JP6257233B2 - 防水板装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部から建物等へ浸水することを防止する防水板装置に関する。
大雨や洪水時において道路等が水没すると、その周りにある店舗等の建物に水が浸入して被害が拡大することがある。このとき建物の内部へ続く出入口に水の浸入を防止する手段が備えられていればその被害も少なく抑えることができる。かかる観点から、当該出入口に設置され、有事には水の浸入を防止する防水板装置が有効である。
平時には防水板を上昇させて上部空間に保管し、有事には防水板を下降させる機構を具備する防水板装置について、特許文献1、2のような先行技術がある。
特開2007−239205号公報 実開昭61−26723号公報
しかしながら、従来、地面に埋設したり天井に収納したりする等、大掛かりであり、簡易に設置できる防水板装置がなかった。
そこで本発明は、このような問題点に鑑み、簡易に設置できる防水板装置を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物開口部に取り付け可能な一対の縦枠(12)と、縦枠に
昇降可能に設けられる防水板(20)と、防水板を昇降させるワイヤ(44)と、防水板に配置され、ワイヤに吊られる複数の部材(41、42)と、を備え、ワイヤのうち鉛直に延びる部位は縦枠内を通されており、複数の部材は上下方向における高さが同じであり、
、防水板が昇降する際には、防水板の左右方向の端部が縦枠に設けられるガイド溝(12g)によってガイドされ、防水板の下端面には下端止水材(30)が配置されており、下端止水材には左右方向に直交する断面において中空である本体(30a)及び該本体の下面には斜め下方に延びるひれ部(30b)が設けられており、縦枠のガイド溝の内側となる面には、防水板の下降の姿勢で防水板を板厚方向に押圧する押圧部材(13、14)が少なくとも上下に2つ備えられており、上方に配置される押圧部材(13)の方が下方に備えられる押圧部材(14)よりも前記防水板に対して退避しており、縦枠には左右方向に対向する2つの側壁(12i、12j)を有する傾斜防止溝(12h)が設けられ、防水板の見付け面には傾斜防止溝の内部において、当該見付け面内で回転可能な車輪(28)が2つ以上設けられ、車輪が防水板の見付け面上において、縦枠の上下方向の異なる高さに配置される、防水板装置(1)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防水板装置(1)において、車輪(28)の回転軸が、防水板(20)の見付面に対して直交している。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の防水板装置(1)において、建物開口部には、左右の既設縦枠が配置され、縦枠(12)は、左右の既設縦枠に沿って取り付けられ、防水板(20)は建物開口部よりも上部に設置される。
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の防水板装置(1)において、防水板(20)は、パネル(21)と、該パネルの四周に矩形状に形成される上下左右の防水板枠(22)と、からなり、防水板枠にはワイヤが通される。
本発明によれば、枠を簡易に取り外し、及び設置することが可能な防水板装置となる。
1つの形態にかかる防水板装置1が設置された開口部の斜視図であり、図1(a)は防水板20が上昇して保持された姿勢、図1(b)は防水板20が下降した姿勢を示している。 図2(a)は図1(a)の姿勢の防水板装置1の正面図、図2(b)は図1(b)の姿勢の防水板装置の正面図である。 図2(a)のうち、防水板20の部位に注目した図である。 防水板装置1の水平方向断面を表したである。 図4の一部を拡大した図である。 防水板装置1の鉛直方向断面を表した図である。 既存枠の設置状況に応じた縦枠12の設置例を説明する図である。 ワイヤ44の異なる取りまわしの例である。 押圧部材13を図5の矢印IXから見た図である。 下端止水材30が接地したときの形態を説明する図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す形態に基づき説明する。しかし本発明は当該形態に限定されるものではない。
