JPH07213129A - 地下作物の掘取機 - Google Patents

地下作物の掘取機

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JPH07213129A
JPH07213129A JP1099794A JP1099794A JPH07213129A JP H07213129 A JPH07213129 A JP H07213129A JP 1099794 A JP1099794 A JP 1099794A JP 1099794 A JP1099794 A JP 1099794A JP H07213129 A JPH07213129 A JP H07213129A
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JP
Japan
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soil
ridge
machine
underground
digging
Prior art date
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Application number
JP1099794A
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English (en)
Inventor
Ko Hasegawa
鋼 長谷川
Hisatoshi Yanagisawa
久敏 柳沢
Osamu Matsui
修 松井
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STAR FARM MACHINERY Manufacturing
STAR NOKI KK
Original Assignee
STAR FARM MACHINERY Manufacturing
STAR NOKI KK
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接地輪の走行路に掘り起こされた畝の土が流
れ出てしまうことのないように掘り起こし後の畝後に放
置溝を形成することができる掘取機を提供する。 【構成】 機枠2の両側部に接地体(接地輪3)を取り
付け、機枠の前部に地下作物を掘り起こす掘起体(ショ
ベル26)を取り付け、当該掘起体後端から機枠後端に
向けて地下作物を搬送するための搬送装置を設け、この
搬送装置にその搬送途上において土のみを畝跡に落下さ
せるための排出口を設けた地下作物の掘取機において、
上記搬送装置の後端側下方に畝跡上の土を左右に移送す
る移送体(右巻螺旋羽根43,左巻螺旋羽根44)を具
備した移送装置を設けると共に移送体の左右終端部と所
定間隔を隔てかつ上記接地体より畝側の位置に移送した
土を塞ぎ止める土止板(サイド板46)を設けたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地下作物の掘取機に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】地下作物を掘り起こしその掘り起こした作
物を地干しのために地面に放擲する掘取機として従来
は、本体フレームの前方下部に突設された堀起体の後端
部に、相対する無端チェーン間に多数の横杆を所定間隔
で支架し、掘起した作物及び土を後方に搬送する過程で
作物と土を分離し、土のみをその相前後する横杆の間隔
から下方に落下させるよう構成した無端回行体を後上が
りに傾斜させて(後傾)設け、本体フレームにその荷重
を支持すべく接地体を取り付け、本体フレームの後方下
部に、無端回行体から掘起し後の畝上に落下した膨軟土
を平に均すべく吊持機構を介して昇降自在に整地ローラ
を設け、整地ローラにより、上記膨軟土を均等に均して
これを平な畝跡(畦跡)とし、その畝跡の上に収穫物を
放擲するようにしたもの(実公平1−44055号公
報)や、掘起し後の畝上面に地下作物放置用の溝を形成
すべくオーガを機枠に設け、その溝に地下作物を放擲す
