JP6270054B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関するものである。
スキャナー、デジタル複合機などの画像形成装置は、プラテンガラス上に載置された原稿の画像を読み取る機能を備えている。そのような装置には、通常、プラテンガラス上に載置された原稿の上からプラテンガラスおよび原稿を覆うための原稿カバーが設けられている。機種によっては、原稿カバーに自動原稿搬送装置が設けられている。
原稿カバーを開けたままで原稿画像を読み取ると、読取画像における原稿画像以外の領域は黒色領域となる。ある画像形成装置は、読取画像を2値化し、2値化された画像に基づいてそのような原稿外の黒色領域を抽出し、その黒色領域を白色(つまりブランク)に変更して複写を行っている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−276368号公報
通常、原稿画像を光学的に読み取る際には、原稿に光を照射して原稿からの反射光をラインセンサーで検出している。原稿(特に原稿の縁付近)が低濃度で白色に近い場合、フレアー現象が発生し、本来黒色となる原稿の外側の領域が若干明るく検出されてしまう。
そのため、上述の技術を使用する場合、2値化の際に、原稿の外側の領域であるにも拘わらず、フレアー現象によって若干明るくなっている領域が誤って原稿内の領域であると判定され、読取画像における原稿外領域が正確に特定されないことがある。そのため、フレアー現象に起因して、原稿外の黒色領域が完全に消去されないことがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、読取画像における原稿外領域を正確に特定して原稿外領域の画像を正確に消去する画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、および画像処理プログラムを得ることを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、原稿載置台に対して開閉自在に設けられた原稿カバーを有し前記原稿載置台に載置された原稿の原稿画像を読み取る画像読取装置により前記原稿カバーが開いた状態で読み取られた原稿画像を含む読取画像の画像データに基づいて、前記読取画像の濃度と所定の閾値とを比較することで前記読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して前記原稿外領域を特定する原稿外領域特定部と、特定された前記原稿外領域を補正する原稿外領域補正部と、補正された前記原稿外領域の画像を消去する原稿外画像消去部とを備える。そして、前記原稿外領域補正部は、補正処理として、(a)前記原稿内領域の各画素を注目画素とし、前記注目画素を含む所定サイズのウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)前記ウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれる場合、前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、前記注目画素を前記原稿外領域の画素に変更する。
本発明に係る画像形成装置は、上記画像処理装置と、前記画像読取装置と、印刷装置とを備え、補正された前記原稿外領域の画像が消去された後の前記読取画像の印刷を行う。
本発明に係る画像処理方法は、原稿載置台に対して開閉自在に設けられた原稿カバーを有し前記原稿載置台に載置された原稿の原稿画像を読み取る画像読取装置により前記原稿カバーが開いた状態で読み取られた原稿画像を含む読取画像の画像データに基づいて、前記読取画像の濃度と所定の閾値とを比較することで前記読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して前記原稿外領域を特定する原稿外領域特定ステップと、特定された前記原稿外領域を補正する原稿外領域補正ステップと、補正された前記原稿外領域の画像を消去する原稿外画像消去ステップとを備える。そして、前記原稿外領域補正ステップでは、補正処理として、(a)前記原稿内領域の各画素を注目画素とし、前記注目画素を含む所定サイズのウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)前記ウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれる場合、前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、前記注目画素を前記原稿外領域の画素に変更する。
本発明に係る画像処理プログラムは、コンピューターを、原稿載置台に対して開閉自在に設けられた原稿カバーを有し前記原稿載置台に載置された原稿の原稿画像を読み取る画像読取装置により前記原稿カバーが開いた状態で読み取られた原稿画像を含む読取画像の画像データに基づいて、前記読取画像の濃度と所定の閾値とを比較することで前記読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して前記原稿外領域を特定する原稿外領域特定部、特定された前記原稿外領域を補正する原稿外領域補正部、および補正された前記原稿外領域の画像を消去する原稿外画像消去部として機能させる。そして、前記原稿外領域補正部は、補正処理として、(a)前記原稿内領域の各画素を注目画素とし、前記注目画素を含む所定サイズのウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)前記ウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれる場合、前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、前記注目画素を前記原稿外領域の画素に変更する。
