JP2010042128A - 医療用プローブ、および医療用観察システム - Google Patents

医療用プローブ、および医療用観察システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010042128A
JP2010042128A JP2008207733A JP2008207733A JP2010042128A JP 2010042128 A JP2010042128 A JP 2010042128A JP 2008207733 A JP2008207733 A JP 2008207733A JP 2008207733 A JP2008207733 A JP 2008207733A JP 2010042128 A JP2010042128 A JP 2010042128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
pulsed light
medical probe
reflected
medical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008207733A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Yamabe
俊明 山邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2008207733A priority Critical patent/JP2010042128A/ja
Publication of JP2010042128A publication Critical patent/JP2010042128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】カラー画像等を得るために必要な光検出器の個数を削減する。
【解決手段】光源から照射された複数種類の波長のパルス光を利用して対象物を観察するための医療用プローブであって、光源から入射されたパルス光を導光して対象物に射出する導光手段と、射出されたパルス光により照明された対象物の反射パルス光に対して波長毎に異なる所定の遅延時間を与える光遅延手段とを有し、遅延時間を付与されたパルス光を所定の光検出手段に出力するように構成された医療用プローブを提供する。
【選択図】図1

Description

この発明は、対象物を観察するための医療用プローブに関連し、詳しくは、極細径の光ファイバの先端を共振させてパルス光により対象物を走査し画像情報を取得する走査型医療用プローブに関する。また、該医療用プローブを有する医療用観察システムに関する。
医師が患者の体腔内を観察するときに使用する装置として電子スコープが一般的に知られている。電子スコープを使用する医師は、電子スコープの挿入部を体腔内に挿入し、挿入部の先端に備えられた先端部を観察対象近傍に導く。そして、先端部に内蔵されたCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子により体腔内を撮影するため、電子スコープやビデオプロセッサの操作部を必要に応じて操作する。医師は、これらの操作を行った結果得られる体腔内の映像をモニタ上で観察して検査や施術等を行う。
このように電子スコープは、患者の体腔内に挿入されて使用される。したがって、電子スコープには、患者の負担を軽減するためにより一層の細径化が望まれる。電子スコープを細径化させるためには、各種内蔵部品の配置等を工夫する以外に各種内蔵部品自体を小型化させることが望まれる。なお、電子スコープには、固体撮像素子以外に、固体撮像素子の周辺回路やシールド部材、絶縁部材、対物レンズ、照明レンズ、レンズ保持枠、光ファイババンドル等の部品が内蔵されている。
電子スコープの内蔵部品のなかでも固体撮像素子や光ファイババンドルは、外形寸法が大きく、また、対物レンズや照明レンズ等の他の部品の設計上可能な最小寸法を規定する。したがって、電子スコープを細径化させるためには、小型な固体撮像素子や細径な光ファイババンドルを搭載することが望まれる。しかし、これらの部品を安易に小型化や細径化させることはできない。何故ならば、例えば固体撮像素子を小型化させた場合には、解像度やダイナミックレンジ、SN比等が低下するといった弊害が生じるからである。また、光ファイババンドルを細径化、すなわち光ファイバの本数を削減した場合には、体腔内を照明するのに十分な光量を導光できなくなるからである。
そこで、固体撮像素子等を構成要素から排除することにより、電子スコープに比べて外径を細く構成することができる医療用プローブが提案されている。
かかる医療用プローブの一例は、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の医療用プローブは、単一の光ファイバの先端を共振させて所定の走査光により対象物を所定の走査パターンで走査する。そして、対象物からの反射光を検出して光電変換しビデオプロセッサに順次出力する。ビデオプロセッサは、光電変換された信号を処理して画像化しモニタに出力する。医師は、このようにして得られた体腔内の映像を、電子スコープを使用した場合と同様にモニタ上で観察して検査や施術等を行うことができる。
米国特許第6,563,105号明細書
ところで、特許文献1に記載の医療用プローブには、カラー画像等に対応するため、対象物からの反射光を検出する手段としてRGB等の各波長の光を検出する複数の光検出器が備えられている。かかる光検出器には、例えば光電子増倍管等の高感度光検出器が適している。これは、単一の光ファイバにより導光されて体腔内を走査し反射される微弱な光を、より確実にかつ低ノイズで検出するためである。しかし、高感度光検出器には単価が高いという問題がある。そのため、医療用プローブの製造コストを抑える上では光検出器の個数を削減することが望まれる。
