JP6356180B2 - 転倒防止装置、及びその取り外し方法 - Google Patents

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Description

本発明は転倒防止装置、及びその取り外し方法に関する。
特許文献1は従来の転倒防止装置を開示している。この転倒防止装置は、床面上に設置された家具の上面と天井との間に取り付けられる。転倒防止装置はダンパを備えている。ダンパの両端部には一対のベース部が連結されている。これら一対のベース部は、圧縮ガスのガス圧による付勢力がダンパの伸長方向に働くことにより、一方のベース部は家具の上面に当接し、他方のベース部は天井に当接している。転倒防止装置は、地震等の揺れによって家具が傾くと、ダンパが収縮して減衰力を発生させ、家具の転倒を防止することができる。
特開2015−6330号公報
しかし、特許文献1の転倒防止装置は、家具の上面と天井との間から取り外す際、ダンパの伸長方向に働く圧縮ガスのガス圧に抗して収縮させなければならない。また、ダンパを収縮させる際には、ダンパの減衰力となる作動油(作動液体)の抗力も生じる。これらの力に抗して、作業者が家具の上方で転倒防止装置を収縮させる作業は困難性を有する。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、物品の上面と天井との間から容易に取り外すことができる転倒防止装置、及びその取り外し方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の転倒防止装置は、設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられる。転倒防止装置は、伸縮部材、ベース部材、及び離間部材を備えている。伸縮部材は、伸長方向に付勢力が付与されて伸縮する。ベース部材は、伸縮部材の伸縮方向の一方の端部に連結されており、物品の上面又は天井に当接する。離間部材はベース部材に出没自在に取り付けられている。離間部材は、ベース部材から物品の上面又は天井に向かって突出することにより伸縮部材を収縮させ、物品の上面又は天井からベース部材を離間させる。
このような構成により、本発明の転倒防止装置は、取り外す時には、離間部材をベース部材から突出させて伸縮部材を収縮させ、ベース部材を物品の上面又は天井から離間させることができる。そして、伸縮部材を収縮させた状態で保持したまま離間部材をベース部材に埋没させることにより転倒防止装置の全長を短くして、物品の上面又は天井との間に隙間を生じさせることができる。これにより、物品の上面及び天井に作用する付勢力が解除された取り外し可能な状態にすることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置は、物品の上面と天井との間から容易に取り外すことができる。
本発明の転倒防止装置は、物品の上面又は天井と、離間部材と、の間に介在する介在部材を備え得る。この場合、離間部材は、物品の上面又は天井に介在部材を介して当接するので、物品の上面又は天井を損傷させることなく離間部材を突出させることができる。
本発明の転倒防止装置において、離間部材は、ベース部材に螺合するねじ部材であり得る。この場合、簡易な構成の転倒防止装置を実現できる。
本発明の転倒防止装置において、離間部材はパンタグラフジャッキであり得る。この場合、リンク機構の作用により略平行な昇降を実現できるので、物品の上面又は天井からベース部材を安定的に離間させることができる。
本発明の転倒防止装置において、離間部材は、気体を流入させることにより膨張するエアバッグであり得る。この場合、エアバッグを膨張させることにより、ベース部材を物品の上面又は天井から好適に離間させることができる。
本発明の転倒防止装置において、離間部材は、ベース部材に回転自在に軸支されたカムであり得る。この場合、カムを回転させることにより、ベース部材を物品の上面又は天井から好適に離間させることができる。
本発明の転倒防止装置において、離間部材は、ベース部材に回動自在に軸支されたてこ部材であり得る。この場合、てこ部材によるてこの作用により、ベース部材を物品の上面又は天井から好適に離間させることができる。