本発明によれば、読取画像における原稿外領域が正確に特定され原稿外領域の画像が正確に消去される。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の内部構成の一部を示す側面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図3は、図1に示す画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 図4は、図1〜図3に示す画像形成装置の動作について説明するフローチャートである。 図5は、読取画像の一例を示す図である。 図6は、図5に示す読取画像から得られる、原稿外領域を示す2値画像(補正前)の一例を示す図である。 図7は、図5に示す読取画像から得られる、原稿外領域を示す2値画像(補正後)の一例を示す図である。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の内部構成の一部を示す側面図である。図1に示す画像形成装置は、スキャナー、複写機、デジタル複合機などといった装置である。
図1において、プラテンガラス1は、当該画像形成装置本体の上面に設置され、画像読取時に原稿が載置される透明な載置台である。
また、キャリッジ2は、図示せぬ駆動源によって副走査方向に移動可能に設置されている。キャリッジ2は、光源11とミラー12とを有する。光源11は、主走査方向に沿って配置され、例えば配列された複数の発光ダイオードで光を出射する。光源11から出射された光は、キャリッジ2の位置に応じて、プラテンガラス1上に載置された原稿で反射する。ミラー12は、被読取物などからの反射光を反射する。
また、キャリッジ3は、図示せぬ駆動源によってキャリッジ2とともに副走査方向に移動可能に設置されている。キャリッジ3は、ミラー13,14を有する。ミラー13,14は、キャリッジ2のミラー12からの光を2度反射して副走査方向に沿って出射する。
結像レンズ4は、ミラー14からの光をイメージセンサー5に結像させる。
イメージセンサー5は、主走査方向に配列された所定の画素数の受光素子を有する一次元イメージセンサー(つまり、ラインセンサー)であり、ラインごとに、その画素数の画素についての受光量に対応する電気信号を出力する。イメージセンサー5としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)が使用される。
キャリッジ2,3、結像レンズ4、イメージセンサー5、光源11、ミラー12、ミラー13,14により、プラテンガラス1に載置された原稿および原稿カバー7のカバー平面の画像を読み取る画像読取装置15が構成されている。画像読取装置15によりプラテンガラス1上の所定の矩形領域での画像が読み取られる。
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の斜視図である。
図1および図2における原稿カバー7は、プラテンガラス1に載置された原稿101およびプラテンガラス1を覆う白色のカバー平面21を有し、原稿101が載置されていないときにプラテンガラス1に面接触可能なように回動自在に設置されている略平板状の部材である。原稿カバー7は、シート状の原稿101をプラテンガラス1に密着させるとともに、画像読取時に環境光がプラテンガラス1から装置内部へ入射することを防ぐ。
しかしながら、図2に示すように、原稿カバー7が開いた状態で原稿101の画像読取が行われると、原稿101の外側の領域については、反射光が検出されないため、読取画像におけるそのような原稿101の外側の領域は、通常、黒色となる。ただし、フレアー現象が発生すると、読取画像における原稿101の外側の領域の一部は、完全な黒色とはならない。
図3は、図1に示す画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
図3において、記憶装置31は、ハードディスク、不揮発性メモリーなどの不揮発性の記憶装置であって、各種データや制御プログラムを記憶する。記憶装置31には、画像処理プログラム31aが予め記憶されている。
また、ユーザーインターフェイス32は、ユーザー操作を検出するハードキー、タッチパネルなどの入力装置と、ユーザーに対して各種情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示装置とを有する。
印刷装置33は、画像データに基づく画像を、電子写真方式などで記録用紙などに印刷する内部装置である。
画像処理装置34は、画像読取装置15により読み取られた画像に対して画像処理を行う装置である。画像処理装置34は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、コンピューターなどを備える。コンピューターは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備え、ROMや記憶装置31などに格納されているプログラムをRAMにロードして実行し、RAMをワークメモリーとして使用して各種データ処理を実行する処理部を実現する。
