JP6260240B2 - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体の表面に付着している付着物を回収するクリーニング装置と、これを備えた画像形成装置に関する。
像担持体の表面に付着した転写残トナーや紙粉などの付着物を清掃するクリーニング装置が知られている。例えば特許文献1では、ローラ間に巻き巻きかけられたベルト状のクリーニング部材を像担持体表面に接触させてニップ部を形成しバイアスを印加することで、静電的に像担持体表面の付着物をクリーニング部材に付着させて除去するクリーニング開示されている。
特許文献2には、ベルト状のクリーニング部材をローラ部材で被清掃体となる定着ローラの表面に接触させ、クリーニング部材を定着ローラの回転と反対方向に移動させることで、定着ローラの表面に付着した汚れを摺接動作により掻き取るクリーニング装置が開示されている。
特許文献1の構成では、静電的に像担持体表面の付着物をクリーニング部材に付着させて除去するので、電源などの電気的な構成が必須であり、コスト低減を図る場合の阻害要因となっている。また、静電的な吸着は、温度や湿度等の環境条件によってばらつきが発生するとともに、クリーニング部材の温度や湿度などによっても吸着状態にばらつきがあるため、これら環境条件に左右されない材質や制御などが必要となる。
特許文献2の構成では、クリーニング部材を定着ローラの表面で移動させることで、汚れを掻き取るので、電源などの電気的な構成は不要であるが、クリーニング不足が懸念される。
本発明は、バイアスを印加や環境条件の影響を受け難く、良好なクリーニングを達成することをその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るクリーニング装置は、画像を担持可能であってその表面が移動可能な像担持体の表面に、クリーニング部材の表面を接触させることで像担持体の表面上に付着している付着物を回収するクリーニング装置であって、クリーニング部材にはエッジ部又は小径部が形成され、当該エッジ部又は小径部に位置するクリーニング部材の表面を像担持体の表面と接触させるとともに、像担持体の表面とクリーニング部材の表面とが接触する接触部において、像担持体の表面上の付着物が接触部を潜り抜けない方向へ、クリーニング部材の表面を移動させる移動手段と、クリーニング部材の表面とは反対側の面に当接する当接部材と、当接部材の撓みを抑制する補助部材を有し、エッジ部又は小径部は、クリーニング部材の表面とは反対側の面に前記当接部材を当接させることで形成されていて、当接部材は第1の回転体であり、補助部材は、少なくとも第1の回転体の外周面と当接する当接面が平端面であることを特徴としている。
本発明によれば、像担持体の表面の付着物は、クリーニング部材と像担持体の表面との接触部を潜り抜けないで、クリーニング部材のエッジ部又は小径部においてクリーニング部材の表面に転移していく。これにより像担持体の表面の付着物を良好に回収することができ、良好なクリーニングを達成することができる。
本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態を示す図。 本発明に係るクリーニング装置の第2の実施形態を示す図。 本発明に係るクリーニング装置の第3の実施形態を示す図。 本発明に係るクリーニング装置の第4の実施形態を示す図。 本発明に係るクリーニング装置の第5の実施形態を示す図。 本発明に係る当接部材の構成を説明する拡大図。 本発明に係る当接部材の変形例を示す拡大図。 従来のクリーニング装置と本発明に係るクリーニング装置の比較図。 本発明に係るクリーニング装置のクリーニング原理を説明する図。 本発明に係るクリーニング装置をカラー画像形成装置に適用した形態を示す図。 本発明に係るクリーニング装置を電子写真方式のカラー画像形成装置に適用した第6の実施形態を示す図。 本発明に係るクリーニング装置をインク噴射式のカラー画像形成装置に適用した第7の実施形態を示す図。 保護手段を備えたクリーニング装置の第8の実施形態を示す図。 保護手段を備えたクリーニング装置を電子写真方式のカラー画像形成装置に適用した第9の実施形態を示す図。 保護手段を備えたクリーニング装置をインク噴射式のカラー画像形成装置に適用した第10の実施形態を示す図。 当接部材を回転体としたクリーニング装置の第11の実施形態を示す図 補助手段を有するクリーニング装置の第12の実施形態を示す図。 補助部材の形態を説明する図であり、(a)は当接面が平坦面の補助部材と当接部材の接触状態の拡大図、(b)は回転体としての補助部材と当接部材の接触状態の拡大図、(c)は変形可能な補助部材と当接部材の接触状態の拡大図。 回転体としての補助部材と当接部材の接触状態を説明する図であり、(a)は補助部材が当接部材の回転により連れ回りする状態を示す拡大図、(b)は補助部材が駆動される状態を示す拡大図、(c)は補助部材がクリーニング部材によって回転する状態を示す拡大図。 当接部材と補助部材の支持気候の一形態を示す図で、(a)は正面視図、(b)は側面視図。 当接部材と補助部材の支持気候の別な形態を示す図で、(a)は正面視図、(b)は側面視図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。
最初にクリーニング装置について説明し、次にクリーニング装置を備えた画像形成装置について説明する。
図1から図5を用いて本発明に係るクリーニング装置に関する複数の実施形態について説明する。なお、各形態において、同一部材には同一の符号を付すことにし、後段の実施形態においては、その説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1に示すクリーニング装置301は、表面に画像を担持可能であって回転移動する像担持体50の表面(以下、「像担持体表面」と記す)50aに無端ベルト状のクリーニング部材1の表面となる回収面1aを接触させることで像担持体表面50a上に付着している付着物Tを回収するものである。クリーニング部材1は、その一部にエッジ部2を形成し、当該エッジ部2に位置する回収面1aを像担持体表面50aと接触させている。クリーニング部材1の内側ループ内には、回収面1aを像担持体表面50aに接触させる板状の当接部材3が配置されている。エッジ部2は、当接部材3の先端3aを、クリーニング部材の回収面1aとは反対側の面となるクリーニング部材の内側面1bに押しつけて当接させることで円弧面2aとして形成されている。
クリーニング部材1は、像担持体表面50aと回収面1aとが接触する接触部4において、像担持体表面50a上の付着物Tが接触部4を潜り抜けない方向へ、クリーニング部材1の回収面1aを移動させる移動手段5を有している。移動手段5は、クリーニング部材1を巻きかけるローラ6と、ローラ6を支持するローラ駆動軸6aを回転駆動する駆動手段としての駆動モータ7で構成されている。
クリーニング部材1は、ローラ6と当接部材3との間に掛け渡されていて、駆動モータ7からの駆動力がローラ駆動軸6aに伝達されてローラ6が回転駆動することで、像担持体50に接触、好ましくは圧接した状態で回転移動する。クリーニング部材1には、ローラ6又は当接部材3を、互いが離れる方向に配置するあるいは何れか一方を図示しないバネなどの付勢手段で付勢することで、テンションが付与されている。
本形態では、接触部4において、像担持体表面50aの移動方向と回収面1aの移動方向とが互いに逆方向になるように、像担持体50は図中時計周り方向に回転移動し、クリーニング部材1は、時計周り方向に回転移動する。図1中の接触部4において、像担持体表面50aは左から右へ向かって移動し、回収面1aは右から左へ向かって移動する。
本形態では、ローラ6と当接部材3に掛け渡されたクリーニング部材1の全体形状がローラ6側よりも当接部材3側で細く鋭角になるよう形成している。また、像担持体表面50aと、接触部4よりもクリーニング部材1の移動方向下流側に位置するクリーニング部材1の回収面1aとで形成される角度θが鈍角となるようにクリーニング部材1を配置している。
本形態に係るクリーニング装置301を電子写真方式の画像形成装置に適用した場合、像担持体50は、表面にトナー画像が形成される感光体又は表面にトナー画像が転写される中間転写体に相当する。
クリーニング装置301は、回収面1aから付着物Tを除去する付着物除去手段8を有している。付着物除去手段8は、接触部4よりもクリーニング部材1の移動方向下流側で回収面1aに接触し、クリーニング部材1が回転移動することで、回収面1aに摺接して回収面1a上の付着物Tを回収面1aから除去する。付着物除去手段8としては、ローラ形状又はブレード形状のものを用いる。
本願発明者らは、このような構成のクリーニング装置301のモデルを作成し、像担持体50上に例えばトナーで付着物Tを形成して試験したところ、付着物Tがクリーニング部材1に対して、接触部4よりも像担持体50の回転方向下流側に潜り抜けず、接触部4よりも像担持体50の回転方向下流側に潜り抜けない方向となるクリーニング部材1の移動方向において、クリーニング部材1へ順次転移することを確認できた。
