JPH06242708A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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JPH06242708A
JPH06242708A JP2541193A JP2541193A JPH06242708A JP H06242708 A JPH06242708 A JP H06242708A JP 2541193 A JP2541193 A JP 2541193A JP 2541193 A JP2541193 A JP 2541193A JP H06242708 A JPH06242708 A JP H06242708A
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JP
Japan
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image carrier
image
roll member
cleaning
toner
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JP2541193A
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English (en)
Inventor
Masahiro Sato
昌宏 佐藤
Noritaka Kuroda
能孝 黒田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー中の外添剤の除去及びファーブラシロ
ーラの塑性変形に基づく問題点を解決可能なことは勿論
のこと、画像形成に影響を与えることなく、像担持体表
面に対して接離可能としたクリーニング装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 複数のロール部材11、12に回動可能に掛
け回された無端状のクリーニングベルト3を像担持体1
に対向させて配置し、少なくとも1つの導電性のロール
部材11に掛け回されたクリーニングベルト3は、像担
持体1の表面に対して所定の間隔を介して対向するよう
に配置するとともに、当該非接触状態にクリーニングベ
ルト3を支持するロール部材12の像担持体移動方向に
沿った下流側に配置される他の少なくとも1つのロール
部材12に掛け回されたクリーニングベルト3は、像担
持体1の表面に当接するように配置し、しかも、当該ク
リーニングベルト3を像担持体1の表面に当接するよう
に支持するロール部材12を、像担持体1と接離する方
向に移動させる駆動手段15を設けるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機等の
カラー画像形成装置において、転写後に感光体等の像担
持体表面に付着したトナー等の現像剤を除去するクリー
ニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記カラー画像形成装置として
は、帯電、露光、現像の各工程を複数回繰り返して、感
光体上に複数色のトナー像を順次重畳させて形成し、こ
の感光体上に形成された複数色のトナー像を記録用紙に
一括転写してカラー画像を得るように構成したものが知
られている。この種のカラー画像形成装置においては、
転写工程が終了するまでは感光体上に形成されたトナー
像を乱さないように、クリーニング装置が感光体から離
間した状態となり、転写工程が終了した後にクリーニン
グ装置が感光体に接触して、感光体上に付着したトナー
を除去するように構成される。
【0003】このようなカラー画像形成装置に使用され
るクリーニング装置としては、例えば、特開平1−17
0976号公報に開示されるようなものがある。
【0004】この特開平1−170976号公報に開示
された多色画像記録装置のクリーニング装置は、図6に
示すように、感光体の回転毎に帯電・露光・現像を繰り
返して色の異なる複数のトナー像を前記感光体100上
に重畳して形成した後記録紙に転写し、転写後クリーニ
ング手段で感光体100上の残留トナーを掃引する多色
画像記録装置で、クリーニング手段に感光体に平行で互
いに反対方向に回転する2本のファーブラシローラ10
1、102と、一方のファーブラシローラの両端に緩挿
されファーブラシローラより小径の一対の円環体と、2
