JP5396333B2 - タッチパネル装置 - Google Patents
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Description
本発明は、互いに並走する複数の電極を所定本数ずつグルーピングするようにしたタッチパネル装置に関するものである。
タッチパネル装置は、パソコンや携帯情報端末の分野で広く普及しているが、このタッチパネル装置を、大画面の表示装置と組み合わせることで、多人数を対象にしたプレゼンテーションや講義で利用される、いわゆるインタラクティブホワイトボードとして用いることができる。
また、タッチパネル装置には、タッチ位置を検出する原理が異なる種々の方式があるが、例えば静電容量方式のように、指等の指示物によるタッチ操作に応じた静電容量の変化を検出するために多数の電極をパネル内に配設した構成のものでは、タッチ位置を求めるための演算量が、電極の本数が多くなるのに応じて増大する。特にタッチパネル装置をインタラクティブホワイトボードとして用いた場合、タッチパネル装置の大型化に伴って電極の本数が増えるため、タッチ位置を求めるための演算量が大幅に増大する。
このような演算量の増大に対して制御部の処理能力が不足すると、指等の指示物によるタッチ操作にタッチ位置の検出処理を追従させることができないため、例えばユーザが指示物を動かした際の指示物の軌跡に沿って線が描画される手書きモードでは、線の描画が遅れる等の不具合が生じ、使い勝手が低下する。このような問題に対して、制御部に高い処理能力を有するものを採用することが考えられるが、これには製造コストの大幅な上昇を招き、また処理速度を高めるにも限界がある。そこで、制御部の演算負担を軽減して、タッチ位置の検出処理を高速に行うことができる構成が望まれる。
このような高速化の要望に関連して、従来、互いに並走する複数の電極を所定本数ずつ電気的に接続してグルーピングする技術が知られている(特許文献1、2参照)。この技術は、電極を微細配線化して電極を見えにくくすることにより、タッチパネル装置の背面側に配置される表示装置の視認性を改善するものであるが、電極の微細配線化により電極本数が多くなっても、電極をグルーピングすることで見かけ上の電極本数が少なくなるため、演算負担を軽減して処理の高速化を図ることができる。
また、複数の電極を一定の本数でグルーピングした状態とグルーピングしない状態とを切り換える技術が知られている(特許文献3参照)。この技術は、複数の電極をグルーピングした状態でタッチ位置を大まかに検出した後に、その周辺領域を対象にして電極をグルーピングしない状態に切り換えてタッチ位置を正確に求めるものであり、これにより処理の高速化を図りつつ検出精度を確保するようにしている。
ところで、インタラクティブホワイトボードとして用いられるタッチパネル装置は、特に学校などの教育分野での利用が期待され、このような教育分野では、大人の他に、子供が使用する機会が多くなるが、子供の指は大人の指とは大きさが大きく異なる。また、手書きモードで文字などを描画するにはスタイラスペンが都合が良いが、このスタイラスペンでは、タッチ面に接触するペン先が子供の指よりさらに小さくなる。
ところが、タッチ操作を行う指やスタイラスペンなどの指示物の大きさと、グルーピングする電極の本数(以下、グルーピング本数と呼称する)とが適合していないと、検出精度を十分に高めることができない。このため、大人の指、子供の指及びスタイラスペンといったように指示物に大きさが異なる種々のものがある場合、前記従来の技術のように、グルーピング本数が一定であると、指示物の大きさに関係なく、一様に検出精度を高めることが難しいという問題が生じる。
また、大人がタッチ操作を行う場合には、指を大きく動かして大きな文字や図形を描画しようとするため、指を動かす距離が大きく且つ指の動きが速くなる。一方、子供の場合には、比較的細かく指を動かして小さな文字や図形を描画しようとするため、指を動かす距離が小さく且つ指の動きが遅くなる。また、スタイラスペンは、文字や比較的細かい図形を描画する際に用いられることから、スタイラスペンを動かす距離が小さく且つスタイラスペンの動きも遅くなる。また、指の動きでプログラムの動作を指示するジェスチャー操作の場合には、指を動かす距離が大きく且つ指の動きが速くなる。
したがって、指示物が大人の指であれば、タッチ位置の検出処理を指の動きに確実に追従させるために、タッチ位置の検出処理に高い速度が要求される。また、指示物が子供の指であれば、タッチ位置の検出処理に高い精度が要求され、さらにある程度の速度も要求される。また、指示物がスタイラスペンであれば、タッチ位置の検出処理にあまり高い速度は要求されず、代わりに高い精度が要求される。このように指示物の違いに応じてタッチ操作の特徴が異なり、タッチ位置の検出処理に要求されるものも異なるため、想定される指示物のタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる構成が望まれる。
本発明は、このような発明者の知見に基づいて案出されたものであり、その主な目的は、タッチ操作を行う指示物の大きさに関係なく、十分な精度でタッチ位置を検出することができ、さらに想定される指示物によるタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができるように構成されたタッチパネル装置を提供することにある。
