JP6254376B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタ(以下、プリンタという。)では、起動後に、記録媒体に対する印刷動作に先立って印刷初期動作が行われるため、起動と同時に印刷を開始することは困難である。このことは、起動後直ちに印刷を開始したい利用者にとってストレスとなる。また、利用者は、印刷初期動作が完了するまで待機することになるため、印刷作業の効率が悪くなる。そこで、利用者がプリンタを起動する操作をすることなく、事前に自動で起動することができるプリンタが知られている。
例えば、特許文献1に開示されたプリンタでは、プリンタから所定範囲内に人がいるか否かを検知するセンサを備え、そのセンサが上記所定範囲内に人がいることを検知した場合は、自動で起動されるように構成されている。
特開2001−63186号公報
しかしながら、上述のような従来のプリンタでは、上記所定範囲内に人がいることを検知するが、その人がプリンタを利用する人であるか否かまでは判定していない。そのため、プリンタから所定範囲内にプリンタを利用しない人がいた場合、実際にはプリンタが利用されないにも拘わらず、プリンタが自動で起動するおそれがあった。このような不必要な起動によって、無駄な電力を消費するおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、利用者にとって起動時のストレスを緩和することができ、かつ、無駄な電力を消費しにくいインクジェットプリンタを提供することである。
本発明のインクジェットプリンタは、プリンタ本体と、前記プリンタ本体に設けられ、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給装置と、前記記録ヘッドを主走査方向に移動させるヘッド駆動装置と、を含む動作部と、前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを吐出する印刷動作に先立って、前記動作部に印刷初期動作を行わせる初期動作制御装置と、前記動作部を動作させることにより印刷を行う印刷モードと、前記動作部を動作させないで待機する待機モードとを切り換えるモード切換装置と、前記モード切換装置に対して前記印刷モードまたは前記待機モードを指示するモード切換スイッチと、利用者により前記モード切換スイッチが操作されること以外の状況であって、利用者が印刷を開始することが想定される状況として予め定められた所定の利用開始状況であるか否かを判定する判定装置と、を備えている。前記初期動作制御装置は、前記待機モードのときに、前記判定装置による前記利用開始状況であるとの判定に伴う前記動作部による印刷初期動作を実施させ、前記印刷モードのときに、前記判定装置による前記利用開始状況であるとの判定に伴う前記動作部による印刷初期動作を実施させないように構成されている。前記初期動作制御装置によって前記印刷初期動作が行われた後、印刷することが可能な状態となる。
前記インクジェットプリンタによれば、利用者がモード切換スイッチを操作して待機モードから印刷モードに切り換えなくても、予め定められた所定の利用開始状況になると、印刷初期動作が自動的に行われる。よって、印刷初期動作が完了するまでの時間を短縮することができ、利用者のストレスを緩和することができる。また、上記利用開始状況は利用者が印刷を開始することが想定される状況として予め定められた状況であるので、単にプリンタの所定範囲内に人がいるか否かを検知して起動を行う従来のプリンタに比べて、不必要な起動を回避しやすい。よって、無駄な電力消費を避けることができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記判定装置は、前記記録媒体が前記プリンタ本体にセットされたことを検出する検出部と、前記検出部によって、前記記録媒体が前記プリンタ本体にセットされたことが検出された場合、前記利用開始状況であると判定する判定部と、を有する。
上記態様によれば、利用者が記録媒体をプリンタ本体にセットすると、判定装置は利用開始状況であると判定する。記録媒体がプリンタ本体にセットされるという状況は、インクジェットプリンタの印刷が開始される可能性が非常に高い状況である。よって、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、利用者により操作可能に構成され、前記記録媒体を狭持するピンチ機構を備えている。前記判定装置は、前記ピンチ機構が操作されたことを検出するピンチ機構センサと、前記ピンチ機構センサによって、前記ピンチ機構が操作されたことが検出された場合、前記利用開始状況であると判定するピンチ機構判定部と、を有する。
上記態様によれば、利用者がピンチ機構を操作すると、判定装置は利用開始状況であると判定する。ピンチ機構が操作されるという状況は、インクジェットプリンタの印刷が開始される可能性が非常に高い状況である。よって、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記記録媒体を支持するプラテンと、前記プラテンの上に設けられた開閉自在なカバーと、を備えている。前記判定装置は、前記カバーが開放または閉鎖されたことを検出するカバー用センサと、前記カバー用センサによって、前記カバーが開放または閉鎖されたことが検出された場合、前記利用開始状況であると判定するカバー判定部と、を有する。
