JP4974706B2 - 車載通信装置及び車載通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、車輌に搭載されたネットワークに接続された複数の装置が通信を行う場合に、通信負荷に応じて通信速度を変更することができる車載通信装置及び車載通信システムに関する。
従来、車輌には多数の電子機器が搭載されて種々の処理を行っている。これらの電子機器の動作を制御するために車輌には複数のECU(Electronic Control Unit)が搭載されている。また、複数のECUを協調して動作させるために、各ECUをネットワークを介して相互に接続し、データの送受信を行って複数のECUが情報を共有することが行われており、この場合に通信規約としてCAN(Controller Area Network)(非特許文献1、非特許文献2参照)が広く採用されている。
CANの規約では、差動信号を伝送するツイストペアケーブルからなるCANバスにECUが接続され、ECUは作動信号によって表されるデジタルデータを送受信する。また、CANはシリアル通信のプロトコルであり、CANバスに接続されている複数のECUのうちの一のECUのみがデータを送信することができ、他のECUは一のECUがデータの送信を終了するまで待機するように制御される。
また、近年では車輌にて行われる電子制御の高機能化に伴って、車輌に搭載されるECUの数が増しており、CANバスによる一のネットワークに多数のECUを接続した場合には、通信負荷が増大するという問題がある。このため、車輌に複数のネットワークを搭載して多数のECUを分散して各ネットワークに接続し、少数のECUが各ネットワーク内で通信を行うようにすると共に、複数のネットワークをゲートウェイで接続し、ネットワーク間での通信をゲートウェイを介して行うことによって、通信負荷の増大を抑制することを考慮している。
ISO 11898−1:2003 Road vehicles--Controller area network(CAN)--Part1:Data link layer and physical signaling ISO 11519−1:1994 Road vehicles--Low-speed serial data communication--Part1:General and definitions
車輌に搭載された一のネットワークに着目した場合、このネットワークでの通信速度は、ネットワークに接続されるECUの数及び各ECUの通信頻度等を基にして、設計時に予め決定される。しかしながら、各ECUの処理内容及び処理量等は車輌の走行状況などに応じて変化する可能性があり、これに伴って各ECUが行う通信の頻度が変動する可能性がある。このようなECUの通信頻度の変動が積み重なることにより、ネットワークの通信負荷が一時的に大きく変動する可能性がある。ネットワークの通信負荷が一時的に増大した場合には、CANバス上での競合負けが頻発し、データの遅延時間が設計値以上に増大してネットワークが設計通りに動作しない可能性がある。また、複数のネットワークがゲートウェイに接続された構成では、ゲートウェイがネットワーク間の通信に係るデータの中継処理を行っているが、一のネットワークの通信負荷が増大したときにはゲートウェイの中継処理の負荷が増大し、ゲートウェイの処理能力を超えた場合には通信に不具合が生じるなどの問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ネットワークの通信負荷を取得して通信負荷の変化を検出し、通信負荷の変化に応じて通信速度を変更すると共に、ネットワークに接続された他の装置へ通信速度の変更を指示する構成とすることによって、ネットワークの通信負荷の変動により通信に不具合が生じることを抑制できる車載通信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、予め閾値を設けておき、通信負荷が閾値を越えて変化したことを検出して通信速度の変更及び変更の指示を行う構成とすることにより、通信速度の変更が頻繁に行われることを抑制し、適切な通信速度の変更を行うことができる車載通信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、通信負荷が所定期間より長い期間に亘って変化したことを検出して通信速度の変更及び変更の指示を行う構成とすることにより、通信速度の変更が頻繁に行われることを抑制し、適切な通信速度の変更を行うことができる車載通信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、他の装置へ通信速度の変更を指示する場合に、変更する通信速度に係る情報を他の装置へ送信し、これに対する応答を受信して、通信速度の変更を実施する指示を他の装置に送信すると共に、この指示を送信した後に自らの通信速度を変更する構成とすることにより、一のネットワークに接続された複数の機器に通信速度の変更を確実に行わせることができる車載通信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、ネットワークの通信負荷が高い場合には通信速度を低下させ、通信負荷が低い場合には通信速度を高めるように通信速度を変更する構成とすることにより、例えばゲートウェイの処理能力を超える量の通信が行われて通信に不具合が生じるなどの問題が発生することを抑制できる車載通信装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、上述の車載通信装置と、この車載通信装置から与えられた指示に応じて通信速度を変更する機能を有する他の装置とをネットワークに接続する構成とすることにより、ネットワークの通信負荷の変動により通信に不具合が生じることを抑制できる車載通信システムを提供することにある。