本のファーブラシローラ101、102にそれぞれ軸方
向に且つ平行に接触する導電性の回収ローラ103と、
一端が回収ローラ103表面に当接した弾性材からなる
トナー掻き落とし板104とからなるクリーニングユニ
ット105と、クリーニングユニット105をファーブ
ラシローラ101、102と平行な支軸106を支点と
して回動自在に支持する支持手段107と、クリーニン
グユニット105を押引しファーブラシローラ101、
102を感光体100に離接する離接手段108と、フ
ァーブラシローラ101、102と回収ローラ103に
それぞれ電圧を印加する電圧印加手段109とを備える
ように構成したものである。
【0005】そして、この多色画像記録装置のクリーニ
ング装置は、2本のファーブラシローラを用いてクリー
ニング性能を向上させるとともに、トナーの飛散を防止
することができるという効果を期待するものである。ま
た、画像形成時に感光体表面からクリーニングユニット
を離間させている間も、ファーブラシローラと回収ロー
ラを接触回転させることができるため、ファーブラシロ
ーラを常時きれいな状態に保つことができ、クリーニン
グ能力を維持することができるという効果をも期待する
ものである。
【0006】ところで、近年、上記カラー画像形成装置
においては、カラー画像の再現性を向上させ、形成され
るカラー画像の画質向上を図るため、トナーとして粒子
径の小さいトナーを使用するようになってきている。ま
た、一般にトナーの表面には、その粉体流動性、帯電
性、転写性、及びクリーニング性を確保するために外添
剤と呼ばれるさらに粒子径(平均粒子径で約1〜50ナ
ノメートル)の小さな物質が外添されている。この外添
剤の混合量は、トナーの比表面積で決まるため、トナー
の小粒子径化に伴って使用される外添剤の混合量が多く
なってきている。さらに、当然のことながら、画像形成
時にトナーの消費量が多ければ多いほどクリーニング部
に到達する外添剤の量も増加する。例えば、4色のトナ
ーを使用して順次静電潜像を現像してフルカラー画像を
形成するようなカラー画像形成装置では、写真原稿等が
多いため、画像の全面にトナーが付着してカラー画像が
形成され、消費されるトナーの量が通常の白黒原稿に比
べて約10倍以上も多く、このようなカラー画像形成装
置では、トナー中の外添剤の量も非常に多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記提案に係るクリーニング装置の場合には、2本
の導電性ファーブラシローラによってかなり効率良くト
ナーを除去することが可能で、さらにトナーや外添剤を
感光体表面に押し付けることがないから、それらの感光
体表面への固着が生じることもない。しかし、その反
面、上記提案に係るクリーニング装置の場合には、微細
な粒子であって感光体表面への付着力が強い外添剤を完
全に除去することは困難であるため、画像形成の繰り返
しに伴い、除去しきれない外添剤が感光体の表面に堆積
して、この感光体の表面に堆積した外添剤がトナー像形
成の障害となり、やはり画質の劣化が発生してしまうと
いう問題点を有している。
【0008】また、上記提案に係るクリーニング装置の
場合には、ファーブラシローラが常時回収ローラに接触
しているため、装置全体が停止した状態でファーブラシ
ローラが止まったままの状態で長時間放置されると、フ
ァーブラシローラの繊維が変形し、画像形成時にこの変
形したファーブラシローラが感光体に周期的な振動を与
え、形成された画像に所謂バンデイングと呼ばれる周期
的な横筋が入り、画質に重大な影響を及ぼすという問題
点もあった。
【0009】さらに、上記提案に係るクリーニング装置
の場合には、画像形成時の感光体表面からの離間と、画
像形成終了時の感光体表面への接触時に、クリーニング
ユニット全体を動かすため、クリーニングユニットの移
動分も含めて装置が大型化するとともに、感光体表面へ
の接触時に、振動が発生して露光部や現像部等に影響を
与え、形成されるカラー画像の画質に重大な影響を及ぼ
すという問題点もあった。
【0010】そこで、本出願人は、上記の問題点のう
ち、外添剤の除去及びファーブラシローラの塑性変形に
基づく問題点を解決するため、次に示すようなクリーニ
ング装置を既に提案している(特願平4−227450
号)。
【0011】このクリーニング装置は、像担持体表面の
クリーニング装置において、像担持体表面に近接して配
置された導電性材料で構成された第1のロール部材と、
