JP6269637B2 - リヤサブフレーム構造 - Google Patents

リヤサブフレーム構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6269637B2
JP6269637B2 JP2015220883A JP2015220883A JP6269637B2 JP 6269637 B2 JP6269637 B2 JP 6269637B2 JP 2015220883 A JP2015220883 A JP 2015220883A JP 2015220883 A JP2015220883 A JP 2015220883A JP 6269637 B2 JP6269637 B2 JP 6269637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross member
width direction
section
vehicle width
closed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015220883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017087981A (ja
Inventor
正顕 田中
正顕 田中
小宮 勝行
勝行 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2015220883A priority Critical patent/JP6269637B2/ja
Priority to CN201680054420.5A priority patent/CN108349535A/zh
Priority to US15/761,744 priority patent/US10562569B2/en
Priority to DE112016005154.9T priority patent/DE112016005154T5/de
Priority to PCT/JP2016/082704 priority patent/WO2017082148A1/ja
Publication of JP2017087981A publication Critical patent/JP2017087981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6269637B2 publication Critical patent/JP6269637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/11Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted with resilient means for suspension, e.g. of wheels or engine; sub-frames for mounting engine or suspensions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G3/00Resilient suspensions for a single wheel
    • B60G3/18Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram
    • B60G3/20Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G7/00Pivoted suspension arms; Accessories thereof
    • B60G7/02Attaching arms to sprung part of vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/04Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
    • B60K17/16Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing of differential gearing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/10Independent suspensions
    • B60G2200/18Multilink suspensions, e.g. elastokinematic arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/15Mounting of subframes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/60Subframe construction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

この発明はリヤサブフレーム構造に関し、詳しくは、前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバと、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、上記フロントクロスメンバと上記リヤクロスメンバとを車両前後方向に連結する左右一対および上下一対の各サイドメンバとが車両平面視で略井桁状に連結されたリヤサブフレームを設け、上記フロントクロスメンバの車幅方向両端および上側のサイドメンバの後端にそれぞれ車体取付け部が設けられたリヤサブフレーム構造に関する。
一般に、後輪上下移動時の側面視の揺動軌跡(いわゆるリセッション角、詳しくは、後輪が段差に乗上げた時、後輪が上下方向に移動する軌跡と路面との成す角度)をコントロールするためのインテグラルリンクを備えたインテグラルタイプのサスペンションにおいては、トレーリングリンクを設けない関係上、車両前後方向の荷重はリヤサブフレームに全て付加されることになり、当該リヤサブフレームを頑丈にしなければならず、特に、剛性確保のためには、ロアアームにH型ロアアームが設けられるのが一般的である。
一方で、後席乗員の居住性やヒップポイントの低さを追求して、リヤシートパンの高さを低くすることも要求されており、その際、リヤシートパン等とのレイアウトの制約からリヤサブフレームの配設スペースが狭くなるので、上記ロアアームを支持することや、リヤサブフレームの車体支持部に対して閉断面構造のフロントクロスメンバやサイドメンバを真っ直ぐに延ばすことが困難であった。
