JP2010213764A - 医療用プローブ、及び医療用観察システム - Google Patents

医療用プローブ、及び医療用観察システム Download PDF

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秀夫 杉本
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Abstract

【課題】安定した走査を行うことが可能な医療用プローブおよび医療用観察システムを提供することを目的とする。
【解決手段】光源から入射される照明光を導光して対象物に射出する導光手段と、導光手段から射出される照明光を対象物上に集束させるための光学系と、導光手段から射出される照明光が、対象物上で円を描いて走査するように導光手段を駆動する駆動手段と、光学系を移動する光学系移動手段と、を有し、光学系移動手段によって光学系を移動させることにより、導光手段によって対象物上に描かれる円の大きさを変化させることを特徴とする医療用プローブが提供される。
【選択図】図1

Description

この発明は、対象物を走査して画像情報を取得する走査型医療用プローブ、および該医療用プローブを用いた医療用観察システムに関する。
医師が患者の体腔内を観察するときに使用する装置として、電子スコープが一般的に知られている。電子スコープを使用する医師は、電子スコープの挿入部を体腔内に挿入し、挿入部の先端に備えられた先端部を観察対象近傍に導く。そして、先端部に内蔵されたCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子により体腔内の画像が撮影される。体腔内で撮影された画像は、電子スコープからビデオプロセッサへ送信される。ビデオプロセッサでは、受信した画像に所定の処理を行ってモニタに体腔内の映像を表示させる。医師はこのようにモニタに表示される体腔内の映像を観察して検査や施術等を行う。
また、近年、電子スコープの挿入部を咽喉部に差し込まれることに因る患者の苦痛を軽減するために、固体撮像素子等を構成要素から排除することにより、電子スコープに比べて外径を細く構成した医療用プローブ、および該医療用プローブを用いた観察システムが提案されている。
かかる医療用プローブの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の医療用プローブでは、圧電アクチュエータにおける振動の振幅を変調および増幅させながら、光ファイバの先端部を共振させる。その結果、光ファイバの先端部が螺旋状に駆動され、光源からの照明光が対象物へ向けて螺旋状の走査パターンを描くように放射される。そして、対象物からの反射光を検出して光電変換し、ビデオプロセッサに順次出力する。ビデオプロセッサは、螺旋状に駆動される光ファイバの、所定の時間における基準となる位置に基づいて、光電変換された画像情報の位置を特定する。そして、該画像情報から映像信号を生成し、モニタに出力する。医師は、このようにして得られた体腔内の映像を、電子スコープを使用した場合と同様にモニタ上で観察して検査や施術等を行う。このような特許文献1の医療用プローブでは、プローブの細径化に加え、高解像度の画像が取得できるなど、電子スコープに比べより多くの利点を備えている。
米国特許第6,563,105号明細書
しかしながら、上述のように光ファイバの先端部を螺旋状に駆動する場合、螺旋の外周側における光ファイバの動きは安定するものの、振動の初期段階である中心部では、光ファイバの動きが不安定となる傾向がある。また、細径の光ファイバの位置を正確に中心位置へと収束させるのは困難であるため、走査開始時に、光ファイバの位置が中心からずれてしまう場合もある。そして、このような初期振動時の不安定な動きや中心位置のずれなどの影響で、光ファイバによる走査パターンが基準とする走査パターンとずれてしまうと、取得された画像の位置が適切に特定されなくなってしまう。その結果、特に中心部分において、画像に乱れや歪が発生してしまい、体腔内の状態を適切に観察できないといった問題があった。また、螺旋状の走査は再現性も低く、温度変化などの影響により、安定した画像を得ることが困難であるといった問題もあった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、安定した走査を行うことが可能な医療用プローブおよび医療用観察システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するめ、本発明により、光源から入射される照明光を導光して対象物に射出する導光手段と、導光手段から射出される照明光を対象物上に集束させるための光学系と、導光手段から射出される照明光が、対象物上で円を描いて走査するように導光手段を駆動する駆動手段と、光学系を移動する光学系移動手段と、を有する医療用プローブが提供される。また、本発明の医療用プローブは、光学系移動手段によって光学系を移動させることにより、導光手段によって対象物上に描かれる円の大きさを変化させることを特徴とする。このように、光学系移動手段によって光学系を移動させることで、対象物上における走査パターンを容易に制御することが可能となり、再現性の高い安定した走査を行うことができる。
また、上記医療用プローブの光学系は、複数のレンズを備えた第1のレンズ群および第2のレンズ群からなり、光学系移動手段は、第1のレンズ群および第2のレンズ群を別々に移動するものであっても良い。このように、レンズ群を別々に移動させることで、より詳細に走査パターンの制御を行うことが可能となる。
