JP6261908B2 - 1−アシル−2−(置換フェニル)ナフタレン及びその製造方法 - Google Patents
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Description
で表される1−アシルナフタレンと、一般式(2a)
で表される置換フェニルボロン酸エステル、または、ジオールの共存下に一般式(2b)
で表される置換フェニルボロン酸を、反応させることを特徴とする一般式(3)
(式中、R1、R2およびR3は前記と同じ内容を示す。)
で表される1−アシル−2−(置換フェニル)ナフタレンを高収率に製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、一般式(3)製造方法に関するものである。さらに本発明は、一般式(3c)
で表される1−アシル−2−(置換フェニル)ナフタレンに関するものである。
で表される置換フェニルボロン酸エステルであることが好ましい。
で表される置換フェニルボロン酸であることが好ましい。
実施例−2
アルゴン雰囲気下、反応容器にカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 3.8mg(4.0μmol)、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン 538mg(2.00mmol)、炭酸セシウム 65.2mg(200μmol)及び1−アセトナフトン 1.34g(7.90mmol)を加えた。反応容器を150℃に加熱し、2時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)を用いて精製することにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 533mgを得た(白色固体、収率82%)。
1−アセトナフトン使用量を1.12g(6.58mmol)とした以外は全て実施例−2と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 496mgを得た(白色固体、収率76%)。
1−アセトナフトン使用量を896mg(5.26mmol)とした以外は全て実施例−2と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 435mgを得た(白色固体、収率67%)。加えた。
アルゴン雰囲気下、反応容器にカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 1.9mg(2.0μmol)、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン 269mg(1.00mmol)、炭酸セシウム 32.6mg(100μmol)及び1−アセトナフトン 224mg(1.32mmol)を加えた。反応容器を150℃に加熱し、2時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)を用いて精製することにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 127mgを得た(白色固体、収率39%)。
フッ化セシウムを加えず、反応時間を6時間とし、カルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 18.4mg(20.0μmol)を用いた以外は全て実施例−1と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 97.2mgを得た(白色固体、収率30%)。
アルゴン雰囲気下、反応容器にカルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 46.0mg(50μmol)、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン 269mg(1.00mmol)、1−アセトナフトン 340mg(2.58mmol)及びトルエン 1mLを加えた。反応容器を150℃に加熱し、2時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)を用いて精製することにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 73.2mgを得た(白色固体、収率23%)。
アルゴン雰囲気下、反応容器にカルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 18.4mg(20μmol)、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン 296mg(1.10mmol)、1−アセトナフトン 170mg(1.00mmol)及びピナコロン 1mLを加えた。反応容器を150℃に加熱し、2時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)を用いて精製することにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 25.0mgを得た(白色固体、収率8%)。
フッ化カリウム 58.0mg(1.00mmol)、を加えた以外は全て比較例−3と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 28.0mgを得た(白色固体、収率9%)。
フッ化セシウム 152mg(1.00mmol)、を加えた以外は全て比較例−3と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 84.0mgを得た(白色固体、収率26%)。
アルゴン雰囲気下、反応容器にカルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 9.2mg(10μmol)、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン 269mg(1.00mmol)、炭酸セシウム 32.6mg(100μmol)及び1−アセトナフトン 1.12g(6.58mmol)を加えた。反応容器を100℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)を用いて精製することにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 270mgを得た(白色固体、収率83%)。
反応温度を120℃とし、カルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 4.6mg(5.0μmol)を用いた以外は全て実施例−6と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 278mgを得た(白色固体、収率85%)。
炭酸セシウムを加えなかったこと以外は全て実施例−6と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 70.0mgを得た(白色固体、収率22%)。
反応温度を150℃とし、カルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウムに替えてジヒドリドテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 11.5mg(10.0μmol)を用いた以外は全て実施例−6と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 252mgを得た(白色固体、収率77%)。