仮に高感度光検出器を1つしか有さない医療用プローブを考える。かかる医療用プローブは、製造コストが抑えられるため好適である。しかし、高感度光検出器の個数を削減して1つとした代償として、カラー画像に非対応(モノクロ画像等にしか対応しない)になる不都合が生じる。医師が体腔内の様相を正確に観察するためには、医療用プローブがカラー画像等に対応していることが望まれる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カラー画像等に対応しつつも光検出器の個数削減に資する医療用プローブおよび該医療用プローブを有する医療観察システムを提供することである。
上記の課題を解決する本発明の一形態に係る医療用プローブは、光源から照射された複数種類の波長のパルス光を利用して対象物を観察するための医療機器であり、以下の特徴を有している。すなわち、かかる医療用プローブは、光源から入射されたパルス光を導光して対象物に射出する導光手段と、射出されたパルス光により照明された対象物の反射パルス光に対して波長毎に異なる所定の遅延時間を与える光遅延手段とを有している。そして、遅延時間を付与されたパルス光を所定の光検出手段に出力する。
このように本発明に係る医療用プローブは、各色の反射パルス光にそれぞれ異なる所定の遅延時間を付与するように構成されている。そのため、色毎の遅延時間に基づき例えば単一の光検出器だけで各色の反射パルス光を外部装置に区別させカラー画像等を生成させることができるようになる。すなわち、カラー画像等を得るために必要な光検出器の個数を従来よりも削減することができるため、コストダウン等が達成される。
光遅延手段は、各波長の反射パルス光に異なる時間遅延を生じさせるため、該反射パルス光に対して波長毎に異なる光路差を付与する構成としてもよい。
また、光遅延手段は、対象物の反射パルス光を導光して光検出手段に射出する光ファイバを有し、反射パルス光に対して波長毎に異なる光路差が付与されるよう、光ファイバの導光路中のそれぞれ異なる位置に複数種類の波長それぞれに対応する波長選択手段が配置された構成としてもよい。波長選択手段の各々は、例えば複数種類の波長それぞれに適したファイバブラッググレーティングである。
また、波長選択手段が例えば対応する波長の反射パルス光を光源側に反射する構成である場合に、医療用プローブは、光源側に反射された各波長の反射パルス光を光検出手段側に導く反射パルス光導光手段をさらに有する構成としてもよい。かかる反射パルス光導光手段は、例えば光サーキュレータである。
医療用プローブが有する導光手段には、例えば入射端が光源に光学的に接続されたシングルモードファイバが適している。
また、本発明に係る医療用プローブは、射出されたパルス光を対象物上で走査させるために導光手段の射出端近傍を振動させる振動手段をさらに有する構成としてもよい。
また、上記の課題を解決する本発明の一形態に係る医療用観察システムは、上記何れかに記載の医療用プローブを有するシステムであり、以下の構成を有している。すなわち、かかる医療用観察システムは、光源と、遅延時間を付与されたパルス光を受光して信号を検出する光検出手段と、検出された各信号の遅延時間に基づき該各信号に色情報を付加して画像情報を生成する画像情報生成手段と、生成された画像情報に基づき映像を生成し表示する映像表示手段とを有している。
また、振動手段を有する医療用プローブを備えた医療用観察システムは、上記の各構成に加えて、射出されたパルス光が対象物上で所定の走査パターンを描くように振動手段の振動を制御する振動制御手段を有している。
医療用観察システムが有する光源は、複数種類の波長の各々のパルス光を照射する複数の発光手段と、複数の発光手段の各々が照射したパルス光を結合する光結合手段とを有したものとしてもよい。さらに、複数の発光手段の各々に同一の変調をかけて同期したパルス光を生成するパルス光生成手段が備えられた構成としてもよい。また、光源は、複数の発光手段を有さず、例えば白色のパルス光を照明する単一の白色光源としてもよい。
本発明の医療用プローブ、および医療用観察システムによれば、カラー画像等を得るために必要な光検出器の個数を従来よりも削減することができるため、コストダウン等が達成される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の走査型医療用プローブを有する医療用観察システムについて説明する。
図1は、本実施形態の走査型医療用プローブ100の内部構成およびプロセッサ200の一部の構成を模式的に示す模式図である。図2は、プロセッサ200およびモニタ300の構成を示すブロック図である。なお、図2においては、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200との接続関係等を明確にするため、走査型医療用プローブ100の一部の構成も模式的に示している。また、モニタ300は周知の構成を有した受像装置であるため、図2においてモニタ300の詳細な構成は図示省略している。これらの図面に示されるように、本実施形態の医療用観察システム1は、走査型医療用プローブ100、プロセッサ200、およびモニタ300を有している。
プロセッサ200は、走査型医療用プローブ100を駆動制御するとともに走査型医療用プローブ100により取得される観察光に基づき画像信号を生成する信号処理装置と、自然光の届かない体腔内に走査型医療用プローブ100を通じて走査光を照射する光源装置とを内蔵した一体型のプロセッサである。なお、別の実施形態では信号処理装置と光源装置とを別体で構成してもよい。
図2に示されるように、走査型医療用プローブ100は、基端部に光学的コネクタ部110および電気的コネクタ部120を有している。また、プロセッサ200は、光学的コネクタ部210および電気的コネクタ部220を有している。光学的コネクタ部110が光学的コネクタ部210に差し込まれることにより、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200が光学的に接続される。同じく、電気的コネクタ部120が電気的コネクタ部220に差し込まれることにより、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200が電気的に接続される。プロセッサ200とモニタ300は、所定のケーブルを介して電気的に接続される。なお、図1においては、走査型医療用プローブ100とプロセッサ200の接続関係等を分かり易くするため、光学的コネクタ部110と210との接続部分を敢えて二つに分けて図示している。
