JP5893697B2 - タッチ検出機能付き表示装置および電子機器 - Google Patents

タッチ検出機能付き表示装置および電子機器 Download PDF

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本発明は、タッチ検出機能を有する表示装置に係り、特に外部近接物体による静電容量の変化に基づいてタッチを検出するタッチ検出機能付き表示装置、およびそのようなタッチ検出機能付き表示装置を備えた電子機器に関する。
近年、いわゆるタッチパネルと呼ばれる接触検出装置を液晶表示装置等の表示装置上に装着し、あるいはタッチパネルと表示装置とを一体化し、その表示装置に各種のボタン画像等を表示させることにより、通常の機械式ボタンの代わりとして情報入力を可能とした表示装置が注目されている。このようなタッチパネルを有する表示装置は、キーボードやマウス、キーパッドのような入力装置を必要としないため、コンピュータのほか、携帯電話のような携帯情報端末などでも、使用が拡大する傾向にある。
タッチ検出方式にはいくつかの方式が存在するが、その一つとして静電容量式がある。例えば、特許文献1には、表示装置にもともと備えられている表示用の共通電極を、一対のタッチセンサ用電極のうちの一方として兼用し、他方の電極(タッチ検出電極)をこの共通電極と交差するように配置した表示装置が提案されている。また、特許文献2には、X軸方向とY軸方向に沿って形成された複数の電極を備えたタッチパネルが提案されている。また、特許文献3には、一つの層に、幅が場所によって異なる3つの電極を備えたセンサ装置が提案されている。また、特許文献4には、X軸方向とY軸方向に沿って形成された複数の電極を備え、タッチパネルの操作面にミスタッチを防ぐための凹凸を設けるとともに、その凹凸があっても静電容量が一定になるように構成されたタッチパネルが提案されている。
特開2009−244958号公報 特開2008−217784号公報 米国特許第7382139号明細書 特開2008−86236号公報
ところで、一般に、タッチ検出装置では、そのタッチ検出面内において、検出感度が均一であることが望まれている。しかしながら、静電容量式のタッチ検出装置では、例えば、タッチ検出面の端の領域における検出感度が、検出面の中央部における検出感度より低くなるなど、検出感度の均一性が低下するおそれがある。しかしながら、特許文献1に記載の表示装置、特許文献2に記載のタッチパネル、特許文献3に記載のセンサ装置には、検出感度の均一性に関する記載はない。また、特許文献4に記載のタッチパネルでは、タッチ検出面の端の領域における検出感度については、一切触れられていない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、タッチに対する検出感度の均一性を高めることができるタッチ検出機能付き表示装置および電子機器を提供することにある。
本発明のタッチ検出機能付き表示装置は、表示機能層と、第1の方向に延在するように並設された複数のタッチ検出電極と、第1の方向と交差する第2の方向に延在するように並設され、複数のタッチ検出電極との交差部分に静電容量を形成する複数の駆動電極と、を備え、複数の駆動電極が、第2の方向において有効表示領域外に延伸し、タッチ検出電極が、第1の方向においてのみ有効表示領域外に延伸する。
本発明の電子機器は、上記タッチ検出機能付き表示装置を備えたものであり、例えば、テレビジョン装置、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラあるいは携帯電話等の携帯端末装置などが該当する。
本発明のタッチ検出機能付き表示装置および電子機器では、表示機能層において表示が行われ、駆動電極およびタッチ検出電極の間の静電容量の変化に基づいて外部近接物体に対するタッチ検出が行われる。この駆動電極は、第2の方向において有効表示領域外に延伸するように形成されている。また、タッチ検出電極は、第1の方向においてのみ有効表示領域外に延伸するように形成されている。
本発明のタッチ検出機能付き表示装置では、例えば、複数の駆動電極が、有効表示領域に配置された複数のタッチ検出電極のうちの最も外側に位置するタッチ検出電極の中心から、複数のタッチ検出電極の配列ピッチの半分の距離だけ離れた第1の位置もしくはその外側の第2の位置まで延伸していてもよい。このように、駆動電極を、第1の位置もしくはその外側の第2の位置まで延伸するとともに、有効表示領域の外縁が第1の位置もしくはその内側に位置するようにすることで、一番外側のタッチ検出電極に対応する領域での検出感度を、より内側のタッチ検出電極に対応する領域での検出感度と同等にすることができる。
また、例えば、複数の駆動電極は、第1の方向において有効表示領域内にのみ存し、複数のタッチ検出電極は、第2の方向において有効表示領域内にのみ存していてもよい。
また、例えば、複数の駆動電極は、第1の方向における有効表示領域外にも並設されていてもよい。
また、例えば、複数のタッチ検出電極は、第2の方向における有効表示領域外にも並設されるとともに、少なくとも一番外側の駆動電極の外側の第3の位置まで延伸していてもよい。
また、例えば、複数のタッチ検出電極は、互いに同じ電極幅で形成されるとともに異なる配列ピッチで配置され、有効表示領域内において、外側に配置されたタッチ検出電極の配列ピッチは、より内側に配置されたタッチ検出電極の配列ピッチと同じもしくは広くなっていてもよい。
また、例えば、複数のタッチ検出電極は、互いに異なる電極幅で形成されるとともに同じ配列ピッチで配置され、有効表示領域内において、外側に配置されたタッチ検出電極の電極幅は、より内側に配置されたタッチ検出電極の電極幅と同じもしくは狭くなっていてもよい。
また、例えば、複数のタッチ検出電極の上に、少なくとも有効表示領域を覆うように形成された表面層をさらに備え、第2の方向における外側の表面層の厚さは、より内側の表面層の厚さと同じもしくは薄くなっていてもよい。
また、例えば、表示機能層は、液晶表示層と、画素電極と、共通電極とを有するものであってもよい。この場合、例えば、共通電極は、駆動電極と共用するようにしてもよい。例えば、共通電極は、画素電極を挟んで液晶表示層とは反対側に配置され、もしくは、液晶表示層と画素電極の間に配置されるようにしてもよいし、液晶表示層を挟んで画素電極とは反対側に配置されるようにしてもよい。
本発明のタッチ検出機能付き表示装置および電子機器によれば、有効表示領域内における検出感度の均一性を高めることができる。
