JP6270950B1 - エレベータ、非常用マシンルームレスエレベータ、およびエレベータの制御盤接続切替方法 - Google Patents

エレベータ、非常用マシンルームレスエレベータ、およびエレベータの制御盤接続切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 メイン制御盤とサブ制御盤とが接続されて構成されたエレベータにおいて、サブ制御盤で異常が発生したときに、その影響でメイン制御盤に不具合が発生することを回避する、エレベータを提供する。【解決手段】 実施形態によればエレベータは、メイン制御盤とサブ制御盤とを備える。サブ制御盤は、エレベータ運転に必須ではない機能を実行するサブ機能制御部と、自サブ制御盤内の異常検出処理を実行する異常検出処理部とを有する。メイン制御盤は、サブ機能制御部に接続され、サブ機能制御部による機能を利用してエレベータ運転に必須の機能を実行するメイン機能制御部と、異常検出処理部に接続され、異常検出処理の結果に基づいてサブ制御盤における異常の有無を判断する異常検出判断部と、サブ制御盤に異常が発生したと判断されると、メイン機能制御部からサブ機能制御を切り離す接続切替制御部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータ、非常用マシンルームレスエレベータ、およびエレベータの制御盤接続切替方法に関する。
従来、エレベータの動作は、昇降路上部に設置された制御盤で制御されている。エレベータは、建物内に設置された後にも新たな機能が追加されることがあるが、その数が多くなると、追加機能に関する電子部品が既存の制御盤内に収まりきらなくなる場合がある。
特開平2012−197162号公報
上述したような場合に、追加機能に関する電子部品でサブ制御盤を構成し、このサブ制御盤を既存のメイン制御盤に接続させて昇降路内に設置することが考えられる。しかし、メイン制御盤の外部にサブ制御盤を設置すると、当該サブ制御盤に外部から何らかの衝撃が加わって破損したり、水がかかって地絡や漏電が発生したときに、接続されたメイン制御盤にも影響を及ぼして不具合が発生し、エレベータが運転不能になるおそれがあるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、メイン制御盤とサブ制御盤とが接続されて構成されたエレベータにおいて、サブ制御盤で異常が発生したときに、その影響でメイン制御盤に不具合が発生することを回避する、エレベータ、非常用マシンルームレスエレベータ、およびエレベータの制御盤接続切替方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータは、メイン制御盤とサブ制御盤とを備える。サブ制御盤は、エレベータ運転に必須ではない機能を実行するサブ機能制御部と、自サブ制御盤内の異常検出処理を実行する異常検出処理部とを有する。メイン制御盤は、サブ機能制御部に接続され、サブ機能制御部による機能を利用してエレベータ運転に必須の機能を実行するメイン機能制御部と、異常検出処理部に接続され、異常検出処理の結果に基づいてサブ制御盤における異常の有無を判断する異常検出判断部と、サブ制御盤に異常が発生したと判断されると、メイン機能制御部からサブ機能制御を切り離し、その後、異常検出判断部によりサブ制御盤の異常が解消されたと判断されると、メイン機能制御部にサブ機能制御部を再接続させる接続切替制御部とを備える。
第1実施形態によるマシンルームレスエレベータの構成を示す全体図。 第1実施形態によるマシンルームレスエレベータのメイン制御盤およびサブ制御盤の構成を示すブロック図。 第1実施形態によるマシンルームレスエレベータのメイン制御盤の動作を示すフローチャート。 第2実施形態による非常用マシンルームレスエレベータの構成を示す全体図。 第2実施形態による非常用マシンルームレスエレベータのメイン制御盤およびサブ制御盤の構成を示すブロック図。 第2実施形態による非常用マシンルームレスエレベータのメイン制御盤の動作を示すフローチャート。 第3実施形態によるマシンルームレスエレベータのメイン制御盤およびサブ制御盤の構成を示すブロック図。 第3実施形態による非常用マシンルームレスエレベータのメイン制御盤の動作を示すフローチャート。 第4実施形態によるマシンルームレスエレベータのメイン制御盤およびサブ制御盤の構成を示すブロック図。 第4実施形態による非常用マシンルームレスエレベータのメイン制御盤の動作を示すフローチャート。 第5実施形態によるマシンルームレスエレベータのメイン制御盤およびサブ制御盤の構成を示すブロック図。
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるマシンルームレスエレベータの構成〉
本発明の第1実施形態によるマシンルームレスエレベータの構成について、図1を参照して説明する。本実施形態によるマシンルームレスエレベータ1Aは、n階建ての建物内に設置され、昇降路2上部に設置された巻上げ機3と、巻上げ機3にメインロープ31により吊り下げられた乗りかご4と、乗りかご4にテールコード5を介して接続されるとともに巻上げ機3に信号線32で接続されて昇降路2上部に設置されたメイン制御盤6Aと、メイン制御盤6Aにサブ機能用ケーブル7および検出処理用ケーブル8を介して接続され、メイン制御盤6Aとともに昇降路2上部に設置されたサブ制御盤9とを備える。メイン制御盤6Aとサブ制御盤9との詳細な構成について、図2を参照して説明する。