このように走査型医療用プローブ100、プロセッサ200、およびモニタ300がそれぞれ接続されてプロセッサ200およびモニタ300の電源が投入されると、術者は、医療用観察システム1を使用して患者の体腔内を検査、施術等できるようになる。具体的には、術者は、走査型医療用プローブ100の挿入部130を体腔内に挿入して挿入部130の先端130aを観察対象近傍に導く。そして、プロセッサ200の操作部(不図示)を操作する。術者は、このような操作を行った結果得られる体腔内の映像をモニタ300上で観察して検査や施術等を行う。
なお、本実施形態においては、体腔内を観察するために走査型医療用プローブ100単体が体腔内に直接挿入される。別の実施形態においては、例えば先端130aを観察対象近傍にスムーズに導くために挿入部130にガイドワイヤ等を添えて挿入するようにしてもよい。また、例えば電子スコープ等が有する鉗子チャンネルに挿入部130を挿入し通して先端部130aを観察対象近傍に近接させるようにしてもよい。
次に、走査型医療用プローブ100およびプロセッサ200の構成を説明しつつ、医療用観察システム1において体腔内の映像がモニタ300に表示されるまでの一連の流れを詳細に説明する。かかる一連の流れは、
(1)観察対象を走査して観察光を取得する処理
(2)観察光に基づき画像を生成し表示する処理
に大別される。
まず、「(1)観察対象を走査して観察光を取得する処理」について説明する。プロセッサ200は、観察対象を走査するための光源としてRGBの各波長に対応した光を発振するレーザ光源230R、230G、230Bを有している。RGBの各波長に対応する光源が備えられる理由は、カラー画像に対応するためである。したがって、光源は、例えば広帯域であるスーパーコンティニューム光等を発振する単一の白色ファイバレーザとしてもよい。また、光源は、レーザ光源に限らず例えばLED(Light Emitting Diode)等の他の形態の光源としてもよい。
プロセッサ200は、該プロセッサ200の各回路の信号処理タイミングを統括的に制御するタイミングコントローラ240を有している。タイミングコントローラ240は、ドライバ232R、232G、232Bの各ドライバ回路に同一の変調信号を同時に出力する。ドライバ232R、232G、232Bはそれぞれ、入力された変調信号に基づきレーザ光源230R、230G、230Bを駆動する。これにより、レーザ光源230R、230G、230Bはそれぞれ、R、G、Bの各波長に対応するパルス光(以下、「Rパルス光」、「Gパルス光」、「Bパルス光」と記す。)を同期したタイミングで発振する。
各レーザ光源から発振されたRパルス光、Gパルス光、Bパルス光は、RGB結合器234に入射される。RGB結合器234は、ダイクロイックミラー等によりRパルス光、Gパルス光、Bパルス光を位相が揃った状態で結合する。(図2においてRGB結合器234内を進行するRGBの各光の光路長が異なるように見えるが、実際には、各光の光路長は同一である)。RGB結合器234は、結合されたパルス光(以下、「カラーパルス光」と記す。)をカップリングレンズ234aにより収束して射出する。なお、RGB結合器234は、ダイクロイックミラーを使用した光結合器でなく、光ファイバ結合された各レーザ光源を光コンバイナに接続した構成としてもよい。
なお、光源が単一の白色ファイバレーザである場合には、各色のパルス光を同期させるといったタイミング制御が不要となる。そのため、レーザ光源周辺の回路構成等を簡素化できるメリットがある。また、既に結合された状態のパルス光が発振されるため、RGB結合器234が不要になるメリットもある。
カップリングレンズ234aから射出されたカラーパルス光は、走査型医療用プローブ100が有するシングルモードファイバ112の入射端112aに入射される。シングルモードファイバ112は、光学的コネクタ部110から先端部130aに亘って、走査型医療用プローブ100の外皮部材(後述の図3に示されるシース132)に収容されている。入射端112aに入射されたカラーパルス光は、シングルモードファイバ112内部を全反射を繰り返すことにより伝搬される。伝搬されたカラーパルス光は、先端部130a内部に配置されたシングルモードファイバ112の射出端112bから射出される。
図3に、先端部130aの模式的な内部構造を側断面図で示す。また、図4に、先端部130aの内部構造を外観斜視図として示す。なお、以降においては、走査型医療用プローブ100の構成を説明するにあたり、便宜上、走査型医療用プローブ100の長手方向をZ方向、Z方向に直交しかつ互いに直交する二方向をX方向、Y方向と定義する。かかる定義によれば、例えば図3は、走査型医療用プローブ100の中心軸AXを含むY−Z平面での先端部130aの断面図となっている。
図3に示されるシース132は、可撓性を有する走査型医療用プローブ100の保護チューブである。シース132は、先端部130aから光学的コネクタ部110にまで延びた形状を有し、走査型医療用プローブ100が有する各種内蔵部品を保護している。シース132の外径は、走査型医療用プローブ100が固体撮像素子等を有しない構成であるが故、電子スコープの外径に比べて格段に細い。そのため、走査型医療用プローブ100は、電子スコープに比べてより一層の低浸襲性が達成されている。
