JP2010113095A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010113095A JP2010113095A JP2008284701A JP2008284701A JP2010113095A JP 2010113095 A JP2010113095 A JP 2010113095A JP 2008284701 A JP2008284701 A JP 2008284701A JP 2008284701 A JP2008284701 A JP 2008284701A JP 2010113095 A JP2010113095 A JP 2010113095A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- temperature
- limit width
- lower limit
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】クリーンルーム内で使用するクリーン紙の印刷時、通常使用時に想定される印字面の擦り合せによるトナーの発塵性を低減させ、定着性能の向上を図る。
【解決手段】印字動作時、予め設定された制御基準温度とその上限幅及び下限幅とに基づき、前記上限幅及び下限幅の範囲内に定着ローラ31の表面温度が維持されるように熱源33の制御を行う定着装置12において、前記基準温度とその上限幅及び下限幅として、普通紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅と、クリーン紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅との2種類の温度制御データを予め備え、制御手段は、印字動作時に入力された用紙選択指示に基づき、普通紙が選択された場合には普通紙用温度制御データを用いた熱源33の制御によって定着動作を実行し、クリーン紙が選択された場合にはクリーン紙用温度制御データを用いた熱源33の制御によって定着動作を実行する。
【選択図】図2
【解決手段】印字動作時、予め設定された制御基準温度とその上限幅及び下限幅とに基づき、前記上限幅及び下限幅の範囲内に定着ローラ31の表面温度が維持されるように熱源33の制御を行う定着装置12において、前記基準温度とその上限幅及び下限幅として、普通紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅と、クリーン紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅との2種類の温度制御データを予め備え、制御手段は、印字動作時に入力された用紙選択指示に基づき、普通紙が選択された場合には普通紙用温度制御データを用いた熱源33の制御によって定着動作を実行し、クリーン紙が選択された場合にはクリーン紙用温度制御データを用いた熱源33の制御によって定着動作を実行する。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、及びプリンター等の画像形成装置に適用できる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
近年、塵や細菌の少ない環境に保たれたクリーンルームで各種の作業を行うケースが増えている。このようなクリーンルームでは、入室時に塵や細菌を持ち込まないようにすることは当然であるが、クリーンルーム内においても塵を発生させないようにする必要がある。例えば、クリーンルームに持ち込まれた作業指示書、マニュアル、コピー用紙、メモ帳等は、主に重ね合わせた紙が擦れ合わされる時に塵が発生する可能性がある。そのため、最近では、クリーンルームで使用される作業指示書、マニュアル、コピー用紙、メモ帳等として、無塵紙や低発塵紙が使用されている。
なお、JIS−B9920「クリーンルーム中の浮遊粒子測定法」において、基準とする微粒子の粒径は0.1μmであり、清浄度クラス7の上限値は、0.3μm以上の粒子で1立方メートル当り1,010,000個であり、かつ0.1μm以上の粒子で1立方メートル当り10,000,000個である。
従って、JIS清浄度クラス7のクリーンルーム中で使用される紙については、通常使用時に想定される擦り合せによる発塵性が、この上限値以下である事が必要とされる。
そこで、従来から、JIS清浄度クラス7以下のクリーンルーム中で使用可能であり、かつ古紙原料としての利用が可能な再生性を有する電子写真記録方式適性のある低発塵紙に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この低発塵紙は、擦り合せによる発塵性試験において、1立方メートル当り、0.3μm以上の粒子が1,010,000個以下50,500個以上で、かつ1立方メートル当り、0.1μm以上の粒子が10,000,000個以下100,000個以上である低発塵紙であって、カナダ標準濾水度300ml以上550ml以下の天然パルプを主成分とし、かつ対原紙当り0.5重量%以上10重量%未満の水溶性バインダーを含有することを特徴としている。
特開2003−49384号公報
このように、従来は用紙側に各種の工夫を施すことで、クリーンルーム内で使用可能な無塵紙や低発塵紙(以下、クリーンペーパーという。)を提供している。
しかし、このようなクリーンペーパーを使用して作業指示書やマニュアル等を印刷したとしても、画像形成装置側の印刷性能によってはトナーがクリーンペーパー上に十分に定着しない可能性もあり、このような状態で印刷されたクリーンペーパーをクリーンルーム内に持ち込んだ場合には、印字面の擦れ等によってインク粉による塵が発生する可能性があった。