JP6265883B2 - センサ取付診断装置及びセンサ取付診断方法 - Google Patents

センサ取付診断装置及びセンサ取付診断方法 Download PDF

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本発明は、移動体に対する超音波センサの取り付けの正誤を診断するセンサ取付診断装置及びセンサ取付診断方法に関する。
従来、車両などの移動体に取り付けられた複数個の超音波センサを用いて、移動体の周囲の障害物を検出する障害物検出装置が開発されている。障害物検出装置は、送信用の超音波センサが超音波を送信してから、受信用の超音波センサが障害物で反射された超音波(「間接波」と定義する)を受信するまでの時間を測定して、移動体と障害物間の距離などを検出している。
また、特許文献1の障害物検出装置は、送信用の超音波センサが送信した超音波のうち、移動体の外装部に沿って伝搬し、障害物で反射されることなく受信用の超音波センサに伝搬した超音波(「直接波」と定義する)を監視している。特許文献1の障害物検出装置は、直接波の減衰に応じて、超音波センサの送信面又は移動体の外装部への雪又は泥などの付着を検出している。
特開2002−131428号公報
障害物検出装置の超音波センサは、移動体の予め設定された位置に取り付けられる。また、障害物検出装置の超音波センサは、移動体内に配線されたハーネスにより、移動体に搭載された電子制御ユニット(以下「ECU」という)の予め設定された信号入出力端子に接続される。
一般に、障害物検出装置と超音波センサを移動体に取り付けるときは、まず、各々の超音波センサとECU間のハーネスの配線経路を決めておき、配線経路に応じた長さのハーネスを用意する。次いで、このハーネスを移動体内に配線することで、ハーネスの一端部を超音波センサの取付位置の近傍に引き出し、この位置に固定しておく。次いで、取付位置に超音波センサを取り付けて、各取付位置の近傍に固定されていたハーネスを接続する。
近年、障害物検出装置の高機能化などの要求が強まり、1台当たりの移動体に取り付けられる超音波センサの個数が増加し、隣接する取付位置間の間隔が狭くなっている。このため、超音波センサにハーネスを接続する工程において、特に作業性を考慮してハーネスの長さに余裕を持たせていた場合、隣接する2つの超音波センサに対し、対応するハーネスを逆に接続する問題が発生しやすくなっている。
これに対し、超音波センサごとにハーネスと接続するコネクタの形状を変えたり、ハーネスの色を変えたりすることで、接続誤りの発生自体を防ぐ対策が取られる場合もある。しかしながら、このような対策では、1台当たりの移動体に使用するコネクタ又はハーネス等の部材の種類が増えるため、製造時の部材の管理が複雑になり、障害物検出装置を含む移動体全体の製造コストが高くなる課題があった。
また、特許文献1のような従来の障害物検出装置は、超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する機能を有していない。このため、超音波センサを移動体に取り付けた後に、作業者が目視などで超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を確認したり、あるいは専用の検査装置などを用いて超音波センサを1つずつ動作させながらハーネスの接続の正誤を確認したりする必要があり、確認に手間がかかる課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を簡単に確認することができるセンサ取付診断装置及びセンサ取付診断方法を提供することを目的とする。
本発明のセンサ取付診断装置は、移動体の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサと、超音波センサの送受信を制御する電子制御ユニットとを繋ぐ配線の接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置であって、複数個の超音波センサの中の少なくとも1個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状(実際は、一定波数の送信周波数からなるバースト波を用いる。図5に示す信号Aの波形を参照。)の超音波を送信させる送信制御部と、送信超音波センサに超音波を送信させてから、超音波が移動体の外装部に沿って伝搬した直接波(図5に示す信号Bの波形を参照)を送信超音波センサ以外の少なくとも1個の受信超音波センサで受信するまでの時間を示す受信時間を算出する受信時間算出部と、受信時間の値を用いて、受信超音波センサに対する配線の接続の正誤を診断する配線診断部と、を備えるものである。
または、本発明のセンサ取付診断装置は、移動体の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサと、超音波センサの送受信を制御する電子制御ユニットとを繋ぐ配線の接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置であって、複数個の超音波センサの中のいずれか2個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を順次送信させる送信制御部と、一方の送信超音波センサから出力した超音波が移動体の外装部に沿って伝搬した直接波を送信超音波センサ以外のいずれか1個の受信超音波センサで受信した信号と、他方の送信超音波センサから出力した超音波の直接波を受信超音波センサで受信した信号とを合成した合成信号の立ち上がりと立ち下がりとの時間差を算出するパルス幅算出部と、時間差の値を閾値と比較して、送信超音波センサに対する配線の接続の正誤を診断する配線診断部と、を備えるものである。
本発明によれば、送信送受信センサが超音波を送信してから受信超音波センサが直接波を受信するまでの受信時間の値を用いて、受信超音波センサに対する配線の接続の正誤を診断する。または、本発明によれば、2個の送信超音波センサが送信した超音波の直接波を1個の受信超音波センサで受信した信号の立ち上がりと立ち下がりとの時間差の値を閾値と比較して、送信超音波センサに対する配線の接続の正誤を診断する。これにより、作業者が目視などで超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を確認したり、あるいは専用の検査装置などを用いて超音波センサを1つずつ動作させながらハーネスの接続の正誤を確認したりする必要がなくなり、超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を簡単に確認することができる。
本発明の実施の形態1に係るセンサ取付取付装置が搭載される障害物検出装置の要部のハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付取付装置を含むECUの要部の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付取付装置を含むECUの要部のハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがない場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の一例を示す説明図である。 超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の障害物検出装置の要部のハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがない場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の障害物検出装置の要部のハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがない場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがない場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るセンサ取付診断装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがない場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るECUの要部の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るセンサ取付診断装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがない場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがない場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るセンサ取付診断装置において、超音波センサに対するハーネスの接続の誤りがある場合の送信部の出力信号と受信部の受信信号との波形の他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係るECUの要部の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態4に係るセンサ取付診断装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る他のECUの要部の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る他のセンサ取付診断装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るセンサ取付診断装置が搭載される障害物検出装置の要部のハードウェア構成図である。図1を参照して、障害物検出装置100について説明する。
