JP2018050658A - 転倒防止装置 - Google Patents

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伸一 関根
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【課題】物品の上面と天井の間に容易に取り付けることができる転倒防止装置を提供する。【解決手段】転倒防止装置1は、家具F(物品)の上面と天井Cとの間に取り付けられる。転倒防止装置1は、ダンパ10、一対のベース部(ロッド側ベース部、シリンダ側ベース部)21,22、及び規制部材30を備えている。ダンパ10は、伸長方向に付勢力を付勢しつつ伸縮自在に設けられ、伸縮により減衰力を発生する。一対のベース部21,22は、ダンパ10の両端部に回動自在に連結され、一方が天井Cに当接し、他方が家具Fの上面に当接する。規制部材30は、シリンダ11の外周面に係合するシリンダ側係合部(第1係合部)31及びロッド側ベース部21側に係合するロッド側係合部(第2係合部)32を有し、ダンパ10の伸長を規制する。シリンダ側係合部31は、シリンダ11の径方向外側に拡開されることでシリンダ11との係合を解除する。【選択図】図1

Description

本発明は転倒防止装置に関する。
特許文献1は従来の転倒防止装置を開示している。この転倒防止装置は、床面上に設置された家具の上面と天井との間に取り付けられる。転倒防止装置はダンパを備えている。ダンパの両端部には一対のベース部が連結されている。これら一対のベース部は、ダンパのシリンダ内に封入された圧縮ガスのガス圧による付勢力がダンパの伸長方向に働くことにより、一方のベース部は家具の上面に当接し、他方のベース部は天井に当接している。転倒防止装置は、地震等の揺れによって家具が傾くと、ダンパが収縮して減衰力を発生させ、家具の転倒を防止することができる。
特開2015−6330号公報
しかし、特許文献1の転倒防止装置は、家具の上面と天井の間に取り付ける際には、ダンパの伸長方向に働く圧縮ガスのガス圧に抗して収縮させ、家具の上面と天井の間の間隔に合わせなければならない。また、ダンパを収縮させる際には、ダンパの減衰力となる作動油(作動液体)の抗力も生じる。これらの力に抗して、作業者が家具の上方で転倒防止装置を収縮させる作業は容易ではない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、物品の上面と天井の間に容易に取り付けることができる転倒防止装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の転倒防止装置は、設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられる。転倒防止装置は、ダンパ、ロッド側ベース部、シリンダ側ベース部、及び規制部材を備えている。ダンパは、有底筒状のシリンダ、及びこのシリンダの一端から突出し、中心軸方向に移動自在にシリンダに挿入されたロッドを有している。また、ダンパは、伸長方向に付勢力を付勢しつつ伸縮自在に設けられている。ロッド側ベース部は、ダンパのロッド側の端部に回動自在に連結されて天井に当接する。シリンダ側ベース部は、シリンダの下方に設けられて物品の上面に当接する。規制部材は第1係合部及び第2係合部を有し、ダンパの伸長を規制する。第1係合部はシリンダの外周面に係合する。第2係合部はロッド側ベース部側に係合する。第1係合部は、シリンダの径方向外側に拡開されることでシリンダとの係合を解除する。
このような構成により、本発明の転倒防止装置は、ダンパの伸長を規制して、その状態を保持することができる。すなわち、規制部材の第1係合部及び第2係合部を係合させることでダンパの伸長を規制し、所望の長さで保持することができる。これにより、取り付け時には、予め収縮させてダンパの伸長を規制した状態で保持しておき、この状態で取り付け作業を行うことができる。これにより、物品の上面に載置してから収縮させる場合と比較して作業が容易である。また、第1係合部を拡開するという簡易な作業で、ダンパの伸長が規制された状態を容易に解除することができるので、物品の上面と天井の間に容易に付勢力を作用させることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置は、物品の上面と天井の間に容易に取り付けることができる。
本発明の転倒防止装置は、シリンダの中心軸に沿ってシリンダの一方の端部の方向へ移動することで第1係合部とシリンダとの係合を解除する解除部材を備え得る。この場合、ダンパの伸長が規制された状態を、簡易な構成で容易に解除することができる。