図1は1つの形態にかかる防水板装置1が既設の店舗出入り口用の開口部装置100の室外側に重ねて設置された状態における斜視図である。図1(a)は防水板20が防水板装置1の上部に保持された姿勢を表し、図1(b)は防水板20が防水板装置1の下部に降ろされ開口の一部を閉鎖して水の侵入を防止する姿勢を表している。
図2は防水板装置1を外部側正面から見た図であり、図2(a)は防水板20が防水板装置1の上部に保持された姿勢を表し、図2(b)は防水板20が防水板装置1の下部に降ろされた姿勢を表している。
図3は、図2(a)のうち防水板20が保持されている部分に注目するとともに内蔵している機構の一部を透視して表した図である。
図4は防水板装置1の水平方向断面を表した図、図5は図4のうち一方側の端部に注目して拡大して表した図である。また、図6は防水板装置1の鉛直方向断面を表した図である。
ここでは水害時等には、外部側から内部側に向けて水が侵入しようとする場合を想定する。また、外部側−内部側方向を内外方向、2つの縦枠12が配列される方向を左右方向、防水板20が昇降する方向を上下方向と記載することがあり、図面にもこれら方向を表している。
防水板装置1は、枠10、防水板20、及び昇降機構40を備えている。
図1(a)、図1(b)からわかるように、防水板装置1は開口部に設置される。このときには本形態のように既設の開口部装置100に重ねて設置してもよいし、防水板装置1を単独で設置してもよい。詳しくは、開口部装置、又は開口部の縁に沿って枠10が配置され、その枠内に昇降可能に防水板20が設置される。これにより平常時には図1(a)、図2(a)のように防水板20が上部に保持されており、開口部装置の開口部又は開口部はその全てが開放できる状態となっている。一方、水害時等には、図1(b)、図2(b)のように防水板20が下降して開口部の一部を閉鎖してこれ以上の水の侵入を防止することができる。
枠10は、本形態では上枠11と、該上枠11の両端のそれぞれから垂下する2つの縦枠12と、2つの縦枠12の下端間を渡すように設けられた下枠15とを備えている。
上枠11は、長尺の部材であり図6には長手方向に直交する断面が表れている。これからわかるように、上枠11は断面略L字状の部材で、当該断面においてL字状である一方の片11aが水平であり、他方の片11bが片11aの外部側端部から垂下するように延びる。
縦枠12は、上枠11の両端のそれぞれから垂下して地面に立設される長尺の部材であり、図4、図5に断面が表れている。縦枠12は防水板装置10を既設枠に固定するとともに、防水板20の昇降をガイドする。本形態では両方の縦枠12の断面形状は同じなのでここでは一方のみ説明する。
縦枠12は、図4、図5に表れる断面において、左右方向に所定の間隔を有して配置された2つの中空の矩形部12a、12bを有し、その外部側で左右に延びる片12cで連結されている。従って、矩形部12aと矩形部12bとの間には間隙12dが形成されている。左右方向外側に配置されている矩形部12aからは内外方向外部側に片12eが延びている。そして片12eの外部側端部からは左右方向のうち他方の縦枠12側に延びる片12fが設けられている。これにより片12fと矩形部12bとの間に間隙が形成されこれがガイド溝12gとなる。従ってガイド溝12gは左右方向を深さ方向とし、内外方向を幅方向とする溝である。
さらに縦枠12にはガイド溝12gの内部側に連続して、内部側を深さ方向とする溝が形成されこれが傾斜防止溝12hとなる。従って傾斜防止溝12hは左右方向に対向する
2つの側壁12i、12jを有する溝である。側壁12iは矩形部12bの一部により、側壁12jは片12eの一部によりそれぞれ形成されている。
また、2つの矩形部12a、12bの間には固定部材12kが配置される。固定部材12kは、図4、図5に表れる断面において左右方向に延びる片12kaを有しその両端から外部側に延びる片12kbを有するコ字状の部材である。
このコ字状である固定部材12kの片12kaを既設枠に重ねてビス等により固定し、固定部材12kを矩形部12aと矩形部12bとの間に挟み、片12kbと矩形部12aと、及び片12kbと矩形部12bとをビス等で固定することにより縦枠12が既設枠に固定される。このとき矩形枠12bと既設枠とは両面テープで留めてもよい。