例えば、記録媒体をプリンタ本体にセットする場合など、利用者は印刷に先立ってカバーを開放または閉鎖することが多い。カバーが開放または閉鎖されるという状況は、インクジェットプリンタの印刷が開始される可能性が非常に高い状況である。よって、上記態様によれば、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記判定装置は、前記プリンタ本体から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることを検出する人検出センサと、前記人検出センサによって、前記プリンタ本体から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることが検出された場合、前記利用開始状況であると判定する人判定部と、を有する。
人がプリンタ本体の前を通り過ぎる場合と異なり、プリンタ本体から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいるという状況は、その人によりインクジェットプリンタの印刷が開始される可能性が非常に高い状況である。よって、上記態様によれば、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記印刷初期動作には、前記記録ヘッドのヘッドクリーニング動作が含まれている。
上記態様によれば、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出する印刷動作に先立って、記録ヘッドのヘッドクリーニング動作を行う。このことによって、記録ヘッド内にインクが詰まることを防止することができる。よって、記録ヘッド内にインクが詰まることに起因する印刷の失敗を事前に防ぐことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記インク供給装置は、インクを貯留したインクタンクと、前記記録ヘッドと前記インクタンクとを接続し、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給経路と、前記インク供給経路に接続されたインク環流経路と、前記インク供給経路と前記インク環流経路との間でインクを循環させるポンプと、を備えている。前記印刷初期動作には、前記ポンプによってインクを循環させる動作が含まれている。
上記態様によれば、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出する印刷動作に先立って、インク供給経路内のインクを循環させることを行う。このことによって、インク供給経路内においてインクが詰まることを防止することができる。よって、インク供給経路内にインクが詰まることに起因する印刷の失敗を事前に防ぐことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記記録ヘッドは、印刷待機中、前記プリンタ本体内のホームポジションに待機するように構成されている。前記印刷初期動作には、前記記録ヘッドが待機する前記ホームポジションの位置を決定する原点初期化動作が含まれている。
記録ヘッドが待機するホームポジションは、インクジェットプリンタを起動する毎に、若干ずれることがあり得る。上記態様によれば、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出する印刷動作に先立って、ホームポジションの位置を決定する原点初期化動作を行う。このことによって、印刷時の印刷のずれを事前に防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記判定装置による前記利用開始状況の判定を行うか否かが入力される入力装置と、前記入力装置に前記判定装置の判定を行わないことが入力された場合、前記判定装置の判定を禁止する判定禁止部と、を備えている。
上記態様によれば、判定装置の判定をするか否かを利用者が選択することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、判定装置は、所定の時刻になると前記利用開始状況と判定する時刻判定部を有する。
インクジェットプリンタを事業用途に利用する場合など、定刻になるとインクジェットプリンタの利用を開始する場合がある。このような場合、所定の時刻になるという状況は、インクジェットプリンタの印刷が開始される可能性が非常に高い状況となる。上記態様によれば、利用者がモード切換スイッチによって待機モードから印刷モードへ切り換える等の操作をしなくても、所定の時刻になると印刷初期動作が行われる。よって、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
本発明によれば、利用者にとって起動時のストレスを緩和することができ、かつ、無駄な電力を消費しにくいインクジェットプリンタを提供することができる。
プリンタの一部を切り欠いて示す斜視図である。 プリンタの主要な構成要素を示す正面図である。 プリンタの一部の構成を模式的に示した図であり、インク循環動作時のインクの流れを示した図である。 プリンタの主要要素を示すブロック図である。 入力装置を示す模式図である。 初期動作制御装置による印刷初期動作の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという。)について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の一部を切り欠いて示す斜視図である。図2は、プリンタ1の一部の構成を示す正面図である。なお、以下の図面において、符号F、Rr、LおよびRは、それぞれ前、後、左および右を表している。また、図1に示す符号Yは主走査方向を示している。図1に示す符号Xは、主走査方向Yと垂直な副走査方向を示している。ただし、主走査方向Yおよび副走査方向Xは特に限定される訳ではなく、プリンタ1の形態等に応じて適宜に設定可能である。
