JP6270829B2 - 光走査デバイスおよび走査型内視鏡の作動方法 - Google Patents

光走査デバイスおよび走査型内視鏡の作動方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年5月21日に出願された日本国特許出願2013−107307号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体をここに参照のために取り込む。
本発明は、光走査デバイスおよび光ビームの走査方法に関する。
医療用または工業用の光走査型内視鏡装置や光走査型顕微鏡などの、光走査デバイスでは、対象物の画像観察のみならず、複数の機能を併せ持った装置が求められている。例えば、医療用の光走査型内視鏡の分野では、イメージングに加えてレーザーアブレーション(ESD)等の治療が、内視鏡の挿入部を挿入し直さずに一つの装置でできることが望まれている。また、工業用の光走査型内視鏡では、イメージングに加えレーザ計測を一つの装置でできることが望ましい。さらに、光走査型顕微鏡では、生体試料を顕微鏡観察するだけではなく、光刺激を与えて観察できることが望ましい。
このため、特許文献1に開示されている光走査デバイスでは、先端部が揺動可能に保持されたファイバを用い、イメージングのためのレーザのスパイラル走査と治療用レーザの照射との双方を行うことが記載されている。図15は、従来技術による光走査デバイスにおいて、イメージングと治療とを並行して行う場合のビーム走査方法の時間変化を説明するタイムチャートである。この図において、フレームiとフレームi+2とはイメージングのためのフレームである。これらのフレームで、レーザの照射位置が、中心かららせん状の軌跡を描きながら半径を徐々に拡大する間(t1)レーザ走査を行い、軌道の半径が最大となったところでレーザの照射を停止して振幅が0に戻る。このとき振幅を0に戻すために、整定時間(t2)が必要となる。このようなスパイラル走査によって、円形領域の画像観察が可能になる。
一方、フレームi+1およびi+3では、円形領域内の治療領域に治療用レーザを照射する。治療領域は、スパイラル走査の円形領域の中心からはずれているため、光走査デバイスは、治療用の走査を行う場合は、オフセット信号(直流信号)を印加しレーザ照射位置をオフセットさせる(t3)。レーザ照射位置がオフセットされると、オフセット信号を加えた状態で、小さい振幅での周期信号(交流信号)を加え、レーザ照射位置を、オフセット位置を中心に小さくスパイラル走査させる(t4)。これによって、円形領域内の任意の位置への治療用レーザの照射が可能となる。治療用レーザの照射が終了すると、オフセット信号も停止しレーザ照射の位置は原点に戻る(t5)。
特表2009−516568号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光走査デバイスによれば、各イメージングフレームの間に、治療用レーザの走査中心の位置を、イメージング用の円形領域の中心からオフセットさせ、さらに、治療用レーザの照射が終了するとオフセットを停止して、レーザの照射位置を原点に戻している。このため、各イメージングフレームの間で、オフセットをオン・オフさせる時間(t3,t5)が、その都度かかってくる。また、オフセットのオン・オフの直後には、ファイバの先端に不所望な振動が発生し、この振動を収束させる時間が必要となるため、オフセットのオン・オフにかかる時間(t3,t5)を簡単には短くすることはできない。
以上のようなことから、従来技術では、イメージングフレームi、フレームi+2等の間のフレームi+1,i+3で、治療用のレーザの照射時間(t4)を十分に長く確保することができなかった。その結果、治療用レーザを効率的に照射することができず、1フレーム当たりの照射強度が弱かった。このような課題は、工業用の光走査型内視鏡や光走査型顕微鏡においても、同様に当てはまる。
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、イメージング用の照射光の繰り返し走査の間に、イメージング領域内の指定領域へ、治療用、計測用、光刺激用等の照射光を効率よく照射できる光走査デバイスおよび光ビームの走査方法を提供することにある。
上記目的を達成する光走査デバイスの発明は、
出射端部が揺動可能に保持され、光源部からの光を対象物に照射する照射用ファイバと、
前記照射用ファイバの前記出射端部を駆動し、前記光源からの光を前記対象物に照射させる駆動機構と、
前記光源部からの光の照射により、前記対象物から得られる光を検出する検出部とを備え、
前記光源からの光により前記対象物の所望の領域を繰り返し走査するイメージング用の第1の照射モードと、前記対象物の前記所望の領域から選択された指定領域を、時間的に隣接する各前記第1の照射モードの走査の間に照射する第2の照射モードとを有し、前記第2の照射モードが開始されると、前記駆動機構に前記指定領域を照射するためのオフセット信号を与え、前記第2の照射モードによる照射が繰り返される間は、前記オフセット信号を維持するように構成されていることを特徴とするものである。