反応温度を150℃とし、カルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウムに替えてビス(2−メチルアリル)(1,5−シクロオクタジエン)ルテニウム 3.2mg(10μmol)およびトリフェニルホスフィン 7.9mg(30μmol)を用いた以外は全て実施例−6と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 267mgを得た(白色固体、収率82%)。
反応温度を120℃とし、カルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウムに替えてジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 9.6mg(10μmol)、炭酸セシウム 65.2mg(200μmol)を用いた以外は全て実施例−6と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 255mgを得た(白色固体、収率78%)。
アルゴン雰囲気下、反応容器にカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 1.9mg(2.0μmol)、2−(4−ブロモフェニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン 269mg(1.00mmol)、炭酸セシウム 32.6mg(100μmol)及び1−アセトナフトン 1.12g(6.58mmol)を加えた。反応容器を150℃に加熱し、2時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)を用いて精製することにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 259mgを得た(白色固体、収率80%)。
炭酸セシウムに替えて炭酸ルビジウム 46.2mg(200μmol)を用いた以外は全て実施例−11と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 283mgを得た(白色固体、収率87%)。
炭酸セシウムに替えてカリウムtert−ブトキシド 11.2mg(100μmol)を用いた以外は全て実施例−11と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 272mgを得た(白色固体、収率84%)。
炭酸セシウムに替えてリン酸カリウム 42.4mg(200μmol)を用いた以外は全て実施例−11と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 255mgを得た(白色固体、収率78%)。
炭酸セシウムに替えて水酸化カリウム 5.6mg(100μmol)を用いた以外は全て実施例−11と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 245mgを得た(白色固体、収率75%)。
実施例−17
実施例−18
実施例−19
実施例−20
比較例−8
炭酸セシウムを加えず、カルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウムに代えてカルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム 46mg(50μmol)を用い、反応温度を135℃に代えて150℃とした以外は全て実施例−21と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−ヨードフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノン 48mgを得た(白色固体、収率13%)。
比較例−9
炭酸セシウムを加えなかった以外は全て実施例−22と同じ操作を行うことにより、1−[2−(4−メトキシフェニル)ナフタレン−1−イル]エタノンの生成をガスクロマトグラフィーにより確認した(GC収率3%)。
Claims (16)
- アルカリ金属塩の存在下、三級ホスフィン配位ルテニウム触媒を用いて、一般式(1)
で表される1−アシルナフタレンと、一般式(2a)
で表される置換フェニルボロン酸エステル、または、ジオールの共存下に一般式(2b)
で表される置換フェニルボロン酸を、反応させることを特徴とする一般式(3)
で表される1−アシル−2−(置換フェニル)ナフタレンの製造方法であって、1−アシルナフタレン(1)の使用量が置換フェニルボロン酸エステル(2a)または置換フェニルボロン酸(2b)に対して、3.3から10倍モルであることを特徴とする製造方法。 - アルカリ金属塩が、カリウム塩、セシウム塩またはルビジウム塩である請求項1に記載の製造方法。
- アルカリ金属塩が、フッ化セシウム、リン酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ルビジウム、水酸化カリウムまたはカリウムtert−ブトキシドである請求項1または2に記載の製造方法。
- アルカリ金属塩の使用量が置換フェニルボロン酸エステル(2a)または置換フェニルボロン酸(2b)に対して、0.01から0.5倍モルである請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
- 三級ホスフィン配位ルテニウム触媒が、トリフェニルホスフィン配位ルテニウム触媒である請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
- トリフェニルホスフィン配位ルテニウム触媒が、カルボニルジヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、カルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジヒドリドテトラキス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、またはクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウムトルエン付加体である請求項5に記載の製造方法。
- トリフェニルホスフィン配位ルテニウム触媒が、ビス(2−メチルアリル)(1,5−シクロオクタジエン)ルテニウムとトリフェニルホスフィンからなる触媒である請求項5に記載の製造方法。
- R1がメチル基である請求項1から7のいずれかに記載の製造方法。
- R2が水素原子である請求項1から8のいずれかに記載の製造方法。
- R3の少なくとも一つが臭素原子、ヨウ素原子、またはメトキシ基である請求項1から9のいずれかに記載の製造方法。
- nが1であり、R4およびR6が水素原子であり、R5がメチル基である請求項1から11のいずれかに記載の製造方法。
- ジオールが、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールである請求項1から11および13のいずれかに記載の製造方法。
- R3cが臭素原子である請求項15に記載の1−アシル−2−(置換フェニル)ナフタレン。
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