JP6264895B2 - 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6264895B2
JP6264895B2 JP2014005922A JP2014005922A JP6264895B2 JP 6264895 B2 JP6264895 B2 JP 6264895B2 JP 2014005922 A JP2014005922 A JP 2014005922A JP 2014005922 A JP2014005922 A JP 2014005922A JP 6264895 B2 JP6264895 B2 JP 6264895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
separation
separation claw
fixing member
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014005922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015135369A (ja
Inventor
田村 暢康
暢康 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2014005922A priority Critical patent/JP6264895B2/ja
Publication of JP2015135369A publication Critical patent/JP2015135369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6264895B2 publication Critical patent/JP6264895B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、トナー画像を定着する定着装置を有する。トナー画像は、定着部材(定着ローラーあるいは定着ベルト)と加圧ローラーとによって形成されたニップ部を通過する際に、加熱かつ加圧されることにより、用紙に定着される。
トナー画像を構成するトナーは、加熱されて粘着力を呈するため、ニップ部を通過した用紙が定着部材の表面に付着して巻き付いて分離せず、用紙ジャムを発生させる虞があり、例えば、定着部材の表層に離型性の高い耐熱樹脂を用いたり、シリコンオイルなどの離型剤を塗布したりすることにより、分離性能を改善している。
しかし、現今、分離性能を低下させる要因(例えば、画像形成装置の高速化に伴う定着ローラーの大型化によるニップ部出口でのローラー曲率の減少、斤量の小さい用紙(薄紙)の適用、カラー画像を形成する際に複数色のトナーを重ねることによってトナー量が増えることによる粘着力の増大)が増えており、用紙を分離する手段として、分離爪が設けられている。一方、分離爪は、用紙と接触することで分離爪痕を生じさせる問題を有する。特に、カラー画像の場合には光沢が要求されるために顕著に顕れる傾向がある。
このような問題に対処するために、ニップ部の出口側にエアーを吐出することにより、分離爪を利用せずに定着部材から用紙を分離させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、用紙の裏面に既に形成されている定着済トナー画像の有無に応じて、加圧ローラーに対して分離爪を接触あるいは離間させることで、加圧ローラーからの分離性能を向上させているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−158812号公報 特開2012−168368号公報
しかし、トナー画像が定着された面は、トナーの付着量等の形態によって粘着力が変化するため、特許文献1に記載の技術は、両面印字時において問題を有している。例えば、用紙の表面に、トナーの付着量が少ないトナー画像を定着する場合、裏面にベタ画像等のトナーの付着量が多い定着済トナー画像が既に存在していると、用紙がニップ部を通過する際、粘着力が大きい用紙の裏面が加圧ローラーに付着し、用紙が巻き付いて分離しない虞がある。
一方、特許文献2に記載の技術においては、用紙の裏面に既に定着済トナー画像が存在する場合、分離爪の先端部を加圧ローラーに接触させることで、分離性能を確保している。そのため、分離爪の先端部が用紙の裏面と接触することで、裏面の定着済トナー画像に分離爪痕を生じさせ、当該分離爪痕に基づく光沢ムラや筋などの画像不良を発生させる虞がある。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、両面印刷時においても分離爪痕の発生を抑制しかつ良好な分離性能を有する画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記分離爪の退避位置への移動を順次制御することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記画像パターン情報は、トナー画像の濃度を含んでおり、
前記制御部は、前記裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の濃度より大きい場合、分離爪痕が前記裏面に発生すると判断することを特徴とする上記(1)に記載の画像形成装置。
)前記退避位置は、前記用紙の前記裏面に対する前記分離爪の接触面積が低下する位置であることを特徴とする上記(1)又は上記(2)に記載の画像形成装置。
用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
前記分離爪は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられ、
前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記複数の分離爪の退避位置への移動を個別に制御することを特徴とする画像形成装置。
)前記退避位置は、前記用紙の前記裏面から離間した位置であることを特徴とする上記()に記載の画像形成装置。
用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記エアー吐出部からのエアー吐出量を順次調整することを特徴とする画像形成装置。
用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
前記エアー吐出部は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられ、
前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量を個別に調整することを特徴とする画像形成装置。
用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を碁盤目状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向および前記搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
前記エアー吐出部は、前記搬送方向と交差する方向に沿って位置する前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられ、
前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量を順次個別に調整することを特徴とする画像形成装置。
)前記定着部材は、複数のローラーと、前記複数のローラーに張架された定着ベルトと、から構成され、
前記加圧部材は、前記定着ベルトを介して前記複数のローラーの1つと当接する加圧ローラーから構成されることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1つに記載の画像形成装置。
10)用紙搬送方向に沿って第1および第2画像形成装置が直列に接続されたタンデム構成の画像形成システムであって、
前記用紙搬送方向の下流側に位置する第2画像形成装置は、上記(1)〜()のいずれか1つに記載の画像形成装置からなり、
前記用紙搬送方向の上流側に位置する第1画像形成装置は、前記用紙の前記裏面にトナー画像を形成して定着する
ことを特徴とする画像形成システム。
11)用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
前記分離ステップにおいて、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長しており、
前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記分離爪の退避位置への移動が順次制御されることを特徴とする画像形成方法。
12)前記画像パターン情報は、トナー画像の濃度を含んでおり、
前記分離ステップにおいて、前記用紙の前記裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の濃度より大きい場合、分離爪痕が前記裏面に発生すると判断されることを特徴とする上記(11)に記載の画像形成方法。