また、好適には、前記指定領域は、前記第1の照射モードによる前記検出部の出力に基づいて選択されるように構成されている。
さらに、前記光源部は、イメージング用の光源と特定用途用の光源とを備え、前記第1の照射モードではイメージング用の光源のみを用い、前記第2の照射モードでは少なくとも前記特定用途用の光源を用いることができる。ここで、前記対象物は生体組織であり、前記特定用途用の光源は治療用光源とすることができる。あるいは、前記特定用途用の光源は、計測用光源、例えば、レーザ計測用の近赤外光を用い、対象物としては生体組織の他、種々の計測対象物を用いることができる。
また、前記照射用ファイバは、それぞれ前記イメージング用の光源からの光と前記特定用途用の光源からの光とを導光する複数のコアを有するマルチコアファイバとしても良い。
また、前記駆動機構は、前記照射用ファイバに取り付けられた磁石と、該磁石の周りに配置された複数の電磁コイルを含んで構成することができる。あるいは、前記駆動機構は、前記照射用ファイバを駆動する圧電駆動デバイスを含んで構成しても良い。
さらに、光走査デバイスは、前記第1の照射モードにおいて、前記検出部の出力に基づいて前記対象物を画像として表示する表示部と、該表示部に表示された画像上で前記指定領域を指定するための入力手段とを備え、前記入力手段により指定された前記指定領域に基づいて、前記オフセット信号を算出するように構成されていても良い。
上記目的を達成する走査型内視鏡の作動方法の発明は、
前記走査型内視鏡の制御部が、
出射端部が揺動可能に保持された照射用ファイバを振動駆動して、第1の光源からの光を対象物の所望の領域に繰り返し走査させ、
前記第1の光源からの光の走査により、前記対象物から得られる光を検出して画像情報を生成し、
前記画像情報に基づいて前記所望の領域から指定された指定領域に前記照射用ファイバによる走査中心を変位させ、
前記第1の光源による前記所望の領域の各走査の間に、第2の光源からの光により前記指定領域を照射する光ビームを操作させる走査型内視鏡の作動方法において
前記第2の光源により前記指定領域の照射を繰り返し行う間は、前記走査中心の変位を維持することを特徴とするものである。
また、前記第1の光源は、イメージング用の光源であり、前記第2の光源は特定用途用の光源を含むことができる。また、前記対象物は生体組織であり、前記特定用途用の光源は治療用光源とすることができる。あるいは、前記特定用途用の光源は、計測用光源とすることができる。
さらに、前記照射用ファイバは、それぞれ前記第1の光源からの光と前記第2の光源からの光とを導光する複数のコアを有するマルチコアファイバとしても良い。
また、前記照射用ファイバによる前記走査中心の変位は、前記照射用ファイバを電磁力で駆動することにより行うことができる。あるいは、前記照射用ファイバによる前記走査中心の変位は、前記照射用ファイバを、圧電駆動デバイスを用いて駆動することにより行っても良い。
本発明によれば、第2の照射モードが開始されると、駆動機構に指定領域を照射するためのオフセット信号を与え、第2の照射モードによる照射が繰り返される間は、オフセット信号を維持するようにしたので、各時間的に隣接するイメージング用の走査の間に、イメージング領域内の指定領域へ、治療用、計測用、光刺激用等の照射光の単位照射当たりの照射時間を長くし、効率よく照射することができる。
第1実施の形態に係る光走査デバイスの一例である光走査型内視鏡装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の光走査型内視鏡本体を概略的に示す外観図である。 図1の光走査型内視鏡本体の先端部を示す断面図である。 図3の駆動機構を拡大して示す斜視図である。 図1の光走査型内視鏡装置の光源部の概略構成を示す図である。 図1の光走査型内視鏡装置の検出部の概略構成を示す図である。 イメージングを行う場合の走査波形を説明する図であり、(a)はx軸方向の波形を、(b)はy軸方向の波形を示す。 イメージングを行う場合の走査軌跡を示す図である。 イメージングと治療とを並行して行う場合の駆動機構に印加する駆動電流を示すタイムチャートである。 図9のフレームi+2の走査波形を説明する図であり、(a)はx軸方向の波形を、(b)はy軸方向の波形を示す。 図9のフレームi+2におけるxy平面内での走査軌跡を示す図である。 第2実施の形態に係る光走査型内視鏡装置の照射用マルチコアファイバの断面図である。 図12の照射用マルチコアファイバを用いた場合の走査位置のオフセットを説明する図である。 図12の照射用マルチコアファイバを用い治療用レーザの走査位置を指定領域にオフセットした状態を説明する図である。 従来技術において、イメージングと治療とを並行して行う場合のビーム走査を説明するタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る光走査デバイスの一例である光走査型内視鏡装置10の概略構成を模式的に示す図である。光走査型内視鏡装置10は、光走査型内視鏡本体20と、光源部30と、検出部40と、駆動電流生成部50と、制御部60と、表示部61と入力部62とを含んで構成される。光源部30と光走査型内視鏡本体20との間はシングルモードファイバである照射用ファイバ11により光学的に接続され、検出部40と光走査型内視鏡本体20との間はマルチモードファイバにより構成される複数の検出用ファイバ12により光学的に接続されている。また、駆動電流生成部50と光走査型顕微鏡本体20との間、並びに、制御部60と光源部30、検出部40、駆動電流生成部50、表示部61及び入力部62のそれぞれとの間は、配線ケーブルにより接続されている。
