JP6272269B2 - 横断スキャンデータ補正装置および横断スキャンデータ補正プログラム - Google Patents

横断スキャンデータ補正装置および横断スキャンデータ補正プログラム Download PDF

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本発明は、道路を横断方向にスキャンして得られるスキャンデータを補正する技術および道路の沈下量を計測する技術に関するものである。
道路の地図を作成するためにモービルマッピングシステムが活用されている。
モービルマッピングシステムは、レーザスキャナが取り付けられた計測車両が道路を走行することによって道路を計測するシステムである。
計測車両に取り付けられたレーザスキャナは、レーザ光を照射し、照射したレーザ光を反射した地点までの距離を計測し、計測した距離を含んだスキャンデータを生成する。
レーザスキャナによって生成されたスキャンデータは、道路の形状を表す三次元点群データを生成するために用いられる。
この三次元点群データは、スキャンデータとスキャンデータが得られたときの計測車両の標定位置とを用いて生成され、道路を計測するために用いられる。
モービルマッピングシステムの計測精度は標定位置の精度に依存する。
そのため、モービルマッピングシステムにおいて、計測誤差を10センチメートル程度に抑えることは可能であるが、1センチメートル程度の誤差で計測を行うことは困難である。特に、GPS(Global Positioning System)が使用できないトンネル内で計測精度を上げることは困難である。
道路の地図を作成する目的においては、モービルマッピングシステムによって十分な計測精度が得られるが、道路を設計する目的においては、モービルマッピングシステムによって十分な計測精度が得られない。道路を設計する場合、計測誤差を1センチメートル程度に抑えることが求められるためである。
特許文献1は、トンネル壁面の変位を計測する技術について開示されている。
特許文献2は、レーザ走査によるトンネルの計測において、車両の走行軌跡のずれ及び走行速度のばらつきなどに起因する誤差を補正する技術が開示されている。
特許文献3は、トンネルの断面データを作成する際に、位置データを移動平均処理によって補正することで、高精度なトンネル形状の断面データを作成する技術について開示している。
特許文献4は、レーザスキャンを用いてトンネルの内表面から抽出された点群の3次元座標データに基づいて、トンネルの断面形状を検出する技術について開示している。
国際公開2014/156436号 特開2011−069747号公報 特開2003−065755号公報 特開2014−190962号公報
本発明は、道路を計測する精度を向上できるようにすることを目的とする。
本発明の横断スキャンデータ補正装置は、
道路の縦断方向に並んだ複数の路面縦断点それぞれの位置情報を含んだ路面縦断スキャンデータと、前記道路の横断方向に並んだ複数の横断点それぞれの位置情報を含んだ横断スキャンデータと、を記憶する記憶部と、
前記複数の路面縦断点に沿う路面縦断線と前記複数の横断点に沿う横断線との交点である路面交点に対応する路面縦断点の位置情報を前記路面縦断スキャンデータから路面縦断交点の位置情報として選択する路面縦断交点選択部と、
前記路面交点に対応する横断点の位置情報を前記横断スキャンデータから路面横断交点の位置情報として選択する路面横断交点選択部と、
選択された路面縦断交点の位置情報が示す高さと選択された路面横断交点の位置情報が示す高さとの差を高さ補正量として算出する高さ補正量算出部と、
算出された高さ補正量を用いて、前記横断スキャンデータに含まれる前記複数の横断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する高さ補正部とを備える。
本発明によれば、路面縦断スキャンデータを用いて横断スキャンデータを補正することによって、横断スキャンデータの精度を向上させることができる。そして、補正された横断スキャンデータを用いて道路を計測することによって、道路を計測する精度を向上させることができる。
実施の形態1における横断スキャンデータ補正装置100の機能構成図。 実施の形態1における計測車両200の構成図。 実施の形態1における路面縦断点群203Gと補正前の横断点群202Gとの関係図。 実施の形態1における横断スキャンデータ191Dの構成図。 実施の形態1における路面縦断スキャンデータ192Dの構成図。 実施の形態1における横断スキャンデータ補正方法のフローチャート。 実施の形態1における路面縦断レーザスキャナ220と路面縦断交点182との関係図。 実施の形態1における横断レーザスキャナ210と路面横断交点183との関係図。 実施の形態1における横断点群202Gと路面縦断点群203Gとの関係図。 実施の形態2における横断スキャンデータ補正装置100の機能構成図。 実施の形態2における道路201と路面縦断点群203Gとの関係図。 実施の形態2における第tの路面縦断点群203Gと第t+1の路面縦断点群203Gとの関係図。 実施の形態2における路面縦断スキャンデータ補正部120の機能構成図。 実施の形態2における横断スキャンデータ補正部110の機能構成図。 実施の形態2における横断スキャンデータ補正方法のフローチャート。 実施の形態2における路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)のフローチャート。 実施の形態2における横断スキャンデータ補正処理(S110)のフローチャート。 実施の形態3における横断点群202Gと路面縦断点群203Gとの関係図。 実施の形態3における横断点群202Gと路面縦断点群203Gと路面交点204との関係図。 実施の形態3における路面縦断スキャンデータ補正部120の機能構成図。 実施の形態3における路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)のフローチャート。 実施の形態4における横断スキャンデータ補正装置100の機能構成図。 実施の形態4における計測車両200の構成図。 実施の形態4における横断点群202Gと壁面縦断点群205Gとの関係図。 実施の形態4における横断スキャンデータ191Dの構成図。 実施の形態4における横断スキャンデータ補正部110の機能構成図。 実施の形態4における横断スキャンデータ補正方法のフローチャート。 実施の形態4における横断点群202Gが表すトンネルおよび道路の形状を示す図。 実施の形態5における横断スキャンデータ補正装置100の機能構成図。 実施の形態5における壁面縦断スキャンデータ補正部130の機能構成図。 実施の形態5における横断スキャンデータ補正部110の機能構成図。 実施の形態5における横断スキャンデータ補正方法のフローチャート。 実施の形態5における壁面縦断スキャンデータ補正処理(S130)のフローチャート。 実施の形態5における横断スキャンデータ補正処理(S110)のフローチャート。 実施の形態6における壁面縦断スキャンデータ補正部130の機能構成図。 実施の形態6における壁面縦断スキャンデータ補正処理(S130)のフローチャート。 実施の形態7における沈下量計測装置300の機能構成図。 実施の形態7における計測車両200の構成図。 実施の形態7における道路201と沈下量391との関係図。 実施の形態7における沈下量計測方法のフローチャート。 実施の形態8における沈下量計測装置300の機能構成図。 実施の形態8における道路201と路面縦断点203との関係図。 実施の形態8における沈下量計測方法のフローチャート。 実施の形態9における沈下量計測装置300の機能構成図。 実施の形態9における道路201と路面縦断点203との関係図。 実施の形態9における沈下量計測方法のフローチャート。 実施の形態における横断スキャンデータ補正装置100および沈下量計測装置300のハードウェア構成図。
実施の形態1.
道路の形状を表すデータである横断スキャンデータを補正する横断スキャンデータ補正装置100について、図1から図9に基づいて説明する。
***構成の説明***
図1に基づいて、横断スキャンデータ補正装置100の機能構成について説明する。
横断スキャンデータ補正装置100は、横断スキャンデータ選択部111と、路面縦断交点選択部112と、路面横断交点選択部113と、高さ補正量算出部114と、高さ補正部115と、記憶部190とを備える。
記憶部190は、横断スキャンデータ補正装置100が使用、生成または入出力するデータを記憶する。
記憶部190が記憶するデータの一例は、横断スキャンファイル191、路面縦断スキャンデータ192D、オドメータデータ199およびスキャナ位置情報198である。
横断スキャンファイル191は、複数の横断スキャンデータ191Dを含んだファイルである。
横断スキャンデータ191Dは、計測車両200に取り付けられた横断レーザスキャナ210を用いた計測によって得られる。
路面縦断スキャンデータ192Dは、計測車両200に取り付けられた路面縦断レーザスキャナ220を用いた計測によって得られる。
オドメータデータ199は、計測車両200のオドメータ290によって得られるデータであり、各時刻における計測車両200の移動距離を示す。
スキャナ位置情報198は、横断レーザスキャナ210が取り付けられた位置と、路面縦断レーザスキャナ220が取り付けられた位置とを示す。
図2に基づいて、計測車両200の構成について説明する。図2の(1)は計測車両200の側面図であり、図2の(2)は計測車両200の背面図である。
計測車両200は、道路201を縦断して道路201の形状を計測する車両である。トンネルを通る道路は計測対象となる道路201の一例である。
計測車両200は、横断レーザスキャナ210と路面縦断レーザスキャナ220とオドメータ290とを備える。
横断レーザスキャナ210は、計測車両200の後部に取り付けられたレーザスキャナである。但し、計測車両200の前部に横断レーザスキャナ210が取り付けられてもよい。
路面縦断レーザスキャナ220は、計測車両200の側部に取り付けられたレーザスキャナである。
レーザスキャナは、1秒間に100回から200回程度のスキャンを行う。
レーザスキャナは、1回のスキャンで1回転しながら放射状にレーザ光を照射する。そして、レーザ光を照射してから照射したレーザ光が計測対象に反射して戻ってくるまでの時間を計測する。さらに、レーザスキャナは、計測した時間を用いて計測対象との距離を算出する。また、レーザスキャナは、算出した距離とレーザ光を照射した角度とを用いて3次元の位置情報を生成する。この3次元の位置情報は、レーザ光が反射した地点の3次元の位置を示す。
横断レーザスキャナ210は、道路201の横断方向に並んだ複数の横断点202それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する。
道路201の横断方向は、計測車両200の幅方向に相当する。
横断点202は、横断レーザスキャナ210から照射されたレーザ光が反射した地点である。
路面縦断レーザスキャナ220は、道路201の縦断方向に並んだ複数の路面縦断点203それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する。
道路201の縦断方向は、計測車両200が進行する方向に相当する。
路面縦断点203は、路面縦断レーザスキャナ220から照射されたレーザ光が反射した地点である。
横断スキャンデータ191Dは、横断レーザスキャナ210による1回のスキャンで得られるデータであり、道路201の横断方向に並んだ複数の横断点202それぞれの位置情報を含む。この複数の横断点202を横断点群202Gという。
横断スキャンファイル191は、複数の横断点202である横断点群202Gが道路201の縦断方向に並んだ複数の横断点群202Gそれぞれの横断スキャンデータ191Dを含んでいる。
路面縦断スキャンデータ192Dは、路面縦断レーザスキャナ220による1回のスキャンで得られるデータであり、道路201の縦断方向に並んだ複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を含む。この複数の路面縦断点203を路面縦断点群203Gという。
図3において、計測車両200がトンネルを通る道路201を走行した場合、複数の横断点群202Gそれぞれの横断スキャンデータ191Dが得られる。
一つの横断点群202Gは、1回のスキャンで計測されるため、道路201およびトンネルの横断面の形状を正確に表す。
しかし、複数の横断点群202Gは、計測車両200の揺れ等の影響を受けて、高さおよび横断方向の位置が互いにずれてしまう。その結果、複数の横断点群202Gは、道路201およびトンネルの形状を正確に表すことができない。
また、計測車両200がトンネルを通る道路201を走行した場合、複数の路面縦断点群203Gそれぞれの路面縦断スキャンデータ192Dが得られる。実施の形態1では、1つの路面縦断点群203Gについて言及する。
一つの路面縦断点群203Gは、1回のスキャンで計測されるため、道路201の縦断面の形状を正確に表す。
なお、天井部分の縦断面の形状を表す路面縦断点群も得られるが、その路面縦断点群については実施の形態で使用しないため言及しない。
横断点群202Gである複数の横断点202に沿う線を横断線202Lという。例えば、横断線202Lは、複数の横断点202に沿った疑似直線である。
路面縦断点群203Gである複数の路面縦断点203に沿う線を路面縦断線203Lという。例えば、路面縦断線203Lは、複数の路面縦断点203に沿った疑似直線である。
また、横断線202Lと路面縦断線203Lとの交点を路面交点204という。
図4に基づいて、横断スキャンデータ191Dの構成について説明する。
横断スキャンデータ191Dは、スキャンが行われた時刻および複数の横断点データを含んでいる。
横断点データは、横断レーザスキャナ210がレーザ光を照射した角度と、横断レーザスキャナ210から横断点202までの距離と、横断点202の位置情報とを含んでいる。位置情報は、縦断方向の位置と、横断方向の位置と、高さとを示す。
図5に基づいて、路面縦断スキャンデータ192Dの構成について説明する。
路面縦断スキャンデータ192Dは、スキャンが行われた時刻および複数の路面縦断点データを含んでいる。
路面縦断点データは、路面縦断レーザスキャナ220がレーザ光を照射した角度と、路面縦断レーザスキャナ220から路面縦断点203までの距離と、路面縦断点203の位置情報とを含んでいる。位置情報は、縦断方向の位置と、横断方向の位置と、高さとを示す。
図1に戻って説明を続ける。
横断スキャンデータ選択部111は、横断スキャンファイル191から横断スキャンデータ191Dを時刻順に1つずつ選択する。
