JP6268726B2 - 温度補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体 - Google Patents

温度補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP6268726B2
JP6268726B2 JP2013057764A JP2013057764A JP6268726B2 JP 6268726 B2 JP6268726 B2 JP 6268726B2 JP 2013057764 A JP2013057764 A JP 2013057764A JP 2013057764 A JP2013057764 A JP 2013057764A JP 6268726 B2 JP6268726 B2 JP 6268726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
input
terminal
circuit
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013057764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014183515A5 (ja
JP2014183515A (ja
Inventor
智博 宇野
智博 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013057764A priority Critical patent/JP6268726B2/ja
Publication of JP2014183515A publication Critical patent/JP2014183515A/ja
Publication of JP2014183515A5 publication Critical patent/JP2014183515A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6268726B2 publication Critical patent/JP6268726B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明は、信号補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体に関する。
現在、様々なシステムや電子機器において、加速度を検出する加速度センサーや角速度を検出するジャイロセンサー等、種々の物理量を検出可能な物理量検出装置が広く利用されている。多くの物理量検出装置では、検出素子や回路の温度特性を補正するために、温度補正回路が設けられている。温度補正回路としては、半導体のバンドギャップを利用して作られる温度変動の小さい電圧と温度傾きが一定の電圧の差電圧を、所望の温度傾きとなるように連続型(抵抗型)の差動増幅回路で減衰あるいは増幅させ、検出素子の出力信号に基づく所望の検出信号に加算する回路が知られている。しかしながら、半導体のバンドギャップを利用して作られる温度変動の小さい電圧VBGRと温度傾きが一定の電圧VTSによる駆動能力は低く、連続型(抵抗型)の差動増幅回路を利用するには、例えば、図15に示すように、それぞれオペアンプでバッファリングする必要があり、その分だけ回路面積が大きくなってしまうという問題がある。
これに対して、特許文献1には、スイッチトキャパシタ型の差動増幅回路を利用し、入力電圧Vin1と温度特性を持たない参照電圧VREF1を共通の容量を介して演算増幅器の一方の入力端子に入力し、入力電圧Vin2と温度特性を持つ参照電圧VREF2を共通の容量を介して演算増幅器の他方の入力端子に入力することで、Vin1−Vin2の温度補正を行う回路が提案されている。この温度補正回路によれば、差動増幅回路の入力インピーダンスが高いため、参照電圧VREF1,VREF2をバッファリングする必要がなく、回路面積を低減することができる。
特開2004−222018号公報
しかしながら、特許文献1に記載の温度補正回路では、所望の温度補正精度を確保するためには参照電圧VREF2の温度傾きを調整するための回路が別途必要であり、回路面積の低減効果が十分でない。なお、この問題は、温度補正回路に限らず、例えば、電源電圧の変化に対する電圧補正等、入力信号を補正する信号補正回路全般において生じる問題である。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、回路面積を低減しながら、入力信号の補正精度を比較的容易に高めることが可能な信号補正回路、当該信号補正回路を用いた物理量検出装置、電子機器及び移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る信号補正回路は、第1のスイッチ素子、第2のスイッチ素子、第3のス
イッチ素子、第4のスイッチ素子、第1の容量素子、第2の容量素子、第3の容量素子、第4の容量素子、及び演算増幅器、を含む差動増幅回路を有し、前記演算増幅器の一方の入力端子には、第1の入力信号が前記第1のスイッチ素子と、前記第1の容量素子とを介して入力され、かつ、第1の制御信号及び第2の制御信号のうち一方が前記第3のスイッチ素子と、前記第2の容量素子とを介して入力され、前記演算増幅器の他方の入力端子には、第2の入力信号が前記第2のスイッチ素子と、前記第3の容量素子とを介して入力され、かつ、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号のうち他方が前記第4のスイッチ素子と、前記第4の容量素子とを介して入力される。
本適用例に係る信号補正回路によれば、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧を、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧に基づいて補正した出力信号が得られる。また、第1の入力信号と第1の制御信号が別個の容量素子を介して演算増幅器の一方の入力端子に入力され、第2の入力信号と第2の制御信号が別個の容量素子を介して演算増幅器の他方の入力端子に入力されるので、例えば設計段階において、第2の容量素子の容量値と第4の容量素子の容量値を調整することで、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧に対するゲインに影響を与えずに、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧に対するゲインを容易に適切な値に設定することができる。従って、本適用例に係る信号補正回路によれば、回路面積を低減しながら、入力信号の補正精度を比較的容易に高めることができる。
[適用例2]
本適用例に係る信号補正回路は、第3のスイッチ素子、第4のスイッチ素子、第2の容量素子、第4の容量素子、及び演算増幅器、を含む差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力信号に基づいて、入力信号を補正する電圧補正部と、を有し、前記演算増幅器の一方の入力端子には、第1の制御信号及び第2の制御信号のうち一方が前記第3のスイッチ素子と、前記第2の容量素子とを介して入力され、前記演算増幅器の他方の入力端子には、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号のうち他方が前記第4のスイッチ素子と、前記第4の容量素子とを介して入力される。
前記電圧補正部は、例えば、前記差動増幅回路の出力電圧を入力信号の基準電圧とすることにより、前記入力信号の電圧を補正するようにしてもよい。
本適用例に係る信号補正回路によれば、入力信号の電圧を、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧に基づいて補正した出力信号が得られる。また、例えば設計段階において、第2の容量素子の容量値と第4の容量素子の容量値を調整することで、入力信号に対するゲインに影響を与えずに、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧に対するゲインを容易に適切な値に設定することができる。従って、本適用例に係る信号補正回路によれば、回路面積を低減しながら、入力信号の補正精度を比較的容易に高めることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る信号補正回路において、前記第2の容量素子及び前記第4の容量素子が可変容量素子であってもよい。
本適用例に係る信号補正回路によれば、例えば、検査工程等で個体毎に第2の容量素子の容量値と第4の容量素子の容量値を最適な値に設定することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る信号補正回路において、前記第1の制御信号は、一定電圧であり、前記第2の制御信号は、温度に応じて電圧が変化し、かつ、所定の温度で前記一定電圧と一致するようにしてもよい。