本発明の転倒防止装置は長さ調整部を備え得る。この長さ調整部は、一方の端部が開口した有底筒状に形成されてシリンダを挿入する第1部材、及び一端部が第1部材の中心軸方向に移動自在に第1部材に連結されているとともに、他端部がシリンダ側ベース部に回動自在に連結された第2部材を有し、これら第1部材及び第2部材の相対位置の変化によりシリンダ側ベース部とシリンダとの間の長さを調整し得る。また、長さ調整部の第1部材は、解除部材であり得る。そして、第1部材は、一方の端部が規制部材の第1係合部に当接することにより第1係合部を拡開して、第1係合部とシリンダとの係合を解除する。この場合、簡易な構成で、好適に長さ調整を行うことができるとともに、ダンパの伸長が規制された状態を好適に解除することができる。
本発明の転倒防止装置において、シリンダは、シリンダの底部と第1部材の有底孔の底壁との間に隙間が生じた状態で第1部材に挿入され得る。そして、第1係合部とシリンダの外周面との係合が解除されたときには、シリンダの底部と第1部材の有底孔の底壁とが当接し得る。この場合、規制部材による規制解除前は、解除部材としての第1部材の移動幅が確保され、規制解除後は、ダンパの付勢力を第1部材を介してシリンダ側ベース部に好適に伝達することができる。
本発明の転倒防止装置において、ダンパは、シリンダ内に作動液体が封入されているとともに、中心軸方向に摺動自在にシリンダ内に収納され、且つロッドの基端部が連結されたピストンを有する液圧式ダンパであり得る。そして、規制部材は、ロッドを上方に配置し且つシリンダを下方に配置した状態のダンパにおいて、ピストンが作動液体内の上端に位置したときの長さ以下の長さでダンパの伸長を規制し得る。この場合、規制部材によりダンパが減衰力を適正に発生する状態の長さが保持される。このため、この状態で物品の上面と天井との間に取り付けることにより、ダンパが適正な減衰力を確実に発生する状態とすることができる。
本発明の転倒防止装置において、規制部材は、ピストンが作動液体内の上端に位置したときの長さと下端に位置したときの長さの中間の長さでダンパの伸長を規制し得る。この場合、揺れにより物品が傾いて伸長方向及び収縮方向のいずれの方向に伸縮したとしても、ピストンは作動液体内を移動するので、ダンパは適正な減衰力を発揮できる。
実施形態1の転倒防止装置を家具の上面と天井との間に取り付けた状態を模式的に示す側面断面図である。 実施形態1の転倒防止装置を示す側面断面図である。 実施形態1の転倒防止装置を示す正面図である。 実施形態1のシリンダの開口側端部近傍を拡大して示す図である。 実施形態1の転倒防止装置の取り付け方法を説明するための図であり、シリンダ側ベース部を家具の上面に載置した状態を示す。 実施形態1の転倒防止装置の取り付け方法を説明するための図であり、第1部材をシリンダの開口側端部の方向へ移動させている状態を示す。 実施形態1の転倒防止装置の取り付け方法を説明するための図であり、規制部材による規制が解除された状態を示す。 図7の要部拡大図である。
本発明の転倒防止装置を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1の転倒防止装置1は、図1に示すように、家具F(本発明に係る物品として例示する。)の上面と、その上方の天井Cとの間に少なくとも1個以上が取り付けられる。転倒防止装置1は、地震等の揺れが生じて家具Fが傾いた際に、減衰力により家具Fの揺れを抑制して家具Fの転倒を防止する。家具Fは、設置面となる床面(図示せず)から鉛直方向に伸びた壁面Wに背面を対向させて床面上に設置されている。また、この家具Fは、直方体形状をなしており、正面(図1における右側面)に図示しない扉や引き出し等を有し、内部に衣類や装身具等を収納することができる。家具Fは、水平断面形状が左右方向(図1において奥行き方向)に長い長方形状である。この家具Fは、転倒防止装置が取り付けられていない場合、地震等の揺れによって、前方向(図1において右方向)に傾いて転倒するおそれがある。
転倒防止装置1は、図1〜図3に示すように、ダンパ10、ロッド側ベース部21、シリンダ側ベース部22及び規制部材30を備えている。また、転倒防止装置1は、長さ調整部40を備えている。
ダンパ10は油圧ダンパである。ダンパ10は、シリンダ11、及びロッド12を有している。また、ダンパ10は、ロッドガイド13、ピストン14、及び2個のジョイント部15を有している。シリンダ11は筒状に形成されている。シリンダ11は、一方の端部が開口する開口側端部11Aと他方の端部が閉塞した閉塞側端部11Bを具備する有底筒状である。シリンダ11内には作動油L及び圧縮ガスGが封入されている。ロッド12は、シリンダ11の開口側端部11Aから突出し、中心軸方向に移動自在にシリンダ11に挿入している。ロッドガイド13はシリンダ11の開口側端部11Aの開口を封鎖している。また、ロッドガイド13は、ロッド12を摺動自在に挿通している。ピストン14は、シリンダ11内に摺動自在に収納されている。ピストン14には、ロッド12の基端部が接続されている。各ジョイント部15は、ダンパ10の両端に夫々設けられ、一対のベース部21,22に接続される。各ジョイント部15は、図3に示すように、平板状の金具を折り曲げて形成されている。各ジョイント部15はダンパ10の軸線に直交する方向に貫通した貫通孔15Aが形成されている。
