JP6251325B1 - 転倒防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の上面と天井との間から容易に取り外すことができる転倒防止装置を提供する。【解決手段】転倒防止装置1は、ダンパ10及びベース部21,22を備えている。ダンパ10は圧効きダンパで伸縮自在に設けられている。ベース部21,22はダンパ10の両端部の夫々に連結され、一方が家具(物品)の上面に当接し、他方が天井に当接する。有底筒状のシリンダ11内には作動液体が封入されている。シリンダ11の一端からはロッド12が上方に向けて突出する。ピストン13はシリンダ11内に摺動自在に収納されている。また、ダンパ10は、ピストン13の両側の圧力室11A,11Bを連通する連通路及びバイパス通路と、バイパス通路を開閉する開閉弁とを有している。連通路はダンパ10の伸縮動作に伴う作動液体の流れに抵抗を付与して減衰力を発生させる。開閉弁によりバイパス通路が開放されたときには、ダンパ10の減衰力が解除される。【選択図】図2

Description

本発明は転倒防止装置に関する。
特許文献1は従来の転倒防止装置を開示している。転倒防止装置は、床面上に設置された家具の上面と天井との間に取り付けられ、伸縮して減衰力を発生するダンパを備えている。ダンパの両端部には一対のベース部が連結されている。一方のベース部は家具の上面に当接し、他方のベース部は天井に当接している。このため、この転倒防止装置は、地震等の揺れによって家具が傾くと、ダンパが収縮して減衰力を発生させ、家具の転倒を防止することができる。
特開2015−6330号公報
しかし、特許文献1の転倒防止装置は、家具の上面と天井との間から取り外す際には、減衰力に抗して収縮させなければならない。また、ダンパには、伸長方向に働く圧縮ガスのガス圧による付勢力も作用している。そして、これらの力に抗して、家具の上方で転倒防止装置を収縮させる作業は困難性を有する。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、物品の上面と天井との間から容易に取り外すことができる転倒防止装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の転倒防止装置は、設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられる。転倒防止装置は、ダンパ及び一対のベース部を備えている。ダンパは伸縮自在に設けられている。また、ダンパは、収縮動作時に発生する減衰力が伸張動作時に発生する減衰力より大きい。一対のベース部は、ダンパの両端部の夫々に連結され、一方が物品の上面に当接し、他方が天井に当接する。
ダンパは、シリンダ、ロッド、ピストン、連通路、バイパス通路、及び開閉弁を有している。シリンダは、有底筒状に設けられており、作動液体が封入されている。ロッドは、シリンダの一端から突出し、中心軸方向に往復移動自在にシリンダに挿入されている。ピストンは、中心軸方向に摺動自在にシリンダ内に収納され、且つロッドの基端部が連結されている。また、ピストンは、シリンダの内部をロッドの基端部が収納されているロッド側圧力室と反ロッド側圧力室とに仕切る。連通路は、ロッド側圧力室と反ロッド側圧力室とを連通し、且つダンパの伸縮動作に伴うロッド側圧力室と反ロッド側圧力室との間の作動液体の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する。バイパス通路は、ロッド側圧力室と反ロッド側圧力室とを連通する。開閉弁はバイパス通路を開閉する。
開閉弁は、プッシュロッド、弁体、カム、及び操作レバーを具備している。プッシュロッドは、ロッドを中心軸方向に貫通する貫通孔に摺動自在に挿入されている。弁体は、プッシュロッドのピストン側の端部に設けられている。カムは、ロッドの先端側に回動自在に軸支され且つ回動動作によりプッシュロッドを軸方向に押圧して弁体を開弁する。操作レバーは、カムに連結されてカムを回動させる。
このような構成により、転倒防止装置は、ダンパの収縮動作時に発生する減衰力を解除することができるので、容易に収縮させることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置は、物品の上面と天井との間から容易に取り外すことができる。
