JPH07212139A - センサ用検出回路 - Google Patents

センサ用検出回路

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JPH07212139A
JPH07212139A JP6006841A JP684194A JPH07212139A JP H07212139 A JPH07212139 A JP H07212139A JP 6006841 A JP6006841 A JP 6006841A JP 684194 A JP684194 A JP 684194A JP H07212139 A JPH07212139 A JP H07212139A
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JP
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voltage
output
sensor
circuit
differential amplifier
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JP6006841A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takami
宏之 高見
Tetsuya Hamaoka
哲也 浜岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】周囲の温度変化に対する出力の変動を抑えたセ
ンサ用検出回路を提供する。 【構成】ダイオードDと並列に可変抵抗VR2 ,VR3
の直列接続から成る分圧回路を接続している。そして、
可変抵抗VR2 ,VR3 の接続点から温度補償回路6の
出力電圧を取り出し、非反転増幅器5の非反転入力端子
に入力している。非反転増幅器5はボルテージフォロワ
であって、その出力が差動増幅器4のオフセット電圧と
なる。可変抵抗VR2 ,VR3 の抵抗値の比を適当に設
定することによって、オフセット電圧の温度変化に対す
る変化量・変化の向きを任意に設定することができる。
したがって、差動増幅器3の出力電圧の温度変化を温度
補償回路6の出力によって相殺し、センサ用検出回路の
出力である差動増幅器4の出力電圧のドリフト量を低減
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサからの出力信号
を検出し増幅して所定の電気信号としての検出出力を得
るセンサ用検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、センサからの出力信号を検出
し増幅して所定の電気信号としての検出出力を得るセン
サ用検出回路として、例えば、図6に示すような半導体
圧力センサに用いられるものがある。このセンサ用検出
回路に接続される圧力検出用のセンサ部1は、等価的に
4つのピエゾ抵抗素子Rp1 〜Rp4 をブリッジ接続し
た回路で表すことができ、このブリッジ回路を1つの半
導体チップとして構成したものである。このセンサ部1
は、圧力が作用していない状態においては、上記のブリ
ッジ回路の平衡が保たれて2つの出力端子1a,1b間
が等電位になり、出力電圧がゼロになるように各ピエゾ
抵抗素子Rp1 〜Rp4 の抵抗値が設定してある。
【0003】ここで、センサ部1に圧力が作用すると、
何れかのピエゾ抵抗素子Rp1 〜Rp4 の抵抗値がその
圧力に応じて変化してブリッジ回路の平衡がくずれ、上
記圧力に応じた電圧が2つの出力端子間1a,1bに現
れる。よって、2つの出力端子1a,1bからそれぞれ
センサ部1の出力を取り出すことができる。一方、セン
サ用検出回路は、センサ部1に定電流を供給するオペア
ンプから成る定電流源2と、センサ部1のブリッジ回路
から得られる2つの出力電圧を差動増幅する2つのオペ
アンプIC1 ,IC2 から成る初段の差動増幅器3と、
2つのオペアンプIC1 ,IC2 の出力を差動増幅する
オペアンプIC4 から成る最終段の差動増幅器4と、最
終段の差動増幅器4にオフセット電圧を与える非反転増
幅器5と、非反転増幅器5の非反転入力端子に接続され
たオフセット電圧調整用の可変抵抗VR4 とを備え、最
終段の差動増幅器4の出力を検出出力とするものであ
る。
【0004】また、センサ用検出回路は、単一の直流電
源から電源電圧Vccが供給されており、この電源電圧
VccをコンデンサC1 ,C2 から成るフィルタを介し
て分圧抵抗で分圧し、定電流源2の非反転入力端子に入