このとき、既設枠が必ずしも精度よく設置されているとは限らず、内外方向に傾いていることがある。このときには、図7に示したように、固定部材12kを矩形部12a、12b間に挿入する程度を変更して調整することができる。このとき、矩形枠12a、12bと既設枠との間にはコーキング材を用いて止水してもよい。
また縦枠12には、片12fのうちガイド溝12gの内側となる面に2つの押圧部材である第一押圧部材13及び第二押圧部材14が配置されている。押圧部材は後で説明するように防水板20が下降する際に、防水板20を板厚方向(内外方向)内部側に押圧して防水性を高める手段である。
下枠15は、立設された2つの縦枠12の下端間を渡すように配置される長尺の部材であり、図6に長手方向に直交する断面が表れている。下枠15は、図6からわかるように、内外方向に延びる片15aと片15aの両端から垂下する2つの片15b、15cを有しておりコ字状とされている。そしてコ字状である開口を下に向けて片15b、15cは地面に埋設されており、片15aの上面が地面から露出している。
なお、本形態では下枠の長手方向に直交する断面形状はコ字状であるが、その断面形状は、少なくとも下端止水材が当接する部分が平面であれば、特に限定されるものではない。また、下枠15は必ずしも設けられる必要はない。
第一押圧部材13は、図2(a)、図2(b)に表したように、縦枠12のうち防水板20が下降した姿勢で防水板の上部となる位置に配置されている。一方、第二押圧部材14は図2(a)、図2(b)に表したように縦枠12のうち防水板20が下降した姿勢で防水板の下部となる位置に配置されている。図9には押圧部材13を図5の矢印IXで示した方向から見た図を表した。
図5、図9からわかるように、第一押圧部材13はゴムにより形成されたブロック状の部材等であり、内部側の上下角部に切り欠きによる傾斜面13aが設けられている。これにより防水板20を円滑に移動させつつこれを内部側に押圧させることができる。第二押圧部材14も同様の形状である。
第一押圧部材と第二押圧部材はゴムに限定するものではなく樹脂等の部材に変えることも可能である。
ただし、特に図5からわかるように、第一押圧部材13及び第二押圧部材14の内部側面に関して、第二押圧部材14に比べて第一押圧部材13の方が若干外部側に退避されている。これにより第一押圧部材13と防水板20との間には空隙13aが形成される。第一押圧部材13はその配置位置の性質上防水板20が下降するときに長く防水板20と接触する。従って第一押圧部材13をこのように若干退避しておくことで、該第一押圧部材13が防水板20の昇降の際に抵抗になることを抑制している。これにより防水板20の円滑な昇降が可能となる。また防水板20は内外方向へ揺動降下するので、段階的に案内することで、縦枠12に防水板20に固定してある止水シート25bを密着させる機能も兼ね備えている。
本形態では上枠11と、その両端から垂下する縦枠12とを備える例を示したが、さらに縦枠12の下端同士を渡すように下枠が設けられてもよい。また必ずしも上枠11を設ける必要もない。
次に防水板20について説明する。防水板20は、平時には防水板装置1の上部に保持され、有事には降ろされて路面に接触して開口の一部を閉鎖して水をせき止め、内部側への水の侵入を防止する機能を有する。従って防水板20は全体として板状であり、その大部分をなすパネル21を備えている。パネル21は板状の部材であり本形態ではガラスパネルを用いている。これにより、平時に上部に保持された際にも光を遮らず内外方向に光を透過させることができ開放感を妨げない。ただしパネルはガラスに限られることはなく、樹脂でもよい。また必ずしも透明である必要もない。
パネル21の四周端部に沿って防水板枠22が配置されている。防水板枠22は、防水板上枠23、防水板下枠24、及び2つの防水板縦枠25が矩形枠状に枠組みされてパネル21に配置されている。
防水板上枠23は図6に長手方向に直交する断面が表れているように、当該断面において外部側に矩形部23aが形成され、矩形部23aの内部側片23aaから内部側に向けて片23bが延び、その先端から上下に片23cが延在する。これにより矩形部23aと片23cとの間に上下に開口した2つの溝23d、23eが形成される。下方の溝23dにはパネル21の端部が差し込まれ固定されている。上方の溝23eには図3からわかるように、溝23eの内側長手方向に沿って、後述する昇降機構40のワイヤ44を通すことができる。