像担持体の移動方向に対して下流部に設けられた弾性材
料で構成された第2のロール部材と、第1および第2の
ロール部材に張架された無端のクリーニングベルトと、
第1のロール部材にトナーの極性と逆極性のバイアスを
印加するバイアス印加手段とを包含し、第1のロール部
材に架かるクリーニングベルトの部分は、像担持体表面
に対して所定の間隙を有して非接触に保持され、第2の
ロール部材に架かるクリーニングベルトの部分は、像担
持体表面に対して所定圧力で接触させられ、クリーニン
グベルトは像担持体表面の移動方向とは逆方向に移動す
るように駆動するよう構成したものである。
【0012】しかし、この本出願人の提案に係るクリー
ニング装置の場合には、像担持体表面に対して所定圧力
で接触させられる第2のロール部材に架かるクリーニン
グベルトの部分によって、外添剤を良好に除去すること
ができるとともに、ファーブラシローラではなくクリー
ニングベルトを使用しているので、ファーブラシローラ
の塑性変形に基づく問題点も生じないが、画像形成時に
像担持体表面から離間する機構が考慮されていないた
め、クリーニング装置全体を像担持体表面に対して接離
させた場合には、前記提案に係るクリーニング装置と同
様に、像担持体表面への接触時に、振動が発生して露光
部や現像部等に影響を与え、形成されるカラー画像の画
質に重大な影響を及ぼすという問題点が未解決であっ
た。
【0013】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、トナー中の外添剤の除去及びファーブラシロー
ラの塑性変形に基づく問題点を解決可能なことは勿論の
こと、画像形成に影響を与えることなく、像担持体表面
に対して接離可能としたクリーニング装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、像担持体1上に複数の現像像を重畳
した状態に形成した後、これらの現像像を一括して転写
媒体上に転写してカラー画像の形成を行なうカラー画像
形成装置に使用されるクリーニング装置において、複数
のロール部材11、12に回動可能に掛け回された無端
状のクリーニングベルト3を像担持体1に対向させて配
置し、少なくとも1つの導電性のロール部材11に掛け
回されたクリーニングベルト3は、像担持体1の表面に
対して所定の間隔を介して対向するように配置するとと
もに、当該非接触状態にクリーニングベルト3を支持す
るロール部材12の像担持体移動方向に沿った下流側に
配置される他の少なくとも1つのロール部材12に掛け
回されたクリーニングベルト3は、像担持体1の表面に
当接するように配置し、しかも、当該クリーニングベル
ト3を像担持体1の表面に当接するように支持するロー
ル部材12を、像担持体1と接離する方向に移動させる
駆動手段15を設けるように構成されている。
【0015】上記ロール部材は、例えば2個設けられる
が、3個以上でも良いことは勿論である。
【0016】また、上記駆動手段としては、例えば偏心
カムが使用されるが、ソレノイド等他の手段を用いても
良いことは勿論である。
【0017】
【作用】この発明においては、複数のロール部材に掛け
回された無端状のクリーニングベルトを像担持体に対向
させて配置し、少なくとも1つの導電性のロール部材に
掛け回されたクリーニングベルトは、像担持体の表面に
対して所定の間隔を介して対向するように配置するとと
もに、当該非接触状態にクリーニングベルトを支持する
ロール部材の像担持体移動方向に沿った下流側に配置さ
れる他の少なくとも1つのロール部材に掛け回されたク
リーニングベルトは、像担持体の表面に当接するように
配置し、しかも、当該クリーニングベルトを像担持体の
表面に当接するように支持するロール部材を、像担持体
と接離する方向に移動させる駆動手段を設けるように構
成されているので、複数のロール部材に掛け回された無
端状のクリーニングベルトによって像担持体に残留した
トナーは勿論のこと、小粒径の外添剤を完全に除去する
ことができるとともに、像担持体状への画像形成時に
は、クリーニングベルトを像担持体の表面に当接するよ
うに支持するロール部材のみを、駆動手段によって像担
持体から離間する方向に移動させればよいので、画像形
成に支障を及ぼすこともない。
【0018】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0019】実施例1 図2はこの発明に係るクリーニング装置を適用したデジ