このため、従来のようにクリーニング部材1に対してバイアスを印加しなくても、像担持体50上の付着物Tをクリーニング部材1に付着させて回収することができる。またバイアスを用いないので、温度や湿度等の環境条件によるバイアス印加で発生する電界のばらつきもなくなる。よって、像担持体50から付着物Tをクリーニング部材1で回収するに際し、環境条件の影響を受け難くなり、良好なクリーニングを達成することができる。また、バイアスを用いないので、電源などの設備も不要となり、省スペース化とコスト低減を図りやすくなる。
(第2の実施形態)
図2に示すクリーニング装置302は、第1の実施形態に係るクリーニング装置1を、接触部4を基準にして左右反転させたものである。第1の実施形態との違いは、像担持体表面50aと、接触部4よりもクリーニング部材1の移動方向下流側に位置するクリーニング部材1の回収面1aとで形成される角度θが鋭角になるようにクリーニング部材1を配置している。
本願発明者らは、このような構成のクリーニング装置302のモデルを作成し、像担持体50上に例えばトナーで付着物Tを形成して試験したところ、第1の実施形態同様、付着物Tがクリーニング部材1に対して、接触部4よりも像担持体50の回転方向下流側に潜り抜けず、接触部4よりも像担持体50の回転方下流側に潜り抜けない方向となるクリーニング部材1の移動方向において、クリーニング部材1へ順次転移することを確認できた。
このため、このような配置としたクリーニング装置302であっても、像担持体50から付着物Tをクリーニング部材1で回収するに際し、環境条件の影響を受け難くなり、良好なクリーニングを達成することができる。また、バイアスを用いないので、電源などの設備も不要となり、省スペース化とコスト低減を図りやすくなる。
(第3の実施形態)
図3に示すクリーニング装置303は、第1の実施形態で説明したクリーニング装置301に対してローラ9を追加し、ローラ6、9と当接部材3にクリーニング部材1を掛け渡したものである。そしてローラ6、9と当接部材3にクリーニング部材1を掛け渡したクリーニング部材1の全体形状が当接部材3側で鈍角になるよう形成している。また、像担持体表面50aと、接触部4よりもクリーニング部材1の移動方向下流側に位置するクリーニング部材1の回収面1aとで形成される角度θは鋭角となるようにクリーニング部材1を配置している。
本願発明者らは、このような構成のクリーニング装置303のモデルを作成し、像担持体50上に例えばトナーで付着物Tを形成して試験したところ、第1の実施形態同様、付着物Tがクリーニング部材1に対して、接触部4よりも像担持体50の回転方向下流側に潜り抜けず、接触部4よりも像担持体50の回転方下流側に潜り抜けない方向となるクリーニング部材1の移動方向において、クリーニング部材1へ順次転移することを確認できた。
このため、このような配置としたクリーニング装置303であっても、像担持体50から付着物Tをクリーニング部材1で回収するに際し、環境条件の影響を受け難くなり、良好なクリーニングを達成することができる。また、バイアスを用いないので、電源などの設備も不要となり、省スペース化とコスト低減を図りやすくなる。
(第4の実施形態)
図4に示すクリーニング装置304は、像担持体表面50aに無端ベルト状のクリーニング部材10の表面となる回収面10aを接触させることで像担持体表面50a上に付着している付着物Tを回収するものである。クリーニング部材10は、その一部に小径部20を形成し、当該小径部20に位置する回収面10aを像担持体表面50aと接触させている。クリーニング部材10の内側ループ内には、回収面10aを像担持体表面50aに接触させるローラ状の当接部材30が配置されている。小径部20は、当接部材30の外周面30aを、クリーニング部材の回収面10aとは反対側の面となるクリーニング部材10の内側面10bに押しつけて当接させることで円弧面20aとして形成されている。
クリーニング部材10は、像担持体表面50aと回収面10aとが接触する接触部40において、像担持体表面50a上の付着物Tが接触部40を潜り抜けない方向へ、クリーニング部材10の回収面10aを回転移動させる移動手段5を有している。移動手段5は、第1の実施形態と同一構成である。クリーニング部材10は、ローラ6と当接部材30との間に掛け渡されていて、駆動モータ7からの駆動力がローラ駆動軸6aに伝達されてローラ6が回転駆動することで、像担持体50に接触、好ましくは圧接した状態で回転移動する。クリーニング部材10には、ローラ6又は当接部材30を、互いが離れる方向に配置するあるいは何れか一方を図示しないバネなどの付勢手段で付勢することで、テンションが付与されている。
本形態では、接触部40において、像担持体表面50aと回収面10aとの間の相対移動方向が逆方向になるように、像担持体50は図中時計周り方向に回転移動し、クリーニング部材10は、時計周り方向に回転移動する。
本形態では、ローラ6と当接部材30に掛け渡されたクリーニング部材10の形状が当接部材30側で鋭角になるよう形成している。また、像担持体表面50aと、接触部40よりもクリーニング部材10の移動方向下流側に位置するクリーニング部材10の回収面10aとで形成される角度θが鈍角となるようにクリーニング部材10を配置している。
クリーニング装置304は、回収面10aから付着物Tを除去する付着物除去手段8を有している。付着物除去手段8は、第1の実施形態と同一構成であり、接触部40よりもクリーニング部材10の移動方向下流側で回収面10aに接触し、クリーニング部材01が回転移動することで、回収面10aに摺接して回収面10a上の付着物Tを回収面から除去する。
本願発明者らは、このような構成のクリーニング装置304のモデルを作成し、像担持体50上に例えばトナーで付着物Tを形成して試験したところ、付着物Tがクリーニング部材10に対して、接触部40よりも像担持体50の回転方向下流側に潜り抜けず、接触部40よりも像担持体50の回転方下流側に潜り抜けない方向となるクリーニング部材10の移動方向において、クリーニング部材10へ順次転移することを確認できた。
このため、従来のようにクリーニング部材10に対してバイアスを印加しなくても、像担持体50上の付着物Tをクリーニング部材10に付着させて回収することができる。またバイアスを用いないので、温度や湿度等の環境条件によるバイアス印加で発生する電界のばらつきもなくなる。よって、像担持体50から付着物Tをクリーニング部材10で回収するに際し、環境条件の影響を受け難くなり、良好なクリーニングを達成することができる。また、バイアスを用いないので、電源などの設備も不要となり、省スペース化とコスト低減を図りやすくなる。
(第5の実施形態)
図5に示すクリーニング装置305は、第1の実施形態に係る当接部材3よりも厚みのある板状の当接部材31を用いている。この場合、クリーニング部材1は、当接部材31とローラ6とに掛け渡され、駆動モータ7によって図中時計周り方向に回転移動される。クリーニング部材1のエッジ部2は、当接部材31の先端の角部31aをクリーニング部材1の内側面1bに押しつけて当接させることで円弧面2aとして形成されている。ローラ6と当接部材31にクリーニング部材1を掛け渡したクリーニング部材1の形状は、その当接部材31の角部31aにおいて鈍角になるよう形成している。また、像担持体表面50aと、接触部4よりもクリーニング部材1の移動方向下流側に位置するクリーニング部材1の回収面1aとで形成される角度θは鋭角となるようにクリーニング部材1を配置している。
本願発明者らは、このような構成のクリーニング装置305のモデルを作成し、像担持体50上に例えばトナーで付着物Tを形成して試験したところ、第1の実施形態同様、付着物Tがクリーニング部材1に対して、接触部4よりも像担持体50の回転方向下流側に潜り抜けず、接触部4よりも像担持体50の回転方下流側に潜り抜けない方向となるクリーニング部材1の移動方向において、クリーニング部材1へ順次転移することを確認できた。
このため、このような配置としたクリーニング装置305であっても、像担持体50から付着物Tをクリーニング部材1で回収するに際し、環境条件の影響を受け難くなり、良好なクリーニングを達成することができる。また、バイアスを用いないので、電源などの設備も不要となり、省スペース化とコスト低減を図りやすくなる。
次に図6を用いて各形態で説明した板状部材で形成した当接部材3、31と、ローラ部材で形成した当接部材30について詳細に説明する。
第1から第3の実施形態では、板状の当接部材3の先端3aをクリーニング部材1の内側面1bに押しつけて当接させることで像担持体表面50aとの接触箇所を円弧面2aとして形成している。この場合の当接部材3の先端3aは図6(a)に示すように、先端全体を円弧形状とし、先端3aのほぼ全体をクリーニング部材1の内側面1bに押しつけて像担持体表面50aとの接触箇所(クリーニング部材1の回収面1a側)を円弧面2aとしている。
第5の実施形態では、当接部材3よりも厚い板状の当接部材31の先端の角部31aをクリーニング部材1の内側面1bに押しつけて当接させることで像担持体表面50aとの接触箇所を円弧面2aとして形成している。この場合の当接部材31は、先端全体を円弧形状に形成するのではなく、角部31aのみを図6(b)に示すように、円弧形状とし、先端のうちの角部31aのみをクリーニング部材1の内側面1bに押しつけて像担持体表面50aとの接触箇所(クリーニング部材1の回収面1a側)を円弧面2aとしている。