本発明の転倒防止装置において、ロッドはシリンダから上方に向けて突出し得る。そして、操作レバーは、下方に向けて操作することにより弁体が開弁する方向にカムを回動させ得る。この場合、操作レバーによる弁体を開弁させる操作の方向がダンパの収縮動作の方向と同じ方向である。このため、操作性のよい転倒防止装置を実現できる。なお、上記「下方」とは、下向きの成分を含む方向であればよい。
本発明の転倒防止装置において、一対のベース部の一方は、ダンパを回動自在に軸支する回動軸を介してロッドの先端部に連結されており、カムは、この回動軸に回動自在に軸支され得る。この場合、簡易な構成の転倒防止装置を実現できる。
本発明の転倒防止装置において、開閉弁は、回動軸に回動自在に軸支された補助レバーと、弁体を閉弁する方向にカムを回動させる付勢力を操作レバーに付与し且つこの付勢力によるカムの回動方向とは反対の方向に回動させる付勢力を補助レバーに付与する付勢部材とを備え得る。この場合、補助レバーとともに操作レバーの操作を行うことで開閉弁の操作をより容易に行うことができる。例えば、操作レバーと補助レバーを摘まむ、握るなどの動作によってカムを回動させ、開閉弁の操作を行うことができる。また、操作レバー及び補助レバーを摘まむ、握るなどの動作を行う場合には、この動作に連続する一連の動作でダンパを収縮させる動作も行うことができる。すなわち、持ち替え、方向転換等をすることなく、ダンパを収縮させることができる。このため、転倒防止装置の操作性の向上を図ることができる。
実施形態1の転倒防止装置が家具の上面と天井との間に取り付けられた状態を模式的に示す図である。 実施形態1の転倒防止装置を模式的に示す部分断面図である。 実施形態1の転倒防止装置の要部を模式的に示す図であり、開閉弁によりバイパス通路が閉鎖された状態を示す。 実施形態1の転倒防止装置の要部を模式的に示す図であり、開閉弁によりバイパス通路が開放された状態を示す。 実施形態1の転倒防止装置において、操作レバーを操作して弁体を開弁した状態を模式的に示す図である。 実施形態1の転倒防止装置において、ダンパを収縮させた状態を模式的に示す図である。 実施形態1の転倒防止装置において、ダンパを収縮させた状態を固定索により保持した状態を模式的に示す図である。
本発明の転倒防止装置を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1の転倒防止装置1は、図1に示すように、家具F(本発明に係る物品として例示する。)の上面と天井Cとの間に少なくとも1個以上が取り付けられる。転倒防止装置1は、地震等の揺れが生じて家具Fが傾いた際に、減衰力により家具Fの揺れを抑制して家具Fの転倒を防止する。家具Fは、設置面となる床面(図示せず)から鉛直方向に伸びた壁面Wに背面を対向させて床面上に設置されている。また、この家具Fは、直方体形状をなしており、正面(図1における右側面)に図示しない扉や引き出し等を有し、内部に衣類や装身具等を収納することができる。家具Fは、水平断面形状が左右方向(図1において奥行き方向)に長い長方形状である。この家具Fは、転倒防止装置が取り付けられていない場合、地震等の揺れによって、前方向(図1において右方向)に傾いて転倒するおそれがある。
転倒防止装置1は、図1及び図2に示すように、ダンパ10、及び一対のベース部21,22を備えている。ダンパ10は油圧ダンパであり、伸縮自在に設けられている。一対のベース部21,22は、一方のベース部21(第1ベース部)がダンパ10の下端部に連結されて家具Fの上面に当接し、他方のベース部22(第2ベース部)がダンパ10の上端部に連結されて天井Cに当接する。
ダンパ10は、図1〜図4に示すように、シリンダ11、ロッド12、ピストン13、連通路14、バイパス通路15、及び開閉弁30を有している。シリンダ11は有底筒状に形成されており、その内側空間には作動油及び圧縮ガスが封入されている。ロッド12は、シリンダ11の開口部側の一端から上方に向けて突出し、中心軸方向に往復移動自在にシリンダ11に挿入されている。ロッド12は、シリンダ11の開口部を封鎖するロッドガイド16に摺動自在に挿通されている。ロッド12には、後述するプッシュロッドが摺動自在に挿入された貫通孔12Aが形成されている。貫通孔12Aはロッド12を中心軸方向に貫通している。ピストン13は、中心軸方向に摺動自在にシリンダ11内に収納されている。ピストン13は、ロッド12の基端部が連結されている。
