JP6272414B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は誘導加熱調理器に関するものであり、特に複数の誘導加熱コイルが搭載された誘導加熱調理器に関するものである。
従来から、誘導加熱調理器は、誘導加熱コイルに高周波電流を流すことによって生じる高周波磁束で渦電流を誘起し、それによって発生するジュール熱で被加熱物を加熱するようになっている。近年、誘導加熱調理器の利便性の向上・調理時間短縮等のために(例えば複数の被加熱物を同時加熱するためや、被加熱物の加熱量や加熱領域の制御のために)、誘導加熱調理器に搭載される誘導加熱コイルの数は増加する傾向にある。
ここで、複数の誘導加熱コイルを誘導加熱調理器に搭載するためには、スペース効率良く実装することが求められる。また、複数の誘導加熱コイルの冷却が必要なことから、高い冷却能力が要求される。このため、冷却風量が増加し、冷却風を供給する送風機の負荷が増加する。したがって、送風機騒音が増大して、誘導加熱調理器の動作騒音が大きくなる傾向にある。
そこで、複数の誘導加熱コイルを誘導加熱調理器に実装するとともに、効率的に誘導加熱コイルを冷却するようにした誘導加熱調理器が種々提案されている。
このような従来の誘導加熱調理器としては、例えば「ファンカバー44の第3の加熱コイル22側には、第3の加熱コイル22が載置されたコイルベース28を支えるための複数(例えば、三つ)の支持部材の一つ52がファンカバー44上に吸気ファンケース46の側壁(垂直壁)上方に近接した状態で一体的に形成されている。」(例えば特許文献1参照)というものが提案されている。
特開2008−59982号公報(段落0040、第4図)
しかしながら、従来の誘導加熱調理器(例えば特許文献1参照)においては、各誘導加熱コイルを保持するコイル保持部材は、各々が別々に筐体に載置されることから、以下のような課題があった。
(1)各コイル保持部材を支持するには3ヶ所程度支持する必要があるので、コイル保持部材が増えるにしたがって支持手段が増加し、誘導加熱コイルを冷却する冷却風の流れを阻害する。このため、冷却風の通風抵抗が増して圧力損失が増加することにより、送風機負荷が高まる。したがって、送風機騒音が増加し、誘導加熱調理器の動作騒音が増加してしまう。
(2)コイル保持部材を支持する支持手段の配置スペースが必要となる。このため、限られたスペースにおいては十分な数の誘導加熱コイルが実装できず、誘導加熱コイルの実装密度が低下してしまう。
(3)各誘導加熱コイル毎にコイル保持部材が必要となるため、部品点数が増加してしまう。また、各コイル保持部材を筐体に取付ける組立作業が必要となり、誘導加熱調理器が高コストとなってしまう。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、複数の誘導加熱コイルが搭載された誘導加熱調理器において、誘導加熱調理器の動作騒音を抑制することが可能で、複数の誘導加熱コイルをスペース効率良く実装でき、コストの増大を抑制することが可能な誘導加熱調理器を得ることを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ、平面視において互いの中心位置が異なる複数の誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルを冷却する冷却風を供給する送風機と、前記誘導加熱コイルにより加熱される被加熱物の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段を支持する温度検知手段装着部と、複数の前記誘導加熱コイルを保持し、放射状に配置された複数の保持部と、前記保持部を支持する支持手段と、を備え、複数の前記保持部が、一体的に形成されて又は互いに固着されて単一のコイル保持体を構成し、前記コイル保持体が、前記温度検知手段装着部と一体的に形成され、前記温度検知手段装着部が、前記誘導加熱コイルの空隙に配置されており、前記温度検知手段装着部には弾性体が設けられており、前記コイル保持体のうち、前記誘導加熱コイルを保持しない部分に開口部を形成したものである。
本発明においては、
(1)複数の誘導加熱コイルを共通のコイル保持体で保持することができる。一つのコイル保持体は最小3ヶ所で支持されていれば固定することが可能なので、誘導加熱調理器に搭載される誘導加熱コイルの数が増えても、コイル保持体を支持する支持手段の数の増加を抑制することができる。このため、冷却風の通風抵抗が増して圧力損失が増加することを抑制でき、送風機負荷の増加を抑制できる。したがって、送風機騒音の増加を抑制でき、誘導加熱調理器の動作騒音の増加を抑制することができる。
(2)従来よりも支持手段を減らせることにより、支持手段の配置スペースを削減できることができる。このため、複数の誘導加熱コイルをスペース効率良く実装することができる。
(3)従来よりも支持手段を減らせることにより、コイル保持体及び支持手段の部品点数を減らすことができ、組立作業を簡素化することができる。このため、部品コストや組立コストを削減でき、誘導加熱調理器のコストの増加を抑制することができる。
実施の形態1及び実施の形態2に係る誘導加熱調理器全体を示す斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器のトッププレート4及びグリル5を取外した状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイル13を取外した状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイルユニット11を取外した状態を示す斜視図である。 実施の形態1及び実施の形態2に係る基板ケースユニット23を示す斜視図である。 実施の形態1に係るコイル保持体12を下面側から示す斜視図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器のトッププレート4及びグリル5を取外した状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイル13を取外した状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイルユニット11を取外した状態を示す平面図(上面図)である。 実施の形態2に係る誘導加熱コイルユニット11の下面図である。 実施の形態2に係る筐体2の背面側に配置された誘導加熱コイルユニット11を示す縦断面模式図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器全体を示す斜視図である。なお、以下の説明では、操作部6が設けられている側を前面側として説明する。