照射用ファイバ11、検出用ファイバ12および駆動電流生成部50と光走査型内視鏡本体20とを接続する配線ケーブル13は、光走査型内視鏡本体20内を先端部まで導かれる。照射用ファイバ11は、光走査型内視鏡本体20の先端部内に照射光の出射端部(照射用ファイバ11の光源部30からの光を出射させる先端部)が揺動可能に保持される。この照射用ファイバ11は、観察対象物100(対象物)に光源部30からのレーザ光を照射することができる。また、配線ケーブル13は、光走査型内視鏡本体20の先端部内の駆動機構21に接続される。駆動機構21は、照射用ファイバ11の先端を振動駆動させることができる。検出用ファイバ12は、入射端部を光走査型内視鏡本体20の先端部の表面上に観察対象物100からの光を入射させるように配列され、受光した観察対象物100からの光を検出部40へ導光する。
図2は、光走査型内視鏡本体20を概略的に示す概観図である。光走査型内視鏡本体20は、操作部22および操作部22の一端から延びる挿入部23を備える。操作部22には、光源部30からの照射用ファイバ11、検出部40からの検出用ファイバ12、および、駆動電流生成部50からの配線ケーブル13が、それぞれ接続されている。これら照射用ファイバ11、検出用ファイバ12および配線ケーブル13は、操作部22を通り、挿入部23内部を通じて挿入部23の先端に位置する先端部24(図2における破線部内の部分)まで導かれている。
図3は、図2の光走査型内視鏡本体20の先端部24の断面図である。挿入部23を通ってきた照射用ファイバ11は、照射用ファイバ11を囲むように配置された角型チューブ71とともに、光走査型内視鏡本体20の先端部24の内壁に取り付けられた取付環26に固定され保持される。照射用ファイバ11は、取付環26により固定部11aで片持ち状態で保持され(図4参照)、ここから、照射光を出射する出射端部11cまでが、角型チューブ71内で揺動部可能な揺動部11bとなっている。照射用ファイバ11の出射端部11cの前方には、照射用ファイバ11を出射した光が観察対象物100に集光されるように投影用レンズ25が設けられている。また、複数の検出用ファイバ12は、光走査型内視鏡本体20の挿入部23の外周を通るように配置され、その入射端部12aは、先端部24の先端の投影用レンズ25の周りに配列されている。一方、角型チューブ71は、四角柱の側面形状に形成され、各側面には、偏向磁場発生用のシート状の電磁コイル72a〜72dがそれぞれ配置されている。この電磁コイル72a〜72dは、駆動機構21の一部を構成するものである。
図4は、図3の駆動機構21を拡大して示す斜視図である。照射用ファイバ11の揺動部11bには、照射用ファイバ11の長手方向に着磁された永久磁石73が取り付けられている。永久磁石73は、円柱状の磁石の軸に沿って照射用ファイバ11を貫通させるための貫通孔を設けたものである。また、上述の電磁コイル72a〜72dは、永久磁石73の一方の極と対向して配置されている。図4では、電磁コイル72aと72bのみが表示されているが、角型チューブ71の電磁コイル72a、72bの配置された面と対向する面には、それぞれ、電磁コイル72c、72dが配置されている。
図5は、図1の光走査型内視鏡装置10の光源部30の概略構成を示す図である。光源部30は、それぞれ、赤、緑および青の三原色のCW(連続発振)レーザ光を射出する赤色光源31、緑色光源32および青色光源33と、レーザ治療を行うための治療用光源34(特定用途用の光源)と、各光源からの光を合波する合波部35と、合波部で合波された光を照射用ファイバ11に導光するための本体接続部36とを備える。ここで、赤色光源31、緑色光源32および青色光源33は第1の光源を構成し、治療用光源34は第2の光源を構成する。赤色光源31、緑色光源32および青色光源33としては、例えば、それぞれの波長が640nm、532nmおよび445nmの半導体レーザを使用することができる。また、治療用光源34は、上記と異なる波長の光を射出する光源であり、例えば紫外線(〜405nm)レーザである。また、合波部35は、ダイクロイックミラーやファイバコンバイナ等を含んで構成される。さらに、本体接続部36は、ファイバコネクタ(FC)またはファイバカップリングレンズ等を用いて構成される。なお、赤色光源31、緑色光源32、青色光源33および治療用光源34は、配線ケーブルにより制御部60と接続されている。