路面縦断交点選択部112は、横断スキャンデータ191D毎に、路面縦断スキャンデータ192Dから路面縦断交点182の位置情報を選択する。
路面縦断交点182は、複数の路面縦断点203に沿う路面縦断線203Lと複数の横断点202に沿う横断線202Lとの交点である路面交点204に対応する路面縦断点203である。
路面横断交点選択部113は、横断スキャンデータ191D毎に、横断スキャンデータ191Dから路面横断交点183の位置情報を選択する。
路面横断交点183は、路面交点204に対応する横断点202である。
高さ補正量算出部114は、横断スキャンデータ191D毎に、高さ補正量184を算出する。
高さ補正量184は、選択された路面縦断交点182の位置情報が示す高さと選択された路面横断交点183の位置情報が示す高さとの差である。
高さ補正部115は、横断スキャンデータ191D毎に、算出された高さ補正量184を用いて、横断スキャンデータ191Dに含まれる複数の横断点202それぞれの位置情報が示す高さを補正する。
***動作の説明***
横断スキャンデータ補正装置100の動作は横断スキャンデータ補正方法に相当する。また、横断スキャンデータ補正方法は横断スキャンデータ補正プログラムの処理手順に相当する。
図6に基づいて、横断スキャンデータ補正方法について説明する。
S111−1は横断スキャンデータ選択処理である。
S111−1において、横断スキャンデータ選択部111は、横断スキャンファイル191から未選択の横断スキャンデータ191Dを時刻順に1つ選択する。
S112は路面縦断交点選択処理である。
S112において、路面縦断交点選択部112は、選択された横断スキャンデータ191Dに対応する路面縦断交点182の位置情報を路面縦断スキャンデータ192Dから以下のように選択する。
路面縦断交点選択部112は、オドメータデータ199を用いて、横断スキャンデータ191Dが示す時刻と路面縦断スキャンデータ192Dが示す時刻との間に計測車両200が移動した距離である移動距離を算出する。
路面縦断交点選択部112は、スキャナ位置情報198を用いて、横断レーザスキャナ210と路面縦断レーザスキャナ220との縦断方向における距離であるスキャナ距離を算出する。
路面縦断交点選択部112は、移動距離にスキャナ距離を加えた距離である計測距離Dxを算出する。
路面縦断交点選択部112は、計測距離Dxとスキャナ位置情報198が示す路面縦断レーザスキャナ220の高さHxとを用いて、路面縦断交点182に対応する角度θx算出する。角度θxは、図7に示すように、tanθx=Dx/Hxで表すことができる。
路面縦断交点選択部112は、角度θxと同じ角度に対応付いた位置情報を路面縦断スキャンデータ192Dから路面縦断交点182の位置情報として選択する。角度θxと同じ角度に対応付いた位置情報がない場合、路面縦断交点選択部112は、角度θxに近い角度に対応付いた位置情報を路面縦断交点182の位置情報として選択する。
S113は路面横断交点選択処理である。
S113において、路面横断交点選択部113は、選択された横断スキャンデータ191Dから路面横断交点183の位置情報を以下のように選択する。
路面横断交点選択部113は、スキャナ位置情報198を用いて、横断レーザスキャナ210と路面縦断レーザスキャナ220との横断方向における距離であるスキャナ距離Dyを算出する。
路面横断交点選択部113は、スキャナ距離Dyとスキャナ位置情報198が示す横断レーザスキャナ210の高さHyとを用いて、路面横断交点183に対応する角度θyを算出する。角度θyは、図8に示すように、tanθy=Dy/Hyで表すことができる。
路面横断交点選択部113は、角度θyと同じ角度に対応付いた位置情報を横断スキャンデータ191Dから路面横断交点183の位置情報として選択する。角度θyと同じ角度に対応付いた位置情報がない場合、路面横断交点選択部113は、角度θyに近い角度に対応付いた位置情報を路面横断交点183の位置情報として選択する。
S114は高さ補正量算出処理である。
S114において、高さ補正量算出部114は、路面縦断交点182の位置情報が示す高さから路面横断交点183の位置情報が示す高さを減算した値を高さ補正量184として算出する。
S115において、高さ補正部115は、選択された横断スキャンデータ191Dに含まれる複数の横断点202それぞれの位置情報が示す高さに高さ補正量184を加算する。これにより、複数の横断点202それぞれの位置情報が示す高さが補正される。
S111−2において、横断スキャンデータ選択部111は、S111−1で選択していない未選択の横断スキャンデータ191Dがあるか判定する。
未選択の横断スキャンデータ191Dがある場合、処理はS111−1に戻る。
未選択の横断スキャンデータ191Dがない場合、横断スキャンデータ補正方法の処理は終了する。
横断スキャンデータ補正方法によって、図9に示すように、複数の横断点群202Gのそれぞれの高さを、路面縦断点群203Gの高さに揃えることができる。
図9の(1)は、図3に示した道路201およびトンネルの形状を側面から見た図、つまり、横断スキャンデータ191Dを補正する前の道路201およびトンネルの形状を表す側面図である。
図9の(2)は、横断スキャンデータ191Dを補正した後の道路201およびトンネルの形状を表す側面図である。
縦線は、横断点群202Gである複数の横断点202に沿った横断線202Lである。
横線は、路面縦断点群203Gである複数の路面縦断点203に沿った路面縦断線203Lである。
***効果の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、複数の横断スキャンデータ191Dを補正することができる。
これにより、複数の横断スキャンデータ191Dが表す複数の横断点群202Gのそれぞれの高さを揃えることができる。そして、複数の横断点群202Gを用いることにより、道路201の形状を正確に表すことができる。
実施の形態2.
道路201を長距離にわたって計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正するために複数の路面縦断スキャンデータ192Dを用いる形態について、図10から図17に基づいて説明する。但し、実施の形態1と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
図10に基づいて、横断スキャンデータ補正装置100の機能構成について説明する。
横断スキャンデータ補正装置100は、路面縦断スキャンデータ補正部120と、横断スキャンデータ補正部110と、記憶部190とを備える。
記憶部190は、路面縦断スキャンファイル192を記憶する。
路面縦断スキャンファイル192は、複数の路面縦断点203である路面縦断点群203Gが道路201の縦断方向に並んだ複数の路面縦断点群203Gそれぞれの路面縦断スキャンデータ192Dを含んでいる。
図11において、計測車両200が道路201を走行した場合、複数の路面縦断点群203Gそれぞれの路面縦断スキャンデータ192Dが得られる。路面縦断線203Lは路面縦断点群203Gに沿った線である。
連続する2つの路面縦断線203Lはオーバーラップする部分を有する。つまり、連続する2つの路面縦断点群203Gは道路201の同じ範囲に位置する複数の路面縦断点203を含んでいる。
一つの路面縦断点群203Gは、1回のスキャンで計測されるため、道路201の一部の縦断面の形状を正確に表す。
しかし、複数の路面縦断点群203Gは、計測車両200の揺れ等の影響を受けて、傾きおよび高さが互いにずれてしまう。その結果、複数の路面縦断点群203Gは、道路201の全体の縦断面の形状を正確に表すことができない。
そこで、図12に示すように、第tの路面縦断点群203Gの傾きおよび高さに合わせて第t+1の路面縦断点群203Gの傾きおよび高さを補正することによって、道路201の全体の縦断面の形状を正確に表すことができる。
図10に戻って説明を続ける。
路面縦断スキャンデータ補正部120は、路面縦断スキャンファイル192に含まれる複数の路面縦断スキャンデータ192Dを以下のように補正する。複数の路面縦断スキャンデータ192Dは複数の路面縦断点群203Gに対応している。
路面縦断スキャンデータ補正部120は、第tの路面縦断線203Lと第t+1の路面縦断線203Lとに基づいて、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を補正する。
第tの路面縦断線203Lは、複数の路面縦断スキャンデータ192Dのうちの第tの路面縦断スキャンデータ192Dの複数の路面縦断点203に沿う路面縦断線203Lである。
第t+1の路面縦断線203Lは、複数の路面縦断スキャンデータ192Dのうちの第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dの複数の路面縦断点203に沿う路面縦断線203Lである。
図13に基づいて、路面縦断スキャンデータ補正部120の機能構成について説明する。
路面縦断スキャンデータ補正部120は、路面縦断スキャンデータ選択部121と、第1の路面縦断線算出部122と、第1の路面縦断補正量算出部123と、第1の壁面縦断補正部134とを備える。
さらに、路面縦断スキャンデータ補正部120は、第2の路面縦断線算出部125と、第2の路面縦断補正量算出部126と、第2の路面縦断補正部127とを備える。
路面縦断スキャンデータ選択部121は、第tの路面縦断スキャンデータ192Dと、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dとを時刻順に選択する。
第1の路面縦断線算出部122は、第tの路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、第tの路面縦断線203Lを算出する。
さらに、第1の路面縦断線算出部122は、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、第t+1の路面縦断線203Lを算出する。
第1の路面縦断補正量算出部123は、第tの路面縦断線203Lに対する第t+1の路面縦断線203Lの傾きを第1の路面縦断補正量185として算出する。
第1の路面縦断補正部124は、算出された第1の路面縦断補正量185を用いて、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を補正する。
第2の路面縦断線算出部125は、補正後の第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、補正後の第t+1の路面縦断線203Lを算出する。
第2の路面縦断補正量算出部126は、第tの路面縦断線203Lと補正後の第t+1の路面縦断線203Lとの高さの差を第2の路面縦断補正量186として算出する。
第2の路面縦断補正部127は、算出された第2の路面縦断補正量186を用いて、補正後の第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報が示す高さを補正する。
図10に戻って説明を続ける。
横断スキャンデータ補正部110は、横断スキャンファイル191に含まれる複数の横断スキャンデータ191Dを補正する。
図14に基づいて、横断スキャンデータ補正部110の機能構成について説明する。
横断スキャンデータ補正部110は、実施の形態1で説明した横断スキャンデータ選択部111と、路面縦断交点選択部112と、路面横断交点選択部113と、高さ補正量算出部114と、高さ補正部115とを備える。
さらに、横断スキャンデータ補正部110は、路面縦断スキャンデータ選択部116を備える。
路面縦断スキャンデータ選択部116は、横断スキャンデータ191D毎に、横断点202と交差する部分の路面縦断線203Lに対応する路面縦断スキャンデータ192Dを選択する。
路面縦断交点選択部112は、横断スキャンデータ191D毎に、選択された路面縦断スキャンデータ192Dから路面縦断交点182の位置情報を選択する。
路面横断交点選択部113は、横断スキャンデータ191D毎に、選択された路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、横断スキャンデータ191Dから路面横断交点183の位置情報を選択する。
***動作の説明***
図15に基づいて、横断スキャンデータ補正方法について説明する。
S120は路面縦断スキャンデータ補正処理である。
S120において、路面縦断スキャンデータ補正部120は、路面縦断スキャンファイル192に含まれる複数の路面縦断スキャンデータ192Dを補正する。
図16に基づいて、路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)について説明する。
ここで、路面縦断スキャンデータ192Dの数をTとする。また、路面縦断スキャンデータ192Dを識別する識別値を示す変数をtとする。
第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dは、第tの路面縦断スキャンデータ192Dが得られた計測の次の計測で得られた路面縦断スキャンデータ192Dである。但し、tとt+1との順番は逆であってもよい。つまり、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dは、第tの路面縦断スキャンデータ192Dが得られた計測の前の計測で得られた路面縦断スキャンデータ192Dであってもよい。
S121−1において、路面縦断スキャンデータ選択部121は変数tに1を設定する。
S121−2は路面縦断スキャンデータ選択処理である。
S121−2において、路面縦断スキャンデータ選択部121は、第tの路面縦断スキャンデータ192Dと第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dとを路面縦断スキャンファイル192から選択する。
S122は第1の路面縦断線算出処理である。
S122において、第1の路面縦断線算出部122は、第tの路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を用いて、第tの路面縦断線203Lを算出する。
さらに、第1の路面縦断線算出部122は、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を用いて、第t+1の路面縦断線203Lを算出する。
算出される路面縦断線203Lの一例は、複数の路面縦断点203に沿った疑似直線である。