誘導加熱調理器の本体1の筐体2には、その上側に筐体上面3が着脱自在に配置される。この筐体上面3には、背面側にグリル5が配置され、中央にトッププレート4が配置されている。トッププレート4の上には鍋等の被加熱物(図示せず)が載置される。グリル5は通気性があり、吸気及び排気の気流がスムースに通過する。
また、本体1には、その前面側中央に調理ユニット7が配置され、前面側の左右に操作部6が設けられている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器のトッププレート4及びグリル5を取外した状態を示す斜視図である。
筐体上面3の背面側(グリル5と対応する位置)には、中央に筐体排気口9が設けられており、左右側に筐体吸気口8が設けられている。これら筐体排気口9及び筐体吸気口8は、通常の使用状態においては、グリル5で覆われている。
筐体2の内部には、トッププレート4の下方となる位置に、誘導加熱コイルユニット11が1ユニット配置されている。誘導加熱コイルユニット11は、平面視概五角形の1つのコイル保持体12、コイル保持体12の前側左右、背面側中央に保持された中心の異なる3つの誘導加熱コイル13等から構成されている。つまり、コイル保持体12は、3つの誘導加熱コイルのそれぞれを保持するコイル保持部材を一体的に形成した構成となっている。なお、3つの誘導加熱コイルのそれぞれを保持するコイル保持部材を固着して、単一のコイル保持体12を形成してもよい。コイル保持体12の上面部には、3つの誘導加熱コイル13のそれぞれの中心となる位置に、コイル位置決め部材15が一体的に形成されている。3つの誘導加熱コイル13のそれぞれは、中心部の空隙にこのコイル位置決め部材15が挿入されて、位置決めされている。
コイル位置決め部材15の上部には、間隔保持部材16が一体的に突設されている。トッププレート4が設けられた状態においては、これら間隔保持部材16は、トッププレート4の下面に直接的または緩衝材(図示せず)を介して押し当てられる。そして、コイル保持体12及び誘導加熱コイル13は、トッププレート4の下面と所定の間隔を空けて、トッププレート4と概平行に配置される。これにより、被加熱物と誘導加熱コイル13の上面部との距離が適切に保たれて、誘導加熱を効率良くおこなうことができる。また、誘導加熱コイル13上面とトッププレート4下面との間隔を適切に保ち、これらの間に誘導加熱コイル13を冷却する冷却風が通過することを可能としている。
また、コイル保持体12は、誘導加熱コイル13を保持しない部分に空隙14が設けられており、通風可能となっている。ここで、空隙14が本発明の開口部に相当する。
また、コイル保持体12には各誘導加熱コイル13の外周部を囲むように壁面が設けられ、防磁リング29はこの壁面が挿入されることにより係合されている。これにより、誘導加熱コイル13からの磁束漏れを抑制している。
筐体2の内部には、その背面側の左右に誘導加熱コイルユニット11を駆動する電子回路基板17が配置されている。これら電子回路基板17は、基板ケース31に収容されている。
電子回路基板17及び誘導加熱コイルユニット11の下方には、調理ユニット7が配置される。調理ユニット7は、本体1前面中央までを含め構成され、内部空間にて焼く、蒸す、揚げ物等の加熱調理・スチーム調理等がおこなわれる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイル13を取外した状態を示す斜視図である。
コイル保持体12には、誘導加熱コイル13の下方となる位置に、保持部18が設けられている。これら保持部18の間は空隙14となっており、誘導加熱コイル13の下面はコイル保持体12の下方を流れる冷却風と接触可能となっている。また、前面側に配置される誘導加熱コイル13の下方にはチャンバー19が配置され、チャンバー19上面には吹出口20が設けられている。この吹出口20から冷却風を吹出すことにより、上方に配置される誘導加熱コイル13を冷却している。
図4は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイルユニット11を取外した状態を示す斜視図である。
コイル保持体12の下面には、誘導加熱コイル13中心と対応する位置に被支持部材27が形成されている(後述の図6に示す)。被支持部材27は、例えば下部が開口した概円筒形状となっている。この被支持部材27を支持する位置には、支持手段が配置されている。これら支持手段は、支持部材21、及び圧縮バネ等の弾性体22等により構成されている。支持部材21の上部は、例えば上部が開口した概円筒形状となっている。弾性体22は、上部がコイル保持体12の被支持部材27に挿入され、下部が支持部材21に挿入される。これにより、コイル保持体12は、弾性体22を介して支持部材21に支持される。トッププレート4が設けられた状態においては、弾性体22は、トッププレート4と支持部材21(筐体2)とによって圧縮される。この反力により、コイル保持体12の間隔保持部材16は、トッププレート4に直接的又は間接的に押し当てられる。
支持部材21のうち、筐体2の前面側左右に設けられた支持部材21は、チャンバー19と一体的に形成されている。また、筐体2の背面側中央に設けられた支持部材21は、独立した部材として筐体2に取付けられている。
筐体2の左右側面部(調理ユニット7の両側)には、基板ケースユニット23が配置されている(図4では、筐体2の右側面部に配置された基板ケースユニット23を図示している)。基板ケースユニット23の吸気口24は筐体吸気口8と接続されている。基板ケースユニット23の排気口25はチャンバー19と接続されている。
図5は、本発明の実施の形態1に係る基板ケースユニット23を示す斜視図である。
基板ケースユニット23には冷却ファン26が備えられている。また、基板ケースユニット23の内部には、電子部品が実装された電子回路基板17が納められている。電子回路基板17には、発熱を伴い冷却が必要な部品(被冷却物)も実装されている。冷却が必要な部品のなかには、冷却効率を高めるため、ヒートシンク(冷却フィン)を備えるものもある。
基板ケースユニット23は、吸気口24から排気口25に至る一体の風路として形成されている。冷却ファン26が動作することにより吸気口24から吸引された冷却風は、冷却ファン26を通過し、内部の電子回路基板17の部品(被冷却物)を冷却した後、排気口25より排気されチャンバー19へ送られる。
