JP5864067B1 - 転倒防止装置及びその取付方法 - Google Patents

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【課題】鉛直方向に対してダンパの軸線が延びる方向の角度が15?以上かつ25?以下の範囲で傾斜させた状態に家具の上面と天井との間に容易に取り付けることができる転倒防止装置を提供する。【解決手段】転倒防止装置はダンパ20と第1ベース部31と第2ベース部32とを備えている。第1ベース部31は第1当接面31Aと第1連結部33とを有している。第1ベース部31は家具1の上面に取り付けられる。第2ベース部32は第2当接面32Aと第2連結部34とを有している。第2ベース部32は天井Cに取り付けられる。第1当接面31Aから第1連結部33までの距離をX、ダンパ20の長さをL、第2当接面32Aから第2連結部34までの距離をYとすると、X+Lsin15?≦Y≦X+Lsin25?の関係になる。【選択図】図1

Description

本発明は転倒防止装置及びその取付方法に関するものである。
特許文献1は従来の転倒防止装置を開示している。この転倒防止装置は、床面上に設置された家具の上面と天井との間に取り付けられる。この転倒防止装置は、スプリングを内蔵した支柱と、その両端のそれぞれに軸部が挿入された第1ベース部と第2ベース部とを備えている。第1ベース部と第2ベース部は少なくとも一方が軸方向に進退自在である。スプリングは転倒防止装置の長さが伸長する方向に第1ベース部及び/又は第2ベース部に弾性力を付与している。この転倒防止装置は、家具の上面と天井との間に軸線が垂直方向に延びるように取り付けられることによって、地震の揺れ等による家具の転倒を防止することができる。
また、発明者らは、このような転倒防止装置を床面上に設置された家具の上面と天井との間に配置する際、鉛直方向に対して支柱の軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させると、家具の転倒をより効果的に防止できることを知得している。
実用新案登録第3028334号公報
そこで、特許文献1の転倒防止装置において、家具の上面と天井との間に鉛直方向に対して支柱の軸線を所望する角度に傾斜させて取り付けるために、第1ベース部及び第2ベース部を支柱に対して回動自在に連結することが考えられる。しかし、このようにした転倒防止装置を鉛直方向に対して支柱の軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜するように取り付けようとすると、仮に取り付けた状態で角度を確認したり、角度を調整したりする手間を要する。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、鉛直方向に対してダンパの軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させた状態に物品の上面と天井との間に容易に取り付けることができる転倒防止装置及びその取付方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の転倒防止装置は、ダンパと、第1ベース部と、第2ベース部とを備えている。ダンパは設置面から鉛直方向に延びる壁面に背面を対向させて設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられる。第1ベース部は、壁面に当接する第1当接面と、ダンパの一端部を回動自在に連結した第1連結部とを有している。第1ベース部は物品の上面又は天井の一方に取り付けられる。第2ベース部は、壁面に当接する第2当接面と、ダンパの他端部を回動自在に連結した第2連結部とを有している。第2ベース部は物品の上面又は天井の他方に取り付けられる。第2ベース部の第2当接面と第2連結部との間隔は第1ベース部の第1当接面と第1連結部との間隔よりも広く形成されている。
この転倒防止装置において、第1ベース部の第1当接面から第1連結部までの距離をX、ダンパの長さをL、第2ベース部の第2当接面から第2連結部までの距離をYとすると、下記式1の関係になる。
X+Lsin15°≦Y≦X+Lsin25° ・・・ 式1
この転倒防止装置は、式1の関係を満たすように、第2ベース部の第2当接面から第2連結部までの距離Yを特定し、第1ベース部の第1当接面と第2ベース部の第2当接面とを壁面に当接させて物品の上面と壁面との間に取り付ける。すると、この転倒防止装置は鉛直方向に対してダンパの軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜した状態に取り付けることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置は、鉛直方向に対してダンパの軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させた状態に物品の上面と天井との間に容易に取り付けることができる。
本発明の転倒防止装置において、第1ベース部と第2ベースとは同一形状であり得る。この場合、第1ベース部と第2ベース部との製造を容易にし、低コスト化を図ることができる。
