JP2016036447A - 転倒防止装置 - Google Patents

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伸一 関根
野口 恵伸
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恵伸 野口
英朗 藤田
Hideaki Fujita
英朗 藤田
靖 斉藤
Yasushi Saito
靖 斉藤
剛 富田
Takeshi Tomita
剛 富田
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Masanori Ogura
雅則 小倉
輝彦 井上
Teruhiko Inoue
輝彦 井上
賢二 一新
Kenji Isshin
賢二 一新
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【課題】転倒防止装置の使い勝手を向上させる。【解決手段】ダンパ8を含め転倒防止装置は天井壁3の内側に組み付けられる筐体5内に格納されている。ダンパ8が使用されないときには、蓋体7が閉じられ筐体5内に隠蔽状態で収容されている。ダンパ8が使用されるときには、蓋体7が開放され、ダンパ8が縦レール9に取付けられたボルト17を中心に下方へ回動されるため、ダンパ8は自動的に家具1の上面に傾斜姿勢でセットされる。ダンパ8の使用状態においても、蓋体7がダンパ8の前方を目隠しして前方から見えないようにしているため、家具1の美観を損ねることはない。【選択図】図2

Description

本発明は、家具等の転倒を防止する転倒防止装置に関するものである。
従来の転倒防止装置として下記特許文献1を挙げることができる。ここには、上部台板と、下部台板と、これら上下の台板の間に取付けられた支柱とを備えた構成の転倒防止装置が開示されている。
実用新案登録第3028334号公報
上記の転倒防止装置では、室内に家具が設置されたときに、転倒防止装置を家具とは別途に購入してセッティングを行う必要があり、また家具が処分等されたときには、転倒防止装置の収納場所に困る、と言った使い勝手の悪さが指摘されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、使い勝手に優れる転倒防止装置を提供することを目的とする。
本発明の転倒防止装置は転倒防止具を備えている。転倒防止具の一端側は天井壁の内側に設けられた固定部に接続されている。不使用時には転倒防止具は天井壁の内側の収容位置に保持され、天井壁の開口部を開閉可能に閉止する蓋板によって隠蔽され室内側から見えない状態となっている。一方、使用時には蓋板が開放され、転倒防止具が開口部を通して収容位置から天井壁の下方に露出する使用位置へと変位する。使用位置へと変位した転倒防止具の他端側は室内に設置された物品に接続されて物品を正規姿勢に保持する。
ここで、「室内」の概念には一般の家屋、図書館、オフィス、書店、独自の免振設備を備えたサーバルーム等が含まれる。また、「物品」の概念には家具、ベッド、大型テレビ、冷蔵庫、書棚、ショーケース、サーバラック等、地震等が発生して転倒する虞のあるものが含まれる。さらに、「接続」の概念には固定部側及び物品側に対して転倒防止具の両端部が容易に移動しない状態にあることを意味し、ねじ止め、ボルト止め、リベット止め、フックを用いた引っ掛け等の他、物品や固定部に対して転倒防止具の端部を単に突き当てて摩擦力によって保持する状態を含む。
本発明によれば、転倒防止具は予め天井壁内に組込まれているため、別途に購入する手間がない。物品の設置時には転倒防止具を使用位置へと変位させれば、簡単にセッティングすることができる。また、物品が例えば処分等されて転倒防止具が不要になった場合にも、天井壁の内側に隠蔽状態で収容することができるため、転倒防止具の収容場所を探す手間もなく、使い勝手に優れる。
転倒防止装置において、前記転倒防止具及び前記固定部は、前記天井壁の内側に組込まれる筐体内に一括して組込まれるようにするとよい。
このような構成によれば、転倒防止具と固定部とが筐体内に一括して組込まれてユニット化されているため、転倒防止装置を天井壁内に据え付ける手間もなく、それ自体の持ち運び性にも優れたものとすることができる。