メイン制御盤6Aは、メイン機能制御部61と、サブ機能用切替スイッチ62と、異常検出処理要求部63と、異常検出判断部64とを有する。メイン機能制御部61は、エレベータ運転に必須のメイン機能を実行する。メイン機能は例えば、巻上げ機3の動作制御、乗りかご4の位置検出、呼びの登録、乗りかご4の乗場への着床レベル調整等の機能であり、メイン機能制御部61は、これらの実行に用いる電子部品を含んで構成されている。またメイン機能制御部61は、必要に応じてサブ機能用ケーブル7を介してサブ制御盤9の機能を利用する。サブ機能用切替スイッチ62は、サブ制御盤9との間を接続するサブ機能用ケーブル7の接続/切断を切り替える。異常検出処理要求部63は、所定時間間隔で、サブ制御盤9に異常検出処理の要求指示を、検出処理用ケーブル8を介して送信する。異常検出判断部64は、異常検出処理要求部63から異常検出処理の要求指示を送信したことによりサブ制御盤9から検出処理用ケーブル8を介して送信された検出結果を取得し、これに基づいてサブ制御盤9における異常の有無を判断する。接続切替制御部65Aは、異常検出判断部64でサブ制御盤9に異常があると判断されたときには、サブ機能用ケーブル7を切断させるためにサブ機能用切替スイッチ62をOFF状態にする。また、サブ機能用切替スイッチ62をOFF状態にした後、サブ制御盤9の異常が解消されたと判断されると、サブ機能用切替スイッチ62をON状態にしてサブ機能用ケーブル7を再接続させる。
サブ制御盤9は、サブ機能制御部91と異常検出処理部92とを有する。サブ機能制御部91は、サブ機能用ケーブル7を介してメイン制御盤6Aのメイン機能制御部61に接続され、異常検出処理部92は、検出処理用ケーブル8を介してメイン制御盤6Aの異常検出処理要求部63および異常検出判断部64に接続されている。
サブ機能制御部91は、マシンルームレスエレベータ1Aの運転に必須ではないが、運転精度の向上やサービス向上のために用いられるサブ機能を実行する。サブ機能は例えば、乗りかご4のいずれかの階床の乗場への到着や到着予定、戸開閉等を利用者に報知するためのチャイムの鳴動、乗りかご内や乗場に設置された監視カメラの制御、セキュリティ対策のための不停止階設定等の機能であり、サブ機能制御部91は、これらの実行に用いる回路や、ノイズ改善用の絶縁トランス等の電子部品により構成されている。そして、メイン機能制御部61からの指示に基づいてこれらのサブ機能に関する処理を実行し、処理結果をメイン機能制御部61に送信する。異常検出処理部92は、異常検出処理要求部63から異常検出処理の要求指示が送信されると、サブ制御盤9内の異常検出処理を実行し、検出結果を異常検出判断部64に送信する。
また、メイン制御盤6Aからサブ制御盤9に対し、サブ機能制御部91による各サブ機能を実行させるための電力がサブ機能用ケーブル7を介して供給され、異常検出処理部92による異常検出処理を実行させるための電力が検出処理用ケーブル8を介して供給されている。ここで、検出処理用ケーブル8により異常検出処理部92に供給される電力量は、サブ機能用ケーブル7によりサブ機能制御部91に供給される電力量よりも十分に小さい。
〈第1実施形態によるマシンルームレスエレベータの動作〉
このように構成されたマシンルームレスエレベータ1Aの動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3は、マシンルームレスエレベータ1Aの稼働中に、メイン制御盤6Aで実行される処理を示す。本実施形態において、通常運転時はメイン制御盤6A内のサブ機能用切替スイッチ62が常時ON状態であり、サブ機能用ケーブル7によりメイン制御盤6Aのメイン機能制御部61とサブ制御盤9のサブ機能制御部91とが接続されている。
まず、メイン制御盤6Aの異常検出処理要求部63から検出処理用ケーブル8を介してサブ制御盤9に対し、異常検出処理の要求指示が送信される(S1)。
サブ制御盤9では、メイン制御盤6Aから送信された異常検出処理の要求指示が取得されると、異常検出処理部92で異常検出処理が実行される。異常検出処理では、サブ制御盤9内でケーブル破損等が発生していれば、これらの異常が検出される。そして、得られた検出結果が、検出処理用ケーブル8を介してメイン制御盤6Aの異常検出判断部64に送信される。
異常検出判断部64では、サブ制御盤9から送信された検出結果が取得され(S2)、これに基づいてサブ制御盤9の異常の有無が判断される(S3)。ここで、サブ制御盤9に異常がないと判断されたとき(S3の「NO」)には、サブ機能用切替スイッチ62はON状態のままで維持される。そして、所定時間が経過すると(S4の「YES」)、ステップS1に戻り、異常検出処理の要求指示がサブ制御盤9に送信される。
このようにして、メイン制御盤6Aから所定時間間隔で送信される異常検出処理の要求指示に基づいて、サブ制御盤9による異常検出処理およびメイン制御盤6Aによる異常判断処理が繰り返される(S1〜S4)。そして、メイン制御盤6Aの異常検出判断部64において、サブ制御盤9に異常があると判断されると(S3の「YES」)、接続切替制御部65Aによりサブ機能用切替スイッチ62がOFF状態に切り替えられ、サブ機能用ケーブル7が切断される(S5)。サブ機能用ケーブル7が切断されることにより、メイン制御盤6Aのメイン機能制御部61からサブ制御盤9のサブ機能制御部91が切り離される。ここで、メイン機能制御部61からサブ機能制御部91が切り離されても、メイン機能制御部61はエレベータ運転に必須の機能を有しているため、継続して通常運転が可能である。
サブ機能用ケーブル7が切断された後も、ステップS1〜S4の処理と同様にメイン制御盤6Aからサブ制御盤9への異常検出処理の要求指示は所定時間間隔で送信され、これに基づいて異常検出判断部64においてサブ制御盤9に異常があるか否かが判断される(S6〜S8)。ここで、サブ制御盤9に異常があると判断され、異常が解消されていない間は(S8の「NO」)、サブ機能用切替スイッチ62はOFF状態のままで維持される。そして、所定時間が経過すると(S9の「YES」)、ステップS6に戻り、異常検出処理の要求指示がサブ制御盤9に送信される。
その後、サブ制御盤9の異常が解消され、異常検出処理部92の処理結果により、異常検出判断部64においてサブ制御盤9の異常が解消されたと判断されると(S8の「YES」)、接続切替制御部65Aによりサブ機能用切替スイッチ62がON状態に切り替えられ、サブ機能用ケーブル7が再接続される(S10)。サブ機能用ケーブル7が再接続されると、ステップS1に戻る。サブ機能用ケーブル7が再接続されたことにより、メイン制御盤6Aにサブ機能制御部91が再接続されてサブ機能の利用が可能になり、利便性が高く、精度の高い通常運転が実行される。
