JP2014232072A - 物体検出装置及び車両 - Google Patents

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Hiromi Inagaki
裕巳 稲垣
山下 浩之
Hiroyuki Yamashita
浩之 山下
恒彦 深津
Tsunehiko Fukatsu
恒彦 深津
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Abstract

【課題】複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の物体(例えば、他車)までの距離を検出するのに好適な物体検出装置及び車両を提供する。
【解決手段】車両10の物体検出装置12では、第1・第2送受信ユニット30a、30bの検出対象が同一の物体100であると判定した場合、第1送受信ユニット30aを用いて検出した物体100までの第1距離L1と、第2送受信ユニット30bを用いて検出した物体100までの第2距離L2のうち少なくとも一方を用いて、物体検出装置12の外部に出力する外部出力用距離Loutを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出対象の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力し、前記送信波のうち前記物体で反射して戻って来る反射波に基づいて前記物体までの距離を検出する物体検出装置及び当該物体検出装置を備える車両に関する。
特許文献1は、単一のセンサで幅の広い測定レンジを有しながらも、近距離の物体の高い頻度での測距を実現することを目的としている([0005]、要約)。当該目的を実現するため、特許文献1では、対象物に超音波を送信する送信素子2と、送信素子2に駆動信号を出力する駆動回路(マイコン16)と、前記対象物からの反射波を受信する受信素子3と、受信素子3からの信号により前記対象物との間の距離を検出する信号処理回路(マイコン16)とを備え、前記信号処理回路は複数の送信パターンに基づいて送信波を形成し、前記複数の送信パターンと受信素子3からの信号の相関に基づき前記対象物までの距離を算出する(要約)。
特開2009−222445号公報
上記のように、特許文献1では、複数の送信パターンと受信素子3からの信号の相関に基づき対象物までの距離を算出する(要約)。しかしながら、特許文献1では、複数の超音波センサからの信号の相関に基づき対象物までの距離を算出する場合の構成又は制御について検討していない。例えば、特許文献1では、複数の超音波センサを用いて同一の物体(例えば、他車)までの距離を検出する場合の構成又は制御について何ら触れていないように見受けられる。
また、同一の物体までの距離を検出することは、複数の超音波センサを有する構成に限らず、送信波を出力する送信機と送信波の反射波を受信する受信機とを備える複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)によって行うことが可能である。
本発明は上記のような事項を考慮してなされたものであり、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の物体(例えば、他車)までの距離を検出するのに好適な物体検出装置及び車両を提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、前方又は後方に存在する他車を検出して前記他車までの距離を検出する物体検出装置と、前記物体検出装置が検出した前記他車までの距離を用いて前記他車との関係で走行を制御する走行制御装置とを備えるものであって、前記物体検出装置は、前記他車に対して送信波を出力する送信機と、前記送信波のうち前記他車で反射して戻って来る反射波を受信する受信機とをそれぞれが有する第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットと、前記第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットそれぞれについて、前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記他車までの距離を検出する距離検出部とを備え、前記第1送受信ユニット及び前記第2送受信ユニットは、前記車両の前側又は後ろ側において左右対称に配置され、前記距離検出部は、前記送信機に対する駆動信号と前記反射波に応じた前記受信機からの出力信号との間の相互相関値を算出し、前記相互相関値に基づいて前記距離を検出し、前記第1送受信ユニットについての前記距離である第1距離と前記第2送受信ユニットについての前記距離である第2距離との差又は比が、検出対象が同一であることを示す範囲に含まれる場合、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の他車であると判定し、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の他車であると判定した場合、前記走行制御装置に出力する前記他車までの距離である外部出力用距離を、前記第1距離及び前記第2距離のうち少なくとも一方を用いて算出することを特徴とする。
本発明によれば、第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットは、車両の前側又は後ろ側において左右対称(又は線対称)に配置される。一般に、車両の後部又は前部(特に後部)は比較的平面となっている部位が多い。このため、本発明によれば、左右対称に配置した第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットの出力を比較することで他車の検出を比較的簡易に行うことが可能となる。
また、本発明によれば、第1送受信ユニットと第2送受信ユニットの検出対象が同一の他車であると判定した場合、走行制御装置に出力する他車までの距離(外部出力用距離)を、第1距離及び第2距離のうち少なくとも一方を用いて算出する。第1距離及び第2距離はいずれも相互相関値に基づくため、走行制御装置で用いる他車までの距離の精度を高めることが可能となる。
前記第1送受信ユニットは、前記車両のナンバープレートの右方に配置され、前記第2送受信ユニットは、前記ナンバープレートの左方に配置されてもよい。これにより、ナンバープレートを挟んで第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットを左右対称に配置することができる。車幅方向に見た場合、自車のナンバープレートの位置は、他車のナンバープレートの位置に近いことが多い。また、ナンバープレート周辺は、比較的平面の部位が多いため、良好な反射波を得られ易い。従って、本発明によれば、他車までの距離(外部出力用距離)の精度をさらに高めることが可能となる。
前記物体検出装置は、車速を検出する車速検出部を備え、前記距離検出部は、前記距離の検出を行うか否かを判定する前記車速の閾値である車速閾値を設定し、前記車速が前記車速閾値を下回るとき、前記距離の検出を実行し、前記車速が前記車速閾値を上回るとき、前記距離の検出を中止してもよい。
車両等の移動体において相互相関値を用いて距離を検出する場合、移動体の移動に伴うドップラー効果より相互相関値に誤差が生じる可能性がある。本発明によれば、車速が車速閾値を下回るとき、すなわち、車速が相対的に低いとき、相互相関値を用いて他車までの距離の検出を行う。このため、車両において相互相関値を用いる場合でも、距離検出の精度を比較的高く保つことが可能となる。
一方、車速が車速閾値を上回るとき、すなわち、車速が相対的に高いとき、相互相関値を用いての距離の検出を中止する。このため、相互相関値の精度が担保されない場合には、距離検出を中止することが可能となる。