転倒防止装置において、前記転倒防止具が前記使用位置にあるときに、前記蓋板は、前記天井壁と前記物品との間であって前記室内と対向する側に位置して前記転倒防止具に対する前記室内側からの視線が遮蔽されるようにしてもよい。
このような構成によれば、蓋板が使用位置にある転倒防止具を目隠しするため、転倒防止具によって外観が損ねられることがない。また、目隠し用の専用部材を用いるのではなく、開口部を閉止する蓋板を流用するようにしたため、部品点数の増加もない。
転倒防止装置において、前記固定部は、前記物品の高さ方向、前記天井壁の壁面に沿う方向の少なくともいずれか一つの方向の成分を含む方向に延出し、前記転倒防止具の前記一端側との接続位置が前記固定部の延出方向に沿って調整可能になっているとよい。
このような構成によれば、物品と転倒防止具との相対的な位置関係(高さ方向及び水平方向)がばらついても、固定部に対する転倒防止具の接続位置を適切に調節することができ、転倒防止具と物品とを常に所期の位置関係に保持することができる。
転倒防止装置において、前記蓋体を前記開口部に対して閉止した状態にロックするロック装置を備え、前記ロック装置は緊急地震情報を受信する受信部を有し前記受信部が前記緊急地震情報を受信したことを条件に前記蓋体の閉止状態が解除されるようにしてもよい。
このような構成によれば、通常時においては、蓋板はロック装置によって開口部を閉じた状態にロックされている。一方、緊急地震情報が発信されると、この緊急地震情報をロック装置の受信部が受信し、このことに基づいてロック装置は蓋板に対する閉止状態を解除する。かくして、蓋板は開口部を開放するため、転倒防止具は使用位置へと変位することができる。このように、転倒防止具は通常時は天井壁内に隠蔽され、緊急時にのみ隠蔽状態を脱して使用可能な状態となる。したがって、上記の構成は通常時における物品の外観保持に有効である。
転倒防止装置において、前記転倒防止具は前記物品が転倒しようとする力を減衰させるダンパとすると良い。
このような構成によれば、転倒防止具は自らの剛性によって物品の揺れに抗する形式ではなく、物品をある程度揺れ動かしつつその動きを抑制するようにするため、震度が大きくなっても物品を破損に至らせることがない、という効果が得られる。
実施形態1においてダンパが収容位置にあるときの状態を示す断面図 同じく使用位置にあるときの状態を示す断面図 縦レールとダンパとの連結部分を示す断面図 実施形態2においてダンパが使用位置にあるときの状態を示す断面図 実施形態3に係る複合レールとダンパとの接続状況を示す断面図 実施形態4における蓋体の開閉動作を説明するための断面図
次に、本発明のを具体化した実施形態1ないし実施形態4について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
図1から図3は本発明の実施形態1に係る転倒防止装置Tを示している。本実施形態1の転倒防止装置Tは、地震等により家具・大型家電等(物品)を転倒させないようにすることを目的としている。図示されている「物品」は家具であり、全体として高さ方向よりも前後の奥行寸法(図1等では左右方向の寸法)の方が小さい直方体形状をなしている。したがって、図2においてP矢印で示す方向(室内側)が家具1の転倒が想定される方向ということになる。以下の説明では、図1における右方を「前」、左方を「後」と呼ぶものとする。
家具1は家屋の室内において、側壁2を背にしつつ側壁2から適当な隙間を空けて設置されている。また、家具1の上面と室内の天井壁3との間にも間隔が設定されている。詳細には図示しないが、天井壁3は躯体の梁から吊り下げられて水平に支持されている。天井壁3における側壁2寄りであって、家具1の上面と対向する部位には開口部4が矩形に開口している。筐体5はこの開口部4を通して天井壁3の内側に組込まれている。
筐体5は一面側が開口したボックス状に形成されている。筐体5の開口面はヒンジ6によって回動可能に取り付けられた蓋体7によって開閉可能となっている。筐体5の蓋体7は天井壁3の開口部4とほぼ同じ大きさに形成されている。筐体5は蓋体7を閉じ蓋体7を下向きにした状態で天井壁3に組み込まれる。このときには、蓋体7は天井壁3の開口部4を同時に閉止し、天井壁3における開口部4周辺の面と面一をなすようにしてある。また、筐体5が天井壁3内に組込まれたときには、蓋体7のヒンジ6が家具1の上面前縁の上方で、かつ平行な向きとなるようにしてある。したがって、図2に示すように、蓋体7が開放したときには、蓋体7の下縁が家具1の上面の前縁に沿って当接することになる。
本実施形態1における蓋体7は、中空状に形成された本体部7Aとこの本体部7Aから引き出し可能なスライド部7Bとから構成されている。このことにより、蓋体7はヒンジ6側の端部からスライド部7Bの引き出し側端部に至るまでの全体の長さが調節可能であり、またスライド部7Bは任意の引き出し位置で保持されるようになっている。スライド部7Bの引き出し側端部には図示しない係止具が取付けられていて、天井壁3の開口部4の開口縁に係止及びその解除が可能であり、これによって筐体5の開口面を閉止および開放することができる。
筐体5の内部には転倒防止装置Tが一括して収容されている。本実施形態1における転倒防止装置Tは、ダンパ8(転倒防止具)とダンパ8の天井壁3側の端部を固定するための縦レール9(固定部)とを備えて構成されている。
ダンパ8は、作動油(作動流体)が封入された有底筒状のシリンダ10と、シリンダ10内に摺動自在に挿入されたピストン(図示しない)と、基端部がピストンに連結されて先端側がシリンダ10の外部へ突出したロッド11とを備えている。ダンパ8は、さらに、シリンダ10の先端側の開口部を封止するロッドガイド(図示しない)と、シリンダ10の内周とロッド11の外周との間をシールするシール部材(図示しない)とを備えている。
ダンパ8は、収縮動作するのに伴って減衰力を発生させる。ここで、ダンパ8の収縮動作とは、シリンダ10からのロッド11の突出長さ及びダンパ8の全長が短くなっていく動作を意味する。ダンパ8の減衰力発生のメカニズムは、周知の構造であるため、図示を省略して説明する。シリンダ10の内部は、ピストンによりロッド11の基端部を収容するロッド側圧力室(図示省略)と、反ロッド側圧力室とに仕切られている。ピストンには、両圧力室間を連通させる絞り弁であるオリフィス(図示省略)が形成されている。オリフィスは、ダンパ8の伸縮動作に伴うロッド側圧力室と反ロッド側圧力室との間の作動油の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰力発生部として機能する。
ピストンには、逆止弁(図示省略)が設けられている。ダンパ8が収縮動作する際には、逆止弁が閉弁し、逆止弁における反ロッド側圧力室からロッド側圧力室への作動油の流動を阻止する。したがって、収縮動作の際には、反ロッド側圧力室からロッド側圧力室への作動油の流動経路が、オリフィスのみとなる。また、逆止弁は、ダンパ8が伸長する際に開弁し、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油の流動を許容する。ここで、ダンパ8の伸長動作とは、シリンダ10からのロッド11の突出長さ及びダンパ8の全長が長くなっていく動作を意味する。また、ロッド側圧力室内には、ダンパ8が伸長するのに伴って伸長動作に抵抗する弾力を発生させるバネ(図示省略)が設けられている。
ダンパ8におけるロッド11の突出端側にはベース部12が設けられており、ロッド11の突出端部とはピン13によって回動できるように連結されている。ベース部12の下面は平坦に形成され、家具1の上面に面当たり状態で突き当てることができる。ダンパ8におけるシリンダ10の縦レール9側の端部には、連結部14が長さ方向に突出して取付けられており、縦レール9とは次のようにして固定がなされている。
縦レール9は筐体5内の前側に位置する側面(図1等に示す右側の面)において上下方向に沿って取付けられている。図3に示すように、縦レール9は後方へ向けて開口する断面C字形状に形成されている。図1、図3に示すように、縦レール9における一対の対向面には上下方向に沿って一対のスリット15、16が貫通している。両スリット15、16は両対向面において対向するようにして配置されている。両スリット15、16のうち一方の側15からは他方の側16へ貫通するようにしてしてボルト17が差し込まれている。ボルト17が両スリット15、16を貫通する際には、ダンパ8の連結部14に形成された通し孔18へ通されており、このことにより、ダンパ8側はボルト17の軸部を中心にして回動可能である。ボルト17は両スリット15、16に沿って変位可能であるが、ボルト17の先端部においてナット20を締め込むことで、ボルト17をスリットの任意の位置で位置決めすることができる。すなわち、縦レール9に対するダンパ8の接続位置を上下方向に沿って自在に調節することができる。
上記したように、ダンパ8と縦レール9とはボルト17によって回動可能に接続されている。したがって、ダンパ8は筐体5内に収容された位置(図1に示す収容位置)と、筐体5から室内へ露出しベース部12が家具1の上面に接続された状態(突き当てられた状態)となる使用位置(図2に示す使用位置)との間を変位することができる。
ダンパ8が収容位置にあるときに、ダンパ8は、ベース部12が蓋体7の内面に当接して横向き姿勢で保持されている(留め具を用いて筐体5に吊り下げた状態で支持されるようにしてもよい)。蓋体7が開放すれば、ダンパ8は自重にてピン19を中心として下方へ回動するため、筐体5から外部に自動的に取り出される。ダンパ8が下方へ回動することに伴い、ベース部12は家具1の上面に突き当たるような軌跡を描く。なお、ダンパ内に設けられた前記バネ(図示しない)のばね力により、ダンパ8の回動の途中でロッドの突出量が増すように変化してしまうことはなく、収容位置にあるときの突出量がほぼそのまま保持されるようになっている。
図2に示すように、使用位置にあるときのダンパ8は、鉛直方向に対して所定の傾斜角度範囲(15度以上25度以下が好ましい。)に固定されるようにしてある。すなわち、ダンパ8を収容位置に組み込む際には、予め家具1の高さに応じて縦レール9に対するダンパ8の接続位置の調節を行っておく必要があり、具体的にはダンパ8が使用位置に変位したときに、ダンパ8が上記した傾斜角度をもって家具1の上面に接続されるようにしておく必要がある。
次に、本実施形態1の転倒防止装置の動作を説明する。使用位置にあるダンパ8をセッティングする場合には、図示しない係止具の係止を解除して筐体5の蓋体7を開放する。これにより、ダンパ8は自重により縦レール9側のボルト17を中心に下方へ回動し、筐体5から外部に露出して自動的に使用位置に至る。使用位置では、図2に示すように、ダンパ8のベース部12が家具1の上面に面当たりした状態で接続され、かつ全体は所定の傾斜姿勢で保持される。一方、蓋体7は天井壁3と家具1の上面前縁との間の隙間に応じて本体部7Aからスライド部7Bを引き出すことで、蓋体7の下縁を家具1の上面前縁に沿わせて当接させることができる。かくして、ダンパ8に対する正面からの視線を蓋体7が遮るため、家具1の美観を保持することができる。
ダンパ8が使用位置にある状態で、地震が発生して家具1が前方へ傾こうとすると、ダンパ8はロッド11を収縮させるよう作用するため、ダンパ8には減衰力が生じる。このため、家具1の前方への傾き角度と傾き速度が抑制されて、家具1が側壁から離間する方向への転倒を防止することができる。
このように、本実施例1の転倒防止具(ダンパ8)は自らの剛性によって家具1の揺れに抗する形式ではなく、家具1をある程度揺れ動かしつつその動きを抑制するようにするため、震度が大きくなっても家具1を破損に至らせることがない、という効果が得られる。
また、既述した通り、ダンパ8が使用位置にあるときにも、ダンパ8は蓋体7によって隠され正面側からの視線を遮ることができるため、美観保持に寄与する。また、ダンパ8の目隠しを筐体5の蓋体7を利用して行っているため、目隠しのための専用部材を用意する必要もない。
さらに、家具1が処分、移動されてダンパ8が使用されなくなった場合には、筐体5内に隠蔽状態で収容しておくことができるため、家具1の収容場所を探す手間もない等、使い勝手に優れる。
本実施形態1の場合、ダンパ8の筐体5側の接続位置を縦レール9に沿って連続的に変化させうる。したがって、予め適切な接続位置に調節しておくことで、高さの異なる種々の家具1にも対応することができる。すなわち、蓋体7が開放してダンパ8が下ろされると、ダンパ8は自動的にベース部12を家具1の上面に所期の傾斜姿勢でもって接続される。したがって、ダンパ8のセッティング作業を簡単に行うことができる、という効果も得られる。
<実施形態2>
図4は本発明の実施形態2を示している。実施形態2では、実施形態1の縦レール9に代えて横レール21を配している。横レール21は、筐体5内の前後方向に対向する壁面間において前後方向に沿って架設されている。横レール21も縦レール9と同様、断面C字状に形成されるが、開口方向は下方に設定されている。横レール21の両対向面に形成されたスリット15、16は前後方向に沿って対向して形成されている。両スリット15、16に対してはボルト17が摺動自在に差し込まれ、ダンパ8側と回動可能に接続がなされている等の構成により、横レール21に対するダンパ8の接続位置が前後方向に沿って自在に調節することができる。
上記のように構成された本実施形態2では、ダンパ8と横レール21との接続位置を前後方向に沿って調節可能である。このような構成により、家具1と筐体5との前後方向への相対的な位置関係に応じて適切な接続位置に調節することで、ダンパ8を家具1に対して正規な位置関係でセッティングすることができる。
他の構成は、実施形態1と同様であり、もって同様の作用効果を発揮することができる。
<実施形態3>
図5は本発明の実施形態3を示している。実施形態3では、筐体5内に弧状の複合レール22を設けている。この複合レール22は、実施形態1の縦レール9が有していた上下方向の成分と、実施形態2の横レール21が持っていた前後方向の成分とを複合した形状である。この複合レールは22は断面C字状に形成されるが、その開口方向は斜め下後方へ向くように設定されている。複合レール22においても、両対向面に長手方向に沿ってスリット15、16がそれぞれ形成され、ボルト17とダンパ8側との回動可能な接続及びナット20にてその接続位置が位置決めされる点は、実施形態1、2と同様である。
上記の構成に係る実施形態3では、複合レール22とダンパ8側との接続位置を上下方向及び前後方向を同時に調節することができる。したがって、家具1の高さのばらつき、および家具1と筐体5側との前後方向の相対的な位置のばらつきを同時に吸収してダンパ8と家具1とを正規な位置関係でセッティングすることができる。
他の構成は、実施形態1と同様であり、もって同様の作用効果を発揮することができる。
<実施形態4>
図6は本発明の実施形態4を示している。本実施形態4では筐体5内の底面の後部側にロック装置23を備えている。このロック装置23はソレノイド24によって軸方向へ動作可能なプランジャ25を有しており、このプランジャ25の先端は蓋体7のスライド部7Bの先端部の起立片27に形成した係止孔28に進退して蓋体7のロックおよびその解除を行うことができる。詳細には図示しないが、ロック装置23の内部にはプランジャ25を係止孔28に係止する方向に付勢するスプリングが設けられていて、通常時にはプランジャ25が係止孔28に係止して蓋体7がロック状態に保持されるようになっている。
ロック装置23は緊急地震情報を受信する受信部26を有しており、受信部26が緊急地震情報を受信したことを条件としてソレノイド24を動作させ、プランジャ25がスプリングに抗して係止孔28から抜き取られる方向への動作制御がなされるようにしてある。
なお、筐体5内の前側の側面にブラケット29が取付けられ、ダンパ8の連結部14はこのブラケット29に対しピン30によって回動可能に接続されている。
上記の構成に係る実施形態4では、緊急地震速報をロック装置23の受信部26が受信すると、このことに基づいてプランジャ25が係止孔28から抜き取られる方向に動作する。したがって、地震による強い揺れが到達する前に、蓋体7が開放して筐体5からダンパ8が下ろされ、以後は既述した要領で家具1に対するダンパ8のセッティングが自動的に完了する。
このように、実施形態4では地震に備えて普段からダンパ8をセッティング状態にしておくのではなく、地震による強い揺れが到達する直前になって初めてダンパ8がセッティングされるようにしてある。したがって、普段においては他の実施形態のように蓋体7によってダンパ8を目隠しする必要がないから、家具1の正面視の美観保持により有効である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、転倒防止具としてダンパ8を示したが、天井壁3の内部あるいは筐体5の内部と家具1との間を直結するワイヤであってもよい。
(2)上記各実施形態では、蓋体7は筐体5自体に設けたが、筐体5には蓋体7を設けず、天井壁3の開口部4に蓋体7を設けるようにしてもよい。
(3)上記各実施形態では、蓋体7をヒンジ6を中心とした回動動作を行わせて開放する形式を示したが、筐体5あるいは天井壁3からの取り外しによって開放する形式としてもよい。
(4)上記各実施形態では、蓋体7が本体部7Aとスライド部7Bとの二重構造による形式を示したが、単板の形式であってもよい。また、いずれの形式であっても蓋体7の自由端を家具1の上面に強く突き当たるようにすれば、蓋体7も転倒防止の役割を担うことが可能となる。
(5)実施形態4では、固定部であるブラケット29に対してダンパ8の接続位置が調節不能な形式を示したが、実施形態1乃至実施形態3のような調節可能な形式に代えてもよい。
(6)上記の各実施形態では、ダンパ等を筐体内に一括して収容する構成を示したが、筐体を用いずにダンパ等を天井壁の内部に収容するようにしてもよい。その場合には、ダンパの一端側は天井壁側に設けられたブラケット等によって接続されることになる。
(7)上記の各実施形態では、使用位置にあるダンパは傾斜姿勢となる場合を示したが、直立姿勢としてもよい。
1…物品、3…天井壁、4…開口部、5…筐体、7…蓋体、8…ダンパ(転倒防止具)、9…縦レール(固定部)、21…横レール(固定部)、22…複合レール(固定部)、23…ロック装置、26…受信部、29…ブラケット(固定部)

Claims (6)

  1. 一端側が天井壁の内側に設けられた固定部に接続され、不使用時には前記天井壁の内側に収容される収容位置に保持されかつ前記天井壁に開口する開口部を閉止する蓋板によって室内側から隠蔽された状態となっており、使用時には前記蓋板が開放されて前記収容位置から前記天井壁の下方に露出する使用位置へと変位し、前記使用位置では、他端側が室内に設置された物品に接続されて前記物品を正規姿勢に保持する転倒防止具を備えることを特徴とする転倒防止装置。
  2. 前記転倒防止具及び前記固定部は、前記天井壁の内側に組込まれる筐体内に一括して組込まれていることを特徴とする請求項1に記載の転倒防止装置。
  3. 前記転倒防止具が前記使用位置にあるときに、前記蓋板は、前記天井壁と前記物品との間であって前記室内と対向する側に位置して前記転倒防止具に対する前記室内側からの視線が遮蔽されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転倒防止装置。
  4. 前記固定部は、前記物品の高さ方向、前記天井壁の壁面に沿う方向の少なくともいずれか一つの方向の成分を含む方向に延出し、前記転倒防止具の前記一端側との接続位置が前記固定部の延出方向に沿って調整可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の転倒防止装置。
  5. 前記蓋体を前記開口部に対して閉止した状態にロックするロック装置を備え、
    前記ロック装置は緊急地震情報を受信する受信部を有し前記受信部が前記緊急地震情報を受信したことを条件に前記蓋体の閉止状態が解除されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の転倒防止装置。
  6. 前記転倒防止具は、前記物品が転倒しようとする力を減衰させるダンパであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の転倒防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108741798A (zh) * 2018-08-17 2018-11-06 上海倾寅视听科技有限公司 一种智能电动隐藏设备

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