車両300のリアバンパの中央部に、左右1対の超音波センサ1,1が取り付けられている。リアバンパの左端部に超音波センサ1が取り付けられており、右端部に超音波センサ1が取り付けられている。車両300のフロントバンパの中央部に、左右一対の超音波センサ1,1が取り付けられている。フロントバンパの左端部に超音波センサ1が取り付けられており、右端部に超音波センサ1が取り付けられている。車両300の左側面の後端部に超音波センサ1が取り付けられており、前端部に超音波センサ110が取り付けられている。車両300の右側面の後端部に超音波センサ111が取り付けられており、前端部に超音波センサ112が取り付けられている。
すなわち、車両300の左半部に6個の超音波センサ1,1,1,1,1,110が取り付けられており、右半部に6個の超音波センサ1,1,1,1,111,112が取り付けられている。かつ、車両300の後ろ半部に6個の超音波センサ1〜1,1,111が取り付けられており、前半部に6個の超音波センサ1〜1,110,112が取り付けられている。このうち、2個の超音波センサ1,1は車両300の左後ろの角部に近接して取り付けられており、2個の超音波センサ1,111は車両300の右後ろの角部に近接して取り付けられており、2個の超音波センサ1,110は車両300の左前の角部に近接して取り付けられており、2個の超音波センサ1,112は車両300の右前の角部に近接して取り付けられている。
車両300には、ECU2が搭載されている。ECU2は、複数個の信号入出力端子20〜2012を有している。信号入出力端子20〜2012と超音波センサ1〜112とは、ハーネス3〜312によりそれぞれ1対1に、いわゆる「PtoP(Point to Point)方式」で接続されている。
ECU2は、超音波センサ1〜112を用いて、車両300の周囲に存在する障害物を検出する機能を有している。超音波センサ1〜112、ECU2及びハーネス3〜312により、障害物検出装置100が構成されている。
なお、障害物検出装置100を搭載する移動体は車両300に限定されるものではなく、車両、鉄道、船舶又は航空機等を含む如何なる移動体であっても良い。
また、移動体に取り付ける超音波センサの個数は12個に限定されるものではなく、移動体の形状及び障害物検出装置100の機能に応じて3個以上の如何なる個数であっても良い。また、超音波センサの取付位置は図1に示す12箇所に限定されるものではなく、移動体の形状及び超音波センサの個数に応じて予め設定された如何なる取付位置であっても良い。
また、信号入出力端子20〜2012と超音波センサ1〜112との接続方式はPtoP方式に限定されるものではない。信号入出力端子20〜2012のうちいずれか2個の信号入出力端子を起点に、1本のハーネスで複数個の超音波センサを円環状に接続した、いわゆる「デジチェーン方式」であっても良い。
以下、図1に示す如く、12個の超音波センサ1〜112を接続するECU2を車両300に搭載し、信号入出力端子20〜2012と超音波センサ1〜112とをPtoP方式で接続した例について説明する。
図2は、ECU2の機能ブロックのうち、センサ取付診断装置200に関する要部の機能ブロックを示している。図2を参照して、実施の形態1のセンサ取付診断装置200について説明する。
送信制御部21は、送信部22に、一定のパルス幅を有するパルス状の信号を出力させるものである。送信制御部21が送信部22に信号を出力させるタイミングは、配線診断部27により制御される。
マルチプレクサ23は、送信部22の出力信号を、信号入出力端子20〜2012のうちの少なくとも1個に出力するものである。マルチプレクサ23が信号を出力する信号入出力端子は、配線診断部27により切替制御される。また、マルチプレクサ23は、信号入出力端子20〜2012に入力された信号を、信号入出力端子20〜2012と1対1に対応する受信部24〜2412にそれぞれ出力するものである。
以下、信号入出力端子20〜2012のうち、マルチプレクサ23が信号を出力する信号入出力端子を「送信用端子」といい、残余の信号入出力端子を「受信用端子」という。また、図1に示す超音波センサ1〜112のうち、ハーネスを介して送信用端子と接続された超音波センサを「送信超音波センサ」といい、受信用端子と接続された超音波センサを「受信超音波センサ」という。
すなわち、図1に示す障害物検出装置100において、12個の超音波センサ1〜112はいずれも超音波の送信に用いることも受信に用いることもできるが、このうちハーネスの誤接続の診断時にセンサ取付診断装置200により超音波の送信用に選択されるものが送信超音波センサであり、それ以外の超音波センサが受信超音波センサとなる。
受信時間算出部25は、送信制御部21が送信部22に信号を出力させたタイミングを監視するものである。また、受信時間算出部25は、各々の受信部24〜2412が信号を受信したタイミングを監視するものである。受信時間算出部25は、送信制御部21が送信部22に信号を出力させた時刻(以下「送信時刻」という)と、各々の受信部24〜2412が送信時刻の後に最初に信号を受信した時刻(以下「受信時刻」という)との時間差である受信時間を算出する。
送信時刻は、送信超音波センサが超音波を送信した時刻に対応している。また、超音波センサのセンシング範囲内に障害物がなく、かつ車両300の外装部に付着物がない場合、受信用端子に対応する受信部が信号を受信した受信時刻は、送信超音波センサから送信された超音波が車両300の外装部に沿って伝搬した直接波を各々の受信超音波センサで受信した時刻に対応している。すなわち、このときの受信時間は、送信超音波センサが超音波を送信してから、各々の受信超音波センサで直接波を受信するまでの時間に対応している。
伝搬時間記憶部26は、全ての超音波センサ1〜112が正常な取付位置に取り付けられ、かつ、車両300の外装部に付着物がなく、全ての超音波センサ1〜112にハーネス3〜312が正常に接続された状態における、各々の超音波センサ1〜112間の直接波の伝搬時間の値を記憶するものである。
配線診断部27は、受信時間算出部25が算出した受信時間の値と、伝搬時間記憶部26に記憶された伝搬時間の値とを用いて、受信超音波センサに接続されたハーネスの接続の正誤を診断するものである。なお、配線診断部27の詳細な動作については後述する。送信制御部21、受信時間算出部25及び配線診断部27により、センサ取付診断装置200が構成されている。
図3は、ECU2の要部のハードウェア構成図である。
図2に示す送信部22、マルチプレクサ23及び受信部24〜2412は、例えば、送受信装置50により構成される。送受信装置50は、送信部22を構成する送信回路と、マルチプレクサ23を構成する信号切替回路と、受信部24〜2412を構成する受信回路とを有している。
図2に示す伝搬時間記憶部26は、例えば、半導体メモリなどの記憶装置51により構成される。
図2に示す送信制御部21、受信時間算出部25及び配線診断部27の機能は、例えば、専用のシステムLSI(Large Scale Integration)又は記憶装置51に記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)などの処理回路52により実現される。なお、複数個の処理回路が連携して上記機能を実現するものとしても良く、このうち一部の処理回路はECU2外の装置に設けられたものであっても良い。また、上記プログラムは複数個の記憶装置に分散して記憶されたものでも良く、このうち一部の記憶装置はECU2外の装置に設けられたものであっても良い。
次に、図4のフローチャートを参照して、センサ取付診断装置200の動作について説明する。
ここで、初期状態において、伝搬時間記憶部26には伝搬時間の値が予め記憶されているものとする。
まず、ステップST1にて、配線診断部27は、信号入出力端子20〜2012のうちいずれの信号入出力端子を送信用端子とするかを設定し、送信部22の出力信号を送信用端子に出力するようにマルチプレクサ23を設定する。また、送信制御部21は、配線診断部27からの指示により、一定のパルス幅を有するパルス状の信号を送信部22に出力させる。ステップST1の処理により、送信部22の出力信号はマルチプレクサ23を介して送信用端子に出力され、送信超音波センサがパルス状の超音波を送信する。
車両300の外装部に付着物がない場合、送信超音波センサが送信した超音波の直接波を、診断対象の受信超音波センサを含む少なくとも一部の受信超音波センサが受信する。これにより、少なくとも一部の受信用端子に信号が入力されて、対応する受信部が信号を受信する。ステップST1以降、受信時間算出部25は、送信制御部21が送信部22に信号を出力させたタイミングと、各々の受信部25〜2512が信号を受信したタイミングとを監視する。
次いで、ステップST2にて、受信時間算出部25は、送信制御部21が送信部22に信号を出力させた送信時刻と、各々の受信部25〜2512が送信時刻の後に最初に信号を受信した受信時刻との時間差である受信時間を算出する。
次いで、ステップST3にて、配線診断部27は、受信時間算出部25がステップST2で算出した受信時間の値と、伝搬時間記憶部26に記憶された伝搬時間の値とを用いて、診断対象の受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する。
なお、配線診断部27が送信制御部21にステップST1の処理を開始させるタイミングは、如何なるタイミングであっても良い。例えば、障害物検出装置100の製造時におけるECU2の検査時、又は障害物検出装置100の使用時におけるECU2の自己診断時に、ECU2が配線診断部27に指示信号を出力し、配線診断部27がこの指示信号に応じて送信制御部21にステップST1の処理を開始させるものとしても良い。