すなわち、フロントクロスメンバやサイドメンバを充分な閉断面構造で連結できないようなリヤシートパン下部の狭い空間に配設する構造において、車幅方向の高剛性化と、ロアアーム支持部のスペース確保との両立を図ることが困難であった。
ところで、特許文献1には、インテグラル式のリヤサスペンションが開示されているが、この特許文献1に開示された従来構造においては、H型ロアアームの前側のアーム支持部がサイドメンバの前部から下方に突出しており、車幅方向の充分な剛性を備えているとは云い難く、コンパクト化と剛性向上との観点で改善の余地があった。
また、特許文献2には、リヤサブフレームを構成するパネル製のサイドメンバを設け、このサイドメンバの車両前後方向に延びる部位の前端から斜め外方、かつ、斜め前下に傾斜して前側車体取付け部まで延びるスラント部が形成されたものが開示されている。
しかしながら、該特許文献2にはロアアームのアーム支持部については詳細な開示がない。
欧州特許第1937498号明細書 独国特許出願公開第3927987号明細書
そこで、この発明は、フロントクロスメンバやサイドメンバを充分な閉断面構造で連結できないようなリヤシートパン下部の狭い空間に配設する構造において、車幅方向の高剛性化と、ロアアーム支持部のスペース確保との両立を図ることができるリヤサブフレーム構造の提供を目的とする。
この発明によるリヤサブフレーム構造は、前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバと、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、上記フロントクロスメンバと上記リヤクロスメンバとを車両前後方向に連結する左右一対の上側のサイドメンバおよび左右一対の下側のサイドメンバとが車両平面視で略井桁状に連結されたリヤサブフレームを設け、上記フロントクロスメンバの車幅方向両端および上側のサイドメンバの後端にそれぞれ車体取付け部が設けられたリヤサブフレーム構造であって、上記フロントクロスメンバは車幅方向に延びる閉断面を有しており、上記フロントクロスメンバの左右両側部は前下に傾斜して、上記閉断面の前部が下方に延びて、その後部にロアアーム支持部が形成されると共に、上記閉断面上部後面に上側のサイドメンバが連結されたものである。
上記構成によれば、フロントクロスメンバ側部を前下に傾斜することで、リヤフロア(リヤシートパン)との干渉を回避しつつ、閉断面前部を下方に拡大して車幅方向の剛性を確保し、ロアアームの揺動範囲を狭めることなく、車幅方向の剛性を確保することができ、また、ロアアーム支持部の前側のブラケットを省略することもできる。
要するに、フロントクロスメンバやサイドメンバを充分な閉断面構造で連結できないようなリヤシートパン下部の狭い空間に配設する構造においても、上記構成の採用により、車幅方向の高剛性化と、ロアアーム支持部のスペース確保との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記フロントクロスメンバの側部の閉断面の後部が上前方向に凹んで凹入部が形成され、上記フロントクロスメンバの側部の閉断面と、その直後に位置する縦壁部と、下側のサイドメンバとで車幅方向に延びる第2の閉断面が形成されたものである。
上記構成によれば、ロアアーム支持スペースの確保と、下側のサイドメンバの連結剛性向上との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第2の閉断面の直後には、閉断面構造の柱状部が設けられ、該柱状部は上記縦壁部を含んで下側のサイドメンバから上方に延びて上記フロントクロスメンバと連結され、該柱状部の上部後面は上側のサイドメンバと連結されたものである。
上記構成によれば、ロアアーム支持部の前側はフロントクロスメンバ側部における閉断面前部が下方に延びた部位で支持され、ロアアーム支持部の後側は閉断面構造の柱状部で支持され、かつ、該柱状部は上側のサイドメンバと下側のサイドメンバとフロントクロスメンバとの全てに連結されているので、荷重分散が図れて、高剛性化が達成できる。
また、フロントクロスメンバの側部を低くしつつ、充分なロアアーム支持スペースを確保するために、閉断面後部の凹入部をサイドメンバよりも薄くしても、柱状部をセットプレートとして用い連結剛性の向上を図ることができる。
この発明によれば、フロントクロスメンバやサイドメンバを充分な閉断面構造で連結できないようなリヤシートパン下部の狭い空間に配設する構造において、車幅方向の高剛性化と、ロアアーム支持部のスペース確保との両立を図ることができる効果がある。
本発明のリヤサブフレーム構造を示す斜視図 リヤサブフレーム構造の平面図 リヤサブフレーム構造の底面図 リヤサブフレーム構造の正面図 リヤサブフレーム構造の背面図 リヤサブフレーム構造を車両左側後方から見た状態で示す斜視図 リヤサブフレーム構造を車両右上後方から見た状態で示す斜視図 (a)は図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図、(b)は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図 図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図 図2の要部側面図 図10のD−D線矢視断面図 (a)は隔壁部材の平面図、(b)は隔壁部材の斜視図 (a)はスタビライザ支持部材の斜視図、(b)はブレースの正面図
フロントクロスメンバやサイドメンバを充分な閉断面構造で連結できないようなリヤシートパン下部の狭い空間に配設する構造において、車幅方向の高剛性化と、ロアアーム支持部のスペース確保との両立を図るという目的を、前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバと、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、上記フロントクロスメンバと上記リヤクロスメンバとを車両前後方向に連結する左右一対の上側のサイドメンバおよび左右一対の下側のサイドメンバとが車両平面視で略井桁状に連結されたリヤサブフレームを設け、上記フロントクロスメンバの車幅方向両端および上側のサイドメンバの後端にそれぞれ車体取付け部が設けられたリヤサブフレーム構造であって、上記フロントクロスメンバは車幅方向に延びる閉断面を有しており、上記フロントクロスメンバの左右両側部は前下に傾斜して、上記閉断面の前部が下方に延びて、その後部にロアアーム支持部が形成されると共に、上記閉断面上部後面に上側のサイドメンバが連結されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はリヤサブフレーム構造を示し、図1はその斜視図、図2はリヤサブフレーム構造の平面図、図3はリヤサブフレーム構造の底面図、図4はリヤサブフレーム構造の正面図、図5はリヤサブフレーム構造の背面図である。