なお、第1の路面縦断線算出部122は、路面縦断レーザスキャナ220から近い範囲に位置する複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を用いて、路面縦断線203Lを算出してもよい。路面縦断レーザスキャナ220から近い範囲に位置する複数の路面縦断点203それぞれの位置情報は、適用角度範囲に含まれる角度に対応付いた位置情報である。適用角度範囲は、路面縦断レーザスキャナ220から真下への方向に対応する角度を含んだ範囲である。
つまり、第1の路面縦断線算出部122は、路面縦断レーザスキャナ220から遠い位置にある複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を用いずに、路面縦断線203Lを算出してもよい。これにより、位置情報に含まれる路面縦断レーザスキャナ220の計測誤差を低減することができる。
また、第1の路面縦断線算出部122は、複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を比較し、複数の路面縦断点203に位置が大きく異なる特異点があるか判定してもよい。
特異点があった場合、第1の路面縦断線算出部122は、特異点を除いた残りの複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を用いて、路面縦断線203Lを算出する。
S123は第1の路面縦断補正量算出処理である。
S123において、第1の路面縦断補正量算出部123は、S122で算出された第tの路面縦断線203LとS122で算出された第t+1の路面縦断線203Lとを用いて、第1の路面縦断補正量185を算出する。
第1の路面縦断補正量185は、第tの路面縦断線203Lに対する第t+1の路面縦断線203Lの高さ方向における傾きである。傾きは角度に相当する回転量で表される。
S124は第1の路面縦断補正処理である。
S124において、第1の路面縦断補正部124は、第1の路面縦断補正量185を用いて、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を以下のように補正する。ここで、複数の路面縦断点203の数をNとする。
第1の路面縦断補正部124は、第1の路面縦断補正量185が示す回転量だけ回転させる回転行列を用いて、第2から第Nの路面縦断点203それぞれの位置情報が示す座標値を回転変換する。回転変換における基点は、第1の路面縦断点203の位置情報が示す座標値である。
S125は第2の路面縦断線算出処理である。
S125において、第2の路面縦断線算出部125は、S124で補正された第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、第t+1の路面縦断線203Lを算出する。
第t+1の路面縦断線203Lを算出する方法はS122と同じである。
S126は第2の路面縦断補正量算出処理である。
S126において、第2の路面縦断補正量算出部126は、S122で算出された第tの路面縦断線203LとS125で算出された第t+1の路面縦断線203Lとを用いて、第2の路面縦断補正量186を算出する。
第2の路面縦断補正量186は、第tの路面縦断線203Lの高さから第t+1の路面縦断線203Lの高さを減算した値である。
S127は第2の路面縦断補正処理である。
S127において、第2の路面縦断補正部127は、S124で補正された第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報が示す高さに第2の路面縦断補正量186を加算する。これにより、複数の路面縦断点203それぞれの位置情報が示す高さが補正される。
S121−3において、路面縦断スキャンデータ選択部121は変数tに1を加算する。
S121−4において、路面縦断スキャンデータ選択部121は、変数tが示す値が路面縦断スキャンデータ192Dの数Tであるか判定する。
変数tが示す値がTである場合、路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)は終了する。
変数tが示す値がTでない場合、処理はS121−2に戻る。
図15に戻って、S110について説明する。
S110は横断スキャンデータ補正処理である。
S110において、横断スキャンデータ補正部110は、横断スキャンファイル191に含まれる複数の横断スキャンデータ191Dを補正する。
図17に基づいて、横断スキャンデータ補正処理(S110)について説明する。
S111は実施の形態1と同じである。
S111において、横断スキャンデータ選択部111は横断スキャンデータ191Dを選択する。
S116は路面縦断スキャンデータ選択処理である。
S116において、路面縦断スキャンデータ選択部116は、選択された横断スキャンデータ191Dが示す時刻と同じ時刻を示す路面縦断スキャンデータ192Dを路面縦断スキャンファイル192から選択する。選択された横断スキャンデータ191Dが示す時刻と同じ時刻を示す路面縦断スキャンデータ192Dがない場合、路面縦断スキャンデータ選択部116は、選択された横断スキャンデータ191Dが示す時刻に近い時刻を示す路面縦断スキャンデータ192Dを選択する。
但し、路面縦断スキャンデータ選択部116は、横断点202と交差する部分の路面縦断線203Lに対応する路面縦断スキャンデータ192Dであれば、いずれの路面縦断スキャンデータ192Dを選択してもよい。
S112からS115は実施の形態1と同じである。
S112およびS113で使用される路面縦断スキャンデータ192DはS116で選択された路面縦断スキャンデータ192Dである。
S111−2は実施の形態1と同じである。
S111−2において、未選択の横断スキャンデータ191Dがある場合、処理はS111−1に戻る。
また、未選択の横断スキャンデータ191Dがない場合、横断スキャンデータ補正処理は終了する。
***効果の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、複数の路面縦断スキャンデータ192Dを補正することにより、道路201を長距離にわたって計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正することができる。
実施の形態3.
カーブしている道路201を計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正する形態について、図18から図21に基づいて説明する。但し、実施の形態1または実施の形態2と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、実施の形態2と同じく、路面縦断スキャンデータ補正部120と、横断スキャンデータ補正部110と、記憶部190とを備える。
横断スキャンデータ補正部110の機能は実施の形態2と同じである。
記憶部190は、実施の形態2と同じく、路面縦断スキャンファイル192を記憶する。
図18において、計測車両200がカーブした道路201を走行した場合、複数の横断点群202Gそれぞれの横断スキャンデータ191Dと、複数の路面縦断点群203Gそれぞれの路面縦断スキャンデータ192Dとが得られる。横断線202Lは横断点群202Gに沿った線であり、路面縦断線203Lは横断点群202Gに沿った線である。
連続する2つの路面縦断線203Lは、交差はするが、実施の形態2のようにオーバーラップしない。
図19において、第tの横断点群202Gが計測されてから第t+1の横断点群202Gが計測されるまでのスキャン間隔は、1/100〜2/100秒程度であるため、非常に短い。第tの路面縦断点群203Gが計測されてから第t+1の路面縦断点群203Gが計測されるまでのスキャン間隔も同じである。
そのため、5つの路面交点204A〜204Eは、近くに位置するため、ほぼ同じ高さであると考えられる。
路面交点204Aは、第tの横断線202Lと第tの路面縦断線203Lとの交点である。
路面交点204Bは、第t+1の横断線202Lと第t+1の路面縦断線203Lとの交点である。
路面交点204Cは、第tの横断線202Lと第t+1の路面縦断線203Lとの交点である。
路面交点204Dは、第t+1の横断線202Lと第tの路面縦断線203Lとの交点である。
路面交点204Eは、第tの路面縦断線203Lと第t+1の路面縦断線203Lとの交点である。
そこで、これらの路面交点204の高さが同じになるように路面縦断点群203Gの高さを補正することによって、カーブした道路201の全体の縦断面の形状を正確に表すことができる。
路面縦断スキャンデータ補正部120は、第tの路面縦断線203Lと、第t+1の路面縦断線203Lと、第tの横断線202Lと、第t+1の横断線202Lとに基づいて、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報を補正する。
第tの路面縦断線203Lは、複数の路面縦断スキャンデータ192Dのうちの第tの路面縦断スキャンデータ192Dの複数の路面縦断点203に沿う路面縦断線203Lである。複数の路面縦断スキャンデータ192Dは複数の路面縦断点群203Gに対応する。
第t+1の路面縦断線203Lは、複数の路面縦断スキャンデータ192Dのうちの第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dの複数の路面縦断点203に沿う路面縦断線203Lである。
第tの横断線202Lは、複数の横断スキャンデータ191Dのうちの第tの横断スキャンデータ191Dの複数の横断点202に沿う横断線202Lである。複数の横断スキャンデータ191Dは複数の横断点群202Gに対応する。
第t+1の横断線202Lは、複数の横断スキャンデータ191Dのうちの第t+1の横断スキャンデータ191Dの複数の横断点202に沿う横断線202Lである。
図20に基づいて、路面縦断スキャンデータ補正部120の機能構成について説明する。
路面縦断スキャンデータ補正部120は、スキャンデータ選択部128Aと、路面縦断点選択部128Bと、路面縦断補正量算出部128Cと、路面縦断補正部128Dとを備える。
スキャンデータ選択部128Aは、第tの路面縦断スキャンデータ192Dと、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dとを時刻順に選択する。
スキャンデータ選択部128Aは、第tの横断スキャンデータ191Dと、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dとを時刻順に選択する。
路面縦断点選択部128Bは、第tの路面縦断線203Lと第tの横断線202Lとの交点に対応する第tの路面縦断点203の位置情報を第tの路面縦断スキャンデータ192Dから選択する。
路面縦断点選択部128Bは、第t+1の路面縦断線203Lと第t+1の横断線202Lとの交点に対応する第t+1の路面縦断点203の位置情報を第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dから選択する。
路面縦断補正量算出部128Cは、選択された第tの路面縦断点203の位置情報が示す高さと選択された第t+1の路面縦断点203の位置情報が示す高さとの差を路面縦断補正量187として算出する。
路面縦断補正部128Dは、算出された路面縦断補正量187を用いて、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報が示す高さを補正する。
***動作の説明***
横断スキャンデータ補正方法において、実施の形態2と同じく、路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)と、横断スキャンデータ補正処理(S110)とが実行される。
横断スキャンデータ補正処理(S110)は実施の形態2と同じである。
図21に基づいて、路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)について説明する。
S128A−1において、スキャンデータ選択部128Aは変数tに1を設定する。
S128A−2はスキャンデータ選択処理である。
S128A−2において、スキャンデータ選択部128Aは、第tの路面縦断スキャンデータ192Dと第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dとを路面縦断スキャンファイル192から選択する。
さらに、スキャンデータ選択部128Aは、第tの横断スキャンデータ191Dと、第t+1の横断スキャンデータ191Dとを横断スキャンファイル191から選択する。
S128Bは路面縦断点選択処理である。
S128Bにおいて、路面縦断点選択部128Bは、第tの路面縦断線203Lと第tの横断線202Lとの交点に対応する第tの路面縦断点203の位置情報を第tの路面縦断スキャンデータ192Dから選択する。
さらに、路面縦断点選択部128Bは、第t+1の路面縦断線203Lと第t+1の横断線202Lとの交点に対応する第t+1の路面縦断点203の位置情報を第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dから選択する。
第tの路面縦断点203の位置情報と第t+1の路面縦断点203の位置情報とを選択する方法は、路面縦断交点選択処理(S112)において路面縦断交点182の位置情報を選択する方法と同じである。
S128Cは路面縦断補正量算出処理である。
S128Cにおいて、路面縦断補正量算出部128Cは、第tの路面縦断点203の位置情報が示す高さから第t+1の路面縦断点203の位置情報が示す高さを減算した値を路面縦断補正量187として算出する。
S128Dは路面縦断補正処理である。
S128Dにおいて、路面縦断補正部128Dは、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報が示す高さに路面縦断補正量187を加算する。これにより、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの位置情報が補正される。
S128A−3において、スキャンデータ選択部128Aは変数tに1を加算する。
S128A−4において、スキャンデータ選択部128Aは、変数tが示す値が路面縦断スキャンデータ192Dの数Tであるか判定する。
変数tが示す値がTである場合、路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)は終了する。
変数tが示す値がTでない場合、処理はS128A−2に戻る。
***効果の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、複数の路面縦断スキャンデータ192Dを補正することにより、カーブした道路201を計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正することができる。
実施の形態4.