るようにしたもの(実開昭64−43626号公報)が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者(実公平1
−44055号公報)の場合は、作付けした畑が傾斜地
にある場合は、畝跡に放擲された収穫物が畝跡に止どま
ることなく下方へ転げ落ちてしまい、その隣の畝の掘り
起しのときに、掘取機(接地体等)によって踏み付けら
れ損傷してしまうという問題がある。
【0004】この点、後者(実開昭64−43626号
公報)の場合は、オーガであらかじめ形成しておいた放
置溝に地下作物を放擲するように構成しているため、こ
のような問題は生じることがない。
【0005】しかし、放置溝の形成のために膨軟土をオ
ーガの左右に移動させるようにすると、その膨軟土が、
トラクタおよび掘取機の尾輪の走行予定地に流れ出て高
く盛られてしまうため、次の畝の掘り起こしのときに、
掘取機全体が右(または左)に傾き、掘取り刃が地中に
水平に入らなくなって、地下作物の一部がそのまま地中
に取り残されてしまうという問題がある。
【0006】本発明の目的は、接地体の走行路に膨軟土
が流れ出てしまうことのないように放置溝を形成する掘
取機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、機枠の両側部に接地体を取り付け、機枠の前部
に地下作物を掘り起こす掘起体を取り付け、当該掘起体
後端から機枠後端に向けて地下作物を搬送する搬送装置
を取り付け、この搬送装置にその搬送途上において土の
みを畝跡に落下させるための排出口を設けた地下作物の
掘取機において、上記搬送装置の後端側下方に畝跡上の
土を左右に移送する移送体を具備した移送装置を設ける
と共に移送体の左右終端部と所定間隔を隔てかつ上記接
地体より畝側の位置に移送した土を塞ぎ止める土止板を
設けたものである。
【0008】
【作用】機枠両側の接地体を畝と畝との間の走行路に位
置合わせする。コンベヤを回動させつつ掘取機を走行路
に沿わせて前進させる。掘取機の前進により、ショベル
は、畝に深く食い込んで土と作物とを掘り起し、搬送装
置へと送る。搬送装置へと送られた土と作物は搬送過程
で土のみが搬送装置に形成された排出口から掘起し後の
畝に膨軟土として落下する。落下した膨軟土は搬送装置
後端部下方に設けられた移送装置で移送装置の左右の終
端まで送り出す。左右へ送り出されたこれらの土は、移
送体左右の終端と左右の土止板との間隔間内に滞留する
ようになり、ここで所定の硬さまで圧縮され圧密されて
くずれのない土壁となる。よって移送体の幅で、両側に
土壁を備えた放置溝が畝跡に沿って形成されていく。し
たがって土が掘取機の走行路に流れ込むこともなく、ま
た斜面にあってもその土壁を乗り越えて地下作物が下方
にころげ落ちてしまうこともない。
【0009】移送体である右巻螺旋羽根と左巻螺旋羽根
を軸外周に固定し当該軸をトラクタ等の牽引車からの回
転動力により回転する構成とした場合は、回転する軸に
設けた螺旋羽根により膨軟土は左右の螺旋羽根の終端と
左右の土止板の間隔間内に滞留し、また移送体が平面視
して左右に後退角を有した排土板であれば膨軟土は後退
角を有した面に沿って排土板の左右の終端部と土止板の
間隔間内に滞留することになる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の好適一実施例を添付図面に
基づいて説明する。
【0011】図1に示すように、掘取機1は、その機枠
2の両側部にこれを走行可能にするためにそれぞれ接地
体である接地輪3が取り付けられ、機枠2の前部に地下
から作物を掘り起こすべく掘起体4が取り付けられ、機
枠2の前部に、掘起体4の掘り起こしを所定範囲に制限
するため地割り装置5が取り付けられている。また、図
3に示したように、機枠2の後部には、畝跡に地下作物
の放置のための放置溝6を形成すべく移送装置7及び土
止板であるサイド板46が取り付けられている。さら
に、図1,図3に示したように、機枠2には、その掘起
体4により掘り出された地下作物(じゃがいもなど)を
順次機枠2の後部へと移送してこれを放置溝6に放擲し