第1発明に係る車載通信装置は、車輌に搭載されたネットワークに接続する接続部と、前記ネットワークに接続された他の装置との間で所定の通信速度で通信を行う通信手段とを備える車載通信装置において、前記ネットワークの通信負荷を取得する取得手段と、該取得手段が取得する通信負荷の変化を検出する検出手段と、該検出手段が変化を検出した場合に、前記通信手段による通信速度を変更する変更手段、及び前記ネットワークに接続された他の装置へ通信速度の変更を指示する指示手段とを備え、該指示手段は、変更する通信速度に係る情報を他の装置へ送信する通信速度送信手段と、該通信速度送信手段が送信した情報を受信した他の装置が送信する応答を受信する応答受信手段と、前記ネットワークに接続された全ての他の装置から前記応答受信手段が応答を受信した場合に、通信速度の変更を実施する指示を他の装置へ送信する実施指示送信手段とを有し、前記変更手段は、前記実施指示送信手段が指示を送信した後に、通信速度を変更するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、車輌に搭載されたネットワークに接続して通信を行うECU又はゲートウェイ等の車載通信装置に、ネットワークの通信負荷を取得する手段を設ける。ネットワークの通信負荷は、例えば単位時間あたりに受信したデータの量(ビット数)などを調べることにより取得することができる。また、取得した通信負荷の変化を検出し、検出結果に応じて通信速度を変更すると共に、ネットワークに接続された他の装置へ通信速度の変更を指示し、自他の装置の通信速度の変更を行う。これにより、ネットワークに接続された全ての装置の通信速度を変更して、通信負荷の予期しない急激な変化による通信の不具合の発生を抑制できる。
また、車載通信装置がネットワークに接続された他の装置へ通信速度の変更を指示する場合には、まず、変更する通信速度に係る情報を他の装置へ送信する。次いで、これに対する応答を全ての他の装置から受信したことを確認してから、実際に通信速度の変更を実施する指示を他の装置へ送信する。これにより、他の装置が通信速度を変更することが可能な状態となったことを確認してから、他の装置の通信速度の変更を実際に行うことができる。また、車載通信装置は、他の装置へ通信速度の変更を実施する指示を送信した後に、自装置の通信速度を変更する。これにより、通信速度の変更を行うための他の装置への指示を完了した後に自装置の速度変更を行うことができ、自他の装置の通信速度の変更を確実に行うことができる。
また、第2発明に係る車載通信装置は、前記検出手段が、前記取得手段が取得する通信負荷と、通信負荷に係る一又は複数の閾値とを比較する比較手段を有し、前記閾値を超えて通信負荷が変化した場合に、通信負荷の変化を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、取得したネットワークの通信負荷を予め設けた閾値と比較し、通信負荷が閾値を越えて変化した場合に、通信速度の変更を行う。ネットワークに接続された全ての装置の通信速度を変更するためにはある程度の時間を要するため、頻繁に通信速度の変更を行うことは好ましくない。予め設けた閾値を超えて通信負荷が変化した場合にのみ通信速度の変更を行うことによって、変更が頻繁に行われることが抑制され、適切な通信速度の変更を行うことが可能となる。
また、第3発明に係る車載通信装置は、前記検出手段が、前記取得手段が取得する通信負荷が変化した期間と、所定期間とを比較する比較手段を有し、通信負荷が変化した期間が前記所定期間を超えた場合に、通信負荷の変化を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、所定期間より長い期間に亘ってネットワークの通信負荷が変化した場合にのみ、通信速度の変更を行う。所定期間は固定の期間であっても可変の期間であってもよい。ネットワークに接続された全ての装置の通信速度を変更するためにはある程度の時間を要するため、頻繁に通信速度の変更を行うことは好ましくない。短期間又は一瞬の通信負荷の変動に対して通信速度を変更した場合には、頻繁に通信速度の変更が行われる可能性があるため、通信速度の変更を所定期間より長い期間に亘って通信負荷の変化が生じた場合のみとすることによってこれを回避できる。