すなわち、用紙側でどのように工夫されていても、これに印刷する画像形成装置側の性能を高めなければ、クリーンルーム内でより安全に使用できるクリーンペーパーを提供することができない、といった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、クリーンルーム内で使用する印刷用紙については、通常使用時に想定される印字面の擦り合せによるトナーの発塵性を低減させ、定着性能の向上を図った定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の定着装置は、定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段で加熱された部分の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記加熱手段を駆動して前記定着部材を加熱制御する制御手段とを備え、印字動作時、前記制御手段は、予め設定された制御基準温度とその上限幅及び下限幅とに基づき、前記上限幅及び下限幅の範囲内に前記定着部材の表面温度が維持されるように前記加熱手段の制御を行う定着装置において、前記基準温度とその上限幅及び下限幅として、普通紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅と、クリーン紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅との2種類の温度制御データを予め備えており、前記制御手段は、印字動作時に入力された用紙選択指示に基づき、普通紙が選択された場合には前記普通紙用温度制御データを用いて前記加熱手段の制御を行うとともに、クリーン紙が選択された場合には前記クリーン紙用温度制御データを用いて前記加熱手段の制御を行うことを特徴としている。
より具体的に説明すると、前記普通紙用制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)とする。すなわち、クリーン紙用温度制御データについては、制御基準温度は例えば180度で共通とし、その上限幅と下限幅を、普通紙の上限幅と下限幅より狭い幅に設定されている。例えば、普通紙用の上限幅が例えば+10度(すなわち上限温度190度)、下限幅が例えば−10度(すなわち下限温度170度)に設定されているとすると、クリーン紙用の上限幅が例えば+5度(すなわち上限温度185度)、下限幅が例えば−5度(すなわち下限温度175度)に設定されている。このように、印刷対象用紙がクリーン紙の場合には、定着装置の定着部材の表面温度制御を、175度から185度の範囲内において実施することで、クリーン紙へのトナーの定着性を向上させることができる。これにより、定着不良の発生が低減でき、クリーンルーム内の汚染を防止することが可能となる。
また、本発明によれば、普通紙用の制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用の制御基準温度をT2S(>T1S)、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)としてもよい。すなわち、クリーン紙用温度制御データについては、制御基準温度も例えば182度として、普通紙用の制御基準温度である180度よりも若干高めに設定し、その上限幅と下限幅を、普通紙の上限幅と下限幅より狭い幅に設定するように構成してもよい。例えば、普通紙用の上限幅が例えば+10度(すなわち上限温度190度)、下限幅が例えば−10度(すなわち下限温度170度)に設定されているとすると、クリーン紙用の上限幅が例えば+5度(すなわち上限温度187度)、下限幅が例えば−5度(すなわち下限温度177度)に設定されている。このように、印刷対象用紙がクリーン紙の場合には、定着装置の定着部材の表面温度制御を、制御基準温度である182度を中心として177度から187度の範囲内において実施することで、クリーン紙へのトナーの定着性を向上させることができる。ここで、クリーン紙用の制御基準温度を普通紙用の制御基準温度より若干高く設定したのは、定着部材の熱が通紙によって紙に奪われる結果、定着温度は常に下がる傾向にあるため、下限値を予め高めに設定しておくことで、定着温度が制御範囲内において低めに推移することを防止し、安定した定着性能を維持を図るためである。これにより、定着不良の発生が低減でき、クリーンルーム内の汚染を防止することが可能となる。
または、本発明の定着装置を備えた画像形成装置において、クリーン紙への印字動作時、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出温度に基づき、前記定着部材の表面温度が降下している場合には印字動作を中止し、表面温度が上昇しているときに印字動作を行う構成としてもよい。このように、定着部材の表面温度が上昇しているときに印字動作を行うことで、熱が用紙に奪われたとしても、定着部材の表面温度は降下することなくほぼ一定の水準で推移した、安定した温度で定着を行うことができるので、クリーン紙へのトナーの定着性を高めることができる。これに対し、制御温度幅内であっても、定着部材の表面温度が降下しているときに印字動作を行うと、熱が用紙に奪われる結果、熱の降下がさらに加速されるため、1枚の用紙の印刷中において当該用紙の先端部分と後端部分とで定着温度の差が大きくなる可能性がある。このような差は、普通紙では特に問題となるものではないが、クリーン紙の使用環境を考慮すると、このような状態での印字動作は避けた方がよい。従って、本発明の画像形成装置では、このようなクリーン紙の使用環境を考慮した印字動作となっている。
また、本発明の画像形成装置によれば、前記制御手段は、クリーン紙への印字動作中に、前記定着部材の表面温度が、前記クリーン紙用の制御基準温度に対する上限幅及び下限幅の範囲から外れた場合には、印字動作を停止してエラー表示を行う構成としてもよい。これにより、定着不良の可能性のある用紙を分別することができるので、定着不良の可能性のあるクリーン紙のクリーンルーム内への持ち込みを事前に防止することができる。
さらに、本発明の画像形成装置によれば、前記制御手段は、クリーン紙の連続印字動作時の用紙搬送間隔を、普通紙の連続印字動作時の用紙搬送間隔より広くなるように通紙制御を行う構成としてもよい。用紙搬送間隔を広くすることで、連続通紙による定着温度の低下を低減することが可能となり、ひいては定着不良の発生も防止することが可能となる。
本発明によれば、クリーン紙へのトナーの定着性を向上させることができるので、定着不良の発生を低減でき、クリーン紙の印刷面の擦れ等による塵の発生を防止することができる。これにより、本発明の定着装置を備えた画像形成装置によってクリーン紙に印刷された作業指示書、マニュアル、メモ用紙等をクリーンルーム内に持ち込んだとしても、このクリーン紙によってクリーンルーム内を汚染することがない。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明に係る定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置Aの内部構成を側面側から見た概略図である。この画像形成装置Aは、原稿の画像を読取る原稿読取り装置A1と、原稿読取り装置A1により読取られた原稿の画像または外部から受信した画像をカラーもしくは単色で用紙等の記録用紙に記録形成する装置本体A2とを備えている。