得るように搬送装置であるコンベヤ装置8が取り付ら
れ、機枠2の前部に、これをトラクタ(図示せず)など
の牽引装置(図示せず)と連結するために逆A形に構成
された前枠9が取り付けられ、その前枠9に、移送装置
7とコンベヤ装置8とにトラクタの動力を伝達し得るよ
うに動力伝達装置が取り付けられている。
【0012】機枠2は、図3に示したように、その左右
の両側板10,11に固定杆12を掛け渡して固定した
ものであり、図2に示したように、その側板10,11
の中央部下端に、主軸13を回転自在に掛け渡したもの
である。主軸13には、その両側板10,11の外側の
部分にこれより前方へ延びるように前部アーム14が一
体的に設けられており、前部アーム14には、その先端
部に車軸15が取り付けられている。接地輪3は、車軸
15に回動自在に軸支されている。そして主軸13に
は、前部アーム14と反対向きに延びるように後部アー
ム16が設けられている。
【0013】前部アーム14および後部アーム16を水
平軸回りに回動させて掘起体4の畝挿入深さを変えるた
めに後部アーム16と少なくとも一方の側板10とには
これらに掛け渡して伸縮杆17が設けられている。
【0014】この伸縮杆17は、本実施例にあっては、
内面に雌ねじ18を有し後部アーム16の先端部にピン
19により枢支された筒状の調節杆20と、その調節杆
20の雌ねじ18に全長を変えるべく螺合させて設けら
れた棒ねじ21と、その棒ねじ21上部の縮径された段
付き部22を係合させて棒ねじ21の回転を許しかつ軸
方向への移動を規制する取り付け部材であって側板10
に水平軸回りに回動自在に取り付けられたねじ取り付け
部材23と、棒ねじ21の上端部にこれを回転すべく取
り付けられたハンドル24とから構成され、そのハンド
ル24を右または左に回転させることにより、前部アー
ム14と後部アーム16とを時計方向または反時計方向
に回して、接地輪3と機枠2の相対位置を上下に調節す
ることができるようになっている。接地輪3の固定は、
ロックナット25によってなされる。なお、伸縮杆17
は、流体(空気、油)の圧力を利用するアクチュエータ
であってももちろん構わない。
【0015】図1に示したように、掘起体4は、ショベ
ル26とそのショベル26で掘り起こした地下作物を、
地面に落とすことのないように、かつその掘り起こした
地下作物を土ごとショベル26後方のコンベヤ装置8に
受け渡し得るようにするために、ショベル26の左右の
両縁に、これに沿わせてショベルガイド27を一体に設
けたものである。掘取器の取り付けは、ショベルガイド
27を、機枠2の前部に一体的に取り付けることによっ
てなされるが、このときショベルガイド27は、ショベ
ル26の先端が水平となるようにかつショベル26が前
下がりに傾くようにして機枠2の前部中央に取り付けら
れる。もちろんショベルの幅は、畝で生育する地下作物
の分布を考慮して地下作物を全て掘り出すことができる
ように且つ、その掘り起し時に地下作物に損傷を与えた
り傷を付けてしまうことのないように決定されている。
【0016】前枠9は、機枠2の両側板10,11の前
端部上部に掛け渡されて一体化された1本の固定杆12
の両端にそれぞれ前方斜め上向きに上部支持杆29を取
り付けると共に両側板10,11の前端部にそれぞれ前
方斜め下向きに前枠支持板33を取り付け、そして入力
軸78及び出力軸79を具備するミッション77を介装
した筒体76を上記左右の前枠支持板33に固定すると
共に当該左右の筒体76にそれぞれ前方斜め下向きに下
部支持枠30を固定し、上記上部支持杆29と下部支持
杆30の延出端側で連結アーム31によって上下に連結
したものであり、さらにその上部支持杆29および下部
支持杆30の先端部に、これらをトラクタ(図示せず)
の連結部(図示せず)と一体的に接続するためにそれぞ
れ一体的に係合部29a、係合部32を取り付けたもの
である。尚、上記下部支持杆30の中間部は連結杆10
1で連結している。
【0017】地割り装置5は、図2に示したように、そ
れら前枠支持板33に、前枠支持板33の上端部から斜