本発明のタッチパネル装置は、タッチ面を備え、互いに並走する複数の第1の電極及び互いに並走する複数の第2の電極が格子状に配置されたパネル本体と、複数の前記電極を所定本数ずつグルーピングして、同一のグループに属する電極を電気的に接続すると共に、前記電極をグルーピングする際のグルーピング本数を切り換え可能としたグルーピング部と、前記タッチ面に対するタッチ操作に応じた静電容量の変化に伴う前記電極の出力信号の変化に基づいてタッチ位置を検出すると共に前記グルーピング部の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、指示物によるタッチ操作の検出結果に基づいて指示物の大きさを判定し、その指示物の大きさに応じて、前記グルーピング部におけるグルーピング本数を切り換えるようにした構成とする。
本発明によれば、指示物の大きさに応じてグルーピング本数(1グループあたりの電極本数)を切り換えるようにしたため、タッチ操作を行う指示物の大きさに関係なく、タッチ位置の検出精度を高めることができ、さらに想定される指示物によるタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、タッチ面を備え、互いに並走する複数の第1の電極及び互いに並走する複数の第2の電極が格子状に配置されたパネル本体と、複数の前記電極を所定本数ずつグルーピングして、同一のグループに属する電極を電気的に接続すると共に、前記電極をグルーピングする際のグルーピング本数を切り換え可能としたグルーピング部と、前記タッチ面に対するタッチ操作に応じた静電容量の変化に伴う前記電極の出力信号の変化に基づいてタッチ位置を検出すると共に前記グルーピング部の動作を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、指示物によるタッチ操作の検出結果に基づいて指示物の大きさを判定し、その指示物の大きさに応じて、前記グルーピング部におけるグルーピング本数を切り換えるようにした構成とする。
これによると、指示物の大きさに応じてグルーピング本数(1グループあたりの電極本数)を切り換えるようにしたため、タッチ操作を行う指示物の大きさに関係なく、タッチ位置の検出精度を高めることができ、さらに想定される指示物によるタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる。
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記制御部は、指示物によるタッチ操作を検出してからそのタッチ操作が終了するまでのタッチ操作期間ごとにグルーピング本数を切り換える構成とする。
これによると、タッチ操作を行う指示物の大きさに対応した適切なグルーピング本数でタッチ位置の検出処理を行うことができる。
なお、フレーム単位で、あるいは所定数のフレームごとにグルーピング本数を切り換える構成も可能である。この場合、最小のグルーピング本数に設定して指示物の大きさを判定する検査フレームを、実際にタッチ位置を検出する位置検出フレームの間に適宜なタイミングで挿入するようにするとよい。
また、第3の発明は、前記第1若しくは第2の発明において、前記制御部は、指示物の大きさを判定する際に、最小のグルーピング本数に設定して、前記タッチ面に対する指示物の接触領域に含まれる電極交点の数を求め、その電極交点の数に基づいて指示物の大きさを判定する構成とする。
これによると、指示物の大きさを精度よく且つ簡単に判定することができる。
また、第4の発明は、前記第1乃至第3の発明において、前記第1の電極に対して駆動信号を印加して、その駆動信号に応答した前記第2の電極の充放電電流信号を受信して、電極交点ごとのレベル信号を取得し、そのレベル信号に基づいてタッチ位置を検出するものであり、前記第1の電極が前記タッチ面に近い側に、前記第2の電極が前記タッチ面から離れた側にそれぞれ配置された構成とする。
これによると、タッチ操作の際に指等の指示物と第1の電極との距離が短くなることから、指示物のタッチ操作に応じた第2の電極の充放電電流の変化量が大きくなり、タッチ位置検出の感度を向上させることができる。
また、第5の発明は、前記第1乃至第4の発明において、表示装置の表示面を覆うように配置されるものであり、前記電極は、不透明な金属材料で、前記表示装置の視認性を阻害しない微細な線径に形成された構成とする。
これによると、電極を微細な線径とすることで、電極が見えにくくなり、また、電極に金属材料を用いることで抵抗値を小さくすることができるため、タッチパネル装置の大型化に伴って電極が長くなることで発生する信号の鈍り等の不具合を回避することができ、これによりタッチ位置の検出精度が高く且つ表示装置の視認性に優れた大型のタッチパネル装置を実現することができる。
また、第6の発明は、前記第1乃至第5の発明において、前記グルーピング部は、グルーピング本数が2のべき乗の数となるように前記電極のグルーピングを行う構成とする。