防水板下枠24は図6に長手方向に直交する断面が表れているように、当該断面において矩形部24aが形成され、矩形部24aの内部側一角に上方に開口した溝24bが形成されている。この溝24bにはパネル21の端部が差し込まれて固定されている。
また、矩形部24aの下端面からは下方に延びる片24c、24dが所定の間隔で垂下し、ここにも溝が形成され、ここに下端止水材30が配置されている。
下端止水材30は、図3からわかるように防水板下枠24の下面に、該防水板下枠24の長手方向に沿って配置される長尺の止水材である。図6には下端止水材30のうち長手方向に直交する断面が表れている。図6からわかるように、下端止水材30は図6に表れる断面において中空である本体30aを有し、本体30aから外部側斜め下方に延びるひれ部30bが設けられている。そして本体30aとひれ部30bとの間には、外部側に開口するように溝30cが形成されている。
下端止水材30を構成する材料は通常の止水材と同様のものを用いることができ、止水性を有する弾性に富む材料である。
防水板縦枠25は図4、図5に長手方向に直交する断面が表れているように、当該断面においてパネル保持部材26及びガイド部材27が設けられている。
パネル保持部材26は、図4、図5に表れる断面において外部側に矩形中空の矩形部26aが設けられており、矩形部26aの内部側片26aaから内部側に向けて片26bが延び、その先端から左右に片26cが延在する。これにより矩形部26aと片26cとの間に左右に開口した2つの溝26d、26eが形成される。溝26dにはパネル21の端部が差し込まれ固定されている。
ガイド部材27は、パネル保持部材固定部27a及びガイド部27bを備えている。
パネル保持部材固定部27aは、図4、図5に表れる断面において内外方向に延びる片27aaを有し、その両端のそれぞれからは反対の防水板縦枠25側に延びる片27abが設けられており、これによりコ字状が形成されている。そしてコ字状である内側に上記したパネル保持部材26が内包されている。ここで、パネル保持部材26と片27aaとの間には止水シート25aが配置されている。
また、パネル保持部材固定部27aの片27aaの縦枠12側面からはパネル21とは反対側に向けて(縦枠12側に向けて)ガイド部27bが延びている。ガイド部27bは図4、図5に表れる断面において矩形中空であり、その内外方向の大きさは上記した縦枠12のガイド溝12dの開口部の大きさと概ね同じとされている。
また、ガイド部27bのうち内部側面には止水シート25bが配置されている。
さらに、防水板縦枠25にはその内部側の面に傾斜防止手段としての車輪28が設けられている。車輪28はその回転軸がガイド部27bに内外方向に向けて具備され、左右方向及び上下方向を含む面(すなわち、いわゆる見付け面)内で回転するように構成されている。そして車輪28の直径は上記した縦枠12の傾斜防止溝12hの側壁12iと側壁12jとの間隔より若干小さくされている。これにより車輪28は傾斜防止溝12h内で円滑に回転できる。
このような車輪28は、本形態では図3からわかるように、防水板縦枠25の長手方向に2つ配列されている。ただしこれに限られることなく、2つ以上設けられていればよい。
また、本形態では傾斜防止手段として車輪28を例示したが、ここには例えば摺動性の高い材料により表面が形成された部材を配置してもよい。
また、傾斜防止手段は、少なくとも後述する昇降機構40のワイヤ44の移動側(図3の紙面右側)となる防水板縦枠25に配置される。ただし、これに限らずワイヤ44の固定側(図3の紙面左側)となる防水板縦枠25に傾斜防止手段がさらに設けられてもよい。
次に昇降機構40について説明する。昇降機構40は防水板20を縦枠12に沿って昇降するための機構である。本形態では、昇降機構40は、図3乃至図6に表れているように、滑車41、42、43、ワイヤ44、及び固定具45を具備している。
滑車41は一方側の防水板縦枠25の上部で、ガイド部27の矩形中空の内側に配置されている。滑車41の回転軸は防水板縦枠25に内外方向の向きで設けられ、滑車41は左右方向及び上下方向を含む面(すなわち、いわゆる見付け面)内で回転するように構成されている。
滑車42は他方側の防水板縦枠25の上部で、ガイド部27の矩形中空の内側に配置されている。滑車42の回転軸は防水板縦枠25に内外方向の向きで設けられ、滑車42は左右方向及び上下方向を含む面(すなわち、いわゆる見付け面)内で回転するように構成されている。