図3に示されるように、シース132内部には、支持体134が支持されている。シングルモードファイバ112の先端部112cは、支持体134の貫通穴に挿入し通されて片持ち梁の状態で支持されている。また、支持体134は、圧電素子等のアクチュエータ136、138も支持している。圧電素子136、138は、図示省略された電極を有している。各電極は、終端が電気的コネクタ部120内部に収容された電線(不図示)と接続されている。各電線は、電気的コネクタ部120と電気的コネクタ部220とを接続させたときに、プロセッサ200が有するX軸ドライバ236XまたはY軸ドライバ236Yに接続される。
タイミングコントローラ240は、X軸ドライバ236X、Y軸ドライバ236Yの各ドライバ回路に所定の駆動制御信号を出力する。X軸ドライバ236Xは、駆動制御信号に基づきアクチュエータ136に第一の交流電圧を印加する。Y軸ドライバ236Yは、駆動制御信号に基づきアクチュエータ138に第一の交流電圧と同一周波数であって位相が直交する第二の交流電圧を印加する。
アクチュエータ136、138はそれぞれ、印加された第一、第二の交流電圧に応じて振動する。アクチュエータ136、138の振動はそれぞれ、シングルモードファイバ112の先端部112cのX方向、Y方向への共振運動を生じさせる。シングルモードファイバ112の射出端112bは、アクチュエータ136および138によるX方向およびY方向への運動エネルギーが合成されることにより、X−Y平面に近似する面(以下、「XY近似面」と記す。)上において中心軸AXをほぼ中心とする所定半径を有する円の軌跡を描く。
所定半径を有する円の軌跡を描く状態でアクチュエータ136および138に対する交流電圧の印加が停止される。すると、シングルモードファイバ112の先端部112cの振動は徐々に減衰されていく。かかる減衰に伴って、シングルモードファイバ112の射出端112bは、XY近似面上で略渦巻パターンの軌跡を描きながら中心軸AXに向かい、最終的には中心軸AX上で停止する。カラーパルス光は、各アクチュエータへの交流電圧の印加停止直後からシングルモードファイバ112の射出端112bが中心軸AX上で停止する迄の期間(以下、「渦巻パターン期間」と記す。)、射出端112bから射出され続ける。
シース112の先端は、集光レンズ140により封止されている。そのため、カラーパルス光は、シングルモードファイバ112の射出端112bから射出されて一旦発散するものの、集光レンズ140により集光されて観察対象上にスポットを形成する。かかるスポット径は、例えば数ミクロンオーダであり極めて小さい。なお、射出端112bにはコリメートレンズ(不図示)が取り付けられてもよい。この場合、カラーパルス光は、射出端112bから平行光として射出されて集光レンズ140を介して観察対象上にスポットを形成する。
図5に、観察対象上に形成されるスポットを説明するための図を示す。走査型医療用プローブ100は、一枚の画像を得るために観察対象上に渦巻パターンSPを描くようにn個のスポットをスポットS、S、S、・・・、Sの順に形成する。各スポットの間隔は、シングルモードファイバ112の射出端112bの運動速度や各レーザ光源の変調周波数等に依存して決まる。渦巻パターンSPは、観察対象上にパルス光で無く連続光を走査した場合を想定して描かれた仮想的な走査軌跡である。
なお、実験等を重ねた結果、シングルモードファイバ112の射出端112bが停止した状態から所定半径を有する円の軌跡を描く状態に達する迄にかかる時間は既知である。同じく、渦巻パターン期間が開始され終了する迄にかかる時間も既知である。さらに、渦巻パターン期間中のXY近似面におけるシングルモードファイバ112の射出端112bの位置(または観察対象上における各スポット形成位置)も既知である。そのため、タイミングコントローラ240は、かかる既知の情報に基づき、X軸ドライバ236X、Y軸ドライバ236Yに対するタイミング制御(つまり、各アクチュエータに対する交流電圧の印加と停止のタイミング)、およびドライバ232R、232G、232Bに対するタイミング制御(つまり、渦巻パターン期間中における各レーザ光源の変調制御)のそれぞれをフレームレートに応じた周期で繰り返す。
ここで、支持体134の端面134aには、円環上に並ぶ複数の貫通穴が形成されている。各貫通穴には検出用ファイバ142が埋設されている。図3においては図示省略するが、各検出用ファイバ142は支持体134の後方で束ねられ、光ファイババンドル142Bを構成している。光ファイババンドル142Bは、先端部130aから光学的コネクタ部110に延びて、終端が光学的コネクタ部110に収容されている。
光ファイババンドル142Bの終端は、光サーキュレータ144により波長選択ファイバ146の一端と結合されている。なお、ファイババンドル142Bは、数十本程度(例えば80本)の光ファイバを束ねたものに過ぎない。そのため、ファイババンドル142Bは、電子スコープやファイバスコープの光ファイババンドル(例えば数百〜千本の光ファイバを束ねた光ファイババンドル)と比べて遙かに径が細い。また、本実施形態において、検出用ファイバ142は最低限一本あればよい。検出用ファイバ142が一本の場合には、走査型医療用プローブ100をより一層細径化させることができる。
観察対象上に形成された各カラーパルス光のスポットは、観察対象にて反射され集光レンズ140を介してシース132内部に入射される。シース132内部に戻された反射パルス光は、各検出用ファイバ142の入射端142aに入射される。入射端142aに入射された反射パルス光は、ファイババンドル142B(検出用ファイバ142)内部を終端に向かって伝搬される。
ファイババンドル142B内部を伝搬された反射パルス光は、光サーキュレータ144によりファイババンドル142Bの終端と結合された波長選択ファイバ146の結合端に入射される。なお、光サーキュレータ144は、ファイババンドル142Bからの反射パルス光を波長選択ファイバ146にのみ入射させるように構成されている。(つまりファイババンドル142Bからの反射パルス光を後述の光ファイバ148には入射させない)。
