JP6262006B2 - ウエーハの加工方法および加工装置 - Google Patents

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本発明は、基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、分割予定ラインに沿って分割するウエーハの加工方法および加工装置に関する。
当業者には周知の如く、半導体デバイス製造工程においては、シリコン等の基板の表面に絶縁膜と機能膜が積層された機能層によって複数のIC、LSI等のデバイスをマトリックス状に形成した半導体ウエーハが形成される。このように形成された半導体ウエーハは上記デバイスが格子状に形成された分割予定ラインによって区画されており、この分割予定ラインに沿って分割することによって個々の半導体デバイスを製造している。
近時においては、IC、LSI等の半導体チップの処理能力を向上するために、シリコン等の基板の表面にSiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)が積層された機能層によって半導体デバイスを形成せしめた形態の半導体ウエーハが実用化されている。
このような半導体ウエーハの分割予定ラインに沿った分割は、通常、ダイサーと呼ばれている切削装置によって行われている。この切削装置は、被加工物である半導体ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された半導体ウエーハを切削するための切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる移動手段とを具備している。切削手段は、高速回転せしめられる回転スピンドルと該スピンドルに装着された切削ブレードを含んでいる。切削ブレードは円盤状の基台と該基台の側面外周部に装着された環状の切れ刃からなっており、切れ刃は例えば粒径3μm程度のダイヤモンド砥粒を電鋳によって固定して30μm程の厚さに形成されている。
しかるに、上述したLow−k膜は、切削ブレードによって切削することが困難である。即ち、Low−k膜は雲母のように非常に脆いことから、切削ブレードにより分割予定ラインに沿って切削すると、Low−k膜が剥離し、この剥離が回路にまで達しデバイスに致命的な損傷を与えるという問題がある。
上記問題を解消するために、半導体ウエーハに形成された分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射し、分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成して機能層を分断し、このレーザー加工溝に切削ブレードを位置付けて切削ブレードと半導体ウエーハを相対移動することにより、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断するウエーハの分割方法が下記特許文献1に開示されている。
特開2005−64231号公報
而して、上記特許文献1に記載されたように半導体ウエーハに形成された分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射することにより分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成して機能層を分断する方法においては、切削ブレードの厚みを超えて機能層を分割予定ラインに沿って分断するためには、少なくとも2条のレーザー加工溝を分割予定ラインに沿って形成する必要があり生産性が悪いという問題がある。
また、レーザー加工溝に切削ブレードを位置付けて半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断するウエーハの分割方法は、次のような問題がある。
(1)レーザー加工溝の形成において機能層の除去が不十分であると、切削ブレードのズレやたおれが発生したり、切削ブレードが偏摩耗する。
(2)ウエーハの表面からレーザー加工溝を形成すると、飛散したデブリがデバイスに付着するため、ウエーハの表面に保護膜を被覆する必要があり生産性が悪い。
(3)レーザー光線を複数回照射することでウエーハにひずみが残留し、デバイスの抗折強度が低下する。
(4)切削ブレードの幅を超える範囲でレーザー加工溝を形成するために、分割予定ラインの幅を広くする必要があり、ウエーハに形成されるデバイスの数が減少する。
(5)機能層の表面にはSiO2、SiN等を含むパシベーション膜が形成されているため、レーザー光線を照射するとパシベーション膜を透過して機能層の内部に達する。この結果、機能層の内部に達したレーザー光線のエネルギーが逃げ場を失い、回路が形成され密度が低いデバイス側に加工が広がる所謂アンダーカット現象が発生する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、上記問題を解消して個々のデバイスに分割することができるウエーハの加工方法および加工装置を提供することである。
上記主たる技術的課題を解決するため、本発明によれば、基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、分割予定ラインに沿って分割するウエーハの加工方法であって、
ウエーハを構成する機能層の表面に保護部材を貼着する保護部材貼着工程と、
該保護部材貼着工程が実施されたウエーハの該保護部材側をチャックテーブルに保持し、ウエーハを構成する基板の裏面を研削してウエーハを所定の厚みに形成する裏面研削工程と、
該裏面研削工程が実施されたウエーハの該保護部材側をチャックテーブルに保持し、基板の裏面側から分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードを位置付けて切削部に切削水を供給しながら機能層に至らない一部を残して切削溝を形成する切削溝形成工程と、
該切削溝形成工程が実施されたウエーハを構成する基板の裏面側から切削溝の底に沿ってレーザー光線を照射しつつ、該レーザー光線を照射する集光器に隣接した位置から該切削溝形成工程においてウエーハに形成された切削溝に貯留された該切削水を排出するエアーを噴出しながら、機能層を分断するためのレーザー加工を施すレーザー加工工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記レーザー加工工程を実施した後にウエーハを構成する基板の裏面にダイシングテープを貼着しダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するとともに、該保護部材を剥離するウエーハ支持工程と、該ウエーハ支持工程を実施した後にダイシングテープを拡張して個々の分割されたデバイス間を広げるテープ拡張工程を実施する。
また、本発明においては、上記レーザー加工工程と上記切削溝形成工程とを実施する加工装置であって、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハに切削水を供給しつつ切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハにレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、チャックテーブルを移動する移動手段とを具備し、該レーザー光線照射手段は、該集光器に隣接して配設され該切削溝形成工程においてウエーハに形成された切削溝に貯留された切削水を排出するエアーを噴出するエアー噴射ノズルを備え、該移動手段を作動して該チャックテーブルに保持されたウエーハを該切削手段による切削加工領域に位置付けて該切削溝形成工程を実施し、その後、該移動手段を作動して該チャックテーブルに保持され該切削溝形成工程が実施されたウエーハを該レーザー光線照射手段によるレーザー加工領域に位置付けて、該エアー噴射ノズルから該切削溝形成工程においてウエーハに形成された切削溝に貯留された該切削水を排出するエアーを噴出しながら上記レーザー加工工程を実施する加工装置が提供される。
