JP6264322B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置に関するものである。
複合機等に代表される画像形成装置においては、画像読み取り部で原稿の画像を読み取った後、画像形成部に備えられる感光体に対して読み取った画像を基に光を照射し、感光体上に静電潜像を形成する。その後、形成した静電潜像の上に帯電したトナー等の現像剤を供給して可視画像とした後、用紙に転写し、画像形成装置に備えられる定着装置によって定着させ、装置外に排出する。
ここで、定着装置を備える画像形成装置に関する技術が、特開2000−259035号公報(特許文献1)、特開2000−259038号公報(特許文献2)、特開2009−181081号公報(特許文献3)、および特開2010−78953号公報(特許文献4)に開示されている。
定着装置は、所定の温度に加熱された一対のローラーを備える。一対のローラーの間に、トナーによる可視画像が転写された用紙を通紙して、熱および圧により用紙にトナーを定着させる。
画質の向上の観点からすると、一対のローラーの温度管理を厳密に行う必要がある。昨今では、ローラーの中央部領域の温度と端部領域の温度とをそれぞれ別々に計測して、温度管理をする場合が多い。なお、ローラーの端部領域は、用紙が通過しないので、接触式のサーミスタが用いられる。一方、ローラーの中央部領域は、用紙が通過するので、非接触式のサーモパイル、すなわち、放射温度計が用いられる。
サーモパイルは、温度の計測対象物であるローラーから放射される赤外エネルギーを計測する温接点計測部と、サーモパイルが配置されたローラーの中央部領域の雰囲気、すなわち、基準となるサーモパイル自身の赤外エネルギーを計測する冷接点計測部とを含む。サーモパイルは、温接点計測部による計測結果および冷接点計測部における計測結果を基に、ローラーの中央部領域の温度を算出して計測する。
特開2000−259035号公報 特開2000−259038号公報 特開2009−181081号公報 特開2010−78953号公報
ここで、冷接点計測部を構成する回路が断線した場合等、冷接点計測部における計測結果が異常値を示した場合、ローラーの中央部領域の温度を計測することができないこととなる。このような場合、画像形成装置は、例えば、サービスマンコール等を発し、異常が解消するまで、画像形成を中止する。
このような状況下においては、サービスマンによる修理等、サーモパイルが正常に作動するようになるまで、画像形成を行うことができない。そうすると、多少画質が劣ったとしても即時にユーザーが画像形成を行いたいといったユーザーのニーズに対応することができない。上記した特許文献1〜特許文献2に開示の技術でも同様に、対応することができない。
この発明の目的は、ユーザーのニーズに即した画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することである。
この発明の一の局面においては、画像形成装置は、記録媒体上にトナーによる可視画像を形成する画像形成部、および画像形成部により記録媒体上に形成されたトナーによる可視画像を記録媒体に定着させる定着装置を含む。定着装置は、定着ローラーと、サーミスタと、サーモパイルと、異常検知部と、判断部とを備える。サーミスタは、定着ローラーの端部領域に接触して設けられており、定着ローラーの端部領域の温度を計測する。サーモパイルは、サーミスタよりも定着ローラーの中央部領域側であって、定着ローラーと離間した位置に設けられている。サーモパイルは、定着ローラーから放射される赤外エネルギーを計測する温接点計測部およびの定着ローラーの中央部領域の雰囲気の赤外エネルギーを計測する冷接点計測部を含む。サーモパイルは、温接点計測部における計測結果および冷接点計測部における計測結果を基に定着ローラーの中央部領域の温度を算出して計測する。異常検知部は、冷接点計測部における計測結果が異常か否かを検知する。判断部は、異常検知部により冷接点計測部における計測結果が異常であると検知されれば、画像形成部による画像形成を中断し、所定時間のエージングを行った後、所定の枚数以内の画像形成部による画像形成を許可するよう判断する。
このような画像形成装置によると、冷接点計測部における計測結果が異常であったと検知されれば、画像形成部による画像形成を中断し、所定時間のエージングを行った後、所定の数以内の画像形成部による画像形成を許可する。そうすると、冷接点計測部における計測結果が異常であったと検知した後でも、画像形成を引き続き行うことができる。したがって、ユーザーのニーズに即した画像形成を行うことができる。
