JP6256369B2 - センサ、入力装置、キーボードおよび電子機器 - Google Patents

センサ、入力装置、キーボードおよび電子機器

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Description

本技術は、感圧式のセンサ、入力装置、キーボードおよび電子機器に関する。
近年、入力操作を静電的に検出することが可能な感圧式のセンサは、モバイルPC(Personal Computer)やタブレットPCなどの様々な電子機器に広く用いられている。感圧式のセンサとして、第1の導体層および第2の導体層の間に電極基板を設け、第1の導体層および電極基板を複数の第1の構造体により離間し、電極基板および第2の導体層を複数の第2の構造体により離間したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2014/141584号
感圧式のセンサでは、動作荷重にばらつきが生じる虞がある。このため、動作荷重のばらつきの低減が望まれる。
本技術の目的は、動作荷重のばらつきを低減できるセンサ、入力装置、キーボードおよび電子機器を提供することにある。
上述の課題を解決するために、第1の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部における第1の電極要素および第2の電極要素間の隙間幅は、センサ部の中央部における第1の電極要素および第2の電極要素間の隙間幅よりも狭く、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第2の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部における第1の電極要素および第2の電極要素の幅は、センサ部の中央部における第1の電極要素および第2の電極要素の幅よりも狭く、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第3の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部におけるセンサ層の厚みは、センサ部の中央部におけるセンサ層の厚みより厚く、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第4の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部における第1の電極要素および第2の電極要素の厚みは、センサ部の中央部における第1の電極要素および第2の電極要素の厚みよりも厚く、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第5の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部におけるセンサ層の誘電率は、センサ部の中央部におけるセンサ層の誘電率よりも大きく、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第6の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の周縁は、押圧部の周縁よりも外側に位置し、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第7の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部における第1の電極要素および第2の電極要素の密度は、センサ部の中央部における第1の電極要素および第2の電極要素の密度よりも高く、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第8の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
第1の電極要素および第2の電極要素は、同心状または螺旋状を有し、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第9の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
第1の電極要素および第2の電極要素は、櫛歯状を有し、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第10の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部における第1の電極要素および第2の電極要素の長さは、センサ部の中央部における第1の電極要素および第2の電極要素の長さよりも長く、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
第11の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高く、
センサ部の感度は、センサ部の中央部からセンサ部の端部に向かって徐々に高くなるセンサである。
第12の技術は、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
導体層およびセンサ層を離間する離間層と
を備え、
センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
離間層は、センサ部に対応して設けられた構造体を含み、
センサ部の端部の感度は、センサ部の中央部の感度に比して高いセンサである。
13の技術は、第1から第12の技術のいずれかのセンサを備える入力装置である。
14の技術は、第1から第12の技術のいずれかのセンサと、
センサ部に対応して設けられたキーと
を備えキーボードである。
15の技術は、第1から第12の技術のいずれかに記載のセンサを備える電子機器である。
以上説明したように、本技術によれば、動作荷重のばらつきを低減できる。
図1Aは、センサの構成の一例を示す断面図である。図1Bは、操作荷重に対する静電容量変化の一例を示すグラフである。 図2は、本技術の第1の実施形態に係る電子機器の構成の一例を示すブロック図である。 図3Aは、本技術の第1の実施形態に係るセンサの構成の一例を示す断面図である。図3Bは、図3Aに示したセンサの一部を拡大して表す断面図である。図3Cは、押圧体の変形例を示す断面図である。 図4Aは、第1の電極の構成の一例を示す平面図である。図4Bは、第2の電極の構成の一例を示す平面図である。 図5は、センサ部の構成および配置の一例を示す平面図である。 図6Aは、センサ層の構成の一例を示す概略図である。図6Bは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。 図7Aは、センサ部の構成例1を示す平面図である。図7Bは、センサ層の構成例1を示す断面図である。 図8Aは、センサ層の構成例2を示す断面図である。図8Bは、センサ層の構成例2を示す断面図である。図8Cは、センサ層の構成例3を示す断面図である。図8Dは、センサ層の構成例3を示す断面図である。 図9Aは、センサ部の構成例4を示す平面図である。図9Bは、センサ層の構成例4を示す断面図である。 図10Aは、センサ部の構成例3を示す平面図である。図10Bは、センサ層の構成例3を示す断面図である。 図11Aは、ジェスチャー入力操作したときのセンサの動作の一例を説明するための断面図である。図11Bは、キー入力操作したときのセンサの動作の一例を説明するための断面図である。図11Cは、操作荷重に対する静電容量変化の一例を示すグラフである。 図12は、コントローラICの動作の一例について説明するためのフローチャートである。 図13は、本技術の第1の実施形態の変形例1に係るセンサに含まれるセンサ部の構成の一例を示す平面図である。 図14は、本技術の第1の実施形態の変形例2に係るセンサの構成の一例を示す断面図である。 図15Aは、第1の電極の構成の一例を示す平面図である。図15Bは、第2の電極の構成の一例を示す平面図である。 図16は、センサ部の構成および配置の一例を示す平面図である。 図17Aは、センサ部の構成の一例を示す平面図である。図17Bは、センサ層の構成の一例を示す断面図である。 図18Aは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。図18Bは、図18Aに示したセンサ領域に対する第1、第2の電極要素の配置の一例を示す概略図である。 図19Aは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。図19Bは、図19Aに示したセンサ領域に対する第1、第2の電極要素の配置の一例を示す概略図である。 図20は、センサ部の構成の一例を示す平面図である。 図21Aは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。図21Bは、図21Aに示したセンサ領域に対する第1、第2の電極要素の配置の一例を示す概略図である。 図22Aは、センサ層の構成の一例を示す概略図である。図22Bは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。 図23Aは、センサ部の構成の一例を示す平面図である。図23Bは、センサ層の構成の一例を示す断面図である。 図24Aは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。図24Bは、図24Aに示したセンサ領域に対する第1、第2の電極要素の配置の一例を示す概略図である。 図25Aは、センサ部の構成の一例を示す平面図である。図25Bは、センサ層の構成の一例を示す断面図である。 図26Aは、センサ層の構成の一例を示す概略図である。図26Bは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。 図27Aは、センサ部の構成例1を示す平面図である。図27Bは、センサ層の構成例1を示す断面図である。 図28Aは、センサ部の構成例2を示す平面図である。図28Bは、センサ層の構成例2を示す断面図である。 図29Aは、センサ領域の感度分布の一例を示す概略図である。図29Bは、図29Aに示したセンサ領域に対する第1、第2の電極要素の配置の一例を示す概略図である。 図30Aは、センサ部の構成の一例を示す平面図である。図30Bは、センサ層の構成の一例を示す断面図である。 図31Aは、本技術の第7の実施形態に係るセンサの構成の一例を示す断面図である。図31Bは、本技術の第7の実施形態の変形例に係るセンサの構成の一例を示す断面図である。 図32Aは、参考例1のセンサのキーを擬似指で押したときの静電容量変化を示すグラフである。図32Bは、参考例1のセンサのキーを擬似爪で押したときの静電容量変化を示すグラフである。 図33Aは、試験例1−1〜1−4、2−1〜2−4、3−1〜3−4の応力シミュレーションのモデルとして用いたセンサの操作面の外観を示す平面図である。図33Bは、試験例1−1〜1−4、2−1〜2−4、3−1〜3−4の応力シミュレーションのモデルとして用いたセンサの構成を示す断面図である。 図34Aは、試験例1−1〜1−4、2−1〜2−4、3−1〜3−4の電界シミュレーションのモデルとして用いたセンサの構成を示す断面図である。図34Bは、試験例1−1〜1−4、2−1〜2−4、3−1〜3−4の電界シミュレーションのモデルとして用いたセンサ部の構成を示す平面図である。 図35Aは、試験例1−1〜1−4のシミュレーション結果を示すグラフである。図35Bは、試験例2−1〜2−4のシミュレーション結果を示すグラフである。図35Cは、試験例3−1〜3−4のシミュレーション結果を示すグラフである。 図36Aは、REF電極層を押し切ったときの静電容量変化を示すグラフである。図36Bは、REF電極層の押し始めの静電容量変化に対するREF電極層の押し終わりの静電容量変化の比率を示すグラフである。
本技術において、第1、第2の電極要素はセンサ層の厚さ方向から見て交互に配置されてさえいれば、それらの配置形態は特に限定されるものではない。すなわち、第1、第2の電極要素が共に同一面に配置されていてもよいし、第1、第2の電極要素がそれぞれ異なる面に配置されていてもよい。本技術において、センサ部の端部とは、例えばセンサ部の周端部または両端部を意味する。
本技術において、センサ部の感度分布は、センサ部の中央部から両端部に向かって感度が高くなる1次元的な感度分布、またはセンサ部の中央部から周端部に向かって感度が高くなる2次元的な感度分布であることが好ましい。
本技術において、第1、第2の電極要素は、櫛歯状、同心状または螺旋状に配置されていることが好ましい。同心状としては、例えば、同心の多角形状、同心の円形状、同心の楕円状が挙げられるが、これに限定されるものではない。螺旋状としては、例えば、螺旋の多角形状、螺旋の円形状、螺旋の楕円状が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本技術において、離間層は、センサ部に対応して設けられた構造体を含む構造層であることが好ましい。構造層は、凸状部を有する凹凸層を備え、この凸状部により上記構造体が構成されていることが好ましい。構造層は、クリック感の向上の観点からすると、凸状部を有する凹凸層と、凸状部の頂部に設けられた押圧体とを備え、これらの凸状部と押圧体とにより上記構造体が構成されていることが好ましい。
本技術において、電子機器としては、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォンなど携帯電話、タブレット型コンピュータ、テレビ、カメラ、携帯ゲーム機器、カーナビゲーションシステム、ウェアラブル機器などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本技術の実施形態について、以下の順序で説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
概要
1 第1の実施形態(センサ部のコンデンサの感度を調整した例)
1.1 電子機器の構成
1.2 センサの構成
1.3 センサの動作
1.4 キー入力操作に対する静電容量の変化
1.5 コントローラICの動作
1.6 効果
1.7 変形例
2 第2の実施形態(センサ部のコンデンサの感度を調整した例)
2.1 センサの構成
2.2 効果
2.3 変形例
3.第3の実施形態(センサ部のコンデンサの配置を調整した例)
3.1 センサの構成
3.2 効果
4 第4の実施形態(センサ部のコンデンサの配置を調整した例)
4.1 センサの構成
4.2 効果
5 第5の実施形態(センサ部のコンデンサの配置および感度を調整した例)
5.1 センサの構成
5.2 効果
5.3 変形例
6 第6の実施形態(センサ部のコンデンサの配置および感度を調整した例)
6.1 センサの構成
6.2 効果