また、第発明に係る車載通信装置は、前記変更手段が、通信負荷が高い場合に通信速度を低下させ、通信負荷が低い場合に通信速度を高めるように変更を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、車載通信装置が、ネットワークの通信負荷が高い場合には通信速度を低下させ、通信負荷が低い場合には通信速度を高めるように通信速度を変更する。例えば、複数のネットワークが接続されたゲートウェイでは、ネットワーク間で送受信されるデータを中継する処理を行っているが、一のネットワークの通信負荷が変動した場合には、このネットワークから受信するデータ量が他のネットワークへ送信するデータ量と比較して増大し、ゲートウェイ内に設けられたバッファに蓄積できるデータ量を超えるなどの不具合が発生する虞がある。ゲートウェイに接続される複数のネットワークでは、ネットワーク毎に通信速度が異なる場合もあり、このような問題が発生し易い。よって、通信負荷が高い場合にはこのネットワークの通信速度を低下させることによって、ゲートウェイにて受信するデータ量を減少させることができ、この問題を回避できる。
また、第発明に係る車載通信システムは、車輌に搭載されたネットワークに接続された上述のいずれか1つの車載通信装置と、前記ネットワークに接続され、前記車載通信装置から与えられた通信速度の変更の指示に応じて通信速度を変更する手段を有する他の装置とを備えることを特徴とする。
本発明においては、上述の車載通信装置と、この車載通信装置から与えられた指示に応じて通信速度を変更する機能を有する他の装置とをネットワークに接続して車載通信システムを構成する。車載通信装置がネットワークの通信負荷に応じて通信速度を決定し、他の装置の通信速度を変更することができるため、簡単な構成でネットワークに接続された全ての装置の通信速度を変更し、通信負荷の変化による通信の不具合の発生を抑制できる。
第1発明による場合は、車載通信装置がネットワークの通信負荷の変動に応じて通信速度を変更すると共に、ネットワークに接続された他の装置へ通信速度の変更を指示する構成とすることによって、ネットワークに接続された全ての装置の通信速度を車載通信装置が変更し、通信負荷の変化による通信の不具合の発生を抑制できるため、車輌に搭載されたネットワークの通信の信頼性を高めることができる。よって、車輌に搭載された複数の装置が協調して確実に処理を行うことができるため、車輌に搭載された電子機器が行う各種の処理の信頼性を高めることができ、車輌の走行の安全性を高めることができる。
また、車載通信装置がネットワークに接続された他の装置へ通信速度の変更を指示する場合には、まず、変更する通信速度に係る情報を他の装置へ送信し、次いで、これに対する応答を全ての他の装置から受信したことを確認してから、実際に通信速度の変更を実施する指示を他の装置へ送信する構成とすることにより、自他の装置の通信速度の変更を車載通信装置が確実に行うことができるため、通信速度を変更する機能の信頼性を高めることができる。
また、第2発明による場合は、ネットワークの通信負荷が予め設けた閾値を越えて変化したことを検出して通信速度の変更及び変更の指示を行う構成とすることにより、通信速度の変更が頻繁に行われることを抑制できるため、通信速度の変更に要する時間により通信に不具合が生じることがなく、車輌に搭載されたネットワークの通信の信頼性をより確実に高めることができる。
また、第3発明による場合は、通信負荷が所定期間より長い期間に亘って変化したことを検出して通信速度の変更及び変更の指示を行う構成とすることにより、短期間又は一瞬の通信負荷の変動に対して通信速度が変更されることがなく、通信速度の変更が頻繁に行われることを抑制できるため、通信速度の変更に要する時間により通信に不具合が生じることがなく、車輌に搭載されたネットワークの通信の信頼性をより確実に高めることができる。
また、第発明による場合は、ネットワークの通信負荷が高い場合には通信速度を低下させ、通信負荷が低い場合には通信速度を高めるように通信速度を変更する構成とすることにより、ゲートウェイなどの装置の処理能力を超える量の通信が行われて通信に不具合が生じるなどの問題が発生することを抑制できるため、このような装置を含むシステムにおける通信の信頼性を確実に高めることができる。
また、第発明による場合は、上述の車載通信装置と、この車載通信装置から与えられた指示に応じて通信速度を変更する機能を有する他の装置とをネットワークに接続して車載通信システムを構成することにより、一の車載通信装置がネットワークの通信負荷に応じて通信速度を決定し、他の装置の通信速度を変更することができるため、簡単な構成で通信速度を変更する機能を実現でき、この機能を備えることによる車載通信システムのコストの増加を抑制することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る車載通信システムの構成を示すブロック図である。図において10はECUであり、複数のECU10が図示しない車輌中の適所に配設されると共に、車輌に搭載された複数のネットワークNW1、NW2…に適宜接続されており、同一のネットワークNW1、NW2…に接続された複数のECU10間で通信を行うことができるようにしてある。また、車輌に搭載された複数のネットワークNW1、NW2…はゲートウェイ30に接続してあり、異なるネットワークNW1、NW2…に接続されたECU10がゲートウェイ30を介して通信を行うことができるようにしてある。なお、図1においては、4つのネットワークNW1〜NW4がゲートウェイ30に接続してあり、ネットワークNW1に4つのECU10が接続された状態を一例として図示してある(他のネットワークNW2〜NW4に接続されたECUは図示を省略してある)。
