JP6272583B1 - 通信装置および受信信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

無線通信装置(1)は、検出対象データが含まれる第1の範囲および第1の範囲外の範囲である第2の範囲を含む処理範囲の受信信号を等化処理する等化部(22)と、処理範囲から複数のレプリカ生成範囲を定義し、定義した複数のレプリカ生成範囲の受信信号のそれぞれを複数の信号成分に分解し、信号成分ごとにレプリカ生成範囲の受信信号を再生して、第1の範囲の受信信号にとっての干渉成分のレプリカをレプリカ生成範囲ごとに生成するレプリカ生成部(27)と、複数のレプリカを用いて処理範囲の受信信号から干渉成分をキャンセルする干渉キャンセル部(23)と、受信信号から検出対象データを抽出するデータ抽出部(25)とを備える。

Description

本発明は、CP(Cyclic Prefix)を用いない、または、遅延波における遅延量がCPを超過する、シングルキャリアまたはマルチキャリア伝送を行う通信装置および受信信号処理方法に関する。
デジタル無線通信において、遅延波の広がりによって生じるシンボル間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)を抑制するために、受信側では、受信信号を等化する処理が行われる。周波数領域で等化処理を行う際には、予め定められた長さに分割したそれぞれのデータの先頭に、各データの末尾のデータをコピーしたものをCPと呼ばれるガード区間として付加する技術が用いられている。CPを付加することによって、受信信号を周波数領域に変換する際に隣接するブロックからの干渉を受けないようにすることができる。しかしながら、CPの長さはマルチパス遅延量よりも長くする必要があるため、大きなマルチパス遅延の影響を受けないようにするためには、CPの長さを長くする必要があり、その分だけ伝送効率が低下するという課題があった。
伝送効率を改善するために、CPを用いないブロック伝送として、検出対象ブロックを含む区間を周波数領域に変換して周波数領域で等化し、時間領域に変換した後、検出対象ブロックを抽出するオーバラップ周波数領域等化(FDE:Frequency-Domain Equalization)と呼ばれる手法が知られている。オーバラップ周波数領域等化では、周波数領域で等化した後の受信信号にブロック間干渉(IBI:Inter Block Interference)およびシンボル間干渉の干渉成分が残留するため、CPを用いたブロック伝送よりも受信性能が低下する傾向がある。
特許文献1には、CPを用いないブロック伝送において、受信信号に含まれる干渉成分を低減する方法が開示されている。この方法は、等化処理を行った後の受信信号を用いて、干渉成分のレプリカを生成し、生成したレプリカを用いて残留する干渉成分をキャンセルする。オーバラップ周波数領域等化とレプリカを用いた干渉成分のキャンセルとを繰り返すことにより、受信信号に含まれる干渉成分を低減して受信性能の低下を抑制している。
特開2012−70196号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、レプリカはフレーム単位で生成されており、レプリカの生成精度が低い。このため、未だ受信信号に残留する干渉成分を低減することができない場合があるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、CPを用いない、または、遅延波における遅延量がCPを超過する、シングルキャリアまたはマルチキャリア伝送において、干渉成分のレプリカの生成精度を高めて、受信性能の低下を抑制することが可能な通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる通信装置は、検出対象データが含まれる第1範囲および第1の範囲外の範囲である第2の範囲を含む処理範囲の受信信号を等化処理する等化部と、処理範囲から複数のレプリカ生成範囲を定義し、定義した複数のレプリカ生成範囲の受信信号のそれぞれを複数の信号成分に分解し、信号成分ごとにレプリカ生成範囲の受信信号を再生して、第1の範囲の受信信号にとっての干渉成分のレプリカをレプリカ生成範囲ごとに生成するレプリカ生成部と、生成された複数のレプリカを用いて処理範囲の受信信号から干渉成分をキャンセルする干渉キャンセル部と、受信信号から検出対象データを抽出するデータ抽出部とを備えることを特徴とする。
本発明にかかる通信装置は、CPを用いない、または、遅延波における遅延量がCPを超過する、シングルキャリアまたはマルチキャリア伝送において、生成するブロック間干渉のレプリカの精度を高めて、受信性能の低下を抑制することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる無線通信装置の受信構成例を示す図 図1に示す無線通信装置が行うオーバラップ周波数領域等化の概念を示す図 図1に示すレプリカ生成部がレプリカを生成するために用いる信号成分の一例を示す図 図1に示す無線通信装置が受信信号からキャンセルする干渉成分の定義を示す図 図1に示す無線通信装置の機能を専用のハードウェアである処理回路で実現する場合の例を示す図 図1に示す無線通信装置の機能を制御回路である処理回路で実現する場合の例を示す図 図1に示す無線通信装置の受信動作を説明するためのフローチャート 図1に示す無線通信装置が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第1の例を示す図 図1に示す無線通信装置が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第2の例を示す図 図1に示す無線通信装置が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第3の例を示す図 図1に示す無線通信装置が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第4の例を示す図 本発明の実施の形態1の変形例にかかる無線通信装置を示す図 図1に示す無線通信装置が受信信号からキャンセルする干渉成分の定義の変形例1を示す図 図1に示す無線通信装置が受信信号からキャンセルする干渉成分の定義の変形例2を示す図 本発明の実施の形態2にかかる無線通信システムにおいて、マルチユーザが信号を送信するための構成を示す図 本発明の実施の形態2にかかる無線通信システムにおいて、空間多重により信号を送信するための構成を示す図 本発明の実施の形態2にかかる無線通信装置の構成を示す図 図17に示す無線通信装置の全体動作を示すフローチャート 図18のステップS201の詳細な動作を示すフローチャート 図18のステップS203の詳細な動作を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる通信装置および受信信号処理方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる無線通信装置の受信構成例を示す図である。