以上の第1実施形態によれば、マシンルームレスエレベータにおいて、エレベータの運転に必須の機能の実行に用いる電子部品を含むメイン制御盤に、運転に必須ではない機能の実行に用いる電子部品で構成されたサブ制御盤が接続されているときに、サブ制御盤で異常が発生すると、メイン制御盤とサブ制御盤とを接続するサブ機能用ケーブルを切断させることで、メイン制御盤において無駄な電力消費が回避される。
《第2実施形態》
〈第2実施形態による非常用マシンルームレスエレベータの構成〉
本発明の第2実施形態による非常用マシンルームレスエレベータの構成について、図4を参照して説明する。本実施形態による非常用マシンルームレスエレベータ1Bは、n階建ての建物内に設置され、通常時は一般のエレベータとして使用されるが、火災発生時には消防隊により消防、救助活動のための非常運転に使用される。本実施形態において、非常用マシンルームレスエレベータ1Bには、非常時の避難階として、予め1階が設定されている。
非常用マシンルームレスエレベータ1Bは、昇降路2上部に設置された巻上げ機3と、巻上げ機3にメインロープ31により吊り下げられた乗りかご4と、乗りかご4にテールコード5を介して接続されるとともに巻上げ機3に信号線32で接続されたメイン制御盤6Bと、メイン制御盤6Bにサブ機能用ケーブル7および検出処理用ケーブル8を介して接続されたサブ制御盤9とを備える。乗りかご4内にはかご内操作盤41が設置され、かご内操作盤41には、火災発生時に予め設定された非常運転を開始させるための1次消防運転スイッチ411と、非常運転から通常運転に復帰させるための復帰スイッチ412とが設置されている。また、避難階である1階には監視室10が設置され、監視室10内には、非常時に乗りかご4を当該避難階に呼び戻すための非常呼び戻しスイッチ101が設置され、信号線102によりメイン制御盤6Bに接続されている。
メイン制御盤6Bは昇降路2のオーバーヘッド21(最上階フロアレベルaよりも高い位置の空間)に設置され、サブ制御盤9は、昇降路2内の最上階フロアレベルaよりも低い位置に設置されている。メイン制御盤6Bとサブ制御盤9との詳細な構成について、図5を参照して説明する。
メイン制御盤6Bは、メイン機能制御部61と、サブ機能用切替スイッチ62と、異常検出処理要求部63と、異常検出判断部64と、接続切替制御部65Bと、検出処理用切替スイッチ66と、信号検知部67とを有する。
サブ機能用切替スイッチ62は、サブ制御盤9との間を接続するサブ機能用ケーブル7の接続/切断を切り替える。検出処理用切替スイッチ66は、サブ制御盤9その間を接続する検出処理用ケーブル8の接続/切断を切り替える。信号検知部67は、1次消防運転スイッチ411、復帰スイッチ412、および非常呼び戻しスイッチ101に接続され、これらのスイッチがON/OFF操作されたときに出力される操作信号を検知する。接続切替制御部65Bは、異常検出判断部64による判断結果、および信号検知部67で検知された各スイッチの操作信号に基づいて、サブ機能用切替スイッチ62および検出処理用切替スイッチ66の切り替え動作を制御する。
メイン機能制御部61は、第1実施形態で説明した機能に加え、信号検知部67で検知された各スイッチの操作信号に基づいて、通常運転と非常運転とを切り替える。異常検出処理要求部63は、第1実施形態で説明した機能に加え、非常運転中に信号検知部67で復帰スイッチ412のON操作信号が検知されると、サブ制御盤9に異常検出処理を要求する。異常検出判断部64は、サブ制御盤9から検出処理用ケーブル8を介して送信された検出結果を取得し、これに基づいてサブ制御盤9における異常の有無を判断する。サブ制御盤9のサブ機能制御部91および異常検出処理部92で実行される機能は、第1実施形態で説明した機能と同様であるため詳細な説明は省略する。
〈第2実施形態による非常用マシンルームレスエレベータの動作〉
このように構成された非常用マシンルームレスエレベータ1Bでは、第1実施形態と同様に、メイン制御盤6Bにおいて所定時間間隔でサブ制御盤9の異常が判断されて、異常があった場合にサブ機能用切替スイッチ62をOFF状態に切り替え、その後異常が解消されればサブ機能用切替スイッチ62をONに切り替える処理が実行される。
また、この処理とは別に、メイン制御盤6Bの異常検出判断部64による判断結果、および信号検知部67で取得される各スイッチの操作信号に基づいて、通常運転と非常運転との運転切替処理、およびサブ機能用ケーブル7および検出処理用ケーブル8の接続切替処理が実行される。これらの運転切替処理およびケーブルの接続切替処理について、図6を参照して説明する。
まず、通常運転時(S11)は、接続切替制御部65Bによりサブ機能用切替スイッチ62および検出処理用切替スイッチ66がON状態にされ、サブ機能用ケーブル7および検出処理用ケーブル8によりメイン制御盤6Bとサブ制御盤9とが接続されている。サブ機能用ケーブル7が接続状態であることにより、メイン機能制御部61が必要に応じてサブ機能制御部91で実行される機能を利用して、運転の精度を高めたりサービスを向上させたりすることができる。また、検出処理用ケーブル8が接続状態であることにより、メイン制御盤6Bからサブ制御盤9の異常の有無を確認することができる。サブ制御盤9は、メイン制御盤6Bから供給される電力で動作する。
そして、建物内で火災が発生したことにより消防隊員により1次消防運転スイッチ411がON操作されるかまたは、監視員により監視室10の非常呼び戻しスイッチ101がON操作されると(S12の「YES」)、当該操作信号がメイン制御盤6Bの信号検知部67で検知される。信号検知部67においていずれかのスイッチのON操作信号が検知されると、火災が発生したと判断され、接続切替制御部65Bによりサブ機能用切替スイッチ62がOFF状態に切り替えられてサブ機能用ケーブル7が切断されるとともに、検出処理用切替スイッチ66がOFF状態に切り替えられて検出処理用ケーブル8が切断される。
