JPH0866889A - 関節機構およびその機構を用いたユニバーサルアーム装置 - Google Patents

関節機構およびその機構を用いたユニバーサルアーム装置

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JPH0866889A
JPH0866889A JP22731394A JP22731394A JPH0866889A JP H0866889 A JPH0866889 A JP H0866889A JP 22731394 A JP22731394 A JP 22731394A JP 22731394 A JP22731394 A JP 22731394A JP H0866889 A JPH0866889 A JP H0866889A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて重い重量物が可動アーム先端に取付け
られても、自由にヒンジ角度を変更でき、かつ一度停止
すると強固に剛性をもってそのヒンジ角度を保持できる
関節機構を提供する。 【構成】 この関節機構1は、流体密封空間25内に非
圧縮性流体、もしくは所定圧に加圧された圧縮性流体が
封入されているため、付勢力が介在しても回転部材の相
対回動は所定の力で阻止されている。開閉手段21で流
体の密封を解くと、荷重やバネ等の付勢力により、この
流体は移動可能となり、この移動により回転部材は相対
回動を始める。開閉手段を閉止状態にすると、流体密封
空間25に封入された流体が両回転部材のそれぞれの局
部の距離変化を許容しないため、回転部材の相対回動は
阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒンジ部分に利用さ
れ、重量物の荷重をどのような位置においても確実に固
定でき、かつ自在に操作できる新規な関節機構と、それ
を用いたユニバーサルアーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可動の照明器具としてのゼットラ
イトや可動テレビ等、作業スペースに利用される可動ア
ームには、関節装置が利用され、その可動アーム先端に
取付けられた照明器具等を自由に移動できる器具があ
る。
【0003】これらに使用されている関節装置はヒンジ
周辺にばねを架け渡し、その重量を保持したり、所定の
摩擦力をヒンジに持たせるようなものが一般的であり、
さらにヒンジ部の締め付けで全体の可動アームを固定す
るものも存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、オフィス内の配
置スペースが限られており、重量のあるテレビ、CRT
画面、さらには書籍棚として、オフィスや室内の上方空
間を有効に利用して、使用しない時点では、これらを壁
や天井付近に寄せておきたいといった要求がある。しか
し、これら従来の可動アームではある重さ以上の重量物
を支えることはできず、例え支えられたとしても、可動
アームのヒンジの操作が煩雑となる。
【0005】本発明は、極めて重い重量物が可動アーム
先端に取付けられても、自由にヒンジ角度を変更でき、
かつ一度停止すると強固に剛性をもってそのヒンジ角度
を保持できる関節機構を提供するとともに、その関節機
構を利用して重量物をどのような位置にでも移動できる
ユニバーサルアーム装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の関節機構は、相
対的に回転する少なくとも2つの回転部材と、この2つ
の回転部材の相対的回転に基づき相対距離が変化するそ
れぞれの回転部材の少なくとも2つの局部と、これら少
なくとも2つの局部にそれぞれ連結される第1部材と第
2部材と、前記第1部材と第2部材との間に形成される
流体密封空間とを備え、この流体密封空間は所定の開閉
手段で流体の密封を解除できるようになっていることを
特徴としている。
【0007】またユニバーサルアーム装置は、複数のア
ーム間に、複数の請求項1に記載の関節機構が配設され
ており、関節機構の開閉部材が1個の外部スイッチによ
り複数ほぼ同時に開閉できるようになっていることを特
徴としている。
【0008】
【作用】この関節機構は、流体密封空間内に非圧縮性流
体、もしくは所定圧に加圧された圧縮性流体が封入され
ているため、付勢力が介在しても回転部材の相対回動は
所定の力で阻止されている。開閉手段で流体の密封を解
