JP6269822B2 - 振動装置 - Google Patents

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    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/20Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators

Description

本発明は、金属板などの弾性板に圧電振動素子が固定されている振動装置に関する。
従来、振動によって着信を報知する目的などに用いられる振動装置として、種々の振動装置が提案されている。下記の特許文献1には、このような振動装置の一例が開示されている。特許文献1に記載の振動装置では、小型化及び薄型化をねらい、金属板を側面から見てU字状の形状となるように曲げ加工することにより、弾性板が形成されている。この弾性板は、屈曲部を介して一方側が板状の固定部、他方側が板状の振動部とされている。振動部には、圧電振動板が設けられている。
また、特許文献1には、上記圧電振動板を駆動する駆動回路がフレキシブルプリント基板に設けられた、駆動装置が開示されている。このフレキシブルプリント基板が、上記固定部の外側表面に固定されている。
WO2010/023801 A1
この種の振動装置では、電子機器等の小型化や、高機能化による搭載部品の小型化に伴って、より一層の小型化及び薄型化が求められてきている。
本発明の目的は、より一層の薄型化及び小型化をなされた、振動装置を提供することにある。
本発明に係る振動装置は、第1の弾性板部と、上記第1の弾性板部に対向するように配置されている第2の弾性板部と、上記第1の弾性板部と上記第2の弾性板部とを接続している連結部とを有する弾性板と、上記第1の弾性板部における上記第2の弾性板部側の面に設けられた圧電振動素子と、上記第2の弾性板部における上記第1の弾性板部側の面に設けられており、上記圧電振動素子を駆動するための回路の少なくとも一部を形成している回路部と、上記第1の弾性板部の先端部に取り付けられた質量付加部材と、上記圧電振動素子、上記回路部及び上記質量付加部材が取り付けられた上記弾性板を収納するように設けられたパッケージ材とを備える。
本発明に係る振動装置の第1の局面では、上記質量付加部材が、上記第1の弾性板部側に位置している第1の主面と、上記第2の弾性板部側に位置している第2の主面とを有する略板状体からなり、上記第2の主面に、上記第1の弾性板部の先端部から遠ざかるにつれて、上記質量付加部材の厚みが小さくなるように傾斜面部が設けられている。この場合には、質量付加部材が第2の弾性板部に衝突し難く、振幅を大きくできる。従って、第1の弾性板部の変位量を大きくすることができる。
本発明に係る振動装置の第2の局面では、上記質量付加部材の上記第1の主面が、第1の平面部と、該第1の平面部よりも上記第2の主面側に位置している第2の平面部とを有し、上記第1の平面部と上記第2の平面部との間に段差が設けられており、該段差が、上記第1の弾性板部の厚みと同等とされており、上記第1の弾性板部の先端部が上記第2の平面部に設けられている。この場合には、振動装置のより一層の薄型化を進めることができる。
本発明に係る振動装置の第2の局面のある特定の局面では、上記質量付加部材の第1の主面において、上記第2の平面部よりも上記第2の主面側に位置している第3の平面部が上記第2の平面部と段差を介して設けられており、該第2の平面部と、上記第3の平面部との間の上記段差の高さが、上記圧電振動素子の厚み以上とされている。この場合には、振動装置のより一層の薄型化を進めることができる。
本発明に係る振動装置の第2の局面の他の特定の局面では、上記圧電振動素子は、上記第3の平面部に対して隙間を隔てて配置されている。この場合には、圧電振動素子の振動が質量付加部材により阻害され難い。
本発明に係る振動装置の第3の局面では、上記弾性板は、曲げ加工がなされた1枚の金属板である。この場合には、弾性板を容易に得ることができる。
本発明に係る振動装置の第4の局面では、上記パッケージ材が、上記第1の弾性板部に対向するように配置されている天板部を有する。この場合には、振動装置の強度を高めることができる。
本発明に係る振動装置の第4の局面のある特定の局面では、上記パッケージ材の上記天板部が、上記質量付加部材の第1の主面を覆っており、上記天板部の内面が、上記弾性板が振動した場合に、上記質量付加部材の先端部の上記パッケージ材側への変位の終端を規定するストッパーとして作用する。この場合には、第の弾性板部の過度の変位を抑制することができる。
本発明に係る振動装置の第4の局面の他の特定の局面では、上記第1,第2の弾性板部が上記連結部から延びている方向を長さ方向としたときに、上記パッケージ材の上記天板部が、上記長さ方向において上記連結部側よりも上記質量付加部材側に位置する端縁を有し、上記パッケージ材が上記天板部の上記端縁から上記第2の弾性板部に向かって延びる係止壁を有する。この場合には、第1の弾性板部の変位が抑制され、圧電振動素子に引っ張り応力が加わり難い。従って、圧電振動素子にクラックは生じ難い。
本発明に係る振動装置の第4の局面のさらに他の特定の局面では、上記天板部が、第1及び第2の側縁を有し、上記パッケージ材が、上記天板部の上記第1及び第2の側縁から上記第2の弾性板部側に向かって延びる第1及び第2の側面部を有し、上記第2の弾性板部と上記第1,第2の側面部とが固定されており、上記第2の弾性板部が上記振動装置の底板部を構成している。この場合には、第2の弾性板部がパッケージ材の底板として機能する。