本発明の転倒防止装置の取付方法は、第1ベース部又は第2ベース部の一方を物品の上面又は天井の一方に取り付ける第1工程と、第1ベース部又は第2ベース部の他方を物品の上面又は天井の他方に取り付ける第2工程とを備えている。この転倒防止装置の取付方法は、第1工程及び第2工程において、第1ベース部の第1当接面及び第2ベース部の第2当接面を壁面に当接させる。
このように、この転倒防止装置の取付方法は、転倒防止装置を物品の上面と天井との間に取り付ける際、第1ベース部の第1当接面と第2ベース部の第2当接面とを壁面に当接させる。これによって、この転倒防止装置は鉛直方向に対してダンパの軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜した状態に取り付けることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置の取付方法は、鉛直方向に対してダンパの軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させた状態に物品の上面と天井との間に容易に取り付けることができる。
ここで、物品は、家具、複数の寝台を上下方向に連結したベッド、大型テレビ、冷蔵庫、書棚、ショーケース、サーバーラック等、地震の揺れ等によって転倒するおそれのあるものが含まれる。設置面は、建物内の床面のみならず、建物外で物品を設置する基礎面等が含まれる。
実施形態1及び2の転倒防止装置を家具の上面と天井との間に取り付けた状態を示す側面図である。 実施形態1の転倒防止装置を示す側面図である。 実施形態2の転倒防止装置を示す側面図である。
本発明の転倒防止装置を具体化した実施形態1及び2について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1の転倒防止装置10は、図1に示すように、床面(図示せず)から鉛直方向に延びる壁面Wに背面1Bを対向させて床面上に設置された家具1の上面1Uと天井Cとの間に少なくとも1個以上が取り付けられる。家具1は、直方体形状であり、正面1Fに図示しない扉や引き出し等を有し、内部に衣類や装身具等を収納することができる。家具1は、水平断面形状が左右方向(図1において奥行き方向)に長い長方形状である。この家具1は、転倒防止装置10が取り付けられていない場合、地震の揺れ等によって、前方向(図1において右方向)に傾いて転倒するおそれがある。
転倒防止装置10は、家具1の上面1Uと天井Cとの間に取り付けられるダンパ20と、家具1の上面1Uに取り付けられる第1ベース部31と、天井Cに取り付けられる第2ベース部32とを備えている。
ダンパ20は、シリンダ21、図示しないピストン、ロッド23、及び図示しないロッドガイドを有している。シリンダ21は有底筒状である。ロッドガイドはシリンダ21の開口部を封鎖している。ピストンはシリンダ21内に摺動自在に挿入されている。ロッド23は、基端部がピストンに連結され、ロッドガイドを挿通して先端側がシリンダ21の外部へ突出している。シリンダ21は作動油及び圧縮ガスが封入されている。
ダンパ20は伸長動作時に発生する減衰力が収縮動作時に発生する減衰力よりも小さい圧効きダンパである。ここで、ダンパ20の伸長動作とは、シリンダ21からロッド23の突出長さ及びダンパ20の長さが長くなっていく動作を意味する。また、ダンパ20の収縮動作とは、シリンダ21からロッド23の突出長さ及びダンパ20の長さが短くなっていく動作を意味する。
ダンパ20の減衰力が発生するメカニズムは、周知の構造であるため、図示を省略して説明する。シリンダ21は内部がピストンによって、ロッド23の基端部が収納されているロッド側圧力室と、反ロッド側圧力室とに仕切られている。ピストンは両圧力室間を連通させる絞り弁であるオリフィスが形成されている。オリフィスは、ダンパ20の伸縮動作に伴うロッド側圧力室と反ロッド側圧力室との間の作動油の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰力発生部として機能する。また、ピストンは逆止弁を介して両圧力室間を連通する連通路が形成されている。逆止弁は、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油の流れを許容し、その逆の流れを阻止する。このため、ダンパ20は、伸長動作時、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油の流路経路が、オリフィスと連通路の2経路になる。一方、ダンパ20は、収縮動作時、反ロッド側圧力室からロッド側圧力室への作動油の流路経路がオリフィスのみとなる。このため、ダンパ20は伸長動作時に発生する減衰力が収縮動作時に発生する減衰力よりも小さくなる。
第1ベース部31は、長尺形状であり、壁面Wに当接する第1当接面31A、家具1の上面1Uに面接触する家具側当接面31B、及びダンパ20のロッド23の先端部を連結した第1連結部33を有している。第1連結部33は第1ベース部31が延びている方向に直交して延びた軸部材によって形成されている。ダンパ20は、ロッド23の先端部に形成された挿入孔23Aに第1連結部33である軸部材を抜け止め状態で挿入しており、第1ベース部31に対して第1連結部33を中心に回動自在に連結されている。