本発明のタッチ検出機能付き表示装置におけるタッチ検出方式の基本原理を説明するための図であり、指が接触または近接していない状態を表す図である。 本発明のタッチ検出機能付き表示装置におけるタッチ検出方式の基本原理を説明するための図であり、指が接触または近接した状態を表す図である。 本発明のタッチ検出機能付き表示装置におけるタッチ検出方式の基本原理を説明するための図であり、駆動信号およびタッチ検出信号の波形の一例を表す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 図4に示したタッチ検出機能付き表示装置の概略断面構造を表す断面図である。 図4に示したタッチ検出機能付き表示装置の画素配列を表す回路図である。 図5に示したタッチ検出機能付き表示装置の共通電極およびタッチ検出電極の一構成例を表す斜視図である。 共通電極およびタッチ検出電極の間のフリンジ起因の電気力線を表す模式図である。 第1の実施の形態の変形例に係るタッチ検出機能付き表示装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 第2の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 電極ピッチを変えたときのフリンジによる電気力線の変化を表す模式図である。 電極ピッチと検出感度との関係を表す特性図である。 第3の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 電極幅を変えたときのフリンジによる電気力線の変化を表す模式図である。 電極幅と検出感度との関係を表す特性図である。 第4の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 表面ガラス板の厚さを変えたときのフリンジによる電気力線の変化を表す模式図である。 第5の実施の形態に係るタッチ検出装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 第6の実施の形態に係るタッチ検出装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 第7の実施の形態に係るタッチ検出装置の一構成例を表す平面図および断面図である。 実施の形態を適用したタッチ検出機能付き表示装置等のうち、適用例1の外観構成を表す斜視図である。 適用例2の外観構成を表す斜視図である。 適用例3の外観構成を表す斜視図である。 適用例4の外観構成を表す斜視図である。 適用例5の外観構成を表す正面図、側面図、上面図および下面図である。 各実施の形態等の変形例に係るタッチ検出機能付き表示装置の概略断面構造を表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以
下の順序で行う。
1.静電容量式タッチ検出の基本原理
2.第1の実施の形態(タッチ検出機能付き表示装置)
3.第2の実施の形態(タッチ検出機能付き表示装置)
4.第3の実施の形態(タッチ検出機能付き表示装置)
5.第4の実施の形態(タッチ検出機能付き表示装置)
6.第5の実施の形態(タッチ検出装置)
7.第6の実施の形態(タッチ検出装置)
8.第7の実施の形態(タッチ検出装置)
9.適用例
<1.静電容量式タッチ検出の基本原理>
まず最初に、図1〜図3を参照して、本発明のタッチ検出機能付き表示装置におけるタッチ検出の基本原理について説明する。このタッチ検出方式は、静電容量式のタッチセンサとして具現化されるものであり、例えば図1(A)に示したように、誘電体Dを挟んで互いに対向配置された一対の電極(駆動電極E1およびタッチ検出電極E2)を用い、容量素子を構成する。この構造は、図1(B)に示した等価回路として表される。駆動電極E1、タッチ検出電極E2および誘電体Dによって、容量素子C1が構成される。容量素子C1は、その一端が交流信号源(駆動信号源)Sに接続され、他端Pは抵抗器Rを介して接地されると共に、電圧検出器(タッチ検出回路)DETに接続される。交流信号源Sから駆動電極E1(容量素子C1の一端)に所定の周波数(例えば数kHz〜数十kHz程度)の交流矩形波Sg(図3(B))を印加すると、タッチ検出電極E2(容量素子C1の他端P)に、図3(A)に示したような出力波形(タッチ検出信号Vdet)が現れる。なお、この交流矩形波Sgは、後述する駆動信号Vcomに相当するものである。
例えば指が接触(または近接)していない状態では、図1に示したように、容量素子C1に対する充放電に伴って、容量素子C1の容量値に応じた電流I0が流れる。このときの容量素子C1の他端Pの電位波形は、例えば図3(A)の波形V0のようになり、これが電圧検出器DETによって検出される。
一方、指が接触(または近接)した状態では、図2に示したように、指によって形成される容量素子C2が容量素子C1に直列に追加された形となる。この状態では、容量素子C1、C2に対する充放電に伴って、それぞれ電流I1、I2が流れる。このときの容量素子C1の他端Pの電位波形は、例えば図3(A)の波形V1のようになり、これが電圧検出器DETによって検出される。このとき、点Pの電位は、容量素子C1、C2を流れる電流I1、I2の値によって定まる分圧電位となる。このため、波形V1は、非接触状態での波形V0よりも小さい値となる。電圧検出器DETは、検出した電圧を所定のしきい値電圧Vthと比較し、このしきい値電圧以上であれば非接触状態と判断する一方、しきい値電圧未満であれば接触状態と判断する。このようにして、タッチ検出が可能となる。なお、この例では、指の接触を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えばスタイラスなどであってもよい。
<2.第1の実施の形態>
[構成例]
(全体構成例)
図4は、本発明の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置の一構成例を表すものであり、図5は図4の要部断面構造の例を表すものである。このタッチ検出機能付き表示装置は、表示素子として液晶表示素子を用いており、その液晶表示素子により構成される液晶表示デバイスと静電容量式のタッチ検出デバイスとを一体化した、いわゆるインセルタイプの装置である。
タッチ検出機能付き表示装置1は、画素基板2と、この画素基板2に対向して配置された対向基板3と、画素基板2と対向基板3との間に挿設された液晶層6とを備えている。
画素基板2は、図5に示したように、回路基板としてのTFT基板21と、共通電極COMLと、画素電極22とを有している。TFT基板21は、各種電極や配線、薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)などが形成される回路基板として機能するものである。TFT基板21は例えばガラスにより構成されるものである。TFT基板21の上には、共通電極COMLが形成される。共通電極COMLは、複数の画素Pix(後述)に共通の電圧を供給するための電極であり、透光性を有するものである。また、共通電極COMLは、タッチセンサにおいて、交流矩形波Sgを印加する電極としても用いられる。すなわち、共通電極COMLは、上述した静電容量式タッチ検出の基本原理における駆動電極E1に対応するものである。共通電極COMLは、図4に示したように、タッチ検出機能付き表示装置1が表示を行う領域である有効表示領域S内にわたり、一方向に延在するように並設されている。そして、共通電極COMLのそれぞれは、この有効表示領域Sの外側に延伸するように形成されている。共通電極COMLの上には絶縁膜23が形成され、その上に画素電極22が形成される。画素電極22は、表示を行うための画素信号を供給するための電極であり、透光性を有するものである。共通電極COMLおよび画素電極22は、例えばITO(Indium Tin Oxide)により構成される。
