JPH07197928A - 関節機構およびその機構を用いたユニバーサルアーム装置 - Google Patents

関節機構およびその機構を用いたユニバーサルアーム装置

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JPH07197928A
JPH07197928A JP1212994A JP1212994A JPH07197928A JP H07197928 A JPH07197928 A JP H07197928A JP 1212994 A JP1212994 A JP 1212994A JP 1212994 A JP1212994 A JP 1212994A JP H07197928 A JPH07197928 A JP H07197928A
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piston
opening
cylinder
universal arm
joint mechanism
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JP1212994A
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Masahiko Hata
雅彦 端
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TORANSAPOOTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて重い重量物が可動アーム先端に取付け
られても、自由にヒンジ角度を変更でき、かつ一度停止
すると強固に剛性をもってそのヒンジ角度を保持できる
関節機構を提供する。 【構成】 シリンダー17内には非圧縮性流体が封入さ
れているため、付勢力が介在しても回転部材2と3との
相対回動はない。開閉部材21、22を開放すると、付
勢力により流体は、区画25、26間を移動するととも
にピストン18およびピストンロッド24がシリンダー
17内を移動し、回転部材2、3は相対回動を始める。
開閉部材21、22を閉止すると非圧縮性流体の移動が
阻止されるため、封入された非圧縮性流体がピストン1
8とシリンダー17との相対移動を全く許さない状態に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒンジ部分に利用さ
れ、重量物の荷重をどのような位置においても不動に固
定でき、かつ自在に操作できる新規な関節機構と、それ
を用いたユニバーサルアーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可動の照明器具としてのゼットラ
イトや可動テレビ等、作業スペースに利用される可動ア
ームには、関節装置が利用され、その可動アーム先端に
取付けられた照明器具等を自由に移動できる器具があ
る。
【0003】これらに使用されている関節装置はヒンジ
周辺にばねを架け渡し、その重量を保持したり、所定の
摩擦力をヒンジに持たせるようなものが一般的であり、
さらにヒンジ部の締め付けで全体の可動アームを固定す
るものも存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、オフィス内の配
置スペースが限られており、重量のあるテレビ、CRT
画面、さらには書籍棚として、オフィスや室内の上方空
間を有効に利用して、使用しない時点では、これらを壁
や天井付近に寄せておきたいといった要求がある。しか
し、これら従来の可動アームではある重さ以上の重量物
を支えることはできず、例え支えられたとしても、可動
アームのヒンジの操作が煩雑となる。
【0005】本発明は、極めて重い重量物が可動アーム
先端に取付けられても、自由にヒンジ角度を変更でき、
かつ一度停止すると強固に剛性をもってそのヒンジ角度
を保持できる関節機構を提供するとともに、その関節機
構を利用して重量物をどのような位置にでも移動できる
ユニバーサルアーム装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の関節機構は、密
封されたシリンダーと、そのシリンダー内の非圧縮性流
体を少なくとも2つに区画するピストンと、このピスト
ンから延設されシリンダーの両端部を貫通する少なくと
も2本のピストンロッドとから成る制動部材が、相対的
に回動可能な少なくとも2つの回転部材間に介装される
とともに、前記ピストン内には前記シリンダー内の区画
同士を外部スイッチにより連通できる開閉部材が内装さ
れていることを特徴としている。
【0007】またユニバーサルアーム装置は、複数のア
ーム間に、複数の請求項1に記載の関節機構が配設され