13)前記退避位置は、前記用紙の前記裏面に対する前記分離爪の接触面積が低下する位置であることを特徴とする上記(11)又は上記(12)に記載の画像形成方法。
14用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
前記分離ステップにおいて、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
前記分離爪は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられており、
前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記複数の分離爪の退避位置への移動が個別に制御されることを特徴とする画像形成方法。
15)前記退避位置は、前記用紙の前記裏面から離間した位置であることを特徴とする上記(14)に記載の画像形成方法。
16用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
前記分離ステップにおいて、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長しており、
前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記エアー吐出部からのエアー吐出量が順次調整されることを特徴とする画像形成方法。
17用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
前記分離ステップにおいて、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
前記エアー吐出部は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられており、
前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量が個別に調整されることを特徴とする画像形成方法。
18用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
前記分離ステップにおいて、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
前記画像パターン情報は、前記用紙を碁盤目状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向および前記搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
前記エアー吐出部は、前記搬送方向と交差する方向に沿って位置する前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられており、
前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量が順次個別に調整されることを特徴とする画像形成方法。
(19)用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させる制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
(20)前記退避位置は、前記用紙の前記裏面に対する前記分離爪の接触面積が低下する位置であることを特徴とする上記(19)に記載の画像形成装置。
(21)前記退避位置は、前記用紙の前記裏面から離間した位置であることを特徴とする上記(19)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、定着部材と加圧部材との間のニップ部を通過した用紙における一方の面は、エアー吐出部から吐出されるエアーによって定着部材から分離され、他方の面は、分離爪によって加圧部材から分離される。そのため、用紙の分離不良が抑制され、両面印刷時においても良好な分離性能を有する。また、用紙の他方の面に分離爪痕が発生すると判断される場合、分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整するため、分離爪痕に基づく光沢ムラや筋などの画像不良の発生が抑制される。したがって、両面印刷時においても分離爪痕の発生を抑制しかつ良好な分離性能を有する画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法を提供することが可能である。
実施の形態1に係る画像形成装置を説明するための断面図である。 図1に示される定着部を説明するための概略図である。 図2に示されるエアー吐出装置および分離爪を説明するための拡大図である。 分離爪の爪痕発生条件を説明するためのテーブルである。 図4に示される白紙レベル、ハーフレベルおよびベタレベルを説明するためのテーブルである。 分離爪の制御に係る用紙のマッピング情報を説明するための概念図である。 実施の形態1に係る画像形成方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示される分離爪制御設定ステップを説明するためのテーブルである。 実施の形態1に係る変形例1を説明するための概略図である。 実施の形態1に係る変形例2を説明するための側面図である。 実施の形態2に係る画像形成装置を説明するための概略図である。 図11に示される分離爪および用紙のマッピング情報を説明するための概念図である。 実施の形態2に係る分離爪制御設定ステップを説明するためのテーブルである。 実施の形態3に係る画像形成装置を説明するための概略図である。 図14に示されるエアー吐出装置および用紙のマッピング情報を説明するための概念図である。 実施の形態3に係る画像形成方法を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4に係る画像形成装置を説明するための概念図である。 実施の形態4に係るエアー吐出量設定ステップを説明するためのテーブルである。 実施の形態4に係るエアー吐出量設定を説明するための概念図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置を説明するための断面図である。
図1に示される画像形成装置100は、コピー機能、プリンター機能およびスキャン機能を有するMFP(MuLti−Function Peripheral)であり、制御部110、記憶装置115、画像読み取り部120、操作表示部130、画像形成部140、転写部150、定着部155、用紙搬送部160および通信インターフェース170を有する。
制御部110は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行するマイクロプロセッサ等から構成される制御回路であり、画像形成装置100の各機能は、それに対応するプログラムを制御部110が実行することにより発揮される。
記憶装置115は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速のランダムアクセス記憶装置や、各種処理プログラムや各種データを保存する大容量のランダムアクセス記憶装置を適宜組み合わせて構成される。記憶されるデータは、通信インターフェース170や画像読み取り部120から転送される画像データ等である。記憶されるプログラムは、RIP処理(ラスタライズ処理:Raster Image Processing)プログラム等である。RIP処理は、画像データを、画像形成部140で用いるラスターイメージデータ(ビットマップデータ)に変換する処理である。
画像読み取り部120は、原稿の画像データを生成するために使用され、光源122、光学系124および撮像素子126を有する。光源122は、読取面128に載置された原稿に対して光を照射し、その反射光は、光学系124を経由し、読取り位置に移動した撮像素子126に結像される。撮像素子126は、例えば、ラインイメージセンサからなり、反射光強度に応じて電気信号を生成する(光電変換する)。生成された電気信号は、画像処理後、画像形成部140に入力される。画像処理は、A/D変換、シェーディング補正、フィルター処理、画像圧縮処理等である。
操作表示部130は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)およびキーボードから構成され、機器構成、プリントジョブの進行状況、エラーの発生状況、現在変更可能な設定などを、ユーザーに提示するために使用される出力手段と、文字入力、各種設定、スタート指示等の各種指示(入力)をユーザーが行うために利用される入力手段とを兼ねている。キーボードは、用紙Pのサイズを指定する選択キー、コピー枚数等を設定するテンキー、動作の開始を指示するスタートキー、動作の停止を指示するストップキー等からなる複数のキーを有する。
