JP6270666B2 - 根菜類収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、玉ねぎや人参、大根等の根菜類の作物を収穫する根菜類収穫機に関するもので、特に畝に作付けされた作物を収穫する根菜類収穫機に関する。
根菜類の一例である玉ねぎでは、特許文献1に開示されているように、一つの畝に複数条の玉ねぎが作付けされることがある(特許文献1では、一つの畝に4条の作物列)。
特許文献1に開示された根菜類収穫機では、畝間に位置する右及び左の車輪(特許文献1の図1,2,3の2,3)により機体が支持されて、土崩し体(特許文献1の図1,3,4の13)、引き上げ装置(特許文献1の図1及び図2の12)、及び切断装置(特許文献1の図1,2,4の15)が、機体に備えられている。
これにより特許文献1によると、機体の進行に伴って、土崩し体が畝に作付けされた作物の下側の畝の土中を進行しながら土を崩して、作物が畝から引き上げられ易くなる状態を作り出し、引き上げ装置が畝に作付けされた作物の葉茎を挟持して作物を畝から上方に引き上げて、切断装置が引き上げられた作物の葉茎において引き上げ装置よりも下側の部分を切断するのであり、葉茎が切断された作物が畝に落とされていく。
以上のように、畝から引き上げられ葉茎が切断された作物が畝に置かれていくので、この後に、作物回収車によって畝の作物を回収したり、作業者が畝の作物を回収したりすることになる。
特開2002−95326号公報
根菜類収穫機において、土崩し体が畝に作付けされた作物の下側の畝の土中を進行しながら土を崩すと、畝から作物が引き上げられ易くなるのであるが、これと同時に畝も崩されることになる。
特に土崩し体が畝の肩部(畝の右及び左の端部)の近くの畝の土中を進行した場合、畝の肩部が崩れることがあり、畝の肩部が崩れると、畝の肩部の近くに落とされた作物が畝から畝間に転がり落ちることがある。
これに対して作物回収車は、畝間に位置する右及び左の走行装置(車輪やクローラ走行装置)により機体が支持されて、機体の進行に伴って、畝の作物を回収するように構成されている。
従って、前述のように作物が畝間に転がり落ちると、この後に作物回収車によって畝の作物を回収する際に、作物回収車による畝間の作物の回収が困難なものになることがあり(作物回収車は主に畝の作物を回収することを想定している為)、作物回収車の走行装置が畝間の作物を踏んでしまうことがある。
作業者が畝の作物を回収する際においても同様に、作業者が歩く畝間に作物が転がっていると、畝や畝間に分散した作物を回収することになって手間を要するものとなるのであり、畝間も歩き難いものとなる。
本発明は、根菜類収穫機において、畝から引き上げられて畝に落とされた作物が畝から畝間に転がり落ち難くなるように構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、根菜類収穫機において次のように構成することにある。
畝の右及び左の外側に位置する畝間に接地して機体を支持する右及び左の車輪と、
畝に作付けされた作物の下側の畝の土中を進行しながら土を崩す土崩し体と、
畝に作付けされた作物の葉茎を挟持して作物を畝から上方に引き上げる引き上げ装置と、前記引き上げ装置によって引き上げられた作物の葉茎において前記引き上げ装置よりも下側の部分を切断する切断装置とを備えて、前記切断装置により葉茎が切断された作物が畝に落とされるように構成し、
前記土崩し体の後側で畝の土中を進行しながら、土を畝の左右一方の肩部に押し出して、畝の左右一方の肩部に補充する押し出し体を備えている。
(作用及び発明の効果)
根菜類収穫機において、土崩し体が畝の肩部の近くの畝の土中を進行した場合、畝の肩部の下部の土が横の畝間に流れ、畝の肩部の下部の土が少なくなって、畝の肩部が崩れるものと考えられる。
本発明の第1特徴によると、土崩し体の後側で畝の土中を進行しながら土を畝の肩部に押し出す押し出し体を備えている。
これにより、土崩し体が畝の肩部の近くの畝の土中を進行して、畝の肩部の土が横の畝間に流れ、畝の肩部の土が少なくなることによって畝の肩部が崩れかけても、押し出し体により土が畝の肩部に押し出されて、畝の肩部に土が補充される状態となるので、畝の肩部の崩れが抑えられる。畝の肩部が崩れたとしても、押し出し体により土が補充されることによって、畝の肩部から畝間への傾斜が緩やかな崩れ方となる。