図1〜図5において、リヤサスペンションを支持するリヤサブフレーム10は、前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバ11と、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバ12と、フロントクロスメンバ11とリヤクロスメンバ12とを車両前後方向に連結する上側のサイドメンバ(以下単に、上側サイドメンバと略記する)13,13並びに、下側のサイドメンバ(以下単に、下側サイドメンバと略記する)14,14とが、車両平面視で略井桁状に連結されたものである。上述の各メンバ11〜14は全て閉断面構造に形成されている。
この実施例では、上側サイドメンバ13はフロントクロスメンバ11の車幅方向側部に、後述する柱状部33を介して連結されており、この連結部から車両後方に延びるように形成されている。
また、上述のリヤクロスメンバ12は、左右一対の上側サイドメンバ13,13の後部相互間、並びに左右一対の下側サイドメンバ14,14の後部相互間を車幅方向に連結すると共に、上下のサイドメンバ13,14を上下方向に連結すべく構成されている。
さらに、上述の下側サイドメンバ14は、図2に示すように、上側サイドメンバ13に対して車幅方向内側で、フロントクロスメンバ11の下部と、リヤクロスメンバ12の下部とを車両前後方向に連結するよう構成されている。
図2,図3に示すように、左右一対の下側サイドメンバ14,14における後部間の間隔は、その前部間の間隔に対して幅狭に形成されており、これにより後述するロアアーム支持部12b,12cを上側サイドメンバ13に平面視でオーバラップする位置に設けることができるよう構成している。
そして、図1〜図5に示すように、フロントクロスメンバ11の車幅方向両端には前側車体取付け部15,15が設けられており、上側サイドメンバ13の後部は、車両後方かつ車幅方向外方へ滑らかに湾曲形成されており、その後端には後側車体取付け部16,16が設けられていて、これらの各車体取付け部15,16を介してリヤサブフレーム10は車体としてのリヤサイドフレームに取付けられる。
17はロアアームで、このロアアーム17の車幅方向外端前部に設けられたリンク支持部17aには、インテグラルリンク18の下端部を枢支しており、このインテグラルリンク18の上端部はハブサポート19のインテグラルリンク支持部に枢支連結されている。
上述のインテグラルリンク18は、後輪上下移動時の側面視の揺動軌跡(いわゆるリセッション角)をコントロールするためのリンクである。
この実施例では、上述のロアアーム17としてH型ロアアームを採用しており、該ロアアーム17の車幅方向外端後部に設けられた連結部17bはハブサポート19のロアアーム支持部に枢支連結されている。
20は後輪をトーインに設定してその直進性を確保するためのトーコントロールリンクで、該トーコントロールリンク20の車幅方向外端部に設けられた連結部20aはハブサポート19のトーコントロールリンク支持部に枢支連結されている。
21はアッパアームで、このアッパアーム21の車幅方向外端部に設けられた連結部21aはハブサポート19のアッパアーム支持部に枢支連結されている。この実施例では、該アッパアーム21としてI型アッパアームを採用している。
図1,図4,図5に示すように、上述のハブサポート19にはダンパ支持部19aを一体形成し、このダンパ支持部19aにはストラット構造のダンパ22を取付けている。
また、図2,図3に示すように、上述のロアアーム17の後部には後方に膨出する膨出部17cを設け、この膨出部17cの上部に取付けたスプリングロアリテーナ23と、車体側のリヤサイドフレームに設けられたスプリングアッパリテーナ(図示せず)との間には、コイルスプリング24を張架している。
さらに、図2,図3,図5に示すように、上述のリヤクロスメンバ12の後方には、該リヤクロスメンバ12に沿うようにスタビライザ25を設け、このスタビライザ25の左右両端部がロアアーム17上方に位置するように当該スタビライザ25の車幅方向両端部を車両前方に向けて屈曲形成すると共に、該屈曲端部は連結部材を用いてロアアーム17に連結している。このスタビライザ25は、ねじり剛性の抵抗により片輪のみのバンプ、リバウンド時にロール角を抑制するものである。
図4に示すように、上述のフロントクロスメンバ11の下部中央には、プロペラシャフト26を挿通するトンネル部11aが設けられ、当該フロントクロスメンバ11が鞍型に形成されている。そして、このトンネル部11aの下部を車幅方向に連結する補強部材としてのブレース27が設けられている。
図1〜図3に示すように、上述のリヤクロスメンバ12の車幅方向中間部には、デフマウント部12aが形成されており、このデフマウント部12aにデフマウントブッシュ28を介してデフマウントブラケット29を取付けている。
この実施例の車両は、後輪に駆動力を伝達するタイプの車両であって、上述のデフマウントブラケット29でリヤディファレンシャル装置(図示せず)の後部を支持するように構成している。
図6はリヤサブフレーム構造を車両左側後方から見た状態で示す斜視図、図7はリヤサブフレーム構造を車両右上後方から見た状態で示す斜視図、図8の(a)は図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図8の(b)は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図9は図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図、図10は図2の要部側面図、図11は図10のD−D線矢視断面図である。
なお、図6〜図11においては車両左側の構成を示しているが、車両右側の構成は左側のそれと左右対称または左右略対称に形成されている。
図8,図9,図11に示すように、上述のフロントクロスメンバ11は、フロントパネル31とリヤパネル32とを接合固定して車幅方向に延びる閉断面S1を有している。詳しくは、上述のフロントクロスメンバ11は、側面視でリヤサブフレーム10中央側のリヤパネル32と、このリヤパネル32よりも上面31aが後方に延び、かつ前面31bが下方に延びるフロントパネル31とで閉断面S1が形成されている。
図1,図6に示すように、上述のフロントクロスメンバ11の左右両側部は前下に傾斜しており、これにより、上記閉断面S1の前部が図8,図9に示すように、下方に延びて拡大閉断面S1aが形成される一方で、フロントクロスメンバ11の側部の閉断面S1の後部が図8,図9に示すように、上前方向に凹んで凹入部としての凹入閉断面S1bが形成されている。ここで、上述の拡大閉断面S1aと凹入閉断面S1bとは連続するものである。