画像形成部140は、電子写真プロセスを利用し、記録媒体である用紙Pに画像を形成するために使用され、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット140A、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット140B、シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット140C、黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット140Dを有する。
画像形成部140の各ユニットは、現像装置141、感光体ドラム142、帯電部143、光書込部145およびクリーニング部148をそれぞれ有する。
現像装置141は、感光体ドラム142上に形成された静電潜像を現像し、トナーによって可視化するものであり、画像形成ユニット140A、140B、140Cおよび140Dの感光体ドラム142に、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色に対応するモノクロのトナー画像を、それぞれ形成する。
感光体ドラム142は、有機光導電体(Organic Photo Conductor:OPC)を含むポリカーボネイト等の樹脂からなる感光層を有する像担持体であり、所定の速度で回転するように構成されている。帯電部143は、感光体ドラム142の周囲に配置されるコロナ放電極からなり、生成されるイオンによって感光体ドラム142の表面を帯電させる。
光書込部145は、走査光学装置が組み込まれており、ラスターイメージデータに基づいて、帯電された感光体ドラム142を露光することにより、露光された部分の電位を低下させ、画像データに対応する電荷パターン(静電潜像)を形成する。
クリーニング部148は、後述の中間転写ベルト151にトナー画像が転写された後において、感光体ドラム142の表面に残留したトナーや外添剤などの残留物を掻き取る(除去する)ことにより、表面状態を良好に維持するために使用される。
転写部150は、中間転写ベルト151、1次転写部153および2次転写部154を有する。中間転写ベルト151は、1次転写部153および複数のローラーにより巻回され、走行可能に支持されている。1次転写部153は、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色に対応する1次転写モジュール153A、153B、153Cおよび153Dからなる。2次転写部154は、中間転写ベルト151の外側に配置され、中間転写ベルト151との間を用紙Pが通過可能に位置決めされている。
画像形成ユニット140A〜140Dにおいて形成された各色のトナー画像は、1次転写モジュール153A〜153Dにより、中間転写ベルト151上に逐次転写され、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色の各層が重畳したカラーのトナー画像が形成される。形成されたトナー画像は、2次転写部154によって、搬送されて来た用紙Pに転写される。
定着部155は、用紙Pに転写されたトナー画像を定着するために使用され、定着部材10、加圧部材30、エアー吐出装置50および分離爪60を有する。定着部155は、後述するように、両面印刷時においても分離爪痕の発生を抑制しかつ良好な分離性能を有する。
用紙搬送部160は、給紙部162、レジストローラー164、定着搬送ローラー165、排紙ローラー166および用紙反転部168を有する。
給紙部162は、用紙Pを収容している給紙トレイ162A〜162C、送り出しローラー163Aおよびさばきローラー163Bを有する。送り出しローラー163Aおよびさばきローラー163Bは、給紙トレイ162A〜162Cから用紙を一枚ずつ搬送経路に送り出す。
レジストローラー164は、給紙部162から給紙された用紙Pを、2次転写部154に搬送する。定着搬送ローラー165は、2次転写部154および定着部155を通過した用紙Pを、排紙ローラー166に向って搬送する。排紙ローラー166は、搬送されて来た用紙Pを装置外に排出する。
用紙反転部168は、定着搬送ローラー165を通過した用紙Pを、排紙ローラー166に向う搬送経路ではなく、給紙トレイ162A〜162Cと排紙ローラー166との間の搬送経路に導入することで、用紙Pの表裏を反転して排出したり、用紙Pの両面に画像を形成したりするために使用される。
通信インターフェース170は、所謂LANボードからなる通信部であり、ネットワークを経由してコンピュータに接続し、印刷ジョブ等のデータの送受信を実行するための通信機能を画像形成装置100に追加する拡張装置である。ネットワークは、イーサネット(登録商標)、トークンリング、およびFDDI(Fiber−Distributed Data Interface)等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続する構内情報通信網(LAN:Local Area Network)、LAN同士を専用線で接続した広域情報通信網(WAN:Wide Area Network)、インターネット、これらの組み合わせ等の各種のネットワークからなる。ネットワークプロトコルは、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)である。
通信インターフェース170の代わりとして、あるいは、第2の通信インターフェースとして、コンピュータと直接接続され、印刷ジョブ等のデータの送受信を実行するための通信部を配置することも可能であり、前記通信部は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルインタフェースや、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1284等のパラレルインタフェースが、適用される。必要に応じて、2.4GHz帯の電波を利用するBluetooth(登録商標)等による無線通信や、無線LANのアドホックモードを適用することも可能である。
次に、定着部155を詳述する。
図2は、図1に示される定着部を説明するための概略図、図3は、図2に示されるエアー吐出装置および分離爪を説明するための拡大図である。
定着部材10は、図2および図3に示されるように、定着ローラー12、加熱ローラー14および定着ベルト16を有し、用紙Pの表面(一方の面)Pに形成されるトナー画像を加熱するために使用される。加圧部材30は、加圧ローラーから構成され、用紙Pの裏面(一方の面の逆側に位置する他方の面)Pに接触し、表面Pを定着部材10に押圧するために使用される。
加熱ローラー14は、ハロゲンヒータ等を内蔵している。定着ベルト16は、定着ローラー12および加熱ローラー14に張架され、加熱ローラー14から熱が伝達される。加圧ローラー30は、定着ベルト16を介して定着ローラー12と当接し、加圧するように配置される加圧部材である。したがって、定着ベルト16と加圧ローラー30との間のニップ部Nを通過する用紙Pは、表面Pに形成されているトナー画像を定着させるための温度および圧力が付加されることとなる。定着ベルト16は、熱容量が小さいため、定着部155のウオーミングアップタイムを短縮し、また、省エネルギーを図ることが可能である。
エアー吐出装置50は、ファン52およびエアー吐出部54を有する。ファン52は、制御部110によって制御され、発生したエアーは、エアー吐出部54に送られる。エアー吐出部54は、定着ベルト16と加圧ローラー30との間のニップ部Nの近傍に位置決めされる。エアー吐出部54から吐出されたエアーは、ニップ部Nを通過した用紙Pの表面Pと定着ベルト16との間に吐出されるため、用紙Pの表面Pは定着ベルト16から分離することになる。
分離爪60は、加圧ローラー30の近傍に配置され、ニップ部Nを通過した用紙Pと接触して、用紙Pの裏面Pを加圧ローラー30から分離し、用紙Pが加圧ローラー30に巻き付くことを防止するために使用される。分離爪60は、初期位置から退避位置に移動可能に設定されている。初期位置は、用紙を分離かつ搬送するための通常の位置である。退避位置は、裏面Pにおける分離爪痕の発生が抑制される位置である。なお、分離爪60は、制御部110によって制御され、裏面Pに分離爪痕が発生すると判断される場合、初期位置から退避位置に移動する。
定着部155においては、上記のように、定着ベルト16と加圧ローラー30との間のニップ部Nを通過した用紙Pの表面Pは、エアー吐出部54から吐出されるエアーによって定着ベルト16から分離され、用紙Pの裏面Pは、分離爪60によって加圧ローラー30から分離される。そのため、用紙Pの分離不良が抑制され、両面印刷時においても良好な分離性能を有する。また、用紙Pの裏面Pに分離爪痕が発生すると判断される場合、分離爪60は、分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動するように制御されるため、分離爪痕に基づく光沢ムラや筋などの画像不良の発生が抑制される。したがって、画像形成装置100は、両面印刷時においても分離爪痕の発生を抑制しかつ良好な分離性能を有する。
次に、制御部110による分離爪60の制御を説明する。