複数の横断点群202Gの横断方向の位置を補正する形態について、図22から図28に基づいて説明する。但し、実施の形態1から実施の形態3と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
図22に基づいて、横断スキャンデータ補正装置100の機能構成について説明する。
横断スキャンデータ補正装置100は、横断スキャンデータ補正部110と、記憶部190とを備える。
記憶部190は、壁面縦断スキャンデータ193Dを記憶している。
壁面縦断スキャンデータ193Dは、計測車両200に取り付けられた壁面縦断レーザスキャナ230を用いた計測によって得られる。
図23に基づいて、計測車両200の構成について説明する。図23の(1)は計測車両200の側面図であり、図2の(2)は計測車両200の平面図である。
計測車両200は、実施の形態1と同じく、横断レーザスキャナ210と路面縦断レーザスキャナ220とオドメータ290とを備える。
さらに、計測車両200は壁面縦断レーザスキャナ230を備える。
壁面縦断レーザスキャナ230は、計測車両200の天部に取り付けられたレーザスキャナである。
壁面縦断レーザスキャナ230は、道路201が通るトンネルの縦断方向に並んだ複数の壁面縦断点205それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する。
トンネルの縦断方向は、道路201の縦断方向、つまり、計測車両200が進行する方向に相当する。
壁面縦断点205は、壁面縦断レーザスキャナ230から照射されたレーザ光が反射した地点である。
横断スキャンデータ191Dは、道路201の横断方向に並んだ複数の横断点202と道路201が通るトンネルの横断方向に並んだ複数の横断点202とのそれぞれの位置情報を含む。
壁面縦断スキャンデータ193Dは、壁面縦断レーザスキャナ230による1回のスキャンで得られるデータであり、トンネルの縦断方向に並んだ複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報を含む。この複数の壁面縦断点205を壁面縦断点群205Gという。
スキャナ位置情報198は、横断レーザスキャナ210が取り付けられた位置と、路面縦断レーザスキャナ220が取り付けられた位置と、壁面縦断レーザスキャナ230が取り付けられた位置とを示す。
図24において、計測車両200がトンネルを通る道路201を走行した場合、複数の壁面縦断点群205Gそれぞれの壁面縦断スキャンデータ193Dが得られる。実施の形態4では、1つの壁面縦断点群205Gについて言及する。
一つの壁面縦断点群205Gは、1回のスキャンで計測されるため、トンネルの左壁面の形状を正確に表す。
なお、右壁面の形状を表す壁面縦断点群も得られるが、その壁面縦断点群については実施の形態で使用しないため言及しない。但し、左壁面の形状を表す壁面縦断点群205Gの代わりに、右壁面の形状を表す壁面縦断点群が用いられてもよい。
壁面縦断点群205Gに沿う線を壁面縦断線205Lという。例えば、壁面縦断線205Lは、複数の壁面縦断点205に沿った疑似直線である。
また、横断線202Lと壁面縦断線205Lとの交点を壁面交点206という。
図25に基づいて、壁面縦断スキャンデータ193Dの構成について説明する。
壁面縦断スキャンデータ193Dは、スキャンが行われた時刻および複数の壁面縦断点データを含んでいる。
壁面縦断点データは、壁面縦断レーザスキャナ230がレーザ光を照射した角度と、壁面縦断レーザスキャナ230から壁面縦断点205までの距離と、壁面縦断点205の位置情報とを含んでいる。位置情報は、縦断方向の位置と、横断方向の位置と、高さとを示す。
図26に基づいて、横断スキャンデータ補正部110の機能構成について説明する。
横断スキャンデータ補正部110は、実施の形態1で説明した横断スキャンデータ選択部111と、路面縦断交点選択部112と、路面横断交点選択部113と、高さ補正量算出部114と、高さ補正部115とを備える。
さらに、横断スキャンデータ補正部110は、壁面縦断交点選択部117Aと、壁面横断交点選択部117Bと、横断位置補正量算出部117Cと、横断位置補正部117Dとを備える。
壁面縦断交点選択部117Aは、横断スキャンデータ191D毎に、壁面縦断スキャンデータ193Dから壁面縦断交点171の位置情報を選択する。
壁面縦断交点171は、複数の壁面縦断点205に沿う壁面縦断線205Lと複数の横断点202に沿う横断線202Lとの交点である壁面交点206に対応する壁面縦断点205である。
壁面横断交点選択部117Bは、横断スキャンデータ191D毎に、横断スキャンデータ191Dから壁面横断交点172の位置情報を選択する。
壁面横断交点172は、壁面交点206に対応する横断点202である。
横断位置補正量算出部117Cは、横断スキャンデータ191D毎に、横断位置補正量173を算出する。
横断位置補正量173は、選択された壁面縦断交点171の位置情報が示す横断方向の位置と選択された壁面横断交点172の位置情報が示す横断方向の位置との差である。
横断位置補正部117Dは、横断スキャンデータ191D毎に、算出された横断位置補正量173を用いて、横断スキャンデータ191Dに含まれる複数の横断点202それぞれの位置情報が示す横断方向の位置を補正する。
***動作の説明***
図27に基づいて、横断スキャンデータ補正方法について説明する。
S111−1は実施の形態1と同じである。
S111−1において、横断スキャンデータ選択部111は、横断スキャンファイル191から未選択の横断スキャンデータ191Dを時刻順に1つ選択する。
S112からS115は実施の形態1と同じである。
S112からS115において、選択された横断スキャンデータ191Dに含まれる複数の横断点202それぞれの位置情報が示す高さが補正される。
S117Aは壁面縦断交点選択処理である。
S117Aにおいて、壁面縦断交点選択部117Aは、補正された横断スキャンデータ191Dに対応する壁面縦断交点171の位置情報を壁面縦断スキャンデータ193Dから選択する。
壁面縦断スキャンデータ193Dから壁面縦断交点171の位置情報を選択する方法は、S112において路面縦断スキャンデータ192Dから路面縦断交点182の位置情報を選択する方法と同じである。
つまり、S117Aは、S112において路面縦断スキャンデータ192Dと路面縦断レーザスキャナ220とを壁面縦断スキャンデータ193Dと壁面縦断レーザスキャナ230とに置き換えた処理に相当する。
S117Bは壁面横断交点選択処理である。
S117Bにおいて、壁面横断交点選択部117Bは、補正された横断スキャンデータ191Dから壁面横断交点172の位置情報を選択する。
横断スキャンデータ191Dから壁面横断交点172を選択する方法は、S113において横断スキャンデータ191Dから路面横断交点183を選択する方法と同じである。
つまり、S117Bは、S113において路面縦断レーザスキャナ220を壁面縦断レーザスキャナ230に置き換えた処理に相当する。
S117Cは横断位置補正量算出処理である。
S117Cにおいて、横断位置補正量算出部117Cは、壁面縦断交点171の位置情報が示す横断方向の座標値から壁面横断交点172の位置情報が示す座標値を減算した値を横断位置補正量173として算出する。
S117Dは横断位置補正処理である。
S117Dにおいて、横断位置補正部117Dは、補正された横断スキャンデータ191Dに含まれる複数の横断点202それぞれの位置情報が示す横断方向の座標値に横断位置補正量173を加算する。これにより、複数の横断点202それぞれの位置情報が示す横断方向の位置が補正される。
S111−2は実施の形態1と同じである。
S111−2において、横断スキャンデータ選択部111は、S111−1で選択していない未選択の横断スキャンデータ191Dがあるか判定する。
未選択の横断スキャンデータ191Dがある場合、処理はS111−1に戻る。
未選択の横断スキャンデータ191Dがない場合、横断スキャンデータ補正方法の処理は終了する。
横断スキャンデータ補正方法によって、図28に示すように、複数の横断点群202Gそれぞれの高さおよび横断方向の位置を揃えることができる。
図28の(1)は、補正前の複数の横断点群202Gが表すトンネルおよび道路の形状を示している。
図28の(2)は、補正後の複数の横断点群202Gが表すトンネルおよび道路の形状を示している。
***効果の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、路面縦断スキャンデータ192Dおよび壁面縦断スキャンデータ193Dを用いて、複数の横断スキャンデータ191Dを補正することができる。
これにより、複数の横断スキャンデータ191Dが表す複数の横断点群202Gそれぞれの高さおよび横断方向の位置を揃えることができる。そして、複数の横断点群202Gを用いることにより、道路201およびトンネルの形状を正確に表すことができる。
実施の形態5.