あるいは、配線診断部27は、車両300のエンジンの始動スイッチがオフからオンに切替わるのを検出する機能を有し、この切替わりを検出したときに送信制御部21にステップST1の処理を開始させるものとしても良い。
以下、図1〜図14を参照して、配線診断部27の詳細な動作について説明する。
図5は、3個の超音波センサ1,1,111にハーネス3,3,311が正常に接続された状態における、送信部22から超音波センサ1への出力信号と受信部24,2411の受信信号との波形の例を示している。図5は、1個の超音波センサ1を送信超音波センサとして選択し、2個の超音波センサ1,111を診断対象の受信超音波センサにした例を示している。
図1に示す如く、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1との取付間隔は、送信超音波センサ1と受信超音波センサ111との取付間隔よりも小さい。したがって、図5に示す如く、送信部22が送信超音波センサ1にパルス状の出力信号Aを出力してから、受信部24が直接波に対応する受信信号Bを受信するまでの受信時間t1と、受信部2411が直接波に対応する受信信号Cを受信するまでの受信時間t2とは、以下の式(1)の関係を満たしている。
t1<t2 (1)
伝搬時間記憶部26には、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図5に示すt1の値が記憶されており、送信超音波センサ1と受信超音波センサ111間の直接波の伝搬時間として図5に示すt2の値が記憶されている。
ここで、図1に示す如く、車両300において受信超音波センサ1の取付位置と受信超音波センサ111の取付位置とは近接した位置に設定されている。このため、図6に示す如く、車両300に障害物検出装置100を搭載する際、誤って受信超音波センサ1にハーネス311が接続されるとともに、受信超音波センサ111にハーネス3が接続される場合がある。
ハーネス誤接続時における送信部22から送信超音波センサ1への出力信号と、受信部24,2411の受信信号との波形の例を図7に示す。各受信超音波センサ1,111に対して、対応するハーネス3,311が逆に接続されているため、図7に示す如く受信時間t1,t2の大小関係がt1>t2になり、式(1)を満たしていない。
すなわち、図4のステップST3における配線診断部27の詳細な動作の一例は、以下のとおりである。
まず、配線診断部27は、伝搬時間記憶部26から、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1,111の組み合わせに対応するt1,t2の値を取得する。次いで、配線診断部27は、取得したt1,t2の大小関係を示す式(1)を算出する。次いで、配線診断部27は、受信時間算出部25から実際の受信時間t1,t2を取得する。
取得した受信時間t1,t2が式(1)を満たしている場合、配線診断部27は、図1に示す如く受信超音波センサ1,111にハーネス3,311が正常に接続されていると診断する。一方、受信時間t1,t2が式(1)を満たしていない場合、配線診断部27は、図6に示す如く受信超音波センサ1,111にハーネス3,311が誤って接続されていると診断する。
図8は、3個の超音波センサ1,1,1にハーネス3,3,3が正常に接続された状態における、送信部22から超音波センサ1への出力信号と受信部24,24の受信信号との波形の例を示している。図8は、1個の超音波センサ1を送信超音波センサとして選択し、2個の超音波センサ1,1を診断対象の受信超音波センサにした例を示している。
図1に示す如く、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1との取付間隔は、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1との取付間隔よりも小さい。したがって、図8に示す如く、送信部22が送信超音波センサ1にパルス状の出力信号Aを出力してから、受信部24が直接波に対応する受信信号Bを受信するまでの受信時間t1と、受信部24が直接波に対応する受信信号Cを受信するまでの受信時間t2とは、上記式(1)の関係を満たしている。
伝搬時間記憶部26には、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図8に示すt1の値が記憶されており、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図8に示すt2の値が記憶されている。
ここで、図1に示す如く、車両300において受信超音波センサ1の取付位置と受信超音波センサ1の取付位置とは近接した位置に設定されている。このため、図9に示す如く、車両300に障害物検出装置100を搭載する際、誤って受信超音波センサ1にハーネス3が接続されるとともに、受信超音波センサ1にハーネス3が接続される場合がある。
ハーネス誤接続時における送信部22から送信超音波センサ1への出力信号と、受信部24,24の受信信号との波形の例を図10に示す。各受信超音波センサ1,1に対して、対応するハーネス3,3が逆に接続されているため、図10に示す如く受信時間t1,t2の大小関係がt1>t2になり、式(1)を満たしていない。
すなわち、図4のステップST3における配線診断部27の詳細な動作の他の例は、以下のとおりである。
まず、配線診断部27は、伝搬時間記憶部26から、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1,1の組み合わせに応じたt1,t2の値を取得する。次いで、配線診断部27は、取得したt1,t2の大小関係を示す式(1)を算出する。次いで、配線診断部27は、受信時間算出部25から実際の受信時間t1,t2を取得する。
取得した受信時間t1,t2が式(1)を満たしている場合、配線診断部27は、図1に示す如く受信超音波センサ1,1にハーネス3,3が正常に接続されていると診断する。一方、受信時間t1,t2が式(1)を満たしていない場合、配線診断部27は、図9に示す如く受信超音波センサ1,1にハーネス3,3が誤って接続されていると診断する。
なお、送信超音波線センサと診断対象の受信超音波センサとの組み合わせは、上記2つの例に限定されるものではない。12個の超音波センサ1〜112のうち任意の1個を送信超音波センサとして選択して良く、また、送信超音波センサ以外の受信超音波センサのうち、送信超音波センサからの直接波が伝搬する位置にある任意の2個の受信超音波センサを診断対象の受信超音センサとして良い。
例えば、配線診断部27は、超音波センサ1を送信超音波センサとして選択し、式(1)を用いて受信超音波センサ1,112に接続したハーネス3,312の接続の正誤を診断するものであっても良い。あるいは、配線診断部27は、超音波センサ1を送信超音波センサとして選択し、式(1)を用いて受信超音波センサ1,110に接続したハーネス3,310の接続の正誤を診断するものであっても良い。
あるいは、配線診断部27は、超音波センサ111を送信超音波センサとして選択し、式(1)を用いて受信超音波センサ1,1に接続したハーネス3,3の接続の正誤を診断するものであっても良い。あるいは、配線診断部27は、超音波センサ1を送信超音波センサとして選択し、式(1)を用いて受信超音波センサ1,1に接続したハーネス3,3の接続の正誤を診断するものであっても良い。
あるいは、配線診断部27は、超音波センサ112を送信超音波センサとして選択し、式(1)を用いて受信超音波センサ1,1に接続したハーネス3,3の接続の正誤を診断するものであっても良い。あるいは、配線診断部27は、超音波センサ110を送信超音波センサとして選択し、式(1)を用いて受信超音波センサ1,1に接続したハーネス3,3の接続の正誤を診断するものであっても良い。
なお、診断対象となる受信超音波センサの個数は2個に限定されるものではなく、配線診断部27が診断に用いる数式は上記式(1)に限定されるものではない。例えば、以下のように、車両300の後ろ半部又は前半部に取り付けられた受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を一度に診断するものとしても良い。
図11は、6個の超音波センサ1〜1,1,111にハーネス3〜3,3,311が正常に接続された状態における、送信部22から超音波センサ111への出力信号と受信部24〜24,24の受信信号との波形の例を示している。すなわち、図11は、1個の超音波センサ111を送信超音波センサとして選択し、5個の超音波センサ1〜1,1を診断対象の受信超音波センサにした例を示している。
図1に示す如く、送信超音波センサ111との取付間隔は受信超音波センサ1が最も小さく、以下、受信超音波センサ1、受信超音波センサ1、受信超音波センサ1、受信超音波センサ1の順に大きくなっている。したがって、図11に示す如く、送信部22がパルス状の出力信号Aを出力してから、受信部24が直接波に対応する受信信号Bを受信するまでの受信時間t1と、受信部24が直接波に対応する受信信号Cを受信するまでの受信時間t2と、受信部24が直接波に対応する受信信号Dを受信するまでの受信時間t3と、受信部24が直接波に対応する受信信号Eを受信するまでの受信時間t4と、受信部24が直接波に対応する受信信号Fを受信するまでの受信時間t5とは、以下の式(2)の関係を満たしている。
t1<t2<t3<t4<t5 (2)
