JP2001249593A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001249593A
JP2001249593A JP2000059212A JP2000059212A JP2001249593A JP 2001249593 A JP2001249593 A JP 2001249593A JP 2000059212 A JP2000059212 A JP 2000059212A JP 2000059212 A JP2000059212 A JP 2000059212A JP 2001249593 A JP2001249593 A JP 2001249593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image forming
forming apparatus
toner
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000059212A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nakayama
雄二 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000059212A priority Critical patent/JP2001249593A/ja
Publication of JP2001249593A publication Critical patent/JP2001249593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真装置の信頼性を大きく向上させ、かつ
電子写真装置のプロダクテビィティーが画期的に飛躍し
ても対応可能な電子写真装置を提供する。 【解決手段】像担持体にトナー像を形成する画像形成部
と、前記像担持体上の前記トナー像を記録材に転写させ
る画像転写部と、クリーニング手段とを備えた画像形成
装置において、多孔質フッ素樹脂フィルムを少なくとも
前記像担持体の回転方向と対向する方向に前記像担持体
に摺擦する手段であるかまたは多孔質フッ素樹脂ウエブ
を記録材担持体の回転方向と対向する方向に前記記録材
担持体に摺擦する手段である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒を用いた電
子写真装置であって、特には像担持体として非晶質シリ
コン系感光体を用いた4ドラム方式のフルカラー画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、複写機、プリンター、Faxとい
った出力端末をすべてかね備えた複合機が市場で広く受
け入れられるようになってきている。このようなネット
ワーク対応の出力端末として電子写真システムが広く受
け入れられてきているが、大きな問題の一つとして本体
のDuty Cycleが浮上してきている。これはサ
ービスマンメンテなしで本体が正常に稼動し続ける限界
枚数のことである。Duty Cycleの最大の律速
となっているものの一つに感光ドラムの寿命が上げられ
ている。また、エコロジーの観点から廃棄物をなくす、
すなわち消耗品を減らすこと、消耗品の寿命を延ばすこ
と、信頼性を上げることは、本発明者らの絶対的課題と
なってきている。従来のアナログ装置からデジタル化が
進み、本体コストはアナログ等価またはそれ以下にする
ことも本発明者らの絶対的課題となってきている。さら
に、近年では複写機ならびにプリンターでは、従来白黒
機が主流であったが、オフィスにおいても原稿もしくは
出力ファイルのフルカラー化が急増している。前記アナ
ログ等価デジタル機というばかりか、本体コストならび
にランニングコスト白黒等価フルカラープリンターが本
発明者らの絶対的課題となってきている。そのために
は、TCO(ユーザーからみた全体の必要費用)を画期
的に下げることが可能な技術が望まれている。
【0003】このような状況の中で、近年複数の感光体
と、記録材を担持搬送する転写ベルトを備え、この転写
ベルトに担持された記録材にそれぞれの感光体に形成さ
れた異色トナー像を順次重ねて転写することによってカ
ラー画像を得るカラー画像形成装置、4連タンデム方式
のカラー画像形成装置が主流となってきている。
【0004】そのような中でアモルファスシリコン感光
体は、硬度が大きく(JIS規格ビッカース硬度111
kPa(1000Kg/m2)以上)、耐久性、耐熱
性、環境安定性にも優れているので、像担持体として次
第に多用されてきており、特に高信頼性を要求されてい
る高速機においては、不可欠のものとなってきている。
アモルファスシリコン感光体は、近年一般的に使用され
ているOPC感光体に比べて交換寿命枚数が1桁以上高
い。すなわち本体寿命等価であり、廃棄物削減という効
果もある。OPCCRGのような回収再生といった手間
もかからない。このような高速機に搭載されているアモ
ルファスシリコン感光体を用いた技術をフルカラープリ
ンターに応用することが可能になれば、フルカラープリ
ンターにおいても高速機並みのDuty Cycleの
実現が可能でありかつ高速機なみの低ランニングコスト
も実現可能であると本発明者らは考えた。その上、昨今
ではフルカラープリンターのプロダクティビティー向上
のために、4ドラム方式のプリンターが主流となりつつ
ある。このような場合数万枚毎に交換するOPCドラム
の場合4本のドラム交換時期が徐々にずれてきて、従来
の1ドラム方式よりもかえってDuty Cycleの
低下を招きかねない。このような状況で、本発明者らは
4ドラム方式のフルカラープリンターに、アモルファス
シリコン感光体を搭載することが必須であると考えた。
【0005】しかしながら、この種の装置において像担
持体表面に付着して画質に影響を及ぼすのはトナーばか
りではなく、転写材として殆どの場合利用されている紙
から発生する微細な紙粉、これから析出する有機質成
分、装置内高圧部材の存在に起因して発生するコロナ生
成物などで像担持体表面に付着した異物が、特に高湿環
境化において低抵抗化を促進して、鮮明な静電潜像の形
成を妨げ、これが画質の劣化を招来する要因と考えられ
ている。
【0006】上記のような画像の劣化現象は、シラン類
のグロー放電分解によって成膜構成する非晶質シリコン
感光体の場合に発生しやすいことが知られている。この
ような欠点を回避するために、特に1成分系磁性トナー
を使用する場合において、クリーニング装置内におい
て、像担持体の走行方向に見て、クリーニングブレード
の上流側にマグネットロールを配設してクリーニング装
置に回収したトナーの一部で磁気ブラシを形成し、これ
を像担持体表面に接触させて磁性トナーを再供給し、ブ
レード部位におけるトナー粒による研磨作用によって前
述のような各種異物を摺擦除去するように構成したもの
が提案されている。このような手段は、ウエブ、ゴムロ
ールなどにより、別途用意した研磨材で、像担持体表面
を摺擦するような方法に比べると、研磨作用が像担持体
表面で局所的に偏ることが少なく、像担持体表面の劣化
も小さい。上記の方法に、例えば、像担持体にヒータを
配設して、夜間、スタンバイ中も周辺の湿度を低下させ
て像担持体表面の低抵抗化を防ぐなどの付帯手段を併用
することによって、前述のような原因による画像劣化を
阻止するのに一定の効果をあげている。
【0007】像担持体表面に形成した可転写トナー像
を、紙を主とする転写剤に転写する工程を繰り返す画像
形成装置においては、転写の際、転写材に転移せず像担
持体に残る残留トナーをその都度十分に除去することが
必須である。
【0008】このため、クリーニング手段としては、従
来から幾多の提案がなされている。ウレタンゴムなどの
弾性材料からなるクリーニングブレードによって前記残
留トナーを掻き落とすようなものは、その構成が簡単
で、コンパクトで、低コストであり、しかもトナー除去
機能もすぐれているので、ひろく実用化されている。ク
リーニングブレードのゴム材料としては、高硬度でしか
も弾性に富み、耐摩耗性、機械的強度、耐油性、耐オゾ
ン性に卓越しているウレタンゴムが一般的に使われてい
る。
【0009】また、上記画像形成装置において、トナー
が感光ドラムから記録材担持体(以下、転写ベルトとい
う。)上に飛散してきたり、トナーが、ジャム時、紙間
時の感光ドラムから転写ベルトへ転写したり、記録材の
1面目にトナー像を定着した後にこの記録材の2面目に
像形成を行う場合、1面目にトナー像を定着する際に記
録材に付着した離型剤オイルが転写ベルトに付着したり
するため、クリーニング手段としてカウンターブレード
方式、ファーブラシ方式、離型剤オイルを転写ベルトか
ら除去するためのオイルクリーナロール、オイルクリー
ナウェブを設ける方式が提案されている。
【0010】光触媒型半導体と一般的にいわれているも
のは半導体の一種である。
【0011】半導体に、そのバンドギャップ以上のエネ
ルギーを有するしかるべき波長の光を照射すると、光励
起により、荷電子帯から伝導帯に電子が遷移すると同時
に、荷電子帯に正孔が生成し、いわゆる電荷分離が起こ
る。
【0012】また、半導体に光を照射しつつ水あるいは
溶液を接触させると、ショートバリアに類似した接合が
形成され、半導体がn型の場合には正孔が、p型の場合
には電子が、それぞれ半導体の固−液界面側の表面に集
まってくることは知られている。その際、n型半導体の
場合には、正孔が水あるいは溶液種から電子を引き抜
き、その結果、水が分解したり、溶液中の溶質が酸化さ
れる。また、p型半導体の場合には、電子が隣接する水
あるいは溶液種に付与され、その水あるいは溶液種の還
元反応が起こる。このように、光酸化還元反応を促進す
る半導体を特に光触媒型半導体という。
【0013】特に最近光触媒反応による「光クリーン革
命」という言葉が世界中の環境問題の対処法として叫ば
れている。その中で、代表的な光触媒型半導体が酸化チ