この場合、土崩し体の後側に押し出し体が位置しており、土崩し体により崩されてほぐされた土を押し出し体が押し出す状態となるので、押し出し体により土が畝の肩部に無理なく押し出されて、畝の肩部に土が補充される状態となる。
以上のように本発明の第1特徴によると、畝の肩部の崩れを抑えることができるので(畝の肩部が崩れたとしても、畝の肩部から畝間への傾斜が緩やかな崩れ方となるので)、畝から引き上げられて畝の肩部の近くに落とされた作物が畝から畝間に転がり落ちる状態を抑えることができる。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の根菜類収穫機において次のように構成することにある。
前記押し出し体の畝の肩部から遠い部分よりも畝の肩部に近い部分が後側に位置するように、前記押し出し体が斜めの姿勢に配置されている。
(作用及び発明の効果)
本発明の第2特徴によると、機体の進行に伴って、押し出し体から土を畝の肩部に押す力の成分が発生するので、押し出し体から畝の肩部へ土が無理なく押し出されるようになる。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の根菜類収穫機において次のように構成することにある。
前記押し出し体が前後方向に往復駆動されるように構成されている。
(作用及び発明の効果)
本発明の第3特徴によると、押し出し体が前後方向に往復駆動されることにより、押し出し体による畝の肩部への土の押し出し機能を高めることができるのであり、特に押し出し体が前方に駆動された際に、押し出し体から土を畝の肩部に押す力の成分(前項[II]参照)が大きくなるので、押し出し体から畝の肩部へ土が無理なく押し出されるようになる。
[IV]
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第3特徴の根菜類収穫機において次のように構成することにある。
前後方向に往復駆動される前記土崩し体の後側に位置するように、前記押し出し体が前記土崩し体に連結されることによって、前記押し出し体が前後方向に往復駆動されるように構成されている。
(作用及び発明の効果)
根菜類収穫機では、例えば特許文献1に開示されているように、土崩し体も前後方向に往復駆動されるように構成されることがある。
本発明の第4特徴によると、押し出し体を土崩し体の後側に位置するように土崩し体に連結しているので、既存の構造である土崩し体の支持構造及び前後方向の往復駆動構造を押し出し体の支持構造及び前後方向の往復駆動構造に利用することができて、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
[V]
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第4特徴の根菜類収穫機において次のように構成することにある。
2条の作物の列において、右の作物の列に対応する右の前記土崩し体、及び、左の作物の列に対応する左の前記土崩し体を備え、
右及び左の前記土崩し体のうち畝の肩部から遠い前記土崩し体に、前記押し出し体が連結されている。
(作用及び発明の効果)
根菜類収穫機では、例えば特許文献1に開示されているように、右及び左の土崩し体を備えて、右及び左の土崩し体を2条の作物の列に対応させるように構成することがある。
この場合、機体の構成の面から右及び左の土崩し体のうち、例えば右の土崩し体が常に畝の肩部に近い側に位置し、左の土崩し体が畝から遠い側に位置するように、機体が構成されることが多い。
本発明の第5特徴によると、右及び左の土崩し体のうち畝の肩部から遠い土崩し体に押し出し体が連結されており、押し出し体が畝の肩部から畝の内方に少し離れている。
これにより、押し出し体が畝の肩部に接近して畝の肩部を崩してしまうという状態を避けながら、押し出し体により土が畝の肩部に押し出されるようにすることができる。
[VI]
(構成)
本発明の第6特徴は、本発明の第5特徴の根菜類収穫機において次のように構成することにある。