ダンパ10は収縮動作時に発生する減衰力が伸長動作時に発生する減衰力よりも大きい圧効きダンパである。ダンパ10の収縮動作とは、シリンダ11からロッド12の突出長さ(ダンパ10の全長)が短くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10の伸長動作とは、シリンダ11からロッド12の突出長さ(ダンパ10の全長)が長くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10は、シリンダ11に封入した圧縮ガスGのガス圧により、ダンパ10が伸長する方向に付勢力を作用させている。そして、この圧縮ガスGの作用により、ダンパ10は、家具F側の端部であるシリンダ11と天井C側の端部であるロッド12の先端部とが互いに遠ざかる方向に付勢力を付与する。
ダンパ10の減衰力が発生するメカニズムは、周知の構造であるため、図示を省略して説明する。シリンダ11は、ピストン14によって、ロッド12の基端部が収納されているロッド側圧力室と、反ロッド側圧力室とにその内部が仕切られている。ピストン14には両圧力室間を連通させる絞り弁であるオリフィスが形成されている。オリフィスは、ダンパ10の伸縮動作に伴うロッド側圧力室と反ロッド側圧力室との間の作動油Lの流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰力発生部として機能する。また、ピストン14には逆止弁を介して両圧力室間を連通する連通路が形成されている。逆止弁は、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油Lの流れを許容し、その逆の流れを阻止する。このため、ダンパ10は、伸長動作時、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油Lの流路経路が、オリフィスと連通路の経路になる。一方、ダンパ10は、収縮動作時、反ロッド側圧力室からロッド側圧力室への作動油Lの流路経路がオリフィスのみとなる。このため、ダンパ10は収縮動作時に発生する減衰力が伸長動作時に発生する減衰力よりも大きくなる。
ロッド側ベース部21はダンパ10のロッド12側に連結されている。ロッド側ベース部21は、転倒防止装置1が家具Fの上面と天井Cの間に取り付けられた際に天井Cに当接する。シリンダ側ベース部22は、ダンパ10のシリンダ11側に連結されている。シリンダ側ベース部22は、転倒防止装置1が家具Fの上面と天井Cの間に取り付けられた際に家具Fの上面に当接する。すなわち、ダンパ10は、ロッド12を天井C側、シリンダ11を家具Fの上面側に向けて配置される。ロッド側ベース部21及びシリンダ側ベース部22は、ダンパ10に対して回動自在に夫々設けられている。ロッド側ベース部21及びシリンダ側ベース部22は略同じ形態及び構造とされている。
ロッド側ベース部21及びシリンダ側ベース部22は、ベース部本体23と、回動軸部材であるボルト24及びナット25と、ブッシュ26と、滑り止め部27とを有している。上述のように、ロッド側ベース部21及びシリンダ側ベース部22は略同じ形態及び構造とされているので、以下の説明ではロッド側ベース部21を例示して説明する。
天井Cに当接した状態でロッド側ベース部21を下方から見た平面視において、ベース部本体23は長方形状の外形である。また、天井Cに当接した状態でロッド側ベース部21を側方から見た側面視において、ベース部本体23は、上端縁が天井Cに平行に直線状に伸びており、下端縁が上端縁の両側から下方に膨らんだ円弧状の外形である(図1及び図2参照)。また、天井Cに当接した状態でロッド側ベース部21を正面から見た側面視において、ベース部本体23は上端縁よりも下端縁が短い略台形状の外形である(図3参照)。
回動軸部材は、図2及び図3に示すように、ベース部本体23の挿通孔23Aの一方から挿入されたボルト24と、このボルト24の軸部24Aにねじ込まれたナット25とから構成されている。ボルト24の中心軸が各ベース部21,22におけるダンパ10の回動軸になる。
ブッシュ26は略円筒状である。ブッシュ26は、ジョイント部15に形成された貫通孔15Aに挿入されている。ブッシュ26にはボルト24の軸部24Aが挿入されている。ブッシュ26はボルト24の軸部24A周りに回動自在である。また、ブッシュ26は弾性体である。ブッシュ26は、弾性変形やボルト24の軸部24Aとのクリアランス等の範囲で、ボルト24の軸部24Aに対して傾くことができる。すなわち、ブッシュ26をジョイント部15に取り付けたダンパ10は、ボルト24の軸部24A周りに回動自在であり、回動方向に交差する方向に揺動自在である。
