JPWO2019167140A1 - 無線通信システム、干渉抑圧方法、制御回路およびプログラム記憶媒体 - Google Patents

無線通信システム、干渉抑圧方法、制御回路およびプログラム記憶媒体 Download PDF

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Abstract

本発明にかかる無線通信システムは、送信装置と受信装置とを有する無線通信システムであって、送信装置は、データシンボルの時間方向に、データシンボルの振幅より電力が小さい信号である第1の信号を挿入する第1のヌル挿入部を備え、受信装置は、受信信号から、第1の信号に対応する区間の信号である第1のシンボルを抽出するヌル抽出部(400)と、第1のシンボルを補間することによりデータシンボルに対応する区間の干渉成分を再生する信号補間部(401)と、受信信号から干渉成分を減算する減算部(402)とを備えることを特徴とする。

Description

本発明は、干渉波を抑圧する無線通信システムおよび干渉波を抑圧する干渉抑圧方法に関する。
受信装置および送信装置によって構成される無線通信システムにおいて、所望波と同一の周波数帯域内に、妨害波を含む干渉波が混入すると、干渉波の影響により受信装置により受信される受信信号の品質の劣化が生じる。特許文献1は、受信信号のうち電力の大きい主信号を復調して、この主信号の復調結果を用いて主信号のレプリカを生成し、受信信号からレプリカを除去することによって、所望波の電力よりも干渉波の電力の方が、大きい場合でも所望波を検出できる信号検出装置を開示する。
特開2016−58828号公報
しかしながら、特許文献1に記載の信号検出装置は、主信号の復調結果からレプリカを生成する場合に、干渉波である主信号の変調方式、キャリア周波数などの諸元が既知でないと、精度良くレプリカを生成することができない。干渉波が他の無線通信システムで発生した場合、または干渉波が意図的な妨害波である場合、無線通信システムは、電力などの干渉波の緒元を予め得ることは難しい。このような干渉波が受信信号に含まれた場合、無線通信システムは、干渉波の除去を精度良く行うことができず、所望波の受信品質が劣化するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望波の受信品質の劣化を抑制する無線通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる無線通信システムは、送信装置と受信装置とを有する無線通信システムであって、送信装置は、データシンボルの時間方向に、データシンボルの振幅より電力が小さい信号である第1の信号を挿入する第1のヌル挿入部を備え、受信装置は、受信信号から、第1の信号に対応する区間の信号である第1のシンボルを抽出するヌル抽出部と、第1のシンボルを補間することによりデータシンボルに対応する区間の干渉成分を再生する信号補間部と、受信信号から干渉成分を減算する第1の減算部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、所望波の受信品質の劣化を抑制する干渉抑圧方法を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる送信装置の機能ブロックを示す図 実施の形態1にかかる時間ヌル挿入部が出力する送信シンボル系列を示す図 実施の形態1にかかる受信装置の機能ブロックを示す図 実施の形態1にかかる干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図 実施の形態1にかかる干渉再生抑圧部の処理を示す図 実施の形態2にかかる受信装置における干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図 実施の形態2にかかる干渉推定部に入力される干渉波の電力スペクトルの例を示す図 実施の形態2にかかる干渉推定部に入力されるデータシンボルの電力スペクトルを示す図 実施の形態3にかかる干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図 実施の形態3にかかる重み計算部およびスペクトル平坦化部の動作を示す図 実施の形態3にかかる干渉推定部の動作を示す図 実施の形態4にかかる干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図 実施の形態5にかかる送信装置の機能ブロックを示す図 実施の形態5にかかる周波数ヌル挿入部における送信スペクトルを示す図 実施の形態5にかかる干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図 実施の形態5にかかる干渉推定部の動作を示す図 実施の形態5にかかるスペクトル平坦化の動作を示す図 実施の形態6にかかる受信装置の機能ブロックを示す図 実施の形態6にかかる残留干渉成分抑圧部の機能ブロックを示す図 実施の形態7にかかる残留干渉成分抑圧部の機能ブロックを示す図 実施の形態7にかかる干渉波の電力スペクトルの例を示す図 制御回路を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる無線通信システムおよび干渉抑圧方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
無線通信システムは、送信装置と受信装置とを備える。送信装置と受信装置とはそれぞれ別の装置であり、送信装置は信号を受信装置に送信し通信を行う。図1は、実施の形態1にかかる送信装置の機能ブロックを示す図である。送信装置1は、符号化部100と、変調部101と、時間ヌル挿入部102と、波形整形フィルタ部103と、D/A(Digital/Analog)変換部104と、送信部105と、アンテナ106とを備える。
符号化部100は、送信データに対して誤り訂正符号化を行う。誤り訂正符号化は、例えば、畳み込み符号化、ターボ符号化、LDPC(Low Density Parity Check)が挙げられる。ただし、本発明において適用する誤り訂正符号化はこれらに限定されない。また、送信装置1は、誤り訂正符号化を行わない構成でもよい。変調部101は、送信データに対して一次変調を施し、送信データを送信シンボル系列に変換する。一次変調における変調方式は、例えば、PSK(Phase Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation)が挙げられる。ただし、本発明において適用する変調方式はこれらに限定されない。時間ヌル挿入部102は、送信シンボル系列の時間領域にヌル区間を挿入する。ヌルとは、振幅が0となる信号である。時間ヌル挿入部102の詳細については後述する。時間ヌル挿入部102は、第1のヌル挿入部とも呼ばれる。
波形整形フィルタ部103は、送信シンボル系列をアップサンプリングする。また、波形整形フィルタ部103は、送信シンボル系列に帯域制限を行い、ベースバンド信号、またはIF(Intermediate Frequency)信号である送信デジタル信号を生成する。波形整形フィルタ部103が送信シンボル系列に帯域制限を行う時に用いる帯域制限フィルタの種類については特に限定されないが、帯域制限時にヌル区間とデータ区間の間でシンボル干渉を起こさないようにナイキストフィルタの適用が効果的である。D/A変換部104は、送信デジタル信号を送信アナログ信号に変換する。送信部105は、D/A変換された送信アナログ信号を無線周波数信号に変換する。アンテナ106は、無線周波数信号を送信する。なお、時間ヌル挿入部102以降の送信処理は一般的な無線送信装置で行われる処理であり、本発明において特に限定されるものではない。
実施の形態1にかかる時間ヌル挿入部102の動作の詳細について説明する。送信シンボル系列は、時間ヌル挿入部102に入力される。時間ヌル挿入部102は、シンボル間の時間方向に対してヌル区間を挿入する。シンボル間に挿入される1つのヌル区間の時間長は特に限定されないが、実施の形態1においてヌル区間の時間長は、シンボル区間の時間長と同一であるとして説明する。
図2は、実施の形態1にかかる時間ヌル挿入部102が出力する送信シンボル系列を示す図である。図2において、横軸は時間を示し、縦軸は信号の振幅を示す。図2に示すように、時間ヌル挿入部102は、送信シンボルデータ200間にヌル区間201を挿入する。図2では、各シンボル間にそれぞれ1つのヌル区間が挿入された例を示す。ただし、ヌル区間の挿入間隔は任意であり、複数シンボルに1つの間隔でヌル区間が挿入されてもよい。また、ヌル区間の挿入間隔は必ずしも等間隔でなくてもよい。また、ヌル区間は、周期的に挿入されてもよい。