め前方下向きに延びるように断面矩形のガイド部34を
一体的に取り付け、それら左右のガイド部34に脚35
を昇降自在に取り付け、そして左右の脚35に水平に支
軸36を設け、支軸36に、所定深さまで土中に貫入さ
れ得る直径でかつ円周縁部に半円状の切欠37を形成し
た円板コールタ38を回転自在に取り付けてなるもので
ある。この場合、円板コールタ38,38は、上記ショ
ベルガイド27の直ぐ前で、かつそれぞれショベルガイ
ド27直近の外側にそれぞれ配置される。
【0018】地割り装置5は、ガイド部34に設けられ
た孔39に、脚35の長手方向に間隔を隔てて設けられ
た孔40の一つを位置合わせした後、それら孔39,4
0にボルト41を挿通すると共に、そのボルト41にナ
ット(図示せず)を螺合し締結することによって固定さ
れる。
【0019】放置溝を形成する膨軟土の移送装置7は、
図1に示したように、機枠2にそのコンベヤ装置8の後
端部より下方に、かつそのコンベヤ装置8の後端部より
前側に位置させ、かつ図3に示したように、畝跡に沿わ
せて放置溝6を形成すべく、機枠2の後端部に配設され
ている。移送装置7はオーガ軸たる回転軸42と当該回
転軸42の中央を境として回転軸42の外周に固定され
た移送体である右巻螺旋羽根43と左巻螺旋羽根44と
で構成されている。そして移送装置7は側板10,11
の後方下部に設けられた支軸48に孔47aをもって回
動自在に枢支されたブラケット47の自由端側に穿設さ
れた孔46aに回動自在に枢支されている。土止板であ
るサイド板46は螺旋羽根43,44の外径より幅があ
り、かつこれら螺旋羽根の縁より前後に長く形成されて
いる。また上記サイド板46は右巻螺旋羽根43及び左
巻螺旋羽根44の終端43a,44aと所定間隔Saを
隔てて接地輪3の畝側にそれぞれ左右のブラケット47
に固定されている。図3又は図5に示すように両サイド
板46には機枠2の進行方向後方から見て、これら右巻
螺旋羽根43の終端43aの適宜左側から左巻螺旋羽根
44の終端44aよりも適宜右側まで延び、かつ右巻螺
旋羽根43と左巻螺旋羽根44との少なくとも後部外周
縁をその外側から適宜間隔を隔てて覆い得るように湾曲
させて形成した覆い板45が固定されている。当該覆い
板45の後部両端部に、その右巻螺旋羽根43の終端4
3aから左側のサイド板46までの間と左巻螺旋羽根4
4の終端44aから右側の側のサイド板46までの間を
切り欠いてそれぞれ切欠50を設けてある。
【0020】よって移送装置7は、支軸48回りに回動
自在となり、右巻螺旋羽根43と左巻螺旋羽根44の終
端43a,44aとサイド板46との間には、それぞれ
所定間隔Saが形成される。これら所定間隔Sa,Sa
は、ここに右巻螺旋羽根43と左巻螺旋羽根44の左右
の回転と、覆い板45の案内によってそれぞれ左右に送
り出される土を滞留させなおも送り出される土の圧力に
よって土に圧密を生じさせるためのものであり、そして
その結果として、これらの所定間隔Saに、それぞれく
ずれにくい土壁49を形成するためのものである。した
がってサイド板46,46は、本発明に係る土止板とな
る。なお、覆い板45による土の移送に障害がでない限
り切欠50の幅SbをSaより回転軸42の軸方向内方
へ長くしても構わない。
【0021】さらに、図2に示す如く、機枠2と移送装
置7との間には、移送装置7を畝側へ押圧すべく付勢手
段が設けられている。
【0022】すなわち、機枠2の両側板10,11の後
端部には、吊持杆51を上下動自在に挿通した支持金具
52が機枠2の後方へ向けて突設されており、吊持杆5
1の下端は、上記両サイド板46の外側面から外側に向
けて突設させた連結金具53に連結されている。そして
支持金具52と連結金具53との間には、吊持杆51を
囲繞させて第1スプリング54が設けられ、また吊持杆
51には、その支持金具52の上部に第2スプリング5
5が設けられている。吊持杆51の上部には、所定間隔
おきに支持ピン孔56が複数穿孔されており、これら支
持ピン孔56のうち適宜の孔に支持ピン57を挿通する
ことにより、回転軸42およびこれと一体の螺旋羽根4
