JP6263429B2 - 樹脂製軒樋支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、曲げ剛性を強化した樹脂製軒樋支持具に関する。
樹脂製軒樋(以下単に「軒樋」という)は、その上端に形成された耳部を樹脂製軒樋支持具(以下単に「軒樋支持具」という)のアーム部の先端及びアーム部の基端側に設けられた被係止部に係止させて軒先に設置されている。樹脂製軒樋は、直射日光や冷気等の温度変化の影響を受けやすい軒先に設置され、風雨等の外力にさらされるものであるため、軒樋が熱や外力によりその長手方向に膨張又は収縮したり風雨等で揺動したりすることがある。軒樋がその長手方向に伸縮等すると、耳部と前記アーム部の被係止部との摩擦力により軒樋がアーム部先端側の被係止部を引っ張るため、アーム部が弾性変形する。そして、アーム部の変形量が一定以上になると、このアーム部の弾性復帰力が摩擦力に勝って弾性復帰し、軒樋の耳部との間で例えば「バチッ」という跳ね返り音を発生させることがある。
そこで従来より、このような軒樋支持具が変形して弾性復帰した際に生じる跳ね返り音の発生を防止するために、各種開発がされている(例えば、特許文献1)。
特開2001−40837号公報
ところで、特許文献1の発明は、ポリカーボネート樹脂製の軒樋の耳部に充填材を含有させることにより充填剤が耳部表面に突出して微小突起が形成され、軒樋支持具との摩擦力の発生を減少させて滑りやすくすることにより、音鳴りを防止するものである。しかし、既設の軒樋に対して音鳴りを防止するためには、軒樋の全体を交換する必要があり経済的ではなかった。また、経時劣化により微小突起が削れてしまうことがあるため、音鳴りの発生防止を長期間維持できるものではなかった。
本発明は、上記問題に鑑みて、半永久的に簡便に音鳴りを防止することができる曲げ剛性が強化された樹脂製軒樋支持具を提供することを課題とする。
本発明の樹脂製軒樋支持具は、建物の鼻隠し板に基端面を当接させた際に先端が軒先の方向に突出するとともに、前記軒先の方向に交叉する方向に張り出した張出壁部を備え、この張出壁部には、前記鼻隠し板から前記軒先の方向に突出する軒樋支持具本体に左右方向から当接してこの軒樋支持具本体を支持する当接面が形成され、前記当接面は、前記軒樋支持具本体の少なくとも長手方向中央から先端までの位置で当接可能に形成されている、補強部を有することを特徴とする。
この構成によれば、軒樋支持具本体が、補強部が有する張出壁部の当接面によって支持されることで、軒樋支持具の曲げ剛性が高められるため、軒樋支持具が軒樋の熱伸縮応力により湾曲することを防止することができ、従って、アーム部が弾性変形することが抑制され、弾性復帰した時の跳ね返り音を発生させ難い。
本発明の前記張出壁部の幅寸法は、先端に向かって漸次小さくなっていることが好ましい。
この構成によれば、張出壁部が、軒樋を覆う面積を可及的に小さくすることができる。
本発明の前記当接面は、前記軒樋支持具本体の前記長手方向中央と同先端との間の位置から前記長手方向中央と前記軒樋支持具本体の基端との間の位置に亘って、前記張出壁部の突出方向に沿って延在するとともに、前記軒樋支持具本体の幅方向両端を挟み込む寸法を空けて二つ形成されていてもよい。
この構成によれば、当接面によって軒樋支持具をその突出方向に亘って大きく支持することができ、軒樋支持具の湾曲がより効果的に防止される。
本発明は、前記張出壁部は、前記鼻隠し板に固定させる固定部を有していてもよい。
この構成によれば、張出壁部が鼻隠し板に直接固定されるため、軒樋支持具の揺動等の影響を受けることなく張出壁部を固定することができる。
