JP6264500B2 - サンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法 - Google Patents

サンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法 Download PDF

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Description

本発明は、サンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法に関するものである。
超臨界流体クロマトグラフ(SFC:Super−Critical Fluid Chromatography)や超臨界流体抽出装置(SFE:Super−Critical Fluid Extraction)では、10MPa(メガパスカル)以上の超臨界流体又は液体状態のCO2が背圧調整器(BPR:Back Pressure Regulator)通過後に大気圧に減圧され気化する。分取機能を備えたSFCやSFEでは、例えばCO2とモディファイアの混合流体に溶解しているサンプルをBPR通過後に捕集する。気化したCO2はその体積が400倍にもなるため、出口配管から流出する流体は飛散し、サンプルが失われるという問題が生じる。
この問題を解決するため、気体(CO2)と液体(モディファイア、主にはMeOH)を分離し、液体のみを回収する気液分離器が必要となる。このような気液分離器は例えば特許文献1−6に開示されている。
SFCやSFEにおいてカラムを通過した後の分取対象はクロマトピーク群として現れる。クロマトピーク群におけるピークの一つ一つはフラクションと呼ばれる。多数のフラクション(ピーク)は例えば秒単位で近接した状態で分離している。このフラクションすべてを採取する必要がある。
フラクションの採取にはフラクションコレクタが用いられる。例えば通常の液体クロマトグラフ(LC:liquid chromatograph)で用いられるフラクションコレクタは、空間的に多数並べられた捕集瓶(例えば試験管など)に吐出口のついたヘッドをX−Y方向に移動させることによって多数のフラクションを捕集瓶に滴下する。
ここでフラクションの分取方式を例えば3つに分けて説明する。
1つ目の分取方式は、複数の採集瓶に対して採集瓶ごとに気液分離器を設ける方式である。この方式は例えば特許文献1,3,6に開示されている。多数のフラクションはバルブによって流路を切り替えられて気液分離器を介して採集瓶に導かれる。1つの気液分離器には1つのフラクションしか通過しない。したがって、この方式は、デッドボリュームの大きさや、クロスコンタミネーション(例えばピーク個々がブロードになったりして互いに交じり合うこと)は問題とはならない利点がある。しかし、例えば市販の切り替えバルブは6方が最大であり、それ以上の個数のフラクション(分取対象クロマトピーク)を分取するためには複数段数にバルブを接続する必要があり、系が大規模複雑化するという問題が生じる。
2つ目の分取方式は、捕集瓶内で気液分離を行う方式である。この方式は、デッドボリュームがゼロであるので、クロスコンタミネーションの問題は発生しない利点がある。この方式は例えば特許文献2に開示されている。特許文献2に開示された方式は、切り替えバルブを使用せずに、LC用フラクションコレクタと同様に空間的に多数並んだ回収バイアルにフラクション排出プローブを移動させることによって多数のフラクションの分取が可能である。しかし、特許文献2に開示された方式はプローブのX−Y方向の移動の時間的前後にプローブ先端をZ方向に移動させ、回収バイアルとプローブ先端の脱着を行う必要がある。このため、特許文献2に開示された方式は、そのデッドタイムの間はフラクションの分取は行えず、非常に近接したフラクションを分取することは困難である。
3つ目の分取方式は、フラクションコレクタの上流側の流路に1つの気液分離器を有するタイプである。この方式は、フラクションコレクタに液体のみを送液するので、従来のLCのような分取が可能である。この方式は例えば特許文献4,5,6に開示されている。
しかし、特許文献4のようにドリッパと呼ばれる内径拡大管が用いられると、特許文献5で示されるように管内径拡大部で旋回流が発生し、時間的に近接した複数のフラクションが互いに交じり合うクロスコンタミネーションが発生する。また、ドリッパと内管内におけるデッドボリュームによってピークがブロードになる。このことからもクロスコンタミネーションが発生する。
さらには、移動相の流量やモディファイアの添加割合に応じてサンプルが気液分離器を通過する時間が変化する。したがって、フラクションコレクタにサンプルが到達する時刻が変化し、分取タイミングの制御が非常に困難となる問題があった。