図4は、分離爪の爪痕発生条件を説明するためのテーブル、図5は、図4に示される白紙レベル、ハーフレベルおよびベタレベルを説明するためのテーブル、図6は、分離爪の制御に係る用紙のマッピング情報を説明するための概念図である。
用紙の裏面(両面印刷の第1面)および表面(両面印刷の第2面)のトナー画像の形態を変更して、分離爪痕の発生する条件を検討した。トナー画像の形態は、画像情報および濃度を含んでいる画像パターン情報を分類したレベルで、特定した。画像パターン情報は、両面印字時において画像形成部140で用いるラスターイメージデータに基づいて、取得した。
画像情報は、例えば、用紙の対象エリアにおける画素(ドットデータ)の諧調値のバラつき等に基づいて、白紙、文字、写真の3パターンに分類した。なお、写真には、グラフィックスを含ませている。濃度は、例えば、用紙の対象エリア全体における画素の諧調値の平均値に基づいて、低、中および高の3段階に分類した。
画像パターン情報は、必要に応じて、タグビットやラスターイメージデータのソースデータに基づいて、決定することも可能である。タグビットは、画素毎の属性情報を含むデータである。属性情報は、画素により表現されているオブジェクトの種類を示し、例えば、テキスト(文字)、図形(グラフィックス)、画像(写真)、非オブジェクト(None)を示す。ソースデータは、例えば、画像処理装置100が対応可能な記述言語形式による印刷データである。記述言語形式は、PostScript(登録商標)やPCL(Printer Control Language)等のPDL(ページ記述言語:Page Description Language)である。
レベルは、図5に示されるように、白紙レベル、ハーフレベルおよびベタレベルの3段階に分類した。白紙レベルは、画像情報が白紙の場合、画像情報が文字の場合、画像情報が写真かつ濃度が低の場合に対応している。ハーフレベルは、画像情報が写真かつ濃度が中の場合に対応している。ベタレベルは、画像情報が写真かつ濃度が高の場合に対応している。
図6に示されるように、ケース1、ケース4、ケース5およびケース7〜9の場合は、分離爪痕が発生せず、ケース2、ケース3およびケース6の場合に、分離爪痕が発生した。
ケース1は、裏面および表面がベタレベルである。ケース4は、裏面がハーフレベルであり、表面がベタレベルである。ケース5は、裏面がハーフレベルであり、表面がハーフレベルである。ケース7は、裏面が白紙レベルであり、表面がベタレベルである。ケース8は、裏面が白紙レベルであり、表面がハーフレベルである。ケース9は、裏面および表面が白紙レベルである。
一方、ケース2は、裏面がベタレベルであり、表面がハーフレベルである。ケース3は、裏面がベタレベルであり、表面が白紙レベルである。ケース6は、裏面がハーフレベルであり、表面が白紙レベルである。
分離爪痕は、上記のように、裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が表面に形成されるトナー画像の濃度より大きい場合に、発生している。要因としては、両面印刷の第2面に対応する表面は、トナー画像の濃度が低いため、粘着力が小さく、定着ベルトからの分離性が良好である一方、両面印刷の第1面に対応する裏面は、トナー画像の濃度が高いため、粘着力が大きく、加圧ローラーからの分離性が低下しており、用紙は、加圧ローラーの近傍を通過して搬送されることになるため、分離爪に接触し、分離爪痕を生ずるものと思われる。
したがって、実施の形態1においては、用紙の表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、例えば、裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、表面に形成されるトナー画像の濃度より大きい場合、分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させている。なお、退避位置は、実施の形態1においては、用紙の裏面に対する分離爪の接触面積が低下する位置である(図3参照)。
画像パターン情報は、用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得することが好ましい。例えば、図6に示される用紙Pのマッピング情報のように、用紙Pを格子状の複数のエリア1〜5に分割し、エリア間の境界が用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長させる場合、エリア1〜5の各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、分離爪の退避位置への移動を順次制御することによって、分離爪痕の発生の有無を高精度で判断することができ、かつ、分離爪を退避位置へ移動させることによる分離性能への影響を低下させることが可能である。なお、用紙の分割数は、5に限定されない。
次に、実施の形態1に係る画像形成方法を説明する。
図7は、実施の形態1に係る画像形成方法を説明するためのフローチャート、図8は、図1に示される分離爪制御設定ステップを説明するためのテーブルである。なお、図7に示されるフローチャートにより示されるアルゴリズムは、画像形成装置100の記憶装置115に処理プログラムとして記憶されており、制御部110によって実行される。
実施の形態1に係る画像形成方法は、図7に示されるように、用紙供給ステップS11、画像形成ステップS12、転写ステップS13、定着ステップS14、用紙分離ステップS15、用紙反転ステップS16、画像形成ステップS17、分離爪設定ステップS18、転写ステップS19、定着ステップS20、用紙分離ステップS21および排出ステップS22を有する。
用紙供給ステップS11においては、用紙が、給紙部162(給紙トレイ162A〜162C)から一枚ずつ搬送経路に送り出され、レジストローラー164によって、2次転写部154に搬送される。
画像形成ステップS12においては、電子写真プロセスを利用し、画像形成部140(画像形成ユニット140A、140B、140Cおよび140D)の感光体ドラム142に、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色に対応するモノクロのトナー画像が、それぞれ形成される。各色のトナー画像は、両面印刷の第1面に対応している。
転写ステップS13においては、両面印刷の第1面に対応する各色のトナー画像は、1次転写モジュール153A〜153Dにより、中間転写ベルト151上に逐次転写されて、カラーのトナー画像が形成され、そして、2次転写部154によって、搬送されて来た用紙Pに転写される。
定着ステップS14においては、用紙は、定着ベルト16と加圧ローラー30との間のニップ部Nを通過し、温度および圧力が付加されることにより、用紙の表面に形成されているトナー画像が定着される。つまり、両面印刷の第1面が印刷される。
用紙分離ステップS15においては、エアー吐出部54から吐出されたエアーは、ニップ部を通過した用紙の表面と定着ベルトとの間に流れ、かつ、分離爪60は、用紙と接触し、用紙の裏面を加圧ローラー30から分離する。これによって、用紙は、定着ベルト16および加圧ローラー30から分離する。
用紙反転ステップS16においては、定着搬送ローラー165を通過した用紙が、用紙反転部168によって、表裏が反転され、給紙トレイ162A〜162Cと排紙ローラー166との間の搬送経路に導入される。
画像形成ステップS17においては、画像形成ステップS12と同様のプロセスにより、イエロー色、マゼンタ色、シアン色および黒色に対応するモノクロのトナー画像が、それぞれ形成される。各色のトナー画像は、両面印刷の第2面に対応している。
分離爪設定ステップS18においては、用紙を分割して形成されるエリア1〜5(図6参照)に関し、両面印刷の第1面に対応する裏面に分離爪痕が発生するか否かが判断され、発生すると判断される場合、分離爪は、退避動作が設定される。分離爪痕の発生の判断は、両面印刷の第1面に対応する用紙の裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、両面印刷の第2面に対応する用紙の表面に形成されるトナー画像の濃度より大きいことに基づいている。退避動作は、初期位置から退避位置へ移動する動作である。
例えば、図8に示される場合を参照すると、両面印刷の第1面に対応する裏面のエリア1、エリア2、エリア3、エリア4およびエリア5は、白紙レベル、ハーフレベル、白紙レベル、ベタレベルおよび白紙レベルであり、両面印刷の第2面に対応する表面のエリア1、エリア2、エリア3、エリア4およびエリア5は、白紙レベル、ベタレベル、白紙レベル、ハーフレベルおよび白紙レベルである。
エリア1〜3およびエリア5においては、両面印刷の第1面に対応する用紙の裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、両面印刷の第2面に対応する用紙の表面に形成されるトナー画像の濃度より大きくないため、通常動作が設定される。通常動作は、初期位置における動作である。一方、エリア4は、両面印刷の第1面に対応する用紙の裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、両面印刷の第2面に対応する用紙の表面に形成されるトナー画像の濃度より大きいため、退避動作が設定される。