トンネルを通る道路201を長距離にわたって計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正するための複数の壁面縦断スキャンデータ193Dを用いる形態について、図29から図34に基づいて説明する。但し、実施の形態1から実施の形態4と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
図29に基づいて、横断スキャンデータ補正装置100の機能構成について説明する。
横断スキャンデータ補正装置100は、路面縦断スキャンデータ補正部120と、横断スキャンデータ補正部110と、壁面縦断スキャンデータ補正部130と、記憶部190とを備える。
路面縦断スキャンデータ補正部120は実施の形態2と同じである。
記憶部190は、壁面縦断スキャンファイル193を記憶する。
壁面縦断スキャンファイル193は、複数の壁面縦断点205である壁面縦断点群205Gがトンネルの縦断方向に並んだ複数の壁面縦断点群205Gそれぞれの壁面縦断スキャンデータ193Dを含んでいる。
壁面縦断スキャンデータ補正部130は、壁面縦断スキャンファイル193に含まれる複数の壁面縦断スキャンデータ193Dを以下のように補正する。複数の壁面縦断スキャンデータ193Dは複数の壁面縦断点群205Gに対応している。
壁面縦断スキャンデータ補正部130は、第tの壁面縦断線205Lと第t+1の壁面縦断線205Lとに基づいて、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報を補正する。
第tの壁面縦断線205Lは、複数の壁面縦断スキャンデータ193Dのうちの第tの壁面縦断スキャンデータ193Dの複数の壁面縦断点205に沿う壁面縦断線205Lである。
第t+1の壁面縦断線205Lは、複数の壁面縦断スキャンデータ193Dのうちの第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dの複数の壁面縦断点205に沿う壁面縦断線205Lである。
図30に基づいて、壁面縦断スキャンデータ補正部130の機能構成について説明する。
壁面縦断スキャンデータ補正部130は、壁面縦断スキャンデータ選択部131と、第1の壁面縦断線算出部132と、第1の壁面縦断補正量算出部133と、第1の壁面縦断補正部134とを備える。
さらに、壁面縦断スキャンデータ補正部130は、第2の壁面縦断線算出部135と、第2の壁面縦断補正量算出部136と、第2の壁面縦断補正部137とを備える。
壁面縦断スキャンデータ選択部131は、第tの壁面縦断スキャンデータ193Dと、第t+1の路面縦断スキャンデータ192Dとを時刻順に選択する。
第1の壁面縦断線算出部132は、第tの壁面縦断スキャンデータ193Dを用いて、第tの壁面縦断線205Lを算出する。
さらに、第1の壁面縦断線算出部132は、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dを用いて、第t+1の壁面縦断線205Lを算出する。
第1の壁面縦断補正量算出部133は、第tの壁面縦断線205Lに対する第t+1の壁面縦断線205Lの傾きを第1の壁面縦断補正量174として算出する。
第1の壁面縦断補正部134は、算出された第1の壁面縦断補正量174を用いて、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報を補正する。
第2の壁面縦断線算出部135は、補正後の第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dを用いて、補正後の第t+1の壁面縦断線205Lを算出する。
第2の壁面縦断補正量算出部136は、第tの壁面縦断線205Lと補正後の第t+1の壁面縦断線205Lとの高さの差を第2の壁面縦断補正量175として算出する。
第2の壁面縦断補正部137は、算出された第2の壁面縦断補正量175を用いて、補正後の第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報が示す高さを補正する。
図31に基づいて、横断スキャンデータ補正部110の機能構成について説明する。
横断スキャンデータ補正部110は、実施の形態2と同じく、横断スキャンデータ選択部111と、路面縦断交点選択部112と、路面横断交点選択部113と、高さ補正量算出部114と、高さ補正部115と、路面縦断スキャンデータ選択部116とを備える。
また、横断スキャンデータ補正部110は、実施の形態4と同じく、壁面縦断交点選択部117Aと、壁面横断交点選択部117Bと、横断位置補正量算出部117Cと、横断位置補正部117Dとを備える。
さらに、横断スキャンデータ補正部110は、壁面縦断スキャンデータ選択部117Eを備える。
壁面縦断スキャンデータ選択部117Eは、横断スキャンデータ191D毎に、横断点202と交差する部分の壁面縦断線205Lに対応する壁面縦断スキャンデータ193Dを選択する。
壁面縦断交点選択部117Aは、横断スキャンデータ191D毎に、選択された壁面縦断スキャンデータ193Dから壁面縦断交点171の位置情報を選択する。
壁面横断交点選択部117Bは、横断スキャンデータ191D毎に、選択された壁面縦断スキャンデータ193Dを用いて、横断スキャンデータ191Dから壁面横断交点172の位置情報を選択する。
***動作の説明***
図32に基づいて、横断スキャンデータ補正方法について説明する。
S120は路面縦断スキャンデータ補正処理である。路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)は実施の形態2と同じである。
S120において、路面縦断スキャンデータ補正部120は、路面縦断スキャンファイル192に含まれる複数の路面縦断スキャンデータ192Dを補正する。
S130は壁面縦断スキャンデータ補正処理である。
S130において、壁面縦断スキャンデータ補正部130は、壁面縦断スキャンファイル193に含まれる複数の壁面縦断スキャンデータ193Dを補正する。
図33に基づいて、壁面縦断スキャンデータ補正処理(S130)について説明する。
S131−1において、壁面縦断スキャンデータ選択部131は変数tに1を設定する。
S131−2は第1の壁面縦断線算出処理である。
S131−2において、壁面縦断スキャンデータ選択部131は、第tの壁面縦断スキャンデータ193Dと第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dとを壁面縦断スキャンファイル193から選択する。
S132は第1の壁面縦断線算出処理である。
S132において、第1の壁面縦断線算出部132は、第tの壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報を用いて、第tの壁面縦断線205Lを算出する。
さらに、第1の壁面縦断線算出部132は、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報を用いて、第t+1の壁面縦断線205Lを算出する。
第tの壁面縦断線205Lと第t+1の壁面縦断線205Lとを算出する方法は、S122において第tの路面縦断線203Lと第t+1の路面縦断線203Lとを算出する方法と同じである。
つまり、S132は、S122において路面縦断スキャンデータ192Dと路面縦断点203とを壁面縦断スキャンデータ193Dと壁面縦断点205とに置き換えた処理に相当する。
S133は第1の壁面縦断補正量算出処理である。
S133において、第1の壁面縦断補正量算出部133は、S132で算出された第tの壁面縦断線205LとS132で算出された第t+1の壁面縦断線205Lとを用いて、第1の壁面縦断補正量174を算出する。
第1の壁面縦断補正量174は、第tの壁面縦断線205Lに対する第t+1の壁面縦断線205Lの横断方向における傾きである。
S134は第1の壁面縦断補正処理である。
S134において、第1の壁面縦断補正部134は、第1の壁面縦断補正量174を用いて、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報を以下のように補正する。ここで、複数の壁面縦断点205の数をNとする。
第1の壁面縦断補正部134は、第1の壁面縦断補正量174が示す回転量だけ回転させる回転行列を用いて、第2から第Nの壁面縦断点205それぞれの位置情報が示す座標値を回転変換する。回転変換における基点は、第1の壁面縦断点205の位置情報が示す座標値である。
S135は第2の壁面縦断線算出処理である。
S135において、第2の壁面縦断線算出部135は、S134で補正された第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dを用いて、第t+1の壁面縦断線205Lを算出する。
第t+1の壁面縦断線205Lを算出する方法はS132と同じである。
S136は第2の壁面縦断補正量算出処理である。
S136において、第2の壁面縦断補正量算出部136は、S132で算出された第tの壁面縦断線205LとS135で算出された第t+1の壁面縦断線205Lとを用いて、第2の壁面縦断補正量175を算出する。
第2の壁面縦断補正量175は、第tの壁面縦断線205Lの高さから第t+1の壁面縦断線205Lの高さを減算した値である。
S137は第2の壁面縦断補正処理である。
S137において、第2の壁面縦断補正部137は、S134で補正された第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報が示す高さに第2の壁面縦断補正量175を加算する。これにより、複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報が示す高さが補正される。
S131−3において、壁面縦断スキャンデータ選択部131は変数tに1を加算する。
S131−4において、壁面縦断スキャンデータ選択部131は、変数tが示す値が壁面縦断スキャンデータ193Dの数Tであるか判定する。
変数tが示す値がTである場合、壁面縦断スキャンデータ補正処理(S130)は終了する。
変数tが示す値がTでない場合、処理はS131−2に戻る。
図32に戻って、S110について説明する。
S110は横断スキャンデータ補正処理である。
S110において、横断スキャンデータ補正部110は、横断スキャンファイル191に含まれる複数の横断スキャンデータ191Dを補正する。
図34に基づいて、横断スキャンデータ補正処理(S110)について説明する。
S111は実施の形態2と同じである。
S111において、横断スキャンデータ選択部111は横断スキャンデータ191Dを選択する。
S112からS116は実施の形態2と同じである。
S112からS116において、選択された横断スキャンデータ191Dに含まれる複数の横断点202それぞれの位置情報が示す高さが補正される。
S117Eは壁面縦断スキャンデータ選択処理である。
S117Eにおいて、壁面縦断スキャンデータ選択部117Eは、選択された横断スキャンデータ191Dが示す時刻と同じ時刻を示す壁面縦断スキャンデータ193Dを壁面縦断スキャンファイル193から選択する。選択された横断スキャンデータ191Dが示す時刻と同じ時刻を示す壁面縦断スキャンデータ193Dがない場合、壁面縦断スキャンデータ選択部117Eは、選択された横断スキャンデータ191Dが示す時刻に近い時刻を示す壁面縦断スキャンデータ193Dを選択する。
但し、壁面縦断スキャンデータ選択部117Eは、横断点202と交差する部分の壁面縦断線205Lに対応する壁面縦断スキャンデータ193Dであれば、いずれの壁面縦断スキャンデータ193Dを選択してもよい。
S117AからS117Dは実施の形態1と同じである。
S117AおよびS117Bで使用される壁面縦断スキャンデータ193DはS117Eで選択された壁面縦断スキャンデータ193Dである。
S111−2は実施の形態2と同じである。
S111−2において、未選択の横断スキャンデータ191Dがある場合、処理はS111−1に戻る。
また、未選択の横断スキャンデータ191Dがない場合、横断スキャンデータ補正処理は終了する。
***効果の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、複数の壁面縦断スキャンデータ193Dを補正することにより、道路201を長距離にわたって計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正することができる。
実施の形態6.
カーブしている道路201を計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正する形態について、図35および図36に基づいて説明する。但し、実施の形態1から実施の形態5と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、実施の形態5と同じく、路面縦断スキャンデータ補正部120と、横断スキャンデータ補正部110と、壁面縦断スキャンデータ補正部130と、記憶部190とを備える。
横断スキャンデータ補正部110、路面縦断スキャンデータ補正部120および記憶部190のそれぞれの機能は実施の形態5と同じである。
壁面縦断スキャンデータ補正部130は、第tの壁面縦断線205Lと、第t+1の壁面縦断線205Lと、第tの横断線202Lと、第t+1の横断線202Lとに基づいて、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報を補正する。
第tの壁面縦断点205Lは、複数の壁面縦断スキャンデータ193Dのうちの第tの壁面縦断スキャンデータ193Dの複数の壁面縦断点205に沿う壁面縦断線205Lである。複数の壁面縦断スキャンデータ193Dは複数の壁面縦断点群205Gに対応する。
第t+1の壁面縦断線205Lは、複数の壁面縦断スキャンデータ193Dのうちの第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dの複数の壁面縦断点205に沿う壁面縦断線205Lである。
第tの横断線202Lは、複数の横断スキャンデータ191Dのうちの第tの横断スキャンデータ191Dの複数の横断点202に沿う横断線202Lである。複数の横断スキャンデータ191Dは複数の横断点群202Gに対応する。
第t+1の横断線202Lは、複数の横断スキャンデータ191Dのうちの第t+1の横断スキャンデータ191Dの複数の横断点202に沿う横断線202Lである。
図35に基づいて、壁面縦断スキャンデータ補正部130の機能構成ついて説明する。
壁面縦断スキャンデータ補正部130は、スキャンデータ選択部138Aと、壁面縦断点選択部138Bと、壁面縦断補正量算出部138Cと、壁面縦断補正部138Dとを備える。
スキャンデータ選択部138Aは、第tの壁面縦断スキャンデータ193Dと、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dとを時刻順に選択する。
壁面縦断点選択部138Bは、第tの壁面縦断線205Lと第tの横断線202Lとの交点に対応する第tの壁面縦断点205の位置情報を第tの壁面縦断スキャンデータ193Dから選択する。
壁面縦断点選択部138Bは、第t+1の壁面縦断線205Lと第t+1の横断線202Lとの交点に対応する第t+1の壁面縦断点205の位置情報を第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dから選択する。
壁面縦断補正量算出部138Cは、選択された第tの壁面縦断点205の位置情報が示す高さと選択された第t+1の壁面縦断点205の位置情報が示す高さとの差を壁面縦断補正量176として算出する。
壁面縦断補正部138Dは、算出された壁面縦断補正量176を用いて、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報が示す高さを補正する。
***動作の説明***
横断スキャンデータ補正方法において、実施の形態5と同じく、路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)と、壁面縦断スキャンデータ補正処理(S130)と、横断スキャンデータ補正処理(S110)と実行される。
路面縦断スキャンデータ補正処理(S120)および横断スキャンデータ補正処理(S110)は実施の形態5と同じである。
図36に基づいて、壁面縦断スキャンデータ補正処理(S130)について説明する。
S138A−1において、スキャンデータ選択部138Aは変数tに1を設定する。
S138A−2はスキャンデータ選択処理である。
S138A−2において、スキャンデータ選択部138Aは、第tの壁面縦断スキャンデータ193Dと第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dとを壁面縦断スキャンファイル193から選択する。
さらに、スキャンデータ選択部138Aは、第tの横断スキャンデータ191Dと、第t+1の横断スキャンデータ191Dとを横断スキャンファイル191から選択する。
S138Bは壁面縦断点選択処理である。
S138Bにおいて、壁面縦断点選択部138Bは、第tの壁面縦断線205Lと第tの壁面縦断線205Lとの交点に対応する第tの壁面縦断点205の位置情報を第tの壁面縦断スキャンデータ193Dから選択する。
さらに、壁面縦断点選択部138Bは、第t+1の壁面縦断線205Lと第t+1の壁面縦断線205Lとの交点に対応する第t+1の壁面縦断点205の位置情報を第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dから選択する。
第tの壁面縦断点205の位置情報と第t+1の壁面縦断点205の位置情報とを選択する方法は、壁面縦断交点選択処理(S117A)において壁面縦断交点171の位置情報を選択する方法と同じである。
S138Cは壁面縦断補正量算出処理である。
S138Cにおいて、壁面縦断補正量算出部138Cは、第tの壁面縦断点205の位置情報が示す高さから第t+1の壁面縦断点205の位置情報が示す高さを減算した値を壁面縦断補正量176として算出する。
S138Dは壁面縦断補正処理である。
S138Dにおいて、壁面縦断補正部138Dは、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報が示す高さに壁面縦断補正量176を加算する。これにより、第t+1の壁面縦断スキャンデータ193Dに含まれる複数の壁面縦断点205それぞれの位置情報が補正される。
S138A−4において、スキャンデータ選択部138Aは、変数tが示す値が壁面縦断スキャンデータ193Dの数Tであるか判定する。
変数tが示す値がTである場合、壁面縦断スキャンデータ補正処理(S130)は終了する。
変数tが示す値がTでない場合、処理はS138A−2に戻る。
***効果の説明***
横断スキャンデータ補正装置100は、複数の壁面縦断スキャンデータ193Dを補正することにより、カーブした道路201を計測して得られた複数の横断スキャンデータ191Dを補正することができる。
実施の形態7.