この発明の一実施形態に係る画像形成装置を複合機に適用した場合の複合機の外観を示す概略図である。 この発明の一実施形態に係る画像形成装置を複合機に適用した場合の複合機の構成を示すブロック図である。 図1に示す複合機に含まれる制御部の構成を示すブロック図である。 図1に示す複合機に備えられる操作部の概略的な構成を示す外観図である。 図1に示す複合機に含まれる画像形成部の構成を示す概略図である。 熱ローラー付近に設けられたサーミスタおよびサーモパイルの配置状態を示す図である。 サーモパイルに含まれる冷接点計測部を構成する回路が断線した場合の処理の流れを示すフローチャートである。 操作部の表示画面の一例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置を複合機に適用した場合の複合機の外観を示す概略図である。図2は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置を複合機に適用した場合の複合機の構成を示すブロック図である。
図1および図2を参照して、複合機11は、制御部12と、操作部13と、画像読み取り部14と、画像形成部15と、用紙セット部19と、排出トレイ30と、記憶部としてのハードディスク16と、ファクシミリ通信部17と、ネットワーク25と接続するためのネットワークインターフェース部18とを備える。
制御部12は、複合機11全体の制御を行う。操作部13は、複合機11側から発信する情報やユーザーの入力内容を表示する表示画面21を含む。操作部13は、印刷部数や階調性等の画像形成の条件や電源のオンまたはオフを入力させる。画像読み取り部14は、セット位置にセットされた原稿を読み取り位置に搬送する原稿搬送装置としてのADF(Auto Document Feeder)22を含む。画像読み取り部14は、ADF22または不図示の載置台上にセットされた原稿の画像を読み取る。用紙セット部19は、手差しで用紙をセットする手差しトレイ28やサイズの異なる複数枚の記録媒体としての用紙を収納可能な給紙カセット群29を含む。用紙セット部19は、画像形成部15に供給する用紙をセットさせる。画像形成部15は、トナーにより可視画像を形成する現像装置41、および現像装置41により形成されたトナーによる可視画像を用紙に定着させる定着装置51を含む。画像形成部15は、画像読み取り部14により読み取られた画像やネットワーク25を介して送信された画像データを基に、搬送されてきた用紙に画像を形成する。画像形成部15により画像を形成された用紙は、排出トレイ30に排出される。ハードディスク16は、送信された画像データや入力された画像形成条件等の格納を行う。ファクシミリ通信部17は、公衆回線24に接続されており、ファクシミリ送信やファクシミリ受信を行う。
なお、複合機11は、画像データの書き出しや読み出しを行うDRAM(Dynamic Random Access Memory)等を備えるが、これらについては、図示および説明を省略する。また、図2中の矢印は、制御信号や制御、画像に関するデータの流れを示している。なお、図1に示すように、この実施形態においては、給紙カセット群29は、3つの給紙カセット23a、23b、23cから構成されている。
複合機11は、画像読み取り部14により読み取られた原稿の画像データを用いて画像形成部15において画像を形成することにより、複写機として作動する。また、複合機11は、ネットワークインターフェース部18を通じて、ネットワーク25に接続されたコンピューター26a、26b、26cから送信された画像データを用いて、画像形成部15において画像を形成して用紙に印刷することにより、プリンターとして作動する。すなわち、画像形成部15は、要求された画像を印刷する印刷部として作動する。複合機11は、ファクシミリ通信部17を通じて、公衆回線24から送信された画像データを用いて、DRAMを介して画像形成部15において画像を形成することにより、また、画像読み取り部14により読み取られた原稿の画像データを、ファクシミリ通信部17を通じて公衆回線24に画像データを送信することにより、ファクシミリ装置として作動する。複合機11は、画像処理に関し、複写機能、プリンター機能、ファクシミリ機能等、複数の機能を有する。さらに、各機能に対しても、詳細に設定可能な機能を有する。
この発明の一実施形態に係る複合機11を含む画像形成システム27は、上記した構成の複合機11と、ネットワーク25を介して複合機11に接続される複数のコンピューター26a、26b、26cとを備える。この実施形態においては、複数のコンピューター26a〜26cについては、3台示している。各コンピューター26a〜26cはそれぞれ、複合機11に対して、ネットワーク25を介して印刷要求を行って印刷をすることができる。複合機11とコンピューター26a〜26cとは、LAN(Local Area Network)ケーブル等を用いて有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよく、ネットワーク25内には、他の複合機やサーバーが接続されている構成でもよい。