特表2009−544042号公報 特開2010−78532号公報 特許第4918641号公報 特表2012−508882号公報 特開2008−93572号公報 特許第3221574号公報
本発明は、超臨界流体又は液化気体を含む移動相に含まれるサンプルを捕集容器に捕集する際のデッドボリュームの発生を抑制することを目的とするものである。
本発明の実施形態のサンプル捕集装置は、超臨界流体又は液化気体を含む移動相に含まれるサンプルを捕集容器に捕集するサンプル捕集装置であって、上記移動相に液体が含まれており、上記移動相の吐出口及び上記捕集容器が収容され、上記超臨界流体又は上記液化気体が液化する圧力以上に保持される耐圧容器と、上記耐圧容器内の圧力を調節する圧力制御弁と、上記捕集容器に捕集された上記液体に残留する上記超臨界流体又は上記液化気体を脱気する脱気機構と、を備えているものである。
本発明の実施形態の超臨界流体装置は、ポンプと、背圧調整器と、本発明の実施形態のサンプル捕集装置と、を備え、上記ポンプによって移動相が送液され、上記背圧調整器を通過した移動相が上記サンプル捕集装置に導入されるものである。
本発明の実施形態のサンプル捕集方法は、超臨界流体又は液化気体を含む移動相に含まれるサンプルを捕集容器に捕集するサンプル捕集方法であって、移動相の吐出口及び上記捕集容器が収容された耐圧容器内を上記超臨界流体又は上記液化気体が液化する圧力以上に保持する加圧ステップと、上記耐圧容器内が上記圧力以上に保持された状態で上記吐出口から移動相を吐出させて上記捕集容器に捕集する吐出ステップと、上記耐圧容器内を減圧して上記捕集容器内の上記超臨界流体又は上記液化気体を気化させる気化ステップと、を含み、上記移動相に液体が含まれており、上記気化ステップにおいて上記捕集容器内に上記液体が残留し、上記気化ステップの後に、上記液体に残留する上記超臨界流体又は上記液化気体を脱気する脱気ステップをさらに含む。
本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、超臨界流体又は液化気体を含む移動相に含まれるサンプルを捕集容器に捕集する際のデッドボリュームの発生を抑制することができる。
サンプル捕集装置の一実施形態を説明するための概略的な斜視図である。 超臨界流体装置の一実施形態を説明するための概略的な構成図である。 気泡検出装置の一例を説明するための概略的な断面図である。 サンプル捕集装置の他の実施形態を説明するための概略的な斜視図である。 同実施形態の概略的な断面図である。 サンプル捕集装置のさらに他の実施形態を説明するための概略的な斜視図である。 サンプル捕集装置のさらに他の実施形態を説明するための概略的な斜視図である。 超臨界流体装置の他の実施形態を説明するための概略的な構成図である。 サンプル捕集装置のさらに他の実施形態を説明するための概略的な斜視図である。 大気圧下における移動相噴出の様子を示す画像である。 耐圧容器内の圧力が5.0MPaの場合の吐出口からの滴下の様子を示す画像である。 耐圧容器内の減圧時の様子を説明するための画像である。 耐圧容器内の圧力が5.0MPaの状態でCO2100%の移動相を吐出口からの滴下させたときの様子を示す画像である。 カラムを通過した後のクロマトピークの一例を説明するための図である。 捕集容器内の液体において気泡が発生している様子を示す画像である。
本発明の実施形態のサンプル捕集装置において、例えば、上記脱気機構は、上記耐圧容器内を大気圧よりも低くする減圧装置、上記捕集容器に捕集された上記液体を超音波振動させる超音波振動子又は上記捕集容器に捕集された上記液体を加熱する加熱装置を備えているようにしてもよい。上記脱気機構は、上記減圧装置、上記超音波振動子及び上記加熱装置のうち複数を備えていてもよい。
また、上記脱気機構は、例えば、前記捕集容器に捕集された前記液体における気泡を検出する気泡検出装置を備えているようにしてもよい。
本発明の実施形態のサンプル捕集装置は、例えば、上記耐圧容器内に、複数の上記捕集容器と、上記液体を吸引採取するためのサンプリングニードルと、上記吐出口又は上記サンプリングニードルをいずれかの上記捕集容器に移動させるXYZ移動機構とを備えているようにしてもよい。
本発明の実施形態の超臨界流体装置は、例えば超臨界流体クロマトグラフ又は超臨界流体抽出装置である。