7 第7の実施形態(他の構成を有するセンサの例)
7.1 センサの構成
7.2 センサの動作
7.3 効果
7.4 変形例
<概要>
本発明者らは、同一の操作面において二種類の入力操作、具体的にはキー入力操作とジェスチャー入力操作を行うことができ、かつ薄型でクリック感を発生できる感圧式のセンサとして、図1Aに示す構成を有するものを検討している。このセンサ720は、リファレンス電極層(以下「REF電極層」という。)721と、センサ層722と、中間層723と、複数の構造体731を含む構造層724と、REF電極層725と、複数のキー726aを含むキートップ層726とを備える。センサ層722は、キー726aの直下にセンサ部722sを含んでいる。このセンサ部722sは、センサ層722の面内方向に交互に配置された複数の第1、第2の電極要素742a、743aにより構成されている。隣り合う第1、第2の電極要素742a、743a間に電圧が印加されると、それらの第1、第2の電極要素742a、743a同士は容量結合を形成する。
上述した構成を有する感圧式のセンサ720では、以下のようにしてキー入力操作が検出される。キー726aを押圧すると、REF電極層725がセンサ層722(すなわちセンサ部722s)に接近するように変形する。この変形により、隣り合う第1、第2の電極要素742a、743a間の静電容量が変化する。コントローラIC(Integrated Circuit)が、キー726aの直下に含まれた複数の第1、第2の電極要素742a、743aの全体の静電容量の変化を検出し、検出結果をキー入力操作判別用の閾値と比較することで、キー入力操作の有無を検出する。
しかしながら、このセンサ720では、図1Bに示すように、キー726aを押す位置および押圧物の違いにより、動作荷重にばらつきが生じることがある。例えば、キー726aの中央部を押圧した場合と、キー726aの端部を押圧した場合とでは、REF電極層725の変形が異なるため、動作荷重にばらつきが生じることがある。また、キー726aを指の腹(指先の内側の部分)で押圧した場合と、キー726aを爪先で押圧した場合にも、REF電極層725の変形が異なるため、動作荷重にばらつきが生じることがある。なお、図1Bでは、キー726aの端部を指の腹で押圧した場合と、キー726aの端部を爪先で押圧した場合とで生じる動作荷重のばらつきが示されている。
そこで、本発明者らは、上述の動作加重のばらつきを低減すべく鋭意検討を重ねた。その結果、センサ部の両端部または周端部の感度をセンサ部の中央部の感度に比して高くすることで、キー726aを押す位置および押圧物の違いによる動作荷重のばらつきを低減できることを見出した。以下では、このような感度分布を有するセンサ、それを備えるキーボードおよび電子機器について説明する。
<1 第1の実施形態>
[1.1 電子機器の構成]
図2に示すように、電子機器10は、キーボード11と、電子機器10の本体であるホスト12と、表示装置13とを備える。なお、図2では、キーボード11が電子機器10内に設けられ、両者が一体となっている構成が示されているが、キーボード11が電子機器10の外部に周辺機器として設けられている構成を採用してもよい。また、表示装置13が電子機器10内に設けられ、両者が一体となっている構成が示されているが、表示装置13が電子機器10の外部に周辺機器として設けられている構成を採用してもよい。電子機器10としては、例えばパーソナルコンピュータが挙げられるが、これに限定されるものではない。
(キーボード)
キーボード11は、入力装置の一例であり、センサ20と、コントローラIC(Integrated Circuit)14とを備える。センサ20は、キー入力操作20aとジェスチャー入力操作20bの両操作を行うことが可能なものである。センサ20は、入力操作に応じた静電容量の変化を検出し、それに応じた電気信号をコントローラIC14に出力する。コントローラIC14は、センサ20から供給される電気信号に基づき、センサ20に対してなされた操作に対応した情報をホスト12に出力する。例えば、押圧したキーに関する情報(例えばスキャンコード)、座標情報などを出力する。
(ホスト)
ホスト12は、キーボード11から供給される情報に基づき、各種の処理を実効する。例えば、表示装置13に対する文字情報の表示や、表示装置13に表示されたカーソルの移動などの処理を実効する。
(表示装置)
表示装置13は、ホスト12から供給される映像信号や制御信号などに基づき、映像(画面)を表示する。表示装置13としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:EL)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel:PDP)などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
[1.2 センサの構成]
以下、図3A、図3Bを参照して、センサ20の構成の一例について説明する。センサ20は、第1の導体層としてのREF電極層21と、センサ層22と、中間層(スペーサ層)23と、複数の構造体31を含む構造層24と、第2の導体層としてのREF電極層25と、キートップ層26とを備える。センサ20は、柔軟性を有する操作面を有している。以下では、センサ20およびその構成要素(構成部材)の両主面のうち、操作面側となる主面を表面(第1の面)といい、それとは反対側の主面を裏面(第2の面)ということがある。
センサ20は、キートップ層26に対する入力操作によるREF電極層25とセンサ層22との間の距離の変化を静電的に検出することで、当該入力操作を検出する。当該入力操作は、キートップ層26に対するキー入力操作、またはキートップ層26上でのジェスチャー操作である。
センサ層22の表面側には、その表面から所定間隔を隔ててREF電極層25が設けられている。一方、センサ層22の裏面側には、その裏面に隣接してREF電極層21が設けられている。このようにREF電極層21、25をセンサ層22の両面側に設けることにより、センサ20内に外部ノイズ(外部電場)が入り込むのを防ぐことができる。
センサ層22とREF電極層25との間に、センサ層22からREF電極層25の方向に向かって中間層23、構造層24がこの順序で設けられている。構造層24に含まれた複数の構造体31により、中間層23とREF電極層25との間が離間され、所定のスペースが設けられている。
(REF電極層)
REF電極層21は、センサ20の裏面を構成し、センサ20の厚さ方向にREF電極層25と対向して配置されている。REF電極層21は、例えば、センサ層22およびREF電極層25などよりも高い曲げ剛性を有し、センサ20の支持プレートとして機能する。
REF電極層21としては、導電層または導電性基材を用いることができる。導電性基材は、例えば、基材と、その表面に設けられた導電層とを備える。基材は、例えば、フィルム状または板状を有する。ここで、フィルムには、シートも含まれるものとする。導電層は、電気的導電性を有するものであればよく、例えば、無機系導電材料を含む無機導電層、有機系導電材料を含む有機導電層、無機系導電材料および有機系導電材料の両方を含む有機−無機導電層などを用いることができる。
無機系導電材料としては、例えば、金属、金属酸化物などが挙げられる。ここで、金属には、半金属が含まれるものと定義する。金属としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、金、白金、パラジウム、ニッケル、錫、コバルト、ロジウム、イリジウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、マンガン、モリブデン、タングステン、ニオブ、タンテル、チタン、ビスマス、アンチモン、鉛などの金属、またはこれらの合金などが挙げられるが、これに限定されるものではない。金属酸化物としては、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、ガリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
有機系導電材料としては、例えば、炭素材料、導電性ポリマーなどが挙げられる。炭素材料としては、例えば、カーボンブラック、炭素繊維、フラーレン、グラフェン、カーボンナノチューブ、カーボンマイクロコイル、ナノホーンなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。導電性ポリマーとしては、例えば、置換または無置換のポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、およびこれらから選ばれる1種または2種からなる(共)重合体などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
REF電極層21としては、具体的に例えば、Al合金またはMg合金などの金属材料を含む金属板、カーボン繊維強化型プラスチックなどの導体板、プラスチック材料などを含む絶縁体層上にメッキ膜、蒸着膜、スパッタリング膜または金属箔などの導電層を形成した積層体を用いることができる。REF電極層21は、例えばグランド電位に接続される。
REF電極層21の形状としては、例えば、平坦な板状が挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、REF電極層21が段差部を有していてもよい。また、REF電極層21に1または複数の開口が設けられていてもよい。さらには、REF電極層21がメッシュ状の構成を有していてもよい。
REF電極層25は、可撓性を有している。このため、REF電極層25は、操作面の押圧に応じて変形可能である。REF電極層25は、例えば、可撓性を有する導電層または導電性フィルムである。導電性フィルムは、例えば、基材であるフィルムと、その表面に設けられた導電層とを備える。導電層の材料としては、上述のREF電極層21の導電層と同様のものを例示することができる。
導電性フィルムとしては、具体的に例えば、ステンレス鋼(Stainless Used Steel:SUS)フィルム、カーボンを印刷したフィルム、ITO(Indium Tin Oxide)フィルム、Cuなどの金属を蒸着した金属蒸着フィルムなどを用いることができる。REF電極層25は、例えばグランド電位に接続される。
(センサ層)
センサ層22は、REF電極層21とREF電極層25との間に設けられ、操作面側となるREF電極層25との距離の変化を静電的に検出することが可能である。具体的には、センサ層22は、複数のセンサ部22sを含み、この複数のセンサ部22sが、REF電極層25との距離に応じて変化する静電容量を検出する。センサ部22sの両端部の感度は、センサ部22sの中央部の感度に比して高い。センサ部22sの感度は、センサ部22sの中央部から両端部に向けて徐々に高くなっていることが好ましい。複数のセンサ部22sは、センサ20のキー配列に対応してセンサ層22の面内方向に2次元配列されている。センサ部22sは、交互に配置された複数の第1、第2の電極要素42a、43aにより構成されている。
センサ層22は、静電容量式のセンサ層であり、基材41と、複数の第1の電極と、複数の第2の電極と、絶縁層44とを備える。複数の第1、第2の電極は、基材41の表面に配置されている。第1、第2の電極がそれぞれ、上述の複数の第1、第2の電極要素42a、43aを含んでいる。なお、第1、第2の電極の構成の詳細については後述する。
図3A、図3Bでは、図示を容易にするために、センサ層22の厚みが位置によらず同一であり、かつ複数の第1、第2の電極要素42a、43aの厚み、配置間隔および幅がすべて同一である例を示している。後述するように、センサ層22の構成はこの例に限定されるものではなく、それらが変化する構成を採用することも可能である。
センサ部22sは、例えば、キー領域Rkとほぼ同一の大きさを有しているか、またはキー領域Rkより大きい。キー26aの両端部の感度を向上する観点からすると、センサ部22sはキー26aより大きく、センサ20の表面に垂直な方向から見た場合に、センサ部22sの周縁がキー領域Rkの周縁よりも外側に配置されていることが好ましい。ここで、キー領域Rkは、キートップ層26のキー26aが形成されている範囲を意味する。
基材41としては、例えば、高分子樹脂フィルムまたはガラス基板を用いることができる。高分子樹脂フィルムの材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)ポリイミド(PI)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエステル、ポリアミド(PA)、アラミド、ポリエチレン(PE)、ポリアクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、環状オレフィンポリマー(COP)、ノルボルネン系熱可塑性樹脂などが挙げられる。
基材41の厚みは、100μm以上250μm以下であることが好ましい。基材41の厚みをこの範囲にすることで、コントローラIC14が駆動するために十分な初期容量を得ることができる。基材41の比誘電率は、2以上5以下であることが好ましい。基材41の比誘電率をこの範囲にすることで、基材41の材料として一般的な樹脂材料を用いることができる。
絶縁層44は、複数の第1、第2の電極を覆うように基材41の表面に設けられている。絶縁層44の材料としては、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、絶縁レジスト、金属化合物などを用いることができる。具体的には例えば、ポリアクリレート、PVA(ポリビニルアルコール)、PS(ポリスチレン)、ポリイミド、ポリエステル、エポキシ、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコールなどの樹脂材料、SiO2、SiNx、SiON、Al23、Ta25、Y2O3、HfO2、HfAlO、ZrO2、TiO2などの金属化合物を用いることができる。
絶縁層44の厚みは、20μm以上80μm以下であることが好ましい。絶縁層44をこの厚み範囲にすると、スクリーン印刷法により絶縁層44を作製することができるので、絶縁層44を低コストで作製できる。また、第1、第2の電極の絶縁性を十分に確保することができる。絶縁層44の比誘電率は、2以上5以下であることが好ましい。絶縁層44の比誘電率をこの範囲にすることで、絶縁層44の材料として一般的な樹脂材料を用いることができる。
(第1、第2の電極)
図4Aに示すように、第1の電極42は、複数の第1の単位電極体42Uと、複数の第1の接続部42cとを備える。なお、本明細書において、基材51の表面内において互いに直交する軸のうち一方の軸をX軸といい、他方の軸をY軸という。複数の第1の単位電極体42Uは、X軸方向に一定の間隔で配置され、X軸方向に隣接する第1の単位電極体42U同士は、第1の接続部42cにより電気的に接続されている。