タルカラー電子写真複写機を示す構成図である。
【0020】同図において、このデジタルカラー電子写
真複写機は、像担持体としての感光体ドラム21と、1
次帯電器22と、画像露光器23と、トナー及びキャリ
アからなる二成分現像を用いた現像器ユニット24と、
転写帯電器30と、分離帯電器31と、定着器26と、
クリーニング装置10とから構成されている。
【0021】上記感光体ドラム21は、その表面が1次
帯電器22によって所定の電位に均一に帯電された後、
当該感光体ドラム21の表面には、画像露光器23によ
り原稿の画像が露光され、光の当たった部分の帯電電荷
が除去されて静電潜像が形成される。この実施例では、
例えば、感光体ドラム21として有機感光体を用いたも
のが使用され、画像露光器23としては、画像情報に応
じて感光体ドラム21上にレーザビーム光を照射するも
のが用いられる。そして、上記1次帯電器22によって
例えば負極性に均一帯電された感光体ドラム21の表面
は、画像露光器23からのレーザビーム光によりドット
状にデジタル潜像が形成され、レーザビーム光が露光さ
れて電位が低下した部分は、現像器ユニット24のいず
れかの現像器241〜244によってトナーが付与さ
れ、可視像化される。上記現像器ユニット24は、イエ
ロー用241、マゼンタ用242、シアン用243、ブ
ラック用244の4色分の現像器を備えており、これら
の現像器241〜244が感光体ドラム21の表面と対
向するように順次配置されている。この実施例では、各
現像器241〜244にはマイナスの現像バイアスが印
加され、いわゆる反転現像が行われるようになってい
る。
【0022】上記感光体ドラム21は、最初の回転で、
イエロー用の静電潜像が帯電器22及び露光器23で形
成され、イエロー用の現像器241で、イエローのトナ
ー像が形成される。このイエロー色の画像形成動作の回
転時には、他の現像器は全て停止されている。また、転
写コロトロン30及び分離コロトロン31も放電を行わ
ずに、イエローのトナー像に影響を与えないようになっ
ている。クリーニング装置10は、後に詳述するよう
に、感光体21表面から離間している。従って、イエロ
ーのトナー像は、感光体ドラム21表面でそのままの状
態で、乱されずに次の画像形成サイクルに入り。
【0023】上記感光体ドラム21は、次の回転でイエ
ローのトナー像形成と同様に帯電、露光を行ない、マジ
ェンタのトナー像をイエローのトナー像の上に形成す
る。さらに、次の回転で、シアンのトナー像をイエロ
ー、マジェンタのトナー像の上に形成し、最後の回転
で、ブラックのトナー像を重ねて全ての色のトナー像が
形成される。ブラックのトナー像形成のタイミングで、
用紙カセット28から出た記録用紙29が、転写コロト
ロン30に到達し、記録用紙29の裏側から転写コロト
ロン30によりトナーとは逆極性の電荷を与え、静電気
力により全てのトナー像を記録用紙29に一括転写す
る。記録用紙29上のトナー像は、熱あるいは圧力を加
え、記録用紙29に融着させて永久像とする。一方、転
写されずに感光体21に残ったトナーは、クリーニング
装置10が接触することで除去され、再び次のサイクル
を繰り返す。
【0024】図3はこの実施例で用いられているクリー
ニング装置を示す概略拡大図である。
【0025】同図において、このクリーニング装置10
は、第1のロール部材11と、第2のロール部材12
と、これらの第1及び第2のロール部材11、12間に
掛け回されたクリーニングベルト3とでその主要部が構
成されている。
【0026】上記第1のロール部材11は、感光体ドラ
ム21の表面と所定の間隙を介して対向するように非接
触状態に配置されている。この第1のロール部材11と
しては、例えば、外径15mmのステンレス製のロール
が用いられる。
【0027】また、上記第2のロール部材12は、その
外周に掛け回されたクリーニングベルト3が感光体ドラ
ム21の表面に接触するように配置されている。この第
2のロール部材12としては、例えば、外径9mmのス
テンレス製のシャフトに厚さ3mmのゴム材料を被覆し
たものが用いられる。
【0028】このクリーニングベルト3としては、ポリ
ウレタン、ナイロン、ポリエステル、ポリスチレン等の
繊維にカーボン等の導電性材料を添加した導電性繊維か
らなるシートが挙げられる。導電性の程度としては、繊
維単位の体積抵抗値として1010Ωcm以下であること