これによると、電極のグルーピングを切り換える制御シーケンスを簡単にすることができる。この場合、例えばグルーピングの最小単位を2本として3段階にグルーピングすると、グルーピング本数は2本、4本及び8本となる。
また、第7の発明は、前記第1乃至第6の発明において、大人の指、子供の指及びスタイラスペンの大きさを基準にして指示物の大きさを3通りに場合分けすると共にグルーピング本数が3段階に設定された構成とする。
これによると、大人や子供が随時操作すると共にスタイラスペンも用いられることがある利用環境、例えば学校などの教育分野で利用される場合に、使い勝手の良いタッチパネル装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明によるタッチパネル装置を示す全体構成図である。このタッチパネル装置1は、互いに並走する複数の送信電極(第1の電極)2と互いに並走する複数の受信電極(第2の電極)3とが格子状に配置されたパネル本体4と、送信電極2に対して駆動信号(パルス信号)を印加する送信部5と、送信電極2に印加された駆動信号に応答した受信電極3の充放電電流信号を受信して、送信電極2と受信電極3とが交差する電極交点ごとのレベル信号を出力する受信部6と、この受信部6から出力されるレベル信号に基づいてタッチ位置を検出すると共に送信部5及び受信部6の動作を制御する制御部7とを備えている。
このタッチパネル装置1は、大画面の表示装置9と組み合わせることで、プレゼンテーションや講義で利用される、いわゆるインタラクティブホワイトボードとして用いられ、特にここでは、パネル本体4の各部材が透明材料で構成され、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置9の表示面を覆うようにパネル本体4が配置され、表示装置9の表示画面をパネル本体4を通して見ることができる。なお、表示装置9にプロジェクタ装置を用いることも可能であり、この場合、タッチパネル装置1のタッチ面がプロジェクタ用のスクリーンとなる。
タッチパネル装置1から出力されるタッチ位置情報は、パソコンなどの外部機器8に入力され、外部機器8から出力される表示画面データに基づいて表示装置9の表示画面に、タッチパネル装置1のタッチ面上でユーザが指示物(ユーザの指先及びスタイラスや指示棒等の導電体)で行ったタッチ操作に対応した画像が表示され、タッチパネル装置1のタッチ面にマーカーで直接描画をするのと同様の感覚で所要の画像を表示させることができ、また表示画面に表示されたボタンなどを操作することができる。さらに、タッチ操作で描かれた画像を消去するイレーサを用いることもできる。
送信電極2及び受信電極3は同一の配置ピッチ(例えば1mm)で配置されており、その本数はパネル本体4のアスペクト比に応じて異なり、送信電極2が例えば960本、受信電極3が例えば1488本配置される。
ここでは、相互容量方式が採用されており、送信電極2に駆動信号(パルス信号)を印加すると、これに応答して受信電極3に充放電電流が発生し、このとき、ユーザのタッチ操作に応じて電極交点の静電容量が変化すると、受信電極3の充放電電流が変化し、この充放電電流の変化量を受信部6で電極交点ごとのレベル信号(ディジタル信号)に変換して制御部7に出力し、制御部7では、電極交点ごとのレベル信号に基づいてタッチ位置が算出される。この相互容量方式では、同時に複数のタッチ位置を検出する、いわゆるマルチタッチ(多点検出)が可能である。
制御部7は、受信部6から出力される電極交点ごとのレベル信号から所定の演算処理によってタッチ位置(タッチ領域の中心座標)を求める。この制御部7では、タッチ面の全面に渡って電極交点ごとのレベル信号の受信が終了する1フレーム周期ごとにタッチ位置を求める処理が行われ、タッチ位置がフレーム単位で外部機器8に出力される。外部機器8では、時間的に連続する複数のフレームのタッチ位置情報に基づいて、各タッチ位置を時系列に連結する画像データを生成して、表示装置9に出力する。
図2は、図1に示したパネル本体4の断面図である。この図2には、電場の状況(電気力線)を破線で示しており、図2(A)は、初期状態を、図2(B)は、ユーザが指F等の指示物でタッチ操作を行った際の状態をそれぞれ示す。
送信電極2及び受信電極3は、指F等の指示物によるタッチ操作が行われるタッチ面11を備えた保護絶縁体12により表面側を保護される。また、送信電極2及び受信電極3は支持体13により支持され、この支持体13の表面側に送信電極2が設けられ、支持体13の裏面側に受信電極3が設けられている。
保護絶縁体12は、指F等の指示物によるタッチ操作の検出感度を高めるために透明で誘電率の高いガラス材料等で形成するとよい。支持体13は、送信電極2と受信電極3との間に介在して両者を絶縁する絶縁層として機能し、この支持体13には、ガラス板や合成樹脂(例えばPET、PI、PEN、PES等)からなるフィルムを用いると良い。
送信電極2及び受信電極3は、導電性を有する不透明な金属材料で、表示装置9の視認性を阻害しない微細な線径(例えば15μm以下)に形成されている。送信電極2及び受信電極3を形成する材料としては、抵抗値が低い金属、例えば銅や銀等が好適である。また、送信電極2及び受信電極3の形成方法としては、支持体13に予め積層された金属導電層(例えばCu箔)を所定のパターンでエッチングする方法や、Ag等の金属微粒子を溶媒中に分散させた導電性インク(例えばAgペースト)をグラビア印刷法やスクリーン印刷法により支持体13に付着させる方法や、Ag等の金属超微粒子を溶媒中に分散させたナノインクをインクジェット工法により支持体13に付着させる方法を挙げることができる。