3,44の上下高さ位置が決められるようになってい
る。
【0023】したがって、支持ピン孔56を適宜選択す
れば、第1スプリング54,第2スプリング55の付勢
力を調節しつつ回転軸42およびこれと一体の螺旋羽根
43,44の上下高さを調節することができ、放置溝6
の溝深さを調節することができる。
【0024】搬送装置8は、図1または図4に示したよ
うに、前部コンベヤ58と後部コンベヤ59とからな
り、掘起体4によって掘り起こされショベルガイド27
の案内によって掘起体4後端の出口60から土および地
下作物を、前部コンベヤ58に押し出し、その前部コン
ベヤ58から後部コンベヤ59へと搬送されるが後述す
る搬送装置の構成により前部コンベヤ58へと押し出さ
れた土と地下作物は前部コンベヤ58及び後部コンベヤ
59上で搬送される過程で分離され、土はコンベヤに形
成された間隔から掘起し後の畝に落下し地下作物は後部
コンベヤ59後端下部のやや前方に配設された移送装置
7により形成された放置溝6に放擲されるというもので
あり、前部コンベヤ58と後部コンベヤ59とは、機枠
2に後ろ上がり(後傾)の状態で取り付けられる。
【0025】前部コンベヤ58は、ショベル26の後端
近傍で両側板10,11に、第1従動軸61を固定し、
その第1従動軸61に長手方向に間隔を隔てて円周面が
平滑な第1従動ローラ62を回動自在に取り付けると共
に、両側板10,11の中央上部に第1駆動軸63を掛
け渡し、これに円周上に凹部64を有する第1駆動ロー
ラ65を、その長手方向に間隔を隔てて一体的に設け、
これら第1従動ローラ62と第1駆動ローラ65とに、
それぞれ第1無端ベルト67を掛け渡し、これら第1無
端ベルト67…をベルト幅方向に連結すべく、これら第
1無端ベルト67にその円周方向に間隔を隔てて横杆6
8を多数掛け渡し、当該横杆68と上記第1駆動ローラ
65に形成された凹部を係合させてなるものである。
【0026】後部コンベヤ59は、両側板10,11
に、第1駆動軸63の下方に第2従動軸69を軸支さ
せ、その第2従動軸69に長手方向に間隔を隔てて円周
面が平滑な第2駆動ローラ70を回動自在に取り付ける
と共に、両側板10,11の後端部に第2駆動軸71を
掛け渡し、これに円周上に凹部72を有する第2駆動ロ
ーラ73をその長手方向に間隔を隔てて一体的に設け、
これら第2従動ローラ70と第2駆動ローラ73とにそ
れぞれ第2無端ベルト74を掛け渡し、これら第2無端
ベルト74…をベルト幅方向に連結すべくこれら第2無
端ベルト74…にその円周方向に間隔を隔てて横杆75
を掛け渡し、当該横杆75と上記第2駆動ローラ73に
形成された凹部を係合させてなるものである。また両側
板10,11の内壁の第1駆動軸63前方から後部コン
ベヤ59後端に向けて弾性材からなる後部コンベヤガイ
ド102を設けている。尚、当該後部コンベヤガイド1
02の後端部は機体の中央側に向けて湾曲状に折曲形成
している。更に上記コンベヤガイド102の後端側の外
側部には弾性材からなる放出ガイド100が略垂直軸芯
回りに回動自在に設けられている。この場合当該放出ガ
イド100の後端側も機体中央に向けて湾曲状に折曲形
成されている。
【0027】動力伝達装置は、図1または図4に示す如
く、左右の前枠支持板33に掛け渡された筒体76の中
央部に一体的に入力軸78を具備するミッション77を
取り付け、当該入力軸78とトラクタの出力軸をユニバ
ーサルジョイントで連結し、このミッション77に内設
した一対のベベルギヤ(図示せず)を介してミッション
77に配設した出力軸79に回転動力を伝達し、ミッシ
ョン77を支承する筒体76内を貫通する当該出力軸7
9から取り出される出力をチェン・スプロケット装置を
介して前部コンベヤ58、後部コンベヤ59、回転軸4
2に伝達するようにしたものである。
【0028】このチェン・スプロケット装置は、図1ま
たは図4に示すように、出力軸79に一体的に取り付け
られた出力スプロケット80と、上記前枠支持板33外
側に突設された中継軸81と、この中継軸81に回転自
在に軸支された第1の筒状外軸82と、第1の筒状外軸