記チャックテーブルは第1のチャックテーブルと第2のチャックテーブルとを備え、上記移動手段は第1のチャックテーブルを移動する第1の移動手段と第2のチャックテーブルを移動する第2の移動手段とを備え、上記切削手段は切削ブレードを第1のチャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削加工領域と第2のチャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削加工領域に選択的に位置付ける第1の位置付け手段を具備し、上記レーザー光線照射手段は集光器を第1のチャックテーブルに保持された被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工領域と第2のチャックテーブルに保持された被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工領域に選択的に位置付ける第2の位置付け手段を具備している。
本発明によるウエーハの加工方法においては、ウエーハを構成する機能層の表面に保護部材を貼着する保護部材貼着工程と、保護部材貼着工程が実施されたウエーハの保護部材側をチャックテーブルに保持し、ウエーハを構成する基板の裏面を研削してウエーハを所定の厚みに形成する裏面研削工程と、裏面研削工程が実施されたウエーハの保護部材側をチャックテーブルに保持し、基板の裏面側から分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードを位置付けて切削部に切削水を供給しながら機能層に至らない一部を残して切削溝を形成する切削溝形成工程と、切削溝形成工程が実施されたウエーハを構成する基板の裏面側から切削溝の底に沿ってレーザー光線を照射しつつ、該レーザー光線を照射する集光器に隣接した位置から該切削溝形成工程においてウエーハに形成された切削溝に貯留された該切削水を排出するエアーを噴出しながら、機能層を分断するためのレーザー加工を施すレーザー加工工程と、を含んでいるので、次の作用効果が得られる。
(1)切削溝形成工程は基板の裏面側から分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードを位置付けて機能層に至らない一部を残して切削溝を形成し、機能層にレーザー加工溝を形成した後に切削溝形成工程を実施しないので、切削ブレードのズレやたおれが発生したり、切削ブレードが偏摩耗することはない。
(2)レーザー加工工程においては機能層の表面側からレーザー光線を照射しないので、機能層の表面を保護するための保護膜を被覆する必要がない。
(3)レーザー加工工程においては基板に形成された切削溝の底面に沿ってレーザー光線を照射するので、エネルギーが小さくウエーハに熱ひずみを残留させることはなくデバイスの抗折強度を低下させることがない。
(4)レーザー加工工程において基板の一部および機能層に形成されるレーザー加工溝および改質層は切削溝の幅より狭く、切削ブレードの幅を超える幅のレーザー加工溝を形成する必要がないので、分割予定ラインの幅を狭くすることができ、ウエーハに形成することができるデバイスの数を増大することができる。
(5)機能層の表面にSiO、SiN等を含むパシベーション膜が形成されていても、レーザー加工工程においては機能層の表面側からレーザー光線を照射しないので、パシベーション膜を透過して機能層が下降され熱の逃げ場を失い、横方向に加工が広がる所謂アンダーカットの問題が解消する。
本発明によるウエーハの加工方法によって分割される半導体ウエーハを示す斜視図および要部拡大断面図。 本発明によるウエーハの加工方法における保護部材貼着工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における裏面研削工程を実施するための研削装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における裏面研削工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における切削溝形成工程およびレーザー加工工程を実施するための加工装置の要部斜視図。 図5に示す加工装置に装備される切削手段を示す斜視図。 図5におけるA―A断面図。 図5に示す加工装置を用いて実施する本発明によるウエーハの加工方法における切削溝形成工程の説明図。 図5に示す加工装置を用いて実施する本発明によるウエーハの加工方法におけるレーザー加工工程の第1の実施形態を示す説明図。 図5に示す加工装置を用いて実施する本発明によるウエーハの加工方法におけるレーザー加工工程の第2の実施形態を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるウエーハ支持工程を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるテープ拡張工程を実施するためのテープ拡張装置の斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるテープ拡張工程の説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法について添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1の(a)および(b)には、本発明によるウエーハの加工方法によって個々のデバイスに分割される半導体ウエーハの斜視図および要部拡大断面図が示されている。図1の(a)および(b)に示す半導体ウエーハ2は、厚みが600μmのシリコン等の基板20の表面20aに絶縁膜と回路を形成する機能膜が積層された機能層21が形成されており、この機能層21に格子状に形成された複数の分割予定ライン22によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス23が形成されている。なお、図示の実施形態においては、機能層21を形成する絶縁膜は、SiO2膜または、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)からなっており、厚みが10μmに設定されている。このようにして構成された機能層21は、表面にSiO2、SiN等を含むパシベーション膜が形成されている。
上述した半導体ウエーハ2を分割予定ラインに沿って分割するウエーハの加工方法について説明する。
先ず、半導体ウエーハ2を構成する基板20に積層された機能層21の表面21aに、デバイス23を保護するために図2に示すように保護部材3を貼着する(保護部材貼着工程)。なお、保護部材3は、ポリエチレンフィルム等の樹脂シートやガラス基板等の剛性を有するハードプレートを用いることができる。