本発明の転倒防止装置の取り外し方法は、ベース部材が物品の上面又は天井に当接して伸縮部材の付勢力が物品の上面及び天井に付与された状態で、離間部材を突出させて伸縮部材を収縮させ、ベース部材を物品の上面又は天井から離間させる第1工程を含む。また、伸縮部材を収縮させてベース部材を物品の上面又は天井から離間させた第1工程の状態を、保持部材により保持する第2工程を含む。そして、伸縮部材を収縮させた状態を保持部材により保持した第2工程の状態から、離間部材をベース部材に埋没させる第3工程を含む。このため、物品の上面又は天井との間に容易に隙間を生じさせることができる。
したがって、本発明の転倒防止装置の取り外し方法は、物品の上面と天井との間から転倒防止装置を容易に取り外すことができる。
実施形態1の転倒防止装置を家具の上面と天井との間に取り付けた状態を模式的に示す図である。 実施形態1の転倒防止装置のベース部材と伸縮部材との連結を説明するための部分断面図である。 実施形態1の転倒防止装置において、離間部材を突出させて伸縮部材を収縮させた状態を模式的に示す側面図である。 実施形態1の転倒防止装置において、離間部材を突出させて伸縮部材を収縮させ、その状態を保持部材により保持した状態を模式的に示す図である。 実施形態1の転倒防止装置において、伸縮部材を収縮させた状態を保持部材により保持した状態で、離間部材を埋没させた状態を模式的に示す図である。 実施形態2の転倒防止装置のベース部材と離間部材を模式的に示す図である。 実施形態2の転倒防止装置において、離間部材を突出させて伸縮部材を収縮させた状態を模式的に示す図である。 実施形態3の転倒防止装置のベース部材と離間部材を模式的に示す図である。 実施形態3の転倒防止装置において、離間部材を突出させて伸縮部材を収縮させた状態を模式的に示す図である。 実施形態4の転倒防止装置のベース部材と離間部材を模式的に示す図である。 実施形態4の転倒防止装置において、離間部材を突出させて伸縮部材を収縮させた状態を模式的に示す図である。 実施形態5の転倒防止装置のベース部材と離間部材を模式的に示す図である。 実施形態5の転倒防止装置において、離間部材を突出させて伸縮部材を収縮させた状態を模式的に示す図である。 他の実施形態に係る転倒防止装置を説明するための図である。
本発明の転倒防止装置、及びその取り付け方法を具体化した実施形態1〜5について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1の転倒防止装置1は、図1に示すように、家具F(本発明に係る物品として例示する。)の上面と天井Cとの間に少なくとも1個以上が取り付けられる。転倒防止装置1は、地震等の揺れが生じて家具Fが傾いた際に、減衰力により家具Fの揺れを抑制して家具Fの転倒を防止する。家具Fは、設置面となる床面(図示せず)から鉛直方向に伸びた壁面Wに背面を対向させて床面上に設置されている。また、この家具Fは、直方体形状をなしており、正面(図1における右側面)に図示しない扉や引き出し等を有し、内部に衣類や装身具等を収納することができる。家具Fは、水平断面形状が左右方向(図1において奥行き方向)に長い長方形状である。この家具Fは、転倒防止装置が取り付けられていない場合、地震等の揺れによって、前方向(図1において右方向)に傾いて転倒するおそれがある。
転倒防止装置1は、図1に示すように、ダンパ10(本発明に係る伸縮部材として例示する。)、第1ベース部材21(本発明に係るベース部材として例示する。)、及びねじ部材30(本発明に係る離間部材として例示する。)を備えている。また、転倒防止装置1は、第2ベース部材22、及び滑り止め部材40(本発明に係る介在部材として例示する。)を備えている。ダンパ10は油圧ダンパである。第1ベース部材21は、ダンパ10の下端部に連結され、家具Fの上面に当接する。第2ベース部材22は、ダンパ10の上端部に連結され、天井Cに当接する。ねじ部材30は六角ボルトである。滑り止め部材40は、ねじ部材30と家具Fの上面との間に介在している。
