JP6252447B2 - オルガノキシシランの製造方法 - Google Patents
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[1]
下記一般式(1)
で示されるクロロシランと、下記一般式(2)
で示されるアルコールとを尿素の存在下で反応させ、下記一般式(3)
で示されるオルガノキシシランを製造する方法において、上記反応により発生した塩化水素及び尿素の反応によって生じる尿素塩酸塩と反応系中の尿素とをこれらが反応系中のアルコールに溶解したアルコール溶液として系内から除去した後、得られるオルガノキシシラン層にカリウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムエトキシド及びナトリウムエトキシドから選ばれる金属アルコキシドを加えて、この金属アルコキシドを上記オルガノキシシラン層中の残留尿素及び残留尿素塩酸塩と反応させることで尿素の金属塩を形成させた後、オルガノキシシランを蒸留することを特徴とするオルガノキシシランの製造方法。
[2]
オルガノキシシラン層中の窒素原子及び塩素イオンの総当量に対し、金属アルコキシドを1〜10倍当量の割合で加えて蒸留することを特徴とする[1]記載のオルガノキシシランの製造方法。
[3]
蒸留して得られる式(3)のオルガノキシシラン中、窒素原子含有量が10質量ppm以下であり、塩素イオン含有量が100質量ppm以下である[1]又は[2]記載のオルガノキシシランの製造方法。
[4]
尿素塩酸塩及び反応系中の尿素を含むアルコール溶液が、オルガノキシシラン層と分液可能である[1]〜[3]のいずれかに記載のオルガノキシシランの製造方法。
[5]
一般式(1)で示されるクロロシランのSi−Cl結合1モルに対して、一般式(2)で示されるアルコールを1〜50モル使用する[1]〜[4]のいずれかに記載のオルガノキシシランの製造方法。
[6]
副生する塩化水素1モルに対して尿素1〜50モルを添加する[1]〜[5]のいずれかに記載のオルガノキシシランの製造方法。
で示されるクロロシランと、下記一般式(2)
で示されるアルコールとを、尿素の存在下で反応させ、生成する尿素塩酸塩及び反応系中の尿素を含む反応系中のアルコール溶液層を分離した後、オルガノキシシラン層に金属アルコキシドを加えて蒸留するもので、これにより、下記一般式(3)
で示されるオルガノキシシランを、残留尿素及び残留尿素塩酸塩の昇華物を混入させることなく、高品質且つ容易に製造することができるものである。
メチルトリクロロシラン、メチルメトキシジクロロシラン、
メチルエトキシジクロロシラン、メチルプロポキシジクロロシラン、
メチルブトキシジクロロシラン、メチルジメトキシクロロシラン、
メチルジエトキシクロロシラン、メチルジプロポキシクロロシラン、
メチルジブトキシクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、
ジメチルメトキシクロロシラン、ジメチルエトキシクロロシラン、
ジメチルプロポキシクロロシラン、ジメチルブトキシクロロシラン、
トリメチルクロロシラン、エチルトリクロロシラン、
エチルメトキシジクロロシラン、エチルエトキシジクロロシラン、
エチルプロポキシジクロロシラン、エチルブトキシジクロロシラン、
エチルジメトキシクロロシラン、エチルジエトキシクロロシラン、
エチルジプロポキシクロロシラン、エチルジブトキシクロロシラン、
エチルメチルジクロロシラン、エチルメチルメトキシクロロシラン、
エチルメチルエトキシクロロシラン、エチルメチルプロポキシクロロシラン、
エチルメチルブトキシクロロシラン、エチルジメチルクロロシラン、
プロピルトリクロロシラン、プロピルメトキシジクロロシラン、
プロピルエトキシジクロロシラン、プロピルプロポキシジクロロシラン、
プロピルブトキシジクロロシラン、プロピルジメトキシクロロシラン、
プロピルジエトキシクロロシラン、プロピルジプロポキシクロロシラン、
プロピルジブトキシクロロシラン、プロピルメチルジクロロシラン、
プロピルメチルメトキシクロロシラン、プロピルメチルエトキシクロロシラン、
プロピルメチルプロポキシクロロシラン、プロピルメチルブトキシクロロシラン、
プロピルジメチルクロロシラン、ブチルトリクロロシラン、
ブチルメトキシジクロロシラン、ブチルエトキシジクロロシラン、
ブチルプロポキシジクロロシラン、ブチルブトキシジクロロシラン、
ブチルジメトキシクロロシラン、ブチルジエトキシクロロシラン、
ブチルジプロポキシクロロシラン、ブチルジブトキシクロロシラン、
ブチルメチルジクロロシラン、ブチルメチルメトキシクロロシラン、
ブチルメチルエトキシクロロシラン、ブチルメチルプロポキシクロロシラン、
ブチルメチルブトキシクロロシラン、ブチルジメチルクロロシラン、