図6は、本発明の実施の形態1に係るコイル保持体12を下面側から示す斜視図である。
コイル保持体12の下面には、誘導加熱コイル13中心と対応する位置に被支持部材27が一体的に形成されている。弾性体22の上部がコイル保持体12の被支持部材27に挿入されることにより、コイル保持体12は、弾性体22を介して支持部材21に支持される。つまり、被支持部材27は、支持手段(支持部材21及び弾性体22)とコイル保持体12の間に介在して、コイル保持体12に固定されるとともに支持手段により支持される。
図6に示すように、コイル位置決め部材15は被支持部材27の上方に設けられている。つまり、コイル位置決め部材15の上部に形成されている間隔保持部材16は、被支持部材27の上方に設けられている。換言すると、間隔保持部材16による間隔保持箇所が、支持手段による支持箇所と平面視において略同一となる位置に形成されている。誘導加熱調理器を組み立てた際(トッププレート4を設けた際)、弾性体22の反力は概直線的に間隔保持部材16へ伝えられるので、コイル保持体12には不要なモーメントが生じない。
コイル保持体12の保持部18には、誘導加熱コイル13の巻線と概直交するようにフェライト28が設けられている。つまり、フェライト28は、誘導加熱コイル13の中心から外周に向け放射状に配置されている。フェライト28の配置により保持部18の配置が決められる。フェライト28を設けることにより、誘導加熱コイル13から発生する磁力線をトッププレート4上方の被加熱物に集中させることができる。
(動作)
次に誘導加熱調理器の動作について説明する。
このように構成された誘導加熱調理器においては、電子回路基板17の回路が動作することにより、誘導加熱コイル13が駆動され電流が流れる。電流が流れることにより、誘導加熱コイル13から磁力線が発生する。これにより、誘導加熱コイル13の概上方のトッププレート4上に載置される被加熱物(図示せず)に渦電流が生じ、被加熱物自体が発熱し加熱調理がおこなわれる。このとき、磁力線はコイル保持体12に保持されるフェライト28によって上方の被加熱物へ集中するよう作用し、被加熱物の加熱効率を高めている。
誘導加熱コイル13を駆動することにより電子回路基板17に実装される電子部品(被冷却物)は自己発熱し温度上昇する。また、誘導加熱コイル13も自己発熱し温度が上昇する。電子回路基板17及び誘導加熱コイル13の機能を維持するには所定の温度以下に温度上昇を抑える必要がある。このため、例えば電子回路基板17の回路の各所に設けられた温度センサ(図示せず)等の情報に基づき、冷却ファン26が制御・駆動され、冷却風の供給がおこなわれる。
冷却ファン26が駆動することにより発生する冷却風は、グリル5、筐体吸気口8及び基板ケースユニット23の吸気口24を介して、本体1の外部から基板ケースユニット23へ流入する。基板ケースユニット23に流入した冷却風は、基板ケースユニット23内の電子回路基板17の被冷却物を冷却した後、排気口25を介してチャンバー19に流入する。
チャンバー19に流入した冷却風は、チャンバー19上面の吹出口20より吹出され、上方に配置される誘導加熱コイル13の冷却をおこなう。コイル保持体12の保持部18間には空隙14が設けられているので、吹出口20から吹出された冷却風は直接誘導加熱コイル13に到達する。つまり、吹出口20から吹出された冷却風によって、誘導加熱コイル13を直接冷却することができる。また、保持部18に保持されるフェライト28は通過する磁束により発熱するが、これらフェライト28の下面にも冷却風が当たり同時に冷却される。
チャンバー19の吹出口20から吹出された冷却風は、筐体2の背面側中央に設けられた筐体排気口9に向かう気流を形成する。筐体排気口9に向かう冷却風は、コイル保持体12の背面側中央に取付けられた誘導加熱コイル13の上下の空間を流れながら、この誘導加熱コイル13の冷却をおこなう。
上述のように、3つの誘導加熱コイル13を保持するコイル保持体12は、3つの支持手段(支持部材21及び弾性体22)で支持されている。つまり、支持手段によるコイル保持体12の保持箇所が3箇所となっている。このため、3つの誘導加熱コイル13を冷却する際、冷却風の流れが阻害されにくい。このため、冷却風の通風抵抗が軽減され、圧力損失の増加が抑制される。また、コイル保持体12の誘導加熱コイル13を搭載していない部分に空隙14を設けているので、冷却風の流れが阻害されにくい。このため、冷却風の通風抵抗が軽減され、圧力損失の増加が抑制される。
また、コイル保持体12に空隙14が形成されていることにより、誘導加熱コイル13の搭載されていない部分及び誘導加熱コイル13の巻線の隙間を介して、冷却風はコイル保持体12の下方から上方へ通風可能となっている。このため、誘導加熱コイル13上面とトッププレート4下面の空間に冷却風を供給でき、効率良く誘導加熱コイル13を冷却できる。
なお、本実施の形態1では、コイル保持体12が保持する巻線の中心が異なる誘導加熱コイル13の数は3セットであるが、1つのコイル保持体12が保持するセット数は2つ以上であれば同様の効果が得られ、これに限定するものではない。
また、本実施の形態1においては、本体1に内蔵される誘導加熱コイルユニット11及びコイル保持体12は1つであるが、これに限定するものではない。複数の誘導加熱コイルユニット11を内蔵した場合においても、1つのコイル保持体12が中心の異なる複数の誘導加熱コイル13を保持していれば同様の効果が得られる。
また、本実施の形態1においては、誘導加熱コイル13は概円形であるが、これに限るものではなく、楕円形、四角形、おむすび形等の周状に巻かれたコイルであれば形状は問わず同様の効果は得られる。
また、本体1内の冷却風の流れ・風路構成はこれに限るものではなく、誘導加熱コイルユニット11が配置される空間内に冷却風が流れていれば、筐体吸気口8、筐体排気口9、冷却ファン26、電子回路基板17等の配置や、基板ケースユニット23の外殻やチャンバー19の有無によらず同様の効果が得られる。
以上のように構成された誘導加熱調理器においては、複数の中心が異なる誘導加熱コイル13のそれぞれを保持するコイル保持部材が一体的に形成されて又は互いに固着されて単一のコイル保持体12を構成するので、中心の異なる誘導加熱コイル13を保持するコイル保持部材のそれぞれを別々に筐体2に載置する場合に比べ、コイル保持体12の数が少なくて済み部品点数が削減できる。また、筐体2への誘導加熱コイルユニット11の取付け工数が減り、組立コストが削減できる。部品点数・取付け箇所が減ることにより、部品及び組立のバラツキによる不具合が減少し、誘導加熱調理器の信頼性が向上する。