上述した保護部材貼着工程を実施したならば、半導体ウエーハ2の保護部材3側をチャックテーブルに保持し、半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面を研削して半導体ウエーハ2を所定の厚みに形成する裏面研削工程を実施する。この裏面研削工程は、図3に示す研削装置4を用いて実施する。図3に示す研削装置4は、被加工物を保持するチャックテーブル41と、該チャックテーブル41に保持された被加工物を研削する研削手段42を具備している。チャックテーブル41は、保持面である上面に被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない回転駆動機構によって図3において矢印41aで示す方向に回転せしめられる。研削手段42は、スピンドルハウジング421と、該スピンドルハウジング421に回転自在に支持され図示しない回転駆動機構によって回転せしめられる回転スピンドル422と、該回転スピンドル422の下端に装着されたマウンター423と、該マウンター423の下面に取り付けられた研削ホイール424とを具備している。この研削ホイール424は、円環状の基台425と、該基台425の下面に環状に装着された研削砥石426とからなっており、基台425がマウンター423の下面に締結ボルト427によって取り付けられている。
上記研削装置4を用いて上記裏面研削工程を実施するには、図3に示すようにチャックテーブル41の上面(保持面)に上記保護部材貼着工程が実施された半導体ウエーハ2の保護部材3側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することによってチャックテーブル41上に半導体ウエーハ2を保護部材3を介して吸着保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル41上に保持された半導体ウエーハ2は、基板20の裏面20bが上側となる。このようにチャックテーブル41上に半導体ウエーハ2を保護テープ3を介して吸引保持したならば、チャックテーブル41を図3において矢印41aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削手段42の研削ホイール424を図3において矢印424aで示す方向に例えば6000rpmで回転せしめて、図4に示すように研削砥石426を被加工面である半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面20bに接触せしめ、研削ホイール424を図3および図4において矢印424bで示すように例えば1μm/秒の研削送り速度で下方(チャックテーブル41の保持面に対し垂直な方向)に所定量研削送りする。この結果、半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面20bが研削されて半導体ウエーハ2は所定の厚み(例えば100μm)に形成される。
上述した裏面研削工程を実施したならば、半導体ウエーハ2の保護部材3側をチャックテーブルに保持し、基板20の裏面20b側から分割予定ライン22と対応する領域に切削ブレードを位置付けて機能層に至らない一部を残して切削溝を形成する切削溝形成工程および該切削溝形成工程が実施された半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面20b側から切削溝の底に沿ってレーザー光線を照射し、機能層を分断するためのレーザー加工を施すレーザー加工工程を実施する。この切削溝形成工程およびレーザー加工工程は、図5に示す加工装置5を用いて実施する。図5に示す加工装置5は、基台50を具備している。この基台50上には、被加工物を保持し矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめるチャックテーブル機構6が配設されている。
図示の実施形態におけるチャックテーブル機構6は、基台50の上面に配設された第1の案内レール61aと第2の案内レール61bを備えている。この第1の案内レール61aと第2の案内レール61bは、それぞれ一対のレール部材611、611とからなっており、図において矢印Xで示す切削送り方向に沿って互いに平行に延設されている。この第1の案内レール61aと第2の案内レール61b上には、それぞれ第1の支持基台62aと第2の支持基台62bが第1の案内レール61aと第2の案内レール61bに沿って移動可能に配設されている。即ち、第1の支持基台62aと第2の支持基台62bにはそれぞれ被案内溝621、621が設けられており、この被案内溝621、621を第1の案内レール61aと第2の案内レール61bを構成する一対のレール部材611、611に嵌合することにより、第1の支持基台62aと第2の支持基台62bは第1の案内レール61aと第2の案内レール61bに沿って移動可能に構成される。
第1の支持基台62aと第2の支持基台62b上にはそれぞれ第1の円筒部材63aと第2の円筒部材63bが配設され、この第1の円筒部材63aと第2の円筒部材63bの上端にそれぞれ第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bが回転可能に配設されている。この第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bは多孔質セラミッックスの如き適宜の多孔性材料から構成されており、図示しない吸引手段に接続されている。従って、第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bを図示しない吸引手段によって吸引源に選択的に連通することにより、載置面641、641上に載置された被加工物を吸引保持する。また、第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bは、それぞれ第1の円筒部材63aと第2の円筒部材63b内に配設されたパルスモータ(図示せず)によって適宜回動せしめられるようになっている。なお、第1の円筒部材63aと第2の円筒部材63bの上端部には、それぞれ第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bを挿通する穴を有しそれぞれ上記第1の支持基台62aと第2の支持基台62bを覆う第1のカバー部材65aと第2のカバー部材65bが配設されている。
図5に基づいて説明を続けると、図示の実施形態におけるチャックテーブル機構6は、第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bをそれぞれ第1の案内レール61aと第2の案内レール61bに沿って図5において矢印Xで示す加工送り方向に移動させるための第1の移動手段67aと第2の移動手段67bを備えている。第1の移動手段67aと第2の移動手段67bは、それぞれ第1の案内レール61aと第2の案内レール61bを構成する一対のレール部材611、611の間に平行に配設された雄ネジロッド671と、雄ネジロッド671の一端部を回転可能に支持する軸受672と、雄ネジロッド671の他端に連結され該雄ネジロッド671を正転または逆転駆動するパルスモータ673とからなっている。このように構成された第1の移動手段67aと第2の移動手段67bは、それぞれ雄ネジロッド671が上記第1の支持基台62aと第2の支持基台62bに形成された雌ネジ622に螺合される。従って、第1の移動手段67aと第2の移動手段67bは、それぞれパルスモータ673を駆動して雄ネジロッド671を正転または逆転駆動することにより、上記第1の支持基台62aと第2の支持基台62bに配設された第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bをそれぞれ第1の案内レール61aと第2の案内レール61bに沿って図5において矢印Xで示す加工送り方向に移動することができる。