画像処理装置34は、コンピューターに画像処理プログラム31aを実行させることで、コンピューターを、制御部41、原稿外領域特定部42、膨張・収縮処理部43、原稿外領域補正部44、および原稿外画像消去部45として機能させる。
制御部41は、画像読取装置15を制御して、原稿画像を読み取らせ、原稿画像を含む読取画像の画像データを画像読取装置15から取得する。なお、制御部41により取得される読取画像の画像データは、例えば、8ビットのモノクロ画像データまたは各色が8ビットであるカラー画像データ(例えばRGBデータ)である。
原稿外領域特定部42は、制御部41により取得された画像データに基づいて、読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して原稿外領域を特定する。ここでは、原稿外領域特定部42は、読取画像において所定の閾値以下の濃度を有する画素を原稿外領域に分類し、読取画像において所定の閾値より高い濃度を有する画素を原稿内領域に分類する。
このとき、原稿外領域特定部42は、例えば、原稿外領域の画素値を1とし、原稿内領域の画素値を0とした2値画像を生成する。
なお、読取画像の画像データがモノクロ画像データである場合、原稿外領域特定部42は、読取画像において所定の閾値以下の輝度値を有する画素を原稿外領域に分類し、読取画像において所定の閾値より高い輝度値を有する画素を原稿内領域に分類する。
また、読取画像の画像データがカラー画像データである場合、原稿外領域特定部42は、カラー画像データをモノクロ画像データに変換し、変換して得られたモノクロ画像データに基づいて、読取画像において所定の閾値以下の輝度値を有する画素を原稿外領域に分類し、読取画像において所定の閾値より高い輝度値を有する画素を原稿内領域に分類する。あるいは、読取画像の画像データがカラー画像データである場合、原稿外領域特定部42は、各色プレーンについて、所定の閾値以下の画素値を有する画素を原稿外領域に分類し、読取画像において所定の閾値より高い画素値を有する画素を原稿内領域に分類し、すべての色プレーンの原稿外領域の論理和で得られる領域を、読取画像の原稿外領域とし、それ以外の領域を原稿内領域とする。
膨張・収縮処理部43は、原稿外領域補正部44の前段において原稿外領域のクロージング処理または原稿内領域のオープニング処理を行うとともに、原稿外領域補正部44の後段において原稿外領域のクロージング処理または原稿内領域のオープニング処理を行う。
なお、原稿外領域のクロージング処理は、原稿外領域を膨張させた後収縮させる処理である。また、原稿内領域のオープニング処理は、原稿内領域を収縮させた後膨張させる処理である。これらの処理により、例えば、原稿内領域に分類されているが孤立している画素の分類が、原稿外領域に変更される。
具体的には、上述の2値画像における画素値1の領域に対してクロージング処理が実行され、上述の2値画像における画素値0の領域に対してオープニング処理が実行される。
原稿外領域補正部44は、原稿外領域特定部42により特定された原稿外領域を補正する。なお、この実施の形態では、膨張・収縮処理部43によりクロージング処理またはオープニング処理が行われた後に、原稿外領域補正部44が、その時点の原稿外領域を補正する。
具体的には、原稿外領域補正部44は、補正処理として、上述の2値画像を参照して、(a)原稿内領域の各画素を注目画素として、注目画素を中心に含む所定サイズ(例えば縦5画素×横5画素)のウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)そのウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれる場合、そのウィンドウ内に含まれる原稿外領域の画素の画素値(読取画像での画素値、例えば8ビット値)と注目画素の画素値(読取画像での画素値、例えば8ビット値)との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)そのウィンドウ内に含まれる原稿外領域の画素の画素値と注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、注目画素を原稿外領域の画素に変更する。
具体的には、注目画素を原稿外領域の画素に変更する場合、上述の2値画像におけるその注目画素の画素値を1から0へ変更する。
なお、ウィンドウ内に含まれる原稿外領域の画素が複数ある場合、上述の差は、注目画素の画素値と、その複数の原稿外領域の画素の画素値とのそれぞれの差のうちの最小値としてもよい。また、上述の閾値は、フレアー現象が発生する所定の基準原稿を使用した実験などで求めればよい。
この実施の形態では、原稿外領域補正部44は、所定の回数(例えば10回)、上述の補正処理を繰り返し行う。つまり、原稿外領域補正部44は、上述の補正処理を、原稿内領域の各画素について実行した後、再度、上述の補正処理を、補正後の原稿内領域の各画素について実行する。
原稿外画像消去部45は、原稿外領域補正部44により補正された原稿外領域の画像を消去する。つまり、原稿外画像消去部45は、原稿外領域の各画素の濃度を最低(つまり、白色値)にする。具体的には、原稿外画像消去部45は、上述の2値画像における画素値1の画素位置を特定し、読取画像内のその画素位置の画素の値を白色値に変更する。
なお、この実施の形態では、膨張・収縮処理部43によりクロージング処理またはオープニング処理が行われた後に、原稿外画像消去部45が、その時点の原稿外領域の画像を消去する。
次に、上記画像形成装置の動作について説明する。図4は、図1〜図3に示す画像形成装置の動作について説明するフローチャートである。