また、被支持部材27がコイル保持体12に一体的に形成されることから、支持部材21に取付けられた弾性体22を直接、被支持部材27に係合できる。これにより、コイル保持体12と弾性体22とを係合するための部品が不要となり、これらを係合するための部品コストや、これらを係合するための部品をコイル保持体12に取付けるための組立コストが削減できる。また、被支持部材27をコイル保持体12に一体的に形成することにより、被支持部材27のコイル保持体12への取付けの強度及び信頼性が向上する等、製品コストが低く信頼性の高い誘導加熱調理器を得ることができる。
また、中心が異なる誘導加熱コイル13を保持するコイル保持部材のそれぞれを別々に筐体2に載置する従来の誘導加熱調理器は、コイル保持部材を支持するために最低必要な3ヶ所で支持した場合、誘導加熱コイル13の数の3倍の支持手段が必要となる。本実施の形態1に係る誘導加熱調理器は、誘導加熱コイル13の数の3倍より少ない3つの支持手段により、中心が異なる誘導加熱コイル13を支持している。つまり、支持手段によるコイル保持体12の支持箇所数が、誘導加熱コイル13の数の3倍より少なくなっている。支持手段が減ることにより冷却風の流れが阻害されにくくなるので、冷却風の通風抵抗が軽減され、圧力損失の増加が抑制される。このため、冷却ファン26の負荷が低減するので、冷却ファン26の騒音を抑制できる。したがって、動作音の静かな誘導加熱調理器を得ることができる。
また、支持部材21及び弾性体22を減らせることにより、部品コスト及び組立コストが削減でき、製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、被支持部材27、支持部材21及び弾性体22を減らせることにより、筐体2内(誘導加熱コイル13配置空間)における支持手段の設置スペースを削減できる。これにより、他の部品が配置可能となり、実装密度が向上する。また、支持部材21の配置位置の選択範囲が広まることから、設計の自由度が高まり、より多くの誘導加熱コイル13や他の機能部品の実装が可能となり、高機能な誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12の被支持部材27は誘導加熱コイル13の概中心位置に配置されることから(コイル保持体12が誘導加熱コイル13の概中心位置で支持されていることから)、被支持部材27及び支持部材21・弾性体22は誘導加熱コイル13の内側となる。このため、被支持部材27を誘導加熱コイル13の外側に配置する場合に比べ、コイル保持体12をコンパクトにすることができる。したがって、筐体2内に占めるコイル保持体12の占有空間が小さくなるので、より多くの誘導加熱コイル13や他の機能部品が実装可能となり、高機能な誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12の支持箇所(被支持部材27)のうちの外側となる支持箇所(被支持部材27)を結んだ多角形内に誘導加熱コイル13及びコイル保持体12の重心が配置されていることから、誘導加熱コイルユニット11は安定して自立すること(支持されること)ができる。これにより、製品組立時の作業性が向上し、組立コストを低減することができる。また、コイル保持体12は、製品組込状態においてもコイル保持体12に不要なモーメントや応力が生じることを抑制しながら筐体2内に保持されることから、変形や破損のリスクが軽減される。このため、製品コストが低く信頼性の高い誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12の誘導加熱コイル13を配置していない部分に空隙14を設けたことにより、冷却風の流れの阻害を減らし、通風抵抗を軽減し、圧力損失の増加を抑制することができる。また、冷却風はこれら空隙14を介してコイル保持体12の下方から上方へ通風可能となり、誘導加熱コイル13の側面が冷却されることや、誘導加熱コイル13上面とトッププレート4下面の空間に冷却風が流れ、効率良く誘導加熱コイル13を冷却することができる。このため、冷却ファン26の負荷が低減することにより冷却ファン26の騒音が低下し、動作音が静かな誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12に間隔保持部材16を少なくとも3ヶ所設け、これらをコイル保持体12と一体的に形成したことにより、コイル保持体12及び誘導加熱コイル13は、トッププレート4の下面と所定の間隔を空けて、トッププレート4と概平行に配置される。これにより、被加熱物と誘導加熱コイル13の上面部との距離が適切に保たれて、誘導加熱を効率良くおこなうことができる。このため、加熱効率が向上しエネルギー効率の高い加熱調理器とすることができる。また、誘導加熱コイル13上面とトッププレート4下面との間隔が適切に保たれ冷却風の通風が確保されることから、誘導加熱コイル13の冷却効率が向上し、冷却ファン26の騒音を軽減できる。間隔保持部材16をコイル保持体12と一体的に形成したことにより部品コスト・組立コストを低減できることから、省エネルギーで動作騒音が低く製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、フェライト28等を誘導加熱コイル13の巻線と概直交するように(誘導加熱コイル13の中心から外周に向け放射状に)配置して、コイル保持体12に保持させたことにより、誘導加熱コイル13が発生させる磁束を誘導加熱コイル13上方の被加熱物に集中させることができる。このため、加熱効率を向上させ、エネルギー効率を高くすることができる。また、複数の誘導加熱コイル13に対応したフェライト28の保持部18をコイル保持体12に一体的に形成したことにより、部品コスト・組立コストを低減できるので、省エネルギーで製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、誘導加熱コイル13のコイル巻線中心の空隙部に挿入することにより位置決めをおこなうコイル位置決め部材15をコイル保持体12に一体的に形成したことにより、上方に配置される被加熱物や下方に配置されるフェライト28との位置関係を適切に保つことが容易となる。このため、加熱効率を向上させ、エネルギー効率を高くすることができる。また、コイル保持体12への誘導加熱コイル13の取付けの作業性が改善されることやコイル位置決め部材15をコイル保持体12に一体的に形成したことにより部品コスト・組立コストを低減できることから、省エネルギーで製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
実施の形態2.