原稿読取り装置A1では、原稿が原稿セットトレイ41にセットされると、ピックアップローラ44が原稿表面に押し付けられて回転され、原稿がトレイ41から引き出され、原稿がサバキローラ45と分離パッド46間を通過して1枚ずつに分離されてから搬送経路47へと搬送される。
この搬送経路47では、原稿の先端がレジストローラ49に当接して、原稿の先端がレジストローラ49と平行に揃えられ、この後に原稿がレジストローラ49により搬送されて読取りガイド51と読取りガラス52間を通過する。このとき、第1走査部53の光源の光が読取りガラス52を介して原稿表面に照射され、その反射光が読取りガラス52を介して第1走査部53に入射し、この反射光が第1及び第2走査部53,54のミラーで反射されて結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿表面の画像がCCD(Charge Coupled Device)56上に結像される。CCD56は、原稿表面の画像を読取り、原稿表面の画像を示す画像データを出力する。更に、原稿は、搬送ローラ57により搬送され、排紙ローラ58を介して排紙トレイ59に排出される。
また、原稿台ガラス61上に載置された原稿を読取ることができる。レジストローラ49、読取りガイド51、排紙トレイ59等とそれらよりも上側の部材とは、一体化されたカバー体となっており、原稿読取り装置A1の背面側で原稿搬送方向に沿った軸線回りに開閉可能に枢支されている。この上側のカバー体を開くと、原稿台ガラス61が解放されて、原稿台ガラス61上に原稿を載置することができる。原稿が載置されて、カバー体が閉じられると、第1及び第2走査部53,54が副走査方向に移動されつつ、第1走査部53によって原稿台ガラス61上の原稿表面が露光され、第1及び第2走査部53,54によって原稿表面からの反射光が結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿表面の画像がCCD56上に結像される。このとき、第1及び第2走査部53,54が相互に所定の速度関係を維持しつつ移動されて、原稿表面、第1及び第2走査部53,54、結像レンズ55、CCD56という反射光の光路の長さが変化しないように、第1及び第2走査部53,54の位置関係が常に維持され、これによりCCD56上での原稿表面の画像のピントが常に正確に維持される。
こうして読取られた原稿の画像全体は、画像データとして画像形成装置Aの装置本体A2へと送受され、装置本体A2において画像が記録用紙に記録される。
一方、画像形成装置Aの装置本体A2は、露光装置1、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、像担持体として作用する感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナ装置4(4a,4b,4c,4d)、転写部として作用する中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)を含む中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送装置18、給紙部として作用する給紙トレイ10、及び排紙部として作用する排紙トレイ15を備えている。
画像形成装置Aの装置本体A2において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナ装置4(4a,4b,4c,4d)、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)は各色に応じた4種類の画像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれの末尾符号a〜dのうち、aがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションが構成されている。以下、末尾符号a〜dは省略して説明する。
感光体ドラム3は、装置本体A2の上下方向のほぼ中央に配置されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
露光装置1は、ここでは、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム3表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K,C,M,Y)のトナーにより現像する。クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト装置8は、中間転写ローラ6に加えて、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、テンションローラ23、及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6、従動ローラ22、テンションローラ23等のローラ部材は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を所定の用紙搬送方向(図中矢印C方向)に周回移動させる。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7内側に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接されている。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられており、各感光体ドラム3表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。この転写ベルト7は、ここでは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7内側(裏面)に圧接されている中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(例えば、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。中間転写ローラ6は、ここでは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われたローラである。この導電性の弾性材により、記録用紙に対して均一に高電圧を印加することができる。