ており、関節機構内の開閉部材が1個の外部スイッチに
より複数ほぼ同時に開閉できるようになっていることを
特徴としている。
【0008】
【作用】この関節機構は、シリンダー内には非圧縮性流
体が封入されているため、付勢力が介在しても回転部材
の相対回動はない。開閉部材を開放すると、付勢力によ
り流体は、区画間を移動するとともにピストンおよびピ
ストンロッドがシリンダー内を移動し、回転部材は相対
回動を始める。開閉部材を閉止すると非圧縮性流体の移
動が阻止されるため、封入された非圧縮性流体がピスト
ンとシリンダーとの相対移動を全く許さない状態にな
る。
【0009】このユニバーサルアーム装置は、複数のア
ーム間に複数の関節機構が配されており、それら関節機
構が外部スイッチにより同時に開閉されるため、外部ス
イッチのオンでこのユニバーサルアームを屈曲自在に、
又は外部スイッチのオフでこのユニバーサルアームを不
動の状態に固定できる。
【0010】
【実施例】本発明の関節機構1を図1、図2で説明する
と、少なくとも第1回転部材2と第2回転部材3とから
なり、第1回転部材2にはアーム4、第2回転部材3に
はアーム5が固定されている。第1回転部材2の中心軸
6には第2回転部材3の中心の孔7が所定のベアリング
手段を介して嵌合され、両者は自由に相対回転できるよ
うになっている。
【0011】8は、台座であり、その内部に電磁誘導型
の電磁駆動装置14が埋め込まれており、内部に連通す
る孔9が開設されている。この電磁駆動装置には所定の
場所にコード13で導き出された電源10および外部ス
イッチ11が接続されている。また電磁駆動装置14は
電磁誘導で移動する駆動ステム15を有しており、その
一端は前記孔9に、また他端は第1回転体2の外にボタ
ン16として突出されている。さらに、第1回転部材2
の台座8と第2回転部材3の突片27間には付勢手段と
してのバネ28が介装されており、常に強力な力で両回
転部材を相対的に回動付勢している。
【0012】第2回転部材3内部には、特に図2、図3
に示されるような密封された環状のシリンダー17が埋
め込まれるようにして固定されており、シリンダー17
内部にはピストン18が摺動自在に配設され、またピス
トン18から延設されたピストンロッド19、19はこ
の密閉されたシリンダー17の両端を貫通して外部に延
び出し、少なくとも一方のピストンロッドの先端が前記
第1回転部材2の台座8に固定もしくは当接されてい
る。なお、ピストンロッド19と他方のピストンロッド
19とは断面積が同じである。
【0013】また、ピストン18内部には、弁座22を
有する連通孔20が形成されており、この弁座22には
開閉部材としての駒弁21がバネ23で当接されてお
り、さらにこの駒弁21にはピストンロッド19内部を
移動できる操作部材としてのプッシュロッド24の一端
が当接されており、このプッシュロッド24の動きによ
って駒弁21を弁座22から離せるようになっている。
またプッシュロッド24の他端は前述の台座8の孔9内
に延び、駆動ステム15と連結されている。なお、29
は第2回転体3を片方から止める蓋体である。
【0014】この環状のシリンダー17内は、ピストン
18によって第1区画室25、第2区画室26に区画さ
れており、それぞれの区画室には非圧縮性流体、例えば
液体が封入されている。
【0015】また、シリンダー17の断面形状は矩形状
であるが、断面円形の円筒形とし、ピストン18もこれ
に合わせて円柱形にすることも可能である。
【0016】このようにして、構成された関節機構は、
外部スイッチ11をオンにして電磁駆動装置14を作動
させるか、ボタン16を押すことによって、プッシュロ
ッド24がピストン18内に押込められ、駒弁21が弁
座22が離れ、第1区画室25と第2区画室26とが連
通する。
【0017】そもそもこのシリンダー17内のピストン
18は、第1区画室25と第2区画室26内の非圧縮性
流体を区画しており、バネ28の力を受けて非圧縮性流
体を移動させながらピストン18をシリンダー17内で
移動させようとする力が働いている。そのため、使用者
は、外部スイッチ11でプッシュロッド24を動かせ
ば、アームを介してこの関節機構1を自由に回動でき
る。そして使用者はこの関節機構1の動きを止めたい
時、外部スイッチ11をオフにすれば、非圧縮性流体の
区画間の移動が阻止され、そのためこの非圧縮性流体は
第1区画室と第2区画室に封入され、逃げ場を失い、ピ
ストン18の動きをその場で確実に止める。従って、ア
ーム3もしくは5に強力な曲げ力が加わっても、この関
節機構1は全く動かないことになる。ここで重要な事
は、ピストン18が動く時、一方のピストンロッド19
がシリンダー17から出てくるため、そのピストンロッ
ド19が出た分だけの体積を片方のピストンロッド19