図6は、図1の光走査型内視鏡装置10の検出部40の概略構成を示す図である。検出部40は、それぞれ赤、緑および青の波長の光を検出する赤色受光器41、緑色受光器42、青色受光器43と、被検出光を各色の光に分波するための分波部45と、検出用ファイバ12からの被検出光を検出部40内に導光する本体接続部46とを備える。赤色受光器41、緑色受光器42及び青色受光器43としては、例えば、各色の波長に対応したフィルタを備えたフォトダイオードを用いることができる。また、分波部45は、ダイクロイックミラーや回折格子等を用いて構成することができる。また、本体接続部46は、ファイバコネクタ(FCコネクタ)やファイバカップリングレンズを用いて構成することができる。なお、赤色受光器41、緑色受光器42および青色受光器43の出力は、制御部60と配線ケーブルで接続されている。
さらに、図1の制御部60は、光源部30、検出部40および駆動電流生成部50を同期制御するとともに、検出部40により出力された電気信号を処理して、画像を合成し表示部61に表示する。また、入力部62から、光走査型内視鏡装置10に、走査速度や表示画像の明るさ等、種々の設定を行うことができる。
次に、光走査型内視鏡装置10による、生体組織である観察対象物100の所望の領域のイメージングおよび治療について説明する。まず、観察対象物100のイメージングのために、制御部60の制御の下で、光源部30において、赤色光源31、緑色光源32および青色光源33からの光が合波部35で合波され、照射用ファイバ11により光走査形内視鏡本体20の先端部24に導光される。これとともに、駆動電流生成部50が配線ケーブル13を介して駆動機構21を構成する電磁コイル72a〜72dに電流を印加する。ここで、電磁コイル72a,72cと電磁コイル72b,72dとの間には、位相が90度異なり振幅が時間とともに拡大する電流を与える。これにより、照射用ファイバ11は先端部11cがらせんを描くように振動し、照射用ファイバ11を出射した光は、観察対象物100の表面上をスパイラル走査する(第1の照射モード)。
図7は、イメージングを行う場合の走査波形を説明する図であり、(a)はx軸方向の波形を、(b)はy軸方向の波形を示す。ここでは、電磁コイル72aと72cとが対向する方向をy軸方向、電磁コイル72bと72dとが対向する方向をx軸方向とする。x軸方向の波形とy軸方向の波形とは、互いに位相を約90度ずらすように駆動される。電磁コイル72a〜72dへの電流の印加により、照射用ファイバ11の出射端部11cの振幅が徐々に大きく振動するため、観察対象物100上の走査波形も時間と共に拡大する。そして、振幅が最大値に達すると、光源部30は照射光の射出を停止し、駆動電流生成部50からの駆動電流も急速に0に戻る(図7(a),(b)の破線部に対応する)。これにより、観察対象物100上での走査軌跡は図8のようになる。図8の81は走査中心を示している。
観察対象物100上への照射光の照射により、反射光、散乱光または観察対象物100から発生する蛍光等の光(被検出光)が発生し、その一部は検出用ファイバ12の観察対象物100に向けられた入射端部12aに入射する。この被検出光は、検出用ファイバ12により検出部40に導かれ、検出部40内で、分波部45によって分波され波長成分ごとに、赤色受光器41、緑色受光器42および青色受光器43により検出される。
制御部60は、駆動電流生成部50により印加する電流の波形、強度および位相等から走査経路上の走査位置の情報を算出するとともに、検出部40から出力された電気信号から、当該走査位置における観察対象物100の画素データを得る。制御部60は、走査位置と画素データの情報を順次記憶部(図示せず)に記憶し、走査終了後または走査中に補間処理等の必要な処理を行って観察対象物100の画像を生成し、表示部61に表示する。観察対象物100の走査を繰り返し行うことにより、動画像としてのデータが得られる。これによって、表示部61上で治療すべき患部を確認することが可能になり、スパイラル走査された領域の中から治療すべき指定領域を指定することができる。例えば、図8の照射光による走査範囲から、指定領域82を指定できる。なお、この指定領域82の指定は、光走査型顕微鏡装置10の使用者が表示部61を見ながら指定しても良いし、制御部60が画像を分析して自動的に特定することも可能である。
次に、指定領域82について制御部60から治療が指示されると、各時間的に隣接するイメージングのための繰り返し走査の間に、光源部30の治療用光源34を用いた治療用のレーザ照射が行われ、イメージングと治療とが並行して行われる。以下に、イメージングと治療とを並行して行う場合の駆動機構21に印加する駆動電流を、図9を用いて説明する。ここで、図9は、治療を行う指定領域が走査中心81のx軸方向にあるとした場合の、x軸方向に磁場を印加する電磁コイル72b、72dの駆動電流のタイムチャートである。