滑車43は左右方向の防水板の揺れを抑えたり、図8に示したように、不図示のワイヤ巻き取り装置を固定具45側に設置して巻き取るために、ワイヤ44を固定具45側に取りまわす変換手段としたりする滑車であり、滑車41の上方で、縦枠12の内側に配置されている。滑車43の回転軸は縦枠12に内外方向の向きで設けられ、滑車43は左右方向及び上下方向を含む面(すなわち、いわゆる見付け面)内で回転するように構成されている。
なお、本形態では、防水板の一端からワイヤを巻き取り防水板を昇降させる例を示すが、従来のように、防水板の両端からワイヤを巻き取り防水板を昇降させる形態としてもよい。
ワイヤ44は公知のワイヤを用いることができるが、チェーン等についても対応することができ、鋼製または鋼製以外の材質かは問わない。
固定具45は滑車42の上方で、縦枠12の内側に配置されており、ワイヤ44の端部を固定できるように構成されている。
以上のような構成を備える昇降機構40は次のように組み合わされている。すなわち、ワイヤ44の一端が固定具45に固定され、ワイヤ44の固定されていない他端との間で、滑車41、42を上から引っ掛けるように吊るす。滑車41、42は防水板縦枠25に固定されているので、その結果、滑車41、42を介してワイヤ44に防水板20が引っ掛けられて吊るされることになる。このとき、ワイヤ44は図3からわかるように、縦枠12、及び防水板上枠44の内側を通るので、ワイヤ44は外部に露出しない。ワイヤ44のうち固定されていない側は滑車41から上方に延び、その先には不図示のワイヤ巻き取り装置が設置されており使用者の操作で巻き取り及び巻き戻しができるように構成されている。また、防水板20の左右方向の揺れを押さえる調整等が必要な場合および図8のようにワイヤ巻き取り装置を滑車42側に設置するために滑車41の上方に滑車43を取付け、巻き取り方向を変えることも可能であるが、防水板20の左右方向の揺れを押さえる調整等不要な場合およびワイヤ巻き取り装置を滑車41側に設置する場合には滑車43を設けなくとも良い。
以上説明した枠10、防水板20、及び昇降機構40は例えば次のように組み合わされて防水板装置1とされている。
昇降機構40と防水板20及び枠10との組み合わせは上記の通りである。一方、枠10と防水板20との組み合わせは次の通りである。すなわち、図4、図5からわかるように、防水板20の防水板縦枠25に具備されるガイド部27が縦枠12のガイド溝12gに挿入される。このとき、車輪28が縦枠12内の傾斜防止溝12hの内側に配置される。
このような防水板装置1は次のように作用する。
平時では、防水板装置1は図1(a)、図2(a)に示したように防水板20が防水板装置の1の上部に保持されている。これはワイヤ44が巻き上げられることにより枠10内に存在するワイヤ44の長さを短くすることにより防水板20が上部に引き上げられる。
一方、外部側で洪水が発生する等の有事においては、使用者は不図示の操作手段を用いてワイヤ44を巻き戻す。これにより枠10の内側に存在するワイヤ44が長くなり、これに吊り下げられている防水板20はその自重で下方に移動し、図1(b)、図2(b)のようにその下端が接地して水を堰き止める。
ここで、防水板20の降下(上昇も)する際に円滑な動作をさせるため、防水板20に鉛直上下に配置されている車輪28の軸心は、水平に配置されている滑車41のうちワイヤ44が掛けられる凹部と鉛直方向に一直線状であることが好ましい。すなわち、巻上側のワイヤ44と車輪28の軸心とが一直線上であることが好ましい。
図1(b)、図2(b)からわかるように、防水板装置1では防水板20が下降した姿勢にあってもワイヤ44のうち鉛直に延びる部分が、縦枠12内を通されており、2つの縦枠12の間に露出しない。これにより、例えば防水板20を跨いで出入りする際にもワイヤ44に引っ掛かることがないので不具合を生じない。
また、図1(b)、図2(b)のように防水板20が接地すると、下端止水材30が路面に接触して下端部における水の侵入を防止する。このとき、図10に示したように、ひれ部30bの形状により該ひれ部30bが下枠15の片15aに最初に接地するとともに、ひれ部30bがその付勢力に抗して押し上げられるように変形する。これによりひれ部30bの下面が路面に沿って強く接地するので防水性を高めることができる。このとき本体30aが中空であることにより本体30aが変形してひれ部30bの上記変形を円滑にしている。また、ひれ部30bの復元力により下枠15に押し付け力が作用したり、溝30cには外部側から水が浸入し、その水圧によりひれ部30bを路面にさらに押し付けるように作用する。