本発明の実施形態のサンプル捕集方法は、例えば、上記耐圧容器内に配置された、複数の上記捕集容器と、上記液体を吸引採取するためのサンプリングニードルと、上記吐出口又は上記サンプリングニードルをいずれかの上記捕集容器に移動させるXYZ移動機構が用いられ、上記吐出ステップにおいて、上記XYZ移動機構によって上記吐出口が移動されることによって移動相が滴下される上記捕集容器が選択されて移動相が分画され、上記気化ステップ及び上記脱気ステップの後に、上記XYZ移動機構によって上記サンプリングニードルが移動されることによって上記サンプリングニードルが挿入される上記捕集容器が選択されて上記液体が吸引採取されるサンプル採取ステップをさらに含むようにしてもよい。
本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、デッドボリュームをゼロにすることができるので、クロスコンタミネーションやキャリーオーバーを防止できる。例えば、通常のLC用フラクションコレクタを耐圧容器の中に格納し、CO2が液体として振る舞う5MPa以上の圧力をかけた状態で分取を行う。CO2が液体であるため、気化による体積膨張も起きずに従来のLC同様の分取が実行可能となる。
全てのフラクションの捕集が終了した後に耐圧容器内を減圧すれば、フラクションコレクタ内の捕集瓶(捕集容器)にサンプルを含んだモディファイア(液体)が残留する。このように、回収率100%のサンプル捕集装置が実現される。なお、移動相がCO2100%の場合にはサンプルのみが捕集瓶に残留する。
本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、例えば、デッドボリュームをゼロにすることができるので、クロスコンタミネーションを防止でき、近接した多数のフラクションを分取可能となる。
また、本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、例えば、デッドボリュームをゼロにすることができるので、フラクションコレクタへの各フラクションの到着時刻が移動相の送流量によってのみ決定される。この到着時刻はモディファイアの混合比率によって変化しない。したがって、分取タイミング制御が容易となる。
また、本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、例えば、サンプルの回収率100%となる。
また、本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、例えば、洗浄の必要がなくなる。
また、本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、例えば、背圧調整器(BPR)以降のCO2の気化熱を補償するための加熱機構が不要となる。
なお、本発明の実施形態のサンプル捕集装置及び超臨界流体装置並びにサンプル捕集方法は、例えば、CO2100%(モディファイア混合率0%)のSFC、SFEにおいても多数のサンプルを回収できる。
ところで、SFCや分取SFCでは、通常、回収された液体について、その液体に含まれるサンプルの濃度やクロスコンタミネーションの有無が確認される。その回収された液体の成分分析が例えばSFCやLCを用いて行われる。
本発明の実施形態では、耐圧容器内が加圧された状態で捕集容器に移動相(例えばCO2)と液体が回収された後、耐圧容器内の圧力が大気圧に解放されて移動相が蒸発し、捕集容器内にサンプルを含む液体が残る。耐圧容器内の圧力が大気圧になった直後の状態では、捕集容器内の液体には大量の移動相が溶解している。図15に示されるように、捕集容器13内の液体において多数の気泡が発生している。
捕集容器13内の液体に大量のCO2が含まれている状態でその液体の分析を行うと、分析開始までの放置時間(脱気時間)に依存して分析後の保持時間やピーク形状が変化する。したがって正確な分析ができないという問題が生じる。これは主に、サンプル注入時の気泡の混入による注入量ばらつきや、送液不良、カラム中におけるサンプル溶媒効果への溶解CO2の影響による。
そこで、以下に説明する実施形態では、捕集容器13に回収された液体の分析が行われる前に、その液体の脱気処理が行われる。
図面を参照しながら本発明の一実施形態を説明する。
図1は、サンプル捕集装置の一実施形態を説明するための概略的な斜視図である。図2は、超臨界流体装置の一実施形態を説明するための概略的な構成図である。まず、図2を参照して、超臨界流体装置の構成について説明する。
図2に示された超臨界流体装置は、サンプル捕集装置を備えた超臨界流体クロマトグラフ(SFC)である。SFCでは、例えば、比較的低温度、低圧力で超臨界状態が得られるCO2が移動相として用いられる。また、移動相には、測定試料の溶解性を高めるためにモディファイア(主にはMeOH)が混合される。このため、CO2ボンベ101から得られる液体CO2とモディファイア102がCO2ポンプ103とモディファイアポンプ104にてそれぞれ送液され、ミキサー105にて混合される。