図示の実施形態における加工装置5は、上記第1の案内レール61aと第2の案内レール61bを跨いで配設された門型の支持フレーム7を備えている。この門型の支持フレーム7は、第1の案内レール61aの側方に配設された第1の柱部71と、第2の案内レール61bの側方に配設された第2の柱部72と、第1の柱部71と第2の柱部72の上端を連結し矢印Xで示す加工送り方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って配設された支持部73とからなり、中央部には上記第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bの移動を許容する開口74が設けられている。第1の柱部71と第2の柱部72の上端部はそれぞれ幅広に形成されており、この上端部にはそれぞれ後述する切削手段のスピンドルユニットの移動を許容する開口711と721が設けられている。上記支持部73の一方の面には矢印Yで示す割り出し送り方向(加工送り方向Xと直交する方向)に沿って一対の案内レール731、731が設けられており、他方の面には図7に示すように紙面に垂直な方向(図5において矢印Yで示す割り出し送り方向)に沿って一対の案内レール732、732が設けられている。
図5を参照して説明を続けると、上記門型の支持フレーム7を構成する支持部73の他方の面(上記一対の案内レール732、732が配設された面)には、第1の切削手段8aと第2の切削手段8bが配設されている。第1の切削手段8aと第2の切削手段8bについて、図6および図7を参照して説明する。第1の切削手段8aと第2の切削手段8bは、それぞれ割り出し移動基台81と切り込み移動基台82およびスピンドルユニット83を具備している。割り出し移動基台81は、一方の面に上記支持部73の他方の面に設けられた一対の案内レール732、732と嵌合する被案内溝811、811が設けられており、この被案内溝811、811を一対の案内レール732、732に嵌合することにより、割り出し移動基台81は一対の案内レール732、732に沿って移動可能に構成される。また、割り出し移動基台81の他方の面には、図7に示すように矢印Zで示す切り込み送り方向(第1のチャックテーブル64aと第2のチャックテーブル64bの載置面641に垂直な方向)に沿って一対の案内レール812、812(図7には一方の案内レールのみが示されている)が設けられている。なお、割り出し移動基台81、81の一方の面には、後述する第1の位置付け手段の雄ネジロッドの挿通を許容する逃げ溝813、813が上下方向に段差を設けて設けられている。
上記切り込み移動基台82は、上下方向に延びる被支持部821と、該被支持部821の下端から直角に水平に延びる装着部822とからなっている。図6に示すように被支持部821における装着部822側の面には上記割り出し移動基台81の他方の面に設けられた一対の案内レール812、812と嵌合する被案内溝823、823(図7には一方の被案内溝のみが示されている)が設けられており、この被案内溝823、823を一対の案内レール812、812に嵌合することにより、切り込み移動基台82は一対の案内レール812、812に沿って矢印Zで示す切り込み送り方向に移動可能に構成される。このようにして割り出し移動基台81に装着された切り込み移動基台82は、図5に示すように装着部822が門型の支持フレーム7の上記割り出し移動基台81が装着された他方の面側から開口74を通して一方の面側に突出して配置される。
上記スピンドルユニット83は、第1の切削手段8aと第2の切削手段8bの切り込み移動基台82を形成する装着部822の下面にそれぞれ装着されている。このスピンドルユニット83は、それぞれ図6に示すようにスピンドルハウジング831と、該スピンドルハウジング831に回転可能に支持された回転スピンドル832と、該回転スピンドル832の一端に装着された切削ブレード833と、切削水を供給する切削水供給管834と、切削ブレード833を覆うブレードカバー835および回転スピンドル832を回転駆動する図示しないサーボモータを具備しており、回転スピンドル832の軸線方向が矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って配設されている。なお、第1の切削手段8aの切削ブレード833と第2の切削手段8bの切削ブレード833は、互いに対向して配設されている。
図示の実施形態における第1の切削手段8aと第2の切削手段8bは、上記割り出し移動基台81、81を一対の案内レール732、732に沿って図5において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動し、切削ブレード833を第1のチャックテーブル64aに保持された被加工物に切削加工を施す切削加工領域と第2のチャックテーブル64bに保持された被加工物に切削加工を施す切削加工領域に選択的に位置付ける第1の位置付け手段84、84を具備している。第1の位置付け手段84、84は、それぞれ一対の案内レール732、732の間に平行に配設された雄ネジロッド841と、雄ネジロッド841の一端部を回転可能に支持する軸受842と、雄ネジロッド841の他端に連結され該雄ネジロッド841を正転または逆転駆動するパルスモータ843とからなっている。なお、雄ネジロッド841、841は、上記割り出し移動基台81、81に設けられた逃げ溝813、813とそれぞれ対応する高さ位置に配設されている。このように構成された割り出し送り手段84、84は、それぞれ雄ネジロッド841、841が上記割り出し移動基台81、81に形成された雌ネジ814、814に螺合される。従って、第1の位置付け手段84、84は、それぞれパルスモータ843、843を駆動して雄ネジロッド841、841を正転または逆転駆動することにより、割り出し移動基台81、81を一対の案内レール732、732に沿って図5において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動することができる。この割り出し移動基台81、81が移動する際に雄ネジロッド841、841が、割り出し移動基台81、81に設けられた逃げ溝813、813を挿通することにより、割り出し移動基台81、81はその移動が許容される。
また、図示の実施形態における第1の切削手段8aと第2の切削手段8bは、図6および図7に示すように上記切り込み移動基台82、82を一対の案内レール812、812に沿って矢印Zで示す切り込み送り方向に移動するための切り込み送り手段85、85を具備している。切り込み送り手段85、85は、それぞれ一対の案内レール812、812と平行に配設された雄ネジロッド851と、雄ネジロッド851の一端部を回転可能に支持する軸受852と、雄ネジロッド851の他端に連結され該雄ネジロッド851を正転または逆転駆動するパルスモータ853とからなっている。このように構成された切り込み送り手段85、85は、それぞれ雄ネジロッド851が上記切り込み移動基台82の被支持部821に形成された雌ネジ821aに螺合される。従って、切り込み送り手段85、85は、それぞれパルスモータ853を駆動して雄ネジロッド851を正転または逆転駆動することにより、切り込み移動基台82を一対の案内レール812、812に沿って図5および図7において矢印Zで示す切り込み送り方向に移動することができる。