第1の単位電極体42Uは、全体として櫛歯状を有している。具体的には、第1の単位電極体42Uは、複数の第1の電極要素42aと、結合部42bとを備える。複数の第1の電極要素42aは、Y軸方向に延設されている。隣り合う第1の電極要素42aの間は、一定間隔離されている。複数の第1の電極要素42aの一端は、X軸方向に延在された結合部42bに結合されている。
図4Bに示すように、第2の電極43は、複数の第2の単位電極体43Uと、複数の第2の接続部43cとを備える。複数の第2の単位電極体43Uは、Y軸方向に一定の間隔で、かつY軸方向に隣接する第2の単位電極体43U同士が一定の間隔でX軸方向にずれるように配置されている。また、Y軸方向に隣接する第2の単位電極体43U同士は、第2の接続部43cにより電気的に接続されている。
第2の単位電極体43Uは、全体として櫛歯状を有している。具体的には、第2の単位電極体43Uは、複数の第2の電極要素43aと、結合部43bとを備える。複数の第2の電極要素43aは、Y軸方向に延設されている。隣り合う第2の電極要素43aの間は、一定間隔離されている。複数の第2の電極要素43aの一端は、X軸方向に延在された結合部43bに結合されている。
第1、第2の電極42、43の材料としては、REF電極層21、25の導電層の材料と同様の材料を例示することができる。第1、第2の電極42、43の作製方法としては、例えば、スクリーン印刷法、フォトリソグラフィー法を用いることができる。フォトリソグラフィー法によりパターニングする薄膜の成膜方法としては、例えば、蒸着法、スパッタリングなどの物理蒸着(physical vapor deposition:PVD)法を用いることができる。
図5に示すように、複数のセンサ部22sは、基材41上に2次元配列されている。各センサ部22sは、一組の第1、第2の単位電極体42U、43Uにより構成されている。第1の単位電極体42Uが有する複数の第1の電極要素42aと、第2の単位電極体43Uが有する複数の第2の電極要素43aとは、X軸方向に向かって交互に配列されている。第1、第2の電極要素42a、43aの間は、所定の間隔離されている。
第1の接続部42cは、第2の接続部43cを跨ぐように設けられている。具体的には、第1の接続部42cは、ジャンパー配線部42dを有し、このジャンパー配線部42dが第2の接続部43cを跨ぐように配置されている。ジャンパー配線部42dと第2の接続部43cとの間には絶縁層が設けられている。
(感度分布)
第1、第2の電極42、43間に電圧を印加すると、図6Aに示すように、基材41の面内方向に隣接する第1、第2の電極要素42a、43aは容量結合する。容量結合する第1、第2の電極要素42a、43aはそれぞれ、静電容量Cを有するコンデンサCpを構成しているとみなすことができる。図6Aでは、一つのセンサ領域Rsに対して、5個のコンデンサCpが配置された例が示されている。なお、実際にはすべての第1、第2の電極要素42a、43a間において容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているが、図6A、図6Bでは、図示および説明を容易とするために、隣接する2つのペアとなる第1、第2の電極要素42a、43a間においてのみ容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているとみなした例が示されている。なお、以下の説明においても同様にコンデンサCpなどの図示を簡略化して示す場合がある。
キートップ層26のキー26aを押圧すると、REF電極層25が変形し、REF電極層25と第1、第2の電極要素42a、43aとの距離、すなわちREF電極層25とコンデンサCpとの距離が変化する。この変化に応じて、容量結合する第1、第2の電極要素42a、43aの静電容量、すなわちコンデンサCpの静電容量Cが変化する。
センサ20は、センサ部22sの中央部から両端部に向けて感度が変化する1次元的な感度分布を有している。具体的には、以下のような感度分布を有している。すなわち、センサ部22sの両端部に配置されたコンデンサCpの感度は、センサ部22sの中央部に配置されたコンデンサCpの感度に比して高くなっている。この場合、コンデンサCpの感度は、センサ部22sの中央部から両端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。このような構成を有するため、上述のようにセンサ部22sの両端部の感度は、センサ部22sの中央部の感度に比して高くなっている。ここで、コンデンサCpの感度とは、操作荷重に対するコンデンサCpの感度を意味する。すなわち、小さい操作荷重でも静電容量の変化が大きいコンデンサCpを、高感度のコンデンサCpといい、大きい操作荷重でも静電容量の変化が小さいコンデンサCpを、低感度のコンデンサCpということができる。
図6Bに示すように、矩形状のセンサ領域Rsは、矩形状の複数の単位領域RUでストライプ状に等分割されているとともに、分割された各単位領域RUには静電容量Cを有するコンデンサCpが配置されているとみなすことができる。なお、図4Bは、矩形状のセンサ領域Rsが矩形状の5個の単位領域RUでストライプ状に等分割され、各単位領域にコンデンサCpが配置された例を示している。単位領域RUに付した数値1〜3は、各単位領域RUに配置されたコンデンサCpの感度の高さを示し、数値が大きいほど感度が高いことを示している。
(感度分布を有するセンサ層の構成例)
以下、上述の感度分布を得るためのセンサ層22の構成例1〜4について順次説明する。なお、以下に説明する構成例1〜4のうちの2以上の構成例を組み合わせて採用することも可能である。
(構成例1)
図7Aに示すように、第1の単位電極体42Uが有する複数の第1の電極要素42aと、第2の単位電極体43Uが有する複数の第2の電極要素43aとは、交互にかつ平行に配列されている。第1、第2の電極要素42a、43aの幅Wx1、Wx2は同一であり、第1、第2の電極要素42a、43aの間は一定の隙間幅Sx離されている。また、第1の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1、および第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy2は、センサ部22sの中央部から両端部にわたって一定である。ここで、第1の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1は、第1の電極要素42aの先端と第2の結合部43bの間の隙間幅を意味する。また、第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy2は、第2の電極要素43aの先端と第1の結合部42bの間の隙間幅を意味する。
図7Bに示すように、センサ部22sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtは、センサ部22sの中央部(X軸方向の中央部)における第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtよりも厚くなっている。この場合、第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtは、センサ部22sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向けて徐々に厚くなっていることが好ましい。
第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtは、5μm以上20μm以下であることが好ましい。第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtをこの範囲にすると、スクリーン印刷法により第1、第2の電極要素42a、43aを作製することができるので、第1、第2の電極要素42a、43aを低コストで作製できる。なお、第1、第2の電極42、43全体の厚みは通常、上述の第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtと等しい。
第1、第2の電極要素42a、43aの幅Wx1、Wx2およびそれらの間の隙間幅Sxは、100μm以上1000μm以下の範囲であることが好ましい。幅Wx1、Wx2および隙間幅Sxを100μm以上にすると、スクリーン印刷法により第1、第2の電極要素42a、43aを作製することができるので、第1、第2の電極要素42a、43aを低コストで作製できる。さらに250μm以上1000μm以下にすると、スクリーン印刷において安価な銀ペースト材料を使用できるため、より低コストで作製できる。一方、幅Wx1、Wx2および隙間幅Sxを1000μm以下にすると、コントローラIC14が駆動するために十分な初期容量を得ることができる。
(構成例2)
図8A、図8Bに示すように、センサ部22sの両端部(X軸方向の両端部)におけるセンサ層22の厚みDは、センサ部22sの中央部(X軸方向の中央部)におけるセンサ層22の厚みよりも厚くなっている。この場合、センサ層22の厚みDは、センサ部22sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向けて徐々に厚くなっていることが好ましい。センサ層22の表面および裏面の少なくとも一方が、例えば、センサ部22sの中央部から両端部に向けて高くなる傾斜面またはステップを有している。
図8Aでは、絶縁層44の厚みd1の変化により、上述のようにセンサ層22の厚みDを変化させた構成が示されている。図8Bでは、基材41の厚みd2の変化により、上述のようにセンサ層22の厚みDを変化させた構成が示されている。
(構成例3)
図8C、図8Dに示すように、センサ部22sの両端部(X軸方向の両端部)におけるセンサ層22の誘電率は、センサ部22sの中央部(X軸方向の中央部)におけるセンサ層22の誘電率よりも大きくなっている。この場合、センサ層22の誘電率は、センサ部22sの中央部から両端部に向けて徐々に高くなっていることが好ましい。例えば、センサ層22の誘電率がその中央から両端部(X軸方向の両端部)に向けて不連続的または連続的に高くなるように変化する。センサ層22が図8C、図8Dに示すように積層構造を有する場合には、センサ層22の誘電率とは、センサ層22を構成する全層の誘電率、またはセンサ層22を構成する全層のうちの少なくとも一層の誘電率を意味する。
図8Cでは、絶縁層44の誘電率ε1の変化により、上述のようにセンサ層22の誘電率を変化させた構成が示されている。図8Dでは、基材41の誘電率ε2の変化により、上述のようにセンサ層22の誘電率を変化させた構成が示されている。
上述のような誘電率の分布を有するセンサ層22の作製方法としては、例えば、以下の作製方法(A)〜(D)の少なくとも一つを用いることができる。
作製方法(A):絶縁層44および基材41の少なくとも一方に気泡を含有させて、センサ部22sの両端部におけるセンサ層22の気泡の含有量がセンサ部22sの中央部におけるセンサ層22の気泡の含有量よりも少なくなる気泡の濃度分布をセンサ層に付与する方法
作製方法(B):絶縁層44および基材41の少なくとも一方に消泡剤を含有させて、センサ部22sの両端部におけるセンサ層22の消泡剤の含有量がセンサ部22sの中央部におけるセンサ層22の気泡の含有量よりも多くなる消泡剤の濃度分布をセンサ層に付与する方法
作製方法(C):基材41に当該基材41の母材より誘電率が小さいまたは大きい微粒子を含有させて、センサ部22sの両端部における基材41の誘電率がセンサ部22sの中央部における基材41の誘電率よりも大きくなる誘電率の分布を基材41に付与する方法
作製方法(D):絶縁層44に当該絶縁層44の母材より誘電率が小さいまたは大きい微粒子を含有させて、センサ部22sの両端部における絶縁層44の誘電率がセンサ部22sの中央部における絶縁層44の誘電率よりも大きくなる誘電率の分布を絶縁層44に付与する方法
また、絶縁層44および基材41の少なくとも一方の材料として紫外線硬化樹脂を用いる場合には、以下の作製方法(E)〜(H)の少なくとも一つを用いることも可能である。
作製方法(E):紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化することにより絶縁層44および基材41の少なくとも一方を作製する際に、センサ部22sの両端部に相当する部分における紫外線の照射強度をセンサ部22sの中央部に相当する部分における紫外線の照射強度よりも強くする方法
作製方法(F):紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化することにより絶縁層44および基材41の少なくとも一方を作製する際に、センサ部22sの両端部に相当する部分における紫外線の照射時間をセンサ部22sの中央部に相当する部分における紫外線の照射時間よりも長くする方法
作製方法(G):絶縁層44および基材41の作製後、絶縁層44および基材41の少なくとも一方にポストベークを施す工程をさらに設け、その工程の際にセンサ部22sの両端部に相当する部分をポストベークする方法
作製方法(H):絶縁層44および基材41の少なくとも一方を開始剤を含む紫外線硬化樹脂により作製するとともに、センサ部22sの両端部におけるセンサ層22の開始剤の含有量がセンサ部22sの中央部におけるセンサ層22の開始剤の含有量よりも多くなる開始剤の濃度分布をセンサ層に付与する方法
また、絶縁層44および基材41の少なくとも一方の材料として熱硬化樹脂を用いる場合には、以下の作製方法(I)および(J)の少なくとも一つを用いることも可能である。
作製方法(I):加熱により熱硬化樹脂を硬化することにより絶縁層44および基材41の少なくとも一方を作製する際に、センサ部22sの両端部に相当する部分における加熱温度をセンサ部22sの中央部に相当する部分における加熱温度よりも高くする方法
作製方法(J):加熱により熱硬化樹脂を硬化することにより絶縁層44および基材41の少なくとも一方を作製する際に、センサ部22sの両端部に相当する部分における加熱時間をセンサ部22sの中央部に相当する部分における加熱時間よりも長くする方法
(構成例4)
図9A、図9Bに示すように、センサ部22sの両端部(X軸方向の両端部)における容量結合する第1、第2の電極要素42a、43a間の配置間隔dxが、センサ部22sの中央部(X軸方向の中央部)における容量結合する第1、第2の電極要素42a、43a間の配置間隔dxよりも狭くなっている。この場合、第1、第2の電極要素42a、43a間の配置間隔dxが、センサ部22sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向けて徐々に狭くなっていることが好ましい。