本発明の樹脂製軒樋支持具は、補強部により軒樋支持具本体のアーム先端部が軒樋の熱伸縮応力により左右に弾性変形することが抑制されるので、音鳴りを防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態として示した軒樋支持具の補強部を軒樋支持具本体に装着した状態を示した斜視図である。 本発明の第1の実施形態として示した軒樋支持具の補強部を軒樋支持具本体に装着した状態を示した側面図である。 本発明の第1の実施形態として示した軒樋支持具の補強部を下方から視た斜視図である。 本発明の第1の実施形態として示した軒樋支持具の補強部を上方から視た斜視図である。 本発明の第1の実施形態として示した軒樋支持具の補強部を軒樋支持具本体に装着した状態を示した正面図である。 本発明の第2の実施形態として示した軒樋支持具の斜視図である。 本発明の第3の実施形態として示した軒樋支持具の斜視図である。 本発明の第3の実施形態として示した軒樋支持具の側面図である。
以下、本発明に係る実施形態の補強部を備えた樹脂製軒樋支持具(以下「軒樋支持具」ともいう)について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の軒樋支持具X1は、軒樋支持具本体2の上部に着脱自在に嵌合され軒樋支持具本体2の左右の曲げに対する剛性を補強する補強部(本実施形態では「補強部材」ともいう)1Aを備え、樹脂製軒樋の熱伸縮に起因する曲げ応力に抗する剛性を軒樋支持具本体2に付与するものである。
補強部材1Aの取付対象となる軒樋支持具本体2は、平板状に形成された取付部3と、取付部3の表面から不図示の軒先の方向に突出した棒状体のアーム部4とを備えている。
取付部3は、略T字状に形成されており、左右方向に延びた壁部の両端3a,3b近傍及び下方に延びた壁部の下端3c近傍に不図示のビスを挿通させる挿通孔5が形成されている。
アーム部4は、板面6a,6bを上下方向に向けるとともに突出方向を図2に示す鼻隠し板Wから離間する方向とした板状の上側壁部6と、上側壁部6に対し間隔を空けた取付部3の下方から突出方向を上側壁部6の先端に向け、板面7a,7bを上下方向に向けて設けられた板状の下側壁部7と、これら上側壁部6及び下側壁部7の幅方向中央に沿って、上側壁部6と下側壁部7との間を塞ぐように立設された立設壁部8とを備えている。
アーム部4の先端4aには、上方に突出し図2に示す軒先12側の先端側の前方耳部16を係止させる被係止部9が突設されており、アーム部4の下側壁部7の基端部7dには、僅かに上方に突出して鼻隠し板側の後方耳部17を係止させる被係止部10が設けられている。
軒樋支持具本体2の材質としては、ポリカーボネート樹脂等のエンジニアリングプラスチック(略称、エンプラ)が挙げられ、軒樋支持具本体2は、射出成形法等によって成型される。
また、図2に示すように、軒樋支持具本体2に取り付けられて支持される軒樋11は、軒先12の延在方向(図2においては紙面奥行き方向)を長手方向とする長尺な底板13と、底板13の短手方向の軒先12側の先端部から立設する前方側板14と、短手方向の建物側の端部から立設する後方側板15とを備えている。
前方側板14には、軒樋支持具本体2の被係止部9に係止させる前方耳部16が形成され、後方側板15には、軒樋支持具本体2の被係止部10に係止させる後方耳部17が形成されている。
軒樋11の材質としては、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ、表層は耐候性の優れるAES樹脂(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレン共重合体)で被覆され、内層は塩化ビニル樹脂である積層構造でもよい。
補強部材1Aは、図3,図4に示すように、平板状に形成された張出壁部20と、張出壁部20を図2に示す取付部3を介して鼻隠し板W(図2参照。以下同様)に固定させる固定部21とを備えている。
張出壁部20は、平板状で平面視略台形に形成され、互いに平行に形成された上端縁(先端)20a,下端縁(基端)20b及び両側端20c,20cを有している。