タンである。酸化チタンは、自分自身を酸化してしまう
多くの半導体と異なっており、このような溶解反応(光
コロージョン)はまったく起こらず、水などを分解して
しまうからである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以下に
述べる事象が今回の本発明者らにより確認された。
【0015】第一に、耐久によりクリーニングブレード
と転写ベルト上の残留物の量、転写ベルト−クリーニン
グブレード間の摩擦力が上がっている。
【0016】これは耐久により形成されたフィルミング
膜では、転写ベルト上の残留物と転写ベルト表面の密着
度、親和性が上昇し、クリーニングブレードと転写ベル
ト表面の摩擦力が上昇したためである。
【0017】摩擦力の上昇は、クリーニングブレードの
せん断応力、トナー間のせん断応力、転写ベルト表面近
傍のせん断応力が上昇することによるものと考えられ
る。その結果クリーニングブレードでチッピング(局所
的なエッジ欠け)が発生したり、永久ひずみせん断応力
の増大により発熱量が増大してトナーが融着したり、ま
たは転写ベルトの破断につながるような転写ベルト内部
応力増大により疲労摩耗が増大したりすることにつなが
ると考えられる。
【0018】第二に近年、上述のように複写機のみの機
能としてではなく、プリンターの機能としても広く使用
されるようになってきている。また、フィーダ機能、ソ
ータ機能といったアプリケーションの充実も進み、一度
のジョブで4000枚以上の連続動作が可能となってき
ている。例えば、50枚/A4機の場合、簡単に試算し
ても、80分以上連続動作が行われることになる。この
ような状況下では、転写ベルト近傍の雰囲気温度は50
℃近くまで達し、クリーニングブレードと転写ベルトと
の当接(ニップ)部では、それ以上の温度に達している
と考えられる。そのため転写ベルト上に残留物の固着あ
るいは凝着が発生する頻度が多くなってしまった。
【0019】第三に、近年重合トナーが、転写効率向
上、定着の離型材レスということで、多用化されつつあ
る。しかしながら、重合法で製造されたトナーは一般的
に真球度が高い。真球度が上がれば、従来一般的に使用
されているカウンターブレード方式では、トナーのすり
抜けが多くなり、クリーニングブレードに局所的なせん
断力がかかり、エッジ欠けが生じてしまう。
【0020】第四に、トナーの粒径が小さくなるにつれ
て、ドット再現性や解像度に優れた現像を行うことがで
き、トナー画像のシャープネスや画像品位は向上する
が、この場合においても、比表面積が大きくなるため
に、単位重量あたりのトナーの転写ベルトへの付着力が
大きくなり、転写ベルトのクリーニング性が悪化する。
トナーの粒径が小さくなるにつれて、トナーの流動性が
悪化するため、より多量の添加剤を必要とするが、これ
により、上記のようなクリーニングブレードの摩耗や欠
け、像担持体表面に局所的なスジ傷が発生するといった
問題がある。
【0021】第五に、近年省エネルギーの観点から像担
持体に配設してあるヒータをなくすことが強く要望され
ている。
【0022】画像流れを発生させる要因としては、トナ
ー、転写材として殆どの場合利用されている紙から発生
する微細な紙粉、これから析出する有機質成分、装置内
高圧部材から高エネルギーでのコロナ放電時、さまざま
な金属酸化物、酸素化合物の発生と共に、空気中の窒素
が酸化され硝酸イオンとなる成分などは、耐久により像
担持体表面に付着し、感光体表面に薄膜(以下、フィル
ミング膜と称する)を形成し、高湿環境化において吸湿
し、低抵抗化して、鮮明な静電潜像の形成を妨げこれが
画質の劣化の招来する要因となっている。
【0023】前記耐久によるフィルミング膜を除去する
ためには、感光体表面の摺擦能力を向上させる必要があ
った。しかしながら、弾性ロールを感光体表面に周速差
をつけて当接させて摺擦させた場合、以下の問題があ
る。 1.局所的に感光体表面にトナーが付着してしまう。 2.局所的に弾性ロール表面にトナー融着が発生し、そ
の部分が感光体表面を削ってしまい、ムラ削れとなり、
画像不良となってしまう。 3.上記の問題を回避しようとした場合、感光体表面の
弾性ロールによる摺擦性をさらに上げなければならなく
なり、アモルファスシリコンといえども摩耗量が増大し
てしまい、信頼性が低下してしまう。 4.かつ上記3のような設定では、弾性ロール自体も摩
耗量が増大してしまい、信頼性が低下してしまうという
問題がある。
【0024】前記耐久によるフィルミング膜は、本発明
者らの実験では光学的手法により約30Å〜80Åであ
ることが確かめられている。しかし、今回の本発明者ら
の実験において反射分光式干渉計(大塚電子(株)製M
CDP2000)にて測定したところ、耐久初期におい
てもフィルミング膜が存在することが確認できた。前記
フィルミング膜の厚さは約30Å〜80Åに達し、それ
以後は膜厚の変化は殆どなかった。耐久が進行するに連
れて、初期は乾拭き、水拭き、アルコール拭きで画像劣
化が解消されていたが、遂には解消されなくなることが
判明した。凝着摩耗が繰り返し行われ、このような状態
で耐久が進んだドラム表面では、0.3μm〜2μm程
度の酸化セリウム(CeO2 )などの砥粒をアルコール
等に分散させたもので研磨しなければ、画像劣化が解消
されないことが判明した。このことは特にドラムヒータ
を装着しない場合に顕著であった。さらに本発明者らは
鋭意検討を進めて、さまざまな表面形状の初期の感光体
と耐久後の感光体表面をAFM(原子間力顕微鏡:Di
gital Instruments社製NanoSc
ope III a Dimension 3000/走査
モード タッピングモード/走査範囲20μm×20μ
m 探針 Siカンチレバー)にて測定した。耐久後の
感光体表面は初期に比べて、摩耗によりほとんど平滑に
なっているように見えた。耐久後の感光体表面を、5%
ペルオキソ二硫酸ナトリウム(Na 2 2 8 )水溶液
中で加熱(70℃〜80℃×30分)アセトン中で超音
波洗浄(約1分)エタノール/純水でリンスした。その
結果、特に感光体表面の凹部のフィルミング量が多かっ
た。以上のようにドラムヒータを装着しない場合は、耐
久によるフィルミング膜を初期から形成させない画像形
成装置を発案することが必須であり、特にその中でもド
ラム表面に前記機能を持たせる方法を発案することが必
須であることが判明した。
【0025】第六に、上述のように耐久によりクリーニ
ングブレードと転写残トナーが付着したドラムの間の摩
擦力が上がっていることが今回の本発明者らの実験で新
たに発見された。
【0026】つまり耐久により形成されたフィルミング
膜では、転写残トナーとドラム表面の密着度、親和性が
上昇し、クリーニングブレードとドラム表面の摩擦力が
上昇したのである。
【0027】第七に、フルカラー用のトナーは一般的に
非磁性体であり、従来白黒機で多用してきた磁気ブラシ
クリーニング法はあらかじめ磁性キャリアを予めクリー
ナーユニット内に保持しておく必要があり、信頼性にお
いても耐久性においても問題が生じてしまう。
【0028】第八に、感光ドラム表面が低抵抗化し画像
流れを発生させてしまう主たる原因は、帯電器から発生
するオゾン生成物である。これは、特に、高温高湿環境
で動作後、長期間放置すると帯電器位置に多量に発生す
る。これは、放置中に帯電器の金属部分であるシールド
板に付着しているオゾン生成物が感光ドラム表面に降り
注いでくるためと言われている。
【0029】第九に、潜像がドット分散型デジタル機で
は中間調の画像部に顕著に発生してしまう。
【0030】本発明は、このような問題に対処するべく
なされたものであり、ドラムヒータなしで画像流れを発
生させず、感光体の表面状態を維持することが可能なク
リーニング部材等により、電子写真装置の信頼性を大き
く向上させることと、かつ電子写真装置のプロダクテビ
ィティーが画期的に飛躍しても対応可能なクリーニング
装置を有している電子写真装置を提供することを目的と
するものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、上記課
題を解決するために、像担持体にトナー像を形成する画
像形成部と、前記像担持体上の前記トナー像を記録材に
転写させる画像転写部と、クリーニング手段とを備えた
画像形成装置において、前記クリーニング手段が、転写
工程の後に、多孔質フッ素樹脂フィルムを少なくとも前
記像担持体の回転方向と対向する方向に前記像担持体に
摺擦する手段であるかまたは多孔質フッ素樹脂ウエブ
(以下、クリーニングウエブという)を記録材担持体の
回転方向と対向する方向に前記記録材担持体に摺擦する
手段であることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】転写ベルト表面や感光体表面で
は、アブレッシブ摩耗、凝着摩耗、化学摩耗、疲労摩耗
などの摩耗が繰り返し行われている。帯電器によるオゾ
ン生成物、紙粉やトナー成分中に存在する有機化合物な
どが局所的に凝着し、局所的にクリーニングブレード、
転写ベルト表面や感光体表面に残留物が蓄積する。転写
ベルト表面や感光体表面の摩擦係数が上昇し、クリーニ
ングブレード、転写ベルト表面や感光体表面で摩耗が発
生して、感光体表面、クリーニング部材の劣化を促進さ
せ、信頼性の低下を招いている。
【0033】そこで、光の照射によって有機物を酸化還
元する触媒機能を有する粉末を分散させた多数の細孔を
有する多孔質フッ素樹脂フィルムに、波長領域300n
m〜400nmの近紫外線を照射することで、つねに転
写ベルト表面や感光体表面をフレッシュな状態に保つこ
とができ、クリーニングブレード、転写ベルトや感光体
の信頼性、寿命が向上する。
【0034】しかしながら、光触媒機能を有する光触媒
型半導体は、有機材料などの樹脂中にそのまま含有させ
ると、有機物が光酸化作用により分解してしまう。これ
に対する予防策として、光触媒機能を有する光触媒型半