82に同軸的にかつ一体的に取り付けられた第1スプロ
ケット83と第2スプロケット84と、第1駆動軸63
に一体的に取り付けられた第3スプロケット85および
第4スプロケット86と、第2駆動軸71の両端に同軸
的にかつ一体的に取り付けられた第5スプロケット87
および第6スプロケット88と、支軸48に回転自在に
軸支された第2の筒状外軸92と、第2の筒状外軸92
に同軸的にかつ一体的に取り付けられた第7スプロケッ
ト89および第8スプロケット90と、回転軸42に一
体的に設けられた第9スプロケット91と、出力スプロ
ケット80と第1スプロケット83とに無端状に巻き付
けられた第1チェン93と、第2スプロケット84と第
3スプロケット85とに無端状に巻き付けられた第2チ
ェン94と、第4スプロケット86と第5スプロケット
87とに無端状に巻き付けられた第3チェン95と、第
6スプロケット88と第7スプロケット89とに無端状
に巻き付けられた第4チェン96と、第8スプロケット
90と第9スプロケット91とに無端状に巻き付けられ
た第5チェン97とから構成されている。上記した移送
装置7と当該移送装置7の支持手段及び土止板であるサ
イド板について好適な構成を示したものであるが、地下
作物の作付状態により畝の覆土が少ない場合、すなわち
掘り起こすべき地下作物の位置が浅く、掘り出される土
の量が少ない場合は、螺旋羽根43,44の回転により
畝上に落下した膨軟土を掻き上げることがないため、こ
のような作付状態においては必ずしも移送装置7を上下
に移動させる必要はなく、また覆い板45を設ける必要
もない。このことから側板10,11後部下端近傍に左
右それぞれサイド板46を固定し、螺旋羽根43,44
をその外周に固定した回転軸42をサイド板46に枢支
する構成としてもよく、また側板10,11後部下端を
下方に延設してサイド板を形成し、当該サイド板に螺旋
羽根43,44を固定した回転軸42を枢支する構成と
してもよい。
【0029】次に実施例の作用について説明する。
【0030】まずトラクタを走行させ、図3に示すよう
に、その左右の接地輪3を畝と畝との間の走行路98に
位置合わせする。トラクタ後尾の作業機装着装置(図示
せず)に掘取機1の前枠9の上部係合部29a、下部係
合部32を連結すると共にトラクタの動力伝達軸(PT
O軸)にユニバーサルジョイント(図示せず)を介して
掘取機1の入力軸78を接続する。次にハンドル24を
回動し接地輪3と機枠2の相対位置の調節・確認を行
い、さらに機枠2の前傾と円板コールタ38の地中への
食い込み深さを調節する(図1参照)。
【0031】機枠2の前傾は、ハンドル24を右または
左に回し、前部アーム14、後部アーム16を時計回り
または反時計回りに回動させて接地輪3の位置を変える
ことと、上部係合部29aとトラクタを連結する連結杆
の長さを調節することにより行い、円板コールタ38の
深さ調節は、ガイド部34の孔39と符合される脚35
の孔40を変えることにより行われる。この場合、円板
コールタ38が最大の深さに設定されるのは、図2に示
したように、ガイド部の孔39に脚35の一番下の孔4
0が合わせられたときとなる。円板コールタ38の固定
は、これら孔39,40にボルト41を挿通し、ボルト
41にナットを螺合することによりなされる。
【0032】これらの調整を終え、トラクタの切換えレ
バ(図示せず)などの操作により、トラクタの動力伝達
軸を回転させその動力を入力軸78に伝えつつトラクタ
および掘取機1を走行路98に沿わせて前進させる。
【0033】第1チェン93〜第5チェン97が全て駆
動され、前部コンベヤ58、後部コンベヤ59が図1に
おいて矢印X方向に回転され、回転軸42が矢印Y方向
に回転される。
【0034】畝の両側近傍には、掘取機1の前進に応じ
て円板コールタ38,38により切れ目が入り、ショベ
ル26は、掘取機1の前進により、畝99に深く食い込
んで土と地下作物とを掘り起す。ショベル26によって
掘り出された土と地下作物とは、ショベルガイド27の
ガイドによって後方へ押出され、その出口60から前部
コンベヤの搬入端部に押出される(図1参照)。前部コ