力している。そして、定電流源2の反転入力端子にはセ
ンサ部1に流れる電流に応じた電圧が帰還されており、
センサ部1のブリッジ回路の平衡が崩れても、常に一定
の電流が定電流源2からセンサ部1に供給されるもので
ある。
【0005】初段の差動増幅器3は、センサ部1の各出
力端子1a,1bからの出力電圧をオペアンプIC1
オペアンプIC2 の非反転入力端子に入力し、それぞれ
の出力端子を固定抵抗R1 ,R2 と可変抵抗VR1 との
直列回路を介して接続し、さらに、オペアンプIC1
IC2 の反転入力端子にそれぞれ固定抵抗R1 ,R2
介して各々の出力を帰還している。この差動増幅器3で
は、可変抵抗VR1 の抵抗値を変えることによって増幅
度を調整することができる。
【0006】一方、最終段の差動増幅器4の非反転入力
端子にはオペアンプIC2 の出力に非反転増幅器5から
のオフセット電圧が加算されて入力されている。したが
って、上記オフセット電圧に、センサ部1の出力電圧を
2段の差動増幅器3,4で増幅した電圧を加算したもの
がセンサ用検出回路の出力となる。ここで、非反転増幅
器5はボルテージフォロワであって、その非反転入力端
子に入力される可変抵抗VR4 の両端電圧がそのままイ
ンピーダンス変換されて出力されており、電源電圧Vc
cを抵抗R3 と可変抵抗VR4 とで分圧し、可変抵抗V
4 の両端電圧がそのまま差動増幅器4のオフセット電
圧となる。すなわち、センサ部1からの出力がない場合
には、非反転増幅器5の出力電圧(オフセット電圧)が
そのままこのセンサ用検出回路の出力となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな圧力センサの場合に限らずセンサ一般において、温
度変化による検出出力のドリフトが問題となり、通常は
ドリフト量としてはppm/℃のレベルに抑える必要があ
る。しかし、仮に上記差動増幅器3,4における入力換
算のドリフト量が10μV/℃としても、差動増幅器
3,4のゲインが200であれば2mV/℃のドリフト
量となり、例えば、0〜50℃の温度変化に対しては最
大100mVの出力変動が生じ、2.5Vフルスケール
であれば最大約4%の誤差が生じてしまうという問題が
ある。
【0008】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、周囲の温度変化に対する出力の変動を抑えた
センサ用検出回路を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、センサからの出力信号を検出し
増幅して所定の電気信号としての検出出力を得るセンサ
用検出回路において、センサからの出力信号を差動増幅
する差動増幅器と、差動増幅器のオフセット電圧の温度
ドリフトを補償する温度補償部とを備え、この温度補償
部は、安定した負の抵抗温度特性を有する回路素子と、
回路素子の両端電圧を任意の分圧比で分圧する分圧回路
とを具備して成り、分圧回路にて分圧した一の分圧電圧
を差動増幅器のオフセット電圧としたことを特徴とす
る。
【0010】請求項2の発明は、センサからの出力信号
を検出し増幅して所定の電気信号としての検出出力を得
るセンサ用検出回路において、センサからの出力信号を
差動増幅する差動増幅器と、差動増幅器のオフセット電
圧の温度ドリフトを補償する温度補償部とを備え、この
温度補償部は、安定した負の抵抗温度特性を有する回路
素子と、回路素子の両端電圧を任意の分圧比で分圧する
分圧回路とを具備して成り、分圧回路にて分圧した一の
分圧電圧を差動増幅器の出力に加えたことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成では、センサからの出力
信号を差動増幅する差動増幅器と、差動増幅器のオフセ
ット電圧の温度ドリフトを補償する温度補償部とを備
え、この温度補償部が、安定した負の抵抗温度特性を有
する回路素子と、回路素子の両端電圧を任意の分圧比で
分圧する分圧回路とを具備して成り、分圧回路にて分圧
した一の分圧電圧を差動増幅器のオフセット電圧とした
ので、分圧比を適当に設定することによって、差動増幅
器のオフセット電圧である分圧電圧の温度変化を差動増
幅器の出力電圧の温度変化に対する変化量と略等しく、
且つその変化の向きが互いに逆になるようにすることが
できるため、上記差動増幅器の出力電圧のドリフトを相
殺して低減させることができ、安定したセンサ出力を得
ることができるのである。
【0012】請求項2の発明の構成では、センサからの
出力信号を差動増幅する差動増幅器と、差動増幅器のオ
フセット電圧の温度ドリフトを補償する温度補償部とを