前記押し出し体が畝の肩部に近い前記土崩し体の後側に位置するまで延出されている。
(作用及び発明の効果)
本発明の第6特徴によると、前項[V]に記載のように、右及び左の土崩し体のうち畝の肩部から遠い土崩し体に押し出し体を連結した場合、押し出し体が畝の肩部に近い土崩し体の後側に位置するまで延出されているので、押し出し体を畝の肩部から適切な距離に位置させながら(接近し過ぎないようにしながら)、押し出し体の先端部を畝の肩部に接近させて、押し出し体による畝の肩部への土の押し出し機能を十分に発揮させることができる。
玉ねぎ収穫機の全体側面図である。 玉ねぎ収穫機の全体平面図である。 玉ねぎ収穫機の全体正面図である。 茎葉引き上げ装置、掻き上げ装置、引き上げ装置、搬送装置、切断装置及び放出装置等の側面図である。 茎葉引き上げ装置、右及び左の土崩し体、押し出し体、搬送装置及び切断装置等の平面図である。 茎葉引き上げ装置、右及び左の土崩し体、押し出し体、搬送装置、切断装置等の正面図である。 左の支持部材、左の土崩し体及び押し出し体の側面図である。 (a)左の支持部材の側面図、(b)左の土崩し体の側面図、(c)押し出し体の側面図である。 発明の実施の第1別形態において茎葉引き上げ装置、右及び左の土崩し体、押し出し体、搬送装置、切断装置及び案内部材等の平面図である。 発明の実施の第2別形態において茎葉引き上げ装置、右及び左の土崩し体、押し出し体、搬送装置及び切断装置等の平面図である。
[1]
図1,2,3に根菜類収穫機の一例である歩行型の玉ねぎ収穫機が示されており、先ず玉ねぎ収穫機の全体構成について説明する。
玉ねぎ収穫機は、ミッションケース1にエンジン2が支持され、ミッションケース1から右及び左に延出された車軸ケース3及び伝動ケース4に右及び左の後輪5(車輪に相当)が支持されており、前方に延出された右及び左の支持フレーム6の右の支持フレーム6に、前輪7(車輪に相当)が支持されている。
図1,2,3に示すように、後方に操縦ハンドル8が延出されて、操縦ハンドル8に備えられた調整ハンドル9により、右の支持フレーム6に対する前輪7の高さを調節することができるのであり、右の支持フレーム6に対する前輪7の高さを調節することによって機体の前後方向の姿勢(傾斜)を調節することができる。
図1,2,3に示すように、右及び左の支持フレーム6の前部から、茎葉引き上げ装置10、掻き上げ装置11、引き上げ装置12、右及び左の土崩し体13、搬送装置14、切断装置15及び放出装置16が備えられている。エンジン2の動力により、右及び左の後輪5、茎葉引き上げ装置10、掻き上げ装置11、引き上げ装置12、右及び左の土崩し体13、搬送装置14、切断装置15及び放出装置16が駆動される。
図1,2,3に示すように、圃場に複数の畝Aが形成され、一つの畝Aに4条の玉ねぎW(作物に相当)(作物の列に相当)が作付けされている。
玉ねぎ収穫機は、前輪7及び後輪5を畝間A2に接地させて畝Aを跨ぐ状態で機体が進行するのであり、畝Aの4条の玉ねぎWのうち、機体の進行方向に向かって右の2条の玉ねぎWを収穫する。
図1,2,3に示すように、機体の進行に伴って、右及び左の土崩し体13が畝Aに作付けされた玉ねぎWの下側の畝Aの土中を進行しながら土を崩して、玉ねぎWが畝Aから引き上げられ易くなる状態を作り出し、引き上げ装置12が畝Aに作付けされた玉ねぎWの葉茎Waを挟持して玉ねぎWを畝Aから上方に引き上げて、引き上げられた玉ねぎWの葉茎aにおいて引き上げ装置12よりも下側の部分を切断装置15が切断するのであり、葉茎Waが切断された玉ねぎWが畝Aに落とされていく。
この後、作物回収車によって畝Aの玉ねぎWを回収したり、作業者が畝Aの玉ねぎWを回収したりする。以下に玉ねぎ収穫機の各部の説明を行う。
[2]
次に、茎葉引き上げ装置10及び掻き上げ装置11について説明する。
図2,3,4に示すように、茎葉引き上げ装置10は、前後方向に沿った支持ケース10aの内部にチェーン10bが回転駆動自在に支持されて、チェーン10bに支持された多数のアーム10cが支持ケース10aから前方に突出しており、チェーン10b及びアーム10cが支持ケース10aに沿って下から上に回転駆動される。