本発明に係る振動装置の第4の局面の別の特定の局面では、上記パッケージ材の上記係止壁が上記底板部に固定されている。この場合には、第1の弾性板部の変位はより確実に抑制され、圧電振動素子に引っ張り応力がより一層加わり難い。
本発明に係る振動装置の第4の局面のさらに別の特定の局面では、上記係止壁が、上記底板部に溶接により固定されている。この場合には、第1の弾性板部の変位はより確実に抑制され、圧電振動素子に引っ張り応力がより一層加わり難い。
本発明に係る振動装置の第4の局面のさらに別の特定の局面では、上記第1,第2の弾性板部が上記連結部から延びている方向を長さ方向としたときに、上記第2の弾性板部の上記長さ方向の寸法は、上記第1の弾性板部の上記長さ方向の寸法よりも長い。この場合には、第2の弾性板部がパッケージ材の底板として十分に機能する。
本発明に係る振動装置の第4の局面のさらに別の特定の局面では、上記弾性板が振動した場合に、上記質量付加部材の上記第2の弾性板部側への変位の終端を規定するように、上記第2の弾性板部が、上記質量付加部材と対向する位置まで延びている。この場合には、第1の弾性板部のたわみを規制することができるので、圧電振動素子の破壊等が生じ難い。
本発明に係る振動装置の第4の局面のさらに別の特定の局面では、上記第1,第2の弾性板部が上記連結部から延びている方向を長さ方向とし、上記第2の弾性板部における上記第1の弾性板部側の面に平行であり、かつ上記長さ方向と直交する方向に、上記第2の弾性板部が突出している突出部を有し、上記パッケージ材の上記第1,第2の側面部の下端面に、切欠きが設けられており、上記突出部が上記切欠き内に配置されている。この場合には、弾性板のパッケージ材に対する位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係る振動装置の第4の局面のさらに別の特定の局面では、上記第2の弾性板部が、上記パッケージ材の上記第1,第2の側面に溶接により固定されている。この場合には、弾性板をパッケージ材に強固に固定することができる。それによって、第2の弾性板部の振動を抑制し、第1の弾性板部をより一層効果的に振動させることができる。
本発明に係る振動装置の第5の局面では、上記第1,第2の弾性板部が上記連結部から延びている方向を長さ方向とし、上記第1の弾性板部と上記第2の弾性板部とが対向している方向を厚み方向とし、上記第1の弾性板部の上記第2の弾性板部側とは反対側の面と、上記圧電振動素子の上記第2の弾性板部側の面との上記厚み方向の中心を通り、かつ上記長さ方向に延びる軸を中心軸とし、上記質量付加部材の重心が上記中心軸よりも上記第2の弾性板部側に位置する。この場合には、圧電振動素子には引っ張り応力ではなく、圧縮応力が加えられる。従って、圧電振動素子においてクラックが生じ難い。
本発明に係る振動装置の第6の局面では、上記圧電振動素子が、圧電体層と、上記圧電体層を介して積層されている複数の内部電極を有する積層型圧電振動素子である。
本発明に係る振動装置の第7の局面では、上記圧電振動素子と、上記回路部とを電気的に接続している電気的接続部材がさらに備えられている。
本発明に係る振動装置の第7の局面のある特定の局面では、上記回路部がフレキシブルプリント基板であり、上記電気的接続部材が上記フレキシブルプリント基板と一体に設けられており、該電気的接続部材が、上記連結部の内側を経て、上記第1の弾性板部に至り、上記圧電素子に電気的に接続されている。この場合には、圧電振動素子と回路部との電気的接続を容易に行うことができる。また、フレキシブルプリント基板は柔軟性に優れているため、弾性板の振動を阻害し難い。
本発明に係る振動装置の第7の局面の他の特定の局面では、上記圧電振動素子が、第1の主面と、第2の主面とを有し、上記圧電振動素子の上記第1の主面側から上記圧電振動素子が上記第1の弾性板部に固定されており、上記圧電振動素子の上記第2の主面に、外部と電気的に接続するための第1及び第2の電極が設けられており、上記第1及び第2の電極に、上記電気的接続部材が電気的に接続されている。この場合には、圧電振動素子に電気的接続部材を容易に接続することができる。
本発明によれば、圧電振動素子が第1の弾性板部の第2の弾性板部側の面に設けられており、回路部が第2の弾性板部の第1の弾性板部側の面に設けられているため、振動装置の小型化、特に薄型化を図ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る振動装置の外観を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態の振動装置の側面断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態の振動装置のパッケージ材を除く各構成部材の構成を示す分解斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態の振動装置で用いられている積層型の圧電振動素子を示す斜視図である。 図5(a)及び図5(b)は積層型の圧電振動素子内に設けられている励振電極の平面形状を示す各模式的平面断面図である。 図6は、本発明の第1の実施形態の変形例の振動装置の側面断面図である。 図7は、本発明の第1の実施形態で用いられているパッケージ材の底面側から視た斜視図である。 図8は、本発明の第1の実施形態の振動装置において、弾性板に、圧電振動素子及び回路基板が取り付けられている状態の底面側から視た斜視図である。 