JP6259731B2 - アクティブノイズコントロール用音響変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクティブノイズコントロール用音響変換装置に関する。
従来、車両周辺の騒音を抑制又は除去するノイズキャンセル装置(アクティブノイズコントロール用音響変換装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された従来のノイズキャンセル装置では、騒音と逆位相の音をスピーカ装置によって車両の室内空間に放射することで、騒音を抑制又は除去するように構成されている。
特開2002−351488公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のノイズキャンセル装置を車両に設置しようとする場合、振動板等を有するスピーカユニットを収容するエンクロージャの設置スペースを車両内に確保できないことが考えられる。即ち、スピーカユニットを収容するエンクロージャは、スピーカ装置が所望の音圧や周波数特性を有するために所定の容量を有して構成される必要があるものの、エンクロージャを設置する際に、このような所定の容量を有する空間を車両内に確保し難い場合がある。
そこで、車両の適宜な構造物の内側の空間を容量として利用するため、エンクロージャとこの構造物とを接続する構成が考えられる。この場合、構造物の容量とエンクロージャの容量との和がエンクロージャによって利用可能な容量となり、エンクロージャ自体の容量が小さくてもスピーカ装置が所望の音圧や周波数特性を有することができ、エンクロージャの設置スペースを車両内に確保しやすくなる。しかしながら、車両の構造物は充分な気密性を有していないことがあり、水や異物が車両の構造物内に侵入してしまう可能性がある。この水や異物がさらにエンクロージャにまで侵入してスピーカユニットを構成する部材(振動板やエッジ、ダンパ等)に到達してさらに付着すると、スピーカユニットの最低共振周波数が変動してしまう。スピーカユニットの最低共振周波数が変動すると、スピーカユニットの振動板から放射する音の位相が変動するため、抑制又は除去すべき騒音の逆位相からスピーカユニットの振動板によって放射する音の位相がずれてしまい、騒音を抑制又は除去する効果が低減してしまう。
本発明の課題は、車両の適宜な構造物の内側の空間を容量として利用するとともに、スピーカユニットの振動板等にこの構造物からの水や異物が到達することを防ぐことによって、スピーカユニットの最低共振周波数の変動を防ぎ、このスピーカユニットから放射する音の位相の意図しないずれを防止し、騒音を効果的に抑制又は除去することができるアクティブノイズコントロール用音響変換装置を提供することが一例として挙げられる。
前述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のアクティブノイズコントロール用音響変換装置は、車両の室内空間に音を放射するスピーカユニットと、前記スピーカユニットを収容するエンクロージャと、前記エンクロージャを前記車両の構造物に接続するダクトと、を備え、前記スピーカユニットは、一面側から前記室内空間に音を放射するとともに他面側から前記エンクロージャ内に音を放射する振動板と、該振動板を支持するエッジと、前記振動板を駆動する磁気回路と、前記エッジ及び前記磁気回路を支持するフレームと、を備え、前記ダクトは、前記エンクロージャに接続される第1接続部と、前記構造物に接続される第2接続部と、を備えるとともに、当該第1接続部が当該第2接続部と同一高さ又は上方に位置し、前記ダクトは、前記第1接続部と前記第2接続部との間に上方に凸又は下方に凸の曲部を有することを特徴としている。
本発明の実施形態の実施例1に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置を車両に設けた様子を示す斜視図である。 図1のAを拡大して示す斜視図である。 前記アクティブノイズコントロール用音響変換装置を示す概略図である。 実施例2に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置を示す概略図である。 実施例3に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置を示す概略図である。 実施例4に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置を示す概略図である。 実施例5に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置を示す概略図である。 実施例6に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置を示す概略図である。 (A)、(B)は、実施例6における他の形態のアクティブノイズコントロール用音響変換装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置は、車両の室内空間に音を放射するスピーカユニットと、前記スピーカユニットを収容するエンクロージャと、前記エンクロージャを前記車両の構造物に接続するダクトと、を備え、前記スピーカユニットは、一面側から前記室内空間に音を放射するとともに他面側から前記エンクロージャ内に音を放射する振動板と、該振動板を支持するエッジと、前記振動板を駆動する磁気回路と、前記エッジ及び前記磁気回路を支持するフレームと、を備え、前記ダクトは、前記エンクロージャに接続される第1接続部と、前記構造物に接続される第2接続部と、を備えるとともに、当該第1接続部が当該第2接続部と同一高さ又は上方に位置することを特徴とする。より詳細には、前記第1接続部の下端が前記第2接続部の下端と同一高さ又は上方に位置する。
エンクロージャに接続される第1接続部が車両の構造物に接続される第2接続部と同一高さ又は上方に位置していることで、構造物に水や異物が侵入しても、ダクトを伝ってエンクロージャに侵入しにくくし、振動板やエッジ、ダンパ等に到達することを防止することができる。さらに、第1接続部の下端が第2接続部の下端と同一高さ又は上方に位置していれば、構造物内の水や異物がダクトを伝ってエンクロージャに侵入することをさらに抑制することができる。即ち、スピーカユニットのうち振動する部分に水や異物が付着して最低共振周波数が変動することを防止し、放射する音を抑制又は除去すべき騒音の逆位相からずれにくくし、騒音を効果的に抑制又は除去することができる。
前記第1接続部は、前記第2接続部よりも上方に位置することが好ましい。より詳細には、前記第1接続部の下端が前記第2接続部の下端よりも上方に位置する。それにより、構造物に侵入した水や異物がエンクロージャに侵入することをさらに抑制することができる。
前記ダクトは、前記第1接続部と前記第2接続部との間に上方に凸又は下方に凸の曲部を有することが好ましい。それにより、ダクトが上方に凸の曲部を有する場合、構造物に侵入した水や異物が曲部を乗り越えなければエンクロージャに侵入せず、水や異物のエンクロージャへの侵入をさらに抑制することができる。また、ダクトが下方に凸の曲部を有する場合、ダクトを通過しようとする水や異物を曲部によってトラップすることができ、水や異物のエンクロージャへの侵入をさらに抑制することができる。また、ダクトは、例えば第1接続部と第2接続部との間において水平方向に延在する構成が例示され、このときダクトが水平方向から多少の傾きを有していてもよい。
前記構造物は、前記エンクロージャと水平方向に対向する第1対向面を有し、前記第2接続部は、前記第1対向面における中央よりも上方を含む位置に設けられていることが好ましい。それにより、構造物に水や異物が侵入しても第2接続部まで到達しにくくなり、エンクロージャへの侵入をさらに抑制することができる。
前記エンクロージャは、前記構造物と水平方向に対向する第2対向面を有し、前記第1接続部は、前記第2対向面における中央よりも下方を含む位置に設けられていることが好ましい。それにより、構造物に侵入した水や異物がダクトを伝ってさらにエンクロージャに侵入しても、この水や異物を第1接続部から構造物に向けて排出しやすくすることができる。
前記エンクロージャの底面は、水平面に対して傾斜した傾斜面を有し、前記傾斜面の下端近傍には、水抜き孔が形成されていることが好ましい。それにより、構造物に侵入した水や異物がダクトを伝ってさらにエンクロージャに侵入しても、この水や異物は傾斜面を伝って下端近傍まで移動し、水抜き孔から排出される。また、水抜き孔は、孔のみで構成されていてもよいし、孔と、当該孔に設けられるとともにエンクロージャ内の水のエンクロージャ内の水の圧力によって開閉する弁と、を有して構成されていてもよい。このような弁が設けられていれば、エンクロージャ内に水が溜まっていない場合には弁が閉じることによって、当該エンクロージャを略密閉状態に保つことができる。
前記構造物は、クロスメンバーであることが好ましい。それにより、車両の室内空間のうち搭乗者に比較的近い位置において構造物の内側の容積を充分に確保することができる。また、クロスメンバーは、他の構造物よりも水や異物の侵入頻度が低い場合があり、この場合には、水や異物がエンクロージャ内に侵入することをさらに抑制することができる。