ネットワークNW1、NW2…は、車輌中に敷設された電気通信ケーブル又は光通信ケーブル等によるものであり、CANのプロトコルに基づくバス型の通信回線である。CANに基づく通信回線では、図示は省略するが2つの信号線からなり、信号線間に発生する作動電圧を検出して信号を検知することによりデータの受信を行うと共に、2つの信号線間に作動電圧を発生させることでデータを送信するようにしてある。なお、2つの信号線間の電圧に差がない状態がデジタル信号の”1”に該当し、電圧に差がある状態がデジタル信号の”0”に該当する。
ECU10は、車輌の走行状態などを検出するセンサ18に接続されてセンサ18から入力される信号を取得する入力部12、車輌に搭載された制御対象となる装置(図示は省略する)に接続されて制御信号などを出力する出力部13、ECU10内の各部へ電力を供給する電源回路14、処理に必要なプログラム及びデータ等を記憶する記憶部15、及びネットワークNW1、NW2…に接続されてデータの送受信を行う通信部16と、各部の制御処理を行う制御部11とを備えており、これらがバス17を介して接続され、相互にデータの授受を行うことができるようにしてある。
ECU10の電源回路14は、図示しないオルタネータ又はバッテリ等の電力供給源に接続され、電力供給源からの電力を各部に適した電圧又は電流に調整した後に、各部へ供給するようにしてある。記憶部15は、EEPROM若しくはフラッシュメモリ等のデータ書き換え可能な不揮発性のメモリ素子、又は電池付きのSRAM又はDRAM等のデータ書き換え可能な揮発性のメモリ素子により構成してあり、ECU10の電源投入時に制御部11が記憶部15に予め記憶されたプログラム及びデータ等を読み出して処理を開始するようにしてあると共に、制御部11の処理過程で発生する各種の情報を一時的に記憶するようにしてある。通信部16は、車輌に搭載されたネットワークNW1、NW2…のいずれかに接続され、CANのプロトコルに基づく信号を発生又は検知することによりデータの送受信を行うようにしてある。
また、入力部12には、例えば車輌の車速、加速度、エンジンの温度又はハンドルの操舵角等を検出する各種のセンサ18が接続してあり、センサ18からの検出値が信号として入力されている。入力部12は、センサ18が検出した検出値を取得して記憶部15に記憶すると共に、制御部11へセンサ18からの検出値の取得の完了を通知するようにしてある。出力部13には、車輌のエンジン又はブレーキ等の各種装置を電子的に制御するための電子回路に接続してあり、各種装置の動作を制御する制御信号を出力するようにしてある。なお、ECU10によっては入力部12及び出力部13はいずれか一方のみ備える構成であってもよい。
制御部11は、センサ18からの検出値を入力部12にて取得し、取得した検出値を基に演算を行って制御信号を生成し、出力部13から制御信号を出力するようにしてある。このとき、センサ18からの検出値を他のECU10と共有する必要がある場合には、検出値を含む送信データを生成して通信部16へ与え、通信部16からネットワークNW1、NW2…を介して他のECU10へ送信するようにしてある。他のECU10への送信データには、センサ18の検出値に係る情報と共に、データの種別を表すIDなどの情報が含まれている。これにより、データを受信した他のECU10は、受信したデータに含まれるIDを特定してデータの種別を判断し、データに含まれる検出値に応じた処理を行うことが可能となる。
また、本発明に係る車載通信システムのECU10では、通信部16は通信速度を可変に設定可能であり、例えば250kbps、500kbps又は1Mbpsのいずれかの通信速度で通信を行うことができ、制御部11の制御に応じて通信速度を変更することができるようにしてある。制御部11は、ゲートウェイ30から送信された通信速度を変更する指示を通信部16にて受信した場合に、通信速度の変更を行うようにしてある。
一方、ゲートウェイ30は、ゲートウェイ30内の各部へ電力を供給する電源回路32、処理に必要なプログラム及びデータ等を記憶する記憶部33、及びネットワークNW1、NW2…にそれぞれ接続されてデータの送受信を行う複数のCANコントローラ40と、各部の制御処理を行う制御部31とを備えており、これらがバス34を介して接続され、相互にデータの授受を行うことができるようにしてある。
ゲートウェイ30の電源回路32は、ECU10の電源回路14と同様に、車輌に搭載されたオルタネータ又はバッテリ等の電力供給源に接続され、電力供給源からの電力を各部に適した電圧又は電流に調整した後に、ゲートウェイ30内の各部へ供給するようにしてある。記憶部33は、ECU10の記憶部15と同様に、データ書き換え可能な不揮発性のメモリ素子により構成してあり、ゲートウェイ30の電源投入時に制御部31が記憶部33に予め記憶されたプログラム及びデータ等を読み出して処理を開始するようにしてあると共に、制御部31の処理過程で発生する各種の情報を一時的に記憶するようにしてある。