図5に戻って説明を続けると、図示の実施形態における加工装置5は、上記門型の支持フレーム7の支持部73の一方の面に設けられた一対の案内レール731、731に沿って移動可能に配設されたレーザー光線照射手段9を具備している。レーザー光線照射手段9は、移動ブロック91と、該移動ブロック91を一対の案内レール731、731に沿って移動し、後述する集光器を第1のチャックテーブル64aに保持された被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工領域と第2のチャックテーブル64bに保持された被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工領域に選択的に位置付ける第2の位置付け手段92を備えている。移動ブロック91にはそれぞれ上記一対の案内レール731、731と嵌合する被案内溝911、911が設けられており、この被案内溝911、911を一対の案内レール731、731に嵌合することにより、移動ブロック91は一対の案内レール731、731に沿って移動可能に構成される。
第2の位置付け手段92は、一対の案内レール731、731の間に平行に配設された雄ネジロッド921と、雄ネジロッ921の一端部を回転可能に支持する軸受922と、雄ネジロッド921の他端に連結され該雄ネジロッド921を正転または逆転駆動するパルスモータ923とからなっている。このように構成された第2の位置付け手段92は、それぞれ雄ネジロッド921が上記移動ブロック91に形成された雌ネジ912に螺合される。従って、第2の位置付け手段92は、パルスモータ923を駆動して雄ネジロッド921を正転または逆転駆動することにより、移動ブロック91を一対の案内レール731、731に沿って図5において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動することができる。
上記移動ブロック91の前面にはレーザー光線照射手段9を構成するハウジング93が装着されており、該ハウジング93内に図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。また、ハウジング93下端には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器94が装着されている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射手段9は、集光器94の加工送り方向Xの両側にそれぞれ隣接して配設されたエアー噴射ノズル951,952を具備している。なお、レーザー光線照射手段9は、集光器94によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。
また、上記レーザー光線照射手段9を構成するハウジング93には、第1のチャックテーブル64aおよび第2のチャックテーブル64bに保持された被加工物の加工領域を検出するための撮像手段95が配設されている。この撮像手段95は図示の実施形態においては可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態における加工装置5は以上のように構成されており、以下、加工装置5を用いて実施する切削溝形成工程およびレーザー加工工程について説明する。
先ず、加工装置5の第1のチャックテーブル64a上に上記裏面研削工程が実施された半導体ウエーハ2の保護部材3側を載置する。このとき第1のチャックテーブル64aは、図5に示す被加工物着脱位置に位置付けられている。そして、図示しない吸引手段を作動することによって第1のチャックテーブル64a上に半導体ウエーハ2を保護部材3を介して吸着保持する(第1のウエーハ保持工程)。従って、第1のチャックテーブル64a上に保持された半導体ウエーハ2は、基板20の裏面20bが上側となる。
上述した第1のウエーハ保持工程を実施したならば、第1の移動手段67aを作動して導体ウエーハ2を吸引保持した第1のチャックテーブル64aをアライメント領域に移動せしめるとともに、第2の位置付け手段92を作動して撮像手段95をアライメント領域に位置付けられた第1のチャックテーブル64aの直上に位置付ける。次に、撮像手段95および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ2の加工すべき領域を検出するアライメント工程を実行する。即ち、撮像手段95および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ2の所定方向に形成されている分割予定ライン22と対応する領域と、切削ブレード833および集光器94との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削ブレード833および集光器94による加工領域のアライメントを遂行する(第1のアライメント工程)。また、半導体ウエーハ2に上記所定方向と直交する方向に形成された分割予定ライン22と対応する領域に対しても、同様に切削ブレード833および集光器94による加工位置のアライメントが遂行される。このとき、半導体ウエーハ2の分割予定ライン22が形成されている機能層21の表面21aは下側に位置しているが、撮像手段95が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、ウエーハを構成する基板20の裏面20bから透かして分割予定ライン22を撮像することができる。
第1のチャックテーブル64a上に保持された半導体ウエーハ2に対して第1のアライメント工程を実施している間に、上記裏面研削工程が実施された半導体ウエーハ2が図5に示す被加工物着脱位置に位置付けられている第2のチャックテーブル64b上に搬送され保護テープ3側が載置される。第2のチャックテーブル64b上に保護テープ3側が載置された半導体ウエーハ2は、図示しない吸引手段を作動することにより、第2のチャックテーブル64b上に吸引保持される(第2のウエーハ保持工程)。
第2のチャックテーブル64b上に半導体ウエーハ2を吸引保持したならば、第2の移動手段67bを作動して第2のチャックテーブル64bをアライメント領域に移動せしめるとともに、第2の位置付け手段92を作動して撮像手段95をアライメント領域に位置付けられた第2のチャックテーブル64bの直上に位置付ける。次に、撮像手段95および図示しない制御手段によって第2のチャックテーブル64bに保持された半導体ウエーハ2の加工すべき領域を検出するアライメント工程を実行する(第2のアライメント工程)。なお、第2のアライメント工程は、上述した第1のアライメント工程と同様に実施する。
一方、上記第1のアライメント工程が終了したならば、第1の移動手段67aを作動して第1のチャックテーブル64aを第1の切削手段8aによる切削領域に移動するとともに、第1の位置付け手段84を作動して第1の切削手段8aの切削ブレード833を切削加工領域の切削開始位置に位置付ける。このとき、図8の(a)で示すように半導体ウエーハ2は切削すべき分割予定ライン22と対応する領域の一端(図8の(a)において左端)が切削ブレード833の直下より所定量右側に位置するように位置付けられる。
このようにして第1のチャックテーブル64aに保持された半導体ウエーハ2が切削加工領域の切削開始位置に位置付けられたならば、切削ブレード833を図8(a)において2点鎖線で示す待機位置から矢印Z1で示すように下方に切り込み送りし、図8の(a)において実線で示すように所定の切り込み送り位置に位置付ける。この切り込み送り位置は、図8の(a)および図8の(c)に示すように切削ブレード833の下端が半導体ウエーハ2を構成する機能層21に至らない位置(例えば、機能層21が積層されている基板20の表面20aから裏面20b側に5〜10μmの位置)に設定されている。