図1,5,7〜11を用いて、本実施の形態2に係る誘導加熱調理器を説明する。本実施の形態2に係る誘導加熱調理器と実施の形態1に係る誘導加熱調理器とは、誘導加熱コイルユニット11の数・配置、コイル保持体12の形態が異なるのみなので、以下ではこの異なる部分を主に記載する。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図1は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器全体を示す斜視図である。各部の形態・機能は実施の形態1と同様である。
また、図5は、本発明の実施の形態1に係る基板ケースユニット23を示す斜視図である。基板ケースユニット23の構成・機能は実施の形態1と同様である。
図7は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器のトッププレート4及びグリル5を取外した状態を示す斜視図である。
トッププレート4の下方となる位置の筐体2の内部には、前面側の左右と背面側に、3つの誘導加熱コイルユニット11が配置されている。各誘導加熱コイルユニット11のそれぞれは、複数の中心の異なる誘導加熱コイル13を1つのコイル保持体12で保持している。
筐体2の前面側左右に配置されている誘導加熱コイルユニット11は同一の構成・機能である。平面視概円形のコイル保持体12には、中央に1つの誘導加熱コイル13が配置されており、その外周に8個の誘導加熱コイルが配置されている。つまり、筐体2の前面側左右に配置されている誘導加熱コイルユニット11のコイル保持体12は、合計9個の中心が異なる誘導加熱コイル13を保持している。筐体2の前面側左右に配置されている誘導加熱コイルユニット11は、これら9個の誘導加熱コイル13によって、1つの被加熱物を加熱する。
筐体2の前面側左右に配置されているコイル保持体12は、その外周部に3ヶ所の被支持部材27が設けられている。つまり、保持される誘導加熱コイル13及びコイル保持体12の重心がコイル保持体12の支持箇所(3ヶ所)を結んだ多角形の内側となるように、被支持部材27が配置されている。被支持部材27の概上方には間隔保持部材16が配置されている。間隔保持部材16がトッププレート4下面に押し当てられることにより、誘導加熱コイル13の高さ方向の位置決めをおこなっている。また、間隔保持部材16はトッププレート4に弾性体22からの力を概直線的に伝えることから、コイル保持体12には不要なモーメントを生じさせない。
筐体2の前面側左右に配置されているコイル保持体12には、複数のコイル位置決め部材15が設けられている。中央の誘導加熱コイル13を位置決めするコイル位置決め部材15は円筒状となっており、外周の誘導加熱コイル13を位置決めするコイル位置決め部材15は十字状となっている。誘導加熱コイル13のそれぞれは、中心部の空隙にコイル位置決め部材15が挿入されて、適切な位置に位置決めされている。円筒状のコイル位置決め部材15の内側空間は、温度検知手段装着部30となっており、サーミスタや赤外線センサ等の温度検知手段33が取付けられる。円筒状コイル位置決め部材15と十字状のコイル位置決め部材15は相互に交換可能であり、コイル位置決め部材15が配置される場所で必要な位置・数の温度検知手段33を設けることが可能である。
筐体2の前面側左右に配置されているコイル保持体12には、防磁リング29が係合されている。この防磁リング29は、コイル保持体12に搭載された複数の中心が異なる誘導加熱コイル13の全てを取り囲んでおり、各誘導加熱コイル13からの磁束の漏れを軽減している。
なお、本実施の形態2においては9個の誘導加熱コイル13を1つのコイル保持体12で保持しているが、1つのコイル保持体12で中心の異なる2つ以上の誘導加熱コイル13を保持していれば、誘導加熱コイル13の数・配置によらず同様の効果は得られる。
また、本実施の形態2においては、誘導加熱コイル13は概円形であるが、これに限るものではなく、楕円形、四角形、おむすび形等の周状に巻かれたコイルであれば形状は問わず同様の効果は得られる。
筐体2の背面側に配置されている誘導加熱コイルユニット11には、コイル保持体12に中心が異なる3つの誘導加熱コイル13が保持されている。各誘導加熱コイル13はそれぞれ異なる被加熱物を加熱する。
筐体2の背面側に配置されているコイル保持体12の外周部には、前面側中央部と背面側両側面部の3ヶ所に被支持部材27が設けられている。つまり、保持される誘導加熱コイル13及びコイル保持体12の重心がコイル保持体12の支持箇所(3ヶ所)を結んだ多角形の内側となるように、被支持部材27が配置されている。被支持部材27の概上方には間隔保持部材16が配置されている。間隔保持部材16がトッププレート4下面に押し当てられることにより、誘導加熱コイル13の高さ方向の位置決めをおこなっている。また、間隔保持部材16はトッププレート4に弾性体22からの力を概直線的に伝えることから、コイル保持体12には不要なモーメントを生じさせない。
筐体2の背面側に配置されているコイル保持体12には、円筒状のコイル位置決め部材15が左右及び中央の3ヶ所に設けられている。誘導加熱コイル13のそれぞれは、中心部の空隙にコイル位置決め部材15が挿入されて、適切な位置に位置決めされている。各円筒状のコイル位置決め部材15の内側空間は、温度検知手段装着部30となっている。温度検知手段装着部30は、サーミスタや赤外線センサ等の温度検知手段33を支持する。ここで、温度検知手段33が本発明の温度センサに相当し、温度検知手段装着部30が本発明の温度センサ支持手段に相当する。
また、筐体2の背面側に配置されているコイル保持体12は、各誘導加熱コイル13が保持される部分の間である被保持部に空隙14が設けられ、通風可能となっている。
なお、本実施の形態2では1つの被加熱物を1つの誘導加熱コイル13で加熱する構成としているが、これに限るものではない。例えば、前面側の誘導加熱コイルユニット11と同様に1つの被加熱物を複数の中心の異なる誘導加熱コイル13で加熱する構成としながら複数の被加熱物を加熱し、すべての誘導加熱コイル13を1つのコイル保持体で保持しても同様の効果は得られる。
図8は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイル13を取外した状態を示す斜視図である。
コイル保持体12における誘導加熱コイル13を載置する部分は、保持部18と空隙14等から構成されている。また、保持部18にはフェライト28が保持されている(後述の図10に示す)。保持部18の配置はフェライト28の配置に合わせた配置となる。空隙14により、誘導加熱コイル13の下面はコイル保持体12下方の空間を流れる冷却風と接触可能となっている。