くと、荷重やバネ等の付勢力により、この流体は移動可
能となり、この移動により回転部材は相対回動を始め
る。開閉手段を閉止状態にすると、流体密封空間に封入
された流体が両回転部材のそれぞれの局部の距離変化を
許容しないため、回転部材の相対回動は阻止される。
【0009】このユニバーサルアーム装置は、複数のア
ーム間に複数の関節機構が配されており、それら関節機
構の開閉手段が外部スイッチにより同時に開閉されるた
め、外部スイッチのオンでこのユニバーサルアームを屈
曲自在に、又は外部スイッチのオフでこのユニバーサル
アームを不動の状態に固定できる。
【0010】
【実施例】本発明の関節機構1を図1、図2で説明する
と、少なくとも第1回転部材2と第2回転部材3とから
なり、第1回転部材2にはアーム4、第2回転部材3に
はアーム5が固定されている。第1回転部材2の中心軸
6には第2回転部材3の中心の孔7が所定のベアリング
手段を介して嵌合され、さらに第2回転部材3側から螺
入して接着剤により、または溶着、またはボルト止め等
により回転不能になるようにキャップ板42が固定され
第1回転部材2の一部をなすことにより、両者は自由に
相対回転できるようになっている。さらに、第1回転部
材2の突片15と第2回転部材3の突片27間には適宜
強さの付勢手段としてのバネ28が介装されており、常
に適正な力で両回転部材を相対的に回動付勢している。
ただし、このバネはガススプリング等でもよく、どのよ
うな位置に架け渡されてもよい。
【0011】第1回転部材2の片面の所定偏心位置(す
なわち局部)には、特に図2、図3、図4に示されるよ
うな第1部材としてのディスク17がヒンジ8等により
枢着されており、このディスク17の孔部22にはロッ
ド18が摺動自在に配設され、またロッド18の上下延
設端にはエンドディスク19、19’が固定され、この
実施例ではロッド18、エンドディスク19、19’で
第2部材が構成され、少なくとも一方のエンドディスク
の先端部分が前記第2回転部材3の所定位置(即ち局
部)にヒンジ9等により枢着されている。
【0012】また、ディスク17には、後述する第1区
画室25と第2区画室26とを連絡できるように、ディ
スク17に連通孔20が形成されており、両室25、2
6との連通路20の所定位置には開閉手段としての開閉
弁21が介装されている。さらにこの開閉弁21はばね
等の付勢手段により常閉であることが好ましく、頭部に
延びる操作部材を押圧したり回転したりすることによ
り、開閉弁21が開放され、室25、26の内部が連通
されるようにしておくと良い。ここで、連通路20はデ
ィスク17の一部として表現されているが、ディスクと
は別に細いパイプを外側に延出してもよいことは明らか
である。また、エンドディスク19、19’同士を細い
パイプで繋ぎ、このパイプを開閉してもよい。さらにこ
の開閉弁21には、例えば常閉の電磁弁を使用でき、ま
たボタン16等を手動操作の時のみ使用するように電磁
弁の上に付加的に取付けることもできる。なお、29、
43は第1、第2のそれぞれの回動範囲を規制する溝お
よび案内片である。
【0013】このディスク17と一端のエンドディスク
19とには、軸方向に長さの変化する袋状の容器例えば
蛇腹23が架設され、流体密封空間としての第1区画室
25が、また同様にディスク17と他端のエンドディス
ク19とにほぼ同様の蛇腹24が架設され、第2区画室
26が区画形成されており、それぞれの区画室には非圧
縮性流体、例えば液体が、または所定の圧のかかった圧
縮性流体、例えば空気等のガスが封入されている。
【0014】この蛇腹23、24の断面形状はほぼ円筒
形状であるが、断面形状を矩形にすることも可能であ
る。ただし、蛇腹23、24の伸縮時に、両区画室2
5、26の総体積が変化しないようにすると移動がより
スムーズになる。
【0015】このようにして、構成された関節機構は、
電磁駆動装置としての開閉弁21を作動させるか、開閉
弁21をマニュアル操作することによって、第1区画室
25と第2区画室26とが連通する。開閉弁21内の弁
はコックを用いることができるが、スプール弁等でもよ
く、片側の侵入圧力に開閉力ができるだけ影響されない
ものが適している。
【0016】この作動は、図4の概略図により詳しく説
明できる。この概略図は説明上、第1回転部材2を後ろ
側にして不動とし、第2回転部材3を手前に配し、第2
回転部材3が回動する様子を説明している。すなわち図