本適用例に係る信号補正回路によれば、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧の温度傾きあるいは入力信号の電圧の温度傾きを補正することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る信号補正回路は、前記第1の制御信号又は前記第2の制御信号を選択して前記演算増幅器の前記一方の入力端子に供給する第1の選択回路と、前記第1の制御信号又は前記第2の制御信号を選択して前記演算増幅器の前記他方の入力端子に供給する第2の選択回路と、をさらに含み、前記第1の選択回路と前記第2の選択回路は、互いに排他的に前記第1の制御信号又は第2の制御信号を選択するようにしてもよい。
本適用例に係る信号補正回路によれば、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧の特性あるいは入力信号の電圧の特性に応じて、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧の極性を選択することができるので、自由度の高い信号補正を行うことができる。
[適用例6]
本適用例に係る物理量検出装置は、物理量を検出する検出素子と、前記検出素子の検出信号に基づく入力信号の電圧を補正する、上記のいずれかの信号補正回路と、を含む。
物理量検出装置は、例えば、加速度センサー、ジャイロセンサー、速度センサー等の慣性センサーであってもよいし、重力に基づいて傾斜角を計測する傾斜計であってもよい。
[適用例7]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの信号補正回路を含む。
[適用例8]
本適用例に係る移動体は、上記のいずれかの信号補正回路を含む。
第1実施形態の信号補正回路の構成例を示す図。 第1実施形態の信号補正回路を適用した加速度センサーの構成例を示す図。 VBGRとVTSを生成する回路の一例を示す図。 第1実施形態の信号補正回路を応用した温度補正回路の構成例を示す図。 温度補正回路のタイミングチャートの一例を示す図。 図6(A)、図6(B)及び図6(C)は、それぞれ、VN−VPの温度特性、VBGRの温度特性及びVTSの温度特性の一例を示す図。 第2実施形態の信号補正回路の構成例を示す図。 第2実施形態の信号補正回路を適用した加速度センサーの構成例を示す図。 DTSの構成例を示す図。 第2実施形態の信号補正回路を応用した温度補正回路の構成例を示す図。 図11(A)、図11(B)及び図11(C)は、それぞれ、VN−VPの温度特性、VBGRの温度特性及びVTSの温度特性の一例を示す図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。 連続型(抵抗型)の差動増幅回路を利用した従来の温度補正回路の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説
明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.信号補正回路、物理量検出装置
1−1.第1実施形態
図1は、第1実施形態の信号補正回路の構成例を示す図である。図1に示すように、第1実施形態の信号補正回路1は、スイッチトキャパシタ型の差動増幅回路10、入力端子11〜14、出力端子15、スイッチ素子25〜28、容量素子43,44及び選択回路51,52を含んで構成されている。差動増幅回路10は、演算増幅器20、スイッチ素子21〜24,29〜36及び容量素子41,42,45〜48を有する。なお、本実施形態の信号補正回路1は、図1に示した要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
入力端子11と入力端子12には、それぞれ第1の入力信号と第2の入力信号が入力され、入力端子13と入力端子14には、それぞれ第1の制御信号と第2の制御信号が入力される。
入力端子11はスイッチ素子21の第1端子と接続されており、スイッチ素子21の第2端子にはスイッチ素子22の第1端子及び容量素子41の第1端子が接続されている。容量素子41の第2端子は演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)と接続されている。
入力端子12はスイッチ素子23の第1端子と接続されており、スイッチ素子23の第2端子にはスイッチ素子24の第1端子及び容量素子42の第1端子が接続されている。容量素子42の第2端子は演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)と接続されている。
入力端子13は選択回路51(第1の選択回路)の第1入力端子及び選択回路52(第2の選択回路)の第1入力端子と接続されており、選択回路51の第1入力端子及び選択回路52の第1入力端子には入力端子13から入力された第1の制御信号が入力される。
入力端子14は選択回路51の第2入力端子及び選択回路52の第2入力端子と接続されており、選択回路51の第2入力端子及び選択回路52の第2入力端子には入力端子14から入力された第2の制御信号が入力される。
選択回路51の出力端子は、スイッチ素子25の第1端子と接続されており、スイッチ素子25の第2端子にはスイッチ素子26の第1端子及び容量素子43の第1端子が接続されている。容量素子43の第2端子は演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)と接続されている。
選択回路52の出力端子は、スイッチ素子27の第1端子と接続されており、スイッチ素子27の第2端子にはスイッチ素子28の第1端子及び容量素子44の第1端子が接続されている。容量素子44の第2端子は演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)と接続されている。
選択回路51及び選択回路52は、同一の選択信号に応じて、第1の制御信号又は第2の制御信号を互いに排他的に選択する。すなわち、選択回路51が第1の制御信号を選択する時は選択回路52が第2の制御信号を選択し、選択回路51が第2の制御信号を選択する時は選択回路52が第2の制御信号を選択する。選択回路51及び選択回路52は、例えば切替スイッチで実現される。
演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)には、さらに、スイッチ素子30の第1端子及び容量素子45の第1端子が接続されている。スイッチ素子30の第2端子にはスイッチ素子29の第1端子及び容量素子46の第1端子が接続されている。容量素子46の第2端子は、演算増幅器20の出力端子と接続されている。容量素子45の第2端子には、スイッチ素子31の第1端子及びスイッチ素子32の第1端子が接続されており、スイッチ素子31の第2端子は演算増幅器20の出力端子と接続されている。
演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)には、さらに、スイッチ素子34の第1端子及び容量素子47の第1端子が接続されている。スイッチ素子34の第2端子にはスイッチ素子33の第1端子及び容量素子48の第1端子が接続されている。容量素子47の第2端子には、スイッチ素子35の第1端子及びスイッチ素子36の第1端子が接続されている。
出力端子15は、演算増幅器20の出力端子と接続されている。
スイッチ素子22の第2端子、スイッチ素子24の第2端子、スイッチ素子26の第2端子、スイッチ素子28の第2端子、スイッチ素子29の第2端子、スイッチ素子32の第2端子、スイッチ素子33の第2端子、スイッチ素子35の第2端子、スイッチ素子36の第2端子及び容量素子48の第2端子には、ともに基準電圧Vrefが入力される。
スイッチ素子21,23,25,27,29,31,33,35はクロック信号φ1がハイレベル/ローレベルの時にそれぞれオン/オフし、スイッチ素子22,24,26,28,30,32,34,36はクロック信号φ2がハイレベル/ローレベルの時にそれぞれオン/オフする。クロック信号φ1とクロック信号φ2は、ハイレベルとローレベルが常に逆の関係になっており、スイッチ素子21,23,25,27,29,31,33,35がオンの時はスイッチ素子22,24,26,28,30,32,34,36がオフし、スイッチ素子21,23,25,27,29,31,33,35がオフの時はスイッチ素子22,24,26,28,30,32,34,36がオンする。
このような構成の信号補正回路1では、演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)には、第1の入力信号がスイッチ素子21(第1のスイッチ素子)と、容量素子41(第1の容量素子)とを介して入力され、かつ、第1の制御信号及び第2の制御信号の一方がスイッチ素子25(第3のスイッチ素子)と、容量素子43(第2の容量素子)とを介して入力される。また、演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)には、第2の入力信号がスイッチ素子23(第2のスイッチ素子)と、容量素子42(第3の容量素子)を介して入力され、かつ、第1の制御信号及び第2の制御信号の他方がスイッチ素子27(第4のスイッチ素子)と、容量素子44(第4の容量素子)とを介して入力される。そして、演算増幅器20の出力信号が出力端子15を介して出力される。すなわち、信号補正回路1は第1の入力信号と第2の入力信号から成る差動信号をシングルエンドの信号に変換して出力する。