また、ピストン13は、シリンダ11の内部を、ロッド12の基端部が収納されているロッド側圧力室11Aと、反ロッド側圧力室11Bとに仕切る。連通路14は、これらロッド側圧力室11Aと反ロッド側圧力室11Bとを連通する。連通路14は、ダンパ10の伸縮動作に伴うロッド側圧力室11Aと反ロッド側圧力室11Bとの間の作動油の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する。連通路14には、ロッド側圧力室11Aから反ロッド側圧力室11Bへ流通する作動油の抵抗よりも、反ロッド側圧力室11Bからロッド側圧力室11Aへ流通する作動油の抵抗が大きく設定されている。すなわち、ダンパ10は、収縮動作時に発生する減衰力が伸長動作時に発生する減衰力よりも大きい圧効きダンパである。
図3及び図4に示すように、連通路14は、ピストン13を貫通する孔として形成されている。連通路14は複数形成されており、それらはピストン13の中心軸回りに等配されている。ピストン13の反ロッド側圧力室11B側の面には、各連通路14の端縁からピストン13の外周方向に延びる溝(図示せず)が形成されている。また、ダンパ10は、ピストン13の反ロッド側圧力室11B側の端面に当接自在に設けられたバルブプレート14Aと、このバルブプレート14Aをピストン13側に付勢する皿ばね14Bとを有している。バルブプレート14Aは、ピストン13の外径よりも小さい外径の円板状をなしている。バルブプレート14Aはピストン13に当接して連通路14を閉塞する。このとき、連通路14からピストン13の外周方向に延びる溝により、ロッド側圧力室11Aと反ロッド側圧力室11Bは、バルブプレート14Aがピストン13から離間しているときよりも流路を絞られた状態で連通する。バルブプレート14Aは、ピストン13が反ロッド側圧力室11B側に移動するとき(ダンパ10が収縮するとき)には、皿ばね14Bの付勢力と作動油の圧力により、ピストン13の反ロッド側圧力室11B側の面に押しつけられて当接する。これにより、反ロッド側圧力室11Bからロッド側圧力室11Aへの流路が絞られ、作動油の流通抵抗が増大する。一方、ピストン13がロッド側圧力室11A側に移動するとき(ダンパ10が伸張するとき)には、作動油の圧力が皿ばね14Bの付勢力に対向して作用することにより、バルブプレート14Aは、ピストン13の反ロッド側圧力室11B側の面から離間される。これにより、連通路14が開放されて作動油の流通抵抗が減少する。
なお、ダンパ10の収縮動作とは、シリンダ11からロッド12の突出長さ(ダンパ10の全長)が短くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10の伸長動作とは、シリンダ11からロッド12の突出長さ(ダンパ10の全長)が長くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10は、シリンダ11に封入した圧縮ガスのガス圧により、ダンパ10が伸張する方向に付勢力を作用させている。そして、この圧縮ガスの作用により、ダンパ10は、家具F側の端部であるシリンダ11の下端部と天井C側の端部であるロッド12の上端部とが互いに遠ざかる方向に付勢力を付与する。
バイパス通路15は、ロッド側圧力室11Aと反ロッド側圧力室11Bとを連通する。バイパス通路15は開閉弁30により開閉自在に設けられている。図3及び図4に示すように、バイパス通路15は、ロッド12に形成された貫通孔12Aの基端側の部分と、ピストン13よりもロッド12の先端寄りに形成され且つロッド12の外周面から中心方向に向かって形成されて貫通孔12Aに連通する孔とにより構成されている。
開閉弁30はバイパス通路15を開閉する。図3及び図4に示すように、開閉弁30は、プッシュロッド31、弁体32、カム33、及び操作レバー34を具備している。また、開閉弁30は、補助レバー35、及び付勢部材36を具備している。プッシュロッド31は、ロッド12に形成された貫通孔12Aに摺動自在に挿入されている。プッシュロッド31は、ロッド12の先端側から貫通孔12Aに挿入されている。弁体32は、プッシュロッド31のピストン13側の端部(ロッド12の基端部側の端部)に設けられている。弁体32は、プッシュロッド31の摺動動作に伴って中心軸方向に移動する。弁体32は、先端部が略円錐形状に形成されている。弁体32は、先端部の円錐面が貫通孔12Aの端縁に当接、離間することによって閉弁、開弁する。弁体32は、その円錐形状をなす部分の先端側に連結されて中心軸方向に延びる軸部32Aにより、プッシュロッド31に連結されている。軸部32Aの外径は貫通孔12Aの内径よりも小さく設定されている。これにより、弁体32が開弁したときには、貫通孔12Aの基端側はバイパス通路15として機能する。