図9は、本発明の第1の実施形態の変形例において、第1の弾性板部と、第1の弾性板部の両面に設けられた圧電振動素子とを説明するための部分切欠き側面断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、本発明の第1の実施形態の他の変形例において用いられている積層型の圧電振動素子の外観を示す斜視図及びその正面断面図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係る振動装置の外観を示す斜視図である。 図12は、図11中のA−A線に沿う振動装置の断面図である。 図13(a)は、本発明の第2の実施形態に係る振動装置の底面図であり、図13(b)は、上下を逆転して示す斜視図である。 図14は、本発明の第2の実施形態に係る振動装置のパッケージ材を除く各構成部材を説明するための分解斜視図である。 図15は、本発明の第2の実施形態で用いられているフレキシブルプリント基板の平面図である。 図16(a)及び図16(b)は、第2の実施形態で用いられている圧電振動素子の正面図及び底面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
図1は本発明の第1の実施形態に係る振動装置の外観を示す斜視図であり、図2はその側面断面図である。図3は、本実施形態の振動装置の主要部材を説明するための分解斜視図である。
振動装置1は、携帯型電子機器の振動報知機能などに用いることができる。図1〜図3に示すように、振動装置1は、弾性板2を有する。弾性板2は、弾性を有する適宜の材料からなる。このような材料としては、金属や合成樹脂を挙げることができる。なかでも、ステンレス鋼などの金属が好ましい。それによって、弾性板2における、振動の機械的損失を小さくすることができる。
弾性板2は、第1の弾性板部2aと、第1の弾性板部2aと対向するように配置されている第2の弾性板部2bとを有する。第1の弾性板部2aと、第2の弾性板部2bは、特に限定されないが、矩形板状の形状を有する。
第1の弾性板部2aと第2の弾性板部2bとは、連結部としての屈曲連結部2cにより接続されている。屈曲連結部2cは、本実施形態では、図2に示すように、側面視において、U字状の形状を有している。上記弾性板2は、曲げ加工がなされた1枚の金属板である。なお、連結部の形状は、U字状に限るものではなく、例えばコの字状等であってもよい。
第1の弾性板部2aの内面、すなわち第2の弾性板部2bと対向している面に、圧電振動素子3が設けられている。圧電振動素子3は、熱硬化性樹脂系接着剤などの適宜の接着剤を用いて第1の弾性板部2aに固定されている。圧電振動素子3は、矩形板状の形状を有している。図2及び図3では、圧電振動素子3を略図的に示しているが、その詳細を図4及び図5を参照して説明する。
図4に示すように、圧電振動素子3は、複数の圧電セラミック層を有するセラミック積層体4を有する。セラミック積層体4内には、圧電体層としての圧電セラミック層を介して複数の内部電極が積層されている。より具体的には、本実施形態では、図5(a)に示す複数の第1の内部電極5と、図5(b)に示す複数の第2の内部電極6とが交互に積層されている。なお、第1,第2の内部電極5,6は、それぞれ少なくとも1層以上積層されていればよい。
第1の内部電極5は、セラミック積層体4の側面4aに引き出されている引き出し部5aを有する。第2の内部電極6も、引き出し部6aを有する。引き出し部6aも、側面4aに引き出されている。図4に示すように、セラミック積層体4の側面4aには、第1,第2の外部電極7,8が設けられている。第1,第2の外部電極7,8に、引き出し部5a,6aがそれぞれ接続されている。
上記圧電振動素子3は、複数の内部電極5,6を有する積層型の圧電振動素子である。第1,第2の外部電極7,8間に交流電界を印加することにより、圧電振動素子3が面内方向に伸縮する。
上記セラミック積層体4を構成する材料としては、PZT系セラミックスのような適宜の圧電セラミックスを用いることができる。第1,第2の内部電極5,6及び第1,第2の外部電極7,8は、適宜の金属もしくは合金からなる。
圧電振動素子3は、図2に示す第1の弾性板部2aに貼り合わされている。より具体的には、圧電振動素子3の一方の主面4bが第1の弾性板部2aに貼り合わされている。
圧電振動素子3が伸縮すると、第1の弾性板部2aには、反りが生じる。それに伴って、第1の弾性板部2aは、その先端部が図2の下方に変位した状態と、上方に変位した状態とを繰り返し、振動する。
図2及び図3に示すように、回路部としての回路基板9が第2の弾性板部2bの内面に固定されている。すなわち、第2の弾性板部2bの第1の弾性板部2aと対向している側の面に、回路基板9が固定されている。この固定は、適宜の接着剤や、適宜の接着シートを用いて行うことができる。
回路基板9は、ガラスエポキシ基板やポリイミドなどの合成樹脂からなる適宜の基板材料からなる。この回路基板9には、上記圧電振動素子3に給電し、駆動するための駆動回路の少なくとも一部が形成されている。図2に示すように、第1,第2のリード線11,12により、回路基板9が圧電振動素子3に電気的に接続されている。図2では明瞭ではないが、上記第1,第2のリード線11,12の端部が、それぞれ、図4に示した外部電極7,8に電気的に接続されることになる。接続方法としては、導電性接着剤や、半田を用いることができる。特に半田を用いる場合には、半田接続部周辺に樹脂で構成される補強材を塗布することが望ましい。
なお、回路部は回路基板には限定されない。回路部は、圧電振動素子3を駆動するための回路の少なくとも一部を形成していればよい。例えば、回路部は、配線エレメントなどからなっていてもよい。