次に、切削ブレード833を図8の(a)において矢印833aで示す方向に所定の回転速度で回転せしめ、第1のチャックテーブル64aを図8の(a)において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で移動せしめる。そして、第1のチャックテーブル64aが図8の(b)で示すように分割予定ライン22に対応する位置の他端(図8の(b)において右端)が切削ブレード833の直下より所定量左側に位置するまで達したら、第1のチャックテーブル64aの移動を停止する。このように第1のチャックテーブル64aを切削送りすることにより、図8の(d)で示すように半導体ウエーハ2の基板20には裏面20bから表面20a側に一部201を残して切削溝210が形成される(第1の切削溝形成工程)。この第1の切削工程においては、切削水供給管834から切削水が切削部に供給される。
次に、切削ブレード833を図8の(b)において矢印Z2で示すように上昇させて2点鎖線で示す待機位置に位置付け、第1のチャックテーブル64aを図8の(b)において矢印X2で示す方向に移動して、図8の(a)に示す位置に戻す。そして、第1の位置付け手段84を作動して切削ブレード833を紙面に垂直な方向(割り出し送り方向)に分割予定ライン22の間隔に相当する量だけ割り出し送りし、切削ブレード833を次に切削すべき分割予定ライン22と対応する位置に位置付ける。このようにして、切削ブレード833を次に切削すべき分割予定ライン22と対応する位置に位置付けたならば、上述した切削溝形成工程を実施する。
なお、上記分割溝形成工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
切削ブレード :外径52mm、厚み40μm
切削ブレードの回転速度:30000rpm
切削送り速度 :50mm/秒
上述した切削溝形成工程を半導体ウエーハ2に形成された全ての分割予定ライン22に対応する領域に実施する。
一方、第2のチャックテーブル64bに保持された半導体ウエーハ2に対して上記第2のアライメント工程が実施されたならば、第2の移動手段67bを作動して第2のチャックテーブル64bを第2の切削手段8bによる切削領域に移動するとともに、第1の位置付け手段84を作動して第2の切削手段8bの切削ブレード833を切削領域の切削開始位置に位置付ける。そして、第2の切削手段8bによって第2のチャックテーブル64bに保持された半導体ウエーハ2に対して上記第1の切削溝形成工程と同様に第2の切削溝形成工程を実施する。
上述したように第1の切削溝形成工程を実施したならば、第1の移動手段67aを作動して第1の切削溝形成工程が実施された半導体ウエーハ2を保持した第1のチャックテーブル64aをレーザー光線照射手段9によるレーザー加工領域に移動するとともに、第2の位置付け手段92を作動して集光器94をレーザー加工領域に位置付ける。そして、上記切削溝形成工程が実施された半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面20b側から切削溝210の底に沿ってレーザー光線を照射し、機能層を分断するためのレーザー加工を施すレーザー加工工程を実施する。
上記レーザー加工工程の第1の実施形態について、図9を参照して説明する。
先ず、上述したようにレーザー加工領域に移動された半導体ウエーハ2の所定の分割予定ライン22を集光器94の直下に位置付ける。このとき、図9の(a)で示すように半導体ウエーハ2は、分割予定ライン22の一端(図9の(a)において左端)が集光器94の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器94から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pを基板20に形成された切削溝210の底面付近に位置付ける。次に、レーザー光線照射手段9の集光器94から基板20および機能層21に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつ第1のチャックテーブル64aを図9の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。このとき、エアー噴射ノズル951から集光器94から照射されるパルスレーザー光線LBの照射位置より第1のチャックテーブル64aの移動方向前側に噴出せしめる。この結果、上記第1の切削溝形成工程において供給され切削溝210に貯留された切削水が排出されて除去される。そして、図9の(b)で示すように分割予定ライン22の他端(図9の(b)において右端)が集光器94の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル64aの移動を停止する(レーザー加工工程)。
次に、第2の位置付け手段92を作動して集光器94を紙面に垂直な方向(割り出し送り方向)に分割予定ライン22の間隔だけ移動する。そして、レーザー光線照射手段9の集光器94からパルスレーザー光線を照射しつつ第1のチャックテーブル64aを図9の(b)において矢印X2で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。このとき、エアー噴射ノズル952から集光器94から照射されるパルスレーザー光線LBの照射位置より第1のチャックテーブル64aの移動方向前側に噴出せしめる。この結果、上記第1の切削溝形成工程において供給され切削溝210に貯留された切削水が排出されて除去される。そして、図9の(a)に示す位置に達したらパルスレーザー光線の照射を停止するとともに第1のチャックテーブル64aの移動を停止する。
上述したレーザー加工工程を実施することにより、図9の(c)に示すように半導体ウエーハ2には上記切削溝形成工程において残存されている基板20の一部201および機能層21がアブレーション加工され基板20の一部201および機能層21を分断するレーザー加工溝220が形成される。そして、上述したレーザー加工工程を半導体ウエーハ2に形成された全ての分割予定ライン22に沿って実施する。
なお、上記レーザー加工工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
(加工条件1)
レーザー光線の波長 :355nm
繰り返し周波数 :200kHz
出力 :1.5W
集光スポット径 :φ10μm
加工送り速度 :500mm/秒
照射回数 :1回
次に、レーザー加工工程の第2の実施形態について、図10を参照して説明する。
上述したように加工領域に移動された半導体ウエーハ2は、図10の(a)で示すように分割予定ライン22の一端(図10の(a)において左端)が集光器94の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器94から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pを基板20に形成された切削溝210の底面(上面)と機能層21の表面21aとの中間部付近に位置付ける。次に、レーザー光線照射手段9の集光器94から基板20および機能層21に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつ第1のチャックテーブル64aを図10の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。このとき、エアー噴射ノズル951から集光器94から照射されるパルスレーザー光線LBの照射位置より第1のチャックテーブル64aの移動方向前側に噴出せしめる。この結果、上記第1の切削溝生成工程において供給され切削溝210に貯留された切削水が排出されて除去される。そして、図10の(b)で示すように分割予定ライン22の他端(図10の(b)において右端)が集光器94の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル64aの移動を停止する(レーザー加工工程)。