この信号補正回路1において、第1の入力信号の電圧値をVi1、第2の入力信号の電圧値をVi2、第1の制御信号の電圧値をVc1、第2の制御信号の電圧値をVc2、容量素子41の容量値をCs1、容量素子42の容量値をCs2、容量素子43の容量値をC1、容量素子44の容量値をC2、容量素子45の容量値をC12、容量素子47の容量値をC22とし、かつ、C1=C2、Cs1=Cs2、C12=C22とする。この時、選択回路51が第1の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第2の制御信号を選択した場合に、出力端子15から出力される出力信号の電圧Voは、次式(1)で与えられる。
Figure 0006268726
同様に、選択回路51が第2の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第1の制御信号を選択した場合に、出力端子15から出力される出力信号の電圧Voは、次式(2)で与えられる。
Figure 0006268726
式(1)、式(2)より明らかなように、例えば、温度や電源電圧の変化により、右辺第1項の大きさが変化した場合、右辺第2項により補正することができる。すなわち、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧(Vi1−Vi2)の変化と第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)の変化が逆方向の場合は、選択回路51が第1の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第2の制御信号を選択するように設定することで、式(1)に従って補正された出力電圧Voが得られる。一方、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧(Vi1−Vi2)の変化と第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)の変化が同じ方向の場合は、選択回路51が第2の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第1の制御信号を選択するように設定することで、式(2)に従って補正された出力電圧Voが得られる。
以上に説明したように、第1実施形態の信号補正回路によれば、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧(Vi1−Vi2)を、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)に基づいて補正した出力信号が得られる。
また、第1実施形態の信号補正回路によれば、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧(Vi1−Vi2)の温度特性や電源電圧特性が設計段階でわかれば、温度や電源電圧の変化による差電圧(Vi1−Vi2)の変化分がキャンセルされるように、容量素子43の容量値をC1と容量素子44の容量値C2を最適値に設計することができる。特に、第1の入力信号と第1の制御信号が別個の容量素子41,43を介して演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)に入力され、第2の入力信号と第2の制御信号が別個の容量素子42,44を介して演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)に入力されるので、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧(Vi1−Vi2)に対するゲインに影響を与えずに、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)のゲインを容易に適切な値に設定することができる。
さらに、第1実施形態の信号補正回路によれば、選択回路51,52により、第1の入力信号と第2の入力信号の差電圧(Vi1−Vi2)の特性に応じて、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)の極性を選択することができるので、自由度の高い信号補正を行うことができる。
従って、第1実施形態の信号補正回路によれば、回路面積を低減しながら、入力信号の補正精度を比較的容易に高めることができる。
なお、第1実施形態の信号補正回路において、容量素子43,44を可変容量素子にしてもよい。容量素子43の容量値C1及び容量素子44の容量値C2を可変にすることで、
式(1)及び式(2)の右辺第2項の大きさを可変とすることができる。従って、例えば、信号補正回路1の検査工程において、個体毎に、温度や電源電圧の変化による差電圧(Vi1−Vi2)の変化分がキャンセルされるように、選択回路51,52の選択論理を決定し、かつ、容量素子43の容量値C1及び容量素子44の容量値C2を最適値に設定することができる。
次に、第1実施形態の信号補正回路1を物理量検出装置の温度補正回路に適用する例について説明する。物理量検出装置は所望の物理量を検出する装置であり、例えば、加速度、角速度、速度等の物理量の少なくとも一部を検出する慣性センサーであってもよいし、傾斜角を計測する傾斜計であってもよい。以下では、物理量検出装置として加速度センサーを例に挙げて説明する。図2は、本実施形態の加速度センサーの構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態の加速度センサー2は、IC100と3軸加速度を検出する検出素子200とを含んで構成されている。
検出素子200は、IC100のCOM端子から供給される駆動信号によって駆動し、直交する3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向の各加速度に応じた電荷(電流)を発生させる。図2では、6つの可変容量201n,201p,202n,202p,203n,203pによる検出素子200の等価回路が示されている。
可変容量201n,201pは、X軸方向の加速度に応じて容量値が変化する。可変容量201n,201pの容量値の変化は互いに逆向きであり、X軸方向の加速度が大きいほど可変容量201n,201pの容量差が大きくなる。
可変容量202n,202pは、Y軸方向の加速度に応じて容量値が変化する。可変容量202n,202pの容量値の変化は互いに逆向きであり、Y軸方向の加速度が大きいほど可変容量202n,202pの容量差が大きくなる。
可変容量203n,203pは、Z軸方向の加速度に応じて容量値が変化する。可変容量203n,203pの容量値の変化は互いに逆向きであり、Z軸方向の加速度が大きいほど可変容量203n,203pの容量差が大きくなる。
IC100は、選択回路110、QVアンプ120、PGA(Programmable Gain Amp.)130、X軸加速度信号生成回路140x、Y軸加速度信号生成回路140y、Z軸加速度信号生成回路140z、オシレーター(OSC)150、制御回路160、基準信号生成回路170、及び、外部端子COM,XN,XP,YN,YP,ZN,ZP,XOUT,YOUT,ZOUT,VTS,VDD,VSSを含んで構成されている。
検出素子200の可変容量201n,201p,202n,202p,203n,203pに発生した電荷(電流)は、それぞれXN,XP,YN,YP,ZN,ZP端子を介して、選択回路110に入力される。
選択回路110は、制御回路160による制御のもと、XN,XP端子に入力された電荷(電流)、YN,YP端子に入力された電荷(電流)、及び、ZN,ZP端子に入力された電荷(電流)を順番に繰り返して選択する。
選択回路110で選択された電荷(電流)は、制御回路160による制御のもと、QVアンプ120において差動増幅された電圧信号に変換された後、PGA130において所望の電圧レベルに増幅される。
PGA130が出力する差動信号VN,VPは、制御回路160による制御のもと、X
軸加速度信号生成回路140x、Y軸加速度信号生成回路140y、Z軸加速度信号生成回路140zに順番に入力される。
X軸加速度信号生成回路140xは、温度補正回路141x、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)142x、増幅器143xを含んで構成されており、制御回路160からのクロック信号φ1x,φ2xに同期してX軸加速度信号を生成する処理を行う。すなわち、PGA130が出力する差動信号のうちXN,XP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号は、温度補正回路141xで温度補償されるとともにシングルエンドの信号に変換される。そして、温度補正回路141xの出力信号は、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)142xでローパス処理された後、増幅器143xで増幅される。この増幅器143xの出力信号は、X軸加速度の大きさに応じた電圧レベルの信号であり、X軸加速度信号としてXOUT端子を介して外部出力される。