本発明に係る物体検出装置は、検出対象の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力する送信機と、前記送信波のうち前記物体で反射して戻って来る反射波を受信する受信機とをそれぞれが有する第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットと、前記第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットそれぞれについて、前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記物体までの距離を検出する距離検出部とを備えるものであって、前記距離検出部は、前記第1送受信ユニットについて前記送信機に対する駆動信号と前記反射波に応じた前記受信機からの出力信号との間の相互相関値である第1相互相関値を算出し、前記第1相互相関値に基づいて前記距離としての第1距離を検出し、前記第2送受信ユニットについて前記送信機に対する駆動信号と前記反射波に応じた前記受信機からの出力信号との間の相互相関値である第2相互相関値を算出し、前記第2相互相関値に基づいて前記距離としての第2距離を検出し、前記第1距離と前記第2距離との差又は比が、検出対象が同一であることを示す範囲に含まれる場合、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定し、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定した場合、前記物体検出装置から外部に出力する前記物体までの距離である外部出力用距離を、前記第1距離及び前記第2距離のうち少なくとも一方を用いて算出することを特徴とする。
本発明によれば、第1送受信ユニットと第2送受信ユニットの検出対象が同一の検出対象であると判定した場合、物体検出装置から外部(車内又は車外の別の装置)に出力する物体までの距離(外部出力用距離)を、第1距離及び第2距離のうち少なくとも一方を用いて算出する。第1距離及び第2距離はいずれも相互相関値であるため、物体検出装置から外部に出力する物体までの距離(外部出力用距離)の精度を高めることが可能となる。
前記距離検出部は、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定した場合、前記第1相互相関値の最大値と前記第2相互相関値の最大値とを比較する最大値比較処理を行い、前記最大値比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を選択し、又は前記最大値比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を重み付けして前記外部出力用距離を算出してもよい。相互相関値の最大値が大きければ、検出値(距離)の精度がより高いと言える。従って、上記によれば、物体までの距離(外部出力用距離)をより高精度に検出することが可能となる。
前記第1相互相関値の最大値である第1最大値が連続する範囲を前記第1最大値の幅と定義し、前記第2相互相関値の最大値である第2最大値が連続する範囲を前記第2最大値の幅と定義するとき、前記距離検出部は、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定した場合、前記第1最大値の幅と前記第2最大値の幅とを比較する幅比較処理を行い、前記幅比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を選択し、又は前記幅比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を重み付けして前記外部出力用距離を算出してもよい。
第1最大値又は第2最大値の幅が長ければ、その分、第1距離又は第2距離の信頼性が高いと考えることができる。従って、上記によれば、物体までの距離(外部出力用距離)をより高精度に検出することが可能となる。
前記距離検出部は、前記最大値比較処理及び前記幅比較処理によっても、前記第1距離又は前記第2距離を選択できない場合、前記第1距離及び前記第2距離のうち短いものを選択してもよい。これにより、物体が物体検出装置に接近していることを早期に又は確実に知る必要がある又は知ることが好ましい構成又は制御において、物体までの距離(外部出力用距離)をより適切に設定することが可能となる。
前記物体検出装置は、前記物体検出装置が搭載された移動体の移動速度を検出する速度検出部を備え、前記距離検出部は、前記距離の検出を行うか否かを判定する前記移動速度の閾値である速度閾値を設定し、前記移動速度が前記速度閾値を下回るとき、前記距離の検出を実行し、前記移動速度が前記速度閾値を上回るとき、前記距離の検出を中止してもよい。
本発明によれば、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の物体(例えば、他車)までの距離を好適に検出することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両の構成を示すブロック図である。 前記車両に搭載された物体検出装置の全体的な処理を示すフローチャートである。 物体検出電子制御装置から送信機に出力される制御信号の一例を示す図である。 受信機の出力信号である反射波信号の一例を示す図である。 フィルタの出力信号であるフィルタ信号の一例を示す図である。 距離検出処理のフローチャート(図2のS4、S8の詳細)である。 送信波の出力から反射波の受信までの遅延時間及び検出物体までの距離と相互相関値との関係の一例を示す図である。 先行車距離設定処理の第1フローチャート(図2のS9の詳細)である。 先行車距離設定処理の第2フローチャート(図2のS9の詳細)である。
A.一実施形態
1.構成
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両10(以下「自車10」ともいう。)の構成を示すブロック図である。車両10は、物体検出装置12、車両挙動安定システム14、電動パワーステアリングシステム16(以下「EPSシステム16」という。)及び車速センサ18を有する。
物体検出装置12は、自車10の周囲に現れる各種の物体(例えば、他車、ヒト、壁)を検出する。そして、物体検出装置12は、自車10から検出した物体100(以下「検出物体100」という。)までの距離Lを検出する。図1の例では、検出物体100は他車である。以下では、検出物体100を他車100ともいう。また、物体検出装置12は、検出した距離Lに基づいて検出物体100が他車であるか否かを判定する。
車両挙動安定システム14の電子制御装置20(以下「車両挙動安定ECU20」という。)は、車両挙動安定化制御を実行するものであり、図示しないブレーキシステム等の制御を介してカーブ路の旋回時等における車両10の挙動を安定化させる。
EPSシステム16の電子制御装置22(以下「EPS ECU22」という。)は、操舵アシスト制御を実行するものであり、電動パワーステアリング装置の構成要素{電動モータ、トルクセンサ及び舵角センサ(いずれも図示せず)等}の制御を介して運転者による操舵をアシストする。車両挙動安定ECU20及びEPS ECU22は、物体検出装置12が検出した距離Lを用いて他車である検出物体100との関係で走行を制御する走行制御装置である。
車速センサ18は、車両10の車速V[km/h]を検出して物体検出装置12に出力する。
[1−2.物体検出装置12]
図1に示すように、物体検出装置12は、超音波センサ30a、30b(送受信ユニット)、フィルタ32a、32b及び物体検出電子制御装置34(以下「物体検出ECU34」又は「ECU34」という。)を有する。