伝搬時間記憶部26には、送信超音波センサ111と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図11に示すt1の値が記憶されており、送信超音波センサ111と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図11に示すt2の値が記憶されており、送信超音波センサ111と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図11に示すt3の値が記憶されており、送信超音波センサ111と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図11に示すt4の値が記憶されており、送信超音波センサ111と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図11に示すt5の値が記憶されている。
ここで、図9に示したように、車両300に障害物検出装置100を搭載する際、誤って受信超音波センサ1にハーネス3が接続されるとともに、受信超音波センサ1にハーネス3が接続される場合がある。
ハーネス誤接続時における送信部22から送信超音波センサ111への出力信号と、受信部24〜24,24の受信信号との波形の例を図12に示す。各受信超音波センサ1,1に対して、対応するハーネス3,3が逆に接続されているため、図12に示す如く受信時間t1〜t5の関係はt1<t2<t3<t5<t4となる。したがって、受信時間t1〜t3は式(2)を満たしているが、受信時間t4,t5は式(2)を満たしていない。
すなわち、図4のステップST3における配線診断部27の詳細な動作の他の例は、以下のとおりである。
まず、配線診断部27は、伝搬時間記憶部26から送信超音波センサ111と受信超音波センサ1〜1,1の組み合わせに応じたt1〜t5の値を取得する。次いで、配線診断部27は、取得したt1〜t5の大小関係を示す式(2)を算出する。次いで、配線診断部27は、受信時間算出部25から実際の受信時間t1〜t5を取得する。
全ての受信時間t1〜t5が式(2)を満たしている場合、配線診断部27は、図1に示す如く受信超音波センサ1〜1,1にハーネス3〜3,3が正常に接続されていると診断する。一方、少なくとも一部の受信時間t4,t5が式(2)を満たしていない場合、配線診断部27は、図9に示す如く対応する受信超音波センサ1,111にハーネス3,311が誤って接続されていると診断する。
図13は、6個の超音波センサ1〜1,110,112にハーネス3〜3,310,312が正常に接続された状態における、送信部22から超音波センサ112への出力信号と受信部24〜24,2410の受信信号との波形の例を示している。すなわち、図13は、1個の超音波センサ112を送信超音波センサとして選択し、5個の超音波センサ1〜1,110を診断対象の受信超音波センサにした例を示している。
図1に示す如く、送信超音波センサ112との取付間隔は受信超音波センサ1が最も小さく、以下、受信超音波センサ1、受信超音波センサ1、受信超音波センサ1、受信超音波センサ110の順に大きくなっている。したがって、図13に示す如く、送信部22が送信超音波センサ112にパルス状の出力信号Aを出力してから、受信部24が直接波に対応する受信信号Bを受信するまでの受信時間t1と、受信部24が直接波に対応する受信信号Cを受信するまでの受信時間t2と、受信部24が直接波に対応する受信信号Dを受信するまでの受信時間t3と、受信部24が直接波に対応する受信信号Eを受信するまでの受信時間t4と、受信部2410が直接波に対応する受信信号Fを受信するまでの受信時間t5とは、上記式(2)の関係を満たしている。
伝搬時間記憶部26には、送信超音波センサ112と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図13に示すt1の値が記憶されており、送信超音波センサ112と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図13に示すt2の値が記憶されており、送信超音波センサ112と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図13に示すt3の値が記憶されており、送信超音波センサ112と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図13に示すt4の値が記憶されており、送信超音波センサ112と受信超音波センサ110間の直接波の伝搬時間として図13に示すt5の値が記憶されている。
ここで、図1に示す如く、車両300において受信超音波センサ1の取付位置と受信超音波センサ110の取付位置とは近接した位置に設定されている。このため、車両300に障害物検出装置100を搭載する際、誤って受信超音波センサ1にハーネス310が接続されるとともに、受信超音波センサ110にハーネス3が接続される場合がある。
ハーネス誤接続時における送信部22から送信超音波センサ112への出力信号と受信部24〜24,2410の受信信号との波形の例を図14に示す。各受信超音波センサ1,110に対して、対応するハーネス3,310が逆に接続されているため、図14に示す如く、受信時間t1〜t5の関係はt1<t2<t3<t5<t4となる。したがって、受信時間t1〜t3は式(2)を満たしているが、受信時間t4,t5は式(2)を満たしていない。
すなわち、図4のステップST3における配線診断部27の詳細な動作の他の例は、以下のとおりである。
まず、配線診断部27は、伝搬時間記憶部26から、送信超音波センサ112と受信超音波センサ1〜1,110の組み合わせに応じたt1〜t5の値を取得する。次いで、配線診断部27は、取得したt1〜t5の大小関係を示す式(2)を算出する。次いで、配線診断部27は、受信時間算出部25から実際の受信時間t1〜t5を取得する。
全ての受信時間t1〜t5が式(2)を満たしている場合、配線診断部27は、図1に示す如く超音波センサ1〜1,110にハーネス3〜3,310が正常に接続されていると診断する。一方、少なくとも一部の受信時間t4,t5が式(2)を満たしていない場合、配線診断部27は、対応する受信超音波センサ1,110にハーネス3,310が誤って接続されていると診断する。
なお、1個の送信超音波センサを用いて複数個の受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する場合、超音波センサ1〜112の中からハーネスの接続を誤る可能性が低いものを送信超音波センサとして選択するのが好ましい。
一般に、隣接する超音波センサ間の取付間隔が狭いほどハーネスを逆に接続する可能性が高く、図1に示す車両300の例では、超音波センサ1,1と、超音波センサ1,111と、超音波センサ1,110と、超音波センサ1,112とは各々ハーネスを逆に接続する可能性が高い。したがって、隣接する超音波センサまでの取付距離がより長い、車両300のフロントバンパの中央部に配置された超音波センサ1,1、又はリアバンパの中央部に配置された超音波センサ1,1のいずれかを送信超音波センサとして選択するのが好適である。
また、図4のステップST3において、配線診断部27は、式(1)又は式(2)のような数式を用いず、受信時間算出部25から取得した受信時間の値を、受信時間算出部25から取得した伝搬時間の値と直接比較するものとしても良い。この場合、配線診断部27は、例えば、受信時間の値と伝搬時間の値との差分が予め設定された閾値を超えている場合、受信時間に対応する受信超音波センサにハーネスが誤って接続されていると診断する。
以上のように、実施の形態1のセンサ取付診断装置200は、車両300の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサ1〜112と、超音波センサ1〜112の送受信を制御するECU2とを繋ぐハーネス3〜312の接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置200であって、複数個の超音波センサ1〜112の中の少なくとも1個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を送信させる送信制御部21と、送信超音波センサに超音波を送信させてから、超音波が車両300の外装部に沿って伝搬した直接波を送信超音波センサ以外の少なくとも1個の受信超音波センサで受信するまでの時間を示す受信時間を算出する受信時間算出部25と、受信時間の値を用いて、受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する配線診断部27とを備える。
より具体的には、配線診断部27は、予め記憶された各々の超音波センサ1〜112間の直接波の伝搬時間の値と、受信超音波センサの受信時間の値とを用いて、受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する。
複数個の受信時間の値を用いて受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断するので、作業者が目視などで超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を確認したり、あるいは専用の検査装置などを用いて超音波センサを1つずつ動作させながらハーネスの接続の正誤を確認したりする必要がなくなり、超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を簡単に確認することができる。
また、送信超音波センサから当該送信超音波センサに隣接する超音波センサまでの取付距離が、受信超音波センサから当該受信超音波センサに隣接する超音波センサまでの取付距離よりも長くなるような組み合わせにする。
