JP6270806B2 - 戸袋構造 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、収納体を利用してこれを単に壁際に設置するだけで足るアウトセット引き戸の戸袋構造を提供することにある。
部屋の開口部24に吊戸レール10を介して設置されたアウトセット引き戸14の戸袋構造1であって、
前記アウトセット引き戸14と、
開口部24に設置された前記アウトセット引き戸14を吊り下げる吊戸レール10と、
前記吊戸レール10の上端部14cよりも背丈が高く、アウトセット引き戸14の戸尻側の壁面28に沿って配設された収納体2とで構成され、
前記収納体2の天板4は、収納体2の幅方向又は奥行き方向に張り出しており、前記天板4の張り出した側の端面4aは、前記吊戸レール10を取り付けた壁面28に当接し、且つ前記壁面28と収納体2の側面2a又は背面2bとの間の間隔dが前記アウトセット引き戸14を収納する幅に形成されることを特徴とする戸袋構造1である。
部屋の開口部24に吊戸レール10を介して設置されたアウトセット引き戸14の戸袋構造5であって、
前記アウトセット引き戸14と、
開口部24に設置された前記アウトセット引き戸14を吊り下げる吊戸レール10と、
前記吊戸レール10の上端部14cまでの背丈とほぼ同じ背丈を有し、アウトセット引き戸14の戸尻側の壁面28に沿って配設された収納体2とで構成され、
前記収納体2の天板4は、収納体2の幅方向に張り出しており、前記天板4の張り出した側の端面4aは、前記吊戸レール10の側面10aに当接し、且つ前記壁面28と収納体2の側面2aとの間の間隔wが、前記アウトセット引き戸14を収納し、且つ収納体2の前扉6が開閉できる幅に形成されることを特徴とする戸袋構造5である。
前記アウトセット引き戸14の戸尻部14b側において、前記アウトセット引き戸14を収納できる間隔を設け、開口部24と収納体2との間で露出した壁面28に沿って該壁面28を覆う袖壁12を更に配置することを特徴とする前記第1又は第2の発明に記載の戸袋構造1又は5である。
本実施形態の代表的なアウトセット引き戸14のサイズは、長さ900〜1200mm、高さ〜2000mm、幅30mm程度である。これに対して後述する本実施形態の収納体2の代表的なサイズは長さ700mm、高さ〜2200mm、幅600mm程度である。また本実施形態の袖壁12の代表的なサイズは長さ400mm、高さ〜2200mm、幅40mm程度である。対応する開口部のサイズは、長さ800〜1000mm、高さ〜1900mm程度である。これらのサイズについては、上記数値例に限定されるものではない。
図4(A)において、開口部24の左右両側に開口縦枠22、30、開口上枠、引き戸横枠20が開口部24に設置される。引き戸横枠20は、アウトセット引き戸14の可動範囲全域をカバーするように壁面28の端まで設置される。
開口部24領域以外の引き戸横枠20には、その上部に引き戸横枠20及び吊戸レール10の保護及び見栄え向上のために幕板18をネジ42等で壁面28に固定する。
幕板18は図からわかるように細長い板材で、開口部24の戸尻側端面から壁面28の端まで設けられる。
次に、引き戸横枠20の上側に袖壁天板12aをネジ46等で壁面28に固定する。袖壁天板12aは袖壁12の横幅に等しい長さに形成された板材である。袖壁天板12aの配置位置は戸尻側の開口縦枠30から収納体2の天板4の張り出し部の前端までの大きさで、袖壁12の上端部が袖壁天板12aに固定され、前述の袖壁ガイド板12bに袖壁12の下端が固定される。
この時、引き戸14と袖壁12との関係は、引き戸14を「戸袋26」に引き込んだ時、取手16が開口縦枠30と袖壁キャップ32に接触せず、指を挟まない程度になっており、開口部24を閉じた時、引き戸14の戸尻が開口縦枠30と袖壁キャップ32との間の間隙から離脱しないように形成されている。