図1に示す無線通信装置1は、アンテナ11と、アナログフロントエンド12と、ADC(Analog to Digital Converter)13と、帯域制限部14と、デシメーション部15と、タイミング検出部16と、周波数偏差補正部17と、第1FFT(Fast Fourier Transform)部18とを有する。無線通信装置1は、データ分離部19と、伝送路推定部20と、等化重み計算部21と、等化部22と、干渉キャンセル部23と、IFFT(Inverse FFT)部24と、データ抽出部25と、LLR(Log Likelihood Ratio)算出部26とをさらに有する。無線通信装置1は、レプリカ生成部27と、レプリカ制御部28と、第2FFT部29と、デインタリーバ30と、誤り訂正復号部31とをさらに有する。レプリカ生成部27は、第1生成部27aと、第2生成部27bと、既知信号付加部27cとを有する。
アンテナ11は、送信側の無線通信装置から無線信号を受信する。アンテナ11が受信する無線信号には、送信側で付加された既知のプリアンブルなどの既知信号が含まれている。アンテナ11は、受信信号をアナログフロントエンド12に入力する。アナログフロントエンド12は、アンテナ11から入力された信号をダウンコンバートしてダウンコンバートした信号をADC13に入力する。ADC13は、入力されたアナログの信号をデジタル信号に変換して、デジタル信号を帯域制限部14に入力する。帯域制限部14は、入力されたデジタル信号の帯域を制限して帯域が制限されたデジタル信号をデシメーション部15に入力する。デシメーション部15は、入力された信号のサンプリングレートを下げてサンプリングレートを下げられた信号をタイミング検出部16に入力する。タイミング検出部16は、入力された信号のシンボルブロックタイミングを検出する。具体的には、タイミング検出部16は、既知のプリアンブルなどを用いた相互相関処理を行うことにより、シンボルブロックタイミングを検出して信号を周波数偏差補正部17に入力する。
周波数偏差補正部17は、既知のプリアンブルなどを用いて、入力された信号の周波数偏差推定を行い、推定した周波数偏差を用いて、入力された信号のデータ領域に対して周波数偏差補正を行う。その後、第1FFT部18は、入力された信号にFFT処理を行って周波数領域の信号に変換し、周波数領域の受信信号をデータ分離部19に入力する。データ分離部19は、入力された受信信号を上記の既知のプリアンブルなどを含む既知信号とデータとに分離する。データ分離部19は、既知信号を伝送路推定部20に入力し、データを含む周波数領域の信号を等化部22に入力する。伝送路推定部20は、入力された既知信号を用いて、伝送路推定を行う。等化重み計算部21は、伝送路推定結果と、後述するレプリカとに基づいて、オーバラップ周波数領域等化のための等化重みを周波数ごとに計算して、計算した等化重みを等化部22に入力する。等化重みは、干渉キャンセル後の受信信号を基準として誤差最小2乗の規範で求められる重みであり、等化処理後にキャンセルされる干渉成分の電力を考慮して、計算される。等化部22は、入力された等化重みを用いて、受信信号のうち、検出対象データが含まれる第1の範囲および第1の範囲外の第2の範囲の受信信号をそれぞれの周波数で等化処理する。
干渉キャンセル部23は、第1の範囲の受信信号にとっての干渉成分を、受信信号からキャンセルする。干渉キャンセル部23は、後述するレプリカ生成部27が生成したレプリカを用いて、干渉成分をキャンセルする。IFFT部24は、干渉成分のキャンセルを行った後の受信信号にIFFT処理を行って時間領域の信号に変換してデータ抽出部25に入力する。データ抽出部25は、入力された受信信号から検出対象データを抽出して、LLR算出部26に入力する。データ抽出部25は、時間領域で受信信号の両端に干渉成分が偏在することを利用して、時間領域で受信信号の中央部から検出対象データを抽出する。LLR算出部26は、それぞれのシンボルの各ビット全てのLLRを算出して、算出したLLRをレプリカ生成部27に入力する。
図2は、図1に示す無線通信装置1が行うオーバラップ周波数領域等化の概念を示す図である。受信信号150に含まれる複数のブロックのうち第nb番ブロックを検出対象データとすると、第1FFT部18は、検出対象データを含む検出対象範囲である第1範囲151の受信信号と、第1範囲外の範囲である第2範囲152の受信信号とを含む処理範囲153の受信信号を周波数領域の信号に変換する。このため、等化部22が等化処理を行う対象は処理範囲153の受信信号となる。干渉キャンセル部23が、等化処理後の受信信号から干渉成分をキャンセルし、データ抽出部25が、受信信号から検出対象データを抽出して、LLR算出部26においてLLR154が算出される。ここでは、第nb番ブロックを検出対象データとしたが、その他のブロックに対しても同様に検出対象データの抽出を行い、LLRを計算することで、LLR系列155を得ることができる。
図1の説明に戻る。レプリカ生成部27は、処理範囲から複数のレプリカ生成範囲を定義し、定義した複数のレプリカ生成範囲の受信信号のそれぞれを複数の信号成分に分解し、信号成分ごとにレプリカ生成範囲の受信信号を再生してレプリカを生成する。レプリカ生成範囲は、レプリカを生成する際に使用する受信信号の範囲であり、図2の例では第2範囲152である。レプリカ生成部27は、レプリカ制御部28から指示された信号成分を用いて、レプリカを生成する。レプリカ生成部27が生成したレプリカは、干渉キャンセル部23において、受信信号から干渉成分をキャンセルするために用いられる。
図3は、図1に示すレプリカ生成部27がレプリカを生成するために用いる信号成分の一例を示す図である。本実施の形態では、多値変調された受信信号を、階層化された複数のサブシンボルとみなす。この場合、サブシンボルは信号成分の一例である。例えば16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)のシンボル103を信号電力の異なる2階層のQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)シンボルとみなすことができる。2階層のQPSKシンボルは、振幅が大きい順に第0層QPSKサブシンボル101、第1層QPSKサブシンボル102と称する。階層化されたサブシンボルは、上層ほど信号点間距離が短く、このため、QPSKサブシンボルの信号判定精度が低く、レプリカ生成精度も低いという特徴がある。レプリカ生成部27は、サブシンボルの階層ごとにレプリカを生成することができる。