CANコントローラ40は、ECU10の通信部16と同様に、ネットワークNW1、NW2…のいずれかに接続され、CANのプロトコルに基づく信号を発生又は検知することによりデータの送受信を行うようにしてある。ゲートウェイ30には複数のCANコントローラ40が備えられており、制御部31は、一のCANコントローラ40にてデータを受信した場合、受信したデータに含まれるIDを基に、一又は複数の他のCANコントローラ40へデータを与えてデータの送信、即ち中継処理を行うようにしてある。このとき、制御部31は受信したデータを受信した順序で送信するように中継処理を行ってもよく、データに含まれるIDなどを基にした優先順位に従って中継処理を行ってもよい。
また、本発明に係る車載通信システムのゲートウェイ30は、各CANコントローラ40にそれぞれ接続されたネットワークNW1、NW2…の通信負荷を監視しており、通信負荷の変動に応じて各ネットワークNW1、NW2…での通信速度を変更する機能を有している。このとき、ゲートウェイ30は、同一のネットワークNW1、NW2…に接続された全てのECU10へ通信速度を変更する指令を与えると共に、自らの通信速度を変更するようにしてある。
図2は、本発明に係る車載通信システムのゲートウェイ30に備えられた制御部31の構成を示すブロック図である。制御部31は、バッファ35、負荷取得部36、変化検出部37、I/F(インタフェース)部38及びROM39等を備えている。
ROM39は、マスクROM又はEEPROM等の不揮発性のメモリ素子で構成されるものであり、制御部31が制御処理を行うために必要な閾値などのデータを予め記憶してある。バッファ35は、SRAM又はDRAM等のデータ書き換え可能なメモリ素子で構成されるものであり、ネットワークNW1、NW2…を介してECU10から受信したデータの一時的な蓄積、及びECU10へ送信するデータの一時的な蓄積等を行うようにしてある。I/F部38は、ゲートウェイ30内のバス34に接続され、バス34に接続されたゲートウェイ30内の各部との間でデータの授受を行うものである。
CANコントローラ40は、CANによるネットワークNW1、NW2…の一つが接続され、ネットワークNW1、NW2…を介したCANのプロトコルによるデータの送受信を行うものであり、制御部31の制御に応じて可変の通信速度で通信を行うことができるようにしてある。ECU10からネットワークNW1、NW2…を介してCANコントローラ40にて受信されたデータは、一時的にCANコントローラ40内のバッファ(図示は省略する)に蓄積され、バス34を介して他のECUコントローラ40へ与えられる。また、他のCANコントローラ40からバス34を介してデータが与えられた場合、CANコントローラ40は与えられたデータを一時的に内部のバッファに蓄積するようにしてあり、制御部31の制御に応じて内部のバッファからデータを読み出し、ネットワークNW1、NW2…を介して一又は複数のECU10へ送信するようにしてある。
また、CANコントローラ40はネットワークNW1、NW2…を介して受信したデータをバス34を介して制御部31へ与えるようにしてある。負荷取得部36は、各CANコントローラ40にて受信されるデータの監視を行っており、一定期間に受信されるデータのデータ数及びデータ長を基にCANコントローラ40に接続されたネットワークNW1、NW2…における通信負荷を、各ネットワークNW1、NW2…毎に取得するようにしてある。例えば、負荷取得部36は、CANコントローラ40にて一定期間に受信したデータのデータ数をNとし、各データのデータ長をLi (i=1、2、…、N)[bit]とし、一定期間に受信可能な最大データ量をM[bit]とした場合、通信負荷P[%]を以下の(1)式により算出するようにしてある。
P = (L1 +L2 +…+LN )/M …(1)
変化検出部37は、負荷取得部36が取得したネットワークNW1、NW2…の通信負荷の変化を検出するものである。図3は、変化検出部37による通信負荷の変化の検出方法を説明するための模式図であり、横軸を時間tとし、縦軸を通信負荷Pとしたグラフに、負荷取得部36が取得した通信負荷Pの一例を示してある。ROM39には、通信負荷が変化したか否かを判定するための定数として、通信負荷Pに対する閾値Pb及びPcと、判定期間Tとが予め記憶してあり、これらの値が変化検出部37に与えられている。変化検出部37は、負荷取得部36が取得した通信負荷Pが閾値Pb又はPcを超えて変化した場合、且つ、判定期間Tより長い期間に亘って変化した場合に、通信負荷Pが変化したと判定するようにしてあり、閾値Pb又はPcを超えない微小な変化及び判定期間Tより短い一瞬の変化については通信負荷Pは変化していないと判定するようにしてある。
図示の例では、負荷取得部36が取得した通信負荷Pが、時刻t0〜t1の初期状態ではPc<P≦Pbであり、時刻t1にてP≦Pcに変化し、時刻t2にてP>Pbに変化し、時刻t3にてPc<P≦Pbに変化している。変化検出部37は、例えば時刻t1にて通信負荷Pが閾値Pcを超えて変化した場合、この変化が持続して判定期間Tを超えた時点Aにて、通信負荷Pが変化したと判定する。