本実施形態の振動装置1では、上記圧電振動素子3が第1の弾性板部2aの第2の弾性板部2b側の面に設けられている。回路基板9が第2の弾性板部2bの第1の弾性板部2a側の面に設けられている。すなわち、第1の弾性板部2aと、第2の弾性板部2bとで挟まれた領域に、圧電振動素子3と、回路基板9とが配置されている。従って、振動装置1の小型化、特に薄型化を図ることができる。
加えて、第1,第2のリード線11,12による電気的接続部分の長さを短くすることができる。また、このような電気的接続構造の簡略化を図ることができる。
第1の弾性板部2aの先端部には、質量付加部材13が固定されている。質量付加部材13により、振動装置1の共振周波数を調整することができる。また、質量付加部材13を加えることで、弾性板2からなる振り子の先端質量を大きくし、振動装置1の振動を大きくすることができる。質量付加部材13は、適宜の金属または、金属と樹脂の合成材料、セラミックス等からなる。好ましくは、質量付加作用が高いため、タングステンなどの密度の高い金属が望ましい。
質量付加部材13は、第1の弾性板部2a側に位置している第1の主面13Aと、第2の弾性板部2b側に位置している第2の主面13Bとを有する。この第2の主面13Bにおいて、傾斜面部13aが設けられている。この傾斜面部13aは、第1の弾性板部2aの先端部から遠ざかるにつれて、質量付加部材13の厚み(質量付加部材13の第1の主面13Aと質量付加部材13の第2の主面13Bとの距離)が小さくなるように設けられている。なお、傾斜面部13aは質量付加部材13の第1の主面13Aに配置されても良い。
また、上記質量付加部材13の第1の主面13Aは、階段状の形状を有する。より具体的には、上記第1の主面13Aは、段差を介して連ねられている第1の平面部13b、第2の平面部13c、及び第3の平面部13dを有する。第1の平面部13bと第2の平面部13cとの段差の高さが、第1の弾性板部2aの厚みと同等とされている。図2に示すように、第1の弾性板部2aの先端部が、第2の平面部13cに設けられている。より具体的には、第1の弾性板部2aは、上記段差に先端部が当接され、かつ先端部近傍が第2の平面部13cに載置されている。従って、第1の弾性板部2aの外面、すなわち第2の弾性板部2bと対向していない面と、第1の平面部13bとが面一とされている。
第2の平面部13cと第3の平面部13dも、別の段差を介して連ねられている。この別の段差の高さは、圧電振動素子3の厚み以上とされている。圧電振動素子3の先端部が上記段差近くに配置されている。
図6に示す変形例の振動装置41のように、圧電振動素子3が質量付加部材43の第3の平面部43dに対して隙間Gを隔てて配置されていてもよい。この場合は、圧電振動素子3の振動が質量付加部材43により阻害され難い。
もっとも、図2に示すように、圧電振動素子3の一方の主面4bと反対側の面が、第3の平面部13dに当接もしくは固定されていてもよい。
上記質量付加部材13では、第1の平面部13bと第2の平面部13cとが段差を介して連ねられており、第2の平面部13cと第3の平面部13dとが別の段差を介して連ねられている。従って、第1の弾性板部2aや圧電振動素子3の厚みが上記段差及び別の段差の高さの合計寸法内に吸収される。よって、大型化を招くことなく、質量付加部材13を第1の弾性板部2aの先端部に固定することができる。
図1に示すように、振動装置1は、カバー材としてのパッケージ材14を有する。パッケージ材14は、適宜の金属もしくは合成樹脂からなる。好ましくは、機械的強度に優れているため、金属が望ましい。より好ましくは、防錆性に優れているためステンレスが望ましい。
パッケージ材14は、天板部14aと、天板部14aに一方端が連ねられている第1,第2の側面部14b,14cとを有する。
図7は、パッケージ材14を底面側から示す斜視図である。第1の側面部14bの他端と、第2の側面部14cの他端は、底板部14dにより連ねられている。ここで、図2に示した第1,第2の弾性板部2a,2bが屈曲連結部2cから延びている方向を長さ方向とする。底板部14dは、パッケージ材14の長さ方向中央から一方側にのみ設けられている。底板部14dは、前述した第2の弾性板部2bが固定される部分に相当する。
図7に示した状態のパッケージ材14に挿入される弾性板の要部を図8に示す。第2の弾性板部2bの第1の弾性板部2a側の面に回路基板9が固定されている。第1の弾性板部2aの第2の弾性板部2b側の面に圧電振動素子3が固定されている。なお、図8では、圧電振動素子3の外部電極7,8の図示は省略してあることを指摘しておく。また、図8に示すように、第2の弾性板部2bの一方側の側縁には、切欠き2fが設けられている。
なお、図3に示すように、第1の弾性板部2aの一方側の側縁にも切欠き2gが設けられている。この切欠き2gは、圧電振動素子3の第1,第2の外部電極7,8が金属からなる第1の弾性板部2aと接触することを防止するために設けられている。
図8に示す向きのまま、第2の弾性板部2bが、図7に示す向きのパッケージ材14内に挿入される。実際には、弾性板2に上記圧電振動素子3、質量付加部材13も固定された構造体が上記パッケージ材14内に組み込まれる。
外部から回路基板9を介して、交流電界が圧電振動素子3に印加されると、圧電振動素子3が伸縮する。その結果、第1の弾性板部2aの先端部が図2における上下方向に変位するように振動する。そして、質量付加部材13が設けられているため、十分な振動強度を得ることができ、パッケージ材14で囲まれた振動装置1全体が振動し、バイブレータとして動作することとなる。
また、振動装置1では、上記のように小型化、特に薄型化を図ることが可能とされている。