レプリカ生成部27が行うサブシンボルのレプリカ生成方法の一例を説明する。λm'(0)を第m’階層の第0ビット目のLLRとした場合、第m’階層のサブシンボルレプリカは、以下の数式(1)で表される。ここで、各階層における振幅amは下記の数式(2)で表される。
Figure 0006272583
Figure 0006272583
生成されたサブシンボルのレプリカは、等化重み計算部21および干渉キャンセル部23において用いられる。以下、干渉キャンセルの一例を示す。以下の説明中において、バーが付された文字を示す場合、その文字の後に(バー)を記載し、ハットが付された文字を示す場合、その文字の後に(ハット)を記載し、チルダが付された文字を示す場合、その文字の後に(チルダ)を記載する場合がある。
第f周波数における処理について、周波数領域等化後の受信信号をR(チルダ)(f)とし、周波数領域等化後の干渉成分の等価チャネル利得をH(バー)(f)、周波数領域の第m’階層サブシンボルのレプリカをD(ハット)(f)とした場合、干渉をキャンセル後の受信信号R(ハット)(f)は、以下の数式(3)で表される。なお、mf,mbのそれぞれは、再生したサブシンボルのレプリカの対象としている階層範囲を示している。
Figure 0006272583
図4は、図1に示す無線通信装置1が受信信号からキャンセルする干渉成分の定義を示す図である。第2範囲152の受信信号は、等化処理が進む時間軸上の方向に対して第1範囲151よりも過去の受信信号である前方信号である前方IBI104と、前方信号よりも未来の受信信号である後方信号である後方IBI105とを含む。第1範囲151の受信信号にとっての干渉成分は、前方IBI104からの影響により生じる干渉成分と、後方IBI105からの影響により生じる干渉成分とを含んでいる。
図1の説明に戻る。第1生成部27aは、前方信号を複数の信号成分に分解し、信号成分ごとに前方信号を再生して、干渉成分のレプリカを生成する。具体的には、第1生成部27aは、前方信号を複数の階層のシンボルに分解して、階層ごとに干渉成分のレプリカを生成する。第2生成部27bは、後方信号またはISIを複数の信号成分に分解し、信号成分ごとに後方信号またはISIを再生して干渉成分のレプリカを生成する。具体的には、第2生成部27bは、第2干渉成分を複数の階層のシンボルに分解して、階層ごとにレプリカを生成する。既知信号付加部27cでは、フレームフォーマットに従って受信信号に多重されている既知信号への対応として、内部にて予め保持している複数既知信号の内、対応する既知信号を取得してレプリカに付加する。上記の機能により、レプリカ生成部27は、生成したレプリカを第2FFT部29および等化重み計算部21に入力する。
第2FFT部29は、入力されたレプリカを周波数領域の信号成分に変換して、変換後のレプリカを干渉キャンセル部23に入力する。等化部22、干渉キャンセル部23、およびデータ抽出部25は、等化処理、干渉成分のキャンセル、および検出対象データの抽出を繰り返し行う。レプリカ生成部27が前方信号を再生する際に用いる信号成分の数は、後方信号を再生する際に用いる信号成分の数以上である。レプリカ生成部27が前方信号を再生する際に用いる信号成分の数は、等化処理、干渉成分のキャンセル、および検出対象データの抽出処理の繰り返しに伴って増やされる。データ抽出部25は、予め定められた数、例えば第1干渉成分を分解して得られる信号成分の最大数までレプリカ生成範囲を広げた時点で、抽出した検出対象データを最終的な検出結果とする。そして検出結果は、LLR算出部26からデインタリーバ30に入力される。
デインタリーバ30は、検出結果が入力された時点で最新のLLR系列をブロックでインタリーブして順列を戻して、誤り訂正復号部31に入力する。誤り訂正復号部31は、入力された信号を誤り訂正復号化してビット系列を取得する。
つづいて、無線通信装置1のハードウェア構成について説明する。無線通信装置1の各構成要素は、ハードウェアにより実現することができる。アンテナ11は、無線通信用のアンテナである。その他の構成要素は、例えば処理回路により実現される。複数の構成要素が1つの処理回路により実現されてもよいし、1つの構成要素が複数の処理回路により実現されてもよい。
また、処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリおよびメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)とを備える制御回路であってもよい。ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)等が該当する。
処理回路が、専用のハードウェアで実現される場合、処理回路は、例えば図5に示す処理回路71である。図5は、図1に示す無線通信装置1の機能を専用のハードウェアである処理回路で実現する場合の例を示す図である。処理回路71は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
処理回路が、CPUを備える制御回路で実現される場合、この制御回路は例えば図6に示す構成の制御回路である。図6は、図1に示す無線通信装置1の機能を制御回路である処理回路で実現する場合の例を示す図である。図6に示すように制御回路74は、CPUであるメモリ72と、プロセッサ73とを備える。処理回路が制御回路74により実現される場合、プロセッサ73がメモリ72に記憶された、各構成要素の各々の処理に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ72は、プロセッサ73が実施する各処理における一時メモリとしても使用される。
無線通信装置1を構成する各構成要素は、一部が専用のハードウェアで実現され、一部がCPUを備える制御回路で実現されてもよい。
つづいて、無線通信装置1の受信動作について説明する。図7は、図1に示す無線通信装置1の受信動作を説明するためのフローチャートである。ここで、等化処理および干渉キャンセルの繰り返しにおいて、それぞれの繰り返し単位をステージと称する。受信動作の開始時点において、繰り返しステージインデックスi=0であり、前方IBIにおいて再生する階層の最大値である第1対象階層インデックスmf=0であり、後方IBIにおいて再生する階層の最大値である第2対象階層インデックスmb=−1とし、検出対象のブロックインデックスnb=0とする。