第2ベース部32は、第1ベース部31と同じ形状の長尺形状であり、壁面Wに当接する第2当接面32A、天井Cに面接触する天井側当接面32B、及びダンパ20のシリンダ21の基端部を連結した第2連結部34を有している。第2連結部34は第2ベース部32が延びている方向に直交し、第1連結部33を形成する軸部材と平行に延びた軸部材によって形成されている。また、第2当接面32Aと第2連結部34との間隔は第1ベース部31の第1当接面31Aと第1連結部33との間隔よりも広く形成されている。ダンパ20は、シリンダ21の基端部に形成された挿入孔21Aに第2連結部34である軸部材を抜け止め状態で挿入しており、第2ベース部32に対して第2連結部34を中心に回動自在に連結されている。第1ベース部31と第2ベース部32とは、同一形状であるため、製造を容易にし、低コスト化を図ることができる。
ここで、図2に示すように、第1当接面31Aから第1連結部33までの距離をX、ダンパ20の長さをL1、第2当接面32Aから第2連結部34までの距離をYとして式1に当てはめると、下記式2の関係になる。
X+L1sin15°≦Y≦X+L1sin25° ・・・ 式2
図2において、X+L1sin15°=Y1であり、X+L1sin25°=Y2である。ここで、ダンパ20の長さL1は、転倒防止装置10を家具1の上面1Uと天井Cとの間に配置した際のダンパ20の長さであり、ダンパ20の長さが最も長い(最も伸長した)状態よりも収縮してシリンダ21内に封入した圧縮ガスの膨張力が伸長方向に作用しており、最も減衰力を発揮することができる状態のダンパ20の長さL1である。式2の関係を満たすように、第2ベース部32の第2連結部34を第2当接面32Aから距離Y1以上かつ距離Y2以下の範囲で形成する。
このような構成を有する転倒防止装置10は、家具1の上面1Uと天井Cとの間隔がH1からH2の範囲となる家具1に対して取り付けられることによって、鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させた状態に取り付けることができる。
次に、この転倒防止装置10を家具1の上面1Uと天井Cとの間に取り付ける取付方法について説明する。まず、第1ベース部31の家具側当接面31Bを家具1の上面1Uに面接触させて載置し、第1当接面31Aを壁面Wに当接させて取り付ける第1工程を実行する。次に、ダンパ20がシリンダ21内に封入した圧縮ガスの膨張力によって最も伸長した状態から伸縮させながら第2ベース部32の天井側当接面32Bを天井Cに面接触させ、第2当接面32Aを壁面Wに当接させて取り付ける第2工程を実行する。このようにして、鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させた状態で家具1の上面1Uと天井Cとの間に転倒防止装置10を取り付けることができる。
このように、家具1の上面1Uと天井Cとの間に取り付けられた転倒防止装置10は、地震の揺れ等によって、家具1が前方向に傾く力をダンパ20が収縮動作時に発生する減衰力によって減衰するため、家具1の傾き量が抑制されて家具1の転倒を防止することができる。
<実施形態2>
実施形態2の転倒防止装置10は、図3に示すように、実施形態1と同一の形態であるが、式1におけるダンパ20の長さLの考え方が実施形態1と相違している。実施形態1と同様な構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施形態2の転倒防止装置10は、第1ベース部31と第2ベース部32とが平行な状態で、ダンパ20が収縮すると、鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度は徐々に大きくなる。このことから、鉛直方向に対してダンパの軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜した状態に転倒防止装置10を取り付けるためには、ダンパ20の長さが最も長い(最も伸長した)状態で取り付けられた場合と、ダンパ20の長さが最も短い(最も収縮した)状態で取り付けられた場合を考える。つまり、仮にダンパ20が最も伸長した状態(長さL3)で家具1の上面1Uと天井Cとの間に取り付けられた場合、鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度が15°とする。また、ダンパ20が最も収縮した状態(長さL4)で家具1の上面1Uと天井Cとの間に取り付けられた場合、鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度が25°とする。この関係を式1に当てはめると、下記式3の関係になる。
X+L3sin15°≦Y≦X+L4sin25° ・・・ 式3
図3において、X+L3sin15°=Y3であり、X+L4sin25°=Y4である。式3の関係を満たすように、第2ベース部32の第2連結部34を第2当接面32Aから距離Y3以上かつ距離Y4以下の範囲で形成する。
このような構成を有する転倒防止装置10は、実施形態1と同様な取付方法によって、家具1の上面1Uと天井Cとの間隔がH3からH4の範囲となる家具1に対して取り付けることによって、鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させた状態に取り付けることができる。
また、この転倒防止装置10も、地震の揺れ等によって、家具1が前方向に傾く力をダンパ20が収縮動作時に発生する減衰力によって減衰するため、家具1の傾き量が抑制されて家具1の転倒を防止することができる。また、仮に、ダンパ20が最も収縮した状態(長さL4)で家具1の上面1Uと天井Cとの間に取り付けられた場合、ダンパ20が突っ張った状態で取り付けられたことになるため、地震の揺れ等によって、家具1が前方項に傾いて転倒することを防止することができる。