転写ステップS19においては、両面印刷の第2面に対応する各色のモノクロのトナー画像は、1次転写モジュール153A〜153Dにより、中間転写ベルト151上に逐次転写されて、カラーのトナー画像が形成され、そして、2次転写部154によって、搬送されて来た用紙に転写される。
定着ステップS20においては、用紙は、定着ベルト16と加圧ローラー30との間のニップ部Nを通過し、温度および圧力が付加されることにより、用紙の表面に形成されているトナー画像が定着される。つまり、両面印刷の第2面が印刷される。
用紙分離ステップS21においては、エアー吐出部54からのエアーは、ニップ部を通過した用紙の表面と定着ベルトとの間に吐出され、かつ、分離爪60は、分離爪設定ステップS18における設定に従い、用紙と接触し、用紙の裏面を加圧ローラー30から分離する。
図8に示される例においては、上記のように、エリア4に対しては退避動作が設定されるため、分離爪60は、用紙の搬送に伴って、用紙のエリア4が通過する際、退避動作を実行して、初期位置から退避位置に移動する。退避位置は、用紙の裏面に対する分離爪の接触面積が低下する位置であるため、分離爪痕の発生が抑制される。エリア1〜3およびエリア5においては、分離爪痕が発生しないと判断されているため、分離爪60は、退避位置に移動せず、初期位置において動作を行うことになる。
排出ステップS22においては、定着部155を通過した用紙は、排紙ローラー166に向って搬送され、そして、排紙ローラー166によって、装置外に排出される。
なお、分離爪設定ステップS18は、定着ステップS20の前に実行されれば、特に、画像形成ステップS17と転写ステップS19との間に実行する形態に限定されない。
実施の形態1に係る画像形成方法においては、上記のように、定着ベルト16と加圧ローラー30との間のニップ部Nを通過した用紙Pの表面は、エアー吐出部54から吐出されるエアーによって定着ベルト16から分離され、用紙Pの裏面は、分離爪60によって加圧ローラー30から分離される。そのため、用紙Pの分離不良が抑制され、両面印刷時においても良好な分離性能を有する。また、用紙Pの裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、分離爪60を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させるため、分離爪痕に基づく光沢ムラや筋などの画像不良の発生が抑制される。したがって、両面印刷時においても分離爪痕の発生を抑制しかつ良好な分離性能を有する。
図9は、実施の形態1に係る変形例1を説明するための概略図である。
定着部材10は、定着ローラー12、加熱ローラー14および定着ベルト16を有する形態に限定されず、図9に示されるように、ハロゲンヒータ等を内蔵している定着ローラー12Aを適用し、加熱ローラー14および定着ベルト16を省略することも可能である。この場合、定着部155の構成が単純化される。
図10は、実施の形態1に係る変形例2を説明するための側面図である。
両面印刷は、用紙反転部を利用して同一の画像形成装置において実行する形態に限定されず、タンデム構成の画像形成システムを適用することも可能である。タンデム構成の画像形成システム200は、例えば、図10に示されるように、用紙搬送方向に沿って第1および第2画像形成装置100A,100Bが直列に接続される。用紙搬送方向の上流側に位置する第1画像形成装置100は、両面印刷の第1面にトナー画像を形成して定着する。用紙搬送方向の下流側に位置する第2画像形成装置は、両面印刷の第2面にトナー画像を形成して定着し、そして、用紙分離の際、両面印刷の第1面に対応する裏面に分離爪痕が発生するか否かが判断され、発生すると判断される場合、分離爪は、退避動作を実行する。
以上のように実施の形態1によれば、分離爪の動作を制御することにより、両面印刷時においても分離爪痕の発生を抑制しかつ良好な分離性能を有する画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法を提供することができる。
次に、実施の形態2を説明する。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
図11は、実施の形態2に係る画像形成装置を説明するための概略図、図12は、図11に示される分離爪および用紙のマッピング情報を説明するための概念図、図13は、実施の形態2に係る分離爪制御設定ステップを説明するためのテーブルである。
実施の形態2は、複数の分離爪を有し、用紙の分割形態および分離爪の退避位置に関し、実施の形態1と概して異なる。
図12に示されるように、用紙Pは、格子状の複数のエリア1〜9に分割され、エリア間の境界は、用紙の搬送方向に沿って延長している。分離爪60は、エリア1〜9の各々に対応し、搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられている。分離爪60の退避位置は、図11に示されるように、用紙Pの裏面から離間した位置である。したがって、分離爪60が退避位置に移動した場合、分離爪痕の発生を確実に抑制することが可能である。
実施の形態2に係る制御部は、エリア1〜9の各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、分離爪60の退避位置への移動を個別に制御する。
例えば、図13に示される場合を参照すると、両面印刷の第1面に対応する裏面のエリア1、エリア2、エリア3、エリア4、エリア5、エリア6、エリア7、エリア8およびエリア9は、白紙レベル、白紙レベル、ハーフレベル、ベタレベル、ハーフレベル、白紙レベル、白紙レベル、白紙レベルおよび白紙レベルであり、両面印刷の第2面に対応する表面のエリア1、エリア2、エリア3、エリア4、エリア5、エリア6、エリア7、エリア8およびエリア9は、白紙レベル、白紙レベル、白紙レベル、白紙レベル、ハーフレベル、ベタレベル、ハーフレベル、白紙レベルおよび白紙レベルである。
エリア1、2および5〜9においては、両面印刷の第1面に対応する用紙の裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、両面印刷の第2面に対応する用紙の表面に形成されるトナー画像の濃度より大きくないため、分離爪設定ステップS18において、通常動作が設定される。一方、エリア3および5は、両面印刷の第1面に対応する用紙の裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、両面印刷の第2面に対応する用紙の表面に形成されるトナー画像の濃度より大きいため、分離爪設定ステップにおいて、退避動作が設定される。
したがって、用紙分離ステップにおいては、用紙の搬送に伴って用紙の通過が完了するまで、エリア1、2および5〜9に対応する分離爪60は、初期位置に配置され、エリア3および5に対応する分離爪60は、退避位置に配置される。退避位置は、用紙Pの裏面から離間した位置であるため、分離爪痕の発生が確実に抑制される。なお、用紙の搬送中においては、分離爪60は固定位置にあるため、例えば、分離爪60の移動動作の際に加圧ローラーを傷つけること等を避けることが可能である。
以上のように実施の形態2によれば、実施の形態1に比較し、分離爪痕の発生をさらに抑制することが可能である。なお、必要に応じ、用紙を碁盤目状の複数のエリアに分割し、かつ、エリア間の境界が用紙の搬送方向および搬送方向と交差する方向に沿って延長するように構成し、複数の分離爪60を順次個別に制御することも可能である。
次に、実施の形態3を説明する。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
図14は、実施の形態3に係る画像形成装置を説明するための概略図、図15は、図14に示されるエアー吐出装置および用紙のマッピング情報を説明するための概念図である。
実施の形態3は、分離爪痕の発生を抑制するため、エアー吐出量を調整する点で、分離爪60を制御する実施の形態1および2と概して異なる。
エアー吐出装置50は、エアー吐出量を制御するファンコントローラ56を有する。エアー吐出量の調整は、例えば、スイッチオン/オフの比率を変化させるPWM(Pulse Width Modulation)制御によって実行される。必要に応じ、エアー吐出部54の出口を遮蔽したり、出口面積を調整したりすることにより、エアー吐出量を調整することも可能である。
ファンコントローラ56は、制御部110によって制御され、分離爪痕の発生が抑制されるようにエアー吐出量を調整する。例えば、裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、裏面に存在している定着済トナー画像の濃度は大きく、加圧ローラー30に対する粘着力が大きいため、用紙Pは、加圧ローラー30の近傍を通過し、用紙Pの裏面が分離爪60と接触して分離爪痕が発生する。そのため、エアー吐出量を削減し、定着ベルト16から用紙Pの表面を分離する力を弱め、用紙Pが定着ベルト16側に向かう力を増加させることにより、用紙Pが加圧ローラー30の近傍を通過することが、抑制される。
