JP5879234B2 - マスク描画装置、電子ビームの補正方法 - Google Patents

マスク描画装置、電子ビームの補正方法 Download PDF

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本発明の実施形態は、マスク描画装置及び電子ビームの補正方法に関する。
マスク描画装置は、基板(主にガラス基板)及び該基板上に成膜された遮光膜(例えば、クロム(Cr))からなるマスク基板(ブランク)に電子ビームを照射して所定のパターンを描画する。所定のパターンが描画されたマスク基板は、その後、現像、エッチング等の処理が行われ、半導体装置や液晶パネルを製造する際の露光用マスクなどとして使用される。
ところで、マスク描画装置では、電子ビームの照射位置が周囲の環境変化(例えば、温度、気圧)により本来の位置からずれる、いわゆるドリフトが生じることが知られている。マスク描画装置では、非常に微細なパターンを描画するため、電子ビームのずれが問題となる。
このため、マスク描画装置では、装置に温度計、気圧計を備え、測定される温度、気圧に基づいて、電子ビームの照射位置を補正している。しかしながら、近年では、より微細なパターンを描画することが求められており、電子ビームのドリフトをさらに抑制することが求められている。
特開2004−22882号公報 特許第4520426号公報 特許第3569254号公報
本実施形態は、電子ビームのドリフトを抑制できるマスク描画装置及び電子ビームの補正方法を提供することを目的とする。
実施形態に係るマスク描画装置は、マスク基板に電子ビームを照射する電子鏡筒と、電子鏡筒内に配置された冷却対象物へ冷却媒体を供給する配管と、冷却媒体を温調する温調手段と、冷却対象物の直近で、配管の往路上に設けられた温度計と、温度計で測定される温度に応じて、電子ビームの照射位置を補正する補正手段と、を具備する。
実施形態に係るマスク描画装置の平面図である。 実施形態に係るマスク描画装置の断面図である。 温度計の配置位置を示す図である。 制御機構のドリフト補正に関する構成を示す図である。 実施形態に係るマスク描画装置の動作を示すフローチャートである。 室温と電子ビームのドリフト量と関係を示した図である。 対物レンズに供給される冷却水の温度と、電子ビームのドリフト量との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1は、マスク描画装置10の平面図である。図2は、マスク描画装置10の断面図である。図3は、温度計700の配置位置を示した図である。以下、図1〜図3を参照して、マスク描画装置10の構成について説明する。なお、図1では、電子鏡筒500の図示を省略している。また、図1,図2において、破線は、データや制御信号の流れを、実線は、冷却水の流れを示している。
(マスク描画装置10の構成)
図1〜3に示すように、マスク描画装置10は、インターフェース(I/F)100と、搬入出(I/O)チャンバ200と、ロボットチャンバ(Rチャンバ)300と、ライティングチャンバ(Wチャンバ)400と、電子鏡筒500と、熱交換装置(温調手段)600と、温度計700と、制御機構800と、ゲートバルブG1〜G3と、を備える。
I/F100は、ガラス基板上に遮光膜(例えば、クロム(Cr))とレジスト膜とが積層されたマスク基板Wが収容された容器Cを載置する載置台110と、マスク基板Wを搬送する搬送ロボット120とを備える。
I/Oチャンバ200は、Rチャンバ300内を高真空(低気圧)状態でマスク基板Wを搬入出するためのいわゆるロードロックチャンバである。I/Oチャンバ200には、I/F100との間にゲートバルブG1が設けられており、真空ポンプ210と、ガス供給系220とを備える。真空ポンプ210は、例えば、ドライポンプやターボ分子ポンプ等であり、I/Oチャンバ200内を真空引きする。ガス供給系220は、I/Oチャンバ200を大気圧とする際にI/Oチャンバ200内へベント用ガス(例えば、窒素ガスやCDA)を供給する。
I/Oチャンバ200内を真空引きする際は、I/Oチャンバ200に接続された真空ポンプ210を用いて真空引きする。また、I/Oチャンバ200内を大気圧に戻す際には、ガス供給系220からベント用ガスが供給され、I/Oチャンバ200内が大気圧となる。なお、I/Oチャンバ200内を真空引きする際及び大気圧とする際には、ゲートバルブG1,G2はClose(閉)した状態となる。
Rチャンバ300は、真空ポンプ310と、アライメント室320と、アース体収容室330と、搬送ロボット340とを備える。Rチャンバ300は、ゲートバルブG2を介してI/Oチャンバ200と接続されている。
真空ポンプ310は、例えば、Cryoポンプやターボ分子ポンプ等である。真空ポンプ310は、Rチャンバ300に接続されており、Rチャンバ300内を真空引きして高真空を保つ。アライメント室320は、マスク基板Wを位置決め(アライメント)するためのチャンバである。アース体収容室330は、アース体Hを収容するチャンバである。