また、上記医療用プローブの光学系移動手段は、光学系を保持する保持部と、保持部を移動するステッピングモータからなるものであっても良い。このようにステッピングモータを用いることにより、所定の移動量ごとに、段階的に光学系を移動させることができる。これにより、より安定した走査を行うことが可能となる。
また、上記医療用プローブは、光学系移動手段によって光学系が段階的に移動されることにより、導光手段から射出される照明光が、対象物上に同心円を描くように走査されることを特徴とするものであっても良い。また、上記医療用プローブは、光学系移動手段によって光学系を移動させ、導光手段によって対象物上に描かれる円の大きさを段階的に大きくしていきながら第1の画像を取得し、光学系移動手段によって光学系を移動させ、導光手段によって対象物上に描かれる円の大きさを段階的に小さくしていきながら第2の画像を取得することを特徴とするものであっても良い。このような構成によれば、中心から最外周へ向かって同心円を描くとき、および最外周から中心へ向かって同心円を描くときの、いずれにおいても画像を取得することができ、効率化を図ることができる。
また、上記医療用プローブの導光手段は、入射端が前記光源に光学的に接続されたシングルモードファイバであり、駆動手段は、導光手段の射出端近傍を振動させるものであっても良い。
または、上記医療用プローブの導光手段は、入射端が光源に光学的に接続された導波管であり、記駆動手段は、導波管を回転させるものであっても良い。また、上記導波管は、光源からの照明光を射出するための先端部を備えており、該先端部は、照明光の光軸をオフセットさせるためのプリズムユニットを備えていても良い。また、上記導波管と先端部は分離されており、駆動部は、先端部のみを回転させるものであっても良い。このように構成することで、導光手段において安定した円運動を行うことができ、走査全体の安定性をさらに向上させることができる。
また、上記光学系移動手段における、光学系の移動量または移動速度は可変であっても良い。このように構成することで、走査パターンの外周側および中心側それぞれに適した走査を行うことができる。
さらに、本発明により、上記いずれかの医療用プローブと、光源と、反射光を受光して信号を検出する光検出手段と、検出された信号に基づき画像情報を生成する画像情報生成手段と、生成された画像情報に基づき映像を生成し表示する映像表示手段と、光学系移動手段を制御する移動制御手段と、を有する医療用観察システムが提供される。本医療用観察システムにおいても、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記医療用観察システムは、複数の前記検出された信号を記憶する記憶手段を更に備え、画像情報生成手段は、複数の検出された信号に基づき、画像情報を生成するものであっても良い。これにより、画像の分解能の低下を補償することが可能となる。
本発明の医療用プローブ、および医療用観察システムによれば、常に安定した走査を行うことが可能となり、歪のない画像を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の走査型医療用プローブの先端部の内部構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施形態のプロセッサおよびモニタの構成を示すブロック図である。 レンズ群移動機構の構成を模式的に示す模式図である。 レンズ群移動機構に対する制御を示すタイミングチャートである。 レンズ群移動機構における磁極の切換えを説明するための図である。 レンズ群の移動による光路の変化を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の走査型医療用プローブの先端部の内部構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態のプロセッサおよびモニタの構成を示すブロック図である。 外周側の走査におけるスポット位置を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の走査型医療用プローブ10における先端部の内部構成を模式的に示す図である。また、図2は、走査型医療用プローブ10に接続されるプロセッサ20およびモニタ30の構成を示すブロック図である。なお、図2においては、走査型医療用プローブ10とプロセッサ20との接続関係等を明確にするため、走査型医療用プローブ10の一部の構成も模式的に示している。また、モニタ30は周知の構成を有した受像装置であるため、図2においてモニタ30の詳細な構成は図示省略している。これらの走査型医療用プローブ10、プロセッサ20、およびモニタ30によって、本実施形態の医療用観察システムが構成される。
まず、図1を参照して、本実施形態の走査型医療用プローブ10の構成について説明する。走査型医療用プローブ10は、患者の体内に挿入される長尺の可撓管からなる挿入部と、プロセッサ20と電気的および光学的に接続される接続部とを備える。図1は、走査型医療用プローブ10の挿入部先端を示すものであり、該挿入部先端には、シングルモードファイバ110(以下、「SMF110」という)、アクチュエータ112、支持体114、筒体116、固定レンズ117、カバーガラス118、第1レンズ群130、第2レンズ群140、第1レンズ群移動機構132、および第2レンズ群移動機構142が配置されている。また、これらの部材は可撓性を有する保護チューブであるシースに収容されており、シースの内部には、さらに複数の受光ファイバ120が円環上に埋設されている。
SMF110は、プロセッサ20から供給される照明光を体腔内まで伝搬するためのファイバであり、走査型医療用プローブ10の接続部から、挿入部先まで延在している。また、SMF110の先端付近は、円筒型のアクチュエータ112の長軸方向に設けられた貫通孔に通され、アクチュエータ112に接着材などで固定されている。