時間ヌル挿入部102は、ヌル挿入間隔を調整することにより送信シンボル系列のヌル挿入率を任意に調整できる。ヌル挿入間隔およびヌル挿入率は、通信中または停波中といった通信状態を問わず、受信装置の干渉波の受信状況に応じて変更することもできる。例えば、受信信号の所望波の帯域内に含まれる干渉波の周波数範囲が広いほどヌル挿入間隔を短くする例が挙げられる。または、例えば、特に耐干渉性を向上させたい送信シンボル系列の一部に対してヌル挿入間隔を狭めて挿入しヌル挿入率を変更する例が挙げられる。また、例えば、干渉波の影響がない場合はヌルを挿入しないといったヌル挿入間隔およびヌル挿入率の制御を行うことが挙げられる。送信装置1が受信装置の干渉波の影響を考慮する場合は、受信装置から送信装置1に対して、干渉波の有無、干渉波の周波数帯域幅などの干渉状況をフィードバックする制御を行う。また、送信装置1が送信データの中にヌルの挿入位置を示す制御情報を入れて受信装置への通知を行う。また、あらかじめ送信装置1と受信装置との間でヌル挿入規則を決めておくことでヌル挿入位置を示す制御情報を削減することもできる。
図3は、実施の形態1にかかる受信装置の機能ブロックを示す図である。受信装置3は、アンテナ300と、受信部301と、A/D変換部302と、波形整形フィルタ部303と、干渉再生抑圧部304と、復調部305と、復号部306とを備える。
アンテナ300は、無線周波数信号を受信する。アンテナ300が受信した無線周波信号には、所望波および干渉波が含まれる。受信部301は、受信した無線周波数信号を、アナログ信号であるIF周波数またはベースバンド信号に周波数変換する。A/D変換部302は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。波形整形フィルタ部303は、雑音除去のためにデジタル信号の帯域制限を行う。干渉再生抑圧部304は、干渉成分を再生し、デジタル信号であるベースバンド信号から干渉成分を除去し、干渉成分を除去したデータシンボルを出力する。ベースバンド信号を受信信号と呼ぶ。干渉再生抑圧部304の動作の詳細については後述する。復調部305は、データシンボルに復調処理を行い、誤り訂正復号用のデマッピング結果である復調結果を出力する。復号部306は、デマッピングの結果を受けて誤り訂正復号化を行い、複号結果を出力する。アンテナ300、受信部301、A/D変換部302、波形整形フィルタ部303、復調部305、および復号部306の処理は一般的な無線受信装置で行われる処理であり、構成として特に限定されるものではない。なお、本実施の形態では、受信装置3は、ヌル区間が設けられた位置についての情報を送信装置1から取得する。
図4は、実施の形態1にかかる干渉再生抑圧部304の機能ブロックを示す図である。干渉再生抑圧部304は、ヌル抽出部400と、信号補間部401と、減算部402とを備える。ヌル抽出部400は、時間ヌル挿入部102で挿入されたヌル区間の信号を抽出する。信号補間部401は、抽出したヌル区間の信号を補間してデータシンボル区間の干渉成分を再生する。減算部402は、信号補間部401で再生したデータシンボル区間の干渉成分を受信信号から減算する。減算部402は、第1の減算部とも呼ばれる。
実施の形態1にかかる干渉再生抑圧部304ついて詳細に説明する。干渉再生抑圧部304に入力される受信信号のオーバーサンプル数は特に限定されるものではないが、説明を簡易にするため、本実施の形態では、オーバーサンプル数は1倍としシンボルレートの信号が入力されるものとする。
図5は、実施の形態1にかかる信号補間の処理を示す図である。図5において、横軸は時間を示し、縦軸は信号の振幅を示す。データシンボル500は、データシンボル区間に設けられるデータシンボルである。ヌルシンボル501は、データシンボルの間に設けられたヌル区間のシンボルである。干渉波502は、干渉波と受信装置内で発生した雑音とが合成された信号である。信号補間503は、ヌルシンボルを用いて補間処理を行う。干渉信号504は、信号補間503により補間された干渉成分である。図5のように、受信シンボル系列は、所望信号であるデータシンボル500と、時間ヌル挿入部102で挿入されたヌルシンボル501とに分けられる。また、受信シンボル系列には、所望信号の他に干渉信号と受信装置内で発生した干渉波502とが含まれる。ヌルシンボルは第1のシンボルとも呼ばれる。
ヌル抽出部400は、受信シンボル系列からヌルシンボル501のみを抽出し、データシンボル500は破棄する。信号補間部401は、ヌル抽出部400で抽出されたヌルシンボルを用いて補間することでデータシンボル区間の干渉成分を再生する。ここで、信号補間方法は特に限定されないが、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタを用いる方法がある。また、DFT(Discrete Fourier Transform)/FFT(Fast Fourier Transform)またはIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)/IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を用いて周波数領域でフィルタリングする方法などがある。いずれの信号補間方法も補間フィルタの周波数通過帯域を干渉が含まれる帯域にすることで、雑音の影響を低減し効果的に干渉波成分を再生することができる。
減算部402は、受信信号からデータシンボル区間の干渉成分を減算し、受信信号の干渉成分を抑圧する。このとき、減算前に干渉成分に対して1以下の正の実数とした重み係数を乗じてから減算してもよい。再生した干渉成分に含まれる誤差の影響を低減するため、前記重み係数は受信信号に含まれる干渉の割合に応じて調整することが望ましい。また、減算部402は、干渉抑圧された受信信号のデータシンボルのみを復調部305に出力する。
実施の形態1にかかる符号化部100、変調部101、時間ヌル挿入部102、波形整形フィルタ部103、D/A変換部104、送信部105、受信部301、A/D変換部302、波形整形フィルタ部303、干渉再生抑圧部304、復調部305、復号部306は、各処理を行う電子回路である処理回路により実現される。
本処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリ及びメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央演算装置)を備える制御回路であってもよい。ここでメモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスクなどが該当する。本処理回路がCPUを備える制御回路である場合、この制御回路は例えば、図22に示す構成の制御回路2200となる。
図22に示すように、制御回路2200は、CPUであるプロセッサ2200aと、メモリ2200bとを備える。図22に示す制御回路2200により実現される場合、プロセッサ2200aがメモリ2200bに記憶された、各処理に対応するプログラムを読みだして実行することにより実現される。また、メモリ2200bは、プロセッサ2200aが実施する各処理における一時メモリとしても使用される。
以上のように、送信装置1は、送信シンボル系列に対してヌルを挿入する。受信装置3は、ヌルシンボル501に現れる干渉成分をもとに信号補間することでデータシンボル区間の干渉成分を再生する。また、受信装置3は、再生したデータシンボル区間の干渉成分を基に受信信号に含まれる干渉成分を抑圧する。受信装置3が受信信号に含まれる干渉成分を抑圧することで、所望波の受信品質(ビット誤り率)の劣化を低減することができる。受信信号に含まれる干渉成分を抑制することにより耐干渉性が向上し、未知の干渉が存在する電波伝搬環境において安定した無線通信を実現することができる。なお、本実施の形態では、時間領域ヌルを振幅が0となる信号として説明をしたが、時間領域ヌルの振幅は0に限らず、シンボル系列の振幅より電力が小さい信号に置き換えてもよい。時間領域ヌルの振幅は、例えば、シンボル系列の振幅の1/R(Rは1以上)以下の振幅である。振幅が0およびシンボル系列の振幅より小さい振幅の信号を第1の信号と呼ぶ。また、時間ヌル挿入部102が挿入するヌル区間は、ヌルではなく第1の信号を挿入する区間であってもよい。なお、本実施の形態では、送信装置1と受信装置3とがそれぞれの送信機能と受信機能とを備え通信しているが、1つの通信装置が送信装置1としての機能と受信装置3としての機能とを備え、通信の方向により通信装置の機能の役割を変更してもよい。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2にかかる受信装置における干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図である。なお、実施の形態1と同一の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。受信装置3aは、干渉再生抑圧部304に代えて干渉再生抑圧部304aを備える。なお、受信装置3aの構成の図示は省略する。干渉再生抑圧部304aは、ヌル抽出部400と、データシンボル抽出部600と、周波数領域変換部601と、周波数領域変換部602と、干渉推定部603と、信号補間部604と、時間領域変換部605と、減算部606とを備える。減算部606は第1の減算部とも呼ばれる。