実施形態1及び2の転倒防止装置10は、ダンパ20と、第1ベース部31と、第2ベース部32とを備えている。ダンパ20は床面から鉛直方向に延びる壁面Wに背面1Bを対向させて床面上に設置された家具1の上面1Uと天井Cとの間に取り付けられる。第1ベース部31は、壁面Wに当接する第1当接面31Aと、ダンパ20の一端部を回動自在に連結した第1連結部33とを有している。第1ベース部31は家具1の上面1Uに取り付けられる。第2ベース部32は、壁面Wに当接する第2当接面32Aと、ダンパ20の他端部を回動自在に連結した第2連結部34とを有している。第2ベース部32は天井Cに取り付けられる。第2ベース部32の第2当接面32Aと第2連結部34との間隔は第1ベース部31の第1当接面31Aと第1連結部33との間隔よりも広く形成されている。
この転倒防止装置10において、第1ベース部31の第1当接面31Aから第1連結部33までの距離をX、ダンパ20の長さをL、第2ベース部32の第2当接面32Aから第2連結部34までの距離をYとすると、下記式1の関係になる。
X+Lsin15°≦Y≦X+Lsin25° ・・・ 式1
この転倒防止装置10は、式1の関係を満たすように、第2ベース部32の第2当接面32Aから第2連結部34までの距離Yを特定し、第1ベース部31の第1当接面31Aと第2ベース部32の第2当接面32Aとを壁面Wに当接させて家具1の上面1Uと壁面Wとの間に取り付ける。すると、この転倒防止装置10は鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜した状態に取り付けることができる。
したがって、実施形態1及び2の転倒防止装置10及びその取り付け方法は、鉛直方向に対してダンパ20の軸線が延びる方向の角度が15°以上かつ25°以下の範囲で傾斜させた状態に家具1の上面1Uと天井Cとの間に容易に取り付けることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1及び2では、ダンパが圧効きダンパであったが、両効きダンパ、伸効きダンパであってもよい。伸効きダンパの場合、第1ベース部を天井に固定し、第2当接面と第2連結部との間隔が第1ベース部の第1当接面と第1連結部との間隔よりも広い第2ベース部を家具(物品)の上面に固定する。これによって、地震の揺れ等によって、家具(物品)が前方向に傾く力を伸効きダンパが伸長動作時に発生する減衰力によって減衰するため、家具(物品)の傾き量が抑制されて家具(物品)の転倒を防止することができる。
(2)実施形態1及び2では、第1ベース部と第2ベース部とは同一形状であったが、それぞれが壁面に当接する当接面と、家具の上面又は天井に当接する当接面と、ダンパの一端部又は他端部を回動自在に連結する連結部とを有していれば、別形状であってもよい。
(3)実施形態1及び2では、第1ベース部及び第2ベース部が壁面に当接する第1当接面又は第2当接面から前方に向けて同一形状で延びているが、第1連結部及び第2連結部の近傍において家具の上面及び天井面に当接する面積を大きくして、地震の揺れ等によって家具が傾いた際に家具の上面及び天井面に係る力を分散させてもよい。
W…壁面、1…家具(物品)、1B…(家具の)背面、1U…(家具の)上面、C…天井、10…転倒防止装置、20…ダンパ、31…第1ベース部、31A…第1当接面、33…第1連結部、32…第2ベース部、32A…第2当接面、34…第2連結部

Claims (3)

  1. 設置面から鉛直方向に延びる壁面に背面を対向させて設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられるダンパと、
    前記壁面に当接する第1当接面、及び前記ダンパの一端部を回動自在に連結した第1連結部を有し、前記物品の上面又は天井の一方に取り付けられる第1ベース部と、
    前記壁面に当接する第2当接面、及び前記ダンパの他端部を回動自在に連結した第2連結部を有し、前記物品の上面又は天井の他方に取り付けられ、前記第2当接面と前記第2連結部との間隔が前記第1ベース部の前記第1当接面と前記第1連結部との間隔よりも広い第2ベース部とを備えており、
    前記第1当接面から前記第1連結部までの距離をX、前記ダンパの長さをL、前記第2当接面から前記第2連結部までの距離をYとすると、下記式1の関係になることを特徴とする転倒防止装置。
    X+Lsin15°≦Y≦X+Lsin25° ・・・ 式1
  2. 前記第1ベース部と前記第2ベース部とは同一形状であることを特徴とする請求項1記載の転倒防止装置。
  3. 請求項1又は2記載の転倒防止装置の取付方法であって、
    前記第1ベース部又は前記第2ベース部の一方を前記物品の上面又は前記天井の一方に取り付ける第1工程と、
    前記ダンパを突っ張らせた状態で前記第1ベース部又は前記第2ベース部の他方を前記物品の上面又は前記天井の他方に取り付ける第2工程とを備えており、
    前記第1工程及び前記第2工程において、前記第1ベース部の第1当接面及び第2ベース部の第2当接面を前記壁面に当接させることを特徴とする転倒防止装置の取付方法。
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