アース体Hは、複数(例えば、3本)のアースピンHaと、額縁形状の枠体Hbとを備える。アース体Hは、マスク基板W上に載置された状態で、マスク基板W上に電子ビームによる描画が行われる。この際、アース体Hは、図示しないアースと接続された状態となり、電子ビームの照射によるマスク基板Wへの電荷の蓄積(チャージ)を防止する。搬送ロボット340は、I/Oチャンバ200、アライメント室320、アース体収容室330及びWチャンバ400間で、マスク基板Wを搬送する。
Wチャンバ400は、真空ポンプ410と、X−Yステージ420と、駆動機構430A,430Bと、レーザ干渉測定器440A,440Bとを備える。Wチャンバ400は、ゲートバルブG3を介してRチャンバ300と接続されている。
真空ポンプ410は、例えば、Cryoポンプやターボ分子ポンプ等である。真空ポンプ410は、Wチャンバ400に接続されており、Wチャンバ400内を真空引きして高真空を保つ。X−Yステージ420は、マスク基板Wを載置するための台である。駆動機構430Aは、X−Yステージ420をX方向に駆動する。駆動機構430Bは、X−Yステージ420をY方向に駆動する。レーザ干渉測定器440A,440Bは、X−Yステージ420上に設けられた測定用ミラーM1,M2との距離を測定する。
電子鏡筒500は、電子銃510と、アパーチャ521,522と、偏向器531,532と、レンズ541〜543(照明レンズ(CL)541、投影レンズ(PL)542、対物レンズ(OL)543)等から構成される電子ビーム照射手段を備え、X−Yステージ420上に載置されたマスク基板Wに電子ビームを照射する。
熱交換装置600は、マスク描画装置10の温度を一定に保つため、Rチャンバ300、Wチャンバ400、電子鏡筒500等に冷却水を供給する。
図3に示すように、温度計700は、冷却水を供給する配管Pの往路、つまり、対物レンズ543(OL)に冷却水を供給する側に配置される。さらに、温度計700は、往路の電子鏡筒500外側で、対物レンズ(OL)543に最も近い位置に配置される。温度計700は、測定される温度を所定の期間ごとに制御機構800へ出力する。
この実施形態では、温度計700に起因する電子鏡筒500内の電場及び磁場の乱れを防止するため、電子鏡筒500外に温度計700を配置している。しかし、電子鏡筒500内に温度計700を配置しても、温度計700による電場及び磁場の影響を許容できる場合には、電子鏡筒500内の対物レンズ(OL)543に最も近い位置に温度計700を配置することが好ましい。なお、温度計700を、配管Pの往路側で対物レンズ(OL)543に最も近い位置に配置する理由については、後述の実施例において説明する。
制御機構800は、例えば、コンピュータ等であり、マスク描画装置10を制御する。また、制御機構800は、温度計700で測定される温度に基づいて、電子ビームの照射位置を補正する。
図4は、制御機構800のドリフト補正に関する構成を示す図である。制御機構800は、描画制御手段801、温度取得手段802、記憶手段803及び補正手段804を有する。
描画制御手段801は、上述の電子ビーム照射手段及び駆動機構430A,430Bを制御して、所望のパターンをマスク基板W上に描画する。
温度取得手段802は、温度計700から所定の期間ごとに出力される温度を取り込む。
記憶手段803は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶手段803には、電子ビームのドリフトを補正するためのデータ(以下、補正データ)が記憶されている。この補正データは、予め温度計700で測定される温度と電子ビームのドリフト量との関係を所定の温度ごとに予め測定し、各温度における電子ビームのドリフトを打ち消すのに必要な補正量を近似式の形でデータ化したものである。なお、電子ビームのドリフトは、図1のX方向及びY方向に対して生じる。このため、記憶手段803には、X方向及びY方向のそれぞれに対する近似式が補正データとして記憶されている。
なお、上述のようにして得た補正データを近似式の形式だけでなく、所定の温度ごと(例えば、0.01℃ごと)に、X方向の補正量及びY方向の補正量を対応づけたテーブルデータの形式で、補正データを記憶手段803に記憶するようにしてもよい。
補正手段804は、温度取得手段802により取り込まれる温度を、記憶手段803に記憶されているX方向及びY方向の近似式にそれぞれ代入し、温度取得手段801により取り込まれる温度に対応するX方向及びY方向の補正量を算出する。
補正手段804は、算出したX方向及びY方向の補正量に基づいて、描画制御手段801により制御される電子ビームの照射位置を補正する。具体的には、補正手段804は、算出した補正量を、描画制御手段801による電子ビームの偏向量に加算する。なお、補正量が大きい場合には、電子ビームの偏向量だけでなく、X−Yステージ420の位置を補正するようにしてもよい。
(マスク描画装置10の補正動作)
図5は、マスク描画装置10のドリフト補正の際の動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照して、マスク描画装置10のドリフト補正について説明する。なお、描画対象物であるマスク基板Wが、すでにX−Yステージ420上に載置されている状態から説明する。
