JP6263429B2 - 樹脂製軒樋支持具 - Google Patents
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Description
そこで従来より、このような軒樋支持具が変形して弾性復帰した際に生じる跳ね返り音の発生を防止するために、各種開発がされている(例えば、特許文献1)。
この構成によれば、軒樋支持具本体が、補強部が有する張出壁部の当接面によって支持されることで、軒樋支持具の曲げ剛性が高められるため、軒樋支持具が軒樋の熱伸縮応力により湾曲することを防止することができ、従って、アーム部が弾性変形することが抑制され、弾性復帰した時の跳ね返り音を発生させ難い。
この構成によれば、張出壁部が、軒樋を覆う面積を可及的に小さくすることができる。
この構成によれば、当接面によって軒樋支持具をその突出方向に亘って大きく支持することができ、軒樋支持具の湾曲がより効果的に防止される。
この構成によれば、張出壁部が鼻隠し板に直接固定されるため、軒樋支持具の揺動等の影響を受けることなく張出壁部を固定することができる。
図1に示すように、本実施形態の軒樋支持具X1は、軒樋支持具本体2の上部に着脱自在に嵌合され軒樋支持具本体2の左右の曲げに対する剛性を補強する補強部(本実施形態では「補強部材」ともいう)1Aを備え、樹脂製軒樋の熱伸縮に起因する曲げ応力に抗する剛性を軒樋支持具本体2に付与するものである。
取付部3は、略T字状に形成されており、左右方向に延びた壁部の両端3a,3b近傍及び下方に延びた壁部の下端3c近傍に不図示のビスを挿通させる挿通孔5が形成されている。
軒樋支持具本体2の材質としては、ポリカーボネート樹脂等のエンジニアリングプラスチック(略称、エンプラ)が挙げられ、軒樋支持具本体2は、射出成形法等によって成型される。
前方側板14には、軒樋支持具本体2の被係止部9に係止させる前方耳部16が形成され、後方側板15には、軒樋支持具本体2の被係止部10に係止させる後方耳部17が形成されている。
軒樋11の材質としては、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ、表層は耐候性の優れるAES樹脂(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレン共重合体)で被覆され、内層は塩化ビニル樹脂である積層構造でもよい。
張出壁部20は、平板状で平面視略台形に形成され、互いに平行に形成された上端縁(先端)20a,下端縁(基端)20b及び両側端20c,20cを有している。
図5に示すように、張出壁部20の両側端20c,20cは、アーム部4の幅方向両端4c,4cから突出するように、すなわち両側端20c,20c間の幅寸法L1がアーム部4の幅寸法L2よりも大きくなるように形成されている。
また、図4に示すように、張出壁部20の上面20sには、下端縁20bに平行に形成された突条22が複数形成されている。
図5に示すように、当接面24,24同士の間の寸法L4は、アーム部4の幅寸法L2よりも僅かに大きく設定され、アーム部4を挟み込んでアーム部4を左右方向から当接可能となっている。この構成により、支持部25の間にアーム部4を嵌合させ得るように、図3に示す嵌合部26が形成されている。
支持部25は、取付部3の厚さ寸法を残した張出壁部20の下端縁20b近傍の位置まで設けられている。
固定部21,21は、平板状に形成され、各支持部25の基端25bから支持部25の延在方向に直交しかつ互いに離間する方向に延びているとともに、取付部3に重ねられるように形成されている。また、固定部21には、図1に示す取付部3の挿通孔5に連通する貫通孔27,27が形成されている。
図1に示すように、補強部材1Aを軒樋支持具本体2に装着するにあたっては、補強部材1Aの嵌合部26に軒樋支持具本体2のアーム部4を嵌合させた状態で、補強部材1Aの固定部21及び軒樋支持具本体2の取付部3を図2に示す鼻隠し板Wに当接させる。そして、固定部21の各貫通孔27,27から不図示のビスを挿通し、取付部3の挿通孔5を通して鼻隠し板Wにビスを打ち付けることで、軒樋支持具X1の鼻隠し板Wへの設置が完了する。
また張出壁部20の上面20sに突条22が形成されているため、リブ効果により張出壁部20の剛性を更に強化してアーム部4の湾曲をより有効に防止することができる。
また、補強部材1Aは、軒樋支持具本体2に嵌合自在に構成されているため、既設の軒樋支持具本体2に事後的に設置して、補強部材1Aを備えた軒樋支持具X1とすることができるという効果が得られる。