滑り止め部27は、ベース部本体23の外形に僅かに大きい相似形(長方形状)の外形である。滑り止め部27は、天井C(家具Fの上面)との当接面が平面状をなすゴム板である。滑り止め部27は、天井Cに当接した状態のロッド側ベース部21において、ベース部本体23の上端面に取り付けられている。
上述のように、シリンダ側ベース部22は、ロッド側ベース部21と略同様のベース部本体23を有し、上述のボルト24、ナット25及びブッシュ26によりロッド側ベース部21と略同様にジョイント部15に連結され、略同様に回動及び揺動する。
規制部材30はダンパ10の伸長を規制する。図2及び図3に示すように、規制部材30は、シリンダ側係合部(本発明に係る第1係合部として例示する)31、ロッド側係合部(本発明に係る第2係合部として例示する)32及び連結部33A,33Bを有している。シリンダ側係合部31及びロッド側係合部32は、シリンダ11の外周面及びロッド側ベース部21側に夫々係合してダンパ10の伸長を規制する。本実施形態1では、シリンダ側係合部31はシリンダ11の開口側端部11Aに係合し、ロッド側係合部32は回動軸部材であるボルト24及びナット25に係合する。なお、上記「ロッド側ベース部21側」とは、ダンパ10が伸長したときに、シリンダ側係合部31の係合部位であるシリンダ11から遠ざかる部位であればよい。具体的には、上記ボルト24及びナット25以外のロッド側ベース部21を構成する他の部材(ベース部本体23等)やロッド12の先端部、ロッド12とロッド側ベース部21を連結するジョイント部15等が挙げられる。これらの部位のいずれかにロッド側係合部32が係合することにより、ダンパの伸長が好適に規制される。
図1〜図4に示すように、シリンダ側係合部31は、環状に形成されてシリンダ11の開口側端部11Aの外周面に係合する。シリンダ側係合部31には、中心方向に向かって内壁から突出する突出部31Aが形成されている。シリンダ側係合部31は、突出部31Aがシリンダ11の開口側端部11Aに形成されたかしめ溝11Cに嵌め込まれることによりシリンダ11に係合する。かしめ溝11Cは、シリンダ11の開口側端部11Aの開口に設けられたロッドガイド13をかしめ固定する際に形成された溝である。本実施形態1ではこのかしめ溝11Cを利用してシリンダ側係合部31を係合している。さらに、シリンダ側係合部31の一方の端面31Bは、内側に向かうに連れて他端側に傾斜するテーパ状に形成されている。
図1〜図3に示すように、ロッド側係合部32は一対の環状部32A,32Bを具備している。各環状部32A,32Bは、一方がロッド側ベース部21の回動軸部材としてのボルト24の頭部24Bの外周面に係合され、他方がナット25の外周面に係合する。連結部33A,33Bは、シリンダ側係合部31からロッド側係合部32に向かって立ち上がって形成され、各環状部32A,32Bに夫々連結されている。
規制部材30は、ロッド12を上方に配置し且つシリンダ11を下方に配置した状態のダンパ10において、ダンパ10のピストン14が作動油L内の上端に位置したときの長さ以下の長さでダンパ10の伸長を規制している。図1〜図3に示すように、本実施形態1において、規制部材30は、ピストン14が作動油L内の上端(シリンダ11の開口側端部11A側の端)に位置したときの長さと下端(シリンダ11の閉塞側端部11B側の端)に位置したときの長さの中間の長さでダンパ10の伸長を規制している。すなわち、規制部材30は、作動油L内に没入した状態のピストン14の摺動可能範囲の中心にピストン14が位置したときの長さで、ダンパ10の伸長を規制している。なお、本実施形態1に係るダンパ10は、作動油L内に没入した状態のピストン14の摺動可能範囲として、中心位置から上下に夫々50mm程度の範囲が確保されている。すなわち、本実施形態1において、ダンパ10が適正な性能を発揮できるストロークは約100mmである。
長さ調整部40は、ダンパ10のシリンダ11側に設けられている。具体的には、図1〜図3に示すように、長さ調整部40は、シリンダ11の閉塞側端部11Bと、シリンダ側ベース部22に連結されたジョイント部15との間に設けられている。長さ調整部40は、シリンダ側ベース部22とシリンダ11との間の長さを調整する。
長さ調整部40は第1部材41及び第2部材42を有している。第1部材41は、一方の端部41Aが開口した有底筒状に形成されており、この端部41Aの開口からシリンダ11を挿入している。第2部材42は、その一端部が第1部材41の中心軸方向に移動自在に第1部材41に連結されている。具体的には、第1部材41は、他方の端部41Bが開口した有底筒状に形成されており、第2部材42は、この第1部材41の端部41B側の開口から軸方向に移動自在に挿入されている。すなわち、本実施形態1において、第1部材41は、両端が開口し、中間部の仕切壁41Cを底壁とする有底孔が両端から形成された円筒状に形成され、一方の端部41Aからシリンダ11を挿入するとともに、他方の端部41Bから第2部材42を挿入している。シリンダ11は、中心軸方向に摺動自在に第1部材41に挿入されている。また、第1部材41は、一方の端部41Aから仕切壁41Cまでの長さが、シリンダ11の長さと略同じとされている。第1部材41の一方の端部41Aには、テーパ状面41Dが形成されている。テーパ状面41Dは、下方(第1部材41の他方の端部41Bに向かう方向)に向かうに連れて外側方向に拡径して形成されている。
