JP5088401B2 - 道路構造測定方法および道路面測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は道路構造測定方法に関し、GPS(Global Positioning System)等の自車両の位置を測定できる機器を搭載した車両を走行させて得られる車両の位置を用いて、走行した道路の勾配などの幾何構造情報を取得することを可能とする道路構造測定方法および道路面測定装置に関する。
近年の自動車開発のキーワードとして、「安全・安心」がある。日本社会の高齢化に伴い、ドライバーの高齢者人口が今後増大していくのは避けられないが、判断力・注意力・体力の衰えた高齢者ドライバーに対して安全で安心できる運転をサポートすることは、自動車業界にとって強く望まれていることである。
自動車にとっての安全・安心とは、交通事故の発生を回避するか、発生した場合にその損害を最小限に食い止めることと考えることができる。自動車の高性能化や道路交通法の改正等により、交通事故死者数は平成9年の9,640人から平成20年の5,155人と着実に減少を続けているものの負傷者数はほぼ横ばいであり、自動車の安全性に関してはさらなる向上が求められている。
自動車と人・モノとの衝突を回避するために必要な自動車周辺状況認識技術として、例えばミリ波レーダーを用いた前方車両衝突回避システムや遠赤外線画像をカーナビゲーション画面に表示することによる夜間道路画像明瞭化システム、前方カメラを用いて白線を認識することによる車線逸脱警報システムなどが実用化されている。これらは1台の車両で処理が完結する技術であるが、より高度な状況認識を実現するアプローチとして車車連携技術、路車連携技術がある。
車車連携では、道路上を走行する各車両が互いに無線通信を行い、自車両の周辺状況を他車両に対して提供することで、自車両のみでは把握が困難な周辺状況の取得が可能となる。車車連携が実現することにより、例えば死角から他車両が飛び出してくることによる出会い頭の衝突事故の回避が期待される。
路車連携では、道路脇に設置したセンサを用いて個々の車両の走行状態をモニタリングし、これらの走行情報を各車両に配信する。路車連携が実現することにより、例えば渋滞末尾の検出と通知が可能となる。また路車連携で用いるセンサの一つとしてカメラを用いることがあるが、カメラで取得した道路画像から個々の車両を検出しその走行経路を追跡することで、交差点内での右折車と直進車の衝突防止警告システムの構築も可能となる。このような路車連携の枠組みを用いたサービスでは、路側のセンサとしてカメラを用いた場合には、画像上で検出した車両の位置を実世界上の座標に変換する必要がある。
以下ではこの実世界上の物体を記述する座標系を世界座標系と表記し、画像上での物体の位置を記述する座標系を画像座標系と表記する。例えば、前述の直進車と右折車の衝突防止警告システムの場合、画像上で検出した車両の速度を算出することにより、交差点内での衝突の確率を計算することが出来る。画像上で検出した車両速度の算出するためには、画像上での車両位置を世界座標に変換することで、実世界における車両の速度が算出することできる。
従って、画像座標系と世界座標系の変換テーブルの精度が、衝突確率の計算精度に重大な影響を及ぼす。
画像座標と世界座標を対応付ける方法として、例えば、透視投影のピンホールカメラモデルに基づいて対応づける技術が、非特許文献1に記載されている。非特許文献1では、図7(a)に示したようなカメラ画像上のN個の画像座標(x,y)、(x,y)、・・・、(x,y)、・・・、(x,y)に対して、それぞれに対応した世界座標が図7(b)のように(X,Y,Z)、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)として与えられた場合、カメラ画像上の全ての画像座標に対して、対応する世界座標を算出することが出来る。