なおここでは、送信電極2及び受信電極3が支持体13の表裏各面にそれぞれ配設された構成としたが、送信電極2と受信電極3は互いに絶縁されていればよく、例えば支持体の表面に受信電極3を形成し、その受信電極3上に絶縁層を介して送信電極2を形成する構成としてもよい。また、絶縁性を有する支持体を2枚使用し、各々の片面に送信電極2及び受信電極3をそれぞれ形成して、両者を粘着剤等を用いて積層する構成としてもよい。
送信電極2と受信電極3とは、絶縁層となる支持体13を挟んで重なり合う態様で交差しており、この送信電極2と受信電極3とが交差する電極交点にはコンデンサが形成され、図2(B)に示すように、ユーザが指F等の指示物でタッチ操作を行い、指示物がタッチ面11に接近あるいは接触すると、指示物と送信電極2との間に静電結合が生じる、すなわち指示物と送信電極2との間に新たにコンデンサが形成され、送信電極2と受信電極3との間の全体的な静電容量が減少する。このため、送信電極2に駆動信号(パルス信号)を印加すると、その駆動信号に応答して受信電極3に発生する充放電電流が、タッチ操作に伴う静電容量の変化に応じて変化し、この充放電電流の変化に基づいてタッチ操作の有無を検出することができる。
特にここでは、送信電極2がタッチ面11に近い側に、受信電極3がタッチ面11から離れた側にそれぞれ配置されている。これにより、タッチ操作時の指F等の指示物と送信電極2との距離が短くなることから、指示物と送信電極2との間に形成されるコンデンサの容量が実質的に大きくなるため、指示物のタッチ操作に応じた受信電極3の充放電電流の変化量が大きくなり、タッチ位置検出の感度を向上させることができる。なお、この効果は、送信電極2のタッチ面11側にある保護絶縁体12の厚さを薄くするほど顕著に発現する。
図3は、図1に示した受信部6の概略構成図である。受信部6は、受信グルーピング部21と電極選択部22と受信信号処理部23とを備えている。受信グルーピング部21では、受信電極3が所定本数ずつグルーピングされて同一のグループに属する受信電極3が電気的に接続されると共に、受信電極3をグルーピングする際のグルーピング本数(1グループあたりの電極本数)を切り換えることができるようになっている。
電極選択部22では、グルーピングの最小単位となる所定本数(ここでは2本)の受信電極3ごとにスイッチング素子SWaが接続されており、送信電極2に駆動信号を印加する間に、受信電極3のグループを1つずつ選択して、受信電極3からの充放電電流信号を受信信号処理部23に順次入力させる。各スイッチング素子SWaは制御部7からの駆動信号に応じて個別にオンオフ制御される。
図4は、図3に示した受信信号処理部23の概略構成図である。この受信信号処理部23は、IV変換部31と、バンドパスフィルタ32と、絶対値検出部33と、積分部34と、サンプルホールド部35と、AD変換部36とを備えている。
IV変換部31では、電極選択部22を介して入力される受信電極3の充放電電流信号(アナログ信号)が電圧信号に変換される。バンドパスフィルタ32では、IV変換部31の出力信号に対して、送信電極2に印加される駆動信号の周波数以外の周波数成分を有する信号を除去する処理が行われる。絶対値検出部(整流部)33では、バンドパスフィルタ32の出力信号に対して全波整流が行われる。積分部34では、絶対値検出部33の出力信号を時間軸方向に積分する処理が行われる。サンプルホールド部35では、積分部34の出力信号を所定のタイミングでサンプリングする処理が行われる。AD変換部36では、サンプルホールド部35の出力信号をAD変換してレベル信号(ディジタル信号)を制御部7に出力する。
図5は、図3に示した受信グルーピング部21の構成を示す図である。受信グルーピング部21には、3つのスイッチング素子SWb1、SWb2、SWb3が設けられており、このスイッチング素子SWb1、SWb2、SWb3の切り換えにより受信電極3のグルーピング本数を変更することができる。各スイッチング素子SWb1、SWb2、SWb3は制御部7からの駆動信号に応じて個別に切り換え制御される。
この受信グルーピング部21では、受信電極3が段階的(階層的)にグルーピングされ、ここではグルーピング本数を2本とした小グループGsをグルーピングの最小単位とし、この小グループGsと、グルーピング本数を4本とした中グループGmと、グルーピング本数を8本とした大グループGlとの3段階にグルーピングされ、大グループGlを構成する8本の受信電極3ごとに受信グルーピング部21が設けられる。受信電極3からの信号の受信信号処理部23への入力を断続するスイッチング素子SWaは、グルーピングの最小単位となる小グループGsごとに設けられている。
中グループGmは2つの小グループGsを統合したものとなり、大グループGlは2つの中グループGmを統合し、また4つの小グループGsを統合したものとなる。受信電極3の総本数を1488本とすると、小グループGsの数は744、中グループGmの数は372、大グループGlの数は186となる。