画像形成装置Aの装置本体A2は、転写部として作用する転写ローラ11aを含む2次転写装置11をさらに備えている。転写ローラ11aは、中間転写ベルト7の外側に接触している。
上述の様に各感光体ドラム3表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、2次転写装置11によって記録用紙上に転写される。
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは、相互に圧接されて転写ニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(例えば、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、その転写ニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラや発泡性樹脂ローラ等)としている。
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。中間転写ベルトクリーニング装置9には、 例えばクリーニング部材として中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられており、このクリーニングブレードで残留トナーを除去及び回収することができる。従動ローラ22は、中間転写ベルト7を内側(裏側)から支持しており、クリーニングブレードは、外部から従動ローラ22に向けて押圧するように中間転写ベルト7に接触している。
給紙トレイ10は、記録用紙を格納しておくためのトレイであり、装置本体A2の画像形成部の下側に設けられている。また、画像形成部の上側に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの記録用紙をフェイスダウンで載置するためのトレイである。
また、装置本体A2には、給紙トレイ10の記録用紙を2次転写装置11や定着装置12を経由させて排紙トレイ15に送るための用紙搬送装置18が設けられている。この用紙搬送装置18は、Sの字形状の用紙搬送経路Sを有し、用紙搬送経路Sに沿って、ピックアップローラ16、サバキローラ14a、分離ローラ14b、各搬送ローラ13、レジスト前ローラ19、レジストローラ14、定着装置12、及び排紙ローラ17等の搬送部材が配置されている。この定着装置12については、のちほど詳述する。
ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の用紙搬送方向下流側端部に設けられ、給紙トレイ10から記録用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。サバキローラ14aは、分離ローラ14bとの間に記録用紙を通過させて1枚ずつ分離しつつ用紙搬送経路Sへと搬送する。各搬送ローラ13及びレジスト前ローラ19は、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラである。各搬送ローラ13は、用紙搬送経路Sに沿って複数箇所に設けられている。
レジストローラ14は、停止状態において、搬送されて来た記録用紙の先端を突き当てて、該記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置との11間の転写ニップ域で中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙に転写されるように、中間転写ベルト7上に形成されたトナー像と同期をとって、該記録用紙をタイミングよく搬送する。例えば、レジストローラ14は、中間転写ベルト7と2次転写装置11との間の転写ニップ域で中間転写ベルト7上におけるトナー像が記録用紙における画像を形成すべき位置に合うように、記録用紙を搬送する。
定着装置12は、トナー像が転写された記録用紙を受け取り、この記録用紙を定着ローラ(請求項に記載の定着部材に相当)31及び加圧ローラ32間に挟み込んで搬送する。
各色のトナー像の定着後での記録用紙は、排紙ローラ17によって排紙トレイ15上に排出される。
尚、4つの画像形成ステーションのうち一つだけを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写ベルト装置8の中間転写ベルト7に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写ベルト7から記録用紙に転写され、記録用紙上定着される。
また、記録用紙の表(オモテ)面だけではなく、両面の画像形成を行う場合は、記録用紙の表面の画像を定着装置12により定着した後に、記録用紙を用紙搬送経路Sの排紙ローラ17により搬送する途中で、排紙ローラ17を停止させてから逆回転させ、記録用紙を反転経路Srに通して、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を再びレジストローラ14へと導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を排紙トレイ15に排出する。
図2は、本実施形態に係る定着装置12において、定着ローラ31に対して加圧ローラ32が圧接されている状態を示す概略側面図である。
本実施形態の定着装置12では、図2に示すように、定着ローラ31に対して加圧ローラ32が圧接された状態で、定着ローラ31と加圧ローラ32との間に記録用紙を挟み込む定着ニップ域Nを形成しており、定着ローラ31を矢印方向に回転駆動し、加圧ローラ32を従動回転させつつ、記録用紙を定着ニップ域Nに通して加熱及び加圧し、記録用紙上のトナー像を溶融、混合、圧接し、記録用紙に対して熱定着させる。
詳しくは、定着ローラ31は、芯金31aの外表面に弾性層31bが設けられ、この弾性層31bの外表面に離型層31cを形成してなる3層構造のローラとなっている。芯金31aには、例えば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等の材料を用いることができる。また、弾性層31bにはシリコンゴムを用いることができ、離型層31cにはPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂を用いることができる。