また、時刻t2にて通信負荷Pが閾値Pc及びPbを超えて変化した場合であっても、時刻t2から判定期間Tを超える前の時刻t3にて通信負荷Pが閾値Pbを超えて変化するため、変化検出部37は時刻t2での変化については、通信負荷Pが変化したと判定しない。時刻t3での変化については、この変化が持続して判定期間Tを越えた時点Bにて、通信負荷Pが変化したと判定する。
ゲートウェイ30の変化検出部37は上述のようにネットワークNW1、NW2…の通信負荷を常に監視しており、制御部31は、変化検出部37にて通信負荷が変化したと判定された場合に、通信負荷が変化したネットワークNW1、NW2…に接続されたCANコントローラ40及びECU10の通信速度を変更する処理を行うようにしてある。
通信速度を変更する場合、まず、制御部31はネットワークNW1、NW2…の通信負荷に応じて変更する通信速度を決定し、決定した通信速度に係る情報(以下、変更速度情報という)を含む送信データを、該当するCANコントローラ40からネットワークNW1、NW2…に接続された全てのECU10に送信する。ECU10は、ゲートウェイ30から変更速度情報を受信した場合に、変更速度情報を受信した旨を知らせる応答をゲートウェイ30へ送信するようにしてある。次いで、ゲートウェイ30の制御部31は、ECU10からの応答をCANコントローラ40にて順次受信し、対応するネットワークNW1、NW2…に接続された全てのECU10から応答を受信したことを確認した後に、通信速度の変更を実施する指示を全てのECU10へ送信すると共に、自らの通信速度の変更を行う。通信速度の変更を実施する指示をゲートウェイ30から受信したECU10では、通信部16による通信速度を変更するようにしてある。
なお、各ECU10での通信速度の変更は、例えば、250kbpsの通信速度で通信を行う通信プログラム、500kbpsの通信速度で通信を行う通信プログラム及び1Mbpsの通信速度で通信を行う通信プログラムの3つの通信プログラムを予め記憶部15に記憶しておき、ゲートウェイ30からの変更速度情報に基づいて制御部11が記憶部15から3つの通信プログラムのうちの一つを読み出して実行することにより行うことが可能である。CANコントローラ40での通信速度の変更についても同様の方法で行うことができる。ただし、通信速度の変更はこの方法に限るものではない。
図4は、通信負荷と通信速度との対応を説明するための図表である。ゲートウェイ30の制御部31はCANコントローラ40に接続されたネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pが閾値Pbより大きい場合には通信速度を250kbpsに変更し、通信負荷Pが閾値Pcより大きく閾値Pb以下の場合には通信速度を500kbpsに変更し、通信負荷Pが閾値Pc以下の場合には通信速度を1Mbpsに変更するようにしてある。即ち、通信負荷Pが高い場合には通信速度を低下させ、通信負荷Pが低い場合には通信速度を増すようにしてある。
図5は、本発明に係る車載通信システムのゲートウェイ30の制御部31が行うネットワークNW1、NW2…の通信負荷の変化検出処理の手順を示すフローチャートであり、変化検出部37にて行われる処理である。変化検出部37には上述の判定期間Tを計時するためのタイマ(図示は省略する)が備えられており、変化検出処理では、まず、このタイマをリセットして(ステップS1)、処理を開始する。次いで、負荷取得部36によるCANコントローラ40に接続されたネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pを取得し(ステップS2)、取得した通信負荷Pが閾値Pb又はPcを超えて変化したか否かを調べる(ステップS3)。
通信負荷Pが閾値Pb又はPcを超えて変化した場合(S3:YES)、タイマをリセットして(ステップS4)、タイマによる計時をスタートし(ステップS5)、ステップS2へ戻る。通信負荷Pが閾値Pb又はPcを超えて変化していない場合(S3:NO)、タイマによる計時が判定期間Tを超えたか否かを調べる(ステップS6)。判定期間Tを超えていない場合には(S6:NO)、ステップS2へ戻り、判定期間Tを超えた場合には(S6:YES)、通信負荷Pに変化が生じたと判定し(ステップS7)、タイマによる計時をストップして(ステップS8)、処理を終了する。
変化検出部37にて通信負荷Pの変化が検出された場合、制御部31は通信負荷Pに応じて通信速度の変更を行う。図6は、本発明に係る車載通信システムのゲートウェイ30の制御部31が行う通信速度変更処理の手順を示すフローチャートである。通信速度変更処理では、変化検出部37による通信負荷の変化の有無の判定結果により、CANコントローラ40に接続されたネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pに変化が生じたか否かを調べ(ステップS21)、変化が生じていない場合には(S21:NO)、変化が生じるまで待機する。通信負荷Pに変化が生じた場合(S21:YES)、負荷取得部36による通信負荷Pを取得し(ステップS22)、図4に示した対応関係に応じて通信速度を決定する(ステップS23)。