図9のフレームiは、治療が開始される前の状態のイメージングを行うイメージングフレームである。一つのイメージングフレームの長さは、例えば、1/30秒である。治療用レーザの照射が行われないときは、このイメージングフレームが繰り返し実行される。次に、治療用のレーザの照射が指示されると、フレームiの次にイメージングフレームと同じ長さ(すなわち、1/30秒)で、治療を行う治療フレームを実行し、以降はイメージングと治療とが交互に行われる。すなわち、図9において、フレームi,i+2はイメージングフレームであり、フレームi+1,i+3は治療フレームである。
フレームiでは、スパイラル走査によるイメージング(t1)の後、振幅を0に収束させるための整定時間(t2)が必要となる。振幅の最大値から振幅を急峻に0に戻すと、照射用ファイバ11に不所望な振動が発生する。この振動の減衰にかかる時間のため、整定時間(t2)にはある程度の無視できない時間が必要となる。次に、フレームi+1で、照射用ファイバ11の振動中心をx軸方向の指定領域82を照射する方向まで変位させるために、電磁コイル72b,72dに直流電流(オフセット信号(I0))を印加する。この振動中心の変位(オフセット)が完了するまでの時間(t3)の後、光源部30の治療用光源34から治療用レーザの照射が行われる(t4)。
治療用レーザの照射時には、駆動機構21の電磁コイル72a〜72dにイメージングフレームの場合よりも振幅の小さい交流電流を与え、観察対象の所望の領域内の一部分の領域(指定領域)を照射する(第2の照射モード)。あるいは、治療用フレームの間で駆動機構21に交流電流を印加せず、したがって、指定領域82の単一スポットのみに照射しても良い(図9では、治療時の駆動機構21に印加する電流を簡単のために直線で示している)。
治療フレームi+1の後、再びイメージングフレームi+2に入ると、光源部30の赤色光源31、緑色光源32、青色光源33より照射光が出射されるとともに、観察対象物100のスパイラル走査が開始される。ここで、電磁コイル72b,72dに印加されている直流電流はそのまま維持され、従って、観察対象物100上の走査中心81の位置が変位した状態もそのまま維持される。
図10は、図9のフレームi+2の走査波形を説明する図であり、(a)はx軸方向の波形を、(b)はy軸方向の波形を示す。x軸方向には電磁コイル72b、72dと永久磁石73との間に働く電磁力の直流成分により、振動中心が変位している。このため、観察対象物100上の走査軌跡は、図11のように指定領域82に走査中心81が一致し、これを中心とするスパイラル走査となる。このため、表示部61による表示画像も治療を行う指定領域82が中心に表示される。
また、フレームi+2におけるイメージング用のスパイラル走査の振幅が、指定領域82の大きさよりも小さい間(すなわち、図11で走査位置が指定領域82の内側にある間)、イメージングと同時に、治療用レーザの照射を継続して行うことができる。スパイラル走査では、振幅の小さい走査中心81の近傍では周辺部に比べてサンプリングが密になる。イメージングのみの場合は、この走査中心の近傍の画素の一部が使用されないで無駄になるが、治療用レーザの照射では振幅の小さい位置での走査を有効に利用できる。したがって、図9に示すように、治療用レーザによる治療時間(t4)はフレームi+1のオフセット後から、フレームi+2のスパイラル走査の初期段階まで、イメージングの時間(t1)と一部重複して行うことができる。その結果、従来技術に比べ治療用レーザの照射時間を長くすることができる。
また、イメージングフレームi+2の後、フレームi+3の治療フレームに移る際も、振動中心を変位させる必要が無いので、駆動機構21の電磁コイル72b,72dに印加する直流電流(オフセット信号(I0))を変化させる必要が無い。したがって、フレームi+1で必要とされたオフセットを駆動する時間(t3)は不要となる。本発明者らが、オフセット信号後の照射用ファイバ11の収束にかかる時間を、運動方程式から算出したところによれば、約20msかかることがわかっている。したがって、例えば、1フレームのフレーム長を約33ms(30fps)とするとき、本発明は治療時間(t4)を確保するのに極めて有効である。さらに、スパイラル走査によるイメージング時間(t1)の後、振幅を0に戻すための整定時間(t2)中で照射用ファイバ11の振動がある程度収束したところで、治療用レーザの照射を開始することができる。これにより、フレームi+3では、さらに長い治療時間t4を確保することがでるので、全体としての治療用レーザの照射強度を高めることができる。