図5に示すように、張出壁部20の両側端20c,20cは、アーム部4の幅方向両端4c,4cから突出するように、すなわち両側端20c,20c間の幅寸法L1がアーム部4の幅寸法L2よりも大きくなるように形成されている。
図2に示すように、張出壁部20の長手方向(すなわち上端縁20aと下端縁20bとの間)の寸法L3は、下端縁20bの基端面20dを鼻隠し板Wに当接させた際に上端縁20aがアーム部4の突出方向中央から先端まで(矢印Pに示す範囲内)の位置(本実施形態では被係止部9の直近)に達するように設定され、常に張出壁部20の上端縁20aから軒樋支持具本体2の先端側の被係止部9を突出させるように設定されている。
また、図4に示すように、張出壁部20の上面20sには、下端縁20bに平行に形成された突条22が複数形成されている。
図3に示すように、張出壁部20は、その下面20eに、平板状に形成され平坦な面24を立ち上がらせて連設させた支持部25を備えている。支持部25は、上端縁20aから下端縁20bに向かって複数(二つ)平行に延びている。互いに対向する支持部25同士の面24は、アーム部4を左右方向から当接させ得る当接面を構成している。
図5に示すように、当接面24,24同士の間の寸法L4は、アーム部4の幅寸法L2よりも僅かに大きく設定され、アーム部4を挟み込んでアーム部4を左右方向から当接可能となっている。この構成により、支持部25の間にアーム部4を嵌合させ得るように、図3に示す嵌合部26が形成されている。
補強部材1Aを側面視した際の支持部25の外形は、図2に示すように、アーム部4の下側壁部7の湾曲形状に略沿うように基端側から長さ方向中央部まで略一定の幅寸法で形成され、その後先端部に向かって漸次幅寸法が小さくなるように下端が上方に向かって傾斜している。
また、支持部25の鉛直方向の長さ寸法L5は、アーム部4の鉛直方向の長さ寸法L6よりも小さく形成され、補強部材1Aをアーム部4に嵌合させた際にアーム部4の立設壁部8の一部と下側壁部7が支持部25から下方に突出するように形成されている。
支持部25は、取付部3の厚さ寸法を残した張出壁部20の下端縁20b近傍の位置まで設けられている。
図3に示すように、各支持部25の基端25bには、固定部21が連設されている。
固定部21,21は、平板状に形成され、各支持部25の基端25bから支持部25の延在方向に直交しかつ互いに離間する方向に延びているとともに、取付部3に重ねられるように形成されている。また、固定部21には、図1に示す取付部3の挿通孔5に連通する貫通孔27,27が形成されている。
補強部材1Aの材質としては、軒樋支持具本体2の材質と同じポリカーボネート樹脂等のエンジニアリングプラスチック(略称、エンプラ)が挙げられ、補強部材1Aは、射出成形法等によって成型される。また、より曲げ剛性を強くするのであれば、耐食性金属であるステンレススチール等が挙げられる。
以上の構成の下に、補強部材1Aは、図1に示すようにアーム部4を支持部25に形成された嵌合部26に嵌合させるとともに、固定部21を取付部3の表面に当接させて貫通孔27及び挿通孔5に不図示のビスを挿通させ、図2に示す鼻隠し板Wに固定可能となっている。そして、このように補強部材1Aを設置した場合、図2に示すように、取付部3を介して固定部21が鼻隠し板Wに固定されるとともに、張出壁部20の基端面20dが鼻隠し板Wに略当接するため、張出壁部20の基端面20dにおいても鼻隠し板Wに固定されることとなる。
次に、補強部材1A、軒樋支持具本体2及び軒樋11の設置方法及び補強部材1Aを軒樋支持具本体2に装着した際の作用及び機能について説明する。
図1に示すように、補強部材1Aを軒樋支持具本体2に装着するにあたっては、補強部材1Aの嵌合部26に軒樋支持具本体2のアーム部4を嵌合させた状態で、補強部材1Aの固定部21及び軒樋支持具本体2の取付部3を図2に示す鼻隠し板Wに当接させる。そして、固定部21の各貫通孔27,27から不図示のビスを挿通し、取付部3の挿通孔5を通して鼻隠し板Wにビスを打ち付けることで、軒樋支持具X1の鼻隠し板Wへの設置が完了する。