X−Yステージ420上にマスク基板Wが載置されると、マスク基板Wの描画が開始される。初めに、描画制御手段801は、レーザ干渉測定器440A,440Bにより、X−Yステージ420上の測定用ミラーM1,M2との距離を計測してマスク基板Wの位置を求める(ステップS101)。
次に、描画制御手段801は、求めたマスク基板Wの位置から電子ビームの偏向量、X−Yステージ420の移動量をそれぞれ求める(ステップS102)。次に、温度取得手段802は、温度計700で測定される温度を取り込む(ステップS103)。
補正手段804は、温度取得手段802で取り込まれた温度を、記憶手段803に記憶されている近似式に代入し、電子ビームのドリフト補正に必要な補正量を算出する(ステップS104)。補正手段804は、算出した補正量を電子ビームの偏向量に加算し、描画制御手段801により制御される電子ビームの照射位置を補正する(ステップS105)。
次に、描画制御手段801は、ステップS105で補正された位置に電子ビームを照射し、マスク基板Wに所望のパターンを描画する(ステップS106)。描画制御手段801は、マスク基板Wへの描画が完了したかどうかを判定し(ステップS107)、 描画が完了していない場合は(ステップS107のNo)、ステップS101へ戻り、描画が完了している場合は(ステップS107のYes)、描画動作を終了する。
以上のように実施形態に係るマスク描画装置10は、冷却対象物(本実施形態では、対物レンズ(OL)543)に供給される冷却水の温度を、冷却対象物の手前で測定しているので、室温の変化による冷却水の温度の変化を測定することができる。そして、測定される温度に基づいて、電子ビームの照射位置(ドリフト量)を補正しているので、電子ビームのドリフトを抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、上記実施形態は、例示であり、本発明を上記実施形態に限定することを意図するものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、上記実施形態では、電子ビームのドリフトへの影響が大きい対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度を、対物レンズ(OL)543の手前で測定しているが、他の冷却水についても、冷却対象物の手前で温度を測定することが好ましい。冷却対象物の手前で温度を測定することにより、室温変動による冷却水の温度変化を検出することができるので、より効果的に電子ビームのドリフトを抑制することができる。
この実施例では、図1を参照して説明したマスク描画装置10において、温度計700を、配管Pの往路側で対物レンズ(OL)543に最も近い位置に配置する理由について説明する。
従来から、マスク描画装置の周囲環境に起因して、電子ビームにドリフトが生じることが知られている。従来のマスク描画装置では、周囲環境(例えば、圧力や温度)を測定し、測定結果に基づいて電子ビームのドリフトを補正している。しかしながら、すでに述べたように、マスク描画装置に求められる描画のパターン寸法が年々微細化している。このため、電子ビームのドリフトをさらに抑制できる手法が求められている。
発明者は、電子ビームのドリフトをさらに抑制するために、電子ビームのドリフトの原因について調べた。その結果、マスク描画装置が設置された部屋の温度(室温)と、電子ビームのドリフト量との間に相関関係があることを見出した。
図6は、マスク描画装置が設置された部屋の温度と、X方向及びY方向の電子ビームのドリフト量と関係を示した図である。図6の実線は、X方向の電子ビームのドリフト量(変化量)を示している。図6の破線は、Y方向の変化量を示している。また、菱形は、マスク描画装置が設置された部屋の温度の変化量を示している。
図6に示すように、マスク描画装置が設置された部屋の温度が変化すると、電子ビームの照射位置が変化する、すなわちドリフトすることがわかる。図6に示す例では、特にX方向において、部屋の温度と電子ビームのドリフトとの間に相関関係が存在することがわかる。
次に、発明者は、マスク描画装置10が設置された部屋の温度と、電子ビームにドリフト量との間に相関関係がある理由について調べた。その結果、室温の変動により、冷却水の温度が変動していることがわかった。
熱交換装置600からの冷却水は、通常、樹脂(例えば、ポリ塩化ビニル(PVC))を材料とする配管により熱交換装置600から冷却対象物まで供給される。配管は、断熱性材料(例えば、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、発泡ゴム)で被覆されているが配管を完全に断熱することは難しいために、室温の変動により冷却水の温度が変動していると考えられる。
そこで、発明者は、周囲の温度変化(室温変化)による影響を受けて、配管内を流れる冷却水の温度が変化するのではないかと推測した。つまり、発明者は、室温の変化により冷却水の温度が変化し、該温度変化の影響により電子ビームのドリフトが生じるのではないかと推測した。
通常、マスク描画装置では、熱交換装置から複数の箇所に冷却水が供給される。そこで、発明者は、熱交換装置の配管に温度計を配置し、各箇所へ供給される冷却水の温度変化と、電子ビームのドリフト量との関係をひとつひとつ調べた。その結果、発明者は、対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度変化と、電子ビームのドリフト量との相関が最も高いことを見出した。