フレームi+3以降においても、使用者が入力部62を通じて指示することにより、あるいは、制御部60がイメージングで取得した画像データから判断することにより、治療が停止されるまで、駆動機構21の電磁コイル72b,72dに印加される直流電流(オフセット信号(I0))は維持される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光源部30の赤色光源31、緑色光源32および青色光源33からの照射光により観察対象物100の所望の領域をイメージングのために繰り返し走査する第1の照射モードと、出力された信号に基づいて、所望の領域から選択された指定領域82を、時間的に隣接するイメージングのための各走査の間に、治療用光源34からの治療用レーザで照射する第2の照射モードとを有し、第2の照射モードの開始が指示されると、指定領域82の照射のために駆動機構21の電磁コイルに直流電流によるオフセット信号(I0)を与え、第2の照射モードの繰り返しの間は、このオフセット信号(I0)を維持するようにしたので、イメージングのための走査と治療用のレーザ照射との間で、走査中心の位置の切り替え(オフセットのオン・オフ)にかかる時間が不要になり、単位フレーム当たりの治療用のレーザ光を照射する時間を長くすることが出来るので、イメージング領域内の指定領域82へ、治療用の光を効率よく照射することが可能になる。
さらに、オフセット信号(I0)を維持することにより、走査中心81と治療対象である指定領域82の中心とが一致するので、イメージング用のスパイラル走査の振幅が小さいときは、同時に治療用レーザの照射を行うことができるので、さらに治療用レーザの照射時間を長くすることができる。これによって、イメージングフレームのフレームレートを高く保ったまま、単位フレームあたりの治療用レーザの照射総エネルギーを強くすることができる。
なお、本実施の形態において、走査中心81を変位させる指定領域82の方向を、一組の電磁コイル72b、72dが対向する方向であるx軸方向としたが、走査中心を変位させる方向は、xy平面の何れの方向でも良い。y軸方向の電磁コイル72a、72cおよびx軸方向の電磁コイル72b、72dに、変位方向に応じた直流成分を印加することにより、所望の方向へ走査中心81を変位させることが可能である。また、駆動機構21は角型チューブを用いたものに限られず、種々の構成が可能である。例えば、角型チューブに代えて円筒型のチューブを用いて電磁コイルを配置することも可能である。さらに、イメージング用の赤色光源31、緑色光源32および青色光源33は、イメージング時間(t1)以外の時間は停止していても良く、あるいは、常時点灯していても良い。また、観察対象物100から得られる光を検出するために、検出用ファイバ12と検出部40とに代えて、例えば、光走査型内視鏡本体20の先端部24に光検出用の素子を配置して、その出力信号を配線ケーブルにより制御部に伝達するようにしても良い。
(第2実施の形態)
図12は、第2実施の形態に係る光走査型内視鏡装置の照射用マルチコアファイバの断面図である。第2実施の形態では、第1実施の形態において、シングルコアファイバである照射用ファイバ11に代えて、照射用マルチコアファイバ91を用いる。照射用マルチコアファイバ91は、イメージング用コア92と4つの治療用コア93a〜93dとを有する。イメージング用コア92は、照射用マルチコアファイバ91の中心に位置し、治療用コア93a〜93dは、イメージング用コア92から略等距離離れた位置に、互いに90度ずつ離れて配置される。
また、この場合の光源部は、図5で示した光源部30とは異なり、赤色光源31、緑色光源32および青色光源33を合波部35で合波して、イメージング用コア92に接続するとともに、治療用光源34を4つ用意し、それぞれを治療用コア93a〜93dに接続する。その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので、同一または対応する構成要素には同一参照符号を付して説明を省略する。
次に、図12の照射用マルチコアファイバ91を用いて観察対象物100を照射する場合の観察および治療の手順について説明する。まず、イメージングフレームでは、イメージング用コア92を用いて、図9と同様に照射光を観察対象物100上で走査させる。図13は、図12の照射用マルチコアファイバ91による観察対象物100の走査を示す図である。これによれば、照射用マルチコアファイバ91のスパイラル走査により、イメージング用コア92の走査中心を中心とするイメージング領域94が走査される。(92’,93a’〜93d’は、それぞれ、イメージング用コア92、治療用コア93a〜93dからの静止時の光の照射位置を示す。)これによって、イメージング領域94の各走査位置の画素データが検出部40により検出され、制御部60で画像生成され、表示部61に表示される。そして、入力部62からの使用者の選択により、あるいは、制御部60が取得した画像データから判断することによって治療すべき指定領域95が指定される。
次に、時間的に隣接するイメージングフレームの間に、指定領域95に治療用レーザを照射する場合を説明する。この場合は、照射用マルチコアファイバ91の中心に位置するイメージング用コア92ではなく、走査が停止しているときに指定領域95に最も近い位置を照射する治療用コア93a〜93dの一つが選択される。図13の例では、指定領域95に最も近い位置を照射するのは治療用コア93aなので、イメージングフレームにおけるスパイラル走査の整定時間の後の治療用フレームでは、治療用コア93aが指定領域95を照射するように、駆動機構21に直流電流(オフセット信号)が印加される。図14は、図12の照射用マルチコアファイバ91を用い、治療用レーザの照射位置93a’を指定領域95の中心に変位させた状態を説明する図である。このオフセット信号を印加した状態で、さらに駆動機構に小さい振幅の交流電流を印加することによって、指定領域95に治療用レーザの照射を行う。