図1に示すように、プリンタ1は、記録紙5に印刷を行うものである。ここでは、記録紙5が本発明の記録媒体に対応する。記録紙5はロール状の記録媒体であり、所謂ロール紙である。しかし、本発明の記録媒体は、記録紙5に限定されない。例えば、記録媒体は、樹脂製のシートであってもよい。また、記録媒体は、可撓性を有するシートのものに限らず、ガラス基板等の硬い記録媒体であってもよい。
本実施形態では、プリンタ1は、プリンタ本体2と、記録紙5を支持するプラテン12とを備えている。プラテン12は、プリンタ本体2に設けられている。プラテン12は、主走査方向Yに延びている。プラテン12には、円筒状のグリッドローラ13が設けられている。グリッドローラ13は、その上面部を露出させた状態でプラテン12に埋設されている。グリッドローラ13は、図示しないフィードモータによって駆動される。
プラテン12の上方には、ガイドレール16が配置されている。ガイドレール16は、プラテン12と平行に配置され、主走査方向Yに延びている。ガイドレール16の下方には、複数のピンチローラ17が略等間隔に配置されている。ピンチローラ17は、グリッドローラ13に対向している。ピンチローラ17は、記録紙5の厚さに応じて上下方向の位置を設定可能に構成されており、利用者により操作可能に構成されている。ピンチローラ17は、グリッドローラ13との間に記録紙5を挟み込む。グリッドローラ13およびピンチローラ17は、記録紙5を狭持しながら副走査方向Xに搬送可能に構成されている。ここでは、ピンチローラ17が本発明のピンチ機構に対応する。ガイドレール16は、前方に突出した係合部18を有している。また、ガイドレール16の係合部18には、キャリッジ19が係合している。
図2は、プリンタ1の主要な構成要素を示す正面図である。本実施形態では、プリンタ1は動作部20を備えている。動作部20は、記録ヘッド21および21Bと、インク供給装置22と、ヘッド駆動装置23とを含んでいる。
記録ヘッド21および21Bは、プリンタ本体2に設けられ、記録紙5にインクを吐出する。本実施形態では、記録ヘッド21および21Bは、ガイドレール16に係合しているキャリッジ19に搭載されている。記録ヘッド21および21Bの下面には、複数のノズル(図示せず)が形成されている。記録ヘッド21および21Bには、インク供給装置22からインクが供給される。記録ヘッド21および21Bは、それらインクを記録紙5に吐出する。なお、記録ヘッド21および21Bは、記録紙5に印刷していないときには、ガイドレール16の右端側のホームポジションHPに待機するように構成されている。
インク供給装置22は、記録ヘッド21および21Bにインクを供給する。本実施形態では、インク供給装置22は、インクタンク26および26Bと、インク供給経路27および27Bと、インク還流経路28と、ポンプ29とを備えている。
インクタンク26および26Bは、インクを貯留する。インクタンク26および26Bは、プリンタ本体2に着脱可能に取り付けられている。ここでは、インクタンク26および26Bは、所謂インクカートリッジによって構成されている。インクタンク26には、色材が沈殿しやすいインク(例えば、白色インク等)が貯留されている。インクタンク26Bには、色材が沈殿しにくいインク(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク等)が貯留されている。
インク供給経路27は、記録ヘッド21とインクタンク26とを接続し、記録ヘッド21にインクを供給する。インク供給経路27Bは、記録ヘッド21Bとインクタンク26Bとを接続し、記録ヘッド21Bにインクを供給する。図3は、プリンタ1の一部の構成を模式的に示した図であり、インク循環動作時のインクの流れを示した図である。ここでは、インク供給経路27は、サブタンク31と、インク供給チューブ32a〜32cとを有している。サブタンク31は、インク導出管33を介して記録ヘッド21と接続されており、記録ヘッド21と連通している。インク供給チューブ32aの一端は、インクタンク26に接続されている。インク供給チューブ32aの他端は、三方弁34を介してインク供給チューブ32bの一端に接続されている。インク供給チューブ32bの他端は、三方弁35を介してインク供給チューブ32cの一端に接続されている。インク供給チューブ32cの他端は、サブタンク31に接続されている。インクタンク26内のインクは、インク供給チューブ32a〜32cを通じてサブタンク31に供給される。サブタンク31内のインクは、記録ヘッド21に供給され、記録ヘッド21のノズルから記録紙5へ向かって吐出される。
図2に示すように、インク供給経路27Bは、サブタンク31Bと、インク供給チューブ36とを有している。サブタンク31Bは、記録ヘッド26Bと連通している。インク供給チューブ36は、インクタンク26Bとサブタンク31Bとを接続している。インクタンク26B内のインクは、インク供給チューブ36を通じてサブタンク31Bに供給される。サブタンク31B内のインクは、記録ヘッド21Bに供給され、記録ヘッド21Bのノズルから記録紙5へ向かって吐出される。
図3に示すように、インク還流経路28は、色材が沈殿しやすいインクのインク供給経路27に接続されている。インク還流経路28の一端は、三方弁34を介して、インク供給経路27のインク供給チューブ32aとインク供給チューブ32bとの間に設けられている。インク還流経路28の他端は、三方弁35を介して、インク供給経路27のインク供給チューブ32bとインク供給チューブ32cとの間に設けられている。