次に、制御部12の構成について説明する。図3は、制御部12の構成を示すブロック図である。図3を参照して、制御部12は、後述する冷接点計測部59bにおける計測結果が異常か否かを検知する後述する異常検知部61と、異常検知部61により冷接点計測部59bにおける計測結果が異常であると検知されれば、画像形成部15による画像形成を中断し、所定時間のエージングを行った後、所定の枚数以内の画像形成部15による画像形成を許可するよう判断する後述する判断部62とを備える。これらの構成については、後述する。
次に、上記した操作部13の構成について、さらに詳細に説明する。図4は、操作部13の概略的な構成を示す外観図である。図4を参照して、操作部13は、印刷部数等を入力させるための0〜9までの数字、および「*」や「#」の記号を入力させるテンキー31と、印刷の開始やファクシミリ送信の開始を指示させるスタートキー32と、複合機11の電源のオンオフを入力させる電源キー33と、複合機11の有するプリンター機能やコピー機能等の選択を指示させるメニューキー34と、種々の画像形成の条件や使用ユーザーの登録を指示させる登録キー35と、テンキー31等を用いてユーザーにより入力された指示の内容をキャンセルさせるリセットキー36と、上記した表示画面21とを含む。表示画面21は、液晶のタッチパネル機能を有しており、ユーザーの指での押圧等により、表示画面21からも画像形成条件等を入力させると共に、機能の選択等を行うことができる。
次に、上記した画像形成部15の構成について、さらに詳細に説明する。図5は、画像形成部15の概略的な構成を示す図である。図5を参照して、画像形成部15は、トナー等の現像剤を用いて用紙に可視画像を形成する現像装置41を備える。図5中の二点鎖線で示す現像装置41は、その表面に静電潜像を形成する感光体42と、感光体42の表面を帯電させる帯電部43と、現像スリーブや複数の撹拌ローラーを含み、静電潜像が形成された感光体42の表面にトナー等の現像剤を供給してトナーによる可視画像を形成する現像器44と、転写チャージャーや分離チャージャーを含み、感光体42の表面上に形成された可視画像を、搬送されてきた用紙39に転写する転写部45と、除電ローラーやクリーニングブレード等を含み、可視画像の用紙39への転写の後に感光体42の表面上に残ったトナーや残留電荷等を除去するクリーニング部46とを備える。感光体42は、図5中の矢印Rの方向に回転する。画像形成部15は、画像読み取り部14により読み取った画像を基に感光体42上に静電潜像を形成する。また、画像形成部15は、感光体42上に形成された静電潜像に対し、トナーを供給してトナーによる可視画像を形成する。画像形成部15は、感光体42に対し、帯電、現像、転写、クリーニングを繰り返して、搬送されてきた用紙39にトナーによる可視画像を形成する。なお、現像装置41に着脱可能に設けられたトナーコンテナ(図示せず)により、現像によって消費されたトナーが随時現像器44に供給される。
画像形成部15は、現像装置41により用紙39上に形成されたトナーによる可視画像を用紙39に定着させる定着装置51を備える。定着装置51は、トナーを用紙に定着させる際に用紙を加熱する中空状の回転可能な熱ローラー52と、トナーを用紙に定着させる際に用紙を加圧する中実状の回転可能な圧ローラー53と、熱ローラー52を加熱する第一のヒーター54aおよび第二のヒーター54bと、熱ローラー52の温度を計測するサーミスタ55およびサーモパイル56とを含む。
定着ローラーとしての熱ローラー52は、円筒状であって、金属の素管から構成されている。熱ローラー52の内方側には、第一のヒーター54a、および第二のヒーター54bが配置されている。
定着ローラーとしての圧ローラー53は、弾性を有するゴム状の円柱状部材から構成されている。熱ローラー52と圧ローラー53とは当接している。具体的には、熱ローラー52の表面と、圧ローラー53の表面とが長手方向に接触するように熱ローラー52と圧ローラー53とが設けられている。なお、熱ローラー52と圧ローラー53とは接触しているため、熱ローラー52の熱が、ある程度圧ローラー53に伝わっている。すなわち、熱ローラー52と圧ローラー53とは、長手方向においてほとんど同じ温度分布となっている。熱ローラー52と圧ローラー53との接触領域に用紙39が搬送され、用紙39上に形成されたトナーによる可視画像が熱および圧力により用紙39に定着される。
圧ローラー53は、図5中の矢印Rの方向に回転する。熱ローラー52は、圧ローラー53と逆の方向に回転する。熱ローラー52と圧ローラー53の回転により、用紙39を上流側から下流側へ搬送する。この搬送時に、熱ローラー52および圧ローラー53により用紙39に形成された可視画像の定着を行う。用紙39の搬送される方向はおおよそ、図5中の矢印Dで示される。
図6は、熱ローラー52付近に設けられたサーミスタ55およびサーモパイル56の配置状態を示す図である。図6は、図5中の矢印Dで示す方向から見た図に相当する。