導体に、ある程度酸化還元反応を抑制する目的で、例え
ば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミナ、ジル
コニア、シリカ、無定型酸化チタン、アルミニウム、マ
ンガンなどを含有させればよい。
【0035】また、比較的光触媒分解に強い弗素樹脂系
の材料、微細なシリカゾルおよび有機シリコン化合物を
併用してもよい。また、外部との空気の流通を確保さ
せ、かつ近傍の有機材料基体との接触を妨げることを可
能にする目的で、酸化チタンの表面を多孔質材料である
シリカで表面を覆ってもよい。酸化チタンには、アナタ
ーゼ型とルチル型があることが知られており、結晶系は
共に正方晶系であるが、アナターゼ型はより高い光活性
を有するといわれている。どちらの酸化チタンも、モー
ス硬度としては、アナターゼ型では5.5〜6.0、ル
チル型では6.0〜7.0と高い値を示しており、微粒
子の酸化チタンによるアブレッシブ摩耗による転写ベル
トの研磨効果も十分にあるといえる。かつ、近年、酸化
チタンは、光励起により、親水性にも親油性にもなるこ
とが報告されている。このような特性により感光ドラム
表面を低抵抗化させる水分を除去することが可能なばか
りか、親水基を持つ有機成分の除去も可能となる。
【0036】また、アモルファスシリコンを用いた場
合、前記のような近紫外線を照射しても劣化は大きくな
く、また帯電能も感度の低い領域のため、光メモリーも
生じにくく問題とはならない。
【0037】
【実施例】(本発明に用いた感光体処方)プラズマCV
D装置を用いて表1の条件により円筒状導電性基体上に
阻止層、光導電層を積層した後、表2〜表3の条件での
表面層を0.6μm堆積し光受容部材を製造した。
【0038】図1〜図2は本発明による光受容部材の模
式的な断面図の一例である。
【0039】図1〜図2に示すa−Si系光受容部材
は、アルミニウムの導電性基体101上に少なくともシ
リコン原子を含む非晶質材料で構成された光導電層10
2を積層し、更に炭素原子と水素原子を含むa−C:H
膜104またはa−SiC:H膜103からなる表面層
を順次積層してなる感光層を有する光受容部材である。
【0040】プラズマCVD法による光受容部材の堆積
は公知の手法に従ってよいが、特には、高周波電源から
周波数1MHz〜450MHzの高周波電力を供給し、
高周波グロー放電を生起させることが表面層のクリーニ
ング性能の向上にとって好ましい。
【0041】
【表1】 光受容部材の製造条件 下部阻止層・・・・SiH4 300scc H2 500scc NO 8scc B2 6 2000ppm パワー 100w(13.56MHz) 内圧 53.2Pa(0.4torr) 膜厚 1μm 光導電層・・・・・SiH4 500scc H2 500scc パワー 400w(13.56MHz) 内圧 26.6Pa(0.5torr) 膜厚 25μm
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】 光受容部材 表面粗さ(Ra(nm)) 表面粗さ(Δa) A 15.6 0.004 B 19.2 0.005 C 20.9 0.007 D 32.7 0.010 E 16.3 0.009 F 12.6 0.006 G 14.1 0.004 H 10.6 0.003 以下に本発明の実施例を添付図面(図3−図4)に基づ
いて説明する。
【0045】(実施例1)次に本発明の一実施例に係る
画像形成装置について説明する。本実施例は、複数の像
担持体を有し、複数の画像形成部を装備した電子写真装
置を用いて説明する。図3は電子写真装置の全体構成を
示す図、図4は電子写真装置の各部の幅を示す図であ
る。
【0046】先ず図3を参照してカラー電子写真装置の
概略構成について説明する。装置本体1の内部には、プ
ロセス手段を内蔵する画像形成部Pa,Pb,Pc,P
dが横方向に配置されており、各画像形成部Pa,P
b,Pc,Pdの下部にはベルト駆動ロール2a,2b
に無端状の転写ベルト3が掛けわたされている。上記転
写ベルト3は、図示しない駆動モーターによりベルト駆
動ロール2a,2bを矢印B方向に回転させることによ
り矢印C方向に回転する。4a,4bはカセットであっ
て、被記録材である記録シート5を収納しており、上記
カセット4a,4b内に収納された記録シート5は、最
上側よりピックアップロール6によって給送される。そ
してレジストロール対7によって斜行状態を補正すると
共に、前記画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdと同期ど
りを行って転写ベルト3上に搬送する。“8”は上記記
録シート5をレジストロール対7より転写ベルト3に導
くための搬送ガイドである。
【0047】次に上記画像形成部Pa,Pb,Pc,P
dの構成を説明する。像担持体である感光ドラム9a,
9b,9c,9dを有し、その周囲にプロセス手段を構
成する一次帯電器10a,10b,10c,10d、現
像器11a,11b,11c,11d、転写帯電器12
a,12b,12c,12d、クリーニング装置13
a,13b,13c,13d、前露光光源14a,14
b,14c,14dが夫々設けられている。また上記感
光ドラム9a,9b,9c,9dの上方には、レーザー
ビームスキャナ15a,15b,15c,15dが設け
られている。
【0048】上記一次帯電器10a,10b,10c,
10dは、感光ドラム9a,9b,9c,9dを露光す
るに先立って、ドラム表面を均一に帯電するためのもの
であり、現像器11a,11b,11c,11dは、露
光されてドラム表面に形成された静電潜像にブラック、
マゼンタ、イエロー、シアンの各色トナーを付着させて
可視像化するものである。また転写帯電器12a,12
b,12c,12dは、感光ドラム9a,9b,9c,
9dに形成されたトナー像を記録シート5に転写させる
ものであり、クリーニング装置13a,13b,13
c,13dは画像転写後にドラム面に付着している残留
トナーを除去するものである。前露光光源14a,14
b,14c,14dは感光ドラム9a,9b,9c,9
dの表面電位を除電するものであり、レーザービームス
キャナー15a,15b,15c,15dは半導体レー
ザー、ポリゴンミラー、fθレンズ等を有し、電気デジ
タル画像信号の入力を受けてその信号に対応して変調さ
れたレーザービームを感光ドラム9a,9b,9c,9
dの母線方向に照射して露光するものである。
【0049】“16”は、転写ベルト3上を搬送されて
きた記録シート5を分離するための分離帯電器であり、
“17”は記録シート5に転写された転写画像を定着さ
せるための定着器であって、内部にヒータ等の加熱手段
を有する定着ロール17aとこれに圧接する加圧ロール
17bを有している。“18”は装置外に排出された記
録シート5を積載するための排出トレイである。
【0050】次に画像形成動作について説明する。画像
形成作業開始信号が装置本体1に入力されると、感光ド
ラム9aは矢印A方向に回転し始め、一次帯電器10a
によって一様に帯電され、レーザービームスキャナー1
5aによって原稿画像のブラック成分に対応する画像信
号によって変調されたレーザー光がドラム面に照射され
て静電潜像が形成される(露光)。次に現像器11aに
よってブラック色のトナーが供給されて、前記潜像を可
視像化したトナー像が形成される。
【0051】一方、カセット4a,4bに収納された記
録シート5は、ピックアップロール6によって給送さ
れ、一時的に停止しているレジストロール対7によって
斜行状態が補正された後、前記感光ドラム9aに形成さ
れたトナー像とのタイミングをとって、転写ベルト3上
に搬送される。上記転写ベルト3に送り込まれた記録シ
ート5は、画像形成部Paの転写部で転写帯電器12a
によって転写帯電が行われて、トナー像が記録シート5
に転写される。上記工程が画像形成部Pb,Pc,Pd
においても同様に行われ、マゼンタ色トナー像、イエロ
ー色トナー像、シアン色トナー像が順次記録シート5に
転写される。
【0052】画像転写が終了した記録シート5は、転写
ベルト3の左端部で分離帯電器16によってAC除電を
受けながら転写ベルト3より分離され定着器17に搬送
される。そして、上記定着器17によって画像定着が行
われた記録シート5は、装置外の排出トレイ18に排出
される。
【0053】尚、本実施例に係る電子写真複写機におけ
る最大画像幅はA4横の約290mmであり、ドラム周
速は300mm/secである。
【0054】上記感光ドラムは、直径60mm、厚さ約
3mmのアルミニウムシリンダ上にグロー放電等によっ
て厚さ30μmのアモルファスシリコン感光層を形成し
て構成されている。感光ドラムの表層としてはSiC:
Hを8000Å積層したものを用いた。
【0055】次に、本発明のクリーニング装置について
説明する。本発明に用いた前記光触媒を分散させた多孔
質フッ素樹脂フィルムは、多数の細孔を有する多孔質フ
ッ素樹脂を基材フィルムとして用いたものであり、平均
細孔径が10μm以下の連続した微細孔(透孔)を有
し、フィルム全体として連続微細孔を有するものであれ
ばよい。また、フッ素樹脂の種類としては、特に限定さ
れるものではないが、ポリテトラフルオロエチレンが好
ましい。特に本発明では延伸された多孔質ポリテトラフ
ルオロエチレンを用いた。空隙率は10〜95%、好ま
しくは50〜95%である。このような基材フィルム
は、特公昭56−45773号公報、特公昭56−17
216号公報、米国特許第4,187,390号公報に
記載されている。
【0056】本実施例では、前述のような連続微細孔を
有する多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルム(平
均細孔径が1μm、空隙率:75%)に、シリカゾル粒
子を接着層として、アナターゼ型酸化チタン(石原産業
(株)製ST−21、X線粒径20nm)を30重量部