アクチュエータ112は、圧電素子などで形成され、図示しない複数の電極を有している。そして、アクチュエータ112は、後述するプロセッサ20のX軸ドライバ220XおよびY軸ドライバ220Yから、各電極に接続された電線を通じて所定の駆動電圧が供給されることにより、所定の振動を開始する。また、アクチュエータ112は、支持体114に設けられた貫通孔に通されて支持される。これにより、SMF110の先端部が、支持体114に片持ち梁の状態で支持される。尚、以降の説明について、便宜上、走査型医療用プローブ10の長手方向をZ方向、Z方向に直交しかつ互いに直交する二方向をX方向、Y方向と定義する。
筒体116は、ステンレスなどの金属で形成される円筒上の部品であり、固定レンズ117、第1レンズ群移動機構132、第2レンズ群移動機構142、および支持体114の固定に用いられる他、走査型医療用プローブ10の先端部近傍に配置される部品を保護する役割を備えている。また、筒体116の先端は、カバーガラス118により封止されている。
第1レンズ群130および第2レンズ群140は、それぞれ複数のレンズから構成される。そして、第1レンズ群130および第2レンズ群140は、固定レンズ117と共に、SMF110の射出端から射出される走査光を観察対象上に集光するための対物光学系として機能する。また、第1レンズ群130はおよび第2レンズ群140は、それぞれ第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142に移動可能に支持されている。第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142は、第1レンズ群130および第2レンズ群140をそれぞれZ方向、すなわち光軸方向に移動するものであり、後述するプロセッサ20のレンズ駆動機構280により駆動される。
また、シース内部に埋設される複数の受光ファイバ120は、SMF110から射出され、観察対象によって反射された光を受光するためのファイバであり、走査型医療用プローブ10の接続部から挿入部先端まで延在している。複数の受光ファイバ120にて受光された反射光は、受光ファイバ120内を伝搬され、走査型医療用プローブ10の接続部にて結合され、プロセッサ20へ送られる。
なお、本実施形態においては、体腔内を観察するために走査型医療用プローブ10単体が体腔内に直接挿入される。別の実施形態においては、例えば走査型医療用プローブ10の挿入部先端を観察対象近傍にスムーズに導くために挿入部にガイドワイヤ等を添えて挿入するようにしてもよい。また、例えば電子スコープ等が有する鉗子チャンネルに挿入部を挿入し通して挿入部先端を観察対象近傍に近接させるようにしてもよい。
次に、本実施形態のプロセッサ20の構成について説明する。プロセッサ20は、走査型医療用プローブ10に照明光を供給するための光源部、走査型医療用プローブ10を駆動制御するための駆動部、走査型医療用プローブ10により取得される反射光を検出し、モニタ30での表示に適した画像信号を生成する信号処理部を備える。なお、本実施形態においては、プロセッサ20は、光源部、駆動部、信号処理部を備えた一体型のプロセッサであるが、別の実施形態では各部を別体で構成してもよい。
プロセッサ20の光源部は、観察対象を走査するための光源として、RGBの各波長に対応した光を供給するレーザ光源230R、230Gおよび230B、各レーザ光源230R、230Gおよび230Bを駆動するドライバ232R、232Gおよび232B、ならびにレーザ結合器234から構成される。ここで、RGBの各波長に対応する光源が備えられる理由は、カラー画像に対応するためである。したがって、光源は、例えば広帯域であるスーパーコンティニューム光等を発振する単一の白色ファイバレーザとしてもよい。また、光源は、レーザ光源に限らず例えばLED(Light Emitting Diode)等の他の形態の光源としてもよい。
プロセッサ20の駆動部は、走査型医療用プローブ10のアクチュエータ112を駆動するためのX軸ドライバ220XおよびY軸ドライバ220Y、タイミングコントローラ240から出力される駆動信号をD/A変換するためのD/Aコンバータ222Xおよび222Y、ならびに走査型医療用プローブ10の第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142を駆動するためのレンズ駆動回路280から構成される。
プロセッサ20の信号処理部は、受光ファイバ120によって伝搬される反射光をRGBの各波長を有する光へと分離するレーザ分離器254、分離されたRGB光を受光する検出器250R、250Gおよび250B、各検出器250R、250Gおよび250Bの出力をA/D変換するA/Dコンバータ252R、252Gおよび252B、A/D変換された信号に対して所定の処理を行う信号処理回路260、ならびに処理された信号を映像信号へと変換してモニタ30に出力するエンコーダ270から構成される。
また、上記各部は、同じくプロセッサ20が備えるシステムコントローラ210およびタイミングコントローラ240によって制御される。システムコントローラ210およびタイミングコントローラ240は、光源部、駆動部および信号処理部の各部における処理のタイミングを統括的にコントロールするものである。