図1〜図6を参照して、サーミスタ55は、熱ローラー52の両端部領域57a、57bのうち、一方側の端部領域57aに接触して設けられている。サーミスタ55は、定着ローラー52の端部領域57aの温度を計測する。なお、両端部領域57a、57bは、複合機11における画像形成が可能な最大の用紙であっても、通紙されない位置である。
一方、サーモパイル56は、サーミスタ55よりも熱ローラー52の中央部領域58側であって、熱ローラー52と離間した位置に設けられている。この場合、サーモパイル56は、熱ローラー52の長手方向のほぼ中央に設けられている。
サーモパイル56は、熱ローラー52から放射される赤外エネルギーを計測する温接点計測部59aおよび熱ローラー52の中央部領域58の雰囲気の赤外エネルギーを計測する冷接点計測部59bを含む。そして、サーモパイル56は、温接点計測部59aにおける計測結果および冷接点計測部59bにおける計測結果を基に熱ローラー52の中央部領域58の温度を算出して計測する。サーモパイル56における温度の算出方法については、後述する。
定着装置51は、サーミスタ55およびサーモパイル56により計測された端部領域57a、および中央部領域58の温度を基に、第一のヒーター54a、および第二のヒーター54bへの通電状態を制御することにより、熱ローラー52の長手方向、すなわち、熱ローラー52の回転軸の方向の温度分布を制御する。
また、画像形成部15には、現像装置41と定着装置51との間に設けられる搬送ベルト47、および複数の給紙ローラー48a、48b、48c、48d、48eが設けられている。例えば、手差しトレイ28にセットされた用紙39は、給紙ローラー48a〜48eによって、用紙搬送路49a、49b、49c、49dを搬送され、排出トレイ30に排出される。また、給紙カセット23a〜23c内にセットされた用紙39は、給紙ローラー48b〜48eによって、用紙搬送路49b〜49dを搬送され、排出トレイ30に排出される。
次に、サーモパイル56に含まれる冷接点計測部59bを構成する回路が断線した場合について説明する。図7は、サーモパイル56に含まれる冷接点計測部59bを構成する回路が断線した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
図7を参照して、ユーザーは、ADF22に画像を読み取らせるための原稿をセットする。そうすると、制御部12は、ADF22への原稿のセットを検知する。そして、ユーザーは、操作部13の表示画面21を用いて、複数枚の画像形成の要求を行う。そうすると、制御部12は、複数枚の画像形成の要求を受け付ける(図6において、ステップS11、以下、「ステップ」を省略する)。
制御部12は、スタートキー32の押下を検知後、画像形成を開始する(S12)。すなわち、画像読み取り部14において、ADF22にセットされた原稿の画像の読み取りを開始する。
また、定着装置51においては、熱ローラー52の端部領域57aの温度および中央部領域58の温度を計測して、熱ローラー52および圧ローラー53の温度管理を行う。具体的には、サーミスタ55により端部領域57aの温度を検知すると共に、サーモパイル56において、温接点計測部59aにより、熱ローラー52から放射される赤外エネルギーを計測して出力する。また、冷接点計測部59bにより、熱ローラー52の中央部領域58の雰囲気の赤外エネルギーを計測して出力する(S13)。この場合、温接点計測部59aおよび冷接点計測部59bは、電圧値として計測して出力する。
なお、サーモパイル56によって計測される中央部領域58の温度は、以下の式において算出される。
温度T(℃)=a×A5+b×A4+c×A3+d×A2+e×A+f
ここで、A=Vto−α(Vta−β)とする。
また、α=g×Vto2+h×Vto+iとする。
なお、a、b、c、d、e、f、g、h、i、βについては、固体の材質等によって定まる定数である。具体的には、各定数の値として、a=−53.69、b=516.17、c=−1764.9、d=2290.6、e=0、f=−1463、g=0.037、h=−0.2174、i=0.0301、β=1.481が選択される。
ここで、冷接点計測部59bにおける計測値が、異常であるか否かを検知する(S14)。この場合、冷接点計測部59bにより計測され、出力された電圧値が、設定された閾値以上であれば、冷接点計測部59bにおける計測結果が異常であると検知する。
Figure 0006264322
表1は、冷接点計測部59が配置された実際の温度Ta(℃)と、冷接点計測部59bにおける電圧の出力値Vta(V)との関係を示す表である。表1を参照して、実際の温度Taが10℃の場合は、出力値Vtaは1.401Vである。また、実際の温度Taが55℃であった場合、出力値Vtaは1.643Vである。冷接点計測部59が配置される雰囲気の温度としては、上限が60℃付近と考えられるため、ここでは閾値を3Vに設定した。したがって、出力値Vtaを3V以上とする出力値は、異常であると検知される。