含有させた。クリーニング装置13のクリーニング容器
33には、前記感光ドラムの表面に当接された本発明の
クリーニングフィルム20a〜20dが保持されてい
る。
【0057】クリーニング容器33内には図4の紙面垂
直方向に弾性ロール32a,32bがあり、クリーニン
グフィルムを感光ドラムの方向に160kPa(600
gf)の圧力で図示していないスプリングバネにより押
し付けている。クリーニングフィルム20a〜20dは
感光体の回転方向に対して逆方向であり、その送り速度
は0.05mm/1枚で、図示していないステッピング
モータにより駆動されている。前露光25としては、6
60nmのピーク波長を主体とした発光ダイオード(素
子GaAlAs)を用いて、ピーク波長の1/2になる
半値幅は約25nmであり、露光量としては20μJ/
cm2 である。前露光25から図示していない一次帯電
器までは約50mm/secである。露光31は近紫外
線照射用光源である。光源としては、酸化チタンを光励
起させるものであればよく、3.2eV以上のバンドギ
ャップを有し、波長が388nm以下の近紫外線を放出
し、光触媒成分に光エネルギーを供給するランプであれ
ばよい。本実施例としては、紫外透過、可視吸収フィル
ター(U−340もしくはU−350)を用いた蛍光灯
を用いた。光源としては、蛍光灯のみならず、ハロゲン
ランプ、ヒューズランプ、ELランプ、その他紫外光を
発するものであればよい。光強度としては10μW/c
2 であった。
【0058】感光体としてはFを用いた。トナーについ
て説明する。先ず、二成分系現像剤としては、懸濁重合
法により作製した重合トナーと、重合法により作製した
樹脂磁性キャリアとの混合物を使用した。得られた現像
剤のT/D比は8%であった。磁性キャリアとしては、
1キロエルステッドの磁界中の磁化量が100emu/
cm3 であり、且つ個数平均粒径が40μmであって、
更に比抵抗が1013Ω・cmのものを使用した。又、非
磁性重合トナーとしては、形状係数SF−1が115、
SF−2が110であり、表面が滑らかな略球状のトナ
ーであって、重量平均粒径が8μmであって、比重が
1.05g/cm3 の単位質量当たりの平均電荷量が2
5μc/gであるトナーを用いた。トナーの添加剤とし
て、平均粒径1.0μmのチタン酸ストロンチウムを
0.5重量%加えてある。
【0059】本発明で用いられる重合トナーとしては、
その形状係数SF−1が100〜140及びSF−2が
100〜120の範囲内である略球状トナーが高転写効
率を維持するためには好ましい。本発明においては、
(株)日立製作所製の走査型電子顕微鏡FE−SEM
(S−800)を用い、100個のトナー粒子を無作為
にサンプリングし、その画像情報をインターフェースを
介してニレコ(株)製の画像解析装置(Luzex3)
に導入して解析を行い、下式より算出し得られた値を形
状係数SF−1及びSF−2と定義した。
【0060】SF−1=[(MXLNG)2 /ARE
A]×[4/π]×100 SF−2=[(PERI)2 /AREA]×[1/4
π]×100 (AREA:トナー投影面積、MXLNG:絶対最大
長、PERI:周長)感光体としては表2のタイプAを
使用し、特開平07−010488号公報記載のような
感光体表面の球状突起をRmax5μm以下に研磨処理し
たものを使用した。
【0061】本発明では300万枚の耐久後でも高温高
湿(32.5℃/85%)の環境下でも画像流れは生じ
なかった。またクリーニングブレードエッジ部にチッピ
ング等の問題は発生しなかった。そして、感光体には、
300万枚耐久後も融着、部分的なフィルミング膜の発
生、摺擦傷等画像に発生するような問題は全く生じなか
った。また5%ペルオキソ二硫酸ナトリウム(Na2
2 8 )水溶液中で加熱(70℃〜80℃×30分)
し、アセトン中で超音波洗浄(約1分)し、エタノール
/純水でリンス前後で、反射分光式干渉計(大塚電子
(株)製MCDP2000)にて膜厚を測定したとこ
ろ、フィルミング層が確認できなかった。摩耗量は0.
3Å/1000回転であった。
【0062】これは、多孔質フッ素樹脂フィルムに分散
した励起酸化チタンにより帯電器より発生するオゾン生
成物が吸着分解されたこと、摺擦により多孔質フッ素樹
脂フィルムから感光ドラムに移行した酸化チタンが、付
着から凝着に発展しそうなトナー、紙粉等の有機成分を
分解してしまい、フィルミングが発生しづらくなったた
めと推定される。
【0063】(実施例2)実施例1と同様の構成で、感
光体としてはHを用い、多孔質フッ素樹脂フィルムとし
ては、平均細孔径が3μm、空隙率:85%のものを使
用した。前記多孔質フッ素樹脂フィルムに、シリカゾル
粒子をバインダーとして、アナターゼ型酸化チタン(石
原産業(株)製ST−21、X線粒径20nm)を50
重量部分散させ、平均粒径0.8μmのSiC(シリコ
ンカーバイド モース硬度9.0)を10重量部分散さ
せた。
【0064】本発明では300万枚の耐久後でも高温高
湿(32.5℃/85%)の環境下でも画像流れは生じ
なかった。また感光体には、300万枚耐久後も融着、
部分的なフィルミング膜の発生、クリーニング不良、摺
擦傷等画像に発生するような問題は全く生じなかった。
摩耗量は0.8Å/1000回転であった。
【0065】(実施例3)実施例1と同様の構成で、感
光体としてはGを用い、多孔質フッ素樹脂フィルムに、
四弗化エチレン樹脂粉末とフッ化ビニリデン樹脂をバイ
ンダーとして、アナターゼ型酸化チタン(石原産業
(株)製ST−21、X線粒径20nm)を30重量部
分散させたものを用いた。本発明では300万枚の耐久
後でも高温高湿(32.5℃/85%)の環境下でも画
像流れは生じなかった。また感光体には、300万枚耐
久後も融着、部分的なフィルミング膜の発生、クリーニ
ング不良、摺擦傷等画像に発生するような問題は全く生
じなかった。摩耗量は0.5Å/1000回転であっ
た。
【0066】(実施例4)基本構成は、実施例1と同様
で感光体として表面層にa−C:H膜(水素化アモルフ
ァスカーボン)を1000Å積層したものを用いた。ア
モルファスカーボンは、従来のSiC:H膜に比べ摩擦
係数が小さいことが本発明者らの検討で確認されてい
る。本発明では300万枚の耐久後でも高温高湿(3
2.5℃/85%)の環境下でも画像流れは生じなかっ
た。また感光体には、300万枚耐久後も融着、部分的
なフィルミング膜の発生、クリーニング不良、摺擦傷等
画像に発生するような問題は全く生じなかった。摩耗量
は0.5Å/1000回転であった。また、耐久後の摩
擦係数も小さかった。表面自由エネルギーがSiC:H
に比べて小さいため、オゾン生成物、トナー紙粉等の有
機物が感光体表面に付着凝着しにくく、フィルミングが
形成されにくいと推定される。また、摩耗量は0.05
Å/1000回転であり、これも凝着摩耗が発生しにく
いことによるものと推定される。
【0067】(比較例1)実施例1と同様の構成で、多
孔質フッ素樹脂フィルムに光触媒を含有させていないも
のを用いた。
【0068】約50万枚の耐久後、トナー融着が発生し
た。また高温高湿(32.5℃/85%)の環境下で画
像流れを確認したところ、2日間放置で画像流れが発生
した。50万枚後の感光ドラムの摩耗量を測定し、その
後、5%ペルオキソ二硫酸ナトリウム(Na2
2 8 )水溶液中で加熱(70℃〜80℃30分)し、
アセトン中で超音波洗浄(約1分)し、エタノール/純
水でリンスし、そのリンス前後の膜厚差(フィルミング
量)は80Åであった。
【0069】(比較例2)実施例1と同様の構成で、感
光体としてはFを用い、多孔質フッ素樹脂フィルムに
は、アナターゼ型酸化チタン(石原産業(株)製ST−
21、X線粒径20nm)を200重量部含有させた。
【0070】摩耗量は0.8Å/1000回転であっ
た。数万枚の耐久後、画像上に、特に縦筋が顕著に見え
てきた。その後、クリーニング不良となってしまった。
これは、酸化チタンの量が多いため、感光ドラムがムラ
削れしていることと、多孔質フッ素樹脂フィルムも光触
媒作用により劣化したことによるものと推定される。
【0071】(比較例3)多孔質フッ素樹脂フィルム
に、実施例1と同様の構成で、平均粒径1.2μmのS
iC(シリコンカーバイド モース硬度9.0)を10
重量部分散させ、かつ、実施例3と同様の構成で、平均
粒径3.0μmのSiC(シリコンカーバイド モース
硬度9.0)を100重量部分散させた。
【0072】数万枚の耐久後、クリーニング不良となっ
てしまった。SiCの量が多いため、多孔質フッ素樹脂
フィルムと感光ドラムのニップが形成しづらくなってし
まい、トナーがぬけやすい状態になっていたことが確認
された。
【0073】その後、加圧力を300kPa(2000
gf)まで上げたが、クリーニング不良は解消できず、
感光体表面はすじ削れとなってしまった。
【0074】次ぎに本発明の実施例を添付図面(図5−
図8)に基づいて説明する。
【0075】(実施例5)装置内には第1、第2、第3
及び第4画像形成部Pa,Pb,Pc及びPdが並設さ
れ、各々異なった色のトナー像が潜像、現像、転写のプ
ロセスを経て形成される。
【0076】画像形成部Pa,Pb,Pc及びPdは、
それぞれ専用の像担持体、本実施例では、感光ドラム2
03a,203b,203c及び203dを具備し、各
感光ドラム203a,203b,203c及び203d
上に各色のトナー像が形成される。各感光ドラム203
a〜203dに隣接して記録材担持部材(搬送ベルト)
330が設置され、感光ドラム203a,203b,2
03c及び203d上に形成された各色のトナー像が、
搬送ベルト330上に担持して搬送される記録材P上に
転写される。更に各色のトナー像を転写した記録材P
は、定着部209での加熱及び加圧によりトナー像を定
着された後、記録画像として装置外に排出される。
【0077】感光ドラム203a,203b,203c
及び203dの外周には、それぞれ、前露光光源311
