JP6257487B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタに関し、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような所望の情報をラベル連続体に印字するプリンタに関するものである。
本発明者が検討したプリンタは、例えば、ロール状に巻かれたラベル連続体の一端をサーマルヘッドとプラテンローラとの間に挟み込んだ状態でプラテンローラを回転させてラベル連続体を搬送する際にラベルに所望の情報を印字するラベル印字用のプリンタである。
このプリンタについては、例えば、特許文献1に記載があり、プリンタの開閉カバー部の開放端部にプラテンローラを回転可能な状態で設けるとともに、開閉カバー部の閉止時にプラテンローラに対向する位置にサーマルヘッドを設けたプリンタが開示されている。
特開2008−62597号公報
ところで、プリンタの内部においてラベル連続体が接する面には複数の突部が形成されている。この複数の突部により、ラベル連続体との接触面積を小さくした状態でラベル連続体が支持されているが、その突部の側面とガイド面とが交差する角部にラベル連続体の粘着剤層の糊が溜まり易く、その角部に糊が溜まると、糊の粘着性により汚れる上、角部に糊が在るため汚れが取り難い、という問題がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、プリンタの内部において印字媒体が接触する面に設けられた突部の根元に印字媒体の粘着剤層の糊が溜まり難くすることのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のプリンタは、筐体の内部において粘着剤層を有する印字媒体を収容可能な印字媒体収容部と、前記印字媒体を搬送する搬送ローラと、前記筐体の内部において前記搬送ローラに対向して設けられ、前記印字媒体に印字を施す印字ヘッド部と、を備え、前記筐体の内部において前記印字媒体に接する面には、その面から突出する突部が形成されており、前記突部の側面と設置面との交差部に丸みが形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明のプリンタは、上記請求項1記載の発明において、前記突部は、前記印字媒体の幅方向端面に接した状態で前記印字媒体をガイドするガイド部のガイド面または前記印字媒体を搬送する際に前記粘着剤層に対向する搬送路の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明のプリンタは、上記請求項2記載の発明において、前記ガイド面に形成された突部は、前記印字媒体収容部内に前記印字媒体を収容する方向に沿って延在した状態で形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明のプリンタは、筐体の内部において粘着剤層を有する印字媒体を収容可能な印字媒体収容部と、前記印字媒体を搬送する搬送ローラと、前記筐体の内部において前記搬送ローラに対向して設けられ、前記印字媒体に印字を施す印字ヘッド部と、を備え、前記筐体の内部において前記印字媒体に接する面には、その面から突出する突部が形成されており、前記突部は、突出端から根元に向かって幅広となる断面形状に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明のプリンタは、上記請求項4記載の発明において、前記突部は、前記印字媒体の幅方向端面に接した状態で前記印字媒体をガイドするガイド部のガイド面または前記印字媒体を搬送する搬送路の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明のプリンタは、上記請求項5記載の発明において、前記ガイド面に形成された突部は、前記印字媒体収容部内に前記印字媒体を収容する方向に沿って延在した状態で形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明のプリンタは、上記請求項4〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記突部は、前記印字媒体の粘着剤層に対向する面に形成された第1の突部と、前記印字媒体の幅方向端面に接した状態で前記印字媒体をガイドするガイド部のガイド面に形成された第2の突部とを有しており、前記第2の突部の突出端の角度は、前記第1の突部の突出端の角度よりも大きいことを特徴とする。
請求項8に記載の発明のプリンタは、上記請求項4〜7のいずれか1項に記載の発明において、前記突部は、さらに、前記突部の側面と設置面との交差部に丸みが形成されている。
本発明によれば、プリンタの内部において印字媒体が接触する面に設けられた突部の根元に印字媒体の粘着剤層の糊が溜まり難くすることが可能となる。
(a)は本発明の一実施の形態に係るプリンタの通常発行状態の全体斜視図、(b)は図1(a)のプリンタの剥離発行状態の全体斜視図である。 開閉カバー部の開放状態における図1のプリンタおよびラベル連続体の外観を示す全体斜視図である。 (a)は図1(a)の通常発行時のプリンタの側面側から見た概略構成図、(b)は図1(b)の剥離発行時のプリンタの側面側から見た概略構成図である。 開閉カバー部をギア側から見た斜視図である。 図4の開閉カバー部の突出頭部の拡大斜視図である。 図5の開閉カバー部の側面図である。 開閉カバー部を用紙収容部側から見た斜視図である。 開閉カバー部の要部および搬送板の斜視図である。 開閉カバー部の閉止時に開閉カバー部の突出頭部の第1の面に対向する搬送板の斜視図である。 開閉カバー部および搬送板を下方側から見た斜視図である。 開閉カバー部、搬送板および用紙ガイド機構部を下方側から見た斜視図である。 プリンタの内部においてラベル連続体が接する面に形成されたリブの断面図である。 (a)〜(c)は本発明の一実施の形態に係るプリンタ内においてラベル連続体に接触する面に形成されたリブの断面図である。 図1のプリンタの用紙収容部内に設置されたガイド板のガイド面の平面図である。 本発明者が検討したプリンタの内部においてラベル連続体が接する面に形成されたリブの断面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。実施の形態中の用語について簡単に説明すると、以下のとおりである。
