JP6270204B2 - 有機elデバイスの製造装置 - Google Patents

有機elデバイスの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6270204B2
JP6270204B2 JP2014000981A JP2014000981A JP6270204B2 JP 6270204 B2 JP6270204 B2 JP 6270204B2 JP 2014000981 A JP2014000981 A JP 2014000981A JP 2014000981 A JP2014000981 A JP 2014000981A JP 6270204 B2 JP6270204 B2 JP 6270204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
chamber
organic
measurement
processed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014000981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015130262A (ja
Inventor
功二 羽根
功二 羽根
和彦 小泉
和彦 小泉
清隆 矢野
清隆 矢野
元気 関根
元気 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2014000981A priority Critical patent/JP6270204B2/ja
Publication of JP2015130262A publication Critical patent/JP2015130262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6270204B2 publication Critical patent/JP6270204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、有機ELデバイスの製造装置に用いて好適な技術に関する。
有機ELデバイス等の製造工程においては、被処理体であるフィルムあるいは基板の表面に所定の薄膜を成膜する工程を有することがあり、この成膜工程には、基板等に対して所定のパターンで成膜する等、特定の領域に成膜範囲を制限(限定)して成膜する場合がある。真空蒸着法にて基板に対して所定のパターンで成膜する場合を例に説明すると、処理室内に蒸発源と基板とを配置し、真空下で蒸発源から所定の材料を蒸発させる。このとき、基板の蒸発源側に、成膜範囲を限定するマスクを配置し、マスク越しに成膜することで、特定の領域にのみ成膜される。ここで、基板の特定の領域に精度よく成膜するには、処理室内で相互に対向配置される基板とマスクとの配置を精度よく計測する必要がある。
特許文献1に示されるように、基板とマスクとが処理チャンバ内で真空雰囲気に保たれるのに対して、センサであるカメラや照明手段等は、真空外であるチャンバ外に配置され、チャンバ壁に設けられた窓部から計測をおこなっている。
特開2013−001947号公報
しかし、有機ELデバイスの大型化に伴って、被処理体である基板が大型化しチャンバの容量が増えたにもかかわらず、チャンバ内における基板の搬送位置はほぼ変化させられないことにより、チャンバ外に位置するセンサと基板との距離が離間して、必要な精度で適確な測定ができなくなるという問題が生じてきた。特に、基板およびマスクと計測手段であるカメラとの距離は、WD(Working distance)とも称され、必要な精度を維持するために、これらの距離を極めて厳密に設定することが必要である。
さらに、センサ等の計測デバイスの多くは真空仕様に対応していないため、チャンバ壁部を必要な形状に変形させてセンサの位置が計測可能な配置となるように対応することが考えられるが、基板の大型化に伴いチャンバ壁が複雑な凹凸形状となってしまい、このような場合、蒸着装置のメンテナンス作業性が低下するという問題が起きる可能性があり、また、複雑な凹凸形状となってしまうチャンバ壁部からのリークや真空度の低下が発生するという問題が起きる可能性があり好ましくない。
さらに、これらの問題を解決する際に低コストに対応したいという要求があった。
また、メンテナンスや成膜条件によっては、極めて大きな温度差や圧力差を経る可能性があり、このような場合に、センサを支持している支持部分に歪みが発生して、センサによる計測精度が低下する場合や、歪みの大きいときにはセンサに位置変動が発生してしまう場合があり、マスク等の位置計測に支障を来す可能性があった。
また、このようなセンサ位置の歪みに対して、再度成膜条件となっている処理室内部を大気開放してセンサ位置を修正しても、成膜時にまた支持位置が歪む(変動する)可能性があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.マスクに対する測定精度を確保すること。