図2,3,4に示すように、2条の玉ねぎWの間に位置するように、3組の茎葉引き上げ装置10が備えられて、斜め後方上方に向くように備えられており、茎葉引き上げ装置10の下部に平板状のデバイダ17が固定されている。
これにより、機体の進行に伴ってデバイダ17により玉ねぎWの茎葉Waが分けられながら、茎葉引き上げ装置10によって玉ねぎWの茎葉Waが引き上げられる。
図2,3,4に示すように、掻き上げ装置11は、多数のアーム11bを備えた一対のベルト11aが互いに対向するように配置されて、斜め後方上方に向くように備えられており、ベルト11aが回転駆動される。
これにより、機体の進行に伴って茎葉引き上げ装置10によって引き上げられた2条の玉ねぎWの茎葉Waが、中央に集められながら掻き上げ装置11のベルト11aの間を後方上方に掻き上げられる。
[3]
次に、土崩し体13及び引き上げ装置12について説明する。
図5,6,7に示すように、右及び左の支持フレーム6の前部の横軸芯P1周りに、右及び左の支持部材18が前後方向に揺動自在に支持されており、支持部材18の上部に右及び左の駆動ロッド20が接続されている。これにより、右及び左の駆動ロッド20が前後方向に往復駆動されて、右及び左の支持部材18が横軸芯P1周りに前後方向に往復駆動される。
図5,6,7に示すように、右及び左の土崩し体13は板材を正面視でL字状に折り曲げて構成されており、右及び左の土崩し体13の横向き部13bが互いに対向するように右及び左の土崩し体13が右及び左の支持部材18に連結されている。右及び左の土崩し体13の前縁部13aが、断面でテーパーを持つように刃物状に構成されており、右及び左の土崩し体13の横向き部13bが、後上がり状の面になるように構成されている。
図5及び図6に示すように、右の支持部材18に右の土崩し体13が連結され、左の支持部材18に左の土崩し体13及び押し出し体19が連結されている。押し出し体19の構造及び機能について、後述する[5]及び[6]において説明する。
これにより、図5及び図6に示すように、畝Aの4条の玉ねぎWのうち、機体の進行方向に向かって右の2条の玉ねぎWにおいて、右の土崩し体13は前述の2条のうちの右の1条の玉ねぎWの下側の畝Aの土中を進行しながら、前後に往復駆動されて畝Aの土を崩す。左の土崩し体13は前述の2条のうちの左の1条の玉ねぎWの下側の畝Aの土中を進行しながら、前後に往復駆動されて畝Aの土を崩す。
図2及び図4に示すように、引き上げ装置12は、幅広の一対のベルト12aが互いに対向して接するように配置されて、斜め後方上方に向くように備えられており、ベルト12aが回転駆動される。
これにより、前項[2]に記載のように、機体の進行に伴って2条の玉ねぎWの茎葉Waが、中央に集められて掻き上げ装置11のベルト11aの間を後方上方に掻き上げられながら、右及び左の土崩し体13により2条の玉ねぎWの下側の畝Aの土が崩されるのであり(玉ねぎWが畝Aから引き上げられ易くなるのであり)、玉ねぎWの茎葉Waが引き上げ装置12に挟持されて引き上げられて、玉ねぎWが畝Aから引き上げられる。
[4]
次に、搬送装置14、切断装置15及び放出装置16について説明する。
図1,2,4に示すように、搬送装置14は、幅広の一対のベルト14aが互いに対向して接するように配置されて、搬送装置14(ベルト14a)の前端が引き上げ装置12(ベルト12a)の後側に近接するように略水平に備えられており、ベルト12aが回転駆動される。
図1,2,4に示すように、切断装置15は回転駆動される円板状のカッターにより構成されており、搬送装置14の中央部の上方に備えられている。放出装置16は、搬送装置14の後端に備えられており、横軸芯周りで回転駆動されるベルト16aにより構成されている。
これにより、前項[3]に記載のように、機体の進行に伴って玉ねぎWの茎葉Waが引き上げ装置12に挟持されて引き上げられて、玉ねぎWが畝Aから引き上げられると、玉ねぎWが搬送装置14の前部に達して、玉ねぎWの茎葉Waの下部が搬送装置14に挟持される。