次に、上述のような構成を備えた走査型医療用プローブ10およびプロセッサ20における体腔内観察の流れについて、各部の具体的な動作とともに説明する。まず、プロセッサ20に電源が投入されると、システムコントローラ210の制御の下、タイミングコントローラ240からドライバ232R、232Gおよび232Bに駆動信号が出力される。ドライバ232R、232Gおよび232Bは、該駆動信号に従ってレーザ光源230R、230Gおよび230Bを駆動する。そして、各レーザ光源230R、230Gおよび230Bは、RGBそれぞれの連続光を照射する。
各レーザ光源230R、230Gおよび230Bから照射されたレーザ光は、レーザ結合器234に入射される。そして、レーザ結合器234が備えるダイクロイックミラー等によって、RGBの各レーザ光が結合される。なお、図2においてレーザ結合器234内を進行するRGB光の光路長が異なるように見えるが、実際には、各光の光路長は同一である。そして、結合されたレーザ光(以下、「走査光」という)は、カップリングレンズ234aによって収束され、SMF110へと射出される。なお、レーザ光結合器234は、ダイクロイックミラーを使用した光結合器でなく、光ファイバ結合された各レーザ光源を光コンバイナに接続した構成としてもよい。また、光源が単一の白色ファイバレーザである場合には、光源から射出される白色レーザをそのままカップリングレンズ234aにて集束して射出すれば良い。SMF110へと射出された光は、SMF110内を伝搬され、走査型医療用プローブ10の挿入部先端に位置するSMF110の射出端から射出される。
また、上述のように光源部が起動されるのと略同じタイミングで、タイミングコントローラ240から、アクチュエータ112を駆動するための駆動信号が、D/Aコンバータ222Xおよび222Yに出力される。そして、D/Aコンバータ222Xおよび222Yによって該駆動信号がD/A変換され、X軸ドライバ220XおよびY軸ドライバ220Yにそれぞれ出力される。X軸ドライバ220XおよびY軸ドライバ220Yは、受信した駆動信号に従って、アクチュエータ112を駆動させる。具体的には、X軸ドライバ220Xは、駆動信号に基づいて、アクチュエータ112に第一の交流電圧を印加し、Y軸ドライバ220Yは、駆動信号に基づいて、アクチュエータ112に第一の交流電圧と同一周波数であって位相が直交する第二の交流電圧を印加する。
アクチュエータ112は、X軸ドライバ220XおよびY軸ドライバ220Yから印加された第一および第二の交流電圧に応じて振動する。アクチュエータ112の振動はそれぞれ、SMF110の先端部のX方向、Y方向への共振運動を生じさせる。そして、SMF110の射出端は、アクチュエータ112によるX方向およびY方向への運動エネルギーが合成されることにより、X−Y平面に近似する面上において所定半径を有する円の軌跡を描く。ここで、本実施形態においては、アクチュエータ112を駆動するための駆動信号の振幅は一定である。そのため、SMF110はアクチュエータ112が駆動されてから所定の時間が経過すると、安定して直径dを有する円の軌跡を描く。
そして、SMF110が安定した円の軌跡を描くようになった時点で、タイミングコントローラ240から、レンズ駆動回路280に駆動信号が出力される。レンズ駆動回路280は、該駆動信号に基づいて、第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142を駆動する。ここで、図3〜図5を参照して、第1レンズ群移動機構132の構成および動作について説明する。なお、第2レンズ移動機構142は、第1レンズ群移動機構132と実質的に同様の構成を備えているため、ここでは、第1レンズ群移動機構132についてのみ説明を行う。
図3は、第1レンズ群移動機構132の構成を模式的に示す図である。第1レンズ群移動機構132は、第1レンズ群130を保持する保持部132aと、保持部132aが取り付けられた移動部132bと、移動部132bに対向して配置される固定部132cとから構成される。本実施形態においては、移動部132bと固定部132cは磁力を推進力として、第1レンズ群130を段階的に移動させるリニアステッピングモータである。
移動部132bは、Z方向に移動可能なように筒体116に支持される。また、移動部132bは複数の永久磁石Mを備えており、複数の永久磁石Mは、固定部132cと対向する側にN極およびS極が交互に並ぶように配置される。
固定部132cは、筒体116に固定されており、複数のコイルCを備えている。複数のコイルCは、対向する位置にある永久磁石Mを両側から挟むようにそれぞれ配置される。また、複数のコイルCは、プロセッサ20のレンズ駆動回路280から電流が印加されることにより電磁石として機能する。そして、レンズ駆動回路280より、所定のタイミングで異なる方向に電流が流されることにより各コイルCにおける磁極が制御される。本実施形態では、レンズ駆動回路280と各コイルCが4相の端子280a、280b、280cおよび280dにそれぞれ接続される。
図4は、レンズ駆動回路280による各コイルCの磁極制御のタイミングチャートである。レンズ駆動回路280は、端子280a、280b、280cおよび280dに対して、図4に示すようにそれぞれ異なる制御を行う。また、図5は、図4のタイミングチャートに基づいて制御される各コイルCの磁極の切り換えについて説明するための図である。
図4に示すように、まず時間t1においては、端子280aおよび280bに接続されるコイルCはN極に、また端子280cおよび280dに接続されるコイルCはS極となるように電流が印加される。このときの移動部132bおよび固定部132cの状態を図5(a)に示す。図5(a)の状態では、移動部132bの永久磁石Mと、永久磁石Mを挟むように配置されるコイルCは、異なる磁極を有している。そのため、永久磁石MとコイルCとが引き合うことにより、移動部132bは、移動することなく同じ位置にとどまった状態となる。