a,311b,311c及び311d、ドラム帯電器2
02a,202b,202c及び202d、電位センサ
ー313a,313b,313c及び313d、現像器
201a,201b,201c及び201d、ブレード
転写帯電器224a,224b,224c及び224
d、並びにクリーナ204a,204b,204c及び
204dが設けられ、さらに装置の上方部には、図示し
ない光源装置及びポリゴンミラー317が設置されてい
る。前露光311a〜311dとしては、660nmの
ピーク波長を主体とした発光ダイオード(素子GaAl
As)を用いる。ピーク波長の1/2になる反値幅は約
25nmであり、露光量としては20μJ/cm2 であ
る。感光ドラム203a,203b,203c及び20
3dとしては負帯電アモルファスシリコンドラムを用い
た。
【0078】ポリゴンミラー317を回転して光源装置
から発せられたレーザ光(ピーク波長650nm)を走
査し、その走査光の光束を反射ミラーによって変向し、
fθレンズにより感光ドラム203a,203b,20
3c及び203dの母線上に集光して露光することによ
り、感光ドラム203a,203b,203c及び20
3d上に画像信号に応じた潜像が形成される。
【0079】現像器201a,201b,201c及び
201dには、現像剤としてそれぞれシアン、マゼン
タ、イエロー及びブラックのトナーが、図示しない供給
装置により所定量充填されている。現像器201a,2
01b,201c及び201dは、それぞれ感光ドラム
203a,203b,203c及び203d上の潜像を
現像して、シアントナー像、マゼンタトナー像、イエロ
ートナー像及びブラックトナー像として可視化する。
【0080】記録材Pは記録材カセット210に収容さ
れ、そこから複数の搬送ロール及びレジストロール21
2を経て転写ベルト330上に供給され、搬送ベルト3
30による搬送で感光ドラム203a,203b,20
3c及び203dと対向した転写部に順次送られる。
【0081】転写ベルト330は、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂シート(PETシート)や、ポリウレタン
樹脂シート、ポリフッ化ビニリデン樹脂シート、ETF
E樹脂シートなどの誘電体樹脂のシートからなってお
り、その両端部を互に重ね合わせて接合してエンドレス
形状にしたものかあるいは継ぎ目を有さない(シームレ
ス)ベルトが用いられている。ただし、PETシート、
ポリウレタン樹脂シートを用いる場合、酸化チタンの強
い酸化還元作用によりシートの劣化が発生するため、ポ
リビニリデンフルオライド及び/またはビニリデンフル
オライド、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプ
ロピレン等のフッ素樹脂、もしくは2種類以上の組成か
らなるフッ素系共重合樹脂を表面層として付けることが
望ましい。
【0082】継ぎ目を有しないベルトの場合には、均一
な物性を持つように製造することが難しいばかりでな
く、転写ベルトの周長の安定性及び製造時間などの点か
ら、大量生産等にはコスト等の面で不向きである。一
方、継ぎ目を有したベルトでは、継ぎ目部分の凹凸及び
抵抗値等の物性変化が避けられず、継ぎ目上で画像形成
を行なうと画像を乱す。このため高画質の画像を得るた
めには、転写ベルト330の周長を記録材の長さ及び記
録材とそれに後続する記録材との間の隙間長さ(紙間の
長さ)の合計を整数倍したものとして、継ぎ目位置の検
知手段を設け、継ぎ目上で画像形成を行なわないように
するのが一般的である。
【0083】この継ぎ目位置の検知手段としては、転写
ベルト330が不透明な場合には反射型光学センサーを
用い、継ぎ目部に光反射特性が異なる検知印を設けて継
ぎ目位置を検知する。転写ベルト330が透明な場合に
は、透過型光学センサーを用いて継ぎ目位置を直接検知
するかあるいは変位センサーを用いて継ぎ目部に設けた
切欠きや突起により機械的に継ぎ目位置を検知する。
【0084】本実施例の転写ベルト330は、ある一定
の揺動幅でスラスト方向の両方向にずれることを繰り返
しながら回動している。この揺動機構を図8に従って説
明する。図8は、揺動機構をベルト回動機構側に設置し
た例であり、特に転写ベルト330として誘電率向上に
有利な薄肉ベルトを用いたときによく行なわれる。
【0085】先の図5に示すように、転写ベルト330
は、その搬送方向下流側の駆動ロール213及び上流側
の1対の支持ロール214,215に架け廻されてい
る。駆動ロール213はゴム製の表層を有するロールか
らなっており、回転駆動することにより搬送ベルト33
0を回動する。支持ロール214は両端がバネ等を用い
て固定されており、回動する搬送ベルト330の張力を
一定に保つ。支持ロール215は転写ベルト330の揺
動動作を行なわせる揺動ロールである。
【0086】図8は、揺動ロール215及び転写ベルト
330を支持ロール214側から見た平面図であり、揺
動ロール215が揺動動作を行なう際の動きを示してい
る。転写ベルト330は揺動ロール215の下側に位置
しており、図で見た上方向のC方向に移動している。搬
送ベルト330の幅方向両端の外側直近α,βには、転
写ベルト330の両端部がα側、β側に片寄ったとき
に、これを検知する検知センサーA′,B′が設置され
ている。検知センサーA′が転写ベルト330のα側へ
の片寄りを検知すると、揺動ロール215は図の上方の
A方向へ動くことによって、搬送ベルト330を左方向
のa方向へ移動させる。同様に、検知センサーB′が転
写ベルト330のβ側への片寄りを検知すると、揺動ロ
ール215は下方のB方向へ動くことによって、転写ベ
ルト330を右方向のb方向へ移動させる。
【0087】以上のようにして、転写ベルト330はα
−βの間を揺動しながら回動する。前記した揺動幅は、
揺動の全幅であるα−β間の距離から転写ベルト330
の幅を差し引き、それを2で割って片側分として求めら
れる。
【0088】次ぎに、この転写ベルト330が回転し、
所定の位置にあることが確認されると、レジストロール
212から記録材Pが転写ベルト330に送り出され、
記録材Pが第1画像形成部Paの転写部へ向けて搬送さ
れる。これと同時に画像書き出し信号がONとなり、そ
れを基準としてあるタイミングで第1画像形成部Paの
感光ドラム203aに対し画像形成を行なう。そして感
光ドラム203aの下側の転写部でブレード転写帯電器
224aが電界又は電荷を付与することにより、感光ド
ラム203a上に形成された第1色目のトナー像が記録
材P上に転写される。この転写により記録材Pは転写ベ
ルト330上に静電吸着力でしっかりと保持され、第2
画像形成部Pb以降に搬送される。
【0089】以下同様にして、第2画像形成部Pb〜第
4画像形成部Pdでの画像形成、転写が行なわれる。次
いで4色のトナー像を転写された記録材Pは、搬送ベル
ト330の搬送方向下流部で分離帯電器232により除
電されて静電吸着力を減衰されることにより、転写ベル
ト330の末端でそこから離脱する。離脱した記録材P
は、搬送部262により定着装置209へ搬送される。
定着装置209は、定着ロール251、加圧ロール25
2と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニング
部材254,255と、ロール251,252内に設置
されたロール加熱ヒータ256,257と、定着ロール
251にジメチルシリコーンオイル等の離型剤オイルを
塗布する塗布ロール250と、そのオイルの溜め253
と、加圧ロール252表面の温度を検知して定着温度を
制御するサーミスタ258とからなっている。4色のト
ナー像を転写された記録材Pはこの定着装置により、ト
ナー像の混色及び記録材Pへの固定が行なわれて、フル
カラーのコピー画像が形成される。
【0090】ところで、カラー用トナーの特性として
は、先ず、二成分系現像剤としては、懸濁重合法により
作製した重合トナーと、重合法により作製した樹脂磁性
キャリアとの混合物を使用した。得られた現像剤のT/
D比は8%であった。磁性キャリアとしては、1キロエ
ルステッドの磁界中の磁化量が100emu/cm3
あり、且つ個数平均粒径が40μmであって、更に比抵
抗が1013Ω・cmのものを使用した。又、非磁性重合
トナーとしては、形状係数SF−1が115、SF−2
が110であり、その表面が滑らかな略球状のトナーで
あって、重量平均粒径が8μmであって、比重が1.0
5g/cm3 の単位質量当たりの平均電荷量が25μc
/gであるトナーを用いた。
【0091】本発明で用いられる重合トナーとしては、
その形状係数SF−1が100〜140及びSF−2が
100〜120の範囲内である略球状トナーが高転写効
率を維持するためには好ましい。本発明においては、
(株)日立製作所製の走査型電子顕微鏡FE−SEM
(S−800)を用い、100個のトナー粒子を無作為
にサンプリングし、その画像情報をインターフェースを
介してニレコ(株)製の画像解析装置(Luzex3)
に導入して解析を行い、下式より算出して得られた値を
形状係数SF−1及びSF−2と定義した。
【0092】SF−1=[(MXLNG)2 /ARE
A]×[4/π]×100 SF−2=[(PERI)2 /AREA]×[1/4
π]×100 (AREA:トナー投影面積、MXLNG:絶対最大
長、PERI:周長) 転写が終了した感光ドラム203a,203b,203
c及び203dは、それぞれのクリーナ204a,20
4b,204c及び204dにより、転写残りのトナー
がクリーニングにより除去され、引き続き次の潜像の形
成以下に備えられる。転写ベルト330上に残留したト
ナー及びその他の異物は、転写ベルト330の表面に本
発明の多数の細孔を有するクリーニングウエブ219を
当接して、拭い取るようにしている。
【0093】上記のクリーニングウエブ219は、転写
ベルト330の下流端の下方に配設した一対のロールの