(1−2−1.超音波センサ30a、30b)
超音波センサ30a、30bは、超音波である送信波Wt1、Wt2を車両10の外部に出力する送信機40a、40bと、送信波Wt1、Wt2のうち検出物体100(例えば、他車)に反射して戻って来る反射波Wr1、Wr2を受信する受信機42a、42bとを含む。
送信機40a、40bは、ECU34からの制御信号Sc1、Sc2(駆動信号)に基づいて送信波Wt1、Wt2を出力する。後述するように、送信波Wt1、Wt2はパルス波60の束からなるバースト波である(図3参照)。本実施形態の送信機40a、40bは、送信波Wt1、Wt2の出力方向を車両10の前方に固定している。但し、送信波Wt1、Wt2の出力方向を変化させること(例えば、送信波Wt1、Wt2をスキャンさせること)も可能である。理解を容易化するため、以下では、送信波Wt1を第1送信波Wt1といい、送信波Wt2を第2送信波Wt2という。
受信機42a、42bは、受信した反射波Wr1、Wr2(受信波)に対応する電圧を出力信号(以下「反射波信号Sr1、Sr2」という。)としてECU34に出力する。
超音波センサ30a、30bは、車両10の前側(例えば、フロントバンパ44及び/又はフロントグリル)において同じ高さでナンバープレート46を挟んで左右対称又は線対称に配置される。前側に加えて又は前側に代えて、車両10の後ろ側(例えば、リアバンパ及び/又はリアグリル)又は側方(例えば、フロントバンパ44の側方)に配置してもよい。
また、図1では、2つの超音波センサ30a、30bを示しているが、車両10は、3つ以上の超音波センサ30a、30bを有してもよい。
なお、図1では、送信機40a及び受信機42aを別体として記載しているが、送信機40aの振動子及び受信機42aの振動子は同一又は共通のものである。送信機40b及び受信機42bについても同様である。従って、本実施形態では、送信機40aと受信機42bとの距離及び送信機40bと受信機42aとの距離は等しい。送信機40aの振動子及び受信機42aの振動子を異なるものとしてもよい。送信機40b及び受信機42bについても同様である。
また、後述するように、超音波センサ30a、30bの代わりに、ミリ波レーダ、レーザレーダ等のセンサを用いることもできる。
(1−2−2.フィルタ32a、32b)
フィルタ32a、32bは、受信機42a、42bの出力信号(反射波信号Sr1、Sr2)に対して距離検出用のフィルタ処理を行ってフィルタ信号Sf1、Sf2として距離検出部52に出力する。距離検出用のフィルタ処理とは、距離検出部52において自車10から検出物体100までの距離Lを算出するのに適した信号となるように反射波信号Sr1、Sr2に対して行う処理である。具体的には、本実施形態のフィルタ32a、32bは、バンドパスフィルタ処理及びエンベロープ処理を行う(それぞれ詳細は後述する。)。
フィルタ信号Sf1、Sf2はアナログ信号であるが、ECU34内に設けられた図示しないアナログ/デジタル変換器によりデジタル信号に変換されてECU34内で用いられる。
(1−2−3.物体検出ECU34)
(1−2−3−1.物体検出ECU34の全体構成)
物体検出ECU34は、ハードウェアの構成として入出力部、演算部及び記憶部(いずれも図示せず)を含む。前記入出力部には、前記アナログ/デジタル変換器が含まれる。また、前記記憶部には、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)が含まれる。
また、ECU34は、機能的な構成要素(前記演算部が実現する機能)として、送信機制御部50及び距離検出部52を有する。
(1−2−3−2.送信機制御部50)
送信機制御部50は、送信機40a、40bに対して制御信号Sc1、Sc2を送信して送信機40a、40bの出力を制御する。送信機制御部50は、パルス信号(バースト信号)である制御信号Sc1、Sc2を所定周期で出力する(詳細は図3を参照して後述する。)。
(1−2−3−3.距離検出部52)
距離検出部52は、フィルタ信号Sf1、Sf2に基づいて自車10から検出物体100までの距離Lを検出する。本実施形態の距離検出部52は、相互相関処理を用いて距離Lを算出する(詳細は後述する。)。
2.制御
[2−1.物体検出装置12の全体的な処理]
図2は、車両10に搭載された物体検出装置12の全体的な処理を示すフローチャートである。ステップS1において、物体検出装置12は、送信機40aから第1送信波Wt1を出力する。
出力された第1送信波Wt1は、超音波センサ30aの検出領域内に現れた物体(例えば、他車100)で反射して反射波Wr1として物体検出装置12に戻って来る。ここにいう検出領域は、例えば、0mを上回り且つ10m以下の領域を指す。
ステップS2において、物体検出装置12は、第1反射波Wr1を受信機42aで受信し、当該第1反射波Wr1に対応する反射波信号Sr1を受信機42aからフィルタ32aに出力する。後述するように、反射波信号Sr1には、残響等のノイズが含まれる。
ステップS3において、フィルタ32aは、反射波信号Sr1に対して距離検出用のフィルタ処理を実行してフィルタ信号Sf1を出力する。
ステップS4において、距離検出部52は、フィルタ信号Sf1に基づいて距離検出処理を実行する。距離検出処理は、自車10から検出物体100までの距離Lを検出する処理であり、詳細は、図6等を参照して後述する。
ステップS5〜S8において、第2送信波Wt2についてステップS1〜S4と同様の処理を行う。すなわち、ステップS5において、物体検出装置12は、送信機40bから第2送信波Wt2を出力する。ステップS6において、物体検出装置12は、第2反射波Wr2を受信機42bで受信し、当該第2反射波Wr2に対応する反射波信号Sr2を受信機42bからフィルタ32bに出力する。ステップS7において、フィルタ32bは、反射波信号Sr2に対して距離検出用のフィルタ処理を実行してフィルタ信号Sf2を出力する。ステップS8において、距離検出部52は、フィルタ信号Sf2に基づいて距離検出処理を実行する。
なお、本実施形態では、検出物体100が先行車(他車)であると判定した場合、第1反射波Wr1に基づいて検出した距離Lと、第2反射波Wr2に基づいて検出した距離Lとのいずれかを選択して車両挙動安定システム14及びEPSシステム16に出力する(詳細は後述する。)。以下では、第1反射波Wr1に基づいて検出した距離Lを第1距離L1という。また、第2反射波Wr2に基づいて検出した距離Lを第2距離L2という。さらに、車両挙動安定システム14及びEPSシステム16に出力する距離Lを外部出力用距離Loutという。
ステップS9において、距離検出部52は、先行車距離設定処理を実行する。先行車距離設定処理は、超音波センサ30a、30bが検出している第1距離L1及び第2距離L2が先行車(他車)に関するものであるか否かを判定し、先行車である場合、先行車までの距離Lを前記外部出力用距離Loutとして算出する処理である。先行車距離設定処理の詳細は、図8及び図9を参照して後述する。
ステップS10において、物体検出装置12は、先行車距離設定処理(S9)の結果、すなわち、距離検出部52で検出した距離L(外部出力用距離Lout)を車両挙動安定システム14及びEPSシステム16に出力する。車両挙動安定システム14及びEPSシステム16では当該結果を用いた処理を行う。
なお、本実施形態での距離検出処理(S4、S8)及び先行車距離設定処理(S9)では、後述する相互相関値Cを用いる。相互相関値Cは、車両10の車速Vが高い場合、反射波Wrにおけるドップラー効果の影響が大きくなり、精度が低下するおそれがある。