さらに、好ましくは弾性板2が振動した場合に、質量付加部材13の先端部のパッケージ材14側への変位の終端を規定するストッパーとしてパッケージ材14の天板部14aの内面が作用することが望ましい。すなわち、落下等の衝撃や外部からの衝撃が加わった場合に、弾性板2の第1の弾性板部2aの先端部が図2における上方に大きく変位するおそれがある。この変位が大きすぎると、圧電振動素子3のセラミックス部分が割れたり、欠けたりするおそれがある。これに対して、本実施形態では、弾性板2が過剰に振動した場合に、上記パッケージ材14の天板部14aの内面に質量付加部材13の先端部が当接し、それによって、それ以上第1の弾性板部2aが天板部14a側に変位しないように構成されている。すなわち、天板部14aの内面が上記ストッパーとして作用する。従って、圧電振動素子3におけるセラミックスの割れや欠けが生じ難い。
また、上記圧電振動素子3として積層型の圧電振動素子を用いているため、小型化を進めた場合であっても、充分な強度の振動を得ることができる。もっとも、本発明において圧電振動素子は積層型の圧電振動素子に限定されない。様々な圧電振動素子を用いることができる。
上記実施形態では、第1の弾性板部2aの内面にのみ圧電振動素子3を設けたが、図9に示すように、さらに第1の弾性板部2aの外側にも、圧電振動素子3Aを設け、バイモルフ駆動してもよい。もっとも、薄型化を図るためには、上記実施形態のように第1の弾性板部2aの第2の弾性板部2b側に対向している面にのみ圧電振動素子3を設けることが望ましい。
また、上記積層型の圧電振動素子3に代えて、図10(a)及び図10(b)に示す積層型の圧電振動素子21を用いてもよい。圧電振動素子21では、圧電セラミックスからなるセラミック積層体4内に、複数の第1,第2の内部電極5,6が積層されている駆動部4Aに、帰還部4Bが積層されている。帰還部4Bでは、複数の第3及び第4の内部電極22,23がセラミックスを介して積層されている。第3,第4の内部電極22,23も、第1,第2の内部電極5,6と同様にセラミック積層体4の側面4aに引き出されている。側面4aには、第1,第2の外部電極7,8に加えて、第3,第4の外部電極24,25が設けられている。第3,第4の外部電極24,25は、第3,第4の内部電極22,23にそれぞれ電気的に接続されている。圧電振動素子21では、帰還電極としての第3,第4の内部電極22,23が設けられているため、自励振駆動することができる。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る振動装置31の外観を示す斜視図であり、図12は図11中のA−A線に沿う振動装置31の断面図であり、図13(a)はこの振動装置の底面図であり、図13(b)は、この振動装置を上下逆転して示す斜視図である。
また、図14は、第2の実施形態においてパッケージ材を除いた各構成部材を説明するための分解斜視図である。
図11〜図13に示すように、振動装置31は、パッケージ材34を有する。本実施形態の振動装置31は、パッケージ材34の形状及び後述する弾性板2Aの形状において、第1の実施形態の振動装置1と異なっている。以下、第1の実施形態と同一部分については同一の参照番号を付することにより第1の実施形態の説明を適宜援用することとする。
弾性板2Aにおいて、第1,第2の弾性板部2a,2bが屈曲連結部2cから延びている方向を長さ方向とする。パッケージ材34は、天板部34aを有する。天板部34aは、矩形の平面形状を有し、上記長さ方向に延びている。天板部34aには、第1,第2の側面部34b,34cが連ねられている。より具体的には、天板部34aの長さ方向に延びる第1,第2の側縁から下方に延びるように、第1,第2の側面部34b,34cが設けられている。すなわち、第1,第2の側面部34b,34cは、天板部34aから、第2の弾性板部2bに向かって延びている。
さらに、パッケージ材34は、天板部34aに一方端が連ねられている係止壁34eも有する。より具体的には、天板部34aは、長さ方向において屈曲連結部2c側よりも質量付加部材13側に位置する端縁を有する。該端縁から第2の弾性板部2bに向かって延びるように、係止壁34eが設けられている。
パッケージ材34は、金属板や合成樹脂などの適宜の剛性材料からなる。本実施形態では、機械的強度に優れているため、パッケージ材34は金属からなる。金属板を折り曲げ加工することによりパッケージ材34を容易に得ることができる。
振動装置31では、パッケージ材34が底板部を有しない。その代わりに、第2の弾性板部2bが、パッケージ材34の第1,第2の側面部34b,34cに固定されている。すなわち、第2の弾性板部2bが、振動装置31の底板部を構成している。
固定方法は特に限定されないが、本実施形態では、溶接によって、第2の弾性板部2bが、パッケージ材34に接合されている。この接合の構造については後程詳細に説明する。
ここで、第1の弾性板部2aと第2の弾性板部2bとが対向している方向を厚み方向とする。図12に示すように、第1の弾性板部2aの第2の弾性板部2b側とは反対側の面と圧電振動素子33の第2の弾性板部2b側の面との厚み方向の中心を通り、かつ長さ方向に延びる軸を中心軸Bとする。このとき、本実施形態では、質量付加部材13の重心は中心軸Bよりも第2の弾性板部2b側に位置する。
図12に示すように、第2の弾性板部2bの前述した長さ方向寸法は、第1の弾性板部2aの長さ方向寸法よりも長い。この場合には、第2の弾性板部2bにより、第1の弾性板部2aと質量付加部材13とを確実に保護することができる。すなわち、第2の弾性板部2bを、パッケージの底板部として十分機能させることができる。
振動装置31では、パッケージ材34が底板部を有しないため、振動装置1に比べて、より一層の薄型化を図ることができる。