第1FFT部18は、受信信号のうち処理範囲153の部分をFFT処理して周波数領域の信号を生成する(ステップS101)。その後、等化重み計算部21は、受信信号から取得された既知信号を用いて推定された伝送路推定値に基づいて、等化重みを生成する(ステップS102)。等化部22は、生成された等化重みを用いて、周波数領域の受信信号を等化処理する(ステップS103)。続いて干渉キャンセル部23は、レプリカを用いて、受信信号に含まれる干渉成分をキャンセルする処理を行う(ステップS104)が、最初の繰り返しではまだ生成されているレプリカが存在しないため、干渉キャンセルは省略される。
IFFT部24は、周波数領域の受信信号を時間領域の信号に変換するIFFT処理を行う(ステップS105)。データ抽出部25は、今回のブロックの検出対象データを抽出する(ステップS106)。LLR算出部26は、抽出された検出対象データを用いてLLRを算出する(ステップS107)。
レプリカ生成部27の第1生成部27aは、算出されたLLRを使用して、次ブロック用の0からmf階層の前方IBIのレプリカを階層ごとに生成する(ステップS108)。最初の繰り返しでは、mf=0であるため、第0階層の前方IBIのレプリカを生成する。レプリカ生成部27の第2生成部27bは、算出されたLLRを用いて、次ブロック用の0からmb階層の後方IBIのレプリカを階層ごとに生成する(ステップS109)。最初の繰り返しでは、対応するLLRが得られていないため、後方IBIのレプリカは生成されない。第2FFT部29は、得られたレプリカを周波数領域の信号に変換して、干渉キャンセル部23に入力する(ステップS110)。
等化部22は、検出対象のブロックインデックスnbが1フレーム分のブロック数Nb−1に達したか否かを判断する(ステップS111)。検出対象のブロックインデックスnbが1フレーム分のブロック数Nb−1に達していない場合(ステップS111:No)、ブロックインデックスnbをインクリメントして更新し(ステップS112)、ステップS101の処理に戻って次のブロックの処理を行う。検出対象のブロックインデックスnbが1フレーム分のブロック数Nbに達した場合(ステップS111:Yes)、すなわち1フレーム分の処理が完了した場合、等化部22は、繰り返しステージインデックスiが最大繰り返しステージ回数imax−1に達したか否かを判断する(ステップS113)。繰り返しステージインデックスiが最大繰り返しステージ回数imax−1に達していない場合(ステップS113:No)、繰り返しステージインデックスiをインクリメントして更新し、第0番検出対象ブロックの処理に戻るためnb=0とし、後方IBIの再生の対象範囲を前方IBIの再生の対象範囲と同一に拡大するために第2対象階層インデックスmbを第1対象階層インデックスmfと同じにする(ステップS114)。これにより、以降の処理で後方IBIのレプリカが生成される。繰り返しステージインデックスiが最大繰り返しステージ回数imax−1に達した場合(ステップS113:Yes)、等化部22は、第1対象階層インデックスmfがMmax−1に達したか否かを判断する(ステップS115)。第1対象階層インデックスmfがMmax−1に達していない場合(ステップS115:No)、等化部22は、第1対象階層インデックスmfをインクリメントして更新し(ステップS116)、ステップS101の処理に戻る。第1対象階層インデックスmfがMmax−1に達した場合(ステップS115:Yes)、繰り返し処理は終了となる。
図8は、図1に示す無線通信装置1が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第1の例を示す図である。図8は、変調方式として16QAMを用いた例であり、Mmax=2である。干渉キャンセル部23は、第nb番検出ブロックに対して初めに干渉のキャンセルを行う際(mf=0,mb=−1の場合)、第1干渉成分である前方IBI104に対しては、第0階層レプリカ107を用いて干渉のキャンセルを行い、第2干渉成分である後方IBI105およびISI106のレプリカは生成されていないため、干渉のキャンセルは行わない。
図9は、図1に示す無線通信装置1が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第2の例を示す図である。干渉キャンセル部23は、第nb番検出ブロックに対して2回目に干渉のキャンセルを行う際(mf=0,mb=0の場合)、前方IBI104、後方IBI105およびISI106に対して第0階層レプリカ107を用いて干渉のキャンセルを行う。
図10は、図1に示す無線通信装置1が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第3の例を示す図である。干渉キャンセル部23は、第nb番検出ブロックに対して3回目に干渉のキャンセルを行う際(mf=1,mb=0の場合)、前方IBI104に対しては、第0階層レプリカ107および第1階層レプリカ108を用いて干渉のキャンセルを行い、後方IBI105およびISI106に対しては、第0階層レプリカ107を用いて干渉のキャンセルを行う。
図11は、図1に示す無線通信装置1が行う干渉キャンセル処理で用いられるレプリカの第4の例を示す図である。干渉キャンセル部23は、第nb番検出ブロックに対して4回目に干渉のキャンセルを行う際(mf=1,mb=1の場合)、前方IBI104、後方IBI105およびISI106に対して第0階層レプリカ107および第1階層レプリカ108を用いて干渉のキャンセルを行う。
第1対象階層インデックスmfは、第1干渉成分である前方IBIを再生する際にレプリカ生成部27が用いる信号成分の範囲である第1階層範囲を示し、第2対象階層インデックスmbは、レプリカ生成部27が第2干渉成分である後方IBIを再生する際に用いる信号成分の範囲である第2階層範囲を示す。上記の動作により、第1対象階層インデックスmfは、第2対象階層インデックスmb以上の値に保たれるため、第1階層範囲を、第2階層範囲以上とすることが可能である。
また、1シンボルに含まれる複数の階層のサブシンボルは、それぞれレプリカ生成精度が異なる。しかしながら、1シンボル単位でレプリカを生成する場合には、全階層を一度にレプリカ生成するため、レプリカ生成精度が劣化してしまう。これに対して、上記に説明したように、干渉成分を分解した信号成分である複数の階層のサブシンボルごとにレプリカが生成される場合、レプリカ生成精度の高い階層のサブシンボルからレプリカが生成されて、レプリカ生成対象の階層範囲が繰り返し処理に伴って拡張されるため、レプリカの生成精度を向上させることができる。その結果、精度の高いレプリカを用いて干渉のキャンセル処理が行われるため、干渉成分の低減効果が高くなり、受信性能を向上することができる。