そこで、本実施形態では、図2の処理を実行するか否かを判定する車速閾値THvを設定する。そして、車速センサ18が検出した車速Vが車速閾値THvを下回る場合、図2の処理を実行し、車速Vが車速閾値THvを上回る場合、図2の処理を中止する。車速閾値THvとしては、例えば、5〜30km/hのいずれかの値とすることができる。
[2−2.送信波Wt1、Wt2の出力(図2のS1、S5)]
図3は、物体検出ECU34から送信機40a、40bに出力される制御信号Sc1、Sc2の一例を示す図である。図3に示すように、制御信号Sc1、Sc2(駆動信号)は、幅がWpであり且つ振幅がApである複数のパルス波60が連続して出力されるパルス束62(バースト波)として出力される。なお、以下では、パルス束62におけるパルス波60の周期を「パルス波周期Cp」といい、パルス束62の周期を「パルス束周期Cb」という。パルス束62に含まれるパルス波60の数をNpとするとき、パルス束62の幅(以下「幅Wb」という。)はCp×Np−(Cp−Wp)となる。
制御信号Sc1、Sc2が入力された送信機40a、40bの振動子(例えば、圧電素子)は、パルス波60に応じて振動して超音波としての送信波Wt1、Wt2を出力する。
本実施形態では、送信波Wt1、Wt2の波長を固定するため、パルス波60の幅Wp及びパルス波周期Cpを一定とする。但し、幅Wp及びパルス波周期Cpを可変としてもよい。また、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbは、一定又は可変のいずれとしてもよい。理解の容易化を図るため、以下では、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbは、一定として考える。
なお、パルス波60の幅Wp、パルス波周期Cp、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbは、いずれも物体検出ECU34の送信機制御部50が設定する。
また、送信機制御部50は、第1送信波Wt1及び第2送信波Wt2それぞれのパターンPw1、Pw2を示す送信波パターン信号Sp1、Sp2を距離検出部52に出力する。送信波パターン信号Sp1、Sp2は、距離検出部52における距離検出(相互相関処理)に用いられる。本実施形態において、第1送信波Wt1及び第2送信波Wt2のパターンPw1、Pw2は、例えば、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbを示す2値化データ(換言すると、制御信号Sc1、Sc2のエンベロープ(包絡線)を示すパターン)である。或いは、第1送信波Wt1及び第2送信波Wt2のパターンPw1、Pw2は、制御信号Sc1、Sc2が示すパターンと同じとしてもよい。
[2−3.反射波Wr1、Wr2の受信(図2のS2、S6)]
図4は、受信機42a、42bの出力信号である反射波信号Sr1、Sr2の一例を示す図である。上記のように、本実施形態では、送信機40a、40bの振動子と受信機42a、42bの振動子は同一又は共通のものである。このため、送信波Wt1を出力する際の送信機40aの振動子の振動を、受信機42aの振動子が検出する。従って、受信機42aの出力信号(反射波信号Sr1)には、送信波Wt1を出力する際の送信機40aの振動子の振動が反映される。受信機42bの出力信号(反射波信号Sr2)についても同様である。
また、本実施形態では複数の超音波センサ30a、30bを設けているため、超音波センサ30a(第1超音波センサ)の送信機40aからの送信波Wt1が超音波センサ30b(第2超音波センサ)の受信機42bで受信されることもある。同様に、超音波センサ30bの送信機40bからの送信波Wt2が超音波センサ30aの受信機42aで受信されることもある。
図4では、時点t11において例えば送信機40aの振動子から送信波Wt1(超音波)の出力が開始され、時点t12まで送信波Wt1の出力が継続される。また、時点t12において送信波Wt1の出力を終了しても、時点t13を含む所定時間は反射波信号Sr1が十分に下がらない。これは、いわゆる残響と呼ばれる現象であり、電気信号としての制御信号Sc1が停止されてからも、送信機40aの振動子が機械的に振動を継続することによって起こるものである。残響時間は、送信波Wt1の出力の大きさに応じて変化する。従って、制御信号Sc1の設定に応じて残響時間を推定又は設定することが可能である。
図4の時点t14における反射波信号Sr1の上昇が、実際の反射波Wr1によるものである。従って、送信波Wt1の出力時点(時点t11)から反射波Wr1の受信時点(時点t14)までの時間(以下「遅延時間Td」という。)を検出することにより、自車10から検出物体100までの距離L(第1距離L1)を算出することができる。
すなわち、空気中を伝わる超音波の速度(音速c)を一定値と仮定するとき、距離Lは以下の式(1)で算出することができる。
距離L=c×遅延時間Td/2 ・・・(1)
なお、図示しない温度センサを設け、外気温に応じて音速cを補正してもよい。
第2送信波Wt2に対応する反射波信号Sr2についても同様のことが言える。すなわち、送信波Wt2の出力時点から反射波Wr2の受信時点までの遅延時間Tdを検出することにより、自車10から検出物体100までの距離L(第2距離L2)を算出することができる。
[2−4.フィルタ処理(図2のS3、S7)]
(2−4−1.フィルタ処理の概要)
フィルタ処理は、フィルタ32a、32bが、反射波信号Sr1、Sr2に対して行う距離検出用の信号処理である。本実施形態のフィルタ32a、32bは、フィルタ処理としてバンドパスフィルタ処理及びエンベロープ処理を行う。
(2−4−2.バンドパスフィルタ処理)
バンドパスフィルタ処理(以下「BPF処理」ともいう。)は、反射波信号Sr1、Sr2のうち送信波Wt1、Wt2の周波数(以下「送信波周波数ft」という。)及びその近傍値のみを通過させるフィルタ処理である。バンドパスフィルタ処理後の信号を「バンドパスフィルタ信号Sbpf」又は「BPF信号Sbpf」という。また、上記にいう近傍値とは、送信波周波数ftよりも大きい値及び小さい値の両方を含むことが好ましい。しかしながら、送信波周波数ftよりも大きい値又は小さい値のいずれか一方のみであってもよい。或いは、BPF処理は、送信波周波数ftのみを通過させてもよい。
上記のように、本実施形態では、車両10が比較的低速であるとき、図2の処理を実行し、車両10が比較的高速であるとき、図2の処理を中止する。このため、BPF処理での通過周波数領域を送信波周波数ft及びその近傍値としても距離Lの検出に十分活用可能となる。
上記のようなBPF処理を行うことで、反射波信号Srのうち送信波周波数ft及びその近傍値以外に含まれるノイズを除去し、距離検出の精度を向上することが可能となる。
(2−4−3.エンベロープ処理)
エンベロープ処理は、BPF信号Sbpfに基づいてエンベロープ(包絡線)を生成するフィルタ処理である。エンベロープ処理後の信号は、フィルタ32a、32bからの出力信号(フィルタ信号Sf1、Sf2)となる。
図5は、フィルタ32a、32bの出力信号であるフィルタ信号Sf1、Sf2の一例を示す図である。図4の反射波信号Sr1に関連して説明したのと同様、図5の時点t21が例えば送信波Wt1の出力開始時点に対応する。また、送信波Wt1は時点t22まで出力が継続される。時点t22〜t23の間には残響が存在する。時点t24は反射波Wr1の受信時点に対応する。
従って、時点t21〜t24までが遅延時間Tdであり、遅延時間Tdに基づいて自車10から検出物体100までの距離Lを算出することが可能となる(但し、本実施形態では相互相関値Cを用いる。)。
[2−5.距離検出処理(図2のS4、S8)]