第4の実施形態では、図6(c)に示すようにローラ形状の当接部材30の外周面30aのうちのほぼ半周分をクリーニング部材10の内側面10bに押しつけて当接させることで円弧面20aを形成している。
本発明者らは、これら円弧面2a、20aの寸法を様々に変更して試験したところ、円弧面2a、20aは、その曲率半径Rが4mm以下であると、各接触部4、40を付着物Tが潜り抜けて通過することがなく、良好なクリーニングを行なえることを確認した。これは特許文献2に記載のバイアスを用いないクリーニング装置(ここではウェブクリーニング装置とする)の当接部材よりも遥かに小径なものである。また、上記曲率半径Rを2mm以上とすることが好ましい。当接部材3の材質としては、樹脂部材、アルミやステンレスなどの金属部材を用いることができる。
当接部材としては、板状やローラ形状に限定されるものではなく、例えば図7(a)に示すように「円弧形」の部材60や、図7(b)に示すように「く形」の部材61を用いても良い。また、当接部材に樹脂部材を用いた場合、クリーニング部材1、10の材質にもよるが、クリーニング部材が回転移動することで磨耗することが考える。このため当接部材3の先端3aには図7(c)に示すように、金属で形成した部材60を装着したり、当接部材31の角部には図7(d)に示すように、金属で形成した部材61を装着して、耐摩耗性を向上するようにしてもよい。
次に上述した各クリーニング装置の構成が、従来のウェブクリーニング装置の構成に比べてクリーニング性に優れる点について図8を用いて検討する。図8(a)はウェブクリーニング装置の接触部近傍を模式的に記載した拡大図、図8(b)は本発明に係るクリーニング装置の接触部近傍を模式的に記載した拡大図である。
ウェブクリーニング装置の場合、図8(a)に示すように接触部にて付着物が挟み込まれ、挟み込まれている領域にて付着物が像担持体表面からクリーニング部材に転移することが推察される。これは当接部材の曲率半径が大きく、接触部まで付着物が挟み込まれるからだと推察される。
これに対し本発明に係るクリーニング装置の、図8(b)示すように接触部4の入り口に当接部材3により円弧形のエッジ部2が形成されるため、このエッジ部2にて付着物Tが像担持体表面1aからクリーニング部材1に転移すると推察される。これは当接部材3による円弧面2aの曲率半径が小さく、接触部4まで付着物Tが挟み込まれないからだと推察される。
また、板厚のある当接部材31やローラ形状の当接部材30の場合でも、これは当接部材31、30による円弧面2a、20aの半径が小さく、接触部4、40まで付着物Tが挟み込まれないからだと推察される。
次に図9(a)〜図9(d)を参照し、本発明のクリーニング動作について説明する。図9は図1の部分拡大図である。図9中、符号T1、T2、T3は、像担持体表面50aの付着物を模式的に示したものである。
図9(a)に示すように、付着物T1、T2、T3は像担持体表面50aにその移動方向において先頭から順にT1、T2、T3と並んでいる。
図9(b)に示すように、クリーニング部材1の表面1aは、付着物T1が接触部4を潜り抜けない方向へ移動しているため、接触部4に近づいてきた付着物T1は、エッジ部2にて像担持体表面50aからクリーニング部材1の表面1aに転移すると推察される。なお、付着物T1が接触部4を潜り抜けない方向とは、換言すれば、像担持体表面50aの移動方向とは反対方向である。また、付着物T1が接触部4を潜り抜けようとする方向とは反対方向である。
図9(c)のように、接触部4に近づいてきた付着物T2は、エッジ部2にて像担持体表面50aからクリーニング部材1の表面1aに転移すると推察される。
図9(d)のように、接触部4に近づいてきた付着物T3は、エッジ部2にて像担持体表面1aからクリーニング部材1の表面1aに転移すると推察される。
以上のように、像担持体表面50aの移動方向において順に並ぶ付着物T1、T2、T3は、表面が移動するクリーニング部材1上に順次転移するものと推察される。
上記各形態において、像担持体50とクリーニング部材1、10とは、両者の接触部4、40において、互いに逆方向に移動するように構成したが、その際に、像担持体50aと、クリーニング部材1、10との間に相対速度差が発生するように、クリーニング部材1、10を回転移動してもよい。例えば、図1に示した第1の実施形態を例に説明すると、駆動モータ7の回転速度を変更して像担持体50の移動速度に対して、クリーニング部材1の移動速度を変更する。すなわち、クリーニング部材1の線速をα、像担持体50の線速をβとするとき、線速α>βあるいは線速α<βとすることが考えられる。この場合、両者ともβは一定とする。
α>βとした場合には、クリーニング部でトナーが堆積しにくくなってクリーニング性が経時で維持される。また、α<βとした場合には、摺擦量が減るので像担持体50の耐久性が高くなる。すなわち、像担持体50の生産性を一定(表面線速β)としたとき、接触部4、40における像担持体50からみたクリーニング部材1、10の相対速度差はα+βとなる。このため、線速αを線速βに比べて小さくすることにより、単位時間あたりのクリーニング部材1、10との摺擦量(距離)を減らすことができる。
仮に、α=βとした場合、両者の速度差を発生させるために、駆動モータ7の回転数や駆動伝達系の変速比の変更などの速度変更を考慮した構成としなくて良いので、制御的、機構的構成を簡素に行える。このため、制御的に簡単に行える。
この像担持体とクリーニングとの間に相対速度差を発生させる点については、第2から第5の実施形態にも適用することができる。
次に上述したクリーニング装置を画像形成装置に適用した形態について説明する。
(第6の実施形態)
図10A、図10Bは、画像形成装置に上述の中間転写体にクリーニング装置301を適用した概略図であり、図10Bは、特に電子写真方式の画像形成装置に上述の中間転写体にクリーニング装置301を適用した概略図である。
図10Bに示す画像形成装置は、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いてフルカラーの画像形成が可能とされている。図中Y、M、C、Kはイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックに関連する部材を示す添え字である。なお、Y、M、C、Kの添え字は、煩雑さを避けるため、適宜省略する。
画像形成装置は、像担持体となるドラム状の感光体111(Y、M、C、K)と、各感光体の表面(感光体表面)表面111aに各色のトナー像を形成する画像形成手段110(Y、M、C、K)と、各感光体表面111aに形成されたトナー像が順次転写されてトナー画像130として担持するベルト状の中間転写体112と、露光手段117を備えている。
各画像形成手段は、図10Bにおいて時計周りに回転移動する各感光体111の周囲に配置された周知の帯電手段110a(Y、M、C、K)と、現像手段110b(Y、M、C、K)と、クリーニング手段110c(Y、M、C、K)の周知の構成を備えている。
中間転写体112は、ローラ113、114、115に巻き掛けられている。ローラ113とローラ114の間に位置する中間転写体112は、各感光体表面111aに1次転写ローラ116(Y、M、C、K)によって接触されることで、1次転写部を形成している。各1次転写ローラ116には1次転写バイアスが印加されている。ローラ113は駆動ローラであり、駆動モータ113Aによって反時計周りに回転駆動される。ローラ113が反時計周りに回転駆動されることにより、ベルト状の中間転写体113は反時計回り方向に回転移動する。
ローラ115と対向する位置には2次転写ローラ118が中間転写体112の表面112aと接触するように配置されていて、2次転写部を形成している。この2次転写部には、2次転写バイアスが印加されている。2次転写部には、各1次転写部において中間転写体112に順次転写されたトナー像によって形成されたトナー画像130が同転写部に到達するタンミンクで図示しない給紙部から転写紙Pが搬送される。本形態において、中間転写体112は、反時計回りに方向に回転移動するように構成されている。
クリーニング装置301は、2次転写部よりも中間転写体112の移動方向下流側に配置されていて、クリーニング部材1の回収面1aを中間転写体112の表面112aに接触させている。本形態において、クリーニング部材1は、駆動モータ7によって図中反時計周りに回転移動する。また、クリーニング部材1の線速をα、中間転写体112の線速をβとするとき、α>βとなるようにその線速差が設定されている。
このような構成の画像形成装置において、カラー画像を形成する場合、各感光体表面111aは、各帯電手段110aによって帯電され、露光手段117からの各色の画像信号に対応した露光光によって露光走査されて各色の潜像がそれぞれ成形される。形成された各潜像は、各色の現像手段110bから供給される各色のトナーによって現像された各色のトナー像となる。各感光体表面110aに形成されて担持されたトナー像は、各1次転写部において、1次転写バイアスの作用によって中間転写体112の表面112aに順次転写されてトナー画像130として担持され、2次転写部へと搬送される。トナー像を転写された各感光体111は各クリーニング手段110cによって清掃され、図示しない除電手段によって初期化される。