また上記の動作によれば、前方IBI104のレプリカは、現繰り返しステージにおける1つ前のブロックに対する等化結果を逐次使用して生成される。前回の繰り返しステージにおける同一ブロックに対する等化結果よりも、現繰り返しステージにおける1つ前のブロックの等化結果は信頼性が高いため、より精度の高いレプリカを生成することが可能である。また後方IBI105のレプリカは、前繰り返しステージの等化結果を使用して生成される。このとき、後方IBI105のレプリカを生成する際に用いる階層の範囲を前方IBI104のレプリカを生成する際に用いる階層の範囲と同時に広げた場合には、前繰り返しステージの方が現繰り返しステージよりも信号検出精度が低いため、繰り返し処理の効果が限定的となってしまう。このため、本実施の形態1では、前方IBI104のレプリカを生成する際に用いる階層の範囲をまず拡張して、後方IBI105のレプリカを生成する際に用いる階層の範囲を維持し、その後の繰り返し処理において、後方IBI105のレプリカを生成する際に用いる階層の範囲を拡張する。この構成により繰り返し処理の効果を強めることが可能であり、受信信号に含まれる干渉成分をより低減することが可能である。
なお、図7に示した動作は一例であり、処理の順番は、本発明の技術的思想の範囲内で変更することが可能である。例えば上記の実施の形態では、フレームごとの等化処理を行い、ブロック毎にレプリカを更新している。しかしながら、本発明はかかる例に限定されず、図7に示すそれぞれのループ処理は、実行する順番やループ処理を行う条件についても変更可能である。例えば、上記の実施の形態では、最終的には、干渉成分を分解した複数の階層の信号成分の全てのレプリカを用いて干渉キャンセルを行うこととしたが、必ずしも全ての階層のレプリカを生成する必要はない。このため、ステップS115の「Mmax−1」は、「Mmax−1」よりも小さい値としてもよい。
図12は、本発明の実施の形態1の変形例にかかる無線通信装置2を示す図である。図12に示す無線通信装置2は、CPを用いないOFDM伝送を行う。
無線通信装置2は、アンテナ11と、アナログフロントエンド12と、ADC13と、帯域制限部14と、デシメーション部15と、タイミング検出部16と、周波数偏差補正部17とを有する。無線通信装置2は、干渉キャンセル部32と、第1FFT部33と、データ分離部19と、伝送路推定部35と、等化重み計算部21と、等化部36と、第1IFFT部37と、データ抽出部38と、第2FFT部39と、LLR算出部40とをさらに有する。無線通信装置2は、レプリカ生成部41と、レプリカ制御部42と、第2IFFT部43と、第3IFFT部44と、デインタリーバ45と、誤り訂正復号部46とをさらに有する。レプリカ生成部41は、第1生成部27aと、第2生成部27bと、既知信号付加部27cとを有する。図12において、図1に示す構成要素と同様の構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。以下、図1に示す無線通信装置1と異なる点について主に説明する。
第1FFT部33は、オーバラップ周波数領域等化の処理を行うために、検出対象ブロックよりも広い範囲の信号を周波数領域の信号に変換する。伝送路推定部35は、伝送路推定を行って伝送路推定値を等化重み計算部21および第3IFFT部44に入力する。等化部36は、計算された等化重みに基づいて、等化処理を実行する。第1IFFT部37は、等化処理後の受信信号をIFFT処理して時間領域の受信信号に変換する。データ抽出部38は、時間領域の受信信号から検出対象データを抽出する。第2FFT部39は、1OFDMシンボルに相当するポイント数でFFT処理を行って受信信号を再び周波数領域の信号に変換してLLR算出部40に入力する。LLR算出部40は、入力された信号からサブキャリアごとにLLRを算出する。
レプリカ生成部41は、レプリカ制御部42からの制御に従って、指示された階層のレプリカをそれぞれの干渉成分について生成する。レプリカ生成部41は、生成したレプリカを等化重み計算部21および第2IFFT部43に入力する。第2IFFT部43は、入力されたレプリカをIFFT処理して時間領域の信号に変換し、変換後の信号を干渉キャンセル部32に入力する。第3IFFT部44は、伝送路推定部35から入力された伝送路推定値をIFFT処理して時間領域の信号に変換し、変換後の信号を干渉キャンセル部32に入力する。干渉キャンセル部32は、時間領域の受信信号およびレプリカを用いて、受信信号の干渉成分をキャンセルする。このとき干渉キャンセル部32は、周波数領域で得られた伝送路推定値から得られたインパルス応答を用いて、OFDM時間波形のレプリカを畳み込み、受信信号から減算することで、受信信号の干渉成分をキャンセルすることができる。
以上説明したように、図12に示す無線通信装置2によれば、CPを用いないOFDM伝送においても、図1に示す無線通信装置1と同様の効果を得ることができる。
図13は、図1に示す無線通信装置1が受信信号からキャンセルする干渉成分の定義の変形例1を示す図である。図14は、図1に示す無線通信装置1が受信信号からキャンセルする干渉成分の定義の変形例2を示す図である。図4では、検出対象範囲を抽出対象の信号成分とみなして、前方IBI104および後方IBI105を定義したが、本発明はかかる例に限定されない。任意に定義した信号成分を抽出対象の信号成分とみなして、誤差最小2乗などの予め定められた規範に基づいて、干渉のキャンセルとオーバラップ周波数領域等化とが連動するようにすればよい。図13の例では、末尾の2シンボルを除く処理領域のデータを抽出対象の信号成分とみなして、前方IBI104、後方IBI105およびISI106が定義されている。また、図14の例では、前方IBI104および前方ISI106aを前方の干渉成分とし、中央ISI106b、後方ISI106cおよび後方IBI105を後方の干渉成分として定義されている。
なお、上記に説明した本実施の形態の技術は、ブロック伝送において遅延波の遅延量がCPを超過する場合にも、同様な処理を行って、データ部分を抽出することで適用することが可能である。また、シングルキャリアブロック伝送ではなく、データをブロック化して伝送しないシングルキャリア伝送においても、本実施の形態の技術を適用することが可能である。また、送受信アンテナを複数本用いた、マルチアンテナの通信装置にも、アンテナ間の干渉を考慮することで本実施の形態の技術を適用することが可能である。
実施の形態2.