このように軒樋支持具X1が鼻隠し板Wに設置されると、図2に示すように、軒樋支持具本体2の先端側の被係止部9は、張出壁部20の上端縁20aから突出した状態となるので、この被係止部9及び基端側の被係止部10のそれぞれに軒樋11の前方耳部16,後方耳部17を係止させ、軒樋11の設置が完了する。
上記のようにして軒樋支持具X1が鼻隠し板Wに設置されると、図5に示すように張出壁部20の両側端20c,20cがアーム部4の幅方向両端4c,4cから突出するように張り出した構成となる。また、支持部25に形成された当接面24がアーム部4の幅(水平)方向両端4c,4cに略当接するか僅かの隙間を空けて対向した状態となる。そして、補強部材1Aは、図1,図2に示すように固定部21において取付部3を介して鼻隠し板Wに強固に固定されるとともに、張出壁部20の基端面20dが鼻隠し板Wに当接して支持された状態となる。
以上のような補強部材1A、軒樋支持具本体2及び軒樋11の設置状態において、被係止部9に係止された軒樋11(図2参照)が温度変化や外力により軒樋11の長手方向に伸縮したり揺動したりした場合、図2に示す被係止部9と前方耳部16との間の摩擦力により、軒樋11がアーム部4を引っ張ろうとする。
しかし、図1に示すように、軒樋支持具本体2には補強部材1Aが設置されているので、アーム部4が図2に示す軒樋11の伸縮又は移動方向に引っ張られ、弾性変形しようとして支持部25の当接面24を押圧しても、支持部25が固定部21を介して鼻隠し板Wに強固に固定されるとともに、支持部25が張出壁部20に連設されているため、支持部25が当接面24においてアーム部4に当接して押し返し、アーム部4の左右方向への弾性変形を規制する。
すなわち、固定部21を介して鼻隠し板Wに固定された支持部25自体の剛性と、支持部25に一体成形されるとともに鼻隠し板Wに支持された張出壁部20より得られた高い剛性(すなわち反力)とが、被係止部9と図2に示す前方耳部16との摩擦力を容易に上回り、音鳴りがする程度にアーム部4が湾曲する前に被係止部9と前方耳部16との摩擦を解いてアーム部4の変形を弾性復帰させることができる。すなわち、張出壁部20が、図5に示すようにアーム部4の幅方向両端4c,4cから突出するように張り出されているとともに、図2に示す基端面20dが鼻隠し板Wに水平方向に直接支持される構成となっているため、支持部25の反力に抗してアーム部4が水平方向に湾曲することが困難となる。
したがって、軒樋支持具X1によれば、補強部材1Aにより軒樋支持具本体2のアーム部4の左右方向への弾性変形を音鳴りが発生しない程度に抑制できるため、音鳴りを防止することができるという効果が得られる。
また張出壁部20の上面20sに突条22が形成されているため、リブ効果により張出壁部20の剛性を更に強化してアーム部4の湾曲をより有効に防止することができる。
また、図1に示すように、支持部25に形成された当接面24は、張出壁部20の上端縁20aから下端縁20b(図3参照)の近傍まで連続して形成された構成となっているため、アーム部4の全体を当接面24で支持することができ、アーム部4全体の剛性を補強して左右方向への弾性変形を確実に防止することができるという効果が得られる。
また、補強部材1Aは、軒樋支持具本体2に嵌合自在に構成されているため、既設の軒樋支持具本体2に事後的に設置して、補強部材1Aを備えた軒樋支持具X1とすることができるという効果が得られる。
また、張出壁部20の幅寸法が上端縁20aに向かうにしたがって漸次小さくなっているため、図2に示す軒樋11内に雨水を流入させる面積を可及的に確保することができるという効果が得られる。
また、図4に示すように、張出壁部20に形成されている突条22がリブ効果を発揮して、張出壁部20の剛性を向上させているため、張出壁部20を可及的に薄型に形成し、補強部材1Aを軽量化することができるという効果が得られる。