うちの一方のロール218に巻回され、これを他方のロ
ール217に巻取るようになっている。ロール217,
218の間には押圧ロール222が配設され、この抑圧
ロール222によりクリーニングウエブ219を転写ベ
ルト330の表面に常時押付ける。押圧ロール222に
よる多数の細孔を有するクリーニングウエブ219の転
写ベルト330への押付けは、転写ベルト330の裏面
側(内側)に配設された対向ロール221によりバック
アップされる。
【0094】本発明の前記クリーニングウエブ219と
しては、多数の細孔を有する多孔質フッ素樹脂フィルム
を基材フィルムとして用いたものであり、平均細孔径が
10μm以下の連続した微細孔(透孔)を有し、膜全体
として連続微細孔を有するものであればよい。また、フ
ッ素樹脂の種類としては、特に限定されるものではない
が、ポリテトラフルオロエチレンを用いることが好まし
い。特に本発明では延伸された多孔質ポリテトラフルオ
ロエチレンを用いた。空隙率は10〜95%、好ましく
は50〜95%である。このような基材は、特公昭56
−45773号公報、特公昭56−17216号公報、
米国特許第4,187,390号公報に記載されてい
る。
【0095】本実施例1では、前述のような連続微細孔
を有する多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルム
(膜厚20μm、平均細孔径が1μm、空隙率:75
%)には、シリカゾル粒子を接着層としてアナターゼ型
酸化チタン(石原産業(株)製ST−21、X線粒径2
0nm)を30重量部含有させた。
【0096】転写ベルト330のクリーニング部材であ
る前記クリーニングウエブ219は、転写ベルト330
表面上の残留トナーのみならず、表面に付着した離型剤
オイルをも除去する。また、転写ベルト330の記録材
Pを担持する側の面を粗し、記録材Pに付着したオイル
が搬送ベルト330に転移しづらくするための研磨ロー
ル230も設けられている。
【0097】ここで、本実施例で用いた転写ベルト33
0は、十点平均粗さRzが5〜20μmの場合、離型剤
オイルが付着した記録材Pの画像面を転写ベルト330
に接して、両面画像を形成しても搬送ベルト330の表
面上に離型剤オイルが残りにくかった。これは転写ベル
ト330と記録材Pとの接触面積が減少したことによる
ものである。
【0098】そこで本実施例では転写ベルト330の十
点平均粗さRzが所定値に入るように、研磨ロール23
0を転写ベルト330と接離可能な構成にして配置して
いる。
【0099】研磨ロール230としては、例えば、金属
ロールに酸化アルミニウムフィルムを巻き付けたもの、
または、酸化アルミニウムを塗布したものを用いてお
り、酸化アルミニウムの粒子間隔は15μm〜60μm
がよい。この研磨ロール230は転写ベルト330に接
して粗し動作を行なう場合、搬送ベルトに対し静止させ
ても、周速差を持たせるために回転させてもよい。
【0100】露光232は近紫外線照射用光源である。
光源としては、酸化チタンを光励起させるものであれば
よく、3.2eV以上のバンドギャップを有し、波長が
388nm以下の近紫外線を放出し、光触媒成分に光エ
ネルギーを供給するランプであればよい。本実施例とし
ては、紫外透過、可視吸収フィルター(U−340もし
くはU−350)を用いた蛍光灯を用いた。光源として
は、蛍光灯のみならず、ハロゲンランプ、ヒューズラン
プ、ELランプ、その他紫外光を発するものであればよ
い。光強度としては10μW/cm2 であった。また近
紫外線光源は、転写ベルト下部ではなく、上部の感光ド
ラム近傍に配設してもよい。フッ素樹脂フィルム上の酸
化チタンが転写ベルトを貫通して感光ドラムまで移行し
ていき、その酸化チタンが光源により光励起され、感光
ドラム上の凝着した有機薄膜(フィルミング層)の形成
を防ぐことが可能になるためである。本実施例では転写
ベルト330の線速度16mm/sec研磨ロール23
0の搬送ベルト330への侵入総圧約220kPa
(1.2kgf)で固定静止の場合、転写ベルト約10
周分の研磨でRz≧8μmを達成した。
【0101】また、搬送ベルト330上に付着した離型
剤オイルをより効果的に除去する。オイル除去ロール2
31は図9に示すように芯金231d上に設けられた3
層から構成されている。
【0102】このオイル除去ロール231は、転写ベル
トの材質によっては必ずしも回転しなくてもよい。本実
施例では搬送ベルトの周速に対して160%の順方向の
回動により動作し、この回転時に最もオイル吸収率が高
かった。このオイル除去ロール231は両面2面目の画
像形成時、すなわち、記録材Pの1面目にトナー像を定
着する際に記録材Pに付着した離型剤オイルが搬送ベル
ト330に転移する可能性がある時に常に動作する。
【0103】図9は、本実施例における前記クリーニン
グウエブ219、押圧ロール222、研磨ロール23
0、オイル除去ロール231のスラスト方向幅の規定法
を示す図である。図6に示されるように、幅334mm
の搬送ベルト330に対しその揺動幅をα側、β側の両
方共、8mmとした。
【0104】従って、回動によりスラスト方向に揺動す
る転写ベルト330が存在しうる幅は350mmとな
る。また逆に、スラスト方向の揺動によらず常に転写ベ
ルト330が存在する幅は318mmである。前記クリ
ーニングウエブ219は、転写ベルト330が揺動して
も、転写ベルト330のスラスト方向幅の全ての部分に
当接していることが、クリーニング性能を維持する上で
重要である。従って前記クリーニングウエブ219の幅
は、搬送ベルト330の存在しうる幅(ベルト存在可能
幅)と同じ350mmが少なくとも必要である。
【0105】そこで本実施例では、前記クリーニングウ
エブ219自体が転写ベルト330の揺動によってスラ
スト方向に多少ずれてしまう可能性を考慮し、前記クリ
ーニングウエブ219のスラスト方向の幅を354mm
に設定した。
【0106】又押圧ロール222はそれよりも広くし
て、前記クリーニングウエブ219を均一に押圧できる
ようにする必要があり、本実施例では、押圧ロール22
2のスラスト方向幅を360mmとした。また、研磨ロ
ール230は、離型剤オイルが付着した記録材Pが担持
される可能性のある転写ベルト330の領域を少なくと
も研磨する必要がある。ここで、本実施例の搬送ベルト
330が担持する記録材Pの最大スラスト幅は297m
m(A3縦送りまたはA4横送り)であるため、スラス
ト方向への転写ベルト330の揺動幅を考慮すると、転
写ベルト330が記録材Pを担持する可能性のあるスラ
スト方向の幅は313mmである。従って、本実施例で
は研磨ロール230のスラスト方向の幅は313mm以
上必要である。
【0107】しかしながら、研磨ロール230のスラス
ト方向の幅が、転写ベルトの揺動にかかわらず常にベル
トが存在する幅(図6のベルト絶対存在幅、318m
m)よりも大きい場合、以下の問題が発生することが考
えられる。即ち、本実施例では図5に示すように、研磨
ロール230と転写ベルト330をはさんで対向する位
置に研磨ロール押圧部材232が設けられ、転写ベルト
330を研磨ロール230に押圧している。
【0108】また、この研磨ロール押圧部材232は発
泡ウレタンなどの弾性体で構成されており、スラスト方
向において少なくとも研磨ロール230の幅よりも大き
く設けられている。
【0109】研磨ロール230はほぼ剛体であるため、
研磨ロール230のスラスト方向の幅がベルト絶対存在
幅よりも大きく、研磨ロール230と研磨ロール押圧部
材232とが直接接触する領域が存在する場合、研磨ロ
ール230が押圧部材232を削ってしまうことが考え
られる。
【0110】以上の理由から本実施例では研磨ロール2
30のスラスト方向の幅は318mm以下が好ましい。
よって本実施例では研磨ロール230のスラスト方向の
幅を318mmに設定した。
【0111】また、オイル除去ロール231のスラスト
方向の幅は、上述の搬送ベルト330が記録材Pを担持
する可能性がある幅(313mm)以上必要であり、本
実施例では350mmに設定した。なお、転写ベルト3
30のクリーニングウエブ219は新たな面を連続的に
更新する必要がなく、一定画像形成枚数毎に一定量巻取
る形態でよい。例えば、画像形成枚数が100枚で、前
記クリーニングウエブ219を0.1mmずつ巻取りロ
ール217に巻取って更新した。
【0112】また、図7に拡大して示すように、補助清
掃手段として、フッ素ゴムからなるクリーニングブレー
ド223を設けている。このクリーニングブレード22
3は、JISゴム高度で約80度、反発弾性5%のもの
を使用した。クリーニングブレード223は、転写ベル
ト330へのクリーニングウエブ219の当接部と巻取
りロール217の間で転写ベルト330の表面に当接さ
せた。クリーニングブレード223の搬送ベルト330
との当接角度は約20度、侵入量は1.5〜2.0m
m、スラスト方向の幅はオイル除去ロールの幅以上に設
定した。
【0113】転写ベルト330上に前記クリーニングウ
エブ219では十分にクリーニングできない場合、特に
記録材の搬送不良により転写ベルト330上にトナー像
を形成してしまった場合、或いは記録画像の安定化制御
のために通常以上のトナーがある(例えば、レジストレ
ーションや濃度の均一性の維持のために、そのフィード
バック制御等に使用するバッチ画像を転写ベルト330
上に形成することによる等)ことを予め予測できる場合
に、このクリーニングブレード223を転写ベルト33
0に当接することとし、それ以外のときは離間させてい
る。
【0114】従って、転写ベルト330の表面に付着し
たトナーやゴミ等の異物がほぼクリーニングブレード2
23によって除去された後、次のクリーニングウエブ2
19によって、トナーや異物のみならず離型剤オイルが
良好に除去される。このため搬送ベルト330のクリー
ニング性能が向上する。