本実施の形態2では、マルチユーザ、空間多重、送信ダイバーシチ伝送など、送信するために2本以上のアンテナが用いられた信号を受信処理する無線通信装置について説明する。以下、マルチユーザの場合、空間多重の場合についてそれぞれ説明する。送信ダイバーシチ伝送の場合については説明を省略するが、同様の機能により実現することができる。
図15は、本発明の実施の形態2にかかる無線通信システムにおいて、マルチユーザが信号を送信するための構成を示す図である。
図15には、Nt人のユーザ#0から#Nt−1の無線送信装置300#0から300#Nt−1が示されている。この無線送信装置300#0から300#Nt−1のそれぞれを区別する必要がない場合、単に無線送信装置300と称する。複数の無線送信装置300のそれぞれは、誤り訂正符号化部201と、インタリーバ202と、マッピング部203と、既知信号生成部204と、多重化部205と、インタポレーション部206と、帯域制限部207と、DAC(Digital to Analog Converter)208と、アナログフロントエンド209と、送信アンテナ210とを有する。図15の例では、それぞれの無線送信装置300が有する送信アンテナ210は1本ずつとしたが、送信アンテナ数に制約はない。
誤り訂正符号化部201は、入力される送信情報のビット系列を誤り訂正符号化して、誤り訂正符号化後の符号化ビット系列をインタリーバ202に入力する。インタリーバ202は、ブロック単位でインタリーブ処理を行って符号化ビット系列の順番を入れ替える。インタリーバ202は、得られた符号化ビット系列をマッピング部203に入力する。マッピング部203は、入力された符号化ビット系列を用いて多値数に基づいたマッピングを行い、PSK(Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調方式を用いてシンボル系列を生成する。既知信号生成部204は、既知信号系列を生成する。多重化部205は、シンボル系列と既知信号系列との多重化処理を行って送信信号を生成し、生成した送信信号をインタポレーション部206に入力する。
インタポレーション部206は、入力された送信信号のサンプリング周波数を上げるインタポレーション処理を行って、処理後の送信信号を帯域制限部207に入力する。帯域制限部207は、入力された送信信号の帯域制限処理を行い、処理後の送信信号をDAC208に入力する。DAC208は、入力された送信信号をデジタル信号からアナログ信号に変換して、変換後の送信信号をアナログフロントエンド209に入力する。アナログフロントエンド209は、送信信号をアップコンバートおよび増幅して、送信アンテナ210から送信信号を送信する。
図16は、本発明の実施の形態2にかかる無線通信システムにおいて、空間多重により信号を送信するための構成を示す図である。以下、図15に示す無線送信装置300と同様の構成要素については同じ符号を付することにより説明を省略し、異なる部分について主に説明する。
図16に示す無線送信装置310は、誤り訂正符号化部201と、インタリーバ202と、マッピング部203と、SP(Serial Parallel)変換部211と、複数の送信処理部301#0から301#Nt−1とを有する。無線送信装置310は、Nt本の送信アンテナ210#0から210#Nt−1を有しており、送信アンテナ210#0から210#Nt−1に対応して送信処理部301#0から301#Nt−1が設けられている。以下、送信処理部301#0から#Nt−1のそれぞれを区別する必要がない場合、単に送信処理部301と称し、送信アンテナ210#0から#Nt−1のそれぞれを区別する必要がない場合、単に送信アンテナ210と称する。
複数の送信処理部301のそれぞれは、既知信号生成部204と、多重化部205と、インタポレーション部206と、帯域制限部207と、DAC208と、アナログフロントエンド209と、送信アンテナ210とを有する。
SP変換部211は、入力されたシリアル信号を送信アンテナ本数Nt分のパラレル信号に変換する直並列変換を実行する。SP変換部211は、生成したパラレル信号のそれぞれを送信処理部301のそれぞれに入力する。この構成により、複数の送信アンテナ210#0から210#Nt−1から複数の送信信号が送信されることになる。これらの送信信号は、それぞれマルチパス伝搬路を経由して、受信側の無線通信装置に伝送される。
図17は、本発明の実施の形態2にかかる無線通信装置3の構成を示す図である。無線通信装置3は、Nr本の受信アンテナ11#0から11#Nr−1と、複数の受信処理部50#0から50#Nr−1とを有する。それぞれの受信処理部50は、アナログフロントエンド12と、ADC13と、帯域制限部14と、デシメーション部15と、タイミング検出部16と、周波数偏差補正部17とを有する。無線通信装置3は、第1FFT部51と、データ分離部52と、伝送路推定部53と、等化重み計算部54と、等化部55と、干渉キャンセル部56と、IFFT部57と、データ抽出部58と、LLR算出部59とをさらに有する。無線通信装置3は、デインタリーバ30と、誤り訂正復号部31と、測定部60と、オーダリング部61と、レプリカ制御部62と、レプリカ生成部63と、第2FFT部29とをさらに有する。
第1FFT部51は、複数の受信処理部50から入力される受信信号をFFT処理して周波数領域の信号に変換し、変換後の受信信号をデータ分離部52に入力する。データ分離部52は、受信信号をデータと既知信号とに分離して、データを含む受信信号を等化部55に入力し、既知信号を伝送路推定部53に入力する。伝送路推定部53は伝送路推定値を算出して、算出した伝送路推定値を等化重み計算部54に入力する。等化重み計算部54は、入力された伝送路推定値に基づいて等化重みを計算して、計算した等化重みを等化部55に入力する。等化部55は、入力された等化重みを用いて、受信信号を等化処理し、等化処理後の受信信号を干渉キャンセル部56に入力する。干渉キャンセル部56は、第2FFT部29から入力されるレプリカを用いて、受信信号に含まれる干渉成分をキャンセルする。干渉キャンセル部56は、後述するオーダリング処理が終わるまでは干渉成分をキャンセルする処理を行わない。干渉キャンセル部56は、処理後の受信信号または処理を実行しなかった場合には入力された受信信号をそのままIFFT部57に入力する。IFFT部57は、入力された受信信号を時間領域の信号に変換するIFFT処理を実行して、処理後の受信信号をデータ抽出部58に入力する。
データ抽出部58は、入力された受信信号から検出対象データを抽出してLLR算出部59に入力し、受信信号から既知信号を抽出して測定部60に入力する。LLR算出部59は、入力された受信信号を用いてLLRを算出してデインタリーバ30およびレプリカ生成部63に出力する。測定部60は、干渉成分の大きさを示す誤差電力を測定する。測定部60は、等化処理後、または、等化処理と干渉成分のキャンセルとを行った後の受信信号に含まれる干渉成分の大きさを測定する。測定部60は、例えば既知信号を用いて誤差電力を算出することができる。測定部60は、算出した誤差電力をオーダリング部61に入力する。オーダリング部61は、入力された干渉成分の大きさを示す値である誤差電力に基づいて、受信信号を処理する順番を決定する。レプリカ制御部62は、レプリカ生成部63が受信信号を処理する順番をオーダリング部61が決定した順番に基づいて制御する。レプリカ制御部62は、干渉成分を再生する範囲、受信信号のうち処理対象のブロック番号、受信信号の送信元の送信アンテナの識別子、および受信信号の送信元ユーザの識別子のうち少なくとも1つ以上を用いて、レプリカ生成部63にレプリカの生成を指示する。レプリカ制御部62は、レプリカ生成部63に干渉成分を再生する範囲と対象の送信アンテナ番号とを指示してレプリカを生成させる。