各スイッチング素子SWb1、SWb2、SWb3は、2つの接点の一方がスイッチング素子SWaに接続され、他方が別の小グループGsに接続され、2つの小グループGsを統合する統合状態と、小グループGsを構成する2本の受信電極3をスイッチング素子SWaに接続する非統合状態との間で切り換えられるようになっている。
図5(A)に示すように、スイッチング素子SWb1、SWb2、SWb3の全てを非統合状態とすると、グルーピング本数が2本となり、小グループGsを構成する2本の受信電極3の信号が合流してスイッチング素子SWaを介して受信信号処理部23に入力する。図5(B)に示すように、スイッチング素子SWb1、SWb2を統合状態として、スイッチング素子SWb3を非統合状態とすると、グルーピング本数が4本となり、中グループGmを構成する4本の受信電極3の信号が合流してスイッチング素子SWaを介して受信信号処理部23に入力する。図5(C)に示すように、スイッチング素子SWb1、SWb2、SWb3の全てを統合状態とすると、グルーピング本数が8本となり、大グループGlを構成する8本の受信電極3の信号が合流してスイッチング素子SWaを介して受信信号処理部23に入力する。
ここで、受信電極3からの信号の受信信号処理部23への入力を断続するスイッチング素子SWaは、グルーピング本数が2本の場合には、1つずつ順にオンとなるように制御する必要があるが、グルーピング本数が4本及び8本の場合には、一部のスイッチング素子SWaには信号が来ないため、信号が来るスイッチング素子SWaのみを順にオンとなるように制御し、信号が来ない残りのスイッチング素子SWaはオンとならないように制御するようにしてもよい。
このようにグルーピング本数を2本、4本及び8本といったように2のべき乗の数とすることで、受信電極3のグルーピングを切り換える制御シーケンスを簡単にすることができる。
ところで、図3に示したように、受信電極3は、所定本数ごとに前記の小グループGs、中グループGm及び大グループGlをまとめたグループ群を構成しており、この受信電極3の各グループ群ごとに1つずつ受信信号処理部23が設けられており、電極選択部22のスイッチング素子SWaも、受信電極3のグループ群に対応するようにグループ分けされている。
1つのグループ群には例えば48本の受信電極3が属し、受信電極3の総数を1488本とすると、グループ群は31個存在する。この場合、1つのグループ群は、2本の受信電極3からなる小グループGsが24個集まったものとなり、また4本の受信電極3からなる中グループGmが12個集まったものとなり、また8本の受信電極3からなる大グループGlが6個集まったものとなる。
各グループ群では、スイッチング素子SWaが1つずつ順にオンとなるように制御され、1つのスイッチング素子SWaがオンとなる間は同一のグループ群内の他のスイッチング素子SWaはオフとなり、スイッチング素子SWaをオンとすることで選択された1つのグループに属する受信電極3の充放電電流信号が受信信号処理部23に入力される。
このようにすると、電極選択部22のスイッチング素子SWaのスイッチング動作がグループ群同士で並行して行うことができるため、全ての受信電極3の充放電電流信号を受信するのに要する時間を短縮することができる。また、受信部6での充放電電流信号の処理をグループごとに分割して行うことができるため、ハードウエア構成の大型化を抑えることができる。
図6は、図1に示した送信部5の概略構成図である。送信部5は、駆動信号発生部41と電極選択部42と送信グルーピング部(グルーピング部)43とを備えている。駆動信号発生部41は、制御部7から出力されるタイミング信号に同期して駆動信号(パルス信号)を生成する。
電極選択部42では、グルーピングの最小単位となる所定本数(ここでは2本)の送信電極2ごとにスイッチング素子SWaが接続されており、送信電極2のグループを1つずつ選択して、駆動信号発生部41から出力される駆動信号を送信電極2に順次印加する。各スイッチング素子SWaは制御部7からの駆動信号に応じて個別にオンオフ制御される。
送信グルーピング部43では、送信電極2が所定本数ずつグルーピングされて同一のグループに属する送信電極2が電気的に接続されると共に、送信電極2をグルーピングする際のグルーピング本数を切り換えることができるようになっている。この送信グルーピング部43の構成は、図5に示した受信グルーピング部21と同様であり、内部に設けられた各スイッチング素子が制御部7からの駆動信号に応じて個別に切り換え制御される。
送信グルーピング部43で行われる送信電極2のグルーピングは、受信グルーピング部21と同様に、グルーピング本数を2本とした小グループをグルーピングの最小単位とし、この小グループと、グルーピング本数を4本とした中グループと、グルーピング本数を8本とした大グループとの3段階にグルーピングされ、大グループを構成する8本の受信電極3ごとに受信グルーピング部21が設けられている。駆動信号発生部41からの信号の送信電極2への入力を断続するスイッチング素子SWaは、グルーピングの最小単位となる小グループGsごとに設けられている。