Y軸加速度信号生成回路140yは、温度補正回路141y、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)142y、増幅器143yを含んで構成されており、制御回路160からのクロック信号φ1y,φ2yに同期してY軸加速度信号を生成する処理を行う。すなわち、PGA130が出力する差動信号のうちYN,YP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号は、温度補正回路141yで温度補償されるとともにシングルエンドの信号に変換される。そして、温度補正回路141yの出力信号は、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)142yでローパス処理された後、増幅器143yで増幅される。この増幅器143yの出力信号は、Y軸加速度の大きさに応じた電圧レベルの信号であり、Y軸加速度信号としてYOUT端子を介して外部出力される。
Z軸加速度信号生成回路140zは、温度補正回路141z、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)142z、増幅器143zを含んで構成されており、制御回路160からのクロック信号φ1z,φ2zに同期してZ軸加速度信号を生成する処理を行う。すなわち、PGA130が出力する差動信号のうちZN,ZP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号は、温度補正回路141zで温度補償されるとともにシングルエンドの信号に変換される。そして、温度補正回路141zの出力信号は、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)142zでローパス処理された後、増幅器143zで増幅される。この増幅器143zの出力信号は、Z軸加速度の大きさに応じた電圧レベルの信号であり、Z軸加速度信号としてZOUT端子を介して外部出力される。
オシレーター(OSC)150は、一定周波数で発振し、その発振信号は、COM端子を介して外部出力され、駆動信号として検出素子200に入力される。
制御回路160は、オシレーター(OSC)150の発振信号に基づいて、選択回路110の選択信号や、X軸加速度信号生成回路140x、Y軸加速度信号生成回路140y、Z軸加速度信号生成回路140zをそれぞれ動作させるタイミング信号等を生成する。
基準信号発生回路170は、VDD端子及びVSS端子から供給される電源電圧に基づき、各内部回路の基準電圧VREF(例えば、VDD/2)及び基準電流IREFを生成する。さらに、基準信号発生回路170は、温度によらずほぼ一定の電圧VBGR、及び、温度に応じて変化する電圧VTSを生成する。このVBGRとVTSを生成する回路は、例えば、図3に示すような回路で実現することができる。
なお、本実施形態の加速度センサー2は、図2に示した要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
図2の構成の加速度センサー2において、温度補正回路141x,141y,141z
に、図1に示した信号補正回路1を適用することができる。図4は、温度補正回路141xの構成例を示す図である。図4において図1と同じ構成要素には同じ符号を付しており、図1と共通する説明は省略する。
図4の回路では、入力端子11,12,13,14には、それぞれ、VN(第1の入力信号の一例),VP(第2の入力信号の一例),VBGR(第1の制御信号の一例),VTS(第2の制御信号の一例)の各信号が入力される。また、図4の回路では、図1の構成に対して、クロック信号φ1,φ2がそれぞれクロック信号φ1x,φ2xに置き換わっている。さらに、図2の加速度センサー2では、PGA130が出力する差動信号VN,VPとして、XN,XP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号、YN,YP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号、ZN,ZP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号が順番に選択されるため、図4の回路では、スイッチトキャパシタ型の差動増幅回路10が、図1の構成に対して、容量素子41,42にそれぞれサンプルしたVN,VPをホールドするためのスイッチ素子61〜64及びスイッチ素子65〜68をさらに有している。
具体的には、スイッチ素子61の第1端子及びスイッチ素子62の第1端子は、容量素子41の第2端子及び容量素子43の第2端子と接続されている。スイッチ素子62の第2端子は演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)と接続されている。また、スイッチ素子63の第1端子及びスイッチ素子64の第1端子は、容量素子42の第2端子及び容量素子44の第2端子と接続されている。スイッチ素子64の第2端子は演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)と接続されている。また、スイッチ素子65の第1端子は、演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)と接続され、スイッチ素子65の第2端子は、容量素子45の第1端子及びスイッチ素子66の第1端子と接続されている。また、スイッチ素子67の第1端子は、演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)と接続され、スイッチ素子67の第2端子は、容量素子47の第1端子及びスイッチ素子68の第1端子と接続されている。
スイッチ素子61の第2端子、スイッチ素子63の第2端子、スイッチ素子66の第2端子及びスイッチ素子68の第2端子には、ともに基準電圧Vrefが入力される。また、スイッチ素子61,63,66,68はクロック信号φ1xに応じてオン/オフし、スイッチ素子62,64,65,67はクロック信号φ2xに応じてオン/オフする。
なお、図1と異なり、スイッチ素子29,31,33,35はクロック信号φ2xに応じてオン/オフし、スイッチ素子30,32,34,36はクロック信号φ2xに応じてオン/オフする。
なお、温度補正回路141yは、図4の回路において、クロック信号φ1x,φ2xをそれぞれφ1y,φ2yに置き換えることで実現できるので、その回路構成の図示及び説明を省略する。同様に、温度補正回路141zは、図4の回路において、クロック信号φ1x,φ2xをそれぞれφ1z,φ2zに置き換えることで実現できるので、その回路構成の図示及び説明を省略する。なお、温度補正回路141x,141y,141zの入力信号VN,VP(PGA130が出力する差動信号)とクロック信号φ1x,φ2x,φ1y,φ2y,φ1y,φ2yとの位相関係は、例えば図5に示すようなものになる。
図4のような構成の温度補正回路141x,141y,141zにおいて、容量素子41,42,43,44,45,47の容量値をそれぞれCs1,Cs2,C1,C2,C12,C22とし、かつ、C1=C2、Cs1=Cs2、C12=C22とする。この時、選択回路51がVBGRを選択し、かつ、選択回路52がVTSを選択した場合に、出力端子15からの出力電圧VOUTは、次式(3)で与えられる。
Figure 0006268726
同様に、選択回路51がVTSを選択し、かつ、選択回路52がVBGRを選択した場合に、出力端子15から出力される出力信号の電圧VOUTは、次式(4)で与えられる。
Figure 0006268726
図6(A)、図6(B)及び図6(C)は、それぞれ、加速度が0の場合のVNとVPの差電圧(VN−VP)の温度特性、VBGRの温度特性及びVTSの温度特性の一例を示す図である。図6(A)の例では、差電圧(VN−VP)は、基準温度T0(例えば25℃)で0Vであり、温度に対して負の傾きを持っている。また、図6(B)の例では、VBGRは、温度変化に対して一定電圧V0である。また、図6(C)の例では、VTSは、基準温度T0で電圧V0であり(VBGRと一致し)、温度に対して正の傾きを持っている。このような場合は、温度変化による(VN−VP)の変化と(VBGR−VTS)の変化が同じ方向(温度上昇に対してともに低下する方向)なので、選択回路51がVTSを選択し、かつ、選択回路52がVBGRを選択するように設定することで、式(4)に従い、(VN−VP)の変化分が補正された出力電圧VOUTが得られる。一方、温度変化による(VN−VP)の変化と(VBGR−VTS)の変化が逆方向の場合は、選択回路51がVBGRを選択し、かつ、選択回路52がVTSを選択するように設定することで、式(3)に従い(VN−VP)の変化分が補正された出力電圧VOUTが得られる。