異常であると検知されれば(S14において、YES)、制御部12は、判断部62を作動させる。すなわち、まず、画像形成部15における画像形成を中断する(S15)。具体的には、現像装置41等における画像形成の動作を一旦停止させる。
また、この画像形成の中断と共に、操作部13の表示画面21に、出力値が異常である旨のメッセージを表示する(S16)。すなわち、判断部62が作動している旨を表示する。図8は、この場合の操作部13の表示画面21の一例を示す図である。
図8を参照して、表示画面21には、「定着装置に異常があります。サービスマンを呼んでください。」とのメッセージ66と、メッセージ66を確認した際に押下される「確認」と表記されたキー67とが示されている。ユーザーは、この表示画面21を見て、定着装置51に異常があることを把握する。そして、必要に応じて、サービスマンを呼ぶ。
次に、画像形成の中断後、所定の時間、エージングを行う(S17)。エージングは、画像を形成しない状態で感光体42等を回転させることをいう。この実施形態においては、所定の時間を30秒としている。このエージングを行うことにより、熱ローラー52の長手方向の伝熱に要する時間を確保して、端部領域57aの温度と中央部領域58の温度とを同等にすることができる。
次に、所定の時間のエージングの経過後、出力値を逆算して記憶する(S18)。出力値の逆算としては、中央部領域58の温度を、端部領域57aの温度Tと仮定し、上記した式の該当する箇所に数値を当てはめて、出力値を逆算する。そして、逆算した出力値をハードディスク16に記憶する。
その後、画像形成を再開する(S19)。この場合、逆算してハードディスク16に記憶された出力値を用いて、熱ローラー52の中央部領域58の温度管理を行う。
また、この場合、連続して画像形成ができる枚数を所定の数に限定して、画像形成を行う。この実施形態においては、30枚である。
そして、受け付けられた画像形成の枚数が、30枚以内であると判断されれば(S20において、YES)、画像形成を許可してそのまま画像形成を行い(S21)、画像形成を終了する(S22)。一方、受け付けられた画像形成の枚数が、30枚よりも多いと判断されれば(S20において、NO)、一旦、上限となる30枚の画像形成を許可して画像形成を行う(S23)。その後、再びS17に戻り、所定の時間エージングを行う(S17)。その後、同様に、出力値の逆算、および画像形成の再開を行い、残りの枚数の画像形成を許可して画像形成を行う。
なお、冷接点計測部59bにおける計測結果が異常でないと検知すれば(S14において、NO)、そのまま熱ローラー52の中央部領域58の温度を計測して、サーミスタ55によって計測された端部領域57aの計測結果と共に、熱ローラー52の温度管理を行う。そして、受け付けられた複数枚の画像形成の要求に応じた画像形成を行う(S24)。その後、画像形成を終了する(S22)。
このような複合機11によれば、冷接点計測部59bにおける計測結果が異常であったと検知されれば、画像形成部15による画像形成を中断し、所定時間のエージングを行った後、所定の枚数以内の画像形成部15による画像形成を許可する。そうすると、冷接点計測部59bにおける計測結果が異常であったと検知した後でも、画像形成を引き続き行うことができる。すなわち、複合機11において、サービスマンが到着して異常が解消するまで、画像形成が全く行えないといった状況を回避できる。したがって、ユーザーのニーズに即した画像形成を行うことができる。
この場合、逆算された出力値を用いて中央部領域58の温度管理を行っているため、比較的制度の高い温度管理を行うことができる。
なお、エージングを行う所定の時間として30秒とすることとしたが、これに限らず、必要に応じて、例えば、1分程度等、もっと長く設定してもよい。また、連続して画像形成ができる枚数を30枚としたが、これに限らず、例えば、20枚程度等、もっと少なく設定してもよい。また、冷接点計測部59bにより計測された出力値の閾値として、3Vとしたが、これに限らず、例えば2V程度としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、操作部13の表示画面21において、出力値が異常である旨を表示してユーザーに報知することとしたが、これに限らず、音声により、出力値が異常である旨をユーザーに報知することにしてもよい。もちろん、表示に加えて、音声による報知を行ってもよい。