2.処理雰囲気におけるリーク発生や真空度の低下を低コストに防止すること。
3.メンテナンス性の低下を安価に防止すること。
本発明の有機ELデバイスの製造装置は、前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に設けられた、減圧可能な単一の内部空間を有する成膜室を備え、前記処理室Aから前記成膜室へ搬入された被処理体が、該成膜室の内部空間内に配された複数のゾーンを通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置であって、
前記複数のゾーンとして、
保持手段を用いて前記被処理体の裏面を保持する第一ゾーン、
前記保持手段により保持された前記被処理体の表面上に蒸着膜を形成する第二ゾーン、
前記保持手段から前記被処理体の保持を解除する第三ゾーン、
が順に並んで構成されており、
前記第一ゾーンにおいて、前記被処理体と前記保持手段との位置を計測する計測手段が設けられ、
前記計測手段が前記内部空間に対して密閉された大気ボックスに内蔵されて、該大気ボックスが支持部を介して前記成膜室に支持されるとともに、該支持部に対して、前記大気ボックスのXY方向で取り付け位置を測定する測定手段と、該測定手段の測定結果に基づいて前記大気ボックスの支持位置を調整する調整手段を有しており、
前記XY方向のうち、X方向は前記被処理体の搬送方向、Y方向は前記搬送方向に直交する前記被処理体の幅方向とする、ことにより上記課題を解決した。
本発明は、前記測定手段が、前記大気ボックスの前記支持部に対するXY方向で取り付け位置を測定するように直交して前記大気ボックスに垂設される測定面と、前記支持部側に設けられて前記測定面に対する距離を測定する位置センサとを有することが好ましい。
本発明の有機ELデバイスの製造装置は、前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に(仕切りバルブを介して)設けられた、減圧可能な単一の内部空間を有する成膜室(チャンバ)Sを備え、前記処理室Aから前記成膜室Sへ搬入された(平板状の)被処理体が、該成膜室Sの内部空間内に配された複数のゾーンを通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置であって、
前記複数のゾーンとして、
保持手段(基板チャック)を用いて前記被処理体の裏面(一面)を保持する第一ゾーン、
前記保持手段により保持された前記被処理体の表面(他面)上に(陽極として機能するITOなどの)第一導電膜を蒸着し、前記第一導電膜上に正孔輸送層を蒸着し、前記正孔輸送層上に発光層を蒸着し、前記発光層上に電子輸送層を蒸着し、前記電子輸送層上に(陰極として機能する)第二導電膜を蒸着する第二ゾーン、
前記保持手段から前記被処理体の保持を解除する第三ゾーン、
が順に並んで構成されており、
前記第一ゾーンにおいて、前記被処理体と前記保持手段との位置を計測する計測手段が設けられ、
前記計測手段が前記内部空間に対して密閉された大気ボックスに内蔵されて、該大気ボックスが支持部を介して前記成膜室に支持されるとともに、該支持部に対して、前記大気ボックスのXY方向で取り付け位置を測定する測定手段と、該測定手段の測定結果に基づいて前記大気ボックスの支持位置を調整する調整手段を有していることにより、基板サイズが大型化した場合であってもこれに対応して、成膜室内の真空度の低下やリークを生じることなく、計測手段の取り付け状態が変動した場合でも処理室内の状態を変化させずに、例えば、真空状態を維持して、歪みによる計測手段の取り付け状態不具合発生を防止することができ、さらに、歪みが発生した場合でも計測手段の取り付け状態を容易に修正することができる。さらに、計測手段(光学系カメラ)におけるWD(Working distance)を所定の範囲内に設定して、マスクの位置計測を精度よくおこなうことを安価に可能とすることができる。また、メンテナンスの作業性の低下を防止し、製品コストの増大を防止することが可能となる。さらに、前記大気ボックスが密閉されていることにより、計測デバイス等の計測手段が良好に動作して精度よく測定することが可能となる。
本発明は、前記測定手段が、前記大気ボックスの前記支持部に対するXY方向で取り付け位置を測定するように直交して前記大気ボックスに垂設される測定面と、前記支持部側に設けられて前記測定面に対する距離を測定する位置センサとを有することで、水平面内方向において、被処理体(基板)の進行方向およびこれに直交する方向における歪みに起因した計測手段の取り付け位置ずれを修正することが可能となる。
本発明によれば、基板サイズの大型化に対応し、歪みにより計測手段の取り付け状態が変動した場合でも処理室内の状態を変化させずに、例えば、真空を維持したままで、計測手段の取り付け位置を修正することができる。さらに、計測手段(光学系カメラ)におけるWD(Working distance)を所定の範囲内に設定して、成膜室内の真空度の低下やリークを生じることなく、メンテナンスの作業性の低下を防止でき、製品コストの増大を防止することが可能となる、という効果を奏することができる。