前記構造物は、サイドシェルであることが好ましい。それにより、車両の室内空間のうち搭乗者に比較的近い位置において構造物の内側の容積を充分に確保することができる。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。なお、実施例2〜6においては、実施例1で説明する構成部材と同じ構成部材及び同様な機能を有する構成部材には、実施例1と同じ符号を付すとともに説明を省略する。
〔実施例1〕
図1は、本発明の実施例1に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置1を車両CAに設けた様子を示す斜視図であり、図2(A)(B)は、図1のAの範囲を拡大して示す斜視図であり、図3は、アクティブノイズコントロール用音響変換装置1を示す概略図である。
アクティブノイズコントロール用音響変換装置1は、車両CAの床下に設けられるスピーカユニット2と、スピーカユニット2を収容するエンクロージャ3と、エンクロージャ3と車両CAの構造物ST(図3に記載)とを接続するダクト4と、備え、車両CAの室内空間S1において騒音(例えばエンジン音)を抑制又は除去するように構成されている。
スピーカユニット2は、図3に示すような振動板21と、振動板21を支持する図示しないエッジと、振動板21を駆動する図示しない磁気回路と、エッジ及び前記磁気回路を支持する図示しないフレームと、を備えるとともに、振動板21の一面側(前方側)から車両CAの室内空間S1に音を放射するとともに他面側(後方側)からエンクロージャ3内の後方空間S2に音を放射する。また、スピーカユニット2は、搭乗者の足元付近に設けられ、車両CAの床に形成された図示しない開口を通して搭乗者に向けて音を放射することにより、エンジン音等の騒音を効果的に抑制又は除去するようになっている。
エンクロージャ3は、上面及び下面が車両CAの床面と略平行な略直方体に形成され、上面にスピーカユニット2を収容するとともに、構造物STと水平方向に対向する第2対向面31を有して構成されている。また、エンクロージャ3は、図示しない支持部材によって車両CAの適宜な構造物に支持され、ダクト4が充分な強度を有する場合には、ダクト4によって構造物STに接続されるとともに支持されていてもよい。
ダクト4は、エンクロージャ3に接続される第1接続部41と、構造物STに接続される第2接続部42と、第1接続部41と第2接続部42との間において水平方向に延在するダクト本体40と、を備え、エンクロージャ3内の後方空間S2と構造物ST内の空間S3とを連通している。
第1接続部41は、第2接続部42よりも上方に位置し、ダクト本体40は、第1接続部41から第2接続部42に向かうにしたがって下方に向かう傾斜を有する。より詳細には、第1接続部41の下端41Uが第2接続部42の下端42Uの上方に位置している。また、第1接続部41は、第2対向面31において中央よりも下方を含む位置に設けられ、第1接続部41の下端41Uとエンクロージャ3の底面とが略同一高さに設けられている。
構造物STは、例えば図2(A)に示すように車両CAを構成するクロスメンバーCMであってもよいし、図2(B)に示すようにサイドシェルSSであってもよく、ダクト4は、このような構造物STのうち少なくとも一つとエンクロージャ3とを接続していればよい。クロスメンバーCMやサイドシェルSSを構造物STとして用いることで、空間S3の容積を充分に確保することができる。
以上のようなアクティブノイズコントロール用音響変換装置1において、スピーカユニット2は、エンクロージャ3内の後方空間S2と、構造物ST内の空間S3と、ダクト4内の空間と、を後方側の空間として利用することができ、この容積を充分に確保して低音領域における放射音の音圧を確保することができる。
上記の構成により、第1接続部41が第2接続部42よりも上方に位置してダクト本体40が傾斜を有するとともに、第1接続部41の下端41Uが第2接続部42の下端42Uよりも上方に位置していることで、例えば車両CAが雨天時に走行して構造物STに水や異物が侵入しても、水や異物がダクト4を伝ってエンクロージャ3に侵入しにくく、水や異物が振動板21やエッジ、ダンパ等に到達することを防止することができる。即ち、上記の構成は、スピーカユニット2を構成する部材(振動板21やエッジ、ダンパ等)に水や異物が付着することによって最低共振周波数が変動することを防止し、このアクティブノイズコントロール用音響変換装置1が放射する音を抑制又は除去すべき騒音の逆位相からずれにくくし、騒音を効果的に抑制又は除去することができる。
さらに、第1接続部41が第2対向面31において中央よりも下方を含む位置に設けられるとともに、第1接続部41の下端41Uとエンクロージャ3の底面とが略同一高さに設けられていることで、構造物STに侵入した水や異物がダクトを伝ってエンクロージャ3に侵入してしまっても、この水や異物を構造物STに向けて排出しやすく、エンクロージャ3の上面に設けられたスピーカユニット2に到達することをさらに抑制することができる。