オートサンプラ106(試料注入器)によって試料を注入された流体はカラムオーブン107内に設置されたカラム108を通る。試料は時間的に分離される。時間的に分離された試料は例えば紫外線(UV:ultraviolet)検出器109によって検出される。
ポンプ以降の流路の圧力は圧力制御バルブ110(背圧調整器、BPR)によって10MPa程度以上に一定に保たれる。移動相は圧力制御バルブ110通過後に大気圧に減圧される。その後、UV検出器109によって検出したタイミングを基準にして、サンプル捕集装置1により、所望の成分がそれぞれ採集容器に回収される。
図12は、カラムを通過した後のクロマトピークの一例を説明するための図である。図12において、縦軸はピーク強度(任意単位)、横軸は時間を示す。
図12に示されたものが分取対象であるクロマトピーク群である。これらのピークの一つ一つはフラクションと呼ばれる。多数のフラクション(ピーク)が例えば秒単位で近接した状態で分離している。SFCでは、例えばこれらのフラクションすべてを取得する必要がある。
サンプル捕集装置1内の配管出口からは気化により体積が400倍に膨張したCO2が勢い良く噴出する。一般には、サンプルを含んだMeOHが飛散し、サンプルの回収率が低下する。
サンプル捕集装置1について図1を参照して説明する。
サンプル捕集装置1は、耐圧容器3と、移送管5と、フラクションコレクタ7と、廃液溜め容器9と、リリーフバルブ11(圧力制御弁)と、捕集容器13と、減圧装置33を備えている。移送管5、フラクションコレクタ7、廃液溜め容器9及び捕集容器13は、耐圧容器3内に配置されている。
耐圧容器3は内部空間を密閉可能な容器である。図1では、耐圧容器3の天板と前面板の図示は省略されている。
移送管5は圧力制御バルブ110(図2を参照。)を通過した移動相を耐圧容器3に導入するためのものである。
フラクションコレクタ7は、X−Yステージ15と切り替えバルブ17と可動ヘッド19と吐出口21を備えている。X−Yステージ15は可動ヘッド19を移動させることによって吐出口21を移動させる。切り替えバルブ17は移送管5を廃液溜め容器9につながる流路と吐出口21に切り替えて接続する。可動ヘッド19はX−Yステージ15によって移動され、吐出口21を所望の位置に配置する。吐出口21からは所望の時期に移動相が吐出される。
廃液溜め容器9には、廃液溜め容器9につながる流路が切り替えバルブ17によって移送管5と接続されているときに移動相が吐出される。廃液溜め容器9内の空間は耐圧容器3内の空間とつながっている。例えば、廃液溜め容器9には上面を覆う蓋が設けられていない。
リリーフバルブ11は耐圧容器3内の圧力を調節する。リリーフバルブ11は例えば廃液溜め容器9の出口に設けられている。液溜め容器9の出口はリリーフバルブ11を介して耐圧容器3の外部空間と接続される。
捕集容器13は例えば捕集瓶である。耐圧容器3内に複数の捕集容器13が配列されている。
減圧装置33は耐圧容器3の内部空間と接続されている。減圧装置33は例えば真空ポンプである。
耐圧容器3内は、分取が行われる間、例えばCO2が液体として振る舞う5MPa以上に圧力が保持される。これによって、CO2の気化が起こらないためサンプルの飛散がなく、LC同様のシステムによってフラクションを捕集可能となる。
SFC、SFEでは送液を開始してからサンプルを経路に注入する前に移動相のみを系に一定時間(例えば数十分)流し、流体の安定化を図る。その間、移送管5からフラクションコレクタ7に流入する移動相は切り替えバルブ17によって廃液溜め容器9に一旦貯蔵される。
移動相の耐圧容器3内への流入によって耐圧容器3内は気体CO2で満たされ、耐圧容器3内の圧力は上昇する。圧力が5MPaを超えると耐圧容器3内のCO2は液化し始める。気体CO2と液体CO2の平衡によっておおよそ6MPa付近の圧力が維持される。
耐圧容器3内が液体CO2で満たされるまでは圧力がそれ以上に上昇することはない。廃液溜め容器9の出口にはリリーフバルブ11が設置されている。リリーフバルブ11は圧力が例えば9MPa以上に上昇する場合には廃液を行う。これにより、必要以上の圧力上昇が避けられる。
圧力が例えば5MPa以上となった段階で、フラクションを採集する準備が整う。その後、サンプルインジェクション(SFC)又は抽出(SFE)を開始する。
フラクションの取得はUV検出器109の検出タイミングに従って行われる。所望のフラクションが切り替えバルブ17に到着している間のみ、可動ヘッド19に設置された吐出口21からサンプルを含む移動相が捕集容器13に滴下される。この時、吐出口21から吐出されるCO2は液体状態であるため、飛散は起きない。全てのフラクションを含む液体は複数の捕集容器13に適宜捕集される。