図6,図8,図9に示すように、拡大閉断面S1aの後部には、ロアアーム17の前後の取付け部17d,17eのうちの前側の取付け部17dを支持するロアアーム支持部32aが形成されている。
図8の(b)に示すように、上述の閉断面S1の上部後面、詳しくは、凹入閉断面S1bの後面には、柱状部33を介して、上側サイドメンバ13が連結されている。
このように、フロントクロスメンバ11の車幅方向側部を前下に傾斜させることで、リヤシートパン(リヤフロアパネル)との干渉を回避しつつ、閉断面S1の前部を下方に拡大(拡大閉断面S1a参照)して車幅方向の剛性を確保し、ロアアーム17の揺動範囲を狭めることなく、車幅方向の剛性を確保すべく構成したものである。
つまり、フロントクロスメンバ11や上側サイドメンバ13を充分な閉断面構造(直線状に延びる閉断面構造)で連結できないようなリヤシートパン下部の狭い空間に対してリヤサブフレーム10を配設する構造にあっても、車幅方向の高剛性化と、ロアアーム支持部32aのスペース確保(詳しくは、ロアアーム17の取付け部17dのスペース確保)との両立を図るように構成したものである。
図6,図7,図8に示すように、上述の柱状部33は、アッパアーム21の取付け部21b(図2参照)を支持するアッパアーム支持部34aが形成された後板34と、ロアアーム支持部35aを形成する縦壁部としての前板35とで閉断面S2形状に構成されている。なお、上述の後板34は図6,図11に示すように、平面視でコ字状断面を有するように形成されている。
図7に示すように、上述の前板35は、その主面部外周縁から車両前方に延びてフロントクロスメンバ11のリヤパネル32背面に突き当て溶接されるドーム形状のフランジ部35bを有している。
図8,図9に示すように、フロントクロスメンバ11の車幅方向側部の閉断面S1と、その直後に位置する縦壁部としての前板35と、下側サイドメンバ14上面とで車幅方向に延びる第2の閉断面S3が形成されており、これにより、ロアアーム支持スペースの確保と、下側サイドメンバ14の連結剛性向上との両立を図るように構成している。
ここで、図7に示すように、縦壁部としての前板35の下部は、下側サイドメンバ14の上面および車幅方向外側の側面に突き当て溶接により固定されている。
図8の(b)に示すように、上述の閉断面S2構造の柱状部33は、第2の閉断面S3の直後に設けられており、該柱状部33は、縦壁部としての前板35を含んで下側サイドメンバ14から上方に延びて上述のフロントクロスメンバ11背面と連結され、この柱状部33の上部後面、詳しくは、後板34の上部後面は上側サイドメンバ13前部と溶接手段にて連結されている。
これにより、ロアアーム支持部32a,35aのうち前側のロアアーム支持部32aは、フロントクロスメンバ11の車幅方向側部において閉断面S1の前部が下方に延びた部位(拡大閉断面S1aの部位)で形成され、ロアアーム支持部32a,35aのうち後側のロアアーム支持部35aは、閉断面S2構造の柱状部33で形成され、かつ上記柱状部33は上側サイドメンバ13と下側サイドメンバ14とフロントクロスメンバ11との全てに連結され、荷重分散が図れて、高剛性化が達成できるよう構成したものである。
また、フロントクロスメンバ11の車幅方向側部を低くしつつ、充分なロアアーム支持スペースを確保するために、閉断面S1後部の凹入部としての凹入閉断面S1bの上下寸法を上側サイドメンバ13の上下方向の寸法よりも薄くしても、柱状部33(詳しくは、その後板34)をセットプレートとして用いて連結剛性の向上を図るよう構成したものである。
図6,図7,図8に示すように、前板35と後板34とから成り車幅方向および上下方向に延びる縦壁状の上記柱状部33は、フロントクロスメンバ11の車幅方向側部と、上側サイドメンバ13前端部との間に挟持固定されている。
上述の柱状部33の下部、詳しくは、前板35および後板34の下部は、図6〜図8に示すように、下側サイドメンバ14の上面と車幅方向外側の側面とにそれぞれ連結されると共に、柱状部33を構成する後板34の上部には、上述のアッパアーム支持部34aが形成される一方、柱状部33を構成する前板35の下部には、上述のロアアーム支持部35aが形成されている。
これにより、上下の各アーム(ロアアーム17、アッパアーム21)からの入力荷重を上下のサイドメンバ13,14やフロントクロスメンバ11に直接伝達して、荷重分散を図ることで、高剛性化を達成すると共に、上記柱状部33が上下のアーム支持部34a,35aを形成していることで、位置決め精度の向上を図るよう構成したものである。
図6,図7,図10に示すように、アッパアーム支持部34aはその後部に側面視で略Z字状のアッパアーム支持ブラケット36を備えている。
図6,図7,図10に示すように、このアッパアーム支持ブラケット36は、上下方向に延びる縦片36aと、この縦片36aの上端から後方に延びる上片36bと、上述の縦片36aの下端から前方に延びる下片36cと、を一体形成したもので、縦片36aの上側半分と上片36bとは上側サイドメンバ13の車幅方向外側の側面に突き当て溶接されており、下片36cの前端は後板34の背面に突き当て溶接されている。
図10に示すように、上述のアッパアーム支持ブラケット36は、フロントクロスメンバ11とで上述の柱部33を挟持しており、また、該アッパアーム支持ブラケット36で上側サイドメンバ13前部と柱状部33とを連結しており、上記両者36,11による柱状部33の挟持構造にて、当該柱状部33を確実に支持させつつ、柱状部33上部のアッパアーム支持部34aとアッパアーム支持ブラケット36とでアッパアーム21を支持して、該アッパアーム21の支持剛性を高め、また、柱状部33と上側サイドメンバ13との連結剛性の向上を図るよう構成したものである。
図8の(b)に示すように、柱状部33の後板34上部はフロントクロスメンバ11(詳しくは、そのフロントパネル31の上面31a後部)に直結されており、ロアアーム支持部35a,32aは、上述の前板35下部とフロントクロスメンバ11下部(詳しくは、そのリヤパネル32の下部)とで構成されている。
これにより、アッパアーム21およびロアアーム17からの荷重を、フロントクロスメンバ11および上下の各サイドメンバ13,14に伝達して、荷重分散を図り、高剛性化を達成するよう構成したものである。
図8の(b)、図10に示すように、上述の柱状部33は上側サイドメンバ13と下側サイドメンバ14との間に延設されたもので、該柱状部33の下側サイドメンバ14上方の前面、つまり、前板35に第1アーム支持部としてのロアアーム支持部35aが設けられている。
また、図6,図7,図8の(b)に示すように、ロアアーム支持部35aの下方で、かつ下側サイドメンバ14側方の柱状部33後面、つまり、後板34には第2アーム支持部としてのトーコントロールリンク支持部34bが設けられている。