のように第1部材であるディスク17はキャップ板42
の中心ではなく偏心位置にヒンジ8等で枢着されている
ため、このディスク17のヒンジ8は移動せず、ディス
ク17はこの点を中心に回転する。さらに、第2部材で
あるエンドディスク19の近傍は第2回転部材3の外周
部にヒンジ9で枢着されているため、キャップ板42の
中心点を中心として回転する。このため、第1、第2回
転部材がそれぞれ相対的に回動すると、ヒンジ9は9
A、9Bへと、すなわちロッド18がディスク17を貫
いて、エンドディスク19とディスク17とが近付き、
エンドディスク19’とディスク17とが離れていく。
ここで、両回転部材間に例えば強い回転力が加わった
時、ロッド18はディスク17内を摺動して、第1部材
と第2部材との円滑な案内の機能を果たすとともに、曲
げ力を直線力に変化させる働きをする。
【0017】これら第1区画室25と第2区画室26内
に非圧縮性流体としての性格を持つ液体が区画されてお
り、バネ28の力や荷重を受けている時、液体を移動さ
せながらディスク17とエンドディスク19、19’と
は相対的に移動しようとする力が働いている。そのた
め、使用者は、後述する外部スイッチ11もしくは操作
部で開閉弁21を開放させれば、アーム4、5を介して
この関節機構1を自由に回動できる。そして使用者はこ
の関節機構1の動きを止めたい時、外部スイッチ11を
オフにするかボタン等の操作部から手を離せば、流体の
区画間の移動が阻止され、そのためこの液体は第1区画
室25と第2区画室26に封入され、逃げ場を失い、ピ
ストン18の動きをその場で確実に止めることができ
る。従って、アーム4もしくは5に強力な曲げ力が加わ
っても、この関節機構1はほとんど動かないことにな
る。また、液体に代えて空気等のガスを封入することも
できる。この場合、封入圧力が低いと、確実に動きを止
めることができないが、高い圧力のガスを封入すれば、
開閉弁21を閉塞した後、若干の動きはあるが、圧力バ
ランスで関節の移動を止めることができる。この場合の
利点としては、急荷重等の衝撃に対してガス圧力がガス
スプリングの機能を果たし、ダンパー的な緩衝作用を持
つことである。この作用は、アームの破壊を防ぐことに
もなる。
【0018】また、この関節装置は水平回動できるよう
にしてもよく、この場合、図5に示すように第1回転部
材2と第2回転部材3とに垂直にアーム4および5を固
定する。この関節機構1’は後述するユニバーサルアー
ム装置を実現する際に極めて有効なものであり、重量物
の水平方向の向きを変える機能を有している。
【0019】図6ないし図9には、本発明の第2実施例
が示されており、直線駆動でなく回転駆動部に応用した
ものである。
【0020】この外観は図6にまた内部は図7に示され
るように少なくとも第1回転部材2と第2回転部材3と
からなり、第1回転部材2にはアーム4、第2回転部材
3にはアーム5が例えば固定ネジ33で固定されてい
る。第1回転部材2の中心の孔7には第2回転部材3の
中心軸6が所定のベアリング手段を介して嵌合され、さ
らに第2回転部材3の中心軸6は第1回転部材にネジ等
で固定されるキャップ板42の孔32に所定のベアリン
グ手段を介して嵌合されることにより、両者は図6に示
すように自由に相対回転できるようになっている。さら
に、図示していないが第1回転部材2と第2回転部材3
との間には付勢手段としてのバネを介装し、常に適正な
力で両回転部材を相対的に回動付勢することもできる。
【0021】ここで、第1回転部材2には前記の孔7の
まわりの所定位置(すなわち局部)には突出する区画片
30が連結固定され、この区画片30が第1部材を構成
している。
【0022】第2回転部材3は、前述した中心軸6であ
り、その所定位置(すなわち局部)には、回動片34が
連結固定されているため、第1回転部材2と第2回転部
材3との組み合わせにより、両者が相対的に回転する
と、局部同士の相対的距離が変化する関節機構をなして
いる。ここで、第1部材としての区画片30の片面と回
動片34の片面とにはそれぞれ流体を封入できる蛇腹2
3が架設され、またそれぞれの他面にも蛇腹24が架設
されている。
【0023】図8、図9には、この関節機構の断面図が
示されている。図6、7には図示されていないが、区画
片30には、第1回転部材2を貫通するようにスプール
弁31を有する開閉弁21が設けられ、この開閉弁21
は、電磁駆動装置14により、またはボタン16によ