データシンボル抽出部600は、受信シンボル系列からデータシンボルのみを抽出し、ヌルシンボル501は破棄する。周波数領域変換部601は、ヌル抽出部400が抽出したヌルシンボルを、DFTまたはFFTを用いて周波数領域信号に変換する。周波数領域変換部602は、データシンボル抽出部600が抽出したデータシンボルを、DFTまたはFFTを用いて周波数領域信号に変換して出力する。なお、実施の形態2では、周波数領域変換部601および周波数領域変換部602は、FFTを用いて時間領域信号を変換するとして説明する。
干渉推定部603は、周波数領域に変換されたヌルシンボルと、周波数領域に変換されたデータシンボルの各周波数成分の電力スペクトルを計算し、電力スペクトルの形状から干渉の検出、および干渉周波数範囲を推定する。干渉周波数範囲とは、干渉成分が存在する周波数の範囲である。干渉推定部603の詳細な説明は後述する。信号補間部604は、ヌルシンボルと干渉周波数範囲とを用いてデータシンボル区間の干渉成分を再生する。信号補間部604の詳細な説明は後述する。時間領域変換部605は、再生された干渉成分をIFFTにより周波数領域から時間領域の信号に変換し、信号補間部604で再生された干渉成分を時系列の信号として出力する。減算部606は、受信シンボル系列から、信号補間部604および時間領域変換部605で再生された干渉成分を受信信号から減算して干渉成分を抑圧する。また、減算部606は、この干渉抑圧されたデータシンボルのみを出力する。
干渉推定部603の動作について詳細に説明する。図7は、実施の形態2にかかる干渉推定部603に入力される干渉波の電力スペクトルの例を示す図である。図7において、横軸は周波数を示し、縦軸は信号の振幅を示す。図7には、ヌルシンボルのサンプリング周波数fSn700と、干渉波の電力スペクトル701と、雑音の電力スペクトル702と、干渉周波数範囲を判定するためのしきい値703と、干渉周波数範囲の最も低い周波数704と、干渉周波数範囲の最も高い周波数705とを示す。ヌルシンボル内に干渉波成分が含まれている場合、周波数領域では干渉波の含まれる周波数で振幅の大きな電力スペクトルが現れる。つまり、干渉波の電力が大きいほど、電力スペクトルの振幅値が大きくなる。この特性を利用して、干渉推定部603は、しきい値703を用いて干渉周波数の範囲を判定する。干渉推定部603が推定する干渉周波数範囲は、第1の干渉周波数範囲とも呼ばれる。干渉推定部603は、第1の干渉推定部とも呼ばれる。
図8は、実施の形態2にかかる干渉推定部603に入力されるデータシンボルの電力スペクトルを示す図である。図8において、横軸は周波数を示し、縦軸は信号の振幅を示す。図8には、データシンボルのサンプリング周波数fSd800と、データシンボルの電力スペクトル801と、雑音の電力スペクトル802とを示す。干渉周波数の範囲を判定するために用いるしきい値は、図8に示すデータシンボルの電力スペクトルを利用して生成する。データシンボルの電力スペクトルは、所望波、干渉波、および雑音が合成されたものである。この電力スペクトルの各周波数成分Piの平均電力Pfaveを式(1)にしたがって計算する。ここで、NはFFTの周波数ポイント数を表す。
Figure 2019167140
しきい値PTHは、式(2)にしたがって決定される。ここで、αはしきい値を調整するための係数である。αはターゲットとする干渉電力の大きさに応じて調整されることにより、干渉周波数の検出精度を向上させることができる。
Figure 2019167140
干渉周波数範囲は、図7に示したヌルシンボルの各周波数成分における電力スペクトルと、しきい値PTHとを比較することで推定できる。例えば、最も低い周波数-fSn/2から高い周波数+fSn/2方向に向かって各周波数成分の電力スペクトルとしきい値とを比較していき、初めてしきい値を上回る電力スペクトルが検出された周波数成分を、干渉周波数の最低周波数704とする。次に、最も高い周波数+fSn/2から低い周波数-fSn/2方向に向かって各周波数成分の電力スペクトルとしきい値を比較していき、初めてしきい値を上回る電力スペクトルが検出された周波数成分を、干渉周波数の最高周波数705とすることで、干渉周波数の範囲を推定することができる。
ここでは、しきい値を用いた判定方法の一例を示したが、例えば、異なる時間のデータシンボル、および、ヌルシンボルを用いてFFTにより得られた複数の電力スペクトルを平均化したものを利用して、しきい値判定による干渉周波数推定を行い、推定精度を向上させることもできる。また、ヌルシンボルの電力スペクトルとしきい値とによる比較において、しきい値を上回る電力スペクトルの周波数成分が存在しなかった場合は、干渉波が含まれないと判断することができる。この場合、信号補間部604には干渉が無いことを通知するため干渉周波数範囲は0として出力される。
干渉周波数範囲が-fSn/2と+fSn/2との間の範囲内のほぼ全域に干渉が含まれると推定された場合、ヌルシンボルのサンプリング周波数が不足しているため、干渉周波数範囲は、送信装置1の時間領域ヌル挿入間隔を狭める制御を行う評価指標として用いられる。干渉周波数範囲が-fSn/2と+fSn/2との間の範囲に対して干渉が含まれると推定された周波数範囲が狭い場合、ヌルシンボルのサンプリング周波数は過剰であるため、干渉周波数範囲は、送信装置1の時間領域ヌルの挿入間隔を広げる制御を行う評価指標として用いられる。干渉が存在しないと判定された場合、干渉周波数範囲は、送信装置1における時間領域ヌル挿入を停止する制御を行う評価指標として用いられる。
干渉推定部603で推定された干渉周波数範囲は、信号補間部604に入力される。信号補間部604は、推定された干渉周波数範囲にしたがって補間フィルタの周波数が通過する通過帯域を決定し、通過帯域以外の周波数成分を除去するフィルタリングを行い、ヌルシンボルを補間する。また、信号補間部604は、データシンボル区間の干渉成分を再生する。実施の形態2では、干渉推定部603は、周波数領域でフィルタリングする構成であるが、時間領域でフィルタリングした場合でも同様の効果が得られる。
以上のように、干渉推定部603は、受信シンボル系列から干渉周波数範囲を推定する。このため、干渉成分の周波数の位置が時間変動するような場合においても、干渉周波数範囲を推定することによって、干渉を再生する時に通過帯域を干渉の状況に応じて適切に選択することができる。このため、干渉成分の再生精度を向上させることができる。したがって、実施の形態1に対して、干渉の状況が時間によって変わる環境においても、干渉の影響を低減することが可能となり、受信装置3aは、所望波の受信品質(ビット誤り率)の劣化を低減できる。また、干渉の有無および、干渉周波数範囲の推定結果を用いることにより、送信装置1におけるヌルの挿入率、挿入間隔を干渉状況に応じて制御することができるようになるので、受信装置3aは、干渉が存在する伝搬環境下において伝送効率(スループット)を向上させることができる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3にかかる干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図である。なお、実施の形態2と同一の機能を有する構成要素は、実施の形態2と同一の符号を付して重複する説明を省略する。受信装置3bは、干渉再生抑圧部304aに代えて干渉再生抑圧部304bを備える。なお、受信装置3bの構成の図示は省略する。干渉再生抑圧部304bは、周波数領域変換部900と、重み計算部901と、スペクトル平坦化部902と、時間領域変換部903と、干渉推定部904と、ヌル抽出部400と、周波数領域変換部601と、信号補間部604と、時間領域変換部605と、減算部606とを備える。