ダンパ10は、シリンダ11、及びロッド13を有している。また、ダンパ10は、2個のジョイント部18を有している。シリンダ11は有底筒状に形成されている。シリンダ11には作動油及び圧縮ガスが封入されている。ロッド13は、シリンダ11の開口部側の一端から突出し、中心軸方向に往復移動自在にシリンダ11に挿入されている。ロッド13の基端側は、シリンダ11内に摺動自在に収納された図示しないピストンに接続されている。2個のジョイント部18は、ダンパ10のシリンダ11側の端部(シリンダ11の底部)と、ロッド13側の端部(ロッド13の先端部)に各々設けられている。各ジョイント部18には、第1ベース部材21と第2ベース部材22に接続される。各ジョイント部18は、図2に示すように、平板状の金具を折り曲げて形成されている。各ジョイント部18はダンパ10の軸線に直交する方向に貫通した貫通孔18Aが形成されている。
ダンパ10は収縮動作時に発生する減衰力が伸長動作時に発生する減衰力よりも大きい圧効きダンパである。ダンパ10の収縮動作とは、シリンダ11からロッド13の突出長さ(ダンパ10の全長)が短くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10の伸長動作とは、シリンダ11からロッド13の突出長さ(ダンパ10の全長)が長くなっていく動作を意味する。また、ダンパ10は、シリンダ11に封入した圧縮ガスのガス圧により、ダンパ10が伸張する方向に付勢力を作用させている。そして、この圧縮ガスの作用により、ダンパ10は、家具F側の端部であるシリンダ11の下端部と天井C側の端部であるロッド13の上端部とが互いに遠ざかる方向に付勢力を付与する。すなわち、ダンパ10は、伸長方向に付勢力が付与されて伸縮する。
ダンパ10の減衰力が発生するメカニズムは、周知の構造であるため、図示を省略して説明する。シリンダ11は、ピストンによって、ロッド13の基端部が収納されているロッド側圧力室と、反ロッド側圧力室とにその内部が仕切られている。ピストンは両圧力室間を連通させる絞り弁であるオリフィスが形成されている。オリフィスは、ダンパ10の伸縮動作に伴うロッド側圧力室と反ロッド側圧力室との間の作動油の流れに抵抗を付与して減衰力を発生する減衰力発生部として機能する。また、ピストンは逆止弁を介して両圧力室間を連通する連通路が形成されている。逆止弁は、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油の流れを許容し、その逆の流れを阻止する。このため、ダンパ10は、伸長動作時、ロッド側圧力室から反ロッド側圧力室への作動油の流路経路が、オリフィスと連通路の経路になる。一方、ダンパ10は、収縮動作時、反ロッド側圧力室からロッド側圧力室への作動油の流路経路がオリフィスのみとなる。このため、ダンパ10は収縮動作時に発生する減衰力が伸長動作時に発生する減衰力よりも大きくなる。
第1ベース部材21は、ダンパ10に対して回動自在に設けられている。第1ベース部材21は、ベース部材本体23、ピン24、止め輪25、及びブッシュ26を有している。図1及び図2に示すように、ベース部材本体23はその内部が空洞とされている。ベース部材本体23は、家具Fの上面に当接して載置された状態の第1ベース部材21において、下方に開口している。また、ベース部材本体23は挿通孔23Aを有している。ピン24は、この挿通孔23Aに挿通される。回動軸部材であるピン24は、その軸部24Aがベース部材本体23の挿通孔23Aの一方から挿入されて貫通し、挿通孔23Aの他方において軸部24Aの先端に止め輪25を嵌め込まれている。このピン24の中心軸が第1ベース部材21におけるダンパ10の回動軸になる。
ブッシュ26は、図2に示すように、略円筒状である。ブッシュ26は弾性体である。ブッシュ26の長さは、ベース部材本体23に取り付けられたときに、その両端面とベース部材本体23との間に僅かに隙間が生じる長さとされている。ブッシュ26は中央部の外周面を一周した凹部26Aが形成されている。この凹部26Aの外径がダンパ10のジョイント部18に形成された貫通孔18Aの内径に略等しい。ブッシュ26は凹部26Aの両端から立ち上がった部分の外径がダンパ10のジョイント部18に形成された貫通孔18Aの内径よりも大きい。また、ブッシュ26は両端部の外周面26Bが外方向に縮径している。このため、ブッシュ26はダンパ10のジョイント部18に形成された貫通孔18Aに弾性変形させながら挿入される。そして、ブッシュ26は、貫通孔18Aに凹部26Aが嵌まり込んで、ダンパ10のジョイント部18に取り付けられる。