図7は、図1に示した制御部7で行われる送信電極2及び受信電極3のグルーピングの切換制御における指示物の大きさとグルーピング本数との関係を示す図である。制御部7は、指示物によるタッチ操作の検出結果に基づいて指示物の大きさを判定し、その指示物の大きさに応じて、受信グルーピング部21及び送信グルーピング部43におけるグルーピング本数を切り換えるようにしている。
特にここでは、大人の指、子供の指及びスタイラスペンの大きさを基準にして指示物の大きさを3通りに場合分けすると共に受信グルーピング部21及び送信グルーピング部43におけるグルーピング本数が3段階に設定され、指示物の大きさが大きくなるほどグルーピング本数を増やすようにしている。
具体的には、指示物の大きさがφ2mm以下の場合と、φ2mm〜φ8mmの場合と、φ8mm以上の場合との3通りに場合分けされ、φ2mm以下の場合はグルーピング本数が2本に設定され、φ2mm〜φ8mmの場合はグルーピング本数が4本に設定され、φ8mm以上の場合はグルーピング本数が8本に設定される。ここで、指示物の大きさがφ2mm以下の場合はスタイラスペンを想定している。指示物の大きさがφ2mm〜φ4mmの範囲は子供の指を想定している。指示物の大きさがφ8mm以上の場合は大人の指を想定している。
図8は、図1に示した制御部7で行われるグルーピング本数を設定する処理の手順を示すフロー図である。ここでは、本タッチパネル装置1の電源が投入されるのに応じて、送信電極2及び受信電極3共にグルーピング本数を2本に設定して(ST101)、タッチ位置検出動作が開始され、指等の指示物によるタッチ操作を検知すると、指示物の大きさを求める処理(接触面積算出)が行われる(ST102)。
ついで、指示物の大きさがφ8mm以上か否かの判定(ST103)と、φ2mm以下か否かの判定(ST107)により、指示物の大きさがφ2mm以下の場合と、φ2mm〜φ4mmの場合と、φ8mm以上の場合との3通りに場合分けされる。
そして、指示物の大きさに応じてグルーピング本数を設定する処理が行われ、ここでは、φ2mm以下の場合(ST107でYes)はグルーピング本数が2本に設定され(ST108)、φ2mm〜φ4mmの場合(ST107でNo)はグルーピング本数が4本に設定され(ST109)、φ8mm以上の場合(ST103でYes)はグルーピング本数が8本に設定される(ST104)。
このようにしてグルーピング本数が設定されると、タッチ位置の検出処理が行われ、その後、ユーザが指示物をタッチ面から離してタッチ操作の終了を検知し(ST105)、電源がオフとなっていなければ(ST106でNo)、グルーピング本数を2本に戻して新たなタッチ操作の待ち状態となる(ST101以降)。
このように制御部7では、指示物によるタッチ操作を検出してからそのタッチ操作が終了するまでのタッチ操作期間ごとにグルーピング本数を切り換える、すなわち指示物によるタッチ操作がある度に、その指示物の大きさに適したグルーピング本数に切り換えるように制御される。これにより、タッチ操作を行う指示物の大きさに対応した適切なグルーピング本数でタッチ位置の検出処理を行うことができる。
図9は、図8に示した指示物の大きさを求める処理(接触面積算出)の要領を説明する図である。制御部7は、指示物の大きさを判定する際に、最小のグルーピング本数(ここでは2本)に設定して、タッチ面に対する指示物の接触領域に含まれる電極交点の数を求め、その電極交点の数に基づいて指示物の大きさを判定する。
前記のように、制御部7では、電極交点ごとのレベル信号が受信部6から入力され、全ての電極交点についてレベル信号の受信が終了する1フレーム周期ごとにタッチ位置を求めるが、この電極交点ごとのレベル信号を所定のしきい値と比較することで、各電極交点がタッチ面に対する指示物の接触領域に含まれるか否かを判定することができる。
またここでは、グルーピング本数が最小の2本に設定されるため、電極交点が小さな領域となる。このため、小さな指示物でも、指示物の大きさを精度よく且つ簡単に判定することができる。
図10は、図5に示したグルーピング本数に応じた電極交点の状況を示す図である。図10(A)はグルーピング本数を2本とした場合、図10(B)はグルーピング本数を4本とした場合、図10(C)はグルーピング本数を8本とした場合をそれぞれ示している。
グルーピング本数を多くすると、見かけ上の電極本数が少なくなり、電極交点の数が少なくなるため、制御部7でタッチ位置を求める演算負担が小さくタッチ位置の検出処理を高速化することができる。また、グルーピング本数を多くすると、電極交点が大きくなるため、指示物のタッチ操作に応じて受信電極3から受信信号処理部23に入力される充放電電流信号の変化量が大きくなり、タッチ位置の検出感度を向上させることができる。
図11は、図10に示した電極交点を測定点としてその測定点の直上から指示物を矢印方向に移動させた際の指示物の移動距離に応じた静電容量の変化率を示す図である。ここで、静電容量の変化率とは、指示物を測定点の直上でタッチしたときの測定点での静電容量の変化量ΔC0に対する、測定点から離れた各位置でタッチしたときの測定点での静電容量の変化量ΔCの割合ΔC/ΔC0(%)である。