本発明に係る有機ELデバイスの製造装置の一実施形態を示す模式正面図である。 有機ELデバイスの製造工程を示す模式断面図である。 本発明に係る有機ELデバイスの製造装置の一実施形態における計測手段を示す模式斜視図である。
以下、本発明に係る有機ELデバイスの製造装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における有機ELデバイスの製造装置を示す模式正面図であり、図において、符号10は、有機ELデバイスの製造装置である。
本実施形態における有機ELデバイスの製造装置10は、図1に示すように、前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に、仕切りバルブA1、B1を介して設けられた、減圧可能な単一の内部空間S1を有する成膜室(チャンバ)Sを備え、前記処理室Aから前記成膜室Sへ搬入された平板状の被処理体Wが、該成膜室Sの内部空間S1内に配された複数のゾーンZ1〜Z3を通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置である。
本実施形態における有機ELデバイスの製造装置10によって製造される有機ELデバイスは、図3にその一例を示すように、ガラスや可撓性材料等とされる透明基板Wに、陽極として機能するITO等の第一導電膜V1が形成され、前記第一導電膜V1上に正孔輸送層V2が形成され、前記正孔輸送層V2上に発光層V3が形成され、前記発光層V3上に電子輸送層V4が形成され、前記電子輸送層V4上に陰極として機能する第二導電膜V5が形成されている。
有機ELデバイスの製造装置10において、図1に示すように、チャンバSに前記複数のゾーンZ1〜Z3として、保持手段(基板チャック)Tを用いて前記被処理体Wの裏面(一面)を保持する第一ゾーンZ1、前記保持手段Tにより保持された前記被処理体Wの表面(他面)上に陽極として機能するITO等の第一導電膜V1を形成し、前記第一導電膜V1上に正孔輸送層V2を形成し、前記正孔輸送層V2上に発光層V3を形成し、前記発光層V3上に電子輸送層V4を形成し、前記電子輸送層V4上に陰極として機能する第二導電膜V5を形成する第二ゾーンZ2、前記被処理体Wの移動方向における前記第二ゾーンZ2の下流側位置で保持手段Tから被処理体Wの保持を解除する第三ゾーン(検査ゾーン)Z3、が順に並んで構成されている。なおこれらの第二ゾーンZ2における蒸着源E等は、模式的に示されたものであり、それぞれの蒸着膜V1〜V5等に対応して設けられるものであり、また、蒸着源を加熱する加熱手段、温度測定手段、膜厚制御用のシャッター等は図示を省略する。また、有機ELデバイスの製造装置10における雰囲気ガス制御手段も図示を省略する。
有機ELデバイスの製造装置10において、図1に示すように、第一ゾーンZ1〜第三ゾーンZ3に亘って、基板Wを吸着した基板チャックTを搬送する基板搬送部(搬送手段)L1として、基板チャックTの移動方向と直交する軸線を有するローラLaが水平方向に多数並設され、図示しない駆動手段により、基板チャックTを搬送方向Hに搬送する。
有機ELデバイスの製造装置10は、第一ゾーンZ1において、基板Wと基板チャックTとの相対的な位置を計測する計測手段(光学系カメラ)C00を有する。これらの光学系カメラとしては、CCDカメラやCMOSカメラなど、発熱の少ないものを採用することが好ましい。
計測手段(光学系カメラ)C00は、基板搬送部L1より下側位置に固設されることが好ましい。
計測手段C00は、内部空間S1に対して密閉された大気ボックスBOに内蔵されて、大気ボックスBOが支持部20を介してチャンバに固設されている。
計測手段C00は、水平面内で直交する2方向であるXY方向において、支持部20に対する前記大気ボックスの取り付け位置を測定する測定手段23,24と、測定手段23,24の測定結果に基づいて大気ボックスBOの支持位置を調整する調整手段26を有している。
調整手段26は、図示しないXYステージ等の位置調整が可能な構成とされ、リファレンスベース22(支持部20)に対して、基板Wの搬送方向(進行方向)Hと、これに直交する基板幅方向Hbとにおける大気ボックスBOの位置調整が可能とされている。
後述するように、たとえば、基板(被処理体)Wの搬送方向(進行方向)HをX方向、これ(H:X方向)に直交する基板幅方向HbをY方向とする。ただし、本発明においては、X方向とY方向とが逆であっても構わない。


測定手段23,24は、図3に示すように、大気ボックスBOの支持部20に対するXY方向で取り付け状態(位置)を測定するものとされ、具体的には、基板Wの搬送方向(進行方向)Hと、これに直交する基板幅方向Hbとにそれぞれ直交して大気ボックスBOに垂設される測定面23b、24bと、これら測定面23b、24bと対向する位置として支持部20側と一体に設けられて測定面23b、24bに対する距離を測定する位置センサ23a,24aとを有する。位置センサ23a,24aは、それぞれ、支持部20に立設された固定部23c,24cに固定されている。なお、図1において、支持部20は図示を省略している。