図6,図7,図11に示すように、トーコントロールリンク支持部34bを後方から支持する第2アーム支持ブラケットとしてのトーコントロールリンク支持ブラケット37(以下単に、リンク支持ブラケットと略記する)を設けている。
このリンク支持ブラケット37は、同図に示すように、下側サイドメンバ14上面に立設固定されて車両前後方向に延びる前片37aと、横向き凹状の切欠き部37bを下側サイドメンバ14の上面、外側面、下面に溶接固定して車幅方向外方に延びる側片37cと、を一体形成したものである。
そして、このリンク支持ブラケット37が、下側サイドメンバ14と柱状部33のロアアーム支持部35a背面との間に架設されている。
上述の第1アーム支持部としてのロアアーム支持部35aと、第2アーム支持部としてのトーコントロールリンク支持部34bとを上下方向にずらしたレイアウトと成しており、これにより上述の各支持部35a,34bおよび第1アームであるロアアーム17と、第2アームであるトーコントロールリンク20とのコンパクトな集約配置を達成し、これらロアアーム17、トーコントロールリンク20からの荷重を下側サイドメンバ14の上面と側面とに分散すると共に、上下の各サイドメンバ13,14にも分散して、高剛性化を図るよう構成したものであり、加えて、上述の柱状部33がロアアーム17とトーコントロールリンク20との2部品を支持することで、ロアアーム17とトーコントロールリンク20間の位置決め精度も高まるように構成したものである。
ここで、上述の第1アーム支持部が、ロアアーム17を支持するロアアーム支持部35aに設定されることで、ロアアーム17の前側取付け部17dを下側サイドメンバ14の車幅方向外側の側縁よりも車幅方向内側までオフセットさせて配置でき、図8の(b)に示す仮想的な第1アーム揺動中心線Lの設定自由度の向上を図るように構成している。
図8の(b)に示すように、ロアアーム支持部35aで支持されるロアアーム17はその前後に取付け部17d,17eが設けられている。すなわち、該ロアアーム17はそのアーム揺動中心側の前側に前側取付け部17dを備えており、そのアーム揺動中心側の後側に後側取付け部17eを備えている。
そして、図8の(b)に示すように、柱状部33のロアアーム支持部35aよりも下方で、かつロアアーム17の前後の取付け部17d,17eを通る第1アーム揺動中心線Lがリンク支持部34bよりも上方になるよう上記リヤクロスメンバ12と連結または一体に形成されたロアアーム後側支持部12b,12cが設けられている。
図8の(b)に示すように、上下のサイドメンバ13,14がリヤクロスメンバ12で上下に連結されており、頑強な箱形構造を形成している。また、リヤクロスメンバ12の下部にロアアーム17の後側支持部12b,12cが設けられており、ロアアーム17の荷重を前後の取付け部17d,17eを介して前後に分散させ、かつ、ロアアーム17の前後の取付け部17d,17eがリセッション角を得るための角度をもってリンク支持部34bよりも上方に第1アーム揺動中心線L(仮想軸)が形成されるように成して、リヤシートパンが近接するような狭い空間であっても、ロアアーム前側支持部35aとリンク支持部34bとを強固に形成すべく構成したものである。
すなわち、ロアアーム17の支持部で支持剛性を高めつつ、トーコントロールリンク20との干渉を回避して、リセッション角の設定が容易となるよう構成したものである。
図9,図10に示すように、上側サイドメンバ13と下側サイドメンバ14とを上下方向に連結する上述のリヤクロスメンバ12は、上側サイドメンバ13の車幅方向内側の側面に沿って車両前後方向に拡幅された側面視T字状の閉断面S4構造(換言すれば、側面視T字状の内部中空構造)に形成されている。
但し、図1,図2に示すように、この側面視T字状の閉断面S4は、リヤクロスメンバ12の左右両サイド部分にのみ形成されており、リヤクロスメンバ12の車幅方向中間部には、図8の(a)に示すように、上下方向に延びる側面視I字状の閉断面S5が形成されている。ここで、上述の各閉断面S4,S5は連通するものである。
また、図9に示すように、上述の側面視T字状の閉断面S4と対応するリヤクロスメンバ12の車幅方向側部下側には、上述のロアアーム支持部12b,12cが設けられており、これらの各ロアアーム支持部12b,12cによりロアアーム17の後側取付け部17eを支持するように構成している。
側面視T字状の閉断面S4を形成したリヤクロスメンバ12は、上部に上面前側突出部12dと上面後側突出部12eとが張り出し形成されており、この上面後側突出部12eと、前後一対のロアアーム支持部12b,12cのうちの後側のロアアーム支持部12c(この実施例では、後側のロアアーム支持部12cの近傍)と、の間には、スタビライザ支持部材としてのスタビライザ支持ブラケット38が架け渡されている。
このように、リヤクロスメンバ12を側面視T字状の閉断面S4構造と成すことで、リヤクロスメンバ12の閉断面大型化と剛性向上とを図り、かつ、リヤクロスメンバ12の上面後側突出部12eとロアアーム支持部12cとの間にスタビライザ支持ブラケット38を架け渡すことで、リヤクロスメンバ12を補強し、部品点数を増加することなく、スタビライザ25の配設スペースを確保するよう構成したものである。
図13の(a)はスタビライザ支持ブラケット38を示す斜視図であって、同図に示すように、該スタビライザ支持ブラケット38は、車幅方向内外一対の側片38a,38bと、これら側片38a,38bを連結する後片38cとを一体形成したものである。
ここで、上述のスタビライザ25は、スタビライザ支持ブラケット38の後片38cにボルト、ナットにより締結されるサポートブラケット39を用いて、取付けられる(図6,図9参照)。
図1,図2に示すように、リヤクロスメンバ12の頂部には、車幅方向中間において車幅方向に延びる稜線X1と、この稜線X1の端部から上面前側突出部12dの前部上端に沿って車幅方向に延びる稜線X2,X2と、これら各稜線X1,X2の接続部位から上面後側突出部12eの後部上端に沿って車幅方向に延びる稜線X3,X3と、が形成されており、これらの各稜線X1,X2,X3は平面視で概ねX字状に組合わされていて、リヤクロスメンバ12の捩り剛性の向上を図るように構成している。
図9,図10に示すように、リヤクロスメンバ12のスタビライザ支持ブラケット38下端近傍において、上述の閉断面S4内には隔壁部材40が設けられており、この隔壁部材40と下側サイドメンバ14上面とで車幅方向に延びる下部閉断面S6が形成されている。
上述の下部閉断面S6の形成により、リヤクロスメンバ12の車幅方向の局部的な剛性を高め、ロアアーム後側支持部12b,12cからの荷重伝達に対して強く成し、応力が集中することによる断面変形の防止と、車幅方向剛性向上との両立を図るよう構成したものである。