なお、本実施形態において、固定部21は、図1に示すように取付部3の表面に当接させ図2に示す鼻隠し板Wに固定される構成としたが、この固定部21を取付部3を避けた位置に形成し、直接鼻隠し板Wに固定される構成としたものであってもよい。このような構成とすることで、軒樋支持具本体2を鼻隠し板Wに設置した後に、軒樋支持具本体2とは別個に補強部材1Aを鼻隠し板Wに固定することができ、施工を容易にすることができるという効果が得られる。また、軒樋支持具本体2が揺動してもこの揺動にかかわりなく確実に固定されるという効果が得られる。
また、本実施形態において支持部25は、図2に示すように、アーム部4の全体に亘って設けられた構成となっているが、少なくとも被係止部9を除いたアーム部4の長手方向中央から先端まで(矢印Pの範囲内)の間のいずれかの位置に当接するように設けられていれば、アーム部4の変形を効果的に防止することができるという本発明の作用及び機能を発揮して上記本発明の効果を奏することができる。
また、張出壁部20は、図4に示すようにアーム部4の幅方向両端4c,4cから張り出し、補強部材1Aの湾曲を防止できるものであれば、台形以外の形状に形成されたものであってもよい。
また、図4に示す突条22は、張出壁部20に形成されていることが望ましいが必須ではない。
次に、本発明の第2の実施形態について図6を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、主として第1の実施形態と異なる構成について説明する。
図6に示すように、本実施形態の補強部材1Bを備えた軒樋支持具X2は、分割された2つの分割体50A,50Bを一対一組として備えている。
分割体(一方の分割体)50Aは、鼻隠し板Wにビス等を用いて固定される固定部21と、固定部21に交叉する不図示の軒先の方向に突出し、軒樋支持具本体2のアーム部4に沿ってアーム部4の一方の側端4cから離間する方向(矢印Y1方向)に張り出した張出壁部51とを備えている。
張出壁部51は、平板上に形成され、平板面51a,51bを上下方向に向けて不図示の軒先の方向に延びている。張出壁部51の幅寸法は、基端51cから先端52に向かって漸次小さくなるように形成されている。
張出壁部51の先端52には、被係止部9の近傍に向けて突出する支持部53が形成されている。支持部53の先端面53aはアーム部4を当接させる当接面53aとなっている。
分割体50B(他方の分割体)は、分割体50Aと左右対称に形成されている。
補強部材1Bは、分割体50Aの当接面53aをアーム部4の先端部の幅方向一端側に向けてかつ先端部に極わずかな隙間を空けて配置されているとともに、分割体50Bの当接面53aをアーム部4の先端部の幅方向他端側に向けて、かつ、先端部に極わずかな隙間を空けて配置されている。
したがって、図2に示す軒樋11の伸縮等によりアームの先端が軒樋11に引っ張られ、弾性変形しようとしても、被係止部9の近傍が当接面53a,53aに当接することによりこれらの間に位置してアーム部4の動きを規制する。すなわち、これら当接面53a,53a間の幅以上にアーム部4が移動して被係止部9が図2に示す前方耳部16に追従するのを防止することができる。
したがって、アーム部4が弾性変形した後、弾性復帰して跳ね返り音を発生する前にアーム部4を弾性復帰させることができるため、軒樋支持具本体2が跳ね返り音を発生することを防止することができるという効果が得られる。
なお、本実施形態において、張出壁部51は、先端52に被係止部9の近傍に向けて突出する支持部53を備え、支持部53の先端面を当接面53aとした構成となっている。しかし、補強部材1Bの構成は、張出壁部51の先端52に支持部53を設けず、張出壁部51をアーム部4に平行に突出させ、張出壁部51の内側面55,55をアーム部4に平行に近接するように形成し、分割体50A,50Bを設置した際に対向する内側面55,55の全体を当接面としたものであってもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について図7,図8を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、主として第1の実施形態と異なる構成について説明する。