(構造層)
構造層24は、センサ層22およびREF電極層25を離間する離間層の一例であって、REF電極層25と中間層23との間に設けられている。構造層24に含まれる複数の構造体31によりREF電極層25と中間層23との間が離間され、所定のスペースが設けられる。構造層24は、図3Bに示すように、凹凸形状を有するエンボス層(凹凸層)30と、エンボス層30が有する複数の凸状部32の頂部32aにそれぞれ設けられた複数の押圧体33とにより構成されている。
構造体31は、センサ部22sに対応して設けられている。すなわち、構造体31は、センサ部22s上に設けられている。構造体31は、凸状部32と、その凸状部32の頂部32aに設けられた押圧体33とにより構成されている。凸状部32の裏面側は窪んでおり、凸状部32の内部は中空状となっている。凸状部32間には平坦部34が設けられ、この平坦部34が中間層23上に設けられる。平坦部34が、後述する粘着層23cを介して中間層23上に貼り合わされることにより、構造層24が中間層23上に固定されている。
凸状部32は、押し込み量に対して(操作荷重に対して)反力が非線形変化する反力構造体である。凸状部32は、頂部32aと、座屈部32bとを備えている。凸状部32の形状としては、円錐台形または四角錐台形が好ましい。このような形状を有することで、凸状部32の形状がドーム形である場合に比べて、凸状部32の高さを抑えることができる。なお、凸状部32の形状は、これに限定されるものではなく、これ以外の形状を用いることもできる。
押圧体33は、例えば、両面粘着フィルムであり、図3Bに示すように、樹脂層33aと、この樹脂層の両面にそれぞれ設けられた粘着層33b、33cとを備える。押圧体33は、粘着層33bを介して凸状部32の頂部32aの表面に貼り合わされ、粘着層33cを介してREF電極層25の裏面に貼り合わされている。図3Cに示すように、エンボス層30の頂部32aが凸状に変形されて、形状部31cが設けられていてもよい。この場合、樹脂層33aおよび粘着層33cは不要になり、形状部31cと粘着層33bのみで押圧体33を構成することができる。
エンボス層30は、必要に応じて通気孔を有していてもよい。エンボス層30としては、エンボスフィルムを用いることが好ましい。このフィルムの材料としては、例えば、例えば、高分子樹脂材料を用いることができる。高分子樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)ポリイミド(PI)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエステル、ポリアミド(PA)、アラミド、ポリエチレン(PE)、ポリアクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、環状オレフィンポリマー(COP)、ノルボルネン系熱可塑性樹脂などが挙げられる。
(中間層)
中間層23は、図3Bに示すように、中間層23の本体層23bと、この本体層23bの表面に設けられた粘着層23cとを備える。また、中間層23は、複数の孔部23aを有している。孔部23aは、例えば、中間層の表面から裏面に貫通する貫通孔である。孔部23aは、センサ部22sに対応する位置に設けられている。また、孔部23aは、構造体31の直下に位置している。これにより、キー入力操作を行った場合に、構造体31の頂部31aが反転して、孔部23aに入り込むことができる。中間層23は、例えば、スクリーン印刷や成型フィルムなどにより形成される。中間層23とエンボス層30は、粘着層23cを介して貼り合わされている。
(キートップ層)
キートップ層26は、可撓性を有している。このため、キートップ層26は、操作面の押圧に応じてREF電極層25と共に変形可能である。キートップ層26としては、例えば、樹脂フィルム、柔軟性を有する金属板などを用いることができる。キートップ層26の表面には、複数のキー26aが配列されている。キー26aは、押圧部の一例であって、センサ部22sに対応して設けられている。キー26aには、文字、記号、機能などが印字されている。このキー26aを押したり離したりすることにより、コントローラIC14からホスト12に対してスキャンコートなどの情報が出力される。
キー26aの下には、構造体31、孔部23aおよびセンサ部22sが設けられている。すなわち、センサ20をその表面に垂直な方向からみると、キー26a、構造体31、孔部23aおよびセンサ部22sが重なるようにして設けられている。
(コントローラIC)
コントローラIC14は、センサ20から供給される、静電容量の変化に応じた電気信号に基づき、センサ20の操作面に対してジェスチャーおよびキー入力操作のいずれかが行われたかを判断し、その判断結果に応じた情報をホスト12に出力する。具体的には、コントローラIC14は、2つの閾値A、Bを有し、これらの閾値A、Bに基づき上記判断を行う。例えば、ジェスチャー入力操作が行われたと判断した場合には、座標情報をホスト12に出力する。一方、キー入力操作が行われたと判断した場合には、スキャンコードなどのキーに関する情報をホスト12に出力する。
[1.3 センサの動作]
以下、図11A、図11Bを参照して、ジェスチャーおよびキー入力操作時におけるセンサ20の動作の一例について説明する。
(ジェスチャー入力操作)
図11Aに示すように、センサ20の表面(操作面)に対してジェスチャー入力操作を行うと、構造体31の形状が僅かに変形して、初期位置から下方に距離D1変位する。これにより、センサ層22とREF電極層25との距離が僅かにD1変位し、静電容量が僅かに変化する。センサ層22内のセンサ部22sにて、この静電容量変化が検出されて、電気信号としてコントローラIC14に出力される。ここで、静電容量変化は、1つのセンサ部22s全体の静電容量変化を意味する。
(キー入力操作)
図11Bに示すように、センサ20のキー26aを押圧してキー入力操作を行うと、構造体31が反転して、初期位置から距離D2変位する。これにより、センサ層22とREF電極層25との距離が大きくD2変位し、静電容量が大きく変化する。センサ層22内のセンサ部22sにて、この静電容量変化が検出されて、電気信号としてコントローラIC14に出力される。
[1.4 キー入力操作に対する静電容量の変化]
以下、図11Cを参照して、キー入力操作時におけるセンサ120の静電容量変化の一例について説明する。
上述の構成を有するセンサ20では、キー26aの中央部が押圧された場合には、操作荷重に対する静電容量変化は、曲線(a)に示すようになる。すなわち、静電容量変化は、押圧による操作荷重の増加に応じて、なだらかに増加した後、急峻に増加し、その後ほぼ一定となる。
一方、キー26aの両端部(X軸方向の両端部)を押圧した場合には、操作荷重に対する静電容量変化は、曲線(b)に示すようになる。すなわち、静電容量変化は、押圧による操作荷重の増加に応じて、なだらかに増加した後、ほぼ一定となる。
コントローラIC14は、閾値Aとこれよりも大きい閾値Bとの2つの閾値を記憶している。閾値Aは、例えば、操作荷重の増加の増加に対して曲線(a)が最初になだらかに増加する容量変化範囲RA内に設定される。一方、閾値Bは、例えば、操作荷重の増加の増加に対して曲線(a)が急峻に増加し、かつ、操作荷重の増加の増加に対して曲線(b)がなだらかに増加する容量変化範囲RB内に設定される。コントローラIC14は、センサ20から供給される、静電容量変化に応じた電気信号に基づき、静電容量変化が閾値Aを超えているか否かを判断することで、操作面に対してジェスチャー操作が行われているか否かを判断できる。また、コントローラIC14は、センサ20から供給される、静電容量変化に応じた電気信号に基づき、静電容量が閾値Bを超えているか否かを判断することで、操作面に対してキー入力操作が行われているか否かを判断できる。
[1.5 コントローラICの動作]
以下、図12を参照して、コントローラIC14の動作の一例について説明する。
まず、ステップS1において、ユーザによりキーボード11の操作面に対して入力操作が行われると、ステップS2において、コントローラIC14は、センサ20から供給される、静電容量変化に応じた電気信号に基づき、1つのセンサ部22s全体の静電容量変化が閾値B以上であるか否かを判断する。ステップS2にて静電容量変化が閾値B以上であると判断された場合には、ステップS3において、コントローラIC14は、スキャンコードなどのキーに関する情報をホスト12に出力する。これにより、キー入力が行われる。一方、ステップS2にて静電容量変化が閾値B以上でないと判断された場合には、処理はステップS4に移行する。
次に、ステップS4において、コントローラIC14は、センサ20から供給される、静電容量変化に応じた電気信号に基づき、1つのセンサ部22s全体の静電容量変化が閾値A以上であるか否かを判断する。ステップS4にて静電容量変化が閾値A以上であると判断された場合には、ステップS5において、コントローラIC14は、ジェスチャー判定アルゴリズムに従い動作する。これにより、ジェスチャー入力が行われる。一方、ステップS4にて静電容量変化が閾値A以上でないと判断された場合には、処理はステップS1に戻る。
[1.6 効果]
第1の実施形態に係るセンサ20では、センサ部22sの両端部にけるコンデンサCpの感度は、センサ部22sの中央部にけるコンデンサCpの感度よりも高くなっている。このため、センサ部22sの両端部の感度は、センサ部22sの中央部の感度に比して高くなっている。したがって、キー26aの中央部と両端部を押したときの動作加重のばらつきを低減することができる。また、キー26aを押す押圧物の違いによる動作荷重のばらつきを低減できる。
第1の実施形態に係るセンサ20では、上述のようにコンデンサCpの感度を変えているため、爪などでキー26aの端部に荷重を加えたときの、荷重に対する静電容量変化(傾き)を大きくすることができる(図11Cの傾き(2)参照)。また、爪などでキー26aの端部に荷重を加えたときの、静電容量変化が飽和する荷重を大きくすることができる(図11Cの範囲(3)参照)。また同様に飽和する容量変化も大きくすることができる(図11Cの範囲(1))。
[1.7 変形例]
(変形例1)
図13に示すように、センサ部22Msの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1、Sy2が、センサ部22Msの中央部(X軸方向の中央部)における第1、第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1、Sy2よりも狭くなるようにしてもよい。この場合、第1、第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1、Sy2が、センサ部22Msの中央部から両端部に向けて徐々に狭くなっていることが好ましい。すなわち、センサ部22Msの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの長さが、センサ部22Msの中央部(X軸方向の中央部)における第1、第2の電極要素42a、43aより長くなっているようにしてもよい。この場合、第1、第2の電極要素42a、43aの長さが、センサ部22Msの中央部から両端部に向けて徐々に長くなっていることが好ましい。
このような構成を採用することで、センサ部22Msに対してX軸方向およびY軸方向の2方向に感度分布の変化を付与することができる。なお、変形例1における構成は、上述の第1の実施形態にける構成例1〜4の少なくとも一つと組み合わせることも可能である。
(変形例2)
図14に示すように、第1の実施形態の変形例2に係るセンサ20Mは、構造層24とキートップ層26との間ではなく、中間層23と構造層24との間にREF電極層25を備える点において、第1の実施形態に係るセンサ20とは異なっている。
第1の実施形態に係るセンサ20では、センサ層22とREF電極層25との距離を一定にするために、センサ層22とREF電極層25との間のギャップをプロセス的に規制することが必要となる。これに対して、第1の実施形態の変形例2に係るセンサ20Mでは、REF電極層25を中間層23上に貼るだけでよいので、上述のようなギャップ規制は不要であり、センサ20Mの作製プロセスが容易となる。
<2 第2の実施形態>
第1の実施形態では、センサが、センサ部の中央部から両端部に向けて1次元的な感度分布を有する場合について説明した。これに対して、第2の実施形態では、センサが、センサ部の中央部から周端部に向けて2次元的な感度分布を有する場合について説明する。
[2.1 センサの構成]
(第1、第2の電極)
第1の電極142は、図15Aに示すように、同心の矩形状を有する第1の電極要素142aにより構成された第1の単位電極体142Uを備える。第2の電極143は、図15Bに示すように、同心の矩形状を有する第2の電極要素143aにより構成された第2の単位電極体143Uを備える。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
図16に示すように、センサ部122sは、基材41上に2次元配列されている。各センサ部122sは、一組の第1、第2の単位電極体142U、143Uにより構成されている。第1の単位電極体142Uが有する複数の第1の電極要素142aと、第2の単位電極体143Uが有する複数の第2の電極要素143aとは、図17A、図17Bに示すように、センサ部122sの中心から外周に向かって交互に配列されている。
矩形状の第1の電極要素142aは、その一部が欠落した欠落部142cを有している。この欠落部142cを介して、隣接する第2の電極要素143a間が第2の接続部143bにより接続されている。同様に、矩形状の第2の電極要素143aは、その一部が欠落した欠落部143cを有している。この欠落部143cを介して、隣接する第1の電極要素142a間が第1の接続部142bにより接続されている。
(感度分布)
矩形状のセンサ領域Rsは、図18Aに示すように、矩形状の複数の単位領域RUで格子状に等分割されているとともに、分割された各単位領域RUには、図18Bに示すように、容量結合する一組の第1、第2の電極要素142a、143aの一部が配置されているとみなすことができる。このようにみなすことで、各単位領域RUに静電容量Cを有するコンデンサCpが配置されているとみなすことができる。すなわち、矩形状のセンサ領域Rsに、複数のコンデンサCpがマトリックス状に2次元配列されているとみなすことができる。単位領域RUによる分割数は、例えば9以上210以下である。なお、実際にはすべての第1、第2の電極要素142a、143a間において容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているが、図18A、図18Bでは、図示および説明を容易とするために、隣接する2つのペアとなる第1、第2の電極要素142a、143a間においてのみ容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているとみなした例が示されている。