波長選択ファイバ146は、光学的コネクタ部110内部に蜷局を巻くように収容されている。波長選択ファイバ146の導波路中には、結合端側から順にR、G、Bの各波長に対応するファイバブラッググレーティング146R、146G、146Bが形成されている。したがって、波長選択ファイバ146に入射し伝搬される反射パルス光は、まず、ファイバブラッググレーティング146RによりR成分について強い後方反射が引き起こされる。つまり、ファイバブラッググレーティング146Rは、反射パルス光に含まれるR成分のパルス光(以下、「反射Rパルス光」と記す。)のみを反射させて波長選択ファイバ146の結合端側に戻すとともに他の色成分を透過させる。ファイバブラッググレーティング146G、ファイバブラッググレーティング146Bにおいても同様の光学的作用が引き起こされる。すなわち、ファイバブラッググレーティング146GにおいてはG光成分(以下、「反射Gパルス光」と記す。)のみが、ファイバブラッググレーティング146BにおいてはB光成分(以下、「反射Bパルス光」と記す。)のみが、それぞれ反射されて波長選択ファイバ146の結合端側に戻される。
ファイバブラッググレーティング146R、146G、146Bは、各色の反射パルス光に所定の光路差を付与するように位置が決められ形成されている。ここで、光サーキュレータ144は、波長選択ファイバ146からの光を光ファイバ148にのみ入射させるように構成されている。(つまり波長選択ファイバ146からの光をファイババンドル142Bには入射させない)。そのため、波長選択ファイバ146の結合端に所定の時間遅延をもって到達した各色の反射パルス光は、光ファイバ148に順次入射される。
光ファイバ148の終端148aは、光学的コネクタ部110と光学的コネクタ部210とを接続させたときに、プロセッサ200が有するカップリングレンズ238を介して光検出器250に結合される。したがって、光検出器250には、反射Rパルス光、反射Gパルス光、反射Bパルス光の各色の反射パルス光が所定の時間遅延をもって順次受光される。なお、上述したようにカラーパルス光は、単一のシングルモードファイバ112により導光されて観察対象にて反射される。そのため、反射パルス光の光量は非常に少ない。このような微弱な光を確実にかつ低ノイズで検出する必要があるため、光検出器250には光電子増倍管等の高感度光検出器が適している。
以上が「(1)観察対象を走査して観察光を取得する処理」についての説明になる。次に、「(2)観察光に基づき画像を生成し表示する処理」、つまり取得された観察光(各色の反射パルス光)を画像化してモニタ300に表示させるまでの一連の処理の流れを説明する。
光検出器250は、受光された反射パルス光を光電変換してアナログ信号を生成し後段の回路に出力する。図6に、一パルスのカラーパルス光を観察対象に照射した場合に光検出器250により検出されるアナログ信号の一例を示す。図6の縦軸は出力電圧値(単位:V)を、横軸は時間(単位:s)をそれぞれ示している。図6を参照すると、反射Gパルス光の波形λは反射Rパルス光の波形λに対してt−t(s)の遅延が、反射Bパルス光の波形λは反射Gパルス光の波形λに対してt−t(s)の遅延が、それぞれ付与されていることが分かる。
ところで、各ファイバブラッググレーティングは、例えば光検出器250の時間分解能を考慮して、最低限、各色の反射パルス光の波形が確実に分離(すなわち、図6の出力波形に谷(例えばクランプレベル)が確実に形成)される程度に離れた位置に形成されている。但し、各ファイバブラッググレーティングを離し過ぎた場合には、必要とされる解像度やフレームレート等を達成できない等の別の弊害が生じる。したがって、各ファイバブラッググレーティングは、これらの事項全てを考慮して適切な間隔をもって形成されている。
例えば各色の反射パルス光の波形の半値幅が10nsecである場合を考える。この場合に、各色の反射パルス光の波形間に谷が現れるようにするためには、各ファイバブラッググレーティングの間隔は例えば1m程度が適切と考えられる。
光検出器250により検出された各色の反射パルス光に応じたアナログ信号は、サンプリングおよびホールドされてA/Dコンバータ252によりデジタル信号列に変換される。変換されたデジタル信号列は、DSP(Digital Signal Processor)254に入力される。
図7に、DSP254の構成をブロック図で示す。図7に示されるように、DSP254は、波形蓄積用メモリ254a、ピーク値検出回路254b、変換回路254c、ピーク値蓄積用メモリ254d、およびピーク値読み出し回路254eを有している。
波形蓄積用メモリ254aは、A/Dコンバータ252からのデジタル信号列をラッチする。なお、ラッチされたデジタル信号列は、波形蓄積用メモリ254aの容量を考慮して一定時間経過後順次破棄される。
ピーク値検出回路254bは、波形蓄積用メモリ254aにラッチされたデジタル信号列を監視して変極点、つまりピーク値(例えば図6に示される波形λのピーク値P、波形λのピーク値P、波形λのピーク値P)を検出する。次いで、デジタル信号列中のピーク値が検出された地点、つまり時間(例えば図6に示されるピーク値Pに対応する時間t、ピーク値Pに対応する時間t、ピーク値Pに対応する時間t)を該ピーク値に関連付けて変換回路254cに順次出力する。
図8に、ピーク値検出回路254bから出力されるデータの概念図を示す。図8に示されるように、ピーク値検出回路254bは、スポットS〜Sに対応するピーク値Pと時間Tとを関連付けたデータ(以下、「関連付けデータ」と記す。)を変換回路254cに順次出力する。
変換回路254cは、関連付けデータの時間Tを例えば固体撮像素子でいうところの画素アドレスに変換する。具体的には、変換回路254cには、各スポットに対応する時間Tと画素アドレスとの変換テーブルが予め保持されている。かかる変換テーブルは、既知の情報である渦巻パターン期間中の各スポットの形成位置および形成時間に基づき作成されている。変換回路254cは、特定の時間Tに対応する関連付けデータが入力されたとき、変換テーブルに基づき該特定の時間Tを特定の画素アドレスに変換する。