このような画像座標と世界座標の対応付けは、車両の外部にLED(Light Emitting Diode)を取り付けたGPSシステム搭載車両を利用することにより、自動化が可能と考えられる。その一例を図8に示す。図8に示すように、LEDが一定周期で発光する事象を、時刻1、2、・・・、Tにおいてカメラで観測し、画像上での車両の位置を同定し易くした上で、LEDの発光と同期を取る。同じ時刻1、2、・・・、TにGPSシステムから出力される位置を記録することで、画像座標と世界座標の対応付けを行う。そのため、例えば2値化等の単純な画像処理により観測対象(LEDの発光)となる事象の画像座標系での位置が、容易に算出することが出来る。さらに、「LEDの発光」という1つの事象を画像座標系と世界座標系の両座標系を「同時」に観測することで、座標変換テーブル作成の省力化を図ることができる。
一方、世界座標系での位置を取得する際に用いるGPSでは、例えば車両が走行する道路が図9のように勾配を持っている斜面の場合には、GPSに出力された位置データに大きな誤差が生じる。これは、GPSシステムで測量に用いている衛星は、地表をほぼ真上から観測しているため、地表面に沿った位置に関しては高精度の測量が可能であるが、高さ方向においては視覚差に誤差が生じる。そのため、勾配を持っている斜面の場合には、測定精度が大幅に低下する問題があった。
このような問題を解決するため、現実の道路が持つ勾配を1種類とし、仮想的に設定した平坦道路面との幾何的な関係から、カメラと車両との距離を算出する方法が提案されており、その一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された位置計測方法では、直線平坦路モデル画像を形成して実走行路の撮影画像に対応させ、実走行路画像の道路幅に等しい直線平坦路モデル画像の位置を検出する。この方法により、道路勾配がある走行路においても対象物までの距離を高精度で計側することができる。
特開平9−48299号公報
R.ツァイ著「アン・エフィシエント・アンド・アキュレート・カメラ・キャリブレーション・テクニック・フォア・3D・マシン・ビジョン」プロシーディングス・オフ・アイイーイーイー・カンファレンス・オン・コンピュータ・ビジョン・アンド・パターン・レコグニション、1986年、p.364−374(Roger Y. Tsai、"An Efficient and Accurate Camera Calibration Technique for 3D Machine Vision"、Proceedings of IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition、Miami Beach、FL、1986、pages 364−374)
上述した特許文献1に記載された位置計測方法では、カメラ画像内に斜度の異なる道路面が存在する、例えば平坦な道路と上り坂との境界が映っている場合には、車両とカメラ間の距離を求めるには、大きな誤差が生じる。これは、図10のように斜面1に対する勾配が推定でき、その構造を近似平面1で記述できたとしても、道路が2種類以上の勾配を持つ斜面で構成されている場合には、斜面1以外で近似平面からの誤差が大きくなるためである。
従って、斜面の近似平面を設定する際には、道路を構成する斜面の数だけの勾配情報が必要となる。この情報を得るため理想的な方法は、3角測量等の測量機器を用いた方法である。しかし、新規建設道路ならそれも可能であるが、使用中の道路で行う場合には交通規制をかけた上で実行する必要がある等の、法的制約がある上に、作業コストも大きくなる。
その上、図11(a)に示すように、画像の水平線と斜度を持つ道路面が並行な場合は計算することが可能であるが、図11(b)に示すような、画像の水平線と道路面が捩れの関係にある斜面に対しては、計算することができないという問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、走行した道路の勾配などの道路構造幾何情報を低コストで簡便に取得し、道路画像処理に用いる高精度な座標変換テーブルを生成することである。
本発明の道路構造測定方法は、車両の世界座標系位置を取得し、道路を走行する車両の画像を撮像し、撮像された画像から前記車両の画像座標系位置を取得し、車両が実際に走行した走行距離を取得し、車両の画像座標系位置及び世界座標系位置と道路形状を表す道路構造幾何モデルとに基づき車両が走行した走行距離を計算し、車両が実際に走行した走行距離と、計算された走行距離のずれに基づいて道路構造幾何モデルのパラメータを推定することにより、道路構造特徴を計する。