振動装置31では、第2の弾性板部2bは、上記長さ方向において、質量付加部材13と対向する位置まで延びている。従って、第1の弾性板部2aの先端部に固定された質量付加部材13が振動に際し下方に過剰に変位したとしても、質量付加部材13が第2の弾性板部2bに衝突することにより、質量付加部材13の変位の終端を規定することができる。すなわち、過剰な変位を規制するストッパーとして、第2の弾性板部2bが作用する。従って、過剰な変位による第1の弾性板部2aのたわみを抑制することができる。よって、圧電振動素子33の破壊が生じ難い。特に、圧電振動素子33が、圧電セラミックスからなる場合、セラミックスの破壊を効果的に抑制することができる。
振動装置31においても、第1の弾性板部2aの下面に圧電振動素子33が固定されている。図16(a)及び図16(b)に示すように、圧電振動素子33は、第1の主面33aと、第1の主面33aと対向している第2の主面33bとを有する。第1の主面33a側から、圧電振動素子33は、第1の弾性板部2aに固定される。
図12に示すように、本実施形態では、パッケージ材34が係止壁34eを有する。係止壁34eと質量付加部材13との距離は、係止壁34eに衝撃が加わった際に、質量付加部材13が係止壁34eに当接する程度の距離とされている。よって、質量付加部材13側から地面などに衝突した場合、質量付加部材13は係止壁34eに当接する。そのため、第1の弾性板部2aの変位が抑制され、第1の弾性板部2aに反りが生じ難い。よって、圧電振動素子33に引っ張り応力が加わり難い。従って、圧電振動素子33においてクラックが生じ難い。
他方、質量付加部材13の重心は中心軸Bよりも第2の弾性板部2b側に位置する。よって、屈曲連結部2c側から地面などに衝突した場合には、第1の弾性板部2aは、質量付加部材13が第2の弾性板部2b側に近づくように変位し易い。そのため、第1の弾性板部2aの長さ方向中央部が、パッケージ材34の天板部34aに近づくように反り易い。よって、圧電振動素子33には、引っ張り応力ではなく、圧縮応力が加えられる。従って、セラミックスを用いた圧電振動素子33においてクラックが生じ難い。
本実施形態では、係止壁34eは第2の弾性板部2bに固定されている。なお、係止壁34eは、第2の弾性板部2bに限らず、振動装置の底板部を構成している部分に固定されていればよい。例えば、パッケージ材が底面部を有する場合は、パッケージ材の底面部に係止壁が固定されていてもよい。このとき、パッケージ材の底面部の一部が、天板部側からの平面視において、天板部の質量付加部材側の端縁と重なるように位置していればよい。
あるいは、係止壁は、第2の弾性板部の第1の弾性板部側の面に至るまで延びていなくてもよく、振動装置の底面部を構成している部分に固定されていなくてもよい。この場合においても、係止壁により第1の弾性板部の変位を抑制することができる。もっとも、振動装置の底面部に係止壁が固定されている方が、第1の弾性板部の変位をより確実に抑制することができる。
図16(b)に示すように、圧電振動素子33の第2の主面33bに、第1の電極33cと第2の電極33dとが設けられている。第1の電極33cは、圧電振動素子33を励振させるように設けられている。図16(a)に示すように、第1の電極33cと圧電体層を介して対向するように、他方の振動電極33eが第1の主面33a側に設けられている。振動電極33eが、ビアホール電極または圧電体の側面を経由した接続電極(図示せず)により、第2の電極33dに電気的に接続されている。
第1の電極33c及び第2の電極33dが、圧電振動素子33を駆動するために図12に示すフレキシブルプリント基板39に電気的に接続される。本実施形態では、第1の実施形態の回路基板9に代えて、フレキシブルプリント基板39が備えられている。図15は、このフレキシブルプリント基板39の平面図である。図15に示すように、フレキシブルプリント基板39には一体に、電気的接続部39aが設けられている。
フレキシブルプリント基板39は、第2の弾性板部2bに固定されている。そして、電気的接続部39aは、第2の弾性板部2bから屈曲連結部2cの内側を経て、第1の弾性板部2a側に至っている。第1の弾性板部2a側において、図15に示す電気的接続部39aに設けられた第1,第2の配線39e,39fが、前述した圧電振動素子33の第1,第2の電極33c,33dにそれぞれ電気的に接続されている。
フレキシブルプリント基板39及び電気的接続部39aは例えば熱硬化性ポリイミドなどの柔軟性を有する樹脂フィルムを用いて構成されている。従って、圧電振動素子33との電気的接続作業を容易に行うことができる。
図15に示すように、フレキシブルプリント基板39は、第2の弾性板部2bよりも側方にはみ出している側方延長部39bを有する。側方延長部39bには、切欠き39c,39dが設けられている。この切欠き39c,39dに沿う部分が、外部との電気的接続部分である。外部との電気的接続部分が、パッケージ材34及び第2の弾性板部2bの側方にはみ出ているため、外部との電気的接続を容易に行うことができる。
本実施形態においても、上記圧電振動素子33及び回路基板としてのフレキシブルプリント基板39は、それぞれ、第1の弾性板部2a及び第2の弾性板部2bの内側の面に設けられている。よって、振動装置31においても、振動装置1と同様に、小型化、特に薄型化を図ることができる。さらに、前述したように、振動装置31では、パッケージ材34が底板部を有しないため、振動装置1に比べて、より一層の薄型化を図ることができる。