【0115】前記クリーニングウエブ219によってか
き落とされたトナー等は、巻取りロール217の巻取り
により前記クリーニングウエブ219と共に回収され
る。
【0116】図5の紙面垂直方向に弾性ロール222が
前記クリーニングウエブ219を、転写ベルトの方向に
180kPa(800gf)の圧力で図示していないス
プリングバネにより押し付けている。前記クリーニング
ウエブ219は感光体の回転方向に対して逆方向であ
り、その送り速度としては0.01mm/1枚で、図示
していないステッピングモータにより駆動されている。
【0117】100万枚相当の実機通紙の結果、転写ベ
ルトのクリーニング起因による画像不良は発生しなかっ
た。また転写ベルト表面と転写ベルト上の残留物の量、
転写ベルト−クリーニングブレード間の摩擦力も初期に
比べて、ほとんど変化がみられなかった。
【0118】(実施例6)実施例5と同様の構成で、多
孔質フッ素樹脂フィルムには、平均細孔径が3μm、空
隙率:85%のものを使用した。前記多孔質フッ素樹脂
フィルムに、シリカゾル粒子をバインダーとして、アナ
ターゼ型酸化チタン(石原産業(株)製ST−21、X
線粒径20nm)を50重量部分散させ、平均粒径0.
8μmのSiC(シリコンカーバイド モース硬度9.
0)を10重量部分散させた。
【0119】本発明では、100万枚相当の実機通紙の
結果、転写ベルトのクリーニング起因による画像不良は
発生しなかった。また転写ベルト表面と転写ベルト上の
残留物の蓄積量、転写ベルト−クリーニングブレード間
の摩擦力も初期に比べて、ほとんど変化がみられなかっ
た。
【0120】(実施例7)実施例5と同様の構成で、多
孔質フッ素樹脂フィルムに、四弗化エチレン樹脂粉末を
バインダーとして、アナターゼ型酸化チタン(石原産業
(株)製ST−21、X線粒径20nm)を30重量部
分散させたものを用いた。
【0121】本発明では、100万枚相当の耐久後も転
写ベルト上に部分的なフィルミング膜の発生、また画像
上、クリーニング不良、転写ベルトの破断に発生するよ
うな問題は全く生じなかった。また転写ベルト表面と転
写ベルト上の残留物の蓄積量、転写ベルト−クリーニン
グブレード間の摩擦力も初期に比べて、ほとんど変化が
みられなかった。クリーニングブレードのエッジ欠けも
確認できなかった。
【0122】(比較例4)実施例5と同様の構成で、多
孔質フッ素樹脂フィルムに光触媒を含有させていないも
のを用いた。
【0123】約30万枚相当耐久後、転写ベルト上にト
ナースジが発生し、画像の裏汚れが発生した。転写ベル
ト表面と転写ベルト上の残留物の量、転写ベルト−クリ
ーニングブレード間の摩擦力も初期に比べて、約2倍と
なっていた。クリーニングブレードのエッジ欠けが確認
された。
【0124】(比較例5)実施例5と同様の構成で、多
孔質フッ素樹脂フィルムには、アナターゼ型酸化チタン
(石原産業(株)製ST−21、X線粒径20nm)を
200重量部含有させた。
【0125】数万枚の耐久後、裏汚れが顕著に見えてき
た。これは、酸化チタンの量が多いため、転写ベルト上
がムラ削れしていることと、不織布も光触媒作用上によ
り劣化したことによるものと推定される。
【0126】(比較例6)多孔質フッ素樹脂フィルム
に、実施例5と同様の構成で、平均粒径4.0μmのS
iC(シリコンカーバイド モース硬度9.0)を10
重量部分散させた。
【0127】数万枚の耐久後、転写ベルトがクリーニン
グ不良となってしまった。SiCの量が多いため、クリ
ーニングブレードもしくは不織布と転写ベルトのニップ
が形成しづらくなってしまい、トナーがぬけやすい状態
になっていたことが確認された。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、転写ベルト表面に吸着
あるいは凝着されていくトナー、紙粉、定着離型剤、帯
電器からのオゾン生成物に起因する有機薄膜(フィルミ
ング膜)を常に分解することで、転写ベルト表面をムラ
削れ、フィルミングムラ、転写ベルトの破損が発生する
ことなく、転写ベルト表面の摩擦力を一定に保つことが
可能となり、転写ベルトの信頼性が向上する。
【0129】また、本発明によれば、クリーニング部材
表面に紙粉やトナー成分中に存在する有機化合物が局所
的に凝着し、感光体表面をムラ削れ、フィルミングム
ラ、トナー融着が発生することなく均一研磨が可能とな
り、研磨量も最小限にすることが可能となり、かつ高湿
化により表面抵抗が低下することなくかつ画像流れに対
しての信頼性が向上する。
【0130】以上の結果、電子写真装置の信頼性を大き
く向上させることと、かつ電子写真装置のプロダクテビ
ィティーが画期的に飛躍しても対応可能なクリーニング
装置を有している電子写真装置を提供することが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いた感光ドラムの層構成を示す図で
ある。
【図2】本発明に用いた感光ドラムの層構成を示す図で
ある。
【図3】本発明の電子写真装置の全体構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の電子写真装置の各部の幅を示す図であ
る。
【図5】本発明の電子写真装置の全体構成を示す図であ
る。
【図6】本発明の転写ベルト、クリーニングフィルム等
のスラスト方向の寸法図である。
【図7】本発明の転写ベルト、クリーニングユニット近
傍を示す図である。
【図8】本発明に用いた揺動ロールによる揺動機構を示
す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3、330 転写ベルト 9a〜9d、203a〜203d 感光ドラム 11a〜11d、201a〜201d 現像器 12a〜12d、224a〜224d 転写帯電器 14a〜14d、311a〜311d 前露光光源 20a〜20d クリーニングフ
ィルム 219 クリーニングウ
ェブ 223 クリーニングブ
レード 100 感光体 101 導電性基体 102 光導電層 103 a−SiC:H
膜 104 a−C:H膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G03G 15/01 111Z 4F006 111 15/16 15/16 21/00 322 Fターム(参考) 2H005 AA15 AA21 AB06 EA05 2H030 AB02 AD03 BB42 2H032 AA05 AA15 BA18 BA23 BA30 2H034 BA01 BF01 BG01 BG02 BG05 2H068 DA05 DA17 DA23 FB13 4F006 AA18 AA51 AA55 AB19 AB74 BA01 CA01 DA04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体にトナー像を形成する画像形成
    部と、前記像担持体上の前記トナー像を記録材に転写さ
    せる画像転写部と、クリーニング手段とを備えた画像形
    成装置において、 前記クリーニング手段は、転写工程の後に、多孔質フッ
    素樹脂フィルムを少なくとも前記像担持体の回転方向と
    対向する方向に前記像担持体に摺擦する手段であるかま
    たは多孔質フッ素樹脂ウエブを記録材担持体の回転方向
    と対向する方向に前記記録材担持体に摺擦する手段であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記多孔質フッ素樹脂フィルムまたは前
    記多孔質フッ素樹脂ウエブは、光の照射によって有機物
    を酸化還元する触媒を分散させた状態で含有することを
    特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 波長領域300nm〜400nmの近紫
    外線を前記記録材担持体表面に照射する手段を有してい
    ることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 波長領域300nm〜400nmの近紫
    外線を前記多孔質フッ素樹脂フィルムに照射する手段を
    有していることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 波長領域300nm〜400nmの近紫
    外線を前記像担持体表面に照射する手段を有しているこ
    とを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記多孔質フッ素樹脂フィルムは、ポリ
    テトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリ
    フルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフル
    オライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PV
    F)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
    レン共重合体(PFEP)、テトラフルオロエチレン−
    パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
    A)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(P
    ETFE)からなる群から選ばれたフッ素樹脂からな
    り、最大10μmの平均細孔直径を有することを特徴と
    する請求項1の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記トナーは非磁性トナーであり、前記
    トナーの平均粒径は6μm〜10μmであり、かつ形状
    係数SF−1が100〜140及びSF−2が100〜