したがって、実施の形態3においては、用紙Pの裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、エアー吐出量が減少するように調整することにより、用紙Pの裏面が、加圧ローラー30の近傍に配置される分離爪60と接触して分離爪痕が発生することを抑制することが可能である。
用紙Pの裏面に分離爪痕が発生するか否かの判断は、例えば、図15に示される用紙Pのマッピング情報のように、用紙Pを格子状の複数のエリア1〜5に分割し、エリア間の境界が用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長させる場合、エリア1〜5の各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、エアー吐出量を順次調整することが可能である。この場合、分離爪痕の発生の有無を高精度で判断することができ、かつ、エアー吐出量を削減することによる分離性能への影響を低下させることが可能である。
実施の形態3に係る画像形成方法を説明する。
図16は、実施の形態3に係る画像形成方法を説明するためのフローチャートである。
実施の形態3に係る画像形成方法は、図15に示されるように、用紙供給ステップS31、画像形成ステップS32、転写ステップS33、定着ステップS34、用紙分離ステップS35、用紙反転ステップS36、画像形成ステップS37、エアー吐出量設定ステップS38、転写ステップS39、定着ステップS40、用紙分離ステップS41および排出ステップS42を有する。用紙供給ステップS31〜画像形成ステップS37、転写ステップS39、定着ステップS40および排出ステップS42は、実施の形態1に係る画像形成方法の用紙供給ステップS11〜画像形成ステップS17、転写ステップS19、定着ステップS20および排出ステップS22と略一致しており、重複を避けるため、その説明は省略する。
エアー吐出量設定ステップS38においては、両面印刷の第1面に対応する裏面に分離爪痕が発生するか否かが判断され、発生すると判断される場合、出力削減動作が設定される。図15に示される例においては、エリア4に対して出力削減動作が設定され、エリア1〜3および5に対して通常出力動作が設定される。例えば、通常出力動作は、100%のPWM制御であり、出力削減動作は、50%のPWM制御である。
用紙分離ステップS41においては、分離爪は、用紙と接触して用紙の裏面を加圧ローラーから分離し、一方、エアー吐出量設定ステップS38における設定に従ってエアー吐出量が調整されたエアーは、ニップ部を通過した用紙の表面と定着ベルトとの間に吐出され、用紙の表面を定着ベルトから分離する。
図15に示される例においては、上記のように、エリア4に対しては出力削減動作が設定されるため、ファンコントローラ56は、用紙の搬送に伴って用紙のエリア4が通過する際、エアー吐出装置50の出力を削減させて、エアー吐出量を削減する。エアー吐出量の削減により、用紙Pが加圧ローラー30の近傍を通過することが抑制されるため、加圧ローラー30の近傍に配置される分離爪60による分離爪痕の発生が抑制される。エリア1〜3およびエリア5においては、分離爪痕が発生しないと判断されているため、エアー吐出装置50のファンコントローラ56は、エアー吐出量を削減せずに、通常出力動作を行うことになる。
エアー吐出量設定ステップS38は、定着ステップS40の前に実行されれば、特に、画像形成ステップS37と転写ステップS39との間に実行する形態に限定されない。
以上のように実施の形態3によれば、エアー吐出量を調整することにより、両面印刷時においても分離爪痕の発生を抑制しかつ良好な分離性能を有する画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法を提供することができる。
次に、実施の形態4を説明する。なお、実施の形態3と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
図17は、実施の形態4に係る画像形成装置を説明するための概念図、図18は、実施の形態4に係るエアー吐出量設定ステップを説明するためのテーブル、図19は、実施の形態4に係るエアー吐出量設定を説明するための概念図である。
実施の形態4は、複数のエアー吐出装置50を有し、用紙の分割形態に関し、実施の形態3と概して異なる。
図17に示されるように、用紙Pは、碁盤目状の複数のエリア1〜15に分割され、エリア間の境界は、用紙の搬送方向および搬送方向と交差する方向に沿って延長している。エアー吐出装置50は、搬送方向に沿ったエリア1〜9からなるエリア群、エリア6〜10からなるエリア群、およびエリア11〜15からなるエリア群の各々に対応し、搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられている。
したがって、制御部110は、エリア1〜15の各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、複数のエアー吐出装置50のエアー吐出部からのエアー吐出量を順次個別に調整する。この場合、実施の形態3に比較し、分離爪痕の発生の有無をより高精度で判断することができ、かつ、エアー吐出量を削減することによる分離性能への影響をより低下させることが可能である。
例えば、図18に示される場合を参照すると、両面印刷の第1面に対応する裏面のエリア1、エリア2、エリア3、エリア4、エリア5、エリア6、エリア7、エリア8、エリア9、エリア10、エリア11、エリア12、エリア13、エリア14およびエリア15は、白紙レベル、ハーフレベル、白紙レベル、ベタレベル、白紙レベル、白紙レベル、ベタレベル、ベタレベル、ベタレベル、白紙レベル、白紙レベル、ハーフレベル、白紙レベル、ハーフレベルおよび白紙レベルであり、両面印刷の第2面に対応する表面のエリア1、エリア2、エリア3、エリア4、エリア5、エリア6、エリア7、エリア8、エリア9、エリア10、エリア11、エリア12、エリア13、エリア14およびエリア15は、白紙レベル、ベタレベル、白紙レベル、ハーフレベル、白紙レベル、白紙レベル、ハーフレベル、ハーフレベル、ハーフレベル、白紙レベル、白紙レベル、ベタレベル、白紙レベル、ベタレベルおよび白紙レベルである。
エリア1〜3、5、6および10〜15においては、両面印刷の第1面に対応する用紙の裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、両面印刷の第2面に対応する用紙の表面に形成されるトナー画像の濃度より大きくないため、エアー吐出量設定ステップS38において、通常出力動作が設定される。一方、エリア4および7〜9は、両面印刷の第1面に対応する用紙の裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、両面印刷の第2面に対応する用紙の表面に形成されるトナー画像の濃度より大きいため、エアー吐出量設定ステップS38において、出力削減動作が設定される。
したがって、エリア4および7〜9に対しては出力削減動作が設定されるため、用紙分離ステップS41においては、図19に示されるように、エリア1〜9からなるエリア群に対応するエアー吐出装置50は、用紙のエリア4が通過する際、エアー吐出量を削減し、エリア6〜10からなるエリア群に対応するエアー吐出装置50は、エリア7〜9が通過する際、エアー吐出量を削減し、エリア11〜15からなるエリア群に対応するエアー吐出装置50は、エアー吐出量を調整しない。
以上のように実施の形態4によれば、実施の形態3に比較し、分離爪痕の発生の有無をより高精度で判断することができ、かつ、エアー吐出量を削減することによる分離性能への影響をより低下させることが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、画像形成装置は、MFPに限定されず、印刷専用のプリンターやファクシミリ装置を、適用することも可能である。また、実施の形態1および2を、実施の形態3および4に適宜組み合わせることも可能である。
10 定着部材、
12,12A 定着ローラー、
14 加熱ローラー、
16 定着ベルト、
30 加圧ローラー(加圧部材)、
50 エアー吐出装置、
52 ファン、
54 エアー吐出部、
56 ファンコントローラ、
60 分離爪、
100,100A,100B 画像形成装置、
155 定着部、
200 画像形成システム、
N ニップ部、
P 用紙、
裏面、
表面。

Claims (21)

  1. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
    前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