特に、図4の回路では、容量素子43,44をともに可変容量素子としているので、式(3)及び式(4)の右辺第2項の係数値(C1/C12)は可変である。従って、(VN−VP)の温度特性がIC100や検出素子200の個体差によってばらついても、加速度センサー2の検査工程において、個体毎に、(VN−VP)の温度特性がキャンセルされるように、選択回路51,52の選択論理を決定し、かつ、容量素子43の容量値C1及び容量素子44の容量値C2を最適値に設定することができる。
1−2.第2実施形態
図7は、第2実施形態の信号補正回路の構成例を示す図である。図7に示すように、第2実施形態の信号補正回路1は、スイッチトキャパシタ型の差動増幅回路10、入力端子13,14,16、出力端子17、選択回路51,52及び電圧補正部70を含んで構成されている。差動増幅回路10は、演算増幅器20、スイッチ素子25〜36及び容量素子43〜48を有する。なお、本実施形態の信号補正回路1は、図7に示した要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
入力端子16には、入力信号が入力され、入力端子13と入力端子14には、それぞれ第1の制御信号と第2の制御信号が入力される。
入力端子13は選択回路51(第1の選択回路)の第1入力端子及び選択回路52(第2の選択回路)の第1入力端子と接続されており、選択回路51の第1入力端子及び選択回路52の第1入力端子には入力端子13から入力された第1の制御信号が入力される。
入力端子14は選択回路51の第2入力端子及び選択回路52の第2入力端子と接続されており、選択回路51の第2入力端子及び選択回路52の第2入力端子には入力端子14から入力された第2の制御信号が入力される。
選択回路51の出力端子は、スイッチ素子25の第1端子と接続されており、スイッチ素子25の第2端子にはスイッチ素子26の第1端子及び容量素子43の第1端子が接続されている。容量素子43の第2端子は演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)と接続されている。
選択回路52の出力端子は、スイッチ素子27の第1端子と接続されており、スイッチ素子27の第2端子にはスイッチ素子28の第1端子及び容量素子44の第1端子が接続されている。容量素子44の第2端子は演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)と接続されている。
選択回路51及び選択回路52は、同一の選択信号に応じて、第1の制御信号又は第2の制御信号を互いに排他的に選択する。すなわち、選択回路51が第1の制御信号を選択する時は選択回路52が第2の制御信号を選択し、選択回路51が第2の制御信号を選択する時は選択回路52が第2の制御信号を選択する。選択回路51及び選択回路52は、例えば切替スイッチで実現される。
演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)には、さらに、スイッチ素子30の第1端子及び容量素子45の第1端子が接続されている。スイッチ素子30の第2端子にはスイッチ素子29の第1端子及び容量素子46の第1端子が接続されている。容量素子46の第2端子は、演算増幅器20の出力端子と接続されている。容量素子45の第2端子には、スイッチ素子31の第1端子及びスイッチ素子32の第1端子が接続されており、スイッチ素子31の第2端子は演算増幅器20の出力端子と接続されている。
演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)には、さらに、スイッチ素子34の第1端子及び容量素子47の第1端子が接続されている。スイッチ素子34の第2端子にはスイッチ素子33の第1端子及び容量素子48の第1端子が接続されている。容量素子47の第2端子には、スイッチ素子35の第1端子及びスイッチ素子36の第1端子が接続されている。
入力端子16は電圧補正部70の入力端子と接続されており、出力端子17は電圧補正部70の出力端子と接続されている。電圧補正部70は、差動増幅回路10の出力信号に基づいて、入力端子16から入力された入力信号の電圧を補正する。例えば、電圧補正部70は、入力端子16から入力された入力信号に、差動増幅回路10の出力信号を加算することにより、当該入力信号の電圧を補正するようにしてもよいし、差動増幅回路10の出力電圧を、入力端子16から入力された入力信号の基準電圧とすることにより、当該入力信号の電圧を補正するようにしてもよい。
スイッチ素子26の第2端子、スイッチ素子28の第2端子、スイッチ素子29の第2端子、スイッチ素子32の第2端子、スイッチ素子33の第2端子、スイッチ素子35の第2端子、スイッチ素子36の第2端子及び容量素子48の第2端子には、ともに基準電圧Vrefが入力される。
スイッチ素子25,27,29,31,33,35はクロック信号φ1がハイレベル/ローレベルの時にそれぞれオン/オフし、スイッチ素子26,28,30,32,34,36はクロック信号φ2がハイレベル/ローレベルの時にそれぞれオン/オフする。クロ
ック信号φ1とクロック信号φ2は、ハイレベルとローレベルが常に逆の関係になっており、スイッチ素子25,27,29,31,33,35がオンの時はスイッチ素子26,28,30,32,34,36がオフし、スイッチ素子25,27,29,31,33,35がオフの時はスイッチ素子26,28,30,32,34,36がオンする。
このような構成の信号補正回路1では、演算増幅器20の反転入力端子(−入力端子)には、第1の制御信号及び第2の制御信号のうち一方がスイッチ素子25(第3のスイッチ素子)と、容量素子43(第2の容量素子)とを介して入力される。また、演算増幅器20の非反転入力端子(+入力端子)には、第1の制御信号及び第2の制御信号のうち他方がスイッチ素子27(第4のスイッチ素子)と、容量素子44(第4の容量素子)とを介して入力される。
この信号補正回路1において、入力端子16から入力される入力信号の電圧値をVi、第1の制御信号の電圧値をVc1、第2の制御信号の電圧値をVc2、容量素子43の容量値をC1、容量素子44の容量値をC2、容量素子45の容量値をC12、容量素子47の容量値をC22とし、かつ、C1=C2、C12=C22とする。この時、選択回路51が第1の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第2の制御信号を選択した場合に、演算増幅器20の出力信号の電圧Vopは、次式(5)で与えられる。
Figure 0006268726
同様に、選択回路51が第2の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第1の制御信号を選択した場合に、演算増幅器20の出力信号の電圧Vopは、次式(6)で与えられる。
Figure 0006268726
例えば、温度や電源電圧の変化により、入力信号の電圧Viが変化した場合、電圧補正部70において、式(5)、式(6)の右辺第1項により補正することができる。すなわち、電圧補正部が入力信号に対して加算処理を行う構成であれば、入力電圧Viの変化と第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)の変化が同じ方向の場合は、選択回路51が第1の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第2の制御信号を選択するように設定することで、電圧補正部70において式(5)に従って補正された出力電圧Voが得られる。一方、入力電圧Viの変化と第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)の変化が逆方向の場合は、選択回路51が第2の制御信号を選択し、かつ、選択回路52が第2の制御信号を選択するように設定することで、電圧補正部70において式(6)に従って補正された出力電圧Voが得られる。電圧補正部が入力信号に対して減算処理を行う構成であれば、選択回路51、52は加算処理の場合と逆の制御信号を選択するように設定する。
以上に説明したように、第2実施形態の信号補正回路によれば、入力信号の電圧Viを、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)に基づいて補正した出力信号が得られる。
また、第2実施形態の信号補正回路によれば、入力信号の電圧Viの温度特性や電源電圧特性が設計段階でわかれば、温度や電源電圧の変化による入力電圧Viの変化分がキャンセルされるように、容量素子43の容量値をC1と容量素子44の容量値C2を最適値に設計することができる。特に、入力信号に対するゲインに影響を与えずに、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)のゲインを容易に適切な値に設定することができる。
さらに、第2実施形態の信号補正回路によれば、選択回路51,52により、入力電圧Viの特性に応じて、第1の制御信号と第2の制御信号の差電圧(Vc1−Vc2)の極性を選択することができるので、自由度の高い信号補正を行うことができる。
従って、第2実施形態の信号補正回路によれば、回路面積を低減しながら、入力信号の補正精度を比較的容易に高めることができる。