対向基板3は、図5に示したように、ガラス基板31と、カラーフィルタ32と、タッチ検出電極TDLとを有している。カラーフィルタ32は、ガラス基板31の一方の面に形成されている。このカラーフィルタ32は、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラーフィルタ層を周期的に配列して構成したもので、各表示画素にR、G、Bの3色が1組として対応付けられている。また、ガラス基板31の他方の面には、タッチ検出電極TDLが、有効表示領域S内にわたり、共通電極COMLと交差する方向に延在するように並設されている。タッチ検出電極TDLは、タッチセンサにおいて、タッチ検出信号Vdetを出力する電極である。すなわち、タッチ検出電極TDLは、上述した静電容量式タッチ検出の基本原理におけるタッチ検出電極E2に対応するものである。タッチ検出電極TDLは、例えばITOにより構成され、透光性を有する電極である。タッチ検出電極TDLは、タッチ検出信号Vdetを外部に出力する為のフレキシブルプリント基板(FPC)5に接続されている。このタッチ検出電極TDLの上には、偏光板35が配設されており、そのさらに上には、表面ガラス板(図示せず)が配置されている。
液晶層6は、表示機能層として機能するものであり、電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものである。この電界は、共通電極COMLの電圧と画素電極22の電圧との電位差により形成される。液晶層6には、FFS(フリンジフィールドスイッチング)やIPS(インプレーンスイッチング)等の横電界モードの液晶が用いられる。液晶層6は、画素基板2と対向基板3との間に、シール4により封止されている。
なお、液晶層6と画素基板2との間、および液晶層6と対向基板3との間には、それぞれ配向膜が配設され、また、画素基板2の下面側には入射側偏光板が配置されるが、ここでは図示を省略している。
図6は、タッチ検出機能付き表示装置1における画素構造の構成例を表すものである。タッチ検出機能付き表示装置1は、マトリックス状に配列した複数の画素Pixを有している。画素Pixは、TFT素子Trおよび液晶素子LCを有している。TFT素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTで構成されている。TFT素子Trのソースは画素信号線SGLに接続され、ゲートは走査信号線GCLに接続され、ドレインは液晶素子LCの一端に接続されている。液晶素子LCは、一端がTFT素子Trのドレインに接続され、他端が共通電極COMLに接続されている。
画素Pixは、走査信号線GCLにより、タッチ検出機能付き表示装置1の同じ行に属する他の画素Pixと互いに接続されている。また、画素Pixは、画素信号線SGLにより、タッチ検出機能付き表示装置1の同じ列に属する他の画素Pixと互いに接続されている。
さらに、画素Pixは、共通電極COMLにより、タッチ検出機能付き表示装置1の同じ行に属する他の画素Pixと互いに接続されている。
図7は、タッチ検出機能付き表示装置1におけるタッチセンサの一構成例を斜視的に表すものである。このタッチセンサは、画素基板2に設けられた共通電極COMLおよび対向基板3に設けられたタッチ検出電極TDLにより構成されている。共通電極COMLは、図の左右方向に延在する複数のストライプ状の電極パターンにより構成されている。タッチ検出動作を行う際は、各電極パターンには、駆動信号Vcom(上述した静電容量式タッチ検出の基本原理における交流矩形波Sgに対応)が順次供給され、時分割的に順次走査駆動が行われるようになっている。タッチ検出電極TDLは、共通電極COMLの電極パターンの延在方向と交差する方向に延びる電極パターンにより構成されている。共通電極COMLとタッチ検出電極TDLにより互いに交差した電極パターンは、その交差部分に静電容量を形成している。タッチ検出電極TDLの各電極パターンは、FPC5を介して図示しないタッチ検出回路に接続され、タッチ検出電極TDLから供給されるタッチ検出信号Vdetに基づいてタッチの検出が行われるようになっている。
図6に示したタッチセンサは、上述したタッチ検出の基本原理に従って動作するものである。すなわち、共通電極COMLは上述したタッチ検出の基本原理における駆動電極E1に対応し、タッチ検出電極TDLはタッチ検出電極E2に対応するものである。図6に示したように、互いに交差した電極パターンは、静電容量式タッチセンサ素子をマトリックス状に構成している。よって、タッチ検出機能付き表示装置1のタッチ検出面全体にわたって走査することにより、外部近接物体の接触または近接が生じた位置の検出も可能となっている。
ここで、液晶層6、共通電極COML、および画素電極22は、本発明における「表示機能層」の一具体例に対応する。共通電極COMLは、本発明における「駆動電極」の一具体例に対応する。
[作用および効果]
続いて、本実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置1の作用および効果について説明する。
まず、図4〜7を参照して、タッチ検出機能付き表示装置1の全体動作概要を説明する。表示動作では、画素電極22および共通電極COMLに供給された信号に基づいて、液晶層6に電界が形成され、液晶層6の液晶分子の向きが変わり、通過する光が変調されることにより表示が行われる。タッチ検出動作では、共通電極COMLに駆動信号Vcomが順次供給され、共通電極COMLとタッチ検出電極TDLとの間の静電容量を介してタッチ検出電極TDLに伝わり、タッチ検出信号Vdetとして出力される。そしてこのタッチ検出信号VdetがFPC5を介して外部(例えばタッチ検出回路)に供給され、タッチの有無やタッチ位置の検出が行われる。
図4に示したように、共通電極COMLは、有効表示領域Sの外側に延伸するように形成されている。これによりタッチ検出機能付き表示装置1では、有効表示領域Sの端の部分における検出感度を、有効表示領域Sの中央部における検出感度と同等にすることができ、これにより、有効表示領域Sにおけるタッチに対する検出感度の均一性を高めることができる。以下に、その詳細を説明する。
図8は、共通電極COMLとタッチ検出電極TDLとの間のフリンジによる電気力線を模式的に表すものであり、(A)は共通電極COMLが短い場合の例(比較例)を示し、(B)は共通電極COMLが長い場合の例(本実施の形態の例)を示す。この図8は、図4において、タッチ検出機能付き表示装置1のVIII−VIII矢視方向の断面図を示している。