ポンプ29は、インク供給経路27とインク循環経路28との間でインクを循環させるものである。本実施形態では、ポンプ29は、インク還流経路28の中途部に設けられている。また、ポンプ29には、三方弁35から三方弁34に向かう方向のインクの流れを許容するが、その逆方向(三方弁34から三方弁35に向かう方向)のインクの流れを阻止する一方向弁(図示せず)が設けられている。換言すると、ポンプ29は、記録ヘッド21側からインクタンク26側の方向にのみインクを搬送する。
ヘッド駆動装置23は、記録ヘッド21および21Bを主走査方向Yに移動させるものである。本実施形態では、ヘッド駆動装置23は、ベルト41と、スキャンモータ(図示せず)とを有している。ここでは、ガイドレール16の右端側および左端側にはローラ(図示せず)が設けられており、ベルト41は、これらローラに巻きかけられている。一方のローラはスキャンモータに接続され、このスキャンモータによって駆動される。また、ベルト41には、キャリッジ19が固定されている。ベルト41がスキャンモータによって駆動すると、キャリッジ41は主走査方向Yに移動する。すなわち、キャリッジ41に搭載された記録ヘッド21および21Bは、ガイドレール16に沿って主走査方向Yに移動可能である。
本実施形態では、図1に示すように、プラテン12の上には、開閉自在な上カバー48が設けられている。上カバー48は、プリンタ1の上側の筐体を構成している。上カバー48の両側には、サイドカバー49L、49Rが設けられている。
図4は、プリンタ1の主要要素を示すブロック図である。本実施形態では、プリンタ1は、モード切換装置50と、入力装置55と、初期動作制御装置60と、判定装置70と、を備えている。
モード切換装置50は、印刷モードと待機モードとを切り換える装置である。印刷モードとは、動作部20を動作させることにより印刷を行うモードである。すなわち、印刷モードでは、インク供給装置22によって記録ヘッド21および21Bにインクを供給し、ヘッド駆動装置23によって記録ヘッド21および21Bを主走査方向Yに移動させながら、記録紙5にインクを吐出することを許可する。待機モードとは、動作部20を動作させないで待機するモードである。なお、待機モードのとき、記録ヘッド21および21Bは、ホームポジションHPにて待機する。本実施形態では、待機モードから印刷モードに切り替わった際に、モード切換装置50は、初期動作制御装置60に印刷初期動作信号を送信する。
入力装置55は、利用者から種々の指示が入力される装置である。ここでは、入力装置55は、サイドカバー49Rの前面に設けられた操作パネルである。図5は、入力装置55を示す模式図である。この入力装置55には、主電源スイッチ56と、モード切換スイッチ57と、判定装置禁止スイッチ58とが設けられている。主電源スイッチ56は、プリンタ1の主電源のオンまたはオフを切り換えるスイッチである。プリンタ1の主電源が入っていないときに、利用者が主電源スイッチ56を押すことによって、プリンタ1の主電源が入る。一方、プリンタ1の主電源が入っているときに、利用者が主電源スイッチ56を押すことによって、プリンタ1の主電源が切れる。モード切換スイッチ57は、モード切換装置50に対して印刷モードまたは待機モードを指示するスイッチである。本実施形態では、利用者がモード切換スイッチ57を印刷モード側57aに押すことによって、プリンタ1は印刷モードになる。一方、利用者がモード切換スイッチ57を待機モード側57bに押すことによって、プリンタ1は待機モードになる。
詳細は後述するが、判定装置70は、プリンタ1の状況が予め定められた利用開始状況か否かを判定するものである。判定装置禁止スイッチ58は、その判定装置70のON/OFFを切り換えるスイッチである。言い換えると、判定装置禁止スイッチ58は、判定装置70による上記判定を許可するか禁止するかを切り換えるスイッチである。本実施形態では、入力装置55には、表示画面59が設けられており、表示画面59の表面がタッチパネルとなっている。判定装置禁止スイッチ58は、表示画面59に設けられている。判定装置禁止スイッチ58は、ONボタン58aとOFFボタン58bを有している。利用者が表示画面59上の判定装置禁止スイッチ58のONボタン58aを押すことによって、判定装置70の判定が禁止される。一方、利用者が判定装置禁止スイッチ58のOFFボタン58bを押すことによって、判定装置70の判定の禁止が解除される。なお、入力装置55には、他の情報(例えば、印刷の色の濃さ、印刷速度または解像度等)を指定する各種ボタンが設けられていてもよい。
初期動作制御装置60は、記録ヘッド21および21Bから記録紙5にインクを吐出する印刷動作に先立って、動作部20に印刷初期動作を行わせるものである。本実施形態では、初期動作制御装置60は、印刷初期動作信号を受信した場合、印刷初期動作を行う。この印刷初期動作信号は、モード切換装置50から送信される。具体的には、モード切換スイッチ57が印刷モード側57aに押されている場合、または、判定装置70がプリンタ1の状況が予め定められた利用開始状況であると判定した場合、モード切換装置50は、初期動作制御装置60に印刷初期動作信号を送信する。