第1部材41は、転倒防止装置1を家具Fの上面と天井Cの間に取り付ける前の状態では、端部41Aが規制部材30のシリンダ側係合部31に当接している。具体的には、転倒防止装置1を取り付ける前の状態において、第1部材41の端部41Aは、シリンダ側係合部31の一方の端面31Bに当接しており、仕切壁41Cとシリンダ11の閉塞側端部11Bとの間には隙間Sが形成されている。また、第1部材41の端部41Aの内周面には、中心方向に向かって突出する凸状部41Eが形成されている。凸状部41Eは、シリンダ11の閉塞側端部11Bが仕切壁41Cに当接するまでシリンダ11を第1部材41に挿入したときに、シリンダ11のかしめ溝11Cに係合する。また、第1部材41は、端部41B側の有底孔の内周面にめねじ41Fを形成している。第2部材42は円柱状に形成されている。第2部材42は外周面におねじ42Aを形成している。第2部材42の一端部は、おねじ42Aがめねじ41Fに螺合して第1部材41の端部41B側の開口から挿入されている。また、第2部材42の他端部は、シリンダ側ベース部22に連結されたジョイント部15に連結されている。長さ調整部40は、これら第1部材41及び第2部材42の相対回転による軸方向の位置変更により、シリンダ側ベース部22とシリンダ11との間の長さを調整する。
このような構成を有する転倒防止装置1は、次に示すようにして家具Fの上面と天井Cとの間に取り付けられる。取り付け前の状態の転倒防止装置1は、長さ調整部40を最も収縮した状態とされている。この状態で、図5に示すように、シリンダ側ベース部22を家具Fの上面に当接させて載置する。シリンダ側ベース部22を載置する位置は、家具Fの上面の壁面W寄り(家具Fの背面寄り)の位置である。また、ダンパ10の回動方向が家具Fの前後方向となるように載置する。
次に、転倒防止装置1を伸長させる。この時の伸長は、長さ調整部40により行う。すなわち、長さ調整部40の第1部材41と第2部材42の相対移動により、シリンダ側ベース部22とシリンダ11の間の長さを調整する。実際の作業としては、第1部材41と第2部材42を中心軸回りに相対回転させる。この時、シリンダ側ベース部22を家具Fの上面に当接させた状態で第1部材41を上方に押し上げる。すると、これに伴ってダンパ10及びロッド側ベース部21も押し上げられる。また、この時、ダンパ10の鉛直方向に対する傾斜角度が15°〜25°の範囲となるように、ダンパ10のロッド12側の端部を家具Fの前方に向けて傾斜させつつ伸長させる。このようにして長さ調整部40により転倒防止装置1全体の長さを調整して、ロッド側ベース部21を天井Cに当接させる(図1参照)。
このように、ダンパ10の伸長を規制した状態で、長さ調整部40を伸長させたことで、ダンパ10の全長は変化することなく、ロッド側ベース部21が天井Cに当接する。すなわち、ピストン14の位置は作動油L内の上端位置と下端位置の中間のままであり、ダンパ10は上下両方向に夫々約50mmのストロークが確保されている。
そして、規制部材30によるダンパ10の伸長の規制を解除する。本実施形態1において、第1部材41は、本発明に係る解除部材として機能する。すなわち、第1部材41は、シリンダ11の中心軸に沿ってシリンダ11の一方の端部の方向としての開口側端部11Aの方向に移動することで、シリンダ側係合部31とシリンダ11との係合を解除する。具体的には、第1部材41と第2部材42を、伸長方向と同方向に引き続き相対回転させる。この時、転倒防止装置1の全長及びダンパ10の全長に変化はないが、第1部材41が押し上げられてシリンダ11に対して軸方向に相対移動し、シリンダ11の閉塞側端部11Bと仕切壁41Cとの間の隙間Sが小さくなってゆく。また、この時、図6に示すように、シリンダ側係合部31の端面31Bに当接している第1部材41の一方の端部41Aが、シリンダ側係合部31を押し上げつつ、シリンダ側係合部31を拡開する。シリンダ側係合部31には第1部材41のテーパ状面41Dが当接していることにより、第1部材41が上方へ移動する力がシリンダ側係合部31を拡開する力に好適に変換される。また、シリンダ側係合部31の当接面である端面31Bもテーパ状に形成されているので、拡開作用がより有効である。