なお、図18Aは、矩形状のセンサ領域Rsが矩形状の25個の単位領域RUで格子状に等分割され、各単位領域にコンデンサCpが配置された例を示している。単位領域RUに付した数値1〜3は、各単位領域RUに配置されたコンデンサCpの感度の高さを示し、数値が大きいほど感度が高いことを示している。図18Bに示すように、センサ部122sとキー領域Rkの中心は、それらをセンサ120の表面に垂直な方向からみて、ずれて配置されていてもよい。
センサ領域Rsは、センサ部122sの中央部から両端部に向けて感度が変化する2次元的な感度分布を有している。具体的には、以下のような感度分布を有している。すなわち、センサ部122sの周端部におけるコンデンサCpの感度は、センサ部122sの中央部におけるコンデンサCpの感度に比して高くなっている。この場合、コンデンサCpの感度は、センサ部122sの中央部から周端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。このような構成を有するため、センサ部122sの周端部の感度は、センサ部122sの中央部の感度に比して高くなっている。センサ部122sの感度は、センサ部122sの中央部から周端部に向けて徐々に高くなっていることが好ましい。
(感度分布を有するセンサ層の構成例)
以下、上述の感度分布を得るためのセンサ層122の構成例1〜4について順次説明する。なお、以下に説明する構成例1〜4のうちの2以上の構成例を組み合わせて採用することも可能である。
(構成例1)
センサ部122sの周端部における第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtは、センサ部122sの中央部における第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtよりも厚くなっている。この場合、第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtは、センサ部122s内の中央部から周端部に向けて徐々に厚くなっていることが好ましい。図17Bでは、この構成例1のセンサ層122が示されている。
(構成例2)
センサ部122sの周端部におけるセンサ層122の厚みDは、センサ部122sの中央部におけるセンサ層122の厚みよりも厚くなっている。この場合、センサ層122の厚みDは、センサ部122sの中央部から周端部に向けて徐々に厚くなっていることが好ましい。センサ層122の表面および裏面の少なくとも一方が、例えば、センサ部122sの中央部から周端部に向けて高くなる傾斜面またはステップを有している。絶縁層44および基材41の少なくとも一方の厚みがセンサ部122sの中央部から周端部に向けて厚くなっていることにより、センサ層122の厚みDが上述のように変化している。
(構成例3)
センサ部122sの周端部におけるセンサ層122の誘電率は、センサ部122sの中央部におけるセンサ層122の誘電率よりも大きくなっている。この場合、センサ層122の誘電率は、センサ部122sの中央部から周端部に向かって徐々に大きくなっていることが好ましい。
(構成例4)
センサ部122sの周端部における容量結合する第1、第2の電極要素142a、143a間の配置間隔dが、センサ部122sの中央部における容量結合する第1、第2の電極要素142a、143a間の配置間隔dよりも狭くなっている。この場合、第1、第2の電極要素142a、143a間の配置間隔dが、センサ部122sの中央部から周端部に向けて徐々に狭くなっていることが好ましい。
[2.2 効果]
第2の実施形態に係るセンサ120では、センサ部122sの周端部にけるコンデンサCpの感度は、センサ部122sの中央部にけるコンデンサCpの感度よりも高くなっている。このため、センサ部122sの周端部の感度は、センサ部122sの中央部の感度に比して高くなっている。したがって、キー26aの中央部と周端部を押したときの動作加重のばらつきを低減することができる。また、キー26aを押す押圧物の違いによる動作荷重のばらつきを低減できる。
[2.3 変形例]
(変形例1)
図19Aは、矩形状のセンサ領域Rsが矩形状の50個の単位領域RUで格子状に等分割され、各単位領域にコンデンサCpが配置された例を示している。単位領域RUに付した数値1〜5は、各単位領域RUに配置されたコンデンサCpの感度の高さを示し、数値が大きいほど感度が高いことを示している。センサ部122sとキー領域Rkの中心は、それらをセンサ120の表面に垂直な方向からみて、一致している。
図19Aに示すように、矩形状のセンサ領域Rsの角部に配置されたコンデンサCpの感度が最も高くなっており、センサ部122sの角部、すなわちキー領域Rkの角部が、センサ部122s内において最も高い感度を有している。分割された各単位領域RUには、図19Bに示すように、容量結合する一組の第1、第2の電極要素142a、143aの一部が配置されている。センサ部122sはキー26aより大きく、それらをセンサ20の表面に垂直な方向から見た場合に、センサ部122sの外周がキー領域Rkの外側に配置されていることが好ましい。キー26aの周端部の感度を向上することができるからである。
上述の感度分布を得るためのセンサ層122の構成例1〜5について順次説明する。なお、以下に説明する構成例1〜5のうちの2以上の構成例を組み合わせて採用することも可能である。
(構成例1)
センサ部122sの角部における第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtが、センサ部122sのうちで最も厚くなっている。
(構成例2)
センサ部122sの角部におけるセンサ層122の厚みDが、センサ部122sのうちで最も厚くなっている。具体的には、センサ部122sの角部における絶縁層44および基材41のうちの少なくとも一方の厚みが、センサ部122sのうちで最も厚くなっている。
(構成例3)
センサ部122sの角部におけるセンサ層22の誘電率が、センサ部122sのうちで最も大きくなっている。
(構成例4)
センサ部122sの角部における容量結合する第1、第2の電極要素142a、143a間の隙間幅Sが、センサ部122sのうちで最も狭くなっている。
(構成例5)
センサ部122sの角部における第1、第2の電極要素142a、143aの幅W1、W2が、センサ部122sのうちで最も狭くなっている。
(変形例2)
図20に示すように、第1、第2の電極要素142a、143aが同心円状を有していてもよい。このような形状の第1、第2の電極要素142a、143aは、図21A、図21Bに示すように、円形状のキー領域Rkおよびセンサ領域Rsを有するセンサ120に用いて好適なものである。
<3 第3の実施形態>
第1の実施形態では、コンデンサの感度を調整することにより、センサ部の両端部の感度を中央部の感度に比して高くする例について説明した。これに対して、第3の実施形態では、コンデンサの配置を調整することにより、センサ部の両端部の感度を中央部の感度に比して高くする例について説明する。
[3.1 センサの構成]
図22Aに示すように、センサ領域22Rsの両端部におけるコンデンサCpの密度は、センサ領域22Rsの中央部におけるコンデンサCpの密度よりも高くなっている。この場合、コンデンサCpの密度は、センサ領域22Rs内の中央部から両端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。センサ領域22Rsに含まれる各コンデンサCpの静電容量Cは、同一に設定されている。なお、実際にはすべての第1、第2の電極要素42a、43a間において容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているが、図22A、図22Bでは、図示および説明を容易とするために、隣接する2つのペアとなる第1、第2の電極要素42a、43a間においてのみ容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているとみなした例が示されている。
図22Bに示すように、矩形状のセンサ領域Rsは、矩形状の複数の単位領域RUでストライ状に等分割されているとともに、分割された複数の単位領域RUのうち数値が付された単位領域RUには、コンデンサCpが配置されているとみなすことができる。単位領域RUに付した数値は各単位領域RUの感度の高さを示し、数値が大きいほど感度が高いことを示している。図22Bでは、コンデンサCpが配置された単位領域RUの感度がすべて“1”である例が示されている。ここで、コンデンサCpは、上述したように、容量結合する一組の第1、第2の電極要素42a、43aにより構成されている。
図23A、図23Bに示すように、第3の実施形態に係るセンサ220では、センサ部222sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの電極密度は、センサ部222sの中央部における第1、第2の電極要素42a、43aの電極密度よりも高くなっている。この場合、第1、第2の電極要素42a、43aの電極密度は、センサ部222sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。容量結合する第1、第2の要素電極42a、43a間の配置間隔dxは、センサ部222sの中央部から両端部にわたって同一に設定されている。ここで、配置間隔dとは、第1、第2の要素電極42a、43aの中心線間の距離のことをいう。
[3.2 効果]
第3の実施形態に係るセンサ220では、センサ部222sの両端部におけるコンデンサCpの密度(すなわち容量結合する第1、第2の電極要素42a、43aの電極密度)が、センサ部222sの中央部におけるコンデンサCpの密度よりも高くなっている。このため、センサ部222sの両端部の感度が、センサ部222sの中央部の感度に比して高くなっている。したがって、キー26aの中央部と両端部を押したときの動作加重のばらつきを低減することができる。また、キー26aを押す押圧物の違いによる動作荷重のばらつきを低減できる。
第3の実施形態に係るセンサ220では、上述のようにコンデンサCpの密度を変えているため、爪などでキー26aの端部に荷重を加えたときの、絶対的な静電容量変化を大きくすることができる(図11Cの範囲(1)参照)。
<4 第4の実施形態>
第2の実施形態では、コンデンサの感度を変更することにより、センサ部の周端部の感度を中央部の感度に比して高くする例について説明した。これに対して、第4の実施形態では、コンデンサの配置により、センサ部の周端部の感度を中央部の感度に比して高くする例について説明する。
[4.1 センサの構成]
図24Aに示すように、矩形状のセンサ領域Rsは、矩形状の複数の単位領域RUで格子状に等分割されているとともに、分割された複数の単位領域RUのうち数値が付された単位領域RUには、コンデンサCpが配置されているとみなすことができる。単位領域RUに付した数値は各単位領域RUの感度の高さを示し、数値が大きいほど感度が高いことを示している。図24Aでは、コンデンサCpが配置された単位領域RUの感度がすべて“1”である例が示されている。ここで、コンデンサCpは、図24Bに示すように、容量結合する一組の第1、第2の電極要素142a、143aの一部により構成されている。なお、実際にはすべての第1、第2の電極要素142a、143a間において容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているが、図24A、図24Bでは、図示および説明を容易とするために、隣接する2つのペアとなる第1、第2の電極要素142a、143a間においてのみ容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているとみなした例が示されている。
図24A、図24Bに示すように、センサ領域22Rsの周端部におけるコンデンサCpの密度は、センサ領域22Rsの中央部におけるコンデンサCpの密度よりも高くなっている。この場合、コンデンサCpの密度は、センサ領域22Rsの中央部から周端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。センサ領域22Rsに含まれる各コンデンサCpの静電容量Cは、同一に設定されている。
図25A、図25Bに示すように、センサ部322sの周端部における第1、第2の電極要素142a、143aの電極密度は、センサ部322sの中央部における第1、第2の電極要素142a、143aの電極密度よりも高くなっている。この場合、第1、第2の電極要素142a、143aの電極密度は、センサ部322sの中央部から周端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。容量結合する第1、第2の電極要素142a、143a間の配置間隔dは、センサ部322sの中央部から周端部にわたって同一に設定されている。
[4.2 効果]
第4の実施形態に係るセンサ320では、センサ部322sの周端部におけるコンデンサCpの密度(すなわち容量結合する第1、第2の電極要素142a、143aの電極密度)が、センサ部322sの中央部におけるコンデンサCpの密度よりも高くなっている。このため、センサ部322sの周端部の感度が、センサ部322sの中央部の感度に比して高くなっている。したがって、キー26aの中央部と両端部を押したときの動作加重のばらつきを低減することができる。また、キー26aを押す押圧物の違いによる動作荷重のばらつきを低減できる。
<5 第5の実施形態>
第5の実施形態では、コンデンサの配置および感度の両方を調整することにより、センサ部の両端部の感度を中央部の感度に比して高くする例について説明する。
[5.1 センサの構成]
図26A、図26Bに示すように、センサ部422sの両端部(X軸方向の両端部)におけるコンデンサCpの感度および密度はそれぞれ、センサ部422sの中央部におけるコンデンサCpの感度および密度に比して高くなっている。この場合、コンデンサCpの感度および密度はそれぞれ、センサ部422sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。なお、実際にはすべての第1、第2の電極要素42a、43a間において容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているが、図26A、図26Bでは、図示および説明を容易とするために、隣接する2つのペアとなる第1、第2の電極要素42a、43a間においてのみ容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているとみなした例が示されている。また、上述したように、単位領域RUに付した数値1〜3は各単位領域RUの感度の高さを示し、数値が大きいほど感度が高いことを示している。