初期動作制御装置60が行う印刷初期動作には、ヘッドクリーニング動作と、インク循環動作と、原点初期化動作が含まれている。ヘッドクリーニング動作とは、記録ヘッド21および21Bの洗浄を行う動作である。インク循環動作とは、インクの色材の沈殿を抑制するための動作である。具体的に、インク循環動作の際には、インク供給経路27内に設けられた三方弁34および三方弁35は、図3に示す状態に設定される。すなわち、三方弁34においては、インクタンク26が接続された接続口34aが閉じられ、インク還流経路28が接続された接続口34bが開かれる。本実施形態では、接続口34aには、接続口34aを開閉する弁座34aaが設けられており、弁座34aaによって接続口34aは閉じられている。三方弁35においては、サブタンク31が接続された接続口35aが閉じられ、インク還流経路28が接続された接続口35bが開かれる。本実施形態では、接続口35aには、接続口35aを開閉する弁座35aaが設けられており、弁座35aaによって接続口35aは閉じられている。インク循環動作の際には、ポンプ29が駆動される。これによって、三方弁34と三方弁35を介して、インク供給経路27とインク還流経路28との間でインクが循環する。なお、図3における矢印は、インク循環動作時のインクの流れを示している。
原点初期化動作とは、記録ヘッド21および21Bが待機するホームポジションの位置を決定する動作である。記録ヘッド21および21Bのホームポジションは、プリンタ1が起動される毎に、若干ずれることがあり得る。仮に、ずれた状態で記録紙5に印刷をした場合、記録紙5に印刷される位置がずれることがあり得る。そのようなずれをなくすために、原点初期化動作を行う。
判定装置70は、利用者によりモード切換スイッチ57が操作されること以外の状況であって、利用者が印刷を開始することが想定される状況として予め定められた所定の利用開始状況であるか否かを判定する。ここでは、判定装置70は、上記利用開始状況であると判定すると、モード切換装置50を介して初期動作制御装置60に印刷初期動作信号を送信する。判定装置70は、ピンチ機構センサ71と、カバー用センサ72と、人検出センサ73と、ピンチ機構判定部81と、カバー判定部82と、人判定部83と、時刻判定部84と、判定禁止部85とを有している。
ピンチ機構センサ71は、記録紙5がプリンタ本体2にセットされたことを検出するものである。本実施形態では、ピンチ機構センサ71は、ガイドレール16の下方に配置されたピンチローラ17に配置されている。ピンチ機構センサ71は、位置センサであり、利用者がピンチローラ17を上方に持ち上げたことを検出する。ただし、ピンチローラ17が利用者によって操作されたことを検出できるものであれば、ピンチ機構センサ71の配置位置および種類は特に限定されない。
カバー用センサ72は、プラテン12の上に設けられた上カバー48が利用者によって開放または閉鎖されたことを検出するものである。本実施形態では、カバー用センサ72は、上カバー48に配置されている。カバー用センサ72は、位置センサであり、利用者が記録紙5をプリンタ本体2にセットするために、上カバー48を持ち上げたことを検出する。ただし、上カバー48が利用者によって操作されたことを検出するものであれば、カバー用センサ72の配置位置および種類は特に限定されない。
人検出センサ73は、プリンタ本体2から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることを検出するものである。本実施形態では、人検出センサ73は、プリンタ本体2に設けられている。人検出センサ73は、温度センサであり、人の温度を検出することによって、プリンタ本体2から所定範囲内に人がいることを検出する。ただし、プリンタ本体2から所定範囲内に人がいることを検出できるものであれば、人検出センサ73の配置位置および種類は特に限定されない。なお、所定範囲とは、プリンタ1の大きさによって適宜変更可能なものであるが、例えば、1m以内の範囲である。
ピンチ機構判定部81は、ピンチ機構センサ71によって、ピンチローラ17が操作されたことが検出された場合、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定する。本実施形態では、ピンチ機構判定部81は、ピンチ機構センサ71と電気的に接続されている。ピンチ機構判定部81は、ピンチ機構センサ71の検出信号を受信し、当該受信信号に基づいて、利用開始状況であるか否かを判定する。ここでは、ピンチ機構判定部81は、ピンチ機構センサ71によって利用者がピンチローラ17を持ち上げたことを検出した場合、プリンタ1が利用開始状況であると判定する。一方、ピンチ機構判定部81は、ピンチ機構センサ71の検出信号が受信されていない間、ピンチローラ17が操作されたことによってプリンタ1が利用開始状況であるとは判定しない。なお、以下において、ピンチ機構センサ71によってピンチローラ17が持ち上げられたことを検出し、ピンチ機構判定部81によってプリンタ1の状況が利用開始状況であると判定することを、「ピンチ機構判定」と総称する。
カバー判定部82は、カバー用センサ72によって、上カバー48が開放または閉鎖されたことが検出された場合、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定する。本実施形態では、カバー判定部82は、カバー用センサ72と電気的に接続されている。カバー判定部82は、カバー用センサ72の検出信号を受信し、当該受信信号に基づいて、利用開始状況であるか否かを判定する。カバー判定部82は、カバー用センサ72によって利用者が上カバー48を持ち上げたことを検出した場合、プリンタ1が利用開始状況であると判定する。一方、カバー判定部82は、カバー用センサ72の検出信号が受信されていない間、上カバー48が開放または閉鎖されたことによってプリンタ1の状況が利用開始状況であるとは判定しない。なお、以下において、カバー用センサ72によって上カバー48が持ち上げられたことを検出し、カバー判定部82によって利用開始状況であると判定することを、「カバー判定」と総称する。