ンベヤは、図1に示すように、後傾しておりかつ隣接す
るベルト67とベルト67との間および隣接する横杆6
8と横杆68との間に地上を臨み土のみを落下させるた
めの間隔を有している(図4参照)。このため、掘起体
4から受け渡された土と地下作物のうち、土は、その受
け渡しと搬送途上の振動などによって砕け、上記の排出
口たる間隔から畝跡上に落下する。
【0035】したがってショベル26により掘り出され
た土は、そのほとんどが前部コンベヤ58によってふる
い落とされ、後部コンベヤ59へは、収穫した地下作物
のみが受け渡される。
【0036】後部コンベヤ59は、その構成が、前部コ
ンベヤ58と同じとなっているため、ここでは前部コン
ベヤ58で落とし切れなかった残りの土と作物の表面に
付いた土が排出口たる間隔から落とされる。よって後部
コンベヤガイド102の後尾に接続され覆い板45を跨
いで掘取機1より後方へ延出された放出ガイド100の
案内によって、放置溝6の中央へ、土被りの少ない地下
作物が順次放擲されていく。一方、図3に示したよう
に、移送装置7の右巻螺旋羽根43と左巻螺旋羽根44
とは、スプリング54,55の付勢力によって畝跡上面
に接して(図2参照)、前部コンベヤ58及び後部コン
ベヤ59にそれぞれ形成された横杆68,75の間隔及
びベルト67,74の間隔から落下した膨軟土を左右の
螺旋羽根の43,44の終端へと送り出す。尚、覆い板
45により膨軟土の左右への移動がより円滑になる。
【0037】左右へ送り出されたこれらの土は、右巻螺
旋羽根43、左巻螺旋羽根44の終端と左右のサイド板
46との間の間隔Sa内に滞留して、ここで所定の硬さ
まで圧縮され圧密されて、くずれのない土壁49とな
る。覆い板45の切欠50は、土壁49に損傷を与える
ことないようにするためのものである。
【0038】よって右巻螺旋羽根43の幅と左巻螺旋羽
根44の幅との合計した幅で、両側に土壁49を備えた
放置溝6が畝跡に沿って形成されていく。ここで放置溝
6の深さは、右巻螺旋羽根43、左巻螺旋羽根44に掛
かる重量とスプリング54,55の付勢力とによって一
義的に定まるものであり、右巻螺旋羽根43と左巻螺旋
羽根44に対する石などの噛み込みは、第1スプリング
54,第2スプリング55によって吸収される。
【0039】放置溝6に放置された地下作物は、放擲後
一定の地干し時間を経て、人力または機械力によって回
収され収穫される。
【0040】第2実施例における掘取機の構成は、移送
装置と土止板であるサイド板及び移送装置を駆動する動
力伝達装置を必要としないことが第1実施例と異なるも
のであり、他の構成は第1実施例と同一であるので同一
の構成については説明を省略する。
【0041】第2実施例における移送装置7−1は、図
6に示すように平面視で見て左右に後退角を有し、底面
が平坦な排土板104であり、その頂点104aを、前
方に向け搬送装置8後部下方に配置されている。
【0042】当該排土板104の左右の終端部104b
と所定間隔Saを隔てて接地輪3の畝側に排土板104
より幅があり、かつ前後方向の長さより延長した土止め
板であるサイド板46−1がそれぞれ上記排土板104
と、取付杆105を介して固定されている。そして第1
実施例と同様に両サイド板46−1に固着したブラケッ
ト47−1の孔47bでもって側板10,11の後方下
部外側に設けられた支軸48に回動自在に枢支されると
共に付勢手段を取り付けて上記移送装置7−1を下方に
押圧するようになっている。
【0043】なお、第1実施例同様側板10,11の後
部下端近傍にサイド板を固定し、当該サイド板に取付杆
を介して排土板を取り付けてもよく、また側板10,1
1の後部下端を下方に延設してサイド板を形成し当該サ
イド板に取付杆を介して排土板を取り付けても構わな
い。
【0044】よって第2実施例の移送装置7−1である
左右に後退角を有した排土板104により、コンベヤ装
置8より畝上に落下した膨軟土は排土板104の進行に
つれ左右に押しのけられ、排土板104の左右の終端部
104bと、サイド板46−1との間隔間内に滞留して