周波数領域変換部900は、受信信号を入力し、受信信号をDFTまたはFFTを用いて時間領域から周波数領域の信号に変換して出力する。実施の形態3では、周波数領域変換部900は、FFTを用いて時間領域信号を周波数領域信号に変換する。重み計算部901は、電力スペクトルの形状を平坦化するスペクトル平坦化重み係数を計算する。スペクトル平坦化部902は、重み計算部901が計算したスペクトル平坦化重み係数にしたがって、受信信号のスペクトルを平坦化する。重み計算部901およびスペクトル平坦化部902の詳細については後述する。時間領域変換部903は、スペクトル平坦化された周波数領域信号を時間領域信号に変換する。干渉推定部904は、スペクトル平坦化重み係数を用いて干渉の検出、および干渉周波数範囲を推定する。干渉推定部904の詳細については後述する。
重み計算部901およびスペクトル平坦化部902の動作について詳細に説明する。重み計算部901は、周波数領域信号に変換された受信信号の電力スペクトルを計算し、この電力スペクトルの形状から受信信号に含まれる干渉波電力によって電力密度が膨らんでいる周波数成分を抑圧し、電力スペクトルの形状を平坦化する重み係数を計算する。スペクトル平坦化重み係数は、周波数成分(FFTポイント数分)毎に計算される。重み計算部901が計算する重み係数は、第1の重み係数とも呼ばれる。
スペクトル平坦化重み係数の具体的な計算方法例を説明する。周波数領域に変換された受信信号のFFTポイント毎のIch、Qchをそれぞれfft_dati(k)、fft_datq(k)と定義する。IchおよびQchの電力値をfft_pow(k)と定義する。FFTポイント毎に時間方向に平均化した平均電力をave_fft_pow(k)と定義する。FFTポイント全体に対して周波数方向に平均化した平均電力をcpowと定義する。スペクトル平坦化重み係数をifr_coef(k)と定義する。IIR(Infinite Impulse Response)平均の忘却係数をβ,γと定義する。ここで、kは、FFTポイントのインデックス番号を示し、0≦k<N(NはFFTポイント数)の範囲の整数値を表現する。また、ave_fft_pow(k)の初期値は0、ifr_coef(k)の初期値は1とする。このとき、式(3)〜(6)の計算によりスペクトル平坦化重み係数を算出することができる。ここでは、1つのFFT区間におけるスペクトル平坦化重み係数の更新時に行う計算方法を示す。また、平均化方法としてIIR平均を用いているが、本発明において平均化方法は限定されるものではなく、例えば移動平均など、いかなる平均化方法でも適用することができる。式(3)は、FFTポイント毎の電力値を算出する。式(4)は、FFTポイント毎に時間方向に平均化した平均電力を算出する。式(5)は、FFTポイント全体に対して周波数方向に平均化した平均電力を算出する。式(6)は、FFTポイント毎のスペクトル平坦化重み係数を算出する。
Figure 2019167140
このようにスペクトル平坦化重み係数は、FFT計算周期で更新される。なお、スペクトル平坦化重み係数は、受信信号のFFT区間を重複させるオーバーラップFFTを適用することも可能であり、この場合はオーバーラップFFT計算周期で更新される。
スペクトル平坦化部902は、周波数領域に変換された受信信号のIchおよびQchのそれぞれに対して計算されたスペクトル平坦化重み係数(実数)を乗算し、スペクトルを平坦化する。具体的な計算方法を式(7)に示す。ここで、出力信号をそれぞれfil_dati(k),fil_datq(k)と定義する。
Figure 2019167140
図10は、実施の形態3にかかる重み計算部901およびスペクトル平坦化部902の動作を示す図である。図10において、横軸は周波数を示し、縦軸は信号の振幅を表す。図10は、受信信号のサンプリング周波数fS1000と、受信信号の電力スペクトル1001と、雑音の電力スペクトル1002と、各周波数成分における平坦化重み係数1003と、スペクトル平坦化された受信信号の電力スペクトルとを示す。周波数領域に変換された受信信号の時間平均スペクトルは、干渉波が含まれているため図10(a)のように干渉電力に応じて振幅が大きく膨らんでいる。これに対して、図10(b)のように周波数領域に変換された受信信号のIch、Qchに平坦化重み係数1003を乗算した場合、図10(c)のようにスペクトル形状は平坦となる。図10(c)は、平坦化後の電力スペクトル1004を示す。このように、スペクトル平坦化部902は、受信信号にスペクトル平坦化重み係数をかけることで干渉電力に応じて振幅方向に膨らんでいるスペクトルを平坦化することができる。
図11は、実施の形態3にかかる干渉推定部904の動作を示す図である。また、図11は、周波数成分に対するスペクトル平坦化重み係数の例を示す。図11において、横軸は周波数を示し、縦軸は信号の振幅を示す。図11は、各周波数成分における平坦化重み係数1100と、干渉周波数範囲を判定するためのしきい値1101と、干渉周波数範囲の最も低い周波数1102と、干渉周波数範囲の最も高い周波数1103とを示す。スペクトル平坦化重み係数1100は上限を1とし、干渉波の含まれる周波数は1より小さい値をとる。干渉電力が大きいほど係数の値は小さくなる。この特性を利用して、干渉推定部904は、しきい値1101を用いて干渉周波数の範囲を判定する。しきい値は1以下の実数として定義され、ターゲットとする干渉電力の大きさに応じて調整することにより、検出精度を向上させることができる。
干渉周波数範囲は、スペクトル平坦化重み係数1100としきい値1101とを比較することで推定できる。例えば、最も低い周波数-fS/2から高い周波数+fS/2方向に向かって各周波数成分のスペクトル平坦化重み係数としきい値とを比較していき、初めてしきい値を下回った周波数成分を干渉周波数の最低周波数1102とする。次に、最も高い周波数+fS/2から低い周波数-fS/2方向に向かって各周波数成分のスペクトル平坦化重み係数としきい値とを比較していき、初めてしきい値を下回った周波数成分を干渉周波数の最高周波数1103とすることで、干渉周波数の範囲を推定することができる。推定された干渉周波数範囲は、信号補間部604に出力される。スペクトル平坦化重み係数としきい値とによる比較において、しきい値を下回る周波数成分が存在しなかった場合は、干渉波が含まれないと判断することができる。この場合、干渉推定部904は、干渉が無いことを通知するため干渉周波数範囲を0として出力する。
干渉周波数範囲は、推定された干渉周波数範囲の広さに応じて送信装置1におけるヌル挿入間隔を狭める制御を行う評価指標として用いることができる。具体的にはヌルシンボルが干渉周波数範囲の2倍以上のサンプリング周波数で挿入されていればよく、送信装置1の情報を受信装置3bからフィードバックすることによって、時間変動する干渉状況に応じたヌル挿入率、およびヌル挿入間隔を効率よく決定することができる。干渉が存在しないと判定された場合、干渉周波数範囲は、送信装置1がヌルの挿入を停止する制御を行う評価指標として用いることができる。
以上のように、実施の形態3では受信信号に含まれる干渉電力が大きい場合、重み計算部901は、受信信号をスペクトルの平均振幅が一定になるようにスペクトル平坦化重み係数を計算する。また、スペクトル平坦化部902は、スペクトル平坦化重み係数を用いてスペクトルを平坦化する。また、干渉推定部904は、スペクトル平坦化重み係数を用いて干渉を推定する。よって、受信装置3bは、干渉抑圧を行う前に大きな干渉電力を事前に抑圧しつつ、干渉周波数範囲を推定することができる。このため、受信装置3bは、干渉抑圧時の干渉成分の再生精度を向上させることができる。したがって、大きな干渉電力が存在する環境においても干渉の影響を低減することが可能となり、所望波の受信品質(ビット誤り率)の劣化を低減することができる。
実施の形態4.
図12は、実施の形態4にかかる干渉再生抑圧部の機能ブロックを示す図である。なお、実施の形態2および実施の形態3と同一の機能を有する構成要素は、実施の形態2および実施の形態3と同一の符号を付して重複する説明を省略する。受信装置3aは、干渉再生抑圧部304aに代えて干渉再生抑圧部304cを備える。なお、受信装置3cの構成の図示は省略する。干渉再生抑圧部304cは、周波数領域変換部900と、重み計算部901と、スペクトル平坦化部902と、時間領域変換部903と、ヌル抽出部400と、データシンボル抽出部600と、周波数領域変換部601と、周波数領域変換部602と、干渉推定部603と、信号補間部604と、時間領域変換部605と、減算部606とを備える。
実施の形態3と同様のスペクトル平坦化処理と実施の形態2と同一の干渉推定方法とを組み合わせることにより、実施の形態3よりも受信信号に含まれるより小さい干渉電力の干渉波の検出、および、干渉周波数範囲を推定できるようになる。このため、受信装置3dは、より小さい干渉波が含まれる伝搬環境下での干渉抑圧効果を向上させ、所望波の受信品質(ビット誤り率)の劣化を低減することができる。
実施の形態5.