備え、この温度補償部は、安定した負の抵抗温度特性を
有する回路素子と、回路素子の両端電圧を任意の分圧比
で分圧する分圧回路とを具備して成り、分圧回路にて分
圧した一の分圧電圧を差動増幅器の出力に加えたので、
分圧比を適当に設定することによって、差動増幅器の出
力電圧に加えられる分圧電圧の温度変化を差動増幅器自
体の出力電圧の温度変化に対する変化量と略等しく、且
つその変化の向きが互いに逆になるようにすることがで
きるため、センサ用検出回路の出力のドリフト量を相殺
して低減させることができ、安定したセンサ出力を得る
ことができるのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、以下に説明する実施例においては、ピエゾ
抵抗素子を用いた圧力センサについて例示するが、これ
に限定する主旨ではなく、温度や加速度などの物理量を
検出する一般的なセンサについて、本発明の技術思想を
適用することが可能である。
【0014】(実施例1)本実施例における圧力センサ
の回路構成図を図1に示す。図1に示すように、本実施
例におけるセンサ部1及びセンサ用検出回路の基本構成
は、従来例のものと共通であるので、共通する部分につ
いては同一の符号を付して説明を省略する。
【0015】本実施例のセンサ用検出回路は、従来例に
おいて説明した圧力検出用のセンサ部1に接続されるも
ので、センサ部1に定電流を供給するオペアンプから成
る定電流源2と、センサ部1の2つの出力端子1a,1
bからの出力電圧を差動増幅する2つのオペアンプIC
1 ,IC2 から成る初段の差動増幅器3と、2つのオペ
アンプIC1 ,IC2 の出力を差動増幅する最終段の差
動増幅器4と、最終段の差動増幅器4にオフセット電圧
を与える非反転増幅器5と、非反転増幅器5の非反転入
力端子に接続された温度補償回路6とを備え、最終段の
差動増幅器4の出力をセンサ部1の検出出力とするもの
である。つまり、本発明の特徴は、温度補償回路6によ
って最終段の差動増幅器4の温度補償を行い、センサ用
検出回路の検出出力の温度に対する安定性を向上させる
ことにある。
【0016】次に、本発明の特徴部分である温度補償回
路6について説明する。温度補償回路6は、ダイオード
Dと並列に可変抵抗VR2 ,VR3 を直列接続した分圧
回路を接続して成り、電源電圧Vccを分圧する固定抵
抗R3 と可変抵抗VR4 との接続点にダイオードDのカ
ソードを可変抵抗VR4 に接続するようにして挿入して
いる。そして、可変抵抗VR2 ,VR3 の接続点から温
度補償回路6の出力電圧を取り出し、非反転増幅器5の
非反転入力端子に入力している。
【0017】ここで、ダイオードDの内部抵抗は安定し
た負の温度特性を有しており、ダイオードDにおける電
圧降下は温度の上昇に伴って小さくなる。一方、温度補
償回路6の出力電圧は可変抵抗VR2 ,VR3 の接続点
から取り出しているので、可変抵抗VR2 ,VR3 の抵
抗値の比を適当に設定することによって、温度補償回路
6の出力電圧すなわち最終段の差動増幅器4のオフセッ
ト電圧の温度変化に対する変化量(ドリフト)を任意の
値に制御することができる。例えば、可変抵抗VR2
抵抗値を可変抵抗VR3 の抵抗値よりも十分大きくした
場合には、温度補償回路6の出力電圧は温度の上昇に伴
って相対的に上がり、反対に可変抵抗VR3 の抵抗値を
可変抵抗VR2 の抵抗値よりも十分大きくした場合に
は、出力電圧は温度の上昇に伴って相対的に下がること
になる。また、可変抵抗VR2 ,VR3 の抵抗値を略等
しくすれば、オフセット電圧は周囲の温度変化に対して
ほとんど変化しない。
【0018】また、ダイオードDのカソードに接続した
可変抵抗VR4 の抵抗値を変化させることによって常温
でのオフセット電圧を任意に設定することができる。上
記構成によれば、温度補償回路6において可変抵抗VR
2 ,VR3 の抵抗値を適当に設定することによって、オ
フセット電圧の温度変化に対する変化量・変化の向きを
任意に設定することができる。したがって、オフセット
電圧の温度変化に対する変化量が、差動増幅器3の出力
電圧の温度変化に対する変化量と略等しく、且つその変
化の向きが互いに逆になるように可変抵抗VR2 ,VR
3 の抵抗値を設定すれば、温度補償回路6の出力によっ
て差動増幅器3の出力電圧の温度変化を相殺し、センサ
用検出回路の出力である差動増幅器4の出力電圧のドリ
フト量を低減させることができ、安定したセンサ出力を
得ることができるのである。
【0019】ところで、オフセット電圧の温度変化量
(ドリフト量)と常温におけるオフセット電圧とは相互