なお、弁体は、プッシュロッドに一体に形成されていてもよい。また、弁体をプッシュロッドと別体に形成する場合には、本実施形態1のようにプッシュロッドに連結して固定したり、弁体のプッシュロッド側端部において、Oリングなどのシール材を介して貫通孔の内壁に摺動自在に支持させたりなど、ロッドから脱落しないようにする必要がある。
カム33は、ロッド12の先端側に設けられた回動軸37に回動自在に軸支されている。カム33は、回動動作によりプッシュロッド31を軸方向に押圧し、弁体32を開弁する。プッシュロッド31は、弁体32が閉弁状態のときには、その先端部がロッド12の先端から突出している。この状態でカム33を回動動作することにより、プッシュロッド31はその先端がカム33に押圧されて中心軸方向に移動し、これに伴って弁体32が開弁される。
操作レバー34は、カム33に連結されてカム33を回動させる。操作レバー34は、その操作方向が下方に向けての操作であるときに、プッシュロッド31を軸方向に押圧する方向へカム33を回動させる。操作レバー34は、回動軸37を中心とする所定半径の円の略接線方向に延びる形態で形成されているとともに、その先端部が外側方向に湾曲して形成されている。操作レバー34の先端部には係止孔34Aが形成されており、後述する固定索が係止される。
補助レバー35は、カム33と同じ回動軸37に回動自在に軸支されている。補助レバー35は、所定軸を回転中心として操作レバー34を180度軸対称に回転させた形態で設けられている。補助レバー35は、操作レバー34と同様に、回動軸37を中心とする所定半径の円の略接線方向に延びる形態で形成されているとともに、その先端部が外側方向に湾曲して形成されている。さらに、補助レバー35の先端部にもまた、固定索が係止される係止孔35Aが形成されている。
付勢部材36は、弁体32を閉弁する方向にカム33を回動させる付勢力を操作レバー34に付与する。また、付勢部材36は、この付勢力による回動方向とは反対の方向に回動させる付勢力を補助レバー35に付与する。図3及び図4に示すように、付勢部材36は、回動軸37回りに回動させる付勢力を付与するねじりばねである。付勢部材36は、その両端部が操作レバー34及び補助レバー35に係止されている。
一対のベース部21,22である第1ベース部21及び第2ベース部22は、略同じ形態及び構造とされている。第1ベース部21及び第2ベース部22は、ダンパ10に対して回動自在に夫々設けられている。このうち、第1ベース部21は、ダンパ10を回動自在に軸支する回動軸21Aを介してシリンダ11の底部に連結されている。第2ベース部22は、ダンパ10を回動自在に軸支する回動軸22Aを介してロッド12の先端部に連結されている。この回動軸22Aは、開閉弁30のカム33を回動自在に軸支する回動軸37と同じである。すなわち、ダンパ10(ロッド12の先端部)、第2ベース部22、及びカム33は、共通の回動軸37回りに回動自在に設けられている。
このような構成を有する転倒防止装置1は、次に示すようにして家具Fの上面と天井Cとの間から取り外される。なお、取り外し前の状態の転倒防止装置1は、図1に示すように、第1ベース部21及び第2ベース部22が家具Fの上面及び天井Cに夫々当接しており、圧縮ガスのガス圧によるダンパ10の付勢力が家具Fの上面及び天井Cに作用している。また、この状態では、操作レバー34には、付勢部材36の付勢力の作用により、弁体32が閉弁する方向にカム33を回動させる付勢力が付与され、補助レバー35にはその反対の回動方向への付勢力が付与されている。
最初に、開閉弁30によりバイパス通路15を開放する。具体的には、図5に示すように、家具Fの上面と天井Cとの間に取り付けられた転倒防止装置1において、ダンパ10のロッド12の先端部側、すなわち、天井C側に配されている操作レバー34を下方に操作して、付勢部材36の付勢力と反対の方向にカム33を回動させる。この操作により弁体32が開弁する(図4参照)。このとき、補助レバー35を利用して、摘まむ又は握る等の動作で補助レバー35とともに操作レバー34を操作すると容易である。
そして、図6に示すように、ダンパ10を収縮させる。このとき、弁体32が開弁してバイパス通路15が開放されており、ダンパ10の減衰力が解除されているので、ダンパ10は容易に収縮する。また、このダンパ10の収縮は、操作レバー34と補助レバー35を摘まんだ状態のままで行うことができる。すなわち、開閉弁30によりバイパス通路15を開放する操作と一連の操作でダンパ10を収縮させることができる。