計測手段C20における大気ボックスBOの内部では、図3に示すように、カメラC01のレンズC01aが大気ボックスBOに設けられた測定窓部Bbを通して測定可能な位置に設けられる。
支持部20としては、図3に示すように、チャンバ壁側に接続される接続部21と、この接続部21の上に載置固定された状態の板状のリファレンスベース22とを有する。接続部21は、チャンバSの構造体とすることができ、内部空間S1内に設けられた梁やフレーム等の構造材を適用することができる。
大気ボックスBOは、真空性能として、収納側となる内部が大気圧、外部が例えば1×10−5Pa程度の高真空であっても、歪み発生がないという条件を設定することができる。
測定窓部Bbに光学的反射防止膜が設けられることができる。
本実施形態の有機ELデバイスの製造装置10においては、メンテナンス処理後に有機ELデバイスの製造処理を開始する前、あるいは、製造中であっても、例えばチャンバSを開放して大気圧とした場合や、処理温度に比べて極めて温度差の大きい温度まで降温あるいは昇温して、計測手段C00の収納された大気ボックスBOやこれを支持する支持部20に歪みが生じる可能性があった場合に、測定手段23,24によって、大気ボックスBOが所定の場所からずれる、あるいは、計測手段C00の配置状態に歪みが生じてないかを測定する。
具体的には、位置センサ23aによって、固定部23cから対向する測定面23bまでの距離を測定し、その値が所定の範囲にあれば基板幅方向Hbにおいて合格、測定値が所定範囲から外れていた場合には、基板幅方向Hbにおいてリファレンスベース22に対するずれ(歪み)が発生していると判断する。同様に、位置センサ24aによって、固定部24cから対向する測定面24bまでの距離を測定し、その値が所定の範囲にあれば搬送方向Hにおいて合格、測定値が所定範囲から外れていた場合には基板搬送方向Hにおいてリファレンスベース22に対するずれ(歪み)が発生していると判断する。
測定手段23,24の測定結果に基づいて、計測手段C00の取り付け位置に歪みが生じていない場合には、後述する有機ELデバイスの製造動作を開始する。
また、測定手段23,24の測定結果に基づいて、計測手段C00に基板幅方向Hbまたは搬送方向Hにおいてずれ(歪み)が発生している場合には、大気ボックスBOの支持位置を調整手段26により調整する。大気ボックスBOの支持位置を調整終了した後、後述する有機ELデバイスの製造動作を開始する。
次に、本実施形態の有機ELデバイスの製造装置10における有機ELデバイスの製造動作について説明する。
本実施形態においては、処理室Aにおいて前段のプロセスを行い、この前処理が終了した基板Wを図示しない、搬送手段により仕切りバルブA1を介してチャンバS内に搬送する。
次いで、第一ゾーンZ1において、基板チャック(保持手段)Tを用いて基板(被処理体)Wの裏面(一面)を保持する。
この際、光学系カメラ(計測手段)C00によって、基板チャックTと基板Wとの位置を計測して所望の位置に設定する。
次いで、第二ゾーンZ2の第一の蒸着位置において、基板チャックTにより保持された基板Wの表面(下面)上に陽極として機能するITO等の第一導電膜V1を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第二の蒸着位置に移動し、同様にして、第一導電膜V1上にマスクMのパターンMaに応じた正孔輸送層V2を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第三の蒸着位置に移動し、同様にして、正孔輸送層V2上にマスクMのパターンMaに応じた発光層V3を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第四の蒸着位置に移動し、同様にして、発光層V3上にマスクMのパターンMaに応じた電子輸送層V4を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第五の蒸着位置に移動し、同様にして、電子輸送層V4上にマスクMのパターンMaに応じた第二導電膜V5を形成する。
次いで、基板チャックTを基板搬送部L1によって第三ゾーンZ3に移動し、基板チャックTによる保持を解除するとともに、このチャンバS内における処理が終了した基板Wを、図示しない搬送手段により仕切りバルブB1を介して処理室B0における後段のプロセスへと搬送する。
本実施形態における有機ELデバイスの製造装置10によれば、メンテナンス処理後に有機ELデバイスの製造処理を開始する前、あるいは、製造中であっても、例えばチャンバSを開放して大気圧とした場合や、処理温度に比べて極めて温度差の大きい温度まで降温あるいは昇温して、計測手段C00の収納された大気ボックスBOやこれを支持する支持部20に歪みが生じる可能性があった場合に、測定手段23,24によって、大気ボックスBOの内部に収納された計測手段C00が所定の場所からずれる、あるいは、計測手段C00の配置状態に歪みが生じてないかを測定して、これを調整手段26により修正可能とされているので、基板サイズが大型化した場合であってもこれに対応して、成膜室S内の真空度の低下やリークを生じることなく、処理室S内部の真空状態を維持したままで、歪みによる計測手段C00の取り付け位置不具合発生を防止することができ、さらに、歪みが発生した場合でも計測手段C00の取り付け位置を容易に修正することができる。