人判定部83は、人検出センサ73によって、プリンタ本体2から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることが検出された場合、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定する。本実施形態では、人判定部83は、人検出センサ73と電気的に接続されている。人判定部83は、人検出センサ73の検出信号を受信し、当該受信信号に基づいて、所定時間の間連続でプリンタ本体2の所定範囲内に人がいると判定した場合、利用開始状況であると判定する。人判定部83には、利用者が印刷を開始する前に、プリンタ本体2の所定範囲内に連続的に留まっていると通常想定される所定の時間(以下、連続時間という)が予め設定されている。そして、人判定部83は、上記連続時間の間、人検出センサ73によってプリンタ本体2から所定範囲内に人がいると検出し続けた場合、プリンタ1が利用開始状況であると判定する。一方、人判定部83は、人検出センサ73の検出信号を受信する時間が上記連続時間に満たない場合は、人がプリンタ本体2の所定範囲内にいることによってプリンタ1が利用開始状況であるとは判定しない。なお、以下において、人検出センサ73によってプリンタ本体2から所定範囲内に人がいることを検出したことに基づいて、人判定部83によって利用開始状況であると判定することを、「人判定」と総称する。
時刻判定部84は、所定の時刻になるとプリンタ1の状況が利用開始状況であると判定する。時刻判定部84には、予め所定時刻が設定されており、その時刻になるとプリンタ1が利用開始状況であると判定する。例えば、所定時刻が10時に設定されていた場合、時刻判定部84は、毎日、10時になるとプリンタ1が利用開始状況であると判定する。なお、この所定時刻は、予め時刻判定部84に設定されていてもよいし、入力装置55によって利用者が設定変更できるようになっていてもよい。なお、以下において、時刻判定部84によってプリンタ1の状況が利用開始状況であると判定することを「時刻判定」という。
判定禁止部85は、入力装置55に判定装置70の判定を行わないことが入力された場合、判定装置70の判定を禁止する。本実施形態では、入力装置55には、判定装置禁止スイッチ58が設けられている。判定装置禁止スイッチ58のONボタン58aが押された状態では、判定禁止部85は、判定を行わないように判定装置70を制御する。
次に、本実施形態のプリンタ1において、初期動作制御装置60によって印刷初期動作が行われる手順について説明する。図6に示すように、先ず、利用者は入力装置55の主電源ボタン56を押す(ステップS1)。次に、初期動作制御装置60によって、プリンタ1が印刷モードか待機モードかが判定される(ステップS2)。ここでは、図5に示すように、入力装置55のモード切換スイッチ57が印刷モード側57aに押されている場合、図4に示すように、入力装置55は、モード切換装置50にモード切換信号を送信する。そして、モード切換装置50は、初期動作制御装置60に初期動作信号を送信する。初期動作信号を受信した場合、初期動作制御装置60は、印刷モードであると判定し、図6に示すように、次にステップS5を行う。一方、初期動作信号を受信していない場合は、初期動作制御装置60は、待機モードであると判定し、次にステップS3を行う。
プリンタ1が待機モードである場合、判定装置70の判定が禁止されているか否かを判定する(ステップS3)。ここでは、図5に示すように、入力装置55の判定装置禁止スイッチ58のONボタン58aが押されている場合、判定装置70の判定禁止部85によって、判定装置70によるプリンタ1の利用開始状況の判定が禁止されている。よって、判定装置禁止スイッチ58のONボタン58aが押されている場合は、初期動作制御装置60の印刷初期動作を行わずに終了する。一方、判定装置禁止スイッチ58のONボタン58aが押されていない、すなわち、OFFボタン58bが押されている場合は、図6に示すように、次にステップS4を行う。
ステップS4では、判定装置70がプリンタ1の状況が利用開始状況にあるか否かを判定する。ここでは、判定装置70は、4つの判定項目によってプリンタ1が利用開始状況である否かを判定する。その判定項目とは、ピンチ機構判定と、カバー判定と、人判定と、時刻判定である。この4つの判定項目のうち、何れかの判定によってプリンタ1の状況が利用開始状況であると判定された場合、判定装置70は、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定し、次にステップS5を行う。一方、判定装置70によって、プリンタ1の状況が利用開始状況ではないと判定された場合、再度ステップS2を行う。
次に、ステップS5では、初期動作制御装置60によって印刷初期動作が行われる。本実施形態では、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定された場合、初期動作制御装置60によって、ヘッドクリーニング動作、インク循環動作および原点初期化動作が行われる。このように、初期動作制御装置60は、待機モードのときに判定装置70がプリンタ1が利用開始状況である判定すると、動作部20に印刷初期動作を行わせるように構成されている。この印刷初期動作が行われた後、プリンタ1は印刷することが可能な状態となる。
以上のように、本実施形態では、判定装置70によって、利用者によりモード切換スイッチ57が操作されること以外の状況であって、利用者が印刷を開始することが想定される状況として予め定められた所定の利用開始状況であるか否かを判定している。そして、判定装置70が上記利用開始状況であると判定した場合、初期動作制御装置60によって、動作部20に印刷初期動作を行わせる。