以下、上述の感度分布を得るためのセンサ層422の構成例について説明する。なお、以下に説明する構成例のうちの2以上の構成例を組み合わせて採用することも可能である。
(構成例1)
図27A、図27Bに示すように、第5の実施形態に係るセンサ420では、センサ部422sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtは、センサ部422sの中央部における第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtよりも厚くなっている。また、センサ部422sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの電極密度は、センサ部422sの中央部における第1、第2の電極要素42a、43aの電極密度よりも高くなっている。この場合、第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtは、センサ部422sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向かって徐々に厚くなっていることが好ましい。また、第1、第2の電極要素42a、43aの電極密度は、センサ部422sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。
この構成例1では、第1、第2の電極要素42a、43aの厚みtと電極密度との変化により、上述の感度分布を得る例について説明したが、上述の感度分布を得るための構成の組み合わせはこれに限定されるものではない。例えば、(a)第1、第2の電極要素42a、43aの厚みt、(b)センサ層422の厚みD、(c)センサ層422の誘電率、および(d)容量結合する第1、第2の電極要素42a、43a間の配置間隔dxのうちの少なくとも1つの変化と、電極密度の変化とを組み合わせて、上述の感度分布を得るようにしてもよい。なお、上述の(a)〜(d)の構成の詳細はそれぞれ、第1の実施形態においてセンサ層22の構成例1〜4として説明されている。
(構成例2)
図28A、図28Bに示すように、センサ部422sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの隙間幅Sxが、センサ部422sの中央部(X軸方向の中央部)における第1、第2の電極要素42a、43aの隙間幅Sxよりも狭くなっている。この場合、第1、第2の電極要素42a、43aの隙間幅Sxが、センサ部422sの中央部から外周部に向かって徐々に狭くなっていることが好ましい。また、センサ部422sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1、Sy2が、センサ部422sの中央部における第1、第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1、Sy2よりも狭くなっているようにしてもよい。この場合、第1、第2の電極要素−結合部間の隙間幅Sy1、Sy2が、センサ部422sの中央部から両端部に向かって徐々に狭くなっていることが好ましい。すなわち、センサ部422sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの長さが、センサ部422sの中央部(X軸方向の中央部)における第1、第2の電極要素42a、43aより長くなっているようにしてもよい。この場合、第1、第2の電極要素42a、43aの長さが、センサ部422sの中央部から両端部に向けて徐々に長くなっていることが好ましい。
(構成例3)
図10A、図10Bに示すように、第1、第2の電極要素42a、43a間の隙間幅Sxが一定であり、かつ、センサ部422sの両端部(X軸方向の両端部)における第1、第2の電極要素42a、43aの幅Wx1、Wx2が、センサ部422sの中央部(X軸方向の中央部)における第1、第2の電極要素42a、43aの幅Wx1、Wx2よりも狭くなっている。この場合、第1、第2の電極要素42a、43a間の隙間幅Sxが一定であり、かつ、第1、第2の電極要素42a、43aの幅Wx1、Wx2がセンサ部422sの中央部から両端部(X軸方向の両端部)に向けて徐々に狭くなっていることが好ましい。
[5.2 効果]
第5の実施形態に係るセンサ420では、センサ部422sの両端部にけるコンデンサCpの感度および密度は、センサ部422sの中央部にけるコンデンサCpの感度および密度よりも高くなっている。このため、センサ部422sの両端部の感度および密度は、センサ部22sの中央部の感度および密度に比して高くなっている。したがって、第1の実施形態に係るセンサ20よりも、動作加重のばらつきを低減することができる。
第5の実施形態に係るセンサ420では、上述のようにコンデンサCpの感度および密度を変えているため、爪などでキー26aの端部に荷重を加えたときの、絶対的な静電容量変化を大きくすることができる(図11Cの範囲(1)参照)。また、爪などでキー26aの端部に荷重を加えたときの、荷重に対する静電容量変化(傾き)を大きくすることができる(図11Cの傾き(2)参照)。更に、爪などでキー26aの端部に荷重を加えたときの、静電容量変化が飽和する荷重を大きくすることができる(図11Cの範囲(3)参照)。
<6 第6の実施形態>
第6の実施形態では、コンデンサの配置および感度の両方を調整することにより、センサ部の周端部の感度を中央部の感度に比して高くする例について説明する。
[6.1 センサの構成]
図29A、図29Bに示すように、センサ部522sの周端部におけるコンデンサCpの感度および密度はそれぞれ、センサ部522sの中央部におけるコンデンサCpの感度および密度に比して高くなっている。この場合、コンデンサCpの感度および密度はそれぞれ、センサ部522sの中央部から周端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。なお、上述したように、単位領域RUに付した数値1〜5は各単位領域RUの感度の高さを示し、数値が大きいほど感度が高いことを示している。なお、実際にはすべての第1、第2の電極要素142a、143a間において容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているが、図29A、図29Bでは、図示および説明を容易とするために、隣接する2つのペアとなる第1、第2の電極要素142a、143a間においてのみ容量結合が生じ、コンデンサCpが形成されているとみなした例が示されている。
以下、上述の感度分布を得るためのセンサ層522の構成例について説明する。なお、以下に説明する構成例のうちの2以上の構成例を組み合わせて採用することも可能である。
(構成例1)
図30A、図30Bに示すように、第6の実施形態に係るセンサ520では、センサ部522sの周端部における第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtは、センサ部522sの中央部における第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtよりも厚くなっている。また、センサ部522sの周端部における第1、第2の電極要素142a、143aの電極密度は、センサ部522sの中央部における第1、第2の電極要素142a、143aの電極密度よりも高くなっている。この場合、第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtは、センサ部522s内の中央部から周端部に向かって徐々に厚くなっていることが好ましい。また、第1、第2の電極要素142a、143aの電極密度は、センサ部522sの中央部から終端部に向かって徐々に高くなっていることが好ましい。
この構成例1では、第1、第2の電極要素142a、143aの厚みtと電極密度の変化とにより、上述の感度分布を得る例について説明したが、上述の感度分布を得るための構成の組み合わせはこれに限定されるものではない。例えば、(a)第1、第2の電極要素142a、143aの厚みt、(b)センサ層522の厚みD、(c)センサ層522の誘電率、および(d)容量結合する第1、第2の電極要素142a、143a間の配置間隔dのうちの少なくとも1つの変化と、電極密度の変化とを組み合わせて、上述の感度分布を得るようにしてもよい。なお、上述の(a)〜(d)の構成の詳細はそれぞれ、第2の実施形態においてセンサ層122の構成例1〜4として説明されている。
(構成例2)
センサ部522sの周端部における容量結合する第1、第2の電極要素142a、143a間の隙間幅Sが、センサ部522sの中央部における容量結合する第1、第2の電極要素142a、143a間の隙間幅Sよりも狭くなっている。この場合、第1、第2の電極要素142a、143a間の隙間幅Sが、センサ部522sの中央部から周端部に向けて徐々に狭くなっていることが好ましい。
(構成例3)
第1、第2の電極要素142a、143a間の隙間幅Sが一定であり、かつ、センサ部522sの周端部における第1、第2の電極要素142a、143aの幅W1、W2が、センサ部522sの中央部における第1、第2の電極要素142a、143aの幅W1、W2よりも狭くなっている。この場合、第1、第2の電極要素142a、143a間の隙間幅Sが一定であり、かつ、第1、第2の電極要素142a、143aの幅W1、W2が、センサ部522sの中央部から周端部に向けて徐々に狭くなっていることが好ましい。
[6.2 効果]
第6の実施形態に係るセンサ520では、センサ部522sの周端部にけるコンデンサCpの感度および密度は、センサ部422sの中央部にけるコンデンサCpの感度および密度よりも高くなっている。このため、センサ部522sの周端部の感度および密度は、センサ部22sの中央部の感度および密度に比して高くなっている。したがって、第2の実施形態に係るセンサ20よりも、動作加重のばらつきを低減することができる。
<7 第7の実施形態>
[7.1 センサの構成]
図31Aに示すように、第5の実施形態に係るセンサ620は、第1の導体層としてのREF電極層21と、第1の構造層としての構造層630と、センサ層22と、第2の構造層としての構造層640と、第2の導体層としてのREF電極層25と、キートップ層26とを備える。なお、第7の実施形態において、第1の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
センサ620は、表面に対する入力操作によるREF電極層25およびセンサ層22の間の距離の変化と、REF電極層21およびセンサ層22の間の距離の変化とを静電的に検出することで、当該入力操作を検出する。当該入力操作は、表面に対する意識的な押圧(プッシュ)操作に限られず、接触(タッチ)操作であってもよい。すなわち、センサ620は、一般的なタッチ操作により付加される微小な押圧力(例えば約数十g程度)であっても検出可能であるため、通常のタッチセンサと同様のタッチ操作が可能に構成されている。
センサ層22の一方の主面の側にREF電極層25が設けられ、他方の主面の側にREF電極層21が設けられている。センサ層22とREF電極層25との間に構造層640が設けられている。センサ層22とREF電極層21との間に構造層630が設けられている。センサ層22の絶縁層44は粘着剤により構成されており、絶縁層44を介して構造層640とセンサ層22とが貼り合わされている。
(構造層)
構造層640は、基材641と、複数の構造体642と、枠体(周縁構造体)643とを備える。枠体643は、基材641の周縁部に設けられている。複数の構造体642は、枠体643の内側で、かつキー26aに対応する位置に設けられている。複数の構造体642および枠体643は、REF電極層25とセンサ層22との間に設けられ、REF電極層25とセンサ層22との間を離間する。複数の構造体642は、基材641の一主面(XY面)に2次元的に所定間隔で配列され、各構造体642間には空間部644が設けられている。なお、基材641を省略して、複数の構造体642および枠体643がセンサ層22上に直接設けられるようにしてもよい。
基材641は、例えば、可撓性を有するシートである。基材641の材料としては、絶縁性および可撓性を有する材料を用いることが好ましい。このような材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)ポリイミド(PI)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエステル、ポリアミド(PA)、アラミド、ポリエチレン(PE)、ポリアクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)、ジアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、環状オレフィンポリマー(COP)、ノルボルネン系熱可塑性樹脂などが挙げられる。基材641の厚みは、例えば数μm〜数100μmであるが、この範囲に限定されるものではない。
構造体642は、構造部642aと、接合部642bとを備える。構造部642aは、例えば、錐体状、柱状(例えば円柱状、多角柱状)、針状、球体の一部の形状(例えば半球体状)、楕円体の一部の形状(例えば半楕円体状)、多角形状などが挙げられるが、これらの形状に限定されるものではなく、他の形状を採用するようにしてもよい。
接合部642bは構造部642a上に設けられ、この接合部642bを介して構造部642aとREF電極層25とが接着される。なお、構造体642の構成は、上述のように構造部521aと接合部642bとが別体となった構成に限定されるものではなく、構造部642aと接合部642bとが予め一体成形された構成を採用するようにしてもよい。この場合、構造部642aの材料としては、例えば、構造部521aと接合部642bとの両機能を実現可能な材料が選択される。
枠体643は、構造部643aと、接合部643bとを備える。構造部643aは、基材641の一主面の周囲を取り囲むように連続的に形成されている。枠体643の幅は、構造層640およびセンサ620全体の強度を十分に確保できれば、特に限定されるものではない。構造体642および枠体643の厚み(高さ)は、略同一であり、例えば数μm〜数100μmである。
接合部643bは構造部643a上に設けられ、この接合部643bを介して構造部643aとREF電極層25とが接着される。なお、構造部643aの構成は、上述のように構造部643aと接合部643bとが別体となった構成に限定されるものではなく、構造部643aと接合部643bとが予め一体成形された構成を採用するようにしてもよい。この場合、枠体643の材料としては、例えば、構造部643aと接合部643bとの両機能を実現可能な材料が選択される。