本発明は、走行した道路の勾配などの道路構造幾何情報を低コストで簡便に取得し、道路画像処理に用いる高精度な座標変換テーブルを生成することができる。
本発明の第一の実施の形態の構成を示すブロック図である。 円柱の接平面による斜面形状の表現を説明する図である。 接平面パラメータを説明する図である。 世界座標系におけるカメラと車両との位置関係を表した図である。 道路面を円柱表面で表現するモデルを説明する図である。 本発明の第一の実施の形態の動作の一例を示すフローチャートである。 画像座標系と世界座標系の対応を示す図である。 画像上での車両位置とGPSデータとの対応を示す図である。 傾斜角の異なる2つの斜面を、1つの斜面で近似した場合に生じる誤差を示す図である。 接平面モデルによる車両移動距離と、実際に計測される車両移動距離との関係を説明する図である。 画像の水平線と道路面の斜度の関係を説明する図である。
以下に図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態に係る道路情報測定装置の座標変換テーブル作成の構成を示す図である。本発明の変換テーブル作成は、道路構造幾何モデル初期化部1と、世界座標系位置取得部2と、画像座標系位置取得部3と、走行距離取得部4と、道路構造幾何モデルパラメータ推定部5と、座標変換テーブル生成部6から構成される。
道路構造幾何モデル初期化部1では、道路構造の幾何的な形状を表現する幾何モデルのパラメータを初期化する。
本実施形態よる道路情報測定装置の座標変換テーブル作成について具体的に説明する。道路構造幾何モデル初期化部1では、道路構造を表現する幾何モデルのパラメータを初期化する。以下では、道路を構成する斜面を円柱の接平面で表現するモデル(以下、円柱接平面モデルという)を用いて、幾何モデルパラメータについて説明する。円柱接平面モデルは、道路が図2のような二つの斜面1および斜面2で構成される場合、各々の斜面はその交線に沿って想定した円柱の接平面1および接平面2として表現される。図2のような座標系Wにおいて、勾配の異なる2つの斜面1と斜面2の交線に平行な中心軸Lを持つ円柱Cを想定する。中心軸L上の一点を(x,y,z)、中心軸に平行な単位ベクトルを
Figure 0005088401
とすると、中心軸Lは
Figure 0005088401
と表現する事が出来る。また図2のように円柱Cの断面C´を考えた場合、その中心は図2中の角αの二等分線上にあるので、円柱Cの半径は1と設定することが出来る。
次に、図3のように円柱の中心軸ベクトルが
Figure 0005088401
で表されるような座標系W´を考える。断面C´の中心から接平面1と2に下ろした垂線の足をそれぞれ点P´1、P´2とすると、これらの2点の座標は(cosθ,0,sinθ)、(cosθ2,0,sinθ2)となる。このとき、接平面1、2の法線ベクトルである
Figure 0005088401
は、それぞれ(cosθ,0,sinθ)、(cosθ2,0,sinθ2)となる。従って、座標系W´における接平面1、2の方程式は、
接平面1:cosθ(x−cosθ)+sinθ(z−sinθ)=0 式2
接平面2:cosθ(x−cosθ)+sinθ(z−sinθ)=0 式3
となる。
座標系Wをx軸、y軸、z軸の周りに順にそれぞれφ、φ、φ回転し、原点を
Figure 0005088401
だけ移動することで座標系W´になるとする。この時、回転行列
Figure 0005088401
式7
を用いて座標系W´における円柱中心軸の方向ベクトル
Figure 0005088401
を座標系Wで表現すると、
Figure 0005088401
となる。
また、式8で表わされるベクトル
Figure 0005088401
が、円柱の中心軸を3次元空間上の直線であらわした場合の式1における方向余弦は、
Figure 0005088401
となる。また図3の接平面1、2の法線ベクトル
Figure 0005088401
を座標系Wで表現すると、式5〜式7の回転行列を用いる場合、
Figure 0005088401
となる。
同様に図3の点P´1、P´2を座標系Wで表わすと、
P1´:
Figure 0005088401
P2´:
Figure 0005088401