このことによって、利用者が入力装置55のモード切換スイッチ57を操作して待機モードから印刷モードに切り替えなくても、予め定められた所定の利用開始状況になると、印刷初期動作が自動的に行われる。よって、印刷初期動作が完了するまでの時間を短縮することができ、利用者のストレスを緩和することができる。また、上記利用開始状況は利用者が印刷を開始することが想定される状況として予め定められた状況であるので、単にプリンタ1の所定範囲内に人がいるか否かを検知して起動を行う従来のプリンタに比べて、不必要な起動を回避しやすい。よって、無駄な起動を減らすことができ、無駄な電力消費を抑えることができる。
本実施形態では、図4に示すように、判定装置70は、記録紙5がプリンタ本体2にセットされたことを検出するために、ピンチローラ17(図1参照)が利用者によって操作されたことを検出するピンチ機構センサ71と、ピンチ機構センサ71によって、ピンチローラ17が操作されたことが検出された場合、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定するピンチ機構判定部81とを有する。このことによって、利用者がピンチローラ17を操作すると、判定装置70はプリンタ1の状況が利用開始状況であると判定する。ピンチローラ17が操作されるという状況、すなわち、記録紙5がプリンタ本体2にセットされるという状況は、プリンタ1の印刷が開始される可能性が非常に高い状況である。よって、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
本実施形態では、判定装置70は、上カバー48(図1参照)が利用者によって開放または閉鎖されたことを検出するカバー用センサ72と、カバー用センサ72によって、上カバー48が開放または閉鎖されたことが検出された場合、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定するカバー判定部82とを有する。例えば、記録紙5をプリンタ本体2にセットする場合など、利用者は印刷に先立って上カバー48を開放または閉鎖することが多い。上カバー48が開放または閉鎖されるという状況は、プリンタ1の印刷が開始される可能性が非常に高い状況である。よって、本実施形態によれば、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
また、本実施形態では、判定装置70は、プリンタ本体2から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることを検出する人検出センサ73と、人検出センサ73によって、プリンタ本体2から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることが検出された場合、プリンタ1の状況が利用開始状況であると判定する人判定部83とを有する。人がプリンタ本体2の前を通り過ぎる場合と異なり、プリンタ本体2から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいるという状況は、その人によりプリンタ1の印刷が開始される可能性が非常に高い状況である。よって、本実施形態によれば、利用者のストレスを緩和することができると共に、無駄な起動を避けることができる。
本実施形態では、印刷初期動作には、記録ヘッド21および21Bのヘッドクリーニング動作が含まれている。記録ヘッド21および21Bから記録紙5にインクを吐出する印刷動作に先立って、記録ヘッド21および21Bのヘッドクリーニング動作を行う。このことによって、記録ヘッド21および21B内にインクが詰まることを防止することができる。よって、記録ヘッド21および21B内にインクが詰まることに起因する印刷の失敗を事前に防ぐことができる。
また、本実施形態では、印刷初期動作には、インク供給経路27とインク還流経路28との間でインクを循環させるポンプ29によってインクを循環させる動作が含まれている。記録ヘッド21および21Bから記録紙5にインクを吐出する印刷動作に先立って、インク供給経路27内のインクを循環させることを行う。このことによって、インク供給経路27内においてインクが詰まることを防止することができる。よって、インク供給経路27内にインクが詰まることに起因する印刷の失敗を事前に防ぐことができる。
本実施形態では、印刷初期動作には、記録ヘッド21および21Bが待機するホームポジションHPの位置を決定する原点初期化動作が含まれている。記録ヘッド21および21Bが待機するホームポジションHPは、プリンタ1を起動する毎に、若干ずれることがあり得る。本実施形態によれば、記録ヘッド21および21Bから記録紙5にインクを吐出する印刷動作に先立って、ホームポジションHPの位置を決定する原点初期化動作を行う。このことによって、印刷時の印刷のずれを事前に防止することができる。
本実施形態では、判定装置70は、所定の時刻になるとプリンタ1が利用開始状況と判定する時刻判定部84を有する。このことによって、所定時刻になると定期的に利用を開始するようにプリンタ1を利用する場合、利用者がモード切換スイッチ57によって待機モードから印刷モードへ切り換える等の操作をすることなく、判定装置70は所定時刻になるとプリンタ1が利用開始状況であると判定する。よって、利用者が所定時刻の直前に特別な操作をすることなく、所定時刻に印刷初期動作をすることができる。
本実施形態では、入力装置55の判定禁止スイッチ58によって、判定装置70の判定を行わないと入力された場合、判定装置70の判定を禁止する判定禁止部85を備えている。このことによって、判定装置70の判定をするか否かを利用者が適宜選択することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することが可能である。