隣接する超音波センサからの取付距離が長い超音波センサを送信超音波センサに選択することで、ハーネスが正常に接続されている可能性が高い超音波センサが送信超音波センサとなり、受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤をより確実に診断することができる。
また、配線診断部27は、車両300のフロントバンパ又はリアバンパと側面との間の角部に取り付けられた超音波センサを送信センサとして選択した場合の受信時間を用いて、車両300の左半部に取り付けられた受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤、又は、車両300の右半部に取り付けられた受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する。
これにより、車両300の左半部に取り付けられた受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤と、右半部に取り付けられた受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤とをそれぞれ診断することができる。
あるいは、配線診断部27は、車両300のフロントバンパ又はリアバンパの中央部に取り付けられた超音波センサを送信超音波センサとして選択した場合の受信時間を用いて、車両300の左半部に取り付けられた受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤、又は、車両300の右半部に取り付けられた受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する。
車両300のフロントバンパ又はリアバンパの中央部に取り付けられた超音波センサを送信超音波センサとして選択することで、ハーネスが正常に接続されている可能性が高い超音波センサが送信超音波センサとなり、受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤をより確実に診断することができる。また、車両300の左半部に取り付けられた受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤と、右半部に取り付けられた受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤とをそれぞれ診断することができる。
また、送信制御部21は、ECU2の検査時又は自己診断時に送信超音波センサに超音波を送信させる。これにより、障害物検出装置100の製造時におけるECU2の検査時、又は障害物検出装置100の使用時におけるECU2の自己診断時に、受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤を診断することができる。
あるいは、送信制御部21は、車両300の始動スイッチがオフからオンに切替えられたときに送信超音波センサに超音波を送信させる。これにより、車両300が始動したタイミングで、受信超音波センサへのハーネスの接続の正誤を診断することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、送信超音波センサとして選択する超音波センサを切替えながら超音波を順次送信させて、受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置200について説明する。なお、実施の形態2において、障害物検出装置100の要部のハードウェア構成並びにセンサ取付診断装置200を含むECU2の要部の機能ブロック及びハードウェア構成は実施の形態1と同様であるため、図1〜図3を援用して説明する。
図15のフローチャートは、実施の形態2のセンサ取付診断装置200の動作を示している。なお、図15において、図4に示す実施の形態1のフローチャートと同様のステップには同一符号を付して説明を省略する。
まず、送信制御部21及び配線診断部27が、実施の形態1と同様のステップST1の処理を実行する。次いで、受信時間算出部25が、実施の形態1と同様のステップST2の処理を実行する。
次いで、ステップST11にて、配線診断部27は、マルチプレクサ23が送信部22の出力信号を出力する送信用端子を、ステップST1と異なる送信用端子に切替える。送信制御部21は、一定のパルス幅を有するパルス状の信号(バースト波、図5に示す信号Aの波形を参照。)を送信部22に再度出力させる。ステップST11の処理により、ステップST1と異なる送信超音波センサが超音波を送信する。
次いで、ステップST12にて、受信時間算出部25は、送信制御部21がステップST11で送信部22に信号を出力させた送信時刻と、各々の受信部25〜2512がこの送信時刻の後に最初に信号を受信した受信時刻との時間差である受信時間を算出する。
次いで、ステップST13にて、配線診断部27は、受信時間算出部25がステップST2及びステップST12で算出した受信時間の値と、伝搬時間記憶部26に記憶された伝搬時間の値とを用いて、診断対象の受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する。
以下、図1、図2、図15及び図16を参照して、配線診断部27の詳細な動作について説明する。
図16は、4個の超音波センサ1,1,1,111にハーネス3,3,3,311が正常に接続された状態における超音波送受信の様子を示す図である。
図16(a)は、送信部22から超音波センサ1への出力信号と受信部24,24,2411の受信信号との波形の例を示している。図16(a)は、1個の超音波センサ1を送信超音波センサとして選択し、3個の超音波センサ1,1,111を受信超音波センサにした例を示している。
図1に示す如く、送信超音波センサ1との取付間隔は受信超音波センサ111が最も小さく、以下、受信超音波センサ1、受信超音波センサ1の順に大きくなっている。したがって、送信部22が送信超音波センサ1にパルス状の出力信号Aを出力してから、受信部24が直接波に対応する受信信号Bを受信するまでの受信時間t1と、受信部24が直接波に対応する受信信号Cを受信するまでの受信時間t2と、受信部24が直接波に対応する受信信号Dを受信するまでの受信時間t3とは、図16(a)に示すような時間になる。
一方、図16(b)は、1個の超音波センサ1を送信超音波センサとして選択し、3個の超音波センサ1,1,111を受信超音波センサにした例を示している。
図1に示す如く、送信超音波センサ1との取付間隔は受信超音波センサ1が最も小さく、以下、受信超音波センサ1、受信超音波センサ111の順に大きくなっている。したがって、送信部22が送信超音波センサ1にパルス状の出力信号Eを出力してから、受信部24が直接波に対応する受信信号Fを受信するまでの受信時間t4と、受信部24が直接波に対応する受信信号Gを受信するまでの受信時間t5と、受信部2411が直接波に対応する受信信号Hを受信するまでの受信時間t6とは、図16(b)に示すような時間になる。
伝搬時間記憶部26には、送信超音波センサ1と受信超音波センサ111間の直接波の伝搬時間として図16(a)に示すt1の値が記憶されており、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図16(a)に示すt2の値が記憶されており、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図16(a)に示すt3の値が記憶されている。
また、伝搬時間記憶部26には、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図16(b)に示すt4の値が記憶されており、送信超音波センサ1と受信超音波センサ1間の直接波の伝搬時間として図16(b)に示すt5の値が記憶されており、送信超音波センサ1と受信超音波センサ111間の直接波の伝搬時間として図16(b)に示すt6の値が記憶されている。
ここで、図16(a)及び図16(b)に示す如く、伝搬時間記憶部26に記憶されているt1〜t6の値は、以下の式(3)〜式(5)の関係を満たしている。
t4=t3−t2 (3)
t5=t2 (4)
t6=t1+t2 (5)
すなわち、図15のステップST1で超音波センサ1が送信超音波センサとして選択され、ステップST11で超音波センサ1が送信超音波センサとして選択された場合のステップST13における配線診断部27の詳細な動作の一例は、以下のとおりである。
まず、配線診断部27は、伝搬時間記憶部26からt1〜t6の値を取得する。次いで、配線診断部27は、受信時間算出部25がステップST2で算出した実際の受信時間t1〜t3の値と、ステップST12で算出した実際の受信時間t4〜t6の値とを取得する。
受信時間t1〜t6が式(3)〜式(5)を全て満たしている場合、配線診断部27は、図1に示す如く受信超音波センサ1,1,1,111にハーネス3,3,3,311が正常に接続されていると診断する。一方、受信時間t1〜t6が式(3)〜式(5)のうちの少なくとも1式を満たしていない場合、配線診断部27は、受信超音波センサ1,1,1,111のいずれかにハーネス3,3,3,311が誤って接続されていると診断する。
なお、診断対象の受信超音波センサの個数は4個に限定されるものではなく、任意の個数であって良い。また、診断に用いる数式は式(3)〜式(5)に限定されるものではなく、診断対象の受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断できるものであれば如何なる数式であっても良い。また、複数個の送信超音波センサを切替えながら超音波を順次出力させる回数は2回に限定されるものではなく、診断対象の受信超音波センサの個数及び診断に用いる数式などに応じて如何なる回数としても良い。