筐体2の前面側左右に配置される誘導加熱コイル13の下方にはチャンバー19が配置され、チャンバー19上面には吹出口20が設けられている。この吹出口20から冷却風を吹出すことにより、上方に配置される誘導加熱コイル13及びフェライト28を冷却している。
筐体2の背面側に配置されるコイル保持体12の両側面側下方には電子回路基板17が配置されている。
図9は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器のトッププレート4、グリル5及び誘導加熱コイルユニット11を取外した状態を示す平面図(上面図)である。
コイル保持体12の被支持部材27の下方となる位置に、支持手段(支持部材21及び弾性体22)が配置されている。コイル保持体12は弾性体22を介して支持部材21に支持され、トッププレート4が設けられた状態においては、弾性体22はトッププレート4と支持部材21(筐体2)とによって圧縮される。この反力により、コイル保持体12の間隔保持部材16は、トッププレート4に直接的又は間接的に押し当てられる。
支持部材21のうち、筐体2の前面側左右に設けられた支持部材21は、チャンバー19と一体的に形成されている。また、筐体2の前面側中央に配置される支持部材21は独立した部材として筐体2に取付けられ、背面側左右に配置される支持部材21は基板ケース31と一体的に形成されている。
筐体2の左右側面部(調理ユニット7の両側)には、基板ケースユニット23が配置されている。基板ケースユニット23の吸気口24は筐体吸気口8と接続されている。基板ケースユニット23の排気口25はチャンバー19と接続されている。
図10は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱コイルユニット11の下面図である。
コイル保持体12の下面には、支持手段によって支持される位置に被支持部材27が一体的に形成されている。弾性体22の上部がコイル保持体12の被支持部材27に挿入されることにより、コイル保持体12は、弾性体22を介して支持部材21に支持される。
コイル保持体12の保持部18には、誘導加熱コイル13の巻線と概直交するようにフェライト28が設けられている。つまり、フェライト28は、誘導加熱コイル13の中心から外周に向け放射状に配置されている。フェライト28を設けることにより、誘導加熱コイル13から発生する磁力線をトッププレート4上方の被加熱物に集中させることができる。
図11は、筐体2の背面側に配置された誘導加熱コイルユニット11を示す縦断面模式図である。
筐体2には支持部材21が取付けられており、支持部材21には弾性体22の下部が挿入されている。また、弾性体22の上部はコイル保持体12の被支持部材27に挿入されている。トッププレート4が設けられた状態においては、弾性体22は、トッププレート4と支持部材21(筐体2)とによって圧縮される。この反力により、コイル保持体12の間隔保持部材16は、トッププレート4に直接的又は間接的に押し当てられる。誘導加熱コイル13は、中心部の空隙にコイル保持体12に一体的に形成されたコイル位置決め部材15が挿入され位置決めされる。
円筒状のコイル位置決め部材15の内部は温度検知手段装着部30となっている。温度検知手段装着部30にはコイルバネや円筒状ゴム等の弾性体34が挿入され、弾性体34の中空部分にサーミスタ等の温度検知手段33が挿入されている。温度検知手段33は、弾性体34によってトッププレート4の下面に押し当てられており、トッププレート4を介して、トッププレート4の上面に載置された被加熱物の温度を検知する。
コイル保持体12は、誘導加熱コイル13の外周を覆う壁面が一体的に形成されている。防磁リング29は、内側にこの壁面が挿入されることで係合されるとともに、例えば壁面と一体的に形成された係止部32により係止される。
(動作)
次に誘導加熱調理器の動作について説明する。
冷却ファン26が駆動することにより発生する冷却風は、グリル5、筐体吸気口8及び基板ケースユニット23の吸気口24を介して、本体1の外部から基板ケースユニット23へ流入する。基板ケースユニット23に流入した冷却風は、基板ケースユニット23内の電子回路基板17の被冷却物を冷却した後、排気口25を介してチャンバー19に流入する。
チャンバー19に流入した冷却風は、チャンバー19上面の吹出口20より吹出される。そして、上方に配置される(筐体の前面側左右に配置される)誘導加熱コイルユニット11の誘導加熱コイル13を冷却する。コイル保持体12の保持部18間には空隙14が設けられているので、吹出口20から吹出された冷却風は直接誘導加熱コイル13に到達する。つまり、吹出口20から吹出された冷却風によって、誘導加熱コイル13を直接冷却することができる。また、保持部18に保持されるフェライト28は通過する磁束により発熱するが、これらフェライト28の下面にも冷却風が当たり同時に冷却される。
チャンバー19の吹出口20から吹出された冷却風は、筐体2の背面側中央に設けられた筐体排気口9に向かう気流を形成する。筐体排気口9に向かう冷却風は、筐体2の背面側に配置された誘導加熱コイルユニット11に搭載された誘導加熱コイル13の上下の空間を流れながら、この誘導加熱コイル13の冷却をおこなう。
上述のように、本実施の形態2に係る3つのコイル保持体12は、合計9つの支持手段(支持部材21及び弾性体22)で支持されている。つまり、支持手段による各コイル保持体12の保持箇所が3箇所となっている。このため、これらコイル保持体12に搭載されている誘導加熱コイル13を冷却する際、冷却風の流れが阻害されにくい。このため、冷却風の通風抵抗が軽減され、圧力損失の増加が抑制される。また、コイル保持体12の誘導加熱コイル13を搭載しない部分に空隙14を設けているので、冷却風の流れが阻害されにくい。このため、冷却風の通風抵抗が軽減され、圧力損失の増加が抑制される。
また、コイル保持体12に空隙14が形成されていることにより、誘導加熱コイル13の搭載されていない部分及び誘導加熱コイル13の巻線の隙間を介して、冷却風はコイル保持体12の下方から上方へ通風可能となっている。このため、誘導加熱コイル13の側面が冷却されることや、誘導加熱コイル13上面とトッププレート4下面の空間に冷却風を供給でき、効率良く誘導加熱コイル13を冷却できる。
なお、本体1内の冷却風の流れ・風路構成はこれに限るものではなく、誘導加熱コイルユニット11が配置される空間内に冷却風が流れていれば、筐体吸気口8、筐体排気口9、冷却ファン26、電子回路基板17等の配置や、基板ケースユニット23の外殻やチャンバー19の有無によらず同様の効果が得られる。