図11(A)に示すように、φ2mmの大きさの指示物では、グルーピング本数を8本とした場合、測定点の近傍領域、具体的には移動距離が2mm以下の領域で、静電容量の変化率の低下幅が極端に小さくなり、タッチ位置検出の精度が大幅に低下する。これに対して、グルーピング本数を2本及び4本とした場合には、測定点の近傍領域での静電容量の変化率の低下幅が大きく、特にグルーピング本数を2本とした場合に、静電容量の変化率の低下幅が最も大きくなり、高い検出精度を得ることができる。
図11(B)に示すように、φ3mmの大きさの指示物では、グルーピング本数を8本とした場合、測定点の近傍領域で、静電容量の変化率の低下幅が極端に小さくなり、タッチ位置検出の精度が大幅に低下する。これに対して、グルーピング本数を2本及び4本とした場合には、測定点の近傍領域での静電容量の変化率の低下幅が大きく、高い検出精度を得ることができる。グルーピング本数を2本とした場合と4本とした場合とを比較すると、静電容量の変化状況が近接しているため、精度の面ではどちらでも大差ないが、グルーピング本数を4本とした場合の方が線形性が高い点で優れている。
図11(C)に示すように、φ8mmの大きさの指示物では、前記の例とは逆に、グルーピング本数を2本及び4本とした場合に、測定点の近傍領域での静電容量の変化率の低下幅が極端に小さくなり、検出精度が大幅に低下する。これに対して、グルーピング本数を8本とした場合には、静電容量の変化率の低下幅が大きく、高い検出精度を得ることができる。
ここで前記のように、φ8mm以上の大きさの指示物は、大人の指を想定している。大人の場合、手書きモードで文字や図形を描画する際に、比較的大きく指を動かして大きな文字や図形を描画しようとするため、指を動かす距離が大きく且つ指の動きが速くなる。また、指の動きでプログラムの動作を指示するジェスチャー操作の場合にも、指を動かす距離が大きく且つ指の動きが速くなる。このため、タッチ位置の検出処理を指の動きに確実に追従させるために、タッチ位置の検出処理に高い速度が要求される。
一方、図11(C)に示されるように、φ8mmの大きさの指示物では、グルーピング本数を8本とした場合に、静電容量の変化率の低下幅が大きく、高い検出精度を得ることができる。しかも、グルーピング本数を8本とすると、グルーピング本数が多いため、演算負担が軽減されて高速な処理が可能になる。したがって、φ8mm以上の大きさの指示物では、グルーピング本数を8本とすることが最適であり、これにより大人の指によるタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる。
また、φ2mm〜φ4mmの大きさの指示物は、子供の指を想定している。子供の場合、手書きモードで文字や図形を描画する際に、比較的細かく指を動かして小さな文字や図形を描画しようとするため、指を動かす距離が小さく且つ指の動きが遅くなる。このため、タッチ位置の検出処理に高い精度が要求される。また、大人の場合と同様に、指でジェスチャー操作を行う場合もあるため、タッチ位置の検出処理にある程度の速度も要求される。
一方、図11(B)に示されるように、φ3mmの指示物では、グルーピング本数を2本及び4本とした場合に、静電容量の変化率の低下幅が大きく、高い検出精度を得ることができる。特にグルーピング本数を4本とすると、グルーピング本数が多いため、演算負担が軽減されて高速な処理が可能になる。したがって、φ2mm〜φ4mmの大きさの指示物では、グルーピング本数を4本とすることが最適であり、これにより子供の指によるタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる。
また、φ2mm以下の大きさの指示物は、スタイラスペンを想定している。スタイラスペンは、手書きモードで文字や比較的細かい図形を描画する際に用いられることから、スタイラスペンを動かす距離が小さく且つスタイラスペンの動きも遅くなる。このため、タッチ位置の検出処理にあまり高い速度は要求されず、代わりに高い精度が要求される。
一方、図11(A)に示されるように、φ2mmの大きさの指示物では、グルーピング本数を2本とした場合に、静電容量の変化率の低下幅が大きく、高い検出精度を得ることができる。したがって、φ2mm以下の大きさの指示物では、グルーピング本数を2本とすることが最適であり、これによりスタイラスペンによるタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる。
このように指示物の大きさに応じてグルーピング本数を切り換えることで、タッチ位置の検出精度を高めると共に、想定される指示物によるタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる。特に、大人の指、子供の指及びスタイラスペンの大きさを基準にして指示物の大きさを3通りに場合分けしてグルーピング本数を3段階に設定するようにすると、大人や子供が随時操作すると共にスタイラスペンも用いられることがある利用環境、例えば学校などの教育分野で利用される場合に、使い勝手の良いタッチパネル装置を実現することができる。
ところで、本タッチパネル装置では、相互容量方式が採用され、同時に複数のタッチ位置を検出するマルチタッチが可能であることから、1つの指示物によるタッチ操作の途中で、大きさが異なる別の指示物によるタッチ操作が入る場合でも、各指示物の大きさに適したグルーピング本数でタッチ位置の検出処理を行うことができるようにするとよい。