2次転写部では、トナー画像130の到達タイミングに合せて配送された転写紙Pに、中間転写体112の表面112a上に担持されたトナー画像130が一括転写される。トナー画像130が転写された転写紙Pは、図示しない定着手段へと搬送され、熱と圧力を受けるところでトナー画像が定着される。
一方、2次転写部においてトナー画像130を転写紙Pに転写した中間転写体112の表面112aは、クリーニング装置301に向って移動する。そして、転写残トナーや紙粉などの付着物T1が当接部材3のエッジ部2が位置する接触部4に到達する。このとき、クリーニング装置301では、クリーニング部材1が図中反時計周りに回転移動しているため、中間転写体の表面112aの付着物T1は、接触部4を中間転写体回転方向下流側に潜り抜けることなく、潜り抜けない方向に移動する、クリーニング部材1の回収面1aへ順次転移して回収される。クリーニング部材1に回収された付着物T1は、付着物除去手段8によって回収面1aから除去される。
このように、本形態に係るクリーニング装置301を画像形成装置に適用すると、2次転写部を通過した中間転写体112の表面112a上の付着物T1を回収するに際し、バイアスや環境条件の影響を受け難くなり、良好なクリーニングを達成することができる。また、バイアスを用いないため。電源などの設備も不要となり、画像形成装置の省スペース化とコスト低減を図りやすくなる。さらに、中間転写体112と転写紙Pとの線速差がα>βであるので、クリーニング部でトナーが堆積しにくくなってクリーニング性が経時で維持される。
中間転写体112と転写紙Pとの線速αと線速βにおいては、α<βあるいはα=βとしてもよい。α<βの場合には、摺擦量が減るので中間転写体112の耐久性が高くなり、α=βの場合には、両者の速度差を発生させるために、駆動モータ7の回転数や駆動伝達系の変速比の変更などの速度変更を考慮した構成としなくて良いので、制御的、機構的構成を簡素に行える。このため、制御的に簡単に行える。
(第7の実施形態)
図11は、液滴となるインクをノズルヘッドから噴射する画像形成装置に上述の中間転写体にクリーニング装置301を適用した概略図である。
図11に示す画像形成装置は、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを用いてフルカラーの画像形成が可能とされている。図中Y、M、C、Kはイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックに関連する部材を示す添え字である。なお、Y、M、C、Kの添え字は、煩雑さを避けるため、適宜省略する。
画像形成装置は、画像形成部となるインクを噴射するノズルヘッド201(Y、M、C、K)と、各ノズルヘッド201(Y、M、C、K)から噴射されて形成された画像を担持する像担持体としての転写ベルト202を備えている。ノズルヘッド201(Y、M、C、K)は、各色の画像信号に応じて、インクを転写ベルト202の表面202aに噴射するものである。
転写ベルト202は、ローラ213、214、215に巻き掛けられている。ローラ213は駆動ローラであり、駆動モータ213Aによって反時計周りに回転駆動される。ローラ213が反時計周りに回転駆動されることにより、転写ベルト202は反時計回り方向に回転移動する。ローラ213とローラ214の間に位置する転写ベルト202には、各ノズルヘッド201からインクが順次噴射されて合成された画像230が形成されて担持される。ローラ215と対向する位置には、転写ローラ218が転写ベルト202の表面202aと接触するように配置されていて転写部を形成している。転写部には、転写ベルト202に担持された画像230が同転写部に到達するタンミンクで図示しない給紙部から転写紙Pが搬送される。本形態において、転写ベルト202は、反時計回りに方向に回転移動するように構成されている。
クリーニング装置301は、転写部よりも転写ベルト202の移動方向下流側に配置されていて、クリーニング部材1の回収面1aを転写ベルト202の表面202aに接触させている。本形態において、クリーニング部材1は、駆動モータ7によって図中反時計周りに回転移動する。また、クリーニング部材1の線速をα、転写ベルト202の線速をβとするとき、α>βとなるようにその線速差が設定されている。
このような構成の画像形成装置において、カラー画像を形成する場合、各ノズルヘッド201からインクを噴射して、転写ベルト202の表面202aに、インクの画像230を形成する。画像230は、転写ベルト202に担持されて転写部へと搬送される。転写部では、画像230の到達タイミングに合せて配送された転写紙Pに、転写ベルト202の表面202a上に担持された画像230が一括転写される。
一方、転写部において画像230を転写紙Pに転写した転写ベルト202の表面202aは、クリーニング装置301に向って移動する。そして、転写残インクや紙粉などの付着物T2が当接部材3のエッジ部2が位置する接触部4に到達する。このとき、クリーニング装置301では、クリーニング部材1が図中反時計周りに回転移動しているため、転写ベルト202の表面202aの付着物T2は、接触部4を中間転写体回転方向下流側に潜り抜けることなく、潜り抜けない方向に移動する、クリーニング部材1の回収面1aへ順次転移して回収される。クリーニング部材1に回収された付着物T2は、付着物除去手段8によって回収面1aから除去される。
このように、本形態に係るクリーニング装置301を画像形成装置に適用すると、転写部を通過した転写ベルト202の表面202a上の付着物T2を回収するに際し、バイアスや環境条件の影響を受け難くなり、良好なクリーニングを達成することができる。また、バイアスを用いないため。電源などの設備も不要となり、画像形成装置の省スペース化とコスト低減を図りやすくなる。
またクリーニング部でインクが堆積しにくくなってクリーニング性が経時で維持される。
転写ベルト202と転写紙Pとの線速αと線速βにおいては、α<βあるいはα=βとしてもよい。α<βの場合には、摺擦量が減るので転写ベルト202の耐久性が高くなり、α=βの場合には、両者の速度差を発生させるために、駆動モータ7の回転数や駆動伝達系の変速比の変更などの速度変更を考慮した構成としなくて良いので、制御的、機構的構成を簡素に行える。このため、制御的に簡単に行える。
上記画像形成装置では、クリーニング装置として、第1の実施形態のものを適用したが、クリーニング装置としては、第2〜第5の実施形態で説明したクリーニング装置302〜305を適用しても無論構わない。
図10Bに示す画像形成装置では、クリーニング装置を中間転写体112のクリーニング装置として適用したが、各感光体のクリーニング装置として用いても各感光体上に残留する転写残トナーや紙粉などを良好にクリーニングすることができる。
上記の実施形態ではクリーニング部材として無端状のベルトを用いたが、これに代えて有端状のベルトを用いてもよい。
また、上記の実施形態の説明では各クリーニング部材に対してバイアスを印加しない点に言及したが、上記の実施形態で説明したクリーニング装置のクリーニング部材または当接部材等にバイアスを印加する構成も本発明の範疇に含まれる。
上述したクリーニング部材1、10及びの材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリオレフィン、ビニール、ナイロン、ポリイミド、ポリアミドイミド、また、フッ素系の樹脂として、PTFE、PFA、PVDF、PVF、などのシート及びフィルムや、ガラス、カーボン、アラミド等の繊維で作成したシートにフッ素樹脂等を塗布した物なども用いることができる。
クリーニング部材1、10及び像担持体50、の転写ベルト202の算術平均粗さ(以下単に表面粗さ(Ra)と記す)として、表面粗さ(Ra)が30μm以下であれば、画像を残さず除去できるため、より望ましい。このような表面粗さは、株式会社キーエンス製のレーザ顕微鏡(VK9500)を用いて測定した。あるいはJIS B0031に準拠した測定方法を用いて表面粗さ(Ra)を測定してもよい。
クリーニング部材1、10及び担持体としての転写ベルト202の表面粗さ(Ra)は、対象が粒径6μm以下のトナーの場合、表面粗さ(Ra)は10μm以下が好ましく、粒径8μm以下のトナーの場合、表面粗さ(Ra)は14μm以下が好ましい。また、対象が液滴である例えばインクである場合、表面粗さ(Ra)は10μm以下が好ましい。
トナーの粒径は、コールターカウンターマルチサイザー(コールター社製)により100μmアパーチャーを用い、50、000個の粒子の粒径の平均を測定することによって行なった。本実施形態におけるトナー粒径とは、個数平均粒径である。
クリーニング部材1、10の線速、すなわち表面の移動速度が200mm/sec以下である場合は、表面粗さ(Ra)は40μm以下が好ましく、200mm/secより大きく400mm/sec以下である場合は表面粗さ(Ra)30μm以下、400mm/secより大きい場合は表面粗さ(Ra)20μm以下が好ましい。
(第8の実施形態)
本実施形態は、図12に示すように、第1の実施形態で説明したクリーニング装置301に、保護手段400を追加した構成としている。保護手段400は、保護部材となる固形の潤滑剤402と、潤滑剤402をクリーニング部材1の表面となる回収面1aに塗布する塗布部材となる塗布ローラ401と、潤滑剤402を塗布ローラ401に向かって付勢する付勢部材となるバネ403を備えている。本実施形態において、塗布ローラ401は、回転可能なブラシローラで構成されていて、ブラシ先端がクリーニング部材1の回収面1aと潤滑剤402の双方に接触、好ましくは圧接するように配置されている。