分取及び抽出が終了した時点でリリーフバルブ11を開放して、耐圧容器3内と外雰囲気を連通させる。すると、廃液溜め容器9内部の液体及び耐圧容器3内の気体CO2は外部に排出され、耐圧容器3内は大気圧に減圧される。大気圧まで減圧されると、捕集容器13内の液体CO2は蒸発し、サンプルが溶解したモディファイアが捕集容器13内に残留する。これにより、サンプルは100%捕集される。
次に、捕集容器13に捕集されたモディファイアに残留するCO2を脱気する処理が行われる。リリーフバルブ11が閉じられた後、減圧装置33が動作される。これにより、耐圧容器3の内部空間は減圧されて大気圧よりも低くされる。気体の液体への溶解度はヘンリーの法則に従って圧力に比例する。したがって、耐圧容器3の内部空間がされることにより、捕集容器13内のモディファイアからのCO2の脱気が促進される。これにより、脱気されたモディファイア(液体試料)が得られる。
上記では、廃液溜め容器9の出口にリリーフバルブ11が設置されている例について説明したが、リリーフバルブ11は廃液溜め容器9とは別に設置されていても同様の効果が得られる。リリーフバルブ11は、耐圧容器3内と外部を連通させる場所に設置されていればよい。また、移送管5の上流にリリーフバルブを設け、移送管5を遡ってCO2が排出されて減圧される系としてもよい。
また、捕集容器13を含む全てのコンポーネントは耐圧性を有する必要はなく、通常のLC用フラクションコレクタと全く同様のものを用いることができる。
ところで、脱気処理に要する時間は、SFEや分取SFCに使用される移動相の流量、モディファイア混合率によって異なる。そこで、脱気処理時に、耐圧容器3内の圧力が監視されたり、捕集容器13内の液体における気泡の有無が監視されたりしてもよい。
耐圧容器3内の圧力の監視は、例えば耐圧容器3に取り付けられた圧力センサ34を用いて行われる。圧力センサ34の取り付け位置は、減圧装置33の動作によって耐圧容器3内が減圧されているときに耐圧容器3内の圧力を測定できる位置であれば、どのような位置であってもよい。
捕集容器13内の液体における気泡の有無は、例えば図3に示される気泡検出装置35を用いて行われる。
図3は、気泡検出装置の一例を説明するための概略的な断面図である。
耐圧容器3内に配置された捕集容器13の底部に対向する位置に気泡検出装置35が配置されている。気泡検出装置35は光源部35aと受光部35bを備えている。光源部35aは捕集容器13に光を照射する。受光部35bは捕集容器13からの光を受光する。
光源部35aから出射された光は、捕集容器13内に回収された液体に照射される。捕集容器13内の液体に気泡が存在していると、気泡に起因する光の反射や散乱が起こる。例えば、受光部35bが受光した捕集容器13からの光の光量の乱雑さが評価される。いわゆるフォトカプラ法によって、捕集容器13内の液体における気泡の有無が監視される。
例えば、気泡検出装置35は、耐圧容器3内に配置された複数の捕集容器13ごとに設けられる。ただし、気泡検出装置35は、複数の捕集容器13のうち1つ又は予め選択された複数の捕集容器13に対応する位置のみに配置されていてもよい。
なお、気泡検出装置35が配置される位置は捕集容器13の底部に対向する位置に限定されない。気泡検出装置35が配置される位置は、捕集容器13内の液体における気泡を検出できる位置であれば、例えば捕集容器13の側面に対向する位置など、どのような位置であってもよい。
また、本発明の実施形態で用いられる気泡検出装置は、気泡を光学的に検出するものに限定されない。このような気泡検出装置は、捕集容器内の液体における気泡の有無を検出できるものであれば、どのような方式のものであってもよい。
図4は、サンプル捕集装置の他の実施形態を説明するための概略的な斜視図である。図5は、この実施形態の概略的な断面図である。
この実施形態のサンプル捕集装置37には、図1に示されたサンプル捕集装置1の構成に対して、減圧装置33と圧力センサ34に替えて超音波作用槽39と超音波振動子41が設けられている。
超音波作用槽39は耐圧容器3内に配置されている。超音波作用槽39内に捕集容器13を保持するラックが配置されている。
超音波振動子41は、例えば、超音波作用槽39に対向して耐圧容器3の底部に配置されている。
図5に示されるように、超音波作用槽39内に液体43が流し込まれる。耐圧容器3内に配置されている捕集容器13は液体43に浸漬される。これにより、超音波振動子41の動作によって捕集容器13に対して超音波振動が与えられるようになる。液体43は、捕集容器13内に捕集されたCO2が気化するときの気化熱によって凝固しないものであることが好ましい。