ユーザーは、原稿のコピー(画像読取および読取画像の印刷)またはスキャン(画像読取および読取画像の画像データの出力または保存)を行う場合、原稿をプラテンガラス1上に載置した後、コピーまたはスキャンのためのユーザー操作をユーザーインターフェイス32に対して行う。
制御部41は、このユーザー操作をユーザーインターフェイス32で検出すると、画像読取装置15を制御して原稿画像を読み取らせ、原稿画像を含む読取画像の画像データを画像読取装置15から取得する(ステップS1)。
次に、原稿外領域特定部42は、取得された画像データに基づいて、読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して原稿外領域を特定し、原稿外領域を示す2値画像を生成する(ステップS2)。
図5は、読取画像の一例を示す図である。図6は、図5に示す読取画像から得られる、原稿外領域を示す2値画像(補正前)の一例を示す図である。図5に示す読取画像は、読取画像より面積の小さい原稿画像をほぼ中央に含んでいる。図6に示す2値画像では、原稿外領域が黒色として表現されている。例えば図5に示す読取画像の場合、図6に示すように、フレアー現象に起因して、原稿画像の外側の一部の領域が誤って原稿内領域(図6における白色の領域)に含まれている。
そして、膨張・収縮処理部43は、生成された2値画像において、原稿外領域のクロージング処理を行う(ステップS3)。
クロージング処理後の2値画像に対して、原稿外領域補正部44は、原稿外領域を補正する補正処理を所定回数、実行する(ステップS4)。
1回の補正処理において、原稿外領域補正部44は、上述の2値画像における原稿内領域内のすべての画素を注目画素として順番に選択し、(a)注目画素を中心に含む所定サイズのウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)そのウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれる場合、そのウィンドウ内に含まれる原稿外領域の画素の画素値(読取画像での画素値)と注目画素の画素値(読取画像での画素値)との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)そのウィンドウ内に含まれる原稿外領域の画素の画素値と注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、注目画素を原稿外領域の画素に変更する。
なお、そのウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれない場合、およびそのウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれるが、上述の差が所定の閾値を超えている場合、注目画素は原稿外領域の画素に変更されず、原稿内領域の画素のままとされる。
所定回数の補正処理が実行された後、膨張・収縮処理部43は、補正処理後の2値画像において、原稿外領域のクロージング処理を行う(ステップS5)。
そして、原稿外画像消去部45は、クロージング処理後の2値画像において、原稿外領域の画像を消去する(ステップS6)。
図7は、図5に示す読取画像から得られる、原稿外領域を示す2値画像(補正後)の一例を示す図である。例えば図5に示す読取画像の場合、図6に示すように補正前は、原稿画像の外側の一部の領域が誤って原稿内領域に含まれているが、図7に示すように補正後は、原稿画像の外側の領域がほぼ正確に原稿外領域に分類されている。
その後、制御部41は、このようにして原稿外の黒色領域の画像が消去された読取画像についての印刷、画像データ出力、画像データ保存などを行う。
以上のように、上記実施の形態によれば、画像処理装置34では、原稿外領域補正部44は、(a)原稿内領域の各画素を注目画素とし、注目画素を含む所定サイズのウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)ウィンドウ内に原稿外領域の画素が含まれる場合、ウィンドウ内に含まれる原稿外領域の画素の画素値と注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)ウィンドウ内に含まれる原稿外領域の画素の画素値と注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、注目画素を原稿外領域の画素に変更する。
これにより、フレアー現象に起因して当初誤って原稿内領域に分類されている画素の周辺に正しく原稿外領域に分類されている画素がある場合、両者の画素値の差が小さいので、フレアー現象に起因して当初誤って原稿内領域に分類されている画素が原稿外画素に正しく分類される。したがって、読取画像における原稿外領域が正確に特定される。ひいては原稿外領域の画像が正確に消去され、ユーザーが読み取り画像内の原稿を読み取りやすくなるとともに、印刷時に使用するトナー量が少なくなる。さらに、原稿画像の外側(つまり背景)が平坦な画像となるので、読取画像の画像データを圧縮する際の圧縮率が向上する。
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、膨張・収縮処理部43が原稿外領域補正部44の前段および後段でオープニング処理またはクロージング処理を行っているが、行わないようにしてもよい。
本発明は、例えば、スキャナー、複写機、デジタル複合機などに適用可能である。
15 画像読取装置
31a 画像処理プログラム
34 画像処理装置