    120の範囲内にある略球状トナーを少なくとも有して
    いることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記多孔質フッ素樹脂フィルムまたは前
    記多孔質フッ素樹脂ウエブに含まれる光触媒粒子はチタ
    ン酸化物であり、その体積平均粒径は0.001μm〜
    3.0μmの範囲内であることを特徴とする請求項1の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記多孔質フッ素樹脂フィルムは、前記
    多孔質フッ素樹脂フィルム100重量部に対して少なく
    とも1〜100重量部の範囲で光触媒を分散させた状態
    で含有していることを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記触媒は無機質で処理されたもので
    あることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記触媒は、フッ素系樹脂をバインダ
    ーとして、前記多孔質フッ素樹脂ウエブに固着されてい
    ることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記触媒は、シリコン系樹脂をバイン
    ダーとして、前記多孔質フッ素樹脂ウエブに固着されて
    いることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記像担持体は非晶質シリコン系感光
    体であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記クリーニング手段は、前記記録材
    担持体に当接する多数の細孔を有する多孔質フッ素樹脂
    フィルムと、前記多孔質フッ素樹脂ウエブを巻き取る手
    段とからなることを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  15. 【請求項15】 前記像担持体の表面層の摩耗量は、前
    記像担持体1,000回転当たり0.01Å〜3.0Å
    であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも摺擦される前記像担持体又
    は前記記録材担持体の表面材料のモース硬度以上である
    モース硬度を有する研磨粒子が前記多孔質フッ素樹脂フ
    ィルムまたは前記多孔質フッ素樹脂ウエブ中に分散して
    いることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記多孔質フッ素樹脂フィルムまたは
    前記多孔質フッ素樹脂ウエブは、少なくとも摺擦される
    前記像担持体又は前記記録材担持体の表面材料のモース
    硬度以上であるモース硬度を有する研磨粒子を、トナー
    当たり0.01〜5.0重量%含有し、かつ、前記研磨
    粒子の平均粒径が0.5μm〜3.0μmであることを
    特徴とする請求項1の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも前記像担持体の表面は、水
    素化アモルファスカーボン(a−C:H)からなること
    を特徴とする請求項1の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記像形成部は、複数の前記像担持体
    と、前記像担持体が担持する前記トナー像を前記記録材
    担持体が担持する前記記録材に転写する転写帯電器とを
    備え、前記記録材担持体に担持された前記記録材には複
    数の前記トナー像が順次重ねて転写されることを特徴と
    する請求項1〜18のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2000059212A 2000-03-03 2000-03-03 画像形成装置 Pending JP2001249593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000059212A JP2001249593A (ja) 2000-03-03 2000-03-03 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000059212A JP2001249593A (ja) 2000-03-03 2000-03-03 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001249593A true JP2001249593A (ja) 2001-09-14

Family

ID=18579701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000059212A Pending JP2001249593A (ja) 2000-03-03 2000-03-03 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001249593A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003122043A (ja) * 2001-10-19 2003-04-25 Canon Inc 画像形成方法及び画像形成装置
JP2004117446A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Ricoh Co Ltd 帯電ローラ及び該帯電ローラを有する画像形成装置
JP2006259092A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Canon Inc 画像形成装置
JP2007171909A (ja) * 2005-11-28 2007-07-05 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体の評価方法及びその評価装置、並びに電子写真感光体の再使用方法
JP2014167607A (ja) * 2013-02-01 2014-09-11 Ricoh Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003122043A (ja) * 2001-10-19 2003-04-25 Canon Inc 画像形成方法及び画像形成装置
JP2004117446A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Ricoh Co Ltd 帯電ローラ及び該帯電ローラを有する画像形成装置
JP2006259092A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Canon Inc 画像形成装置
JP4574405B2 (ja) * 2005-03-16 2010-11-04 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2007171909A (ja) * 2005-11-28 2007-07-05 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体の評価方法及びその評価装置、並びに電子写真感光体の再使用方法
JP4662893B2 (ja) * 2005-11-28 2011-03-30 株式会社リコー 電子写真感光体の評価方法
JP2014167607A (ja) * 2013-02-01 2014-09-11 Ricoh Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9098020B2 (en) Image forming apparatus with cleaning current control
US20080181655A1 (en) Image forming apparatus
JP3762241B2 (ja) 画像形成装置およびクリーニング装置
JP2001249592A (ja) 画像形成装置
JP2001249593A (ja) 画像形成装置
JP4671316B2 (ja) クリーニング装置
JP5586162B2 (ja) 無端状ベルト及びそれを備えた画像形成装置
JP2009300849A (ja) 帯電部材清掃部材、帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2008102248A (ja) 画像形成装置
JP4936539B2 (ja) 画像形成装置
JP2004053739A (ja) 画像形成装置
JP3839979B2 (ja) 画像形成装置
JP2004021135A (ja) 画像形成装置
JP2008046445A (ja) 付着物吸引除去装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008275704A (ja) 画像形成装置およびクリーニング装置
JP2005208238A (ja) 画像形成装置及びブレード加工方法
JP2007225725A (ja) 画像形成装置
JP2001305878A (ja) 画像形成装置
JP2001318505A (ja) 画像形成方法および感光体
JP5633586B2 (ja) 画像形成装置
JPH1049021A (ja) 画像形成装置
JP2005003769A (ja) 画像形成装置
JP2003241529A (ja) 画像形成装置
JP2003208068A (ja) 像担持体クリーニング装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP4069551B2 (ja) 画像形成装置