以上のように構成された誘導加熱調理器においては、複数の中心が異なる誘導加熱コイル13のそれぞれを保持するコイル保持部材が一体的に形成されて又は互いに固着されて単一のコイル保持体12を構成するので、中心の異なる誘導加熱コイル13を保持するコイル保持部材のそれぞれを別々に筐体2に載置する場合に比べ、コイル保持体12の数が少なくて済み部品点数が削減できる。また、筐体2への誘導加熱コイルユニット11の取付け工数が減り、組立コストが削減できる。部品点数・取付け箇所が減ることにより、部品及び組立のバラツキによる不具合が減少し、誘導加熱調理器の信頼性が向上する。
また、被支持部材27がコイル保持体12に一体的に形成されることから、支持部材21に取付けられた弾性体22を直接、被支持部材27で係合できる。これにより、コイル保持体12と弾性体22とを係合するための部品が不要となり、これらを係合するための部品コストや、これらを係合するための部品をコイル保持体12に取付けるための組立コストが削減できる。また、被支持部材27をコイル保持体12に一体的に形成することにより、被支持部材27のコイル保持体12への取付けの強度及び信頼性が向上する等、製品コストが低く信頼性の高い誘導加熱調理器を得ることができる。
また、中心が異なる誘導加熱コイル13を保持するコイル保持部材のそれぞれを別々に筐体2に載置する従来の誘導加熱調理器は、コイル保持部材を支持するために最低必要な3ヶ所で支持した場合、誘導加熱コイル13の数の3倍の支持手段が必要となる。本実施の形態2に係る誘導加熱調理器は、筐体2の背面側に配置されたコイル保持体12を、誘導加熱コイル13の数の3倍より少ない3つの支持手段により支持している。つまり、筐体2の背面側に配置されたコイル保持体12の支持箇所数が、誘導加熱コイル13の数の3倍より少なくなっている。支持手段が減ることにより冷却風の流れが阻害されにくくなるので、冷却風の通風抵抗が軽減され、圧力損失の増加が抑制される。このため、冷却ファン26の負荷が低減するので、冷却ファン26の騒音を抑制できる。したがって、動作音の静かな誘導加熱調理器を得ることができる。筐体2の前面側左右に配置されたコイル保持体12においても、9個の誘導加熱コイル13を1つのコイル保持体12で支えることにより、支持手段の数を27個から3個に減らせるので、同様の効果が得られる。
また、支持部材21及び弾性体22を減らせることにより、部品コスト及び組立コストが削減でき、製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、被支持部材27、支持部材21及び弾性体22を減らせることにより、筐体2内(誘導加熱コイル13配置空間)における支持手段の設置スペースを削減できる。これにより、他の部品が配置可能となり、実装密度が向上する。また、支持部材21の配置位置の選択範囲が広まることから、設計の自由度が高まり、より多くの誘導加熱コイル13や他の機能部品の実装が可能となり、高機能な誘導加熱調理器とすることができる。
例えば、筐体2の背面側に配置されているコイル保持体12の左右側の誘導加熱コイル13においては、電子回路基板17の上方に配置されているため、従来の誘導加熱調理器では配置することが難しかった。従来の誘導加熱調理器は誘導加熱コイル13毎に最低3つの支持手段を設ける必要があるが、電子回路基板17が障害となり、支持手段を配置することが難しいためである。本実施の形態2では電子回路基板17の上方に配置されている誘導加熱コイル13を1つのコイル保持体12で保持しているので、支持部材21の数が減らせることにより支持部材21のレイアウトの自由度が高まり、従来は実装が難しかった場所にも誘導加熱コイル13の設置がおこなえる。これにより、多くの誘導加熱コイル13の実装ができる。筐体2の背面側に配置されているコイル保持体12の中央に保持された誘導加熱コイル13においても同様に、筐体2内の設置スペースの背面側は風路等のスペースで支持部材21の配置が困難であるが、1つのコイル保持体12で支持したことにより、実装が可能となっている。
また、筐体2の前面側左右に配置された誘導加熱コイルユニット11においても、下方にチャンバー19が配置されることから複数のコイル保持体12を配置して複数の誘導加熱コイルを配置することはできないが、1つのコイル保持体12で中心の異なる複数の誘導加熱コイル13を保持することで実装を可能としている。
このように、本実施の形態2に係る誘導加熱装置によれば、誘導加熱コイル13の実装密度が向上する。また、支持部材21の配置位置の選択範囲が広まることから、設計の自由度が高まり、より多くの誘導加熱コイル13や他の機能部品の実装が可能となる。このため、複数の被加熱物の加熱や、複数の誘導加熱コイル13で一つの被加熱物を加熱することが可能となり、加熱効率向上・高度な調理制御を実現した高機能な誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12の支持箇所(被支持部材27)のうちの外側となる支持箇所(被支持部材27)を結んだ多角形内に誘導加熱コイル13及びコイル保持体12の重心が配置されていることから、誘導加熱コイルユニット11は安定して自立すること(支持されること)ができる。これにより、製品組立時の作業性が向上し、組立コストを低減することができる。また、コイル保持体12は、製品組込状態においてもコイル保持体12に不要なモーメントや応力が生じることを抑制しながら筐体2内に保持されることから、変形や破損のリスクが軽減される。このため、製品コストが低く信頼性の高い誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12の誘導加熱コイル13を配置していない部分に空隙14を設けたことにより、冷却風の流れの阻害を減らし、通風抵抗を軽減し、圧力損失の増加を抑制することができる。また、冷却風はこれら空隙14を介してコイル保持体12の下方から上方へ通風可能となり、誘導加熱コイル13上面とトッププレート4下面の空間に冷却風が流れ、効率良く誘導加熱コイル13を冷却することができる。このため、冷却ファン26の負荷が低減することにより冷却ファン26の騒音が低下し、動作音が静かな誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12に間隔保持部材16を少なくとも3ヶ所設け、これらをコイル保持体12と一体的に形成したことにより、コイル保持体12及び誘導加熱コイル13は、トッププレート4の下面と所定の間隔を空けて、トッププレート4と概平行に配置される。