フィードとは、ラベル連続体(印字媒体)を印字のために搬送する動作を言い、フィード方向(印字搬送方向)とは、ラベル連続体を印字のために搬送する方向、具体的にはラベル連続体を用紙供給部からサーマルヘッドに送る方向を言う。バックフィードとは、ラベル連続体の所望のラベルに所望の情報を印字した後、ラベル連続体をフィード方向とは逆方向に送り、後続の他のラベルを印字開始位置に戻す動作を言い、バックフィード方向とは、ラベル連続体をバックフィードのために搬送する方向、具体的にはラベル連続体をサーマルヘッド側から用紙供給部側に送る方向を言う。
剥離発行とは、ラベル連続体として、複数枚のラベルが長尺帯状の台紙に所定間隔で仮着された連続状のラベル(台紙付きラベル)を用いた場合に、ラベルを1枚毎に台紙から剥がしてプリンタから発行する方式を言い、通常発行とは、ラベルを台紙から剥がすことなくプリンタから発行する方式を言う。通常発行には、連続発行とノンセパ(登録商標)発行とがある。台紙付きラベルの場合は、複数枚のラベルを台紙から剥がさずに連続して発行する連続発行が適用される。台紙が無く片面の粘着剤層が剥き出しにされ状態で搬送される連続状のラベル(台紙無しラベル)の場合は、ラベルを1枚毎に発行するノンセパ発行が適用される。
図1(a)は本実施の形態に係るプリンタの通常発行状態の全体斜視図、図1(b)は図1(a)のプリンタの剥離発行状態の全体斜視図、図2は開閉カバー部の開放状態における図1のプリンタおよびラベル連続体の外観を示す全体斜視図である。
本実施の形態のプリンタ1は、図1に示すように、例えば、扁平な直方体形状に形成された携帯型のラベルプリンタであり、ラベルを1枚ずつ剥離して発行する剥離発行と、ラベルを剥がさないで発行する通常発行とを1台で切り換え可能な兼用型の構成を備えている。なお、プリンタ1は、発行口側を上に向けた状態で使用(横使用)することも可能であるが、プリンタ1の底面に設けられたベルトフック(図示せず)を作業者のベルトに引っかけたり、ショルダーベルト(図示せず)を装着して作業者の肩に掛けたりすることにより発行口側を横に向けた状態で使用(縦使用)することも可能である。
プリンタ1の印字媒体としては、図2に示すように、例えば、台紙が無く粘着剤層が剥き出しにされた状態で搬送されるラベル連続体P(台紙無しラベル)が使用されている。この場合、台紙無しラベルの粘着剤層側には、長手方向に沿って予め決められた間隔毎にラベルの位置を示す位置検出マーク(図示せず)が形成されている。また、台紙無しラベルの表面(粘着剤層が形成された面の裏面、印字面)には、予め決められた温度領域に達すると特定の色(黒や赤等)に発色する感熱発色層が形成されている。
ただし、印字媒体としては、上記したものに限定されるものではなく、例えば、長尺帯状の台紙とその長手方向に沿って所定間隔毎に仮着された複数枚のラベルとを有するラベル連続体(台紙付きラベル)を使用しても良い。この場合、台紙のラベル貼付面には、ラベルを容易に剥離することが可能なようにシリコーン等のような剥離剤が被覆されている。また、台紙のラベル貼付面の裏面には、長手方向に沿って予め決められた間隔毎にラベルの位置を示す位置検出マーク(図示せず)が形成されている。ラベルの表面(印字面)には、上記した感熱発色層が形成されている。この他、例えば、台紙が無く粘着剤層も無い連続シート(台紙無しラベル)を使用しても良いし、紙類に限らずサーマルヘッドにより印字可能なフィルム(台紙無しラベル)等を使用しても良い。連続シートまたはフィルムの場合も位置検出マークを設けることができる。
プリンタ1は、外部ケース2と、開閉カバー部3と、剥離ユニット部4と、用紙収容部(印字媒体収容部)6(図2参照)と、用紙ガイド機構部7(図2参照)とを備えている。
外部ケース2は、プリンタ1の外形の一部を形成する外部筐体であり、本体ケース2aと、フロントカバー部2bとを備えている。本体ケース2aは、例えば、一面に開口部が形成されたプラスチック製の箱状体により形成されている。また、本体ケース2aの一側面には、バッテリカバー部Cbが開閉可能な状態で軸支されている。一方、フロントカバー部2bは、例えば、本体ケース2aの開口部を部分的に覆うように形成されたプラスチック製の蓋状体により形成されており、本体ケース2aにネジ止めされている。フロントカバー部2bの表面には、表示部Dpと、操作ボタンBcと、電源ボタンBvと、カバーオープンボタン(解除部材)Bpと、一対の解除レバー部Lc,Lcと、カッタCtとが装着されている。表示部Dpは、例えば、操作コマンドやメッセージ等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)である。操作ボタンBcはプリンタ1の動作や設定を操作するボタンであり、電源ボタンBvはプリンタ1の電源をオンオフするボタンである。フロントカバー部2bと開閉カバー部3との間に印字後のラベル連続体Pの発行口が形成されている。