塗布ローラ401は、付着物除去手段8よりもクリーニング部材1の回転方向下流流で、かつ像担持体表面50aと回収面1aとの接触部4よりも上流側の間に配置され、この間においてクリーニング部材1の回収面1aに当接あるいは圧接している。本実施形態において、塗布ローラ401は、クリーニング部材1の移動により従動回転するように構成しているが、図示しない駆動モータなどの駆動源から塗布ローラ401に駆動力を付与して回転駆動するようにしてもよい。
このような構成の保護手段400を備えていると、バネ403のバネ力で塗布ローラ401に圧接された潤滑剤402が、クリーニング部材1の移動により回転する塗布ローラ401によって削り取られてクリーニング部材1の回収面1aに塗布される。このため、クリーニング部材1とクリーニング部材1の回収面1aの表面が保護されるので、回収面1aや像担持体表面50aのクリーニング性能が向上する。また、潤滑剤402は、付着物除去手段8でクリーニングした後に、保護手段400でクリーニング部材1の回収面1aに塗布されるので、接触部4に到達する前に付着物除去手段8でかき取られることがなく、塗布効率がよい。
第8の実施形態では、第1の実施形態に保護手段400を追加した形態を例示したが、第2の実施形態〜第5の実施形態に追加しても、第8の実施形態と同様の効果を得ることができることを記載しておく。
(第9の実施形態)
本実施形態は、図13に示すように第6の実施形態で説明したクリーニング装置301に、保護手段400を追加した構成としている。保護手段400は、固形の潤滑剤402と、潤滑剤402をクリーニング部材1の回収面1aに塗布する塗布ローラ401と、潤滑剤402を塗布ローラ401に向かって付勢するバネ403を備えている。本実施形態において、クリーニング部材1の回収面1aは、中間転写体112の表面112aに接触部4が接触している。
塗布ローラ401は、付着物除去手段8よりもクリーニング部材1の回転方向下流流で、かつ中間転写体112の表面112aとの接触部4よりも上流側の間に配置され、この間においてクリーニング部材1の回収面1aに当接あるいは圧接して、従動回転するように構成されている。
このような構成の保護手段400を備えていると、バネ403のバネ力で塗布ローラ401に圧接された潤滑剤402が、クリーニング部材1の移動により回転する塗布ローラ401によって削り取られてクリーニング部材1の回収面1aに塗布される。このため、クリーニング部材1とクリーニング部材1の回収面1aの表面が保護されるので、回収面1aや中間転写体112の表面112aのクリーニング性能が向上する。また、潤滑剤402は、付着物除去手段8でクリーニングした後に、保護手段400でクリーニング部材1の回収面1aに塗布されるので、接触部4に到達する前に付着物除去手段8でかき取られることがなく、塗布効率がよい。
(第10の実施形態)
本実施形態は、図14に示すように、第7の実施形態で説明したクリーニング装置301に、保護手段400を追加した構成としている。保護手段400は、固形の潤滑剤402と、潤滑剤402をクリーニング部材1の回収面1aに塗布する塗布ローラ401と、潤滑剤402を塗布ローラ401に向かって付勢するバネ403を備えている。本実施形態において、クリーニング部材1の回収面1aは、像担持体としての転写ベルト202の表面202aに接触部4が接触している。
塗布ローラ401は、付着物除去手段8よりもクリーニング部材1の回転方向下流流で、かつ転写ベルト202の表面202aとの接触部4よりも上流側の間に配置され、この間においてクリーニング部材1の回収面1aに当接あるいは圧接して、従動回転するように構成されている。
このような構成の保護手段400を備えていると、バネ403のバネ力で塗布ローラ401に圧接された潤滑剤402が、クリーニング部材1の移動により回転する塗布ローラ401によって削り取られてクリーニング部材1の回収面1aに塗布される。このため、クリーニング部材1とクリーニング部材1の回収面1aの表面が保護されるので、回収面1aや転写ベルト202の表面202aのクリーニング性能が向上する。また、潤滑剤402は、付着物除去手段8でクリーニングした後に、保護手段400でクリーニング部材1の回収面1aに塗布されるので、接触部4に到達する前に付着物除去手段8でかき取られることがなく、塗布効率がよい。
上述した保護材402としては、以下のものが挙げられる。
有機化合物として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリパーフルオロアルキルエーテル(PFA)、パーフルオロエチレン−パーフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリビニリデンフルオリド(PVdF)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂やフッ素系ワックス類、ポリメチルシリコーン、ポリメチルフェニルシリコーン等のシリコーン樹脂やシリコーン系ワックス類、グリス類等。
また脂肪酸金属塩でなおかつ、安定した疎水性金属塩が取出される代表的な脂肪酸として、カプロン酸、カプリル酸、エナンチル酸、ペラルゴン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデコイン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、ノンデサイクリック酸、アラキジン酸、ベヘン酸、スチリンギン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リシノレイン酸、ペテロセリニン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、リカニン酸、バリナリン酸、ガドレイン酸、アラキドン酸、鯨油酸及びそれらの混合物、
その金属塩として、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、オレインサン銅、オレイン酸鉛、オレイン酸マンガン、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸コバルト、パルミチン酸鉛、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウム、カプリル酸鉛、カプリン酸鉛、リノレン酸亜鉛、リノレン酸コバルト、リノレン酸カルシウム、リシノール酸亜鉛、リシノール酸カドミウム及びそれらの混合物などがある。
無機潤滑剤として、マイカ、窒化ホウ素、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、タルク、カオリン、モンモリロナイト、フッ化カルシウム、グラファイト、などがあるがこれに限るものではない。
(第11の実施形態)
本実施形態は、図15に示すように、第4の実施形態で説明したローラ形状の当接部材30に換えて当接部材30Aを支持軸30bで回転可能として回転体としたクリーニング装置306である。
このように当接部材30Aが回転体であると、クリーニング部材10と連れ回り、クリーニング部材10との摺擦がなくなるので、クリーニング部材10の耐久性の向上を図ることができるとともに、クリーニング部材10に対する駆動力の低減を図ることを期待できる。また当接部材30Aが回転体である場合、その外周面の曲率を大きくすると転写性を確保することが可能であり、曲率を大きくするためには、当接部材30Aの直径は小径化するのが好ましい。
(第12の実施形態)
本実施形態は、図16に示すように、第11の実施形態で説明した回転体として構成した当接部材30Aの撓みを抑制する補助部材500を有するクリーニング装置307である。回転体として当接部材30Aを構成した、その直径が小径であると曲率が小さく、転写性はよくなる。しかし当接部材30A全体が細くなるので、当接部材30A自体の強度が低下して撓み易くなる。このため、当接部材30Aの回転軸線方向の全域において、クリーニング部材10に対して安定した当接状態(当接ニップ)の実現が困難になる場合が予想される。
そこで、クリーニング部材10と補助部材500の間に回転可能な当接部材30Aを配置し、両者で当接部材30Aを挟み込むことで、当接部材30Aの撓みを抑制してクリーニング部材10との当接状態(当接ニップ)の安定化を図っている。
補助部材500は、当接部40と反対側に配置されていて、当接部材30Aの、クリーニング部材10から離れる方向への移動を規制する規制部材として機能するとも言える。クリーニング部材10から離れる方向とは、当接部材30Aが撓む方向のことを指し、当該撓み方向から補助部材500を当接部材30Aに裏当てすることで、細い当接部材30Aを用いても当接部材30Aの強度を補うことができ、転写性を向上しつつ、撓みによるクリーニング部材10との当接状態(当接ニップ)の安定化を図ることができる。
補助部材500は、当接部材30Aの外周面30Aaに接触した状態が維持可能にクリーニング装置306の基部に装着されている。あるいは、補助部材500を当接部材30Aの外周面30Aaに圧接するようにバネなどで付勢して付勢力を与えるようにしてもよい。