    前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
    前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記分離爪の退避位置への移動を順次制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像パターン情報は、トナー画像の濃度を含んでおり、
    前記制御部は、前記裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の濃度より大きい場合、分離爪痕が前記裏面に発生すると判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記退避位置は、前記用紙の前記裏面に対する前記分離爪の接触面積が低下する位置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
    前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
    前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
    前記分離爪は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられ、
    前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記複数の分離爪の退避位置への移動を個別に制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記退避位置は、前記用紙の前記裏面から離間した位置であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
    前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
    前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
    前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記エアー吐出部からのエアー吐出量を順次調整することを特徴とする画像形成装置。
  7. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
    前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
    前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
    前記エアー吐出部は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられ、
    前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量を個別に調整することを特徴とする画像形成装置。
  8. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
    前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
    前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整する制御部と、を有し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を碁盤目状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向および前記搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
    前記エアー吐出部は、前記搬送方向と交差する方向に沿って位置する前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられ、
    前記制御部は、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無を判断し、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量を順次個別に調整することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記定着部材は、複数のローラーと、前記複数のローラーに張架された定着ベルトと、から構成され、
    前記加圧部材は、前記定着ベルトを介して前記複数のローラーの1つと当接する加圧ローラーから構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 用紙搬送方向に沿って第1および第2画像形成装置が直列に接続されたタンデム構成の画像形成システムであって、
    前記用紙搬送方向の下流側に位置する第2画像形成装置は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置からなり、
    前記用紙搬送方向の上流側に位置する第1画像形成装置は、前記用紙の前記裏面にトナー画像を形成して定着する
    ことを特徴とする画像形成システム。
  11. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
    前記分離ステップにおいて、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長しており、
    前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記分離爪の退避位置への移動が順次制御されることを特徴とする画像形成方法。
  12. 前記画像パターン情報は、トナー画像の濃度を含んでおり、
    前記分離ステップにおいて、前記用紙の前記裏面に存在している定着済トナー画像の濃度が、前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の濃度より大きい場合、分離爪痕が前記裏面に発生すると判断されることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 前記退避位置は、前記用紙の前記裏面に対する前記分離爪の接触面積が低下する位置であることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の画像形成方法。
  14. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
    前記分離ステップにおいて、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
    前記分離爪は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられており、
    前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記複数の分離爪の退避位置への移動が個別に制御されることを特徴とする画像形成方法。
  15. 前記退避位置は、前記用紙の前記裏面から離間した位置であることを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。
  16. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
    前記分離ステップにおいて、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向と交差する方向に沿って延長しており、
    前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記エアー吐出部からのエアー吐出量が順次調整されることを特徴とする画像形成方法。
  17. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
    前記分離ステップにおいて、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を格子状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向に沿って延長し、
    前記エアー吐出部は、前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられており、
    前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量が個別に調整されることを特徴とする画像形成方法。