図6は、距離検出処理のフローチャート(図2のS4、S8の詳細)である。距離検出処理は、超音波センサ30a、30bそれぞれに対応して行われる。以下では、まず超音波センサ30a(第1送信波Wt1)の場合について説明する。ステップS11において、距離検出部52は、送信機制御部50から第1送信波W1のパターンPw1(送信波パターン信号Sp1)を取得する。本実施形態では、第1送信波W1のパターンPw1は、パルス束62の幅Wb及びパルス束周期Cbを示す2値化データである。例えば、パルス束62(バースト波)が出力されている期間(すなわち、幅Wb)を「1」とし、パルス束62が出力されていない期間を「0」とする。
ステップS12において、距離検出部52は、反射波Wr1を示すフィルタ信号Sf1をその値(振幅)に応じて2値化する。すなわち、図5に示すように、フィルタ信号Sf1の値(振幅)についての閾値THsfを設定し、値が閾値THsfを上回る場合、「1」とし、値が閾値THsfを下回る場合、「0」とする。なお、ここでは閾値THsfが固定値であることを前提としているが、特許文献1の段落[0016]及び図4に示されるように、閾値THsfを可変値としてもよい。
ステップS13において、距離検出部52は、第1送信波W1のパターンPw1(2値化データ)と反射波Wr1(フィルタ信号Sf1)の2値化データとに基づいて相互相関値C(以下、「第1相互相関値C1」ともいう。)を算出する。相互相関値Cは、以下の式(2)を用いて算出する。
Figure 2014232072
式(2)において、T(k)は、送信波Wt1の2値化データの値(第1送信波Wt1のパターンPw1)である。R(k+l)は、反射波Wr1(フィルタ信号Sf1)の2値化データの値である。lは、反射波信号Sr1(フィルタ信号Sf1)のシフト数(第1送信波W1の出力開始時点からのずれ)、すなわち、遅延時間Tdを示す。或いは、lは、自車10から検出物体100までの距離L(第1距離L1)を示すものとしてもよい。Ndは、相互相関値Cの1演算周期分のサンプリング数である。
図6のステップS14において、距離検出部52は、ステップS13で算出した第1相互相関値C1に基づいて検出物体100までの距離L(第1距離L1)を算出する。例えば、式(2)のlが遅延時間Tdを示すものとして設定した場合、距離検出部52は、第1相互相関値C1が最大値となるシフト数l(以下「シフト数lmax」という。)を特定し、シフト数lmaxを遅延時間Tdに置換する。なお、第1相互相関値C1の最大値(以下「第1最大値C1max」又は「最大値C1max」という。)が複数のシフト数lで実現する場合、本実施形態では、最も番号の小さいシフト数lを用いる。
また、遅延時間Tdへの置換をするため、距離検出部52は、1シフトに対応する時間を予め設定しておく。そして、ここで求めた遅延時間Tdを上記式(1)に代入して距離Lを算出する。
なお、上記式(1)において右辺の変数が遅延時間Tdのみであるとすると、シフト数lmaxが特定された段階で距離Lは一義的に決まる。そこで、距離検出部52は、1シフトに対応する時間を予め設定しておく代わりに、1シフトに対応する距離Lを予め設定しておいてもよい。
相互相関値Cの算出の更なる詳細については、例えば、特許文献1を参照されたい。
図7は、遅延時間Td及び距離Lと相互相関値Cとの関係の一例を示す図である。図7では、遅延時間TdがTd1のとき(距離LがLtのとき)、相互相関値Cが最大値Cmaxとなる。但し、相互相関値Cが最大値Cmaxを取る遅延時間Td又は距離Lは1つの値(Td1又はLtのみ)でなく、複数の値(幅Wの範囲)である。本実施形態の距離検出部52は、最大値Cmaxに対応する遅延時間Td又は距離Lのうち最も短いもの(Td1又はLt)を選択して用いる。
次に、超音波センサ30b(第2送信波Wt2)の場合について説明する。ステップS11において、距離検出部52は、送信機制御部50から第2送信波W2のパターンPw2(送信波パターン信号Sp2)を取得する。ステップS12において、距離検出部52は、反射波Wr2を示すフィルタ信号Sf2をその値(振幅)に応じて2値化する。ステップS13において、距離検出部52は、第2送信波W2のパターンPw2(2値化データ)と反射波Wr2(フィルタ信号Sf2)の2値化データとに基づいて相互相関値C(以下、「第2相互相関値C2」ともいう。)を算出する。第2相互相関値C2も、上記式(2)を用いて算出する。
第2相互相関値C2の場合、式(2)において、T(k)は、送信波Wt2の2値化データの値(第2送信波Wt2のパターンPw2)である。R(k+l)は、反射波Wr2(フィルタ信号Sf2)の2値化データの値である。lは、反射波信号Sr2(フィルタ信号Sf2)のシフト数(第2送信波W2の出力開始時点からのずれ)、すなわち、遅延時間Tdを示す。或いは、lは、自車10から検出物体100までの距離L(第2距離L2)を示すものとしてもよい。Ndは、第2相互相関値C2の1演算周期分のサンプリング数である。
図6のステップS14において、距離検出部52は、ステップS13で算出した第2相互相関値C2に基づいて検出物体100までの距離L(第2距離L2)を算出する。なお、第2相互相関値C2の最大値(以下「第2最大値C2max」又は「最大値C2max」という。)が複数のシフト数lで実現する場合、本実施形態では、最も番号の小さいシフト数lを用いる。
[2−6.先行車距離設定処理(図2のS9)]
図8及び図9は、先行車距離設定処理の第1及び第2フローチャート(図2のS9の詳細)である。ステップS21において、距離検出部52は、第1距離L1及び第2距離L2(左右の検出距離L)が近似しているか否か、より詳細には、第1距離L1及び第2距離L2が同一の検出対象(他車としての検出物体100)に関するものであるか否かを判定する。具体的には、距離検出部52は、第1距離L1と第2距離L2との差の絶対値(|L1−L2|)が、検出対象が同一であることを判定するための差の閾値THΔL以下であるか否かを判定する。
第1距離L1及び第2距離L2が近似していない場合(S21:NO)、第1距離L1及び第2距離L2は、同一の検出対象(他車としての検出物体100)に関するものではないと言える。そこで、検出物体100が先行車(他車)であることを前提とする図8の処理を終了する。
第1距離L1及び第2距離L2が近似している場合(S21:YES)、第1距離L1及び第2距離L2は、同一の検出対象(他車としての検出物体100)に関するものであると言える。そこで、距離検出部52は、ステップS22〜S34を用いて、先行車(他車)としての検出物体100までの距離L(外部出力用距離Lout)を算出する。
すなわち、ステップS22において、距離検出部52は、第1距離L1と第2距離L2が等しいか否かを判定する。第1距離L1と第2距離L2が等しければ、後述するステップS24〜S34は不要となるためである。第1距離L1と第2距離L2が等しい場合(S22:YES)、ステップS23において、距離検出部52は、第1距離L1及び第2距離L2のいずれか(本実施形態では第1距離L1)を外部出力用距離Loutとして設定する。
ステップS22に戻り、第1距離L1と第2距離L2が等しくない場合(S22:NO)、距離検出部52は、ステップS24〜S27において第1相互相関値C1の最大値C1max及び第2相互相関値C2の最大値C2maxの比較により第1距離L1又は第2距離L2を選択する。最大値C1max、C2maxは、距離L(第1距離L1及び第2距離L2)の精度に影響するためである。
具体的には、ステップS24において、距離検出部52は、最大値C1maxが最大値C2maxよりも大きいか否かを判定する。最大値C1maxが最大値C2maxよりも大きい場合(S24:YES)、ステップS25において、距離検出部52は、第1距離L1を外部出力用距離Loutとして設定する。