ここで圧縮され圧密されて第1実施例と同様にくずれに
くい土壁49に形成される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。
【0046】(1) 搬送体後部上方に土の移送装置を設け
ると共に移送装置のそれぞれの側端部と接地体との間に
所定間隔を隔てて移送される土を塞ぎ止める土止板を設
けたので側方に移送される土の走行路への流出を防止で
きるため機体左右が上下揺動することがなく、掘起体を
機幅方向に対し畝に水平に食い込ませることができ地下
作物を安定してかつ確実に収穫することができる。
【0047】(2) 溝に放置した地下作物のころがりを土
壁によって防ぐようにしたので、接地体の踏み潰しなど
による地下作物の損傷を防ぐことができる。
【0048】(3) 移送装置を畝側に向けて付勢すると共
に畝側への移動範囲を規制した構成においては放置溝を
円滑に形成できる。
【0049】(4) 移送装置を強制回転駆動する構成にお
いては土をより確実に側方に移送できる。
【0050】(5) 覆い板を設けたものにおいては両側方
に向けて膨軟土をより確実に移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘取機の好適一実施例を示す図で
ある(図3のZ−Z線矢視図)。
【図2】本発明に係る掘取機の左側面図である。
【図3】本発明に係る掘取機を進行方向後方から見た図
である。
【図4】本発明に係る掘取機を説明するためのシステム
図である。
【図5】覆い体とサイド板、覆い体と切欠との関係を説
明するための斜視図である。
【図6】本発明に係る移送装置の他の実施例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
2 機枠 3 接地輪(接地体) 6 放置溝 26 ショベル(掘起体) 42 回転軸 43 右巻螺旋羽根(移送体) 43a 右巻螺旋羽根の終端 44 左巻螺旋羽根(移送体) 44a 左巻螺旋羽根の終端 45 覆い板 46 サイド板(土止板) 47 ブラケット 51 吊持杆(付勢手段) 52 支持金具(付勢手段) 53 連結金具(付勢手段) 54 第1スプリング(付勢手段) 55 第2スプリング(付勢手段) 56 支持ピン孔(付勢手段) 57 支持ピン(付勢手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠の両側部に接地体を取り付け、機枠
    の前部に地下作物を掘り起こす掘起体を取り付け、当該
    掘起体後端から機枠後端に向けて地下作物を搬送する搬
    送装置を取り付け、該搬送装置にその搬送途上において
    土のみを畝跡に落下させるための排出口を設けた地下作
    物の掘取機において、上記搬送装置の後端側下方に畝跡
    上の土を左右に移送する移送体を具備した移送装置を設
    けると共にその移送体の左右終端部と所定間隔を隔てか
    つ上記接地体より畝側の位置に移送した土を塞ぎ止める
    土止板を設けたことを特徴とする地下作物の掘取機。
  2. 【請求項2】 上記移送装置が畝側に向けて付勢されて
    いると共に当該移送装置の畝側への移動範囲を規制する
    規制手段が設けられている請求項1記載の地下作物の掘
    取機。
  3. 【請求項3】 上記移送体が回転する軸の外周に固定さ
    れると共に当該軸の中央を境として左右方向に設けられ
    た右巻螺旋羽根と左巻螺旋羽根である請求項1または2
    記載の地下作物の掘取機。
  4. 【請求項4】 上記移送体が、その頂点が機枠の機幅方
    向略中央部に位置されると共に両翼が左右に後退角を有
    して形成された排土板である請求項1または2記載の地
    下作物の掘取機。
  5. 【請求項5】 上記右巻螺旋羽根及び左巻螺旋羽根の上
    方から後部下端に向けて上記左右の螺旋羽根を覆うよう
    に湾曲させて覆い板を設けた請求項3記載の地下作物の
    掘取機。
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