ブッシュ26は中央部の内径がピン24の軸部24Aの外径よりも僅かに大きい。また、ブッシュ26は両端部の内周面26Cが外方向に拡径している。このため、このブッシュ26はピン24の軸部24A周りに回動自在である。また、このブッシュ26は、拡径した両端部の内周面26Cがピン24の軸部24Aの外周面に当接する範囲で、ピン24の軸部24Aに対して傾くことができる。つまり、ブッシュ26をジョイント部18に取り付けたダンパ10は、ピン24の軸部24A周りに回動自在であり、回動方向に交差する方向に揺動自在である。さらに、ブッシュ26が弾性変形することによって、ダンパ10は回動方向に交差する方向に、より大きく揺動することができる。
家具Fの上面に当接して載置された状態で第1ベース部材21を上方から見た平面視において、ベース部材本体23は長方形状の外形である(以下、この平面視におけるベース部材本体23の外形において長辺が延びている方向を「長辺方向」と言い、短辺が延びている方向を「短辺方向」と言う。)。また、家具Fの上面に当接して載置された状態で第1ベース部材21を短辺方向に見た側面視において、ベース部材本体23は、下端縁が家具Fの上面に平行に直線状に伸びており、上端縁が下端縁の両側から上方に膨らんだ円弧状の外形である(図1参照)。また、家具Fの上面に当接して載置された状態で第1ベース部材21を長辺方向に見た側面視において、ベース部材本体23は下端縁よりも上端縁が短い略台形状の外形である(図2参照)。
図1に示すように、ベース部材本体23には、上下に貫通する貫通孔23Bが形成されている。貫通孔23Bは、平面視において長方形状をなすベース部材本体23の長辺方向の一方の端部寄りの位置に形成されている。貫通孔23Bの内面には雌ねじが形成されている。ねじ部材30は、この貫通孔23Bの雌ねじに螺合することにより、第1ベース部材21に取り付けられている。ねじ部材30は、貫通孔23Bに上方から挿通されるとともに、その先端部を第1ベース部材21の下面から下方に出没自在に取り付けられている。
第2ベース部材22は、離間部材であるねじ部材30が取り付けられていない点において、第1ベース部材21の構成と異なる。しかし、他の構成については第1ベース部材21と略同様である。第2ベース部材22とダンパ10は、上述の第1ベース部材21とダンパ10との連結形態と略同様の形態で連結される。すなわち、第2ベース部材22は、第1ベース部材21と略同様のベース部材本体、ブッシュ、ピン、及び止め輪を有し、ロッド13側に設けられたジョイント部18に略同様に連結され、略同様に回動及び揺動する。
滑り止め部材40は、平面視において、ベース部材本体23の平面視における外形よりも僅かに大きい相似形(長方形状)の外形である。滑り止め部材40は略平板状をなすゴム製の部材である。また、滑り止め部材40は、家具Fの上面に当接して載置された状態の第1ベース部材21において、ベース部材本体23の下面と家具Fの上面との間に配されている。すなわち、ベース部材本体23はこの滑り止め部材40上に載置されている。さらに換言すると、第1ベース部材21は、この滑り止め部材40を介して家具Fの上面に当接する。滑り止め部材40は、家具Fの上面に当接する面が平坦であり、その反対側を向いた面(ベース部材本体23に対向する面)は、ベース部材本体23の外周壁に合わせた嵌合溝(図示せず)が形成されている。滑り止め部材40は、その弾性力によってベース部材本体23の外周壁に嵌合溝が嵌合し、ベース部材本体23に着脱自在に取り付けられる。
このような構成を有する転倒防止装置1は、次に示すようにして家具Fの上面と天井Cとの間から取り外される。取り外し前の状態の転倒防止装置1は、図1に示すように、第1ベース部材21及び第2ベース部材22が家具Fの上面及び天井Cに当接しており、圧縮ガスのガス圧によるダンパ10の付勢力が家具Fの上面及び天井Cに作用している。また、第1ベース部材21は、ねじ部材30が家具Fの正面側に配される向きで設置されている。