本実施形態は、補強部1Cが軒樋支持具X3のアーム部4の一部として一体的に成形されている点で第1の実施形態と異なっている。すなわち、本実施形態は補強部1Cを備えた軒樋支持具X3となっている。
図7に示すように、軒樋支持具X3は、アーム部4の図1に示す上側壁部6に代えて第1の実施形態で示した張出壁部20と同様の張出壁部40を有した構成となっている。
具体的には、張出壁部40は、図1に示す支持部25を有さず、図8に示すように下端縁20bの下面において取付部3の上端に連結し、張出壁部40の幅方向中央部において立設壁部8と連結し、張出壁部40の上端縁20aに相当する位置から被係止部9が突出しているとともに下側壁部7の先端と連結した構成となっている。
以上の構成を有する軒樋支持具X3は、図7に示すように張出壁部40が下側壁部7よりも水平方向に大きく張り出した構成となっているため、アーム部4が左右方向にほとんど弾性変形できないようになっている。そして、張出壁部40の端面40dが取付部3と共に不図示の鼻隠し板に支持されているため、張出壁部40が水平方向に揺動することを確実に防止できる。
したがって、図2に示す軒樋11が温度変化等により長手方向に伸縮等した場合であっても、図2に示す前方耳部16と図7,図8に示す被係止部9との摩擦力に対しアーム部4の弾性変形に抗する力の方が容易に上回り、アーム部4が跳ね返り音を発生させる程度に弾性変形することを防止することができる。したがって、軒樋支持具X3によれば、跳ね返り音の発生を効果的に防止することができるという効果が得られる。
また、軒樋支持具X3は、補強部1Cと一体成形されているため、軒樋支持具X3の施工作業を簡便に行うことができるという効果が得られる。
X1,X2,X3 樹脂製軒樋支持具
1A 軒樋支持具の補強部材(補強部)
1B 軒樋支持具の補強部材(補強部)
2 軒樋支持具本体
3 取付部
4 アーム部
4c 軒樋支持具の側端(幅方向一端)
20 張出壁部
20a 上端縁(先端)
20d 基端面
21 固定部
24 当接面
50A 分割体
50B 分割体
P 長手方向中央から先端までの位置

Claims (4)

  1. 建物の鼻隠し板に基端面を当接させた際に先端が軒先の方向に突出するとともに、前記軒先の方向に交叉する方向に張り出した張出壁部を備え、
    この張出壁部には、前記鼻隠し板から前記軒先の方向に突出する軒樋支持具本体に左右方向から当接してこの軒樋支持具本体を支持する当接面が形成され、
    前記当接面は、前記軒樋支持具本体の少なくとも長手方向中央から先端までの位置で当接可能に形成されている、補強部を有することを特徴とする樹脂製軒樋支持具。
  2. 前記張出壁部の幅寸法は、先端に向かって漸次小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製軒樋支持具。
  3. 前記当接面は、前記軒樋支持具本体の前記長手方向中央と同先端との間の位置から前記長手方向中央と前記軒樋支持具本体の基端との間の位置に亘って、前記張出壁部の突出方向に沿って延在するとともに、前記軒樋支持具本体の幅方向両端を挟み込む寸法を空けて二つ形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂製軒樋支持具。
  4. 前記張出壁部は、前記鼻隠し板に固定させる固定部を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の樹脂製軒樋支持具。
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