捕集容器13に目的のフラクションが捕集された後、リリーフバルブ11が開放されて耐圧容器3内が大気圧に減圧される。捕集容器13内のCO2は気化し、捕集容器13内にモディファイア(液体)が残留する。
超音波振動子41が動作されて超音波が発生される。捕集容器13に回収された液体は超音波振動され、液体中に溶解しているCO2が脱気される。
脱気に要する時間は分取SFCやSFEで使用する移動相の流量やモディファイア混合率によって異なる。そこで、サンプル捕集装置37には、脱気が完了したかどうかを確認するために、捕集容器13内の液体における気泡の有無を確認する気泡検出装置が設けられていてもよい。そのような気泡検出装置としては、例えば図3に示された気泡検出装置35が用いられる。
図6は、サンプル捕集装置のさらに他の実施形態を説明するための概略的な断面図である。
この実施形態のサンプル捕集装置45には、図1に示されたサンプル捕集装置1の構成に対して、減圧装置33及び圧力センサ34に替えて加熱装置47が設けられている。加熱装置47は例えばヒーターである。加熱装置47は耐圧容器3内に配置されている。ただし、加熱装置47の配置位置は、捕集容器13に捕集された液体を加熱できる位置であればどのような配置位置であってもよい。
分取及び抽出が終了し、リリーフバルブ11が開放されて、耐圧容器3内が大気圧に減圧された後、加熱装置47が動作される。加熱装置47は、耐圧容器3の内部空間が例えば30〜40℃くらいに保温されるように動作される。耐圧容器3の内部空間が加温されることにより、捕集容器13内の液体は加熱される。そして、捕集容器13内の液体からのCO2の脱気が促進される。これにより、脱気された液体試料が得られる。
サンプル捕集装置45でも、例えば図3に示された気泡検出装置35を用いて脱気処理時に捕集容器13内の液体における気泡の有無が監視されてもよい。また、サンプル捕集装置45には、耐圧容器3の内部空間の温度を検出するための温度センサが配置されていてもよい。
図7は、サンプル捕集装置のさらに他の実施形態を説明するための概略的な断面図である。
この実施形態のサンプル捕集装置49は、図1に示されたサンプル捕集装置1の構成に対して、フラクションコレクタ7に替えてフラクションコレクタ51を備えている。
フラクションコレクタ51は、XYZ移動機構53と切り替えバルブ17と可動ヘッド55と吐出口21と可動ヘッド57とサンプリングニードル59を備えている。XYZ移動機構53は可動ヘッド55を移動させることによって吐出口21を所望の捕集容器13上に移動させる。
可動ヘッド55は、Z軸方向に可動ヘッド57を移動させるための案内レールを兼ねている。XYZ移動機構53は、可動ヘッド55及び可動ヘッド57を移動させることによってサンプリングニードル59を所望の捕集容器13内に移動させる。サンプリングニードル59は、捕集容器13内の液体を吸引採取するための試料採取管61に接続されている。サンプル捕集装置49はオートサンプラとしても機能する。
分取及び抽出が終了した後、リリーフバルブ11及び減圧装置33が動作されてCO2の排出及び捕集容器13内の液体の脱気処理が行われる。その後、XYZ移動機構53によってサンプリングニードル59が移動されることによって、サンプリングニードル59が挿入される捕集容器13が選択されて液体が吸引採取される。サンプリングニードル59を用いて吸引採取された液体は、例えばSFCやLCによって分析される。
このように、捕集容器13を移動させることなく、捕集容器13に回収された液体の分析を行うことができる。さらに、捕集容器13に回収された液体は脱気されているので、その液体の分析結果の信頼度が向上する。
XYZ移動機構53は、吐出口21をXY平面で移動させ、サンプリングニードルをXYZ軸方向に移動させるものであるが、XYZ移動機構はこれに限定されない。本発明の実施形態のサンプル捕集装置において、XYZ移動機構は、吐出口又はサンプリングニードルをいずれかの捕集容器に移動させることができる機能を有するものであれが、どのような構成であってもよい。
また、フラクションコレクタ7に替えてフラクションコレクタ51を備えている構成は、図4及び図5を参照して説明したサンプル捕集装置37や、図6を参照して説明したサンプル捕集装置45にも適用可能である。
また、サンプル捕集装置1,37,45,49は、脱気機構として、減圧装置33、超音波振動子41又は加熱装置47のいずれかを備えている。このような構成に対して、1つのサンプル捕集装置に減圧装置33、超音波振動子41及び加熱装置47のうちの複数が配置されていてもよい。これにより、脱気効率が向上する。