最大値C1maxが最大値C2maxよりも大きくない場合(S24:NO)、ステップS26において、距離検出部52は、最大値C1maxが最大値C2maxよりも小さいか否かを判定する。最大値C1maxが最大値C2maxよりも小さい場合(S26:YES)、ステップS27において、距離検出部52は、第2距離L2を外部出力用距離Loutとして設定する。最大値C1maxが最大値C2maxよりも小さくない場合(S26:NO)、すなわち、最大値C1max、C2maxが等しい場合、図9のステップS28に進む。
図9のステップS28〜S31において、距離検出部52は、最大値C1maxの幅W1と最大値C2maxの幅W2の比較により第1距離L1又は第2距離L2を選択する。幅W1は、第1最大値C1maxが連続する範囲であり、幅W2は、最大値C2maxが連続する範囲である。
例えば、上記のように、図7の例では、距離検出部52は距離LがLtであると判定する。その1つの理由が、Ltに対応する相互相関値Cが最大値Cmaxだからである。また、図7の例では、Ltに対応する相互相関値Cは、1つではなく幅Wを有している。これが上記にいう幅W1、W2に対応する。
なお、本実施形態の場合、第1距離L1の算出(図6のS14)に際しては、最大値C1maxのうち最も短い距離Lに対応するもの(以下「基準相関値C1ref」ともいう。)を選択する。そして、基準相関値C1refに対応する距離Lを第1距離L1として設定する。同様に、第2距離L2の算出(図6のS14)に際しては、最大値C2maxのうち最も短い距離Lに対応するもの(以下「基準相関値C2ref」ともいう。)を選択する。そして、基準相関値C2refに対応する距離Lを第2距離L2として設定する。
基準相関値C1ref、C2refとしては、最大値C1max、C2maxのうち最も短い距離Lに対応するものの代わりに、中間の距離Lに対応するもの又は最も長い距離Lに対応するもの等であってもよい。
以上のように幅W1、W2は、相互相関値C1、C2の最大値C1max、C2maxが連なっている程度を示している。最大値C1max、C2maxが等しい場合(S26:NO)、より多く連なっている方が(幅W1、W2が長い方が)、より高い精度であると考えることができる。
以上を踏まえ、図9のステップS28に戻り、第1最大値C1maxの幅W1が第2最大値C2maxの幅W2よりも長い場合(S28:YES)、ステップS29において、距離検出部52は、第1距離L1を外部出力用距離Loutとして設定する。一方、第1最大値C1maxの幅W1が第2最大値C2maxの幅W2よりも大きくない場合(S28:NO)、ステップS30において、距離検出部52は、第1最大値C1maxの幅W1が第2最大値C2maxの幅W2よりも短いか否かを判定する。
第1最大値C1maxの幅W1が第2最大値C2maxの幅W2よりも短い場合(S30:YES)、ステップS31において、距離検出部52は、第2距離L2を外部出力用距離Loutとして設定する。一方、第1最大値C1maxの幅W1が第2最大値C2maxの幅W2よりも短くない場合(S30:NO)、幅W1、W2の長さは等しい。この場合、ステップS32に進む。
図9のステップS32〜S34において、距離検出部52は、第1距離L1と第2距離L2の比較により第1距離L1又は第2距離L2を選択する。
すなわち、ステップS32において、距離検出部52は、第1距離L1が第2距離L2よりも短いか否かを判定する。第1距離L1が第2距離L2よりも短い場合(S32:YES)、ステップS33において、距離検出部52は、第1距離L1を外部出力用距離Loutとして設定する。
一方、第1距離L1が第2距離L2よりも短くない場合(S32:NO)、ステップS34において、距離検出部52は、第2距離L2を外部出力用距離Loutとして設定する。
このようにステップS32〜S34では、第1距離L1及び第2距離L2のうちより短い値を選択することで、車両挙動安定システム14及びEPSシステム16のように、検出物体100(他車等)が物体検出装置12(車両10)に接近していることを早期に又は確実に知る必要がある又は知ることが好ましい構成又は制御において、検出物体100までの距離L(外部出力用距離Lout)をより適切に設定することが可能となる。
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、超音波センサ30a、30b(第1・第2送受信ユニット)は、車両10の前側において左右対称(又は線対称)に配置される。一般に、車両の後部又は前部(特に後部)は比較的平面となっている部位が多い。このため、本実施形態によれば、左右対称に配置した超音波センサ30a、30bの出力を比較することで他車としての検出物体100の検出を比較的簡易に行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、超音波センサ30a、30bの検出対象が同一の他車100であると判定した場合(図8のS21:YES)、車両挙動安定ECU20及びEPS ECU22(それぞれ走行制御装置)に出力する他車100までの距離L(外部出力用距離Lout)を、第1距離L1及び第2距離L2のうち少なくとも一方を用いて算出する。第1距離L1及び第2距離L2はいずれも相互相関値Cに基づくため、車両挙動安定ECU20及びEPS ECU22で用いる他車100までの距離L(外部出力用距離Lout)の精度を高めることが可能となる。
本実施形態において、超音波センサ30a、30bは、ナンバープレート46を挟んで車両10の左右両側に配置される(図1)。幅方向に見た場合、自車10のナンバープレート46の位置は、他車100のナンバープレート102(図1)の位置に近いことが多い。また、他車100のナンバープレート102周辺は、比較的平面の部位が多いため、良好な反射波Wr1、Wr2を得られ易い。従って、本実施形態によれば、他車100までの距離L(外部出力用距離Lout)の精度をさらに高めることが可能となる。
本実施形態において、物体検出装置12は、車速V(移動体の移動速度)を検出する車速センサ18(車速検出部、速度検出部)を備える。また、距離検出部52は、距離Lの検出を行うか否かを判定する車速閾値THv(速度閾値)を設定し、車速Vが車速閾値THvを下回るとき、距離Lの検出を実行し、車速Vが車速閾値THvを上回るとき、距離Lの検出を中止する。
車両10等の移動体において相互相関値Cを用いて距離Lを検出する場合、移動体の移動に伴うドップラー効果より相互相関値Cに誤差が生じる可能性がある。本実施形態によれば、車速Vが車速閾値THvを下回るとき、すなわち、車速Vが相対的に低いとき、相互相関値Cを用いて他車100までの距離Lの検出を行う。このため、車両10において相互相関値Cを用いる場合でも、距離Lの検出の精度を比較的高く保つことが可能となる。
一方、車速Vが車速閾値THvを上回るとき、すなわち、車速Vが相対的に高いとき、相互相関値Cを用いての距離Lの検出を中止する。このため、相互相関値Cの精度が担保されない場合には、距離Lの検出を中止することが可能となる。
本実施形態において、距離検出部52は、超音波センサ30a、30bの検出対象が同一の他車100(物体)であると判定した場合(図8のS21:YES)、第1相互相関値C1の最大値C1maxと第2相互相関値C2の最大値C2maxとを比較する最大値比較処理(S24、S26)を行い、最大値比較処理の結果に応じて第1距離L1又は第2距離L2を選択して外部出力用距離Loutを算出する(S25、S27)。
最大値C1max、C2maxが大きければ、検出値(距離L)の精度がより高いと言える。従って、上記によれば、物体100までの距離L(外部出力用距離Lout)をより高精度に検出することが可能となる。
本実施形態において、距離検出部52は、超音波センサ30a、30bの検出対象が同一の他車100(物体)であると判定した場合(図8のS21:YES)、第1最大値C1maxの幅W1と第2最大値C2maxの幅W2とを比較する幅比較処理(図9のS28、S30)を行い、幅比較処理の結果に応じて第1距離L1又は第2距離L2を選択して外部出力用距離Loutを算出する(S29、S31)。