開閉カバー部3は、用紙収容部6の開閉カバーであり、開閉カバー部3の長手方向一端部(開放端部:外部ケース2の長手方向中央側)が外部ケース2に対して離間および接近する方向に移動可能な状態で、開閉カバー部3の長手方向他端部が外部ケース2の長手方向一端部の開閉支持軸により軸支されている。また、開閉カバー部3は、その長手方向他端部の開閉支持軸に配置されたトーションバネにより開方向(開閉カバー部3の開放端部が外部ケース2から離間する方向)に付勢されている。
開閉カバー部3の開放端部には、プラテンローラ(搬送ローラ)10が正逆方向に回動自在の状態で軸支されている。このプラテンローラ10は、ラベル連続体Pを搬送する搬送手段であり、ラベル連続体Pの幅方向(短方向)に沿って延在した状態で設置されている。プラテンローラ10は、ラベル連続体Pの粘着剤が貼り付かないように、例えば、シリコーンを含有させた樹脂やシリコーンゴムのような非粘着性の材料で形成されている。プラテンローラ10のプラテン軸10aの一端部には、ギア10bが接続されている。このギア10bは、開閉カバー部3の閉止時に外部ケース2内に設置された図示しないギア等に係合され、そのギア等を介してローラ駆動用のステッピングモータ(図示せず)等に機械的に接続される。
開閉カバー部3の開放端部側においてプラテンローラ10の近傍には剥離ピン11がプラテンローラ10に沿って設置されている。この剥離ピン11は、ラベル連続体Pとして台紙付きラベルを使用する場合に、ラベルを台紙から剥離する剥離部材であり、その長手方向両端部側は開閉カバー部3に軸支されている。
開閉カバー部3の開放端部側においてラベル連続体Pが対向する面には、センサ12(12a,12b)が設置されている。センサ12aは、例えば、ラベル連続体Pの有無を検出するセンサであり、透過型の光センサ等により構成されている。一方、センサ12bは、例えば、ラベルの位置(上記位置検出マーク等)を検出するセンサであり、反射型の光センサ等により構成されている。
剥離ユニット部4は、ラベル連続体Pとして台紙付きラベルを使用する場合において剥離発行時に台紙からラベルを剥がして台紙とラベルとの搬送経路を分ける機能を備えており、剥離ユニット部4に支持されたニップローラ4aを、プリンタ1の内部の通常発行位置と、プリンタ1の外部の剥離発行位置とに移動させることが可能な状態で設置されている。ニップローラ4aは、剥離発行時にプラテンローラ10に対向するように配置され、ニップローラ4aとプラテンローラ10との間に挿入された台紙をニップローラ4aとプラテンローラ10とで挟み込み搬送する部材である。ニップローラ4aは、プラテンローラ10の回転に追従して従動回転するようになっている。
図2に示すように、用紙収容部6は、ロール状のラベル連続体Pを収容する空間であり、その内部には用紙ガイド機構部7の一対のガイド板(ガイド部)7aが設置されている。用紙ガイド機構部7は、ラベル連続体Pをその幅に合わせて支持しガイドする機構部である。一対のガイド板7aは、ロール状のラベル連続体Pの幅方向(軸方向)両端面に接触した状態でロール状のラベル連続体Pを回転可能な状態で支持してラベル連続体Pの搬送をガイドする部材であり、ラベル連続体Pの幅に応じて位置を変えられるようにラベル連続体Pの幅方向に沿って移動可能な状態で設置されている。
また、一対のガイド板7aの各々においてラベル連続体Pに接するガイド面には、そのガイド面から突出する複数のリブRaがプリンタ1の長手方向に沿って所定間隔毎に形成されている。各リブRaは、ラベル連続体Pを用紙収容部6内に収容する方向(本体ケース2aの開口面からその開口面に対向する底面に向かう方向)に沿って延在する形状に形成されている。
次に、プリンタ1の内部構造について図3を参照して説明する。図3(a)は図1(a)の通常発行時のプリンタの概略構成図、図3(b)は図1(b)の剥離発行時のプリンタの概略構成図である。
外部ケース2の内部において用紙収容部6およびプラテンローラ10の向かい側には、ヘッドブラケット27と、サーマルヘッド(印字ヘッド部)28と、コイルバネ29と、剥離ユニット部4と、搬送板30とが隣接した状態で設置されている。
ヘッドブラケット27は、サーマルヘッド28を保持するとともに、閉止状態の開閉カバー部3を保持する部材であり、開閉カバー部3の閉止時にプラテンローラ10の向かい側に揺動自在の状態で設置されている。このヘッドブラケット27に形成された溝内に、プラテンローラ10のプラテン軸10aが嵌め込まれることにより、開閉カバー部3は、ヘッドブラケット27に保持されるようになっている。ヘッドブラケット27には、押圧部27aが一体形成されている。この押圧部27aは、カバーオープンボタンBpに対向する位置(直下)に配置されており、カバーオープンボタンBpを押すと押圧部27aも押されて揺動し、ヘッドブラケット27による開閉カバー部3の保持状態が解除されるようになっている。そして、この開閉カバー部3の保持状態が解除されると、開閉カバー部3は、その長手方向他端部側の開閉支持軸3aに配置されたトーションバネ31の付勢力により自動的に開くようになっている。
サーマルヘッド28は、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような情報をラベル連続体Pに印字する印字手段であり、開閉カバー部3の閉止時にプラテンローラ10に対向するようにサーマルヘッド28の印字面を通紙ルートに向けた状態で回路基板32を介してヘッドブラケット27に実装されている。サーマルヘッド28の印字面には、通電により発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)がラベル連続体Pの幅方向(短方向)に沿って並んで設置されている。なお、回路基板32は、サーマルヘッド28に印字信号を伝送する配線基板である。