が望ましい。
【0029】上記第1のロール部材11のところでの図
示しない軸支持機構により、感光体21の表面と一定の
間隔に保持され、このときの間隔は、0.1mm〜5m
mの範囲が良く、好ましくは、0.5mm〜1.5mm
の範囲が良い。
【0030】さらに、上記第2のロール部材12のとこ
ろでのクリーニングベルト3は、図示しない圧接機構に
より、感光体21の表面へ圧接されている。このときの
感光体21の表面への押し付け圧力は、0.1g/mm
〜5g/mmの範囲が良く、好ましくは、1g/mm〜
3g/mmの範囲が良い。
【0031】また、クリーニングベルト3は、上記第2
のロール部材12のところでの感光体21の移動速度に
対して0.1倍から2倍の速度で矢印B方向すなわち感
光体ドラム21の移動方向と反対の方向に移動させるこ
とが良く、好ましくは、0.5倍から1倍の速度が良
い。
【0032】上記第1のロール部材11に印加するバイ
アス4としては、本実施例の場合、トナーの極性がマイ
ナスであるから、値としては+50Vから+500Vが
良く、好ましくは、+100Vから+300Vが良い。
【0033】なお、上記クリーニングベルト3に付着し
たトナーや外添剤は、スクレーパ8によって除去され
る。また、上記クリーニングベルト3に付着したトナー
や外添剤は、スクレーパ8によって直接除去するのでは
なく、クリーニングベルト3に付着したトナーや外添剤
を一端除去ロールに転移させ、この除去ロールに付着し
たトナー等をスクレーパによって除去するようにしても
勿論よい。
【0034】図4は、第2のロール部材12の感光体ド
ラム21の表面への接離の方法を示すものであり、
(a)が離間時を、(b)が接触時を示している。クリ
ーニングベルト3の駆動は、不図示の駆動源により第1
のロール部材11に与えられる。この第1のロール部材
11の回転軸は、クリーニング装置10のハウジング部
(図示せず)に支持され、軸中心は動くことがない。一
方、第2のロール部材12の回転軸は、感光体ドラム2
1の表面に対して移動可能になっており、不図示の付勢
手段により、感光体ドラム21の表面から離れる方向に
力が働いている。すなわち、上記第2のロール部材12
の回転軸は、クリーニング装置10のハウジング部(図
示せず)に穿設された長孔16に、第1のロール部材1
1の回転軸との間隔を一定に維持した状態で揺動可能に
支持されている。
【0035】また、図4(a)に示す離間時には、偏芯
カム15が第2のロール部材12の回転軸と非接触状態
になっているため、前記の付勢手段により、第2のロー
ル部材12が感光体ドラム21から離間している。一
方、図4(b)に示す接触時には、偏芯カム15が回転
し、第2のロール部材12の回転軸と接触し、第2のロ
ール部材12が感光体ドラム21の表面へ接触させるこ
とになる。
【0036】以上の構成において、この実施例に係るク
リーニング装置を適用したデジタルカラー電子写真複写
機では、次のようにしてトナー中の外添剤の除去及びフ
ァーブラシローラの塑性変形に基づく問題点を解決し、
かつ画像形成に影響を与えることなく、クリーニング装
置が像担持体表面に対して接離可能となっている。すな
わち、上記デジタルカラー電子写真複写機では、図2に
示すように、感光体ドラム1の表面に、イエロー色、マ
ゼンタ色、シアン色、ブラック色の4色のトナー像が、
当該感光体ドラム21が4回転する間に順次互いに重ね
られた状態で形成される。
【0037】その際、クリーニング装置10の第2のロ
ール部材12は、図4(a)に示すように、偏心カム1
5の回動に伴って、その回転軸が図示しない付勢手段に
よって付勢されて感光体ドラム21の表面から離間し、
この第2のロール部材12の表面に掛け回されたクリー
ニングベルト3も感光体ドラム21の表面から離間した
状態に保持されている。そのため、クリーニング装置1
0の第2のロール部材12は、感光体ドラム21の表面
へのトナー像の形成に、何ら支障を及ぼすことがない。
【0038】次に、上記感光体ドラム21上に形成され
たトナー像が転写コロトロン30の帯電によって、記録
用紙29上に転写されるとともに、この記録用紙29が
分離コロトロン31の帯電によって感光体ドラム21の
表面から分離されると、感光体ドラム21の表面に残留
したトナーや外添剤は、クリーニング装置10によって
除去される。
【0039】このクリーニング装置10では、まず、図
4(b)に示すように、偏心カム15の回動に伴って、