次に、第2の位置付け手段92を作動して集光器94を紙面に垂直な方向(割り出し送り方向)に分割予定ライン22の間隔だけ移動する。そして、レーザー光線照射手段9の集光器94からパルスレーザー光線を照射しつつ第1のチャックテーブル64aを図10の(b)において矢印X2で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。このとき、エアー噴射ノズル952から集光器94から照射されるパルスレーザー光線LBの照射位置より第1のチャックテーブル64aの移動方向前側に噴出せしめる。この結果、上記第1の切削溝生成工程において供給され切削溝210に貯留された切削水が排出されて除去される。そして、図10の(a)に示す位置に達したらパルスレーザー光線の照射を停止するとともに第1のチャックテーブル64aの移動を停止する。
上述したレーザー加工工程を実施することにより、図10の(c)に示すように半導体ウエーハ2には上記切削溝形成工程において残存されている基板20の一部201および機能層21には、分断の起点となる改質層230が形成される。そして、上述したレーザー加工工程を半導体ウエーハ2に形成された全ての分割予定ライン22に沿って実施する。
なお、上記レーザー加工工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
(加工条件2)
レーザー光線の波長 :1064nm
繰り返し周波数 :80kHz
出力 :0.2W
集光スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :180mm/秒
照射回数 :1回
上述したレーザー加工工程においては機能層21の表面側からレーザー光線を照射しないので、機能層21の表面を保護するための保護膜を被覆する必要がない。
また、上述したレーザー加工工程においては基板20に形成された切削溝210の底面に沿ってレーザー光線を照射するので、エネルギーが小さく半導体ウエーハ2に熱ひずみを残留させることはなくデバイスの抗折強度を低下させることがない。
更に、上述したレーザー加工工程において基板20の一部201および機能層21に形成されるレーザー加工溝220および改質層230は切削溝210の幅より狭く、上記切削ブレード833の幅を超える幅のレーザー加工溝を形成する必要がないので、分割予定ライン22の幅を狭くすることができ、ウエーハに形成することができるデバイスの数を増大することができる。
また、機能層21の表面にSiO2、SiN等を含むパシベーション膜が形成されていても、レーザー加工工程においては機能層21の表面側からレーザー光線を照射しないので、パシベーション膜を透過して機能層21が下降され熱の逃げ場を失い、横方向に加工が広がる所謂アンダーカットの問題が解消する。
上述したように第1のチャックテーブル64aに保持され上記第1の切削溝形成工程が実施された半導体ウエーハ2にレーザー加工工程を実施したならば、レーザー光線照射手段9を第2のチャックテーブル64bの直上に移動し、第2のチャックテーブル64bに保持され上記第2の切削溝形成工程が実施された半導体ウエーハ2に上記レーザー加工工程と同様にレーザー加工工程を実施する。
レーザー加工工程は、上記第1の切削溝形成工程および第2の切削溝形成工程より加工時間が短いため、一つのレーザー光線照射手段9によって第1のチャックテーブル64aに保持され上記第1の切削溝形成工程が実施された半導体ウエーハ2および第2のチャックテーブル64bに保持され上記第2の切削溝形成工程が実施された半導体ウエーハ2に上記レーザー加工工程を実施することが可能である。
上述したレーザー加工工程を実施したならば、半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面20bにダイシングテープを貼着しダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するとともに、保護部材3を剥離するウエーハ支持工程を実施する。
ウエーハ支持工程は、上記レーザー加工工程が実施された切削装置5の第1のチャックテーブル64aまたは第2のチャックテーブル64b上において実施することができる。即ち、図11の(a)および(b)に示すようにウエーハを収容する大きさの開口部961を備えた環状のフレーム96の裏面5に開口部961を覆うように外周部が装着されたダイシングテープ97の表面97a(粘着層が設けられ粘着面が形成されている)を機能層切断工程が実施された第1のチャックテーブル64aまたは第2のチャックテーブル64bに保持されている半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面20bに貼着する。そして、図11の(c)に示すように半導体ウエーハ2を構成する機能層21の表面に貼着されている保護部材3を剥離する。
上述したようにウエーハ支持工程を実施したならば、半導体ウエーハ2が貼着されているダイシングテープ97を拡張して個々の分割されたデバイス間を広げるテープ拡張工程を実施する。このテープ拡張工程は、図12に示すテープ拡張装置10を用いて実施する。図12に示すテープ拡張装置10は、上記環状のフレーム96を保持するフレーム保持手段11と、該フレーム保持手段11に保持された環状のフレーム96に装着されたダイシングテープ97を拡張するテープ拡張手段12と、ピックアップコレット13を具備している。フレーム保持手段11は、環状のフレーム保持部材111と、該フレーム保持部材111の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ112とからなっている。フレーム保持部材111の上面は環状のフレーム96を載置する載置面111aを形成しており、この載置面111a上に環状のフレーム96が載置される。そして、載置面111a上に載置された環状のフレーム96は、クランプ112によってフレーム保持部材111に固定される。このように構成されたフレーム保持手段11は、テープ拡張手段12によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段12は、上記環状のフレーム保持部材111の内側に配設される拡張ドラム121を具備している。この拡張ドラム121は、環状のフレーム96の内径より小さく該環状のフレーム96に装着されたダイシングテープ97に貼着される半導体ウエーハ2の外径より大きい内径および外径を有している。また、拡張ドラム121は、下端に支持フランジ122を備えている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段12は、上記環状のフレーム保持部材111を上下方向に進退可能な支持手段123を具備している。この支持手段123は、上記支持フランジ122上に配設された複数のエアシリンダ123aからなっており、そのピストンロッド123bが上記環状のフレーム保持部材111の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ123aからなる支持手段123は、図13の(a)に示すように環状のフレーム保持部材111を載置面111aが拡張ドラム121の上端と略同一高さとなる基準位置と、図13の(b)に示すように拡張ドラム121の上端より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動せしめる。