レプリカ生成部63は、レプリカ制御部62からの指示に従って、指示された送信アンテナ番号が示す送信アンテナから送信された信号を用いて、レプリカを生成する。レプリカ生成部63は、送信アンテナ本数Ntのそれぞれに対応したNt個の第1生成部65と、Nt個の第2生成部66と既知信号付加部27cとを有する。第1生成部65のそれぞれは、第1生成部27aと同様の機能を有する。第2生成部66のそれぞれは、第2生成部27bと同様の機能を有する。レプリカ生成部63は、第2FFT部29および等化重み計算部54に、生成したレプリカを入力する。
図18は、図17に示す無線通信装置3の全体動作を示すフローチャートである。無線通信装置3は、オーバラップFDEを試行しながら残留誤差電力を測定する(ステップS201)。続いて無線通信装置3は、送信アンテナオーダリング処理を行う(ステップS202)。無線通信装置3は、例えば信号検出精度が高いほど指標値が小さくなる場合、指標値が小さいほど実行順を早くすることができる。無線通信装置3は、受信信号の処理順を決定した後に、繰り返しの等化処理と干渉キャンセル処理とを行う(ステップS203)。
図19は、図18のステップS201の詳細な動作を示すフローチャートである。測定部60は、対象とする送信アンテナ210を1つ選択する(ステップS204)。そして第1FFT部51がオーバラップFFT処理を行って周波数領域の信号を得る(ステップS205)。等化重み計算部54は、伝送路推定値に基づいて、等化重みを生成する(ステップS206)。等化部55が等化処理を実行する(ステップS207)。等化処理後の信号はIFFT部57によってオーバラップIFFT処理が実行される(ステップS208)。データ抽出部58は、既知信号を抽出して測定部60に入力する(ステップS209)。測定部60は、入力された等化後の既知信号と予め知られている既知信号との差分を求めて、誤差電力を累積して算出する(ステップS210)。測定部60は、全送信アンテナについての測定が完了したか否かを判断する(ステップS211)。全送信アンテナについての測定が完了した場合(ステップS211:Yes)、測定部60は残留誤差電力の測定を終了する。全送信アンテナについての測定が完了していない場合(ステップS211:No)、ステップS204の処理に戻る。
図20は、図18のステップS203の詳細な動作を示すフローチャートである。なお図20に示す各ステップは、図7に示す動作と同様である場合、同じ符号を付して説明を省略する。以下、図7に示す動作と異なる点について主に説明する。
送信アンテナインデックスntは、処理対象の送信アンテナ210のインデックスであり、0からNt−1の値となる。次ブロック用の前方IBI104のレプリカを生成するとき、第1生成部65は、指定された階層に加えて、対象の送信アンテナで受信した受信信号を処理対象とする(ステップS250)。第2生成部66は、次ブロック用のISI106および後方IBI105のレプリカを生成するとき、対象の階層に加えて、対象の送信アンテナ0からntで受信した受信信号を処理対象とする(ステップS251)。
また等化部55は、検出対象のブロックインデックスnbが1フレーム分のブロック数Nbに達した場合(ステップS111:Yes)、すなわち1フレーム分の処理が完了した場合、送信アンテナインデックスntがアンテナ数Nt−1に達したか否かを判断する(ステップS252)。送信アンテナインデックスntがアンテナ数Nt−1に達した場合(ステップS252:Yes)、等化部55は、ステップS113の処理に進む。送信アンテナインデックスntがアンテナ数Nt−1に達していない場合(ステップS252:No)、等化部55は、ntをインクリメントする(ステップS253)。
また、繰り返しステージインデックスiが最大繰り返しステージ回数imax−1に達していない場合(ステップS113:No)、ステップS114の処理に加えて、nt=0とする(ステップS254)。
第1対象階層インデックスmfがMmax−1に達していない場合(ステップS115:No)、等化部55は、ステップS116の処理に加えて、nt=0とする(ステップS255)。
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、対象送信アンテナから送信された信号内でのIBIおよびISIだけでなく他の送信アンテナから送信された信号からの干渉(IBI含む)も併せて干渉成分をキャンセルすることができる。また、送信アンテナごとに受信信号に含まれる干渉成分の大きさを測定して、測定結果に基づいて、受信信号の処理順が決定される。これにより、検出精度の高い信号から処理されるため、この検出結果を用いて行われる処理である、次に実行される検出処理の精度も向上させることが可能である。
なお、上記に説明した測定部60の機能は、送信アンテナ1本で、受信アンテナ1本以上を使用する場合でも適用することが可能であり、上記の実施の形態1の構成に測定部60の機能を加えることもできる。例えば、第1範囲および第2範囲の復調パラメータセットが異なる2つのセットを準備して、上記セットに基づく等化処理を行った後、測定部60は、2つのセットのそれぞれについて、誤差電力など信頼性の指標となる値を算出する。そして、2つのセットのうち、指標の値に基づいて選択されたセットに基づく処理結果を最終検出結果として選択することもできる。
なお、上記の実施の形態2では、周波数領域で干渉キャンセル処理を行ったが、時間領域でも等価な処理を行うことができる場合、時間領域で干渉キャンセル処理を行っても良い。また、OFDM伝送についても、本発明の実施の形態2に記載された技術を適用することができる。
なお上記の実施の形態2にかかる無線通信装置3のハードウェア構成は、実施の形態1にかかる無線通信装置1と同様であるためここでは説明を省略する。無線送信装置300および無線送信装置310についても同様である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
例えば、上記の実施の形態2では、受信信号に残る干渉成分の大きさを示す値として、既知信号を用いて算出される誤差電力を用いることとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、受信信号に残る干渉成分の大きさを示す値は、伝送路推定で得られるインパルス応答、等化重みのノルム値などを用いて算出されてもよい。
また、上記の実施の形態では、無線通信システムについて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の技術は、無線伝送に限らず、有線伝送に適用することもできる。上記の実施の形態の技術を有線伝送に適用する場合、通信装置は、上記の送信アンテナに代えて送信ポートを有し、受信アンテナに代えて受信ポートを有する。