さらに、メイン機能制御部61により、通常運転から非常運転に切り替えられる(S13)。ここで、サブ機能用ケーブル7が切断されたことにより、メイン制御盤6Bのメイン機能制御部61からサブ制御盤9のサブ機能制御部91が切り離されてメイン機能制御部61はサブ機能制御部91の機能を利用できなくなるが、非常運転に必須の機能に用いる電子部品はすべてメイン機能制御部61に含まれているため、メイン機能制御部61の機能のみで非常運転の実行は可能である。また、検出処理用ケーブル8が切断されることにより、異常検出処理要求部63および異常検出判断部64から異常検出処理部92が切り離される。
その後、消火活動や避難誘導活動が終了し、消防隊員が当該非常用マシンルームレスエレベータ1Bを通常運転に復帰させても問題ないことを確認して1次消防運転スイッチ411をOFF操作し復帰スイッチ412をON操作すると、当該操作信号が信号検知部67で検知される(S14の「YES」)。信号検知部67においてこれらの操作信号が検知されると、接続切替制御部65Bにより、まず検出処理用切替スイッチ66がON状態に切り替えられ、検出処理用ケーブル8が再接続される。検出処理用ケーブル8が再接続されると、異常検出処理要求部63および異常検出判断部に異常検出処理部92を再接続され、異常検出処理要求部63からサブ制御盤9に対し、異常検出処理の要求指示が送信される(S15)。
サブ制御盤9では、メイン制御盤6Bから送信された異常検出処理の要求指示が取得されると、異常検出処理部92で異常検出処理が実行される。そして、得られた検出結果が、検出処理用ケーブル8を介してメイン制御盤6Bの異常検出判断部64に送信される。
異常検出判断部64では、サブ制御盤9から送信された検出結果が取得され、これに基づいてサブ制御盤9の異常の有無が判断される。ここで、サブ制御盤9に異常がないと判断されたとき(S16の「YES」)には、接続切替制御部65Bにより、サブ機能用切替スイッチ62がON状態に切り替えられ、サブ機能用ケーブル7も再接続されるとともに、メイン機能制御部61により通常運転が行われるように切り替えられ、ステップS1に戻る(S17)。サブ機能用ケーブル7が再接続されたことにより、メイン機能制御部61にサブ機能制御部91が再接続されてサブ機能の利用が可能になり、利便性が高く、精度の高い通常運転が実行される。
以上の第2実施形態によれば、非常用マシンルームレスエレベータは、第1実施形態と同様の効果を有するとともに、火災が発生した際にはメイン制御盤とサブ制御盤との間を接続する2本のケーブルを両方切断させることで、火災の消火のための放水でサブ制御盤において漏電が発生してもメイン制御盤に影響を与えず、非常運転を継続させることができる。また、消火活動が終了した際にはまず、低電力で通電させる検出処理用ケーブルを接続させてサブ制御盤の異常検出処理を実行させ、これによりサブ制御盤に異常がないことがメイン制御盤で確認されると、より高い電力で通電させるサブ機能用ケーブルを接続させることで、安全を確保しつつ効率よく非常運転から通常運転に戻すことができる。
《第3実施形態》
〈第3実施形態による非常用マシンルームレスエレベータの構成〉
本発明の第3実施形態によるマシンルームレスエレベータ1Cの構成について、図7を参照して説明する。マシンルームレスエレベータ1Cは、メイン制御盤6Cに、第1サブ機能用ケーブル7−1および検出処理用ケーブル8を介して接続された第1サブ制御盤9−1、第2サブ機能用ケーブル7−2および検出処理用ケーブル8を介して接続された第2サブ制御盤9−2、および、第3サブ機能用ケーブル7−3および検出処理用ケーブル8を介して接続された第3サブ制御盤9−3の3つのサブ制御盤を有する他は、第1実施形態で説明したマシンルームレスエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。第1サブ制御盤9−1〜9−3はそれぞれ機能ごとに構成され、第1実施形態で説明したサブ制御盤9と同様の構成を有している。
メイン制御盤6Cは、図7に示すように、サブ機能用切替スイッチ62に替えて第1サブ機能用切替スイッチ62−1〜第3サブ機能用切替スイッチ62−3が互いに並列に設置されている他は、第1実施形態で説明したメイン制御盤6Aの構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態において接続切替制御部65Cは、異常検出判断部64で異常があると判断されたサブ制御盤との間のサブ機能用ケーブルを切断させるためにサブ機能用切替スイッチ62−1、62−2、または62−3をOFF状態にする。また、いずれかのサブ機能用切替スイッチをOFF状態にした後、該当するサブ制御盤の異常が解消されたと判断されると、OFF状態にしたサブ機能用切替スイッチをON状態にしてサブ機能用ケーブルを再接続させる。
〈第3実施形態による非常用マシンルームレスエレベータの動作〉
本実施形態において、通常運転時はメイン制御盤6C内の第1サブ機能用切替スイッチ62−1〜第3サブ機能用切替スイッチ62−3が常時ON状態である。これにより、第1サブ機能用ケーブル7−1によりメイン制御盤6Cのメイン機能制御部61と第1サブ制御盤9−1のサブ機能制御部91−1とが接続され、第2サブ機能用ケーブル7−2によりメイン制御盤6Cのメイン機能制御部61と第2サブ制御盤9−2のサブ機能制御部91−2とが接続され、第3サブ機能用ケーブル7−3によりメイン制御盤6Cのメイン機能制御部61と第3サブ制御盤9−3のサブ機能制御部91−3とが接続されている。
マシンルームレスエレベータ1Cの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。図8は、マシンルームレスエレベータ1Cの稼動中に、メイン制御盤6Cで実行される処理を示す。
まず、メイン制御盤6Cの異常検出処理要求部63から検出処理用ケーブル8を介して第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3それぞれに対し、異常検出処理の要求指示が送信される(S21)。