以上のように構成されたテープ拡張装置10を用いて実施するデバイス分離工程について図13を参照して説明する。即ち、半導体ウエーハ2が貼着されているダイシングテープ97が装着された環状のフレーム96を、図13の(a)に示すようにフレーム保持手段11を構成するフレーム保持部材111の載置面111a上に載置し、クランプ112によってフレーム保持部材111に固定する(フレーム保持工程)。このとき、フレーム保持部材111は図13の(a)に示す基準位置に位置付けられている。次に、テープ拡張手段12を構成する支持手段123としての複数のエアシリンダ123aを作動して、環状のフレーム保持部材111を図13の(b)に示す拡張位置に下降せしめる。従って、フレーム保持部材111の載置面111a上に固定されている環状のフレーム96も下降するため、図13の(b)に示すように環状のフレーム96に装着されたダイシングテープ97は拡張ドラム121の上端縁に接して拡張せしめられる(テープ拡張工程)。この結果、ダイシングテープ97に貼着されている半導体ウエーハ2には放射状に引張力が作用するため、個々のデバイス23に分離されるとともにデバイス間に間隔Sが形成される。なお、半導体ウエーハ2に実施される上記レーザー加工工程において、図10に示すように基板20の一部201および機能層21に改質層230が形成されている場合には、上記ダイシングテープ97に貼着されている半導体ウエーハ2には放射状に引張力が作用することにより、半導体ウエーハ2は改質層230が形成された分割予定ライン22に沿って個々のデバイスに分割されるとともに、デバイス間に間隔Sが形成される。
次に、図13の(c)に示すようにピックアップコレット13を作動してデバイス23を吸着し、ダイシングテープ97から剥離してピックアップし、図示しないトレーまたはダイボンディング工程に搬送する。なお、ピックアップ工程においては、上述したようにダイシングテープ97に貼着されている個々のデバイス23間の隙間Sが広げられているので、隣接するデバイス23と接触することなく容易にピックアップすることができる。
2:半導体ウエーハ
20:基板
21:機能層
22:分割予定ライン
23:デバイス
210:切削溝
220:レーザー加工溝
3:保護部材
4:研削装置
41:研削装置のチャックテーブル
42:研削手段
426:研削砥石
5:加工装置
6:チャックテーブル機構
64a:第1のチャックテーブル
64b:第2のチャックテーブル
67a:第1の移動手段
67b:第2の移動手段
7:門型の支持フレーム
8a:第1の切削手段
8b:第2の切削手段
84:第1の位置付け手段
85:切り込み送り手段
9:レーザー光線照射手段
92:第2の位置付け手段
94:集光器
95:撮像手段
96:環状のフレーム
97:ダイシングテープ
10:テープ拡張装置
11:フレーム保持手段
12:テープ拡張手段
13:ピックアップコレット

Claims (4)

  1. 基板の表面に積層された機能層に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、分割予定ラインに沿って分割するウエーハの加工方法であって、
    ウエーハを構成する機能層の表面に保護部材を貼着する保護部材貼着工程と、
    該保護部材貼着工程が実施されたウエーハの該保護部材側をチャックテーブルに保持し、ウエーハを構成する基板の裏面を研削してウエーハを所定の厚みに形成する裏面研削工程と、
    該裏面研削工程が実施されたウエーハの該保護部材側をチャックテーブルに保持し、基板の裏面側から分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードを位置付けて切削部に切削水を供給しながら機能層に至らない一部を残して切削溝を形成する切削溝形成工程と、
    該切削溝形成工程が実施されたウエーハを構成する基板の裏面側から切削溝の底に沿ってレーザー光線を照射しつつ、該レーザー光線を照射する集光器に隣接した位置から該切削溝形成工程においてウエーハに形成された切削溝に貯留された該切削水を排出するエアーを噴出しながら、機能層を分断するためのレーザー加工を施すレーザー加工工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該レーザー加工工程を実施した後にウエーハを構成する基板の裏面にダイシングテープを貼着しダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するとともに、該保護部材を剥離するウエーハ支持工程と、該ウエーハ支持工程を実施した後にダイシングテープを拡張して個々の分割されたデバイス間を広げるテープ拡張工程を実施する、請求項1記載のウエーハの加工方法。
  3. 該請求項1に記載の該切削溝形成工程と該レーザー加工工程とを実施する加工装置であって、
    ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハに切削水を供給しつつ切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該チャックテーブルに保持されたウエーハにレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルを移動する移動手段と、を具備し、
    該レーザー光線照射手段は、該集光器に隣接して配設され該切削溝形成工程においてウエーハに形成された切削溝に貯留された切削水を排出するエアーを噴出するエアー噴射ノズルを備え、
    該移動手段を作動して該チャックテーブルに保持されたウエーハを該切削手段による切削加工領域に位置付けて該切削溝形成工程を実施し、その後、該移動手段を作動して該チャックテーブルに保持され該切削溝形成工程が実施されたウエーハを該レーザー光線照射手段によるレーザー加工領域に位置付けて、該エアー噴射ノズルから該切削溝形成工程においてウエーハに形成された切削溝に貯留された該切削水を排出するエアーを噴出しながら該レーザー加工工程を実施する加工装置。
  4. 該チャックテーブルは、該第1のチャックテーブルと該第2のチャックテーブルとを備え、
    該移動手段は、該第1のチャックテーブルを移動する第1の移動手段と該第2のチャックテーブルを移動する第2の移動手段とを備え、
    該切削手段は、該切削ブレードを該第1のチャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削加工領域と該第2のチャックテーブルに保持された被加工物に切削加工を施す切削加工領域に選択的に位置付ける第1の位置付け手段を具備し、
    該レーザー光線照射手段は、該集光器を該第1のチャックテーブルに保持された被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工領域と該第2のチャックテーブルに保持された被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工領域に選択的に位置付ける第2の位置付け手段を具備している、請求項3記載の加工装置
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