、第1所定量よりも小さい第2所定量より大きい)モニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク1よりも低い優先度ランク2が設定され、(ii)データランク5が設定され且つデータ量が少ない(具体的には、第2所定量より少ない)モニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク2よりも低い優先度ランク3が設定され、(iv)データランク4が設定され且つデータ量が多いモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク3よりも低い優先度ランク4が設定され、(v)データランク4が設定され且つデータ量が中程度のモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク4よりも低い優先度ランク5が設定され、(vi)データランク4が設定され且つデータ量が少ないモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク5よりも低い優先度ランク6が設定され、(vii)データランク3が設定され且つデータ量が多いモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク6よりも低い優先度ランク7が設定され、(viii)データランク3が設定され且つデータ量が中程度のモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク7よりも低い優先度ランク8が設定され、(ix)データランク3が設定され且つデータ量が少ないモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク8よりも低い優先度ランク9が設定され、(x)データランク2が設定され且つデータ量が多いモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク9よりも低い優先度ランク10が設定され、(xi)データランク2が設定され且つデータ量が中程度のモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク10よりも低い優先度ランク11が設定され、(xii)データランク2が設定され且つデータ量が少ないモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク11よりも低い優先度ランク12が設定され、(xiii)データランク1が設定され且つデータ量が多いモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク12よりも低い優先度ランク13が設定され、(xiv)データランク1が設定され且つデータ量が中程度のモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク13よりも低い優先度ランク14が設定され、(xv)データランク1が設定され且つデータ量が少ないモニタリングデータを送信するECU11に対して、優先度ランク14よりも低い優先度ランク15が設定される例を示している。
尚、複数の異なるデータランクが夫々設定された複数種類のモニタリングデータを単一のECU11が送信する場合には、当該単一のECU11に対しては、当該単一のECU11が送信する複数種類のモニタリングデータのうちデータランクが最も高いモニタリングデータに応じた優先度ランクが設定される。
サーバ3は、設定した各ECU11の優先度ランクを、通信回線4及び通信装置12を介して、監視装置13に対して通知する。その結果、監視装置13は、サーバ3が決定した各ECU11の優先度ランクを、制御パラメータとして記憶する。例えば、図2(b)に示す例では、監視装置13は、ECU11aに対して優先度ランク1が設定され、ECU11bに対して優先度ランク5が設定され、ECU11cに対して優先度ランク9が設定されたことを示すテーブルから構成される制御パラメータを記憶する。
(3)車両通信システム1の動作の流れ
続いて、図3を参照しながら、車両通信システム1の動作の流れ(特に、優先度ランクに応じて各ECU11によるモニタリングデータの送信を抑制する動作の流れ)について説明する。図3は、車両通信システムの動作の流れ(特に、優先度ランクに応じて各ECU11によるモニタリングデータの送信を抑制する動作の流れ)を示すフローチャートである。尚、図3に示す動作は、車両通信システム1の通常の動作(具体的には、モニタリングデータをサーバ3に対して送信する動作)と並行して行われる。
図3に示すように、監視装置13は、車載ネットワーク14の通信負荷を算出する(ステップS11)。監視装置13は、例えば、各ECU11から、各ECU14が車載ネットワーク14を介して送受信するデータのデータ量に関する情報(例えば、送受信レート)を取得し、取得したデータ量に関する情報に基づいて通信負荷を算出する。或いは、監視装置13は、例えば、車載ネットワーク14を流れるデータを監視することで、通信負荷を算出してもよい。尚、通信負荷は、複数のECU11が車載ネットワーク14を介して送受信するデータのデータ量が多くなるほど高くなる。通信負荷は、例えば、ネットワーク使用率や、送受信レート等であってもよい。