図8は、超臨界流体装置の他の実施形態を説明するための概略的な構成図である。
この実施形態の超臨界流体装置201は、図2を参照して説明した超臨界流体装置と比較して、サンプル捕集装置1に替えてサンプル捕集装置49を備えている。サンプル捕集装置49は例えば図7を参照して説明したものである。超臨界流体装置201のその他の構成は図2を参照して説明した超臨界流体装置と同じである。
サンプル捕集装置49は、他の超臨界流体装置203のオートサンプラ(試料注入器)を兼ねている。超臨界流体装置203は、図2を参照して説明した超臨界流体装置と比較して、オートサンプラ106に替えてサンプル捕集装置49を備えている。超臨界流体装置203のその他の構成は図2を参照して説明した超臨界流体装置と同じである。
図7を参照して説明したように、サンプル捕集装置49はサンプル捕集機能と脱気機能とオートサンプラ機能を備えている。超臨界流体装置201において、サンプル捕集装置49のサンプル捕集機能によって捕集容器に液体が回収される。サンプル捕集装置49において、捕集容器に回収された液体の脱気処理が行われる。その後、超臨界流体装置203において、サンプル捕集装置49のオートサンプラ機能によって脱気処理後の液体が吸引採取され、採取された液体の分析が行われる。
この実施形態では、超臨界流体装置203はSFCであるが、超臨界流体装置203に替えてLCが用いられるようにしてもよい。
図9は、サンプル捕集装置のさらに他の実施形態を説明するための概略的な斜視図である。
サンプル捕集装置29は、耐圧容器3、移送管5、廃液溜め容器9、リリーフバルブ11、捕集容器13、切り替えバルブ17、吐出口21、減圧装置33及び圧力センサ34を備えている。サンプル捕集装置29は、X−Yステージ15及び可動ヘッド19(図1を参照。)を備えていない。耐圧容器3の前面板の図示は省略されている。
例えば、図1に示されたサンプル捕集装置1と同様に、移送管5を介して導入されるサンプル注入前の移動相が切り替えバルブ17によって廃液溜め容器9に流入され、耐圧容器3内があらかじめ5MPa以上に昇圧される。サンプル注入後はUV検出器109(図2を参照。)の検出タイミングに従って、切り替えバルブ17が切り替えられて所望のフラクションが吐出口21から捕集容器13に滴下される。
分取又は抽出が終了したら、リリーフバルブ11が開放され、耐圧容器3内が減圧される。次に、リリーフバルブ11が閉じられた後、減圧装置33が動作されて、捕集容器13に捕集されたモディファイアに残留するCO2を脱気する処理が行われる。その後、捕集容器13が取り出される。
この実施態様のサンプル捕集装置29は、図1に示されたサンプル捕集装置1のように多数のフラクションを取得せずに、1個又は数個の少数のフラクションを取得するのに適している。
切り替えバルブ17から取り出される吐出口21の数は、図9のように1本であってもよいし、複数本であってもよい。複数の吐出口21が配置されている場合は、移動相が吐出される吐出口21を切り替えて複数の捕集容器13に移動相を分画できる。
また、切り替えバルブ17は耐圧容器3外にあってもよい。
サンプル捕集装置29は、取得フラクションの数は切り替えバルブ17によって制限され、多数のフラクションをクロスコンタミネーションなく捕集することはできない。しかし、サンプル捕集装置29は、回収率が高い、洗浄の必要がない、といった利点を有する。
図10から図13を参照して、CO2が液体として振る舞う5MPa以上の圧力で吐出口21からサンプルが飛散することなく捕集容器13に滴下される様子の確認実験結果について説明する。
図10は、比較のために大気圧下における移動相噴出の様子を示す画像である。
図10はCO2の流量が40ml/min、モディファイアであるMeOHの流量が10ml/min、耐圧容器3内の圧力が0.1MPaとした場合の吐出口21からの移動相流出の様子である。CO2の体積が約400倍となることにより線速度が増し、MeOHがミスト状に噴出している様子がわかる。特許文献6においても、あらかじめ昇圧を行っていないため、フラクション流入初期には図10と同様の現象となり、捕集槽のあらゆる箇所にサンプルが付着し、回収槽へ流出するサンプルの回収率は低下する。またサンプルを変更した際の洗浄に多大な時間を要する。
図11は、耐圧容器内の圧力が5.0MPaの場合の吐出口からの滴下の様子を示す画像である。
図11で確認される通り、耐圧容器3内の圧力が5MPaを超過すると、図10で見られたようなミスト状の飛散なく、吐出口21からの流体が全て捕集容器13に滴下されている様子が確認される。
図12は、耐圧容器内の減圧時の様子を説明するための画像である。