防水板20が上昇した姿勢から防水板20が下降した姿勢に移動する際に、防水板20が水平方向に長い矩形であるという性質上、及び/又はワイヤ44が一方の端部を固定し、他方の端部を巻き上げ、巻き戻すという力の加え方の性質上、防水板20が水平に対して傾く虞がある。防水板20が傾くと円滑な移動が妨げられてしまい緊急であるにも関わらず適切に対処できない。これに対して防水板装置1では、図5によく表れているように傾斜防止手段である車輪28が傾斜防止溝12hの内側に配置されており、傾斜しようとすると車輪28の外周面が傾斜防止溝12hの側壁12i、12jに接触して傾斜を防止する。これにより防水板の円滑な移動が可能となる。
また、防水板20の下降の過程で、第一押圧部材13、第二押圧部材14により防水板は内部側に押圧され、防水シート25bが縦枠12のガイド溝12gの内面に密着して防水性が確保される。このとき、上方側の第一押圧部材13の内部側面が若干外部側にオフセット(退避)してあるので、防水板20と第一押圧部材13との間に空隙13aが形成され、防水板20が下降する過程で第一押圧部材13と防水板20との摩擦を減じることができ、円滑な移動が可能である。
防水板20の上昇は使用者が不図示の操作手段を操作することによりワイヤ44が巻き上げられてこれに伴って防水板20が上昇する。この際にも上記と同様に円滑な防水板20の移動が可能である。
また、防水板装置1は上記したように簡易な構成であり、枠10の取り付け、及び取り外しも容易であり、既存枠や単独でも設置及び取り外しが簡単に行える。
1 防水板装置
10 枠
11 上枠
12 縦枠
20 防水板
21 パネル
22 防水板枠
23 防水板上枠
24 防水板下枠
25 防水板縦枠
26 パネル保持部
27 ガイド部材
28 車輪(傾斜防止手段)
30 下端止水材
40 昇降機構
41、42、43 滑車
44 ワイヤ
45 固定具

Claims (4)

  1. 建物開口部に取り付け可能な一対の縦枠と、
    前記縦枠に昇降可能に設けられる防水板と、
    前記防水板を昇降させるワイヤと、
    前記防水板に配置され、前記ワイヤに吊られる複数の部材と、を備え、
    前記ワイヤのうち鉛直に延びる部位は前記縦枠内を通されており、
    前記複数の部材は上下方向における高さが同じであり、
    前記防水板が昇降する際には、前記防水板の左右方向の端部が前記縦枠に設けられるガイド溝によってガイドされ、
    前記防水板の下端面には下端止水材が配置されており、
    前記下端止水材には左右方向に直交する断面において中空である本体及び該本体の下面から斜め下方に延びるひれ部が設けられており、
    前記縦枠の前記ガイド溝の内側となる面には、前記防水板の下降の姿勢で前記防水板を板厚方向に押圧する押圧部材が少なくとも上下に2つ備えられており、上方に配置される前記押圧部材の方が下方に備えられる前記押圧部材よりも前記防水板に対して退避しており、
    前記縦枠には左右方向に対向する2つの側壁を有する傾斜防止溝が設けられ、
    前記防水板の見付け面には前記傾斜防止溝の内部において、前記見付け面内で回転可能な車輪が2つ以上設けられ、前記車輪が前記防水板の見付け面上において、前記縦枠の上下方向の異なる高さに配置される、
    防水板装置。
  2. 前記車輪の回転軸は、前記防水板の見付面に対して直交している、請求項1に記載の防水板装置。
  3. 前記建物開口部には、左右の既設縦枠が配置され、
    前記縦枠は、前記左右の既設縦枠に沿って取り付けられ、
    前記防水板は前記建物開口部よりも上部に設置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の防水板装置。
  4. 前記防水板は、パネルと、該パネルの四周に矩形状に形成される上下左右の防水板枠と、からなり、前記防水板枠には前記ワイヤが通されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防水板装置。
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