図13は、実施の形態5にかかる送信装置の機能ブロックを示す図である。なお、実施の形態1と同一の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。送信装置1aは、符号化部100と、変調部101と、時間ヌル挿入部102と、周波数ヌル挿入部1300と、波形整形フィルタ部103と、D/A変換部104と、送信部105とを備える。
実施の形態5にかかる周波数ヌル挿入部1300の動作について詳細に説明する。周波数ヌル挿入部1300は、時間ヌル挿入部102の出力信号のスペクトルに対して周波数方向に0個以上の周波数領域ヌル(周波数軸上での無送信信号)を挿入する。また、周波数ヌル挿入部1300は、周波数領域ヌルを挿入しなくてもよい。周波数ヌル挿入部1300が周波数領域ヌルを挿入すると、信号のスペクトルは周波数ヌルの挿入区間分だけ周波数範囲が広がる。すなわち、信号スペクトルが周波数領域ヌルを跨いで周波数軸上で分散配置されることになる。また、周波数ヌル挿入部1300は、異なる時刻で信号帯域内での周波数領域ヌルの周波数位置や帯域幅、個数、間隔などを任意に変えて送ることもできる。例えば、無線フレーム単位で周波数領域ヌルの位置を信号帯域内で少しずつずらしながら巡回させて送ることで、信号帯域内の全ての帯域に周波数ヌルが少なくとも1回以上は配置されるようにする。周波数ヌル挿入部1300は、第2のヌル挿入部とも呼ばれる。
このように、周波数ヌル挿入部1300が周波数領域ヌルを挿入して送信することで、受信装置にて信号帯域の全域で干渉の有無を監視することが可能となる。周波数領域ヌルの個数が少なければ、信号帯域全体にわたって周波数領域ヌルを巡回させる時間が増大するが、情報伝送に使用できる帯域が増えるため伝送効率が上がる。逆に信号帯域内の周波数領域ヌルの占有率を上げると巡回させる時間を少なくできるが、伝送効率は下がる。このため、周波数領域ヌル挿入方法は、干渉状況に応じて調整することが望ましい。
図14は、実施の形態5にかかる周波数ヌル挿入部1300における送信スペクトルを示す図である。図14において、横軸は周波数を示し、縦軸は信号の振幅を示す。図14は、時間領域ヌル挿入後のスペクトルに対して周波数領域でヌル(無送信区間)を挿入したスペクトルを示す。図14は、周波数領域ヌル挿入後のサンプリング周波数fS1400と、時刻tの送信信号の電力スペクトル1401と、時刻tの周波数領域ヌル1402と、時刻t+nの送信信号の電力スペクトル1403と、時刻t+nの周波数領域ヌル1404とを示す。図14は、信号スペクトルと周波数領域ヌルとを1:1の割合で挿入した時刻tと、時刻t+nの送信スペクトルとを示す。時刻tと時刻t+nとは周波数領域ヌルの周波数位置が重ならないように配置されている。周波数ヌル挿入部1300は、信号スペクトルと周波数領域ヌルとを1:1の割合で配置することを前提とする。
受信装置3dは、干渉再生抑圧部304に代えて干渉再生抑圧部304dを備える。なお、受信装置3dの構成の図示は省略する。図15は、実施の形態5にかかる干渉再生抑圧部304dの機能ブロックを示す図である。なお、実施の形態3と同一の機能を有する構成要素は、実施の形態3と同一の符号を付して重複する説明を省略する。干渉再生抑圧部304dは、周波数領域変換部900と、干渉推定部1500と、重み計算部1501と、スペクトル平坦化部902と、時間領域変換部903と、ヌル抽出部400と、周波数領域変換部601と、信号補間部604と、時間領域変換部605と、減算部606とを備える。
干渉推定部1500は、送信装置1aの周波数ヌル挿入部1300で挿入された周波数領域ヌルを用いて干渉の検出、および、干渉周波数範囲を推定する。重み計算部1501は、周波数領域信号に変換された受信信号の電力スペクトルを計算し、この電力スペクトルの形状から受信信号に含まれる干渉波電力によって電力密度が膨らんでいる周波数成分を抑圧し、電力スペクトルの形状を平坦化する重み係数を計算する。
図16は、実施の形態5にかかる干渉推定部1500の動作を示す図である。また、図16は、時刻tと時刻t+nそれぞれの受信信号の電力スペクトルの例を示している。図16において、横軸は周波数、縦軸は振幅を表す。図16は、受信信号のサンプリング周波数fS1600と、時刻tの受信信号の電力スペクトル1601と、時刻tの周波数領域ヌル区間1602と、時刻t+nの受信信号の電力スペクトル1603と、時刻t+nの周波数領域ヌル区間1604と、雑音の電力スペクトル1605と、干渉波の電力スペクトル1606と、干渉検出、および干渉周波数範囲を判定するためのしきい値1607とを示す。
干渉推定部1500の動作について詳細に説明する。干渉推定部1500は、時刻tの受信信号の電力スペクトルでの干渉の検出、および干渉周波数範囲を推定する。干渉の検出および干渉周波数範囲は、周波数領域ヌルに現れた信号成分に対してしきい値1607を用いて判定することにより推定される。しきい値1607は、受信信号成分の平均電力で正規化して算出される。受信信号の各周波数成分Piの平均電力Pfnaveは、式(8)にしたがって算出される。ここで、Mは受信信号の周波数ポイント数を表している。
Figure 2019167140
しきい値PNTHは、式(9)にしたがって算出される。ここで、δはしきい値を調整するための係数である。δはターゲットとする干渉電力の大きさに応じて調整することにより、検出精度を向上させることができる。
Figure 2019167140
干渉周波数範囲は、図16に示した時刻tの周波数領域ヌル区間1602としきい値1607とを比較することで推定できる。例えば、最も低い周波数-fS/2から高い周波数+fS/2方向に向かって周波数領域ヌルの各周波数成分としきい値を比較していき、初めてしきい値を上回った周波数成分を時刻tにおける干渉周波数の最低周波数とする。次に、最も高い周波数+fS/2から低い周波数-fS/2方向に向かって周波数領域ヌルの各周波数成分としきい値を比較していき、初めてしきい値を上回った周波数成分を時刻tにおける干渉周波数の最高周波数とすることで、時刻tにおける干渉周波数の範囲を推定することができる。同様に、時刻t+nの受信信号の電力スペクトルからも時刻t+nにおける干渉周波数の最低周波数と最高周波数を推定することができる。時刻tと時刻t+nとで推定された最低周波数を比較してより低い周波数の方が最低周波数となる。同様に時刻tと時刻t+nで推定された最高周波数を比較してより高い周波数の方が最高周波数となる。最低周波数と最高周波数との間の範囲が干渉周波数範囲となる。推定された干渉周波数範囲の情報は、信号補間部604に出力される。
周波数領域ヌルの信号成分としきい値とによる比較において、しきい値を上回る周波数成分が存在しなかった場合は、干渉波が含まれないと判断することができる。この場合、干渉推定部1500は、信号補間部604に干渉が無いことを通知するため干渉周波数範囲を0として出力する。また、干渉周波数範囲は、推定された干渉周波数範囲の広さに応じて送信装置1aにおける時間領域ヌルの挿入間隔を狭める制御を行う評価指標として用いることができる。具体的にはヌルシンボルは、干渉周波数範囲の2倍以上のサンプリング周波数で挿入されていればよく、送信装置1aの情報を受信装置からフィードバックすることによって、時間変動する干渉状況に応じたヌル挿入率、挿入間隔を効率よく決定することができる。周波数領域ヌルも同様に、干渉周波数範囲に応じて周波数領域ヌルの挿入間隔を狭める制御を行うことで、伝送効率を向上させることができる。干渉が存在しないと判定された場合は、干渉周波数範囲は、送信装置1aにおける時間領域ヌル、および、周波数領域ヌルの挿入を停止する制御を行う評価指標として用いることができる。
重み計算部1501は、周波数領域信号に変換された受信信号の電力スペクトルを計算し、この電力スペクトルの形状から受信信号に含まれる干渉波電力によって電力密度が膨らんでいる周波数成分を抑圧し、電力スペクトルの形状を平坦化する重み係数を計算する。重み係数は周波数領域ヌルの周波数成分を除いた信号スペクトルの周波数成分のFFTポイント毎に計算される。
スペクトル平坦化重み係数の具体的な計算方法例を説明する。周波数領域に変換された受信信号の信号スペクトルに該当するFFTポイント毎のIch、Qchをそれぞれfft_dati(k’)、fft_datq(k’)と定義する。IchおよびQchの電力値をfft_pow(k’)と定義する。信号スペクトルに該当するFFTポイント毎に時間方向に平均化した平均電力をave_fft_pow(k’)と定義する。信号スペクトルに該当するFFTポイント全体に対して周波数方向に平均化した平均電力をcpowと定義する。スペクトル平坦化重み係数をifr_coef(k)と定義する。IIR平均の忘却係数をβ,γと定義する。ここで、kはFFTポイントのインデックス番号を示し、0≦k<N(NはFFTポイント数)の範囲の整数値、k’は周波数ヌルを除く信号スペクトルに該当するFFTポイントのインデックス番号を示し、0≦k’<N(NはFFTポイント数、ただしk’の個数はM(M≦N)とする)の範囲の整数値を表現する。また、ave_fft_pow(k’)の初期値は0とする。ifr_coef(k)の初期値は1とする。このとき、重み計算部1501は、式(10)〜(13)の計算によりスペクトル平坦化重み係数を算出することができる。ここでは、1つのFFT区間におけるスペクトル平坦化重み係数の更新時に行う計算方法を示している。また、平均化方法としてIIR平均を用いているが、本発明において平均化方法は限定されるものではなく、例えば移動平均など、いかなる平均化方法でも適用することができる。式(10)は、信号スペクトルに該当するFFTポイント毎の電力値を算出する。式(11)は、信号スペクトルに該当するFFTポイント毎に時間方向に平均化した平均電力を算出する。式(12)は、信号スペクトルに該当するFFTポイント全体に対して周波数方向に平均化した平均電力を算出する。式(13)は、FFTポイント毎のスペクトル平坦化重み係数を算出する。
Figure 2019167140
このようにスペクトル平坦化重み係数は、FFT計算周期で更新される。ただし、周波数領域ヌル配置が異なるFFT計算では、それぞれ別々にスペクトル平坦化重み係数を計算し、更新する必要がある。例えば、時刻kと時刻k+nとが周波数領域ヌル配置が異なる場合に該当し、それぞれ別のスペクトル平坦化重み係数を計算し、更新する。
図17は、実施の形態5にかかるスペクトル平坦化の動作を示す図である。図17において、横軸は周波数を示し、縦軸は信号の振幅を示す。図17は、受信信号のサンプリング周波数fS1700と、受信信号の電力スペクトル1701と、雑音の電力スペクトル1702と、干渉波の電力スペクトル1703と、各周波数成分における平坦化重み係数1704と、平坦化重み係数にしたがってスペクトル平坦化された平坦化後の電力スペクトル1705とを示す。周波数領域に変換された受信信号の平均スペクトルは干渉波の電力スペクトル1703が含まれているため干渉電力に応じて振幅が大きく膨らんでいる。これに対して、周波数領域に変換された受信信号のIch、Qchに平坦化重み係数1704を乗算した後のスペクトル形状が、平坦化後の電力スペクトル1705となる。このようにスペクトル平坦化重み係数をかけることで干渉電力に応じて振幅方向に膨らんでいるスペクトルを平坦化することができる。すなわち、周波数領域ヌルが挿入されている場合は、信号スペクトルの周波数成分のみスペクトル平坦化を適用し、周波数領域ヌルの周波数成分はスペクトル平坦化重み係数を1として制御は行わない。
以上のように、送信装置1aは、周波数方向にヌルを挿入することで電力スペクトル上に無信号区間を設けた送信信号を送信する。受信装置3dは、周波数方向のヌルが挿入された信号を受信することで、受信信号帯域内に含まれる微弱、かつ広帯域な干渉波の検出、および干渉周波数範囲の推定をすることができ、所望波の受信品質(ビット誤り率)の劣化を低減することができる。なお、実施の形態5では、周波数領域ヌルを電力値が0となる信号として説明をしたが、周波数領域ヌルの電力値は0に限らず、シンボル系列の電力より小さい電力の信号に置き換えてもよい。周波数領域ヌルの電力は、例えば、シンボル系列の電力の1/R(Rは1以上)以下の電力である。電力が0およびシンボル系列の電力より小さい電力の信号を第2の信号と呼ぶ。
実施の形態6.