1,2,3 無線通信装置、11 アンテナ、12 アナログフロントエンド、13 ADC、14 帯域制限部、15 デシメーション部、16 タイミング検出部、17 周波数偏差補正部、18,33,51 第1FFT部、19,52 データ分離部、20,35,53 伝送路推定部、21,54 等化重み計算部、22,36,55 等化部、23,32,56 干渉キャンセル部、24,57 IFFT部、25,38,58 データ抽出部、26,40,59 LLR算出部、27,41,63 レプリカ生成部、27a,65 第1生成部、27b,66 第2生成部、27c 既知信号付加部、28,42,62 レプリカ制御部、29,39 第2FFT部、30,45 デインタリーバ、31,46 誤り訂正復号部、37 第1IFFT部、43 第2IFFT部、44 第3IFFT部、50 受信処理部、60 測定部、61 オーダリング部、71 処理回路、72 メモリ、73 プロセッサ、101 第0層QPSKサブシンボル、102 第1層QPSKサブシンボル、103 16QAMのシンボル、104 前方IBI、105 後方IBI、106 ISI、107 第0階層レプリカ、108 第1階層レプリカ、150 受信信号、151 第1範囲、152 第2範囲、153 処理範囲、154 LLR、155 LLR系列、201 誤り訂正符号化部、202 インタリーバ、203 マッピング部、204 既知信号生成部、205 多重化部、206 インタポレーション部、207 帯域制限部、208 DAC、209 アナログフロントエンド、210 送信アンテナ、211 SP変換部、300,310 無線送信装置。

Claims (12)

  1. 検出対象データが含まれる第1の範囲および前記第1の範囲外の範囲である第2の範囲を含む処理範囲の受信信号を等化処理する等化部と、
    前記処理範囲から複数のレプリカ生成範囲を定義し、定義した前記複数のレプリカ生成範囲の受信信号のそれぞれを複数の信号成分に分解し、信号成分ごとに前記レプリカ生成範囲の受信信号を再生して、前記第1の範囲の受信信号にとっての干渉成分のレプリカを前記レプリカ生成範囲ごとに生成するレプリカ生成部と、
    複数の前記レプリカを用いて前記処理範囲の受信信号から前記干渉成分をキャンセルする干渉キャンセル部と、
    前記受信信号から前記検出対象データを抽出するデータ抽出部と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記レプリカ生成部は、2つ以上の前記レプリカ生成範囲のそれぞれに対応する複数の生成部を有し、
    複数の前記生成部のそれぞれは、対応する前記レプリカ生成範囲の前記受信信号の等化結果を用いて前記レプリカを生成し、
    複数の前記生成部のそれぞれが前記レプリカの生成に用いる前記信号成分の数は、前記レプリカ生成範囲の前記受信信号の前記等化結果の信頼性に基づいて、前記生成部ごとに決定されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記等化部、前記干渉キャンセル部および前記データ抽出部は、前記等化処理、前記干渉成分のキャンセル、および前記検出対象データの抽出を繰り返し、
    複数の前記生成部のそれぞれは、繰り返し回数に伴って、前記レプリカを生成する際に用いる前記信号成分の数を、それぞれ独立に増やしていき、
    複数の前記生成部のそれぞれが前記レプリカを生成する際に用いる前記信号成分の数を、複数の前記生成部のそれぞれに対応して予め定められた数まで増やした場合、前記データ抽出部は、抽出した検出対象データを検出結果とすることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 少なくとも1つの生成部において、前記予め定められた数は、前記受信信号を分解して得られる信号成分の数であることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記等化処理後、または、前記等化処理と前記干渉成分のキャンセルとを行った後の前記第1の範囲に対応する前記受信信号に含まれる前記干渉成分の大きさを測定する測定部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記受信信号は、複数のアンテナを用いて送信された信号であって、
    前記測定部は、それぞれの前記アンテナごとに前記干渉成分の大きさを測定し、
    測定された前記干渉成分の大きさに基づいて、前記受信信号を処理する順番を決定するオーダリング部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記レプリカを生成する際に用いる信号成分の数、前記受信信号のうち処理対象のブロック番号、前記受信信号の送信元である送信アンテナの識別子、および前記受信信号の送信元であるユーザの識別子のうち2つ以上を用いて、前記レプリカ生成部に前記レプリカの生成を指示するレプリカ制御部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 1以上の送信アンテナまたは送信ポートと、
    1以上の受信アンテナまたは受信ポートと、
    を備え、
    シングルキャリア方式を用いて信号を伝送することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 1以上の送信アンテナまたは送信ポートと、
    1以上の受信アンテナまたは受信ポートと、
    を備え、
    シングルキャリアブロック伝送方式を用いて信号を伝送し、
    サイクリックプレフィクスが伝送路の遅延波よりも小さい、またはサイクリックプレフィクスを含まない前記受信信号を処理することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 1以上の送信アンテナまたは送信ポートと、
    1以上の受信アンテナまたは受信ポートと、
    を備え、
    直交周波数分割多重方式、またはマルチキャリアブロック伝送方式を用いて信号を伝送し、サイクリックプレフィクスが伝送路の遅延波よりも小さい、またはサイクリックプレフィクスを含まない前記受信信号を処理することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記レプリカ生成部は、第1の前記レプリカ生成範囲に対応する生成部である第1の生成部と、前記等化処理が進む時間軸上の方向に対して、第1の前記レプリカ生成範囲よりも未来の第2の前記レプリカ生成範囲に対応する生成部である第2の生成部と、を有し、
    前記第1の生成部が用いる前記信号成分の数は、前記第2の生成部が用いる前記信号成分の数と同数か、前記第2の生成部が用いる前記信号成分の数よりも大きいことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 検出対象データが含まれる第1の範囲および前記第1の範囲外の範囲である第2の範囲を含む処理範囲の受信信号を等化処理するステップと、
    前記処理範囲から複数のレプリカ生成範囲を定義するステップと、
    定義した前記レプリカ生成範囲の受信信号のそれぞれを複数の信号成分に分解するステップと、
    前記信号成分ごとに前記レプリカ生成範囲の受信信号を再生して、前記第1の範囲の受信信号にとっての干渉成分のレプリカを生成するステップと、
    複数の前記レプリカを用いて前記処理範囲の受信信号から前記干渉成分をキャンセルするステップと、
    前記受信信号から前記検出対象データを抽出するステップと、
    を含むことを特徴とする受信信号処理方法。
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