補助部材500の形状としては、図17(a)に示すように、少なくとも当接部材30Aの外周面30Aaと当接する当接面500aが平端面とした直方体や立方体形状のブロック部材で構成している。このように当接部材30Aの外周面30Aaと当接する当接面500aを平端面とすると、外周面30Aaに対して均等に接触する当接状態が良好となり、より当接部材30Aの撓みを抑制することができるので好ましい。
補助部材としては、図17(b)に示すように、その表面501aが当接部材30Aの外周面30Aaと当接する回転体501であってもよい。このように補助部材が回転体501として構成されると、当接部材30Aと連れ回ることにより当接部材30Aとの摺擦がなくなり、当接部材30Aの磨耗を防止できるという利点がある。
補助部材を回転体501として構成した場合、その材質を弾性材料で形成してもよい。すなわち、補助部材として弾性ローラを用いてもよい。図17(c)に示すように、当接部材30Aや補助部材となる回転体501の振動を吸収することが可能となり、振動による不具合を抑制することができる。
当接部材30Aと回転体501とを接触状態の場合、図18(a)に示すように、回転体501とクリーニング部材10とを非接触状態とすることで、クリーニング部材10の移動により回転する当接部材30Aと一緒に回転体501が連れ回りする。このため、当接部材30Aの回転やクリーニング部材10の移動に対する負荷が少なく、簡素な構成でより摺擦がなくなり、当接部材30Aの磨耗をより防止できるという利点がある。
図18(a)の場合、回転体501の回転は当接部材30Aとの摩擦力によって発生するため、当接部材30Aの回転に対する負荷となり、最終的にはクリーニング部材10の移動や、その駆動系の負荷となる。このため、図18(b)に示すように、回転体501を駆動モータM1によって、当接部材30Aの外周面30Aaと外周面501aの線速が同一で、かつ、当接部材30Aと対向する位置において同一方向に回転駆動するようにしてもよい。このようにバックアップローラとして機能する回転体501を回転駆動可能とすることで、当接部材30Aの回転やクリーニング部材10の移動に対する負荷が少なく、確実に摺擦がなくなり、当接部材30Aの磨耗をより防止できるという利点がある。
あるいは、回転体501に対する駆動力は、駆動モータM1によるものではなく、図18(c)に示すように、回転体501の外周面501aにクリーニング部材10を接触、あるいは圧接させてクリーニング部材10から得るようにしてもよい。この場合、回転体501と当接部材30Aの回転方向は、回転体501と当接部材30Aおよび当接部材30Aとクリーニング部材10との摩擦力との関係により決まってくる。このため、当接部材30Aと回転体501の回転方向は、実線矢印で示すクリーニング部材10の移動に対して連れ回りする方向に回転する場合と、破線矢印で示すクリーニング部材10の移動に対して連れ回りしない方向に回転する場合がある。しかし、駆動モータM1がなくても回転体501が駆動力を得られるため、構成の簡素化を図れる。また、回転体501に対してクリーニンク部材10を接触させるため、クリーニンク部材10を接触させない場合に比べてクリーニング部材10の設置領域を狭くでき、小型化を図ることができる。
次に図19を用いて、回転体で構成された当接部材30Aと回転可能な補助部材となる回転体501の支持構造510の例を説明する。
図19(a)、図19(b)に示す支持構造510は、当接部材30Aに対して回転体501を圧接状態とするとともに、当接部材30Aと回転体501の軸間距離を一定にし、両者が一体的にクリーニング部材10との近接離間方向Aに移動可能としたものである。近接離間方向Aの一方向は当接部材30Aの撓み方向A1であり、反対方向をクリーニング部材10への付勢方向A2とする。
支持構造510は、一対の軸受511、511と一対の軸受512、512を介して当接部材30Aの支持軸30Aaと回転体501の支持軸502の両端をそれぞれ回転自在に支持する固定板513、514を備えている。固定板513、514は互いに対向して配置されていて、支持軸30Aaと支持軸502とが、軸線方向において互いに平行となるように回転自在に支持している。固定板513、514は、クリーニング装置の固定部となる側板101、102に形成した長孔103,104内に、近接離間方向Aに移動可能に装着されて保持されている。
支持構造510は、固定板513、514を付勢方向A2に付勢する付勢部材としての一対のコイルバネ515、515を備えている。各コイルバネ515は、側板101、102の長孔103,104と固定板513、514の間にそれぞれ介装されている。
このような構成の支持構造510を備えることで、回転体501の外周面501aを当接部材30Aの外周面30Aaに圧接した状態に保持することができるので、当接部材30Aの直径を小径として剛性が低下した場合でも、補助部材としての回転体501によって裏当てすることで、当接部材30Aの撓みを防止することができる。
図20に示す支持構造530は、当接部材30Aに対して回転体501を圧接状態とするとともに、当接部材30Aと回転体501の軸間距離を可変状態とし、両者が個別にクリーニング部材10との近接離間方向Aに移動可能としたものである。
支持構造530は、一対の軸受531、531と一対の軸受532、532を介して当接部材30Aの支持軸30Aaと回転体501の支持軸502の両端をそれぞれ回転自在に支持する固定板533、534を備えている。固定板533、534は互いに対向して配置されていて、支持軸30Aaと支持軸502とが、軸線方向において互いに平行となるように回転自在に支持している。固定板533、534は、クリーニング装置の固定部となる側板101、102に装着されて保持されている。固定板533、534には、近接離間方向Aに延びる一対の長孔541、541と一対の長孔542、542がそれぞれ形成されている。一対の長孔541、541は、固定板533、534の付勢方向A2寄りの端部533a、534aに形成されていて、かつ互いに対向するように配置されている。長孔541、541には、支持軸30bを回転自在に支持する軸受531、531がそれぞれ近接離間方向Aに移動可能に挿入されて支持されている。一対の長孔542、542は、固定板533、534に形成した長孔541、541よりも撓み方向A1寄りの端部533b、534bにそれぞれ形成されていて、かつ互いに対向するように配置されている。長孔542、542には、支持軸502を回転自在に支持する軸受532、532がそれぞれ近接離間方向Aに移動可能に挿入されて支持されている。
支持構造510は、支持軸30bと支持軸502を付勢方向A2にそれぞれ付勢する付勢部材としての一対のコイルバネ535、535と一対のコイルバネ536、536を備えている。一対のコイルバネ535、535は、その一端が固定板533、534に固定されていて、支持軸30bの両端を付勢方向A2に付勢している。一対のコイルバネ5356、536、その一端が固定板533、534に固定されていて、支持軸502の両端を付勢方向A2に付勢している。
このような構成の支持構造530を備えることで、回転体501の外周面501aを当接部材30Aの外周面30Aaに圧接した状態に保持することができるので、当接部材30Aの直径を小径として剛性が低下した場合でも、補助部材としての回転体501によって裏当てすることで、当接部材30Aの撓みを防止することができる。
上述した支持機構510、530では、回転体501とローラ形状の当接部材30Aとを支持したが、回転体501に換えてブロック形状の補助部材500を当接部材30Aと一緒に支持するようにしてもよい。
なお、本発明には、以下の形態を少なくとも含む。
(形態1)
画像を担持可能であってその表面が移動可能な像担持体の表面に、クリーニング部材の表面を接触させることで前記像担持体の表面上に付着している付着物を回収するクリーニング装置であって、
前記クリーニング部材にはエッジ部又は小径部が形成され、当該エッジ部又は小径部に位置する前記クリーニング部材の表面を前記像担持体の表面と接触させるとともに、
前記像担持体の表面と前記クリーニング部材の表面とが接触する接触部において、前記像担持体の表面上の付着物が前記接触部を潜り抜けない方向へ、前記クリーニング部材の表面を移動させる移動手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
(形態2)
形態1記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に当接する当接部材を有し、
前記エッジ部又は小径部は、前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に前記当接部材を当接させることで形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
(形態3)
形態2記載のクリーニング装置において、
前記当接部材は、板状部材で形成されていて、
前記エッジ部は、前記板状部材の先端を前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に押しつけることで形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
(形態4)