さらに、大気ボックスBOが密閉されていることにより、計測デバイス等の計測手段が良好に動作して精度よく測定することが可能となる。また、計測手段C00を大気ボックスBOの内部に収納したことにより、計測手段(光学系カメラ)C00におけるWD(Working distance)を所定の範囲内に設定して、マスクMの位置計測を精度よくおこなうことを安価に可能とすることができる。同時に、真空中では正常動作が確実でない計測デバイスを用いても安価にかつ精度よく計測をおこなうことができる。また、チャンバSの内壁形状を、この計測用に複雑な凹凸形状とする必要がないので、メンテナンス性を確保し、また、リーク発生の可能性を低減して、同時に、製品コストの増大を防止することが可能となる。
10…有機ELデバイスの製造装置
20…支持部
21…接続部
22…リファレンスベース
23,24…測定手段
23a,24a…位置センサ
23b,24b…測定面
23c,24c…固定部
26…調整手段
C00…計測手段
C01a…レンズ
Z1〜Z3…ゾーン
L1…基板搬送部(搬送手段)
BO…大気ボックス
Bb…計測窓部
H…搬送方向(進行方向)
Hb…基板幅方向
M…マスク
E…蒸着源
W…基板(被処理体)
T…基板チャック(保持手段)
S…チャンバ(成膜室)
S1…内部空間
XY…XYステージ(調整手段)
LED…照射手段
A1,B1…仕切りバルブ

Claims (2)

  1. 前段のプロセスを行う処理室Aと後段のプロセスを行う処理室Bとの間に設けられた、減圧可能な単一の内部空間を有する成膜室を備え、前記処理室Aから前記成膜室へ搬入された被処理体が、該成膜室の内部空間内に配された複数のゾーンを通過して前記処理室Bへ搬出されることにより有機ELデバイスを製造する装置であって、
    前記複数のゾーンとして、
    保持手段を用いて前記被処理体の裏面を保持する第一ゾーン、
    前記保持手段により保持された前記被処理体の表面上に蒸着膜を形成する第二ゾーン、
    前記保持手段から前記被処理体の保持を解除する第三ゾーン、
    が順に並んで構成されており、
    前記第一ゾーンにおいて、前記被処理体と前記保持手段との位置を計測する計測手段が設けられ、
    前記計測手段が前記内部空間に対して密閉された大気ボックスに内蔵されて、該大気ボックスが支持部を介して前記成膜室に支持されるとともに、該支持部に対して、前記大気ボックスのXY方向で取り付け位置を測定する測定手段と、該測定手段の測定結果に基づいて前記大気ボックスの支持位置を調整する調整手段を有しており、
    前記XY方向のうち、X方向は前記被処理体の搬送方向、Y方向は前記搬送方向に直交する前記被処理体の幅方向とする、ことを特徴とする有機ELデバイスの製造装置。
  2. 前記測定手段が、前記大気ボックスの前記支持部に対するXY方向で取り付け位置を測定するように直交して前記大気ボックスに垂設される測定面と、前記支持部側に設けられて前記測定面に対する距離を測定する位置センサとを有することを特徴とする請求項1記載の有機ELデバイスの製造装置。
JP2014000981A 2014-01-07 2014-01-07 有機elデバイスの製造装置 Active JP6270204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000981A JP6270204B2 (ja) 2014-01-07 2014-01-07 有機elデバイスの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000981A JP6270204B2 (ja) 2014-01-07 2014-01-07 有機elデバイスの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015130262A JP2015130262A (ja) 2015-07-16
JP6270204B2 true JP6270204B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=53760859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014000981A Active JP6270204B2 (ja) 2014-01-07 2014-01-07 有機elデバイスの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6270204B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3076287B2 (ja) * 1997-10-28 2000-08-14 山形日本電気株式会社 半導体装置の製造装置