構造部642a、643aの材料としては、例えば、絶縁性を有する樹脂材料が用いられる。このような樹脂材料としては、紫外線硬化樹脂などの光硬化性樹脂を用いることができる。接合部642b、643bの材料としては、例えば、粘着性の樹脂材料などが用いられる。
構造層630は、複数の構造体631と、枠体(周縁構造体)632とを備える。複数の構造体631および枠体632は、センサ層22とREF電極層21との間に設けられ、センサ層22とREF電極層21との間を離間する。複数の構造体631は、センサ層22またはREF電極層21の一主面に所定間隔で2次元的に配列され、各構造体631間には空間部633が設けられている。構造体631と枠体632との間にも空間部633が設けられている。構造体631は、Z軸方向から入力装置100を見ると、隣り合う構造体642間に配置されている。
枠体632は、センサ層22またはREF電極層21の一主面の周囲を取り囲むように連続的に形成される。枠体632の幅は、構造層630およびセンサ620全体の強度を十分に確保できれば特に限られず、例えば枠体643と略同一の幅で構成される。
構造体631は、例えば、錐体状、柱状(例えば円柱状、多角柱状)、針状、球体の一部の形状(例えば半球体状)、楕円体の一部の形状(例えば半楕円体状)、多角形状などが挙げられるが、これらの形状に限定されるものではなく、他の形状を採用するようにしてもよい。
構造体631および枠体632の材料としては、例えば、粘着性および絶縁性を有する樹脂材料が用いられる。構造体631および枠体632は、センサ層22とREF電極層21との間を離間する離間部としての機能に加えて、センサ層22とREF電極層21との間を接合する接合部の機能も兼ねている。
構造体631および枠体632の厚みは、例えば数μm〜数100μmであるが、この範囲に限定されるものではない。なお、構造体631の厚みは、構造体642の厚みよりも小さいことがこのましい。センサ層22をREF電極層21に底付きさせるまで変形させ、大きな静電容量変化量を得ることができるからである。
[7.2 センサの動作]
以下、図31Aを参照して、ジェスチャーおよびキー入力操作時におけるセンサ620の動作の一例について説明する。
(ジェスチャー入力操作)
センサ620の表面(操作面)に対してジェスチャー入力操作を行うと、キー26aの直下の構造体642が最も力を受け、構造体642自身が僅かに弾性変形するとともに、下方へ僅かに変位する。その変位により構造体642直下のセンサ部22sが僅かに下方へと変位する。これにより、空間部633を介してセンサ部22sとREF電極層21とが僅かに近接する。すなわち、センサ部22sとREF電極層21との距離が若干変化し、かつセンサ部22sとREF電極層21との距離が僅かに変化することで、静電容量が変化する。
(キー入力操作)
センサ620のキー26aを押圧してキー入力操作を行うと、キー26aの直下の構造体642が最も力を受け、構造体642自身が弾性変形するとともに、下方へ変位する。その変位により構造体642直下のセンサ部22sが下方へと変位する。これにより、空間部633を介してセンサ部22sとREF電極層21とが近接または接触する。すなわち、センサ部22sとREF電極層21との距離が若干変化し、かつセンサ部22sとREF電極層21との距離が大きく変化することで、静電容量が変化する。
[7.3 効果]
第7の実施形態に係るセンサ620では、センサ部22sおよびREF電極層21と、センサ部22sおよびREF電極層25との両方の距離がセンサ620の押圧によって可変するため、センサ部22sにおける静電容量の変化量をより大きくすることができる。これにより、入力操作の検出感度をより高めることが可能となる。
[7.4 変形例]
図31Bに示すように、本技術の第7の実施形態の変形例に係るセンサ620Mは、REF電極層25上に、キートップ層26に代えてディスプレイ650を備える点において、第7の実施形態に係るセンサ620とは異なっている。ディスプレイ650は、接着層651を介してREF電極層25に貼り合わされている。なお、第7の実施形態の変形例において、第7の実施形態と同一の箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
(ディスプレイ)
ディスプレイ650は、例えば、ガラス基板を含むディスプレイ、フィルムディスプレイ、フレキシブルディスプレイである。ディスプレイ650としては、例えば、電子ペーパー、有機EL(エレクトロルミネセンス)ディスプレイ、無機ELディスプレイ、液晶ディスプレイなどを用いることができるが、これに限定されるものではない。
(接着層)
接着層651は、例えば、絶縁性を有する接着剤または粘着テープにより構成される。接着剤としては、例えば、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤およびウレタン系接着剤などからなる群より選ばれる1種以上を用いることができる。
[参考例、試験例]
以下、参考例および試験例により本技術を具体的に説明するが、本技術はこれらの参考例および試験例のみに限定されるものではない。
参考例および試験例について以下の順序で説明する。
i 実際に作製したセンサの評価
ii シミュレーションによるセンサの検討(1)
iii シミュレーションによるセンサの検討(2)
<i 実際に作製したセンサの評価>
(参考例1)
図1に示した構成を有するセンサを作製した。なお、第1、第2の電極要素としては、櫛歯状の形状のものを用いた。
(擬似指でキーの中央部および角部を押したときの動作荷重のばらつき)
作製したセンサのキー中央部および角部を擬似指で押したときの動作荷重のばらつきを、以下のようにして求めた。まず、指の腹を模した擬似指でキーの中央部および角部(周端部)にそれぞれ荷重を加え、荷重に対する静電容量変化を求めた。その結果を図32Aに示す。擬似指としては先端が平坦な円柱状の棒状体を用い、その先端の直径φを6mmに設定した。次に、キー入力操作を判別するための閾値(静電容量変化)として−6.6%を想定し、この閾値に基づき、キーの中央部および角部それぞれにおいてキー入力操作に要する動作荷重を求めた。次に、求めた動作荷重を用いて、擬似指でキーの中央部および角部に荷重を加えたときの動作荷重のばらつきを求めた。その結果を表1に示す。
(擬似爪でキーの中央部および角部を押したときの動作荷重のばらつき)
作製したセンサのキー中央部および角部を擬似爪で押したときの動作荷重のばらつきを、以下のようにして求めた。まず、爪先を模した擬似爪でキーの中央部および角部(周端部)にそれぞれ荷重を加え、荷重に対する静電容量変化を求めた。その結果を図32Bに示す。擬似爪としては先端が尖った細長い棒状体を用い、その先端の曲率半径Rを1.5mmに設定した。次に、擬似指による動作荷重のばらつきを求めたのと同様にして、擬似爪でキーの中央部および角部に荷重を加えたときの動作荷重のばらつきを求めた。その結果を表1に示す。
表1は、参考例1のセンサの動作荷重のばらつきの評価結果を示す。
Figure 0006256369
上記評価結果から以下のことがわかる。
擬似爪でキーの周端部に荷重を加えた場合には、擬似指でキーの周端部に荷重を加えた場合に比べて、絶対的な静電容量変化が小さい(図32A、図32Bの範囲(1)参照)。
擬似爪でキーの周端部に荷重を加えた場合には、擬似指でキーの周端部に荷重を加えた場合に比べて、荷重に対する静電容量変化(傾き)が小さい(図32A、図32Bの傾き(2)参照)。
擬似爪でキーの周端部に荷重を加えた場合には、擬似指でキーの周端部に荷重を加えた場合に比べて、静電容量変化が飽和する荷重が小さい(図32A、図32Bの範囲(3)参照)。
<ii シミュレーションによるセンサの検討(1)>
(試験例1−1)
まず、応力シミュレーション(有限要素法)により、操作子としての擬似指によりキー中央部に荷重を加えたときのREF電極層の変位分布を求めた。
図33Aに、応力シミュレーションのモデルとして用いたセンサの操作面の外観を示す。図33Bに、応力シミュレーションのモデルとして用いたセンサの構成を示す。表2に、応力シュミュレーションの設定条件を示す。
Figure 0006256369
次に、電界シミュレーション(有限要素法)により、REF電極層がセンサ層に対して平行に近づいたときのREF電極層の変位に対する静電容量の変化を求めた。図34Aは、試験例1−1の電界シミュレーションのモデルとして用いたセンサの構成を示す。図34Bは、試験例1−1の電界シミュレーションのモデルとして用いたセンサのセンサ部の構成を示す。
表3は、電界シミュレーションの設定条件を示す。
Figure 0006256369
第1、第2の電極要素を以下のように配置した。センサ部の中央部から周端部にわたって、容量結合する第1、第2の電極要素間の隙間幅を一定値(0.225mm)とした。すなわち、センサ部の中央部から周端部に向かって、コンデンサの密度が一定となるように、第1、第2の電極要素を配置した。
次に、上述の応力シミュレーションおよび電界シミュレーションの結果を総合して、擬似指によりキー中央部に操作荷重を加えたときの静電容量の変化を求めた。その結果を図35Aに示す。
(試験例1−2)
擬似指により荷重を加える位置をキー周端部に変更すること以外は試験例1−1と同様にして、擬似指によりキー周端部に操作荷重を加えたときの静電容量の変化を求めた。その結果を図35Aに示す。
(試験例1−3)
操作子を擬似爪に変更すること以外は試験例1−1と同様にして、擬似爪によりキー中央部に操作荷重を加えたときの静電容量の変化を求めた。その結果を図35Aに示す。なお、疑似爪としては、先端の曲率半径Rが1.5mmの半球状であり、ヤング率が70GPaである操作子を想定した。
(試験例1−4)
操作子を擬似爪に変更すること以外は試験例1−2と同様にして、擬似爪によりキー周端部に操作荷重を加えたときの静電容量の変化を求めた。その結果を図35Aに示す。
(試験例2−1〜2−4)
第1、第2の電極要素を以下のように配置する以外のことは試験例1−1〜1−4と同様にして、擬似指または擬似爪によりキー中央部または周端部に操作荷重を加えたときの静電容量の変化を求めた。センサ部の中央部から周端部に向かって、容量結合する第1、第2の電極要素の密度が高くなるように、試験例1−1〜1−4における第1、第2の電極要素の一部を省略した。すなわち、センサ部の中央部から周端部に向かって、コンデンサの密度が高くなるように、第1、第2の電極要素を配置した。
(試験例3−1〜3−4)
第1、第2の電極要素を以下のように配置する以外のことは試験例1−1〜1−4と同様にして、擬似指または擬似爪によりキー中央部または周端部に操作荷重を加えたときの静電容量の変化を求めた。センサ部の周端部において第1、第2の電極要素間の隙間幅が、センサ部の中央部における第1、第2の電極要素間の隙間幅よりも狭くなるように、第1、第2の電極要素を配置した。すなわち、センサ部の周端部におけるコンデンサの密度および感度がセンサ部の中央部におけるコンデンサの密度および感度よりも高くなるように、第1、第2の電極要素を配置した。なお、第1、第2の電極要素間の隙間幅は、センサ部の中央部から周端部に向かって0.575mm、0.375mm、0.275mmの3段階で狭くなるように変化させた。
表4は、試験例1−1〜1−4のシミュレーション結果を示す。
Figure 0006256369
表5は、試験例2−1〜2−4のシミュレーション結果を示す。
Figure 0006256369
表6は、試験例3−1〜3−4のシミュレーション結果を示す。
Figure 0006256369
表7は、試験例1−1〜1−4、2−1〜2−4、3−1〜3−4の動作荷重のばらつきを示す。
Figure 0006256369
上記シミュレーションの結果から以下のことがわかる。
センサ部の中央部から周端部に向かってコンデンサの配置間隔を狭くした場合には、センサ部の中央部から周端部にわたってコンデンサの配置間隔を一定値とした場合に比べて動作加重のバラツキを低減できる。
センサ部の中央部から周端部に向かってコンデンサの配置間隔を狭くするとともに、コンデンサの感度を高くした場合には、センサ部の中央部から周端部に向かってコンデンサの配置間隔を狭くした場合に比べて動作加重のバラツキを低減できる。
センサ部の中央部から周端部に向かってコンデンサの配置間隔を狭くした場合には、センサ部の中央部から周端部にわたってコンデンサの配置間隔を一定値とした場合に比べて以下の利点が得られる。すなわち、(a)疑似爪でキーの周端部に操作荷重を加えたときの絶対的な静電容量変化を大きくすることができる(図35A、図35Bの範囲(1)参照)。
センサ部の中央部から周端部に向かってコンデンサの配置間隔を狭くし、かつコンデンサの感度を高くした場合には、センサ部の中央部から周端部にわたってコンデンサの配置間隔を一定値とした場合に比べて以下の利点が得られる。すなわち、(a)疑似爪でキーの周端部に操作荷重を加えた場合における絶対的な静電容量変化を大きくできる(図35A、図35Cの範囲(1)参照)。(b)疑似爪でキーの周端部に操作荷重を加えた場合における荷重に対する静電容量変化(傾き)を大きくできる(図35A、図35Cの範囲(2)参照)。(c)疑似爪でキーの周端部に操作荷重を加えた場合における静電容量変化が飽和する荷重を大きくできる(図35A、図35Cの範囲(3)参照)。
<iii シミュレーションによるセンサの検討(2)>
(試験例4−1〜4−4)
絶縁層の比誘電率を2および5に変更した、または絶縁層の厚みを0.02mm、0.08mmに変更した以外のことは試験例1−1の電界シミュレーションと同様にして、REF電極層がセンサ層に対して平行に近づいたときのREF電極層の変位に対する静電容量の変化を求めた。次に、この結果を用いて、REF電極層を押し切ったときの静電容量変化を求めた。その結果を図36Aに示す。また、REF電極層の押し始めの静電容量変化に対するREF電極層の押し終わりの静電容量変化の比率を求めた。その結果を図36Bに示す。
なお、「REF電極層を押し切ったときの静電容量変化」とは、「REF電極層の初期位置の容量」から「REF電極層が底突きした位置の容量」を差し引いた値を意味する。また、「REF電極層の押し始めの静電容量変化」とは、「REF電極層の初期位置の容量」から「REF電極層を初期位置から100μm押し込んだ位置の容量」を差し引いた値を意味し、「REF電極層の押し終わりの静電容量変化」とは、「REF電極層を所定量押し込んだ位置の容量」から「REF電極層を所定量押し込んだ位置から更に100μm押し込んで、REF電極層が底突きした位置の容量」を差し引いた値を意味する。
(試験例5−1〜5−4)