〔実施例2〕
実施例2に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Bでは、図4に示すように、ダクト4Bの第1接続部41Bと第2接続部42Bとが略同一高さに設けられ、ダクト本体40Bが水平方向と略平行に延在している。より詳細には、第1接続部41の下端41Uが第2接続部42の下端42Uと略同一高さに位置している。
上記の構成により、第1接続部が第2接続部よりも上方に設けられる場合よりもエンクロージャ3への水や異物の侵入を抑制しにくくなるものの、前記実施例1のような構成と比較してエンクロージャ3の設置位置を低くすることができ、上下方向において設置スペースが小さい車両であってもアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Bを設置しやすくすることができる。
〔実施例3〕
実施例3に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Cでは、図5に示すように、ダクト4Cのダクト本体40Cが水平方向の略中央部に下方に凸の曲部43Cを有する。なお、ダクト本体全体が下方に凸に形成されていてもよい。
上記の構成により、ダクト4Cが下方に凸の曲部43Cを有することで、構造物STに侵入した水や異物がダクト4Cを通過してエンクロージャ3に向かおうとする際、曲部43Cによってトラップすることができ、水や異物のエンクロージャ3への侵入をさらに抑制することができる。
尚、実施例3のアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Cの構造は、アクティブノイズコントロール用音響変換装置のみならず、低音再生用のスピーカ装置にも適用可能である。ダクト4Cの形状が下方に凸に形成されていても、低音再生用のスピーカ装置のスピーカユニット2から放射される音の波長がダクト4Cの内径よりも充分に長ければ、このスピーカユニット2は、エンクロージャ3内の後方空間S2と、構造物ST内の空間S3と、ダクト4C内の空間と、を後方側の空間として利用することができ、この容積を充分に確保して低音領域における放射音の音圧を確保することができる。
〔実施例4〕
実施例4に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Dでは、図6に示すように、ダクト4Dのダクト本体40Dが水平方向の略中央部に上方に凸の曲部43Dを有する。なお、ダクト本体全体が上方に凸に形成されていてもよい。
上記の構成により、構造物STに侵入した水や異物がダクト4Dを通過してエンクロージャ3に向かおうとする際、水や異物が曲部43Dを乗り越えなければならず、水や異物のエンクロージャ3への侵入をさらに抑制することができる。
尚、実施例4のアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Dの構造は、アクティブノイズコントロール用音響変換装置のみならず、低音再生用のスピーカ装置にも適用可能である。ダクト4Dの形状が下方に凸に形成されていても、低音再生用のスピーカ装置のスピーカユニット2から放射される音の波長がダクト4Dの内径よりも充分に長ければ、スピーカユニット2は、エンクロージャ3内の後方空間S2と、構造物ST内の空間S3と、ダクト4D内の空間と、を後方側の空間として利用することができ、この容積を充分に確保して低音領域における放射音の音圧を確保することができる。
〔実施例5〕
実施例5に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Eでは、図7に示すように、ダクト4Eの第2接続部42Eが、構造物STの第1対向面ST1における中央よりも上方を含む位置に設けられている。
上記の構成により、構造物STに水や異物が侵入しても、当該水や異物が溜まりやすい構造物STの下部に第2接続部42Eが形成されていないので、当該第2接続部42Eまで水や異物が到達しにくくなり、エンクロージャ3への水や異物の侵入をさらに抑制することができる。
〔実施例6〕
実施例6に係るアクティブノイズコントロール用音響変換装置1Fでは、図8に示すように、エンクロージャ3Fの底面32が水平面に対して傾斜した傾斜面33を有し、傾斜面33の下端に水抜き孔34が形成されている。なお、傾斜面は、エンクロージャの底面の少なくとも一部に形成されていればよく、図8に示すように一方側(左側)を下端とするものに限らない。例えば、図9(A)に示すように、傾斜面33Bによって谷部が形成されるとともに、この谷部に水抜き孔34Bが形成されていてもよい。さらに、図9(A)を下方視した図9(B)に示すように、この水抜き孔34Bに弁35が設けられていてもよい。弁35は、例えばゴム板によって構成され、十字状にスリット35aが形成されている。このような弁35は、エンクロージャ3G内に水が溜まっている場合、この水の圧力によって開状態となって水が排出され、エンクロージャ3G内に水がない場合、閉状態となってエンクロージャ3Gを略密閉状態に保つ。
