JP6253103B2 - 浸水検知センサおよび浸水検知方法 - Google Patents
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Description
浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部と、前記浸水検知対象光ファイバの上方に配置された断面逆U字形状の内壁と、前記浸水検知対象光ファイバの下方に配置されたへりを有する受け皿部とを少なくとも具備し、前記内壁の下端は前記受け皿部のへりの高さよりも低く設定されていることを特徴とする浸水検知センサを提案する。
また、浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部と、全体密封構造を備え、その上部以外の部位に内側方向にのみ開閉自在な弁を有するケースとを少なくとも具備し、前記ケース内に前記浸水検知対象光ファイバおよび前記水素発生部を収納することを特徴とする浸水検知センサを提案する。
さらに、浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部と、前記水素発生部に接触配置された吸水材料とを少なくとも具備することを特徴とする浸水検知センサを提案する。
浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部を少なくとも具備する浸水検知センサを用い、
水素吸収損失を生じない少なくとも2つの波長である基準波長と水素吸収損失を生じる少なくとも1つの波長である検知波長とを含む少なくとも3つの波長により、曲げおよび浸水発生前の時点と時間を隔てたそれ以降の時点との少なくとも2回、前記浸水検知対象光ファイバの光損失を測定してその差を損失増加の測定値としてそれぞれ求める工程と、
波長λに対する曲げによる損失増加ΔL(λ)の推定式をΔL(λ)=Aexp(B/λ)として、損失増加ΔL(λ)が前記基準波長における損失増加の測定値に一致するように前記推定式の係数AおよびBを決定する工程と、
前記決定した係数AおよびBを含む前記推定式に波長λとして前記検知波長を代入して当該検知波長における損失増加の推定値を計算する工程と、
前記検知波長における損失増加の測定値と推定値とを比較し、測定値が推定値よりも大であることをもって前記浸水検知対象光ファイバへの浸水発生を判別する工程とを少なくとも含む浸水検知方法を提案する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る浸水検知センサを示すもので、本発明の浸水検知センサ10は、浸水検知対象光ファイバF(以下、単に光ファイバF)の近傍に配置された水素発生部11を少なくとも具備して構成されている。ここで、水素発生部11は、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなっている。
ΔL(λ)=Aexp(B/λ) ……(1)
とすることができる。この推定式は波長に対する曲げ損失の損失増加に一致するものである。
第1の実施の形態の構成では、光ファイバFの光損失の測定はその全長にわたる光損失の合計となる。従って、1本の光ファイバFに浸水検知センサ10を複数配置すると、光ファイバFのどの位置で光損失が発生したのか分からないという課題がある。
第1の実施の形態に示した浸水検知センサ10の構成では、水素発生部11の形状によっては水と水素発生部11の接触面積が小さく、水素の発生速度が小さい場合がある。従って、光ファイバFの浸水を迅速に検知できないという課題がある。
第3の実施の形態までに示した浸水検知センサ10の構成では、水素発生部11で発生した水素は光ファイバFの被覆を経て当該光ファイバFのコアに吸収される。従って、裸光ファイバに比べて水素の吸収に時間がかかるという課題がある。
第4の実施の形態までに示した浸水検知センサ10の構成では、発生した水素は拡散しながら光ファイバFと接触するため、水素の濃度が低いという課題がある。
第5の実施の形態までに示した浸水検知センサ10の構成では、水素発生部11と接触する水は流れ落ちるため、浸水が止まると水素の発生も止まる。従って、浸水が短時間で止まった場合に浸水を検知できないという課題がある。
第5の実施の形態に示した浸水検知センサ10の構成では、水素が空気と分離されることなく内壁12の下に溜まるため、水素が拡散し、光ファイバFに接触する水素の濃度が低いという課題がある。
第7の実施の形態までに示した浸水検知センサ10の構成では、周囲に他の光ファイバが存在する場合、当該他の光ファイバにも水素が吸収されるため、その光損失が増加してしまう。しかし、光ファイバFおよび水素発生部11を閉鎖空間に収納する構成とすると、発生した水素が他の光ファイバに吸収されない代わりに、水素発生部11が水と接触しないという課題がある。
第8の実施の形態までに示した浸水検知センサ10の構成では、水素発生部11と接触する水は流れ落ちるため、浸水が止まると水素の発生も止まる。従って、効率的に水素を発生させることができないという課題がある。
21:パルス光発生器、22:受光部、23:光カプラ、24:AD変換部、25:解析部、26:制御部、
F:浸水検知対象光ファイバ。
Claims (8)
- 浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部と、
前記浸水検知対象光ファイバの上方に配置された断面逆U字形状の内壁と、
前記浸水検知対象光ファイバの下方に配置されたへりを有する受け皿部と
を少なくとも具備し、
前記内壁の下端は前記受け皿部のへりの高さよりも低く設定されている
ことを特徴とする浸水検知センサ。 - 浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部と、
全体密封構造を備え、その上部以外の部位に内側方向にのみ開閉自在な弁を有するケースと
を少なくとも具備し、
前記ケース内に前記浸水検知対象光ファイバおよび前記水素発生部を収納する
ことを特徴とする浸水検知センサ。 - 前記水素発生部に接触配置された吸水材料をさらに具備する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の浸水検知センサ。 - 浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部と、
前記水素発生部に接触配置された吸水材料と
を少なくとも具備する
ことを特徴とする浸水検知センサ。 - 前記浸水検知対象光ファイバの上方に配置された断面逆U字形状の内壁、または前記浸水検知対象光ファイバの下方に配置されたへりを有する受け皿部をさらに具備する
ことを特徴とする請求項4に記載の浸水検知センサ。 - 前記水素発生部を構成する金属が粉末状または多孔質状である
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の浸水検知センサ。 - 前記浸水検知対象光ファイバの被覆に前記水素発生部を構成する金属を含有させた構造を有する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の浸水検知センサ。 - 浸水検知対象光ファイバの近傍に配置された、水素よりもイオン化傾向の高い金属または水素化金属からなる水素発生部を少なくとも具備する浸水検知センサを用い、
水素吸収損失を生じない少なくとも2つの波長である基準波長と水素吸収損失を生じる少なくとも1つの波長である検知波長とを含む少なくとも3つの波長により、曲げおよび浸水発生前の時点と時間を隔てたそれ以降の時点との少なくとも2回、前記浸水検知対象光ファイバの光損失を測定してその差を損失増加の測定値としてそれぞれ求める工程と、
波長λに対する曲げによる損失増加ΔL(λ)の推定式をΔL(λ)=Aexp(B/λ)として、損失増加ΔL(λ)が前記基準波長における損失増加の測定値に一致するように前記推定式の係数AおよびBを決定する工程と、
前記決定した係数AおよびBを含む前記推定式に波長λとして前記検知波長を代入して当該検知波長における損失増加の推定値を計算する工程と、
前記検知波長における損失増加の測定値と推定値とを比較し、測定値が推定値よりも大であることをもって前記浸水検知対象光ファイバへの浸水発生を判別する工程と
を少なくとも含む
ことを特徴とする浸水検知方法。
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JP2014178862A JP6253103B2 (ja) | 2014-09-03 | 2014-09-03 | 浸水検知センサおよび浸水検知方法 |
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JP2014178862A JP6253103B2 (ja) | 2014-09-03 | 2014-09-03 | 浸水検知センサおよび浸水検知方法 |
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