定着ローラ31内側(芯金31aの内側)には、該ローラ31を加熱する熱源(ここではハロゲンヒータランプ)33が設けられ、定着ローラ31の表面には、定着ローラ31の温度(表面温度)を検出する温度センサ(サーミスタ)34が設けられている。温度センサ(サーミスタ)34は、熱源33が重点的に加熱する最も検出効率の良いポイントに配置され、この温度センサ34の出力が温度検出部36に導かれている。温度検出部36は、温度センサ34から検出された抵抗値を温度に換算処理するようになっており、この温度検出部36の出力が定着駆動部37に導かれている。
定着駆動部37は、エンジン制御部371ヒータ駆動部372とからなり、温度検出部36により検出された温度に基づいて、熱源33を駆動するようになっている。すなわち、熱源33のハロゲンヒータランプは、エンジン制御部371からの指令に基づき、ヒータ駆動部372を介して通電されることによって、所定の発熱分布で発光し、赤外線が放射されて、定着ローラ31の内周面を加熱するようになっている。定着ローラ31は、熱源33により印字動作時の制御温度(例えば180℃)に加熱されて、定着装置12のニップ部Nを通過する記録用紙を加熱・定着する。
なお、加圧ローラ32も、定着ローラ31と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等よりなる芯金、この芯金表面のシリコンゴム等の弾性層、更にその上のPFAやPTFE等の離型層からなる3層構造のローラとなっている。
図3は、このような構成の定着装置12を備えた画像形成装置Aの制御系の構成を示している。
中央処理装置(制御部)101は、原稿読取り装置A1、画像形成部(露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4、中間転写ベルト装置8、定着装置12等)102、及び用紙搬送装置18などの画像形成装置Aを構成する各駆動機構部をシーケンス制御により管理するとともに、各部へ制御信号を出力する。
制御部101には、操作パネル103が相互通信可能な状態に接続されており、その操作パネル103の操作により、ユーザーが設定入力した印字処理条件に従って、画像形成装置Aを動作させるようになっている。
また、制御部101には、メモリ104、及び画像データ通信ユニット105が接続されている。メモリ104には、画像形成装置Aを構成する各駆動機構部を制御するのに必要な各種制御情報が記憶される。画像データ通信ユニット105は、画像情報及び画像制御信号などを、他のデジタル画像機器との情報通信を可能にするために設けられた通信ユニットである。制御部101は、操作パネル103の操作によりユーザが入力・設定した印字処理条件に従って印字処理制御を行う。
上記構成の画像形成装置Aにおいて、本発明では、印字処理する記録用紙として、いわゆる従来からある普通紙と、主にクリーンルームで使用さる無塵紙または低発塵紙であるクリーン紙とに個別に対応可能な構成となっている。
すなわち、印字動作時、制御部101は、定着駆動部37を制御して、予め設定された制御基準温度とその上限幅及び下限幅とに基づき、その上限幅及び下限幅の範囲内に定着ローラ31の表面温度が維持されるように、定着駆動部37による熱源33の加熱制御を行うのであるが、このとき、制御基準温度とその上限幅及び下限幅として、普通紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅と、クリーン紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅との2種類の温度制御データを予めメモリ104に格納しておく。そして、制御部101は、印字動作時に入力された用紙選択指示に基づき、普通紙が選択された場合には普通紙用温度制御データを用いて定着駆動部37による加熱制御を行い、クリーン紙が選択された場合にはクリーン紙用温度制御データを用いて定着駆動部37による加熱制御を行うようになっている。
以下、普通紙用温度制御データとクリーン紙用温度制御データについて具体例を挙げて説明する。
[温度制御データの具体例1]
本具体例1は、図4に示すように、普通紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)としている。この例では、T1S=180度、T1H=+10度(すなわち上限温度190度)、T1L=−10度(すなわち下限温度170度)に設定されており、T2H=+5度(すなわち上限温度185度)、T2L=−5度(すなわち下限温度175度)に設定されている。
本具体例1は、図4に示すように、普通紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)としている。この例では、T1S=180度、T1H=+10度(すなわち上限温度190度)、T1L=−10度(すなわち下限温度170度)に設定されており、T2H=+5度(すなわち上限温度185度)、T2L=−5度(すなわち下限温度175度)に設定されている。
このように、印字対象用紙がクリーン紙の場合には、定着ローラ31の表面温度制御を、175度から185度の狭い範囲内において実施することで、クリーン紙へのトナーの定着性を向上させることができる。これにより、クリーン紙へのトナーの定着不良の発生を低減でき、クリーンルーム内の汚染を防止することが可能となる。
[温度制御データの具体例2]
本具体例2は、図5に示すように、普通紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用温度制御データの制御基準温度をT2S(>T1S)、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)としている。この例では、T1S=180度、T1H=+10度(すなわち上限温度190度)、T1L=−10度(すなわち下限温度170度)に設定されており、T2S=182度、T2H=+5度(すなわち上限温度187度)、T2L=−5度(すなわち下限温度177度)に設定されている。すなわち、クリーン紙用温度制御データについては、制御基準温度も例えば182度として、普通紙用の制御基準温度である180度よりも若干高めに設定し、その上限幅と下限幅を、普通紙の上限幅と下限幅より狭い幅に設定するように構成している。