その後、監視装置13は、ステップS11で算出した通信負荷が、所定の負荷制限閾値を超えているか否かを判定する(ステップS12)。負荷制限閾値は、複数のECU11の全てが車載ネットワーク14を介してデータを送受信することができる通信負荷の上限値よりも小さい値である。負荷制限値には、通信負荷の低減を行うことが好ましい程度に通信負荷がその上限値に迫っている状況と、通信負荷の低減を行う必要がない程度に通信負荷がその上限値から乖離している状況とを区別可能な適切な値が設定される。監視装置13は、固定値の負荷制限閾値を用いる。但し、監視装置13は、車両2の走行状態(言い換えれば、走行シーン)に応じて負荷制限閾値を変更してもよい。
ステップS12の判定の結果、車載ネットワーク14の通信負荷が負荷制限閾値を超えていると判定されている場合には(ステップS12:Yes)、監視装置13は、車載ネットワーク14の通信負荷を低減するための処理を行う。具体的には、監視装置13は、優先度ランクが低いECU11から順に、車載ネットワーク14を介したモニタリングデータの送信を抑制する。つまり、監視装置13は、優先度ランクが低いECU11から順に、車載ネットワーク14に送信するモニタリングデータのデータ量を減らす。尚、ここで言う「モニタリングデータの送信を抑制する処理」は、モニタリングデータの送信を継続しつつもそのデータ量を減らす処理のみならず、モニタリングデータの送信自体を停止する(つまり、データ量をゼロにまで減らす)処理をも含む。
優先度ランクが低いECU11から順にモニタリングデータの送信を抑制するために、監視装置13は、変数iを1に初期化する(ステップS13)。尚、変数iは、モニタリングデータの送信を抑制するECU11を、優先度ランクに基づいて特定するための変数である。
その後、監視装置13は、優先度ランクがi番目に低いECU11(以降、“ECU11(i)”と称する)に対して、ECU11(i)の通信負荷を所望の低減率Di%だけ減らすように指示する(ステップS14)。つまり、監視装置13は、ECU11(i)に対して、ECU11(i)が車載ネットワーク14に送信するモニタリングデータのデータ量(単位時間当たりのデータ量)を、本来モニタリングデータを送信するために必要なデータ量よりも減らすように指示する(ステップS14)。具体的には、ステップS14が初めて行われる段階では変数iが1であるがゆえに、監視装置13は、優先度ランクが1番低いECU11(1)に対して、ECU11(1)の通信負荷を所望の低減率D1%だけ減らすように指示する(ステップS14)。低減率D1%として、例えば、固定値(例えば、10%)が用いられるが、監視装置13によって低減率D1%が適宜調整されてもよい。
その結果、ECU11(i)は、ECU11(1)の通信負荷を低減率Di%だけ減らす(つまり、ECU11(i)が車載ネットワーク14に送信するモニタリングデータのデータ量を低減率Di%だけ減らす)ように、モニタリングデータの送信方法を調整する。例えば、ECU11(i)は、モニタリングデータの送信周期を変える(典型的には、長くする)ことで、ECU11(1)の通信負荷を低減率Di%だけ減らしてもよい。図3に示す動作が行われている期間中における車載ネットワーク14の通信負荷を示すタイミングチャートである図4に示す例では、時刻t41において通信負荷が負荷制限閾値を超えていると判定され、ECU11(1)が、ECU11(1)の通信負荷を低減率Di%だけ減らしている。その結果、時刻t41以降における車載ネットワーク14の通信負荷は、時刻t41の時点での車載ネットワーク14の通信負荷よりも小さくなる。
その後、監視装置13は、ECU11(i)が、ECU11(i)の通信負荷を低減率Di%だけ減らすことができたか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15の判定の結果、ECU11(i)がECU11(i)の通信負荷を低減率Di%だけ減らすことができないと判定された場合には(ステップS15:No)、監視装置13は、変数iを1だけインクリメントし(ステップS16)、ステップS14の動作を再度行う。つまり、ステップS14が2回目に行われる段階では変数iが2であるがゆえに、監視装置13は、優先度ランクが2番低いECU11(2)に対して、ECU11(2)の通信負荷を所望の低減率D2%だけ減らすように指示する(ステップS14)。低減率D2%は、ECU11(1)が低減率D1%に従って本来低減するべきであった通信負荷のうちECU11(1)が実際には低減できなかった通信負荷分をECU11(2)が低減できるように、監視装置13により適宜設定される。つまり、変数iが2以上である場合には、低減率Di%は、ECU11(i−1)が低減率Di%に従って本来低減するべきであった通信負荷のうちECU11(i−1)が実際には低減できなかった通信負荷分をECU11(i)が削減できるように、監視装置13により適宜設定される。