続いて、時間t2になると、端子280aおよび280dに接続されるコイルCはS極に、また端子280bおよび280cに接続されるコイルCはN極となるように電流が印加される。このときの移動部132bおよび固定部132cの状態を図5(b)に示す。図5(b)では、移動部132bの永久磁石Mを挟む位置にあるコイルCの磁極の一方(図5では右側のコイルC)が、永久磁石Mと同磁極へと変更される。これにより、永久磁石Mと当該コイルCとの間に反発力が発生する。そして、永久磁石Mは、もう一方の異なる磁極を有するコイルC(図5では左側のコイル)と引き合うことにより、移動部132bが一段階、左方向へと移動する。
また、時間t3になると、端子280aおよび280bに接続されるコイルCはS極に、また端子280cおよび280dに接続されるコイルCはN極となるように電流が印加される。このときの移動部132bおよび固定部132cの状態を図5(c)に示す。図5(c)においても、移動部132bの永久磁石Mを挟む位置にあるコイルCの磁極の一方(図5では右側のコイルC)が、永久磁石Mと同磁極へと変更される。これにより、永久磁石Mが、当該コイルCと反発し、もう一方のコイルCと引き合うことにより、移動部132bがもう一段階、左方向へと移動する。
また、時間t4になると、端子280aおよび280dに接続されるコイルCはN極に、また端子280bおよび280cに接続されるコイルCはS極となるように電流が印加される。このときの移動部132bおよび固定部132cの状態を図5(d)に示す。さらに、時間t5になると、時間t1のときと同様に、端子280aおよび280bに接続されるコイルCはN極に、また端子280cおよび280dに接続されるコイルCはS極となるように電流が印加される。このときの移動部132bおよび固定部132cの状態を図5(e)に示す。このように、所定のタイミングで移動部132bの永久磁石Mと対向する位置にあるコイルCの磁極を永久磁石Mと反発しあうように切り換えることで、移動部132b、および移動部132bに取り付けられた第1レンズ群130を一段階ずつ移動させることができる。
本実施形態の走査型医療用プローブ10では、上述のように第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142を制御して、第1レンズ群130および第2レンズ群140をZ軸方向に移動させることにより、SMF110から射出される走査光の観察対象上の集光位置を変化させる。また、第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142は、それぞれ個別に制御され、第1レンズ群130および第2レンズ群140間の距離を変化させる。図6は、第1レンズ群130および第2レンズ群140の移動による、走査光の集光位置の変化を説明するための図である。
上述のように、SMF110の射出端は、アクチュエータ112の振動により、直径dの円の軌跡を描きながら走査光を射出する。そして、まず、SMF110から射出される走査光が、固定レンズ117、第1レンズ群130および第2レンズ群140を通り、図6(a)に点線で示されるような光路を通って、走査型医療用プローブ10の中心軸AX上に集光されるように、第1レンズ群130および第2レンズ群140が配置される。
その後、レンズ駆動回路280によって、第1レンズ群移動機構132および第2レンズ移動機構142が駆動され、第1レンズ群130および第2レンズ群140が段階的に移動される。このように、レンズ群間の距離を変化させることにより、SMF110から射出される走査光が観察対象上に描く円の直径を段階的に変化させることができる。例えば、図6(b)に示すように、第1レンズ群130および第2レンズ群140の位置を移動させると、直径dの円を描くSMF110から射出される走査光は、固定レンズ117、第1レンズ群130および第2レンズ群140によって、点線に示す光路を通り、観察対象上を直径Dの円を描くように走査される。
このように、SMF110が一定の直径を有する円を描いている状態で、第1レンズ群130および第2レンズ群140の移動変位を段階的に変化させていくことにより、観察対象に集光される走査光が描く円の直径を段階的に大きくすることが可能となる。これにより、観察対象上を半径の異なる複数の円からなる同心円状の走査パターンで走査することができる。このとき、第1レンズ群および第2レンズ群140を、初期の位置から最大の移動変位位置まで移動させたときの同心円パターンによる走査によって得られた画像を1フレームとする。また、第1レンズ群移動機構130および第2レンズ群移動機構140における送り量や駆動信号の周波数を適宜設定する(例えば30Hz)ことにより、1フレーム内における同心円の数などを制御することができる。
続いて、観察対象が走査されることによって得られた反射光は、受光ファイバ120にて受光される。そして、該反射光は受光ファイバ120によって伝搬され、プロセッサ20に送られる。プロセッサ20では、受光ファイバ120によって伝搬された反射光が、レーザ分離器254にて、ダイクロイックミラー等によりR、G、Bの各波長に対応する反射光に分離される。レーザ分離器254にて分離された各反射光は、それぞれ検出器250R、250Gおよび250Bに送られる。なお、上述したように光源部から供給される走査光は、単一のSMF110により導光されて観察対象にて反射される。そのため、反射光の光量は非常に少ない。このような微弱な光を確実にかつ低ノイズで検出する必要があるため、検出器250R、250Gおよび250Bには光電子増倍管(PMT:Photomultiplier Tube)等の高感度光検出器が用いられる。