次いで、決定した通信速度を変更する通信速度とした変更速度情報を、同一のネットワークNW1、NW2…に接続された全てのECU10へ送信する(ステップS24)。変更速度情報を受信したECU10はこれに対する応答をゲートウェイ30へ送信するため(後述する図7のステップS43参照)、全てのECU10から応答を受信したか否かを調べ(ステップS25)、全てのECU10から応答を受信していない場合には(S25:NO)、受信するまで待機する。全てのECU10から応答を受信した場合(S25:YES)、通信速度の変更を実施する指示を全てのECU10へ送信し(ステップS26)、対応するCANコントローラ40の通信速度を変更して(ステップS27)、処理を終了する。
図7は、本発明に係る車載通信システムのECU10が行う通信速度変更処理の手順を示すフローチャートである。まず、ECU10は、ゲートウェイ30から送信される変更速度情報(図6のステップS24参照)を受信したか否かを調べ(ステップS41)、受信していない場合には(S41:NO)、変更速度情報を受信するまで待機し、その他の通信処理などを行う。変更速度情報を受信した場合には(S41:YES)、その他の通信処理を停止し(ステップS42)、ゲートウェイ30へ応答を送信する(ステップS43)。
次いで、ゲートウェイ30から送信される通信速度変更を実施する指示(図6のステップS26参照)を受信したか否かを調べ(ステップS44)、受信していない場合には(S44:NO)、指示を受信するまで待機する。通信速度変更を実施する指示を受信した場合(S44:YES)、通信速度の変更を行って(ステップS45)、ステップS42にて停止した通信処理を再開し(ステップS46)、通信速度変更処理を終了する。
以上の図6及び図7に示した手順により、同一のネットワークNW1、NW2…に接続されたECU10及びゲートウェイ30のCANコントローラ40が、略同じタイミングで、同じ通信速度に変更を行うことができる。
以上の構成の車載通信システムにおいては、ネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pの変化に応じて通信速度を変更する構成とすることにより、例えばゲートウェイ30にて通信負荷Pの高いネットワークNW1、NW2…に接続されたゲートウェイ30のバッファ35が溢れるなどの問題が発生することを抑制でき、車輌に搭載されたECU10間の通信の信頼性を高めることができる。また、変化検出部37は、通信負荷Pが予め定められた閾値Pb又はPcを超えて変化した場合にのみ、通信負荷Pが変化したと判定する構成とすることにより、通信負荷Pの微小変化により通信速度の変更が頻繁に行われることを防止できる。また、変化検出部37は、所定期間Tより長い期間に亘って通信負荷Pが変化した場合にのみ、通信負荷Pが変化したと判定する構成とすることにより、通信負荷Pの一瞬の変化により通信速度の変更が行われることを防止できる。
また、制御部31がCANコントローラ40の通信速度の変更を行う場合には、同一のネットワークNW1、NW2…に接続された全てのECU10に変更する通信速度を知らせ、全てのECU10からの応答を待って、通信速度の変更を実施する構成とすることにより、同一のネットワークNW1、NW2…に接続されたECU10及びCANコントローラ40が同じタイミングで、同じ通信速度に変更を行うことができる。また、図4に示すように、ネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pが高い場合には通信速度を低下させ、通信負荷Pが低い場合には通信速度を高める用に通信速度を変更する構成とすることにより、ゲートウェイ30のバッファ35が溢れるなどの問題をより確実に抑制することができる。また、ゲートウェイ30の指示に従ってECU10が通信速度の変更を行う構成とすることにより、ECU10にはネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pを取得する機能及び通信負荷Pの変化を検出する機能等を備える必要がないため、ECU10の高コスト化を抑制でき、車載通信システムの高コスト化を抑制できる。
なお、本実施の形態においては、ゲートウェイ30がネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pを取得して変化を検出し、変化に応じて通信速度を変更する指示をECU10へ与える構成としたが、これに限るものではなく、ネットワークNW1、NW2…に接続されたいずれか1つのECU10がこの機能を備えて、ゲートウェイ30はこの機能を備えない構成とすることもできる。また、250kbps、500kbps及び1Mbpsの3種類に通信速度を変更する構成としたが、これに限るものではなく、2種又は4種以上の通信速度に変更する構成としてもよい。また、通信速度の値もこれに限るものではない。また、ネットワークNW1、NW2…の通信負荷Pを(1)式により定義したが、これに限るものではなく、他の定義であってもよい。
(変形例)