比較例に係る図8(A)の例では、共通電極COMLは、一番外側のタッチ検出電極TDL(図8(A)の左のタッチ検出電極TDL)の中心から、タッチ検出電極TDLの電極ピッチdの半分未満に対応する距離de1(<d/2)だけ延伸している。一方、本実施の形態に係る図8(B)の例では、共通電極COMLは、一番外側のタッチ検出電極TDLの中心から、電極ピッチdの半分以上に対応する距離de2(≧d/2)だけ延伸している。
比較例に係る図8(A)では、共通電極COMLが短いため、この一番外側のタッチ検出電極TDLのフリンジによる電気力線は、外側(部分P1)において少なくなってしまう。すなわち、この一番外側のタッチ検出電極TDLのフリンジによる電気力線の数は、他のタッチ検出電極TDLのものよりも少なくなってしまう。これにより、一番外側のタッチ検出電極TDLに対応する領域における検出感度は、他のタッチ検出電極TDLに対応する領域における検出感度に比べて低くなってしまう。
一方、本実施の形態に係る図8(B)では、共通電極COMLを長くすることにより、一番外側のタッチ検出電極TDLのフリンジによる電気力線の減少を最小限に抑えることができる(部分P2)。これにより、この一番外側のタッチ検出電極TDLのフリンジによる電気力線の数を、他のタッチ検出電極TDLのものと同等にすることができ、他のタッチ検出電極TDLに対応する領域における検出感度と比較して、この一番外側のタッチ検出電極TDLに対応する領域における検出感度の低下を最小限に抑えることができる。さらに、図4に示したように、タッチ検出電極TDLを有効表示領域S内にわたり並設するようにしたので、有効表示領域S内において、タッチに対する検出感度を均一にすることができる。
タッチ検出電極TDLとFPC5を介して接続されたタッチ検出回路では、タッチ検出信号Vdetに基づいてタッチの検出が行われる。一般に、タッチ検出回路は、供給されたタッチ検出信号Vdetに基づいて、有効表示領域内Sにおいてタッチに対する検出感度が均一になるように補正演算を行い、その演算結果に基づいてタッチ位置などを求める。タッチ検出機能付き表示装置1では、上述したように、タッチ検出電極TDLを延ばすことにより検出感度の均一性を改善するようにしたので、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができ、例えばタッチ位置の検出精度を高めることができる。
(効果)
以上のように、本実施の形態では、共通電極を、一番外側のタッチ検出電極の中心から、タッチ検出電極の電極ピッチの半分以上に対応する距離だけ延伸するようにしたので、この一番外側のタッチ検出電極に対応する領域における検出感度を、より内側のタッチ検出電極に対応する領域における検出感度と同等にすることができる。
さらに、本実施の形態では、タッチ検出電極を有効表示領域内にわたり並設するようにしたので、有効表示領域における検出感度の均一性を高めることができる。また、これにより、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができるため、例えば、タッチ位置の検出精度を高めることができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、共通電極COMLおよびタッチ検出電極TDLを有効表示領域S内にわたり並設したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、共通電極COMLを有効表示領域S外にも並設してもよいし、タッチ検出電極TDLを有効表示領域S外にも並設してもよい。以下に、共通電極COMLおよびタッチ検出電極TDLを有効表示領域S外に並設した場合の例を示す。
図9は、本変形例に係るタッチ検出機能付き表示装置1Bの一構成例を表すものである。図9に示したように、共通電極COMLは、有効表示領域S外(図9の右端および左端)においても並設されている。タッチ検出電極TDLもまた、有効表示領域S外(図9の上端および下端)においても並設されている。また、タッチ検出電極TDLは、有効表示領域S外(図9の左端)において、一番外側の共通電極COMLに対応する位置にまで延伸して形成されている。これにより、タッチ検出機能付き表示装置1Bでは、有効表示領域Sにおいて検出感度を均一にすることができるとともに、タッチ検出領域Stを有効表示領域Sより広くすることができる。
<3.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置7について説明する。本実施の形態は、タッチ検出電極の電極ピッチd(配列ピッチ)が、有効表示領域Sにおいて場所により異なるようにしたものである。その他の構成は、上記第1の実施の形態(図4)と同様である。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図10は、タッチ検出機能付き表示装置7の一構成例を表すものである。タッチ検出機能付き表示装置7において、タッチ検出電極TDLは、図10に示したように、その電極ピッチdが場所により異なるように並設されている。具体的には、タッチ検出電極TDLは、タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、有効表示領域Sの中央付近では電極ピッチdが狭くなるように配置され、有効表示領域Sの端付近では電極ピッチdが広くなるように配置されている。なお、タッチ検出電極TDLの配置は、これに限定されるものではなく、例えば、タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、一番外側のタッチ検出電極TDLのみ、電極ピッチdが広くなるようにしてもよい。
図11は、タッチ検出電極TDLの電極ピッチdを変えたときのフリンジによる電気力線の変化を模式的に表すものであり、(A)は電極ピッチdが狭い場合(電極ピッチd1)を示し、(B)は電極ピッチdが広い場合(電極ピッチd2)を示す。この図11は、説明の便宜上、タッチ検出電極TDLが2本だけ並設された場合を示している。図11に示したように、電極ピッチdを広くすると、フリンジによる電気力線の本数が増加する(部分P3)。これにより、その電気力線が増加したタッチ検出電極TDLに対応する領域における検出感度を高くすることができる。
図12は、電極ピッチdと検出感度Sensとの関係のシミュレーション結果を表すものである。電極ピッチdがある値(電極ピッチda)以下である場合には、図12に示したように、電極ピッチdが広くなるとともに、検出感度Sensは高くなる。ここで、例えば、タッチ検出電極TDLの電極幅wが1mmの場合において、電極ピッチdaは3mm程度である。このように、電極ピッチd<daの範囲において電極ピッチdを変化させることにより、検出感度Sensを調整することができる。