第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3ではそれぞれ、メイン制御盤6Cから送信された異常検出処理の要求指示が取得されると、異常検出処理部92−1〜92−3で異常検出処理が実行される。そして、異常検出処理部92−1〜92−3で得られた検出結果が、検出処理用ケーブル8を介してメイン制御盤6Cの異常検出判断部64にそれぞれ送信される。
異常検出判断部64では、第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3から送信された検出結果が取得され(S22)、これらに基づいて第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3それぞれの異常の有無が判断される。ここで、異常が発生したサブ制御盤がないと判断されたとき(S23の「NO」)には、第1サブ機能用切替スイッチ62−1〜第3サブ機能用切替スイッチ62−3はON状態のままで維持される。そして、所定時間が経過すると(S24の「YES」)、ステップS21に戻り、異常検出処理の要求指示が第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3に送信される。
このようにして、メイン制御盤6Cから所定時間間隔で送信される異常検出処理の要求指示に基づいて、第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3による異常検出処理およびメイン制御盤6Cによる異常判断処理が繰り返される(S21〜S24)。そして、メイン制御盤6Cの異常検出判断部64において、異常が発生したサブ制御盤があると判断されると(S23の「YES」)、接続切替制御部65Cにより対応するサブ機能用切替スイッチがOFF状態に切り替えられ、対応するサブ機能用ケーブルが切断される(S25)。ここでは、第1サブ制御盤9−1で異常が発生したと判断され、第1サブ機能用切替スイッチ62−1がOFF状態に切り替えられて第1サブ機能用ケーブル7−1が切断されたものとする。第1サブ機能用ケーブル7−1が切断されたことにより、メイン機能制御部61からサブ機能制御部91−1が切り離される。
第1サブ機能用ケーブル7−1が切断された後も、ステップS21〜S24の処理と同様にメイン制御盤6Cから第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3への異常検出処理の要求指示は所定時間間隔で送信され、これに基づいて異常検出判断部64において各サブ制御盤に異常があるか否かが判断される(S26〜S28)。ここで、第1サブ制御盤9−1に異常があると判断されている間は(S28の「NO」)、第1サブ機能用切替スイッチ62−1はOFF状態のままで維持される。そして、所定時間が経過すると(S29の「YES」)、ステップS26に戻り、異常検出処理の要求指示が各サブ制御盤に送信される。
その後、第1サブ制御盤9−1の異常が解消され、異常検出処理部92−1の処理結果により、異常検出判断部64において第1サブ制御盤9−1の異常が解消されたと判断されると(S28の「YES」)、ステップS25でOFF状態にした第1サブ機能用切替スイッチ62−1が接続切替制御部65CによりON状態に切り替えられ、第1サブ機能用ケーブル7−1が再接続される(S30)。第1サブ機能用ケーブル7−1が再接続されたことにより、メイン機能制御部61がサブ機能制御部91−1に再接続され、サブ機能制御部91−1の機能を利用可能になる。第1サブ機能用ケーブル7−1が再接続されると、ステップS21に戻る。
以上の第3実施形態によれば、マシンルームレスエレベータにおいて、既存のメイン制御盤に、後付けする機能ごとに構成された複数のサブ制御盤が接続されているときに、いずれかのサブ制御盤で異常が発生すると、メイン制御盤と当該サブ制御盤とを接続するサブ機能用ケーブルのみを切断することで、なるべくサービスを低下させずに、メイン制御盤で無駄な電力が消費されることが回避される。
《第4実施形態》
本発明の第4実施形態による非常用マシンルームレスエレベータ1Dは、メイン制御盤6Dと第1サブ制御盤9−1とが第1サブ機能用ケーブル7−1および第1検出処理用ケーブル8−1を介して接続され、メイン制御盤6Dと第2サブ制御盤9−2とが第2サブ機能用ケーブル7−2および第2検出処理用ケーブル8−2を介して接続され、メイン制御盤6Dと第3サブ制御盤9−3とが第3サブ機能用ケーブル7−3および第3検出処理用ケーブル8−3を介して接続されている他は、第2実施形態で説明した非常用マシンルームレスエレベータ1Bの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。第1検出処理用ケーブル8−1は、第1サブ制御盤9−1の異常検出処理部92−1に接続され、第2検出処理用ケーブル8−2は、第2サブ制御盤9−2の異常検出処理部92−2に接続され、第3検出処理用ケーブル8−3は、第3サブ制御盤9−3の異常検出処理部92−3に接続されている。
メイン制御盤6Dおよび第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3の詳細な構成について、図9を参照して説明する。メイン制御盤6Dは、サブ機能用切替スイッチ62に替えて第1サブ機能用切替スイッチ62−1〜第3サブ機能用切替スイッチ62−3が設置され、検出処理用切替スイッチ66に替えて第1検出処理用切替スイッチ66−1〜第3検出処理用切替スイッチ66−3が設置されている他は、第2実施形態で説明したメイン制御盤6Bの構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。本実施形態において接続切替制御部65Dは、異常検出判断部64による判断結果、および信号検知部67で検知された各スイッチの操作信号に基づいて、第1サブ機能用切替スイッチ62−1〜第3サブ機能用切替スイッチ62−3および第1検出処理用切替スイッチ66−1〜第3検出処理用切替スイッチ66−3の切り替え動作を制御する。
〈第4実施形態による非常用マシンルームレスエレベータの動作〉