最初に、ねじ部材30を突出させてダンパ10を収縮させ、第1ベース部材21を家具Fの上面から離間させる(第1工程)。具体的には、図3に示すように、ねじ部材30の先端部がベース部材本体23の下端よりも下方へ突出するまでねじ部材30を締め込む。これにより、第1ベース部材21が滑り止め部材40から離間する。すなわち、第1ベース部材21は、家具Fの上面から離間する。また、このとき、ねじ部材30は、その先端部が滑り止め部材40に当接した状態で締め込まれる。
そして、ダンパ10を収縮させて第1ベース部材21を家具Fの上面から離間させた状態を、保持部材により状態を保持する(第2工程)。具体的には、例えば、図4に示すように、保持部材としての固定索50などを用いて、ダンパ10が収縮した状態を保持する。固定索50は、化学繊維製の一本の紐を採用している。図4に示す固定索50は、両端が第1ベース部材21及び第2ベース部材22の回動軸部材であるピン24に係止されており、ダンパ10が収縮した状態を保持している。なお、保持部材の形態や係止位置はこの固定索50とピン24の形態に限らず、伸縮部材を収縮させた状態で保持する形態であればどのような形態であってもよい。
最後に、図5に示すように、ダンパ10を収縮させた状態を固定索50により保持した状態から、ねじ部材30を第1ベース部材21に埋没させる(第3工程)。すなわち、保持部材である固定索50によりダンパ10を収縮させた状態を保持した状態で、ねじ部材30を緩めて第1ベース部材21内に再び埋没させる。これにより、転倒防止装置1の全長が短くなり、天井Cと家具Fの上面に作用するダンパ10の付勢力が解除された状態となり、転倒防止装置1を取り外すことができる。
以上説明したように、転倒防止装置1は、設置面上に設置された家具Fの上面と天井Cとの間に取り付けられる。転倒防止装置1は、伸縮部材としてのダンパ10、ベース部材としての第1ベース部材21、及び離間部材としてのねじ部材30を備えている。ダンパ10は、伸長方向に付勢力が付与されて伸縮する。第1ベース部材21は、ダンパ10の伸縮方向の一方の端部に連結されており、家具Fの上面に当接する。ねじ部材30は第1ベース部材21に出没自在に取り付けられている。ねじ部材30は、第1ベース部材21から家具Fの上面に向かって突出することによりダンパ10を収縮させ、家具Fの上面から第1ベース部材21を離間させる。
このような構成により、転倒防止装置1は、取り外す時には、ねじ部材30を第1ベース部材21から突出させてダンパ10を収縮させ、第1ベース部材21を家具Fの上面から離間させることができる。そして、ダンパ10を収縮させた状態で保持したままねじ部材30を第1ベース部材21に埋没させることにより転倒防止装置1の全長を短くして、天井Cとの間に隙間を生じさせることができる。これにより、家具F品の上面及び天井Cに作用する付勢力が解除された取り外し可能な状態にすることができる。
したがって、転倒防止装置1は、家具Fの上面と天井Cとの間から容易に取り外すことができる。
また、転倒防止装置1は、家具Fの上面とねじ部材30との間に介在する介在部材としての滑り止め部材40を備えている。このため、ねじ部材30は、家具Fの上面に滑り止め部材40を介して当接する。これにより、家具Fの上面を損傷させることなくねじ部材30を突出させることができる。また、第1ベース部材21は、この滑り止め部材40を介して家具Fの上面に当接している。これにより、ダンパ10の付勢力を家具Fの上面に好適に伝達することができる。
また、転倒防止装置1は、離間部材として、第1ベース部材21に螺合するねじ部材30を採用している。これにより、簡易な構成の転倒防止装置を実現できる。また、ねじ部材30は、家具Fの上面に当接する第1ベース部材21に取り付けられている。このため、天井Cに当接する第2ベース部材22に取り付けられる場合よりも低い位置に設けられていることにより、容易に作業を行うことができる。
また、転倒防止装置1は、第1ベース部材21を、ねじ部材30が家具Fの正面側に配される向きで設置したので、ねじ部材30の操作を容易に行うことができる。