検出器250R、250Gおよび250Bは、受光された各反射光を光電変換してアナログ信号を生成し、A/Dコンバータ252R、252Gおよび252Bに出力する。A/Dコンバータ252R、252Gおよび252Bは、タイミングコントローラ240の制御の下、検出器250R、250Gおよび250Bより検出された各反射光に応じたアナログ信号をサンプリングおよびホールドして、画素データに変換する。そしてA/Dコンバータ252R、252Gおよび252Bによって変換された画素データは、信号処理回路260に出力される。
信号処理回路260では、同心円状の走査パターンによって得られた各画素データを、固体撮像素子で言うところの画素アドレスに変換して記憶するために、変換テーブルを参照して画素データのアドレス変換処理を行なう。具体的には、信号処理回路260には、サンプリングされた各画素に対応する走査光の各スポットにおける時間Tと画素アドレスとの変換テーブルが予め保持されている。かかる変換テーブルは、既知の情報である走査パターン(同心円パターン)における各スポットの形成位置および形成時間に基づき作成されている。信号処理回路260は、特定の時間Tに対応する画素データが入力されると、変換テーブルに基づいて対応する画素アドレスを特定し、当該画素アドレスに該画素データを記憶する。
そして、タイミングコントローラ240のタイミング制御に従い、当該画素アドレスに記憶された画素データが読み出され、エンコーダ270に出力される。エンコーダ270は、入力された画素データをNTSC(National Television Standards Committee)やPAL(Phase Alternating Line)等の所定の規格に準拠した映像信号に変換してモニタ30に出力する。これにより、モニタ30に観察対象の映像が表示される。
以上のように本実施形態によれば、SMF110が安定して所定の円の軌跡を描く状態で、第1レンズ群130および第2レンズ群140を移動させることにより、従来の螺旋状の走査パターンに替えて、同心円状の走査パターンによって観察対象を走査することができる。そのため、SMF110における初期振動での不安定な動きや、中心位置のずれなどの影響を受けずに、安定した走査を行うことが可能となる。また、走査パターンの円の大きさは、ステッピングモータによって一定の量で段階的に調整されるため、再現性の高い走査を行うことが可能となる。これにより、中心部でも乱れや歪のない画像を得ることができ、より好適な体腔内観察を行なうことができる。
また、従来では、光ファイバによって螺旋状の走査を行なって1フレーム分の画像を取得した後は、光ファイバの振動を停止させ、光ファイバの位置を中心へと戻す構成となっている。また、このように光ファイバを中心位置に戻す際には、光ファイバの動きが不安定であり、画像の取得ができない。そのため、次の画像を取得するためには、光ファイバが中心位置に戻るのを待って、再度振動させる必要があった。また、光ファイバの振動を停止させるために振動と逆方向の力をかける必要があるため、機械的なストレスにより、装置の耐久性が低くなってしまうといった問題もあった。
これに対し、本実施形態によれば、第1レンズ群および第2レンズ群140を最大の移動変位位置に移動させてから、初期位置へと戻す間にも、安定した同心円パターンでの走査が行えるため、1フレーム分の画像を取得することが可能となる。すなわち、第1レンズ群および第2レンズ群140を初期位置から最大の移動変位位置に移動させる間に1フレーム、および最大の移動変位位置から初期位置へと戻す間にもう1フレームが取得できる。これにより、従来に比べてより効率的かつ高速に画像を取得することができると共に、装置の耐久性を向上させることも可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態の走査型医療用プローブ10aにおける先端部の内部構成を模式的に示す図である。また、図8は、走査型医療用プローブ10aに接続されるプロセッサ20aおよびモニタ30の構成を示すブロック図である。第2の実施形態における走査型医療用プローブ10aおよびプロセッサ20aは、第1の実施形態における走査型医療用プローブ10およびプロセッサ20と同様の構成要素を多く有している。そのため、該同様の構成要素については、図7および図8において同じ番号が付され、以降の説明が省略される。
まず、図7を参照して、本実施形態の走査型医療用プローブ10aの構成について説明する。走査型医療用プローブ10aは、第1の実施形態と同じく、患者の体内に挿入される長尺の可撓管からなる挿入部と、プロセッサ20aと電気的および光学的に接続される接続部とを備える。本実施形態の走査型医療用プローブ10aは、プロセッサ20aから供給される照明光を体腔内まで伝搬するための導光手段として、第1の実施形態におけるSMF110に替えて、部品として導波管150を備えている。導波管150は、可撓性を有する円形の中空導波管であり、走査型医療用プローブ10aの接続部から、挿入部先端まで延在している。また、導波管150の外周には、モータ166およびモータ166により回転駆動されるギア164が設けられている。また、モータ166は、後述するプロセッサ20aのモータ駆動回路290により駆動される。