上記の構成により、構造物STに侵入した水や異物がダクト4を伝ってさらにエンクロージャ3Fに侵入しても、この水や異物は傾斜面を伝って下端まで移動し、水抜き孔34から排出され、スピーカユニット2に到達しにくくすることができる。また、水抜き孔34Bに弁35が設けられていれば、当該エンクロージャ3Gを略密閉状態に保つことができ、エンクロージャ3Gに水抜き孔34Bが形成されることによるアクティブノイズコントロール用音響変換装置の音圧や周波数特性の変動を抑制することができる。
なお、本発明は、前記実施例1〜6に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1では、第1接続部41が第2対向面31において中央よりも下方を含む位置に設けられるとともに、第1接続部41の下端41Uとエンクロージャ3の底面とが略同一高さに設けられるものとしたが、第1接続部は第2対向面における適宜な位置に設けられていればよい。例えば、第1接続部が第2対向面における上方に設けられていてもよく、このような構成によれば、構造物とエンクロージャとの上下方向における相対位置が決まっていても、第1接続部を第2接続部よりも上方に設けやすくすることができ、構造物からエンクロージャへの水や異物の侵入をさらに抑制することができる。
また、前記実施例5では、ダクト4Eの第2接続部42Eが、構造物STの第1対向面ST1における中央よりも上方を含む位置に設けられるものとしたが、第2接続部は第1対向面における適宜な位置に設けられていればよい。例えば、第2接続部が第1対向面における下方に設けられていてもよく、このような構成によれば、構造物とエンクロージャとの上下方向における相対位置が決まっていても、第2接続部を第1接続部よりも下方に設けやすくすることができ、ダクト本体の傾斜を大きくしてエンクロージャに侵入した水や異物を構造物に向けて排出しやすくすることができる。
また、前記実施例1〜6では、エンクロージャの3と構造物STとが水平方向に対向し、第1接続部41及び第2接続部42が各対向面31、ST1に設けられるものとしたが、エンクロージャと構造物とは水平方向に対向していなくてもよく、エンクロージャが構造物よりも上方に設けられてもよい。さらに、例えばエンクロージャの下面に第1接続部が設けられたり、構造物の上面に第2接続部が設けられたりしてもよい。
また、前記実施例1〜6において、ダクトの延在方向及び形状、第1接続部及び第2接続部の位置、並びに、エンクロージャの形状について例示したが、第1接続部が第2接続部と同一高さ又は上方に位置していれば、これらは適宜に組み合わされてもよい。
また、前記実施例1では、スピーカユニット2及びエンクロージャ3が車両CAの床下に設けられるものとしたが、スピーカユニット及びエンクロージャは、搭乗者に向けて音を放射することができる適宜な位置に設けられていればよく、例えば車両のダッシュボードやドアに設けられるとともに、エンクロージャがダッシュボードやドアの内側の適宜な構造物とダクトによって接続されていてもよい。
また、前記実施例1では、騒音としてエンジン音を例示したが、風切り音やタイヤの摩擦音等の騒音を抑制又は除去する構成であってもよい。さらに、これらの騒音を抑制又は除去するために、車種や速度、加速度等の車両の状態に応じた騒音パターンを予め記憶してもよいし、発生した騒音を集音する集音手段を備えるとともに騒音に応じた打消音を放射してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施例に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施例に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 アクティブノイズコントロール用音響変換装置
2 スピーカユニット
3 エンクロージャ
4 ダクト
21 振動板
31 第2対向面
32 底面
33 傾斜面
34 水抜き孔
35 弁
41 第1接続部
41U 第1接続部の下端
42 第2接続部
42U 第2接続部の下端
43C、43D 曲部
CA 車両
ST 構造物
ST1 第1対向面
CM クロスメンバー
SS サイドシェル
S1 室内空間
S2 後方空間
S3 構造物内の空間

Claims (10)

  1. 車両の室内空間に音を放射するスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを収容するエンクロージャと、