このように構成された非常用マシンルームレスエレベータ1Dでは、第3実施形態と同様に、メイン制御盤6Dにおいて所定時間間隔で第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3の異常がそれぞれ判断されて、異常が発生したサブ制御盤があると判断された場合に対応するサブ機能用切替スイッチをOFF状態に切り替え、その後異常が解消されれば当該サブ機能用切替スイッチをONに切り替える処理が実行される。
また、この処理とは別に、メイン制御盤6Dの異常検出判断部64による判断結果、および信号検知部67で取得される各スイッチの操作信号に基づいて、通常運転と非常運転との運転切替処理、および第1サブ機能用ケーブル7−1〜第3サブ機能用ケーブル7−3および第1検出処理用ケーブル8−1〜第3検出処理用ケーブル8−3の接続切替処理が実行される。この操作信号に基づく運転切替処理およびケーブルの接続切替処理について、図10を参照して説明する。
まず、通常運転時(S31)は、接続切替制御部65Dにより第1サブ機能用切替スイッチ62−1〜第3サブ機能用切替スイッチ62−3および第1検出処理用切替スイッチ66−1〜第3検出処理用切替スイッチ66−3がON状態にされ、第1サブ機能用ケーブル7−1〜第3サブ機能用ケーブル7−3および第1検出処理用ケーブル8−1〜第3検出処理用ケーブル8−3によりメイン制御盤6Dと、第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3とが接続されている。
そして、建物内で火災が発生したことにより消防隊員により1次消防運転スイッチ411がON操作されるかまたは、監視員により監視室10の非常呼び戻しスイッチ101がON操作されると(S32の「YES」)、当該操作信号がメイン制御盤6Dの信号検知部67で検知される。信号検知部67においていずれかのスイッチのON操作信号が検知されると、火災が発生したと判断され、接続切替制御部65Dにより第1サブ機能用切替スイッチ62−1〜第3サブ機能用切替スイッチ62−3がOFF状態に切り替えられて第1サブ機能用ケーブル7−1〜第3サブ機能用ケーブル7−3が切断されるとともに、第1検出処理用切替スイッチ66−1〜第3検出処理用切替スイッチ66−3がOFF状態に切り替えられて第1検出処理用ケーブル8−1〜第3検出処理用ケーブル8−3が切断される。これらのケーブルが切断されたことにより、メイン機能制御部61から3つのサブ制御盤9−1〜9−3すべてのサブ機能制御部91−1〜91−3が切り離されるとともに、異常検出処理要求部63および異常検出判断部64からすべての異常検出処理部92−1〜92−3が切り離される。さらに、メイン機能制御部61により、通常運転から非常運転に切り替えられる(S33)。
その後、消火活動や避難誘導活動が終了し、消防隊員が当該非常用マシンルームレスエレベータ1Dを通常運転に復帰させても問題ないことを確認して1次消防運転スイッチ411をOFF操作し復帰スイッチ412をON操作すると、当該操作信号が信号検知部67で検知される(S34の「YES」)。信号検知部67においてこれらの操作信号が検知されると、接続切替制御部65Dにより、予め設定された優先順に各サブ制御盤の復帰処理が実行される。
本実施形態において接続切替制御部65Dには、復帰処理の優先度の高い順に、第1サブ制御盤9−1、第2サブ制御盤9−2、第3サブ制御盤9−3が設定されている。また、接続切替制御部65Dには、通常運転に復帰させるには、3つのサブ制御盤のうちの第1サブ制御盤9−1とメイン制御盤6Dとの接続が必須であることが設定されている。
まず、最も優先度の高い第1サブ制御盤9−1に対応する第1検出処理用切替スイッチ66−1がON状態に切り替えられ、第1検出処理用ケーブル8−1が再接続されて異常検出処理要求部63および異常検出判断部64に異常検出処理部92−1が再接続される。そして、異常検出処理要求部63から、第1検出処理用ケーブル8−1を介して第1サブ制御盤9−1に対し、異常検出処理の要求指示が送信される(S35)。
第1サブ制御盤9−1では、メイン制御盤6Dから送信された異常検出処理の要求指示が取得されると、異常検出処理部92−1で異常検出処理が実行される。そして、得られた検出結果が、第1検出処理用ケーブル8−1を介してメイン制御盤6Dの異常検出判断部64に送信される。
異常検出判断部64では、第1サブ制御盤9−1から送信された検出結果が取得され、これに基づいて第1サブ制御盤9−1の異常の有無が判断される。ここで、第1サブ制御盤9−1に異常がないと判断されたとき(S36の「YES」)には、接続切替制御部65Dにより、第1サブ機能用切替スイッチ62−1がON状態に切り替えられ、第1サブ機能用ケーブル7−1も再接続されてメイン機能制御部61にサブ機能制御部91−1が再接続される。またここで、第1サブ制御盤9−1との接続が復活したことにより、メイン機能制御部61により通常運転が行われるように切り替えられる(S37)。
次に、通常運転を実行しつつ、第1サブ制御盤9−1の次に復旧処理の優先度が高い第2サブ制御盤9−2に対応する第2検出処理用切替スイッチ66−2がON状態に切り替えられ、第2検出処理用ケーブル8−2が再接続される。そして、異常検出処理要求部63から、第2検出処理用ケーブル8−2を介して第2サブ制御盤9−2に対し、異常検出処理の要求指示が送信される(S38)。
異常検出判断部64では、第2サブ制御盤9−2から送信された検出結果が取得され、これに基づいて第2サブ制御盤9−2に異常の有無が判断される。ここで、第2サブ制御盤9−2に異常がないと判断されたとき(S39の「YES」)には、接続切替制御部65Dにより、第2サブ機能用切替スイッチ62−2がON状態に切り替えられ、第2サブ機能用ケーブル7−2も再接続される(S40)。そして、実行中の通常運転に、第2サブ制御盤9−2の機能が追加される。