となる。したがって、接平面1は式9の法線ベクトルを持ち、式11の点P1を通る平面であるので、座標系Wでの方程式は
Figure 0005088401
となる。接平面2の場合は、
Figure 0005088401
となる。
式9、式13よりパラメータΩ={φ、φ、φ、X、Y、Z、θ}が接平面1となる。式10、式14よりパラメータΩ={φ、φ、φ、X、Y、Z、θ2}が接平面2の幾何モデルパラメータとなる。道路構造幾何モデル初期化部1ではこれらのパラメータの初期値を適切な値に設定する。例えば、水準器から得られる道路傾斜角度や、目視で推測される道路傾斜角度の変化位置の概略値から設定する。
世界座標系位置取得部2では、道路構造測定車両が走行する道路上の位置を一定の時間周期でGPSを用いて取得する。位置1、2、・・・、i、・・・、NでのGPSの出力を(X,Y,Z)、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)として保存する。なお以下では、位置iが斜面1に属する場合にはi∈P1と表記することとする。
画像座標系位置取得部3では、図9に示したような道路脇に設置されたカメラを用いて道路構造測定車両の画像座標系での位置を算出する。その際には、図8を用いて説明した手法を用いて、世界座標系位置取得部2で得られるGPSの出力(X,Y,Z)、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)と同期が取れた画像座標系での位置(x,y,z)、(x,y,z)、・・・、(x,y,z)、・・・、(x,y,z)が保存されるようにする。
走行距離取得部4では、連続したGPSの出力に対応した2つの位置の間を実際に走行した距離がタイヤの回転数等に基づいて計測され、隣接した2つの位置iと位置jの間の走行距離がL(i,j)として保存される。道路構造幾何モデルパラメータ推定部5の動作を以下で説明する。図5に示した斜面1上の位置i、j(i,j∈P1)における車両位置に関するGPSの出力を、それぞれ(X,Y,Z)、(X,Y,Z)とすると、式13で示した平面の方程式を用いることで、
Figure 0005088401
のように、精度の低い高さ方向のGPSデータZ座標に代わる値を算出することが出来る。従って、接平面1の式13から計算される車両移動距離
Figure 0005088401
は、式15、式16を用いて、
Figure 0005088401
のように得られる。接平面1のパラメータΩが真値であれば、
Figure 0005088401
となる。ゆえに、
Figure 0005088401
で損失関数
Figure 0005088401
を定義し、最小二乗法により、
Figure 0005088401
から、接平面1のパラメータΩと接平面2のパラメータΩのパラメータを推定する。ゆえに、道路構造測定車両の車両位置GPSデータと走行距離データのみで、接平面のパラメータすなわち道路構造幾何モデルパラメータを取得することが可能となる。この最小二乗法に基づく道路構造幾何モデルパラメータは、逐次更新法で解くことが出来る。すなわち、t回目の推定で得られた接平面k(=1もしくは2)のパラメータの値を
Figure 0005088401
とした時、
Figure 0005088401
の更新式にしたがって、t+1回目の推定値
Figure 0005088401
を算出する。ここで式20のρは相関係数であり、最小2乗法におけるパラメータ探索の「精密さ」を決めるパラメータである。この値が大きい場合は粗く、小さい場合は細かく探索することができる。
道路構造幾何モデルパラメータ推定部5では式18で定義される損失関数の値を、式20で与えられた更新式にしたがって道路構造幾何モデルパラメータを更新することで最小化することにより、最適な道路構造幾何モデルパラメータの値を推定する。
座標変換テーブル生成部6では、画像座標系位置取得部3で得られたGPSの出力と同期の取れた画像座標系における位置と、道路構造幾何モデルパラメータ推定部5で得られた道路構造幾何モデルパラメータを用いて計算される高さ方向が高精度化された世界座標系における位置を用いて、座標変換テーブルが生成される。例えば、非特許文献1に記載のカメラモデルを用いて座標変換テーブルを生成することができる。