図10に示したように、タッチ検出機能付き表示装置7では、有効表示領域Sの中央付近では電極ピッチdが狭くなるようにタッチ検出電極TDLを配置し、有効表示領域Sの端付近では電極ピッチdが広くなるようにタッチ検出電極TDLを配置している。これにより、例えば、タッチ検出電極TDLを一定の電極ピッチdで形成した場合において、有効表示領域Sの端付近で検出感度Sensが低くなったときは、その端付近に配置されたタッチ検出電極TDLの電極ピッチdを広くすることにより、そのタッチ検出電極TDLに対応する領域の検出感度Sensを高めることができ、有効表示領域Sにおいて検出感度Sensを均一にすることができる。
なお、タッチ検出機能付き表示装置7では、タッチ検出電極TDLの電極ピッチが場所により異なっているので、タッチ検出回路では、この電極配置を考慮して座標補間を行うことによりタッチ位置を求める必要がある。
以上のように、本実施の形態では、タッチ検出電極の電極ピッチが場所により異なるようにしたので、タッチ検出電極に交差する方向において、検出感度を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、有効表示領域内において、外側に配置したタッチ検出電極の電極ピッチを、より内側に配置したタッチ検出電極の電極ピッチと同じもしくは広くしたので、有効表示領域における検出感度の均一性を高めることができる。また、これにより、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができるため、例えば、タッチ位置の検出精度を高めることができる。
その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
<4.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置8について説明する。本実施の形態は、タッチ検出電極の電極幅が、有効表示領域Sにおいて場所により異なるようにしたものである。その他の構成は、上記第1の実施の形態(図4)と同様である。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図13は、タッチ検出機能付き表示装置8の一構成例を表すものである。タッチ検出機能付き表示装置8において、タッチ検出電極TDLは、図13に示したように、その電極幅wが場所により異なるように形成されている。具体的には、タッチ検出電極TDLは、タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、有効表示領域Sの中央付近では電極幅wが広くなるように形成され、有効表示領域Sの端付近では電極幅wが狭くなるように形成されている。なお、タッチ検出電極TDLの幅は、これに限定されるものではなく、例えば、タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、一番外側のタッチ検出電極TDLのみ、その電極幅wが狭くなるようにしてもよい。
図14は、タッチ検出電極TDLの電極幅wを変えたときのフリンジによる電気力線の変化を模式的に表すものであり、(A)は電極幅wが広い場合(電極幅w2)を示し、(B)は電極幅wが狭い場合(電極幅w1)を示す。この図14は、説明の便宜上、タッチ検出電極TDLが2本だけ並設された場合を示している。図14に示したように、電極幅wを狭くすると、電気力線の本数が増加する(部分P4)。これにより、その電気力線が増加したタッチ検出電極TDLに対応する領域における検出感度を高くすることができる。
図15は、電極幅wと検出感度Sensとの関係のシミュレーション結果を表すものである。図15に示したように、検出感度Sensは、ある電極幅waのときに最大となり、その電極幅から離れるに従い低下する。ここで、例えば、タッチ検出電極TDLの電極ピッチdが5mmの場合では、この電極幅waは1mm程度である。この図15の右側において、電極幅wが電極幅waよりも広くなると検出感度Sensが低下するのは、上述したように、電極幅wが広くなることによりフリンジによる電気力線が減少するためである。一方、この図15の左側に示したように、電極幅wが電極幅waよりも狭くなることにより検出感度Sensが低下するのは、電極幅wが狭くなることによりタッチ検出電極TDLの抵抗値が大きくなり時定数が大きくなるため、タッチ検出信号Vdetがタッチ検出電極TDLを通ってタッチ検出回路に伝わりにくくなることに起因している。このように、電極幅wを変化させることにより、検出感度Sensを調整することができる。
図13に示したように、タッチ検出機能付き表示装置8では、有効表示領域Sの中央付近では電極幅wが広くなるようにタッチ検出電極TDLを配置し、有効表示領域Sの端付近では電極幅wが狭くなるようにタッチ検出電極TDLを配置している。これにより、例えば、図15に示したように、タッチ検出電極TDLを、有効表示領域S内で一定の広い電極幅w2で形成した場合において、有効表示領域Sの端付近で検出感度Sensが低くなったときは、その端付近に配置されたタッチ検出電極TDLの電極幅w1のように狭くすることにより、そのタッチ検出電極TDLに対応する領域の検出感度Sensを高めることができ、有効表示領域Sにおいて検出感度Sensを均一にすることができる。
以上のように、本実施の形態では、タッチ検出電極の電極幅がそれぞれ異なるようにしたので、タッチ検出電極に交差する方向において、検出感度を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、有効表示領域内において、外側に配置したタッチ検出電極の電極幅を、より内側に配置したタッチ検出電極の電極幅と同じもしくは狭くしたので、有効表示領域における検出感度の均一性を高めることができる。また、これにより、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができるため、例えば、タッチ位置の検出精度を高めることができる。
その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
<5.第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置9について説明する。本実施の形態は、表面ガラス板の厚さが、有効表示領域Sにおいて場所により異なるようにしたものである。その他の構成は上記第1の実施の形態(図4)と同様である。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図16は、タッチ検出機能付き表示装置9の一構成例を表すものである。タッチ検出機能付き表示装置9において、表面ガラス板36は、図16に示したように、その厚さが場所によって異なるように形成されている。具体的には、表面ガラス板36は、タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、有効表示領域Sの中央付近では厚くなるように形成され、有効表示領域Sの端付近では薄くなるように形成されている。