1 プリンタ(インクジェットプリンタ)
2 プリンタ本体
5 記録紙(記録媒体)
20 動作部
21、21B 記録ヘッド
22 インク供給装置
23 ヘッド駆動装置
50 モード切換装置
57 モード切換スイッチ
60 初期動作制御装置
70 判定装置
81 ピンチ機構判定部(判定部)

Claims (10)

  1. プリンタ本体と、
    前記プリンタ本体に設けられ、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給装置と、前記記録ヘッドを主走査方向に移動させるヘッド駆動装置と、を含む動作部と、
    前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを吐出する印刷動作に先立って、前記動作部に印刷初期動作を行わせる初期動作制御装置と、
    前記動作部を動作させることにより印刷を行う印刷モードと、前記動作部を動作させないで待機する待機モードとを切り換えるモード切換装置と、
    前記モード切換装置に対して前記印刷モードまたは前記待機モードを指示するモード切換スイッチと、
    利用者により前記モード切換スイッチが操作されること以外の状況であって、利用者が印刷を開始することが想定される状況として予め定められた所定の利用開始状況であるか否かを判定する判定装置と、
    を備え、
    前記初期動作制御装置は、前記待機モードのときに、前記判定装置による前記利用開始状況であるとの判定に伴う前記動作部による印刷初期動作を実施させ、前記印刷モードのときに、前記判定装置による前記利用開始状況であるとの判定に伴う前記動作部による印刷初期動作を実施させないように構成され、
    前記初期動作制御装置によって前記印刷初期動作が行われた後、印刷することが可能な状態となる、インクジェットプリンタ。
  2. 前記判定装置は、
    前記記録媒体が前記プリンタ本体にセットされたことを検出する検出部と、
    前記検出部によって、前記記録媒体が前記プリンタ本体にセットされたことが検出された場合、前記利用開始状況であると判定する判定部と、
    を有する、請求項1に記載されたインクジェットプリンタ。
  3. 利用者により操作可能に構成され、前記記録媒体を狭持するピンチ機構を備え、
    前記判定装置は、
    前記ピンチ機構が操作されたことを検出するピンチ機構センサと、
    前記ピンチ機構センサによって、前記ピンチ機構が操作されたことが検出された場合、前記利用開始状況であると判定するピンチ機構判定部と、
    を有する、請求項1または2に記載されたインクジェットプリンタ。
  4. 前記記録媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテンの上に設けられた開閉自在なカバーと、
    を備え、
    前記判定装置は、
    前記カバーが開放または閉鎖されたことを検出するカバー用センサと、
    前記カバー用センサによって、前記カバーが開放または閉鎖されたことが検出された場合、前記利用開始状況であると判定するカバー判定部と、
    を有する、請求項1から3までの何れか一つに記載されたインクジェットプリンタ。
  5. 前記判定装置は、
    前記プリンタ本体から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることを検出する人検出センサと、
    前記人検出センサによって、前記プリンタ本体から所定範囲内に所定時間の間連続して人がいることが検出された場合、前記利用開始状況であると判定する人判定部と、
    を有する、請求項1から4までの何れか一つに記載されたインクジェットプリンタ。
  6. 前記印刷初期動作には、前記記録ヘッドのヘッドクリーニング動作が含まれている、請求項1から5までの何れか一つに記載されたインクジェットプリンタ。
  7. 前記インク供給装置は、
    インクを貯留したインクタンクと、
    前記記録ヘッドと前記インクタンクとを接続し、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給経路と、
    前記インク供給経路に接続されたインク環流経路と、
    前記インク供給経路と前記インク環流経路との間でインクを循環させるポンプと、
    を備え、
    前記印刷初期動作には、前記ポンプによってインクを循環させる動作が含まれている、請求項1から6までの何れか一つに記載されたインクジェットプリンタ。
  8. 前記記録ヘッドは、印刷待機中、前記プリンタ本体内のホームポジションに待機するように構成され、
    前記印刷初期動作には、前記記録ヘッドが待機する前記ホームポジションの位置を決定する原点初期化動作が含まれている、請求項1から7までの何れか一つに記載されたインクジェットプリンタ。
  9. 前記判定装置による前記利用開始状況の判定を行うか否かが入力される入力装置と、
    前記入力装置に前記判定装置の判定を行わないことが入力された場合、前記判定装置の判定を禁止する判定禁止部と、
    を備えた、請求項1から8までの何れか一つに記載されたインクジェットプリンタ。
  10. 前記判定装置は、所定の時刻になると前記利用開始状況と判定する時刻判定部を有する、請求項1から9までの何れか一つに記載されたインクジェットプリンタ。
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