コイルバネ29は、開閉カバー部3の閉止時にヘッドブラケット27およびサーマルヘッド28をプラテンローラ10側に付勢する部材であり、ヘッドブラケット27の背面側(回路基板32の実装面の裏面側)に設置されている。このコイルバネ29の付勢力によりヘッドブラケット27がプラテンローラ10側に押し付けられている。これにより、サーマルヘッド28がラベル連続体Pを介してプラテンローラ10に押しつけられるとともに、ヘッドブラケット27の溝内に嵌り込んだプラテン軸10aが押さえられてヘッドブラケット27による開閉カバー部3の保持状態が維持されている。
搬送板30は、用紙収容部6内から送り出されたシート状のラベル連続体P(図2参照)をプラテンローラ10に向かって搬送するための通紙ルートを形成する部材である(搬送板30については後述する)。
このようなプリンタ1において、ラベル連続体Pのラベルに情報を印字するには、用紙収容部6内のロール状のラベル連続体Pの一端を引き出し、サーマルヘッド28とプラテンローラ10との間に挟み込んだ状態でプラテンローラ10を回転させてラベル連続体Pをフィード方向に搬送する際に、センサ12により検出されたタイミング信号に基づいて印字タイミングを図り、サーマルヘッド28に送信された印字信号に基づきサーマルヘッド28の発熱抵抗体を発熱させてラベル連続体Pのラベルに所望の情報を印字するようになっている。なお、フィード工程時およびバックフィード工程時において、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層は、剥き出しの状態で開閉カバー部3の開放端部側およびプラテンローラ10側を向いている。
次に、開閉カバー部3の構造について図4〜図7を参照して説明する。図4は開閉カバー部をギア10b側から見た斜視図、図5は図4の開閉カバー部の突出頭部の拡大斜視図、図6は図5の開閉カバー部の側面図、図7は開閉カバー部を用紙収容部側から見た斜視図である。
開閉カバー部3の開放端部の裏側には、インナーカバー部3bがネジNにより着脱自在の状態で装着されている。このインナーカバー部3bには、開閉カバー部3の開放端部のプラテンローラ10から離間する方向に向かって突出する突出頭部3cが一体的に形成されている。この突出頭部3cは、その厚さが、プラテンローラ10から離間する方向に向かって次第に狭くなるように形成されている。この突出頭部3cのプラテンローラ10側においてプラテンローラ10の長手方向の両端側には保持部3dが一体的に形成されている。この保持部3dは、プラテン軸10aの外周一部を取り囲むように折れ曲がっている。この保持部3dにより、プラテン軸10a(すなわち、プラテンローラ10)が回転可能な状態で保持されている。このようにプラテン軸10a(プラテンローラ10)を保持する部材を突出頭部3cに一体的に形成したことにより、プラテン軸10a(プラテンローラ10)を保持する部材を別に設ける場合に比べて、部品点数を減らすことができるので、プリンタ1を小型化することができ、また、プリンタ1のコストを低減することができる。
また、突出頭部3cは、第1の面S1と、その裏側に位置する第2の面S2と、突出頭部3cの先端に位置する第3の面(接続部)S3とを有している。第1の面S1は、シート状のラベル連続体Pの通紙ルート(フィード時およびバックフィード時の搬送路)を形成する内壁面であり、開閉カバー部3の閉止時にシート状のラベル連続体Pの粘着剤層が対向する内壁面である。この第1の面S1には、上記したセンサ12a,12bが設けられている。また、この第1の面S1においてプラテンローラ10側の端部には張出部3eが突出頭部3cと一体的に形成されている。この張出部3eは、プラテンローラ10の長手方向の端から端に渡ってプラテンローラ10の外周一部に向き合うように第1の面S1に対して交差する方向に張り出した状態で形成されている。
第2の面S2は、開閉カバー部3の閉止時に用紙収容部6(すなわち、ロール状のラベル連続体Pの外周)に対向する内壁面であり、例えば、ロール状のラベル連続体Pの外周に合わせて湾曲状に形成されている。第3の面S3は、第1の面S1および第2の面S2に対して交差するように設けられ、第1の面S1と第2の面S2とを接続する内壁面である。この第3の面S3は、例えば、略平坦状に形成されている。ただし、第3の面S3の形状は、平坦状に限定されるものではなく、例えば、湾曲状に形成されていても良い。
このような突出頭部3cの表面(張出部3eの表面、第1の面S1、第2の面S2および第3の面S3)には、プラテンローラ10の長手方向に対して交差する方向に延在する複数のリブRが、プラテンローラ10の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられている。各リブRは、第1のリブ部(第1の突部)R1、第2のリブ部(第2の突部)R2、第3のリブ部(第3の突部)R3、第4のリブ部(第4の突部)R4および第5のリブ部(第5の突部)R5を有している。
リブRの第1のリブ部R1は、開閉カバー部3の側面から見て張出部3eの表面から突出した状態で形成されている。この第1のリブ部R1は、第1の面S1に向かって見ると、プラテンローラ10の長手方向に対して交差する方向に延在しており、その延在方向においてプラテンローラ10側の端部は先端に向かって尖った状態で終端している一方、第1のリブ部R1の延在方向において第1の面S1側は第2のリブ部R2と連接されている。