図17は、表面ガラス板36の厚さを変えたときのフリンジによる電気力線の変化を模式的に表すものであり、(A)は表面ガラス板36が厚い場合を示し、(B)は薄い場合を示す。図17に示したように、表面ガラス板を薄くすると、指などがタッチしたときにその指が多くのフリンジによる電気力線を遮断するようになる(部分P5)。これにより、その電気力線が遮断されたタッチ検出電極TDLに対応する領域におけるタッチの検出感度を高くすることができる。
図16に示したように、タッチ検出機能付き表示装置9では、有効表示領域Sの中央付近では表面ガラス板36を厚く形成し、有効表示領域Sの端付近では薄く形成している。これにより、例えば、表面ガラス板36の厚さを有効表示領域Sで一定にして形成した場合において、有効表示領域Sの端付近で検出感度Sensが低くなったときは、その端付近の表面ガラス板36を薄くすることにより、その部分の検出感度Sensを高めることができ、有効表示領域Sにおいて検出感度Sensを均一にすることができる。
以上のように、本実施の形態では、表面ガラス板の厚さを場所によって異なるようにしたので、検出感度を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、有効表示領域内の、タッチ検出電極に交差する方向において、外側の表面ガラス板の厚さを、より内側の厚さと同じもしくは薄くしたので、有効表示領域における検出感度の均一性を高めることができる。また、これにより、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができるため、例えば、タッチ位置の検出精度を高めることができる。
その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
以上、タッチ検出機能付き表示装置を例に実施の形態を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、タッチ検出装置単体で実施してもよい。以下に、その場合の例について説明する。
<6.第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態に係るタッチ検出装置17について説明する。本実施の形態は、上記第2の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置7の要部をタッチ検出装置単体に適用したものであり、タッチ検出電極の電極ピッチdが場所により異なるようにしたものである。なお、上記第2の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置7(図10)と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図18は、タッチ検出装置17の一構成例を表すものである。タッチ検出装置17は、ガラス基板37と、駆動電極40とを備えている。駆動電極40は、上述した静電容量式タッチ検出の基本原理における駆動電極E1に対応するものであり、上記第2の実施の形態等における共通電極COMLに対応するものである。ガラス基板37の一方の面には駆動電極40が並設され、他方の面には、駆動電極40と交差する方向にタッチ検出電極TDLが並設されている。タッチ検出電極TDLは、上記第2の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置7の場合と同様に、その電極ピッチdが異なるように並設されている。具体的には、タッチ検出電極TDLは、タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、タッチ検出装置17の中央付近では電極ピッチdが狭くなるように配置され、端付近では電極ピッチdが広くなるように配置されている。これにより、上記第2の実施の形態の場合と全く同様に、タッチに対する検出感度Sensを均一にすることができる。
以上のように、本実施の形態では、タッチ検出電極の電極ピッチがそれぞれ異なるようにしたので、タッチ検出電極に交差する方向において、検出感度を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、外側に配置したタッチ検出電極の電極ピッチを、より内側に配置したタッチ検出電極の電極ピッチと同じもしくは大きくしたので、検出感度の均一性を高めることができる。また、これにより、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができるため、例えば、タッチ位置の検出精度を高めることができる。
<7.第6の実施の形態>
次に、本発明の第6の実施の形態に係るタッチ検出装置18について説明する。本実施の形態は、上記第3の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置8の要部をタッチ検出装置単体に適用したものであり、タッチ検出電極の電極幅wが場所により異なるようにしたものである。なお、上記第3の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置8と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図19は、タッチ検出装置18の一構成例を表すものである。タッチ検出電極TDLは
、上記第3の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置8の場合と同様に、その電極
幅wが場所により異なるように形成されている。具体的には、タッチ検出電極TDLは、
タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、タッチ検出装置18の中央付
近では電極幅wが広くなるように形成され、端付近では電極幅wが狭くなるように形成さ
れている。これにより、上記第3の実施の形態の場合と全く同様に、タッチに対する検出
感度Sensを均一にすることができる。
以上のように、本実施の形態では、タッチ検出電極の電極幅がそれぞれ異なるようにしたので、タッチ検出電極に交差する方向において、検出感度を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、外側に配置したタッチ検出電極の電極幅を、より内側に配置した電極幅と同じもしくは狭くしたので、検出感度の均一性を高めることができる。また、これにより、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができるため、例えば、タッチ位置の検出精度を高めることができる。
<8.第7の実施の形態>