上述の車載通信システムにおいては、ゲートウェイ30の制御部31に備えられた変化検出部37が変化の検出を行う場合に用いる判定期間を予め定められた固定値としてあるが、これに限るものではなく、可変値とすることも可能である。この場合、例えば、以下の(2)式により判定期間Ti (i=0、1、2…)を更新する構成とすることができる。ただし、(2)式においてa及びbは正の定数であり、a+b=1の関係を有する値である。また、Tmax は判定期間の最大値であり、Tmin は判定期間の最小値である。
Figure 0004974706
この(2)式を用いることにより、判定期間Ti を最大値Tmax から最小値Tmin の間で変化させることができる。(2)式による判定期間の更新は、例えば図5に示したフローチャートにおいて、ステップS6にてタイマによる計時が判定期間を超えない場合(S6:NO)に行うことができる。また、(2)式における変数iについては、ステップS1及びS4にてタイマのリセットを行う際にi=0に初期化すればよい。
なお、(2)式による判定期間の更新は一例であり、これに限るものではなく、他の方法により判定期間を更新する構成としてもよい。また、説明は省略するが、通信負荷Pに対する閾値Pb及びPcについても同様に、可変値としてもよい。
本発明に係る車載通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る車載通信システムのゲートウェイに備えられた制御部の構成を示すブロック図である。 変化検出部による通信負荷の変化の検出方法を説明するための模式図である。 通信負荷と通信速度との対応を説明するための図表である。 本発明に係る車載通信システムのゲートウェイの制御部が行うネットワークの通信負荷の変化検出処理の手順を示すフローチャートである。 本発明に係る車載通信システムのゲートウェイの制御部が行う通信速度変更処理の手順を示すフローチャートである。 本発明に係る車載通信システムのECUが行う通信速度変更処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ECU(他の装置)
11 制御部
16 通信部
30 ゲートウェイ(車載通信装置)
31 制御部(変更手段、指示手段、通信速度送信手段、応答受信手段、実施指示送信手段)
36 負荷取得部(取得手段)
37 変化検出部(検出手段)
40 CANコントローラ(通信手段、接続部)
NW1〜NW4 ネットワーク

Claims (5)

  1. 車輌に搭載されたネットワークに接続する接続部と、前記ネットワークに接続された他の装置との間で所定の通信速度で通信を行う通信手段とを備える車載通信装置において、
    前記ネットワークの通信負荷を取得する取得手段と、
    該取得手段が取得する通信負荷の変化を検出する検出手段と、
    該検出手段が変化を検出した場合に、前記通信手段による通信速度を変更する変更手段、及び前記ネットワークに接続された他の装置へ通信速度の変更を指示する指示手段と
    を備え
    該指示手段は、
    変更する通信速度に係る情報を他の装置へ送信する通信速度送信手段と、
    該通信速度送信手段が送信した情報を受信した他の装置が送信する応答を受信する応答受信手段と、
    前記ネットワークに接続された全ての他の装置から前記応答受信手段が応答を受信した場合に、通信速度の変更を実施する指示を他の装置へ送信する実施指示送信手段と
    を有し、
    前記変更手段は、前記実施指示送信手段が指示を送信した後に、通信速度を変更するようにしてあること
    を特徴とする車載通信装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記取得手段が取得する通信負荷と、通信負荷に係る一又は複数の閾値とを比較する比較手段を有し、
    前記閾値を超えて通信負荷が変化した場合に、通信負荷の変化を検出するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の車載通信装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記取得手段が取得する通信負荷が変化した期間と、所定期間とを比較する比較手段を有し、
    通信負荷が変化した期間が前記所定期間を超えた場合に、通信負荷の変化を検出するようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載通信装置。
  4. 前記変更手段は、通信負荷が高い場合に通信速度を低下させ、通信負荷が低い場合に通信速度を高めるように変更を行うようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の車載通信装置。
  5. 車輌に搭載されたネットワークに接続された請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載の車載通信装置と、
    前記ネットワークに接続され、前記車載通信装置から与えられた通信速度の変更の指示に応じて通信速度を変更する手段を有する他の装置と
    を備えることを特徴とする車載通信システム。
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