JP4450589B2 (ja) * 2003-09-09 2010-04-14 株式会社アルバック 成膜装置
JP5126076B2 (ja) * 2009-01-08 2013-01-23 富士通株式会社 位置測定装置、成膜方法並びに成膜プログラム及び成膜装置
CN102482760B (zh) * 2009-09-15 2014-07-02 夏普株式会社 蒸镀方法和蒸镀装置
KR101146996B1 (ko) * 2010-07-12 2012-05-23 삼성모바일디스플레이주식회사 유기 발광 표시 장치의 제조 방법
JP2013239342A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Hitachi High-Technologies Corp 有機el成膜装置及び搬送ロボットティーチング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015130262A (ja) 2015-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102125839B1 (ko) 위치검출장치, 위치검출방법, 및 증착장치
KR101223723B1 (ko) 박막 증착 장치, 이를 이용한 유기 발광 디스플레이 장치의 제조방법 및 이에 따라 제조된 유기 발광 디스플레이 장치
JP2016102255A (ja) 光学位置合わせ補償装置、貼り合わせ度検出装置、蒸着システム及びその方法
TWI401832B (zh) Organic electroluminescent light making device, film forming apparatus and film forming method, liquid crystal display substrate manufacturing apparatus, and calibration apparatus and calibration method
KR102133900B1 (ko) 얼라인먼트 시스템, 성막 장치, 성막 방법, 및 전자 디바이스 제조방법
US10276797B2 (en) Vapor deposition device, vapor deposition method, and method for manufacturing organic electroluminescence element
JP6093091B2 (ja) Xyステージ、アライメント装置、蒸着装置
JP2010248583A (ja) 成膜装置及び成膜システム
JP6679702B2 (ja) 真空システム、基板搬送システム、電子デバイスの製造装置及び電子デバイスの製造方法
JP2010165571A (ja) 有機elデバイス製造装置、成膜装置及びそれらの成膜方法
JP7271740B2 (ja) 成膜装置、電子デバイスの製造装置、成膜方法、及び電子デバイスの製造方法
US8961690B2 (en) Tooling carrier for inline coating machine, method of operating thereof and process of coating a substrate
JP6270204B2 (ja) 有機elデバイスの製造装置
KR102634162B1 (ko) 마스크 교환시기 판정장치, 성막장치, 마스크 교환시기 판정방법, 성막방법 및 전자 디바이스의 제조방법
JP2021066952A (ja) 成膜装置、電子デバイスの製造装置、成膜方法、および電子デバイスの製造方法
JP2021028098A (ja) ティーチング装置、基板搬送装置、基板処理装置、ティーチング方法、及び電子デバイスの製造方法
JP2015129326A (ja) 有機elデバイスの製造装置
JP6374531B2 (ja) 基板表面上に材料をスパッタリングするためのスパッタリング装置
JP2014065942A (ja) 真空蒸着装置
CN112342519A (zh) 成膜系统、成膜系统的异常部位判别方法及计算机可读取的存储介质
KR102578750B1 (ko) 얼라인먼트 시스템, 성막 장치, 성막 방법, 및 전자 디바이스 제조방법
JP6270205B2 (ja) 有機elデバイスの製造装置
JP5879234B2 (ja) マスク描画装置、電子ビームの補正方法
KR102665607B1 (ko) 얼라인먼트 장치, 얼라인먼트 방법, 성막 장치, 및 성막 방법
JP2017509801A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6270204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250