図9を用いて、変換回路254cによる画素アドレスの変換処理の具体例を説明する。ここでは、説明の便宜上、関連付けデータの各時間Tを19×19からなる画素アドレスに変換する場合を考える。変換回路254cは、例えばスポットSに対応する時間t11、t21、t31の関連付けデータが入力されたとき、上記変換テーブルに基づき時間t11、t21、t31を画素アドレス(3,10)に変換する。次いで、時間t12、t22、t32の関連付けデータが入力されたとき、上記変換テーブルに基づき時間時間t12、t22、t32を画素アドレス(3,8)に変換する。変換回路254cは、かかる画素アドレスへの変換処理を、入力される関連付けデータに対して順次行う。
画素アドレスへの変換処理により、例えば画素アドレス(3,10)には、3つの出力電圧値、つまりピーク値P11、P21、P31が関連付けられたことになる。しかし、これだけでは、ピーク値P11、P21、P31が何れの色情報を有するかが不明である。そこで、変換回路254cは、3つのピーク値に対して適切な色情報を付与する。そのために、変換回路254cは、各色に対応するファイバブラッググレーティング間の距離により予め定められた各色のピーク値の遅延時間を利用する。
すなわち、変換回路254cは、スポットSに対応する時間t11に検出されたピーク値P11にR色であることを示す色情報を付加する。そして、時間t11から所定時間(図6ではt−t(s))遅延した時間t21に検出されたピーク値P21にG色であることを示す色情報を付加する。さらに、時間t11(または時間t21)から所定時間(図6ではt−t(s)(またはt−t(s)))遅延した時間t31に検出されたピーク値P31にB色であることを示す色情報を付加する。
このようにして、変換回路254cは、画素アドレス(3,10)に関連付けられた、R色、G色、B色の輝度がそれぞれ、ピーク値P11、ピーク値P21、ピーク値P31となる画像情報を生成する。変換回路254cは、かかる色情報付加処理を、入力される関連付けデータに対して順次行う。
変換回路254cは、生成された画像情報をピーク値蓄積用メモリ254dに順次出力して書き込む。また、画像情報を有さない画素アドレスに関しては、例えば所定のマスキングデータを生成してピーク値蓄積用メモリ254dに出力して書き込む。ピーク値蓄積用メモリ254dはフレームバッファであり、変換回路254cにより生成されたスポットS〜Sに対応する一フレーム分の画像情報をバッファリングする。
ピーク値読み出し回路254eは、タイミングコントローラ240のタイミング制御に従い、ピーク値蓄積用メモリ254dにバッファリングされた画像情報を読み出してエンコーダ256に出力する。エンコーダ256は、入力された画像情報をNTSC(National Television Standards Committee)やPAL(Phase Alternating Line)等の所定の規格に準拠した映像信号に変換してモニタ300に出力する。これにより、モニタ300に観察対象の映像が表示される。
以上に説明されたように走査型医療用プローブ100は、各色の反射パルス光にそれぞれ異なる遅延時間を付与するように構成されている。そのため、プロセッサ200は、色毎の遅延時間を利用して一つの光検出器250だけで各色の反射パルス光を区別しカラー画像を生成することができる。すなわち、高価な高感度光検出器の個数を従来よりも削減できるため、製造コスト面で非常に有利である。また、従来、つまり、各色の反射パルス光を別個の光検出器により検出する構成と比較して、色毎の検出パワー誤差を実質的に無くすことができる。光検出器間の校正等が不要となるため、製造コスト面で有利な上、リードタイム短縮の効果も期待される。
以上が本発明の実施形態の説明である。本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば光検出器250は、プロセッサ200が有する構成に限らない。別の実施形態では、走査型医療用プローブ100が光検出器250を有する構成としてもよい。
また、走査型医療用プローブ100は、各波長の光に光路差を付与して時間遅延を生じさせる手段として、ファイバブラッググレーティングに代わり、例えば誘電体多層膜フィルタ等の波長選択フィルタを有する構成としてもよい。
また、別の実施形態の走査型医療用プローブ100は、走査型医療用プローブ100のより一層の細径化のため、検出用ファイバ142を有さない構成としてもよい。以下、検出用ファイバ142を有さない別の実施形態の走査型医療用プローブ100を、図10を用いて説明する。図10は、別の実施形態の走査型医療用プローブ100の内部構成およびプロセッサ200の一部の構成を模式的に示す、図1と同様の模式図である。なお、図10において図1と重複する部分については説明を省略する。
別の実施形態の走査型医療用プローブ100は、一端がRGB結合器234に接続された光ファイバ111を有している。光ファイバ111の他端は、光サーキュレータ143に結合されている。光サーキュレータ143は、各々が光ファイバ111、シングルモードファイバ112、光ファイバ145に接続された3つの端子を有している。光サーキュレータ143は、光ファイバ111からのカラーパルス光をシングルモードファイバ112にのみ入射させるように構成されている。そのため、カラーパルス光は、シングルモードファイバ112を伝送されて観察対象上にスポットを形成する。
観察対象上に形成された各カラーパルス光のスポットは、観察対象にて反射されてシングルモードファイバ112に入射され、シングルモードファイバ112内部を光サーキュレータ143との結合端に向かって伝搬される。光サーキュレータ143は、シングルモードファイバ112からの反射パルス光を光ファイバ145にのみ入射させるように構成されている。光ファイバ145に入射された反射パルス光は、光サーキュレータ144に入射される。