のシリンダー17内への侵入で相殺できるようにするこ
とである。すなわち非圧縮性流体の封入されている容積
を変えないことである。
【0018】また、この関節装置は水平回動できるよう
にしてもよく、この場合、第1回転板2と第2回転板3
とに垂直にアーム4および5を固定する。この関節機構
1’は後述するユニバーサルアーム装置を実現する際に
極めて有効なものであり、重量物の水平方向の向きを変
える機能を有している。
【0019】図4には本発明の関節機構1と1’とを利
用したユニバーサルアーム装置の実施例が示されてお
り、載置台35をこのユニバーサルアーム装置の移動先
端に取付けたものである。
【0020】すなわち、このユニバーサルアーム装置は
この状態ではアームを押しても載置台35に重量物を載
置しても全く移動することはできないが、図5に示され
るように保持部37に取付けられた外部スイッチ11を
軽く押すことにより、全ての電磁駆動装置14が作動
し、前述のように各関節機構1、1’は移動可能にな
り、把持部37を把持した状態でこの重量物をどこにで
も移動できる。
【0021】ただし、関節機構1については、その付勢
方向が載置台35を上方へ押し上げるようにシリンダー
17の配置がなされていると、重量物に対してその重さ
をバランスできる。そして、把持部37から手を離すこ
とにより、その位置で完全にユニバーサルアーム装置の
移動を停止できる。
【0022】また、この載置台35は操作者により把持
部37で把持されているので所定の水平度は保つことが
できるが、水平を確実に保ちたい時は平行リンク機構を
この関節機構に適用することができることは言うまでも
ない。
【0023】図6および図7にはこのユニバーサルアー
ムの他の実施例が示され、これは電磁駆動装置に代えて
液圧やガス圧を利用して一挙に関節機構1のプッシュロ
ッド24を動かす構造になっており、アームの所定の位
置に管38が配され、電磁駆動装置の位置にピストンシ
リンダー39がそれぞれ配置され、また外部スイッチ1
1として流体送りだし用のピストンシリンダー40が把
持部37に取付けられている。
【0024】このユニバーサルアーム装置の先端には、
例えばテレビ41が一般のヒンジにより吊り下げられて
おり、この場合は、アームがどのような動きをしても、
常にテレビ41が正面を向くようになっている。そして
この実施例の場合も、外部スイッチ11から手を離した
瞬間にその位置で完全に移動が停止される。
【0025】そのため、設置スペースのない床でも、適
当な壁や床にユニバーサルアーム装置の基部を固定して
おけば、使用する場合には机上の付近に、使用しない場
合は壁や天井の付近にテレビやCRT画面を寄せてお
け、極めて利便性が向上する。またこの装置は、手で把
持部に触れない限り全く動きが固定され、どのような場
所にでも瞬時に止めることができる。
【0026】また、アームの傾きを少々変更したい時に
は、各関節機構1に付いたボタン16を押すことによっ
て、その位置のみの関節機構を個別に回転させ、位置調
整できるようになっている。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、電磁駆動装置やピストンシリンダーに代え
てテンションワイヤー等を使用することにより、機械的
にプッシュロッドをオンオフできる。さらに回動部材間
にはバネ28が介装されているが、ガススプリングを介
装して回動付勢力を与えるようにしてもよいし、磁石を
用いてもよい。
【0028】また、上方への付勢力が不足するような場
合は、従来ゼットライト等で使用されているようにアー
ムと隣のアームを繋ぐようにバネ等を架設し、ユニバー
サルアーム装置の上方付勢力を増すこともできる。さら
に関節機構1と関節機構1’とを密に交互に組合せれ
ば、より自由度の高いユニバーサルアーム装置が完成す
る。また、操作部材の変形例として、長いプッシュロッ
ド24を省略してピストン18内に設けた電磁弁もしく
は液体圧アクチュエータ弁で駒弁21を直接動かす構造
とすることもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、次の効果を奏する。
【0030】本発明の関節機構は、シリンダー内に非圧
縮性流体が封入されているため、付勢力が介在しても回
転部材の相対回動はない。開閉部材を開放すると、付勢
力により流体は、区画間を移動するとともにピストンお
よびピストンロッドがシリンダー内を移動し、回転部材
は相対回動を始める。開閉部材を閉止すると非圧縮性流
体の移動が阻止されるため、封入された非圧縮性流体が
ピストンとシリンダーとの相対移動を全く許さない状態
となり、重量物をどの様な位置にでも瞬時に固定でき
る。
【0031】本発明のユニバーサルアーム装置は、複数
のアーム間に複数の関節機構が配されており、それら関