図18は、実施の形態6にかかる受信装置の機能ブロックを示す図である。なお、実施の形態1と同一の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。受信装置3eは、アンテナ300と、受信部301と、A/D変換部302と、波形整形フィルタ部303と、干渉再生抑圧部304eと、信号選択部1800と、復調部1801と、復号部1802と、残留干渉成分抑圧部1803とを備える。
干渉再生抑圧部304eは、干渉再生抑圧部304a〜304dに比べて、干渉周波数範囲を残留干渉成分抑圧部1803に送信することが追加される。信号選択部1800は、干渉再生抑圧部304eと残留干渉成分抑圧部1803とからそれぞれ出力される信号を選択する。信号選択部1800の詳細については後述する。復調部1801は、復調部305と比べて復調結果を残留干渉成分抑圧部1803に送信することが追加される。復号部1802は、復号部306と比べて復調結果を残留干渉成分抑圧部1803に送信することが追加される。残留干渉成分抑圧部1803は、復調結果に含まれる残留干渉成分を抑圧する。残留干渉成分抑圧部1803の詳細については後述する。
次に受信装置3eの動作について説明する。信号選択部1800は、初回の復調処理および初回の復号処理を行う時は、干渉再生抑圧部304eから出力される干渉成分を除去したデータシンボルを復調部1801に出力する。2回目以降の復調処理および復号処理を行う時は、信号選択部1800は、残留干渉成分抑圧部1803が出力する信号を選択して復調部1801に出力する。復調部1801および復号部1802の復調処理、復号処理の方法は特に限定されるものではない。
図19は、実施の形態6にかかる受信装置における残留干渉成分抑圧部1803の機能ブロックを示す図である。残留干渉成分抑圧部1803は、符号化部1900と、変調部1901と、減算部1902と、干渉レプリカ生成部1903と、重み係数付加部1904と、減算部1905とを備える。
実施の形態6にかかる残留干渉成分抑圧部1803の動作の詳細について説明する。符号化部1900は、復号部1802からの誤り訂正復号された復号結果を用いて、再度誤り訂正符号化を行い、符号化データを変調部1901に出力する。ここで、符号化部1900が行う符号化は、送信装置1における符号化部100が行う符号化処理と同一である。変調部1901は、符号化されたデータに対して変調処理を行い、変調出力データを減算部1902に出力する。ここで、変調部1901が行う変調処理は、送信装置1における変調部101が行う変調処理と同一である。減算部1902は、復調部1801が出力する復調出力データから変調出力データを減算し、復調信号を出力する。干渉レプリカ生成部1903は、減算部1902が出力する復調信号と干渉再生抑圧部304eで推定された干渉周波数範囲とを用いて干渉レプリカを生成する。具体的には、入力される干渉周波数範囲にしたがって、この干渉周波数範囲を通過帯域とした帯域制限フィルタリングを行う。ここで、帯域制限フィルタの実現方法は特に限定されないが、例えば、FIRフィルタを用いる方法や、DFT/FFT、IDFT/IFFTを用いて周波数領域でフィルタリングする方法などがある。いずれも帯域制限フィルタの周波数通過帯域を干渉が含まれる帯域にすることで、雑音の影響を低減し効果的に干渉波成分を抽出し、干渉レプリカを生成することができる。
重み係数付加部1904は、干渉レプリカ生成部1903が生成した干渉レプリカに対して重み係数を乗じて干渉周波数範囲に含まれる雑音の影響を低減する。重み係数は、くり返し処理毎に係数の値を残留する干渉電力に応じて可変にすることで干渉抑圧を効率化し、くり返し処理回数を低減することができる。重み係数付加部1904が乗じる重み係数は第2の重み係数とも呼ばれる。減算部1905は、復調部1801が出力する復調結果から重み係数を乗じた干渉レプリカ成分を減算することで、残留干渉成分を抑圧した復調結果が得られる。減算部1905は、復調結果を信号選択部1800に出力する。減算部1905は、第2の減算部とも呼ばれる。
受信装置3eは、信号選択部1800に出力された残留干渉成分を抑圧した復調結果を用いて、復調処理および復号処理をくり返し行う。同様にして得られた復調結果、復号結果を用いて残留干渉成分抑圧部1803にて再度干渉抑圧を施した復調結果を生成する。これらをくり返し行うことで残留干渉成分の抑圧効果を向上させることができる。くり返し回数は予め決められた固定回数にしてもよいし、送信データの中に予めCRC(Cyclic Redundancy Check)やそれに類する方法で、誤り検出判定を行い誤りなしと判定された場合にくり返し処理を完了させるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態6では復調部1801が出力する復調結果、復号部1802が出力する複号データ、および干渉周波数範囲を用いてレプリカを生成し、レプリカを利用して残留干渉成分を抽出して抑圧するようにしたことにより、受信信号に残留する干渉成分の影響を低減することができる。このため、受信装置3eは干渉抑圧効果が向上し、所望波の受信品質(ビット誤り率)の劣化を低減することができる。
実施の形態7.