その回転軸が図示しない付勢手段の付勢力に抗して感光
体ドラム21側に移動し、この第2のロール部材12の
表面に掛け回されたクリーニングベルト3が感光体ドラ
ム21の表面に圧接した状態となる。
【0040】そして、上記クリーニング装置10では、
まず、感光体ドラム21の回転方向の上流側に位置する
第1のロール部材11に、トナーの帯電極性と逆極性の
バイアス電圧をバイアス電源4によって印加することに
より、図3に示すように、感光体ドラム21の表面に残
留したトナー51を第1のロール部材11に静電気的に
吸着させることによって除去する。なお、上記クリーニ
ングベルト3に付着したトナーや外添剤は、スクレーパ
8によって除去される。
【0041】さらに、上記感光体ドラム21の表面に残
留したトナーや外添剤は、感光体ドラム21の表面に圧
接し、かつ感光体ドラム21の回転方向と逆方向に移動
するクリーニングベルト3によって擦り取られるように
なっている。このように、感光体ドラム21の表面に
は、クリーニングベルト3が圧接しており、しかもこの
クリーニングベルト3が感光体ドラム21の表面の移動
方向と反対の方向に移動するように構成されているた
め、感光体ドラム21の表面に残留したトナーや外添剤
は、このクリーニングベルト3によって擦り取られ、感
光体ドラム21の表面から完全に除去される。
【0042】このように、上記クリーニング装置10で
は、感光体ドラム21の表面に残留したトナーや外添剤
を完全に除去することができるのは勿論のこと、感光体
ドラム21表面への画像形成時に、クリーニング装置1
0全体が感光体ドラム21から離間するのではなく、感
光体ドラム21の表面にクリーニングベルト3を介して
圧接する第2のロール部材12のみが、感光体ドラム2
1の表面から離間するようになっている。そのため、ク
リーニング装置10のリトラクト時に感光体ドラム21
に振動等を与えて、画像形成に影響を与えることもな
い。
【0043】実験例 次に、この実施例の具体的な実験条件について述べる。
【0044】感光体ドラム21の感光体としては、赤外
光に感度を有する有機感光体(外径168mm)を使用
した。プロセススピードは、160mm/secであ
る。また、現像剤としては、イエロー、マジェンタ、シ
アン、ブラック顔料を分散させたカラートナー(各色平
均粒子径7μm)と、フェライトキャリアとを、各々重
量比で約8%の割合に混合させたものを使用した。この
時のトナーの帯電量は、各々約−20μC/gであっ
た。また、感光体の現像位置での表面電位は画像領域で
約−200V、非画像領域で約−600Vに設定し、現
像バイアスは、約−500Vに設定した。ベルト3の材
質は、厚さ0.5mmのポリプロピレンを主体とするも
のを用い、80mm/secの速度で移動させる。第1
のロール部材11と感光体ドラム21との間隔を1mm
とし、+200Vのバイアスを印加した。第2のロール
部材12は、JIS−A硬さ40°のポリウレタンゴム
を用い、2.0g/mmの圧力で感光体ドラム21に押
し付けた。
【0045】上記の条件で実験機による3万枚の確認テ
ストを実施したところ、クリーニング不良や、トナー、
外添剤の付着による白抜けの発生、クリーニング装置の
接触/離間に伴う画質結果や、トナーのこぼれ等の発生
無かった。
【0046】実施例2 図5はこの発明が適用されるクリーニング装置の実施例
2を示すものであり、クリーニングベルト3を対向ロー
ル13にも張架させ、除去ロール6を対向ロール13の
位置でクリーニングベルト3に接触させ、第1のロール
部材11と除去ロール13にそれぞれバイアスを印加さ
せたものである。
【0047】同図において、除去ロール13として外径
10mmの表面が絶縁処理されたアルミ製のロールを用
いた。表面絶縁処理としては、アルマイト処理やテフロ
ン処理したものが良好である。
【0048】除去ロール13に印加させるバイアスとし
ては、第1のロール部材11のバイアスと同極性で、よ
り高い値が良い。この実施例では、第1のロール部材1
1のバイアスに対して、+50Vから+500V程度高
くするのが良く、好ましくは、+100Vから+300
V高くするのが良い。
【0049】また、除去ロール13の回転移動速度は、
クリーニングベルト3との接触位置でクリーニングベル
ト3の移動速度に対してその比率で、0.5倍から2倍
程度が良く、方向は、クリーニングベルト3と同じであ
る。
【0050】その他、第1のロール部材11、第2のロ