形態2記載のクリーニング装置において、
前記当接部材は円弧面を有し、
前記小径部は、前記円弧面を前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に押しつけることで形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
(形態5)
形態2記載のクリーニング装置において、
前記当接部材はローラ部材で形成されていて、
前記小径部は、前記ローラ部材の外周面を前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に押しつけることで形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
(形態6)
形態4または5記載のクリーニング装置において、
前記円弧面又は前記ローラ部材は、その曲率半径が4mm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態7)
形態6記載のクリーニング装置において、
前記円弧面又は前記ローラ部材は、その曲率半径が2mm以上であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態8)
形態1乃至7の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記移動手段は、前記接触部において、少なくとも前記像担持体の表面の移動方向と前記クリーニング部材の表面の移動方向とが逆方向になるように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
(形態9)
形態1乃至7の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記移動手段は、前記接触部において、前記像担持体の線速と前記クリーニング部材の線速に相対速度差が発生するように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
(形態10)
形態9記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材の線速をα、前記像担持体の線速をβとするとき、
前記移動手段は、線速α>βとなるように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
(形態11)
形態9記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材の線速をα、前記像担持体の線速をβとするとき、
前記移動手段は、線速α<βとなるように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
(形態12)
形態1乃至11の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記接触部よりも前記クリーニング部材の表面の移動方向下流側で前記クリーニング部材の表面に接触し、当該表面に付着する付着物を、該表面から除去する付着物除去手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
(形態13)
形態1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記付着物はトナー粒子であって、
前記トナー粒子の粒径が8μm以下であり、
前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は14μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態14)
形態13に記載のクリーニング装置において、
前記トナー粒子の粒径が6μm以下であり、前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は10μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態15)
形態1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記付着物がインク液滴であって、
前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は、10μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態16)
形態1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材の線速が200mm/sec以下であり、
前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は40μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態17)
形態1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材の線速が200mm/secより大きく400mm/sec以下であり、
前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は30μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態18)
形態1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材の線速が400mm/secより大きく、
前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は20μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態19)
形態2記載のクリーニング装置において、
前記当接部材は回転体であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態20)
形態19記載のクリーニング装置において、
前記当接部材の撓みを抑制する補助部材を有することを特徴とするクリーニング装置。
(形態21)
形態20記載のクリーニング装置において、
前記補助部材は、少なくとも前記当接部材の外周面と当接する当接面が平端面であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態22)
形態20記載のクリーニング装置において、
前記補助部材は、その表面が前記当接部材の外周面と当接する回転体であることを特徴とするクリーニング装置。
(形態23)
形態22記載のクリーニング装置において、
前記回転体は、弾性材料で形成されることを特徴とするクリーニング装置。
(形態24)
形態1乃至23の何れか1項に記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。
(形態25)
トナー像を担持する像担持体と、
エッジ部又は小径部を有し、前記エッジ部又は前記小径部で前記像担持体と接触するクリーニング部材と、
前記像担持体を第一の回転方向に回転する第一のモータと、
前記第二の像担持体を前記第一の回転方向に回転する第二のモータと、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(形態26)
形態25に記載の画像形成装置において、
前記像担持体上のトナーは、該トナーが前記エッジ部又は前記小径部に入る前に、前記クリーニング部材に移ることを特徴とする画像形成装置。
(形態27)
表面にトナー像を担持する像担持体と、
表面にエッジ部又は小径部を有し、前記エッジ部又は前記小径部で前記像担持体の表面と接触するクリーニング部材と、
前記エッジ部又は前記小径部で前記像担持体の表面を第一の方向へ移動させるとともに、前記エッジ部又は前記小径部で第二の像担持体の表面を前記第一の方向とは逆の第二の方向へ移動させる駆動源と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(形態28)
形態27に記載の画像形成装置において、
前記像担持体上のトナーは、該トナーが前記エッジ部又は前記小径部に入る前に、前記クリーニング部材の表面に移ることを特徴とする画像形成装置。
(形態29)
形態25乃至28の何れか1項に記載の画像形成装置において、
前記クリーニング部材の平均表面粗さ(Ra)は40μm以下であることを特徴とする画像形成装置。
(形態30)
追加形態29に記載の画像形成装置において、
前記クリーニング部材の平均表面粗さ(Ra)は14μm以下であることを特徴とする画像形成装置。
(形態31)
追加形態30に記載の画像形成装置において、
前記クリーニング部材の平均表面粗さ(Ra)は10μm以下であることを特徴とする画像形成装置。
1、10 クリーニング部材
1a、10a、 クリーニング部材の回収面
2 エッジ部
2a 円弧面
3、31 板状部材(当接部材)
4、40 接触部
5 移動手段
8 付着物除去手段
20a 小径部
30 ローラ部材(当接部材)
30A 第1の回転体(当接部材)
30a、30Aa 外周面
30b 支持軸
50、111、112、202 像担持体
50a、112a、202a 像担持体の表面