図20は、実施の形態7にかかる残留干渉成分抑圧部の機能ブロックを示す図である。なお、実施の形態6と同一の機能を有する構成要素は、実施の形態6と同一の符号を付して重複する説明を省略する。残留干渉成分抑圧部1803aは、符号化部1900と、変調部1901と、減算部1902と、周波数領域変換部2000と、干渉推定部2001と、干渉レプリカ生成部2002と、時間領域変換部2003と、重み係数付加部1904と、減算部1905とを備える。
周波数領域変換部2000は、時間領域信号から周波数領域信号に変換する。干渉推定部2001は、抽出された受信信号に含まれる残留干渉成分から干渉を検出し干渉周波数範囲を推定する。干渉推定部2001は、第2の干渉推定部とも呼ばれる。干渉推定部2001が推定した干渉周波数範囲は、第2の干渉周波数範囲とも呼ばれる。干渉レプリカ生成部2002は、干渉推定部2001で推定された干渉周波数範囲の情報を用いて干渉レプリカを生成する。時間領域変換部2003は、周波数領域信号から時間領域信号に変換する。
図21は、実施の形態7にかかる干渉波の電力スペクトルの例を示す図である。図21において、横軸は周波数を示し、縦軸は信号の振幅を示す。図21は、データシンボルのサンプリング周波数fSd2100と、干渉波の電力スペクトル2101と、雑音の電力スペクトル2102と、干渉周波数範囲を判定するためのしきい値2103と、干渉周波数範囲の最も低い周波数2104と、干渉周波数範囲の最も高い周波数2105とを示す。干渉推定部2001は、周波数領域変換部2000にてFFT等を用いて周波数領域に変換された受信信号に含まれる残留干渉信号の各周波数成分の電力スペクトルを計算し、電力スペクトルの形状から干渉の検出、および干渉周波数範囲を推定する。
干渉波成分が残留していると周波数領域では、干渉波の含まれる周波数で振幅を持った電力スペクトルが現れる。干渉電力が大きいほど、電力スペクトルの振幅値は大きくなる。この特性を利用して、干渉推定部2001は、しきい値2103を用いて干渉周波数の範囲を判定する。しきい値は、電力スペクトルの全周波数成分の平均値で正規化した値を用いる。この電力スペクトルの各周波数成分Piの平均電力Pfiaveとし、式(14)にしたがって算出する。ここで、NはFFTの周波数ポイント数を表している。
Figure 2019167140
しきい値PITHは、式(15)にしたがって決定される。ここで、εはしきい値を調整するための係数である。εはターゲットとする干渉電力の大きさに応じて調整することにより、検出精度を向上させることができる。
Figure 2019167140
干渉周波数範囲は、図21に示した各周波数成分における電力スペクトルとしきい値PITHを比較することで推定できる。例えば、最も低い周波数-fSd/2から高い周波数+fSd/2方向に向かって各周波数成分の電力スペクトルとしきい値を比較していき、初めてしきい値を上回る電力スペクトルが検出された周波数成分を干渉周波数の最低周波数2104とする。次に、最も高い周波数+fSd/2から低い周波数-fSd/2方向に向かって各周波数成分の電力スペクトルとしきい値を比較していき、初めてしきい値を上回る電力スペクトルが検出された周波数成分を干渉周波数の最高周波数2105とすることで、干渉周波数の範囲を推定することができる。ここでは、しきい値を用いた判定方法の一例を示したが、例えば、異なる時間の受信信号を用いてFFTにより得られた複数の電力スペクトルを平均化したものを利用して、しきい値判定による干渉周波数推定を行い、推定精度を向上させることもできる。
電力スペクトルとしきい値とによる比較において、しきい値を上回る電力スペクトルの周波数成分が存在しなかった場合は、干渉波は含まれないと判断することができる。この場合、干渉推定部2001は、干渉レプリカ生成部2002に干渉が無いことを通知するため干渉周波数範囲は0として出力する。また、干渉周波数範囲が−fSd/2と+fSd/2との間の範囲のほぼ全てに干渉が含まれると推定された場合、ヌルシンボルのサンプリング周波数が不足していると判断し、干渉周波数範囲は、送信装置における時間領域ヌル挿入間隔を狭める制御を行う評価指標として用いることができる。干渉周波数範囲が−fSd/2と+fSd/2との間の範囲に対して干渉が含まれると推定された周波数範囲が狭い場合、ヌルシンボルのサンプリング周波数が過剰であると判断し、干渉周波数範囲は、送信装置における時間領域ヌル挿入間隔を広げる制御を行う評価指標として用いることができる。干渉が存在しないと判定された場合は、干渉周波数範囲は、送信装置における時間領域ヌル挿入を停止する制御を行う評価指標として用いることができる。また、干渉周波数範囲推定は、くり返し処理において干渉成分が多く残留している初回、あるいは初回から複数回行い、干渉が検出された中での最終結果を用いてそれ以降のくり返し処理に反映してもよい。
干渉推定部2001で推定された干渉周波数範囲は、干渉レプリカ生成部2002に入力される。干渉レプリカ生成部2002は、減算部1902で抽出された復調信号に含まれる残留雑音成分を用いて干渉レプリカを生成する。具体的には、干渉推定部2001が推定した干渉周波数範囲にしたがって、この干渉周波数範囲を通過帯域とした帯域制限フィルタリングを行い、雑音の影響を低減して効果的に干渉波成分を抽出し、干渉レプリカを生成することができる。時間領域変換部2003は、干渉レプリカ生成部2002で生成された干渉レプリカの周波数領域の信号を時間領域信号に変換する。以降の処理は実施の形態6と同様である。
以上のように、残留干渉成分抑圧部1803aは、干渉周波数範囲の推定を行い、それを利用して残留干渉成分を抽出して抑圧するようにしたことにより、残留干渉成分に対する干渉周波数範囲の推定精度を向上することができる。このため、干渉抑圧効果が向上し、所望波の受信品質(ビット誤り率)の劣化を低減することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 送信装置、3,3a,3b,3c,3d,3e 受信装置、100 符号化部、101 変調部、102 時間ヌル挿入部、103,303 波形整形フィルタ部、104 D/A変換部、105 送信部、106 アンテナ、200 送信シンボルデータ、201 ヌル区間、300 アンテナ、301 受信部、302 A/D変換部、304,304a,304b,304c,304d,304e 干渉再生抑圧部、305,1801 復調部、306,1802 復号部、400 ヌル抽出部、401,604 信号補間部、402,606 減算部、500 データシンボル、501 ヌルシンボル、502 干渉波、503 信号補間、504 干渉信号、600 データシンボル抽出部、601,602,900,2000 周波数領域変換部、603,904,1500,2001 干渉推定部、605,903,2003 時間領域変換部、700 サンプリング周波数fSn、701,1606,1703,2101 干渉波の電力スペクトル、702,802,1002,1605,1702,2102 雑音の電力スペクトル、703,1101,1607,2103 しきい値、704,1102,2104 干渉周波数範囲の最も低い周波数、705,1103,2105 干渉周波数範囲の最も高い周波数、800,2100 データシンボルのサンプリング周波数fSd、801 データシンボルの電力スペクトル、901,1501 重み計算部、902 スペクトル平坦化部、1000,1600,1700 受信信号のサンプリング周波数fS、1001,1701 受信信号の電力スペクトル、1003,1100 平坦化重み係数、1004、1705 平坦化後の電力スペクトル、1300 周波数ヌル挿入部、1400 周波数領域ヌル挿入後のサンプリング周波数fS、1401 時刻tの送信信号の電力スペクトル、1402 時刻tの周波数領域ヌル、1403 時刻t+nの送信信号の電力スペクトル、1404 時刻t+nの周波数領域ヌル、1601 時刻tの受信信号の電力スペクトル、1602 時刻tの周波数領域ヌル区間、1603 時刻t+nの受信信号の電力スペクトル、1604 時刻t+nの周波数領域ヌル区間、1704 平坦化重み係数、1800 信号選択部、1803,1803a 残留干渉成分抑圧部、2002 干渉レプリカ生成部、2200 制御回路、2200a プロセッサ、2200b メモリ。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる無線通信システムは、送信装置と受信装置とを有する無線通信システムであって、送信装置は、データシンボルの時間方向に、データシンボルの振幅より電力が小さい信号である第1の信号を挿入する第1のヌル挿入部を備え、受信装置は、受信信号から、第1の信号に対応する区間の信号である第1のシンボルを抽出するヌル抽出部と、第1のシンボルを補間することによりデータシンボルに対応する区間の干渉成分を再生する信号補間部と、受信信号から干渉成分を減算する第1の減算部と受信信号からデータシンボルを抽出するデータシンボル抽出部と、第1のシンボルおよびデータシンボルの周波数成分の電力スペクトルを算出し、電力スペクトルの形状を用いて干渉成分が存在する周波数の範囲である第1の干渉周波数範囲を推定する第1の干渉推定部と、を備え、信号補間部は、第1の干渉周波数範囲を用いて第1のシンボルを補間することを特徴とする。

Claims (22)

  1. 送信装置と受信装置とを有する無線通信システムであって、
    前記送信装置は、
    データシンボルの時間方向に、データシンボルの振幅より電力が小さい信号である第1の信号を挿入する第1のヌル挿入部を備え、
    前記受信装置は、
    受信信号から、前記第1の信号に対応する区間の信号である第1のシンボルを抽出するヌル抽出部と、
    前記第1のシンボルを補間することにより前記データシンボルに対応する区間の干渉成分を再生する信号補間部と、
    前記受信信号から前記干渉成分を減算する第1の減算部と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1のヌル挿入部は、
    周期的に前記データシンボルの間に前記第1の信号を挿入することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記受信装置は、