なお、転倒防止装置1は、図7に示す固定索40等の保持手段により、ダンパ10の収縮状態を保持することができる。固定索40は、両端部が操作レバー34及び補助レバー35に夫々設けられた係止孔34A,35Aに係止されているとともに、その中間部は第1ベース部21側の回動軸21Aに引っ掛けることができる。これにより、ダンパ10を収縮させた状態で保持することができる。固定索40により収縮状態で保持されたダンパ10は、圧縮ガスのガス圧によって伸長方向に付勢されているため、固定索40により操作レバー34及び補助レバー35が下方に引き下げられた状態で保持されている。すなわち、この状態では、ダンパ10の収縮動作を行っても減衰力は作用しない。このため、転倒防止装置1を再び取り付ける場合など、ダンパ10を容易に収縮させることができ、長さ調整が容易である。
以上説明したように、実施形態1の転倒防止装置1は、上述の構成により、ダンパ10の収縮動作時に発生する減衰力を解除することができるので、容易に収縮させることができる。
したがって、転倒防止装置1は、家具Fの上面と天井Cとの間から容易に取り外すことができる。
また、転倒防止装置1は、操作レバー34を下方に向けて操作することにより、弁体32が開弁する方向にカム33を回動させる。すなわち、操作レバー34による弁体32を開弁させる操作の方向を、ダンパ10の収縮動作の方向と同じ方向としているので、操作性のよい転倒防止装置1を実現できる。
また、転倒防止装置1は、第2ベース部22が、ダンパ10を回動自在に軸支する回動軸22Aを介してロッド12の先端部に連結されており、カム33は、この回動軸22Aと同じ回動軸に回動自在に軸支されている。このため、簡易な構成の転倒防止装置を実現できる。
また、転倒防止装置1は、開閉弁30が、回動軸22Aに回動自在に軸支された補助レバー35と、弁体32を閉弁する方向にカム33を回動させる付勢力を操作レバー34に付与し且つこの付勢力によるカム33の回動方向とは反対の方向に回動させる付勢力を補助レバー35に付与する付勢部材36とを備えている。このため、補助レバー35とともに操作レバー34の操作を行うことで、開閉弁30の操作をより容易に行うことができる。
また、転倒防止装置1は、操作レバー34及び補助レバー35に係止孔34A,35Aが夫々形成されている。このため、これら係止孔34A,35Aに固定索40の両端を各々係止し、固定索40の中間部を第1ベース部21の回動軸21Aに引っ掛けることにより、ダンパ10を収縮状態で保持することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、転倒防止装置を家具に対して取り付けたが、これに限定されず、例えば、複数の寝台を上下方向に連結したベッド、大型テレビ、冷蔵庫、書棚、ショーケース、サーバーラック等、地震等の揺れによって転倒するおそれのある他の物品に対して取り付けてもよい。
(2)実施形態1では、転倒防止装置を壁面に背面を対向させて床面上に載置された家具に対して取り付けたが、壁面に隣接させずに床面上に載置された家具等に対して取り付けてもよい。このとき、物品が、前方のみならず後方等の他の方向にも転倒するおそれがある場合には、取り付け位置や取り付け個数、ダンパの傾斜角度、傾斜方向などに注意して、物品が転倒する可能性のある方向に合わせて適切に取り付ける必要がある。
(3)実施形態1では、圧効きダンパを利用したが、これに限定されず、収縮時に所定の減衰力を発生するものであれば、両効きダンパ、伸効きダンパを採用してもよい。これらを用いる場合、ベース部を物品や天井に固定する、取り付け位置や取り付け個数、ダンパの傾斜角度、傾斜方向に注意するなど、ダンパの種類に応じて適切に取り付ける必要がある。
(4)実施形態1では、圧縮ガスの膨張力でダンパを伸張させたが、これに限定されず、例えば、圧縮コイルばね等の他の手段又はそれらの組み合わせ等により付勢力を更に付与してダンパを伸張させるようにしてもよい。
(5)実施形態1では、シリンダ内に封入する作動液体として作動油を採用したが、これに限定されず、所定の減衰力を発生させるものであれば、他の液体(例えば、水など)を採用してもよい。
(6)実施形態1では、操作レバーを下向き、すなわち、ダンパの収縮動作の方向と同じ向きに操作したときにバイパス通路が開放される例を示したが、操作レバーの操作方向は特に限定されない。