路面縦断スキャンデータ192Dを用いて道路201の沈下量を算出する沈下量計測装置300について、図37から図40に基づいて説明する。但し、実施の形態1と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
図37に基づいて、沈下量計測装置300の機能構成について説明する。
沈下量計測装置300は、沈下量計測部310と、記憶部390とを備える。
記憶部390は、沈下量計測装置300が使用、生成または入出力するデータを記憶する。
記憶部390に記憶されるデータの一例は、路面縦断スキャンデータ192D、沈下量391、オドメータデータ199およびスキャナ位置情報198である。横断スキャンデータ191Dは不要である。
沈下量391は、路面縦断スキャンデータ192Dを用いて算出される道路201の沈下量である。
路面縦断スキャンデータ192Dは、実施の形態1と同じく、計測車両200に取り付けられた路面縦断レーザスキャナ220を用いた計測によって得られる。
路面縦断スキャンデータ192Dは、複数の路面縦断点203それぞれの計測距離と照射角度とを含んでいる。
計測距離は、路面縦断レーザスキャナ220と路面縦断レーザスキャナ220から照射されたレーザ光を反射した路面縦断点203との距離である。
照射角度は、レーザ光が照射された角度である。
図38において、計測車両200は、道路201を走行して道路201の形状を計測する車両である。
計測車両200は、路面縦断レーザスキャナ220と、オドメータ290とを備える。横断レーザスキャナ210は不要である。
計測車両200が道路201を走行することによって、複数の路面縦断点群203Gそれぞれの路面縦断スキャンデータ192Dが得られる。ここでは、1つの路面縦断スキャンデータ192Dについて言及する。
図37に戻って説明を続ける。
沈下量計測部310は、路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、道路201の沈下量391を計測する。
図39に示すように、沈下量391は、道路201の2点を結ぶ直線と道路201との距離に相当する。通常、沈下量391は数センチメートル程度である。
沈下量計測部310は、道路形状算出部311と、沈下量算出部312とを備える。
道路形状算出部311は、路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの計測距離と照射角度とを用いて、道路形状モデル392を算出する。道路形状モデル392は、道路201の縦断方向の形状を表すデータである。
沈下量算出部312は、算出された道路形状モデル392を用いて、道路201の沈下量391を算出する。
***動作の説明***
沈下量計測装置300の動作は沈下量計測方法に相当する。また、沈下量計測方法は沈下量計測プログラムの処理手順に相当する。
図40に基づいて、沈下量計測方法について説明する。
S311は道路形状算出処理である。
S311において、道路形状算出部311は、路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる複数の路面縦断点203それぞれの計測距離と照射角度とを用いて、道路形状モデル392を算出する。
道路形状モデル392を算出する方法は、モービルマッピングシステムにおいて道路形状モデルを算出する方法と同じである。道路形状モデル392は、路面縦断線203Lに相当する疑似曲線であってもよい。
道路形状算出部311は、道路形状モデル392を算出するために、オドメータデータ199およびスキャナ位置情報198を用いてもよい。
S312は沈下量算出処理である。
S312において、沈下量算出部312は、道路形状モデル392を用いて、沈下量391を以下のように算出する。
沈下量算出部312は、道路形状モデル392が示す道路201の形状から2点を選択し、選択した2点を結んだ直線を基準線として算出する。選択する2点の一例は、道路形状モデル392が示す道路201の形状の両端である。
沈下量算出部312は、道路形状モデル392が示す道路201の形状から計測点を選択する。計測点の一例は高さが最も低い地点である。
沈下量算出部312は、計測点から基準線への垂線と基準線との交点を算出する。
そして、沈下量算出部312は、計測点と交点との距離を沈下量391として算出する。
S312の後、沈下量計測方法の処理は終了する。
沈下量計測装置300は、実施の形態2で説明した路面縦断スキャンファイル192と路面縦断スキャンデータ補正部120とを備えてもよい。
この場合、路面縦断スキャンデータ補正部120は、路面縦断スキャンファイル192に含まれる複数の路面縦断スキャンデータ192Dを補正する。
そして、道路形状算出部311は、補正された複数の路面縦断スキャンデータ192Dを用いて道路形状モデル392を生成する。
***効果の説明***
沈下量計測装置300は、路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、道路201の沈下量391を計測することができる。
実施の形態8.
道路201の形状の代わりに路面縦断点203の点密度に基づいて道路201の沈下量391を計測する形態について、図41から図43に基づいて説明する。但し、実施の形態1および実施の形態7と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
図41に基づいて、沈下量計測装置300の機能構成について説明する。
沈下量計測装置300は、沈下量計測部310と、記憶部390とを備える。
記憶部390に記憶されるデータの一例は、路面縦断スキャンファイル192、沈下量データ391D、点密度対応表394、オドメータデータ199およびスキャナ位置情報198である。
沈下量データ391Dは、路面縦断スキャンデータ192D毎に算出される沈下量391を含んだデータである。
点密度対応表394は、路面縦断点203の点密度に沈下量391を対応付けたデータである。
図42に基づいて、道路201の形状と路面縦断点203の点密度との関係について説明する。
路面縦断レーザスキャナ220は一定の角度毎にレーザ光を照射する。そのため、第1の参照角度から第2の参照角度までの範囲θでレーザ光が照射される回数は一定である。
したがって、第1の参照角度から第2の参照角度までの範囲θに対応する路面縦断点203の数は一定である。図42において、範囲θに対応する路面縦断点203の数は4つである。
図42の(1)のように道路201が平らである場合、第1の参照角度に対応する路面縦断点203[1]から第2の参照角度に対応する路面縦断点203[2]までの範囲の路面縦断点203の点密度は標準値になる。
一方、図42の(2)のように道路201が凹んでいる場合、路面縦断点203[1]から路面縦断点203[2]までの範囲の路面縦断点203の点密度は、標準値よりも高い値になる。
逆に、図42の(3)のように道路201が凸んでいる場合、路面縦断点203の点密度は標準よりも低い値になる。
沈下量計測部310は、路面縦断スキャンデータ選択部319と、点密度算出部313と、沈下量算出部312とを備える。
路面縦断スキャンデータ選択部319は、路面縦断スキャンファイル192から路面縦断スキャンデータ192Dを時刻順に選択する。
点密度算出部313は、選択された路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、第1の参照角度に対応する路面縦断点から第2の参照角度に対応する路面縦断点までの範囲における路面縦断点203の点密度393を算出する。
沈下量算出部312は、算出された点密度393を用いて、道路201の沈下量391を算出する。
算出される沈下量391は、点密度対応表394に示される沈下量のうち、算出された点密度393に対応付いた沈下量である。
但し、沈下量算出部312は、点密度393に対応する沈下量391を出力する沈下量関数を演算することによって、沈下量391を算出してもよい。また、沈下量算出部312は、その他の方法で沈下量391を算出してもよい。
図43に基づいて、沈下量計測方法について説明する。
S321は路面縦断スキャンデータ選択処理である。
S321において、路面縦断スキャンデータ選択部319は、未選択の路面縦断スキャンデータ192Dを路面縦断スキャンファイル192から時刻順に1つ選択する。
S322は点密度算出処理である。
S322において、点密度算出部313は、第1の参照角度に対応する路面縦断点203から第2の参照角度に対応する路面縦断点203までの範囲における路面縦断点203の点密度393を以下のように算出する。
点密度算出部313は、路面縦断スキャンデータ192Dに含まれる路面縦断点203の位置情報のうち、第1の参照角度から第2の参照角度までの範囲に対応付いた位置情報の数を路面縦断点数として算出する。
点密度算出部313は、路面縦断スキャンデータ192Dから第1の参照角度に対応付いた路面縦断点203[1]の位置情報と第2の参照角度に対応付いた路面縦断点203[2]の位置情報とを取得する。
点密度算出部313は、路面縦断点203[1]の位置情報と路面縦断点203[2]とを用いて、路面縦断点203[1]と路面縦断点203[2]との距離を路面縦断点距離として算出する。
点密度算出部313は、路面縦断点数を路面縦断点距離で割った値を点密度393として算出する。
S323は沈下量算出処理である。
S323において、沈下量算出部312は、点密度393に対応付いた沈下量391を点密度対応表394から取得する。
沈下量算出部312は、路面縦断スキャンデータ192Dから時刻を取得する。
沈下量算出部312は、取得した時刻における計測車両200の移動距離をオドメータデータ199から取得する。移動距離は、縦断方向における計測車両200の位置を示す情報に相当する。
そして、沈下量算出部312は、時刻と移動距離と沈下量391とを互いに対応付けて沈下量データ391Dに登録する。
S324において、路面縦断スキャンデータ選択部319は、S321で選択していない未選択の路面縦断スキャンデータ192Dがあるか判定する。
未選択の路面縦断スキャンデータ192Dがある場合、処理はS321に戻る。
未選択の路面縦断スキャンデータ192Dがない場合、沈下量計測方法の処理は終了する。
沈下量計測装置300は、実施の形態2で説明した路面縦断スキャンデータ補正部120を備えてもよい。
この場合、路面縦断スキャンデータ補正部120は、路面縦断スキャンファイル192に含まれる複数の路面縦断スキャンデータ192Dを補正する。
そして、沈下量計測部310は、補正後の路面縦断スキャンデータ192D毎に、沈下量391を計測する。
***効果の説明***
沈下量計測装置300は、路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、道路201の沈下量391を計測することができる。
実施の形態9.