ール部材12、クリーニングベルト3の材料、移動方
向、および感光体ドラム21との位置関係、バイアス等
は、実施例1と同様である。
【0051】この場合には、バイアス印加手段5により
クリーニングベルト3上のトナーを除去ロール13によ
り、静電気的に効果的にクリーニングすることができ
る。
【0052】この実施例2を実施例1と同条件で、実験
機により確認テストを行った。ただし、除去ロールバイ
アスとして+400Vとした。3万枚のコピーテストの
結果、実施例1と同様に、クリーニング不良や、トナ
ー、外添剤の付着による白抜けの発生、クリーニング装
置の接触/離間に伴う画質欠陥や、トナーのこぼれ等の
発生が無かった。
【0053】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、トナー中の外添剤の除去及びファーブラシロー
ラの塑性変形に基づく問題点を解決可能なことは勿論の
こと、画像形成に影響を与えることなく、像担持体表面
に対して接離可能としたクリーニング装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るクリーニング装置を示
す概略構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係るクリーニング装置の一
実施例を適用したデジタルカラー複写機を示す構成図で
る。
【図3】 図3は同クリーニング装置の要部を示す構成
図である。
【図4】 図4(a)(b)はロール部材が移動した状
態をそれぞれ示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の他の実施例を示す構成図で
ある。
【図6】 図6は従来のクリーニング装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 像担持体、3 クリーニングベルト、11 第1の
ロール部材、12 第2のロール部材、15 駆動手
段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に複数の現像像を重畳した状
    態に形成した後、これらの現像像を一括して転写媒体上
    に転写してカラー画像の形成を行なうカラー画像形成装
    置に使用されるクリーニング装置において、複数のロー
    ル部材に回動可能に掛け回された無端状のクリーニング
    ベルトを像担持体に対向させて配置し、少なくとも1つ
    の導電性のロール部材に掛け回されたクリーニングベル
    トは、像担持体の表面に対して所定の間隔を介して対向
    するように配置するとともに、当該非接触状態にクリー
    ニングベルトを支持するロール部材の像担持体移動方向
    に沿った下流側に配置される他の少なくとも1つのロー
    ル部材に掛け回されたクリーニングベルトは、像担持体
    の表面に当接するように配置し、しかも、当該クリーニ
    ングベルトを像担持体の表面に当接するように支持する
    ロール部材を、像担持体と接離する方向に移動させる駆
    動手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
JP2541193A 1993-02-15 1993-02-15 クリーニング装置 Pending JPH06242708A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014167607A (ja) * 2013-02-01 2014-09-11 Ricoh Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置
JP2015176138A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 株式会社リコー クリーニング装置、画像転写装置及び画像形成装置

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JP2015176138A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 株式会社リコー クリーニング装置、画像転写装置及び画像形成装置

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