  18. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を定着部材によって加熱し、かつ、前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に加圧部材を接触させ、前記表面を前記定着部材に押圧する定着ステップと、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間に、エアー吐出部からエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離し、かつ、前記ニップ部を通過した前記用紙に分離爪を接触させ、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離ステップと、を有し、
    前記分離ステップにおいて、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させ、および/又は、前記エアー吐出部のエアー吐出量を分離爪痕の発生が抑制されるように調整し、
    前記画像パターン情報は、前記用紙を碁盤目状に分割して形成される複数のエリアの各々に関して取得され、
    前記エリア間の境界は、前記用紙の搬送方向および前記搬送方向と交差する方向に沿って延長し、
    前記エアー吐出部は、前記搬送方向と交差する方向に沿って位置する前記複数のエリアの各々に対応し、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数設けられており、
    前記分離ステップにおいて、前記複数のエリアの各々に関し、分離爪痕の発生の有無が判断され、前記複数のエアー吐出部からのエアー吐出量が順次個別に調整されることを特徴とする画像形成方法。
  19. 用紙の一方の面である表面に形成されるトナー画像を加熱する定着部材と、
    前記用紙における前記表面の逆側に位置する他方の面である裏面に接触し、前記表面を前記定着部材に押圧する加圧部材と、
    前記定着部材と前記加圧部材との間のニップ部を通過した前記用紙の前記表面と、前記定着部材と、の間にエアーを吐出して、前記用紙の前記表面を前記定着部材から分離するエアー吐出部と、
    前記ニップ部を通過した前記用紙と接触して、前記用紙の前記裏面を前記加圧部材から分離する分離爪と、
    前記用紙の前記表面に形成されるトナー画像の画像パターン情報および前記裏面に存在している定着済トナー画像の画像パターン情報に基づいて、前記裏面に分離爪痕が発生すると判断される場合、前記分離爪を分離爪痕の発生が抑制される退避位置に移動させる制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  20. 前記退避位置は、前記用紙の前記裏面に対する前記分離爪の接触面積が低下する位置であることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記退避位置は、前記用紙の前記裏面から離間した位置であることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
JP2014005922A 2014-01-16 2014-01-16 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法 Active JP6264895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014005922A JP6264895B2 (ja) 2014-01-16 2014-01-16 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014005922A JP6264895B2 (ja) 2014-01-16 2014-01-16 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015135369A JP2015135369A (ja) 2015-07-27
JP6264895B2 true JP6264895B2 (ja) 2018-01-24

Family

ID=53767254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014005922A Active JP6264895B2 (ja) 2014-01-16 2014-01-16 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6264895B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7751767B2 (en) * 2006-09-07 2010-07-06 Xerox Corporation Rotatable air knife
JP5447053B2 (ja) * 2010-03-19 2014-03-19 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP5942341B2 (ja) * 2010-08-20 2016-06-29 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5585409B2 (ja) * 2010-11-17 2014-09-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015135369A (ja) 2015-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9213277B2 (en) Image forming apparatus and method thereof
US9031433B2 (en) Image forming apparatus, non-transitory computer readable medium, and image forming method
US9268507B2 (en) Image forming apparatus and method of controlling the same
US9746814B2 (en) Image forming apparatus
JP6686755B2 (ja) 画像形成装置
JP6693267B2 (ja) 画像形成装置およびページ順番変更プログラム
US8736903B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, and computer readable medium storing program
JP2016061879A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US9423731B2 (en) Image forming apparatus and non-transitory recording medium having recorded therein temperature control program for use in image forming apparatus
JP2018155567A (ja) 検査装置、検査システム、検査方法及びプログラム
JP6264895B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法
JP2018097139A (ja) 画像形成システム及びプログラム
JP2010175730A (ja) 画像形成装置
JP2017097001A (ja) 画像形成装置
JP6747069B2 (ja) 画像形成システム
JP2013088665A (ja) 加熱装置、画像形成装置および後処理装置
JP5104894B2 (ja) 画像形成装置
JP5721963B2 (ja) 印刷データ処理装置、印刷データ処理方法、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体
JP7297469B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP7056239B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム
JP6303839B2 (ja) 画像形成システム、画像形成システム用プログラム、および画像形成システム用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP6586869B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2021037723A (ja) 画像形成装置、色味補正方法及び色味補正プログラム
JP2005091766A (ja) 画像形成システム
JP2020199738A (ja) 印刷装置及び印刷制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6264895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150