実施形態1の転倒防止装置1の取り外し方法は、第1ベース部材21が家具Fの上面に当接してダンパ10の付勢力が家具Fの上面及び天井Cに付与された状態で、ねじ部材30を突出させてダンパ10を収縮させ、第1ベース部材21を家具Fの上面から離間させる。また、この状態を、保持部材としての固定索50により保持する。そして、固定索50により保持した状態から、ねじ部材30を第1ベース部材21に埋没させる。これにより、家具Fの上面又は天井Cとの間に容易に隙間を生じさせることができる。
したがって、転倒防止装置1の取り外し方法は、家具Fの上面と天井Cとの間から転倒防止装置1を容易に取り外すことができる。
<実施形態2>
次に、図6及び図7などを参照し、実施形態2について説明する。
図6及び図7に示す実施形態2の転倒防止装置201は、離間部材としてパンタグラフジャッキ230を備えている点において、実施形態1の転倒防止装置1とは異なる。その他の部分は、実施形態1と略同一の構成をなし、同一の機能を有する。よって、他の部分については実施形態1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、以下の説明でも、物品の例として、設置面上に設置された家具Fを例示するが、家具以外の物品に適用してもよい。
図6及び図7に示すように、転倒防止装置201は、パンタグラフジャッキ230を備えている。パンタグラフジャッキ230は、内部が空洞とされた第1ベース部材221のベース部材本体223内に収納されている。パンタグラフジャッキ230は、ねじ軸231を回転させることにより、第1ベース部材221を略平行に昇降させることができる。
このような構成の転倒防止装置201は、実施形態1の転倒防止装置1、及びその取り外し方法と同様に、家具Fの上面と天井との間から容易に取り外すことができる。また、離間部材として、ねじ部材30に替えてパンタグラフジャッキ230を採用したことにより、第1ベース部材221を家具Fの上面から安定して離間させることができる。
<実施形態3>
次に、図8及び図9などを参照し、実施形態3について説明する。
図8及び図9に示す実施形態3の転倒防止装置301は、離間部材としてエアバッグ330を備えている点において、実施形態1の転倒防止装置1とは異なる。その他の部分は、実施形態1と略同一の構成をなし、同一の機能を有する。よって、他の部分については実施形態1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8及び図9に示すように、転倒防止装置301は、エアバッグ330を備えている。エアバッグ330は、内部が空洞とされた第1ベース部材321のベース部材本体323内に収納されている。エアバッグ330は、流入口331からガスを流入させることにより膨張し、ダンパ10を収縮させて第1ベース部材321を家具Fから離間させることができる。エアバッグ330を収縮させる際には、流入口331を用いて内部のガスを排出する。なお、エアバッグ330を膨張させるためのガスは、コンプレッサーによる圧縮ガスや、インフレータによるガスを用いてもよい。
このような構成の転倒防止装置301もまた、実施形態1の転倒防止装置1、及びその取り外し方法と同様に、家具Fの上面と天井との間から容易に取り外すことができる。
<実施形態4>
次に、図10及び図11などを参照し、実施形態4について説明する。
図10及び図11に示す実施形態4の転倒防止装置401は、離間部材としてカム430を備えている点において、実施形態1の転倒防止装置1とは異なる。その他の部分は、実施形態1と略同一の構成をなし、同一の機能を有する。よって、他の部分については実施形態1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図10及び図11に示すように、転倒防止装置401は、カム430を備えている。カム430は、内部が空洞とされた第1ベース部材421のベース部材本体423内に収納されている。カム430は、回転軸431によりベース部材本体423に回転自在に設けられている。回転軸431には、その軸線上に図示しないハンドルやレバー等の回転操作部が設けられている。カム430は、短径部の外周面が滑り止め部材40に接触しているときには、第1ベース部材421は滑り止め部材40に当接している(図10参照)。この状態から回転操作部を操作し、カム430を回転軸431の軸芯回りに回転させて、長径部の外周面が滑り止め部材40に接触した状態にすると、ダンパ10が収縮し、第1ベース部材421を家具Fの上面から離間させることができる(図11参照)。