導波管150の先端には、導波管150と分離された先端部150aが設けられている。先端部150aは、導波管150と同様の円形の中空導波管であり、その射出端には、導波管150によって伝搬される走査光の光軸をオフセットさせるためのプリズム155aおよび155bを備えている。また、先端部150aの外周にはボールベアリング160が設けられている。これにより、先端部150aは、ボールベアリング160を介して筒体116に回転可能に支持されている。さらに、先端部150aの導波管150側端部の外周には、ギア162が設けられており、導波管150の外周に設けられたギア164と嵌合している。尚、走査型医療用プローブ10aにおけるその他の構成については、第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態のプロセッサ20aの構成について説明する。図8に示すように、プロセッサ20aは、第1の実施形態における、アクチュエータ112を駆動するためのX軸ドライバ220XおよびY軸ドライバ220Y、X軸ドライバ220XおよびY軸ドライバ220Yへの駆動制御信号を生成するためのD/Aコンバータ222Xおよび222Yに替えて、モータ166を駆動するためのモータ駆動回路290およびD/Aコンバータ292を備えている。尚、プロセッサ20aにおけるその他の構成については、第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態における体腔内観察の流れについて、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。まず、プロセッサ20aに電源が投入されると、第1の実施形態と同様に、プロセッサ20aの光源部により、導波管150に走査光が射出される。導波管150に射出された光は、導波管150内を伝搬され、先端部150aへと送られる。
先端部150aに伝搬された走査光は、まず、プリズム155aに入射する。プリズム155aに入射した走査光は、プリズム155aの反射面によって直角に反射され、プリズム155bに入射する。プリズム155bに入射した走査光は、プリズム155bの反射面によって直角に反射され、固定レンズ117に向かって射出される。これにより、本実施形態では、先端部150aが備えるプリズム155aおよび155bによって、走査光の光軸が所定の距離だけオフセットされるようになっている。
また、上述のように光源部が起動されるのと略同じタイミングで、タイミングコントローラ240から、モータ166を駆動するための駆動信号が、D/Aコンバータ292に出力される。そして、D/Aコンバータ292にて、受信した駆動信号がD/A変換され、モータ駆動回路290に送信される。そして、モータ駆動回路290は、受信した駆動信号に従って、モータ166を駆動させる。
モータ166は、モータ駆動回路290によって駆動され、ギア164を回転させる。そして、ギア164の回転により、ギア164と嵌合するギア162が回転し、ギア162が取り付けられる先端部150aの中心を軸として回転する。このように先端部150aが回転することにより、先端部150aのプリズム155bからの走査光が、直径d’の円の軌跡を描くように射出される。
そして、プリズム155bから射出された走査光は、固定レンズ117、第1レンズ群130および第2レンズ群140を介して、観察対象に集光される。その後、第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142によって、第1レンズ群130および第2レンズ群140を移動することにより、走査光が観察対象上に描く円の直径を変化させることができる。これにより、第1の実施形態と同様に、観察対象上を同心円状の走査パターンで走査することが可能となり、受光ファイバ120およびプロセッサ20aによる上述の処理によって画像が取得される。
このように、本実施形態においては、SMF110をアクチュエータ112によって共振させる替わりに、走査光の光軸をプリズム155aおよび155bによりオフセットさせて回転させることで、走査光が所定の円の軌跡を描くようにしている。このように走査光の円運動についても機械的な構成により実現することで、走査全体をより安定させることが可能となる。また、本実施形態では、先端部150aから平行光が射出されるため、固定レンズ117、第1レンズ群130および第2レンズ140における光学設計を簡素化することもできる。
以上が本発明の実施形態であるが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば、上述の第1および第2の実施形態においては、第1レンズ群130および第2レンズ群140を移動させることで、走査光の集光点の位置を変更させている。そのため、走査光による同心円パターンの外側の円においては、第1レンズ群130および第2レンズ群140が拡大の方向で作用することにより、中心部分における円の軌跡に比べ、円の軌跡が太くなる。すなわち、画素データとしてサンプリングされる集光点のスポット径が中心部におけるスポット径に比べて大きくなる。このように、スポット径が大きくなると、画像の分解能が低下してしまう。そのため、このような外周側における分解能の低下を防ぐため、上記実施形態のプロセッサ20およびプロセッサ20aにて、外周側の走査によって得られた画像に対する補償処理を行うよう構成することも可能である。
このような補償処理の一例を、図9を参照して説明する。ここで説明する補償処理では、1つのスポットにおける画素データを、複数のスポットにおける画素データの平均値に基づいて求めることで、分解能の低下を補償する。図9は、外側の円を走査する場合のスポット位置を示す図である。本補償処理では、外周側を走査して得る画素データのサンプリング周波数を、中心部を走査して得る画像データのサンプリング周波数に比べて高く設定する。これにより、図9に示すように、スポットS1〜S6がそれぞれ重なるようにサンプリングされる。また、第1レンズ群移動機構132および第2レンズ群移動機構142においても、外周部を走査する場合には第1レンズ群130および第2レンズ群140の移動量が短くなるよう構成する。これにより、図9に示すように、スポットS3、スポットS3の外周側にあるスポットS7、および内周側にあるスポットS8が重なるようにサンプリングされる。