耐圧容器3内の圧力が減圧されると、捕集容器13に回収されたCO2とMeOHのうち、CO2のみが蒸発して消滅する。耐圧容器3内の圧力が大気圧(0.1MPa)に戻った状態ではMeOHのみが捕集容器13の中に残留している。
図13は、耐圧容器内の圧力が5.0MPaの状態でCO2100%の移動相を吐出口からの滴下させたときの様子を示す画像である。
移動相はCO2100%であり、モディファイアが混入されていないが、捕集容器13内にCO2が液体として捕集されている様子が確認される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態における構成、配置、数値等は一例であり、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
1,29,37,45,49 サンプル捕集装置
3 耐圧容器
9 廃液溜め容器
11 リリーフバルブ(圧力制御弁)
13 捕集容器
21 吐出口
33 減圧装置
35 気泡検出装置
41 超音波振動子
47 加熱装置
53 XYZ移動機構
103,104 ポンプ
110 圧力制御バルブ(背圧調整器)
201 超臨界流体装置

Claims (11)

  1. 超臨界流体又は液化気体を含む移動相に含まれるサンプルを捕集容器に捕集するサンプル捕集装置であって、
    前記移動相に液体が含まれており、
    前記移動相の吐出口及び前記捕集容器が収容され、前記超臨界流体又は前記液化気体が液化する圧力以上に保持される耐圧容器と、
    前記耐圧容器内の圧力を調節する圧力制御弁と、
    前記捕集容器に捕集された前記液体に残留する前記超臨界流体又は前記液化気体を脱気する脱気機構と、を備えているサンプル捕集装置。
  2. 前記脱気機構は、前記耐圧容器内を大気圧よりも低くする減圧装置を備えている請求項1に記載のサンプル捕集装置。
  3. 前記脱気機構は、前記捕集容器に捕集された前記液体を超音波振動させる超音波振動子を備えている請求項1に記載のサンプル捕集装置。
  4. 前記脱気機構は、前記捕集容器に捕集された前記液体を加熱する加熱装置を備えている請求項1に記載のサンプル捕集装置。
  5. 前記脱気機構は、前記捕集容器に捕集された前記液体における気泡を検出する気泡検出装置を備えている請求項1に記載のサンプル捕集装置。
  6. 前記耐圧容器内に、複数の前記捕集容器と、前記液体を吸引採取するためのサンプリングニードルと、前記吐出口又は前記サンプリングニードルをいずれかの前記捕集容器に移動させるXYZ移動機構とを備えている請求項1に記載のサンプル捕集装置。
  7. ポンプと、背圧調整器と、請求項1記載のサンプル捕集装置と、を備え、
    前記ポンプによって移動相が送液され、前記背圧調整器を通過した移動相が前記サンプル捕集装置に導入される超臨界流体装置。
  8. 該超臨界流体装置は超臨界流体クロマトグラフである請求項7に記載の超臨界流体装置。
  9. 該超臨界流体装置は超臨界流体抽出装置である請求項7に記載の超臨界流体装置。
  10. 超臨界流体又は液化気体を含む移動相に含まれるサンプルを捕集容器に捕集するサンプル捕集方法であって、
    移動相の吐出口及び前記捕集容器が収容された耐圧容器内を前記超臨界流体又は前記液化気体が液化する圧力以上に保持する加圧ステップと、
    前記耐圧容器内が前記圧力以上に保持された状態で前記吐出口から移動相を吐出させて前記捕集容器に捕集する吐出ステップと、
    前記耐圧容器内を減圧して前記捕集容器内の前記超臨界流体又は前記液化気体を気化させる気化ステップと、を含み、
    前記移動相に液体が含まれており、
    前記気化ステップにおいて前記捕集容器内に前記液体が残留し、
    前記気化ステップの後に、前記液体に残留する前記超臨界流体又は前記液化気体を脱気する脱気ステップをさらに含むサンプル捕集方法。
  11. 前記耐圧容器内に配置された、複数の前記捕集容器と、前記液体を吸引採取するためのサンプリングニードルと、前記吐出口又は前記サンプリングニードルをいずれかの前記捕集容器に移動させるXYZ移動機構が用いられ、
    前記吐出ステップにおいて、前記XYZ移動機構によって前記吐出口が移動されることによって移動相が滴下される前記捕集容器が選択されて移動相が分画され、
    前記気化ステップ及び前記脱気ステップの後に、前記XYZ移動機構によって前記サンプリングニードルが移動されることによって前記サンプリングニードルが挿入される前記捕集容器が選択されて前記液体が吸引採取されるサンプル採取ステップをさらに含む請求項10に記載のサンプル捕集方法。
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