なお、第2実施形態の信号補正回路において、容量素子43,44を可変容量素子にしてもよい。容量素子43の容量値C1及び容量素子44の容量値C2を可変にすることで、式(5)及び式(6)の右辺第1項の大きさを可変とすることができる。従って、例えば、信号補正回路1の検査工程において、個体毎に、温度や電源電圧の変化による入力電圧Viの変化分がキャンセルされるように、選択回路51,52の選択論理を決定し、かつ、容量素子43の容量値C1及び容量素子44の容量値C2を最適値に設定することができる。
次に、第2実施形態の信号補正回路1を物理量検出装置の温度補正回路に適用する例について説明する。図8は、物理量検出装置の一例である加速度センサーの構成例を示す図である。図8において、図2と同じ構成要素には同じ番号を付している。図8に示すように、本実施形態の加速度センサー2は、IC100と3軸加速度を検出する検出素子200とを含んで構成されている。
図8に示す加速度センサー2は、図2の加速度センサーに対して、X軸加速度信号生成回路180x、Y軸加速度信号生成回路180y、Z軸加速度信号生成回路180zの構成が異なる。図8の加速度センサー2におけるその他の構成は図2と全く同じであるので、その説明を省略する。
X軸加速度信号生成回路180xは、DTS(Differential To Single)181x、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)182x、温度補正回路183xを含んで構成されており、制御回路160からのクロック信号φ1x,φ2xに同期してX軸加速度信号を生成する処理を行う。すなわち、PGA130が出力する差動信号のうちXN,XP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号は、DTS181xでシングルエンドの信号に変換される。このDTS181xは、例えば、図9に示すような回路で実現することができる。そして、DTS181xの出力信号は、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)182xでローパス処理された後、温度補正回路183xで温度補償される。この温度補正回路183xの出力信号は、X軸加速度の大きさに応じた電圧レベルの信号であり、X軸加速度信号としてXOUT端子を介して外部出力される。
Y軸加速度信号生成回路180yは、DTS181y、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)182y、温度補正回路183yを含んで構成されており、制御回路160からのクロック信号φ1y,φ2yに同期してY軸加速度信号を生成する処理を行う。すなわち、PGA130が出力する差動信号のうちYN,YP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号は、DTS181yでシングルエンドの信号に変換される。このDTS181yは、例えば、図9の回路において、クロック信号φ1x,φ2xをそれぞれφ1y,φ2y
に置き換えることで実現できる。そして、DTS181yの出力信号は、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)182yでローパス処理された後、温度補正回路183yで温度補償される。この温度補正回路183yの出力信号は、Y軸加速度の大きさに応じた電圧レベルの信号であり、Y軸加速度信号としてYOUT端子を介して外部出力される。
Z軸加速度信号生成回路180zは、DTS181z、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)182z、温度補正回路183zを含んで構成されており、制御回路160からのクロック信号φ1z,φ2zに同期してZ軸加速度信号を生成する処理を行う。すなわち、PGA130が出力する差動信号のうちZN,ZP端子に入力された電荷(電流)に基づく差動信号は、DTS181zでシングルエンドの信号に変換される。このDTS181zは、例えば、図9の回路において、クロック信号φ1x,φ2xをそれぞれφ1z,φ2zに置き換えることで実現できる。そして、DTS181zの出力信号は、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)182zでローパス処理された後、温度補正回路183zで温度補償される。この温度補正回路183zの出力信号は、Z軸加速度の大きさに応じた電圧レベルの信号であり、Z軸加速度信号としてZOUT端子を介して外部出力される。
なお、本実施形態の加速度センサー2は、図8に示した要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
図8の構成の加速度センサー2において、温度補正回路183x,183y,183zに、図7に示した信号補正回路1を適用することができる。図10は、温度補正回路183xの構成例を示す図である。図10の回路構成は、基本的には図7の回路構成と同様であり、図10において図7と同じ構成要素には同じ符号を付しており、図7と共通する説明は省略する。
図10の回路では、入力端子13,14,16には、それぞれ、VIN(入力信号の一例),VBGR(第1の制御信号の一例),VTS(第2の制御信号の一例)の各信号が入力される。また、図10の回路では、図7の構成に対して、クロック信号φ1,φ2がそれぞれクロック信号φ1x,φ2xに置き換わっている。さらに、図2の加速度センサー2では、電圧補正部70の具体的な構成例が示されている。図10における差動増幅回路10の構成は、図7と全く同じであるので、その説明を省略する。
図10において、電圧補正部70は、演算増幅器71及び抵抗72,73からなる反転増幅回路として実現されている。入力端子16から入力される入力信号VINは、抵抗72を介して演算増幅器71の反転入力端子(−入力端子)に入力され、差動増幅回路10の出力信号(演算増幅器20の出力信号)が演算増幅器71の非反転入力端子(+入力端子)に入力される。
なお、温度補正回路183yは、図10の回路において、クロック信号φ1x,φ2xをそれぞれφ1y,φ2yに置き換えることで実現できるので、その回路構成の図示及び説明を省略する。同様に、温度補正回路183zは、図10の回路において、クロック信号φ1x,φ2xをそれぞれφ1z,φ2zに置き換えることで実現できるので、その回路構成の図示及び説明を省略する。
図10のような構成の温度補正回路183x,183y,183zにおいて、容量素子43,44,45,47の容量値をそれぞれC1,C2,C12,C22とし、かつ、C1=C2、C12=C22とする。この時、選択回路51がVBGRを選択し、かつ、選択回路52がVTSを選択した場合の差動増幅回路10の出力電圧(演算増幅器20の出力電圧)VRは、次式(7)で与えられる。
Figure 0006268726
同様に、選択回路51がVTSを選択し、かつ、選択回路52がVBGRを選択した場合の差動増幅回路10の出力電圧(演算増幅器20の出力電圧)VRは、次式(8)で与えられる。
Figure 0006268726
また、抵抗72,73の抵抗値をそれぞれR1,R2とすると、出力端子17からの出力電圧VOUTは、次式(9)で与えられる。
Figure 0006268726
図11(A)、図11(B)及び図11(C)は、それぞれ、加速度が0の場合のVINの温度特性、VBGRの温度特性及びVTSの温度特性の一例を示す図である。図11(A)の例では、VINは、基準温度T0(例えば25℃)で基準電圧VREFと一致し、温度に対して正の傾きを持っている。また、図11(B)の例では、VBGRは、温度変化に対して一定電圧V0である。また、図11(C)の例では、VTSは、基準温度T0で電圧V0であり(VBGRと一致し)、温度に対して正の傾きを持っている。このような場合は、温度変化によるVINの変化と(VBGR−VTS)の変化が反対方向なので、選択回路51がVBGRを選択し、かつ、選択回路52がVTSを選択するように設定することで、式(7)及び式(9)に従い、VINの変化分が低減された出力電圧VOUTが得られる。一方、温度変化によるVINの変化と(VBGR−VTS)の変化が同じ方向の場合は、選択回路51がVTSを選択し、かつ、選択回路52がVBGRを選択するように設定することで、式(8)及び式(9)に従いVINの変化分が低減された出力電圧VOUTが得られる。
特に、図10の回路では、容量素子43,44をともに可変容量素子としているので、式(7)及び式(8)の右辺第1項の係数値(C1/C12)は可変である。従って、VINの温度特性がIC100や検出素子200の個体差によってばらついても、加速度センサー2の検査工程において、個体毎に、VINの温度特性がキャンセルされるように、選択回路51,52の選択論理を決定し、かつ、容量素子43の容量値C1及び容量素子44の容量値C2を最適値に設定することができる。
2.電子機器
図12は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図13は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、物理量検出装置310、CPU(Central Processing
Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成され
ている。なお、本実施形態の電子機器は、図12の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量検出装置310は、物理量を検出する装置であり、例えば、加速度、角速度、速度等の物理量の少なくとも一部を検出する慣性センサーであってもよいし、傾斜角を計測する傾斜計であってもよい。物理量検出装置310は、信号補正回路312を含んで構成されており、例えば、温度や電源電圧の変化による検出素子(図12では不図示)の出力信号の電圧変化を補正し、物理量に応じた電圧レベルの信号(物理量信号)を出力する。信号補正回路312として、上述の各実施形態の信号補正回路1(温度補正回路141x,141y,141zや温度補正回路183x,183y,183zであってもよい)を適用することができる。また、物理量検出装置310として、例えば、上述の各実施形態の加速度センサー2を適用することができる。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、物理量検出装置310が出力する物理量信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。その他、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)、あるいは有機ELディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
信号補正回路312として上述した本実施形態の信号補正回路1を組み込むことにより、より信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、ノート型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッ
サー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
3.移動体
図14は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図14に示す移動体400は、上述した本実施形態の信号補正回路1を含む物理量検出装置410,420,430、コントローラー440,450,460、バッテリー470を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図14の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量検出装置410,420,430、コントローラー440,450,460は、バッテリー470から供給される電源電圧で動作する。
物理量検出装置410,420,430は、物理量を検出する装置であり、それぞれ、例えば、加速度センサー(例えば、上述の各実施形態の加速度センサー2でもよい)、角速度センサー、速度センサー、傾斜計等である。物理量検出装置410,420,430は、信号補正回路(図14では不図示)を含んで構成されており、例えば、温度や電源電圧の変化による検出素子(図14では不図示)の出力信号の電圧変化を補正し、物理量に応じた電圧レベルの信号(物理量信号)を出力する。この信号補正回路として、上述の各実施形態の信号補正回路1(温度補正回路141x,141y,141zや温度補正回路183x,183y,183zであってもよい)を適用することができる。
コントローラー440,450,460は、それぞれ、物理量検出装置410,420,430が出力する物理量信号の一部又は全部を用いて、姿勢制御システム、横転防止システム、ブレーキシステム等の各種の制御を行う。
信号補正回路として、上述の各実施形態の信号補正回路1を適用することができ、これにより高い信頼性を確保することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
4.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、図1及び図7に示した信号補正回路1において、スイッチトキャパシタ型の差動増幅回路10は他の構成であってもよい。
また、例えば、図1に示した信号補正回路1において、演算増幅器20から差動信号が出力されるようにしてもよい。また、図7に示した信号補正回路1において、電圧補正部70に差動信号が入力されるようにしてもよいし、電圧補正部70から差動信号が出力されるようにしてもよい。
また、例えば、図2に示した加速度センサー2において、温度補正回路141x,14
1y,141zを、それぞれスイッチトキャパシタフィルター142x,142y,142zの後段に移動してもよい。このようにすれば、スイッチトキャパシタフィルター142x,142y,142zにより、PGA130が出力する差動信号VN,VPがホールドされるので、温度補正回路141x,141y,141zにおいて、図4に示したスイッチ素子61〜64が不要になる。
また、例えば、図8に示した加速度センサー2において、図10に示した差動増幅回路10の出力電圧をスイッチトキャパシタフィルター182x,182y,182zの基準電圧として用いることで、スイッチトキャパシタフィルター182x,182y,182zにおいて温度補正を行うようにしてもよい。この場合、図8の温度補正回路183x,183y,183zを増幅器に置き換えればよい。
また、例えば、図10に示した温度補正回路183xにおいて、電圧補正部70を加算器に置き換えてもよい。
上述した各実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態及び変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 信号補正回路、2 加速度センサー、10 差動増幅回路、11〜14 入力端子、15 出力端子、16 入力端子、17 出力端子、20 演算増幅器、21〜36 スイッチ素子、41〜48 容量素子、51,52 選択回路、61〜68 スイッチ素子、70 電圧補正部、71 演算増幅器、72,73 抵抗、100 IC、110 選択回路、120 QVアンプ、130 PGA、140x X軸加速度信号生成回路、140y Y軸加速度信号生成回路、140z Z軸加速度信号生成回路、141x,141y,141z 温度補正回路、142x,142y,142z スイッチトキャパシタフィルター、143x,143y,143z 増幅器、150 オシレーター、160 制御回路、170 基準信号生成回路、180x X軸加速度信号生成回路、180y Y軸加速度信号生成回路、180z Z軸加速度信号生成回路、181x,181y,181z DTS、182x,182y,182z スイッチトキャパシタフィルター、183x,183y,183z 温度補正回路、200 検出素子、201n,201p,202n,202p,203n,203p 可変容量、300 電子機器、310 物理量検出装置、312 信号補正回路、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、400 移動体、410,420,430 物理量検出装置、440,450,460 コントローラー、470 バッテリー

Claims (6)

  1. 第1のスイッチ素子、第2のスイッチ素子、第3のスイッチ素子、第4のスイッチ素子、第1の容量素子、第2の容量素子、第3の容量素子、第4の容量素子、及び演算増幅器、を含む差動増幅回路を有し、
    前記演算増幅器の一方の入力端子には、第1の入力信号が、前記第1のスイッチ素子と前記第1の容量素子とを介して入力され、かつ、第1の制御信号及び第2の制御信号のうち一方が、前記第3のスイッチ素子と前記第2の容量素子とを介して入力され、
    前記演算増幅器の他方の入力端子には、第2の入力信号が、前記第2のスイッチ素子と前記第3の容量素子とを介して入力され、かつ、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号のうち他方が、前記第4のスイッチ素子と前記第4の容量素子とを介して入力され、
    前記第1の制御信号は、温度変化に対して一定電圧であり、
    前記第2の制御信号は、温度に応じて電圧が変化し、かつ、所定の温度で前記一定電圧と一致し、
    前記第1の制御信号又は前記第2の制御信号を選択して前記演算増幅器の前記一方の入力端子に供給する第1の選択回路と、
    前記第1の制御信号又は前記第2の制御信号を選択して前記演算増幅器の前記他方の入力端子に供給する第2の選択回路と、有し、
    前記第1の選択回路と前記第2の選択回路は、互いに排他的に前記第1の制御信号又は前記第2の制御信号を選択する、温度補正回路。
  2. 請求項において、
    前記第2の容量素子及び前記第4の容量素子が可変容量素子である、温度補正回路。
  3. 物理量を検出する検出素子と、
    前記検出素子の検出信号に基づく入力信号の電圧を補正する、請求項1または2に記載の温度補正回路と、を含む、物理量検出装置。