次に、本発明の第7の実施の形態に係るタッチ検出装置19について説明する。本実施の形態は、上記第4の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置9の要部をタッチ検出装置単体に適用したものであり、表面ガラス板の厚さが場所により異なるようにしたものである。なお、上記第4の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置9と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図20は、タッチ検出装置19の一構成例を表すものである。タッチ検出装置19は、平坦化層37を備えている。平坦化層37は、例えば絶縁層、保護膜、偏光板などを使用可能である。平坦化層37は、ガラス基板37におけるタッチ検出電極TDLが形成された面に形成されるものであり、その上に表面ガラス板36が配置される。表面ガラス板36は、上記第4の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置9の場合と同様に、その厚さが場所によって異なるように形成されている。具体的には、表面ガラス板36は、タッチ検出電極TDLの延在方向と交差する方向において、タッチ検出装置19の中央付近では厚くなるように形成され、端付近では薄くなるように形成されている。これにより、上記第4の実施の形態の場合と全く同様に、タッチに対する検出感度Sensを均一にすることができる。
以上のように、本実施の形態では、表面ガラス板の厚さを場所によって異なるようにしたので、検出感度を自由に設定することができる。
また、本実施の形態では、タッチ検出電極に交差する方向において、外側の表面ガラス板の厚さを、より内側の厚さと同じもしくは薄くしたので、検出感度の均一性を高めることができる。また、これにより、タッチ検出回路における補正演算による補正量を減らすことができるため、例えば、タッチ位置の検出精度を高めることができる。
<9.適用例>
次に、図21〜図25を参照して、上記実施の形態および変形例で説明したタッチ検出機能付き表示装置およびタッチ検出装置の適用例について説明する。上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示装置等は、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示装置等は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
(適用例1)
図21は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示装置等が適用されるテレビジョン装置の外観を表すものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル511およびフィルターガラス512を含む映像表示画面部510を有しており、この映像表示画面部510は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示装置等により構成されている。
(適用例2)
図22は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示装置等が適用されるデジタルカメラの外観を表すものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部521、表示部522、メニュースイッチ523およびシャッターボタン524を有しており、その表示部522は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示装置等により構成されている。
(適用例3)
図23は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示装置等が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表すものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体531、文字等の入力操作のためのキーボード532および画像を表示する表示部533を有しており、その表示部533は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示装置等により構成されている。
(適用例4)
図24は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示装置等が適用されるビデオカメラの外観を表すものである。このビデオカメラは、例えば、本体部541、この本体部541の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ542、撮影時のスタート/ストップスイッチ543および表示部544を有している。そして、その表示部544は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示装置等により構成されている。
(適用例5)
図25は、上記実施の形態等のタッチ検出機能付き表示装置等が適用される携帯電話機の外観を表すものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740、サブディスプレイ750、ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そのディスプレイ740またはサブディスプレイ750は、上記実施の形態等に係るタッチ検出機能付き表示装置等により構成されている。
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびに電子機器への適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記第1〜第4の実施の形態等では、FFSやIPS等の横電界モードの液晶を用いた液晶表示デバイスとタッチ検出デバイスとを一体化したが、これに代えて、TN(ツイステッドネマティック)、VA(垂直配向)、ECB(電界制御複屈折)等の各種モードの液晶を用いた液晶表示デバイスとタッチ検出デバイスとを一体化してもよい。このような液晶を用いた場合には、タッチ検出機能付き表示装置を、図26にしめしたように構成可能である。図26は、本変形例に係るタッチ検出機能付き表示装置の要部断面構造の一例を表すものであり、画素基板2Bと対向基板3Bとの間に液晶層6Bを挟持された状態を示している。その他の各部の名称や機能等は図5の場合と同様なので、説明を省略する。この例では、図5の場合とは異なり、表示用とタッチ検出用の双方に兼用される共通電極COMLは、対向基板3Bに形成されている。