治療用レーザの照射後、再びイメージングフレームに戻ると、駆動機構21の直流信号を維持したまま、イメージング用コア92からイメージング用の照射光を照射するとともに、スパイラル走査を行う。以降、治療用レーザの照射が中止されるまで、各時間的に隣接するイメージングフレームの間で治療用レーザの照射を行い、その間は駆動機構21に印加されるオフセット信号が維持される。この場合、第1実施の形態とは異なり、イメージングの際の走査中心は、指定領域95と一致しない。
本実施の形態によれば、第1実施の形態と同様に、最初の治療用フレームで走査位置を変位させた後は、イメージングフレームと治療用フレームとの間で、走査中心の位置の切り替え(オフセットのオン・オフ)にかかる時間が不要になり、治療用レーザを照射する時間を長くすることが出来るので、イメージング領域内の指定領域82へ、治療用の光を効率良く照射することが可能になる。さらに、4つの治療用コア93a〜93dのうち照射位置が指定領域82に最も近いものを選択できるので、駆動機構21に印加する直流電流(オフセット信号)により走査中心を変位させる距離を小さくすることができる。したがって、シングルコアファイバを用いた場合に比べ、駆動電流を小さくすることができ、より安定した走査が可能になる。
なお、本実施の形態において、照射用マルチコアファイバ91のイメージング用コア92および治療用コア93a〜93dの数および配置は例示に過ぎず、これ以外に幾多のコアの配置が可能である。また、イメージング用コア92と治療用コア93a〜93dとを固定する必要は無く、イメージング用の光源と治療用の光源とを光源部30で切り替えることも可能である。また、治療用光源34は1台のみ用意し、使用する治療用コア93a〜93dの一つに切り替えて接続するようにしても良い。
また、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、駆動機構は、電磁コイルと磁石を用いたものに限られず、圧電素子(圧電駆動デバイス)を用いたものでも良い。例えば、照射用ファイバの軸に沿う方向に伸縮可能な4つの圧電素子を、照射用ファイバの揺動部のx方向およびy方向にそれぞれ対向して配置し、対抗する圧電素子に逆位相の振動電圧を印加することにより、照射用ファイバを振動駆動することができる。その場合、駆動電流生成部に代えて、制御部からの制御により圧電素子に駆動電圧を供給する駆動電圧生成部を設ける。
また、イメージングを行う走査方法はスパイラル走査に限られず、ラスター走査やリサージュ走査に適用することも可能である。その場合も、イメージング用の第1の照射モードと第2の照射モードとの間で、その都度走査位置をシフトしないで良いので、第2の照射モードによる効率的な照射が可能になる。しかし、スパイラル走査の場合は、走査終了時に照射光の照射方向が必ず原点に戻る走査方法であるから、本発明を適用して走査中心を指定領域にシフトさせると、そのまま指定領域の観察が可能になるので、より効率的である。
さらに、第1の照射モードとしては、イメージング用の青色、緑色、赤色の各光源からの光に加え、あるいは、それらに代えて、NBI観察、蛍光観察に適した波長の光(計測用の光)を照射し、対象物、例えば、人体の患部の画像を目視観察ないしは、画像分析することにより、治療すべき部位を特定し、治療を実施するための指定領域を決定することも可能である。また、第2の照射モードとして、治療用の光に加え、あるいは、治療用の光に代えて上記のような計測用の波長の光を照射して、指定領域の計測を行えるようにしても良い。このように、本発明では、治療用途に限らず、計測用途にも応用が可能であり、計測のみ、或いは計測と治療の両方を行うことも可能である。
また、本発明は治療用の光走査型内視鏡装置のみならず、工業用の光走査型内視鏡において、イメージングおよび特定領域の計測を行う場合や、光走査型顕微鏡においてイメージングおよび特定領域に光刺激を与える場合など、種々の装置に適用することが可能である。
10 光走査型内視鏡装置
11 照射用ファイバ
12 検出用ファイバ
13 配線ケーブル
20 光走査型内視鏡本体
21 駆動機構
22 操作部
23 挿入部
24 先端部
25 投影用レンズ
30 光源部
40 検出部
50 駆動電流生成部
60 制御部
61 表示部
62 入力部
71 角型チューブ
72a〜72d 電磁コイル
73 永久磁石
81 走査中心
82 指定領域
91 照射用マルチコアファイバ
92 イメージング用コア
93a〜93d 治療用コア
94 イメージング領域
95 指定領域
100 観察対象物

Claims (16)