このような構成の転倒防止装置401もまた、実施形態1の転倒防止装置1、及びその取り外し方法と同様に、家具Fの上面と天井との間から容易に取り外すことができる。
<実施形態5>
次に、図12及び図13などを参照し、実施形態5について説明する。
図12及び図13に示す実施形態5の転倒防止装置501は、離間部材としててこ部材530を備えている点において、実施形態1の転倒防止装置1とは異なる。その他の部分は、実施形態1と略同一の構成をなし、同一の機能を有する。よって、他の部分については実施形態1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12及び図13に示すように、転倒防止装置501は、てこ部材530を備えている。てこ部材530は回動軸531に回動自在に設けられている。てこ部材530は、回動軸531の周方向に伸びる側面視長尺棒状に形成されている。てこ部材530は、回動軸531を中心として、一端に設けられて第1ベース部材521の外側に突出する操作部532と、他端に設けられて滑り止め部材40に当接する当接部533と、を有している。てこ部材530は、てこの力点となる操作部532を操作して回動軸531回りに回動させると、当接部533が滑り止め部材40に当接する。この状態から操作部532をさらに操作して回動させると、当接部533をてこの支点、回動軸531をてこの作用点とするてこの作用により、ダンパ10を収縮させ、家具Fの上面から第1ベース部材521を離間させることができる。
このような構成の転倒防止装置501もまた、実施形態1の転倒防止装置1、及びその取り外し方法と同様に、家具Fの上面と天井との間から容易に取り外すことができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1〜5に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1〜5では、転倒防止装置を家具に対して取り付けたが、これに限定されず、例えば、複数の寝台を上下方向に連結したベッド、大型テレビ、冷蔵庫、書棚、ショーケース、サーバーラック等、地震等の揺れによって転倒するおそれのある他の物品に対して取り付けてもよい。
(2)実施形態1〜5では、転倒防止装置を壁面に背面を対向させて床面上に載置された家具に対して取り付けたが、壁面に隣接させずに床面上に載置された家具等に対して取り付けてもよい。このとき、物品が、前方のみならず後方等の他の方向にも転倒するおそれがある場合には、取り付け位置や取り付け個数、ダンパの傾斜角度、傾斜方向などに注意して、物品が転倒する可能性のある方向に合わせて適切に取り付ける必要がある。
(3)実施形態1〜5では、伸縮部材として、付勢力と減衰力が作用するダンパを例示したが、本発明において、伸縮部材が減衰力を発揮することは必須ではない。伸縮部材は、伸縮方向に付勢力が付与されて伸縮する構成であればよい。
(4)実施形態1〜5では、伸縮部材は、圧縮ガスのガス圧により付勢力が付与される形態を例示したが、これに限定されず、例えば、圧縮コイルばね等の他の手段又はそれらの組み合わせ等により付勢力が付与される形態であってもよい。
(5)実施形態1〜5では、離間部材が物品の上面に当接するベース部材に取り付けられている形態を例示したが、これに限定されず、離間部材が天井に当接するベース部材に取り付けられている形態であってもよい。
(6)実施形態1では、ねじ部材30が取り付けられる貫通孔23Bがベース部材本体23の長辺方向の一方の端部に形成されている例を示したが、これに限定されず、例えば、図14に示すように、貫通孔23Bが、平面視において長方形状をなすベース部材本体23の両方の端部に形成されていてもよい。この場合、夫々の貫通孔23Bにねじ部材30を取り付けてもよい。2つのねじ部材が取り付けられている場合、1つのねじ部材の場合と比較して、物品の上面又は天井からベース部材をより安定的に離間させることができる。