光サーキュレータ144は、上述した実施形態の光サーキュレータ144と同様に、光ファイバ145からの反射パルス光を波長選択ファイバ146にのみ入射させ、波長選択ファイバ146からの各色の反射パルス光を光ファイバ148にのみ入射させるように構成されている。そのため、波長選択ファイバ146の結合端に所定の時間遅延をもって到達した各色の反射パルス光は、本実施形態と同様に、光ファイバ148に順次入射される。別の実施形態においても本実施形態と同様に、それぞれ異なる遅延時間が付与された各色の反射パルス光を用いてカラー画像が生成される。
このように別の実施形態においては、シングルモードファイバ112が検出用ファイバ142の機能、つまり、観察対象からの反射パルス光を波長選択ファイバ146に向けて伝搬する機能を兼ね備えている。したがって、図10に示されるように、挿入部130内部に引き回される光ファイバは、シングルモードファイバ112一本だけでよい。そのため、別の実施形態によれば、走査型医療用プローブ100のより一層の細径化が達成される。
本発明の実施形態の走査型医療用プローブの内部構成およびプロセッサの一部の構成を模式的に示す模式図である。 本発明の実施形態のプロセッサおよびモニタの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の走査型医療用プローブの先端部の模式的な内部構造を示す側断面図である。 本発明の実施形態の走査型医療用プローブの先端部の内部構造を示す外観斜視図である。 観察対象上に形成されるスポットを説明するための図である。 一パルスのカラーパルス光を観察対象に照射した場合に光検出器により検出されるアナログ信号を例示する図である。 本発明の実施形態のプロセッサのDSPの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のプロセッサのピーク値検出回路から出力されるデータの概念的に示す図である。 本発明の実施形態のプロセッサの変換回路による画素アドレスの変換処理の具体例を説明するための図である。 別の実施形態の走査型医療用プローブの内部構成およびプロセッサの一部の構成を模式的に示す模式図である。
符号の説明
1 医療用観察システム
100 走査型医療用プローブ
146R、146G、146B ファイバブラッググレーティング
200 プロセッサ
240 タイミングコントローラ
250 光検出器
254 DSP
300 モニタ

Claims (13)

  1. 光源から照射された複数種類の波長のパルス光を利用して対象物を観察するための医療用プローブであって、
    前記光源から入射されたパルス光を導光して前記対象物に射出する導光手段と、
    前記射出されたパルス光により照明された前記対象物の反射パルス光に対して波長毎に異なる所定の遅延時間を与える光遅延手段と、
    を有し、
    前記遅延時間を付与されたパルス光を所定の光検出手段に出力することを特徴とする医療用プローブ。
  2. 前記光遅延手段は、前記対象物の反射パルス光に対して波長毎に異なる光路差を付与することを特徴とする、請求項1に記載の医療用プローブ。
  3. 前記光遅延手段は、
    前記対象物の反射パルス光を導光して前記光検出手段に射出する光ファイバを有し、
    前記反射パルス光に対して波長毎に異なる光路差が付与されるよう、前記光ファイバの導光路中のそれぞれ異なる位置に前記複数種類の波長それぞれに対応する波長選択手段が配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の医療用プローブ。
  4. 前記波長選択手段が、対応する波長の前記反射パルス光を前記光源側に反射する構成である場合に、
    前記医療用プローブは、
    前記光源側に反射された各波長の前記反射パルス光を前記光検出手段側に導く反射パルス光導光手段をさらに有することを特徴とする、請求項3に記載の医療用プローブ。
  5. 前記反射パルス光導光手段は、光サーキュレータであることを特徴とする、請求項4に記載の医療用プローブ。
  6. 前記波長選択手段の各々は、前記複数種類の波長それぞれに適したファイバブラッググレーティングであることを特徴とする、請求項3から請求項5の何れかに記載の医療用プローブ。
  7. 前記導光手段は、入射端が前記光源に光学的に接続されたシングルモードファイバであることを特徴とする、請求項1から請求項6の何れかに記載の医療用プローブ。
  8. 前記射出されたパルス光を前記対象物上で走査させるために前記導光手段の射出端近傍を振動させる振動手段、
    をさらに有することを特徴とする、請求項1から請求項7の何れかに記載の医療用プローブ。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載の医療用プローブを有する医療用観察システムであって、
    前記光源と、
    前記遅延時間を付与されたパルス光を受光して信号を検出する光検出手段と、
    前記検出された各信号の遅延時間に基づき該各信号に色情報を付加して画像情報を生成する画像情報生成手段と、
    前記生成された画像情報に基づき映像を生成し表示する映像表示手段と、
    を有することを特徴とする医療用観察システム。
  10. 請求項8に記載の医療用プローブを有する請求項9に記載の医療用観察システムであって、
    前記射出されたパルス光が前記対象物上で所定の走査パターンを描くように前記振動手段の振動を制御する振動制御手段、
    をさらに有することを特徴とする医療用観察システム。
  11. 前記光源は、
    前記複数種類の波長の各々のパルス光を照射する複数の発光手段と、
    前記複数の発光手段の各々が照射したパルス光を結合する光結合手段と、
    を有することを特徴とする、請求項9または請求項10の何れかに記載の医療用観察システム。
  12. 前記複数の発光手段の各々に同一の変調をかけて同期したパルス光を生成するパルス光生成手段、
    をさらに有することを特徴とする、請求項11に記載の医療用観察システム。
  13. 前記光源は、白色のパルス光を照明する白色光源であることを特徴とする、請求項9から請求項12の何れかに記載の医療用観察システム。