この場合、引き上げ装置12においてベルト12aの挟持力が、前半で強く、後半で弱くなるように構成されている。これにより、玉ねぎWの茎葉Waが引き上げ装置12に挟持されて引き上げられて玉ねぎWが畝Aから引き上げられた状態で、玉ねぎWの茎葉Waの下部が搬送装置14に挟持されると、搬送装置14のベルト14aの挟持力が引き上げ装置12のベルト12aの挟持力に勝つ状態となるので、玉ねぎWが搬送装置14に挟持されて後方に搬送され、引き上げ装置12に対して玉ねぎWの茎葉Waが滑りながら後方に移動する状態となる。
前述のように、玉ねぎWが搬送装置14に挟持されて後方に搬送されると、玉ねぎWの茎葉Waが切断装置15の位置に達して切断されるのであり、茎葉Waが切断された玉ねぎWが搬送装置14の後端に達すると、放出装置16により玉ねぎWが上下向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更されながら放出されて畝Aに落下する。
[5]
次に、押し出し体19の構造について説明する。
図5,6,7に示すように、板材を正面視でL字状に折り曲げて押し出し体19が構成されており、押し出し体19が左の土崩し体13(右及び左の土崩し体13のうち畝Aの肩部A1から遠い土崩し体13に相当)に連結されている。
図5,6,7に示すように、押し出し体19の横向き部19aが後上がり状の面になるように構成されており、押し出し体19の横向き部19aが、左の土崩し体13の後側に位置するように左の土崩し体13から右斜め後方に延出されて、押し出し体19の横向き部19aの先端部19dが右の土崩し体13の後側に位置している。
(押し出し体19の畝Aの肩部A1から遠い部分よりも畝Aの肩部A1に近い部分が後側に位置するように、押し出し体19が斜めの姿勢に配置された状態に相当)(押し出し体19が畝Aの肩部A1に近い土崩し体13の後側に位置するまで延出されている状態に相当)。
図8(a)に示すように、右及び左の支持部材18に、前側の上下2個の連結孔18a及び後側の上下2個の連結孔18bが開口されている。図8(b)に示すように、右及び左の土崩し体13に、上下5個の連結孔13cが開口されている。図8(c)に示すように、押し出し体19に、前側の上下2個の縦長の連結孔19b及び後側の上下2個の縦長の連結孔19cが開口されている。
図7に示す状態は、左の支持部材18の前側の連結孔18a、左の土崩し体13の上から2個目及び4個目の連結孔13c、及び、押し出し体19の前側の連結孔19bにボルト21を挿入することにより、左の支持部材18と左の土崩し体13の間に押し出し体19を挟み込むようにして、左の支持部材18に左の土崩し体13及び押し出し体19を連結している状態である(左の土崩し体13に押し出し体19を連結している状態)。
図7及び図8(b)に示す構造により、ボルト21を挿入する連結孔として、左の土崩し体13の上から1個目及び3個目の連結孔13cを使用したり、左の土崩し体13の上から3個目及び5個目の連結孔13cを使用することにより、左の支持部材18に対する左の土崩し体13の連結位置を上下に変更することができる。
左の支持部材18の前側の連結孔18aを使用したり、左の支持部材18の後側の連結孔18bを使用したりすることにより、左の支持部材18に対する左の土崩し体13の連結位置を前後に変更することができる。
図7及び図8(c)に示す構造により、ボルト21を挿入する連結孔として、左の支持部材18の前側の連結孔18aを使用したり、左の支持部材18の後側の連結孔18bを使用したり、押し出し体19の前側の連結孔19bを使用したり、押し出し体19の後側の連結孔19cを使用したりすることにより、左の支持部材18に対する押し出し体19の連結位置を前後に変更することができる。
押し出し体19の前側及び後側の連結孔19b,19cの上下範囲内において、左の支持部材18に対する押し出し体19の連結位置を上下に変更することができる。
右の支持部材18及び右の土崩し体13においては、押し出し体19が連結されていないだけで、前述の左の支持部材18及び左の土崩し体13と同様に、右の支持部材18に対する右の土崩し体13の連結位置を上下及び前後に変更することができる。
[6]
次に、押し出し体19の機能について説明する。