本具体例2は、図5に示すように、普通紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用温度制御データの制御基準温度をT2S(>T1S)、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)としている。この例では、T1S=180度、T1H=+10度(すなわち上限温度190度)、T1L=−10度(すなわち下限温度170度)に設定されており、T2S=182度、T2H=+5度(すなわち上限温度187度)、T2L=−5度(すなわち下限温度177度)に設定されている。すなわち、クリーン紙用温度制御データについては、制御基準温度も例えば182度として、普通紙用の制御基準温度である180度よりも若干高めに設定し、その上限幅と下限幅を、普通紙の上限幅と下限幅より狭い幅に設定するように構成している。
このように、印刷対象用紙がクリーン紙の場合には、定着ローラ31の表面温度制御を、制御基準温度である182度を中心として177度から187度の狭い範囲内において実施することで、クリーン紙へのトナーの定着性を向上させることができる。ここで、クリーン紙用の制御基準温度を普通紙用の制御基準温度より若干高く設定したのは、定着ローラ31の熱が通紙によって紙に奪われる結果、定着温度は常に下がる傾向にあるため、下限値を予め高めに設定しておくことで、定着温度が制御範囲内において低めに推移することを防止し、安定した定着性能の維持を図るためである。これにより、クリーン紙へのトナーの定着不良の発生を低減でき、クリーンルーム内の汚染を防止することが可能となる。
[温度制御データの具体例3]
本具体例3は、図6に示すように、普通紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用温度制御データの制御基準温度をT2S(>T1S)、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)としている。この例では、T1S=180度、T1H=+10度(すなわち上限温度190度)、T1L=−10度(すなわち下限温度170度)に設定されており、T2S=182度、T2H=+5度(すなわち上限温度187度)、T2L=−3度(すなわち下限温度179度)に設定されている。すなわち、クリーン紙用温度制御データについては、制御基準温度T2Sも例えば182度として、普通紙用の制御基準温度T1Sである180度よりも若干高めに設定し、その上限幅T2Hと下限幅T2Lを、普通紙の上限幅T1Hと下限幅T1Lより狭い幅に設定しているが、本具体例3ではさらに、上限幅T2H(+5度)より下限幅T2L(−3度)が狭くなるように設定されている。
本具体例3は、図6に示すように、普通紙用温度制御データの制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、クリーン紙用温度制御データの制御基準温度をT2S(>T1S)、その上限幅をT2H(<T1H)、下限幅をT2L(>T1L)としている。この例では、T1S=180度、T1H=+10度(すなわち上限温度190度)、T1L=−10度(すなわち下限温度170度)に設定されており、T2S=182度、T2H=+5度(すなわち上限温度187度)、T2L=−3度(すなわち下限温度179度)に設定されている。すなわち、クリーン紙用温度制御データについては、制御基準温度T2Sも例えば182度として、普通紙用の制御基準温度T1Sである180度よりも若干高めに設定し、その上限幅T2Hと下限幅T2Lを、普通紙の上限幅T1Hと下限幅T1Lより狭い幅に設定しているが、本具体例3ではさらに、上限幅T2H(+5度)より下限幅T2L(−3度)が狭くなるように設定されている。
このように、印刷対象用紙がクリーン紙の場合には、定着ローラ31の表面温度制御を、制御基準温度である182度を中心として179度から187度の狭い範囲内において実施することで、クリーン紙へのトナーの定着性を向上させることができる。ここで、クリーン紙用の制御基準温度を普通紙用の制御基準温度より若干高く設定し、かつ、下限幅を上限幅より狭く設定したのは、定着ローラ31の熱が通紙によって紙に奪われる結果、定着温度は常に下がる傾向にあるため、下限値を予め高めに設定しておくことで、定着温度が制御範囲内において低めに推移することを防止し、安定した定着性能の維持を図るためである。これにより、クリーン紙へのトナーの定着不良の発生を低減でき、クリーンルーム内の汚染を防止することが可能となる。
なお、図7は、電源投入から(または、待機状態から)印字可能な状態となるウォームアップ動作を経て、印字動作を行うまでの定着ローラ31の加熱制御の様子を示す温度変化グラフであり、図中の符号201は、普通紙を連続印字するときの温度制御、符号202はクリーン紙を連続印字するときの温度制御の一例を示している。ここで、本実施形態では、ウォームアップ動作時において、定着ローラ31の表面温度が設定温度(普通紙では170度、クリーン紙では175度または177度)に近づいたときに、それまで停止していた定着ローラ31の回転を開始させ、定着ローラ31の表面温度を均一にするように制御してもよい。これにより、印字を開始したときの定着ローラ31の温度ムラによる定着不良を防止することができる。
すなわち、本実施形態の画像形成装置Aにおいても、クリーン紙の連続印字動作自体は、従来の普通紙の連続印字動作と同じであり、違うところは、上記したように定着ローラ31の表面温度制御において、制御基準温度や上限幅及び下限幅が異なるだけである。
しかし、上記のような制御基準温度や上限幅及び下限幅の工夫に加え、印字動作自体にも工夫を加えることで、クリーン紙への定着性能をさらに向上させることができる。そのため、本発明では、クリーン紙の連続印字動作にも工夫を加えている。
すなわち、クリーン紙への連続印字動作時、制御部101は、温度センサ34の検出温度に基づき、定着ローラ31の表面温度が降下しているときには印字動作を中止し、表面温度が上昇しているときに印字動作を行う構成とする。図8は、このときの定着ローラ31の表面温度の変化(推移)を示しており、図中の符号t1の期間の印字動作を中止した、いわゆる間欠運転となっている。このように、定着ローラ31の表面温度が降下しているときには印字動作を中止することで、その後若干温度が低下するものの、定着ローラ31の表面温度の変化は、図中破線で示すクリーン紙の連続印字動作時の通常の温度変化に比べて、高い方に推移した状態で、なおかつ温度差の少ない変化で推移することになる。