に影響しあい、上記の各可変抵抗VR2 〜VR4 の値を
設定するのが困難である。そこで、実際は上記の各可変
抵抗VR2 〜VR4 に印刷抵抗を用い、オフセット電圧
が温度変化しない状態、すなわちダイオードDを実装し
ない状態にてセンサ用検出回路の出力の温度変化の特性
を測定し、その温度変化に対して温度補償回路6の出力
の温度変化が絶対値が等しく、且つ逆符号の傾きを持
ち、しかも常温で所定のオフセット電圧となるように可
変抵抗VR2 〜VR 4 の抵抗値を計算により求め、レー
ザ等によるトリミングにより各可変抵抗VR 2 〜VR4
の抵抗値を調整する。
【0020】(実施例2)図2は本実施例の回路構成を
示す図である。図2に示すように、本実施例におけるセ
ンサ用検出回路の基本構成は実施例1のものと共通であ
るので、共通する部分には同一の符号を付して説明を省
略する。本実施例のセンサ用検出回路は、センサ部1の
出力電圧をオペアンプIC6からなる差動増幅器7にて
差動増幅し、差動増幅器7の出力電圧V1 を次段のオペ
アンプIC7からなる非反転増幅器8で増幅してセンサ
出力を得ている。
【0021】本実施例においては、オペアンプIC8か
らなる非反転増幅器をボルテージフォロワとし、電源電
圧Vccを分圧しインピーダンス変換して差動増幅器7
のオフセット電圧として差動増幅器7の反転入力端子に
入力している。また、非反転増幅器8の非反転入力端子
には差動増幅器7の出力電圧V1 と、さらにオペアンプ
IC9 からなる差動増幅器9の出力電圧V2 とが入力さ
れていて、結局、非反転増幅器8においては、2つの差
動増幅器7,9の出力電圧V1,V2 を加算し増幅して
センサ出力を得ている。
【0022】ここで、上記2つの差動増幅器7,9の出
力端子はそれぞれ抵抗R4 ,R5 を介して非反転増幅器
8の非反転入力端子に接続されているので、2つの出力
電圧V1 ,V2 は単純に加算されるのではなく、抵抗R
4 ,R5 の抵抗値によって決まる割合で加算されること
になる。すなわち、非反転増幅器8の非反転入力電圧V
aは次式により表される。
【0023】
【式1】
【0024】したがって、抵抗R4 が抵抗R5 に対して
充分大きくなると、非反転増幅器8の出力電圧はほぼ差
動増幅器9の出力電圧V2 に等しくなる。一方、差動増
幅器9の入力側には温度補償回路6が接続されている。
そして、直流電源Eの両端に抵抗R6 を介して温度補償
回路6が接続され、直流電源Eの電源電圧が差動増幅器
9を構成するオペアンプIC9 の非反転入力端子に抵抗
Rsを介して入力され、温度補償回路6の出力がオペア
ンプIC9 の反転入力端子に入力されている。また、オ
ペアンプIC9 の出力は帰還抵抗Rfを介して反転入力
に帰還されており、この抵抗Rsと帰還抵抗Rfとによ
ってオペアンプIC 9 (差動増幅器9)のゲインを調整
することができる。
【0025】上記構成によれば、温度補償回路6の可変
抵抗VR2 ,VR3 の抵抗値と、抵抗R4 及び抵抗R5
の抵抗値とを適当に設定することによって、温度補償回
路6の出力電圧の温度変化に対する変化量・変化の向き
を任意に設定することができる。したがって、差動増幅
器9の出力電圧V2 の温度変化に対する変化量が、差動
増幅器7の出力電圧V1 の温度変化に対する変化量と略
等しく、且つその変化の向きが互いに逆になるように可
変抵抗VR2 ,VR3 の抵抗値及び抵抗R4 及び抵抗R
5 の抵抗値を設定すれば、温度補償回路6の出力によっ
て差動増幅器7の出力電圧V1 の温度変化に対する変動
を相殺し、センサ用検出回路の出力のドリフト量を低減
させることができ、安定したセンサ出力を得ることがで
きるのである。しかも、温度補償回路6の出力レベルは
差動増幅器9においてゲイン調整されており、さらに、
抵抗R4 及び抵抗R5 の抵抗値の比を調整することによ
って、温度補償回路6の出力が非反転増幅器8の入力抵
抗R5 によって減少させられ、ドリフト補償の効果が減
退するのを防止することができるのである。
【0026】ところで、上記実施例1及び2において例
示した半導体圧力センサは、図3に示すような構造を有
している。この半導体圧力センサは、略六角柱状に形成
され、周縁が略八角形で前面に開口した凹所10aを備
えたケース10と、ケース10の開口面に被着される略
八角形の蓋体11とからセンサ本体が構成されていて、
このセンサ本体の内部に上述したセンサ部1やセンサ用
検出回路が実装されたプリント基板12などが内装され
るものである。また、ケース10の背面の略中央には円
筒状のガイド部10bが突設されており、このガイド部