図12の(a)は隔壁部材40の平面図、図12の(b)は隔壁部材40の斜視図であって、この隔壁部材40は、リヤクロスメンバ12の閉断面S4内に位置して車幅方向に延びる下片40aと、この下片40aの車幅方向外端からリヤクロスメンバ12の前後幅で所定量上方に延びた後に、前後両部が拡幅形成された側片40bと、を一体形成したもので、図11に示すように、上述の下片40aはリヤクロスメンバ12の前後両壁に溶接固定されており、図9に示すように、側片40bの上端は上面前側突出部12dの下面と、上面後側突出部12eの下面とに溶接固定されている。
上述のリヤクロスメンバ12は2部材を組合せて形成してもよく、或は、ハイドロフォーム成形部品により形成してもよい。
図13の(b)はブレース27を拡大して示す正面図であって、図4,図13の(b)に示すように、該ブレース27はプロペラシャフト26を避けて下方に膨出する中央下側膨出部27aと、この中央下側膨出部27aの車幅方向左右両外側において排気管41(但し、排気管41は車両右側にのみ設けられる)を避けて上方に膨出する左右一対の上方膨出部27b,27bとが一体形成されている。この実施例では、上述のブレース27はアルミダイカストにより構成されている。
図13の(b)に示すように、上述の中央下側膨出部27aと、その左右の上方膨出部27b,27bとはオーバラップすると共に、これらの各膨出部27a,27bは滑らかに一体連結されている。
上述のブレース27の車幅方向両側部には、図3に示すように、トーコントロールリンク20の車体取付け部の位置まで後方に延びるトンネル部取付け部27c,27cが一体形成されている。
そして、このブレース27には、図13の(b)に示すように、左右のトンネル部取付け部27c,27cを車幅方向に直線的に連結する荷重伝達経路50が形成されている。
これにより、厚みが大きいブレースを車幅方向に真っ直ぐに配設することが困難な部位であっても、プロペラシャフト26や排気管41を回避しつつ、上記ブレース27の左右のトンネル部取付け部27c,27cを車幅方向に直線的に連結する荷重伝達経路50を確保し、かつ上記各膨出部27a,27bによりブレース27それ自体の補強を行なって、延いては、フロントクロスメンバ11を補強するよう構成したものである。
図4,図13の(b)に示すように、上述のブレース27の左右一対の上方膨出部27bには、デフマウントブッシュ42を支持するデフマウント部27dがそれぞれ設けられている。これにより、部品点数を増加することなく、デフマウント部27dを上方膨出部27bにて補強して、リヤディファレンシャル装置(図示せず)の支持を可能とし、当該リヤディファレンシャル装置の前側においては、別途、デフマウントブラケットを設ける必要がないよう構成している。
図2で示すように、リヤディファレンシャル装置(図示せず)は上述のデフマウントブッシュ42と、その後方に位置するデフマウントブラケット29とで支持される。
図3,図8の(b)に示すように、上述のブレース27は、フロントクロスメンバ11下部と、その後方に設けられた柱状部33とで形成されたロアアーム支持部32a,35aに対して、下面視でオーバラップする位置において下側サイドメンバ14に連結されている。
すなわち、ブレース27のトンネル部取付け部27cを、その前後方向に離間した位置においてボルト等の複数の締結部材43,43を用いて、ロアアーム支持部32a,35aと下面視でオーバラップすべく下側サイドメンバ14の底面に連結固定している。これにより、ブレース27を用いて上述のロアアーム支持部32a,35aを補強するよう構成したものである。
なお、図1,図5において、44は軽量化用の開口部、図6,図7において、45はロアアーム17の取付け部17dを取付け作業するための開口部、図8の(a)において、46はスペアタイヤパンとの干渉を回避するための円弧状の凹部である。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように上記実施例のリヤサブフレーム構造は、前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバ11と、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバ12と、上記フロントクロスメンバ11と上記リヤクロスメンバ12とを車両前後方向に連結する左右一対および上下一対の各サイドメンバ13,14とが車両平面視で略井桁状に連結されたリヤサブフレーム10を設け、上記フロントクロスメンバ11の車幅方向両端および上側サイドメンバ13の後端にそれぞれ車体取付け部15,16が設けられたリヤサブフレーム構造であって、上記フロントクロスメンバ11は車幅方向に延びる閉断面S1を有しており、上記フロントクロスメンバ11の左右両側部は前下に傾斜して、上記閉断面S1の前部が下方に延びて、その後部にロアアーム支持部32aが形成されると共に、上記閉断面S1上部後面に上側サイドメンバ13が連結されたものである(図2,図8参照)。
この構成によれば、フロントクロスメンバ11側部を前下に傾斜することで、リヤフロア(リヤシートパン)との干渉を回避しつつ、閉断面S1前部を下方に拡大(拡大閉断面S1a参照)して車幅方向の剛性を確保し、ロアアーム17の揺動範囲を狭めることなく、車幅方向の剛性を確保することができ、また、ロアアーム支持部の前側のブラケットを省略することもできる。
要するに、リヤサブフレーム10を、フロントクロスメンバ11やサイドメンバ13,14を充分な閉断面構造で連結できないようなリヤシートパン下部の狭い空間に配設する構造においても、上記構成の採用により、車幅方向の高剛性化と、ロアアーム支持部のスペース確保との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記フロントクロスメンバ11の側部の閉断面S1の後部が上前方向に凹んで凹入部(凹入閉断面S1b参照)が形成され、上記フロントクロスメンバ11の側部の閉断面S1と、その直後に位置する縦壁部(前板35参照)と、下側のサイドメンバ14とで車幅方向に延びる第2の閉断面S3が形成されたものである(図8参照)。
この構成によれば、ロアアーム支持スペースの確保と、下側のサイドメンバ14の連結剛性向上との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記第2の閉断面S3の直後には、閉断面S2構造の柱状部33が設けられ、該柱状部33は上記縦壁部(前板35)を含んで下側サイドメンバ14から上方に延びて上記フロントクロスメンバ11と連結され、該柱状部33の上部後面は上側サイドメンバ13と連結されたものである(図8参照)。