JP2008207733A 2008-08-12 2008-08-12 医療用プローブ、および医療用観察システム Pending JP2010042128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008207733A JP2010042128A (ja) 2008-08-12 2008-08-12 医療用プローブ、および医療用観察システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008207733A JP2010042128A (ja) 2008-08-12 2008-08-12 医療用プローブ、および医療用観察システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010042128A true JP2010042128A (ja) 2010-02-25

Family

ID=42014011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008207733A Pending JP2010042128A (ja) 2008-08-12 2008-08-12 医療用プローブ、および医療用観察システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010042128A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178787A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Hoya Corp 医療用プローブ、および医療用観察システム
WO2015098114A1 (ja) 2013-12-25 2015-07-02 オリンパス株式会社 光走査型観察装置
WO2015111412A1 (ja) 2014-01-24 2015-07-30 オリンパス株式会社 光走査型観察装置
JP2018023847A (ja) * 2017-11-01 2018-02-15 オリンパス株式会社 内視鏡

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178787A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Hoya Corp 医療用プローブ、および医療用観察システム
WO2015098114A1 (ja) 2013-12-25 2015-07-02 オリンパス株式会社 光走査型観察装置
US10151914B2 (en) 2013-12-25 2018-12-11 Olympus Corporation Optical scanning observation apparatus
WO2015111412A1 (ja) 2014-01-24 2015-07-30 オリンパス株式会社 光走査型観察装置
US10151916B2 (en) 2014-01-24 2018-12-11 Olympus Corporation Optical scanning observation apparatus
JP2018023847A (ja) * 2017-11-01 2018-02-15 オリンパス株式会社 内視鏡

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010268961A (ja) 医療用観察システム
JP2011036462A (ja) 医療用観察システム
JP5498728B2 (ja) 医療用観察システム
US20080039693A1 (en) Endoscope tip unit and endoscope with scanning optical fiber
JP5490340B1 (ja) 内視鏡システム
JP2011115252A (ja) 医療用プローブ、および医療用観察システム
US9345396B2 (en) Scanning endoscope system
US20160143515A1 (en) Optical scanning device and light beam scanning method
US10488647B2 (en) Method for measuring scanning pattern of optical scanning apparatus, apparatus for measuring scanning pattern, and method for calibrating image
JP2011104239A (ja) 走査型医療用プローブ、及び医療用観察システム
JP2011045461A (ja) 光走査型内視鏡プロセッサ
CN104271025B (zh) 内窥镜装置
JP2010042128A (ja) 医療用プローブ、および医療用観察システム
JP5439032B2 (ja) 医療用観察システムおよびプロセッサ
JP2010268838A (ja) 医療用観察システム
JP5551844B1 (ja) 内視鏡装置及び治療装置
JP5342889B2 (ja) 医療用プローブ、および医療用観察システム
JP2011030720A (ja) 医療用観察システム
JP5366718B2 (ja) 走査型医療用プローブ、及び医療用観察システム
JP5993531B1 (ja) 走査型内視鏡
JP6143953B2 (ja) 走査型内視鏡システム
JP2010213764A (ja) 医療用プローブ、及び医療用観察システム
WO2017149863A1 (ja) 走査型内視鏡
US20210330179A1 (en) Endoscope system, control method, and computer readable recording medium
JP2011036460A (ja) 医療用観察システム