(7)実施形態1では、操作レバーの回動軸をベース部の回動軸と同じ軸としたが、操作レバーの回動軸とベース部の回動軸は異なっていてもよい。
(8)実施形態1では、開閉弁が補助レバー及び付勢部材を具備する例を示したが、本発明においては、補助レバー及び付勢部材は必須の構成ではない。また、補助レバーに代えて、開閉弁がカム及び操作レバーを更に具備する形態としてもよい。この場合、例えば、図3に示す既存のカム33及び操作レバー34を回動軸37に直交する軸を中心として180度軸対称に回転させた形態で設けるなど、元のカム及び操作レバーと同じ部品を使用することが好ましい。摘まむ又は握る等の動作で2つの操作レバーを同時に操作することにより、プッシュロッドを押す力を2つのカムに分散させて均等に押すことができるとともに、同じ部品を使用することでコストダウンを図ることもできる。
C…天井、F…家具(物品)、W…壁面、1…転倒防止装置、10…ダンパ、11…シリンダ、11A…ロッド側圧力室、11B…反ロッド側圧力室、12…ロッド、12A…貫通孔、13…ピストン、14…連通路、14A…バルブプレート、14B…皿ばね、15…バイパス通路、16…ロッドガイド、21…第1ベース部、21A…回動軸、22…第2ベース部、22A…回動軸、30…開閉弁、31…プッシュロッド、32…弁体、32A…軸部、33…カム、34…操作レバー、34A…係止孔、35…補助レバー、35A…係止孔、36…付勢部材、37…回動軸、40…固定索

Claims (4)

  1. 設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられる転倒防止装置であって、
    伸縮自在に設けられているとともに、収縮動作時に発生する減衰力が伸張動作時に発生する減衰力より大きいダンパと、
    前記ダンパの両端部の夫々に連結され、一方が前記物品の上面に当接し、他方が前記天井に当接する一対のベース部と、
    を備えており、
    前記ダンパは、
    作動液体が封入された有底筒状のシリンダと、
    前記シリンダの一端から突出し、中心軸方向に往復移動自在に前記シリンダに挿入されたロッドと、
    中心軸方向に摺動自在に前記シリンダ内に収納され、且つ前記ロッドの基端部が連結されているとともに、前記シリンダの内部を前記ロッドの前記基端部が収納されているロッド側圧力室と反ロッド側圧力室とに仕切るピストンと、
    前記ロッド側圧力室と前記反ロッド側圧力室とを連通し、且つ前記ダンパの伸縮動作に伴う前記ロッド側圧力室と前記反ロッド側圧力室との間の作動液体の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する連通路と、
    前記ロッド側圧力室と前記反ロッド側圧力室とを連通するバイパス通路と、
    前記バイパス通路を開閉する開閉弁と、
    を有しており、
    前記開閉弁は、
    前記ロッドを中心軸方向に貫通する貫通孔に摺動自在に挿入されたプッシュロッドと、
    前記プッシュロッドの前記ピストン側端部に設けられた弁体と、
    前記ロッドの先端側に回動自在に軸支され且つ回動動作により前記プッシュロッドを軸方向に押圧して前記弁体を開弁するカムと、
    前記カムに連結されて前記カムを回動させる操作レバーと、
    を具備することを特徴とする転倒防止装置。
  2. 前記ロッドは前記シリンダから上方に向けて突出しており、
    前記操作レバーは、下方に向けて操作することにより前記弁体が開弁する方向に前記カムを回動させることを特徴とする請求項1記載の転倒防止装置。
  3. 前記一対のベース部の一方は、前記ダンパを回動自在に軸支する回動軸を介して前記ロッドの先端部に連結されており、
    前記カムは、前記回動軸に回動自在に軸支されていることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒防止装置。
  4. 前記開閉弁は、前記回動軸に回動自在に軸支された補助レバーと、
    前記弁体を閉弁する方向に前記カムを回動させる付勢力を前記操作レバーに付与し且つ前記付勢力による前記カムの回動方向とは反対の方向に回動させる付勢力を前記補助レバーに付与する付勢部材と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の転倒防止装置。
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