ヘキシルトリクロロシラン、ヘキシルメトキシジクロロシラン、
ヘキシルエトキシジクロロシラン、ヘキシルプロポキシジクロロシラン、
ヘキシルブトキシジクロロシラン、ヘキシルジメトキシクロロシラン、
ヘキシルジエトキシクロロシラン、ヘキシルジプロポキシクロロシラン、
ヘキシルジブトキシクロロシラン、ヘキシルメチルジクロロシラン、
ヘキシルメチルメトキシクロロシラン、ヘキシルメチルエトキシクロロシラン、
ヘキシルメチルプロポキシクロロシラン、ヘキシルメチルブトキシクロロシラン、
ヘキシルジメチルクロロシラン、シクロペンチルトリクロロシラン、
シクロペンチルメトキシジクロロシラン、シクロペンチルエトキシジクロロシラン、
シクロペンチルプロポキシジクロロシラン、シクロペンチルブトキシジクロロシラン、
シクロペンチルジメトキシクロロシラン、シクロペンチルジエトキシクロロシラン、
シクロペンチルジプロポキシクロロシラン、シクロペンチルジブトキシクロロシラン、
シクロペンチルメチルジクロロシラン、シクロペンチルメチルメトキシクロロシラン、
シクロペンチルメチルエトキシクロロシラン、
シクロペンチルメチルプロポキシクロロシラン、
シクロペンチルメチルブトキシクロロシラン、シクロペンチルジメチルクロロシラン、
シクロヘキシルトリクロロシラン、シクロヘキシルメトキシジクロロシラン、
シクロヘキシルエトキシジクロロシラン、シクロヘキシルプロポキシジクロロシラン、
シクロヘキシルブトキシジクロロシラン、シクロヘキシルジメトキシクロロシラン、
シクロヘキシルジエトキシクロロシラン、シクロヘキシルジプロポキシクロロシラン、
シクロヘキシルジブトキシクロロシラン、シクロヘキシルメチルジクロロシラン、
シクロヘキシルメチルメトキシクロロシラン、
シクロヘキシルメチルエトキシクロロシラン、
シクロヘキシルメチルプロポキシクロロシラン、
シクロヘキシルメチルブトキシクロロシラン、シクロヘキシルジメチルクロロシラン、
ビニルトリクロロシラン、ビニルメトキシジクロロシラン、
ビニルエトキシジクロロシラン、ビニルプロポキシジクロロシラン、
ビニルブトキシジクロロシラン、ビニルジメトキシクロロシラン、
ビニルジエトキシクロロシラン、ビニルジプロポキシクロロシラン、
ビニルジブトキシクロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン、
ビニルメチルメトキシクロロシラン、ビニルメチルエトキシクロロシラン、
ビニルメチルプロポキシクロロシラン、ビニルメチルブトキシクロロシラン、
ビニルジメチルクロロシラン、アリルトリクロロシラン、
アリルメトキシジクロロシラン、アリルエトキシジクロロシラン、
アリルプロポキシジクロロシラン、アリルブトキシジクロロシラン、
アリルジメトキシクロロシラン、アリルジエトキシクロロシラン、
アリルジプロポキシクロロシラン、アリルジブトキシクロロシラン、
アリルメチルジクロロシラン、アリルメチルメトキシクロロシラン、
アリルメチルエトキシクロロシラン、アリルメチルプロポキシクロロシラン、
アリルメチルブトキシクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、
ブテニルトリクロロシラン、ブテニルメトキシジクロロシラン、
ブテニルエトキシジクロロシラン、ブテニルプロポキシジクロロシラン、
ブテニルブトキシジクロロシラン、ブテニルジメトキシクロロシラン、
ブテニルジエトキシクロロシラン、ブテニルジプロポキシクロロシラン、
ブテニルジブトキシクロロシラン、ブテニルメチルジクロロシラン、
ブテニルメチルメトキシクロロシラン、ブテニルメチルエトキシクロロシラン、
ブテニルメチルプロポキシクロロシラン、ブテニルメチルブトキシクロロシラン、
ブテニルジメチルクロロシラン、ヘキセニルトリクロロシラン、
ヘキセニルメトキシジクロロシラン、ヘキセニルエトキシジクロロシラン、
ヘキセニルプロポキシジクロロシラン、ヘキセニルブトキシジクロロシラン、
ヘキセニルジメトキシクロロシラン、ヘキセニルジエトキシクロロシラン、
ヘキセニルジプロポキシクロロシラン、ヘキセニルジブトキシクロロシラン、
ヘキセニルメチルジクロロシラン、ヘキセニルメチルメトキシクロロシラン、
ヘキセニルメチルエトキシクロロシラン、ヘキセニルメチルプロポキシクロロシラン、
ヘキセニルメチルブトキシクロロシラン、ヘキセニルジメチルクロロシラン、
フェニルトリクロロシラン、フェニルメトキシジクロロシラン、
フェニルエトキシジクロロシラン、フェニルプロポキシジクロロシラン、
フェニルブトキシジクロロシラン、フェニルジメトキシクロロシラン、
フェニルジエトキシクロロシラン、フェニルジプロポキシクロロシラン、
フェニルジブトキシクロロシラン、フェニルメチルジクロロシラン、
フェニルメチルメトキシクロロシラン、フェニルメチルエトキシクロロシラン、