また、例えば、第2〜第4の実施の形態に係るタッチ検出機能付き表示装置7〜9を組み合わせてもよい。具体的には、例えば、タッチ検出電極TDLの電極ピッチdおよび電極幅wの両方が、有効表示領域Sにおいて異なるようにしてもよいし、タッチ検出電極TDLの電極ピッチdが有効表示領域Sにおいて異なるようにしつつ、表面ガラス板の厚さが場所により異なるようにしても良いし、タッチ検出電極TDLの電極幅wが異なるようにしつつ表面ガラス板の厚さが場所により異なるようにしても良い。また、例えば、タッチ検出電極TDLの電極ピッチdおよび電極幅wの両方が有効表示領域Sにおいて異なるようにしつつ、表面ガラス板の厚さが場所により異なるようにしても良い。同様に、第5〜第7の実施の形態に係るタッチ検出装置17〜19を組み合わせてもよい。
1,1B,7,8,9…タッチ検出機能付き表示装置、2,2B…画素基板、3,3B…対向基板、4…シール、5…FPC、6,6B…液晶層、21…TFT基板、22…画素電極、23…絶縁層、31,37…ガラス基板、32…カラーフィルタ、35…偏光板、36…表面ガラス板、38…平坦化層、40…駆動電極、COML…共通電極、d…電極ピッチ、GCL…走査信号線、LC…液晶素子、S…有効表示領域、Sens…検出感度、St…タッチ検出領域、SGL…画素信号線、Pix…画素、TDL…タッチ検出電極、Tr…TFT素子、Vdet…タッチ検出信号、w…電極幅。

Claims (14)

  1. 表示機能層と、
    第1の方向に延在するように並設された複数のタッチ検出電極と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在するように並設され、前記複数のタッチ検出電極との交差部分に静電容量を形成する複数の駆動電極と、
    を備え、
    前記複数の駆動電極が、前記第2の方向において有効表示領域に配置された前記複数のタッチ検出電極のうちの最も外側に位置するタッチ検出電極の中心から、前記複数のタッチ検出電極の配列ピッチの半分の距離だけ離れた第1の位置もしくはその外側の第2の位置まで有効表示領域外に延伸し、
    前記タッチ検出電極が、前記第1の方向においてのみ前記有効表示領域外に延伸する
    タッチ検出機能付き表示装置。
  2. 前記複数の駆動電極は、前記第1の方向において前記有効表示領域内にのみ存し、
    前記複数のタッチ検出電極は、前記第2の方向において前記有効表示領域内にのみ存する
    請求項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  3. 前記複数の駆動電極は、前記第1の方向における前記有効表示領域外にも並設されている
    請求項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  4. 前記複数のタッチ検出電極は、前記第2の方向における前記有効表示領域外にも並設されるとともに、少なくとも一番外側の駆動電極の外側の第3の位置まで延伸している
    請求項1又は3のいずれか一項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  5. 前記複数のタッチ検出電極は、互いに同じ電極幅で形成されるとともに異なる配列ピッチで配置され、
    前記有効表示領域内において、外側に配置されたタッチ検出電極の配列ピッチは、より内側に配置されたタッチ検出電極の配列ピッチと同じもしくは広くなっている
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  6. 前記複数のタッチ検出電極は、互いに異なる電極幅で形成されるとともに同じ配列ピッチで配置され、
    前記有効表示領域内において、外側に配置されたタッチ検出電極の電極幅は、より内側に配置されたタッチ検出電極の電極幅と同じもしくは狭くなっている
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  7. 前記複数のタッチ検出電極の上に、少なくとも前記有効表示領域を覆うように形成された表面層をさらに備え、
    前記第2の方向における外側の前記表面層の厚さは、より内側の前記表面層の厚さと同じもしくは薄くなっている
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  8. 前記表示機能層は、液晶表示層と、画素電極と、共通電極とを有する
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  9. 前記共通電極は、前記駆動電極と共用されている
    請求項に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  10. 前記共通電極は、前記画素電極を挟んで前記液晶表示層とは反対側に配置され、もしくは、前記液晶表示層と前記画素電極の間に配置された
    請求項8又は9に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  11. 前記共通電極は、前記液晶表示層を挟んで前記画素電極とは反対側に配置された
    請求項8又は9に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
  12. タッチ検出機能付き表示装置と、
    前記タッチ検出機能付き表示装置を利用した動作制御を行う制御部と
    を備え、
    前記タッチ検出機能付き表示装置は、
    表示機能層と、
    第1の方向に延在するように並設された複数のタッチ検出電極と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に延在するように並設され、前記複数のタッチ検出電極との交差部分に静電容量を形成する複数の駆動電極と、
    を備え、
    前記複数の駆動電極が、前記第2の方向において有効表示領域に配置された前記複数のタッチ検出電極のうちの最も外側に位置するタッチ検出電極の中心から、前記複数のタッチ検出電極の配列ピッチの半分の距離だけ離れた第1の位置もしくはその外側の第2の位置まで有効表示領域外に延伸し、
    前記タッチ検出電極が、前記第1の方向においてのみ前記有効表示領域外に延伸する
    電子機器。
  13. 前記複数のタッチ検出電極は、互いに同じ電極幅で形成されるとともに異なる配列ピッチで配置され、
    前記有効表示領域内において、外側に配置されたタッチ検出電極の配列ピッチは、より内側に配置されたタッチ検出電極の配列ピッチと同じもしくは広くなっている
    請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記複数のタッチ検出電極は、互いに異なる電極幅で形成されるとともに同じ配列ピッチで配置され、
    前記有効表示領域内において、外側に配置されたタッチ検出電極の電極幅は、より内側に配置されたタッチ検出電極の電極幅と同じもしくは狭くなっている
    請求項12に記載の電子機器。
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