また、上記式(3)〜式(5)を用いた診断では、4個の受信超音波センサのいずれかにハーネスが誤って接続されていることは診断できるものの、4個の受信超音波センサのうち何れの受信超音波センサにハーネスが誤接続されているかまでは診断できない場合もある。そこで、センサ取付診断装置200は、送信超音波センサと受信超音波センサの組み合わせを切替えながら図15に示す処理を更に繰り返すか、あるいは実施の形態2の処理の後に実施の形態1の処理を更に実行するようにして、何れの受信超音波センサにハーネスが誤接続されているかまで診断できるようにしても良い。
以上のように、実施の形態2のセンサ取付診断装置200は、送信制御部21が、複数個の送信超音波センサを切替えながら超音波を順次送信させ、受信時間算出部25は、各々の送信超音波センサが超音波を出力するごとに受信時間を算出する。
実施の形態1と同様に、複数個の受信時間の値を用いて受信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断するので、作業者が目視などで超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を確認したり、あるいは専用の検査装置などを用いて超音波センサを1つずつ動作させながらハーネスの接続の正誤を確認したりする必要がなくなり、超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を簡単に確認することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、受信信号の立ち上がりと立ち下がりの時間差を用いて、送信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置200aについて説明する。なお、実施の形態3において、障害物検出装置100及びECU2のハードウェア構成は実施の形態1と同様であるため、図1及び図3を援用して説明する。
図17は、実施の形態3のECU2の要部の機能ブロック図である。図17において、図2に示す実施の形態1の機能ブロック図と同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
送信制御部21aは、送信部22に、一定のパルス幅を有するパルス状(バースト波、図5に示す信号Aの波形を参照。)の信号を2回出力させるものである。送信制御部21aが送信部22に信号を出力させるタイミングは、配線診断部27aにより制御される。また、配線診断部27aは、送信部22に信号を出力させるタイミングを送信制御部21aに指示する度に、マルチプレクサ23が送信部22の出力信号を出力する送信用端子を切替えさせるものである。これにより、送信制御部21aは、超音波センサ1〜112の中のいずれか2個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を順次送信させるようになっている。
パルス幅算出部25aは、一方の送信超音波センサが送信した超音波の直接波をいずれか1個の受信超音波センサで受信した信号と、他方の送信超音波センサが送信した超音波の直接波を同じ受信超音波センサで受信した信号との合成信号の立ち上がりと立ち下がりを検出するものである。パルス幅算出部25aは、検出した立ち上がりと立ち下がりの時間差を算出するものである。
閾値記憶部26aは、パルス幅算出部25aで算出した時間差の比較対象となる閾値を記憶するものである。閾値は、超音波センサ1〜112の取付間隔及び送信部22が出力する信号のパルス幅などに応じて予め設定された値である。
配線診断部27aは、パルス幅算出部25aが算出した時間差の値を、閾値記憶部26aに記憶された閾値と比較することで、2個の送信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断するものである。
次に、図18のフローチャートを参照して、このように構成されたセンサ取付診断装置200aの動作について説明する。
まず、ステップST21にて、配線診断部27aは、マルチプレクサ23が送信部22の出力信号を出力する送信用端子を切替えさせながら、送信部22に信号を出力させるタイミングを送信制御部21aに2回指示する。これにより、送信制御部21aは、超音波センサ1〜112の中のいずれか2個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を順次送信させる。
次いで、ステップST22にて、パルス幅算出部25aは、ステップST1で2個の送信超音波センサが順次送信した超音波の直接波をいずれか1個の受信超音波センサで受信した信号の立ち上がりと立ち下がりとを検出する。パルス幅算出部25aは、検出した立ち上がりと立ち下がりとの時間差を算出する。
次いで、ステップST23にて、配線診断部27aは、パルス幅算出部25aが算出した時間差の値を、閾値記憶部26aに記憶された閾値と比較することで、2個の送信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する。
以下、図1及び図17〜図20を参照して、センサ取付診断装置200aの詳細な動作について説明する。
図19は、3個の超音波センサ1,1,1にハーネス3,3,3が正常に接続された状態における、送信部22から超音波センサ1,1への出力信号と受信部24の受信信号との波形の例を示している。図19は、2個の超音波センサ1,1を診断対象の送信超音波センサとして選択し、1個の超音波センサ1を受信超音波センサにした例を示している。
まず、送信制御部21aは、送信部22から信号入出力端子20にパルス幅が0.25msの出力信号Aを出力させる。出力信号Aの出力が終了すると、次いで、送信制御部21aは、送信部22から信号入出力端子20にパルス幅が0.25msの出力信号Bを出力させる。このように、送信制御部21aは、まず、受信超音波センサ1との取付間隔が小さい送信超音波センサ1に対応する信号入出力端子20に出力信号Aを出力させ、次いで、受信超音波センサ1との取付間隔がより大きい送信超音波センサ1に対応する信号入出力端子20に出力信号Bを出力させる。
次いで、受信部24は、超音波センサ1が送信した超音波の直接波に対応する受信信号Cと、超音波センサ1が送信した超音波の直接波に対応する受信信号Dとを受信する。なお、実際の受信信号は2つの受信信号C,Dを合成した波形となるが、図19では各々の波形を見やすくするために受信信号C,Dを別個の波形として表現している。
パルス幅算出部25aは、受信信号C,Dの合成信号の振幅が振幅閾値Vthを超えたときに立ち上がりを検出し、その後振幅が振幅閾値Vth未満になったときに立ち下がりを検出する。パルス幅算出部25aは、立ち上がりと立ち下がりとの時間差Δt1を算出する。図19の例では、時間差Δt1の値は概ね1msになっている。
一方、図20は、2個の送信超音波センサ1,1にハーネス3,3が逆に接続された状態における、送信部22から送信超音波センサ1,1へのへの出力信号と、受信部24の受信信号との波形の例を示している。各送信超音波センサ1,1に対して、対応するハーネス3,3が逆に接続されているため、図20に示す如く、超音波センサ1に出力信号Aが出力されるタイミングと超音波センサ1に出力信号Bが出力されるタイミングとが図19に対して逆になっている。
これにより、受信超音波センサ1から離れた送信超音波センサ1が先に超音波を送信し、受信超音波センサ1により近い送信超音波センサ1が後に超音波を送信する。このため、受信信号Cと受信信号Dとの立ち上がりのタイミングが図19よりも近くなる。この結果、受信信号Dの立ち下がりが受信信号Cの立ち下がりよりも早くなり、受信信号C,Dの合成信号の立ち上がりと立ち下がりとの時間差Δt1が図19の例よりも短くなる。図20の例では、時間差Δt1は概ね0.7msになっている。
閾値記憶部26aが記憶する閾値は、図19に示す時間差Δt1の値(1.0ms)と、図20に示す時間差Δt1の値(0.7ms)とを見分けることができる値(例えば1.0ms)に設定されている。
図18のステップST23において、配線診断部27aは、パルス幅算出部25aが算出した時間差Δt1の値を、閾値記憶部26aに記憶された閾値と比較する。時間差Δt1が閾値以上であれば、配線診断部27aは、送信超音波センサ1,1にハーネス3,3が正常に接続されていると診断する。一方、時間差Δt1が閾値未満であれば、配線診断部27aは、送信超音波センサ1,1にハーネス3,3が誤って逆に接続されていると診断する。
なお、時間差Δt1と比較する閾値の値は1.0msに限定されるものではない。ECU2及び障害物検出装置100の構成に応じて、送信超音波センサに接続したハーネスの接続の正誤を診断できるものであれば、如何なる値であっても良い。
また、送信部22が出力する信号のパルス幅は、全ての送信超音波センサで一律の値(例えば0.25ms)に限定されるものではなく、送信超音波センサごとに異なるパルス幅であっても良い。例えば、図21及び図22に示す如く、送信部22が先に出力する信号のパルス幅を0.25msとし、後に出力する信号のパルス幅を0.5msとしても良い。
この場合、送信超音波センサ1,1にハーネス3,3が正常に接続された状態では、図21に示す如く受信信号Dのパルス幅が広くなる。一方、送信超音波センサ1,1にハーネス3,3が逆に接続された状態では、図22に示す如く受信信号Cのパルス幅が広くなる。この結果、ハーネスの誤接続がある場合とない場合との時間差Δt1の差が、図19及び図20に示す如く出力信号A,Bのパルス幅をいずれも0.25msとした例よりも広くなる。