次に、第2サブ制御盤9−2の次に復旧処理の優先度が高い第3サブ制御盤9−3に対応する第3検出処理用切替スイッチ66−3がON状態に切り替えられ、第3検出処理用ケーブル8−3が再接続される。そして、異常検出処理要求部63から、第3検出処理用ケーブル8−3を介して第3サブ制御盤9−3に対し、異常検出処理の要求指示が送信される(S41)。
異常検出判断部64では、第3サブ制御盤9−3から送信された検出結果が取得され、これに基づいて第3サブ制御盤9−3の異常の有無が判断される。ここで、第3サブ制御盤9−3に異常がないと判断されたとき(S42の「YES」)には、接続切替制御部65Dにより、第3サブ機能用切替スイッチ62−3がON状態に切り替えられ、第3サブ機能用ケーブル7−3も再接続される(S43)。そして、実行中の通常運転に、第3サブ制御盤9−3の機能が追加される。
以上の第4実施形態によれば、非常用マシンルームレスエレベータにおいて、非常運転時に必須ではない機能に用いる複数の電子機器が、メイン制御盤とは別の複数のサブ制御盤に搭載されて構成されているときに、非常運転が開始された時はメイン制御盤と複数のサブ制御盤との接続をすべて切断させることで、火災の消火のための放水でサブ制御盤において漏電が発生してもメイン制御盤に影響を与えず、非常運転を継続させることができる。また、メイン制御盤と複数のサブ制御盤とを再接続させるときには、優先度の高い機能が搭載されたサブ制御盤から順に復帰させることで、効率よく処理を実行させることができる。
《第5実施形態》
本発明の第5実施形態によるマシンルームレスエレベータ1Eは、メイン制御盤6Eが、外部の中央監視センタ等に設置された外部監視装置11に接続されている他は、第1実施形態〜第4実施形態のいずれかのマシンルームレスエレベータの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
図11は、第3実施形態で説明したマシンルームレスエレベータ1Cと同様の構成を備え、外部監視装置11に接続されたマシンルームレスエレベータ1Eのメイン制御盤6Eおよび第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3の構成を示す。本実施形態のマシンルームレスエレベータ1Eにおいて、メイン制御盤6Eの異常検出判断部64は外部監視装置11に接続されている。
このように構成されたマシンルームレスエレベータ1Eにおいて、メイン制御盤6Eの異常検出判断部64において、第1サブ制御盤9−1〜第3サブ制御盤9−3から取得した検出結果に基づいて異常が発生したサブ制御盤があると判断されたときには、該当するサブ制御盤の識別情報および異常内容を示す情報が、外部監視装置11に送信される。外部監視装置11では、異常が発生したサブ制御盤の識別情報および異常内容を示す情報が取得されると、音声出力や表示装置への表示出力により監視員に報知される。
以上の第5実施形態によれば、マシンルームレスエレベータにおいて、メイン制御盤に接続されたサブ制御盤で異常が発生したときに、外部監視装置でどのサブ制御盤で異常が発生したかを把握することができ、監視員による復旧作業等を迅速に行うことができる。
上述した第3〜第5実施形態においては、機能ごとに複数のサブ制御盤を設置した場合について説明したが、1つのサブ制御盤の中に複数のサブ機能に対応する複数の電子部品を設置してもよい。この場合、機能ごとに異なるケーブルでメイン制御盤と接続させ、上述した第3〜第5実施形態と同様に、それぞれのサブ機能に関して異常検出処理およびケーブルの接続切替処理を行うようにしてもよい。
また、上述した第1〜第5実施形態においては、サブ機能用切替スイッチがメイン制御盤内に設置されている場合について説明したが、これには限定されず、接続切替制御部に接続された状態でメイン制御盤の外の対応するケーブル上に設置してもよい。
また、上述した第1〜第5実施形態においては、非常呼び戻しスイッチが監視室に設置された場合について説明したが、これには限定されず、避難階の乗場等に設置してもよい。
また、上述した第1〜第5実施形態においては、メイン制御盤からの指示に基づいてサブ制御盤において所定時間間隔で異常検出処理が実行され、この検出結果がメイン制御盤で監視される場合について説明した。しかし、メイン制御盤とサブ制御盤との接続状況に応じてはサブ制御盤における異常検出処理を継続的に実行させ、メイン制御盤でこれを監視するように切り替えてもよい。例えば、メイン機能制御部にサブ機能制御部および異常検出処理部が接続されているときには所定時間間隔で異常検出処理を実行させ、メイン機能制御部からサブ機能制御部が切り離され、異常検出処理部が接続されているときには継続的に実行させ、これらの検出結果をメイン制御盤で監視するようにしてもよい。このように切り替えることにより、サブ制御盤の負荷を抑えつつ、効率よく接続切替制御を行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1C,1E…マシンルームレスエレベータ、2…昇降路、3…巻上げ機、5…テールコード、6…メイン制御盤、6A,6B,6C,6D,6E…メイン制御盤、7,7−1〜7−3…サブ機能用ケーブル、8,8−1〜8−3…検出処理用ケーブル、9,9−1〜9−3…サブ制御盤、10…監視室、11…外部監視装置、21…オーバーヘッド、41…かご内操作盤、61…メイン機能制御部、62,62−1〜62−3…サブ機能用切替スイッチ、63…異常検出処理要求部、64…異常検出判断部、65A,65B,65C,65D…接続切替制御部、66,66−1〜66−3…検出処理用切替スイッチ、67…信号検知部、91,91−1〜91−3…サブ機能制御部、92,92−1〜92−3…異常検出処理部、101…非常呼び戻しスイッチ、411…1次消防運転スイッチ、412…復帰スイッチ

Claims (8)

  1. 昇降路内に設置された、エレベータの運転機能ごとに分けられたメイン制御盤とサブ制御盤とを備えたエレベータにおいて、
    前記サブ制御盤は、
    エレベータ運転に必須ではない機能を実行するサブ機能制御部と、
    自サブ制御盤内の異常検出処理を実行する異常検出処理部とを有し、
    前記メイン制御盤は、