そして、図7及び図8に示すように、シリンダ側係合部31の突出部31Aがシリンダ11のかしめ溝11Cから外れて係合が解除されると、ダンパ10の伸長の規制が解除される。この時、ロッド側ベース部21は既に天井Cに当接しているのでダンパ10の伸長は生じない。例えば、ロッド側ベース部21が天井Cから離れた状態でダンパ10の伸長規制を解除した場合、圧縮ガスのガス圧によりダンパ10が一気に伸長し、ロッド側ベース部21が天井Cに衝突してしまう。しかし、本実施形態の場合、ロッド側ベース部21が天井Cに当接してから伸長規制を解除するので、ダンパ10の伸長によるロッド側ベース部21と天井Cとの衝突は生じない。
なお、シリンダ側係合部31がシリンダ11から外れた後には、第1部材41は、凸状部41Eがかしめ溝11Cに嵌まり込むとともに仕切壁41Cにシリンダ11の閉塞側端部11Bが当接し、シリンダ11と固定される。このため、シリンダ11が第1部材41から抜け出てしまうことが防止されるとともに、ダンパ10の付勢力は、第1部材41を介してシリンダ側ベース部22に伝達され、ひいては家具Fの上面に好適に伝達される。
以上説明したように、転倒防止装置1は、設置面上に設置された家具Fの上面と天井Cとの間に取り付けられる。転倒防止装置1は、ダンパ10、ロッド側ベース部21、シリンダ側ベース部22、及び規制部材30を備えている。ダンパ10は、有底筒状のシリンダ11、及びこのシリンダ11の一端から突出し、中心軸方向に移動自在にシリンダ11に挿入されたロッド12を有している。また、ダンパ10は、伸長方向に付勢力を付勢しつつ伸縮自在に設けられ、伸縮動作によって減衰力を発生する。ロッド側ベース部21は、ダンパ10のロッド12側の端部に回動自在に連結されて天井Cに当接する。シリンダ側ベース部22は、シリンダ11の下方に設けられて家具Fの上面に当接する。規制部材30はシリンダ側係合部31及びロッド側係合部32を有している。規制部材30は、シリンダ側係合部31及びロッド側係合部32を有し、ダンパ10の伸長を規制する。シリンダ側係合部31は、シリンダ11の外周面に係合する。ロッド側係合部32はロッド側ベース部21側に係合する。そして、シリンダ側係合部31は、シリンダ11の径方向外側に拡開されることでシリンダ11との係合を解除する。
このような構成により、転倒防止装置1は、ダンパ10の伸長を規制して、その状態を保持することができる。すなわち、規制部材30のシリンダ側係合部31及びロッド側係合部32を係合させることでダンパ10の伸長を規制し、所望の長さで保持することができる。これにより、取り付け時には、予め収縮させてダンパ10の伸長を規制した状態で保持しておき、この状態で取り付け作業を行うことができる。これにより、家具Fの上面に載置してから収縮させる場合と比較して作業が容易である。また、シリンダ側係合部31を拡開するという簡易な作業で、ダンパ10の伸長が規制された状態を容易に解除することができるので、家具Fの上面と天井Cの間に容易に付勢力を作用させることができる。
したがって、転倒防止装置1は、家具Fの上面と天井Cの間に容易に取り付けることができる。
また、転倒防止装置1は、シリンダ11の中心軸に沿ってシリンダ11の開口側端部11Aの方向へ移動することでシリンダ側係合部31とシリンダ11との係合を解除する解除部材としての第1部材41を備えている。このため、ダンパ10の伸長が規制された状態を容易に解除することができる。
また、転倒防止装置1は長さ調整部40を備えている。この長さ調整部40は、一方の端部41Aが開口した有底筒状に形成されてシリンダ11を挿入する第1部材41、及び一端部が第1部材41の中心軸方向に移動自在に第1部材41に連結されているとともに、他端部がシリンダ側ベース部22に回動自在に連結された第2部材42を有し、これら第1部材41及び第2部材42の相対位置の変化によりシリンダ側ベース部22とシリンダ11との間の長さを調整する。また、第1部材41は、本発明に係る解除部材であり、端部41Aが規制部材30のシリンダ側係合部31に当接することによりシリンダ側係合部31を拡開して、シリンダ側係合部31とシリンダ11との係合を解除する。このような簡易な構成で、好適に長さ調整を行うことができるとともに、ダンパ10の伸長が規制された状態を好適に解除することができる。
また、シリンダ11は、シリンダ11の閉塞側端部11Bと第1部材41の仕切壁41Cとの間に隙間Sが生じた状態で第1部材41に挿入されている。そして、シリンダ側係合部31とシリンダ11の外周面との係合が解除されたときには、シリンダ11の閉塞側端部11Bと第1部材41の仕切壁41Cとが当接する。このため、規制部材30による規制解除前は、解除部材としての第1部材41の移動幅が確保され、規制解除後は、ダンパ10の付勢力を第1部材41を介してシリンダ側ベース部22に好適に伝達することができる。