フェニルメチルプロポキシクロロシラン、フェニルメチルブトキシクロロシラン、
フェニルジメチルクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、
ジフェニルメトキシクロロシラン、ジフェニルエトキシクロロシラン、
ジフェニルプロポキシクロロシラン、ジフェニルブトキシクロロシラン、
ジフェニルメチルクロロシラン等が挙げられる。
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、
メチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジメチルジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、
トリメチルエトキシシラン、トリメチルプロポキシシラン、トリメチルブトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、
エチルトリブトキシシラン、エチルメチルジメトキシシラン、
エチルメチルジエトキシシラン、エチルメチルジプロポキシシラン、
エチルメチルジブトキシシラン、エチルジメチルメトキシシラン、
エチルジメチルエトキシシラン、エチルジメチルプロポキシシラン、
エチルジメチルブトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、
プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリプロポキシシラン、
プロピルトリブトキシシラン、プロピルメチルジメトキシシラン、
プロピルメチルジエトキシシラン、プロピルメチルジプロポキシシラン、
プロピルメチルジブトキシシラン、プロピルジメチルメトキシシラン、
プロピルジメチルエトキシシラン、プロピルジメチルプロポキシシラン、
プロピルジメチルブトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、
ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリプロポキシシラン、
ブチルトリブトキシシラン、ブチルメチルジメトキシシラン、
ブチルメチルジエトキシシラン、ブチルメチルジプロポキシシラン、
ブチルメチルジブトキシシラン、ブチルジメチルメトキシシラン、
ブチルジメチルエトキシシラン、ブチルジメチルプロポキシシラン、
ブチルジメチルブトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、
ヘキシルトリエトキシシラン、ヘキシルトリプロポキシシラン、
ヘキシルトリブトキシシラン、ヘキシルメチルジメトキシシラン、
ヘキシルメチルジエトキシシラン、ヘキシルメチルジプロポキシシラン、
ヘキシルメチルジブトキシシラン、ヘキシルジメチルメトキシシラン、
ヘキシルジメチルエトキシシラン、ヘキシルジメチルプロポキシシラン、
ヘキシルジメチルブトキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、
シクロペンチルトリエトキシシラン、シクロペンチルトリプロポキシシラン、
シクロペンチルトリブトキシシラン、シクロペンチルメチルジメトキシシラン、
シクロペンチルメチルジエトキシシラン、シクロペンチルメチルジプロポキシシラン、
シクロペンチルメチルジブトキシシラン、シクロペンチルジメチルメトキシシラン、
シクロペンチルジメチルエトキシシラン、シクロペンチルジメチルプロポキシシラン、
シクロペンチルジメチルブトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、
シクロヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリプロポキシシラン、
シクロヘキシルトリブトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、
シクロヘキシルメチルジエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジプロポキシシラン、
シクロヘキシルメチルジブトキシシラン、シクロヘキシルジメチルメトキシシラン、
シクロヘキシルジメチルエトキシシラン、シクロヘキシルジメチルプロポキシシラン、
シクロヘキシルジメチルブトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、
ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、
ビニルメチルジプロポキシシラン、ビニルメチルジブトキシシラン、
ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、
ビニルジメチルプロポキシシラン、ビニルジメチルブトキシシラン、
アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、アリルトリプロポキシシラン、
アリルトリブトキシシラン、アリルメチルジメトキシシラン、
アリルメチルジエトキシシラン、アリルメチルジプロポキシシラン、
アリルメチルジブトキシシラン、アリルジメチルメトキシシラン、
アリルジメチルエトキシシラン、アリルジメチルプロポキシシラン、
アリルジメチルブトキシシラン、ブテニルトリメトキシシラン、
ブテニルトリエトキシシラン、ブテニルトリプロポキシシラン、
ブテニルトリブトキシシラン、ブテニルメチルジメトキシシラン、
ブテニルメチルジエトキシシラン、ブテニルメチルジプロポキシシラン、
ブテニルメチルジブトキシシラン、ブテニルジメチルメトキシシラン、
ブテニルジメチルエトキシシラン、ブテニルジメチルプロポキシシラン、
ブテニルジメチルブトキシシラン、ヘキセニルトリメトキシシラン、
ヘキセニルトリエトキシシラン、ヘキセニルトリプロポキシシラン、
ヘキセニルトリブトキシシラン、ヘキセニルメチルジメトキシシラン、
ヘキセニルメチルジエトキシシラン、ヘキセニルメチルジプロポキシシラン、
ヘキセニルメチルジブトキシシラン、ヘキセニルジメチルメトキシシラン、
ヘキセニルジメチルエトキシシラン、ヘキセニルジメチルプロポキシシラン、
ヘキセニルジメチルブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリプロポキシシラン、
フェニルトリブトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、
フェニルメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジプロポキシシラン、
フェニルメチルジブトキシシラン、フェニルジメチルメトキシシラン、
フェニルジメチルエトキシシラン、フェニルジメチルプロポキシシラン、
フェニルジメチルブトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、
ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジプロポキシシラン、
ジフェニルジブトキシシラン、ジフェニルメチルメトキシシラン、
ジフェニルメチルエトキシシラン、ジフェニルメチルプロポキシシラン、
ジフェニルメチルブトキシシラン等が挙げられる。
デシルジメトキシクロロシラン266.9g(1.000モル)とメタノールとを尿素の存在下で反応させ、引き続き分液操作により尿素塩酸塩及び残留尿素を含んだアルコール溶液を分離した。得られたデシルトリメトキシシラン反応液259.9g中、全窒素原子含有量は19ppm(0.00035モル)、塩素イオン含有量は522ppm(0.00383モル)だった。
シクロヘキシルメチルメトキシクロロシラン192.8g(1.000モル)とメタノールとを尿素の存在下で反応させ、引き続き分液操作により尿素塩酸塩及び残留尿素を含んだアルコール溶液を分離した。得られたシクロヘキシルメチルジメトキシシラン反応液187.3g中、全窒素原子含有量は39ppm(0.00052モル)、塩素イオン含有量は331ppm(0.00175モル)だった。
ヘキセニルジメチルクロロシラン176.8g(1.000モル)とメタノールとを尿素の存在下で反応させ、引き続き分液操作により尿素塩酸塩及び残留尿素を含んだアルコール溶液を分離した。得られたヘキセニルジメチルメトキシシラン反応液170.2g中、全窒素原子含有量は18ppm(0.00022モル)、塩素イオン含有量は1556ppm(0.00747モル)だった。
フェニルジメトキシクロロシラン202.7g(1.000モル)とメタノールとを尿素の存在下で反応させ、引き続き分液操作により尿素塩酸塩及び残留尿素を含んだアルコール溶液を分離した。得られたフェニルトリメトキシシラン反応液198.7g中、全窒素原子含有量は29ppm(0.00041モル)、塩素イオン含有量は712ppm(0.00399モル)だった。
シクロヘキシルトリクロロシラン217.6g(1.000モル)をエタノールと尿素の存在下で反応させ、引き続き分液操作により尿素塩酸塩及び残留尿素を含んだアルコール溶液を分離した。得られたシクロヘキシルトリエトキシシラン反応液204.2g中、全窒素原子含有量は35ppm(0.00051モル)、塩素イオン含有量は597ppm(0.00343モル)だった。
ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28質量%ナトリウムメトキシド)を使用しない以外は実施例1と同様の条件で蒸留することで、沸点132〜133℃/1.3kPaの白色微濁留分を249.1g(0.949モル、収率94.9%)得た。蒸留時には尿素及び尿素塩酸塩の昇華物が見られ、蒸留後のデシルトリメトキシシラン中、全窒素原子含有量は11ppm、塩素イオン含有量は204ppmだった。
ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28質量%ナトリウムメトキシド)を使用しない以外は実施例2と同様の条件で蒸留することで、沸点75〜76℃/1.3kPaの白色微濁留分を162.7g(0.864モル、収率86.4%)得た。蒸留時には尿素及び尿素塩酸塩の昇華物が見られ、蒸留後のシクロヘキシルメチルジメトキシシラン中、全窒素原子含有量は22ppm、塩素イオン含有量は166ppmだった。
ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28質量%ナトリウムメトキシド)を使用しない以外は実施例3と同様の条件で蒸留することで、沸点107〜108℃/0.5kPaの無色透明留分を91.4g(0.530モル、収率53.0%)得た。蒸留時には尿素及び尿素塩酸塩の昇華物が見られ、蒸留後のヘキセニルジメチルメトキシシラン中、全窒素原子含有量は12ppm、塩素イオン含有量は310ppmだった。
ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28質量%ナトリウムメトキシド)を使用しない以外は実施例4と同様の条件で蒸留することで、沸点89〜90℃/1.3kPaの無色透明留分を159.6g(0.805モル、収率80.5%)得た。蒸留時には尿素及び尿素塩酸塩の昇華物が見られ、蒸留後のフェニルトリメトキシシラン中、全窒素原子含有量は16ppm、塩素イオン含有量は142ppmだった。
ナトリウムエトキシドのエタノール溶液(14質量%ナトリウムエトキシド)を使用しない以外は実施例5と同様の条件で蒸留することで、沸点91〜93℃/1.0kPaの無色透明留分を200.1g(0.812モル、収率81.2%)得た。蒸留時には尿素及び尿素塩酸塩の昇華物が見られ、蒸留後のシクロヘキシルトリエトキシシラン中、全窒素原子含有量は16ppm、塩素イオン含有量は233ppmだった。
尿素の代わりにトリエチルアミンを使用する以外は実施例1と同様の条件で反応を行い、引き続きトリエチルアミン塩酸塩を濾過により分離したデシルトリメトキシシラン反応液207.9gに、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28質量%ナトリウムメトキシド)を加え、蒸留することで、沸点132〜133℃/1.3kPaの無色透明留分を190.0g(0.724モル、収率72.4%)得た。
Claims (6)
- 下記一般式(1)
で示されるクロロシランと、下記一般式(2)
で示されるアルコールとを尿素の存在下で反応させ、下記一般式(3)
で示されるオルガノキシシランを製造する方法において、上記反応により発生した塩化水素及び尿素の反応によって生じる尿素塩酸塩と反応系中の尿素とをこれらが反応系中のアルコールに溶解したアルコール溶液として系内から除去した後、得られるオルガノキシシラン層にカリウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウムエトキシド及びナトリウムエトキシドから選ばれる金属アルコキシドを加えて、この金属アルコキシドを上記オルガノキシシラン層中の残留尿素及び残留尿素塩酸塩と反応させることで尿素の金属塩を形成させた後、オルガノキシシランを蒸留することを特徴とするオルガノキシシランの製造方法。 - オルガノキシシラン層中の窒素原子及び塩素イオンの総当量に対し、金属アルコキシドを1〜10倍当量の割合で加えて蒸留することを特徴とする請求項1記載のオルガノキシシランの製造方法。
- 蒸留して得られる式(3)のオルガノキシシラン中、窒素原子含有量が10質量ppm以下であり、塩素イオン含有量が100質量ppm以下である請求項1又は2記載のオルガノキシシランの製造方法。
- 尿素塩酸塩及び反応系中の尿素を含むアルコール溶液が、オルガノキシシラン層と分液可能である請求項1〜3のいずれか1項記載のオルガノキシシランの製造方法。
- 一般式(1)で示されるクロロシランのSi−Cl結合1モルに対して、一般式(2)で示されるアルコールを1〜50モル使用する請求項1〜4のいずれか1項記載のオルガノキシシランの製造方法。
- 副生する塩化水素1モルに対して尿素1〜50モルを添加する請求項1〜5のいずれか1項記載のオルガノキシシランの製造方法。
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