道路201の形状の代わりに路面縦断レーザスキャナ220から路面縦断点203までの距離に基づいて道路201の沈下量391を計測する形態について、図44から図46に基づいて説明する。但し、実施の形態1、実施の形態7および実施の形態8と重複する説明は省略する。
***構成の説明***
図44に基づいて、沈下量計測装置300の機能構成について説明する。
沈下量計測装置300は、沈下量計測部310と、記憶部390とを備える。
記憶部390は、計測距離対応表396を記憶している。
計測距離対応表396は、路面縦断レーザスキャナ220から路面縦断点203までの計測距離に沈下量391を対応付けたデータである。
図45に基づいて、道路201の形状と路面縦断レーザスキャナ220から路面縦断点203までの距離との関係について説明する。
図45の(1)のように道路201が平らである場合、路面縦断レーザスキャナ220から参照角度θに対応する路面縦断点203までの距離は標準値になる。
一方、図45の(2)のように道路201が凹んでいる場合、路面縦断レーザスキャナ220から参照角度θに対応する路面縦断点203までの距離は、標準値よりも短くなる。
逆に、図45の(3)のように道路201が凸んでいる場合、距離は標準値よりも長くなる。
沈下量計測部310は、路面縦断スキャンデータ選択部319と、計測距離取得部314と、沈下量算出部312とを備える。
路面縦断スキャンデータ選択部319は、路面縦断スキャンファイル192から路面縦断スキャンデータ192Dを時刻順に選択する。
計測距離取得部314は、複数の路面縦断点203のうちの参照角度に対応する路面縦断点の計測距離395を路面縦断スキャンデータ192Dから取得する。
沈下量算出部312は、取得された計測距離395を用いて、道路201の沈下量391を算出する。
算出される沈下量391は、計測距離対応表396に示される沈下量のうち、算出された計測距離395に対応付いた沈下量である。
但し、沈下量算出部312は、計測距離395に対応する沈下量391を出力する沈下量関数を演算することによって、沈下量391を算出してもよい。また、沈下量算出部312は、その他の方法で沈下量391を算出してもよい。
図46に基づいて、沈下量計測方法について説明する。
S331は路面縦断スキャンデータ選択処理である。
S331において、路面縦断スキャンデータ選択部319は、未選択の路面縦断スキャンデータ192Dを路面縦断スキャンファイル192から時刻順に1つ選択する。
S332は計測距離取得処理である。
S332において、計測距離取得部314は、参照角度に対応付いた路面縦断点203の計測距離を路面縦断スキャンデータ192Dから取得する。
S333は沈下量算出処理である。
S333において、沈下量算出部312は、計測距離395に対応付いた沈下量391を計測距離対応表396から取得する。
沈下量算出部312は、路面縦断スキャンデータ192Dから時刻を取得する。
沈下量算出部312は、取得した時刻における計測車両200の移動距離をオドメータデータ199から取得する。移動距離は、縦断方向における計測車両200の位置を示す情報に相当する。
そして、沈下量算出部312は、時刻と移動距離と沈下量391とを互いに対応付けて沈下量データ391Dに登録する。
S334において、路面縦断スキャンデータ選択部319は、S331で選択していない未選択の路面縦断スキャンデータ192Dがあるか判定する。
未選択の路面縦断スキャンデータ192Dがある場合、処理はS331に戻る。
未選択の路面縦断スキャンデータ192Dがない場合、沈下量計測方法の処理は終了する。
沈下量計測装置300は、実施の形態2で説明した路面縦断スキャンデータ補正部120を備えてもよい。
この場合、路面縦断スキャンデータ補正部120は、路面縦断スキャンファイル192に含まれる複数の路面縦断スキャンデータ192Dを補正する。
そして、沈下量計測部310は、補正後の路面縦断スキャンデータ192D毎に、沈下量391を計測する。
***効果の説明***
沈下量計測装置300は、路面縦断スキャンデータ192Dを用いて、道路201の沈下量391を計測することができる。
図47に基づいて、横断スキャンデータ補正装置100および沈下量計測装置300のハードウェア構成例について説明する。
横断スキャンデータ補正装置100および沈下量計測装置300は、プロセッサ901、補助記憶装置902、メモリ903、通信装置904、入力インタフェース905、出力インタフェース906といったハードウェアを備えるコンピュータである。
プロセッサ901は信号線910を介して他のハードウェアと接続されている。入力インタフェース905はケーブル911を介して入力装置907に接続されている。出力インタフェース906はケーブル912を介して出力装置908に接続されている。
プロセッサ901は、プロセッシングを行うICであり、他のハードウェアを制御する。プロセッサ901の一例は、CPU、DSP、GPUである。ICはIntegrated Circuitの略称である。CPUはCentral Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、GPUはGraphics Processing Unitの略称である。
補助記憶装置902はデータを記憶する。補助記憶装置902の一例は、ROM、フラッシュメモリ、HDDである。ROMはRead Only Memoryの略称であり、HDDはHard Disk Driveの略称である。
メモリ903はデータを記憶する。メモリ903の一例はRAMである。RAMはRandom Access Memoryの略称である。
通信装置904は、データを受信するレシーバ9041と、データを送信するトランスミッタ9042とを備える。通信装置904の一例は、通信チップ、NICである。NICはNetwork Interface Cardの略称である。
入力インタフェース905はケーブル911が接続されるポートであり、ポートの一例はUSB端子である。USBはUniversal Serial Busの略称である。
出力インタフェース906はケーブル912が接続されるポートであり、USB端子およびHDMI端子はポートの一例である。HDMI(登録商標)はHigh Definition Multimedia Interfaceの略称である。
入力装置907はデータ、命令および要求を入力する。入力装置907の一例は、マウス、キーボード、タッチパネルである。
出力装置908はデータ、結果および応答を出力する。出力装置908の一例は、ディスプレイ、プリンタである。ディスプレイの一例はLCDである。LCDはLiquid Crystal Displayの略称である。
補助記憶装置902にはOSが記憶されている。OSはOperating Systemの略称である。
また、横断スキャンデータ補正装置100が備える補助記憶装置902には、横断スキャンデータ補正部110、路面縦断スキャンデータ補正部120、壁面縦断スキャンデータ補正部130といった「部」の機能を実現するプログラムが記憶されている。
一方、沈下量計測装置300が備える補助記憶装置902には、横断スキャンデータ補正部110である「部」の機能を実現するプログラムが記憶されている。
OSの少なくとも一部はメモリ903にロードされ、プロセッサ901はOSを実行しながら「部」の機能を実現するプログラムを実行する。「部」の機能を実現するプログラムは、メモリ903にロードされ、プロセッサ901に読み込まれ、プロセッサ901によって実行される。
なお、横断スキャンデータ補正装置100および沈下量計測装置300が複数のプロセッサ901を備えて、複数のプロセッサ901が「部」の機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
「部」の処理の結果を示すデータ、情報、信号値および変数値などは、メモリ903、補助記憶装置902、プロセッサ901内のレジスタ、または、プロセッサ901内のキャッシュメモリに記憶される。
「部」は「サーキットリ」で実装してもよい。「部」は「回路」、「工程」、「手順」または「処理」に読み替えてもよい。
「回路」及び「サーキットリ」は、プロセッサ901、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAといった処理回路を包含する概念である。GAはGate Arrayの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField−Programmable Gate Arrayの略称である。
実施の形態1から実施の形態6により、道路201の相対的な位置関係を高い精度で計測することが可能になる。
一方、GPSによる計測は、地球上の絶対位置を計測できるというメリットがある。但し、その絶対位置の精度は数センチメートルであり、GPSによる計測の結果から相対的な位置関係を調べても数センチメートル以下の精度は得られない。
実施の形態1から実施の形態6は、相対的な位置関係を数センチメートル以下の精度で計測することを可能にするための工夫を示している。
実施の形態7から実施の形態9により、横断レーザスキャナ210を用いずに、路面縦断レーザスキャナ220を用いて、道路201の沈下量391を計測することができる。さらに、道路201の平坦性として、道路201の微妙な凹凸を計測することができる。
各実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本発明の技術的範囲を制限することを意図するものではない。各実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の実施の形態と組み合わせて実施してもよい。
実施の形態1から実施の形態6においてフローチャート等を用いて説明した処理手順は、横断スキャンデータ補正装置、横断スキャンデータ補正方法および横断スキャンデータ補正プログラムの処理手順の一例である。
実施の形態7から実施の形態9においてフローチャート等を用いて説明した処理手順は、沈下量計測装置、沈下量計測方法および沈下量計測プログラムの処理手順の一例である。
100 横断スキャンデータ補正装置、110 横断スキャンデータ補正部、111 横断スキャンデータ選択部、112 路面縦断交点選択部、113 路面横断交点選択部、114 高さ補正量算出部、115 高さ補正部、116 路面縦断スキャンデータ選択部、117A 壁面縦断交点選択部、117B 壁面横断交点選択部、117C 横断位置補正量算出部、117D 横断位置補正部、117E 壁面縦断スキャンデータ選択部、120 路面縦断スキャンデータ補正部、121 路面縦断スキャンデータ選択部、122 第1の路面縦断線算出部、123 第1の路面縦断補正量算出部、124 第1の路面縦断補正部、125 第2の路面縦断線算出部、126 第2の路面縦断補正量算出部、127 第2の路面縦断補正部、128A スキャンデータ選択部、128C 路面縦断補正量算出部、128D 路面縦断補正部、130 壁面縦断スキャンデータ補正部、131 壁面縦断スキャンデータ選択部、132 第1の壁面縦断線算出部、133 第1の壁面縦断補正量算出部、134 第1の壁面縦断補正部、135 第2の壁面縦断線算出部、136 第2の壁面縦断補正量算出部、137 第2の壁面縦断補正部、138A スキャンデータ選択部、138B 壁面縦断点選択部、138C 壁面縦断補正量算出部、138D 壁面縦断補正部、171 壁面縦断交点、172 壁面横断交点、173 横断位置補正量、174 第1の壁面縦断補正量、175 第2の壁面縦断補正量、176 壁面縦断補正量、182 路面縦断交点、183 路面横断交点、184 高さ補正量、185 第1の路面縦断補正量、186 第2の路面縦断補正量、187 路面縦断補正量、190 記憶部、191 横断スキャンファイル、191D 横断スキャンデータ、192 路面縦断スキャンファイル、192D 路面縦断スキャンデータ、193 壁面縦断スキャンファイル、193D 壁面縦断スキャンデータ、198 スキャナ位置情報、199 オドメータデータ、200 計測車両、201 道路、202 横断点、202G 横断点群、202L 横断線、203 路面縦断点、203G 路面縦断点群、203L 路面縦断線、204 路面交点、205 壁面縦断点、205G 壁面縦断点群、206 壁面交点、210 横断レーザスキャナ、220 路面縦断レーザスキャナ、230 壁面縦断レーザスキャナ、290 オドメータ、300 沈下量計測装置、310 沈下量計測部、311 道路形状算出部、312 沈下量算出部、313 点密度算出部、314 計測距離取得部、319 路面縦断スキャンデータ選択部、390 記憶部、391 沈下量、391D 沈下量データ、392 道路形状モデル、393 点密度、394 点密度対応表、395 計測距離、396 計測距離対応表、901 プロセッサ、902 補助記憶装置、903 メモリ、904 通信装置、9041 レシーバ、9042 トランスミッタ、905 入力インタフェース、906 出力インタフェース、907 入力装置、908 出力装置、910 信号線、911 ケーブル、912 ケーブル。

Claims (17)

  1. 道路の縦断方向に並んだ複数の路面縦断点それぞれの位置情報を含んだ路面縦断スキャンデータと、前記道路の横断方向に並んだ複数の横断点それぞれの位置情報を含んだ横断スキャンデータと、を記憶する記憶部と、
    前記複数の路面縦断点に沿う路面縦断線と前記複数の横断点に沿う横断線との交点である路面交点に対応する路面縦断点の位置情報を前記路面縦断スキャンデータから路面縦断交点の位置情報として選択する路面縦断交点選択部と、
    前記路面交点に対応する横断点の位置情報を前記横断スキャンデータから路面横断交点の位置情報として選択する路面横断交点選択部と、
    選択された路面縦断交点の位置情報が示す高さと選択された路面横断交点の位置情報が示す高さとの差を高さ補正量として算出する高さ補正量算出部と、
    算出された高さ補正量を用いて、前記横断スキャンデータに含まれる前記複数の横断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する高さ補正部と
    を備える横断スキャンデータ補正装置。
  2. 前記複数の路面縦断点それぞれの位置情報は、前記道路を縦断する計測車両から前記複数の路面縦断点それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する路面縦断レーザスキャナによって計測された距離を用いて求められた位置情報であり、
    前記複数の横断点それぞれの位置情報は、前記計測車両から前記複数の横断点それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する横断レーザスキャナによって計測された距離を用いて求められた位置情報である
    請求項1に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  3. 前記記憶部は、前記複数の横断点である横断点群が前記道路の縦断方向に並んだ複数の横断点群それぞれの横断スキャンデータを記憶し、
    前記路面縦断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、前記路面縦断スキャンデータから前記路面縦断交点の位置情報を選択し、
    前記路面横断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、前記横断スキャンデータから前記路面横断交点の位置情報を選択し、