り、区画片30を貫通する連通孔20を開閉できるよう
になっている。この連通孔20は、区画片30の両面の
蛇腹23、24内にそれぞれ開通しているものである。
そのため、回動片34の片面と区画片30と蛇腹23と
で第1区画室25を、回動片34の片面と区画片30と
蛇腹24とで第2区画室26を形成している。これら両
区画室25、26には前の実施例と同様に非圧縮性流体
の性質を持つ液体や圧縮ガス等が封入される。
【0024】そのため、前述の実施例と同様使用者は、
後述する外部スイッチ11もしくはボタン16等の操作
部で開閉弁21を開放させれば、アーム4、5を介して
この関節機構1を自由に回動できる。そして使用者はこ
の関節機構1の動きを止めたい時、外部スイッチ11を
オフにするかボタン16等の操作部から手を離せば、流
体の区画間の移動が阻止され、そのためこの流体は第1
区画室25と第2区画室26に封入され、逃げ場を失
い、回動片34の動きをその場で止めることができる
(図8、9)。従って、液体等を使用すると、アーム4
もしくは5に強力な曲げ力が加わっても、この関節機構
1は殆ど動かないことになる。このように、上記第1、
第2実施例に示すもののように蛇腹等を採用するとピス
トンやシリンダーを利用するものに比べ、流体漏れの心
配が極めて少なくなることが挙げられる。
【0025】また、この関節装置も水平回動に応用で
き、この場合、前の実施例の図5に示すように、第1回
転部材2と第2回転部材3とに垂直にアーム4及び5を
固定すればよい。
【0026】図10には本発明の第3実施例が示されて
おり、図3の第1実施例に相当する機構の概略図であ
る。
【0027】この実施例は蛇腹を使用せず、ピストン・
シリンダーを利用したものであり、シリンダー51の内
部に溶接等で固定された区画板52が第1部材を構成
し、このシリンダー51の所定部にはヒンジ8が固定さ
れている。また、区画板52には上下に連通孔20が形
成され、他実施例同様に開閉弁21でこの連通孔20を
開閉できるようになっている。
【0028】このシリンダー51の内側には、Oリング
等でシール状態を維持したまま摺動するピストン53、
54が内装され、これらピストン53、54から延びる
ロッド56、56が、連結ロッド55に固定されてい
る。すなわちこれらの部材は第2部材を構成し、ロッド
56の一端には他の実施例と同様にヒンジ9が固定され
ている。
【0029】この実施例も第1実施例と同様、第1区画
室25、第2区画室26が形成され、この区画室中に非
圧縮性の性質を有する液体(シリコンオイル、水、マシ
ーン油等)が封入されたり、所定のガスが圧入されるこ
とになる。
【0030】図11には、本発明の第4実施例が示され
ており、第3実施例と相違する点は、それぞれのピスト
ン53、54とをシリンダー51内部で連結している点
である。すなわちピストン53、54とを連結している
連通ロッド57は区画板52を貫通し、この区画板52
に対してシール状態を維持したまま、上下に摺動可能に
なっている。
【0031】図12には本発明の関節機構1と1’とを
利用したユニバーサルアーム装置の実施例が示されてお
り、載置台35をこのユニバーサルアーム装置の移動先
端に取付けたものである。
【0032】すなわち、このユニバーサルアーム装置は
この状態ではアーム4、5を押しても載置台35に重量
物を載置しても全く移動することはできないが、図13
に示されるように把持部37に取付けられた外部スイッ
チ11を軽く押すことにより、全ての電磁駆動装置14
が作動し、前述のように各関節機構1、1’は移動可能
になり、把持部37を把持した状態でこの重量物をどこ
にでも移動できる。
【0033】ただし、関節機構1については、そのバネ
等による付勢方向が載置台35を上方へ押し上げるよう
に配置がなされていると、重量物に対してその重さをバ
ランスできる。そして、把持部37から手を離すことに
より、その位置で完全にユニバーサルアーム装置の移動
を停止できる。
【0034】また、この載置台35は操作者により把持
部37で把持されているので所定の水平度は保つことが
できるが、水平を確実に保ちたい時は平行リンク機構を
この関節機構に適用することができることは言うまでも
ない。
【0035】図14および図15にはこのユニバーサル
アームの他の実施例が示され、これは電磁駆動装置14
に代えて液圧やガス圧を利用して一挙に関節機構1の開
閉弁21を動かす構造になっており、アーム4、5の所