10b内の孔はケース10の凹所10aと外部とに貫通
している。
【0027】一方、センサ部1は1つのICチップによ
り構成されていて、このセンサチップ13の前面には略
円筒状の突起部13aが突設されている。この突起部1
3aの内部を貫通する孔を通じて、センサチップ13上
に実装された圧力検出素子(ピエゾ抵抗素子)に圧力が
印加されるのである。そして、印加された圧力によるピ
エゾ抵抗素子の抵抗変化は、センサチップ13の側面か
ら背面側に折曲して延設されたピン13bを通じて電気
信号として出力される。また、センサチップ13をセン
サ本体内に内装する際、センサチップ13の突起部13
aをケース10のガイド部10b内の孔に挿通し、ガイ
ド部10bを通して圧力を検出するようにしている。そ
のとき、突起部13aは略円環状のゴムブッシュ14に
挿通されてガイド部10bに固着される。
【0028】さらに、センサチップ13は、センサ用検
出回路が実装されたプリント基板12に実装され、セン
サチップ13より出力された電気信号はセンサ用検出回
路にて検出、増幅などの処理がされ、印加された圧力に
応じた検出出力がセンサ用検出回路の出力から得られる
ものである。そして、ケース10の凹所10a内におい
て一端がプリント基板12と電気的に接続されるととも
に他端がケース10の外部に導出された3つの端子ピン
(電源端子ピン15a、共通端子ピン15b、出力端子
ピン15c)の内の出力端子ピン15cを通じて、所定
の検出出力が他の電気回路などに送られるのである。
【0029】また、プリント基板12の前面には、輻射
ノイズを低減させるための銅薄板から成るシールド板1
6が被着される。このシールド板16は、プリント基板
12の形状に合わせて形成された略八角形の台板に周壁
を設けて成るものである。この周壁のうち、対向する一
対の周壁には係止爪16aが設けてあり、この係止爪1
6aをプリント基板12に設けた一対の切欠部12aに
係止することによって、シールド板16をプリント基板
12に被着することができる。なお、シールド効果を高
めるためには、シールド板16をプリント基板12上に
実装された回路の接地部分と導通させる必要がある。そ
こで、プリント基板12の切欠部12aの周縁に回路の
接地部分と導通する半田付け用ランド部12bを設け、
シールド板16の係止爪16aをこの半田付け用ランド
部12bに半田付けすることによって、回路の接地部分
との導通を得るようにしている。
【0030】上述のような構成においては、センサチッ
プ13をプリント基板12に実装した状態で回路上の調
整を行う必要があり、プリント基板12にセンサチップ
13を実装し、プリント基板12にシールド板16を被
着してからケース10の凹所10a内に収納している。
しかし、このような手順によって組み立てる場合、銅薄
板によって形成されたシールド板16を押さえてセンサ
チップ13の突起部13aをケース10のガイド部10
b内に挿通させなければならず、シールド板16が変形
したり、シールド板16とプリント基板12上に実装さ
れた回路部とが接触する危険があった。また、ケース1
0の凹所10a内にプリント基板12を納装した後、シ
ールド板16とプリント基板12とを半田付けすると、
極めて作業性が悪くなっていた。
【0031】そこで、上記のような問題を解決すること
を目的として、図4及び図5に示すように、略L型に折
曲形成されて一端がケース10の外部に導出された3つ
の端子ピンの内共通端子ピン15b(接地端子ピン)の
み、ケース10の凹所10a内における一端部の長さを
他の端子ピン15a,15cよりも長くし、プリント基
板12とシールド板16には共通端子ピン15bが挿通
される挿通孔12c,16bをそれぞれ穿孔して、さら
に、プリント基板12に設けた挿通孔12cの周縁部を
回路の接地部分と導通させている。
【0032】上記構成によれば、プリント基板12にセ
ンサチップ13を実装し、ゴムブッシュ14を介してセ
ンサチップ13の突起部13aをケース10のガイド部
10bに挿通させて固着した後、シールド板16をプリ
ント基板12の前面に被着し、プリント基板12及びシ
ールド板16の挿通孔12c,16bに挿通させた共通
端子ピン15bをシールド板16に半田付けして、プリ
ント基板12上の回路の接地部分とシールド板16との
導通を得ることができるので、充分なシールド効果を保
持しつつ組立作業を容易にすることができるという利点
がある。しかも、シールド板16をプリント基板12に
被着するための係止爪16aを設ける必要もなく、ま
た、プリント基板12にも切欠部12aを設ける必要が