この第1のリブ部R1は、バックフィード工程においてラベル連続体Pをプラテンローラ10から剥離する機能(以下、ラベル剥離機能という)を備えており、第1のリブ部R1の高さおよび第1のリブ部R1のプラテンローラ10側の先端形状は、ラベル剥離機能の観点から設定されている。ここで、第1のリブ部R1が無い場合、バックフィード工程において、シート状のラベル連続体Pがサーマルヘッド28の位置からプラテンローラ10の外周に若干貼り付いた状態で突出頭部3c側に送られる結果、プラテンローラ10と突出頭部3cとの隙間に巻き込まれ、プラテンローラ10側の突出頭部3cの端部に貼り付いてジャムが発生する場合がある。これに対して、本実施の形態においては、バックフィード工程時にラベル連続体Pがサーマルヘッド28の位置からプラテンローラ10の外周に若干貼り付いた状態で突出頭部3c側に送られるが、その途中で第1のリブ部R1によりラベル連続体Pをプラテンローラ10の外周から剥離することができる。この場合、第1のリブ部R1が無い場合よりもバックフィード方向の上流側(フィード方向の下流側)でシート状のラベル連続体Pをプラテンローラ10の外周から剥離することができる。このため、シート状のラベル連続体Pが、プラテンローラ10と突出頭部3cとの隙間に巻き込まれることも、突出頭部3cにおいてプラテンローラ10側の端部に貼り付くことも防止することができるので、バックフィード工程時にジャムが発生することを防止することができる。
また、第1のリブ部R1の幅方向(短方向)の両側には、上記した張出部3eが設けられている。ここで、張出部3eを設けないで、第1のリブ部R1のみを設ける場合、上記ラベル剥離機能を達成するため第1のリブ部R1の高さが高くなり、第1のリブ部R1のアスペクト比が高くなる結果、第1のリブ部R1の機械的強度が低下して第1のリブ部R1が変形してしまう場合がある。これに対して、本実施の形態においては張出部3eを設けることにより、第1のリブ部R1の高さを、張出部3eが無い場合に比べて低くする(アスペクト比を低くする)ことができるので、第1のリブ部R1自体の機械的強度を高めることができる。また、第1のリブ部R1の脚部において幅方向の両側に第1のリブ部R1を挟み込むように張出部3eを設けたことにより、第1のリブ部R1の機械的強度を高めることができる。すなわち、張出部3eは、第1のリブ部R1のアスペクト比を低くするとともに、第1のリブ部R1の脚部の幅方向両側を保持することにより、第1のリブ部R1の機械的強度を高める補強部材としての機能を備えている。これにより、第1のリブ部R1の変形を防止することができる。
リブRの第2のリブ部R2は、開閉カバー部3の側面から見て第1の面S1から突出した状態で形成されている。第2のリブ部R2は張出部3eの近傍に配置されている。この第2のリブ部R2も、第1の面S1に向かって見ると、プラテンローラ10の長手方向に対して交差する方向に延在しており、その延在方向の一端部は上記したように第1のリブ部R1と連接されているが、他端部は、プラテンローラ10と第3の面S3との間で終端している。
リブRの第3のリブ部R3は、開閉カバー部3の側面から見て第1の面S1から突出した状態で形成されている。第3のリブ部R3も、第1の面S1に向かって見るとプラテンローラ10の長手方向に対して交差する方向に延在している。この第3のリブ部R3は、第2のリブ部R2の延長線上に形成されているが、第2のリブ部R2とは連接されておらず、第2のリブ部R2から離れた第3の面S3の近傍に配置されている。すなわち、第2のリブ部R2と第3のリブ部R3との間にはリブRの無い領域があり、開閉カバー部3の突出頭部3cの第1の面S1において、ラベル連続体Pの搬送方向に沿って延びるリブRは、プラテンローラ10と第3の面S3との間で分断されている。
ここで、バックフィード工程においては、シート状のラベル連続体Pが突出頭部3cの第1の面S1に接近する方向に撓むが、第1の面S1に第1のリブ部R1、第2のリブ部R2および第3のリブ部R3を設けたことにより、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層の接触箇所を第1のリブ部R1、第2のリブ部R2および第3のリブ部R3に限定することができる。このため、バックフィード工程において、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第1の面S1に貼り付くのを抑制または防止することができるので、その貼り付きに起因するジャムの発生を抑制または防止することができる。また、バックフィード工程において、シート状のラベル連続体Pをスムーズに搬送することができ、ラベル連続体Pを搬送するための動力を低減できるので、プリンタ1のバッテリーの消耗を低減することができる。特に、本実施の形態においては、複数のリブRの各々において第2のリブ部R2と第3のリブ部R3とが分断されていることにより、バックフィード工程において、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第2のリブ部R2および第3のリブ部R3に接触する面積をも低減することができる。このため、バックフィード工程におけるラベル連続体Pの搬送性をさらに向上させることができる。
リブRの第4のリブ部R4は、開閉カバー部3の側面から見て突出頭部3cの先端面の第3の面S3から突出した状態で形成されている。第4のリブ部R4も、第3の面S3に向かって見るとプラテンローラ10の長手方向に対して交差する方向に沿って延在しており、その延在方向の一端は第1の面S1の第3のリブ部R3と連接され、他端は第2の面S2の第5のリブ部R5と連接されている。この第4のリブ部R4の突出長(突出高さ)は、第1のリブ部R1、第2のリブ部R2、第3のリブ部R3および第5のリブ部R5の突出長よりも長く(高く)形成されている。これにより、フィード工程時のシート状のラベル連続体Pは、プラテンローラ10と第4のリブ部R4との2接点(2箇所)で支持された状態で搬送される。