    前記エンクロージャを前記車両の構造物に接続するダクトと、を備え、
    前記スピーカユニットは、一面側から前記室内空間に音を放射するとともに他面側から前記エンクロージャ内に音を放射する振動板と、該振動板を支持するエッジと、前記振動板を駆動する磁気回路と、前記エッジ及び前記磁気回路を支持するフレームと、を備え、
    前記ダクトは、前記エンクロージャに接続される第1接続部と、前記構造物に接続される第2接続部と、を備えるとともに、当該第1接続部が当該第2接続部と同一高さ又は上方に位置し、
    前記ダクトは、前記第1接続部と前記第2接続部との間に上方に凸又は下方に凸の曲部を有することを特徴とするアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  2. 車両の室内空間に音を放射するスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを収容するエンクロージャと、
    前記エンクロージャを前記車両の構造物に接続するダクトと、を備え、
    前記スピーカユニットは、一面側から前記室内空間に音を放射するとともに他面側から前記エンクロージャ内に音を放射する振動板と、該振動板を支持するエッジと、前記振動板を駆動する磁気回路と、前記エッジ及び前記磁気回路を支持するフレームと、を備え、
    前記ダクトは、前記エンクロージャに接続される第1接続部と、前記構造物に接続される第2接続部と、を備えるとともに、当該第1接続部が当該第2接続部と同一高さ又は上方に位置し、
    前記構造物は、前記エンクロージャと水平方向に対向する第1対向面を有し、
    前記第2接続部は、前記第1対向面における中央よりも上方を含む位置に設けられていることを特徴とするアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  3. 車両の室内空間に音を放射するスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを収容するエンクロージャと、
    前記エンクロージャを前記車両の構造物に接続するダクトと、を備え、
    前記スピーカユニットは、一面側から前記室内空間に音を放射するとともに他面側から前記エンクロージャ内に音を放射する振動板と、該振動板を支持するエッジと、前記振動板を駆動する磁気回路と、前記エッジ及び前記磁気回路を支持するフレームと、を備え、
    前記ダクトは、前記エンクロージャに接続される第1接続部と、前記構造物に接続される第2接続部と、を備えるとともに、当該第1接続部が当該第2接続部と同一高さ又は上方に位置し、
    前記エンクロージャの底面は、水平面に対して傾斜した傾斜面を有し、
    前記傾斜面の下端には、水抜き孔が形成されていることを特徴とするアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  4. 前記水抜き孔には、前記エンクロージャ内の水の圧力によって開閉する弁が設けられていることを特徴とする請求項に記載のアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  5. 前記第1接続部の下端が前記第2接続部の下端と同一高さ又は上方に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  6. 前記第1接続部は、前記第2接続部よりも上方に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  7. 前記第1接続部の下端が前記第2接続部の下端よりも上方に位置することを特徴とする請求項に記載のアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  8. 前記エンクロージャは、前記構造物と水平方向に対向する第2対向面を有し、
    前記第1接続部は、前記第2対向面における中央よりも下方を含む位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  9. 前記構造物は、クロスメンバーであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
  10. 前記構造物は、サイドシェルであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアクティブノイズコントロール用音響変換装置。
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