    前記高さ補正量算出部は、横断スキャンデータ毎に、選択された路面縦断交点の位置情報が示す高さと、選択された路面横断交点の位置情報が示す高さとの差である前記高さ補正量を算出し、
    前記高さ補正部は、横断スキャンデータ毎に、算出された高さ補正量を用いて、前記横断スキャンデータに含まれる前記複数の横断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する請求項1または請求項2に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  4. 前記記憶部は、前記複数の路面縦断点である路面縦断点群が前記道路の縦断方向に並んだ複数の路面縦断点群それぞれの路面縦断スキャンデータを記憶し、
    前記横断スキャンデータ補正装置は、
    横断スキャンデータ毎に、前記横断線と交差する部分の路面縦断線に対応する路面縦断スキャンデータを選択する路面縦断スキャンデータ選択部を備え、
    前記路面縦断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、選択された路面縦断スキャンデータから前記路面縦断交点の位置情報を選択し、
    前記路面横断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、選択された路面縦断スキャンデータを用いて、前記横断スキャンデータから前記路面横断交点の位置情報を選択する
    請求項3に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  5. 前記複数の路面縦断点群に対応する複数の路面縦断スキャンデータのうちの第tの路面縦断スキャンデータの複数の路面縦断点に沿う第tの路面縦断線と、前記複数の路面縦断スキャンデータのうちの第t+1の路面縦断スキャンデータの複数の路面縦断点に沿う第t+1の路面縦断線とに基づいて、前記第t+1の路面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の路面縦断点それぞれの位置情報を補正する路面縦断スキャンデータ補正部
    を備える請求項4に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  6. 前記路面縦断スキャンデータ補正部は、
    前記第tの路面縦断スキャンデータを用いて前記第tの路面縦断線を算出し、前記第t+1の路面縦断スキャンデータを用いて前記第t+1の路面縦断線を算出する第1の路面縦断線算出部と、
    前記第tの路面縦断線に対する前記第t+1の路面縦断線の傾きを第1の路面縦断補正量として算出する第1の路面縦断補正量算出部と、
    算出された第1の路面縦断補正量を用いて、前記第t+1の路面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の路面縦断点それぞれの位置情報を補正する第1の路面縦断補正部と、
    補正後の第t+1の路面縦断スキャンデータを用いて補正後の第t+1の路面縦断線を算出する第2の路面縦断線算出部と、
    前記第tの路面縦断線と前記補正後の第t+1の路面縦断線との高さの差を第2の路面縦断補正量として算出する第2の路面縦断補正量算出部と、
    算出された第2の路面縦断補正量を用いて、前記補正後の第t+1の路面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の路面縦断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する第2の路面縦断補正部と
    を備える請求項5に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  7. 前記複数の路面縦断点群に対応する複数の路面縦断スキャンデータのうちの第tの路面縦断スキャンデータの複数の路面縦断点に沿う第tの路面縦断線と、前記複数の路面縦断スキャンデータのうちの第t+1の路面縦断スキャンデータの複数の路面縦断点に沿う第t+1の路面縦断線と、前記複数の横断点群に対応する複数の横断スキャンデータのうちの第tの横断スキャンデータの複数の横断点に沿う第tの横断線と、前記複数の横断スキャンデータのうちの第t+1の横断スキャンデータの複数の横断点に沿う第t+1の横断線とに基づいて、前記第t+1の路面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の路面縦断点それぞれの位置情報を補正する路面縦断スキャンデータ補正部
    を備える請求項4に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  8. 前記路面縦断スキャンデータ補正部は、
    前記第tの路面縦断線と前記第tの横断線との交点に対応する第tの路面縦断点の位置情報を前記第tの路面縦断スキャンデータから選択し、前記第t+1の路面縦断線と前記第t+1の横断線との交点に対応する第t+1の路面縦断点の位置情報を前記第t+1の路面縦断スキャンデータから選択する路面縦断点選択部と、
    選択された第tの路面縦断点の位置情報が示す高さと選択された第t+1の路面縦断点の位置情報が示す高さとの差を路面縦断補正量として算出する路面縦断補正量算出部と、
    算出された路面縦断補正量を用いて、前記第t+1の路面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の路面縦断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する路面縦断補正部と
    を備える請求項7に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  9. 前記横断スキャンデータは、前記道路の横断方向に並んだ前記複数の横断点と前記道路が通るトンネルの横断方向に並んだ複数の横断点とのそれぞれの位置情報を含み、
    前記記憶部は、前記トンネルの縦断方向に並んだ複数の壁面縦断点それぞれの位置情報を含んだ壁面縦断スキャンデータを記憶し、
    前記横断スキャンデータ補正装置は、
    前記複数の壁面縦断点に沿う壁面縦断線と前記複数の横断点に沿う横断線との交点である壁面交点に対応する壁面縦断点の位置情報を前記壁面縦断スキャンデータから壁面縦断交点の位置情報として選択する壁面縦断交点選択部と、
    前記壁面交点に対応する横断点の位置情報を前記横断スキャンデータから壁面横断交点の位置情報として選択する壁面横断交点選択部と、
    選択された壁面縦断交点の位置情報が示す横断方向の位置と選択された壁面横断交点の位置情報が示す横断方向の位置との差を横断位置補正量として算出する横断位置補正量算出部と、
    算出された横断位置補正量を用いて、前記横断スキャンデータに含まれる前記複数の横断点それぞれの位置情報が示す横断方向の位置を補正する横断位置補正部と
    を備える請求項1に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  10. 前記複数の路面縦断点それぞれの位置情報は、前記道路を縦断する計測車両から前記複数の路面縦断点それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する路面縦断レーザスキャナによって計測された距離を用いて求められた位置情報であり、
    前記複数の壁面縦断点それぞれの位置情報は、前記計測車両から前記複数の壁面縦断点それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する壁面縦断レーザスキャナによって計測された距離を用いて求められた位置情報であり、
    前記複数の横断点それぞれの位置情報は、前記計測車両から前記複数の横断点それぞれとの距離を1回のスキャンで計測する横断レーザスキャナによって計測された距離を用いて求められた位置情報である
    請求項9に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  11. 前記記憶部は、前記複数の横断点である横断点群が前記道路の縦断方向に並んだ複数の横断点群それぞれの横断スキャンデータを記憶し、
    前記壁面縦断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、前記壁面縦断スキャンデータから前記壁面縦断交点の位置情報を選択し、
    前記壁面横断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、前記横断スキャンデータから前記壁面横断交点の位置情報を選択し、
    前記横断位置補正量算出部は、横断スキャンデータ毎に、選択された壁面縦断交点の位置情報が示す横断方向の位置と、選択された壁面横断交点の位置情報が示す横断方向の位置との差である前記横断位置補正量を算出し、
    前記横断位置補正部は、横断スキャンデータ毎に、算出された横断位置補正量を用いて、前記横断スキャンデータに含まれる前記複数の横断点それぞれの位置情報が示す横断位置を補正する
    請求項9または請求項10に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  12. 前記記憶部は、前記複数の壁面縦断点である壁面縦断点群が前記トンネルの縦断方向に並んだ複数の壁面縦断点群それぞれの壁面縦断スキャンデータを記憶し、
    前記横断スキャンデータ補正装置は、
    横断スキャンデータ毎に、前記横断点と交差する部分の壁面縦断線に対応する壁面縦断スキャンデータを選択する壁面縦断スキャンデータ選択部を備え、
    前記壁面縦断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、選択された壁面縦断スキャンデータから前記壁面縦断交点の位置情報を選択し、
    前記壁面横断交点選択部は、横断スキャンデータ毎に、前記横断スキャンデータから前記壁面横断交点の位置情報を選択する
    請求項11に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  13. 前記複数の壁面縦断点群に対応する複数の壁面縦断スキャンデータのうちの第tの壁面縦断スキャンデータの複数の壁面縦断点に沿う第tの壁面縦断線と、前記複数の壁面縦断スキャンデータのうちの第t+1の壁面縦断スキャンデータの複数の壁面縦断点に沿う第t+1の壁面縦断線とに基づいて、前記第t+1の壁面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の壁面縦断点それぞれの位置情報を補正する壁面縦断スキャンデータ補正部
    を備える請求項12に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  14. 前記壁面縦断スキャンデータ補正部は、
    前記第tの壁面縦断スキャンデータを用いて前記第tの壁面縦断線を算出し、前記第t+1の壁面縦断スキャンデータを用いて前記第t+1の壁面縦断線を算出する第1の壁面縦断線算出部と、
    前記第tの壁面縦断線に対する前記第t+1の壁面縦断線の傾きを第1の壁面縦断補正量として算出する第1の壁面縦断補正量算出部と、
    算出された第1の壁面縦断補正量を用いて、前記第t+1の壁面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の壁面縦断点それぞれの位置情報を補正する第1の壁面縦断補正部と、
    補正後の第t+1の壁面縦断スキャンデータを用いて補正後の第t+1の壁面縦断線を算出する第2の壁面縦断線算出部と、
    前記第tの壁面縦断線と前記補正後の第t+1の壁面縦断線との高さの差を第2の壁面縦断補正量として算出する第2の壁面縦断補正量算出部と、
    算出された第2の壁面縦断補正量を用いて、前記補正後の第t+1の壁面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の壁面縦断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する第2の壁面縦断補正部と
    を備える請求項13に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  15. 前記複数の壁面縦断点群に対応する複数の壁面縦断スキャンデータのうちの第tの壁面縦断スキャンデータの複数の壁面縦断点に沿う第tの壁面縦断線と、前記複数の壁面縦断スキャンデータのうちの第t+1の壁面縦断スキャンデータの複数の壁面縦断点に沿う第t+1の壁面縦断線と、前記複数の横断点群に対応する複数の横断スキャンデータのうちの第tの横断スキャンデータの複数の横断点に沿う第tの横断線と、前記複数の横断スキャンデータのうちの第t+1の横断スキャンデータの複数の横断点に沿う第t+1の横断線とに基づいて、前記第t+1の壁面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の壁面縦断点それぞれの位置情報を補正する壁面縦断スキャンデータ補正部
    を備える請求項12に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  16. 前記壁面縦断スキャンデータ補正部は、
    前記第tの壁面縦断線と前記第tの横断線との交点に対応する第tの壁面縦断点の位置情報を前記第tの壁面縦断スキャンデータから選択し、前記第t+1の壁面縦断線と前記第t+1の横断線との交点に対応する第t+1の壁面縦断点の位置情報を前記第t+1の壁面縦断スキャンデータから選択する壁面縦断点選択部と、
    選択された第tの壁面縦断点の位置情報が示す高さと選択された第t+1の壁面縦断点の位置情報が示す高さとの差を壁面縦断補正量として算出する壁面縦断補正量算出部と、
    算出された壁面縦断補正量を用いて、前記第t+1の壁面縦断スキャンデータに含まれる前記複数の壁面縦断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する壁面縦断補正部と
    を備える請求項15に記載の横断スキャンデータ補正装置。
  17. 道路の縦断方向に並んだ複数の路面縦断点それぞれの位置情報を含んだ路面縦断スキャンデータと、前記道路の横断方向に並んだ複数の横断点それぞれの位置情報を含んだ横断スキャンデータと、を用いる横断スキャンデータ補正プログラムであって、
    前記複数の路面縦断点に沿う路面縦断線と前記複数の横断点に沿う横断線との交点である路面交点に対応する路面縦断点の位置情報を前記路面縦断スキャンデータから路面縦断交点の位置情報として選択する路面縦断交点選択部と、
    前記路面交点に対応する横断点の位置情報を前記横断スキャンデータから路面横断交点の位置情報として選択する路面横断交点選択部と、
    選択された路面縦断交点の位置情報が示す高さと選択された路面横断交点の位置情報が示す高さとの差を高さ補正量として算出する高さ補正量算出部と、
    算出された高さ補正量を用いて、前記横断スキャンデータに含まれる前記複数の横断点それぞれの位置情報が示す高さを補正する高さ補正部として
    コンピュータを機能させるための横断スキャンデータ補正プログラム。
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