このフィード工程時において、用紙収容部6のロール状のラベル連続体Pは、シート状に引き出されて突出頭部3cの先端の第4のリブ部R4を経由してサーマルヘッド28およびプラテンローラ10の間に送られる。このときに、開閉カバー部3の突出頭部3cの先端が突き出していることにより、ロール状のラベル連続体Pの径の大小にかかわらずシート状のラベル連続体Pをロール状のラベル連続体Pから良好に剥がすことができる。
また、フィード工程時において、ラベル連続体Pは、その粘着剤層が突出頭部3cの先端(第3の面S3)の第4のリブ部R4に接触した状態で送られる。すなわち、第4のリブ部R4を設けたことにより、ラベル連続体Pの粘着剤層が第3の面S3側で接触する箇所を第4のリブ部R4に限定することができる。このため、フィード工程時においてシート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第3の面S3に接触する場合に生じる接触抵抗を低減することができるので、その接触に起因する印字乱れを抑制または防止することができる。また、フィード工程時において、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第3の面S3に貼り付くのを抑制または防止することができるので、その貼り付きに起因するジャムの発生を抑制または防止することができる。また、通常、フィード工程時においてシート状のラベル連続体Pの粘着剤層は第1の面S1側に接触しないが、仮に動作状況によりシート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第1の面S1に接近したとしても、その粘着剤層の接触箇所を第1のリブ部R1、第2のリブ部R2および第3のリブ部R3に限定することができる。このため、フィード工程時において、シート状のラベル連続体Pの粘着剤層が第1の面S1に貼り付くのを抑制または防止することができるので、その貼り付きに起因するジャムの発生を抑制または防止することができる。これらにより、シート状のラベル連続体Pをスムーズに搬送することができ、ラベル連続体Pを搬送するための動力を低減することができるので、プリンタ1のバッテリーの消耗を低減することができる。
リブRの第5のリブ部R5は、開閉カバー部3の側面から見て第2の面S2から突出した状態で形成されている。第5のリブ部R5の突出長(突出高さ)は、第1のリブ部R1、第2のリブ部R2、第3のリブ部R3の突出長(突出高さ)よりも低い。第5のリブ部R5は、第2の面S2に向かって見てロール状のラベル連続体Pの回転方向に沿って延在している。この第5のリブ部R5を設けたことにより、ロール状のラベル連続体Pが用紙収容部6内で転がった場合に、ロール状のラベル連続体Pの外周が第2の面S2側で接触する箇所をほぼ第5のリブ部R5に限定することができるので、ロール状のラベル連続体Pが回転するときの摩擦抵抗を低減することができる。
次に、プリンタ1の搬送板30の構造について図8〜図11を参照して説明する。図8は開閉カバー部の要部および搬送板の斜視図、図9は開閉カバー部の閉止時に開閉カバー部の突出頭部の第1の面に対向する搬送板の斜視図、図10は開閉カバー部および搬送板を下方側から見た斜視図、図11は開閉カバー部、搬送板および用紙ガイド機構部を下方側から見た斜視図である。なお、図8においては、搬送板30と突出頭部3cとの対向関係を示すために搬送板30を透かして見せている。
開閉カバー部3の閉止時において開閉カバー部3の突出頭部3cの第1の面S1の向かい側には、搬送板30がネジ等により着脱自在の状態で止めされている。この搬送板30において、突出頭部3cの第1の面S1に対向する面には、プラテンローラ10の長手方向に対して交差する方向に延在する複数のリブRbが、プラテンローラ10の長手方向に沿って所定の間隔毎に設けられている。この搬送板30の各リブRbは、搬送板30の向かい側の突出頭部3cの第1の面S1に形成された各リブRの真向かいに設けられている。これにより、ラベル連続体Pに対するリブR,Rbの接触位置を同じにすることができるので、リブR,Rbの接触によりラベル連続体Pに形成されるリブ跡の位置を同じにすることができる。このため、リブRとリブRbとの対向位置をずらした場合に比べて、ラベル連続体Pに残されるリブ跡のライン数を少なくすることができる。
搬送板30の下辺部(外部ケース2内の底面側)の幅方向(プラテンローラ10の長手方向)のほぼ中央には、搬送板30の下辺部から外部ケース2内の底面に向かって部分的に延在する支持片30aが形成されている。この支持片30aの先端の底面には、図10および図11に示すように、ピニオンギア(歯車部材)7bが外部ケース2内の底面に沿って回転可能な状態で軸支されている。一方、図11に示すように、一対のガイド板7a,7aの各々の底部には、互いの方向に向かって帯状に延在する一対のラック部7c,7cが設けられている。この一対のラック部7c,7cは、その各々の長辺に形成された複数の凹凸を上記したピニオンギア7bの凹凸に係合させた状態で、ピニオンギア7bを挟むように配置されている。これにより、一方のガイド板7aをロール状のラベル連続体Pの幅方向の一方向に移動させると、他方のガイド板7aが、ピニオンギア7bとラック部7cとの作用により、上記一方向とは逆方向に移動するようになっている。このように、搬送板30の下部の支持片30aにピニオンギア7bを設けたことにより、外部ケース2内の底面にピニオンギア7bを設ける場合に比べて、プリンタ1の小型化することができる。