  1. 出射端部が揺動可能に保持され、光源部からの光を対象物に照射する照射用ファイバと、
    前記照射用ファイバの前記出射端部を駆動し、前記光源からの光を前記対象物に照射させる駆動機構と、
    前記光源部からの光の照射により、前記対象物から得られる光を検出する検出部とを備え、
    前記光源からの光により前記対象物の所望の領域を繰り返し走査するイメージング用の第1の照射モードと、前記対象物の前記所望の領域から選択された指定領域を、時間的に隣接する各前記第1の照射モードの走査の間に照射する第2の照射モードとを有し、前記第2の照射モードが開始されると、前記駆動機構に前記指定領域を照射するためのオフセット信号を与え、前記第2の照射モードによる照射が繰り返される間は、前記オフセット信号を維持するように構成されることを特徴とする光走査デバイス。
  2. 記指定領域は、前記第1の照射モードによる前記検出部の出力に基づいて選択されることを特徴とする請求項1に記載の光走査デバイス。
  3. 前記光源部は、イメージング用の光源と特定用途用の光源とを備え、前記第1の照射モードではイメージング用の光源のみを用い、前記第2の照射モードでは少なくとも前記特定用途用の光源を用いるとことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の光走査デバイス。
  4. 前記対象物は生体組織であり、前記特定用途用の光源は治療用光源であることを特徴とする請求項に記載の光走査デバイス。
  5. 前記特定用途用の光源は、計測用光源であることを特徴とする請求項に記載の光走査デバイス。
  6. 前記照射用ファイバは、それぞれ前記イメージング用の光源からの光と前記特定用途用の光源からの光とを導光する複数のコアを有するマルチコアファイバであることを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の光走査デバイス。
  7. 前記駆動機構は、前記照射用ファイバに取り付けられた磁石と、該磁石の周りに配置された複数の電磁コイルを含んで構成されることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の光走査デバイス。
  8. 前記駆動機構は、前記照射用ファイバを駆動する圧電駆動デバイスを含んで構成されることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の光走査デバイス。
  9. 前記第1の照射モードにおいて、前記検出部の出力に基づいて前記対象物を画像として表示する表示部と、該表示部に表示された画像上で前記指定領域を指定するための入力手段とを備え、前記入力手段により指定された前記指定領域に基づいて、前記オフセット信号を算出するように構成されることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の光走査デバイス。
  10. 走査型内視鏡の作動方法であって、前記走査型内視鏡の制御部が、
    出射端部が揺動可能に保持された照射用ファイバを振動駆動して、第1の光源からの光を対象物の所望の領域に繰り返し走査させ、
    前記第1の光源からの光の走査により、前記対象物から得られる光を検出して画像情報を生成し、
    前記画像情報に基づいて前記所望の領域から指定された指定領域に前記照射用ファイバによる走査中心を変位させ、
    前記第1の光源による前記所望の領域の各走査の間に、第2の光源からの光により前記指定領域を照射する光ビームを走査させる走査型内視鏡の作動方法において
    前記第2の光源により前記指定領域の照射を繰り返し行う間は、前記走査中心の変位を維持することを特徴とする走査型内視鏡の作動方法
  11. 前記第1の光源は、イメージング用の光源であり、前記第2の光源は特定用途用の光源を含むことを特徴とする請求項10に記載の走査型内視鏡の作動方法
  12. 前記対象物は生体組織であり、前記特定用途用の光源は治療用光源であることを特徴とする請求項11に記載の走査型内視鏡の作動方法
  13. 前記特定用途用の光源は、計測用光源であることを特徴とする請求項11に記載の走査型内視鏡の作動方法
  14. 前記照射用ファイバは、それぞれ前記第1の光源からの光と前記第2の光源からの光とを導光する複数のコアを有するマルチコアファイバであることを特徴とする請求項10〜13の何れか一項に記載の走査型内視鏡の作動方法
  15. 前記照射用ファイバによる前記走査中心の変位は、前記照射用ファイバを電磁力で駆動することにより行うことを特徴とする請求項10〜14の何れか一項に記載の走査型内視鏡の作動方法
  16. 前記照射用ファイバによる前記走査中心の変位は、前記照射用ファイバを圧電駆動デバイスを用いて駆動することにより行うことを特徴とする請求項10〜14の何れか一項に記載の走査型内視鏡の作動方法
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