このように、定着ローラ31の表面温度が上昇しているときに印字動作を行うことで、熱が用紙に奪われたとしても、定着ローラ31の表面温度は降下することなくほぼ一定の狭い幅W1で推移した、安定した温度での定着となるので、クリーン紙へのトナーの定着性を高めることができる。これに対し、制御温度幅内であっても、定着ローラの表面温度が降下しているときに印字動作を行うと、熱が用紙に奪われる結果、熱の降下がさらに加速されるため、1枚の用紙の印刷中において当該用紙の先端部分と後端部分とで定着温度の差が大きくなる可能性がある。このような差は、普通紙では特に問題となるものではないが、クリーン紙の使用環境を考慮すると、このような状態での印字動作は避けた方がよい。従って、本実施形態の画像形成装置Aでは、このようなクリーン紙の使用環境を考慮した印字動作としている。
また、本実施形態によれば、制御部101は、クリーン紙への印字動作中に、定着ローラ31の表面温度が、クリーン紙用の制御基準温度に対する上限幅及び下限幅の範囲から外れた場合には、印字動作を停止してエラー表示を行う構成としている。これにより、定着不良の可能性のある用紙を分別することができるので、定着不良の可能性のあるクリーン紙のクリーンルーム内への持ち込みを事前に防止することができる。
さらに、本実施形態によれば、制御部101は、クリーン紙の連続印字動作時の用紙搬送間隔を、普通紙の連続印字動作時の用紙搬送間隔より広くなるように(例えば、2倍程度に)通紙制御を行う構成としてもよい。用紙搬送間隔を広くすることで、連続通紙による定着温度の低下を低減することが可能となり、ひいては定着不良の発生も防止することが可能となる。
なお、上記実施形態では、定着ローラと加圧ローラによる構成の定着装置に本発明を適用しているが、例えば定着ベルトと加圧ローラによる構成の定着装置のように、定着部材がローラ以外の構成であっても同様の効果を得ることが可能である。
A 画像形成装置
A1 原稿用見取り装置
A2 装置本体
S 用紙搬送経路
1 光学走査装置
2(2a,2b,2c,2d) 現像装置
3(3a,3b,3c,3d) 感光体ドラム
4(4a,4b,4c,4d) クリーナ装置
5(5a,5b,5c,5d) 帯電器
7 中間転写ベルト
8 中間転写ベルト装置
10 給紙トレイ
11 2次転写装置
12 定着装置
15 排紙トレイ
18 用紙搬送装置
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
34 温度センサ(サーミスタ)
36 温度検出部
37 定着駆動部
371 エンジン制御部
372 ヒータ駆動部
41 原稿セットトレイ
44 ピックアップローラ
51 原稿ガイド
52 読取りガラス
53 第1走査部
54 第2走査部
55 結像レンズ
56 CCD
101 制御部(中央処理装置)
102 画像形成部
103 操作パネル
104 メモリ
105 画像データ通信ユニット
A1 原稿用見取り装置
A2 装置本体
S 用紙搬送経路
1 光学走査装置
2(2a,2b,2c,2d) 現像装置
3(3a,3b,3c,3d) 感光体ドラム
4(4a,4b,4c,4d) クリーナ装置
5(5a,5b,5c,5d) 帯電器
7 中間転写ベルト
8 中間転写ベルト装置
10 給紙トレイ
11 2次転写装置
12 定着装置
15 排紙トレイ
18 用紙搬送装置
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
34 温度センサ(サーミスタ)
36 温度検出部
37 定着駆動部
371 エンジン制御部
372 ヒータ駆動部
41 原稿セットトレイ
44 ピックアップローラ
51 原稿ガイド
52 読取りガラス
53 第1走査部
54 第2走査部
55 結像レンズ
56 CCD
101 制御部(中央処理装置)
102 画像形成部
103 操作パネル
104 メモリ
105 画像データ通信ユニット
Claims (6)
- 定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記加熱手段で加熱された部分の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記加熱手段を駆動して前記定着部材を加熱制御する制御手段とを備え、印字動作時、前記制御手段は、予め設定された制御基準温度とその上限幅及び下限幅とに基づき、前記上限幅及び下限幅の範囲内に前記定着部材の表面温度が維持されるように前記加熱手段の制御を行う定着装置において、
前記基準温度とその上限幅及び下限幅として、普通紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅と、クリーン紙用の制御基準温度とその上限幅及び下限幅との2種類の温度制御データを予め備えており、
前記制御手段は、印字動作時に入力された用紙選択指示に基づき、普通紙が選択された場合には前記普通紙用温度制御データを用いて前記加熱手段の制御を行うとともに、クリーン紙が選択された場合には前記クリーン紙用温度制御データを用いて前記加熱手段の制御を行うことを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記普通紙用の制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、前記クリーン紙用の制御基準温度がT1Sであり、その上限幅がT2H(<T1H)、下限幅がT2L(>T1L)であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、
前記普通紙用の制御基準温度をT1S、その上限幅をT1H、下限幅をT1Lとすると、前記クリーン紙用の制御基準温度がT2S(>T1S)であり、その上限幅がT2H(<T1H)、下限幅がT2L(>T1L)であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置において、