次に、上記したリブRa,Rb,Rの断面の形状について図12〜図15を参照して説明する。図12はプリンタの内部においてラベル連続体が接する面に形成されたリブの断面図、図13(a)〜(c)は本実施の形態のプリンタ内においてラベル連続体に接触する面に形成されたリブの断面図、図14は図1のプリンタの用紙収容部内に設置されたガイド板のガイド面の平面図、図15は本発明者が検討したプリンタの内部においてラベル連続体が接する面に形成されたリブの断面図である。なお、図12および図13は、リブの延在方向に交差する断面を示している。
図15に示すように、本発明者が検討したプリンタの内部においてラベル連続体Pが接する面に形成されたリブRxにおいては、リブRxの側面S4とリブRxの設置面S5との交差部がほぼ直角に形成されている。この場合、リブRxの根元の角部にラベル連続体Pの粘着剤層の糊Gが溜まり易く、その角部に糊Gが溜まると、糊Gの粘着性により汚れる上、角部に糊Gが在るため汚れが取り難い、という問題がある。
そこで、本実施の形態においては、図12に示すように、各リブRa,Rb,R(R1〜R5)の側面S4と各リブRa,Rb,R(R1〜R5)の設置面S5との交差部に丸み(角丸)を形成した。すなわち、リブRa,Rb,Rは、先端(突出端)から根元に向かって同じ幅になるように形成されているが、リブRa,Rb,Rの側面S4とリブRa,Rb,Rの設置面S5との交差部が直角に形成されておらず、リブRa,Rb,Rの側面S4とリブRa,Rb,Rの設置面S5との交差部に、リブRa,Rb,Rの側面S4から設置面S5に向かってリブRa,Rb,Rの幅が広くなるように曲がる曲面が形成されている。図12においては、リブRa,Rb,Rの延在方向に交差する断面を示しているが、リブRa,Rb,Rの延在方向に沿って切断した断面も、リブRa,Rb,Rの側面S4とリブRa,Rb,Rの設置面S5との交差部に丸みが形成されている。このように、リブRa,Rb,Rの側面S4とリブRa,Rb,Rの設置面S5とが交差部に丸みを付けたことにより、リブRa,Rb,Rの根元にラベル連続体Pの糊が溜まり難くすることができる。また、リブRa,Rb,Rの根元にラベル連続体Pの糊が溜まってもそれを容易に除去することができる。このような根元に丸みを持つリブ(突部)は、ガイド板7aのガイド面またはラベル連続体Pを搬送する際にラベル連続体Pの粘着剤層に対向する搬送路の少なくとも一方に形成されている。
また、他の例として、図13(a),(b)に示すように、ガイド板7aのガイド面に形成され、ロール状のラベル連続体Pの側面と当接するリブRaの断面形状を、リブRaの先端から根元に向かって幅広になる形状に形成しても良い。すなわち、リブRaの側面S4と設置面S5との成す外角の角度θaが90度よりも大きな鈍角に形成されている。図13(a)においては、リブRaの先端部が曲面状に形成されている。図13(b)においては、リブRaの先端部が側面に対して交差するように(設置面S4と平行に)平坦状に形成されている。図13(a),(b)においては、リブRaの延在方向に交差する断面を示しているが、リブRaの延在方向に沿って切断した断面も、リブRaの先端から根元に向かって幅広になる形状(すなわち、リブRaの側面S4と設置面S5との成す外角の角度θaが鈍角)に形成されている。このように、ガイド板7aのリブRaの断面形状を、リブRaの先端から根元に向かって幅広になる形状としたことにより、リブRaの根元の外角の角度θaを鈍角にすることができ、その外角を図15のリブRxの場合よりも広くすることができるので、図12の場合よりも、リブRaの根元にラベル連続体Pの糊が溜まり難くすることができる。また、リブRaの根元に溜まったラベル連続体Pの糊を図12の場合よりも容易に除去することができる。
このような断面形状を持つリブ(突部)は、ガイド板7aのガイド面またはラベル連続体Pを搬送する際にラベル連続体Pの粘着剤層に対向する搬送路の少なくとも一方に形成されている。すなわち、リブRaの断面形状は、プリンタ1においてラベル連続体Pが接する部分に形成されている他のリブ(リブRb,Rや外部ケース2の底面においてラベル連続体Pに接する面に形成されたリブ等)にも適用できる。
図13(c)に示すように、開閉カバー部3の突出頭部3cの表面に形成されたリブR(R1〜R5)においては、その断面形状が、リブR(R1〜R5)の先端から根元に向かって幅広になる形状に形成されている。すなわち、リブRの側面S4と設置面S5との成す外角の角度θbが90度よりも大きな鈍角に形成されている。図13(c)においては、リブRの延在方向に交差する断面を示しているが、リブRの延在方向に沿って切断した断面も、リブR(R1〜R5)の先端から根元に向かって幅広になる形状(すなわち、リブRの側面S4と設置面S5との成す外角の角度θbが鈍角)に形成されている。ただし、このリブR(R1〜R5)においては、その先端(突出端)の角度θcがリブRaの先端(突出端)の角度θdより小さい角度で形成されており、リブRの先端がリブRaの先端よりも細く尖っている。あるいは、突出頭部3cのリブ(第1の突部)R(R1〜R5)の先端(突出端)においてラベル連続体Pに接触する面積の方が、ガイド板7aのリブ’(第2の突部)Raにおいてラベル連続体Pに接触する面積よりも小さく形成されている。これにより、突出頭部3cの表面のリブR(R1〜R5)においては、上記したようにリブR(R1〜R5)とラベル連続体Pとの接触面積を小さくすることができるのでラベル連続体Pの粘着剤層が貼り付くのを防止することができる上、図13(a),(b)のガイド板7aのリブRaと同様に、リブR(R1〜R5)の根元に糊が溜まり難くすることができ、また、リブR(R1〜R5)の根元に溜まったラベル連続体Pの糊を容易に除去することができる。