振動装置31の製造に際しては、図14に示した各構成部材を組み立てる。すなわち、パッケージ材34を除いた残りの部材を組み立てる。次に、パッケージ材34と、第2の弾性板部2bとを接合する。より具体的には、第1,第2の側面部34b,34c及び係止壁34eと、第2の弾性板部2bとを接合する。従って、振動装置1に比べて、製造工程の簡略化も図り得る。
上記接合に際しては、溶接、あるいはろう剤などの接合剤を用いた適宜の接合方法を用いることができる。好ましくは、製造が容易であり、接合強度に優れているため溶接法が用いられることが望ましい。この接合部分の詳細を、以下において説明する。
図13(a)に示すように、振動装置31では、パッケージ材34の第1,第2の側面部34b,34cの図12における下方の端面に、切欠き34b1,34c1がそれぞれ複数設けられている。
他方、第2の弾性板部2bは、第1,第2の側縁2b1,2b2を有する。第1,第2の側縁2b1,2b2は、前述した長さ方向に延びている。そして、第1,第2の側縁2b1,2b2には、第2の弾性板部2bにおける第1の弾性板部2a側の面に平行であり、かつ長さ方向と直交する方向に、第2の弾性板部2bが突出している複数の突出部2b3,2b4がそれぞれ設けられている。突出部2b3,2b4は、第1,第2の側面部34b,34cに設けられた切欠き34b1,34c1に入り込んでいる。
上記切欠き34b1,34c1と、突出部2b3,2b4とを用いることにより、接合に際しての位置決めを容易に行うことができる。ここで、長さ方向及び厚み方向に垂直な方向を幅方向とする。このとき、第2の弾性板部2bと、パッケージ材34との長さ方向及び幅方向の双方の位置決めを容易に行い得る。
第2の弾性板部2bの側縁2b1,2b2が、パッケージ材34の第1,第2の側面部34b,34cの内側面に当接されている。従って、溶接に際しては、第2の弾性板部2bの側縁に連なる側面を第1の側面部34bまたは第2の側面部34cの内側面と溶接すればよい。それによって、接合強度を十分に高めることができる。さらに、上記第2の弾性板部2bに設けられている突出部と、切欠き34b1,34c1に臨んでいる側面部分とを溶接してもよい。それによって接合強度をさらに高めることができる。
加えて、第2の弾性板部2bの先端部が、パッケージ部材34の内側面に当接されている。よって、溶接に際しては、第2の弾性板部2bの先端部に連なる側面と係止壁34eの内側面とを溶接すればよい。それによって、接合強度をさらに高めることができる。よって、係止壁34eにより、第1の弾性板部の変位をより確実に抑制することができる。従って、圧電振動素子においてクラックがより一層生じ難い。
なお、第2の弾性板部2bの第1の弾性板部側の面が、係止壁34eの図12における下方の端部に当接されていてもよい。この場合は、第2の弾性板部2bの上記面と係止壁34eの上記端部とを溶接すればよい。
上記溶接は、好ましくは、レーザー光の照射等により行うことが望ましい。それによって、溶接を容易に行うことができる。特に、上記第2の弾性板部2bの側縁に連なる側面部をパッケージ材34の第1,第2の側面部34b,34cに溶接する場合には、レーザー光の照射径を大きくすることができ、望ましい。
振動装置31は、上述した構造以外については、第1の実施形態の振動装置1と同様である。
なお、振動装置31においても、回路基板としては、フレキシブルプリント基板39に代えて、第1の実施形態で用いた回路基板9を用いてもよい。また、圧電振動素子33に代えて、第1の実施形態の説明で挙げられた各種圧電振動素子を用いてもよい。その他の構成についても、適宜、第1,第2の実施形態間で置換可能な構成要素を置換し、あるいは組み合わせてもよい。
1…振動装置
2,2A…弾性板
2a…第1の弾性板部
2b…第2の弾性板部
2b1,2b2…第1,第2の側縁
2b3,2b4…突出部
2c…屈曲連結部
2f,2g…切欠き
3,3A…圧電振動素子
4…セラミック積層体
4A…駆動部
4B…帰還部
4a…側面
4b…主面
5,6…第1,第2の内部電極
5a,6a…引き出し部
7,8…第1,第2の外部電極
9…回路基板
11,12…第1,第2のリード線
13…質量付加部材
13a…傾斜面部
13b…第1の平面部
13c…第2の平面部
13d…第3の平面部
13A,13B…第1,第2の主面
14…パッケージ材
14a…天板部
14b,14c…第1,第2の側面部
14d…底板部
21…圧電振動素子
22,23…第3,第4の内部電極
24,25…第3,第4の外部電極
31…振動装置
33…圧電振動素子
33a,33b…第1,第2の主面
33c,33d…第1,第2の電極
33e…振動電極
34…パッケージ材
34a…天板部
34b,34c…第1,第2の側面部
34b1,34c1…切欠き
34e…係止壁
39…フレキシブルプリント基板
39a…電気的接続部
39b…側方延長部
39c,39d…切欠き
39e,39f…第1,第2の配線
41…振動装置
43…質量付加部材
43d…第3の平面部

Claims (20)

  1. 第1の弾性板部と、前記第1の弾性板部に対向するように配置されている第2の弾性板部と、前記第1の弾性板部と前記第2の弾性板部とを接続している連結部とを有する弾性板と、
    前記第1の弾性板部における前記第2の弾性板部側の面に設けられた圧電振動素子と、
    前記第2の弾性板部における前記第1の弾性板部側の面に設けられており、前記圧電振動素子を駆動するための回路の少なくとも一部を形成している回路部と、
    前記第1の弾性板部の先端部に取り付けられた質量付加部材と、
    前記圧電振動素子、前記回路部及び前記質量付加部材が取り付けられた前記弾性板を収納するように設けられたパッケージ材とを備え