最大値C1max、C2maxの幅W1、W2が長ければ、その分、第1距離L1又は第2距離L2の信頼性が高いと考えることができる。従って、上記によれば、物体100までの距離L(外部出力用距離Lout)をより高精度に検出することが可能となる。
本実施形態において、距離検出部52は、最大値比較処理(S24、S26)及び幅比較処理(S28、S30)によっても、第1距離L1又は第2距離L2を選択できない場合(S26:NO、S30:NO)、第1距離L1及び第2距離L2のうち短いものを選択する(S32〜S34)。これにより、車両挙動安定システム14及びEPSシステム16のように、検出物体100が物体検出装置12(車両10)に接近していることを早期に又は確実に知る必要がある又は知ることが好ましい構成又は制御において、物体100までの距離L(外部出力用距離Lout)をより適切に設定することが可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.適用対象
上記実施形態では、物体検出装置12を車両10に適用したが、これに限らず、別の対象に適用してもよい。例えば、物体検出装置12を船舶や航空機等の移動体に用いることもできる。或いは、物体検出装置12を、ロボット、製造装置又は家電製品に適用してもよい。
また、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の検出対象(物体100)までの距離Lを検出するとの観点からすれば、検出対象は、送信波Wt1、Wt2に対して垂直な平面形状を有して得ることが好ましい。
2.物体検出装置12の構成
[2−1.全体]
上記実施形態では、物体検出装置12の出力としての距離L(外部出力用距離Lout)を車両挙動安定ECU20及びEPS ECU22で用いたが、それ以外の用途で用いることも可能である。例えば、車両10の駐車支援又は誤発進防止にも用いることができる。或いは、車両10内部の装置に対してのみならず、図示しない通信装置を介して外部(例えば、他車100又は図示しない外部サーバ)に外部出力用距離Loutを出力してもよい。
上記実施形態では、超音波である送信波Wt1、Wt2及び反射波Wr1、Wr2を使用する超音波センサ30a、30bを用いたが、例えば、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の検出対象(物体100)までの距離Lを検出するとの観点からすれば、ミリ波レーダ、レーザレーダ等のセンサを用いることもできる。
上記実施形態では、超音波センサ30a、30bが互いに同一であることを前提としていたが、例えば、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の検出対象までの距離を検出するとの観点からすれば、超音波センサ30a、30bは互いに異なるものとしてもよい。
上記実施形態では、超音波センサ30a、30b(第1・第2送受信ユニット)を、ナンバープレート46の左右両側に配置したが(図1)、例えば、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の検出対象(物体100)までの距離Lを検出するとの観点からすれば、超音波センサ30a、30bのいずれもナンバープレート46の左側のみ又は右側のみに配置してもよい。
上記実施形態では、超音波センサ30a、30b(第1・第2送受信ユニット)は、同じ高さに配置されたが、車両10のデザイン又は精度等との関係で必ずしも同じ高さに配置しなくてもよい。また、超音波センサ30a、30bを車両10以外の用途で利用する場合、必ずしも同じ高さに配置する必要はない。
さらに、超音波センサ30a、30bは、他車100までの第1距離L1及び第2距離L2を図るとの観点からすれば、超音波センサ30a、30bを車両10の前後方向にずらして配置することも可能である。すなわち、前後方向のずれ量を予め求めておき、当該ずれ量により第1距離L1及び第2距離L2の少なくとも一方を補正すれば、超音波センサ30a、30bを車両10の前後方向にずらして配置してもよい。
[2−2.フィルタ32a、32b及び物体検出ECU34の構成]
上記実施形態では、フィルタ32a、32bをアナログ回路で構成し、送信機制御部50及び距離検出部52をデジタル回路で構成することを前提に説明した。しかしながら、フィルタ32a、32bをデジタル回路で構成してもよい。また、送信機制御部50及び距離検出部52の一部についてはアナログ回路で構成してもよい。
[2−3.物体検出ECU34の制御]
上記実施形態(図8)では、第1距離L1と第2距離L2と差の絶対値に基づいて、第1距離L1と第2距離L2が近似しているか否か(検出対象が同一であることを示す範囲に含まれるか否か)を判定した。しかしながら、例えば、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の検出対象までの距離を検出するとの観点からすれば、第1距離L1と第2距離L2の比を用いてもよい。
上記実施形態(図8及び図9)では、第1距離L1と第2距離L2との比較(S22、S32)、最大値C1max、C2maxの比較(S24、S26)及び幅W1、W2の比較(S28、S30)を行った。しかしながら、例えば、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の検出対象(物体100)までの距離Lを検出するとの観点からすれば、これらの比較の順番又は組合せは適宜選択することが可能である。或いは、これらの比較に加えて別の比較を用いてもよい。
上記実施形態(図8及び図9)では、第1距離L1と第2距離L2との比較(S22、S32)、最大値C1max、C2maxの比較(S24、S26)及び幅W1、W2の比較(S28、S30)を行うことで、第1距離L1又は第2距離L2のいずれかを外部出力用距離Loutとして選択した(S23、S25、S27、S29、S31、S33、S34)。
しかしながら、複数の送受信ユニット(又は非接触式距離検出センサ)を用いて同一の検出対象(物体100)までの距離Lを検出するとの観点からすれば、第1距離L1又は第2距離L2のいずれかを外部出力用距離Loutとして選択することに加え又はこれに代えて、上記比較の結果を用いて第1距離L1及び第2距離L2を重み付けして外部出力用距離Loutを算出してもよい。
上記実施形態では、車速Vが車速閾値THvを上回る場合、距離検出処理(図2のS4、S8)を中止したが、車速Vが車速閾値THvを上回る場合に、距離検出処理を行ってもよい。この場合、ドップラー効果を補正する処理を車速Vに応じて行うこともできる。なお、そのような補正をする場合、車速閾値THvを設けず、車速Vに応じて補正する構成も可能である。
10…車両(移動体) 12…物体検出装置
18…車速センサ(車速検出部、速度検出部)
20…車両挙動安定ECU(走行制御装置)
22…EPS ECU(走行制御装置)
30a…超音波センサ(第1送受信ユニット)
30b…超音波センサ(第2送受信ユニット)
40a…送信機(第1送信機) 40b…送信機(第2送信機)
42a…受信機(第1受信機) 42b…受信機(第2受信機)
46…車両(自車)のナンバープレート
52…距離検出部
100…検出物体(他車) 102…他車のナンバープレート
C1…第1相互相関値 C2…第2相互相関値
L…検出物体(他車)までの距離 L1…第1距離
L2…第2距離 Lout…外部出力用距離
Sc1、Sc2…制御信号(駆動信号)
Sr1、Sr2…反射波信号(受信機からの出力信号)
Td…遅延時間 THv…車速閾値(速度閾値)