この構成によれば、ロアアーム支持部32aの前側はフロントクロスメンバ11側部における閉断面S1前部が下方に延びた部位で支持され、ロアアーム支持部35aの後側は閉断面S2構造の柱状部33で支持され、かつ、該柱状部33は上側サイドメンバ13と下側サイドメンバ14とフロントクロスメンバ11との全てに連結されているので、荷重分散が図れて、高剛性化が達成できる。
また、フロントクロスメンバ11の側部を低くしつつ、充分なロアアーム支持スペースを確保するために、閉断面S1後部の凹入部(凹入閉断面S1b)の上下寸法をサイドメンバ13の上下方向寸法よりも薄くしても、柱状部33(詳しくは、その後板34)をセットプレートとして用い連結剛性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の上側のサイドメンバは、実施例の上側サイドメンバ13に対応し、
以下同様に、
下側のサイドメンバは、下側サイドメンバ14に対応し、
凹入部は、凹入閉断面S1bに対応し、
縦壁部は、前板35に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、ロアアーム17としてH型ロアアームを採用したが、これはA型ロアアームであってもよい。
以上説明したように、本発明は、前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバと、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、上記フロントクロスメンバと上記リヤクロスメンバとを車両前後方向に連結する左右一対および上下一対の各サイドメンバとが車両平面視で略井桁状に連結されたリヤサブフレームを設け、上記フロントクロスメンバの車幅方向両端および上側のサイドメンバの後端にそれぞれ車体取付け部が設けられたリヤサブフレーム構造について有用である。
10…リヤサブフレーム
11…フロントクロスメンバ
12…リヤクロスメンバ
13…上側サイドメンバ(上側のサイドメンバ)
14…下側サイドメンバ(下側のサイドメンバ)
15,16…車体取付け部
32a…ロアアーム支持部
33…柱状部
35…前板(縦壁部)
S1,S2,S3…閉断面
S1b…凹入閉断面(凹入部)

Claims (3)

  1. 前側において車幅方向に延びるフロントクロスメンバと、後側において車幅方向に延びるリヤクロスメンバと、上記フロントクロスメンバと上記リヤクロスメンバとを車両前後方向に連結する左右一対の上側のサイドメンバおよび左右一対の下側のサイドメンバとが車両平面視で略井桁状に連結されたリヤサブフレームを設け、
    上記フロントクロスメンバの車幅方向両端および上側のサイドメンバの後端にそれぞれ車体取付け部が設けられたリヤサブフレーム構造であって、
    上記フロントクロスメンバは車幅方向に延びる閉断面を有しており、
    上記フロントクロスメンバの左右両側部は前下に傾斜して、上記閉断面の前部が下方に延びて、その後部にロアアーム支持部が形成されると共に、
    上記閉断面上部後面に上側のサイドメンバが連結されたことを特徴とする
    リヤサブフレーム構造。
  2. 上記フロントクロスメンバの側部の閉断面の後部が上前方向に凹んで凹入部が形成され、
    上記フロントクロスメンバの側部の閉断面と、その直後に位置する縦壁部と、下側のサイドメンバとで車幅方向に延びる第2の閉断面が形成された
    請求項1に記載のリヤサブフレーム構造。
  3. 上記第2の閉断面の直後には、閉断面構造の柱状部が設けられ、
    該柱状部は上記縦壁部を含んで下側のサイドメンバから上方に延びて上記フロントクロスメンバと連結され、
    該柱状部の上部後面は上側のサイドメンバと連結された
    請求項2に記載のリヤサブフレーム構造。
JP2015220883A 2015-11-11 2015-11-11 リヤサブフレーム構造 Active JP6269637B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220883A JP6269637B2 (ja) 2015-11-11 2015-11-11 リヤサブフレーム構造
CN201680054420.5A CN108349535A (zh) 2015-11-11 2016-11-02 后副车架结构
US15/761,744 US10562569B2 (en) 2015-11-11 2016-11-02 Rear subframe structure
DE112016005154.9T DE112016005154T5 (de) 2015-11-11 2016-11-02 Hinterteilrahmenstruktur
PCT/JP2016/082704 WO2017082148A1 (ja) 2015-11-11 2016-11-02 リヤサブフレーム構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015220883A JP6269637B2 (ja) 2015-11-11 2015-11-11 リヤサブフレーム構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017087981A JP2017087981A (ja) 2017-05-25
JP6269637B2 true JP6269637B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=58695351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015220883A Active JP6269637B2 (ja) 2015-11-11 2015-11-11 リヤサブフレーム構造

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10562569B2 (ja)
JP (1) JP6269637B2 (ja)
CN (1) CN108349535A (ja)
DE (1) DE112016005154T5 (ja)
WO (1) WO2017082148A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6237749B2 (ja) * 2015-11-11 2017-11-29 マツダ株式会社 リヤサブフレーム構造
JP6269638B2 (ja) * 2015-11-11 2018-01-31 マツダ株式会社 リヤサブフレーム構造
JP6274187B2 (ja) * 2015-11-11 2018-02-07 マツダ株式会社 リヤサブフレーム構造
DE102016220786B4 (de) * 2016-10-24 2024-03-28 Ford Global Technologies, Llc Hinterradaufhängung für Kraftfahrzeuge