基材の比誘電率を2および5に変更した、または基材の厚みを0.1mm、0.188mmに変更した以外のことは試験例1−1の電界シミュレーションと同様にして、REF電極層がセンサ層に対して平行に近づいたときのREF電極層の変位に対する静電容量の変化を求めた。次に、この結果を用いて、REF電極層を押し切ったときの静電容量変化を求めた。その結果を図36Aに示す。また、REF電極層の押し始めの静電容量変化に対するREF電極層の押し終わりの静電容量変化の比率を求めた。その結果を図36Bに示す。
(試験例6−1〜6−6)
第1、第2の電極要素の厚みを0.05mm、0.02mm、第1、第2の電極要素の幅を0.25mm、0.5mm、または第1、第2の電極要素間の隙間幅を0.25mm、0.5mmに変更した以外のことは試験例1−1の電界シミュレーションと同様にして、REF電極層がセンサ層に対して平行に近づいたときのREF電極層の変位に対する静電容量の変化を求めた。次に、この結果を用いて、REF電極層を押し切ったときの静電容量変化を求めた。その結果を図36Aに示す。また、REF電極層の押し始めの静電容量変化に対するREF電極層の押し終わりの静電容量変化の比率を求めた。その結果を図36Bに示す。
上記シミュレーションの結果から以下のことがわかる。
絶縁層の誘電率、絶縁層の厚み、基材の誘電率、基材の厚み、第1、第2の電極要素の厚み、第1、第2の電極要素の幅、または第1、第2の電極要素間の隙間幅を変更することで、静電容量変化を変更できる。特に、第1、第2の電極要素の幅または第1、第2の電極要素間の隙間幅の変更が、静電容量変化に与える影響が特に大きい。
したがって、センサ部内において絶縁層の誘電率、絶縁層の厚み、基材の誘電率、基材の厚み、第1、第2の電極要素の厚み、第1、第2の電極要素の幅、または第1、第2の電極要素間の隙間幅のうちの少なくとも一種を変更することで、センサ部に感度分布を付与することができる。
以上、本技術の第1〜第7の実施形態について具体的に説明したが、本技術は、上述の第1〜第7の実施形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の第1〜第7の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよい。
また、上述の第1〜第7の実施形態の構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、本技術の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
第1の第1〜第7の実施形態では、センサが単層構造の構造層を備える場合を例として説明したが、センサが2層以上の多層構造の構造層を備えるようにしてもよい。
第1〜第7の実施形態では、1つのキーの直下に1つの構造体が設けられた場合を例として説明したが、1つのキーの直下に2つ以上の構造体が設けられていてもよい。
第1〜第7の実施形態では、複数の第1、第2の電極が基材の同一面に設けられたセンサを例として説明したが、センサの構成はこの例に限定されるものではない。複数の第1、第2の電極は、センサの表面に対して垂直な方向から見て交互に設けられていればよく、上述のように同一面に設けられていなくともよい。したがって、複数の第1、第2の電極がそれぞれ異なる面に設けられ、センサ層の厚み方向にずれて設けられている構成を採用することも可能である。
第1〜第7の実施形態では、REF電極層がセンサ層の両側に設けられている例について説明したが、センサ層の裏面側に設けられるREF電極層を省略するようにしてもよい。この場合、センサが設けられる入力装置、または電子機器に対してREF電極層を設け、このREF電極層上にセンサを配置することが好ましい。
第1〜第7の実施形態では、キーボードに対して本技術を適用した例について説明したが、本技術は感圧式のタッチパネルに対しても適用可能である。この場合、タッチパネルの座標精度を向上できる。
第1〜第7の実施形態では、複数のキーを有するセンサに対して本技術を適用した例について説明したが、本技術は単数のキーを有するセンサに対しても適用可能である。
第1〜第7の実施形態では、センサ層の物理的な構成により感度分布を調整する例について説明したが、コントローラICの処理により感度分布を調整するようにしてもよい。また、センサ層の物理的な構成とコントローラICの処理との両方により感度分布を調整するようにしてもよい。
また、本技術は以下の構成を採用することもできる。
(1)
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
を備え、
上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
(2)
上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素間の隙間幅は、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素間の隙間幅よりも狭い(1)のいずれかに記載のセンサ。
(3)
上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の幅は、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の幅よりも狭い(1)または(2)のいずれかに記載のセンサ。
(4)
上記センサの端部における上記センサ層の厚みは、上記センサの中央部における上記センサ層の厚みより厚い(1)から(3)のいずれかに記載のセンサ。
(5)
上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の厚みは、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の厚みよりも厚い(1)から(4)のいずれかに記載のセンサ。
(6)
上記センサの端部における上記センサ層の誘電率は、上記センサの中央部における上記センサ層の誘電率よりも大きい(1)から(5)のいずれかに記載のセンサ。
(7)
上記センサ部の周縁は、押圧部の周縁よりも外側に位置している(1)から(6)のいずれかに記載のセンサ。
(8)
上記センサの端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の密度は、上記センサの中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の密度よりも高い(1)から(7)のいずれかに記載のセンサ。
(9)
上記第1の電極要素および上記第2の電極要素は、同心状または螺旋状を有する(1)から(8)のいずれかに記載のセンサ。
(10)
上記第1の電極要素および上記第2の電極要素は、櫛歯状を有する(1)から(8)のいずれかに記載のセンサ。
(11)
上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の長さは、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の長さよりも長い(10)に記載のセンサ。
(12)
上記センサ部の感度は、上記センサ部の中央部から上記センサ部の端部に向かって徐々に高くなる(1)から(11)のいずれかに記載のセンサ。
(13)
上記センサ部の角部は、上記センサ部内において最も高い感度を有している(1)から(12)のいずれかに記載のセンサ。
(14)
上記離間層は、上記センサ部に対応して設けられた構造体を含んでいる(1)から(13)のいずれかに記載のセンサ。
(15)
上記離間層は、凸状部を有する凹凸層を備え、
上記構造体は、上記凸状部により構成されている(14)に記載のセンサ。
(16)
上記離間層は、凸状部を有する凹凸層と、上記凸状部の頂部に設けられた押圧体とを備え、
上記構造体は、上記凸状部と上記押圧体とにより構成されている(14)に記載のセンサ。
(17)
上記凹凸層は、エンボスフィルムである(15)または(16)に記載のセンサ。
(18)
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
を備え、
上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高い入力装置。
(19)
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
上記センサ部に対応して設けられたキーと
を備え、
上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いキーボード。
(20)
センサと、
電子機器本体と
を備え、
上記センサは、
導体層と、
センサ部を含むセンサ層と、
上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
を備え、
上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高い電子機器。
10 電子機器
11 入力装置
12 ホスト
13 表示装置
14 コントローラIC
20 センサ
21、25 リファレンス電極層
22 センサ層
22s センサ部
23 中間層
24 構造層
26 キートップ層
30 エンボス層
31 構造体
32 凸状部
33 押圧体
41 基材
42 第1の電極
42a 第1の電極要素
43 第2の電極
43a 第2の電極要素
44 絶縁層

Claims (19)

  1. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素間の隙間幅は、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素間の隙間幅よりも狭く、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  2. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の幅は、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の幅よりも狭く、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  3. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部における上記センサ層の厚みは、上記センサ部の中央部における上記センサ層の厚みより厚く、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  4. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の厚みは、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の厚みよりも厚く、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  5. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部における上記センサ層の誘電率は、上記センサ部の中央部における上記センサ層の誘電率よりも大きく、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  6. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の周縁は、押圧部の周縁よりも外側に位置し、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  7. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の密度は、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の密度よりも高く、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  8. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記第1の電極要素および上記第2の電極要素は、同心状または螺旋状を有し、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  9. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記第1の電極要素および上記第2の電極要素は、櫛歯状を有し、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  10. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の長さは、上記センサ部の中央部における上記第1の電極要素および上記第2の電極要素の長さよりも長く、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  11. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高く、
    上記センサ部の感度は、上記センサ部の中央部から上記センサ部の端部に向かって徐々に高くなるセンサ。
  12. 導体層と、
    センサ部を含むセンサ層と、
    上記導体層および上記センサ層を離間する離間層と
    を備え、
    上記センサ部は、交互に配置された第1の電極要素および第2の電極要素により構成され、
    上記離間層は、上記センサ部に対応して設けられた構造体を含み、
    上記センサ部の端部の感度は、上記センサ部の中央部の感度に比して高いセンサ。
  13. 上記離間層は、凸状部を有する凹凸層を備え、
    上記構造体は、上記凸状部により構成されている請求項12に記載のセンサ。
  14. 上記離間層は、凸状部を有する凹凸層と、上記凸状部の頂部に設けられた押圧体とを備え、
    上記構造体は、上記凸状部と上記押圧体とにより構成されている請求項12に記載のセンサ。
  15. 上記凹凸層は、エンボスフィルムである請求項13または14に記載のセンサ。
  16. 上記センサ部の角部は、上記センサ部内において最も高い感度を有している請求項1から15のいずれかに記載のセンサ。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載のセンサを備える入力装置。
  18. 請求項1から16のいずれかに記載のセンサと、
    上記センサ部に対応して設けられたキーと
    を備えキーボード。
  19. 請求項1から16のいずれかに記載のセンサを備える電子機器。
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