この場合、複数の指示物の大きさの違いに応じて、最適と判断される1つのグルーピング本数を選択することも可能であるが、1フレーム単位で、あるいは所定数のフレームごとに、各指示物の大きさにそれぞれ対応したグルーピング本数の間で切り換えるようにしてもよい。また、タッチ操作の途中で指示物の大きさを判定する処理が必要になることから、最小のグルーピング本数に設定して指示物の大きさを判定する検査フレームを、実際にタッチ位置を検出する位置検出フレームの間に適宜なタイミングで挿入するようにするとよい。
なお、前記の例では、送信電極2及び受信電極3のグルーピングの最小単位を2本としたが、このグルーピングの最小単位は、1本、あるいは3本以上とすることも可能であり、最小の指示物の大きさや送信電極2及び受信電極3の配置ピッチなどに応じて適宜に設定すればよい。
また、前記の例では、静電容量方式のうち、特に相互容量方式を採用した例を示したが、自己容量方式を採用することも可能である。
本発明にかかるタッチパネル装置は、タッチ操作を行う指示物の大きさに関係なく、十分な精度でタッチ位置を検出することができ、さらに想定される指示物のタッチ操作の特徴に応じた効率的なタッチ位置検出を行うことができる効果を有し、互いに並走する複数の電極を所定本数ずつグルーピングするようにしたタッチパネル装置などとして有用である。
1 タッチパネル装置
2 送信電極(第1の電極)
3 受信電極(第2の電極)
4 パネル本体
5 送信部
6 受信部
7 制御部
21 受信グルーピング部
22 電極選択部
23 受信信号処理部
41 駆動信号発生部
42 電極選択部
43 送信グルーピング部
Gl 大グループ
Gm 中グループ
Gs 小グループ
SWa 電極選択部のスイッチング素子
SWb1〜SWb3 グルーピング部のスイッチング素子
2 送信電極(第1の電極)
3 受信電極(第2の電極)
4 パネル本体
5 送信部
6 受信部
7 制御部
21 受信グルーピング部
22 電極選択部
23 受信信号処理部
41 駆動信号発生部
42 電極選択部
43 送信グルーピング部
Gl 大グループ
Gm 中グループ
Gs 小グループ
SWa 電極選択部のスイッチング素子
SWb1〜SWb3 グルーピング部のスイッチング素子
Claims (7)
- タッチ面を備え、互いに並走する複数の第1の電極及び互いに並走する複数の第2の電極が格子状に配置されたパネル本体と、
複数の前記電極を所定本数ずつグルーピングして、同一のグループに属する電極を電気的に接続すると共に、前記電極をグルーピングする際のグルーピング本数を切り換え可能としたグルーピング部と、
前記タッチ面に対するタッチ操作に応じた静電容量の変化に伴う前記電極の出力信号の変化に基づいてタッチ位置を検出すると共に前記グルーピング部の動作を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、指示物によるタッチ操作の検出結果に基づいて指示物の大きさを判定し、その指示物の大きさに応じて、前記グルーピング部におけるグルーピング本数を切り換えるようにしたことを特徴とするタッチパネル装置。 - 前記制御部は、指示物によるタッチ操作を検出してからそのタッチ操作が終了するまでのタッチ操作期間ごとにグルーピング本数を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
- 前記制御部は、指示物の大きさを判定する際に、最小のグルーピング本数に設定して、前記タッチ面に対する指示物の接触領域に含まれる電極交点の数を求め、その電極交点の数に基づいて指示物の大きさを判定することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のタッチパネル装置。
- 前記第1の電極に対して駆動信号を印加して、その駆動信号に応答した前記第2の電極の充放電電流信号を受信して、電極交点ごとのレベル信号を取得し、そのレベル信号に基づいてタッチ位置を検出するものであり、
前記第1の電極が前記タッチ面に近い側に、前記第2の電極が前記タッチ面から離れた側にそれぞれ配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のタッチパネル装置。 - 表示装置の表示面を覆うように配置されるものであり、
前記電極は、不透明な金属材料で、前記表示装置の視認性を阻害しない微細な線径に形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のタッチパネル装置。 - 前記グルーピング部は、グルーピング本数が2のべき乗の数となるように前記電極のグルーピングを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のタッチパネル装置。
- 大人の指、子供の指及びスタイラスペンの大きさを基準にして指示物の大きさを3通りに場合分けすると共にグルーピング本数が3段階に設定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のタッチパネル装置。
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