次に道路面が平面でなく、図5に示したように円柱の表面で近似できる場合の幾何モデルパラメータについて説明する。座標系Wにおける座標系W´の原点の位置を式4とし、座標系WのY軸を式5〜式7で表される回転行列を順次施すことにより、座標系W´のY軸(すなわち円筒座標の中心軸)が得られるものとする。このとき、座標系Wにおける位置iの座標値であるGPSの出力(X,Y,Z)は、座標系W´において
Figure 0005088401
と表現できる。ここで
Figure 0005088401
とおく。座標系W´において円筒の直径をrとすると
Figure 0005088401
が成り立つので、A=R11+R12+X、A=R31+R32+Xとすると、式21、式22より、
Figure 0005088401
のように、Zの2次方程式で表すことができる。従って、
Figure 0005088401

Figure 0005088401
式25
となり、
Figure 0005088401
で定義される損失関数に対して、
Figure 0005088401
となるように最小2乗法に基づいてパラメータΩの最適値を推定する。
本発明の第一の実施の形態において、注目する道路構造が傾斜の異なる3個以上の斜面で構成される場合には、隣接した2個の斜面の組に対して道路構造幾何モデルパラメータを推定することにより、注目道路構造全体の幾何モデルパラメータを用いてもよい。
本発明の第一の実施の形態における画像座標系位置取得部3は、世界座標系における座標系との同期を取る手段は、道路構造測定車両とカメラ間で通信を行なうことによって実現してもよい。
また、本発明の第一の実施の形態における座標変換テーブル生成部6は、全画素数より少ない画像座標系の座標と、それに対応した世界座標系での座標を用いて座標変換テーブルを生成する方法であれば、非特許文献1以外の方法を用いてもよい。
次に第一の実施の形態の全体の動作について図6を用いて詳細に説明する。図6は、本発明の第一の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図6のステップA1が、図1における道路構造幾何モデル初期化部1、ステップA2が世界座標系位置取得部2、ステップA3が画像座標系位置取得部3、ステップA4が走行距離取得部4、ステップA5〜A10が道路構造幾何モデルパラメータ推定部5、ステップA11が座標変換テーブル生成部6のそれぞれの動作を表している。
ステップA1では注目する道路構造を構成する斜度の異なる隣接した斜面1、2に対して、式13、式14で示した幾何モデルパラメータΩ、Ωが適切な値に初期化される。ステップA2では斜面1と斜面2を走行する道路構造測定車両に搭載されたGPSを用いて、N個の世界座標系における位置(X,Y,Z)、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)、・・・、(X,Y,Z)が取得される。ステップA3では世界座標系におけるN個の位置に対応した画像座標系での位置が、道路脇に設置したカメラ画像から算出され、(x,y,z)、(x,y,z)、・・・、(x,y,z)、・・・、(x,y,z)として保存される。
ステップA4では、道路構造測定車両のタイヤの回転数等を用いて、隣接した2つの位置iと位置jの間の走行距離がL(i,j)として保存される。
ステップA5では、N個の位置の各々を、属する斜面1または斜面2に分類する。分類する方法として、例えば、水準器から得られる道路傾斜角度や、目視で推測される道路傾斜角度の変化位置といった概略値のより斜面1と斜面2の概略の境界線で区別する。境界付近の観測位置については、割り当てる斜面を変えた組み合わせを作り、損失関数が最小となる割り当てを持って真の所属斜面とする方法が挙げられる。
ステップA6では逐次更新法の更新回数を表すカウンタが1に初期化される。ステップA7では、世界座標系およびそれに対応した画像座標系における道路構造測定車両の位置と、幾何モデルパラメータΩ、Ωを用いて、式18の損失関数Gの値が算出される。
ステップA8では、ステップA7で得られた損失関数Gの値が予め設定された閾値Threよりも小さい場合にはステップA10に処理を移し、大きい場合にはステップA9に処理を移す。ここで、閾値Threは、実験的に決定した値を用いる。例えば、道路構造が既知なサンプルデータについて本手法を適用し、想定するサービスに基づいて許容される誤差内に道路構造パラメータ推定値が収まるような損失関数の上限値を求めておき、この値を閾値Threに設定する。