定の位置に管38が配され、電磁駆動装置14の位置に
ピストンシリンダー39がそれぞれ配置され、また外部
スイッチ11として流体送りだし用のピストンシリンダ
ー40が把持部37に取付けられている。
【0036】このユニバーサルアーム装置の先端には、
例えばテレビ41が一般のヒンジにより吊り下げられて
おり、この場合は、アームがどのような動きをしても、
常にテレビ41が正面を向くようになっている。そして
この実施例の場合も、外部スイッチ11から手を離した
瞬間にほぼその位置で完全に移動が停止される。
【0037】そのため、設置スペースのない床でも、適
当な壁や床にユニバーサルアーム装置の基部を固定して
おけば、使用する場合には机上の付近に、使用しない場
合は壁や天井の付近にテレビやCRT画面を寄せてお
け、極めて利便性が向上する。またこの装置は、手で把
持部に触れない限り全く動きが固定され、どのような場
所にでも瞬時に止めることができる。
【0038】また、アームの傾きを少々変更したい時に
は、各関節機構1に付いたボタン16を押すことによっ
て、その位置のみの関節機構を個別に回転させ、位置調
整できるようになっている。
【0039】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、電磁駆動装置14やピストンシリンダー3
9、40に代えてテンションワイヤー等を使用すること
により、機械的に開閉弁21をオンオフできる。さらに
回転部材間にはバネ28が介装されているが、ガススプ
リングを介装して回動付勢力を与えるようにしてもよい
し、磁石を用いてもよい。また、重量物が軽い場合にあ
って、かつこの関節を吊持用として吊るす場合等は付勢
力を省略してもよい。
【0040】また、上方への付勢力が不足するような場
合は、従来ゼットライト等で使用されているようにアー
ムと隣のアームを繋ぐようにバネ等を架設し、ユニバー
サルアーム装置の上方付勢力を増すこともできる。さら
に関節機構1と関節機構1’とを密に交互に組合せれ
ば、より自由度の高いユニバーサルアーム装置が完成す
る。なお、連通孔20を細孔にしておくと、例え、付勢
バネ等が破損した場合、または、開閉弁21が動かなく
なった場合でも流体が急激に流れないため、重量物がゆ
っくりと落ちるので不慮の危険を防止できる。また、特
に実施例に示されるように、第1部材、第2部材、流体
密封空間等が2つの回転部材の径よりも小さい径内を動
くので、取付けられたアーム間に余分な出張りがなく、
この部分をカバーで容易に覆うことができる。
【0041】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、次の効果を奏する。
【0043】本発明の関節機構は、流体密封空間内に非
圧縮性流体、もしくは所定圧に加圧された圧縮性流体が
封入されているため、付勢力が介在しても回転部材の相
対回動は所定の力で阻止されている。開閉手段で流体の
密封を解くと、荷重やバネ等の付勢力により、この流体
は移動可能となり、この移動により回転部材は相対回動
を始める。開閉手段を閉止状態にすると、流体密封空間
に封入された流体が両回転部材のそれぞれの局部の距離
変化を許容しないため、回転部材の相対回動は阻止され
る。
【0044】このユニバーサルアーム装置は、複数のア
ーム間に複数の関節機構が配されており、それら関節機
構の開閉手段が外部スイッチにより同時に開閉されるた
め、外部スイッチのオンでこのユニバーサルアームを屈
曲自在に、又は外部スイッチのオフでこのユニバーサル
アームを不動の状態に固定できる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の関節機構の斜視図である。
【図2】本発明の関節機構の分解斜視図である。
【図3】制御部材の拡大断面図である。
【図4】関節機構の作動概略図である。
【図5】水平回転用の関節機構斜視図である。
【図6】第2実施例の関節機構の斜視図である。
【図7】図6の関節機構の分解斜視図である。
【図8】第2実施例の関節機構の断面図である。
【図9】図8の作動を表わす断面図である。
【図10】第3実施例の関節機構を表わす概略図であ
る。
【図11】第4実施例の関節機構を表わす概略図であ
る。
【図12】本発明のユニバーサルアーム装置の斜視図で
ある。
【図13】図12の把持部の断面図である。
【図14】本発明の他の実施例であるユニバーサルアー
ム装置の斜視図である。