42 原稿外領域特定部
43 膨張・収縮処理部
44 原稿外領域補正部
45 原稿外画像消去部

Claims (6)

  1. 原稿載置台に対して開閉自在に設けられた原稿カバーを有し前記原稿載置台に載置された原稿の原稿画像を読み取る画像読取装置により前記原稿カバーが開いた状態で読み取られた原稿画像を含む読取画像の画像データに基づいて、前記読取画像の濃度と所定の閾値とを比較することで前記読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して前記原稿外領域を特定する原稿外領域特定部と、
    特定された前記原稿外領域を補正する原稿外領域補正部と、
    補正された前記原稿外領域の画像を消去する原稿外画像消去部と、
    を備え、
    前記原稿外領域補正部は、補正処理として、(a)前記原稿内領域の各画素を注目画素とし、前記注目画素を含む所定サイズのウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)前記ウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれる場合、前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、前記注目画素を前記原稿外領域の画素に変更すること、
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原稿外領域補正部の前段において前記原稿外領域のクロージング処理または前記原稿内領域のオープニング処理を行うとともに、前記原稿外領域補正部の後段において前記原稿外領域のクロージング処理または前記原稿内領域のオープニング処理を行う膨張・収縮処理部をさらに備え、
    前記原稿外領域補正部は、前記クロージング処理または前記オープニング処理が行われた前記読取画像における前記原稿外領域を補正し、
    前記原稿外画像消去部は、前記クロージング処理または前記オープニング処理が行われた前記読取画像における前記原稿外領域の画像を消去すること、
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記原稿外領域補正部は、前記補正処理を、前記原稿内領域の各画素について実行した後、再度、前記補正処理を、補正後の前記原稿内領域の各画素について実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の画像処理装置と、
    前記画像読取装置と、
    印刷装置とを備え
    補正された前記原稿外領域の画像が消去された後の前記読取画像の印刷を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 原稿載置台に対して開閉自在に設けられた原稿カバーを有し前記原稿載置台に載置された原稿の原稿画像を読み取る画像読取装置により前記原稿カバーが開いた状態で読み取られた原稿画像を含む読取画像の画像データに基づいて、前記読取画像の濃度と所定の閾値とを比較することで前記読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して前記原稿外領域を特定する原稿外領域特定ステップと、
    特定された前記原稿外領域を補正する原稿外領域補正ステップと、
    補正された前記原稿外領域の画像を消去する原稿外画像消去ステップと、
    を備え、
    前記原稿外領域補正ステップでは、補正処理として、(a)前記原稿内領域の各画素を注目画素とし、前記注目画素を含む所定サイズのウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)前記ウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれる場合、前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、前記注目画素を前記原稿外領域の画素に変更すること、
    を特徴とする画像処理方法。
  6. コンピューターを、
    原稿載置台に対して開閉自在に設けられた原稿カバーを有し前記原稿載置台に載置された原稿の原稿画像を読み取る画像読取装置により前記原稿カバーが開いた状態で読み取られた原稿画像を含む読取画像の画像データに基づいて、前記読取画像の濃度と所定の閾値とを比較することで前記読取画像の全領域を原稿内領域と原稿外領域とに分別して前記原稿外領域を特定する原稿外領域特定部、
    特定された前記原稿外領域を補正する原稿外領域補正部、および
    補正された前記原稿外領域の画像を消去する原稿外画像消去部として機能させ、
    前記原稿外領域補正部は、補正処理として、(a)前記原稿内領域の各画素を注目画素とし、前記注目画素を含む所定サイズのウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれるか否かを判定し、(b)前記ウィンドウ内に前記原稿外領域の画素が含まれる場合、前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるか否かを判定し、(c)前記ウィンドウ内に含まれる前記原稿外領域の画素の画素値と前記注目画素の画素値との差が所定の閾値以下であるときには、前記注目画素を前記原稿外領域の画素に変更すること、
    を特徴とする画像処理プログラム。
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