図3,5,6に示すように、一つの畝Aに4条の玉ねぎWが作付けされて、前輪7及び後輪5を畝間A2に接地させて畝Aを跨ぐ状態で、右の2条の玉ねぎWを収穫する状態において、右の土崩し体13が畝Aの右の肩部A1から畝Aの土中に進入して玉ねぎWの下側に位置しており、左の土崩し体13及び押し出し体19が畝Aの上面(玉ねぎWの間)から畝Aの土中に進入して玉ねぎWの下側に位置している。
図3,5,6に示す状態において、機体が進行すると、右の土崩し体13により畝Aの右の肩部A1が崩されることがある(畝Aの右の肩部A1の土が横の畝間A2に流れ、畝Aの右の肩部A1の土が少なくなることがある)。
前述の状態において、機体の進行に伴って、左の土崩し体13及び押し出し体19が前後に往復駆動されるので、右及び左の土崩し体13により崩されてほぐされた土が、押し出し体19により右斜め前方で斜め上方に押し出される状態となる。
(押し出し体19の横向き部19aが左の土崩し体13の後側に位置するように左の土崩し体13から右斜め後方に延出されている点、押し出し体19の横向き部19aの先端部19dが右の土崩し体13の後側に位置している点、並びに、押し出し体19の横向き部19aが後上がり状の面である点による)。
以上のように、押し出し体19により土が右斜め前方で斜め上方に押し出されることにより、畝Aの右の肩部A1に土が補充される状態となるので、畝Aの右の肩部A1の崩れが抑えられる。畝Aの右の肩部A1が崩れたとしても、押し出し体19により土が補充されることによって、畝Aの右の肩部A1から畝間A2への傾斜が緩やかな崩れ方となる。
従って、放出装置16から畝Aの右の肩部A1の近くに落とされた玉ねぎWが畝A(畝Aの右の肩部A1)から畝間A2に転がり落ちる状態を抑えることができる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、図9に示すように、平板状の縦向きの案内部材22を、前部が機体の右外側に位置し後部が機体の左右中央側に位置する斜めの姿勢で、放出装置16よりも前側に位置して畝Aの右の肩部A1に位置するように、機体に固定してもよい。
これにより図9に示すように、押し出し体19により土が右斜め前方で斜め上方に押し出されることにより畝Aの右の肩部A1に土が補充される状態に加えて、畝Aの右の肩部A1から崩れかけた土が案内部材22により畝Aの右の肩部A1に戻される状態となるので、畝Aの右の肩部A1の崩れをさらに抑えることができる。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、押し出し体19を右及び左の土崩し体13に連結せずに機体に支持させてもよい。
この場合、図10に示すように、押し出し体19を機体から下方に延出して畝Aの上面から畝Aの土中に侵入させ、右及び左の土崩し体13の間の位置から右の土崩し体13の横向き部13bの後側に位置するように右斜め後方に延出して、押し出し体19の横向き部13aの先端部19dが右の土崩し体13の横向き部13bの中央部付近(又は右の支持部材18の後側付近)に位置するように構成する。
(押し出し体19の畝Aの肩部A1から遠い部分よりも畝Aの肩部A1に近い部分が後側に位置するように、押し出し体19が斜めの姿勢に配置された状態に相当)(押し出し体19が畝Aの肩部A1に近い土崩し体13の後側に位置するまで延出されている状態に相当)。
図10において、押し出し体19が前後の往復駆動されないように、押し出し体19を機体に連結固定してもよい。
図10において、エンジン2の動力により、押し出し体19が前後に往復駆動されるように構成してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、押し出し体19を左の土崩し体13ではなく、右の土崩し体13の横向き部13bの先端部に連結してもよい。
この場合、押し出し体19を右の土崩し体13の横向き部13bの先端部から右斜め後方に延出して、押し出し体19の横向き部13aの先端部19dが右の土崩し体13の横向き部13bの中央部付近の後側(又は右の支持部材18の後側付近)に位置するように構成する。