ステップA9では式20の更新式にしたがって、幾何モデルパラメータΩ、Ωの値を更新する。ステップA10では、最終的に得られた幾何モデルパラメータΩ、Ωの値と式13、式14を用いて、N個の世界座標系における位置のZ座標値を再計算する。ステップA11では、ステップA10で再計算されたN個の世界座標系における位置とそれらに対応する画像座標系の値を用いて、座標変換テーブルが生成される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記記載に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
本発明によれば、低コストで道路構造の計測が可能となる。また道路脇においたカメラ画像を用いた交通監視で必要な画像座標系と世界座標系の変換テーブルも、低コストで生成が可能になる。
1 道路構造幾何モデル初期化部
2 世界座標系位置取得部
3 画像座標系位置取得部
4 走行距離取得部
5 道路構造幾何モデルパラメータ推定部
6 座標変換テーブル生成部

Claims (9)

  1. 車両の世界座標系位置を取得し、
    道路を走行する車両の画像を撮像し、
    撮像された画像から前記車両の画像座標系位置を取得し、
    前記車両が実際に走行した走行距離を取得し、
    前記車両の画像座標系位置及び世界座標系位置と前記道路形状を表す道路構造幾何モデルとに基づき前記車両が走行した走行距離を計算し、
    前記車両が実際に走行した走行距離と、計算された走行距離のずれに基づいて道路構造幾何モデルのパラメータを推定することにより、道路構造特徴を計する
    ことを特徴とする道路構造測定方法。
  2. 前記車両の世界座標系位置は、前記車両に搭載したGPSを用いて取得することを特徴とする請求項1に記載の道路構造測定方法。
  3. 前記車両が実際に走行した走行距離は、前記車両のタイヤの回転数を用いて計することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の道路構造測定方法。
  4. 前記車両の世界座標系での位置の取得タイミングと前記カメラでの画像取得タイミングを無線で同期されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の道路構造測定方法。
  5. 指定したパラメータを用いて該車両の世界座標系での位置の車両の高さ位置情報を補正し、
    画像座標系と世界座標系の変換テーブルを生成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の道路構造測定方法。
  6. 道路を走行する車両を撮像するカメラと、
    前記カメラによって撮像された画像から前記車両の画像座標系位置を取得する画像座標系位置取得部と、
    前記車両の世界座標系位置を取得する世界座標系位置取得部と、
    前記車両が実際に走行した走行距離を取得する走行距離取得部と、
    前記走行距離取得部から取得した前記車両の走行距離と、前記車両の画像座標系位置及び世界座標系位置と道路形状を表す道路構造幾何モデルとに基づき計算された前記車両の走行距離とのずれに基づいて前記道路構造幾何モデルのパラメータを推定する道路構造幾何モデル推定部と、
    を有する道路面測定装置。
  7. 前記道路構造幾何モデルは、円柱の接平面を表現するパラメータを有することを特徴とする請求項6に記載の道路面測定装置。
  8. 前記道路構造幾何モデルは、円筒面で近似するパラメータを有することを特徴とする請求項6に記載の道路面測定装置。
  9. 前記道路構造幾何モデル推定部は、前記車両の画像座標系位置を世界座標系位置に変換する変換テーブルを生成する変換テーブル生成部を有することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の道路面測定装置。
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