  4. 加速度を検出する検出素子と、
    前記検出素子の検出信号に基づく入力信号の電圧を補正する、請求項1または2に記載の温度補正回路と、を含む、加速度センサー。
  5. 請求項1または2に記載の温度補正回路を含む、電子機器。
  6. 請求項1または2に記載の温度補正回路を含む、移動体。
JP2013057764A 2013-03-21 2013-03-21 温度補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体 Expired - Fee Related JP6268726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013057764A JP6268726B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 温度補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013057764A JP6268726B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 温度補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014183515A JP2014183515A (ja) 2014-09-29
JP2014183515A5 JP2014183515A5 (ja) 2016-04-14
JP6268726B2 true JP6268726B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=51701815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013057764A Expired - Fee Related JP6268726B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 温度補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6268726B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05283961A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Nec Corp 振幅一定回路
JPH06307945A (ja) * 1993-04-26 1994-11-04 Nec Corp 温度補償電圧発生装置
JPH07212139A (ja) * 1994-01-26 1995-08-11 Matsushita Electric Works Ltd センサ用検出回路
JP4087228B2 (ja) * 2002-11-26 2008-05-21 セイコーインスツル株式会社 スイッチトキャパシタ増幅回路および電子機器
JP2007049285A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Seiko Instruments Inc チョッパアンプ回路および半導体装置
JP2008244721A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Clarion Co Ltd 音声混合回路
KR101087246B1 (ko) * 2009-09-10 2011-11-29 연세대학교 산학협력단 스위치드 커패시터 회로
JP2012044347A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Seiko Epson Corp 集積回路装置及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014183515A (ja) 2014-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7347603B2 (ja) センサーモジュール、計測システム、電子機器、及び移動体
US8762091B1 (en) Inertial measurement system
JP7218512B2 (ja) センサーモジュール、電子機器及び移動体
US10302431B2 (en) Physical quantity detection circuit, electronic device, and moving object
US10116275B2 (en) Physical quantity detection circuit, physical quantity detection device, electronic apparatus, and vehicle
US10545165B2 (en) Physical quantity detection circuit, physical quantity detector, electronic apparatus and moving object
JP6834581B2 (ja) 物理量センサー、電子機器及び移動体
JP2012044347A (ja) 集積回路装置及び電子機器
US10794776B2 (en) Failure determination circuit, physical quantity measurement device, electronic apparatus, and vehicle
US11650056B2 (en) Physical quantity detection circuit, physical quantity sensor, electronic apparatus, vehicle, and operation method of physical quantity detection circuit
JP2021185356A (ja) 物理量検出回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体
US10302672B2 (en) Angular velocity detection circuit, angular velocity detection device, electronic apparatus, and moving object
JP6311871B2 (ja) 物理量検出用回路、物理量検出装置、物理量計測システム、電子機器、移動体及び物理量計測データ生成方法
JP2012037405A (ja) センサー装置、電子機器及び角速度センサーのオフセット補正方法
US10048072B2 (en) Sensor device, electronic apparatus, and moving object
JP6268726B2 (ja) 温度補正回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体
US9863972B2 (en) Physical quantity sensor, electronic device, and moving object
US10809062B2 (en) MEMS inertial sensor device with determination of the bias value of a gyroscope thereof and corresponding method
US20170254645A1 (en) Angular velocity detection circuit, angular velocity detection device, electronic apparatus, and moving object
JP2021185357A (ja) 物理量検出回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体
JP2017092684A (ja) 複合スイッチ回路、物理量検出装置、電子機器および移動体
JP6521236B2 (ja) 物理量処理回路、物理量処理装置、電子機器及び移動体
JP6572585B2 (ja) 回路装置、物理量検出装置、電子機器、移動体、回路装置の製造方法
JP7322718B2 (ja) 物理量検出回路、物理量センサー、電子機器、移動体及び物理量検出回路の動作方法
JP2019039833A (ja) 角速度検出回路、角速度検出装置、慣性計測装置、センサーモジュール、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器及び移動体

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160301

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160610

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6268726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees