JP3151821U - 家具衝撃緩和装置 - Google Patents

Abstract

【課題】大地震時、家具設置部の壁又は床の揺れと、家具自体の揺れに少し遅れを作る事により、家具内の物品の揺れの衝撃を緩和させる装置を提供する。【解決手段】エアーダンパーとブラケットで構成されており、ダンパーロットを引く力にはダンパー内蔵コイルスプリングがこれを吸収し、ダンパーロットを押す力には空気入れの作用により空気圧がこれを吸収する。これにより取付けた家具の地震による揺れのタイミングを少しずらす事になり、家具本体の揺れは緩和され、家具内の物品に対する衝撃も緩和させる事が出来る。【選択図】図１

Description

本考案はエアーダンパーによる家具衝撃緩和装置に関する。

地震による家具倒壊を防ぐための家具と壁とを固定する金具は従来より知られている。

しかしながら家具自体は倒れなくても割れ物を多く収納する食器箪笥等は家具内の物品が倒壊し、更には家具前面のガラス戸を破り床上に飛散する可能性大等の欠点があった。

本考案は従来法である金具により家具と壁とを固定するものではなく、大地震時、家具設置部の壁又床の揺れと家具自体の揺れに少し時間を作る事により、家具内の物品の揺れの衝撃を緩和させる。
その方法として家具と壁とを固定金具ではなく、エアーダンパーを介して接続する。（図１）エアーダンパーとは一般的な小型空気入れの先端の空気出口を小径穴とすることにより急激に空気を押し出そうとすれば一瞬空気バネ的作用がロット部の押込み又引き伸ばし両方に働く。
更に内蔵するコイルスプリングがこの働きを補助する。これを取付ける事により上記の課題を大幅に緩和せしめるものである。

図１は本考案を構成する主要部品のエアーダンパーの内部図で一般的な空気入れを元とした構造になっており（１）はコイルスプリングが入っており、ロットが伸びる時にスプリングが縮み（２）はロットが縮む時、内部の空気の出口を小さくする事により内部空気を圧縮しロットの縮む早さを抑制できる。これによりロットが伸びる時、縮む時両方の力作用を抑制できる。

本考案はこの外ダンパー取り付けブラケットも主要部品としている。
図２は取り付けブラケットを正面図、平面図で表している。
（４）の部分は上下に回転可能であり（５）はエアーダンパーが左右に回転可能である。
地震時に壁と家具が固定していない。その為、大きな揺れによる家具と壁との動きの変化によりエアーダンパーに無理な力が加わり損傷を防ぐ事ができる。

図３は家具にエアーダンパーを取付けた側面図である。
大地震時に家具はダンパーの伸びにより一旦前に移動するがエアーダンパー内のスプリングにより衝撃を一部吸収できる。
（６）家具底部も少し移動する。前に移動した次の瞬間（７）家具は矢印方向に激しく移動し壁に当たるのをエアーダンパー内の空気の圧縮効果によりその衝撃を一部吸収できるものである。

考案の効果

本考案は大地震時に家具倒壊を防ぐ方法として、家具と壁とを固定する従来法ではなく逆にある程度家具が動き、エアーダンパー装置により地震衝撃を一瞬吸収する事により家具内の物品を大幅に保護できるものである。

エアーダンパーの内部図である。 エアーダンパーの取付け金具ブラケットの正面図と平面図である。 家具にエアーダンパーを取付け、地震時に家具が動いた時の説明図である。

１．‥‥‥‥コイルスプリング
２．‥‥‥‥空気出口穴
３．‥‥‥‥ピストンバルブ

Claims (1)

1. 壁用止め金具及び家具用止め金具の間にエアーダンパーを取り付け、地震による家具の揺れを緩和し家具内の物品を大幅に保護するための家具衝撃緩和装置

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