節機構が外部スイッチにより同時に開閉されるため、外
部スイッチのオンでこのユニバーサルアームを屈曲自在
に、又は外部スイッチのオフでこのユニバーサルアーム
を不動の状態に固定できる。また、人が手を離した瞬間
にユニバーサルアーム装置が固定されるので、重量物が
落下するようなことがない。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の関節機構の分解斜視図である。
【図2】本発明の関節機構の断面図である。
【図3】図2のシリンダー、ピストン部分の局部拡大図
である。
【図4】本発明のユニバーサルアーム装置の斜視図であ
る。
【図5】図4の把持部の断面図である。
【図6】本発明その他の実施例であるユニバーサルアー
ム装置の斜視図である。
【図7】図6の把持部の断面図である。
【符号の説明】
1、1’関節機構 2 第1回
転部材 3 第2回転部材 4 アーム 5 アーム 6 中心軸 7 孔 8 台座 9 孔 10 電源 11 外部 13 コード 14 電磁
駆動装置 15 駆動ステム 16 ボタ
ン 17 シリンダー(制動部材) 18 ピス
トン(制動部材) 19 ピストンロッド(制動部材) 20 連通
孔 21 駒弁(開閉部材) 22 弁座
(開閉部材) 23 バネ 24 プッ
シュロッド(操作部材) 25 第1区画室 26 第2
区画室 27 突片 28 バネ
(付勢手段) 29 蓋体 35 載置台 37 把持部 38 管 39 ピストンシリンダー 40 ピス
トンシリンダー 41 テレビ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封されたシリンダーと、そのシリンダ
    ー内の非圧縮性流体を少なくとも2つに区画するピスト
    ンと、このピストンから延設されシリンダーの両端部を
    貫通する少なくとも2本のピストンロッドとから成る制
    動部材が、相対的に回動可能な少なくとも2つの回転部
    材間に介装されるとともに、前記ピストン内には前記シ
    リンダー内の区画同士を外部スイッチにより連通できる
    開閉部材が内装されていることを特徴とする関節機構。
  2. 【請求項2】 回転部材間に、回転部材同士を相対的に
    回転させる付勢手段が介装されている請求項1記載の関
    節機構。
  3. 【請求項3】 制動部材のピストンロッドの先端が片方
    の回転部材に常時当接もしくは固定されており、さらに
    ピストンロッド内にはピストン内の開閉部材を開閉する
    操作部材が延びている請求項1または2に記載の関節機
    構。
  4. 【請求項4】 制動部材がほぼ環状に形成されている請
    求項1ないし3に記載の関節機構。
  5. 【請求項5】 複数のアーム間に、複数の請求項1に記
    載の関節機構が配設されており、関節機構内の開閉部材
    が1個の外部スイッチにより複数ほぼ同時に開閉できる
    ようになっていることを特徴とするユニバーサルアーム
    装置。
  6. 【請求項6】 複数の関節機構の開閉部材が電磁駆動装
    置により、ほぼ同時に開閉される請求項5に記載のユニ
    バーサルアーム装置。
  7. 【請求項7】 複数の関節機構の開閉部材が流体圧ピス
    トンシリンダーにより、ほぼ同時に開閉される請求項5
    に記載のユニバーサルアーム装置。
  8. 【請求項8】 ユニバーサルアームの移動先端に所定の
    重量の物を載置する台を設け、台の把持部に開閉部材を
    ほぼ同時に開閉する外部スイッチを設けた請求項5ない
    し7のいずれかに記載のユニバーサルアーム装置。
  9. 【請求項9】 ユニバーサルアームの関節機構内の開閉
    部材が開放された際、ユニバーサルアームの移動先端を
    鉛直上方に押し上げるように付勢手段が介装されている
    請求項8に記載のユニバーサルアーム装置。
JP1212994A 1994-01-07 1994-01-07 関節機構およびその機構を用いたユニバーサルアーム装置 Withdrawn JPH07197928A (ja)

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JP1212994A JPH07197928A (ja) 1994-01-07 1994-01-07 関節機構およびその機構を用いたユニバーサルアーム装置
KR1019940027627A KR950023878A (ko) 1994-01-07 1994-10-27 관절기구 및 그 기구를 이용한 유니버설 암 장치

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010403