なくなり、コストを下げることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、センサからの出力信
号を検出し増幅して所定の電気信号としての検出出力を
得るセンサ用検出回路において、センサからの出力信号
を差動増幅する差動増幅器と、差動増幅器のオフセット
電圧の温度ドリフトを補償する温度補償部とを備え、こ
の温度補償部が、安定した負の抵抗温度特性を有する回
路素子と、回路素子の両端電圧を任意の分圧比で分圧す
る分圧回路とを具備して成り、分圧回路にて分圧した一
の分圧電圧を差動増幅器のオフセット電圧としたので、
分圧比を適当に設定することによって、差動増幅器のオ
フセット電圧である分圧電圧の温度変化を差動増幅器の
出力電圧の温度変化に対する変化量と略等しく、且つそ
の変化の向きが互いに逆になるようにすることができる
ため、上記差動増幅器の出力電圧のドリフトを相殺して
低減させることができ、安定したセンサ出力を得ること
ができるという効果がある。
【0034】請求項2の発明は、センサからの出力信号
を検出し増幅して所定の電気信号としての検出出力を得
るセンサ用検出回路において、センサからの出力信号を
差動増幅する差動増幅器と、差動増幅器のオフセット電
圧の温度ドリフトを補償する温度補償部とを備え、この
温度補償部は、安定した負の抵抗温度特性を有する回路
素子と、回路素子の両端電圧を任意の分圧比で分圧する
分圧回路とを具備して成り、分圧回路にて分圧した一の
分圧電圧を差動増幅器の出力に加えたので、分圧比を適
当に設定することによって、差動増幅器の出力電圧に加
えられる分圧電圧の温度変化を差動増幅器自体の出力電
圧の温度変化に対する変化量と略等しく、且つその変化
の向きが互いに逆になるようにすることができる。その
結果、センサ用検出回路の出力のドリフトを相殺して低
減させることができ、安定したセンサ出力を得ることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路構成図である。
【図2】実施例2を示す回路構成図である。
【図3】同上が用いられる圧力センサの分解斜視図であ
る。
【図4】同上が用いられる他の圧力センサの分解断面図
である。
【図5】同上の他の圧力センサの分解斜視図である。
【図6】従来例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 センサ部 3 初段の差動増幅器 4 最終段の差動増幅器 5 非反転増幅器 6 温度補償回路 VR1 〜VR4 可変抵抗 D ダイオード
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな圧力センサの場合に限らずセンサ一般において、温
度変化による検出出力のドリフトが問題となる。すなわ
ち、仮に上記差動増幅器3,4における入力換算のドリ
フト量が10μV/℃としても、差動増幅器3,4のゲ
インが200であれば2mV/℃のドリフト量となり、
例えば、0〜50℃の温度変化に対しては最大100m
Vの出力変動が生じ、2.5Vフルスケールであれば最
大約4%の誤差が生じてしまうという問題がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサからの出力信号を検出し増幅して
    所定の電気信号としての検出出力を得るセンサ用検出回
    路において、センサからの出力信号を差動増幅する差動
    増幅器と、差動増幅器のオフセット電圧の温度ドリフト
    を補償する温度補償部とを備え、この温度補償部は、安
    定した負の抵抗温度特性を有する回路素子と、回路素子
    の両端電圧を任意の分圧比で分圧する分圧回路とを具備
    して成り、分圧回路にて分圧した一の分圧電圧を差動増
    幅器のオフセット電圧としたことを特徴とするセンサ用
    検出回路。
  2. 【請求項2】 センサからの出力信号を検出し増幅して
    所定の電気信号としての検出出力を得るセンサ用検出回
    路において、センサからの出力信号を差動増幅する差動
    増幅器と、差動増幅器のオフセット電圧の温度ドリフト
    を補償する温度補償部とを備え、この温度補償部は、安
    定した負の抵抗温度特性を有する回路素子と、回路素子
    の両端電圧を任意の分圧比で分圧する分圧回路とを具備
    して成り、分圧回路にて分圧した一の分圧電圧を差動増
    幅器の出力に加えたことを特徴とするセンサ用検出回
    路。
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