(押し出し体19の畝Aの肩部A1から遠い部分よりも畝Aの肩部A1に近い部分が後側に位置するように、押し出し体19が斜めの姿勢に配置された状態に相当)(押し出し体19が畝Aの肩部A1に近い土崩し体13の後側に位置するまで延出されている状態に相当)。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態][発明の実施の第3別形態]において、前輪7及び後輪5を畝間A2に接地させて畝Aを跨ぐ状態で機体が進行した場合、畝Aの4条の玉ねぎWのうち、機体の進行方向に向かって左の2条の玉ねぎWを収穫するように構成してもよい。このように構成した場合、前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態][発明の実施の第3別形態]において、以下のように構成する。
前述の[発明を実施するための形態]では、押し出し体19を右の土崩し体13(右の支持部材18)に連結し、押し出し体19の横向き部19aを、右の土崩し体13の後側に位置するように右の土崩し体13から左斜め後方に延出して、押し出し体19の横向き部19aの先端部19dを左の土崩し体13の後側に位置させる。
前述の[発明の実施の第1別形態]では、案内部材22を、前部が機体の左外側に位置し後部が機体の左右中央側に位置する斜めの姿勢で、放出装置16よりも前側に位置して畝Aの左の肩部A1に位置するように、機体に固定する。
前述の[発明の実施の第2別形態]では、押し出し体19を機体から下方に延出して畝Aの上面から畝Aの土中に侵入させ、右及び左の土崩し体13の間の位置から左の土崩し体13の横向き部13bの後側に位置するように左斜め後方に延出して、押し出し体19の横向き部13aの先端部19dを、左の土崩し体13の横向き部13bの中央部付近(又は左の支持部材18の後側付近)に位置させる。
前述の[発明の実施の第3別形態]では、押し出し体19を左の土崩し体13の横向き部13bの先端部に連結し、押し出し体19を左の土崩し体13の横向き部13bの先端部から左斜め後方に延出して、押し出し体19の横向き部13aの先端部19dを、左の土崩し体13の横向き部13bの中央部付近の後側(又は左の支持部材18の後側付近)に位置させる。
本発明は、玉ねぎ収穫機ばかりではなく、人参や大根等の根菜類の作物を収穫する根菜類収穫機にも適用できる。
5,7 車輪
12 引き上げ装置
13 土崩し体
15 切断装置
A 畝
A1 肩部
A2 畝間
W 作物
Wa 茎葉

Claims (6)

  1. 畝の右及び左の外側に位置する畝間に接地して機体を支持する右及び左の車輪と、
    畝に作付けされた作物の下側の畝の土中を進行しながら土を崩す土崩し体と、
    畝に作付けされた作物の葉茎を挟持して作物を畝から上方に引き上げる引き上げ装置と、前記引き上げ装置によって引き上げられた作物の葉茎において前記引き上げ装置よりも下側の部分を切断する切断装置とを備えて、前記切断装置により葉茎が切断された作物が畝に落とされるように構成し、
    前記土崩し体の後側で畝の土中を進行しながら、土を畝の左右一方の肩部に押し出して、畝の左右一方の肩部に補充する押し出し体を備えている根菜類収穫機。
  2. 前記押し出し体の畝の肩部から遠い部分よりも畝の肩部に近い部分が後側に位置するように、前記押し出し体が斜めの姿勢に配置されている請求項1に記載の根菜類収穫機。
  3. 前記押し出し体が前後方向に往復駆動されるように構成されている請求項2に記載の根菜類収穫機。
  4. 前後方向に往復駆動される前記土崩し体の後側に位置するように、前記押し出し体が前記土崩し体に連結されることによって、前記押し出し体が前後方向に往復駆動されるように構成されている請求項3に記載の根菜類収穫機。
  5. 2条の作物の列において、右の作物の列に対応する右の前記土崩し体、及び、左の作物の列に対応する左の前記土崩し体を備え、
    右及び左の前記土崩し体のうち畝の肩部から遠い前記土崩し体に、前記押し出し体が連結されている請求項4に記載の根菜類収穫機。
  6. 前記押し出し体が畝の肩部に近い前記土崩し体の後側に位置するまで延出されている請求項5に記載の根菜類収穫機。
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