また、ダンパ10は、シリンダ11内に作動油Lが封入されているとともに、中心軸方向に摺動自在にシリンダ11内に収納され、且つロッド12の基端部が連結されたピストン14を有する油圧式ダンパである。そして、規制部材30は、ロッド12を上方に配置し且つシリンダ11を下方に配置した状態のダンパ10において、ピストン14が作動油L内の上端に位置したときの長さ以下の長さでダンパ10の伸長を規制する。このため、規制部材30によりダンパ10が減衰力を適正に発生する状態の長さが保持される。そして、この状態で家具Fの上面と天井Cとの間に取り付けることにより、ダンパ10が適正な減衰力を確実に発生する状態とすることができる。
また、規制部材30は、ロッド12を上方に配置し且つシリンダ11を下方に配置した状態のダンパ10において、ピストン14が作動油L内の上端に位置したときの長さと下端に位置したときの長さの中間の長さでダンパ10の伸長を規制する。このため、揺れにより家具Fが傾いて伸長又は収縮したとしてもピストン14が作動液体内を移動し、ダンパは適正な減衰力を発揮することができる。
また、長さ調整部40は、第1部材41のめねじ41Fと第2部材42のおねじ42Aとの螺合により連結されている。このため、第1部材41と第2部材42との相対回転により容易に長さ調整を行うことができるとともに、長さ調整した状態を好適に維持することができる。
また、規制部材30は、シリンダ側係合部31、ロッド側係合部32及び連結部33A,33Bを有している。シリンダ側係合部31及びロッド側係合部32は、シリンダ11の外周面及びロッド側ベース部21側に夫々係合する。すなわち、シリンダ側係合部31及びロッド側係合部32は、ダンパ10の伸長に伴って互いに遠ざかる位置に夫々係合する。そして、連結部33A,33Bは、これらシリンダ側係合部31及びロッド側係合部32を連結する。これにより、ダンパ10の伸長を確実に規制することができる。
また、シリンダ側係合部31は、筒状に形成されているとともに、内壁から中心方向に向かって突出する突出部31Aを具備している。そして、シリンダ側係合部31は、この突出部31Aがシリンダ11の開口側端部11Aの外周面に形成されたかしめ溝11Cに係合する。このため、簡易且つ確実に、シリンダ11側に係合することができる。
また、ロッド側係合部32は一対の環状部32A,32Bを具備しており、各環状部32A,32Bは、一方がロッド側ベース部21の回動軸部材としてのボルト24の頭部24Bの外周面に係合され、他方がナット25の外周面に係合する。このため、簡易且つ確実に係合することができる。
また、第1部材41は、一方の端部41Aの内周面に、中心方向に向かって突出する凸状部41Eを具備している。このため、規制部材30による規制の解除後に、この凸状部41Eがシリンダ11のかしめ溝11Cに係合することで、第1部材41に対するシリンダ11の中心軸方向の移動が規制され、シリンダ11が第1部材41から抜けてしまうのを防止することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、転倒防止装置を家具に対して取り付けたが、これに限定されず、例えば、複数の寝台を上下方向に連結したベッド、大型テレビ、冷蔵庫、書棚、ショーケース、サーバーラック等、地震等の揺れによって転倒するおそれのある他の物品に対して取り付けてもよい。
(2)実施形態1では、転倒防止装置を、壁面に背面を対向させて床面上に載置された家具に対して取り付けたが、壁面に隣接させずに床面上に載置された家具等に対して取り付けてもよい。このとき、物品が、前方のみならず後方等の他の方向にも転倒するおそれがある場合には、取り付け位置や取り付け個数、ダンパの傾斜角度、傾斜方向などに注意して、物品が転倒する可能性のある方向に合わせて適切に取り付ける必要がある。
(3)実施形態1では、ダンパとして油圧式ダンパを備え、シリンダ内に封入する作動液体として作動油を採用したが、これに限定されない。ダンパは、例えば、作動液体として他の液体(例えば、水など)を封入した液圧式ダンパを採用してもよい。
(4)実施形態1では、圧縮ガスのガス圧により付勢力を付勢する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、圧縮コイルばね等の他の手段又はそれらの組み合わせ等により付勢力を付勢する形態であってもよい。
(5)実施形態1では、規制部材がシリンダの外周面と回動軸部材としてのボルト及びナットに係合する形態を例示したが、規制部材の形状、係合する部位、係合形態等は、ダンパの伸長を規制することができる限り特に限定されない。
(6)実施形態1では、規制部材が、ロッドを上方に配置し且つシリンダを下方に配置した状態のダンパにおいて、ピストンが作動液体内の上端に位置したときの長さと下端に位置したときの長さの中間の長さでダンパの伸長を規制する形態を例示したが、この場合の「中間」とは、厳密な中間である必要はない。