また、図4に示すように、張出壁部20に形成されている突条22がリブ効果を発揮して、張出壁部20の剛性を向上させているため、張出壁部20を可及的に薄型に形成し、補強部材1Aを軽量化することができるという効果が得られる。
また、図4に示す突条22は、張出壁部20に形成されていることが望ましいが必須ではない。
図6に示すように、本実施形態の補強部材1Bを備えた軒樋支持具X2は、分割された2つの分割体50A,50Bを一対一組として備えている。
張出壁部51の先端52には、被係止部9の近傍に向けて突出する支持部53が形成されている。支持部53の先端面53aはアーム部4を当接させる当接面53aとなっている。
分割体50B(他方の分割体)は、分割体50Aと左右対称に形成されている。
したがって、アーム部4が弾性変形した後、弾性復帰して跳ね返り音を発生する前にアーム部4を弾性復帰させることができるため、軒樋支持具本体2が跳ね返り音を発生することを防止することができるという効果が得られる。
本実施形態は、補強部1Cが軒樋支持具X3のアーム部4の一部として一体的に成形されている点で第1の実施形態と異なっている。すなわち、本実施形態は補強部1Cを備えた軒樋支持具X3となっている。
具体的には、張出壁部40は、図1に示す支持部25を有さず、図8に示すように下端縁20bの下面において取付部3の上端に連結し、張出壁部40の幅方向中央部において立設壁部8と連結し、張出壁部40の上端縁20aに相当する位置から被係止部9が突出しているとともに下側壁部7の先端と連結した構成となっている。
また、軒樋支持具X3は、補強部1Cと一体成形されているため、軒樋支持具X3の施工作業を簡便に行うことができるという効果が得られる。
1A 軒樋支持具の補強部材(補強部)
1B 軒樋支持具の補強部材(補強部)
2 軒樋支持具本体
3 取付部
4 アーム部
4c 軒樋支持具の側端(幅方向一端)
20 張出壁部
20a 上端縁(先端)
20d 基端面
21 固定部
24 当接面
50A 分割体
50B 分割体
P 長手方向中央から先端までの位置
Claims (4)
- 建物の鼻隠し板に基端面を当接させた際に先端が軒先の方向に突出するとともに、前記軒先の方向に交叉する方向に張り出した張出壁部を備え、
この張出壁部には、前記鼻隠し板から前記軒先の方向に突出する軒樋支持具本体に左右方向から当接してこの軒樋支持具本体を支持する当接面が形成され、
前記当接面は、前記軒樋支持具本体の少なくとも長手方向中央から先端までの位置で当接可能に形成されている、補強部を有することを特徴とする樹脂製軒樋支持具。 - 前記張出壁部の幅寸法は、先端に向かって漸次小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製軒樋支持具。
- 前記当接面は、前記軒樋支持具本体の前記長手方向中央と同先端との間の位置から前記長手方向中央と前記軒樋支持具本体の基端との間の位置に亘って、前記張出壁部の突出方向に沿って延在するとともに、前記軒樋支持具本体の幅方向両端を挟み込む寸法を空けて二つ形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製軒樋支持具。
- 前記張出壁部は、前記鼻隠し板に固定させる固定部を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の樹脂製軒樋支持具。
Priority Applications (1)
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JP2014078027A JP6263429B2 (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 樹脂製軒樋支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014078027A JP6263429B2 (ja) | 2014-04-04 | 2014-04-04 | 樹脂製軒樋支持具 |
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Family Applications (1)
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- 2014-04-04 JP JP2014078027A patent/JP6263429B2/ja active Active
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