JP6547782B2 (ja) * 2017-02-20 2019-07-24 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造
US11247726B2 (en) 2020-03-25 2022-02-15 Volvo Car Corporation Subframe assembly for a vehicle

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0248486U (ja) * 1988-09-28 1990-04-04
DE3927987A1 (de) 1989-08-24 1991-02-28 Bayerische Motoren Werke Ag Hilfsrahmen fuer kraftfahrzeuge
JP3354300B2 (ja) * 1994-08-18 2002-12-09 本田技研工業株式会社 自動車におけるサブフレーム構造
DE19529334C2 (de) 1994-08-18 1997-06-26 Honda Motor Co Ltd Unterrahmen für ein Kraftfahrzeug
DE19909945C1 (de) * 1999-03-06 2000-10-26 Porsche Ag Fahrschemel für ein Kraftfahrzeug
US6755429B1 (en) * 2003-05-06 2004-06-29 Ford Global Technologies, Llc Independent suspension for rear wheels of automotive vehicle
DE102005049947A1 (de) 2005-10-19 2007-05-16 Bayerische Motoren Werke Ag Radaufhängung für die angetriebenen Hinterräder eines Kraftfahrzeugs
JP4808740B2 (ja) * 2008-02-18 2011-11-02 株式会社オートバックスセブン 自動車のリアサブフレーム
DE602009000212D1 (de) * 2008-03-26 2010-11-04 Mazda Motor Fahrzeugsaufhängungs-Hilfsrahmenstruktur
JP5807515B2 (ja) * 2011-11-07 2015-11-10 マツダ株式会社 自動車の後部車体構造
JP5807519B2 (ja) * 2011-11-11 2015-11-10 マツダ株式会社 自動車の後部車体構造
DE102012215099A1 (de) * 2012-08-24 2014-05-28 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Achsträger für ein Kraftfahrzeug
DE102012021562B4 (de) * 2012-11-02 2023-06-29 Volkswagen Aktiengesellschaft Hilfsrahmen für ein Kraftfahrzeug
DE102013210338A1 (de) * 2013-06-04 2014-12-04 Ford Global Technologies, Llc Mehrlenkerhinterachse für ein Fahrzeug
WO2015111754A1 (ja) * 2014-01-27 2015-07-30 株式会社エフテック 車両用サブフレーム
JP6102952B2 (ja) * 2015-01-16 2017-03-29 マツダ株式会社 車両のサブフレーム構造
JP6102954B2 (ja) * 2015-01-16 2017-03-29 マツダ株式会社 車両のサブフレーム構造
JP6269636B2 (ja) * 2015-11-10 2018-01-31 マツダ株式会社 リヤサブフレーム構造
US10435075B2 (en) * 2016-05-06 2019-10-08 Arvinmeritor Technology, Llc Suspension module having a subframe assembly

Also Published As

Publication number Publication date
DE112016005154T5 (de) 2018-07-19
JP2017087981A (ja) 2017-05-25
US10562569B2 (en) 2020-02-18
WO2017082148A1 (ja) 2017-05-18
CN108349535A (zh) 2018-07-31
US20180265131A1 (en) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6269636B2 (ja) リヤサブフレーム構造
JP6269637B2 (ja) リヤサブフレーム構造
JP6269638B2 (ja) リヤサブフレーム構造
JP6237749B2 (ja) リヤサブフレーム構造
JP6274187B2 (ja) リヤサブフレーム構造
JP5807519B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP6052120B2 (ja) 車体前部構造
JP7067365B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP5968971B2 (ja) 車体後部構造
JP5493971B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP4044803B2 (ja) 車両のスタビライザ取付構造
JP6136873B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP6977578B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP5514855B2 (ja) 車両の排気系支持構造
JP7161514B2 (ja) 車体下部構造
JP7040481B2 (ja) 後部車体構造
JP6907997B2 (ja) 車両の車体構造
JP2019177830A (ja) 車両の前部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6269637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150