    前記第1,第2の弾性板部が前記連結部から延びている方向を長さ方向とし、前記第1の弾性板部と前記第2の弾性板部とが対向している方向を厚み方向とし、前記第1の弾性板部の前記第2の弾性板部側とは反対側の面と、前記圧電振動素子の前記第2の弾性板部側の面との前記厚み方向の中心を通り、かつ前記長さ方向に延びる軸を中心軸とし、前記質量付加部材の重心が前記中心軸よりも前記第2の弾性板部側に位置する、振動装置。
  2. 前記質量付加部材が、前記第1の弾性板部側に位置している第1の主面と、前記第2の弾性板部側に位置している第2の主面とを有する略板状体からなり、前記第2の主面に、前記第1の弾性板部の先端部から遠ざかるにつれて、前記質量付加部材の厚みが小さくなるように傾斜面部が設けられている、請求項1に記載の振動装置。
  3. 前記質量付加部材の前記第1の主面が、第1の平面部と、該第1の平面部よりも前記第2の主面側に位置している第2の平面部とを有し、前記第1の平面部と前記第2の平面部との間に段差が設けられており、該段差が、前記第1の弾性板部の厚みと同等とされており、前記第1の弾性板部の先端部が前記第2の平面部に設けられている、請求項2に記載の振動装置。
  4. 前記質量付加部材の第1の主面において、前記第2の平面部よりも前記第2の主面側に位置している第3の平面部が前記第2の平面部と段差を介して設けられており、該第2の平面部と、前記第3の平面部との間の前記段差の高さが、前記圧電振動素子の厚み以上とされている、請求項3に記載の振動装置。
  5. 前記圧電振動素子は、前記第3の平面部に対して隙間を隔てて配置されている、請求項4に記載の振動装置。
  6. 前記弾性板は、曲げ加工がなされた1枚の金属板である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動装置。
  7. 前記パッケージ材が、前記第1の弾性板部に対向するように配置されている天板部を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の振動装置。
  8. 前記パッケージ材の前記天板部が、前記質量付加部材の第1の主面を覆っており、前記天板部の内面が、前記弾性板が振動した場合に、前記質量付加部材の先端部の前記パッケージ材側への変位の終端を規定するストッパーとして作用する、請求項7に記載の振動装置。
  9. 前記第1,第2の弾性板部が前記連結部から延びている方向を長さ方向としたときに、前記パッケージ材の前記天板部が、前記長さ方向において前記連結部側よりも前記質量付加部材側に位置する端縁を有し、
    前記パッケージ材が前記天板部の前記端縁から前記第2の弾性板部に向かって延びる係止壁を有する、請求項8に記載の振動装置。
  10. 前記天板部が、第1及び第2の側縁を有し、
    前記パッケージ材が、前記天板部の前記第1及び第2の側縁から前記第2の弾性板部側に向かって延びる第1及び第2の側面部を有し、
    前記第2の弾性板部と前記第1,第2の側面部とが固定されており、前記第2の弾性板部が前記振動装置の底板部を構成している、請求項7〜9のいずれか1項に記載の振動装置。
  11. 前記パッケージ材の前記係止壁が前記底板部に固定されている、請求項10に記載の振動装置。
  12. 前記係止壁が、前記底板部に溶接により固定されている、請求項11に記載の振動装置。
  13. 前記第1,第2の弾性板部が前記連結部から延びている方向を長さ方向としたときに、前記第2の弾性板部の前記長さ方向の寸法は、前記第1の弾性板部の前記長さ方向の寸法よりも長い、請求項10〜12のいずれか1項に記載の振動装置。
  14. 前記弾性板が振動した場合に、前記質量付加部材の前記第2の弾性板部側への変位の終端を規定するように、前記第2の弾性板部が、前記質量付加部材と対向する位置まで延びている、請求項13に記載の振動装置。
  15. 前記第1,第2の弾性板部が前記連結部から延びている方向を長さ方向とし、前記第2の弾性板部における前記第1の弾性板部側の面に平行であり、かつ前記長さ方向と直交する方向に、前記第2の弾性板部が突出している突出部を有し、
    前記パッケージ材の前記第1,第2の側面部の下端面に、切欠きが設けられており、
    前記突出部が前記切欠き内に配置されている、請求項10〜14のいずれか1項に記載の振動装置。
  16. 前記第2の弾性板部が、前記パッケージ材の前記第1,第2の側面に溶接により固定されている、請求項10〜15のいずれか1項に記載の振動装置。
  17. 前記圧電振動素子が、圧電体層と、前記圧電体層を介して積層されている複数の内部電極を有する積層型圧電振動素子である、請求項1〜1のいずれか1項に記載の振動装置。
  18. 前記圧電振動素子と、前記回路部とを電気的に接続している電気的接続部材をさらに備える、請求項1〜1のいずれか1項に記載の振動装置。
  19. 前記回路部がフレキシブルプリント基板であり、前記電気的接続部材が前記フレキシブルプリント基板と一体に設けられており、該電気的接続部材が、前記連結部の内側を経て、前記第1の弾性板部に至り、前記圧電素子に電気的に接続されている、請求項1に記載の振動装置。
  20. 前記圧電振動素子が、第1の主面と、第2の主面とを有し、前記圧電振動素子の前記第1の主面側から前記圧電振動素子が前記第1の弾性板部に固定されており、前記圧電振動素子の前記第2の主面に、外部と電気的に接続するための第1及び第2の電極が設けられており、前記第1及び第2の電極に、前記電気的接続部材が電気的に接続されている、請求項1または19に記載の振動装置。
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