    前記受信信号から前記データシンボルを抽出するデータシンボル抽出部と、
    前記第1のシンボルおよび前記データシンボルの周波数成分の電力スペクトルを算出し、前記電力スペクトルの形状を用いて前記干渉成分が存在する周波数の範囲である第1の干渉周波数範囲を推定する第1の干渉推定部と、
    を備え、
    前記信号補間部は、前記第1の干渉周波数範囲を用いて前記第1のシンボルを補間することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記受信装置は、
    前記第1の信号が含まれる前記受信信号の電力スペクトルの形状を平坦化する第1の重み係数を算出する重み算出部と、
    前記第1の重み係数を用いて前記電力スペクトルを平坦化するスペクトル平坦化部と、
    前記第1の重み係数を用いて前記干渉成分が存在する周波数の範囲である第1の干渉周波数範囲を推定する第1の干渉推定部と、
    を備え、
    前記信号補間部は、前記第1の干渉周波数範囲を用いて前記第1のシンボルを補間することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  5. 前記受信装置は、
    前記第1の信号が含まれる前記受信信号の電力スペクトルの形状を平坦化する第1の重み係数を算出する重み算出部と、
    前記第1の重み係数を用いて前記電力スペクトルを平坦化するスペクトル平坦化部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  6. 前記送信装置は、
    前記データシンボルの周波数方向に、前記データシンボルの電力値より値が小さい信号である第2の信号を挿入する第2のヌル挿入部を備え、
    前記受信装置は、
    前記第1の信号および前記第2の信号が含まれる前記受信信号の電力スペクトルの形状を平坦化する第1の重み係数を算出する重み算出部と、
    前記第1の重み係数を用いて前記電力スペクトルを平坦化するスペクトル平坦化部と、
    前記第2の信号を用いて前記干渉成分が存在する周波数の範囲である第1の干渉周波数範囲を推定する第1の干渉推定部と、
    を備え、
    前記信号補間部は、前記第1の干渉周波数範囲を用いて前記第1のシンボルを補間することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  7. 前記受信装置は、
    前記第1の減算部の出力を用いて復調した復調結果と前記復調結果を復号した復号結果と前記第1の干渉周波数範囲とを用いて、前記第1の減算部が除去しきれなかった前記干渉成分である残留干渉成分を抑圧する残留干渉成分抑圧部と、
    前記第1の減算部の出力または前記残留干渉成分抑圧部の出力のいずれかを選択して出力する信号選択部と、
    を備えることを特徴とする請求項3から6のいずれか1つに記載の無線通信システム。
  8. 前記残留干渉成分抑圧部は、
    前記第1の干渉周波数範囲と前記復調結果とを用いて前記第1の干渉周波数範囲を通過帯域とした帯域制限を行い、前記干渉成分を抽出した干渉レプリカを作成する干渉レプリカ生成部と、
    前記第1の干渉周波数範囲に含まれる雑音の影響を低減する第2の重み係数を前記干渉レプリカに乗算する重み係数付加部と、
    前記復調結果から前記第2の重み係数を乗じた前記干渉レプリカを減算する第2の減算部と、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  9. 前記受信装置は、
    前記第1の減算部の出力を復調した復調結果と前記復調結果を復号した復号結果とを用いて、前記第1の減算部が除去しきれなかった前記干渉成分である残留干渉成分を抑圧する残留干渉成分抑圧部と、
    前記第1の減算部の出力、または前記残留干渉成分抑圧部の出力のいずれかを選択して出力する信号選択部と、
    を備えることを特徴とする請求項3から6のいずれか1つに記載の無線通信システム。
  10. 前記残留干渉成分抑圧部は、
    前記復調結果と前記復号結果とを用いて前記残留干渉成分を検出し前記残留干渉成分が存在する周波数の範囲である第2の干渉周波数範囲を推定する第2の干渉推定部と、
    前記第2の干渉周波数範囲と前記復調結果とを用いて前記第2の干渉周波数範囲を通過帯域とした帯域制限を行い、前記残留干渉成分を抽出した干渉レプリカを作成する干渉レプリカ生成部と、
    前記第2の干渉周波数範囲に含まれる雑音の影響を低減する第2の重み係数を前記干渉レプリカに乗算する重み係数付加部と、
    前記復調結果から前記第2の重み係数を乗じた前記干渉レプリカを減算する第2の減算部と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 前記残留干渉成分抑圧部は繰り返し行われることを特徴とする請求項7から10のいずれか1つに記載の無線通信システム。
  12. 送信装置と受信装置とを有する無線通信システムにおける干渉抑圧方法であって、
    データシンボルの時間方向に、データシンボルの振幅より電力が小さい信号である第1の信号を挿入する第1のステップと、
    受信信号から、前記第1の信号に対応する区間の信号である第1のシンボルを抽出する第2のステップと、
    前記第1のシンボルを補間することにより前記データシンボルに対応する区間の干渉成分を再生する第3のステップと、
    前記受信信号から前記干渉成分を減算する第4のステップと、
    を含むことを特徴とする干渉抑圧方法。
  13. 前記第1のステップは、
    周期的に前記データシンボルの間に前記第1の信号を挿入することを特徴とする請求項12に記載の干渉抑圧方法。
  14. 前記受信信号から前記データシンボルを抽出する第5のステップと、
    前記第1のシンボルおよび前記データシンボルの周波数成分の電力スペクトルを算出し、前記電力スペクトルの形状を用いて前記干渉成分が存在する周波数の範囲である第1の干渉周波数範囲を推定する第6のステップと、
    を含み、
    前記第3のステップは、前記第1の干渉周波数範囲を用いて前記第1のシンボルを補間することを特徴とする請求項12または13に記載の干渉抑圧方法。
  15. 前記第1の信号が含まれる前記受信信号の電力スペクトルの形状を平坦化する第1の重み係数を算出する第7のステップと、
    前記第1の重み係数を用いて前記電力スペクトルを平坦化する第8のステップと、
    前記第1の重み係数を用いて前記干渉成分が存在する周波数の範囲である第1の干渉周波数範囲を推定する第9のステップと、
    を含み、
    前記第3のステップは、前記第1の干渉周波数範囲を用いて前記第1のシンボルを補間することを特徴とする請求項12または13に記載の干渉抑圧方法。
  16. 前記第1の信号が含まれる前記受信信号の電力スペクトルの形状を平坦化する第1の重み係数を算出する第7のステップと、
    前記第1の重み係数を用いて前記電力スペクトルを平坦化する第8のステップと、
    を含むことを特徴とする請求項14に記載の干渉抑圧方法。
  17. 前記データシンボルの周波数方向に、前記データシンボルの電力値より値が小さい信号である第2の信号を挿入する第10のステップと、
    前記第1の信号および前記第2の信号が含まれる前記受信信号の電力スペクトルの形状を平坦化する第1の重み係数を算出する第11のステップと、
    前記第1の重み係数を用いて前記電力スペクトルを平坦化する第12のステップと、
    前記第2の信号を用いて前記干渉成分が存在する周波数の範囲である第1の干渉周波数範囲を推定する第13のステップと、
    を含み、
    前記第3のステップは、前記第1の干渉周波数範囲を用いて前記第1のシンボルを補間することを特徴とする請求項12または13に記載の干渉抑圧方法。
  18. 第4のステップの出力を復調した復調結果と前記復調結果を復号した復号結果と前記第1の干渉周波数範囲とを用いて、第4のステップが除去しきれなかった前記干渉成分である残留干渉成分を抑圧する第14のステップと、
    第4のステップの出力または第14のステップの出力のいずれかを選択して出力する第15のステップと、
    を含むことを特徴とする請求項14から17のいずれか1つに記載の干渉抑圧方法。
  19. 前記第14のステップは、
    前記第1の干渉周波数範囲と前記復調結果とを用いて前記第1の干渉周波数範囲を通過帯域とした帯域制限を行い、前記残留干渉成分を抽出した干渉レプリカを作成する第16のステップと、
    前記第1の干渉周波数範囲に含まれる雑音の影響を低減する第2の重み係数を前記干渉レプリカに乗算する第17のステップと、
    前記復調結果から前記第2の重み係数を乗じた前記干渉レプリカを減算する第18のステップと、
    を含むことを特徴とする請求項18に記載の干渉抑圧方法。
  20. 前記第4のステップの出力を復調した復調結果と前記復調結果を復号した復号結果とを用いて、前記第4のステップが除去しきれなかった前記干渉成分である残留干渉成分を抑圧する第14のステップと、
    前記第4のステップの出力または前記第14のステップの出力のいずれかを選択して出力する第15のステップと、
    を含むことを特徴とする請求項14から17のいずれか1つに記載の干渉抑圧方法。
  21. 前記第14のステップは、
    前記復調結果と前記復号結果を用いて前記残留干渉成分を検出し第2の干渉周波数範囲を推定する第15のステップと、
    前記第2の干渉周波数範囲と前記復調結果とを用いて前記第2の干渉周波数範囲を通過帯域とした帯域制限を行い、前記干渉成分を抽出した干渉レプリカを作成する第16のステップと、
    前記第2の干渉周波数範囲に含まれる雑音の影響を低減する第2の重み係数を前記干渉レプリカに乗算する第17のステップと、
    前記復調結果から前記第2の重み係数を乗じた前記干渉レプリカを減算する第18のステップと、
    を備えることを特徴とする請求項20に記載の干渉抑圧方法。
  22. 前記第14のステップは繰り返し行うことを特徴とする請求項18から21のいずれか1つに記載の干渉抑圧方法。
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