このように、送信制御部21aが、まず、受信超音波センサ1との取付間隔が小さい送信超音波センサ1に対応する信号入出力端子20に出力信号Aを出力させ、次いで、受信超音波センサ1との取付間隔がより大きい送信超音波センサ1に対応する信号入出力端子20に出力信号Bを出力させる場合において、送信部22が先に出力する信号のパルス幅よりも後に出力する信号のパルス幅を広くすることで、送信超音波センサ1,1にハーネス3,3が正常に接続された状態における時間差Δt1と、送信超音波センサ1,1にハーネス3,3が逆に接続された状態における時間差Δt1との差分が大きくなるため、配線診断部27aによる誤診断の発生を抑制し、診断の精度を向上することができる。
なお、超音波センサ1〜112のうちいずれを送信超音波センサ及び受信超音波センサに用いるかは任意である。しかしながら、1個の受信超音波センサを用いて2個の送信超音波センサへのハーネスの接続の正誤を診断する場合、車両300のフロントバンパの中央部に配置された超音波センサ1,1、又はリアバンパの中央部に配置された超音波センサ1,1など、製造時にハーネスの接続を誤る可能性が低い超音波センサを受信超音波センサに用いるのが好ましい。
また、センサ取付診断装置200aは、送信超音波センサ及び受信超音波センサに用いる超音波センサを切替えながら、図18に示すステップST21〜ST23の処理を複数回実行するものとしても良い。
以上のように、実施の形態3のセンサ取付診断装置200aは、車両300の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサ1〜112と、超音波センサ1〜112の送受信を制御するECU2とを繋ぐハーネス3〜312の接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置200aであって、複数個の超音波センサ1〜112の中のいずれか2個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を順次送信させる送信制御部21aと、一方の送信超音波センサから出力した超音波が車両300の外装部に沿って伝搬した直接波を送信超音波センサ以外のいずれか1個の受信超音波センサで受信した信号と、他方の送信超音波センサから出力した超音波の直接波を受信超音波センサで受信した信号とを合成した合成信号の立ち上がりと立ち下がりとの時間差を算出するパルス幅算出部25aと、時間差の値を閾値と比較して、送信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断する配線診断部27aとを備える。
時間差の値を閾値と比較して、送信超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を診断するので、実施の形態1と同様に、作業者が目視などで超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を確認したり、あるいは専用の検査装置などを用いて超音波センサを1つずつ動作させながらハーネスの接続の正誤を確認したりする必要がなくなり、超音波センサに対するハーネスの接続の正誤を簡単に確認することができる。
実施の形態4.
特許文献1のような従来の障害物検出装置は、超音波センサに対するハーネスの接続誤りがあった場合、誤りを修正するために移動体のバンパ等を外してハーネスと超音波センサを取り付けなおす必要がある。このため、接続誤りの確認に手間がかかるだけでなく、接続誤りの修正にも手間がかかる課題があった。
実施の形態4では、配線診断部がハーネスの接続誤りを診断した場合に、ECU2の内部において超音波センサと送信部及び受信部との対応関係を修正する対応修正部を設けたセンサ取付診断装置200bについて説明する。なお、実施の形態4において、障害物検出装置100及びECU2のハードウェア構成は実施の形態1と同様であるため、図1及び図3を援用して説明する。
図23は、実施の形態4に係るECU2の要部の機能ブロック図である。図23において、図2に示す実施の形態1の機能ブロック図と同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
対応修正部28は、配線診断部27が超音波センサ1〜112のいずれかに対するハーネスの接続誤りを検出した場合、マルチプレクサ23の設定を変更することで、超音波センサ1〜112に対する送信部22及び受信部24〜2412の対応関係を修正するものである。
例えば、超音波センサ1,1にハーネス3,3が正常に接続されている場合、送信部22がマルチプレクサ23を介して信号入出力端子20に出力した信号は、ハーネス3を介して超音波センサ1に出力される。同様に、送信部22がマルチプレクサ23を介して信号入出力端子20に出力した信号は、ハーネス3を介して超音波センサ1に出力される。
また、超音波センサ1が超音波を受信すると、ハーネス3を介して信号入出力端子20に信号が入力され、マルチプレクサ23を介して受信部24が信号を受信する。同様に、超音波センサ1が超音波を受信すると、ハーネス3を介して信号入出力端子20に信号が入力され、マルチプレクサ23を介して受信部24が信号を受信する。
一方、超音波センサ1,1にハーネス3,3が誤って逆に接続されている場合、送信部22がマルチプレクサ23を介して信号入出力端子20に出力した信号は、ハーネス3を介して超音波センサ1に出力される。同様に、送信部22がマルチプレクサ23を介して信号入出力端子20に出力した信号は、ハーネス3を介して超音波センサ1に出力される。
また、超音波センサ1が超音波を受信すると、ハーネス3を介して信号入出力端子20に信号が入力され、マルチプレクサ23を介して受信部24が信号を受信する。同様に、超音波センサ1が超音波を受信すると、ハーネス3を介して信号入出力端子20に信号が入力され、マルチプレクサ23を介して受信部24が信号を受信する。
そこで、配線診断部27で超音波センサ1,1にハーネス3,3が誤って逆に接続されていると診断された場合、当該診断以降、対応修正部28は、信号入出力端子20に入力された信号を受信部24に出力し、かつ、信号入出力端子20に入力された信号を受信部24に出力するようにマルチプレクサ23の設定を変更する。また、対応修正部28は、超音波センサ1に超音波を送信させるとき送信部22の出力信号を信号入出力端子20に出力し、超音波センサ1に超音波を送信させるとき送信部22の出力信号を信号入出力端子20に出力するようにマルチプレクサ23の設定を変更する。
これにより、超音波センサ1から超音波を送信する場合、送信部22がマルチプレクサ23に出力した信号は、信号入出力端子20からハーネス3を介して超音波センサ1に出力されるようになる。同様に、超音波センサ1から超音波を送信する場合、送信部22がマルチプレクサ23に出力した信号は、信号入出力端子20からハーネス3を介して超音波センサ1に出力されるようになる。
また、超音波センサ1が超音波を受信した場合、超音波センサ1からハーネス3を介して信号入出力端子20に入力された信号は、マルチプレクサ23を介して受信部24で受信されるようになる。同様に、超音波センサ1が超音波を受信した場合、超音波センサ1からハーネス3を介して信号入出力端子20に入力された信号は、マルチプレクサ23を介して受信部24で受信されるようになる。
図24は、このように構成されたセンサ取付診断装置200bの動作を示すフローチャートである。実施の形態1と同様に、送信制御部21及び誤配線診断部27がステップST1の処理を実行し、受信時間算出部25がステップST2の処理を実行し、配線診断部27がステップST3の処理を実行する。
ステップST3において配線診断部27が受信超音波センサに対するハーネスの接続誤りを検出しなかった場合(ステップST31“NO”)、センサ取付診断装置200bは処理を終了する。一方、配線診断部27が超音波センサ受信超音波センサのいずれかに対するハーネスの接続誤りを検出した場合(ステップST31“YES”)、次いで、ステップST32にて、対応修正部28は、マルチプレクサ23の設定を変更することで、ECU2の内部において超音波センサ1〜112に対する送信部22及び受信部24〜2412の対応関係を修正する。
ステップST32の処理の後、センサ取付診断装置200bは処理を終了するものとしても良いが、図24に示す如くステップST1の処理に戻るものとしても良い。これにより、仮にステップST3において配線診断部27による誤診断があった場合、又はステップST32で対応修正部28によるマルチプレクサ23の誤設定があった場合でも、超音波センサ1〜112に対する送信部22及び受信部24〜2412の対応関係を正常にすることができる。
なお、図25に示す如く、実施の形態3の構成に対応修正部28を追加したセンサ取付診断装置200bとしても良い。この場合の動作のフローチャートを図26に示す。センサ取付診断装置200bは、実施の形態3と同様のステップST21〜ST23の処理を実行する。次いで、対応修正部28が、図24と同様のステップST31,ST32の処理を実行する。
また、例えば、マルチプレクサ23を有しておらず、ECU内の記憶装置に超音波センサ1〜112に対する送信部22及び受信部24〜2412の対応関係を示す対応情報が記憶されており、対応情報を用いて超音波センサの送受信を制御するECUにセンサ取付診断装置200bを搭載した場合、対応修正部28は、配線診断部27の診断結果に応じて対応情報を書き換えることで、ECU2内において超音波センサ1〜112に対する送信部22及び受信部24〜2412の対応関係を修正するものとしても良い。
以上のように、実施の形態4のセンサ取付診断装置200bは、配線診断部27が超音波センサに対するハーネスの接続誤りを診断した場合、超音波センサに対する送信部及び受信部の対応関係を正しい接続状態に修正する対応修正部28を備える。