クリーン紙への印字動作時、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出温度に基づき、前記定着部材の表面温度が降下している場合には印字動作を中止し、表面温度が上昇しているときに印字動作を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、クリーン紙への印字動作中に、前記定着部材の表面温度が、前記クリーン紙用の制御基準温度に対する上限幅及び下限幅の範囲から外れた場合には、印字動作を停止してエラー表示を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4または請求項5に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、クリーン紙の連続印字動作時の用紙搬送間隔を、普通紙の連続印字動作時の用紙搬送間隔より広くなるように通紙制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008284701A JP2010113095A (ja) | 2008-11-05 | 2008-11-05 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008284701A JP2010113095A (ja) | 2008-11-05 | 2008-11-05 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010113095A true JP2010113095A (ja) | 2010-05-20 |
Family
ID=42301703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008284701A Pending JP2010113095A (ja) | 2008-11-05 | 2008-11-05 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010113095A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090180846A1 (en) * | 2008-01-10 | 2009-07-16 | Mettler-Toledo Ag | Work cabinet with a printer arranged outside the cabinet |
-
2008
- 2008-11-05 JP JP2008284701A patent/JP2010113095A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090180846A1 (en) * | 2008-01-10 | 2009-07-16 | Mettler-Toledo Ag | Work cabinet with a printer arranged outside the cabinet |
US8376821B2 (en) * | 2008-01-10 | 2013-02-19 | Mettler-Toledo Ag | Work cabinet with a printer arranged outside the cabinet |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5609145B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5831740B2 (ja) | 定着装置、および画像形成装置 | |
US8540242B2 (en) | Image forming apparatus, recording medium detecting apparatus and recording medium detecting method | |
JP7229461B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
US20070036572A1 (en) | Fixing apparatus | |
JP5904147B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2009168888A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010128203A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2015169893A (ja) | 定着装置及び定着装置を有する画像形成装置 | |
JP2009258483A (ja) | クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP7563114B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4860581B2 (ja) | 画像形成システム、画像形成装置、後処理装置及び画像形成方法 | |
JP2010113095A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2012194444A (ja) | 定着装置及びその定着装置を備えた画像形成装置 | |
JP7161698B2 (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP2007072159A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011164245A (ja) | 定着装置、定着装置の制御方法及びこれらを備えた画像形成装置、画像形成方法 | |
JP5349262B2 (ja) | 中間転写ベルト搬送装置とこれを用いる画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2007004117A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5073586B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5046807B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010038967A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5367524B2 (ja) | 定着装置、及び画像形成装置 | |
JP2009151091A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010276756A (ja) | 画像形成装置 |