(7)実施形態1では、規制部材の規制を解除する解除部材を備える形態を例示したが、本発明に係る転倒防止装置は、解除部材を備えることは必須ではない。また、解除部材を備える場合であっても、上述の実施形態1の構成に限定されるものではない。
(8)実施形態1では、長さ調整部を備える形態を例示したが、本発明に係る転倒防止装置では、長さ調整部を備えることは必須ではない。
(9)実施形態1では、長さ調整部の第1部材及び第2部材が螺合により係合する形態を例示したが、第1部材と第2部材の係合形態は、2部材の中心軸方向の相対位置を変化させることができる限り、これに限定されるものではない。
(10)実施形態1では、解除部材として機能する第1部材を例示したが、第1部材と解除部材とは別々に構成されていてもよい。
1…転倒防止装置、10…ダンパ、11…シリンダ、11A…開口側端部、11B…閉塞側端部、11C…かしめ溝、12…ロッド、13…ロッドガイド、14…ピストン、15…ジョイント部、15A…貫通孔、21…ロッド側ベース部、22…シリンダ側ベース部、23…ベース部本体、23A…挿通孔、24…ボルト、24A…軸部、24B…頭部、25…ナット、26…ブッシュ、27…滑り止め部、30…規制部材、31…シリンダ側係合部(第1係合部)、31A…突出部、31B…シリンダ側係合部(第1係合部)の一方の端面、32…ロッド側係合部(第2係合部)、32A,32B…環状部、33A,33B…連結部、40…長さ調整部、41…第1部材(解除部材)、41A…第1部材の一方の端部、41B…第1部材の他方の端部、41C…仕切壁、41D…テーパ状面、41E…凸状部、41F…めねじ、42…第2部材、42A…おねじ、C…天井、F…家具(物品)、G…圧縮ガス、L…作動油(作動液体)、S…隙間、W…壁面

Claims (6)

  1. 設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられる転倒防止装置であって、
    有底筒状のシリンダ、及び前記シリンダの一端から突出し、中心軸方向に移動自在に前記シリンダに挿入されたロッドを有し、伸長方向に付勢力を付勢しつつ伸縮自在に設けられ、伸縮動作によって減衰力を発生するダンパと、
    前記ダンパの前記ロッド側の端部に回動自在に連結され、前記天井に当接するロッド側ベース部と、
    前記シリンダの下方に設けられ、前記物品の上面に当接するシリンダ側ベース部と、
    前記シリンダの外周面に係合する第1係合部及び前記ロッド側ベース部側に係合する第2係合部を有し、前記ダンパの伸長を規制する規制部材と、
    を備えており、
    前記第1係合部は、前記シリンダの径方向外側に拡開されて前記シリンダとの係合を解除することを特徴とする転倒防止装置。
  2. 前記シリンダの中心軸に沿って前記シリンダの一方の端部の方向へ移動することで、前記第1係合部と前記シリンダとの係合を解除する解除部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の転倒防止装置。
  3. 一方の端部が開口した有底筒状に形成されて前記シリンダを挿入する第1部材、及び一端部が前記第1部材の中心軸方向に移動自在に前記第1部材に連結されているとともに、他端部が前記シリンダ側ベース部に回動自在に連結された第2部材を有し、前記第1部材及び前記第2部材の相対位置の変化により前記シリンダ側ベース部と前記シリンダとの間の長さを調整する長さ調整部を備えており、
    前記第1部材は前記解除部材であり、一方の端部が前記第1係合部に当接することにより前記第1係合部を拡開して前記第1係合部と前記シリンダとの係合を解除することを特徴とする請求項2記載の転倒防止装置。
  4. 前記シリンダは、前記シリンダの底部と前記第1部材の有底孔の底壁との間に隙間が生じた状態で前記第1部材に挿入されており、
    前記第1係合部と前記シリンダの外周面との係合が解除されたときには、前記シリンダの底部と前記第1部材の有底孔の底壁とが当接することを特徴とする請求項3記載の転倒防止装置。
  5. 前記ダンパは、前記シリンダ内に作動液体が封入されているとともに、中心軸方向に摺動自在に前記シリンダ内に収納され、且つ前記ロッドの基端部が連結されたピストンを有する液圧式ダンパであり、
    前記規制部材は、前記ロッドを上方に配置し且つ前記シリンダを下方に配置した状態の前記ダンパにおいて、前記ピストンが前記作動液体内の上端に位置したときの長さ以下の長さで前記ダンパの伸長を規制することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の転倒防止装置。
  6. 前記規制部材は、前記ピストンが前記作動液体内の上端に位置したときの長さと下端に位置したときの長さの中間の長さで前記ダンパの伸長を規制することを特徴とする請求項5記載の転倒防止装置。
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