一方、図14に示すように、ガイド板7aにおいては、そのガイド面にラベル連続体Pの幅方向両端面が接触した状態でラベル連続体Pが矢印に示すように回転するので、ガイド面のリブRaの先端が尖っていると、そのリブRaによりラベル連続体Pの幅方向両端面が削られて紙粉が発生してしまう。そこで、本実施の形態においては、ガイド板7aのリブ’(第2の突部)Raにおいては、その先端(突出端)の角度θdの方が、突出頭部3cのリブ(第1の突部)R(R1〜R5)の先端(突出端)の角度θcよりも大きい角度で形成されている。あるいは、ガイド板7aのリブ(第2の突部)Raにおいてラベル連続体Pに接触する面積の方が、突出頭部3cのリブ(第1の突部)R(R1〜R5)の先端(突出端)においてラベル連続体Pに接触する面積よりも広く形成されている。これにより、フィード工程におけるラベル連続体Pの回転時にガイド板7aのリブRaによってラベル連続体Pが削れて紙粉が発生する不具合を抑制または防止することができる。
搬送板30の表面は、ラベル連続体Pにおいて粘着剤層の無い表面が接するが、ラベル連続体Pとして粘着剤層を有する台紙無しラベルを使用した場合、ラベル連続体Pの表面にも粘着剤層が付着している場合があるので、その粘着剤層の糊が搬送板30の表面のリブRbの根元に付着する場合がある。そこで、図13(a),(b)に示すように、搬送板30のリブRbにおいても、リブRbの先端から根元に向かって幅広になる形状に形成されている。すなわち、リブRbの側面S4と設置面S5との成す外角の角度θaが90度よりも大きな鈍角に形成されている。これにより、図13(a),(b)のガイド板7aのリブRaと同様に、搬送板30のリブRbの根元にラベル連続体Pの糊が溜まり難くすることができる。また、搬送板30のリブRaの根元に溜まったラベル連続体Pの糊を容易に除去することができる。また、図13(c)に示すように、搬送板30のリブRbにおいては、図13(a),(b)のガイド板7aのリブRaよりも先端が尖った形状にしても良い。これにより、上記した糊溜まりの問題を回避できる上、ラベル連続体Pの表面にリブ跡が残るのを抑制または防止することができる。
また、図13(a)〜(c)において、リブRa,Rb,R(R1〜R5)の先端部から根元に向かって幅広に形成するのに加えて、図12で説明したのと同様に、各リブRa,Rb,R(R1〜R5)の側面S4と各リブRa,Rb,R(R1〜R5)の設置面S5との交差部に丸みを設けることによって、より一層リブRa,Rb,R(R1〜R5)の根元にラベル連続体Pの糊が溜まり難くすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前記実施の形態においては、通常発行と剥離発行との両方に使用可能な兼用型のプリンタに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、通常発行のみ、または、剥離発行のみ使用可能なプリンタに適用することもできる。
また、図12または図13に示したリブ形状をガイド板7aのリブRaのみ、または、リブRa,R(R1〜R5)のみ、あるいは、リブRa,Rbのみに適用しても良い。この場合、プリンタにおいて、図12に示したリブ形状が適用されなかったリブについては、図13または図15に示したリブ形状を適用しても良い。また、プリンタにおいて、図13に示したリブ形状が適用されなかったリブについては、図12または図15に示したリブ形状を適用しても良い。
1 プリンタ
2 外部ケース
3 開閉カバー部
3b インナーカバー部
3c 突出頭部
3d 保持部
3e 張出部
6 用紙収容部
7 用紙ガイド機構部
7a ガイド板
10 プラテンローラ
27 ヘッドブラケット
28 サーマルヘッド
29 コイルバネ
30 搬送板
P ラベル連続体
S1 第1の面
S2 第2の面
S3 第3の面
S4 側面
S5 設置面
Ra リブ
Rb リブ
R リブ
R1 第1のリブ部
R2 第2のリブ部
R3 第3のリブ部
R4 第4のリブ部
R5 第5のリブ部
θa〜θd 角度

Claims (3)

  1. 筐体の内部において粘着剤層を有する印字媒体を収容可能な印字媒体収容部と、
    前記印字媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記筐体の内部において前記搬送ローラに対向して設けられ、前記印字媒体に印字を施す印字ヘッド部と
    前記筐体の内部において前記印字媒体に接する面から突出し、突出端から根元に向かって幅広となる断面形状に形成された突部と、
    を備え、
    前記突部は、前記印字媒体の粘着剤層に対向する面に形成された第1の突部と、前記印字媒体の幅方向端面に接した状態で前記印字媒体をガイドするガイド部のガイド面に形成された第2の突部とを有しており、前記第2の突部の突出端の角度は、前記第1の突部の突出端の角度よりも大きいことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記ガイド面に形成された突部は、前記印字媒体収容部内に前記印字媒体を収容する方向に沿って延在した状態で形成されていることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記突部は、さらに、前記突部の側面と設置面との交差部に丸みが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
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