(7)実施形態1〜5では、介在部材として、物品の上面又は天井と離間部材との間に介在する滑り止め部材40を備える例を示したが、本発明においては、介在部材は必須の構成ではなく、介在部材を備えない形態であってもよい。また、介在部材を備える場合には、実施形態1〜5にて例示した板状のゴムである形態等に限定されない。介在部材は、その形状、大きさ、材質等は適宜選択できる。
C…天井、F…家具(物品)、W…壁面、1,201,301,401,501…転倒防止装置、10…ダンパ、11…シリンダ、13…ロッド、18…ジョイント部、18A…貫通孔、21,221,321,421,521…第1ベース部材(ベース部材)、22…第2ベース部材、23,223,323,423,523…ベース部材本体、23A…挿通孔、23B…貫通孔、24…ピン、24A…軸部、25…止め輪、26…ブッシュ、26A…凹部、26B…外周面、26C…内周面、30…ねじ部材(離間部材)、230…パンタグラフジャッキ(離間部材)、231…ねじ軸、330…エアバッグ(離間部材)、331…流入口、430…カム(離間部材)、431…回転軸、530…てこ部材(離間部材)、531…回動軸、532…操作部、533…当接部、40…滑り止め部材(介在部材)、50…固定索(保持部材)

Claims (8)

  1. 設置面上に設置された物品の上面と天井との間に取り付けられる転倒防止装置であって、
    伸張方向に付勢力が付与されて伸縮する伸縮部材と、
    前記伸縮部材の伸縮方向の端部に連結され、前記物品の上面又は前記天井に当接するベース部材と、
    前記ベース部材に出没自在に取り付けられ、前記ベース部材から前記物品の上面又は前記天井に向かって突出して前記伸縮部材を収縮させ、前記物品の上面又は前記天井から前記ベース部材を離間させる離間部材と、
    を備えることを特徴とする転倒防止装置。
  2. 前記物品の上面又は前記天井と前記離間部材との間に介在する介在部材を備えることを特徴とする請求項1記載の転倒防止装置。
  3. 前記離間部材は、前記ベース部材に螺合するねじ部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒防止装置。
  4. 前記離間部材はパンタグラフジャッキであることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒防止装置。
  5. 前記離間部材は、流体を流入させることにより膨張するエアバッグであることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒防止装置。
  6. 前記離間部材は、前記ベース部材に回転自在に軸支されたカムであることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒防止装置。
  7. 前記離間部材は、前記ベース部材に回動自在に軸支されたてこ部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の転倒防止装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の転倒防止装置の取り外し方法であって、
    前記ベース部材が前記物品の上面又は前記天井に当接して前記伸縮部材の前記付勢力が前記物品の上面及び前記天井に付与された状態で、前記離間部材を突出させて前記伸縮部材を収縮させ、前記ベース部材を前記物品の上面又は前記天井から離間させる第1工程と、
    前記伸縮部材を収縮させて前記ベース部材を前記物品の上面又は前記天井から離間させた前記第1工程の状態を、保持部材により保持する第2工程と、
    前記伸縮部材を収縮させた状態を前記保持部材により保持した前記第2工程の状態から、前記離間部材を前記ベース部材に埋没させる第3工程と、
    を含むことを特徴とする転倒防止装置の取り外し方法。
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