以降、ステップS16及びステップS14の動作が、ECU11(i)がECU11(i)の通信負荷を低減率Di%だけ減らすことができたと判定されるまで繰り返される。
他方で、ステップS15の判定の結果、ECU11(i)がECU11(i)の通信負荷を低減量Diだけ減らすことができたと判定された場合には(ステップS15:Yes)、図3に示す動作が終了する。図3に示す動作が終了した後には、所定期間が経過した後に、再度図3に示す動作が開始される。つまり、図3に示す動作は、周期的に繰り返される。ECU11(i)がECU11(i)の通信負荷を低減率Di%だけ減らした後に図3に示す動作が再度行われた場合には、ステップS11では、ECU11(i)がECU11(i)の通信負荷を減らした後の時点での車載ネットワーク14の通信負荷が算出されることになる。
他方で、ステップS12の判定の結果、車載ネットワーク14の通信負荷が負荷制限閾値を超えていないと判定されている場合には(ステップS12:No)、監視装置13は、車載ネットワーク14の通信負荷を低減するための処理を行わなくてもよい。この場合、図3に示す動作が終了する。但し、車載ネットワーク14の通信負荷が負荷制限閾値よりもずっと小さく(例えば、第4所定量以上小さく)且つ通信負荷を既に低減しているECU11が存在する場合には、監視装置13は、当該ECU11の通信負荷の低減量を減らしてもよい(つまり、当該ECU11が送信するモニタリングデータのデータ量を増やしてもよい)。例えば、監視装置13は、ECU11の通信負荷の低減量を、実際の通信負荷と負荷制限閾値との差分(つまり、通信負荷の余裕分)以下となる第5所定量だけ減らしてもよい。例えば、図4に示す例では、時刻t42においてECU11(1)がECU11(1)の通信負荷を低減率D1%だけ減らしている時刻t42において、車載ネットワーク14の通信負荷が負荷制限閾値よりもずっと小さいと判定されている。この場合、ECU11(1)の通信負荷の低減量が減らされる。つまり、ECU11(1)が送信するモニタリングデータのデータ量が増やされる。その結果、時刻t42以降における車載ネットワーク14の通信負荷は、時刻t42の時点での車載ネットワーク14の通信負荷よりも大きくなる。
以上説明したように、本実施形態の車両通信システム1は、優先度ランクが低いECU11から順に車載ネットワーク14を介したモニタリングデータの送信を抑制可能である。このため、車載ネットワーク14の通信負荷が上昇した場合であっても、優先度ランクが相対的に高いECU11は、車載ネットワーク14を介して、通信装置12に対してモニタリングデータを適切に送信可能である。つまり、車載ネットワークの通信負荷が上昇した場合であっても、優先度ランクが相対的に高いECU11は、車載ネットワーク14及び通信装置12を介して、サーバ3に対してモニタリングデータを適切に送信可能である。従って、車両通信システム1は、車載ネットワーク14の通信負荷が上昇した場合であっても、サーバ3に対してモニタリングデータ(特に、優先度が相対的に高いモニタリングデータ)を適切に送信可能である。
尚、図3のステップS14において、監視装置13は、車載ネットワーク14を介して第6所定量以上のモニタリングデータを送信しているECU11のうちECU11(i)に対して、ECU11(i)の通信負荷をDi%減らすように指示してもよい。つまり、通信負荷をDi%だけ減らす対象となるECU11を、第6所定量以上のモニタリングデータを送信しているECU11に限定してもよい。なぜならば、通信負荷を減らすように指示されたECU11が実際に送信しているモニタリングデータのデータ量が極めて少ない(或いは、ゼロである)場合には、車載ネットワーク14の通信負荷の低減効果が相対的に小さくなってしまうからである。従って、通信負荷をDi%だけ減らす対象となるECU11を、第6所定量以上のモニタリングデータを送信しているECU11に限定することで、車載ネットワーク14の通信負荷を効率的に低減可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車両通信システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 車両通信システム
11 ECU
12 通信装置
13 監視装置
14 車載ネットワーク
2 車両
3 サーバ

Claims (1)

  1. 車両に搭載された車両通信システムであって、
    車載ネットワークと、
    前記車載ネットワークを介してデータを送信可能であって且つ前記データを送信する際の優先度が設定されている複数の制御装置と、
    前記車載ネットワークを介して前記複数の制御装置が送信した前記データを受信可能であって且つ当該受信したデータを前記車両の外部のサーバに対して送信可能な通信装置と、
    前記車載ネットワークにおける通信負荷を監視可能な監視装置と
    を備え、
    前記監視装置は、前記通信負荷が所定の制限閾値を超えた場合に、前記優先度が低い制御装置から順に、前記車載ネットワークを介した前記データの送信を抑制する
    ことを特徴とする車両通信システム。
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