【図15】図11の把持部の断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 関節機構 2 第
1回転部材(回転部材) 3 第2回転部材(回転部材) 4 ア
ーム 5 アーム 6 中
心軸 7 孔 8 ヒ
ンジ 9 ヒンジ 10 電
源 11 外部スイッチ 14
電磁駆動装置 15 突片 16
ボタン(操作部) 17 ディスク(第1部材) 18
ロッド(第2部材) 19、19’ エンドディスク(第2部材) 20
連通孔 21 開閉弁(開閉手段) 22
孔部 23 蛇腹 24
蛇腹 25 第1区画室(流体密封空間) 26
第2区画室 27 突片 28
バネ(付勢手段) 29 溝 30
区画片(第1部材) 31 スプール弁 32
孔 33 固定ネジ 34
回動片(第2部材) 35 載置台 37
把持部 38 管 39
ピストンシリンダー 40 ピストンシリンダー 41
テレビ 42 キャップ板 43
案内片 51 シリンダー 52
区画板 53 ピストン 54
ピストン 55 連結ロッド 56
ロッド 57 連結ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に回転する少なくとも2つの回転
    部材と、この2つの回転部材の相対的回転に基づき相対
    距離が変化するそれぞれの回転部材の少なくとも2つの
    局部と、これら少なくとも2つの局部にそれぞれ連結さ
    れる第1部材と第2部材と、前記第1部材と第2部材と
    の間に形成される流体密封空間とを備え、この流体密封
    空間は所定の開閉手段で流体の密封を解除できるように
    なっていることを特徴とする関節機構。
  2. 【請求項2】 流体密封空間が、蛇腹で形成されている
    請求項1に記載の関節機構。
  3. 【請求項3】 第1部材と第2部材とが相互に摺動する
    案内手段を有している請求項1に記載の関節機構。
  4. 【請求項4】 複数のアーム間に、複数の請求項1に記
    載の関節機構が配設されており、関節機構の開閉部材が
    1個の外部スイッチにより複数ほぼ同時に開閉できるよ
    うになっていることを特徴とするユニバーサルアーム装
    置。
  5. 【請求項5】 ユニバーサルアームの関節機構の開閉部
    材が開放された際、ユニバーサルアームの移動先端を鉛
    直上方に押し上げるように付勢手段が介装されている請
    求項4に記載のユニバーサルアーム装置。
JP22731394A 1994-01-07 1994-08-29 関節機構およびその機構を用いたユニバーサルアーム装置 Withdrawn JPH0866889A (ja)

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KR1019940027627A KR950023878A (ko) 1994-01-07 1994-10-27 관절기구 및 그 기구를 이용한 유니버설 암 장치
DE19507947A DE19507947A1 (de) 1994-03-08 1995-03-07 Gelenkverbindungsmechanismus und ein Universalarmmittel für die Verwendung des Mechanismus
US08/399,903 US5597147A (en) 1994-03-08 1995-03-07 Articulation mechanism and a universal arm means applying the mechanism

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998030368A1 (fr) * 1997-01-07 1998-07-16 Fanuc Ltd Dispositif d'equilibrage rotatif et robot dote de celui-ci
KR100444337B1 (ko) * 1995-07-10 2004-12-04 스마트 머신즈 로봇,로봇아암링크및전기신호전달용장치
WO2022138502A1 (ja) * 2020-12-21 2022-06-30 川崎重工業株式会社 ロボットシステム、制御方法及び受動アーム

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