図7は、対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度と、電子ビームのドリフト量との相関を示すグラフである。図7の実線は、X方向の電子ビームのドリフト量(変化量)を示している。図7の破線は、Y方向の変化量を示している。
図7は、対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度を、時間T1で変化させた後、時間T2でもとの温度(冷却水の温度を変化させる前の温度)に戻し、時間T3で再度冷却水の温度を変化させた後、時間T4でもとの温度に戻したときに、X方向及びY方向における電子ビームの照射位置のずれ量(ドリフト量)を測定した結果である。
図7に示すグラフからわかるように、対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度を変化させると、電子ビームのドリフト量が変化することがわかる。このことから、対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度と、電子ビームのドリフト量との間に相関関係があることがわかる。
上記実施例の結果から、マスク描画装置が設置される部屋の温度が変化すると、熱交換装置から供給される冷却水の温度が変化するため、冷却対象物の温度も変化することがわかった。その結果、電子ビームのドリフトが生じることがわかった。
また、冷却対象物のうち、対物レンズ(OL)543の温度変化が、電子ビームのドリフトと最も相関性が高いことがわかった。以上のことから、対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度を、対物レンズ(OL)543の手前で測定し、該温度に基づいて、電子ビームの照射位置(ドリフト量)を補正することで、電子ビームのドリフトを効果的に抑制できることがわかった。
従来のマスク描画装置では、冷却水の温度を測定する場合、熱交換装置内に温度計を配置することが多く、室温の変化による冷却水の温度の変化を検出することができなかった。このため、室温の変化に起因する電子ビームのドリフトを抑制することができていなかった。
これに対して、本実施形態に係るマスク描画装置10では、冷却対象物である対物レンズ(OL)543に供給される冷却水の温度を、対物レンズ(OL)543の手前で測定している。このため、室温の変化による冷却水の温度の変化を検出し、測定される温度に基づいて、電子ビームの照射位置(ドリフト量)を補正しているので、電子ビームのドリフトを効果的に抑制することができる。
10…マスク描画装置、110…載置台、120…搬送ロボット、200…I/Oチャンバ、210…真空ポンプ、220…ガス供給系、300…Rチャンバ、310…真空ポンプ、320…アライメント室、330…アース体収容室、340…搬送ロボット、400…Wチャンバ、410…真空ポンプ、420…X−Yステージ、430A,430B…駆動機構、440A,440B…レーザ干渉測定器、500…電子鏡筒、510…電子銃、521,522…アパーチャ、531,532…偏向器、543…対物レンズ、600…熱交換装置、700…温度計、800…制御機構、801…描画制御手段、802…温度取得手段、803…記憶手段、804…補正手段、G1〜G3…ゲートバルブ、H…アース体、M1,M2…測定用ミラー、P…配管、W…マスク基板。

Claims (5)

  1. マスク基板に電子ビームを照射する電子鏡筒と、
    前記電子鏡筒内に配置された冷却対象物へ冷却媒体を供給する配管と、
    前記冷却媒体を温調する温調手段と、
    前記冷却対象物の直近で、前記配管の往路上に設けられた温度計と、
    前記温度計で測定される温度に応じて、前記電子ビームの照射位置を補正する補正手段と、
    を具備するマスク描画装置。
  2. 前記冷却対象物は、
    前記電子鏡筒内に設けられた対物レンズである請求項1に記載のマスク描画装置。
  3. 前記補正手段は、
    予め取得した前記温度計で測定される温度と前記電子ビームのドリフト量との関係から算出した近似式に基づいて前記電子ビームの照射位置を補正する請求項1又は請求項2に記載のマスク描画装置。
  4. 前記補正手段は、
    予め取得した前記温度計で測定される温度と前記電子ビームのドリフト量との関係を記述したテーブルデータを参照して前記電子ビームの照射位置を補正する請求項1又は請求項2に記載のマスク描画装置。
  5. マスク基板に電子ビームを照射する電子鏡筒と、前記電子鏡筒内の冷却対象物へ冷却媒体を供給する配管と、前記冷却媒体を温調する温調手段と、を備えたマスク描画装置の電子ビームの補正方法であって、
    前記冷却対象物の直近で、前記配管の往路上に設けられた温度計で、前記冷却媒体の温度を測定する工程と、
    前記温度計で測定される温度に応じて、前記電子ビームの照射位置を補正する工程と、
    を有する電子ビームの補正方法。
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