なお、上記の実施の形態においては、複合機11に備えられる制御部12が、異常検知部61および判断部62を含むこととしたが、これに限らず、定着装置51が、独自に定着装置制御部を備え、この定着装置制御部が、異常検知部61および判断部62を含むこととしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、第一のヒーター54aおよび第二のヒーター54bで、熱ローラー52を加熱することとしたが、これに限らず、一つのヒーターで加熱するようにしてもよいし、三つ以上のヒーターを備える構成としてもよい。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明に係る画像形成装置は、ユーザーのニーズに即した画像形成が要求される場合に、特に有効に利用される。
11 複合機、12 制御部、13 操作部、14 画像読み取り部、15 画像形成部、16 ハードディスク、17 ファクシミリ通信部、18 ネットワークインターフェース部、19 用紙セット部、21 表示画面、22 ADF、23a,23b,23c 給紙カセット、24 公衆回線、25 ネットワーク、26a,26b,26c コンピューター、27 画像形成システム、28 手差しトレイ、29 給紙カセット群、30 排出トレイ、31 テンキー、32 スタートキー、33 電源キー、34 メニューキー、35 登録キー、36 リセットキー、39 用紙、41 現像装置、42 感光体、43 帯電部、44 現像器、45 転写部、46 クリーニング部、47 搬送ベルト、48a,48b,48c,48d,48e 給紙ローラー、49a,49b,49c,49d 用紙搬送路、51 定着装置、52 熱ローラー、53 圧ローラー、54a,54b ヒーター、55 サーミスタ、56 サーモパイル、57a,57b 端部領域、58 中央部領域、59a 温接点計測部、59b 冷接点計測部、61 異常検知部、62 判断部、66 メッセージ、67 キー。

Claims (9)

  1. 記録媒体上にトナーによる可視画像を形成する画像形成部、および前記画像形成部により前記記録媒体上に形成されたトナーによる前記可視画像を前記記録媒体に定着させる定着装置を含む画像形成装置であって、
    前記定着装置は、
    定着ローラーと、
    前記定着ローラーの端部領域に接触して設けられており、前記定着ローラーの前記端部領域の温度を計測するサーミスタと、
    前記サーミスタよりも前記定着ローラーの中央部領域側であって、前記定着ローラーと離間した位置に設けられており、前記定着ローラーから放射される赤外エネルギーを計測する温接点計測部およびの前記定着ローラーの中央部領域の雰囲気の赤外エネルギーを計測する冷接点計測部を含み、前記温接点計測部における計測結果および前記冷接点計測部における計測結果を基に前記定着ローラーの前記中央部領域の温度を算出して計測するサーモパイルと、
    前記冷接点計測部における計測結果が異常か否かを検知する異常検知部と、
    前記異常検知部により前記冷接点計測部における計測結果が異常であると検知されれば、前記画像形成部による前記画像形成を中断し、所定時間のエージングを行った後、所定の枚数以内の前記画像形成部による画像形成を許可するよう判断する判断部とを備える、画像形成装置。
  2. 前記判断部は、前記所定の枚数よりも多い画像形成の要求があった場合には、前記所定の枚数の前記画像形成部による画像形成の許可後、再度前記所定時間のエージングを行った後、前記所定の枚数以内の前記画像形成部による画像形成を許可するよう判断する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判断部が作動している旨を報知する報知部を備える、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記報知部は、前記判断部が作動している旨を表示する表示画面を含む、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記異常検知部は、前記冷接点計測部において計測される電圧値が、所定の値よりも低いか否かにより異常か否かを検知する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定の値は、3Vである、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定時間は、30秒である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の枚数は、30枚である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着ローラーは、中空状であって、その内方側にヒーターが配置される熱ローラーである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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