これにより、障害物検出装置100を車両300に搭載する際に超音波センサ1〜112にハーネス3〜312を誤って接続した場合であっても、超音波センサ1〜112を取り付けなおすことなく簡単に超音波センサ1〜112と送信部22及び受信部24〜2412との対応関係を修正し、障害物検出装置100を正常に動作させることができる。
なお、実施の形態1,2の構成においては、配線診断部27,27aが診断結果をECU2外の検査装置又はカーナビゲーション装置などに出力して表示させ、ユーザが手動で超音波センサを取り付けなおしたり、ハーネスを接続し直したり、マルチプレクサ23の設定を変更したりするものとしても良い。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
〜112 超音波センサ、2 ECU(電子制御ユニット)、3〜312 ハーネス(配線)、20〜2012 信号入出力端子、21,21a 送信制御部、22 送信部、23 マルチプレクサ、24〜2412 受信部、25 受信時間算出部、25a パルス幅算出部、26 伝搬時間記憶部、26a 閾値記憶部、27,27a 配線診断部、28 対応修正部、50 送受信装置、51 記憶装置、52 処理回路、100 障害物検出装置、200,200a,200b センサ取付診断装置。

Claims (13)

  1. 移動体の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサと、該超音波センサの送受信を制御する電子制御ユニットとを繋ぐ配線の接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置において、
    前記複数個の超音波センサの中の少なくとも1個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を送信させる送信制御部と、
    前記送信超音波センサに前記超音波を送信させてから、該超音波が前記移動体の外装部に沿って伝搬した直接波を前記送信超音波センサ以外の少なくとも1個の受信超音波センサで受信するまでの時間を示す受信時間を算出する受信時間算出部と、
    前記受信時間の値を用いて、前記受信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤を診断する配線診断部と、
    を備えることを特徴とするセンサ取付診断装置。
  2. 前記送信制御部は、前記送信超音波センサとして選択する超音波センサを切替えながら前記超音波を順次送信させ、
    前記受信時間算出部は、各々の前記送信超音波センサが前記超音波を出力するごとに前記受信時間を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  3. 前記送信超音波センサから該送信超音波センサに隣接する超音波センサまでの取付距離は、前記受信超音波センサから該受信超音波センサに隣接する超音波センサまでの取付距離よりも長いことを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  4. 前記配線診断部は、前記移動体の前面又は後面の中央部に取り付けられた超音波センサを前記送信超音波センサとして選択した場合の前記受信時間を用いて、前記移動体の左半部に取り付けられた前記受信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤、又は、前記移動体の右半部に取り付けられた前記受信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤を診断することを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  5. 前記配線診断部は、前記移動体前面又は後面と側面との間の角部に取り付けられた超音波センサを前記送信超音波センサとして選択した場合の前記受信時間を用いて、前記移動体の左半部に取り付けられた前記受信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤、又は、前記移動体の右半部に取り付けられた前記受信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤を診断することを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  6. 前記配線診断部は、予め記憶された各々の前記超音波センサ間の前記直接波の伝搬時間の値と、前記受信超音波センサの前記受信時間の値とを用いて、前記受信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤を診断することを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  7. 前記送信制御部は、前記電子制御ユニットの検査時又は自己診断時に前記送信超音波センサに前記超音波を送信させることを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  8. 前記送信制御部は、前記移動体の始動スイッチがオフからオンに切替えられたときに前記送信超音波センサに前記超音波を送信させることを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  9. 前記電子制御ユニットは、前記複数個の超音波センサの中の少なくとも1個の超音波センサに信号を出力する送信部と、前記複数個の超音波センサと1対1に対応する複数個の受信部とを備え、
    前記配線診断部が前記受信超音波センサに対する前記配線の接続誤りを診断した場合、前記受信超音波センサに対する前記送信部及び前記受信部の対応関係を正しい接続状態に修正する対応修正部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のセンサ取付診断装置。
  10. 移動体の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサと、該超音波センサの送受信を制御する電子制御ユニットとを繋ぐ配線の接続の正誤を診断するセンサ取付診断装置において、
    前記複数個の超音波センサの中のいずれか2個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を順次送信させる送信制御部と、
    一方の前記送信超音波センサから出力した前記超音波が前記移動体の外装部に沿って伝搬した直接波を前記送信超音波センサ以外のいずれか1個の受信超音波センサで受信した信号と、他方の前記送信超音波センサから出力した前記超音波の前記直接波を前記受信超音波センサで受信した信号とを合成した合成信号の立ち上がりと立ち下がりとの時間差を算出するパルス幅算出部と、
    前記時間差の値を閾値と比較して、前記送信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤を診断する配線診断部と、
    を備えることを特徴とするセンサ取付診断装置。
  11. 前記電子制御ユニットは、前記複数個の超音波センサの中の少なくとも1個の超音波センサに信号を出力する送信部と、前記複数個の超音波センサと1対1に対応する複数個の受信部とを備え、
    前記配線診断部が前記送信超音波センサに対する前記配線の接続誤りを診断した場合、前記送信超音波センサに対する前記送信部及び前記受信部の対応関係を正しい接続状態に修正する対応修正部を備える
    ことを特徴とする請求項10記載のセンサ取付診断装置。
  12. 移動体の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサと、該超音波センサの送受信を制御する電子制御ユニットとを繋ぐ配線の接続の正誤を診断するセンサ取付診断方法において、
    送信制御部が、前記複数個の超音波センサの中の少なくとも1個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を送信させ、
    受信時間算出部が、前記送信超音波センサに前記超音波を送信させてから、該超音波が前記移動体の外装部に沿って伝搬した直接波を前記送信超音波センサ以外の少なくとも1個の受信超音波センサで受信するまでの時間を示す受信時間を算出し、
    配線診断部が、前記受信時間の値を用いて、前記受信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤を診断する
    ことを特徴とするセンサ取付診断方法。
  13. 移動体の外装部に間隔を設けて取り付けられた複数個の超音波センサと、該超音波センサの送受信を制御する電子制御ユニットとを繋ぐ配線の接続の正誤を診断するセンサ取付診断方法において、
    送信制御部が、前記複数個の超音波センサの中のいずれか2個の超音波センサを送信超音波センサとして選択して、パルス状の超音波を順次送信させ、
    パルス幅演算部が、一方の前記送信超音波センサから出力した前記超音波が前記移動体の外装部に沿って伝搬した直接波を前記送信超音波センサ以外のいずれか1個の受信超音波センサで受信した信号と、他方の前記送信超音波センサから出力した前記超音波の前記直接波を前記受信超音波センサで受信した信号とを合成した合成信号の立ち上がりと立ち下がりとの時間差を算出し、
    配線診断部が、前記時間差の値を閾値と比較して、前記送信超音波センサに対する前記配線の接続の正誤を診断する
    ことを特徴とするセンサ取付診断方法。
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