これにより、被加熱物と誘導加熱コイル13の上面部との距離が適切に保たれて、誘導加熱を効率良くおこなうことができる。このため、加熱効率が向上しエネルギー効率の高い加熱調理器とすることができる。また、誘導加熱コイル13上面とトッププレート4下面との間隔が適切に保たれ冷却風の通風が確保されることから、誘導加熱コイル13の冷却効率が向上し、冷却ファン26の騒音を軽減できる。間隔保持部材16をコイル保持体12と一体的に形成したことにより部品コスト・組立コストを低減できることから、省エネルギーで動作騒音が低く製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、フェライト28等を誘導加熱コイル13の巻線と概直交するように(誘導加熱コイル13の中心から外周に向け放射状に)配置して、コイル保持体12に保持させたことにより、誘導加熱コイル13が発生させる磁束を誘導加熱コイル13上方の被加熱物に集中させることができる。このため、加熱効率を向上させ、エネルギー効率を高くすることができる。また、複数の誘導加熱コイル13に対応したフェライト28の保持部18をコイル保持体12に一体的に形成したことにより、部品コスト・組立コストを低減できるので、省エネルギーで製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12に温度検知手段装着部30を一体的に形成したことにより、被加熱物下面の温度検出が容易となり、被加熱物の温度制御及び調理制御の精度を向上させることができる。また、温度検知手段33の取付けが容易になるとともに部品点数が削減できることから、部品コスト・組立コストを低減できるので、調理性能が高く製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、コイル保持体12に防磁リング29の係止部32を一体的に形成したことにより、防磁リング29の取付けが容易になる。また、部品点数を削減することにより部品コスト・組立コストが低減できるので、誘導加熱コイル13の漏れ磁束を低減して外部への磁束・電磁波の影響を軽減でき、製品コストが低く安全性の高い誘導加熱調理器とすることができる。
また、筐体2の前面側左右に配置された誘導加熱コイルユニット11においては、中心が異なる複数の誘導加熱コイル13を1つの防磁リング29で取り囲むように構成したので、誘導加熱コイル13それぞれに防磁リング29を設ける場合に比べて、部品点数が削減でき、組立の手間も軽減され、部品コスト・組立コストを低減できる。また、防磁リング29のスペースが不要となるので、コイル保持体12への誘導加熱コイル13の実装密度を向上させ、加熱効率を向上させることができる。また、誘導加熱コイル13間に隙間を設け通風を可能とすることにより冷却効率を向上させることができ、製品コストが低く、加熱効率が高く、冷却効率の高い誘導加熱調理器とすることができる。
また、誘導加熱コイル13のコイル巻線中心の空隙部に挿入することにより位置決めをおこなうコイル位置決め部材15をコイル保持体12に一体的に形成したことにより、上方に配置される被加熱物や下方に配置されるフェライト28との位置関係を適切に保つことが容易となる。このため、加熱効率を向上させ、エネルギー効率を高くすることができる。また、コイル保持体12への誘導加熱コイル13の取付けの作業性が改善されることやコイル位置決め部材15をコイル保持体12に一体的に形成したことにより部品コスト・組立コストを低減できることから、省エネルギーで製品コストの低い誘導加熱調理器とすることができる。
また、筐体2の前面右側に配置されたコイル保持体12を支持する支持手段のうちの2ヶ所の支持手段(右側面側及び前面側)は、筐体2の前面左側に設けられたチャンバー19の吹出口20設置範囲と筐体排気口9の外周部とを結んだ領域及び筐体2の前面右側に設けられたチャンバー19の吹出口20設置範囲と筐体排気口9の外周部とを結んだ領域の外側に、配置されている。同様に、筐体2の前面左側に配置されたコイル保持体12を支持する支持手段のうちの2ヶ所の支持手段(左側面側及び前面側)も、これらの領域の外側に配置されている。また同様に、筐体2の背面側に配置されたコイル保持体12を支持する支持手段のうちの2ヶ所の支持手段(背面側左右)も、これらの領域の外側に配置されている。このため、チャンバー19の吹出口20から吹出す冷却風の多くは上記の領域を通過して筐体排気口9へ向かうので、冷却風の流れが阻害されにくくなり、冷却風の通風抵抗が軽減され、圧力損失の増加が抑制される。このため、冷却ファン26の負荷が低減するので、冷却ファン26の騒音を抑制できる。したがって、動作音の静かな誘導加熱調理器を得ることができる。
1 本体、2 筐体、3 筐体上面、4 トッププレート、5 グリル、6 操作部、7 調理ユニット、8 筐体吸気口、9 筐体排気口、11 誘導加熱コイルユニット、12 コイル保持体、13 誘導加熱コイル、14 空隙、15 コイル位置決め部材、16 間隔保持部材、17 電子回路基板、18 保持部、19 チャンバー、20 吹出口、21 支持部材、22 弾性体、23 基板ケースユニット、24 吸気口、25 排気口、26 冷却ファン、27 被支持部材、28 フェライト、29 防磁リング、30 温度検知手段装着部、31 基板ケース、32 係止部、33 温度検知手段、34 弾性体。

Claims (1)

  1. 被加熱物を載置するトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に設けられ、平面視において互いの中心位置が異なる複数の誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルを冷却する冷却風を供給する送風機と、
    前記誘導加熱コイルにより加熱される被加熱物の温度を検知する温度検知手段と、
    該温度検知手段を支持する温度検知手段装着部と、
    複数の前記誘導加熱コイルを保持し、放射状に配置された複数の保持部と、
    前記保持部を支持する支持手段と、
    を備え、
    複数の前記保持部が、一体的に形成されて又は互いに固着されて単一のコイル保持体を構成し、
    前記コイル保持体が、前記温度検知手段装着部と一体的に形成され、
    前記温度検知手段装着部が、前記誘導加熱コイルの空隙に配置されており、
    前記温度検知手段装着部には弾性体が設けられており、
    前記コイル保持体のうち、前記誘導加熱コイルを保持しない部分に開口部を形成したことを特徴とする誘導加熱調理器。
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