V…車速(移動体の移動速度) Wr1、Wr2…反射波
Wt1、Wt2…送信波

Claims (8)

  1. 前方又は後方に存在する他車を検出して前記他車までの距離を検出する物体検出装置と、
    前記物体検出装置が検出した前記他車までの距離を用いて前記他車との関係で走行を制御する走行制御装置と
    を備える車両であって、
    前記物体検出装置は、
    前記他車に対して送信波を出力する送信機と、前記送信波のうち前記他車で反射して戻って来る反射波を受信する受信機とをそれぞれが有する第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットと、
    前記第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットそれぞれについて、前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記他車までの距離を検出する距離検出部と
    を備え、
    前記第1送受信ユニット及び前記第2送受信ユニットは、前記車両の前側又は後ろ側において左右対称に配置され、
    前記距離検出部は、
    前記送信機に対する駆動信号と前記反射波に応じた前記受信機からの出力信号との間の相互相関値を算出し、
    前記相互相関値に基づいて前記距離を検出し、
    前記第1送受信ユニットについての前記距離である第1距離と前記第2送受信ユニットについての前記距離である第2距離との差又は比が、検出対象が同一であることを示す範囲に含まれる場合、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の他車であると判定し、
    前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の他車であると判定した場合、前記走行制御装置に出力する前記他車までの距離である外部出力用距離を、前記第1距離及び前記第2距離のうち少なくとも一方を用いて算出する
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1記載の車両において、
    前記第1送受信ユニットは、前記車両のナンバープレートの右方に配置され、
    前記第2送受信ユニットは、前記ナンバープレートの左方に配置される
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項1又は2記載の車両において、
    前記物体検出装置は、車速を検出する車速検出部を備え、
    前記距離検出部は、
    前記距離の検出を行うか否かを判定する前記車速の閾値である車速閾値を設定し、
    前記車速が前記車速閾値を下回るとき、前記距離の検出を実行し、
    前記車速が前記車速閾値を上回るとき、前記距離の検出を中止する
    ことを特徴とする車両。
  4. 検出対象の物体が現れ得る領域に対して送信波を出力する送信機と、前記送信波のうち前記物体で反射して戻って来る反射波を受信する受信機とをそれぞれが有する第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットと、
    前記第1送受信ユニット及び第2送受信ユニットそれぞれについて、前記送信機が前記送信波を出力した時点から前記受信機が前記反射波を受信した時点までの遅延時間に応じて前記物体までの距離を検出する距離検出部と
    を備える物体検出装置であって、
    前記距離検出部は、
    前記第1送受信ユニットについて前記送信機に対する駆動信号と前記反射波に応じた前記受信機からの出力信号との間の相互相関値である第1相互相関値を算出し、
    前記第1相互相関値に基づいて前記距離としての第1距離を検出し、
    前記第2送受信ユニットについて前記送信機に対する駆動信号と前記反射波に応じた前記受信機からの出力信号との間の相互相関値である第2相互相関値を算出し、
    前記第2相互相関値に基づいて前記距離としての第2距離を検出し、
    前記第1距離と前記第2距離との差又は比が、検出対象が同一であることを示す範囲に含まれる場合、前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定し、
    前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定した場合、前記物体検出装置から外部に出力する前記物体までの距離である外部出力用距離を、前記第1距離及び前記第2距離のうち少なくとも一方を用いて算出する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  5. 請求項4記載の物体検出装置において、
    前記距離検出部は、
    前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定した場合、前記第1相互相関値の最大値と前記第2相互相関値の最大値とを比較する最大値比較処理を行い、
    前記最大値比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を選択し、又は前記最大値比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を重み付けして前記外部出力用距離を算出する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  6. 請求項4又は5記載の物体検出装置において、
    前記第1相互相関値の最大値である第1最大値が連続する範囲を前記第1最大値の幅と定義し、前記第2相互相関値の最大値である第2最大値が連続する範囲を前記第2最大値の幅と定義するとき、
    前記距離検出部は、
    前記第1送受信ユニットと前記第2送受信ユニットの検出対象が同一の物体であると判定した場合、前記第1最大値の幅と前記第2最大値の幅とを比較する幅比較処理を行い、
    前記幅比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を選択し、又は前記幅比較処理の結果に応じて前記第1距離若しくは前記第2距離を重み付けして前記外部出力用距離を算出する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  7. 請求項5に従属する請求項6記載の物体検出装置において、
    前記距離検出部は、前記最大値比較処理及び前記幅比較処理によっても、前記第1距離又は前記第2距離を選択できない場合、前記第1距離及び前記第2距離のうち短いものを選択する
    ことを特徴とする物体検出装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の物体検出装置において、
    前記物体検出装置は、前記物体検出装置が搭載された移動体の移動速度を検出する速度検出部を備え、
    前記距離検出部は、
    前記距離の検出を行うか否かを判定する前記移動速度の閾値である速度閾値を設定し、
    前記移動速度が前記速度閾値を下回るとき、前記距離の検出を実行し、
    前記移動速度が前記速度閾値を上回るとき、前記距離の検出を中止する
    ことを特徴とする物体検出装置。
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WO2021084836A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 株式会社村田製作所 超音波装置
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