そして、上述のように得られた複数のスポットにおける画素データは、一時的に図示しないメモリに記憶される。そして、次いで該メモリから重複する部分におけるデータが読み出され、その平均値が求められる。図9の例の場合、スポットS2とS3が重複する部分のデータD1、スポットS3とS4が重複する部分のデータD2、スポットS3とS7が重複する部分のデータD3、スポットS3とS8が重複する部分のデータD4の平均値がそれぞれ求められる。そして、これらのデータD1〜D4の平均値に基づき、スポットS3の画素データが生成される。このように構成することで、外周側においても高解像度の画像を得ることが可能となる。
1 医療用観察システム
10,10a 走査型医療用プローブ
20,20a プロセッサ
30 モニタ
110 SMF
130 第1レンズ群
132 第1レンズ群移動機構
140 第2レンズ群
142 第2レンズ群移動機構
150 導波管
280 レンズ駆動回路
290 モータ駆動回路

Claims (12)

  1. 光源からの照明光を走査させて対象物を観察する医療用プローブであって、
    前記光源から入射される照明光を導光して前記対象物に射出する導光手段と、
    前記導光手段から射出される照明光を前記対象物上に集束させるための光学系と、
    前記導光手段から射出される照明光が、前記対象物上で円を描いて走査するように前記導光手段を駆動する駆動手段と、
    前記光学系を移動する光学系移動手段と、を有し、
    前記光学系移動手段によって前記光学系を移動させることにより、前記導光手段によって前記対象物上に描かれる円の大きさを変化させることを特徴とする医療用プローブ。
  2. 前記光学系は、複数のレンズを備えた第1のレンズ群および第2のレンズ群からなり、
    前記光学系移動手段は、前記第1のレンズ群および第2のレンズ群を別々に移動することを特徴とする請求項1に記載の医療用プローブ。
  3. 前記光学系移動手段は、
    前記光学系を保持する保持部と、
    前記保持部を移動するステッピングモータからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用プローブ。
  4. 前記光学系移動手段によって前記光学系が段階的に移動されることにより、
    前記導光手段から射出される照明光が、前記対象物上に同心円を描くように走査されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の医療用プローブ。
  5. 前記医療用プローブは、
    前記光学系移動手段によって前記光学系を移動させ、前記導光手段によって前記対象物上に描かれる円の大きさを段階的に大きくしていきながら第1の画像を取得し、
    前記光学系移動手段によって前記光学系を移動させ、前記導光手段によって前記対象物上に描かれる円の大きさを段階的に小さくしていきながら第2の画像を取得することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の医療用プローブ。
  6. 前記導光手段は、入射端が前記光源に光学的に接続されたシングルモードファイバであり、
    前記駆動手段は、前記導光手段の射出端近傍を振動させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の医療用プローブ。
  7. 前記導光手段は、
    入射端が前記光源に光学的に接続された導波管であり、
    前記駆動手段は、前記導波管を回転させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の医療用プローブ。
  8. 前記導波管は、前記光源からの照明光を射出するための先端部を備えており、
    前記先端部は、前記照明光の光軸をオフセットさせるためのプリズムユニットを備えていることを特徴とする請求項7に記載の医療用プローブ。
  9. 前記導波管と前記先端部は、分離されており、
    前記駆動部は、前記先端部のみを回転させることを特徴とする請求項8に記載の医療用プローブ。
  10. 前記光学系移動手段における、前記光学系の移動量または移動速度は可変であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の医療用プローブ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の医療用プローブと、
    前記光源と、
    前記反射光を受光して信号を検出する光検出手段と、
    前記検出された信号に基づき画像情報を生成する画像情報生成手段と、
    前記生成された画像情報に基づき映像を生成し表示する映像表示手段と、
    前記光学系移動手段を制御する移動制御手段と、
    を有することを特徴とする医療用観察システム。
  12. 前記医療用観察システムは、複数の前記検出された信号を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記画像情報生成手段は、前記複数の検出された信号に基づき、画像情報を生成することを特徴とする、請求項11に記載の医療用観察システム。
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