300〜307 クリーニング装置
400 保護手段
401 塗布部材
402 潤滑剤
403 バネ
500 補助部材
500a 当接面
501 第2の回転体(補助部材)
501a 第2の回転体の表面
R 曲率半径
T、T1、T2 付着物
特許第3024125号公報 特開2009−192805号公報

Claims (20)

  1. 画像を担持可能であってその表面が移動可能な像担持体の表面に、クリーニング部材の表面を接触させることで前記像担持体の表面上に付着している付着物を回収するクリーニング装置であって、
    前記クリーニング部材にはエッジ部又は小径部が形成され、当該エッジ部又は小径部に位置する前記クリーニング部材の表面を前記像担持体の表面と接触させるとともに、
    前記像担持体の表面と前記クリーニング部材の表面とが接触する接触部において、前記像担持体の表面上の付着物が前記接触部を潜り抜けない方向へ、前記クリーニング部材の表面を移動させる移動手段と、
    前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に当接する当接部材と、
    前記当接部材の撓みを抑制する補助部材を有し、
    前記エッジ部又は小径部は、前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に前記当接部材を当接させることで形成されていて、
    前記当接部材は第1の回転体であり、
    前記補助部材は、少なくとも前記第1の回転体の外周面と当接する当接面が平端面であることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 画像を担持可能であってその表面が移動可能な像担持体の表面に、クリーニング部材の表面を接触させることで前記像担持体の表面上に付着している付着物を回収するクリーニング装置であって、
    前記クリーニング部材にはエッジ部又は小径部が形成され、当該エッジ部又は小径部に位置する前記クリーニング部材の表面を前記像担持体の表面と接触させるとともに、
    前記像担持体の表面と前記クリーニング部材の表面とが接触する接触部において、前記像担持体の表面上の付着物が前記接触部を潜り抜けない方向へ、前記クリーニング部材の表面を移動させる移動手段と、
    前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に当接する当接部材と、
    前記当接部材の撓みを抑制する補助部材を有し、
    前記エッジ部又は小径部は、前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に前記当接部材を当接させることで形成されていて、
    前記当接部材は第1の回転体であり、
    前記補助部材は、その表面が前記第1の回転体の外周面と当接する第2の回転体であることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1又は2記載のクリーニング装置において、
    前記当接部材は、板状部材で形成されていて、
    前記エッジ部は、前記板状部材の先端を前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に押しつけることで形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1又は2記載のクリーニング装置において、
    前記当接部材は円弧面を有し、
    前記小径部は、前記円弧面を前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に押しつけることで形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1又は2記載のクリーニング装置において、
    前記当接部材はローラ部材で形成されていて、
    前記小径部は、前記ローラ部材の外周面を前記クリーニング部材の前記表面とは反対側の面に押しつけることで形成されていることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 請求項4または5記載のクリーニング装置において、
    前記円弧面又は前記ローラ部材は、その曲率半径が4mm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
  7. 請求項6記載のクリーニング装置において、
    前記円弧面又は前記ローラ部材は、その曲率半径が2mm以上であることを特徴とするクリーニング装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記移動手段は、前記接触部において、少なくとも前記像担持体の表面の移動方向と前記クリーニング部材の表面の移動方向とが逆方向になるように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
  9. 請求項1乃至7の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記移動手段は、前記接触部において、前記像担持体の線速と前記クリーニング部材の線速に相対速度差が発生するように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
  10. 請求項9記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材の線速をα、前記像担持体の線速をβとするとき、
    前記移動手段は、線速α>βとなるように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
  11. 請求項9記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材の線速をα、前記像担持体の線速をβとするとき、
    前記移動手段は、線速α<βとなるように、前記クリーニング部材を回転移動することを特徴とするクリーニング装置。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記接触部よりも前記クリーニング部材の表面の移動方向下流側で前記クリーニング部材の表面に接触し、当該表面に付着する付着物を、該表面から除去する付着物除去手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記付着物はトナー粒子であって、
    前記トナー粒子の粒径が8μm以下であり、
    前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は14μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
  14. 請求項13に記載のクリーニング装置において、
    前記トナー粒子の粒径が6μm以下であり、前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は10μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
  15. 請求項1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記付着物がインク液滴であって、
    前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は、10μm以下であることを特徴とするクリー
    ニング装置。
  16. 請求項1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材の線速が200mm/sec以下であり、
    前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は40μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
  17. 請求項1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材の線速が200mm/secより大きく400mm/sec以下であり、
    前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は30μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
  18. 請求項1乃至12の何れか1項に記載のクリーニング装置において、
    前記クリーニング部材の線速が400mm/secより大きく、
    前記像担持体の平均表面粗さ(Ra)は20μm以下であることを特徴とするクリーニング装置。
  19. 請求項2記載のクリーニング装置において、
    前記第2の回転体は、弾性材料で形成されることを特徴とするクリーニング装置。
  20. 請求項1乃至19の何れか1項に記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置
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