利用者が、収納体2が配置されている部屋からアウトセット引き戸14を開ける場合には、利用者は、その取手16を戸尻方向に移動させることによって、アウトセット引き戸14を開けることができる。このとき、アウトセット引き戸14は、開口部24以外は戸袋26に覆われているためにアウトセット引き戸14を完全に開ききるまで戸尻方向に移動させることができ、取手16が袖壁キャップ32と当接する手前の、指を挟まない地点が終点となる。袖壁キャップ32及び開口縦枠30には、アウトセット引き戸14と面する部分の全長にモヘア34が配置されているので、利用者は指を巻き込まれることはない。利用者がアウトセット引き戸14を閉める場合には、利用者は、その取手16を戸先方向に移動させることによって、アウトセット引き戸14を閉めることができる。開口縦枠22の引き戸当接面にはゴムやスポンジ等、衝撃を和らげるような素材が配置されているので、利用者が指を挟んだ場合などに被害を軽減することができる。
図5に示す実施例は、収納体2が前記壁面28を覆う大きさで、アウトセット引き戸14と収納体2で戸袋構造1が構成される場合を示している。アウトセット引き戸14を引き残しのないように開放した場合に、アウトセット引き戸14の戸面のほぼ全体が収納体2の側面2aが構成する戸袋に収納される場合には袖壁12を必要とせず、アウトセット引き戸14と収納体2で戸袋構造1が構成される。
図6に示す実施例は、第2の実施例の収納体2の配置を変更したものであり、収納体2の側面2aで戸袋構造1を構成する代わりに、収納体2の背面2bで戸袋構造1を構成する。したがって、天板4の背面2b側が延伸され、その端面4aが壁面28aと当接する。
図7に示す実施例は、図5に示した第2の実施例の収納体2の背丈と配置を変更したものである。
収納体2の背丈は吊戸レール10を設置した引き戸横枠20の上端部と同じ高さであり、収納体2の壁面28側の天板4の端面4aが、引き戸横枠20と吊戸レール10の側面10aに当接している。端面4aと引き戸横枠20が当接している領域には、天板4の張り出し部と引き戸横枠20の上側全面に幕板18を設置している。壁面28と収納体2の側面2aは、その間にアウトセット引き戸14を収納し、且つ収納体2の前扉6が少なくとも側面2aと平行になるまで開くことができる幅wとなるように天板4の張り出し幅を設定している。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
Claims (3)
- 部屋の開口部に吊戸レールを介して設置されたアウトセット引き戸の戸袋構造であって、
前記アウトセット引き戸と、
開口部に設置された前記アウトセット引き戸を吊り下げる吊戸レールと、
前記吊戸レールの上端部よりも背丈が高く、アウトセット引き戸の戸尻側の壁面に沿って配設された収納体とで構成され、
前記収納体の天板は、収納体の幅方向又は奥行き方向に張り出しており、前記天板の張り出した側の端面は、前記吊戸レールを取り付けた壁面に当接し、且つ前記壁面と収納体の側面又は背面との間の間隔が前記アウトセット引き戸を収納する幅に形成されると共に、
前記アウトセット引き戸の戸尻部側において、前記アウトセット引き戸を収納できる間隔を設け、開口部と収納体との間で露出した壁面に沿って該壁面を覆う袖壁を更に配置する、ことを特徴とする戸袋構造。 - 部屋の開口部に吊戸レールを介して設置されたアウトセット引き戸の戸袋構造であって、
前記アウトセット引き戸と、
開口部に設置された前記アウトセット引き戸を吊り下げる吊戸レールと、
前記吊戸レールの上端部までの背丈とほぼ同じ背丈を有し、アウトセット引き戸の戸尻側の壁面に沿って配設された収納体とで構成され、
前記収納体の天板は、収納体の幅方向に張り出しており、前記天板の張り出した側の端面は、前記吊戸レールの側面に当接し、且つ前記壁面と収納体の側面との間の間隔が前記アウトセット引き戸を収納し、且つ収納体の前扉が開閉できる幅に形成されることを特徴とする戸袋構造。 - 前記アウトセット引き戸の戸尻部側において、前記アウトセット引き戸を収納できる間隔を設け、開口部と収納体との間で露出した壁面に沿って該壁面を覆う袖壁を更に配置することを特徴とする請求項2に記載の戸袋構造。
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