    前記サブ機能制御部に接続され、前記サブ機能制御部による機能を利用して、エレベータ運転に必須の機能を実行するメイン機能制御部と、
    前記異常検出処理部に接続され、前記異常検出処理部による異常検出処理の結果に基づいて、前記サブ制御盤における異常の有無を判断する異常検出判断部と、
    前記異常検出判断部で前記サブ制御盤に異常が発生したと判断されると、前記メイン機能制御部から前記サブ機能制御部を切り離し、その後、前記異常検出判断部により前記サブ制御盤の異常が解消されたと判断されると、前記メイン機能制御部に前記サブ機能制御部を再接続させる接続切替制御部と
    を有することを特徴とするエレベータ。
  2. 前記メイン制御盤には、エレベータの運転機能ごとに分けられた複数のサブ制御盤が接続され、
    前記接続切替制御部は、いずれかのサブ制御盤で異常が発生したと判断されると、前記メイン機能制御部から、当該異常が発生したサブ制御盤のサブ機能制御部を切り離し、当該サブ制御盤の異常が解消されたと判断されると、前記メイン機能制御部に当該サブ機能制御部を再接続させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 建物内で火災が発生すると、通常運転から非常運転に切り替え可能な非常用マシンルームレスエレベータにおいて、
    昇降路内に設置されたメイン制御盤とサブ制御盤とを備え、
    前記サブ制御盤は、
    非常運転に必須ではない機能を実行するサブ機能制御部と、
    自サブ制御盤内の異常検出処理を実行する異常検出処理部とを有し、
    前記メイン制御盤は、
    前記サブ機能制御部に接続され、前記サブ機能制御部による機能を利用して、非常運転に必須の機能を実行するメイン機能制御部と、
    前記異常検出処理部に接続され、前記サブ制御盤における異常の有無を判断する異常検出判断部と、
    前記異常検出判断部において、通常運転時に前記サブ制御盤で異常が発生したと判断されたときには前記メイン機能制御部から前記サブ機能制御部を切り離し、非常運転に切り替えられたときには、前記メイン機能制御部から前記サブ機能制御部を切り離すとともに前記異常検出判断部から前記異常検出処理部を切り離す接続切替制御部と
    を有することを特徴とする非常用マシンルームレスエレベータ。
  4. 前記接続切替制御部は、通常運転時に前記サブ制御盤で異常が発生したと判断して前記メイン機能制御部から前記サブ機能制御部を切り離した後、前記異常検出判断部により前記サブ制御盤の異常が解消されたと判断されると、前記メイン機能制御部に前記サブ機能制御部を再接続させ、
    非常運転に切り替えられ、前記メイン機能制御部から前記サブ機能制御部を切り離すとともに前記異常検出判断部から前記異常検出処理部を切り離した後、火災の消火活動が終了すると、まず前記異常検出判断部に前記異常検出処理部を再接続させ、前記異常検出判断部により前記サブ制御盤に異常がないと判断されると、前記メイン機能制御部に前記サブ機能制御部を再接続させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。
  5. 前記メイン制御盤には、複数のサブ制御盤が接続され、
    前記接続切替制御部は、通常運転中に前記異常検出判断部でいずれかのサブ制御盤で異常が発生したと判断されると、前記メイン機能制御部から、当該異常が発生したサブ制御盤のサブ機能制御部を切り離し、当該サブ制御盤の異常が解消されたと判断されると、前記メイン機能制御部に当該サブ機能制御部を再接続させ、
    非常運転に切り替えられると、前記メイン機能制御部からすべてのサブ制御盤のサブ機能制御部を切り離すとともに前記異常検出判断部からすべてのサブ制御盤の異常検出処理部を切り離し、火災の消火活動が終了すると、前記メイン機能制御部にまず前記複数のサブ制御盤の異常検出処理部を順次再接続させ、前記異常検出判断部により異常がないと判断されたサブ制御盤に対応するサブ機能制御部を再接続させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。
  6. 前記異常検出判断部は、前記サブ制御盤で異常が発生したか否かの判断を、
    前記メイン機能制御部に前記サブ機能制御部および前記異常検出処理部が接続されているときには所定時間間隔で実行し、
    前記メイン機能制御部から前記サブ機能制御部が切り離され、前記異常検出処理部が接続されているときには継続的に実行する
    ことを特徴とする請求項3〜5いずれか1項に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。
  7. 外部監視装置に接続され、
    前記異常検出判断部は、前記サブ制御盤で異常が発生したと判断すると、当該判断結果を前記外部監視装置に送信する
    ことを特徴とする請求項3〜6いずれか1項に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。
  8. 昇降路内に設置された、エレベータの運転機能ごとに分けられたメイン制御盤とサブ制御盤とを備え、
    前記サブ制御盤が、
    エレベータ運転に必須ではない機能を実行するサブ機能制御部と、
    自サブ制御盤内の異常検出処理を実行する異常検出処理部とを有し、
    前記メイン制御盤が、
    前記サブ機能制御部に接続され、前記サブ機能制御部による機能を利用して、エレベータ運転に必須の機能を実行するメイン機能制御部を有するエレベータの制御盤接続切替方法において、
    前記異常検出処理部による異常検出処理の結果に基づいて、前記サブ制御盤における異常の有無を判断し、前記サブ制御盤に異常が発生したと判断すると、前記メイン機能制御部から前記サブ機能制御部を切り離し、その後、前記サブ制御盤の異常が解消されたと判断すると、前記メイン機能制御部に前記サブ機能制御部を再接続させる
    ことを特徴とするエレベータの制御盤接続切替方法。
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